JP4605863B2 - コンソールボックス装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベル等の建設機械の操作用として用いられるコンソールボックス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
所謂油圧ショベルカー等の建設用機械は、キャビンと称されるオペレーションルームを有しており、キャビン内に設置された座席にオペレータが着座した状態で座席側方に設けられたコンソールボックス装置の本体部分であるコンソールボックスに設けられたレバー等の操作手段を操作して作業を行なうようになっている。
【0003】
また、上述したキャビン内のキャビン出入口近傍にはゲートレバーが設けられている。ゲートレバーは基端部がコンソールボックスへ支持されており、概ね上下方向に長手になる解除位置から前後方向に長手となる規制位置へ基端部周りに回動でき、規制位置ではキャビンの出入口を遮るようにゲートレバーが配置され、基本的には規制位置から解除位置へゲートレバーを回動させなければキャビンへ出入りできないようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、座席の側方にはキャビンへの出入口が設けられており、コンソールボックスはこの出入口の近傍に配置されることになるため、キャビンへの出入りに際してコンソールボックスが妨げになりやすいということから、コンソールボックスを跳ね上げて一時的にコンソールボックスを出入口から遠ざける構造もある。
【0005】
この種の構造では、キャビン左右方向を軸方向としてコンソールボックスがそのキャビン後方側の端部周りに所定角度回動可能にキャビンに取り付けられていると共に、キャビン前方側のコンソールボックスの端部近傍にはコンソールボックスをキャビン上後方側へ付勢する付勢手段が設けられている。さらに、付勢手段の付勢力に抗してキャビン床部にコンソールボックスのキャビン前方側の部分が接近した状態でコンソールボックスをロックするロック機構がコンソールボックス若しくはキャビンに設けられており、ゲートレバーを解除位置へ回動させるとロック機構によるロックが解除されてコンソールボックスが自らの後端部周りに回動し、コンソールボックスの前端側が上後方側へ変位してコンソールボックスの前端側が出入口から遠ざかる。
【0006】
しかしながら、実際には、このような跳ね上げ(回動)によるコンソールボックスの前端側のキャビン後方への変位量は少なく、このため、このような跳ね上げ(回動)では充分にコンソールボックスを出入口から遠ざけることができず、キャビンへの出入りするための充分なスペースを確保できなかった。
【0007】
本発明は、上記事実を考慮して、充分な出入りスペースを確保できる程度にコンソールボックスを移動させることができるコンソールボックス装置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明によるコンソールボックス装置は、
キャビンの室内側で前記キャビンの出入口近傍のセット位置に設けられたコンソールボックスと、前記セット位置から離間した退避位置へ向けて前記コンソールボックスを水平にスライド可能に支持する支持手段と、前記退避位置へ向けて前記コンソールボックスを付勢する付勢手段と、前記付勢手段の付勢力に抗して前記セット位置で前記コンソールボックスを保持する保持手段と、所定範囲回動可能に前記コンソールボックス支持され、規制位置への回動により前記出入口を介した前記キャビンへの出入りを制限すると共に、解除位置への回動により前記保持手段による前記コンソールボックスの保持を解除するゲートレバーとを備え
前記コンソールボックスが、縦壁部を有するステーブロックと、上面に支持ブロックを有して前記キャビンの床部に一体的に固着されるベースプレートとを備え、前記支持手段が、前記縦壁部の下部に形成された固定片に一体的に固定されるスライドシャフトよりなり、前記スライドシャフトが前記支持ブロックに支持されてスライドされることで前記コンソールボックスが水平方向にスライド可能に構成されることを特徴とするものである。
【0009】
上記構成のコンソールボックス装置によれば、コンソールボックスがキャビンの出入口近傍のセット位置で保持手段に保持された状態ではゲートレバーが出入口を介したキャビンへの出入りを制限している。この状態からゲートレバーを解除位置へ回動させてゲートレバーによる出入制限が解除されると共に、保持手段によるコンソールボックスの保持が解除される。保持手段による保持が解除されたコンソールボックスは付勢手段の付勢力によって支持手段に案内されつつ出入口近傍のセット位置から離間した退避位置まで水平にスライドする。このように、コンソールボックスが出入口から離間することで、コンソールボックスが出入りの妨げになることはない。
