JP6335353B2 - 芳香装置 - Google Patents
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Description
例えば、歯科医療の現場(待合室、治療室、手術室等)では、患者をリラックスさせるために、また、治療や手術に伴う臭いをマスキングするために、芳香具を棚等に置いて治療室内や手術室内を芳香することが行われている。
すなわち、未使用時(製造完了状態)において、液体を収容可能な収容部と、その収容部に収容された液体芳香剤と、収容された液体芳香剤から気化した芳香物質を透過する性質を有し、収容部の開口端部を覆うように取り付けられた気体透過性シートと、気化した芳香物質と不透過とする性質を有し、気体透過性シートを覆うように取り付けられた気体不透過性のシート(例えばアルミ箔)と、を有する構造である。
この構造において、気体透過性シートは液体芳香剤を不透過とし、気体不透過性シートは、液体芳香剤も不透過とし指により気体透過性シートから容易に剥がせるようになっている。
そして、使用に際し、この気体不透過性シートを使用者が剥がすことで芳香が始まるようになっている。すなわち、この芳香具は、気体透過性シートが芳香すべき空間に露出した状態で使用される。
そのため、従来芳香具は、使用状態において、気体透過性シートと液体芳香剤との間に液体芳香剤が良好に気化するための空間が生じるように、横に寝かせた姿勢(気体透過性シートが上方を向く姿勢:以下、横姿勢とも称する)で棚の上等に置かれるのが一般的である。
しかしながら、横姿勢での載置は、上に物を置けず、また、広い占有スペースを必要とするため、壁等に立てかけられた縦姿勢で用いられる場合もあり得る。
そのため、気体透過性シートの収容部側の面は、使用時間が経過するに従って液体芳香剤の液面が下がると、収容部内気体と接する範囲の面積が増加する。
そして、この芳香具をほぼ使い切って液体芳香剤が収容部の1%にまで減少した時点(以下、使用終了時とする)において、気体透過性シートが収容部内気体と接する範囲の面積は99となる。
すなわち、使用開始から終了までの間に、気体透過性シートが収容部内気体と接する範囲の面積は変化し、その度合いは1から99への99倍の増加となる。
従って、従来芳香具を縦姿勢で使用した場合、使用初期の芳香は弱く、使用時間が経過する程芳香が強くなり、使用末期の芳香が最も強くなる。
そのため、この面積変化の度合いが大きすぎると、芳香強さが変化したことを使用者が感じ取れる場合がある。
更にその変化度合いが大きくなり過ぎると、使用者が、芳香具として芳香強さの変化を商品として好ましくないと感じる、あるいは、使用初期に必要な強さの芳香が得られず使用末期に芳香が強すぎる、という不具合を感じる虞が生じる。
これらは、使用者の嗅覚が鋭い程、感じられる可能性が高くなる。
1)開口部を有する本体と、
前記本体内に収容され、負圧を発生させるファン装置と、
前記負圧により生じた気流を前記本体の前記開口部へ誘導する流路と、
前記流路内に設けられ、所定の芳香具を挿抜自在に保持する芳香具装着部と、
前記本体の上部に連結され、先端に設けられた吸引口と前記本体内とを連通する空気流路を有するアーム部と、
を備え、
前記所定の芳香具は、
一方側が収容開口部とされ液体を収容可能な収容部と、
前記収容開口部を塞いで前記収容部に取り付けられた気体透過性シートと、
前記収容部と前記気体透過性シートとに囲まれた空間内に収容された液体芳香剤と、を備えており、
前記芳香具装着部は、前記芳香具を、前記開口部から挿抜可能で、かつ前記気体透過性シートが鉛直方向となる姿勢で保持するよう構成されており、
前記開口部は、前記本体における上方側に形成された、第1の開口部及び第2の開口部を有し、
前記流路は、前記第1の開口部へ接続される第1の流路と、前記第1の流路から途中分岐して前記第2の開口部へ接続される第2の流路と、を有し、
