JP6827916B2 - レバー装置及びそれを備えた作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、レバー装置及びそれを備えた作業機に関する。
従来、アンロードレバー装置等のレバー装置を備えた作業機として、特許文献1に開示された作業機が知られている。
特許文献1には、アンロードレバーを引き上げている状態(アンロード状態)において、アンロードレバーに設けたガイドピンが支持ブラケットに設けたガイド溝に係合する構成にすることにより、運転者がアンロードレバー以外の部分(操作レバー等)を押し下げた場合に運転者の意図に反してロード状態に移行してしまうことを防止する技術が開示されている。
特開2017−48522号公報
しかしながら、特許文献1の技術には、(1)部品点数が多いため製造コストが高いという問題、及び(2)リンク間の接続部の数が多いのでレバー先端でのガタ量が大きく、操作性が悪いという問題があった。
本発明は、かかる従来技術に鑑みて成されたものであり、その目的は、安価で操作性の良いレバー装置を提供することにある。
本発明の一態様にかかるレバー装置は、ベース台と、前記ベース台に第1横軸回りに回動自在に枢支された可動体と、前記可動体に揺動自在に支持されたレバーと、カム溝を有するカム体であって、前記可動体に第2横軸回りに回動自在に枢支され且つ前記レバーの揺動に応じて前記第2横軸回りに回動するカム体と、前記ベース台に設けられると共に前記カム溝に挿通されたガイドピンと、前記カム体を前記第2横軸回りに回動させる方向に付勢する第1付勢部材とを備え、前記カム溝は、前記第1横軸から遠ざかる側に凸となるように湾曲した中間溝部と、前記中間溝部の上端部と連通し且つ前記第1横軸から遠ざかる側に湾曲した上溝部と、前記中間溝部の下端部と連通し且つ前記第1横軸側に湾曲した下溝部とを有し、前記レバーは、前記ガイドピンが前記上溝部に配置される押し下げ位置と、前記ガイドピンが前記下溝部に配置される引き上げ位置とに揺動可能であり、前記カム溝は前記カム体における前記第2横軸よりも前方の位置に設けられており、前記第1付勢部材は、一端側が前記ベース台に設けられた第1接続部に接続され、他端側が前記カム体に設けられた第2接続部に接続されており、前記レバーが押し下げ位置にあるときには前記第2横軸よりも後方に配置され、前記レバーが引き上げ位置にあるときには前記第2横軸よりも前方に配置される。
上記の構成によれば、押し下げ位置と引き上げ位置とに揺動可能なレバーを有するレバー装置を、従来のレバー装置よりも少ない部品点数で実現でき、製造コストを低減できる。また、従来のレバー装置よりも部材同士の接続部の数を低減できるので、レバー先端でのガタ量が低減し、操作性を向上させることができる。
作業機の操縦部構造を示す正面図である。 作業機の操縦部構造を示す平面図である。 作業機の操縦部構造を示す左側面図である。 左操縦装置の平面図である。 左操縦装置の正面図である。 左操縦装置の背面図である。 支持ブラケットの斜視図である。 左操縦装置の内部構造を示す左側面図である。 左操縦装置の内部構造を示す左方斜視図である。 左操縦装置の内部構造を示す分解斜視図である。 左操縦装置の右方斜視図である。 左操縦装置の内部構造を示す右側面図である。 アンロードレバーを引き上げて左操縦装置を上方に回動している途中の状態を示す左側面図である。 アンロードレバーを引き上げ位置とした左側面図である。 作業機の平面図である。 作業機の側面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図15及び図16は、本実施形態に係る作業機1を示している。本実施形態では、作業機1として、旋回作業機であるバックホーが示されている。
作業機1は、機体(車体)2と、走行装置3と、作業装置4とを備えている。
機体2上には運転席8が設けられている。以下、運転席8に着座した運転者の前側(図16の左側)を前方、運転者の後側(図16の右側)を後方、運転者の左側(図16の手前側)を左方、運転者の右側(図16の奥側)を右方として説明する。また、前後方向に直交する方向である水平方向K1(図15参照)を機体幅方向として説明する。
機体2は、走行装置3のフレーム上に支持された旋回台6を有している。旋回台6は、走行装置3の上方に、旋回モータ(図示せず)の駆動力によりベアリングを介して上下方向の軸心回りに旋回自在に支持されている。図16に示すように、旋回台6の前部には作業装置4が装着されている。旋回台6上にはキャビン20が搭載されている。尚、図15では、作業装置4とキャビン20を省略している。キャビン20の内部には運転席8が設けられている。キャビン20の左部であって運転席8の左方には乗降口20aが設けられている。乗降口20aにはドア20Aが設けられている。
旋回台6上の後部には、エンジンルームが設けられている。エンジンルームには、エンジンE、油圧ポンプ(図示略)等が配置されている。エンジンルームの前側は、仕切壁11Aによって運転席8と仕切られている。エンジンルームの後側は、リアボンネット10Aによって覆われている。エンジンルームの左側は、左カバー体10Bによって覆われている。
旋回台6上の右部には、タンクルームが設けられている。タンクルームには、作動油タンクT、コントロールバルブQ等が配置されている。タンクルームの左側は、仕切壁11Bによって運転席8と仕切られている。タンクルームの上側、前側及び右側は、右カバー体10Cによって覆われている。
