JP2007224511A - ローダ型作業機械のバケット姿勢制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】バケットから積荷がこぼれないように、バケットの積み込み作業中の姿勢を安定化させる。
【解決手段】バケット角度検出手段100は、バケットの角度βを検出する。レベリング手段110は、バケット角度βに基づいて、バケットから積荷がこぼれ落ちないように、バケット用アクチュエータ120を制御する。レベリング制御手段130は、ブーム位置検出手段140によって検出されるブームの高さ位置θとバケット角度βとに基づいて、レベリング動作の作動をオンオフ制御する。強制ダンプ手段150は、バケット角度βが閾値Thに達した場合に、バケットをダンプさせるための圧油をバケット用アクチュエータ120に供給し、バケットを強制的にダンプさせる。これにより、積み込み作業中のバケットの姿勢を安定させることができ、バケット内の積荷をダンプ側にのみ排出させることができる。
【選択図】図2
【解決手段】バケット角度検出手段100は、バケットの角度βを検出する。レベリング手段110は、バケット角度βに基づいて、バケットから積荷がこぼれ落ちないように、バケット用アクチュエータ120を制御する。レベリング制御手段130は、ブーム位置検出手段140によって検出されるブームの高さ位置θとバケット角度βとに基づいて、レベリング動作の作動をオンオフ制御する。強制ダンプ手段150は、バケット角度βが閾値Thに達した場合に、バケットをダンプさせるための圧油をバケット用アクチュエータ120に供給し、バケットを強制的にダンプさせる。これにより、積み込み作業中のバケットの姿勢を安定させることができ、バケット内の積荷をダンプ側にのみ排出させることができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えば、ホイールローダ等のローダ型作業機械に使用されるバケット姿勢制御装置に関する。
ホイールローダ等のローダ型作業機械は、上下方向に回動可能なブームの先端に、ダンプ方向またはチルト方向に回動可能なバケットを備えている。例えば、オペレータは、操作装置を操作することにより、バケットをダンプ方向に回動させて略水平にさせた後、バケットを土砂等の山に挿入させてバケット内に積荷を積み込む。そして、オペレータは、ブームまたは車体を旋回させて、ローダ型作業機械をダンプトラック等の運搬機械に対面させ、ブームを荷台の上方まで上げる。オペレータが、バケットをダンプ方向に回動させると、バケット内の積荷が荷台に落下し、運搬機械に積荷が移される。このようなサイクルを複数回繰り返すことにより、積み込み作業が行われる。
ここで、ブームが所定値にある場合にバケットの角度をダンプ方向に回動させるようにした技術は知られている(特許文献1)。また、ブームの動作に応じてバケットをダンプ方向に傾けさせ、バケットを略水平に保持させるようにした技術も知られている(特許文献2)。
米国特許出願公開第2004/0060711号明細書
特開2000−273898号公報
前記各文献に記載の従来技術は、積み込み作業の開始時等の所定時点のみにおいて、バケットの姿勢を一時的に制御するに過ぎず、バケット内の積み荷がバケット外部にこぼれ落ちないように、積み込み状態のバケットの姿勢を自動的に制御するものではない。また、従来技術のものは、どのような状況においても、バケットの積荷をチルト方向に排出させずにダンプ方向にのみ排出可能な構成にもなっていない。
そこで、本発明の目的は、バケットによる積荷の運搬中にバケットから積荷がこぼれ落ちないように、バケットの姿勢を制御できるようにしたローダ型作業機械のバケット姿勢制御装置を提供することにある。本発明の他の目的は、ダンプ方向にのみ積荷を排出できるようにしたローダ型作業機械のバケット姿勢制御装置を提供することにある。
本発明に従うローダ型作業機械のバケット姿勢制御装置は、上下方向に回動可能に設けられたブームと該ブームの先端側にダンプ方向及びチルト方向に回動可能に設けられたバケットとを有するローダ型作業機械のバケット姿勢制御装置であって、入力されたブーム操作量に応じて、ブームを上下いずれかの方向に回動させるためのブーム用方向切替弁に圧油を供給するブーム操作弁と、入力されたバケット操作量に応じて、バケットをダンプ方向またはチルト方向のいずれかに回動させるためのバケット用方向切替弁に圧油を供給するバケット操作弁と、バケットの基準面に対する傾き角度を検出するバケット角度検出手段と、バケットから積荷がこぼれ落ちないように、バケット角度検出手段によって検出された傾き角度に応じて、バケットをダンプ方向またはチルト方向のいずれかに回動させるための圧油をバケット用方向切替弁に供給するレベリング用切替弁と、ブームの高さ位置を検出するブーム位置検出手段と、バケットの傾き角度及びブームの高さ位置に応じて、レベリング用切替弁のレベリング動作を作動または停止させるレベリング制御手段と、バケットの傾き角度が予め設定された閾値に達した場合には、バケットをダンプ方向に回動させるための圧油をバケット用方向切替弁に強制的に供給する強制ダンプ用切替弁と、を備える。