ところで、上述したように従来の技術ではコンソールボックスが回動することで出入口近傍からコンソールボックスが退避していたが、この場合、出入口から離間する方向のみならず上方へも移動することになるため、コンソールボックスの移動量に比してその距離は退避する方向への移動距離は短かった。これに対して、発明のコンソールボックス装置では、コンソールボックスの移動量の全てが退避する方向への水平移動距離であるため、出入口からコンソールボックス充分に遠ざけることができ、充分な出入りスペースを確保することができる。
【0010】
本発明においては、前記ゲートレバーの基端部に形成されたボスに、前記保持手段としてのガイドプレートが一体的に設けられるとともに、このガイドプレートにガイド孔が形成される一方、前記ベースプレートに立設されるホルダプレートに前記ガイド孔に挿通されるピンが設けられ、前記ゲートレバーの回動動作に合わせて前記ピンが前記ガイド孔に沿って移動されるように構成されるのが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1には本発明の一実施の形態に係るコンソールボックス装置10の要部の分解斜視図が示されており、図2には本コンソールボックス装置10を搭載したキャビン12の斜視図が示されている。図2に示されるように、コンソールボックス装置10は略箱形状のコンソールボックス14を備えている。コンソールボックス14はキャビン12内の座席16の側方(本実施の形態では座席の左側方)で座席16と出入口18が設けられた側のキャビン12の側壁との間に設置されている。
【0012】
このコンソールボックス14の内側には図1に示されるステーブロック20が収容されている。ステーブロック20はキャビン12の左右方向に沿って互いに対向する一対の縦壁部22、24を有しており、この縦壁部22、24の間に操作レバー25の支持体や図示しない電気回路の各部材、各装置が配置される。また、これらの縦壁部22、24の上端部近傍にはキャビン12の左右方向に沿って長手方向とされた板状の連結片26が設けられている。連結片26の長手方向量端部はキャビン12の下方へ向けて屈曲されており、これらの屈曲部分の一方が縦壁部22の縦壁部24側の面へ溶接等により一体的に固着され、屈曲部分の一方が縦壁部24の縦壁部22側の面へ溶接等により一体的に固着されている。これにより、縦壁部22と縦壁部24とが一体となっている。
【0013】
このステーブロック20の下方にはベースプレート30が配置されている。ベースプレート30はキャビン12の前後方向に沿って長手方向でキャビン12の上下方向に沿って厚さ方向とされた板材で、ボルト等の締結手段や溶接等によってキャビン12の床部へ一体的に固着されている。
【0014】
ベースプレート30上の幅方向中央部よりも左側にはキャビン12の前後方向に沿って互いに対向した一対の支持ブロック32、34が設けられている。これらの支持ブロック32、34にはそれぞれ支持孔36、38が同軸的に形成されている。支持孔36、38にはキャビン12の前後方向に沿って長手方向とされた支持手段としてのスライドシャフト40が貫通しており、スライドシャフト40は自らの長手方向に沿ってスライド可能に支持ブロック32、34に支持されている。
【0015】
一方、ベースプレート30上の幅方向中央部よりも右側にはキャビン12の前後方向に沿って互いに対向した一対の支持ブロック42、44が設けられている。これらの支持ブロック42、44にはそれぞれ支持孔46、48が同軸的に形成されている。支持孔46、48にはキャビン12の前後方向に沿って長手方向とされた支持手段としてのスライドシャフト50がスライドシャフト40と平行に貫通しており、スライドシャフト50は自らの長手方向に沿ってスライドシャフト40と平行にスライド可能に支持ブロック42、44に支持されている。
【0016】
これに対して縦壁部22には固定片52、54が形成されている。固定片52はスライドシャフト40の先端側へねじやボルト等の締結手段によって一体的に固定されており、固定片54はスライドシャフト40の長手方向中間部へねじやボルト等の締結手段によって一体的に固定されている。また、図示はしないが縦壁部24にも縦壁部22と同様に固定片52、54が形成されており、これらの固定片52、54がスライドシャフト50へ固定されている。
