JP3822048B2 - 作業車の運転操縦装置 - Google Patents

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    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/2004Control mechanisms, e.g. control levers

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業車の運転操縦装置に係り、より具体的には、操作レバーを有する操縦台を運転席の側方に備え、この操縦台を乗降時に後方に移動させて通路幅を確保するように構成されているバックホー等の作業車の運転操縦装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建設機械、例えばバックホー等の作業車の運転操縦装置は、運転席の左右に操作レバー(ジョイスティック)を有する操縦台(コントロールボックス又は操縦塔ともいい、以下同じ)が配設されて主構成され、前記操作レバーを運転席の運転者が手にもって前記左右に動かすことによって作業機(掘削装置)のブーム、アーム、バケット等をそれぞれ駆動し、あるいは旋回台(旋回機体)を左右方向に旋回させることができる。
【0003】
また、運転席の前方には作業車の走行とステアリング操作に必要なレバー、ペダル等が設けられていることから、運転席周辺のスペースは狭く、オペレータが乗降する際の通り抜けの邪魔になっている。
このため、乗降時に操縦台を後方に移動させて通路幅を確保するように構成した技術が、実開平2−47251号公報、実開平4−117055号公報および特開平8−199327号公報等で提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
作業車の運転操縦装置において、運転席の運転者が操作レバーを手にもって前後左右に動かすとき、手腕又は手首を支えるアームレスト(リストレスト)を操縦台に備えれば、運転者の疲れ等を少しでも軽減できて有効であり、このため、アームレスト等を操縦台に備えることが要望されている。
しかしながら、乗降時に操縦台を後方に移動させて通路幅を確保するようにした運転操縦装置において、アームレスト等を操縦台に備えたとき、このアームレスト等が運転席周辺の部材、部品例えばキャビンの内壁、手摺等々と干渉するおそれがあり、この干渉を避けるためアームレスト等の装着部位を操縦台の前方位置に設定すると、アームレスト(リストレスト)の本来の機能を損なうおそれがあった。
【0005】
また、特開平8−199627号公報で開示されているように、操縦台(コントロールボックス)によってアームレストを兼ねるようにすると、操縦台の形状が特注となってコスト高となるし、手首等の支え部位が画一的となり、これでは、運転者の体格差、運転者の好みが様々であることから、アームレスト等の本来の機能を損なうおそれがあった。
そこで本発明は、乗降時に操縦台を後方に移動させて通路幅を確保するように構成した運転操縦装置において、アームレスト(リストレスト)を操縦台に備えてもこのアームレストが運転席周辺の部品、部材等と干渉するおそれがなく、しかも、アームレスト本来の機能を損なうことがない作業車の運転操縦装置を提供することが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、操作レバー30を有する操縦台22Lを運転席8の側方に備えると共に、運転席8を支持するシートサポート23に、前記操縦台22Lを、その後下部に位置する回動支点42を中心として左右軸回りに上側に回動可能として支持し、乗降時に前記操縦台22Lを前記回動支点42回りに上側に回動させて通路幅32を確保するように構成されている作業車の運転操縦装置において、前述の目的を達成するために次の技術的手段を講じている。
