WO2010143434A1 - 有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents

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Abstract

 対向する陽極と陰極の間に、陽極側から、正孔輸送帯域と発光層と電子輸送帯域とをこの順に備え、前記発光層は、赤色発光層、緑色発光層及び青色発光層から形成され、前記青色発光層は、ホストBHと蛍光発光性ドーパントFBDとを含み、前記蛍光発光性ドーパントFBDの3重項エネルギーE fbdが前記ホストBHの3重項エネルギーE bhより大きく、前記緑色発光層は、ホストGHと燐光発光性ドーパントPGDとを含み、前記電子輸送帯域内に、前記赤色発光層、緑色発光層及び青色発光層に隣接して共通の電子輸送層が設けられ、前記電子輸送層を構成する材料の3重項エネルギーE elがE bhより大きく、前記ホストGHと前記電子輸送層を構成する材料のアフィニティの差が0.4eV以内である、有機エレクトロルミネッセンス素子。

Description

有機エレクトロルミネッセンス素子
 本発明は、有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子、特に高効率の有機EL素子に関する。
 有機EL素子をその発光原理に従って分類すると、蛍光型と燐光型の二種類に分けることができる。有機EL素子に電圧を印加すると、陽極から正孔が、また陰極から電子が注入され、発光層においてこれらが再結合し励起子を形成する。形成された励起子は、電子スピンの統計則により、1重項励起子と3重項励起子となり、これらは25%:75%の割合で生成する。このため、1重項励起子による蛍光発光の内部量子効率は25%が限界といわれている。蛍光材料を用いた蛍光型素子は最近長寿命化技術が進展し、携帯電話やテレビ等のフルカラーディスプレイへ応用されつつあるものの、高効率化が課題であった。
 蛍光型素子の高効率化技術に関連し、これまで有効活用されていなかった3重項励起子から発光を取出す技術がいくつか開示されている。例えば非特許文献1では、アントラセン系化合物をホスト材料に用いたノンドープ素子を解析し、メカニズムとして、二つの3重項励起子が衝突融合することにより1重項励起子が生成し、その結果、蛍光発光が増加している。しかしながら非特許文献1では、ホスト材料のみのノンドープ素子において、3重項励起子が衝突融合することによって蛍光発光の増加が確認されたことを開示するのみであり、3重項励起子による効率の増加分は3~6%と低い効果であった。
 非特許文献2には、青色蛍光素子において内部量子効率28.5%という従来の理論限界値25%を超えるような報告がなされている。しかしながら25%を超えるための技術的手段は何ら開示されておらず、またフルカラー有機ELテレビの実用化という観点では更なる高効率化が求められていた。
 また、蛍光素子において3重項励起子を利用した別の例が特許文献1に開示されている。通常の有機分子では、最低3重項励起状態(T1)は最低1重項励起状態(S1)よりも低いが、高い3重項励起状態(T2)はS1よりも高い場合がある。このような場合にT2からS1への遷移が起こることにより、1重項励起状態からの発光を得ることができるとされている。しかしながら、実際には外部量子効率は6%程度(光取出し効率を25%とすると、内部量子効率24%)であり、従来から言われている限界値25%を超えるものではなかった。また、ここでのメカニズムは一分子内での3重項励起状態から1重項励起状態への項間交差によるものであり、非特許文献1が開示している二つの3重項励起子の衝突による1重項の生成現象は起きていない。
 特許文献2,3には、蛍光素子においてBCP(バソクプロイン)やBPhen等のフェナントロリン誘導体を正孔障壁層に用いることにより、正孔障壁層と発光層の界面における正孔の密度を高め、効率よく再結合を起こす技術が開示されている。しかしながら、BCP(バソクプロイン)やBPhen等のフェナントロリン誘導体は正孔に対して脆弱性があり、酸化耐久性に劣り、素子の長寿命化という観点からは性能が不十分であった。
 また、特許文献4,5には、蛍光素子において、発光層と接する電子輸送層の材料としてアントラセン誘導体等の芳香族化合物を用いた例が開示されている。しかしながら、これらは生成された1重項励起子が、短い時間の間に蛍光発光することを前提に設計された素子であるため、いわゆる燐光素子で通常設計される電子輸送層の3重項エネルギーとの関係については考慮されておらず、実際に、電子輸送層の3重項エネルギーが発光層の3重項エネルギーに比べて小さいため、発光層内で生成した3重項励起子は電子輸送層まで拡散されてしまい、その後、熱的失活過程を経ており、従来の蛍光発光の理論限界値である25%を超えることが困難であった。さらに、電子輸送層のアフィニティが大き過ぎるため、アフィニティの小さい発光層への電子注入性が悪く、高効率化という効果は必ずしも得られていなかった。また、特許文献6には、長寿命・高効率な青色発光を示すフルオランテン系ドーパントを用いた素子が開示されているが、必ずしも高効率とはいえなかった。
 尚、燐光型は、直接3重項励起子からの発光を用いる。1重項励起子も発光分子内部のスピン転換により3重項励起子へ変換されるため、原理的には100%近い内部発光効率が得られると期待されている。そのため、2000年にForrestらによりIr錯体を用いた燐光発光素子が発表されて以来、有機EL素子の高効率化技術として燐光発光素子が注目されている。しかしながら、赤色燐光素子は実用化の領域に達しているものの、緑、青燐光素子については蛍光型素子に比べて寿命が短く、とくに青色燐光については寿命のみならず色純度や発光効率が不十分である、といった課題があり、実用化には至っていないのが現状である。
 一方、フルカラーの有機EL素子を得るために、発光層を青色蛍光発光層、緑色燐光発光層、赤色燐光発光層と塗り分ける方法がある。この場合、発光層以外の周辺層を、3つの発光層に対し共通層とすることで、製造工程が減り量産が容易となる。しかし、青色蛍光発光層、緑色燐光発光層、赤色燐光発光層では、構成する材料の物性値、例えばアフィニティやイオン化ポテンシャル、エネルギーギャップ等が大きく異なる。従って、周辺層を共通層としたときには、エネルギーギャップが最も大きい緑色燐光発光層に対してキャリア注入性の最適化を図る構成をとるため、それ以外の発光層(とりわけ青色蛍光発光層)について性能の低下が起こっていた。
 特許文献9には、発光層を、蛍光発光性ドーパントを含む青色発光層、燐光発光性ドーパントを含む緑色発光層、燐光発光性ドーパントを含む赤色発光層から構成され、正孔抑制層を共通層として設ける素子が記載されている。
 正孔抑制層を共通層とすることによって製造工程を減らしているが、正孔抑制層を共通層として用いたことによって、正孔障壁層から各発光層への電子注入が課題となっていた。実際に、青色発光層と正孔抑制層とのアフィニティの差は0.2eV程度と小さいが、緑色発光層にCBPのようなアフィニティの小さい材料を用いているため、正孔抑制層とのアフィニティの差が大きく、0.6eV程度となっている。このため緑色発光層において電子注入性が低下し、駆動電圧が高くなっている。さらに、緑色燐光発光層と正孔抑制層の界面に結合領域が集中するために、励起子の拡散が大きく緑色発光層の発光効率が上がらなかった。