図16に示すように、旋回台6の前部には、装着ブラケット12及びスイングブラケット13を介して作業装置4が装着されている。装着ブラケット12は、旋回台6の前部に固着されている。スイングブラケット13は、装着ブラケット12により上下方向の軸心回りに揺動自在に支持されている。スイングブラケット13は油圧式のスイングシリンダによって左右に揺動される。旋回台6の後部には、作業装置4との重量バランスを図るためのカウンタウエイトWが装着されている。
走行装置3は、クローラ式の走行装置であって、機体2の右側と左側の下方にそれぞれ設けられている。走行装置3は、油圧式の走行モータによって駆動される。走行装置3の前部にはドーザ9が設けられている。ドーザ9は、油圧シリンダからなるドーザシリンダによって上下に揺動される。
作業装置4は、ブーム14とアーム15と作業具16とを有している。作業装置4は、これらブーム14等の駆動機構(油圧アクチュエータ)として、ブームシリンダ17とア
ームシリンダ18と作業具シリンダ19とを有している。ブームシリンダ17、アームシリンダ18及び作業具シリンダ19は、複動型の油圧シリンダにより構成されている。
ブーム14は、スイングブラケット13に上下方向に揺動自在に支持されている。アーム15は、基部側がブーム14の先端側に上下方向に揺動自在に支持されている。作業具16としてのバケットは、アーム15の先端側にスクイ・ダンプ動作可能に取り付けられている。
旋回台6上には操縦部Sが設けられている。図15に示すように、操縦部Sは、仕切壁11Aによりエンジンルームと仕切られ、仕切壁11Bによりタンクルームと仕切られている。操縦部Sには、運転席8が設けられている。図1及び図3に示すように、運転席8は、座面となるシート8Aと、シート8Aの下方に設けられたサスペンション8Bとを有している。図15に示すように、運転席8の前方には、左走行操作レバーSLと右走行操作レバーSRが配置されている。左走行操作レバーSLと右走行操作レバーSRを操作することにより、左側と右側の走行装置3をそれぞれ別々に又は同時に操作することができる。運転席8の左部及び右部の足下にはベタル類が配置されている。
図1に示すように、運転席8の下方には操縦台21が設けられている。図1、図2等に示すように、操縦台21上には、左操縦装置22及び右操縦装置23が搭載されている。左操縦装置22は、運転席8の左側方に設けられている。右操縦装置23は、運転席8の右側方に設けられている。
図1に示すように、操縦台21は、略平坦な上面部21Aと、左脚部21L及び右脚部21Rとを有している。上面部21Aの下方には、収納空間21Bが形成されている。収納空間21Bには、エアコン装置等が収容されている。上面部21Aには、載置部21a、21b、21cが形成されている。載置部21aには運転席8が搭載されている。載置部21bには左操縦装置22が搭載されている。載置部21cには右操縦装置23が搭載されている。
図1、図2に示すように、右操縦装置23は、操縦ブラケット45を有している。操縦ブラケット45には、右側操縦バルブ46とドーザ操作バルブ47とが設けられている。操縦ブラケット45は、操縦台21の載置部21cの上部にボルトで固定されている。
右側操縦バルブ46は、右操作レバー48によって操作可能である。ドーザ操作バルブ47は、ドーザ操作レバー49によって操作可能である。右側操縦バルブ46は、ブーム14及び作業具16用のパイロットバルブであり、右操作レバー48によってブームシリンダ17及び作業具シリンダ19用の制御弁を制御することができる。ドーザ操作バルブ47は、ドーザ9の駆動用のパイロットバルブであり、ドーザ操作レバー49によってドーザシリンダ用の制御弁を制御することができる。
尚、操縦台21及び右操縦装置23の構成は、図示した構成には限定されない。
図3〜図6、図8〜図11に示すように、左操縦装置22は、可動体26と、カム体33と、レバー31と、を有している。
左操縦装置22は、本実施形態におけるレバー装置である。具体的には、本実施形態において、レバー31は作業機1の油圧アクチュエータを操作可能状態と操作不能状態とに切り替えるアンロードレバーであり、レバー装置は当該アンロードレバーを備えたアンロードレバー装置である。そのため、以下、レバー装置がアンロードレバー装置であり、レバー31がアンロードレバーであるとして説明するが、レバー装置はアンロードレバー装置に限定されず、レバー31はアンロードレバーには限定されない。
可動体26は、ベース台25に対して機体幅方向の軸回りに回動自在に枢支されている。本実施形態の場合、可動体26は操縦ボックスであり、ベース台25は支持ブラケットである。そのため、以下の説明では、可動体26が操縦ボックスであり、ベース台25が支持ブラケットであるとして説明する。但し、可動体26は操縦ボックスに限定されず、ベース台25は支持ブラケットに限定されない。
図5〜図7等に示すように、支持ブラケット(ベース台)25は、水平向きに配置される板状の取付部25Aと、この取付部25Aの上面から立ち上げられた第1支持部25B及び第2支持部25Cとを有している。取付部25Aは、操縦台21の上面部21Aにボ
ルト等により固定される。第1支持部25Bと第2支持部25Cは、機体幅方向に間隔をあけて並んで配置されている。第1支持部25Bは機体幅方向の内側に配置され、第2支持部25Cは機体幅方向の外側に配置されている。第1支持部25Bと第2支持部25Cは、機体幅方向に延びる連結軸25Dにより連結されている。