すなわち、請求項1に係る作業車の運転操縦装置は、操作レバー30を有する操縦台22Lに、当該操作レバー30を運転席8の運転者が手にもって操作するとき当該運転者の手腕又は手首を支えるアームレスト(リストレスト)49Lを備え、このアームレスト49Lの前側下部を、操縦台22Lから上方に突出するように設けられた保持ブラケット80の上部側に左右軸回りに前側に回動可能として支持し、前記操縦台22Lを上側に回動した際に前記アームレスト49Lを前側に回動させる連動手段50を備え、この連動手段50は、操縦台22L内の上部に配置されていて中途部が操縦台22L側に枢支軸53Aを介して枢支された揺動リンク50Aと、操縦台22L内の前記回動支点42の前方側に配置されていて前記揺動リンク50Aの枢支軸53Aより後方側に上端側が枢支連結されると共に下端側がシートサポート23に枢支連結された第1連動リンク50Bと、上端側が前記保持ブラケット80の背面側に配置され且つアームレスト49Lの前側下部に枢支連結されると共に下端側が揺動リンク50Aの枢支軸53Aより前方側に枢支連結された第2連動リンク50Cとを備え、操縦台22Lを回動支点42回りに上側に回動させると第1連動リンク50Bによって揺動リンク50Aの第1連動リンク50Bとの枢支連結部分の動きが規制されることにより揺動リンク50Aが第2連動リンク50Cを押し上げるように回動してアームレスト49Lが前側に回動するように構成されていることを特徴とするものである。
【0007】
このように、通路幅32を確保するため操縦台22Lを上側に回動した際に前記アームレスト49Lが前側に回動可能であることから、運転席8周辺の部品等との干渉はないのであり、これ故、アームレスト49Lを操縦台22Lに装備させるとき、通常作業位置において運転者の手腕又は手首を支え得る最適位置に装備されていることが可能であり、運転者の疲れ等を軽減できるのである。
【0008】
前述した請求項1において、アームレスト49Lの回動支点の下方側に、保持ブラケット80の背面に対して接離自在に接当し且つアームレスト49L側に保持ブラケット80に対して螺進退自在として備えられた接当具81を設け、揺動リンク50Aの第2連動リンク50Cとの枢支連結部分は、揺動リンク50Aに形成された、枢支軸53Aを中心とする円弧孔83Aに第2連動リンク50Cの下端側を係合してなることが奨励される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜図3において、1は作業車として例示するバックホーであり、該バックホー1は上部の旋回体2と下部の走行装置3とから主構成されている。
走行装置3は、前後一側に配置されたアイドラと、他側に配置された駆動輪と、これらアイドラと駆動輪との間に配置された複数の転輪とに亘って巻き掛けられたクローラベルトとを備えてなるクローラ走行体4を左右両側に備え、左右のクローラ走行体4の駆動輪をそれぞれ油圧モータを備えてなる(油モータからなる)走行モータによって駆動するように構成したクローラ式走行装置が採用されている。
【0011】
また、走行装置3の前部には、油圧シリンダからなるドーザシリンダによって上下揺動されるドーザ5を備えている。
旋回体2は、走行装置3上に上下方向の軸心X−X回りに回動自在に支持されていて油圧モータからなる旋回モータによって左右に旋回自在とされた旋回台6(機体)と、旋回台6の前部に設けられた作業装置7(掘削装置)と、旋回台6上に設けられた運転席8等とを備えて構成されている。
旋回台6の後部は、作業装置7等との重量バランスを図るカウンタウエイト9によって構成され、また、旋回台6の後部側にはエンジン、ラジエータ、油圧ポンプ、エアクリーナ等が配置され、これらはボンネット10によって覆われている。
【0012】
また、図3で示すように旋回台6の右側部には、油圧機器作動用の油を貯留する作動油タンク等が配置され、この作動油タンク等はタンクカバー11によって覆われている。
また、旋回台6の前部には、支持ブラケット12が設けられ、この支持ブラケット12には揺動(スイング)ブラケット13が上下方向の軸心回りに左右揺動自在に支持され、この揺動ブラケット13は油圧シリンダからなるスイングシリンダによって左右に揺動される。
【0013】
作業装置7は、基部側が前記揺動ブラケット13に上下方向で揺動自在に支持されたブーム14と、基部側がブーム14の先端側に揺動自在に支持されたアーム15と、アーム15の先端側にスクイ・ダンプ動作可能に取り付けられたバケット16とを備えて構成されており、それぞれ油圧シリンダからなるブームシリンダ17、アームシリンダ18、バケットシリンダ19で作動可能とされている。
