JP3165361B2 - ダンプカーにおける集中給脂装置 - Google Patents

ダンプカーにおける集中給脂装置

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JP3165361B2
JP3165361B2 JP30772795A JP30772795A JP3165361B2 JP 3165361 B2 JP3165361 B2 JP 3165361B2 JP 30772795 A JP30772795 A JP 30772795A JP 30772795 A JP30772795 A JP 30772795A JP 3165361 B2 JP3165361 B2 JP 3165361B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はダンプカーの各軸支
部に万遍なく給脂を行なうことができる集中給脂装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のダンプカーの給脂装置は、実開昭
62−174946号公報に開示されている如く、車体
に固定されたグリースニップル等の注入部材から荷箱の
傾動装置の各軸支部に配管を接続し、注入部材より注入
した給脂を各軸支部に供給するようになっている。
【0003】また、ダンプカーには、傾動装置の各軸支
部以外にも車輪を支持している板バネ前後端の軸支部の
ように車体側の軸支部も有るため、これらの軸支部にも
配管を接続して、油脂を各軸支部に供給するようになっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記構造の
如く傾動装置の軸支部と車体側の軸支部とには、同じ給
脂装置が使用されているため、同量の油脂を供給するよ
うになっている。しかし、車体側の軸支部は走行中に頻
繁に摺動するため油脂の消費量が多いのに対して荷箱の
傾動は1日数回であり、傾動装置側の軸支部の油脂の消
費量は少ない。そのため車体側の軸支部への供給量に合
わせて供給すると、傾動装置側の軸支部に供給する油脂
が過剰となり、無駄が発生し、傾動装置側の軸支部への
供給量に合わせて供給すると、車体側の軸支部に供給す
る油脂が不足して軸支部に焼き付きが発生するという問
題があった。
【0005】そこで本発明は車体側の軸支部と傾動装置
側の軸支部とに油脂の適正な供給を行ない、油脂の無駄
を無くすとともに軸支部の焼き付きを防止できるダンプ
カーにおける集中給脂装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、車体上に荷箱の傾動装置を有するとともに
車体側の軸支部と傾動装置側の軸支部とを有するダンプ
カーにおいて、前記車体上に設けた給脂ポンプもしくは
注入受部材から各軸支部に配管を接続し、前記配管上に
は傾動装置側の軸支部への油脂の供給量を車体側の軸支
部への油脂の供給量より少なくする調整装置を設けたこ
とを特徴とするものである。
【0007】請求項2記載の発明は、前記調整装置は、
配管上に第1分配弁を設け、前記第1分配弁に、車体側
の軸支部に分配する第2分配弁と傾動装置側の軸支部に
分配する第3分配弁とを接続し、前記第3分配弁の各軸
支部への油脂の供給量を第2分配弁の各軸支部への油脂
の供給量より少なくなるようにしたことを特徴とするも
のである。
【0008】請求項3記載の発明は前記調整装置は、各
軸支部への配管を並列に設け、車体側の軸支部への配管
上には第1定量装置を、傾動装置側の軸支部への配管上
には第2定量装置をそれぞれ設け、前記第2定量装置に
より供給される油脂の供給量を第1定量装置により供給
される油脂の供給量より少なくなるようにしたことを特
徴とするものである。
【0009】
【発明の実施と形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にて説明する。図1はダンプカーAの全体を表わしたも
ので、車体1上に荷箱2を後方傾動可能に搭載し、車体
1と荷箱2との間にリフトアーム3、テンションリンク
4及びシリンダ5から成る傾動装置6を設け、シリンダ
5の伸縮にて荷箱2を傾動させうるようになっている。
【0010】前記車体1は前後に車輪7を有し、車輪7
は板バネ8にて支持され、板バネ8の前後端には給脂を
必要とする軸支部9を有している。また前記傾動装置6
には各部材間及び荷箱2との間に給脂を必要とする軸支
部10を有している。11は車体1側面に設けられた集