さらに、レベリング制御手段は、前記バケットの傾き角度が予め設定された所定角度未満であり、かつ、前記ブームの高さ位置が予め設定された所定高さ位置未満である場合に、レベリング用切替弁によるレベリング動作を停止させ、バケットの傾き角度が前記所定角度以上であるか、または、ブームの高さ位置が前記所定高さ位置以上である場合に、レベリング用切替弁によるレベリング動作を作動させるようになっている。
ここで、前記所定角度を、バケットが積荷を積み込むための荷積み角度として設定し、前記所定高さ位置を、ブームの最低高さ位置から最高高さ位置までの間の中間値として設定することができる。そして、レベリング制御手段は、バケット角度検出手段により検出される傾き角度をレベリング用切替弁に伝達するための伝達手段と、伝達手段による伝達動作を作動させるための作動位置及び伝達動作を停止させるための停止位置を有する伝達動作制御用切替弁と、バケット角度検出手段により検出される傾き角度が所定角度未満の場合に、伝達動作制御用切替弁にパイロット圧を供給し、伝達動作制御用切替弁を停止位置に切り替えさせるレベリング動作解除用切替弁と、ブーム位置検出手段によって検出される高さ位置が所定高さ位置に達した場合に、伝達動作制御用切替弁にパイロット圧を供給し、伝達動作制御用切替弁を作動位置に切り替えさせる電磁制御弁とを備えて構成し、さらに、伝達動作制御用切替弁は、レベリング動作解除用切替弁及び電磁制御弁からそれぞれパイロット圧が供給された場合には、予め設定されているバネ力により、作動位置に切り替わるように構成することができる。
図1は、ローダ型作業機械の一例としてのホイールローダ1の側面図である。なお、図1に示す構成はホイールローダ1の一例であって、図示の構成以外の構成を採用するホイールローダでもよい。
ホイールローダ1の車体2は、例えば、エンジンや油圧制御装置等を搭載した後部車体2Aと、後部車体2Aに連結部5を介して水平方向に旋回可能に設けられた前部車体2Bとを備えており、前部車体2Bには作業機3が設けられている。後部車体2A,前部車体2Bには、それぞれ左右に一対のタイヤ4が回転自在に設けられており、各タイヤ4によってホイールローダ1は、作業現場や道路等を走行する。
ホイールローダ1の車体2は、例えば、エンジンや油圧制御装置等を搭載した後部車体2Aと、後部車体2Aに連結部5を介して水平方向に旋回可能に設けられた前部車体2Bとを備えており、前部車体2Bには作業機3が設けられている。後部車体2A,前部車体2Bには、それぞれ左右に一対のタイヤ4が回転自在に設けられており、各タイヤ4によってホイールローダ1は、作業現場や道路等を走行する。
後部車体2Aの上方には、作業機3を操作するための操作装置6が運転席近傍に設けられている。作業機3は、車体前方に延びるようにして配置されたブーム8及びブーム8の先端に設けられたバケット9等を備えている。ブーム8の基端側は、前部車体2Bの前方に設けられた支持部7に上下動可能に支持されている。ブーム8の先端側には、回動ピン81(図3参照)を介して、バケット9が所定方向に回動可能に設けられている。
ブームシリンダ8Aは、その基端側が支持部7に回動可能に取り付けられており、その先端側がブーム8の中間部に回動可能に取り付けられている。ブームシリンダ8Aの伸縮動作は、後述のブーム操作装置61(図3参照)によって操作される。ブームシリンダ8Aが伸縮すると、ブーム8は、後述の基端側回動ピン82(図3参照)を中心として図中の上方向または下方向に旋回する。図1に二点鎖線で示すように、ブーム8は、バケット9を最大高さ位置まで持ち上げることができる。
バケットシリンダ9Aは、その基端側がブーム8の先端側寄りに回動可能に取り付けられており、その先端側がバケット9に回動可能に取り付けられている。バケットシリンダ9Aの伸縮動作によって、バケット9の角度が調節される。バケットシリンダ9Aの伸縮動作は、後述のバケット操作装置62(図3参照)によって操作される。バケットシリンダ9Aが伸縮すると、バケット9は、図1に垂直な軸を中心として左右いずれかに所定角度の範囲内で回動する。
図1中に実線で示すバケット姿勢は、例えば、土砂等の山にバケット9を挿入して、積み込みを開始する状態を示す。図1中に点線で示すバケット姿勢は、バケット9をチルトさせてバケット9内に土砂等を積み込む状態を示す。同様に、二点鎖線で示すバケット姿勢は、バケット9を最大ダンプ位置までダンプさせて、バケット9内の土砂等をダンプトラック等の荷台に排出させる状態を示す。
図2は、本実施形態のバケット姿勢制御装置が実現する機能構成を模式的に示す説明図である。各機能100〜150の具体例はさらに後述する。バケット角度検出手段100は、バケット9の角度βを検出するものである。レベリング手段110は、バケット角度βに基づいて、バケット9から積荷がこぼれ落ちないように、バケット用アクチュエータ120を制御するものである。