操縦ボックス(可動体)26は、左板材26aと、右板材26bと、取付板26cと、軸受板26dとを有し、箱形状に形成されている。図3〜図6、図11等に示すように、左板材26aは、操縦ボックス26の左側壁を形成している。尚、説明の都合上、図8、図12〜図14では左板材26aを仮想線(二点鎖線)で示し、図9、図10では左板材26aを省略している。図9〜図11等に示すように、右板材26bは、操縦ボックス26の右側壁及び背壁を形成している。左板材26aの後部と右板材26bの背壁とは固着されている。図4等に示すように、取付板26cは、左板材26aの前部と右板材26bの前部を繋ぐように固着されている。左板材26aと右板材26bの間隔は、取付板26cの幅(機体幅方向の長さ)より狭くなっている。図9、図10等に示すように、軸受板26dは、右板材26bの背壁の内面(前面)に固着されている。軸受板26dの左面は、左板材26aの内面(右面)と対向している。
図4、図5等に示すように、操縦ボックス26の取付板26cの上部には、左側操縦バルブ28の装着部26Aが形成されている。図3に示すように、装着部26Aには左側操縦バルブ28が装着される。装着部26Aは、右前部が開放された略半円形の開口26Bを有している。これにより、運転席8側である前右方から装着部26Aの開口26Bに左側操縦バルブ28を装着することができる。左側操縦バルブ28は、旋回・アーム操作用のパイロットバルブであり、左操作レバー30によって操作される。左操作レバー30は、操縦ボックス26の装着部26Aの上部に取り付けられている。
図7等に示すように、支持ブラケット25の第1支持部25Bには、横方向(機体幅方向)に延びる第1横軸27が設けられている。図10等に示すように、第1横軸27の外周には、ボス部26Cが第1横軸27回りに回動自在に嵌められている。図6等に示すように、ボス部26Cは、操縦ボックス26の左板材26aと軸受板26dとを繋ぐように、横方向(機体幅方向)に延びている。これにより、操縦ボックス26は、第1横軸27を支点として(第1横軸27回りに)回動自在に支持ブラケット25に支持されている。図8に示すように、ボス部26Cは、操縦ボックス26の後下部に設けられている。
図7等に示すように、支持ブラケット25の第2支持部25Cには、機体幅方向に延びる軸心を有するガイドピン35が突設されている。ガイドピン35は、第1横軸27と平行に同方向(左方)に延びている。図8に示すように、ガイドピン35は、第1横軸27の前上方に位置している。
図4、図8〜図11に示すように、操縦ボックス26の後部には、横方向(機体幅方向)に延びる第2横軸32が設けられている。第2横軸32は、第1横軸27の後上方に位置しており、第1横軸27と平行である。図8に示すように、ガイドピン35は、第1横軸27と第2横軸32との中間高さに位置している。また、図4、図8〜図10に示すように、操縦ボックス26の後部には、カム体33が第2横軸32を介して支持されている。図9、図10等に示すように、第2横軸32の外周にはボス部32Aが第2横軸32回りに回動自在に嵌められており、このボス部32Aにカム体33の基部(後上部)が固定されている。これにより、カム体33が第2横軸32回りに回動可能となっている。
カム体33は、支持ブラケット25の第2支持部25Cと操縦ボックス26の左板材26aとの間に配置されている。カム体33は、平板状であって、上端部近傍が第2横軸32に回動可能に軸支されており、アンロードレバー31が押し下げ位置にある状態(図8参照)において第2横軸32から下方及び前方に延びている(拡がっている)。カム体33の前下部には、アンロードレバー31の基部(後部)が固着されている。
アンロードレバー31は、カム体33を介して操縦ボックス26に揺動可能に支持されており、第2横軸32回りに揺動可能である。アンロードレバー31を揺動させることにより、作業機1の全ての油圧アクチュエータ(ブームシリンダ17、アームシリンダ18、作業具シリンダ19、スイングシリンダ、ドーザシリンダ、走行モータ、旋回モータ、
及びサービスポートに着脱可能に接続される油圧アクチュエータ等)について作動油を供給するか否かを操作可能である。但し、アンロードレバー31は、当該アンロードレバー31の揺動により、作業機1の一部の油圧アクチュエータ(例えば、作業装置4の油圧アクチュエータ)のみについて、作動油を供給するか否かを操作可能なものであってもよい。
図8〜図10等に示すように、カム体33は、一端側(第2横軸32側)から他端側(アンロードレバー31側)に向けて略Z字状に形成されたカム溝34を有している。カム溝34は、カム体33における第2横軸32よりも前方(アンロードレバー31側)の位置に設けられている。ガイドピン35は、カムフォロアを介してカム溝34に挿入されている。
カム溝34は、操縦ボックス26を必要角度(例えば50°前後)回動できる長さに形成されている。カム溝34は、中間溝部34aと上溝部34bと下溝部34cとを有している。中間溝部34aは、第1横軸27から遠ざかる側に凸となるように湾曲している。本実施形態では、中間溝部34aは、ガイドピン35が中間溝部34aに位置する状態(図13参照)において、第1横軸27の軸心を中心とする円弧状となるように形成されている。アンロードレバー31が押し下げ位置にある状態(図8参照)において、上溝部34bは中間溝部34aの上端部と連通し、下溝部34cは中間溝部34aの下端部と連通している。具体的には、アンロードレバー31が押し下げ位置にある状態において、上溝部34bは、中間溝部34a及び下溝部34cに対してカム体33の一方側(上側)に位置し、第2横軸32の軸心を中心とする円弧状を呈し、中間溝部34aの上端部から前上方に延びている。また、この状態において、下溝部34cは、上溝部34b及び中間溝部34aに対してカム体33の他方側(下側)に設けられており、中間溝部34aの下端部から下方に延びるように形成されている。カム溝34は、中間溝部34aと上溝部34bと下溝部34cにより、側面視で略Z字状に形成されている。カム溝34の幅は、後述する拡幅部(第2係止部)34eを除き、ガイドピン35の直径よりも僅かに大きく(ガイドピン35がカム溝34内を摺動可能な程度に大きく)形成されている。