前記芳香具装着部は、前記第2の流路内に設けられており、
前記ファン装置により発生した負圧により前記吸引口から空気を吸引すると共に、吸引した前記空気を前記第1の開口部及び前記第2の開口部から排出するよう構成されて歯科用サクション装置として機能することを特徴とする芳香装置である。
2)動作時において、第2の開口部から排出される空気の流量が、前記第1の開口部から排出される空気の流量よりも少ないことを特徴とする1)に記載の芳香装置である。
まず、実施の形態に係る芳香具の実施例である芳香具51について図1〜図4を参照して説明する。
図1は、芳香具51における使用前の状態(未使用状態)を説明するための外観斜視図であり、図2は、図1におけるS1−S1断面図であり、図3は、芳香具51を使用状態にしたときのS1−S1に相当する位置の断面図である。図4は、芳香具51の使用態様の一例を示す斜視図である。
フランジ1bの最外形形状は例えば矩形とされている。
液体芳香剤5を収容する容器1は、例えばポリエチレンテレフタレートなどの樹脂で形成されている。容器1の光透過性は限定されないが、収容した液体芳香剤5の液面の位置が外部から視認把握できる観点においては光透過性を有するものが好ましい。
気体透過性シート2は、指では容器1から剥がせない程度の取り付け力で取り付けられている。
気体不透過性シート3は、気体透過性シート2に対し、指等で容易に取り外しできるように取り付けられている。
ホルダ6は、左右側のフランジ1bを挿入可能なスリット6aを有して、芳香具51を矢印DR2のように上方から着脱自在に保持させることができるポケット部6bが形成されている。
ポケット部6bにおいて、挿入された芳香具51の気体透過性シート2側には、所定の空隙が形成され、気化した芳香物質が良好に外部放出され得るようになっている。
ここで、図3に示されるように、縦姿勢を、気体透過性シート2が厳密に鉛直面となる姿勢(鉛直縦姿勢)とした場合、下方側に溜まった液体芳香剤5の液面5aの上下方向位置を位置P1とし、収容部1aの下端位置から位置P1までの鉛直距離を距離L1とし、位置P1から収容部1aの上端位置までの鉛直距離を距離L2とすると、距離L1+距離L2は収容部1aの上下方向の距離Lとして表される。
ここで、距離Lに対する距離L1の比(L1/L)を液体芳香剤接触比RGとする。例えば、液体芳香剤接触比RGが1の場合、液体芳香剤5が収容部1a内に満杯状態(残存空間V1a無し)となる。
従って、面積ARと面積AR1と面積AR2との面積比は、距離Lと距離L1と距離L2との比と同じである。
すなわち、この例において、液体芳香剤接触比RGは、RG=AR1/AR でもある。
具体的には、芳香具51を縦姿勢で使用した場合、液体芳香剤5の初期収容量に相当する使用開始から0(ゼロ)となる使用終了まで、気体透過性シート2における残存空間V1a内の気体と接している範囲の面積AR2の変化が小さい方が、使用時間の経過に伴う芳香強さの変化度合いが小さくなり好ましい。
すなわち、残存空間V1aの容積変化比が2以下となる初期収容量は、RG≦0.5であり、より好ましくは残存空間V1aの容積変化比が1.5以下となる初期収容量であって、RG≦0.33である。
より具体的には、芳香具51は、収容部1aの容積が10mlである場合、液体芳香剤5の初期収容量を5ml以下とするものであり、更に初期収容量が0.33ml以下であることがより好ましいものである。
具体的には、揮発速度が速い種類程、初期収容量を多くし、揮発速度が遅い種類程、初期収容量を少なくする。
この場合も、使用者に対し、初期収容量が液体芳香剤の種類毎に異なることの理解を促すために、初期収容量の液面位置をマーク4bで指示することは有効である。
従って、マーク4bは表示シート4に表示されるものに限定されず、容器1自体に刻印若しくは凸状等で一体的に、又は印刷等により二次的に表示されるものであってもよい。