レベリング制御手段130は、レベリング手段110によるレベリング動作を作動させたり、または停止させたりするように制御するものである。レベリング制御手段130は、ブーム位置検出手段140によって検出されるブーム8の高さ位置θとバケット角度βとに基づいて、レベリング動作の作動をオンオフ制御する。
強制ダンプ手段150は、バケット角度検出手段100により検出されたバケット角度βが閾値Thに達した場合に、バケット9をダンプさせるための制御信号(圧油)をバケット用アクチュエータ120に供給し、バケット9を強制的にダンプさせる。
姿勢制御方法を説明するためのテーブルT1に示されているように、本実施形態では、ブーム8の高さ位置θ及びバケット9のバケット角度βに基づいて、作業機3の姿勢を第1領域〜第6領域の合計6領域に分類している。
各領域での詳細な動作は、さらに後述するが、先に簡単に説明すると、ブーム8の高さ位置θがθ1未満の場合(第1領域〜第3領域)と、ブーム8の高さ位置θがθ1以上の場合(第4領域〜第6領域)とに大別することができる。
ブーム8の高さ位置θがθ1未満であって、かつ、バケット角度βが所定角度β1未満の場合(第1領域)、レベリング制御手段130は、レベリング手段110によるレベリング動作を停止させる。ブーム8の高さ位置θがθ1未満であって、バケット角度θがβ1以上で閾値Th未満の場合(第2領域)、レベリング制御手段130は、レベリング手段110によるレベリング動作を作動させる。ブーム8の高さ位置θがθ1未満であって、バケット角度βが閾値Thに達した場合(第3領域)、レベリング制御手段130は、レベリング手段110によるレベリング動作を作動させる。また、第3領域において、強制ダンプ手段150は、バケット角度βがThになった場合に、強制的にバケット9をダンプさせる。
ブーム8の高さ位置θがθ1以上であって、バケット角度βがβ1未満の場合(第4領域)、レベリング制御手段130は、レベリング手段110によるレベリング動作を作動させる。同様に、ブーム8の高さ位置θがθ1以上であって、バケット角度βがβ1以上Th未満の場合(第5領域)、レベリング制御手段130は、レベリング手段110によるレベリング動作を作動させる。ブーム8の高さ位置θがθ1以上であって、バケット角度βがThに達した場合(第6領域)、レベリング制御手段130は、レベリング手段110によるレベリング動作を作動させる。また、第6領域において、強制ダンプ手段150は、バケット角度βがThになった場合に、強制的にバケット9をダンプさせる。
図3は、バケット姿勢を制御するための油圧制御回路図である。運転席近傍に配置される操作装置6は、少なくともブーム操作装置61及びバケット操作装置62を含んで構成される。
ブーム操作装置61は、ブーム8を操作するためのもので、レバー61Aと、ブーム操作弁61B及びブーム用切替弁61Cを備えている。バケット操作装置62は、バケット9を操作するためのもので、レバー62Aと、バケット操作弁62B及びバケット用切替弁62Cを備えている。各切替弁61C,62Cは、例えば、スプール式方向切替弁として構成される。また、各操作弁61B,62Bには、パイロット圧供給ポンプ10(以下、ポンプ10)からの圧油が、管路P1を介してそれぞれ供給されている。
ブーム操作弁61Bは、レバー61Aの操作に応じて、ポンプ10からの圧油をブーム用切替弁61Cに供給する。オペレータによってレバー61Aがブーム8を上げる方向に操作されると、ブーム用切替弁61Cの位置を「ブーム上げ方向」に切り替えさせるための圧油が、ブーム操作弁61Bからブーム用切替弁61Cに供給される。これにより、ブーム8は、上方に移動する。オペレータによってレバー61Aがブーム8を下げる方向に操作されると、ブーム用切替弁61Cの位置を「ブーム下げ方向」に切り替えさせるための圧油が、ブーム操作弁61Bからブーム用切替弁61Cに供給される。これにより、ブーム8は、下方に移動する。
ブーム操作弁61Bにはシャトル弁41が接続されている。このシャトル弁41は、ブーム上げ方向に位置を切り替える場合の戻り圧油、または、ブーム下げ方向に切り替える場合の戻り圧油のうちいずれか圧力の高い方の圧油を選択して出力させる。従って、ブーム操作弁61Bが作動している場合は、いずれかの戻り圧油がシャトル弁41から管路P2に出力される。そして、この戻り圧油は、管路P2を介して、レベリング動作解除用切替弁12に接続された管路P3及びレベリング用切替弁14に接続された管路P5に、それぞれ供給される。
バケット操作弁62Bは、レバー62Aの操作に応じて、ポンプ10からの圧油をバケット用切替弁62Cに供給する。バケット操作弁62Bにより操作されるバケット用切替弁62C及びバケットシリンダ9Aは、図2中のバケット用アクチュエータ120に対応する。