図10等に示すように、カム体33は、ガイドピン35が係止される係止部である第1係止部34dと第2係止部34eを有している。第1係止部34dは、カム溝34の一端側に設けられている。第2係止部34eは、カム溝34の他端側に設けられている。
第1係止部34dは、カム溝34の上溝部34bの上端部に設けられている。図8に示すように、第1係止部34dには、アンロードレバー31が押し下げ位置にあるときにガイドピン35が係止される。この第1係止部34dへのガイドピン35の係止は、後述する第1付勢部材51の付勢力によって行われる。
図8〜図10に示すように、第2係止部34eは、カム溝34の下溝部34cに設けられている。第2係止部34eは、下溝部34cに形成された拡幅部から構成されている。当該拡幅部は、下溝部34cの他の部分及びガイドピン35の直径に比べて幅が広く、下溝部34cの内縁後部を円弧状に後方(第1横軸27側)に拡張することにより形成されている。つまり、カム溝34は、下溝部34cにおける第1横軸27側の面に、第1横軸27側に拡幅された第2係止部34eを有している。図14に示すように、第2係止部34eには、アンロードレバー31が引き上げ位置にあるとき、ガイドピン35が係止される。この第2係止部34eへのガイドピン35の係止も第1付勢部材51の付勢力によって行われる。第2係止部34eが拡幅部により構成されているため、ガイドピン35が第2係止部34eに係止された状態にて、ガイドピン35の外周と下溝部34cの内縁(前縁)との間に隙間Gが形成される(図14参照)。
図8、図13、図14の順に示すように、アンロードレバー31が引き上げられると、カム体33は第2横軸32を支点として、上方に回動する。このカム体33の回動に伴って、ガイドピン35はカム溝34内を上溝部34bから中間溝部34aを経て下溝部34cへと相対的に移動する。図14、図13、図8の順に示すように、アンロードレバー31が押し下げられると、ガイドピン35は、カム溝34内を下溝部34cから中間溝部34aを経て上溝部34bへと相対的に移動する。つまり、アンロードレバー31は、ガイ
ドピン35が上溝部34bに配置される押し下げ位置と、ガイドピン35が下溝部34cに配置される引き上げ位置とに揺動可能である。アンロードレバー31が押し下げ位置(図8参照)にあるときには、ガイドピン35はカム溝34の上溝部34bにある第1係止部34dに位置する。アンロードレバー31が引き上げ位置(図14参照)にあるときには、ガイドピン35はカム溝34の下溝部34cにある第2係止部34eに位置する。
図10、図11等に示すように、カム体33の後部(基部)の上面には、ステー37が固着されている。ステー37は、側面視にて略L字状に形成されている。ステー37の上部は、操縦ボックス26の左板材26aの上部に固着されたストッパ54(図4、図6、図11等参照)と当接可能になっている。尚、図9には、ストッパ54を示しているが、左板材26aは省略している。
図6、図8、図10等に示すように、支持ブラケット25とカム体33とは、第1付勢部材51としての引っ張りバネにより連結されている。第1付勢部材51は、アンロードレバー31が押し下げ位置(図8参照)にあるときに、カム体33に対して第2横軸32回りにアンロードレバー31を下降させる方向に回動させる付勢力を付与する。これにより、第1付勢部材51は、引っ張り方向の付勢力によって、ガイドピン35を第1係止部34dに係止させる。言い換えれば、第1付勢部材51は、アンロードレバー31が押し下げ位置にあるときに、ガイドピン35を上溝部34bの縁部(第1係止部34d)に押し付ける付勢力を付与する。また、第1付勢部材51は、アンロードレバー31が引き上げ位置(図14参照)にあるときに、カム体33に対して第2横軸32回りにアンロードレバー31を上昇させる方向に回動させる付勢力を付与する。これにより、第1付勢部材51は、引っ張り方向の付勢力によって、ガイドピン35を第2係止部34eに係止させる。言い換えれば、第1付勢部材51は、アンロードレバー31が引き上げ位置にあるときに、ガイドピン35を第2係止部34eに係止させる付勢力を付与する。
図7、図10、図12等に示すように、支持ブラケット25の第2支持部25Cは、第1付勢部材51の一端部(上端部)を接続する第1接続部61を有している。第1接続部61は、第2支持部25Cの後上部に、凹部(切欠き)として設けられている。図6、図10等に示すように、カム体33は、第1付勢部材51の他端部(下端部)を接続する第2接続部62を有している。第2接続部62は、カム体33の後下部に固着された軸体であり、カム体33から右方(第1支持部25B側)に突出している。第1接続部61は、第2接続部62の上後方に設けられている。