 特許文献10には、燐光発光性ドーパントを含む発光層と、電子輸送層のアフィニティの差ΔAfが、0.2<ΔAf≦0.65eVである有機EL素子が開示されている。しかし、青色発光層、緑色発光層、赤色発光層の塗りわけを行う場合、発光層の効率化に関しては開示がなされていない。
特開2004-214180号公報 特開平10-79297号公報 特開2002-100478号公報 特開2003-338377号公報 WO2008/062773 WO2007/100010 特表2002-525808号公報 US登録公報7018723 特開2005-158676号公報 WO2005/076668
Journal of Applied Physics,102,114504(2007) SID2008 DIGEST,709(2008)
 そこで、本発明者らは、非特許文献1に記載のある現象、即ち二つの3重項励起子の衝突融合により1重項励起子が生成する現象(以下、Triplet-Triplet Fusion=TTF現象、と呼ぶ)に着目し、TTF現象を効率的に起こして蛍光素子の高効率化を図る検討を実施した。具体的には、蛍光素子に用いることのできるホスト材料(単にホストという場合がある)、蛍光発光性ドーパント材料(単にドーパントという場合がある)の組合せを種々検討した結果、ホストとドーパントの3重項エネルギーが特定の関係にあり、及び発光層の陰極側界面に隣接する層として、3重項エネルギーが大きい材料を用いた場合に、3重項励起子が発光層内に閉じ込められ、TTF現象を効率的に起こして蛍光素子の高効率かつ長寿命を実現するに至った。
 また、フルカラー素子における、青色蛍光発光層、緑色燐光発光層及び赤色燐光発光層のそれぞれのホストのアフィニティの関係に着目し、電子注入性を改善し、青色蛍光発光層、緑色燐光発光層及び赤色燐光発光層に共通して設けられる電子輸送層に用いられる材料の関係を見出し、フルカラー素子の高効率化を実現するに至った。
 なお、燐光型素子において、1重項励起子に比べて励起子寿命が長い3重項励起子の発光層外への拡散を防止する目的で、発光層の陰極側界面に隣接する層として、3重項エネルギーが大きい材料を用いることによって高効率を達成することが知られている。特表2002-525808号公報には発光層に隣接するようにフェナントロリン誘導体であるBCP(バソクプロイン)からなる障壁層を設け、正孔や励起子を閉じ込めることにより高効率化を図る技術が開示されている。また、US登録公報7018723においては、特定の芳香族環化合物を正孔障壁層に用いて高効率・長寿命化を図っている。しかしながら、これらの文献は燐光型素子においては、上記TTF現象は、TTA(Triplet-Triplet Annihilation:3重項対消滅)と呼ばれ、燐光の特徴である3重項励起子からの発光を損なう現象として知られており、本発明のように3重項励起子を発光層内に効率的に閉じ込めることが、燐光型素子においては必ずしも高効率化にはつながらないといえる。
 本発明の目的は、青色発光層、緑色発光層、赤色発光層を有する有機EL素子において、製造コストを高くすることなく、効率及び寿命を改善することである。
 本発明によれば、以下の有機EL素子が提供される。
1.対向する陽極と陰極の間に、陽極側から、正孔輸送帯域と発光層と電子輸送帯域とをこの順に備え、
 前記発光層は、赤色発光層、緑色発光層及び青色発光層から形成され、
 前記青色発光層は、ホストBHと蛍光発光性ドーパントFBDとを含み、
 前記蛍光発光性ドーパントFBDの3重項エネルギーE fbdが前記ホストBHの3重項エネルギーE bhより大きく、
 前記緑色発光層は、ホストGHと燐光発光性ドーパントPGDとを含み、
 前記電子輸送帯域内に、前記赤色発光層、緑色発光層及び青色発光層に隣接して共通の電子輸送層が設けられ、前記電子輸送層を構成する材料の3重項エネルギーE elがE bhより大きく、
 前記ホストGHと前記電子輸送層を構成する材料のアフィニティの差が0.4eV以内である、
 有機エレクトロルミネッセンス素子。
2.前記赤色発光層は、ホストRHと燐光発光性ドーパントPRDとを含み、
 前記ホストRHと前記電子輸送層を構成する材料のアフィニティの差が0.4eV以内である1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
3.前記ホストBHと前記電子輸送層を構成する材料のアフィニティの差が0.4eV以内である1又は2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
4.前記電子輸送層を構成する材料の電子移動度が、電界強度0.04~0.5MV/cmの範囲において10-6cm/Vs以上である1乃至3のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
5.前記電子輸送帯域内に、前記電子輸送層と前記陰極の間に電子注入層が設けられている1乃至4のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
6.前記ホストGHのアフィニティAfghが2.6eV以上である1乃至5のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
7.前記ドーパントGDのイオン化ポテンシャルIpgdが5.2eV以上である1乃至6のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
8.前記青色発光層、前記緑色発光層、前記赤色発光層のうち少なくとも一つの発光層に第二ドーパントを含む1乃至7のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
9.前記緑色発光層が第二ドーパントGD2を含む8に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
10.前記第二ドーパントGD2のアフィニティAfgd2と前記ホストGHのアフィニティAfghの差が0.4eV以内である9に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
11.前記ホストBHが環式構造以外に二重結合を含まない化合物である1乃至10のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
 本発明によれば、青色発光層、緑色発光層、赤色発光層を有する有機EL素子において、製造コストを高くすることなく、効率及び寿命を改善することができる。
本発明の一実施形態にかかる有機EL素子の構成を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる青色発光層のエネルギー状態を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる緑色発光層のエネルギー状態を示す図である。
 本発明の有機EL素子の構成について図を参照して説明する。
 図1は、本発明の一実施形態にかかる有機EL素子の構成を示す図である。
 有機EL素子1は、基板上60の対向する陽極10と陰極50の間に、陽極10側から、正孔輸送帯域20と発光層30と電子輸送帯域40とをこの順に備える。
 発光層30は、青色発光層32、緑色発光層34及び赤色発光層36から形成される。前記発光層30は、基板面に対し垂直方向に、赤色発光層36、緑色発光層34、青色発光層32が並置して設けられる。青色発光層32は、ホストBHと蛍光発光性ドーパントFBDとを含み、緑色発光層34は、ホストGHと燐光発光性ドーパントPGDとを含み、好ましくは赤色発光層36は、ホストRHと燐光発光性ドーパントPRDとを含む。