中給脂装置で、該集中給脂装置11は各軸支部9、10
に油脂を供給するもので、特に調整装置12にて板バネ
8等の車体1側の軸支部9へ供給する油脂量を多くし、
傾動装置6側の軸支部10へ供給する油脂量を少なくす
るようになっている。
【0011】前記集中給脂装置11は図1及び図2に示
す如く、車体1の外側面に固定され、油脂用のタンク1
3、モータMにて駆動される給脂ポンプ14及び調整装
置12とから成っている。前記調整装置12は、第1分
配弁15、車体1側の各軸支部9に分配する第2分配弁
16、傾動装置6側の各軸支部10に分配する第3分配
弁17及びタンク13と給脂ポンプ14間、給脂ポンプ
14と第1分配弁15間、第1分配弁15と第2分配弁
16間、第1分配弁15と第3分配弁17間をそれぞれ
接続した配管18とにて形成されている。これによりタ
ンク13の油脂が給脂ポンプ14にて圧送され、第1分
配弁15にて第2分配弁16側と第3分配弁17側とに
交互に分配され、第2分配弁16から板バネ8等の車体
1側の6カ所の軸支部9に分配され、第3分配弁17か
ら傾動装置6側の12カ所の軸支部10に分配されるよ
うになっている。
【0012】前記第1分配弁15は図3に示す如くケー
シング151の上部に給脂ポンプ14と連通する注入口
152を形成し、左側に第2分配弁16と連通する左吐
出口153を形成し、右側に第3分配弁17と連通する
右吐出口154を形成してある。また前記ケーシング1
51内には第1スプール155と第2スプール156と
が摺動可能に内装され、第1スプール155はシャフト
155a上に第1左ピストン155b、第1右ピストン
155c及び中間ピストン155dを固定して成り、第
1スプール155の左右には大径D1の第1左貯留室1
57及び第1右貯留室158とが形成されている。
【0013】第2スプール156はシャフト156a上
に第1左ピストン156b、第1右ピストン156c及
び2個の中間ピストン156dを固定して成り、第2ス
プール156の左右には大径D1の第2左貯留室159
及び第2右貯留室1510とが形成されている。また、
第1スプール155側と第2スプール156側間には各
貯留室157、158、159、1510を交互にメイ
ン流路1511に連通させる第1左連通路1512、第
1右連通路1513、第2左連通路1514及び第2右
連通路1515を設けてある。
【0014】また第2スプール156側には左吐出口1
53に連通する第2左吐出流路1516と右吐出口15
4に連通する第2右吐出流路1517とをそれぞれ設け
てあり、第1スプール155側には共にタンク13に連
通する第1左吐出流路1518と第1右吐出流路151
9とを設けてある。第1分配弁15は前記構造にて注入
口152より油脂を供給すると、油脂がメイン流路15
11及び第1右連通路1513を通って第1右貯留室1
58に入り、第1スプール155を左側に移動させ、第
1左貯留室157の0.52ccの油脂が第1左連通路
1512及び第2左吐出流路1516を通って第2分配
弁16に供給される。その後、第1スプール155の中
間ピストン155dが切換わり、メイン流路1511の
油脂が第2右連通路1515を通って第2右貯留室15
10に入り、第2スプール156を左側に移動させ、第
2左貯留室159の油脂が第2左連通路1514及び第
1左吐出通路1518を通ってタンク13に戻される
(図4)。
【0015】図4の如く第2スプール156の中間ピス
トン156dが切換わると油脂がメイン流路1511及
び第1左連通路1512を通って第1左貯留室157に
入り第1スプール155を右側に移動させ、第1右貯留
室158の0.52ccの油脂が第1右連通路1513
及び第2右吐出流路1517を通って第3分配弁17に
供給される。その後第1スプール155の中間ピストン
155dが切換わり、メイン流路1511の油脂が第2
左連通路1514を通って第2左貯留室159に入り、
第2スプール156を右側に移動させ、第2右貯留室1
510の油脂が第2右連通路1515及び第1右吐出通
路1519を通ってタンク13に戻される。
【0016】第1分配弁15はモータMが停止するまで
前記動作を繰り返し、第2分配弁16と第3分配弁17
とに交互に0.52ccづつ供給するようになってい
る。前記第2分配弁16は図5に示す如く、ケーシング
161の上部に第1分配弁15と連通する注入口162
を形成し、左側に車体1側の3カ所の軸支部9に連通す
る左吐出口163A、163B、163Cを形成し、右
側に車体1側残り3カ所の軸支部9に連通する右吐出口