マーク4bは直線状でなくてもよく、点状等の記号、文字、等種々の態様とすることができる。
1) 容器1の底部1a1における外側面に、表示シート4を貼付する。
2) 容器1を開口部1a2が上を向く姿勢で保持又は台上に載置する。
3) 容器1の収容部1a内に、開口部1a2から所定量の液体芳香剤5を注入器等により入れる。
4)収容部1aの開口部1a2を塞ぐように気体透過性シート2を被せ、容器1の収容部1aの縁部又はフランジ1bに対して溶着等で収容部1a内が密閉状態となるよう取り付ける。
5) 気体透過性シート2の上に、更に気体不透過性シート3を被せ、少なくとも気体透過性シート2における収容部1aの開口を塞いだ範囲を覆うように気体透過性シート2に貼り付ける。
この工程で、表示シート4の貼付は、最初に行うものに限定されない。中間又は最後であってもよい。
所定量は、RG=AR1/AR≦0.5とする量、好ましくはRG=AR1/AR≦0.33とする量である。
また、所定量は、RG≦0.5又はRG≦0.33とする範囲内で、液体芳香剤5の揮発速度に応じて設定してもよい。これにより、液体芳香剤5の種類違いで揮発速度が異なっていても、使用期間(使用開始時から液体芳香剤5が無くなるまでの期間)を概ね一定とすることができる。
芳香具51を置く室内が広い等の理由から、より積極的に、また均一的に芳香を行うため、芳香装置を用いることができる。
概略的には、その芳香装置は、送風部(気流発生部)と、送風部で発生させた気流の経路となる流路と、その流路内に設けられ芳香具51を交換可能に装着できる装着部と、を備えたものである。
芳香装置52は、歯科用サクション装置であって、詳しくは口腔外用サクション装置であり、更に詳しくは単体サクション装置である。
図5は、芳香装置52の外観斜視図であり、図6は、芳香装置52の本体部21の縦断面図であり、図7は、芳香装置52の構成を説明するための模式図であり、図8は、芳香具51を装着する装着部23b等を説明するための斜視図であり、図9は、装着部23b近傍の上面図であり、図10は、装着部23bを説明するための断面図である。以下、芳香装置52を口腔外用サクション52とも称する。
口腔外用サクション52は、外観上、縦長の直方体形状の本体部21と、本体部21の上面部21aに連結するよう設けられたアーム部22と、を有している。
アーム部22は、上面部21aから上方に突出したアーム基部22aと、一端側がアーム基部22aに関節部KS1で連結した第1アーム22bと、第1アーム22bの他端側に対し一端側が関節部KS2で連結した第2アーム22cと、第2アーム22cの他端側に対し一端側が関節部KS3で連結した第3アーム22dと、第3アーム22dの他端側に対し一端側が関節部KS4で連結した第4アーム22eと、第4アーム22eの他端側に対し一端側が関節部KS5で連結したヘッド部22fと、を有して構成されている。
関節部KS4は、第4アーム22eの中心軸線まわりの回動(矢印DR6)を許容する。
関節部KS5は、第4アーム22eの延在方向に対して概ね直交する方向の軸心まわりの回動(矢印DR7)を許容する。
アーム基部22aは、上部と下部とに中間で二分されており、第1アーム22bが連結された上部が本体部21に連結した下部に対して鉛直軸線まわりに回動可能となっている。
ヘッド部22fは、先端に、空気吸引の為の吸引口として開口部22f1が設けられている。
アーム部22は、内部に、開口部22f1と本体部21の内部とを連通する空気流路を有している。
この操作部21bが設けられた側を便宜的に前とし、これを基準として前後左右の方向を図5に示されるように規定する。
本体部21の底面には、複数のキャスタ21cが設けられている。また、上面部21aの前後左右の各辺に沿い、かつアーム基部22aを囲むように、ハンドル21d1〜21d4が設けられている。