オペレータによってレバー62Aがダンプ方向に操作されると、バケット用切替弁62Cの位置を「ダンプ」に切り替えさせるための圧油が、バケット操作弁62Bからバケット用切替弁62Cに供給される。これにより、バケット9は、ダンプ方向に回動する。オペレータによってレバー62Aがチルト方向に操作されると、バケット用切替弁62Cの位置を「チルト」に切り替えさせるための圧油が、バケット操作弁62Bからバケット用切替弁62Cに供給される。これにより、バケット9は、チルト方向に回動する。なお、後述のように、バケット用切替弁62Cには、バケット操作弁62Bからの圧油以外に、別の切替弁11,14からも圧油が供給可能となっている。
バケット角度検出機構20を説明する。バケット角度検出機構20は、図2中のバケット角度検出手段100に対応する。バケット角度検出機構20は、ブーム8の動作に影響されることなく、バケット9のバケット角度βを機械的に検出するものである。
バケット角度検出機構20は、先端側部材21と、連結部材22と、回転部材23及び検知レバー24からリンク機構として構成される。先端側部材21は、バケットシリンダ9Aとブーム8との間に取り付けられている。連結部材22は、その一端側が先端側部材21に回動可能に取り付けられており、その他端側は回転部材23に回動可能に取り付けられている。回転部材23は、ブーム8の回動中心である基端側回動ピン82に、回転自在に取り付けられている。回転部材23は、基端側回動ピン82の回転運動に影響されずに、連結部材22からの操作力のみに応じて回転する。
検知レバー24は、その一端側が回転部材23に回動可能に取り付けられており、その他端側は自由端となっている。バケット9がダンプ方向またはチルト方向に変化すると、この姿勢変化に応じて、検知レバー24の自由端は上下方向に変位する。検知レバー24の自由端近傍には、強制ダンプ用切替弁11及びレベリング動作解除用切替弁12がそれぞれ設けられている。これら各切替弁11,12は、バケット角度に応じて、それぞれ作動する。その詳細は後述する。
基端側回動ピン82には、別の回転部材25が相対回転不能に取り付けられている。この回転部材25は、基端側回動ピン82に固定されており、基端側回動ピン82に追従して回転する。回転部材25は、ブーム8の上下動を回転運動に変換するものである。この回転部材25とバケット角度に追従する回転部材23とは、互いに影響を与えない。
回転部材25の外周側には、カム25Aが一体的に設けられている。回転部材25の回転によって、カム25Aが所定位置に達すると、このカム25Aの存在がセンサ16によって検出される。カムの所定位置とは、ブーム8の高さ位置θが所定高さ位置θ1に達した場合の位置である。回転板25,カム25A及びセンサ16は、図2中のブーム位置検出手段140に対応する。
検知レバー24の略中間部には、バケット角度を伝達するためのシリンダ30の一端30Aが取り付けられている。シリンダ30の他端30Bは、レベリング用切替弁14に取り付けられている。このシリンダ30は、後述のように、レベリング動作解除用切替弁12,伝達動作制御用切替弁13,電磁制御弁15及びセンサ16と共に、図2中のレベリング制御手段130を構成する。シリンダ30は、伝達動作制御用切替弁13によって、リジット状態またはフリー状態のいずれかの状態に設定される。
リジット状態とは、シリンダ30の伸縮動作が固定されて、検知レバー24の上下動をそのままレベリング用切替弁14に伝達させる状態である。フリー状態とは、検知レバー24の上下動に応じて、シリンダロッドを自由に移動させる状態である。従って、シリンダ30がフリー状態に設定されている場合、検知レバー24の変位は、シリンダ30によって吸収され、レベリング用切替弁14には伝達されない。
レベリング用切替弁14は、例えば、ダンプ位置(a)、チルト位置(b)及び中立位置(c)を備えた3ポート3位置の油圧制御式切替弁として構成される。レベリング用切替弁14は、図2中のレベリング手段110に対応する。本明細書では、バケット9から積荷がこぼれ落ちないように、バケット角度を制御することをレベリングと呼ぶ。
レベリング用切替弁14の入力ポートには管路P5が接続されており、この管路P5は、管路P2及びシャトル弁41を介して、ブーム操作弁61Bに接続されている。従って、管路P5には、ブーム操作弁61Bからの戻り圧油が供給される。レベリング用切替弁14の一方の出力ポートは、管路P6に接続されており、他方の出力ポートは管路P7に接続されている。そして、管路P6は、シャトル弁42に接続されており、このシャトル弁42は、管路P9を介して別のシャトル弁43に接続されている。