【0017】
一方、ステーブロック20の前端側にはゲートレバー60が配置されている。ゲートレバー60は本コンソールボックス装置10の側面視(図4及び図5図示状態)で略『く』字形状に屈曲した棒状部材で、図1に示されるように、その先端部には把持用のノブ62が固定されている。また、ゲートレバー60の基端部にはボス64が形成されている。ボス64はキャビン12の左右方向に沿って軸方向とされた円筒形状で、このボス64にはシャフト66が貫通している。
【0018】
これに対して、縦壁部22、24の下端部の前端側には支持部68が形成されており、これらの支持部68に上述したシャフト66の両端部が支持される。したがって、ゲートレバー60は間接的に縦壁部22、24(すなわち、ステーブロック20)へシャフト66周りに回動可能に支持されることになる。
【0019】
なお、このボス64及びシャフト66の少なくとも何れか一方に、複数の小球を有するボールベアリング等のシャフト66に対してゲートレバー60が回動する際の抵抗を軽減する回動抵抗軽減手段を設けてゲートレバー60の回動をより一層円滑にできる構成としてもよい。
【0020】
このボス64の回動半径方向外側にはレバースプリング70が設けられている。図6に示されるように、レバースプリング70は軸方向一端が開口した有底円筒状のシリンダ72を備えていると共に、このシリンダ72の軸方向に沿って摺動可能にシリンダ72に収容されたピストン74を備えている。ピストン74はシリンダ72の底部側の端部が開口した有底円筒状とされており、その内側には圧縮コイルスプリング76が収容されている。圧縮コイルスプリング76はその一端がピストン74の底部に当接していると共に他端がシリンダ72の底部に当接しており、ピストン74をシリンダ72から押し出す方向へ付勢している。
【0021】
なお、本実施の形態では、レバースプリング70の付勢力の源として圧縮コイルスプリング76を用いたが、圧縮コイルスプリング76以外の部材を適用しても構わない。
【0022】
また、ピストン74の外底部には取付片78が形成されており、この取付片78が縦壁部24の縦壁部22側の面に形成された支持ピン80へキャビン12の左右方向を軸方向として回動自在に取り付けられている。
【0023】
一方、図1に示されるように、シリンダ72の外底部にはキャビン12の左右方向に沿って互いに対向した一対の取付片82、84が形成されている。これらの取付片82、84はボス64の外周部に形成された支持片86を挟んだ状態でキャビン12の左右方向に支持片86及び取付片82、84を貫通するピン88によって支持片86に対して相対的に回動可能に支持片86へ連結されている。
【0024】
ここで、図5に示されるように、所定角度倒れた規制位置にゲートレバー60が位置している状態でキャビン12の上下方向に沿ってボス64の回転中心を通る仮想中心線Aよりも前方側(図5においてボス64の中心周り左側)に支持片86が位置し、図4に示されるように、解除位置までゲートレバー60が起立した状態で仮想中心線Aよりも後方側(図4においてボス64の中心周り右側)に支持片86が位置するように、ボス64の中心周りにゲートレバー60に対して所定角度変位した位置に支持片86が形成されている。
【0025】
また、図1に示されるように、ボス64には保持手段としてのガイドプレート90が一体的に設けられている。ガイドプレート90はキャビン12の左右方向に沿って厚さ方向とされた板状部材で、その長手方向一端側が溶接等によりボス64の外周部(周囲)に一体的に固着されている。このガイドプレート90にはその厚さ方向に沿ってガイド孔92が貫通形成されている。図3に示されるように、ガイド孔92はスライド孔94、ロック孔96、及びロック孔98により構成されている。スライド孔94は概ねガイドプレート90の長手方向に沿って長手方向とされている。スライド孔94の長手方向一方の端部(ボス64側の端部)からはガイドプレート90の幅方向一方へ向けてロック孔96が連続して形成されており、スライド孔94の長手方向他方の端部からはガイドプレート90の幅方向他方へ向けてロック孔98が連続して形成されている。
【0026】