図2及び図3に示すように、前記運転席8はボンネット10の前方側で且つタンクカバー11の左側方に配置されており、シートサポート23上に着脱自在に取り付けられている。
【0014】
このシートサポート23は相互に連結された左右一対の側板24L,24Rを備えており、これら左右側板の24L,24Rの下端側が旋回台6側に設けた取付部材25にボルト等によって着脱自在に取付固定されている。
この運転席8の前方には、左右のクローラ走行体4を、それぞれ別々に操作する左右一対の走行操作レバー21L,21Rが配置され、運転席8の左右両側には操縦台22L,22Rが配置されており、これら左右の操縦台22L,22Rはシートサポート23に着脱自在に取付固定されている。
【0015】
ここに、運転席8とこの左右に配置した操縦台22L、22R等によって運転操縦装置を構成しており、この運転操縦装置は、乗降口に開閉ドア20Aを有するキャビン20によって包囲されている。
左側の操縦台22Lは、後部側の回動支点を中心として左右方向の軸心回りに上側に(上回りに)回動可能とされている。これは、運転席8の左側(運転席8の左斜め前側すなわち左側操縦台22Lの前方側)が乗降口32とされており、乗り降りの邪魔にならないように、左側の操縦台22Lを前記回動支点回りに上側に回動させることにより、乗降口32を広くするように退避可能としたものであり、ここに、左側の操縦台22Lは、通路幅(乗降口)32を確保するため後方に移動可能であり、図示の形態では後方に尻上り状に回動自在とされている。
【0016】
なお、タンクカバー11の前方側を通っても乗り降り可能である。
左側の操縦台22Lには、旋回台6を旋回させる旋回モータ及びアームシリンダ18を操作(駆動制御)する旋回・アーム用操作レバー30と、ロックレバー31とが備えられ、右側の操縦台22Rには、ブームシリンダ17及びバケットシリンダ19を操作(駆動制御)するブーム・バケット用操作レバー26と、ドーザ5のシリンダを操作するドーザ用操作レバー27と、エンジンの回転を制御するアクセルレバー28と、ロックレバー29とが備えられている。
【0017】
左側の操縦台22Lは、図2および図4で示すように旋回・アーム用操作レバー30及びロックレバー31が取り付けられると共にシートサポート23に取り付けられたフレーム34と、フレーム34及び各レバー30,31の取付基部側を覆う上下のカバー体35,36とから主構成されていて、中空状に形成されている。
また、フレーム34には旋回台6を旋回させる旋回モータ及びアームシリンダ18用の制御弁を制御するパイロットバルブ33が取り付けられ、このパイロットバルブ33に旋回・アーム用操作レバー30が設けられている。
【0018】
前記シートサポート23の左側側板24Lには、左右方向の軸心を有する支軸42が設けられ、左側操縦台22Lのフレーム34には、該操縦台22Lの後下部に位置するボス部43が設けられ、このボス部43は支軸42に軸心回りに回動自在に外嵌されており、これによって左側操縦台22Lが支軸42を中心として左右方向の軸心回りに回動自在に支持されており、前記支軸42が左側操縦台22Lの回動支点とされている。
また、フレーム34には枢軸45が左右方向の軸心廻りに回動自在に支持されており、この枢軸45の左側には、前記ロックレバー31の基部に設けたボス部46が固定され、枢軸45の右側には、カム体47の基部が固定されており、ロックレバー31とカム体47と枢軸45とが、フレーム34に左右方向の軸心廻りに一体回動自在に支持されている。
【0019】
カム体47には、カム溝48が基部側から先端に亘って形成され、このカム溝48は基部側に形成した第1カム溝48Aと、この第1カム溝48Aから先端側に延びる第2カム溝48Bとから構成されている。
第1カム溝48Aは枢軸45の軸心を中心とする円弧状に形成され、第2カム溝48Bは、ロックレバー31を図4に実線で示す位置から仮想線で示す位置に回動した状態において支軸42の軸心を中心とする円弧状となるように形成されている。
【0020】