1段目のシャトル弁42は、バケット操作弁62Bから入力されるダンプ操作用の圧油と管路P6から入力されるブーム操作弁61Bからの戻り圧油のうち、いずれか圧力の高い方の圧油を選択して出力する。2段目のシャトル弁43は、シャトル弁42から入力される圧油と強制ダンプ用切替弁11から入力される圧油のうち、いずれか圧力の高い方の圧油を選択して出力する。シャトル弁43から出力される圧油は、バケット用切替弁62Cのダンプ操作側に供給される。
管路P7は、シャトル弁44を介して、バケット用切替弁62Cのチルト操作側に接続されている。シャトル弁44は、バケット操作弁62Bから入力されるチルト操作用の圧油とレベリング用切替弁14から管路P7を介して入力される圧油のうち、いずれか圧力の高い方の圧油を選択して出力する。シャトル弁44から出力される圧油は、バケット用切替弁62Cのチルト操作側に供給される。
レベリング用切替弁14は、バケット用切替弁62C等と上述のように接続される。従って、シリンダ30がリジット状態の場合において、レベリング用切替弁14がダンプ位置(a)に切り替わると、ブーム操作弁61Bからの戻り圧油が、管路P6及び各シャトル弁42,43を介して、バケット用切替弁62Cのダンプ操作側に供給される。これにより、バケット用切替弁62Cは、ダンプ位置に切り替わり、バケット9はダンプ方向に回動する。
同様に、シリンダ30がリジット状態の場合において、レベリング用切替弁14がチルト位置(b)に切り替わると、ブーム操作弁61Bからの戻り圧油は、管路P7及びシャトル弁44を介して、バケット用切替弁62Cのチルト操作側に供給される。これにより、バケット用切替弁62Cは、チルト位置に切り替わり、バケット9はチルト方向に回動する。
レベリング用切替弁14が中立位置(c)に切り替わると、ブーム操作弁61Bからの戻り圧油は、バケット用切替弁62Cに供給されない。従って、レベリング用切替弁14によるレベリングは行われず、バケット9の姿勢は変化しない。このように、バケット9のバケット角度は、検知レバー24の上下動に変換され、リジット状態のシリンダ30を介して、レベリング用切替弁14に伝達される。レベリング用切替弁14は、チルト位置またはダンプ位置に切り替わることにより、バケット9の姿勢を略水平に制御する。
レベリング用切替弁14によるレベリング動作は、所定の場合に解除される。そこで、図2中のレベリング制御手段130に対応する構成を説明する。
伝達動作制御用切替弁13は、シリンダ30をリジット状態またはフリー状態のいずれかに設定するものである。伝達動作制御用切替弁13は、例えば、ストップ位置(a)及びドレン位置(b)を備えた3ポート2位置の油圧制御式切替弁として構成される。伝達動作制御用切替弁13は、その入力ポートがタンク17に接続されており、その各出力ポートはシリンダ30の各油室にそれぞれ接続されている。
伝達動作制御用切替弁13は、レベリング動作解除用切替弁12からの第1のパイロット圧と電磁制御弁15からの第2のパイロット圧及びバネ13Aによって、ストップ位置(a)とドレン位置(b)とが切り替わるようになっている。
レベリング動作解除用切替弁12から第1のパイロット圧のみが伝達動作制御用切替弁13に入力されると、伝達動作制御用切替弁13は、ドレン位置(b)に切り替わる。これにより、シリンダ30はフリー状態に設定され、検知レバー24の変位はシリンダ30で吸収される。従って、レベリング用切替弁14は、レベリング動作を行わない。
電磁制御弁15から第2のパイロット圧のみが伝達動作制御用切替弁13に入力されると、伝達動作制御用切替弁13は、ストップ位置(a)に切り替わる。これにより、シリンダ30はリジット状態に設定され、検知レバー24の変位がレベリング用切替弁14に伝達される。従って、レベリング用切替弁14は、レベリング動作を実行する。
第1のパイロット圧及び第2のパイロット圧の両方が伝達動作制御用切替弁13にそれぞれ入力された場合、常時ストップ位置(a)に向けて付勢するバネ13Aのバネ力によって、伝達動作制御用切替弁13は、ストップ位置(a)に切り替わる。
次に、レベリング動作解除用切替弁12(以下、解除用切替弁12と呼ぶ場合がある)について説明する。この解除用切替弁12は、レベリング用切替弁14によるレベリング動作を解除させるためのものである。解除用切替弁12は、例えば、作動許可位置(a)及び解除位置(b)を備えた3ポート2位置の油圧制御式切替弁として構成される。
解除用切替弁12の出力ポートは、管路P4を介して、伝達動作制御用切替弁13の第1パイロット圧ポートに接続されている。解除用切替弁12の一方の入力ポートは、管路P3,P2及びシャトル弁41を介して、ブーム操作弁61Bに接続されている。解除用切替弁12の他方の入力ポートは、タンク17に接続されている。
解除用切替弁12は、設定バネのバネ力により、常時作動許可位置(a)に付勢されている。しかし、バケット角度が所定角度β1未満である場合には、バネ力に抗して、検知レバー24の自由端が解除用切替弁12のプランジャ12Aを解除位置(b)に向けて付勢するため、解除用切替弁12は、解除位置(b)に切り替わる。バケット角度がβ1以上になった場合、検知レバー24の自由端はプランジャ12Aから離れるため、解除用切替弁12は、作動許可位置(a)に切り替わる。
