JP3142142U - 蒸散装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ガス透過性ポリマのフィルムからなる袋体1内に、常温で有効成分が揮発する蒸散剤2を封入した。ガス透過性ポリマの種別、ガス透過性ポリマフィルムの厚み、面積、形状、蒸散剤2との接触領域5の面積、袋体1に対する蒸散剤2の収容量、などのうちの少なくとも一つの条件を任意に選択、設定して、蒸散剤2中の有効成分の蒸散速度を任意に設定した。
【選択図】図1
Description
この装置は、頂部に吸液芯材を備えた容器体内に液剤を収容した構成であり、容器体は、ガラスやPET等のガス不透過性のものである。また、液剤は、水、アルコール類、エーテル類、灯油系などの溶剤:10〜50wt%と、3-t-ブチル-4-ヒドロキシアニソールなどの調整剤:0.1〜1.0wt%と、天然香料や人造香料と、から成る。
そして、液剤の蒸散速度(揮発速度)を調整するための加熱装置(加熱ヒータ)を備え、吸液芯材の上端付近の温度を上昇させるなどして、液剤(蒸散剤)の蒸散速度を調整し得るようになっている。
これらの例のように、揮発性成分を所望速度で揮発、蒸散させ、且つその揮発を所望期間持続させるために、揮発性の有効成分以外に、溶剤、保留剤、調整剤、界面活性剤等を混和した混和液剤を用いるといった手段が提案されている。
しかし、このような手段を採用した場合、常温下において混和液剤を、所望速度で所望期間揮発させて、芳香、防虫などの機能を持続させることは容易ではない。
このため、結局は、特開平11-47253号公報に開示されるような、加熱手段を兼ね備えた大掛かりな構成の装置が必要とされている。すなわち、液剤中に、対象とする有効成分以外にも、溶剤や各種添加剤などが相当量含まれているため、液剤容器体が必要容積の2倍以上の大きさになり、さらに加熱手段(ヒータなど)も必要となる。
本考案はこのような従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、実質的に、対象とする有効成分のみを含有する液剤(蒸散剤)を用い、この揮発性液剤を常温環境下において、ヒータのような加熱手段を不要とした簡素な構成により、所望速度で、所望期間蒸散させることができる、新規な薬液等の蒸散技術を提供することである。
前記ガス透過性ポリマの種別、または、前記ガス透過面の厚みもしくは面積もしくは形状もしくは前記蒸散剤との接触領域の面積、または、前記容器体に対する前記蒸散剤の収容量、などのうちの少なくとも一つの条件を任意に選択、設定することで、前記蒸散剤中の有効成分の蒸散速度が任意に設定されることを特徴とする蒸散装置である。
より具体的には、天然精油や人造香料のような疎水性の液剤をあげることができる。また、揮発性成分を含む水溶液、例えば、木酢液、竹酢液、月桃蒸留水などをあげることもできる。
また、前記蒸散剤が、前記袋体内に封入されていることが好ましい。
さらに、前記容器体内に、前記蒸散剤を含浸可能な含浸体が収容されていることが好ましい。また、前記含浸体がシート状であり、該シート状含浸体に前記蒸散剤が含浸されていると共に、該シート状含浸体が前記袋体内に封入されていると、より好ましい。
前記有効成分として、例えば、消臭機能、脱臭機能、芳香機能、防虫機能、殺虫機能、忌避機能、抗ウイルス機能、抗アレルギー機能、のうちの少なくとも一つの機能を有する成分をあげることができる。
よって、実質的に、対象とする有効成分のみを含有する蒸散剤を用い、この蒸散剤を、ヒータのような加熱手段を不要とした簡素な構成により、常温環境下において、所望速度で、所望期間蒸散させることができる。
この場合、袋体に蒸散剤を封入しただけの極めて簡素な構造により、抗菌作用、抗炎症作用、抗酸化作用、末梢血管拡張作用、皮膚の再生促進作用、抗アレルギー作用、抗ウイルス作用、発汗作用、解熱作用、去痰作用、咳止め作用、鎮痛作用、昆虫の忌避または誘引作用、免疫活性作用、水虫菌抑制作用、防腐作用、空気浄化作用、ヒーリング作用、などを発揮することができるなど、多くの効果を奏する。
本例では、ガス透過性ポリマフィルムからなる袋体1を容器体としている。