163D、163E、163Fを形成してある。
【0017】また前記ケーシング161内には第1分配
弁15の第1スプール155と同形状の第1スプール1
64及び第2スプール165が摺動可能に内装され、更
に第1分配弁15の第2スプール156と同形状の第3
スプール166も摺動可能に内装されている。また第1
分配弁15と同様に各スプール164、165、166
間を関連させる、メイン流路167と第1、第2、第3
右連通路168、169、1610と第1、第2、第3
左連通路1611、1612、1613と中径D2の第
1、第2、第3右貯留室1614、1615、1616
と中径D2の第1、第2、第3左貯留室1617、16
18、1619と第1、第2、第3右吐出流路162
0、1621、1622と第1、第2、第3左吐出流路
1623、1624、1625とを有している。
【0018】また、各スプール164、165、166
の動作も第1分配弁15と同様で、第1スプール16
4、第2スプール165、第3スプール166の順で移
動し、右吐出口163F、163D、163E、左吐出
口163C、163A、163Bの順で車体1側各軸支
部9に0.3ccづつ供給するようになっている。更に
第3スプール166に対向するケーシング161側には
左側に第1検出スイッチLS1、右側に第2検出スイッ
チLS2を設け、前記検出スイッチLS1、LS2にて
第3スプール166が一往復するとモータMを停止させ
給脂ポンプ14からの供給を終了させるようになってい
る。
【0019】前記第3分配弁17は図6に示す如く、ケ
ーシング171の上部に第1分配弁15と連通する注入
口172を形成し、左側に傾動装置6側の6カ所の軸支
部10に連通する左吐出口173A、173B、173
C、173D、173E、173Fを形成し、右側に傾
動装置6側残り6カ所の軸支部10に連通する右吐出口
173G、173H、173I、173J、173K、
173Lを形成してある。
【0020】また前記ケーシング171内には第1分配
弁15の第1スプール155と同形状の第1スプール乃
至第5スプール174が摺動可能に内装され、更に第1
分配弁15の第2スプール156と同形状のの第6スプ
ール175も摺動可能に内装されている。また第1分配
弁15と同様に各スプール174、175間を関連させ
るメイン流路176と第1右連通路乃至第6右連通路1
77と第1左連通路乃至第6左連通路178と小径D3
の第1右貯留室乃至第6右貯留室179と小径D3の第
1左貯留室乃至第6左貯留室1710と第1右吐出流路
乃至第6右吐出流路1711と第1左吐出流路乃至第6
左吐出流路1712とを有している。
【0021】また各スプール174、175の動作も第
1分配弁15と同様で、第1スプール乃至第6スプール
174、175の順で移動し、右吐出口173L、17
3G、173H、173I、173J、173K、左吐
出口173F、173A、173C、173D、173
Eの順で傾動装置6側の各軸支部10に0.13ccづ
つ供給するようになっている。
【0022】図7はモータの電気回路図で、メイン回路
19上に自己保持式のメインスイッチ20を設け、メイ
ン回路19から第1回路21、第2回路22、第3回路
23、第4回路24をそれぞれ並列に設ける。第1回路
21上には自動復帰式の給脂スイッチ25とモータMと
を直列に設け、第2回路22上には常閉第2リレースイ
ッチr2と常閉第1リレースイッチr1と第1リレーR
1とを直列に設け、前記モータMと第1リレーR1の各
直前位置で第1回路21と第2回路22とを連通回路2
6にて連通させている。
【0023】第3回路23上には第2分配弁16に設け
た第1検知スイッチLS1と常開第3リレースイッチr
3と第2リレーR2とを直列に設けている。第4回路2
4上には第2検知スイッチLS2と第3リレーR3とを
直列に設けるとともに第2検知スイッチLS2と並列に
常開第3リレースイッチr3を設けてある。前記回路に
よりメインスイッチ20を「接」にし、給脂スイッチ2
5を「接」にすると、給脂スイッチ25は自動復帰して
「断」になるが、第2回路22、連通回路26、第1回
路21にてモータMの通電状態が保持され、モータMが
作動する。第2分配弁16の第3スプール166が図5
右側に移動すると第2検知スイッチLS2が「接」とな
り、第3リレーR3が励磁され、第2検知スイッチLS
2が「断」になっても励磁状態を保持するようになって
いる。
【0024】その後第3スプール166が左側に移動し