 さらに、電子輸送帯域40内に、青色発光層32、緑色発光層34及び赤色発光層36に隣接して共通の電子輸送層42が設けられる。好ましくは電子輸送帯域40内であって電子輸送層42と陰極50との間に、より好ましくは電子輸送層42に隣接して電子注入層44が設けられる。
 正孔輸送帯域20には、正孔輸送層、又は正孔輸送層及び正孔注入層を設けることができる。
 以下有機EL素子1の形成方法を述べる。基板60上に陽極10を積層してパターニングする。陽極10は、前面発光構造の場合には反射膜である金属膜を用いて、背面発光構造の場合には透明電極であるインジウム錫酸化物(ITO)又はインジウム亜鉛酸化物等を用いる。その後、正孔輸送帯域20として、正孔注入層を基板全面にかけて積層し、さらにその上に正孔輸送層を積層する。
 各発光層を、陽極の位置に対応して配置するように形成する。真空蒸着法を用いる場合、青色発光層32、緑色発光層34及び赤色発光層36をシャドウマスクを用いて微細パターン化する。
 次に、電子輸送帯域40を青色発光層32、緑色発光層34及び赤色発光層36の全面にかけて積層する。
 次に、陰極を積層し、有機EL素子が完成する。
 基板としてはガラス基板又はTFT基板等を用いることができる。
 本実施形態において、正孔輸送帯域20は、正孔注入層及び正孔輸送層として、共通の材料を用いて共通に設けられているが、青色発光層32、緑色発光層34及び赤色発光層36に対応して、異なる材料を微細パターン化することにより設けてもよい。また、正孔輸送帯域として、正孔輸送層1層でもよいし、正孔注入層及び正孔輸送層の組合せにより2層以上を積層してもよい。また、正孔輸送帯域を複数の層から形成するとき、一部の層を共通に設け、他の層を青色発光層32、緑色発光層34及び赤色発光層36に対応して、異なる材料を微細パターン化することにより設けてもよい。
 尚、本発明の有機EL素子の発光層は、青色画素、緑色画素、赤色画素を含んでおり、青色画素が青色発光層から、緑色画素が緑色発光層から、赤色画素が赤色発光層からそれぞれ構成される。各画素には独立してそれぞれ電圧がかかる。従って、図1の有機EL素子1において、青色発光層32、緑色発光層34及び赤色発光層36が常に同時に発光するのではなく、3つの発光層32,34,36をそれぞれ選択的に発光させることができる。本実施形態の有機EL素子は、青色画素、緑色画素、赤色画素を1つずつ含むものであるが、これらを一単位とした繰り返しであってもよい。また、それぞれの画素が複数であってもよく、例えば、青色画素が1つ、緑色画素が2つ、赤色画素が1つである構成を一単位とした繰り返しであってもよい。
 本発明の有機EL素子は、上記の青色発光層32において、非特許文献1に記載のある現象、即ち二つの3重項励起子の衝突融合により1重項励起子が生成する現象(以下、Triplet-Triplet-Fusion=TTF現象、と呼ぶ)を利用したものである。まず、以下にTTF現象を説明する。
 陽極、陰極から注入された正孔、電子は発光層内で再結合し励起子を生成する。そのスピン状態は、従来から知られているように、1重項励起子が25%、3重項励起子が75%の比率である。従来知られている蛍光素子においては、25%の1重項励起子が基底状態に緩和するときに光を発するが、残りの75%の3重項励起子については光を発することなく熱的失活過程を経て基底状態に戻る。従って、従来の蛍光素子の内部量子効率の理論限界値は25%といわれていた。
 一方、有機物内部で生成した3重項励起子の挙動が理論的に調べられている。S.M.Bachiloらによれば(J.Phys.Cem.A,104,7711(2000))、5重項等の高次の励起子がすぐに3重項に戻ると仮定すると、3重項励起子(以下、と記載する)の密度が上がってきたとき、3重項励起子同士が衝突し下記式のような反応が起きる。ここで、Aは基底状態、は最低励起1重項励起子を表す。
 →(4/9)A+(1/9)+(13/9)
 即ち、5→4A+となり、当初生成した75%の3重項励起子のうち、1/5即ち20%が1重項励起子に変化することが予測されている。従って、光として寄与する1重項励起子は当初生成する25%分に75%×(1/5)=15%を加えた40%ということになる。このとき、全発光強度中に占めるTTF由来の発光比率(TTF比率)は、15/40、すなわち37.5%となる。また、当初生成した75%の3重項励起子のお互いが衝突して1重項励起子が生成した(2つの3重項励起子から1つの1重項励起子が生成した)とすると、当初生成する1重項励起子25%分に75%×(1/2)=37.5%を加えた62.5%という非常に高い内部量子効率が得られることとなる。このとき、TTF比率は37.5/62.5=60%となる。
 図2は、図1に示す有機EL素子の青色発光層のエネルギーレベルの一例を示す模式図である。
 図2の上図は、素子構成及び各層のHOMO、LUMOエネルギー準位を表す(尚、LUMOエネルギー準位はアフィニティ(Af)、HOMOエネルギー準位はイオン化ポテンシャル(Ip)という場合がある)である。下図は各層の最低励起1重項エネルギー準位及び最低励起3重項エネルギー準位を模式的に表す。なお、本発明で3重項エネルギーは、最低励起3重項状態におけるエネルギーと基底状態におけるエネルギーの差をいい、1重項エネルギーは(エネルギーギャップという場合もある)、最低励起1重項状態におけるエネルギーと基底状態におけるエネルギーの差をいう。
 陽極から注入された正孔は正孔輸送帯域を通して発光層へ注入され、陰極から注入された電子は電子輸送帯域を通して発光層へ注入される。その後、発光層で正孔と電子が再結合し、1重項励起子と3重項励起子が生成される。再結合はホスト分子上で起こる場合とドーパント分子上で起こる場合の2通りがある。図2の下図に示されるように、青色発光層のホスト、ドーパントの3重項エネルギーをそれぞれE 、E とするとき、E <E の関係を満たす。この関係を満たすことにより、ホスト上で再結合し発生した3重項励起子は、より高い3重項エネルギーを持つドーパントには移動しない。また、ドーパント分子上で再結合し発生した3重項励起子は速やかにホスト分子にエネルギー移動する。即ちホストの3重項励起子がドーパントに移動することなくTTF現象によって効率的にホスト上で3重項励起子同士が衝突することで1重項励起子が生成される。さらに、ドーパントの1重項エネルギーE は、ホストの1重項エネルギーE より小さいため、TTF現象によって生成された1重項励起子は、ホストからドーパントへエネルギー移動しドーパントの蛍光性発光に寄与する。本来、蛍光型素子に用いられるドーパントにおいては、励起3重項状態から基底状態への遷移は禁制であり、このような遷移では3重項励起子は光学的なエネルギー失活をせず、熱的失活を起こしていた。しかし、ホストとドーパントの3重項エネルギーの関係を上記のようにすることにより、3重項励起子が熱的失活を起こす前に互いの衝突により効率的に1重項励起子を生成し発光効率が向上することになる。