解除用切替弁12が作動許可位置(a)に切り替わると、伝達動作制御用切替弁13への第1のパイロット圧はタンク圧まで低下し、伝達動作制御用切替弁13は、ストップ位置(a)に切り替わる。これによりレベリング動作が行われる。一方、解除用切替弁12が解除位置(b)に切り替わると、伝達動作制御用切替弁13への第1のパイロット圧は、ブーム操作弁61Bの戻り圧油の圧力まで上昇する。従って、電磁制御弁15が作動していない場合、伝達動作制御用切替弁13は、ドレン位置(b)に切り替わる。これにより、レベリング動作は解除(または一時停止)される。
電磁制御弁15について説明する。電磁制御弁15は、例えば、連通位置(a)及び遮断位置(b)を備えた2ポート2位置のソレノイド弁として構成される。電磁制御弁15の入力ポートは、管路P3を介して解除用切替弁12の出力ポートに接続されており、電磁制御弁15の出力ポートは、伝達動作制御用切替弁13の第2パイロット圧ポートに接続されている。また、電磁制御弁15の出力ポートは、絞り18を介して、タンク17にも接続されている。
電磁制御弁15は、常時遮断位置(b)に切り替わっており、センサ16から検出信号が入力された場合には、連通位置(a)に切り替わるようになっている。即ち、ブーム8の高さ位置が所定高さ位置θ1に達した場合、電磁制御弁15は、連通位置(a)に切り替わり、解除用切替弁12からの圧油を第2パイロット圧として、伝達動作制御用切替弁13に入力させる。これにより、伝達動作制御用切替弁13は、ストップ位置(a)に切り替わる。なお、解除用切替弁12からの圧油は、絞り18によってタンク17にも排出される。
センサ16からの検出信号が入力されなくなると、即ち、ブーム8がθ1未満の高さまで下げられると、電磁制御弁15は、遮断位置(b)に復帰し、伝達動作制御用切替弁13の第2パイロット圧は、タンク圧まで低下する。
次に、強制ダンプ用切替弁11について説明する。強制ダンプ用切替弁11は、図2中の強制ダンプ手段150に対応する。この強制ダンプ用切替弁11は、例えば、ダンプ割込位置(a)及び割込停止位置(b)を備えた3ポート2位置の油圧制御式切替弁として構成される。強制ダンプ用切替弁11は、その第1入力ポートがポンプ10に接続されており、その第2入力ポートはタンク17に接続されている。強制ダンプ用切替弁11の出力ポートは、管路P8を介してシャトル弁43に接続されている。
強制ダンプ用切替弁11は、常時割込停止位置(b)に切り替わっているが、バケット角度が閾値Thに達すると、検知レバー24の自由端がプランジャ11Aを押圧するため、ダンプ割込位置(a)に切り替わる。強制ダンプ用切替弁11がダンプ割込位置(a)に切り替わると、ポンプ10からの圧油が管路P8,シャトル弁43を介して、バケット用切替弁62Cのダンプ操作側に入力される。これにより、バケット9は、ダンプ方向に回動する。バケット角度が閾値Th未満の場合、強制ダンプ用切替弁11は、割込停止位置(b)に復帰し、管路P8の圧力はタンク圧まで低下する。従って、この場合は、バケット操作弁62Bまたはレベリング用切替弁14からの圧油により、バケット9は、ダンプ方向に回動する。
次に、図4〜図6を参照して、バケット姿勢の制御方法を説明する。図4及び図5は、各領域における作業機3の姿勢を簡略化して示す説明図である。図6は、各領域における各部の動作をテーブルとして示す説明図である。なお、図6中の「ブーム角SW」は、ブーム8の角度に応じてオンオフするセンサ16を示す。
図4の最上段には、ブーム8が最低高さ位置にある場合が示されている。この状態では、ブーム8の先端は水平面(地面)に近接している。また、これにより、バケット9の前面91は、水平面に略平行となっている。
本明細書では、ブーム8の先端が水平面に近接し、バケット9の前面91が水平面に略平行となっている状態を基準状態とする。そして、この基準状態において、ブーム8の先端側回動ピン81及び基端側回動ピン82の中心を結ぶ線をθ基準線とする。また、バケット9のバケット角度βは、水平面に対するバケット9の前面91の角度とする。
図4に示す第1領域は、ブーム8の高さ位置θが所定高さ位置θ1(図5の第4領域参照)未満であり、かつ、バケット角度βが所定角度β1未満の場合として定義される。この第1領域では、図6のテーブルT1にも示すように、解除用切替弁12からの圧油によって、伝達動作制御用切替弁13がドレン位置(b)に切り替わる。従って、バケット9の姿勢変化はシリンダ30により吸収されて、レベリング用切替弁14に伝達されないため、レベリング動作は行われない。
ここで、所定角度β1は、バケット9が土砂等の積荷を積み込むための荷積み角度として設定することができ、例えば、50°程度に設定される。また、所定高さ位置θ1は、ブーム8の最低高さ位置(θmin=0)から最高高さ位置(θmax)までの中間の高さとして設定される。例えば、所定高さ位置θ1は、ブーム8が水平面に対して略平行になったときの値として定義され、20°〜25°程度に設定される。