て元に戻ると第1検知スイッチLS1が「接」となり、
第2リレーR2が励磁され、第2回路22の常閉リレー
スイッチr2が「断」となることからモータMは停止す
る。またメインスイッチ20を「断」にすると、第3リ
レーR3の自己保持も解除されるようになっている。図
10は第2分配弁の他の実施の形態で、貯留室161
4’を第3分配弁17の貯留室179と同じ小径D3に
し、かつスプールの移動量を第3分配弁17より大きく
(L)して、0.3ccの供給量を確保できるようにし
たものである。
【0025】図11は他の実施の形態で、モータMを制
御する第1検知スイッチLS1と第2検知スイッチLS
2との取付位置を前記第2分配弁から第3分配弁に変更
したもので、第3分配弁17の第6スプール175に対
向するケーシング171に第1検知スイッチLS1と第
2検知スイッチLS2とを取付けたものである。かかる
構造は第2分配弁16により供給が完了した後第3分配
弁17の供給が完了するようにしておけば、給脂が確実
に行なえるとともにモータMの自動停止も確実に行なう
ことができるものである。
【0026】図12は第2分配弁の貯留室を第3分配弁
と同じ小径D3にし、かつ図11の如く第1検知スイッ
チLS1と第2検知スイッチLS2とを第3分配弁に設
けたことによる他の実施の形態で、まず第2分配弁16
の4カ所163F、163D、163E、163Cに
0.13ccづつ供給し、第3分配弁17の4カ所17
3L、173G、173H、173Iに0.13ccづ
つ供給し、第2分配弁16の4カ所163A、163
B、163F、163Dに0.13ccづつ供給し、第
3分配弁17の4カ所173J、173K、173F、
173Aに0.13ccづつ供給し、第2分配弁16の
4カ所163E、163C、163A、163Bに0.
13ccづつ供給し、第3分配弁17の4カ所173
B、173C、173D、173Eに0.13ccづつ
供給した後、第1検知スイッチLS1、第2検知スイッ
チLS2にてモータMは自動停止するようになってい
る。すなわち、第3分配弁が1巡する間に第2分配弁は
2巡して車体側への供給量が傾動装置側の供給量よりも
多くなるようにしたものである。
【0027】図13は調整装置の他の実施の形態で、給
脂ポンプ14から各軸支部への配管27を並列に設け、
車体側の軸支部に連通する配管27上には所定量(例え
ば0.3cc)を供給する第1定量装置28を介装し、
傾動装置側の軸支部に連通する配管27上には第1定量
装置28より小定量(例えば0.13cc)を供給する
第2定量装置29を介装したものである。
【0028】第1定量装置28はケーシング281の左
側に注入口282上方に吐出口283を設け、内部に吐
出口283と常時連通する収容室284が形成されてい
る。前記収容室284には注入口282を閉鎖する第1
ピストン285と貯留室286を形成する第2ピストン
287を設ける。両ピストン285、287間には第1
ピストン285を注入口282閉鎖方向に、第2ピスト
ン287を貯留室286の容積を減少させる方向に付勢
するようにスプリング288を設ける。
【0029】前記収容室284と並列にバイパス路28
9を形成し、前記バイパス路289の一端は第1ピスト
ン285が右側に移動すると注入口282と連通し、他
端は貯留室286と連通するようになっている。また前
記第1ピストン285には連通路2810が形成され、
第1ピストン285が注入口282を閉鎖するとバイパ
ス路289の一端が連通路2810に通じ、貯留室28
6と収容室284とが連通するようになっている。
【0030】前記第2ピストン287にはロッド281
1を突出させ、ケーシング281に螺合させた調整ネジ
2812に当接するようになっている。この調整ネジ2
812を移動させると第2ピストン287のストローク
量を調整できるようになっている。すなわち、注入口2
82より油脂が供給されると第1ピストン285が右側
に移動されて注入口282とバイパス路289が連通す
る。
【0031】バイパス路289を通った油脂は第2ピス
トン287を第1ピストン285に当接するまで左側に
移動させて貯留室286の容積を広げ、その貯留室28
6に油脂を一時的に貯める(図14)。給脂ポンプ14
の停止にて、注入口282からの油脂の供給が無くなる
と、第1ピストン285はスプリング288の力にて左
側に移動し注入口282を閉鎖する。第1ピストン28
5の移動にてバイパス路289が連通路2810に連通
し、第2ピストン287がスプリング288の力にて右