これにより、使用者は、ハンドル21d1〜21d4のいずれかを把持して押し引きすることで、芳香装置52を容易に移動させることができる。
詳しくは、ヘッド部22fを、治療中の口腔近傍に配置し、治療で生じた金属の切削粉塵等を開口部22f1から吸い込むことで口腔から除去することを動作目的の一つとしている。
セントラルサクションシステムは、複数のサクションから吸引した空気を床下等で纏め、室外へ排気するようになっている。
従って、セントラルサクションシステムは、治療室を建設する時点で敷設される比較的大掛かりなシステムであり、各サクションの移動はできないものである。
これに対し、治療環境の拡張及び多様化等のため、移動可能であって、排気システムのない場所でも治療支援として利用が可能な単体のサクション装置も有用として開発され、上市されている。
従って、使用環境によっては床面に塵埃が多い場合があり、塵埃を排気で巻き上げてしまう可能性のあることが懸念される。
この構造により、床面に塵埃が多く存在していても、その塵埃を巻き上げてしまう虞はない。
機能部25は、塵受けフィルタ25aと、バッグフィルタ25bと、吸引ボックス25cと、粉塵フィルタ25dと、を含み、この順で上方側から並べられて構成されている。
塵受けフィルタ25aには、大きな切削物を捕捉するためのフィルタが着脱自在に装着されている。
バッグフィルタ25bには、細かい切削物を捕捉するためのフィルタが着脱自在に装着されている。
吸引ボックス25cは、空気吸引のための負圧を発生させるファン25c1及びモータ25c2を備えたファン装置である。
粉塵フィルタ25dには、例えば0.3μm以上の粉塵を捕捉するためのフィルタが着脱自在に装着されている。
以下、塵受けフィルタ25a,バッグフィルタ25b,及び粉塵フィルタ25dを纏めてフィルタ群25eとも称する。
図7にも示されるように、吸引は、ヘッド部22fの開口部22f1から行われ、吸引された空気は、アーム部22の第4アーム22eから第1アーム22bの内部に設けられた空気経路を通過し、アーム基部22aの内部を経て本体部21内へ上方から下方に向け流入する。
そして、塵受けフィルタ25a、バッグフィルタ25b、吸引ボックス25c、粉塵フィルタ25dを順次通過し、切削物や塵埃等が除去されて筐体21e内の底部近傍に到達した後、上方に向け反転する(矢印DR8)。
反転後、排気A1として、機能部25と筐体21eとの間の隙間を上方に移動する(矢印DR9)。以下、この排気A1が上方に移動する経路を流路R1と称する。
流路R1の配置位置及び形状は、この例に限定されるものではなく、吸引された空気が、機能部25を通過した後に本体部21の筐体21e内を上昇可能とする経路であればどのようなものでもよい。
また、排気口24a〜24dには、排気口24a〜24dから排出される排気A1の排出方向を、概ね水平方向よりも下向に転向するルーバ26が設けられている。
すなわち、ルーバ26は、通常状態で、本体部21の中心から離れるに従って下方となる向きに傾斜している。また、その傾斜角度は、人の手又は図示しない回動機構により自動的に変えられるようになっている。
これにより、排気A1の排出方向は、水平から下方向きまでの任意の角度とされ得る。
流路R1を上昇してきた排気A1は、ルーバ26により、例えば斜め下方向きに方向転換させられて外部に排出する(矢印DR10)。
この口腔外用サクション52では、流路R1に加え、流路R1から分岐した流路R2を有している。
この例において、流路R2の分岐点P2は、排気口24a〜24dの内の一つである排気口24aのルーバ26よりも上流側の直近に設定されている。
流路R2は、分岐点P2から気体放出部23の開口部23aに接続される流路である。
従って、排気A1の多くである排気A1aが排気口24a〜24dから外部に排出され、少量の残分が気体放出部23の開口部23aから排気A2として外部に排出される。