ガス透過性ポリマの代表例として、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどがあげられる。
なお、ポリスチレンは耐油性に劣り、長期間の使用に耐えられない虞れがあるなどの理由から、実用的にはポリエチレン製の袋を用いることが、より好ましい。
ちなみに、不織布製の袋は充填時に液漏れする上、揮発速度が速すぎるなどの理由から、本考案の目的達成には不適である。
図1(A)、(B)に示すように、容器体が密閉状の袋体であって、この袋体1内に蒸散剤(液剤または薬液)2が封入されると共に、空隙3がある場合、蒸散剤2中の有効成分は概ね、空隙3中に揮発した後、ガス透過面4を透過して袋体1の外へ蒸散される。
ここで、蒸散速度の設定要因として、下記条件をあげることができる。
1:ポリマ製袋体を構成するフィルムの材質、大きさ、形状などを任意に選択する。
2:ポリマ製袋体を構成するフィルムの厚さを任意に選択する。
3:蒸散剤と前記フィルムが接する部分(蒸散剤との接触領域)5の面積を任意に選択する。
このようにして、各種条件を任意に選択することで、蒸散剤2中の有効成分が袋体1の外へ蒸散される速度を、任意に設定することができる。
この場合、蒸散剤2中の有効成分は、ガス透過面4としての、蒸散剤とフィルムが接する部分(蒸散剤との接触領域)5を透過して、袋体1の外へ蒸散される。
この例でも、蒸散速度の設定要因として、前記した1〜3の条件をあげることができる。このように各種条件を任意に選択することで、蒸散剤2中の有効成分が袋体1の外へ蒸散される速度を、任意に設定することができる。
図3(B)のように、図2の例において、袋体1を折り曲げるようにしても良い。
図3(C)のように、図2の例において、クリップ部材6などの別部材で挟むなどして、袋体1の形状を任意に変えても良い。
図4のように、袋体1の外側に、ポリマ製袋7を被せて、蒸散剤とフィルムが接する部分(蒸散剤との接触領域)5を多重にして厚みや面積などを調整し、蒸散速度を任意に調整することもできる。
図6のように、袋体1の中に、蒸散剤2が含浸されたシート状の含浸体8のみを、密閉状態で封入しても良い。この場合、空隙3がある場合と、ない場合を任意に選択することができる。空隙が実質的にないような扁平状とすると、薄型、携帯型などとしての利便性が備わるため、より好ましい。
(実施例1)
厚み0.1mmのLDPE(低密度ポリエチレン)製の袋体に、蒸散剤としての精油50gを充填しヒートシールしたもの(図1参照)を環境試験室に吊り下げ、常温(20℃及び30℃)における蒸散速度を20日間測定したところ、ほぼ均等に蒸散することが確認できた。一日あたりの蒸散量の測定結果を表1に示す。
実施例1において、図4のように二重の袋体として前記面積が約2倍になるようにした場合、及び、図2のように袋を横に寝かせて前記面積が約2倍になるようにした場合について、前記同様の測定を行った。その蒸散速度は、各々の精油において、表1の数値の約2倍になった。
図3(A)のように、ヒートシール部分を大きくして空隙3をなくしたり、図3(B)のように図1の袋体を折り曲げたり、図3(C)のようにクリップ部材6を用いることで、蒸散剤2とフィルムが接する部分(蒸散剤との接触領域)5の面積を約2倍とし、前記同様の測定を行った。その蒸散速度は、各々の精油において、表1の数値の約2倍になることが確認された。
図5のように、ポリエステル製不織布からなる縦80mm×横60mm×厚さ5mmのシート状の含浸体8を袋体1内に入れて、蒸散剤2とフィルムが接する部分(蒸散剤との接触領域)5の面積を約2倍とし、前記同様の測定を行った。この場合も、表1の数値は約2倍になることが確認された。
前記した各実施例において、厚さ0.1mmの袋体を2重構造にした場合、蒸散速度は約半分に抑えられることが確認された。
前記した各実施例において、袋体を構成するガス透過性ポリマ製のフィルムの厚みを、前記した0.1mmから、0.05mm、0.03mmに変更した場合、蒸散速度は、各々、約2倍、約3倍と、速くなることが確認された。
前述した各手段を選択的に採用することで、常温範囲内における比較的高温の環境下(例えば30℃)においても、比較的低温の環境下(例えば20℃)においても、蒸散速度がほぼ同じになるよう調整可能であることが確認された。
蒸散剤としてユーカリ油を用いた例を説明する。