 本発明では、電子輸送層は、青色発光層で生成する3重項励起子が電子輸送帯域へ拡散することを防止し、3重項励起子を青色発光層内に閉じ込めることによって3重項励起子の密度を高め、TTF現象を効率よく引き起こす機能を有する。3重項励起子拡散防止のため、電子輸送層の3重項エネルギーE elはE より大きく、さらに、E よりも大きいことが好ましい。電子輸送層は3重項励起子が電子輸送帯域へ拡散することを防止するので、青色発光層内においてホストの3重項励起子が効率的に1重項励起子となり、その1重項励起子がドーパント上へ移動して光学的なエネルギー失活をする。
 また、図2に示すように、正孔輸送帯域において、正孔輸送層を青色発光層に隣接させて、正孔輸送層の3重項エネルギーE hoを、青色発光層のホストのE より大きくすると、青色発光層で発生した3重項励起子が青色発光層内に留められ、発光効率がより高まる。
 さらに、図2に示すように、ホストのアフィニティAhとドーパントのアフィニティAdがAh≦Adとなるようなホストとドーパントの組合せにすると、電子輸送帯域内に設けた電子輸送層の効果が顕著に現れ、TTF現象による高効率化を図ることができる。
 本発明の有機EL素子の緑色発光層34において、緑色発光層のホストGHと電子輸送層を構成する材料のアフィニティの差は、0.4eV以内である。
 通常、緑色発光層の燐光発光性ドーパントPGDの3重項エネルギーは、電子輸送層を構成する材料の3重項エネルギーE elより大きい。従って、電子輸送層を構成する材料の3重項エネルギーE elを燐光発光性ドーパントPGDの3重項エネルギーより大きくすることが好ましい。しかしながら、3重項エネルギーの大きい電子輸送材料は、電極からの電子注入や正孔耐久性において課題を有しており、最適な燐光素子を得るためには、3重項エネルギーの大きい電子輸送材料を必ずしも採用できない。この場合、燐光発光性ドーパントPGD上の3重項励起子は、燐光発光前に、3重項エネルギーがより小さい電子輸送層を構成する材料に移り、緑色発光層の発光効率が低下してしまう。そこで、本発明のように、緑色発光層のホストGHと電子輸送層を構成する材料のアフィニティの差を0.4eV以内とすると、電子輸送層から緑色発光層への電子注入性が向上するため、電子と正孔が、発光層の正孔輸送帯域側に、即ち、電子輸送帯域から離れて偏って再結合する。その結果、3重項励起子が緑色発光層から離れて発生するため、3重項励起子エネルギーが緑色発光層から電子輸送層に移りにくくなり、発光効率の低下を防ぐことができる。
 さらに、再結合領域を電子輸送層から遠ざける観点から、発光層のホストの正孔移動度μh及び電子移動度μeはμe/μh>1が望ましい。特に望ましくはμe/μh>5である。
 上述したように、本発明では、3色の発光層を並列して形成しているが、電子輸送層として共通材料を用いることにより量産性を向上させている。さらに、青色発光層ではTTF現象を利用し青色発光層の発光効率を高め、緑色発光層ではアフィニティを調節することにより緑色発光層の発光効率の低下を防ぐことによって、青色発光層、緑色発光層共に高い効率を達成している。
 赤色発光層36を、ホストRHと燐光発光性ドーパントPRDを含むようにして構成することができる。赤色発光層36がホストRHと燐光発光性ドーパントPRDを含むとき、ホストRHと電子輸送層を構成する材料のアフィニティの差が0.4eV以内であることが好ましい。これは上述したように、赤色発光層から電子輸送層に3重項エネルギーを移りにくくして発光効率の低下を防ぐためである。
 また、青色発光層のホストBHと電子輸送層を構成する材料のアフィニティの差も0.4eV以内とすることも好ましい。アフィニティの差を0.4eV以内とすることにより、発光層への電子注入性が向上するためである。発光層への電子注入性が下がる場合、発光層における電子―正孔の再結合が減ることで、3重項励起子の密度が小さくなる。3重項励起子の密度が小さくなると、3重項励起子の衝突頻度が減り効率よくTTF現象が起きない。また、電子注入が向上することにより、低電圧化が図れる。
 緑色発光層において、ホストGHは、電子の流入を高め、再結合領域を電子輸送帯域から離すために、好ましくはアフィニティAfghが2.6eV以上である。また、緑色発光層のドーパントGDのイオン化ポテンシャルIpgdは、再結合確率を向上させるために、好ましくは5.2eV以上である。電子注入性を向上させる目的でホストのアフィニティAfghを大きくしたとき、アフィニティAfghとドーパントのアフィニティAfgdの差が大きくなりドーパントへの電子注入が困難となることでドーパント上での再結合確率が低下してしまう。このためドーパントのアフィニティAfgdを大きくすることが望ましい。もしくは、ドーパントのイオン化ポテンシャルIpgdを大きくすることが望ましい。
 緑色発光層は、ドーパントPGDに加えて、ホストGHのアフィニティAfghとの差が0.4eV以内のアフィニティAfgd2を有する第二ドーパントGD2を含むことが好ましい。さらに、ドーパントPGDのエネルギーギャップは、第二ドーパントGD2のエネルギーギャップに比べて小さいことが望ましい。
 緑色発光層では、通常、電子は電子輸送層から、緑色発光層のホストGHに移り、次にホストGHからドーパントPGDに移る。ホストGHのアフィニティAfghとドーパントのアフィニティAfgdの差が大きくなりドーパントへの電子注入性が低下するとき、電子の一部は、ホストGHからドーパントPGDに移らずにそのまま陽極方向へ流れてしまう場合がある。ホストGHのアフィニティAfghとの差が0.4eV以内のアフィニティAfgd2を有する第二ドーパントを含むと、電子は電子輸送層から緑色発光層のホストGH、次に第二ドーパントGD2、そしてドーパントPGDへと流れ、電子の一部がドーパントPGDに移らずに陽極に流れることを防ぐことができる。従ってより多くの電子がドーパントPGDに届き、再結合確率が向上し、その結果発光効率が高まる。
 青色発光層や赤色発光層も上記のような、青色発光層又は赤色発光層のホストのアフィニティAfghとの差が0.4eV以内のアフィニティAfgd2を有する第二ドーパントを含むことができる。第二ドーパントを含むことにより、電子がドーパントに移らずにそのまま陽極方向に流れることを防ぐことができる。
 本発明では、青色発光層、緑色発光層、赤色発光層のホスト、ドーパント、及び電子輸送層を構成する材料を、公知の化合物から、上記の本発明に必要な条件又は好適な条件を満たす化合物を選択することにより製造できる。本発明に必要な条件を満たす限り各層の材料は限定されないが、好ましくは以下の化合物から選択される。
 青色発光層のホストは、アントラセン誘導体、多環芳香族骨格含有化合物等、好ましくはアントラセン誘導体である。青色発光層のドーパントは、フルオランテン誘導体、ピレン誘導体、アリールアセチレン誘導体、フルオレン誘導体、ホウ素錯体、ペリレン誘導体、オキサジアゾール誘導体、アントラセン誘導体等、好ましくは、フルオランテン誘導体、ピレン誘導体、ホウ素錯体、より好ましくはフルオランテン誘導体、ホウ素錯体化合物である。ホストとドーパントとの組合せとしては、ホストがアントラセン誘導体であり、ドーパントがフルオランテン誘導体又はホウ素錯体である場合が好ましい。
 具体的なフルオランテン誘導体の例として以下の化合物が挙げられる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000001