例えば、排気A2の流量が、一つの排気口からの排気A1aの1/4とした場合、流路R2が本体部21の正面側にのみ設けられているので、排気A1に対する排気A2の流量比は、1/4x1/4=1/16 となる。
この流量比は、任意に設定できる。また、任意の流量比となるように流路R2の流路抵抗を可変制御する制御部(絞り弁等)を設けてもよい。
図8(a)は、気体放出部23を右前斜め上方から見た斜視図であり、芳香具51の挿入直前又は抜去直後の状態を示している。
図8(b)は、気体放出部23の装着部23bに芳香具51を装着した状態を示している。
すなわち、開口部23aに対し上方側から芳香具51を挿抜可能になっている。
気体放出部23には、突出端側から抉られた切り欠き部23cが設けられている。
芳香具51は、装着部23b内に、例えば大部分が埋没するように収容装着される。この場合でも、切り欠き部23cから、芳香具51の一部(フランジ1bの一部、又は、フランジ1bと収容部1aとの一部)が指で摘めるように露出するようになっている。これにより、芳香具51を指で摘んでの装着部23bへの挿抜が容易である。
詳しくは、一対の凹部23a3,23a4は、スリット23a1,23a2の前後方向の位置に対して前方側及び後方側に、それぞれ凹部23a3及び凹部23a4として形成されている。
これにより、芳香具51は、収容部1aが前後のいずれの方向を向いた姿勢であっても装着部23b内に収容することができる。
すなわち、一対の凹部23a3,23a4が設けられていることで、芳香具51の前後逆向きでの挿入が可能になると共に、気体透過性シート2が面する空間V3が流路R2の一部区間して確保される。
また、凹部23a3,23a4は、前後方向の奥行き寸法WF,WBが、互いに等しく、かつ収容部1aの突出高さH(図2参照)と同じ又は僅かに大きい扁平形状に形成されている。すなわち、空間V3は、その広い一面が気体透過性シート2で占められる扁平の空間となる。
これにより、室内に芳香強さのむらが生じることを効果的に抑制し、室内の芳香を迅速に行うことができる。
従って、芳香むらのある排気が排出されるため、室内を均一に迅速に芳香することが難しい場合が生じ得る。
芳香装置52は、このような芳香むらのある排気は排出されないので、室内を均一に迅速に芳香することができる。
従って、芳香具51の商品としての使用感が良好である。
また、排気A1の排出方向が、水平から下方に向いているので、治療中の坐位姿勢の医者や治療台(ベッド等)上の患者に排気が直接当たることがない。
また、口腔外用サクション52に芳香具51を装着した場合は、排気A1が芳香物質を混入した状態で排出されるので、芳香すべき室内を迅速に、かつ均一に芳香することができる。
これにより、芳香具51における液体芳香剤5の気化速度が必要以上に高速化するのを防止して最適化を図り、芳香具51の使用可能期間を実用上支障のない所定の期間に抑えることができる。
芳香具51の使用可能期間は、口腔外用サクション52の通常の稼動状態で、例えば、目安として概ね2週間とされる。
これにより、芳香する部屋の芳香装置52から遠い領域にも芳香物質が到達し、芳香すべき室内の芳香を迅速により迅速に、かつより均一に芳香することができる。
また、芳香装置52は、芳香具51を縦姿勢で装着可能なので、本体部21の横断面形状を小型化できる。これにより、接地面上の占有面積がより小さくなるので省スペース化が図れる。
従って、縦姿勢において、使用開始から終了まで、気体透過性シート2Aは、液体芳香剤5と接触せず、残存空間V1a内の気体とのみ接触するので接触範囲の面積は不変である。
従って、縦姿勢において、使用開始から終了まで、気体透過性シート2Bは、その一部が液体芳香剤5と接触するが、その接触面積の変化は大変小さいものとなっている。