厚み0.1mmのLDPE(低密度ポリエチレン)製の袋体(横90mm、ヒートシール部分までの縦の長さ100mm)に、蒸散剤としてユーカリ油を50g入れ、これを芳香剤として用いた。これを、室温30℃の常温環境下にて吊り下げると、24時間で約1gのユーカリ油が蒸散することが確認された。
また、この例の袋体において、前述した各手段のいずれかを選択し、蒸散剤とフィルムが接する部分(蒸散剤との接触領域)5の面積、またはその厚みなどを増減することで、室温20℃の常温環境下においても、24時間で約1gのユーカリ油が蒸散することが確認された。
本例においては、30℃と20℃のどちらの環境下においても、ユーカリ油50gは、約45〜55日で全て蒸散された。
蒸散剤として、木酢液、竹酢液、月桃蒸留水、シークァーサー蒸留水などの水溶液の芳香剤を用いた場合を説明する。
木酢液や竹酢液には、フェノール類、カルボニル化合物、アルコール類の揮発性芳香成分(有効成分)が含まれている。月桃蒸留水には、炭化水素系のピネンやケトン類、カンファン、アルコール類のシネオール系の揮発性芳香成分(有効成分)が含まれている。
これらの水溶液では、ポリエチレンフィルムを透過する揮発性芳香成分のみが蒸散するだけで、全体の重量減少は小さいが芳香性を発揮することが確認された。
精油は主に、植物の実、茎、葉、根を水蒸気蒸留したり、アルコール系の溶媒抽出植物エキス類、水抽出、溶媒抽出で製造されるものが多いが、本考案は簡易な抽出装置とも言えるものである。
例えば、精油の代わりに、抽出溶媒としてのエタノールや酢酸エチルに、唐辛子、コショウ、ニンニク、タマネギの粉末を入れ、前記した袋体に封入することにより、抽出されたカプサイシンやカリオフィレン(コショウ)、ジアリルジスルフィド(ニンニク)、ジ-n-プロピルジスルフィド(タマネギ)の有効成分が、袋体のガス透過面を通して蒸散し、特有のにおいを放散しつづける。
抽出溶媒としてのエタノールまたは酢酸エチルを50g、厚さ0.1mmのLDPE製袋体に入れ、比較的高温(30℃)の常温環境下で室内に吊るした場合、蒸散速度は、エタノールで0.06g/24時間、酢酸エチルで1.71g/24時間であった。
この袋体1内に、市販の唐辛子粉末10を50g入れておくと、抽出された唐辛子特有のにおいが蒸散され、忌避剤として用いることができる(図8参照)。
図6のように、精油を予め含浸させたフェルト製のシート状の含浸体8を、ポリエチレン製の袋体1内に封入した。含浸体8がシート状であると、その大きさにより面積を任意に設定できる、携帯が便利になるなどの利点がある。シート状の含浸体8は、縦40mm、横30mm、厚さ0.8mmのサイズで、これに、蒸散剤としてワサビ油を2g含浸させた。これを、厚さ0.1mmのポリエチレンフィルムからなる、高さ50mm、幅40mmのサイズの袋体1に封入し、芳香剤とした。この芳香剤は、常温環境下において、0.9g/24時間の揮発速度(蒸散速度)で、48時間芳香し続けた。
また、厚さ0.05mmのポリエチレンフィルムからなる袋体を用いた場合は、1.7g/24時間の揮発速度であった。
また、精油の気相処理は、他の薬剤処理とは異なり、残留物がほとんどなく、無添加に近い状態で、有効成分による前記効果が得られることが特徴である。
厚さ1mmのポリエチレン製の袋体1内に、蒸散剤2としてのアリルイソチオシアネート:50gを封入した。この袋体1を、図9に示すように、60リットルの水を入れたポリバケツ11中に入れ、周囲の温度を30℃とした環境下で放置した。同様の条件で、本例の袋体1を投入しない比較例を用意し、水中の一般細菌数やにおい等を観察した。袋体1からは、1日約1gの有効成分が放出された。24時間後、本実施例のポリバケツの水中の一般細菌は、101個以下になった。
50日後、比較例(本例の袋体1を投入していない)における水中の一般細菌数は105個程度であるのに対し、本実施例(本例の袋体1を投入した)における水中の一般細菌数は102個程度であった。また、袋体1の表面(ポリエチレン製袋の表面)にも、ポリバケツの内面にも、水垢などのヌルヌルした生物膜は発生しなかった。
また、本実施例の袋体を水中に沈めるために、袋体にステンレスボールを装填したが、水中には、アリルイソチオシアネートのにおいなどは全く残っていないことが確認された。