 式中、X~X12は水素又は置換基である。好ましくは、X~X、X~X及びX~X11が水素原子であり、X、X及びX12が置換もしくは無置換の環形成原子数5~50のアリール基である化合物である。より好ましくは、X~X、X~X及びX~X11が水素原子であり、X及びX12が置換もしくは無置換の環形成原子数5~50のアリール基、Xが-Ar-Ar(Arは置換もしくは無置換の環形成原子数5~50のアリーレン基、Arは置換もしくは無置換の環形成原子数5~50のアリール基)である化合物である。また、好ましくは、X~X、X~X及びX~X11が水素原子であり、X及びX12が置換もしくは無置換の環形成原子数5~50のアリール基、Xが-Ar-Ar-Ar(Ar及びArはそれぞれ、置換もしくは無置換の環形成原子数5~50のアリーレン基、Arは置換もしくは無置換の環形成原子数5~50のアリール基)である化合物である。
 具体的なホウ素錯体化合物の例として以下の化合物が挙げられる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000002
 式中、A及びA’は、少なくとも1つの窒素を含有する6員芳香族環系に相当する独立したアジン環系を表わし、X及びXは、各々独立に置換基であって、X及びXがそれぞれ環A及び環A’と連結して環A及び環A’と共に縮合環を形成してもよく、その際、該縮合環はアリール又はヘテロアリール置換基を含み、m及びnは、各々独立に0~4を表わし、Z及びZは、各々独立に選ばれたハロゲン化物を表わし、そして1、2、3、4、1’、2’、3’及び4’は、各々独立に選ばれた炭素原子又は窒素原子を表わす。
 望ましくは、該アジン環は、1、2、3、4、1’、2’、3’及び4’がすべて炭素原子であり、m及びnが2以上であり、そしてX及びXが連結して芳香族環を形成する炭素原子数2以上の置換基を表わすような、キノリニル又はイソキノリニル環である。Z及びZはフッ素原子であることが望ましい。
 具体的なアントラセン化合物の例として以下の化合物が挙げられる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000003
 式中、Ar001は置換もしくは無置換の環形成炭素数10~50の縮合芳香族基である。Ar002は置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50の芳香族基である。X001~X003は、それぞれ独立に置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50の芳香族基、置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の芳香族複素環基、置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルコキシ基、置換もしくは無置換の炭素数6~50のアラルキル基、置換もしくは無置換の環形成原子数5~50のアリールオキシ基、置換もしくは無置換の環形成原子数5~50のアリールチオ基、置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルコキシカルボニル基、カルボキシル基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基である。a、b及びcは、それぞれ0~4の整数である。nは1~3の整数である。また、nが2以上の場合は、[ ]内は、同じでも異なっていてもよい。好ましくはnは1である。好ましくはa,b,cは0である。
 青色発光層の蛍光発光性ドーパントは、好ましくは下記式で表される化合物である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000004
 式中、Ar~Arはそれぞれ炭素数6~30のアリール基であり、Arは炭素数6~30のアリーレン基である。Ar~Arは置換されていてもよく、置換基としてはアルコキシ基、ジアルキルアミノ基、アルキル基、フルオロアルキル基、シリル基が望ましい。mは0又は1、nは0又は1である。L,Lはそれぞれアルケニレン基、又は2価の芳香族炭化水素基である。
 尚、上記に記載したホストの他、WO05/113531、JP2005-314239記載のジベンゾフラン化合物、WO02/14244記載のフルオレン化合物、WO08/145239記載のベンズアントラセン化合物も使用できる。
 上記に記載したドーパントの他、JP2004-204238,WO05/108348,WO04/83162,WO09/84512,KR10-2008-79956,KR10-2007-115588,KR10-2010-24894記載のピレン化合物、WO04/44088記載のクリセン化合物、WO07/21117記載のアントラセン化合物も使用できる。
 ホストは、環式構造又は単一原子同士が結合してなる化合物(環式構造と単一原子の結合も含む)であって、前記結合が単結合である化合物が好ましい。好ましくない例としては、環式構造以外で炭素-炭素二重結合が存在する化合物があげられる。その理由は、ホスト上で生成した三重項励起子のエネルギーが、TTF現象に使われず2重結合の構造変化に消費されてしまうからである。
 緑色発光層のホストは、好ましくは下記式(1)又は(2)で表される化合物である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000005
 式(1)及び及び(2)において、Ar、Ar及びArは、それぞれ独立に、置換若しくは無置換の環形成炭素数6~24の芳香族炭化水素基、又は置換若しくは無置換の環形成原子数3~24の芳香族複素環基を表す。但し、Ar、Ar及びArは置換基Yを一個又は複数個有していてもよく、複数個の場合はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、Yは炭素数1~20のアルキル基、置換若しくは無置換の環形成炭素数3~20のシクロアルキル基、炭素数1~20のアルコキシ基、炭素数7~24のアラルキル基、炭素数3~20のシリル基、置換若しくは無置換の環形成炭素数6~24の芳香族炭化水素基、又は環形成原子数3~24でAr、Ar、Arと炭素-炭素結合で連結する置換若しくは無置換の芳香族複素環基を表す。
 式(1)及び(2)において、X、X、X及びXは、それぞれ独立に、O、S、N-R又はCRを表し、o、p及びqは0又は1、sは1、2又は3を表す。ここで、R、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数1~20のアルキル基、置換若しくは無置換の環形成炭素数3~20のシクロアルキル基、炭素数7~24のアラルキル基、炭素数3~20のシリル基、置換若しくは無置換の環形成炭素数6~24の芳香族炭化水素基、又は置換若しくは無置換の環形成原子数3~24の芳香族複素環基を表す。
 式(1)及び(2)において、Lは単結合、炭素数1~20のアルキレン基、置換若しくは無置換の環形成炭素数3~20のシクロアルキレン基、炭素数2~20の2価のシリル基、置換若しくは無置換の環形成炭素数6~24の2価の芳香族炭化水素基、又は環形成原子数3~24であり、Arと炭素-炭素結合で連結する置換若しくは無置換の2価の芳香族複素環基を表す。
 式(1)において、Lは単結合、炭素数1~20のアルキレン基、置換若しくは無置換の環形成炭素数3~20のシクロアルキレン基、炭素数2~20の2価のシリル基、置換若しくは無置換の環形成炭素数6~24の2価の芳香族炭化水素基、又は環形成原子数3~24でArと炭素-炭素結合で連結する置換若しくは無置換の2価の芳香族複素環基を表す。
 式(2)において、nは2、3又は4を表し、それぞれLを連結基とした2量体、3量体、4量体を形成する。