図8に示すように、第1接続部61及び第2接続部62は、アンロードレバー31が押し下げ位置にあるとき、第1横軸27及び第2横軸32よりも後方に位置している。そのため、第1接続部61及び第2接続部62に接続された第1付勢部材51も、第1横軸27及び第2横軸32よりも後方に位置している。また、第1接続部61及び第2接続部62は、第1横軸27よりも上方であって且つ第2横軸32よりも下方に設けられている。言い換えれば、第2横軸32は、第1接続部61及び第2接続部62よりも上方に配置されている。また、第1横軸27は、第1接続部61及び第2接続部62よりも下方に配置されている。これにより、第1付勢部材51は、上下方向において第1横軸27と第2横軸32の間に位置している。また、カム体33の回動の支点である第2横軸32が、第1接続部61及び第2接続部62よりも上方に位置している。
図14に示すように、第1接続部61及び第2接続部62は、アンロードレバー31が引き上げ位置にあるとき、第2横軸32よりも前方に位置している。そのため、第1接続部61及び第2接続部62に接続された第1付勢部材51も、第2横軸32よりも前方に位置している。
図9、図12等に示すように、支持ブラケット25と操縦ボックス26とは、第2付勢部材52としてのガスシリンダ(ガススプリング)により連結されている。第2付勢部材52は、操縦ボックス26を第1横軸27回りであって操作レバー(左操作レバー30)を上昇させる方向に回動させる付勢力を付与する。第2付勢部材52は、伸長する方向の付勢力によって、左操縦装置22(操縦ボックス26)の上方への回動操作を補助する。
図5、図7、図10、図11等に示すように、支持ブラケット25の第1支持部25B
は、第2付勢部材52の一端部(下端部)を接続する第3接続部63を有している。第3接続部63は、第1支持部25Bの前下部に固着された軸体であり、第1支持部25Bから左方(第2支持部25C側)に突出している。第3接続部63は、第1横軸27の前方に位置している。図4、図8、図9等に示すように、操縦ボックス26は、第2付勢部材52の他端部(上端部)を接続する第4接続部64を有している。第4接続部64は、操縦ボックス26の右板材26bの前部に固着された軸体であり、右板材26bから左方に向けて突出している。
カム溝34の下溝部34cに形成された拡幅部34eは、第2付勢部材52の組み付けを容易化する機能を有している。第2付勢部材52を組み付ける際には、第2付勢部材52を付勢力(伸長しようとする力)に抗して短縮させながら、組み付けなければならない。そのため、短縮させる程度が少なくなるように、第2付勢部材52が最も伸長した状態(図14参照)で組み付けることとなる。この状態においては、カム体33は上方に回動した位置となってガイドピン35が下溝部31cに位置するため、拡幅部34eが第2付勢部材52を組み付ける際の遊びとなる。そのため、第2付勢部材52の組み付けを容易に行うことが可能となる。
図8〜図10等に示すように、操縦ボックス26の軸受板26dの上部には、リミットスイッチからなる回動検出装置55が設けられている。回動検出装置55の先端のスイッチ片は、ステー37に係合されている。回動検出装置55は、油圧回路の電子制御部に接続されている。電子制御部は、回動検出装置55の検出結果に応じて油圧回路に設けられたアンロード弁(図示せず)を作動する。すなわち、アンロード弁は、アンロードレバー31の位置に応じて、油圧ポンプから吐出される作動油を各油圧アクチュエータに供給可能な状態と、各油圧アクチュエータに供給不能な状態(油圧ポンプから吐出される作動油を各油圧アクチュエータに供給せずに作動油タンクに戻す状態)とに切り替えられる。なお、本実施形態では、アンロード弁の動作を電子制御する構成について説明するが、これに限らず、例えばアンロード弁の動作を機械的に切り替えるようにしてもよい。
図14に示すように、アンロードレバー31が引き上げられると、カム体33の前部が第2横軸32を支点として上方に回動し、ステー37がカム体33と共に後方に移動(回動)する。このステー37の移動に伴って回動検出装置55のスイッチ片が突出する。これにより、アンロードレバー31の引き上げ(アンロード状態)が検出され、各油圧アクチュエータの操作が不能となる。
図11、図12等に示すように、支持ブラケット25の第1支持部25Bには、第1当接機構41が設けられている。第1当接機構41は、左操縦装置22を後述する使用位置(図8、図11、図12参照)に保持する。第1当接機構41は、第1支持部25Bの上部に固着された取付板41Aと、この取付板41Aに取り付けられた第1当接部材41Bとを有している。第1当接部材41Bは、左操縦装置22が使用位置にあるとき、操縦ボックス26の右板材26bに固着された第1当接板57に当接する。
図8、図12等に示すように、支持ブラケット25の取付部25Aの上部には、第2当接機構42が設けられている。第2当接機構42は、左操縦装置22を後述する上方回動位置(回避位置)(図14参照)に保持する。第2当接機構42は、取付部25Aの後部に固着された取付板42Aと、この取付板42Aに取り付けられた第2当接部材42Bとを有している。第2当接部材42Bは、左操縦装置22が上方回動位置(図14参照)にあるとき、操縦ボックス26の左板材26aに固着された第2当接板56に当接する。
上述した第1横軸27、カム体33、アンロードレバー31、回動検出装置55、第1当接機構41及び第2当接機構42等によって、左操縦装置22を回動させる回動機構29が構成されている。この回動機構29により、左操縦装置22を上方に回動させる(退避させる)と、運転席8の左斜め前側(即ち、左操縦装置22の前方側)の乗降口20aが広く確保され、左操縦装置22が運転者の乗降の妨げにならない。