図1に示されるように、ガイドプレート90は、ベースプレート30の前端側でキャビン12の左右方向に沿って互いに対向する如くベースプレート30上に立設された一対のホルダプレート100、102の間に挟まれた状態で、キャビン12の左右方向にガイドプレート90及びホルダプレート100、102を貫通するピン104によりベースプレート30へ連結されている。ピン104の本体部分の外径寸法はガイド孔92の内幅寸法よりも極僅かに小さい程度とされておりガイド孔92を貫通している。したがって、ガイドプレート90はピン104周りに回動可能であると共にガイド孔92の長手方向両端部へピン104が当接するまでの間、ガイド孔92の長手方向に沿ってピン104に対して相対移動可能である。
【0027】
また、ホルダプレート100とホルダプレート102との間に対応してベースプレート30にはその厚さ方向に沿って貫通すると共にベースプレート30の前端部においても開口したスリット状の切欠部106が形成されている。この切欠部106は、ガイドプレート90が所定角度以上回動した際(図5参照)に切欠部106の内側にガイドプレート90が入り込むようになっている。すなわち、この切欠部106を形成することによってベースプレート30がガイドプレート90の回動に干渉しないようになっている。
【0028】
一方、縦壁部22の縦壁部24とは反対側には付勢手段としてのガススプリング110が配置されている。図7に示されるように、ガススプリング110は有底円筒形状のシリンダ112を備えている。このシリンダ112の内部には円盤状のピストン114が収容されており、ピストン114とシリンダ112の底部との間の空間は気室116とされている。シリンダ112の底部とは反対側のピストン114の端面にはロッド118が一体的且つ同軸的に形成されている。ロッド118はシリンダ112の開口端に螺合してシリンダ112の開口端を閉止している蓋部120を貫通してシリンダ112の外部へ延出されている。ロッド118の先端部にはキャビン12の左右方向に沿って貫通した円孔を有するリング状の取付部122が形成されている。
【0029】
この取付部122に対応してベースプレート30上には支持片124が形成されている。この支持片124にはキャビン12の左右方向に沿って軸方向とされた円柱状の支持ピン126が形成されており、上述した取付部122の円孔を貫通してロッド118を支持ピン126周りに回動可能に支持している。
【0030】
これに対し、シリンダ112の外底部にはロッド128が一体的且つ同軸的に形成されており、その先端部にはキャビン12の左右方向に沿って貫通した円孔を有するリング状の取付部130が形成されている。
【0031】
この取付部130に対応して縦壁部22の縦壁部24とは反対側の面で且つ縦壁部22の後端側からはキャビン12の左右方向に沿って軸方向とされた円柱状の支持ピン132が延出されており、上述した取付部130の円孔を貫通してロッド128を支持ピン132周りに回動可能に支持している。
【0032】
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
【0033】
例えば、キャビン12内に作業者がいて作業を行なっている状態では図5に示されるように制限位置までゲートレバー60が回動している。この状態では、キャビン12の室内側でゲートレバー60が出入口18を遮断する如く配置され、これにより、出入口18を介した作業者の出入りが規制される。したがって、この状態から作業者がキャビン12から出る場合には、図4に示される解除位置までゲートレバー60を引き上げて回動させなくてはならない。
【0034】
また、この状態ではピストン114がシリンダ112の底部側へ移動しており、気室116内の空気がピストン114により圧縮されている。この状態では、気室116内の空気がピストン114をシリンダ112の開口端側へ付勢しているが、ベースプレート30はキャビン12の床部に固定されているためベースプレート30をキャビン12の前方側へ移動させることはできない。したがって、この付勢力はステーブロック20をキャビン12の後方側へ移動させるように作用する。
【0035】
ステーブロック20はスライドシャフト40、50へ固定されているためキャビン12後方側へのスライドが可能である。しかしながら、この状態では、図5に示されるように、ピン104がロック孔98の先端(すなわち、スライド孔94との連通部分とは反対側のロック孔98の端部)に位置しており、キャビン12の前後方向に沿ったピン104に対するガイドプレート90の移動がロック孔98の幅方向両端部とピン104とにより制限されている。したがって、この状態では、ボス64及びシャフト66を介してガイドプレート90へ連結された縦壁部22、24(すなわち、ステーブロック20)は、ピン104と一体のベースプレート30に対するキャビン12の前後方向に沿った相対移動ができず、請求項1でいうところのセット位置(図5図示状態)からコンソールボックス14が移動できない。