芳香具51の容器1における収容部1aの形状は、上述のような扁平の枡状でなくてもよく、任意の形状とすることができる。例えば、縦姿勢における空間V1の形状として、横断面形状が、円形,楕円形,三角形,五角以上の多角形,若しくは不定形等の柱状又は錐台状になるものでもよい。
排気流量については、排気口24a〜24dの少なくとも一箇所から排出される排気A1aの流量が、気体放出部23の開口部23aから排出される排気A2の流量よりも多くなっていればよい。口腔外用サクション52の通常の使用場所に応じて、各排気口24a〜24dの排気流量を調節可能としてもよい。この場合でも、すべての排気口24a〜24dの排気流量が排気A2の排気流量以下となることはない。
1a,1Aa,1Ba 収容部、 1a1 底部、 1a2 開口部
1b フランジ
2,2A,2B 気体透過性シート
3 気体不透過性シート
4 表示シート、 4a 情報、 4b マーク
5 液体芳香剤、 5a 液面
6 ホルダ、 6a スリット、 6b ポケット部
21 本体部
21a 上面部、 21b 操作部、 21c キャスタ
21d1〜21d4 ハンドル、 21e 筐体
22 アーム部
22a アーム基部、 22b 第1アーム、 22c 第2アーム
22d 第3アーム、 22e 第4アーム、 22f ヘッド部
22f1 開口部
23 気体放出部
23a 開口部、 23a1,23a2 スリット
23a3,23a4 凹部、 23b 装着部、 23c 切り欠き部
24a〜24d 排気口
25 機能部
25a 塵受けフィルタ、 25b バッグフィルタ
25c 吸引ボックス、 25c1 ファン、 25c2 モータ
25d 粉塵フィルタ、 25e フィルタ群
26 ルーバ
51,51A,51B 芳香具
52 芳香装置(口腔外用サクション)
A1,A1a,A2,A2L,A2C,A2R 排気
AR1,AR2,AR 面積、 H 突出高さ
KS1〜KS5 関節部
L1,L2,L 距離、 LR2,L22 幅
P1 位置、 P2 分岐点
RG 液体芳香剤接触比
R1 流路、 R2 流路
V1,V3 空間、 V1a 残存空間
WF,WB 奥行き寸法
Claims (2)
- 開口部を有する本体と、
前記本体内に収容され、負圧を発生させるファン装置と、
前記負圧により生じた気流を前記本体の前記開口部へ誘導する流路と、
前記流路内に設けられ、所定の芳香具を挿抜自在に保持する芳香具装着部と、
前記本体の上部に連結され、先端に設けられた吸引口と前記本体内とを連通する空気流路を有するアーム部と、
を備え、
前記所定の芳香具は、
一方側が収容開口部とされ液体を収容可能な収容部と、
前記収容開口部を塞いで前記収容部に取り付けられた気体透過性シートと、
前記収容部と前記気体透過性シートとに囲まれた空間内に収容された液体芳香剤と、を備えており、
前記芳香具装着部は、前記芳香具を、前記開口部から挿抜可能で、かつ前記気体透過性シートが鉛直方向となる姿勢で保持するよう構成されており、
前記開口部は、前記本体における上方側に形成された、第1の開口部及び第2の開口部を有し、
前記流路は、前記第1の開口部へ接続される第1の流路と、前記第1の流路から途中分岐して前記第2の開口部へ接続される第2の流路と、を有し、
前記芳香具装着部は、前記第2の流路内に設けられており、
前記ファン装置により発生した負圧により前記吸引口から空気を吸引すると共に、吸引した前記空気を前記第1の開口部及び前記第2の開口部から排出するよう構成されて歯科用サクション装置として機能することを特徴とする芳香装置。 - 動作時において、第2の開口部から排出される空気の流量が、前記第1の開口部から排出される空気の流量よりも少ないことを特徴とする請求項1記載の芳香装置。
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