以下、左操縦装置22の回動操作について詳しく説明する。先ず、アンロードレバー31が押し下げ位置にある状態と引き上げ位置にある状態について夫々説明し、その後、アンロードレバー31の操作(押し下げ操作、引き上げ操作)に伴う左操縦装置22の動作
について説明する。尚、図の簡明化のため、一部の図において、第1付勢部材51及び第2付勢部材52について、中心軸線のみを一点鎖線で示している。また、説明に不要な部材の図示を一部省略している。
<アンロードレバーが押し下げ位置にある状態>
先ず、アンロードレバー31が押し下げ位置にある状態について説明する。
図8、図12はアンロードレバー31が押し下げ位置にある状態の側面図である。左操縦装置22は、図8、図12に示す状態が作業機1で作業をする際の使用位置(通常作業位置)となる。この使用位置においては、第1当接機構41により操縦ボックス26の第1横軸27回りの下方への回動が規制され、左操縦装置22が使用位置に保持されている。具体的には、第1当接部材41Bが第1当接板57に当接することにより、左操縦装置22が使用位置に保持されている。
図8に示すように、左操縦装置22が使用位置にあるとき、アンロードレバー31は、ステー37がストッパ54に当接することによって下方(図8の反時計回り方向)への回動が規制されている。また、ガイドピン35は、カム体33の上溝部34b内に位置している。カム体33には、第1付勢部材51によって第2横軸32回りに下方(図8の反時計回り方向)に回動する方向の付勢力が付与されている。この第1付勢部材51から付与される付勢力によって、ガイドピン35は上溝部34bの第1係止部34dに係止された状態となる。これにより、カム体33の上方への回動が規制されるため、操縦ボックス26が第2付勢部材52の付勢力によって自然に上方に回動することが防止される。
この使用位置では、アンロードレバー31はアンロード解除位置にあり、回動検出装置55はオンとなってアンロードレバー31の上方回動を検出していない。この状態においては、各油圧アクチュエータが作動可能となる。
<アンロードレバーが引き上げ位置にある状態>
次に、アンロードレバー31が引き上げ位置にある状態について説明する。
図14はアンロードレバー31が引き上げ位置にある状態を示している。左操縦装置22(操縦ボックス26)は、図14に示す状態が、上方回動位置(回避位置)となる。左操縦装置22は、第2当接機構42の第2当接部材42Bが、左板材26aに固着された第2当接板56に当接することによって、上方回動位置に保持される。上方回動位置では、左操縦装置22は使用位置よりも後方に退避するため、運転席8の左斜め前側(左操縦装置22の前方側)の乗降口20aが広く確保される。
上方回動位置では、アンロードレバー31はアンロード位置にあり、回動検出装置55がオフになってアンロードレバー31によるアンロード状態が検出されている。この状態では、各油圧アクチュエータは作動不能になる。
上方回動位置では、ガイドピン35はカム体33の下溝部34c内に位置している。また、第1付勢部材51の付勢力によって、カム体33に対して第2横軸32回りに上方(図14の時計回り方向)に回動させる方向の付勢力が付与されている。この第1付勢部材51の付勢力によって、ガイドピン35は第2係止部34eに係止された状態(ロック状態)となる。このロック状態では、運転者がアンロードレバー31を操作してカム体33を回動させない限り、ガイドピン35を第2係止部34eから離脱させることはできない。これにより、運転者がアンロードレバー31以外の部分(左操作レバー30や操縦ボックス26等)を押し下げるなどした場合に運転者の意図に反してアンロード解除状態(ロード状態)に移行してしまうことが防止される。
<アンロードレバーの押し下げに伴う左操縦装置の動作>
図14に示す状態から、ロック状態を解消するためには、アンロードレバー31を第1付勢部材51の付勢力に抗して少し押し下げる。これにより、カム体33が第2横軸32を支点として下方に回動する。この回動によって、ガイドピン35が第2係止部34eから離脱してロック状態が解除される。ロック状態を解消した後、アンロードレバー31を更に押し下げると、カム体33が第2横軸32回りに下方(図14の反時計回り方向)に回動する。カム体33の回動に伴ってガイドピン35は、カム体33に対して相対的に移動し、カム溝34内を下溝部34cから中間溝部34aに移動する。
図13に示すように、ガイドピン35が中間溝部34aに移動すると、中間溝部34aは第1横軸27の軸心を中心とする円弧溝に形成されているため、操縦ボックス26の第1横軸27回りの下方への回動が許容され、当該回動が開始される。
図13の状態からアンロードレバー31を更に押し下げると、カム体33は第2横軸32回りに更に下方に回動する。このカム体33の下方への回動に伴って、ガイドピン35は、上溝部34bの上端まで移動し、第1係止部34dに係止される。これにより、図8に示すように、アンロードレバー31は押し下げ位置となって、左操縦装置22は使用位置となる。
<アンロードレバーの引き上げに伴う左操縦装置の動作>
図8に示すアンロードレバー31が押し下げ位置にある状態から、アンロードレバー31を第1付勢部材51の付勢力に抗して引き上げると、カム体33が第2横軸32回りに上方(図8の時計回り方向)に回動する。カム体33の回動に伴ってガイドピン35は、カム体33に対して相対的に移動し、カム溝34内を上溝部34bから中間溝部34aに移動する。図13に示すように、ガイドピン35が中間溝部34aに移動すると、中間溝部34aは第1横軸27の軸心を中心とする円弧溝に形成されているため、操縦ボックス26の第1横軸27回りの上方への回動が許容され、当該回動が開始される。