図4に示す第2領域は、ブーム8の高さ位置θがθ1未満であって、かつ、バケット角度βがβ1以上閾値Th未満の場合として定義される。ここで、閾値Thは、例えば、バケット9内の積荷がバケット9からダンプ側にこぼれ落ちる限界の角度、即ち、バケット9の上部開口面92が水平面に対して略平行となる角度として定義可能であり、65°程度に設定される。第2領域では、図6にも示すように、解除用切替弁12は解除位置(テーブルでは「オフ」と表示)(a)に切り替わるため、ブーム操作弁61Bからの戻り圧油を利用してバケット9のレベリング動作が行われる。
図4に示す第3領域は、ブーム8の高さ位置θがθ1未満であって、かつ、バケット角度βが閾値Thに達した場合として定義される。この状態では、バケット9の上部開口面92は、水平面に対して略平行となる。第3領域においても、レベリング用切替弁14によるレベリング動作が行われる。また、バケット角度βが閾値Thに達した場合、強制ダンプ用切替弁11がダンプ割込位置(a)に切り替わり、バケット9は強制的にダンプ方向に回動される。
図5に示す第4領域は、ブーム8の高さ位置θがθ1以上であって、かつ、バケット角度βが所定角度β1未満の場合として定義される。この状態では、図6に示すように、電磁制御弁15が連通位置(a)に切り替わり、解除用切替弁12からの第1パイロット圧を打ち消す第2パイロット圧が伝達動作制御用切替弁13に入力される。従って、伝達動作制御用切替弁13は、ストップ位置(a)に切り替わり、検知レバー24の変位がシリンダ30を介してレベリング用切替弁14に伝達され、レベリング動作が行われる。
図5に示す第5領域は、ブーム8の高さ位置θがθ1以上であって、かつ、バケット角度βがβ1以上Th未満の場合として定義される。この状態においても、図6に示すように、レベリング動作が行われる。
図5に示す第6領域は、ブーム8の高さ位置θがθ1以上であって、かつ、バケット角度βが閾値Thに達した場合として定義される。この状態では、第3領域の場合と同様に、バケット9は、レベリングされると共に、バケット角度βが閾値Thに達するたびに強制的にダンプ方向に回動される。
図5の最下段には、ブーム8が最高高さ位置θmaxに達した状態を示す。この状態で、バケット9をフルダンプさせると、バケット9内の積荷は、ダンプトラック等の荷台に落下する。
本実施例は、上述のように構成されるため、以下の効果を奏する。本実施例では、バケット角度β及びブーム8の高さ位置θに応じて、レベリング用切替弁14のレベリング動作を作動または停止させるレベリング制御手段130と、バケット角度βが閾値Thに達した場合には、バケット9を強制的にダンプ方向に回動させる強制ダンプ用切替弁11と、を備え、レベリング制御手段130は、バケット角度βが所定角度β1未満であり、かつ、高さ位置θが所定高さ位置θ1未満の場合に、レベリング動作を停止させ、バケット角度βが所定角度β1以上であるか、または、高さ位置θが所定高さ位置θ1以上の場合に、レベリング動作を許可させる構成とした。
従って、積み込み作業中のバケット9の姿勢を常時安定させることができ、バケット9内から積荷がこぼれ落ちるのを防止することができる。また、バケット角度βが閾値Thに達した場合は、バケット9を強制的にダンプさせるため、バケット9内の積荷がチルト側に落下するのを防止することができ、ダンプ側にのみ落下させることができる。これらにより、ホイールローダ1の作業性を改善することができる。
従って、積み込み作業中のバケット9の姿勢を常時安定させることができ、バケット9内から積荷がこぼれ落ちるのを防止することができる。また、バケット角度βが閾値Thに達した場合は、バケット9を強制的にダンプさせるため、バケット9内の積荷がチルト側に落下するのを防止することができ、ダンプ側にのみ落下させることができる。これらにより、ホイールローダ1の作業性を改善することができる。
本実施例では、レベリング制御手段130を、シリンダ30,伝達動作制御用切替弁13,解除用切替弁12,センサ16,電磁制御弁15から構成するため、マイクロコンピュータ等を用いずに、バケット9の姿勢を制御することができる。従って、バケット姿勢制御装置の構成を簡素化して、製造コストを低減させることができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。例えば、ホイールローダに以外に、バックホウやスキッドステアローダ等の他のローダ型作業機械にも適用可能である。