 式(2)において、Lは、nが2の場合、単結合、炭素数1~20のアルキレン基、置換若しくは無置換の環形成炭素数3~20のシクロアルキレン基、炭素数2~20の2価のシリル基、置換若しくは無置換の環形成炭素数6~24の2価の芳香族炭化水素基、又は環形成原子数3~24でArと炭素-炭素結合で連結する置換若しくは無置換の2価の芳香族複素環基を表し、nが3の場合、炭素数1~20の3価のアルカン、置換若しくは無置換の環形成炭素数3~20の3価のシクロアルカン、炭素数1~20の3価のシリル基、置換若しくは無置換の環形成炭素数6~24の3価の芳香族炭化水素基、又は環形成原子数3~24でAr8と炭素-炭素結合で連結する置換若しくは無置換の3価の芳香族複素環基を表し、nが4の場合、炭素数1~20の4価のアルカン、置換若しくは無置換の環形成炭素数3~20の4価のシクロアルカン、ケイ素原子、置換若しくは無置換の環形成炭素数6~24の4価の芳香族炭化水素基、又は環形成原子数3~24でArと炭素-炭素結合で連結する置換若しくは無置換の4価の芳香族複素環基を表す。
 式(1)及び(2)において、Aは、水素原子、置換若しくは無置換の環形成炭素数3~20のシクロアルキル基、炭素数3~20のシリル基、置換若しくは無置換の環形成炭素数6~24の芳香族炭化水素基、又は環形成原子数3~24でLと炭素-炭素結合で連結する置換若しくは無置換の芳香族複素環基を表す。
 式(1)において、Aは、水素原子、置換若しくは無置換の環形成炭素数3~20のシクロアルキル基、炭素数3~20のシリル基、置換若しくは無置換の環形成炭素数6~24の芳香族炭化水素基、又は環形成原子数3~24でLと炭素-炭素結合で連結する置換若しくは無置換の芳香族複素環基を表す。
 また、緑色発光層のホストは、好ましくは、下記一般式(3)又は(4)で表される化合物である。
    (Cz-)A           (3)
     Cz(-A)          (4)
〔式中、Czは、置換もしくは無置換のアリールカルバゾイル基又はカルバゾイルアルキレン基、Aは、下記一般式で表される基である。n、mは、それぞれ1~3の整数である。
    (M)-(L)-(M’)
(M及びM’は、それぞれ独立に、置換もしくは無置換の環を形成する炭素数2~40の窒素含有ヘテロ芳香族環であり、同一でも異なっていてもよい。Lは、単結合、置換もしくは無置換の炭素数6~30のアリーレン基、置換もしくは無置換の炭素数5~30のシクロアルキレン基、置換もしくは無置換の炭素数2~30のヘテロ芳香族環である。pは0~2、qは1~2、rは0~2の整数である。ただし、p+rは1以上である。)〕
 緑色発光層の燐光発光性ドーパントはIr,Pt,Os,Au,Cu,Re及びRuからなる群から選ばれる金属と配位子とからなる金属錯体を含有することが望ましい。
 このようなドーパント材料の具体例としては、例えば、PQIr(iridium(III)bis(2-phenylquinolyl-N,C2’)acetylacetonate)、Ir(ppy)(fac-tris(2-phenylpyridine)iridium)の他、下記の化合物が挙げられる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000006
 第2のドーパントは、緑色発光層のホスト材料として用いることができる材料を用いることができる。従って、緑色発光層の第二のドーパントの例は、上記の緑色発光層のホストの例示化合物と同じである。
 第2のドーパントは、ホストGHのアフィニティAfghとの差が0.4eV以内のアフィニティAfgd2を有するものを選択することが好ましい。さらに、ドーパントPGDのエネルギーギャップは、第二ドーパントGD2のエネルギーギャップに比べて小さいものを選択することが望ましい。
 赤色発光層のホストは、例えば、下記式(A)、(B)及び(C)で表される多環式縮合芳香族化合物からなる群から選ばれる1種以上の化合物である。
 Ra-Ar101-Rb  ・・・(A)
 Ra-Ar101-Ar102-Rb  ・・・(B)
 Ra-Ar101-Ar102-Ar103-Rb  ・・・(C)
(式中、Ar101,Ar102,Ar103,Ra及びRbは、それぞれ独立して、置換若しくは無置換のベンゼン環、又は、置換若しくは無置換のナフタレン環、置換若しくは無置換のクリセン環、置換若しくは無置換のフルオランテン環、置換若しくは無置換のフェナントレン環、置換若しくは無置換のベンゾフェナントレン環、置換若しくは無置換のジベンゾフェナントレン環、置換若しくは無置換のトリフェニレン環、置換若しくは無置換のベンゾ[a]トリフェニレン環、置換若しくは無置換のベンゾクリセン環、置換若しくは無置換のベンゾ[b]フルオランテン環、及び、置換若しくは無置換のピセン環から選択される多環式縮合芳香族骨格部を表す。但し、Ar101,Ar102,Ar103,Ra及びRbが同時に置換若しくは無置換のベンゼン環である場合はない。)
 Ra及びRbのいずれか一方又は両方は、好ましくは置換若しくは無置換のフェナントレン環、置換若しくは無置換のベンゾ[c]フェナントレン環及び置換若しくは無置換のフルオランテン環からなる群から選ばれる環である。
 上記の多環式縮合芳香族化合物は、多環式縮合芳香族骨格部が、2価以上の基として化学構造式中に含まれている。
 多環式芳香族骨格部は置換基を有することができ、この置換基は、例えば置換若しくは無置換のアリール基又は置換若しくは無置換のヘテロアリール基である。
 また、多環式縮合芳香族化合物の置換基は、例えばカルバゾール骨格を有しない基である。
 赤色発光層の燐光発光性ドーパントは、Ir,Pt,Os,Au,Cu,Re及びRuからなる群から選ばれる金属と配位子とからなる金属錯体を含有することが望ましい。以下の化合物を例示できる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000007
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000008
 発光層内で再結合に寄与しなかった正孔が電子輸送層内へ注入される場合がある。そのため、電子輸送層に用いる材料としては、酸化耐久性に優れる材料であることが好ましい。
 酸化耐久性に優れる材料の具体例としては、炭化水素芳香族化合物、特に縮合多環芳香族環化合物が好ましい。BAlqのような有機錯体は分子内に極性をもち酸化耐性に劣る。
 電子輸送帯域は、1以上の電子輸送層、又は1以上の電子輸送層及び1以上の電子注入層の積層により構成される。
 発光層と陰極の間は、例えば以下のように構成される。
発光層/電子輸送層/陰極
発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極
発光層/電子輸送層/電子輸送層/電子注入層/陰極
 電子輸送領域は、緑色発光層、青色発光層及び赤色発光層に共通して設けられる。よって発光層に隣接する電子輸送層を構成する材料の3重項エネルギーは、青色発光層のホストの三重項エネルギーより大きく、緑色発光層のホストのアフィニティと発光層に隣接する電子輸送層を構成する材料のアフィニティの差が0.4eV以内であればよい。
 赤色発光層のホストのアフィニティと発光層に隣接する電子輸送層を構成する材料のアフィニティの差が0.4eV以内であることが好ましい。
 青色発光層のホストのアフィニティと発光層に隣接する電子輸送層を構成する材料のアフィニティの差が0.4eV以内であることが好ましい。