図13の状態からアンロードレバー31を更に引き上げると、カム体33は第2横軸32回りに更に上方に回動する。このカム体33の上方への回動に伴って、ガイドピン35は、中間溝部34aから下溝部34cまで移動し、第2係止部34eに係止される。これにより、図14に示すように、アンロードレバー31は引き上げ位置となって、左操縦装置22が上方回動位置(回避位置)となる。
アンロードレバー31の引き上げ操作の過程において、第2付勢部材52は伸長する方向の付勢力を操縦ボックス26に対して付与することによって、操縦ボックス26を第1横軸27回りに上方に回動させる動作を補助する。
以上のように、本実施形態にかかるレバー装置(左操縦装置22)は、ベース台(支持ブラケット25)と、前記ベース台に第1横軸27回りに回動自在に枢支された可動体(操縦ボックス26)と、前記可動体に揺動自在に支持されたレバー(アンロードレバー31)と、カム溝34を有するカム体33であって、前記可動体に第2横軸32回りに回動自在に枢支され且つ前記レバーの揺動に応じて第2横軸32回りに回動するカム体33と、前記ベース台に設けられると共にカム溝34に挿通されたガイドピン35と、カム体33を第2横軸32回りに回動させる方向に付勢する第1付勢部材51とを備え、カム溝34は、第1横軸27から遠ざかる側に凸となるように湾曲した中間溝部34aと、中間溝部34aの上端部と連通し且つ第1横軸27から遠ざかる側に湾曲した上溝部34bと、中間溝部34aの下端部と連通し且つ第1横軸27側に湾曲した下溝部34cとを有し、前記レバーは、ガイドピン35が上溝部34bに配置される押し下げ位置と、ガイドピン35が下溝部34cに配置される引き上げ位置とに揺動可能であり、カム溝34はカム体33における第2横軸32よりも前方の位置に設けられており、第1付勢部材51は、一端側が前記ベース台に設けられた第1接続部61に接続され、他端側がカム体33に設けられた第2接続部62に接続されており、前記レバーが押し下げ位置にあるときには第2横軸32よりも後方に配置され、前記レバーが引き上げ位置にあるときには第2横軸32よりも前方に配置される。
上記の構成によれば、前記レバー装置が押し下げ位置にあるときには第1付勢部材51が前記レバーの回動支点である第2横軸32よりも後方に配置されるので、第1付勢部材51の付勢力によってガイドピン35が上溝部34bの縁部に押し付けられてカム体33の上方への回動が阻止される。これにより、前記レバー装置を操作しない限り、カム体33を上方に回動させることができなくなるため、前記可動体が意図せずに上方へと回動することを防止できる。また、前記レバーが引き上げ位置にあるときには、第1付勢部材51が前記レバーの回動支点である第2横軸32よりも前方に配置されるので、第1付勢部材51の付勢力によってガイドピン35が下溝部34cに係止され、カム体33の下方への回動が阻止される。これにより、運転者が前記レバーを操作しない限り、カム体33を
下方に回動させることができなくなるため、運転者が不用意に前記レバー以外の部分(操縦ボックス26や左操作レバー30等)を押し下げてしまうなどして前記レバーの位置が切り換わってしまうことを防止できる。また、押し下げ位置と引き上げ位置とに揺動可能なレバーを有するレバー装置を、従来のレバー装置よりも少ない部品点数で実現できるので、製造コストを低減できる。また、従来のレバー装置よりも部材同士の接続部の数を低減できるので、レバー先端でのガタ量が低減し、操作性を向上させることができる。また、第1付勢部材51を第1横軸27及び第2横軸32の後方で組み付けることができるので、第1付勢部材51の組み付け性を向上させることができる。
また、第2横軸32は、第1接続部61及び第2接続部62よりも上方に配置されている。
上記の構成によれば、第1接続部61と第2接続部62との距離を長くとることができるので、第1付勢部材51のサイズの自由度が広がる。これにより、例えば、第1付勢部材51をバネで構成する場合、巻き数を増やすことでバネの寿命を延ばすことが可能になる。
また、第1横軸32は、第1接続部61及び第2接続部62よりも下方に配置されている。
上記の構成によれば、第1付勢部材51が第1横軸27よりも上方であって且つ第2横軸32よりも下方に配置される。そのため、前記可動体が第1横軸27回りに回動したときに、第1付勢部材51を前記レバーの回動支点である第2横軸32よりも後方の位置と前方の位置とに移動させることができる。これにより、前記レバーが押し下げ位置にあるときと引き上げ位置にあるときで、第1付勢部材51の付勢方向を変化させることができる。
また、カム溝34は、下溝部34cにおける第1横軸27側の面に第1横軸27側に拡幅された係止部(第2係止部34e)を有し、前記レバーが引き上げ位置にあるときにガイドピン35が前記係止部に係止される。
上記の構成によれば、前記レバーが引き上げ位置にあるときに、第1付勢部材51の付勢力によってガイドピン35を下溝部34cに設けられた係止部(第2係止部34e)に係止させ、カム体33の下方への回動を阻害できる。これにより、運転者が不用意に前記レバー以外の部分を押し下げてしまうなどして前記レバーの位置が切り換わってしまうことをより確実に防止できる。
また、第1付勢部材51は、前記レバーが押し下げ位置にあるときにガイドピン35を上溝部34bの縁部に押し付ける付勢力を付与し、前記レバーが引き上げ位置にあるときにガイドピン35を前記係止部に係止させる付勢力を付与する。