このように、水中においても気相処理(有効成分の透過、蒸散)が行われることが確認できた。
これに対し、本例の手段によれば、精油の活性成分が気体のまま細菌表面に吸着して、精油本来の抗菌作用を示し、最終的には大気中に蒸散する。
本例の手段によれば、前記したような気相処理であり、従来の処理剤のような問題は生じない。
釣った鮒4匹を入れたアイスボックス(内寸法300mm×400mm×300mm)に本例の袋体を入れた場合、魚特有のにおいが吸収されると共に、腐敗も抑制できることが確認された。
袋体1中には、図6に示すように、蒸散剤として、シソの芳香成分であるペリラアルデヒド液3gを、シート状の含浸体8に含浸させたものを封入した。この袋体を4個用意し、ドライアイスと共に、前記アイスボックス中に入れた。
袋体1は、厚さ0.03mmのポリエチレンフィルム製で、40℃以下の環境で、1日約0.1gの有効成分を蒸散する。これを、前記アイスボックス中に入れ、ドライアイスのみを入れた比較例と共に、室温30℃の環境下で5日間放置した。
本実施例品を入れた方のアイスボックスでは、魚特有の異臭は抑えられていたが、ドライアイスのみを入れた比較例では、魚特有の異臭が確認された。
ペリラアルデヒドの代わりにワサビ油(イソチオンアネート)を含浸させた場合でも、本例と同様な効果が得られた。
蒸散剤として、竹酢液または木酢液またはラベンダー油または唐辛子粉末入りエタノールを用意し、これをポリエチレンフィルム製の袋体に封入して、忌避用の実施例品とした。また、酒、ビール、鶏糞などをポリエチレンフィルム製の袋体に封入して、誘引用の実施例品とした。これらを、鶏舎内の上部に吊り下げ、鶏舎内のハエの行動を観察した。
酒、ビール、鶏糞が入った誘引用の実施例品の近辺にはハエが集まり(誘引作用)、竹酢液、木酢液、ラベンダー油、唐辛子粉末入りエタノールが入った忌避用の実施例品には、ハエが寄ってこなかった(忌避作用)。
精油には、昆虫に対し忌避作用または誘引作用があることが知られている。
この特性を利用して、例えば、特開2007-127号公報には、害虫忌避機能を備えた農業用ハウスが提案されている。また、農家において、各種精油を入れたペットボトルをハウス内に置いたり、ニーム等の忌避資材を不織布に充填したパケットをハウス内に吊り下げたりしている。
また、特開平10-152403号公報には、乳剤の水溶液を温風ボイラー内部の送風口付近(温度40〜43℃の環境)に設置してその水溶液を揮発させ、ハウス内に有効成分を充満させて、害虫の忌避、除菌を行うことが提案されている。
本例では、前記したように、蒸散速度を任意に調整できるので、温度が比較的安定している(概ね、10℃〜30℃の範囲内)農業用ハウス内では、0.05mm厚、0.1mm厚のポリエチレンフィルム製の袋体内に、有効成分を含有した精油を、例えば60g程度封入すれば、2ヶ月程度は安定して蒸散させることができる。
もちろん、袋体内への精油封入量を増やせば、これに比例して、持続期間を長期化することができる。
農業用ハウス内に設置する場合、例えば、厚さ0.1mmのポリエチレンフィルム製の袋体1内に目的の機能を発揮する精油(蒸散剤)2を封入し、図10に示すように、ダンボール等からなる箱12で覆っておけば、耐久性が維持でき、丈夫になる。
例えば、芳香性が低い精油を選択した場合、土の上に袋体1を直接置いて蒸散させることが有効である。また、作物の根の廻りに、袋体1を埋めておけば、昆虫の忌避や病原菌発生を抑えることにもなる。芳香性が高い精油を選択した場合、図10で示すような箱12で覆って設置することが有効である。
なお、図11は、路地栽培に対する適用例である。土の上、土の中に設置することにより、飛翔昆虫ばかりでなく、走行昆虫、例えばヨトウムシなどにも忌避効果がある。
ハエに対しては、前述の鶏舎と同様な結果を得ることができた。
この実施品と比較品を、図12中に示すように、ビニルハウス内に吊り下げ、アザミウマ、コナジラミの飛翔を観察した。
アザミウマは青色に、コナジラミは黄色に集まる習性が知られているが、誘引片13をいれた本実施片でも同様の誘引作用が確認できた。アルミフォイルを入れた比較品には虫が集まらなかった。