【0036】
しかも、図5に示されるように、この状態では、仮想中心線Aよりも前方側(図5においてボス64の中心周り左側)に支持片86が位置しており、ロック孔98とスライド孔94との連通部分へピン104が位置するまでガイドプレート90を回動させるには、支持片86を仮想中心線A側へ移動させなくてはならず、その移動はレバースプリング70(圧縮コイルスプリング76)の付勢力に抗することになる。したがって、ゲートレバー60に別の外力を付与しない限りは解除位置でゲートレバー60がロックされる。
【0037】
この状態からゲートレバー60を解除位置へ向けて回動させると、ゲートレバー60と共にガイドプレート90がシャフト66周りに回動して、これにより、相対的にピン104がロック孔98とスライド孔94との連結部分(すなわち、スライド孔94の長手方向他端部)へ移動すると共に、スライド孔94の長手方向がキャビン12の前後方向に対してスライド孔94の一端側が他端側よりもキャビン12下方側に位置するように傾斜した状態となる。
【0038】
したがって、この状態ではピン104がスライド孔94の長手方向一端部(スライド孔94のボス64側の端部)に当接するまでキャビン12の後方側へのガイドプレート90の移動が可能となる。すなわち、この状態においてはベースプレート30に対するステーブロック20のキャビン12後方側へのスライド移動が可能であり、しかも、この状態では上述したようにシリンダ112の気室116内でピストン74に圧縮させられているため、気室116内の空気の圧力でステーブロック20がキャビン12後方側の退避位置(図4図示状態)へスライドさせられる。
【0039】
さらに、上述したように、スライド孔94は、その長手方向がキャビン12の前後方向に対して一端側が他端側よりもキャビン12下方側に位置するように傾斜しているため、ピン104がスライド孔94の一端側へ移動する際には、ピン104がスライド孔94の内周部をキャビン12上方へ向けて押圧することになる。したがって、上述した気室116内の空気の圧力でステーブロック20が移動する際にもガイドプレート90がシャフト66周りに回動し、ゲートレバー60が解除位置へ向けて回動する。
【0040】
ピン104がスライド孔94の長手方向一端部に当接するまでキャビン12の後方側へガイドプレート90が移動した状態で更にゲートレバー60を解除位置へ向けて回動させると、ピン104がロック孔96へ入り込み、図4に示されるように解除位置までゲートレバー60が回動すると、ロック孔96の先端(すなわち、スライド孔94との連通部分とは反対側のロック孔96の端部)にピン104が位置するまでガイドプレート90が回動する。
【0041】
ピン104がロック孔96の先端まで移動した状態では、キャビン12の前後方向に沿ったピン104に対するガイドプレート90の移動がロック孔96の幅方向両端部とピン104とにより制限されている。したがって、この状態では、キャビン12の前後方向に沿ったステーブロック20のベースプレート30に対する相対移動ができない。
【0042】
しかも、図4に示されるように、この状態では、仮想中心線Aよりも後方側(図4においてボス64の中心周り右側)に支持片86が位置しており、ロック孔96とスライド孔94との連通部分へピン104が位置するまでガイドプレート90を回動させるには、支持片86を仮想中心線A側へ移動させなくてはならず、その移動はレバースプリング70(圧縮コイルスプリング76)の付勢力に抗することになる。したがって、ゲートレバー60に別の外力を付与しない限りは解除位置でゲートレバー60がロックされる。
【0043】
一方、解除位置から規制位置へゲートレバー60を回動させる際には、基本的に上述した規制位置から解除位置へゲートレバー60を回動させる際の作用と反対の作用を奏することになる。但し、ピン104がスライド孔94内を移動している状態では、スライド孔94の長手方向がキャビン12の前後方向に対して一端側が他端側よりもキャビン12下方側に位置するように傾斜しているため、ゲートレバー60を規制位置へ回動させる際には、スライド孔94の内周部でピン104を押圧した際のピン104からの押圧反力でステーブロック20がキャビン12前方側へスライドすることになる。
【0044】