 さらに、発光層への電子注入性の観点から、以下の関係を有することが好ましい。
-0.3eV<(発光層に隣接する電子輸送層のアフィニティ)-(緑色発光層のホストのアフィニティ)<0.4
 さらに好ましくは以下の関係を有する。
-0.2eV<(発光層に隣接する電子輸送層のアフィニティ)-(緑色発光層のホストのアフィニティ)<0.4
 前記アフィニティ及び三重項エネルギーの値の観点から、電子輸送層を構成する材料の具体例として、以下(10)、(20)及び(30)の多環式縮合芳香族化合物からなる群から選ばれる1種以上の化合物が挙げられる。
(10)以下式(11)で表される材料又は以下式(12)で表されるその2量体
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000009
 上記式中、R~R21は水素原子、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアミノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基又は水酸基を表す。上記式中、Xは置換もしくは非置換のアルキレン基、又は置換もしくは非置換のアリーレン基を表す。
(20)以下式で表される材料
   HAr-L-Ar-Ar
 式中、HArは、置換基を有していてもよい炭素数3~40の含窒素複素環であり、Lは単結合、置換基を有していてもよい炭素数6~40のアリーレン基又は置換基を有していてもよい炭素数3~40のヘテロアリーレン基であり、Arは置換基を有していてもよい炭素数6~40の2価の芳香族炭化水素基であり、Arは置換基を有していてもよい炭素数6~40のアリール基又は置換基を有していてもよい炭素数3~40のヘテロアリール基である。
(30)上記式(A)、(B)及び(C)で表される多環式縮合芳香族化合物
 ここで、(20)である場合は、発光層ホスト材料のアフィニティとの関係で、Arがアントラセニレン基であることが好ましい。(10)である場合は、耐熱性の観点から(12)で表される化合物であることが好ましい。
 発光層に接しない電子輸送層及び電子注入層の具体例としては、8-ヒドロキシキノリン又はその誘導体の金属錯体、オキサジアゾール誘導体、含窒素複素環誘導体が好適である。上記8-ヒドロキシキノリン又はその誘導体の金属錯体の具体例としては、オキシン(一般に8-キノリノール又は8-ヒドロキシキノリン)のキレートを含む金属キレートオキシノイド化合物、例えばトリス(8-キノリノール)アルミニウムを用いることができる。
 前記含窒素複素環誘導体としては、例えば、上記の(20)の化合物が挙げられる。
 また、電子輸送層を構成する材料の移動度としては、電界強度0.04~0.5MV/cmの範囲において電子移動度が10-6cm/Vs以上であることが好ましい。更に望ましくは10-4cm/Vs以上であることが望ましい。
 有機材料の電子移動度の測定方法としては、Time of Flight法等幾つかの方法が知られているが、本発明ではインピーダンス分光法で決定される電子移動度をいう。
 インピーダンス分光法による移動度測定について説明する。陽極、陰極で好ましくは厚さ100nm~200nm程度の電子輸送層材料を挟み、バイアスDC電圧を印加しながら100mV以下の微小交流電圧を印加する。このときに流れる交流電流値(絶対値と位相)を測定する。交流電圧の周波数を変えながら本測定を行い、電流値と電圧値とから、複素インピーダンス(Z)を算出する。このときモジュラスM=iωZ(i:虚数単位、ω:角周波数)の虚数部(ImM)の周波数依存性を求め、ImMが最大値となる周波数ωの逆数を、電子輸送層内を伝導する電子の応答時間と定義する。そして以下の式により電子移動
度を算出する。
電子移動度=(電子輸送層材料の膜厚)/(応答時間・電圧)
 電界強度0.04~0.5MV/cmの範囲において電子移動度が10-6cm/Vs以上である材料の具体例として、多環芳香族の骨格部にフルオランテン誘導体を有する材料を挙げることができる。
 また、電子輸送帯域には、上記の電子輸送材とアルカリ金属化合物を積層したものや、電子輸送層を形成する材料に、アルカリ金属等に代表されるドナーを添加したものを用いることができる。
 アルカリ金属化合物としては、アルカリ金属のハロゲン化物、酸化物が好ましいものとして挙げられる。さらに好ましくはアルカリ金属のフッ化物が好ましい。例えばLiFが好ましいものとして用いられる。
 尚、電子注入層のアフィニティAe-電子輸送層のアフィニティAb<0.2eVであることが好ましい。これを満たさない場合、電子注入層から電子輸送層への電子注入が損なわれ、電子輸送帯域に電子が蓄積し、高電圧化を引き起こすとともに、蓄積電子が3重項励起子と衝突してエネルギーがクエンチされる恐れがある。
 電子輸送帯域が1つの電子輸送層から構成されるとき、電子輸送層は、電子輸送構造部位と、縮合多環芳香族炭化水素化合物からなるトリプレット障壁構造部位を有する障壁材料物からなることが好ましい。構造部位とは、化合物に含まれる個々の環式構造(置換基を除いた単環又は縮合多環)である。
 トリプレット障壁構造部位とは、化合物に含まれる構造部位の中で、三重項エネルギーが最も低くなる(小さい)構造部位をいう。つまり、化合物の三重項エネルギーを主として決定する構造部位である。トリプレット障壁構造部位は複数あってもよい。トリプレット障壁構造部位の三重項エネルギーは、置換基を除き、各構造部位同士の結合位置に水素が置換された独立した環式構造の三重項エネルギーをいう。
 本発明で用いる基板、陽極、陰極、正孔注入層、正孔輸送層等のその他の部材は、PCT/JP2009/053247、PCT/JP2008/073180、US特願12/376,236、US特願11/766,281、US特願12/280,364等に記載の公知のものを適宜選択して用いることができる。
 好ましくは、正孔輸送層は、下記式(1)~(5)のいずれかで表わされる芳香族アミン誘導体を含有する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000010
(式中、Ar~Ar24は、各々独立して、置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、又は置換もしくは無置換の環形成原子数5~50のヘテロアリール基を表わす。
 L~Lは、各々独立して、置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリーレン基、又は置換もしくは無置換の環形成原子数5~50のヘテロアリーレン基を表わす。
 Ar~Ar24、L~Lが有してもよい置換基は、炭素数1~15の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、環形成炭素数3~15のシクロアルキル基、炭素数1~15の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基を有するトリアルキルシリル基、環形成炭素数6~14のアリール基を有するトリアリールシリル基、炭素数1~15の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基及び環形成炭素数6~14のアリール基を有するアルキルアリールシリル基、環形成炭素数6~50のアリール基、環形成原子数5~50のヘテロアリール基、ハロゲン原子又はシアノ基である。隣接した複数の置換基は、互いに結合して、環を形成する飽和もしくは不飽和の2価の基を形成してもよい。)