側に移動し、貯留室286の油脂が収容室284に圧送
され、収容室284から吐出口283を通って軸支部に
供給されるようになっている。
【0032】前記第2定量装置29は図13に示す如く
第1定量装置28と略同一構造で同じ作用をするため、
相違点のみを説明すると、第1ピストン295の長さを
第1定量装置28の第1ピストン285より長くし、第
2ピストン297と当接するまでのストロークを短くし
て第1定量装置28より小定量供給できるようになって
いる。尚、小定量にするためには前記構造に限定され
ず、貯留室の径を変更したり、調整ネジを調整すること
によっても満足させることができる。
【0033】このように第1定量装置28及び第2定量
装置29を設けた状態でポンプ14を作動させると、各
定量装置28、29の貯留室286、296に略同時
に、油脂が貯留されていき、ポンプ14を停止させる
と、各貯留室286、296の油脂が各軸支部に一斉に
供給される。尚、本発明の各実施の形態では車体に給脂
用のポンプを設けているが、グリースニップル等の注入
受部材を車体に固定しておき、グリースガン等にて注入
受部材に供給するようにしても同様の作用効果を有する
ものである。
【0034】本発明は前記の如き構成で次に作用につい
て説明すると、ダンプカーAは荷箱2を格納した状態
(水平状態)で積込場所から排出場所まで走行し、排出
場所にて傾動装置6を作動させ、図1の如く荷箱2をダ
ンプさせて積荷を排出する。前記作業を繰り返し行なう
と車体1側及び傾動装置6側の軸支部9、10の油脂が
消耗するため供給する必要がある。その際、板バネ8等
の車体1側の軸支部9は走行中頻繁に摺動するため消耗
量が多いが、傾動装置6側の軸支部10は1日数回のダ
ンプ作動のため消耗量が少なく、油脂を供給する場合に
は車体1側の軸支部9に多く、傾動装置6側の軸支部1
0に少なく供給する必要がある。
【0035】次に油脂の供給手順を図8、図9にて説明
すると、まず自己保持式のメインスイッチ20を「接」
にし、自動復帰式の給脂スイッチ25を「接」にする。
給脂スイッチ25が一旦「接」になるとその後「断」に
なっても第1リレーR1による自己保持にてモータMは
作動を続ける。モータMの作動にて給脂ポンプ14が駆
動され、タンク13の油脂が第1分配弁15側に連続的
に圧送される。圧送された油脂は第1分配弁15にて第
2分配弁16と第3分配弁17とに交互に0.52cc
づつ分配される。第2分配弁16及び第3分配弁17か
ら後述の手順にて各軸支部9、10への供給が一巡する
とモータMが停止する。すなわち、第2分配弁16の第
3スプール166が往復動して第1検知スイッチLS1
及び第2検知スイッチLS2が作動し、第2リレーR2
が励磁されてモータMの自己保持が解除されるため停止
する。モータMが停止した後メインスイッチ20を
「断」にする。それにより第3リレーR3の自己保持も
解除される。
【0036】第1分配弁15乃至第3分配弁17の分配
手順は、油脂が第1分配弁15に供給されると第1分配
弁15の第1スプール155が図3の状態から左側に移
動して0.52ccを第2分配弁16に供給する。第2
分配弁16では0.52ccが供給されてくると、図5
の状態からまず第1スプール164が右側に移動して右
吐出口163Fから軸支部9に0.3cc供給され、そ
の後第2スプール165が右側に少し移動して右吐出口
163Dから軸支部9に残りの0.22ccが供給され
る。
【0037】前記第1分配弁15による第2分配弁16
側への0.52ccの供給が終わると、第1分配弁15
の第1スプール156が図4から右側に移動して0.5
2ccを第3分配弁17に供給する。第2分配弁16で
は0.52ccが供給されてくると、図6の状態から第
1スプール174、第2スプール174、第3スプール
174、第4スプール174の順番でそれぞれ右側に移
動して右吐出口173L、173G、173H、173
Iから各軸支部10に0.13ccづつ供給される。
【0038】第1分配弁15乃至第3分配弁17が前記
作業以後図9の順番で車体1側の軸支部9に0.3cc
づつ、傾動装置6側の軸支部10に0.13ccづつ供
給し、第2分配弁16の第3スプール166による左吐
出口163Bからの供給が完了すると、全ての軸支部
9、10への供給が完了することになることから第1検
知スイッチLS1の作動にてモータMが停止し給脂ポン
プ14からの供給も停止する。
【0039】これにより1回の給脂作業にて全ての軸支
部9、10に確実に油脂の供給ができるとともに車体1