上記の構成によれば、運転者が不用意に前記レバー以外の部分を押し下げてしまうなどして前記レバーの位置が切り換わってしまうことをより確実に防止できる。
また、第1付勢部材51は、前記レバーが押し下げ位置にあるときに、カム体33に対して前記レバーを下降させる方向に回動させる付勢力を付与し、前記レバーが引き上げ位置にあるときに、カム体33に対して前記レバーを上昇させる方向に回動させる付勢力を付与する。
上記の構成によれば、運転者が不用意に前記レバー以外の部分を押し下げてしまうなどして前記レバーの位置が切り換わってしまうことをより確実に防止できる。
また、前記ベース台と前記可動体とを連結し、前記可動体を第1横軸27回りに上昇させる方向に回動させる付勢力を付与する第2付勢部材52を備えている。
上記の構成によれば、第2付勢部材52の付勢力によって、前記可動体を第1横軸27回りに上方に回動させる動作を容易に行うことができる。
本実施形態にかかる作業機1は、上記したレバー装置(左操縦装置22)を備えている。
上記の構成によれば、安価で操作性の良いレバー装置を備えた作業機1を実現できる。
また、作業機1は、運転席6と、油圧アクチュエータと、運転席6の側方に配置された前記レバー装置とを備え、前記レバーは、前記油圧アクチュエータを操作可能状態と操作
不能状態とに切り替えるアンロードレバー31である。
上記の構成によれば、安価で操作性の良いアンロードレバー31を備えた作業機1を実現できる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 作業機
4 作業装置
8 運転席
22 左操縦装置(レバー装置)
25 支持ブラケット(ベース台)
26 操縦ボックス(可動体)
27 第1横軸
30 操作レバー(左操作レバー)
31 アンロードレバー(レバー)
32 第2横軸
33 カム体
34 カム溝
34d 第1係止部
34e 第2係止部(係止部)
35 ガイドピン
51 第1付勢部材
52 第2付勢部材
61 第1接続部
62 第2接続部

Claims (9)

  1. ベース台と、
    前記ベース台に第1横軸回りに回動自在に枢支された可動体と、
    前記可動体に揺動自在に支持されたレバーと、
    カム溝を有するカム体であって、前記可動体に第2横軸回りに回動自在に枢支され且つ前記レバーの揺動に応じて前記第2横軸回りに回動するカム体と、
    前記ベース台に設けられると共に前記カム溝に挿通されたガイドピンと、
    前記カム体を前記第2横軸回りに回動させる方向に付勢する第1付勢部材とを備え、
    前記カム溝は、前記第1横軸から遠ざかる側に凸となるように湾曲した中間溝部と、前記中間溝部の上端部と連通し且つ前記第1横軸から遠ざかる側に湾曲した上溝部と、前記中間溝部の下端部と連通し且つ前記第1横軸側に湾曲した下溝部とを有し、
    前記レバーは、前記ガイドピンが前記上溝部に配置される押し下げ位置と、前記ガイドピンが前記下溝部に配置される引き上げ位置とに揺動可能であり、
    前記カム溝は前記カム体における前記第2横軸よりも前方の位置に設けられており、
    前記第1付勢部材は、一端側が前記ベース台に設けられた第1接続部に接続され、他端側が前記カム体に設けられた第2接続部に接続されており、前記レバーが押し下げ位置にあるときには前記第2横軸よりも後方に配置され、前記レバーが引き上げ位置にあるときには前記第2横軸よりも前方に配置されるレバー装置。
  2. 前記第2横軸は、前記第1接続部及び前記第2接続部よりも上方に配置されている請求項1に記載のレバー装置。
  3. 前記第1横軸は、前記第1接続部及び前記第2接続部よりも下方に配置されている請求項2に記載のレバー装置。
  4. 前記カム溝は、前記下溝部における前記第1横軸側の面に前記第1横軸側に拡幅された係止部を有し、
    前記レバーが引き上げ位置にあるときに前記ガイドピンが前記係止部に係止される請求項1〜3のいずれか1項に記載のレバー装置。
  5. 前記第1付勢部材は、前記レバーが押し下げ位置にあるときに前記ガイドピンを前記上溝部の縁部に押し付ける付勢力を付与し、前記レバーが引き上げ位置にあるときに前記ガイドピンを前記係止部に係止させる付勢力を付与する請求項4に記載のレバー装置。
  6. 前記第1付勢部材は、
    前記レバーが押し下げ位置にあるときに、前記カム体に対して前記レバーを下降させる方向に回動させる付勢力を付与し、
    前記レバーが引き上げ位置にあるときに、前記カム体に対して前記レバーを上昇させる方向に回動させる付勢力を付与する請求項1〜5のいずれか1項に記載のレバー装置。
  7. 前記ベース台と前記可動体とを連結し、前記可動体を前記第1横軸回りに上昇させる方向に回動させる付勢力を付与する第2付勢部材を備えている請求項1〜6のいずれか1項に記載のレバー装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のレバー装置を備えている作業機。
  9. 運転席と、
    油圧アクチュエータと、
    前記運転席の側方に配置された前記レバー装置とを備え、
    前記レバーは、前記油圧アクチュエータを操作可能状態と操作不能状態とに切り替えるアンロードレバーである請求項8に記載の作業機。
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