ロックレバー31は、左側操縦台22Lの使用位置において、図4に実線で示すように、ボス部46から下方に向かうにしたがって後方に移行する傾斜方向に延出され、この延出端から略前方に向かうように屈曲され、下側のカバー体36に形成した開口部50から左側操縦台22Lの外部に突出され、更に、ロックレバー31は、前方に向かうにしたがって上方に移行する傾斜方向に向かうように屈曲されているとともに、前方に向かうにしたがって上方に移行する傾斜方向に向かうように屈曲されている。
【0021】
また、シートサポート23の左側側板24L側には、左右方向の軸心を有するガイドピン51が固定され、このガイドピン51にはローラ51aが軸心回り回動自在に外嵌され、これらガイドピン51及びローラ51aが、カム溝48に挿通されている。
また、ロックレバー31とフレーム34との間には戻しバネ52が介装され、この戻しバネ52によりロックレバー31が引き下げ方向(図4における反時計方向)に付勢されている。
【0022】
また、シートサポート23の左側側板24L側とフレーム34との間にはガススプリング53が介装され、フレーム34にはリミットスイッチ54が設けられ、ロックレバー31のボス部46には前記リミットスイッチ54の接触子に接当する接当部材55が設けられている。
前記構成のものにおいて、左側操縦台22Lは、図4に実線で示す状態がバックホー1での作業をする使用位置(通常作業位置)とされ、この使用位置において、フレーム34の支軸42回りの下方への回動が規制され、左側操縦台22Lが使用位置に保持されている。
【0023】
また、使用位置では、ガイドピン51は第1カム溝48Aの基端に位置しており、ロックレバー31の図4の反時計方向の回動規制がなされていると共に、ガイドピン51によってフレーム34(左側操縦台22L)の支軸42回りの回動(特に上側への回動)が規制されている。
さらに、使用位置では、ロックレバー31が操作されていない状態であると、図4に実線で示すように、該ロックレバー31はロック解除位置にあって接当部材55がリミットスイッチ54の接触子に接当しており、この状態において、旋回・アーム用操作レバー30を操作することにより、旋回台6とアーム15とが作動可能とされると共に、ブーム・バケット用操作レバー26を操作することにより、ブーム14とバケット16とが作動可能とされる。
【0024】
この使用位置において、図4に仮想線で示すように、ロックレバー31をロック解除位置まで引き上げると、カム体47が図4の時計方向に回動し、ガイドピン51が相対的に第1カム溝48Aと第2カム溝48Bとの交差部分に位置する。
この状態において、前述したように第2カム溝48Bが支軸42の軸心を中心とする円弧軌跡上に位置するので、フレーム34の支軸42回りの上側への回動が許容される。
【0025】
また、接当部材55がリミットスイッチ54の接触子から離れ、この状態において、旋回・アーム用操作レバー30を操作しても、旋回台6とアーム15とが作動不能とされると共に、ブーム・バケット用操作レバー26を操作しても、ブーム14とバケット16とが作動不能とされる。
前記状態から、さらにロックレバー31を引き上げると、図5に示すように、ガススプリング53が最大伸長状態となるまで、フレーム34が支軸42回りに上側に回動し、乗降口32を広くするように左側操縦台22Lが退避する。
【0026】
この退避位置(乗降時位置)では、ロックレバー31の、前後方向に関して左側操縦台22Lに対応する部分31aが開口部50を介して左側操縦台22L内に収まるようになっており、該部分31aが左側操縦台22Lの外縁から前方に(前後方向乗降口32側に)はみ出さないようになっている。
この退避位置において、ロックレバー31はガイドピン51によって支持筒44の軸心回りの回動が規制されている。
左側操縦台22Lを退避位置(乗降時位置)から使用位置にするには、ガススプリング53の付勢力に抗して、左側操縦台22Lを前記とは逆の方向に向けて回動させればよい。
【0027】
右側の操縦台22Rは、図2、図3および図6で示すようにブーム・バケット用操作レバー26、ドーザ用操作レバー27、アクセルレバー28及びロックレバー29が取り付けられると共にシートサポート23に取り付けられたフレーム61と、フレーム61及び各操作レバー26,27,28,29の取付基部側を覆う上下のカバー体62,63とから構成されている。