側の軸支部9には多く、傾動装置6側の軸支部10には
少なく油脂を供給することが自動的に行なえる。また各
軸支部9、10への油脂の供給が一巡すると自動的に供
給が停止するので必要以上の油脂の供給を無くすことが
できる。
【0040】尚、前記実施の形態では車体側の軸支部に
0.3cc、傾動装置側の軸支部に0.13cc分配す
るようになっているが、この数値は一実施の形態を示し
たにすぎず、油脂の消耗量に対応させて設定させればよ
い。また第1分配弁は0.52ccづつ交互に分配させ
るようになっているが、この数値も一実施の形態を示し
たにすぎず、作業効率の良い数値に設定させればよい。
【0041】
【発明の効果】以上の如く、本発明のうち請求項1記載
の発明は各軸支部に油脂を供給する際、摺動回数の多い
車体側の軸支部には多く、摺動回数の少ない傾動装置側
の軸支部には少なく供給するようにしたので、従来のよ
うな軸支部の焼き付きや油脂の無駄を確実に防止するこ
とができる。
【0042】請求項2記載の発明は、前記効果ととも
に、車体側の軸支部に分配する第2分配弁と傾動装置側
の軸支部に分配する第3分配弁とを別個に設けたので、
第2分配弁は車体側の軸支部に、第3分配弁は傾動装置
側の軸支部にそれぞれ近接させて配置し、第2分配弁及
び第3分配弁から各軸支部への複数の配管を短くするこ
とができ、車体上の配管のからみつきを防止できるとと
もに安価に製作することができる。
【0043】請求項3記載の発明は、請求項1記載の効
果とともに、各軸支部毎に配管と定量装置を設けるよう
にしたので、油脂を供給する軸支部の追加があっても、
既存の配管と定量装置を阻害することなく簡単容易に追
加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を装備したダンプカ−の全体図である。
【図2】集中給脂装置の配置図である。
【図3】第1分配弁の断面図である。
【図4】第1分配弁の作動状態図である。
【図5】第2分配弁の断面図である。
【図6】第3分配弁の断面図である。
【図7】モータを制御する電気回路図である。
【図8】油脂の供給作業のフローチャート図である。
【図9】第2分配弁及び第3分配弁の供給作業のフロー
チャート図である。
【図10】第2分配弁の他の実施の形態である。
【図11】検知スイッチを第3分配弁に設けたモータ制
御の他の実施の形態である。
【図12】第2分配弁及び第3分配弁の供給作業の他の
実施の形態のフローチャート図である。
【図13】調整装置の他の実施の形態である。
【図14】図13の第1定量装置の作動図である。
【符号の説明】
1 車体 6 傾動装置 9 軸支部 10 軸支部 11 集中給脂装置 12 調整装置 14 ポンプ 15 第1分配弁 16 第2分配弁 17 第3分配弁 28 第1定量装置 29 第2定量装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60P 1/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体上に荷箱の傾動装置を有するととも
    に車体側の軸支部と傾動装置側の軸支部とを有するダン
    プカーにおいて、前記車体上に設けた給脂ポンプもしく
    は注入受部材から各軸支部に配管を接続し、前記配管上
    には傾動装置側の軸支部への油脂の供給量を車体側の軸
    支部への油脂の供給量より少なくする調整装置を設けて
    なるダンプカーにおける集中給脂装置。
  2. 【請求項2】 前記調整装置は、配管上に第1分配弁を
    設け、前記第1分配弁に、車体側の複数の軸支部に分配
    する第2分配弁と傾動装置側の複数の軸支部に分配する
    第3分配弁とを接続し、前記第3分配弁の各軸支部への
    油脂の供給量を第2分配弁の各軸支部への油脂の供給量
    より少なくなるようにしたことを特徴とする請求項1記
    載のダンプカーにおける集中給脂装置。
  3. 【請求項3】 前記調整装置は、各軸支部への配管を並
    列に設け、車体側の軸支部への配管上には第1定量装置
    を、傾動装置側の軸支部への配管上には第2定量装置を
    それぞれ設け、前記第2定量装置により供給される油脂
    の供給量を第1定量装置により供給される油脂の供給量
    より少なくなるようにしたことを特徴とする請求項1記
    載のダンプカーにおける集中給脂装置。
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