誘引片13を入れず、蒸散剤2として酒だけを入れた本実施品にも、アザミウマ、コナジラミが、誘引片13を入れたものと同程度に集まっており、誘引効果が確認された。
すなわち、使用目的、用途、要望などに応じて、所望の機能を有する蒸散装置として、自由に設計、製造することができるなど、多くの効果を有する。
2:蒸散剤
4:ガス透過面
5:蒸散剤とフィルムが接する部分(蒸散剤との接触領域)
8:含浸体
Claims (10)
- 常温で有効成分が揮発する蒸散剤と、
ガス透過性ポリマからなるガス透過面を少なくとも一部に有し前記蒸散剤を収容する容器体と、を備え、
前記ガス透過性ポリマの種別、または、前記ガス透過面の厚みもしくは面積もしくは形状もしくは前記蒸散剤との接触領域の面積、または、前記蒸散剤の収容量、のうちの少なくとも一つの条件設定により、前記蒸散剤中の有効成分の蒸散速度が任意に設定されることを特徴とする蒸散装置。 - 前記ガス透過面の厚みもしくは面積もしくは形状もしくは前記蒸散剤との接触領域の面積、または、前記蒸散剤の収容量、のうちの少なくとも一つの条件が可変であり、前記各条件のうちの少なくとも一つの変更により、前記蒸散剤中の有効成分の蒸散速度が調整可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載の蒸散装置。
- 前記ガス透過面の厚みもしくは面積もしくは形状もしくは前記蒸散剤との接触領域の面積、または、前記蒸散剤の収容量、のうちの少なくとも一つの条件を可変とする手段を、さらに備えたことを特徴とする請求項2記載の蒸散装置。
- 前記容器体が、前記ガス透過性ポリマからなるフィルムで構成された袋体であり、実質的に、該袋体の全面が前記ガス透過面であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の蒸散装置。
- 前記蒸散剤が、前記袋体内に封入されていることを特徴とする請求項4記載の蒸散装置。
- 前記容器体内に、前記蒸散剤を含浸可能な含浸体が収容されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の蒸散装置。
- 前記含浸体がシート状であり、該シート状の含浸体に前記蒸散剤が含浸されていると共に、該シート状の含浸体が前記袋体内に封入されていることを特徴とする請求項6記載の蒸散装置。
- 前記蒸散剤が有効成分を含有した液剤であって、当該有効成分が、前記ガス透過面を透過可能であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の蒸散装置。
- 前記有効成分が、消臭機能、脱臭機能、芳香機能、防虫機能、殺虫機能、忌避機能、抗ウイルス機能、抗アレルギー機能、のうちの少なくとも一つの機能を有する成分であることを特徴とする請求項8記載の蒸散装置。
- 抗菌作用、抗炎症作用、抗酸化作用、末梢血管拡張作用、皮膚の再生促進作用、抗アレルギー作用、抗ウイルス作用、発汗作用、解熱作用、去痰作用、咳止め作用、鎮痛作用、昆虫の忌避または誘引作用、免疫活性作用、水虫菌抑制作用、防腐作用、空気浄化作用、ヒーリング作用、のうちの少なくとも一つの作用を発揮することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の蒸散装置。
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JP2008001675U JP3142142U (ja) | 2008-03-21 | 2008-03-21 | 蒸散装置 |
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JP2008001675U JP3142142U (ja) | 2008-03-21 | 2008-03-21 | 蒸散装置 |
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-
2008
- 2008-03-21 JP JP2008001675U patent/JP3142142U/ja not_active Expired - Lifetime
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