また、フレーム61には、ブームシリンダ17及びバケットシリンダ19用の制御弁を制御するパイロットバルブが取付支持され、このパイロットバルブにブーム・バケット用操作レバー26が設けられている。
【0028】
また、ドーザ用操作レバー27、アクセルレバー28及びロックレバー29は、フレーム61に、それぞれ基部側が支軸70,71,72を介して左右方向の軸心回りに回動操作可能に取り付けられている。
ロックレバー29は一定範囲上下揺動自在に枢支されており、バネ76による不安定切換手段により、図6において実線で示すロック位置と仮想線で示すロック解除位置とに保持されるように構成されている。
また、ロックレバー29の基部側にはリミットスイッチ78の接触子に接当する接当部材77が設けられており、該ロックレバー29が仮想線で示すロック解除位置に位置するときには、接当部材77がリミットスイッチ78の接触子に接当しており、この状態において、旋回・アーム用操作レバー30を操作することにより、旋回台6とアーム15とが作動可能とされると共に、ブーム・バケット用操作レバー26を操作することにより、ブーム14とバケット16とが作動可能とされる。
【0029】
また、ロックレバー29が実線で示すロック位置に位置するときには、接当部材77がリミットスイッチ78の接触子から離れており、この状態において、旋回・アーム用操作レバー30を操作しても、旋回台6とアーム15とが作動不能とされると共に、ブーム・バケット用操作レバー26を操作しても、ブーム14とバケット16とが作動不能とされる。
操縦レバー30を有する操縦台22Lおよび操縦レバー26を有する操縦台22Rのそれぞれには、図2〜図4で示す通常作業位置にて運転席8における運転者Qの手腕又は手首を支えるアームレスト(リストレスト)49L、49Rが備えられている(図3参照)。
【0030】
操縦台22Lに備えているアームレスト49Lは、当該操縦台22Lを後方に移動するとき又は移動させたとき当該アームレスト49Lが前方に移動可能として備えられており、ここに、乗降時位置におけるアームレスト49Lとキャビン20の例えば手摺20B等との干渉がないようにされている。
なお、操縦台22Rに備えているアームレスト49Rは、当該操縦台22Rが固定型であることから、当該アームレスト49Rについても固定型とされている。
【0031】
但し、アームレスト49Rについては他方のアームレスト49Lと同様に折畳み形とすることも可能である。
アームレスト49Lは、連係又は連動手段50によって操縦台22Lが後方移動されたとき、前方に移動可能であり、当該連係又は連動手段50はリンク機構で構成されている。
図4、図5および図7を参照して以下詳しく説明する。
ガススプリング53の枢支軸53Aにベルクランク形状(L字形状)の揺動リンク50Aが回動自在に装着されており、この揺動リンク50Aの一端とガスシリンダ53のエンドプレーとに亘って第1連動リンク50Bの両端がそれぞれ枢支されている。
【0032】
一方、フレーム34にはL字形の保持ブラケット80がボルト締結具80Aによって取着されており、該ブラケット80が上カバー体35より上方に突出されており、この保持ブラケット80の上部側に左右方向の軸心廻りに回動自在な蝶番82を介してアームレスト49Lの前側下部が起伏自在として支持されている。
揺動リンク50Aの他端とアームレスト49Lの下向台部49L−1とに亘って第2連動リンク50Cの両端がそれぞれ回動自在に装着されており、下向台部49L−1には保持ブラケット80に対して接離自在なネジ構造の接当具81が螺進退自在として備えられており、接当具81のエンドが保持ブラケット80の背面(後面)に接当したとき、操作レバー30の後方においてアームレスト49Lがほぼ水平姿勢に保持可能とされ、ここに、通常作業位置のとき、操作レバー30を前後左右に手にもって操作するとき運転者の手腕又は手首を当該アームレスト49Lによって支えて操作を軽減可能とされている。
【0033】
この通常作業位置のとき、運転者の体格差、好みに合致させるため、接当具81をネジ送りで進退動させることによりアームレスト49Lの姿勢(角度)が調節可能であるとともに、リンク機構の各枢支部(回動部)のガタ、組付誤差等を吸収できるようになっている。