1…ホイールローダ、2…車体、2A…後部車体、2B…前部車体、3…作業機、4…タイヤ、5…連結部、6…操作装置、7…支持部、8…ブーム、8A…ブームシリンダ、9…バケット、9A…バケットシリンダ、10…パイロット圧供給ポンプ、11…強制ダンプ用切替弁、11A…プランジャ、12…レベリング動作解除用切替弁、12A…プランジャ、13…伝達動作制御用切替弁、13A…バネ、14…レベリング用切替弁、15…電磁制御弁、16…センサ、17…タンク、18…絞り、20…バケット角度検出機構、21…先端側部材、22…連結部材、23…回転部材、24…検知レバー、25…回転部材、25A…カム、30…シリンダ、30A…一端、30B…他端、41,42,43,44…シャトル弁、61…ブーム操作装置、61A…レバー、61B…ブーム操作弁、61C…ブーム用切替弁、62…バケット操作装置、62A…レバー、62B…バケット操作弁、62C…バケット用切替弁、81,82…回動ピン、91…バケット前面、92…バケットの上部開口面、100…バケット角度検出手段、110…レベリング手段、120…バケット用アクチュエータ、130…レベリング制御手段、140…ブーム位置検出手段、150…強制ダンプ手段
Claims (2)
- 上下方向に回動可能に設けられたブーム(8)と該ブームの先端側にダンプ方向及びチルト方向に回動可能に設けられたバケット(9)とを有するローダ型作業機械(1)のバケット姿勢制御装置であって、
入力されたブーム操作量に応じて、前記ブーム(8)を上下いずれかの方向に回動させるためのブーム用方向切替弁(61C)に圧油を供給するブーム操作弁(61B)と、
入力されたバケット操作量に応じて、前記バケット(9)をダンプ方向またはチルト方向のいずれかに回動させるためのバケット用方向切替弁(62C)に圧油を供給するバケット操作弁(62B)と、
前記バケット(9)の基準面に対する傾き角度(β)を検出するバケット角度検出手段(20)と、
前記バケット(9)から積荷がこぼれ落ちないように、前記バケット角度検出手段(20)によって検出された前記傾き角度(β)に応じて、前記バケット(9)をダンプ方向またはチルト方向のいずれかに回動させるための圧油を前記バケット用方向切替弁(62C)に供給するレベリング用切替弁(14)と、
前記ブーム(8)の高さ位置(θ)を検出するブーム位置検出手段(16)と、
前記バケット(9)の前記傾き角度(β)及び前記ブーム(8)の前記高さ位置(θ)に応じて、前記レベリング用切替弁(14)のレベリング動作を作動または停止させるレベリング制御手段(130)と、
前記バケット(9)の前記傾き角度(β)が予め設定された閾値(Th)に達した場合には、前記バケット(9)をダンプ方向に回動させるための圧油を前記バケット用方向切替弁(62C)に強制的に供給する強制ダンプ用切替弁(11)と、を備え、
前記レベリング制御手段(130)は、前記傾き角度(β)が予め設定された所定角度(β1)未満であり、かつ、前記高さ位置(θ)が予め設定された所定高さ位置(θ1)未満である場合に、前記レベリング用切替弁(14)による前記レベリング動作を停止させ、前記傾き角度(β)が前記所定角度(β1)以上であるか、または、前記高さ位置(θ)が前記所定高さ位置(θ1)以上である場合に、前記レベリング用切替弁(14)による前記レベリング動作を作動させるようになっている、
ことを特徴とするローダ型作業機械のバケット姿勢制御装置。 - 前記所定角度(β1)は、前記バケット(9)が前記積荷を積み込むための荷積み角度として設定されており、前記所定高さ位置(θ1)は、前記ブーム(8)の最低高さ位置から最高高さ位置までの間の中間値として設定されており、かつ、
前記レベリング制御手段(130)は、
前記バケット角度検出手段(20)により検出される前記傾き角度(β)を前記レベリング用切替弁(14)に伝達するための伝達手段(30)と、
前記伝達手段(30)による伝達動作を作動させるための作動位置及び前記伝達動作を停止させるための停止位置を有する伝達動作制御用切替弁(13)と、
前記バケット角度検出手段(20)により検出される前記傾き角度(β)が前記所定角度(β1)未満の場合に、前記伝達動作制御用切替弁(13)にパイロット圧を供給し、前記伝達動作制御用切替弁(13)を前記停止位置に切り替えさせるレベリング動作解除用切替弁(12)と、
前記ブーム位置検出手段(16)によって検出される前記高さ位置(θ)が前記所定高さ位置(θ1)に達した場合に、前記伝達動作制御用切替弁(13)にパイロット圧を供給し、前記伝達動作制御用切替弁(13)を前記作動位置に切り替えさせる電磁制御弁(15)とを備えて構成されており、さらに、
前記伝達動作制御用切替弁(13)は、前記レベリング動作解除用切替弁(12)及び前記電磁制御弁(15)からそれぞれパイロット圧が供給された場合には、予め設定されているバネ力により、前記作動位置に切り替わるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のローダ型作業機械のバケット姿勢制御装置。
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