以上のように、本実施の形態においては、規制位置から解除位置へのゲートレバー60の回動に連動してステーブロック20、すなわち、コンソールボックス14がキャビン12後方側へ移動し、コンソールボックス14が出入口18からキャビン12後方側へ遠ざかるため、コンソールボックス14がキャビン12から出ようとする作業者に干渉することはなくなり、作業者はキャビン12から容易に出ることができる。
【0045】
また、ゲートレバー60の回動に連動したステーブロック20の移動方向は、キャビン12の前後方向であるため、キャビン12後方側への移動の全てが出入口18から遠ざかる方向への移動に寄与することになる。このため、コンソールボックスを跳ね上げることで出入口からコンソールボックスを遠ざける従来の構成に比べると、少ない移動量でより遠くへコンソールボックス14を出入口18から遠ざけることができ、キャビン12への充分な出入りスペースを確保できる。
【0046】
なお、本実施の形態では特に言及しなかったが、上述したゲートレバー60の回動が、本コンソールボックス装置10が搭載される建設機器等の油圧弁等の制御装置とを連動させる構成であってもよいし、また、ゲートレバー60よりも座席の近傍に設けられた別のレバー部材をゲートレバー60と連動させ、このレバー部材でゲートレバー60を操作可能とした構成であってもよい。
【0047】
また、本実施の形態では、付勢手段にガススプリング110を適用した構成であったが、付勢手段の構成はガススプリング110に限定されるものではなく、例えば、レバースプリング70の如く機械的なばね部材を適用してもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、コンソールボックスを水平に移動させて出入口からコンソールボックスを離間させるため、少ない移動量で充分な出入りスペースを確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るコンソールボックス装置の要部の分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るコンソールボックス装置を搭載したキャビンの斜視図である。
【図3】保持手段の平面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係るコンソールボックス装置の要部の側面図で、コンソールボックスが退避位置に位置した状態の図である。
【図5】コンソールボックスがセット位置に位置した状態の図4に対応した側面図である。
【図6】レバースプリングの断面図である。
【図7】付勢手段としてガススプリングの断面図である。
【符号の説明】
10 コンソールボックス装置
12 キャビン
14 コンソールボックス
40 スライドシャフト(支持手段)
50 スライドシャフト(支持手段)
60 ゲートレバー
90 ガイドプレート(保持手段)
110 ガススプリング(付勢手段)

Claims (2)

  1. キャビンの室内側で前記キャビンの出入口近傍のセット位置に設けられたコンソールボックスと、前記セット位置から離間した退避位置へ向けて前記コンソールボックスを水平にスライド可能に支持する支持手段と、前記退避位置へ向けて前記コンソールボックスを付勢する付勢手段と、前記付勢手段の付勢力に抗して前記セット位置で前記コンソールボックスを保持する保持手段と、所定範囲回動可能に前記コンソールボックス支持され、規制位置への回動により前記出入口を介した前記キャビンへの出入りを制限すると共に、解除位置への回動により前記保持手段による前記コンソールボックスの保持を解除するゲートレバーとを備え
    前記コンソールボックスが、縦壁部を有するステーブロックと、上面に支持ブロックを有して前記キャビンの床部に一体的に固着されるベースプレートとを備え、前記支持手段が、前記縦壁部の下部に形成された固定片に一体的に固定されるスライドシャフトよりなり、前記スライドシャフトが前記支持ブロックに支持されてスライドされることで前記コンソールボックスが水平方向にスライド可能に構成されることを特徴とするコンソールボックス装置。
  2. 前記ゲートレバーの基端部に形成されたボスに、前記保持手段としてのガイドプレートが一体的に設けられるとともに、このガイドプレートにガイド孔が形成される一方、前記ベースプレートに立設されるホルダプレートに前記ガイド孔に挿通されるピンが設けられ、前記ゲートレバーの回動動作に合わせて前記ピンが前記ガイド孔に沿って移動される請求項1に記載のコンソールボックス装置。
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