揺動リンク50Aと第2連動リンク50Cとの枢支部は、枢支軸53Aを中心とする円弧孔83Aとピン83Bによる遊び部83とされ、ここに、各リンクのガタを吸収しているとともに、操縦台22Lを回動支点42を中心として後方に回動させたとき、アームレスト49Lを遅速して前方に連動するようになっている。
【0034】
すなわち、ロック機構の一部であるロックレバー31をロック解除位置まで引き上げるとともにさらにロックレバー31を引き上げると、図5で示すようにガススプリング53が縮小状態から伸長状態となり、この連動(連係)によって第1連動リンク50Bが揺動リンク50Aを枢支軸53A廻りに時計針方向に揺動させ、遊び部83の遊びがなくなると遅速して第2連動リンク50Cが上方に押込まれて蝶番82を支点にアームレスト49Lを前方に回動させるのであり、アームレスト49Lの退逃位置(反転位置)は、下向台部49L−1が保持ブラケット80の上端部に係合することによって保持され、ここに、ブラケット80の上端がアームレスト49Lを反転(前方折畳み)したときのストッパとされているのである。
【0035】
従って、図9において実線状態で示す通常作業位置から、仮想線で示す乗降時位置まで操縦台22Lを回動支点42を中心に尻上り状に後方移動させると、この動きに連動乃至連係してアームレスト49Lは前方移動してキャビンの手摺20B等との干渉なく退逃するのである。
なお、図9の仮想位置(乗降時位置)から、操縦台22Lを支点42を中心として前方(元に復帰)に移動させると、この動きに連動してアームレスト49Lが元の水平位置(作業位置)に復帰することになる。
【0036】
この作業位置のとき、アームレスト49Lを蝶番82を支点に前方に折畳むこともでき、このとき、ブラケット80の上端が反転(折畳み状態)維持のストッパとなる。
図11〜図13は連係又は連動手段50の他の例を示している。
図11〜図13に示した連動手段50は、連動リンク50Cがひとつであり、ガススプリング53のエンドにその一端が枢支され、その他端は遊び部83を介して蝶番82の連動ピン82Aが係合されている。
【0037】
なわち、保持ブラケット80に蝶番82を介して起伏自在として備えられているアームレスト49Lは、図11および図13(1)の通常作業位置においては連動ピン82Aが遊び部83の長孔83Aの下端に係合されていて水平姿勢に保持されており、この通常位置から操縦台22Lを回動支点42を中心に後方移動(尻上り状の持ち上げ)させると、ガススプリング53が伸長し、連動リンク50Cを押下げることにより、遊び部83の遊びになくなると(図13(2)参照)、アームレスト49Lが遅速(おくれて)して図12および図13(2)で示すように蝶番82を支点に前方移動するのであり、その他の構成と作用は、前述と同様であることから共通部分は共通符号で示している。
【0038】
図14および図15は連係又は連動手段50の他の2例を示している。
図14の手段50は下向台部49L−1にバランスウエイト84を付加したものである。
すなわち、保持ブラケット80に蝶番82を介して起伏自在に装着されているアームレスト49Lは、操縦台22Lを回動支点42を中心に後方移動させると、蝶番82を支点に回動されてバランスウエイト84によって退逃位置に保持されるのである。
【0039】
図15の連動手段50は保持ブラケット80に蝶番82を介して起伏自在に装着されているアームレスト49Lの後下部に、ローラ(転動体)85を付加したものである。
すなわち、操縦台22Lを回動支点42を中心に後方移動させるとき、その移動中途においてローラ85がキャビン20又はボンネット等に付帯させたガイド部材86上を転動してアームレスト49Lが蝶番82を支点に前方移動するようにしたものであり、ローラ85に代替してスライドシュとすることもできる。
【0040】
本発明の実施の形態は以上の通りであるが、種々の設計変更は可能である。
例えば、ガススプリング(ガスダンパー)53の伸縮動作に連係又は連動してアームレスト49Lを前方移動(退逃移動)させているが、伸縮ロッド又はスプリングの伸張縮小動作を利用することも可能である。
又、右側の操縦台22Rを左側と同様に後方移動型式としたときは前述と同様の連動手段を採用できる。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、通常作業位置のときはオペレータ(運転者)の手腕又は手首を支えての操作レバーの前後左右の操作が軽快にできるし、通路幅を確保したときには、運転席周辺の部材、部品との干渉はなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用するバックホーの全体側面図である。
【図2】運転操縦装置の前面(正面)図である。
【図3】運転操縦装置を含む全体の平面図である。
【図4】通常作業位置における操縦台の側面図である。
【図5】乗降時位置における操縦台の側面図である。
【図6】右側の操縦台を示す側面図である。
【図7】本発明の主要部を示す斜視図である。
【図8】連動手段を示し、(1)は側面図、(2)は正面図である。
【図9】操縦台の動作状態を示す側面図である。
【図10】アームレスト(リストレスト)を示し、(1)は平面図、(2)は側面図である。
【図11】第2の実施の形態を示す通常作業位置における操縦台の側面図である。
【図12】図11の乗降時位置における操縦台の側面図である。
【図13】アームレストの動作を示し、(1)は通常作業位置、(2)は乗降時位置の各側面図である。
【図14】本発明の他の実施形態を示す全体側面図である。
【図15】本発明の他の実施形態を示す全体側面図である。
【符号の説明】
8 運転席
22L 操縦台
30 操作レバー
32 通路幅
49L アームレスト
50 連動手段

Claims (2)

  1. 操作レバー(30)を有する操縦台(22L)を運転席(8)の側方に備えると共に、運転席(8)を支持するシートサポート(23)に、前記操縦台(22L)を、その後下部に位置する回動支点(42)を中心として左右軸回りに上側に回動可能として支持し、乗降時に前記操縦台(22L)を前記回動支点(42)回りに上側に回動させて通路幅(32)を確保するように構成されている作業車の運転操縦装置において、
    操作レバー(30)を有する操縦台(22L)に、当該操作レバー(30)を運転席(8)の運転者が手にもって操作するとき当該運転者の手腕又は手首を支えるアームレスト(リストレスト)(49L)を備え、このアームレスト(49L)の前側下部を、操縦台(22L)から上方に突出するように設けられた保持ブラケット(80)の上部側に左右軸回りに前側に回動可能として支持し、前記操縦台(22L)を上側に回動した際に前記アームレスト(49L)を前側に回動させる連動手段(50)を備え、この連動手段(50)は、操縦台(22L)内の上部に配置されていて中途部が操縦台(22L)側に枢支軸(53A)を介して枢支された揺動リンク(50A)と、操縦台(22L)内の前記回動支点(42)の前方側に配置されていて前記揺動リンク(50A)の枢支軸(53A)より後方側に上端側が枢支連結されると共に下端側がシートサポート(23)に枢支連結された第1連動リンク(50B)と、上端側が前記保持ブラケット(80)の背面側に配置され且つアームレスト(49L)の前側下部に枢支連結されると共に下端側が揺動リンク(50A)の枢支軸(53A)より前方側に枢支連結された第2連動リンク(50C)とを備え、操縦台(22L)を回動支点(42)回りに上側に回動させると第1連動リンク(50B)によって揺動リンク(50A)の第1連動リンク(50B)との枢支連結部分の動きが規制されることにより揺動リンク(50A)が第2連動リンク(50C)を押し上げるように回動してアームレスト(49L)が前側に回動するように構成されていることを特徴とする作業車の運転操縦装置。
  2. アームレスト(49L)の回動支点の下方側に、保持ブラケット(80)の背面に対して接離自在に接当し且つアームレスト(49L)側に保持ブラケット(80)に対して螺進退自在として備えられた接当具(81)を設け、揺動リンク(50A)の第2連動リンク(50C)との枢支連結部分は、揺動リンク(50A)に形成された、枢支軸(53A)を中心とする円弧孔(83A)に第2連動リンク(50C)の下端側を係合してなることを特徴とする請求項1に記載の作業車の運転操縦装置。
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