 好ましくは、前記Ar~Ar24の少なくとも1つは、下記式(6),(7)のいずれかで表される置換基である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000011
(式中、Xは酸素原子、硫黄原子、又はN-Raを表わし、Raは、炭素数1~15の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、環形成炭素数3~15のシクロアルキル基、環形成炭素数6~50のアリール基、又は環形成原子数5~50のヘテロアリール基を表す。
 L10は、単結合、置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリーレン基、又は置換もしくは無置換の環形成原子数5~50のヘテロアリーレン基を表わす。
 L11は、置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリーレン基、又は置換もしくは無置換の環形成原子数5~50のヘテロアリーレン基を表わす。
 R~Rは、各々独立して、炭素数1~15の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、環形成炭素数3~15のシクロアルキル基、炭素数1~15の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基を有するトリアルキルシリル基、環形成炭素数6~14のアリール基を有するトリアリールシリル基、炭素数1~15の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基及び環形成炭素数6~14のアリール基を有するアルキルアリールシリル基、環形成炭素数6~14のアリール基、環形成原子数5~50のヘテロアリール基、ハロゲン原子又はシアノ基を表す。また、隣接した複数のR~Rは互いに結合して環を形成してもよい。
 a、c、dは0~4の整数を表わす。
 bは0~3の整数を表わす。)
 好ましくは、式(1)で表される化合物は、下記式(8)で表される化合物である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000012
(式中、Czは置換又は無置換のカルバゾリル基を表わす。
 L12は置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリーレン基、又は置換もしくは無置換の環形成原子数5~50のヘテロアリーレン基を表わす。
 Ar25及びAr26は、各々独立して、置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、又は置換もしくは無置換の環形成原子数5~50のヘテロアリール基を表わす。)
 式(8)で表される化合物は、好ましくは、下記式(9)で表される化合物である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000013
(式中、R及びRは、各々独立して、炭素数1~15の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、環形成炭素数3~15のシクロアルキル基、炭素数1~15の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基を有するトリアルキルシリル基、環形成炭素数6~14のアリール基を有するトリアリールシリル基、炭素数1~15の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基及び環形成炭素数6~14のアリール基を有するアルキルアリールシリル基、環形成炭素数6~14のアリール基、環形成原子数5~50のヘテロアリール基、ハロゲン原子又はシアノ基を表す。また、隣接した複数のR及びRは互いに結合して環を形成してもよい。
e、fは0~4の整数を表わす。
 L12、Ar25及びAr26は、式(8)におけるL12、Ar25及びAr26と同義である。)
 式(9)で表される化合物は、好ましくは、下記式(10)で表される化合物である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000014
(式中、R及びRは、各々独立して、炭素数1~15の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基、環形成炭素数3~15のシクロアルキル基、炭素数1~15の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基を有するトリアルキルシリル基、環形成炭素数6~14のアリール基を有するトリアリールシリル基、炭素数1~15の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基及び環形成炭素数6~14のアリール基を有するアルキルアリールシリル基、環形成炭素数6~14のアリール基、環形成原子数5~50のヘテロアリール基、ハロゲン原子又はシアノ基を表す。また、隣接した複数のR及びRは互いに結合して環を形成してもよい。
 g、hは0~4の整数を表わす。
 R、R、e、f、Ar25及びAr26は、式(9)におけるR、R、e、f、Ar25及びAr26と同義である。)
 実施例及び比較例で使用した材料と物性値は以下の通りである。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000015
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000016
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000017
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000018
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000019
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000020
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000021
 物性値の測定方法は以下の通りである。
(1)3重項エネルギー(E
 市販の装置F-4500(日立社製)を用いて測定した。Eの換算式は以下の通りである。
 換算式 E(eV)=1239.85/λedge
「λedge」とは、縦軸にりん光強度、横軸に波長をとって、りん光スペクトルを表したときに、りん光スペクトルの短波長側の立ち上がりに対して接線を引き、その接線と横軸の交点の波長値を意味する。単位:nm。
(2)イオン化ポテンシャル
 大気下光電子分光装置(理研計器(株)社製:AC-1)を用いて測定した。具体的には、材料に光を照射し、その際に電荷分離によって生じる電子量を測定することにより測定した。
(3)アフィニティ
 イオン化ポテンシャルからエネルギーギャップの測定値を差し引いた。エネルギーギャップはベンゼン中の吸収スペクトルの吸収端から測定した。具体的には、市販の可視・紫外分光光度計を用いて、吸収スペクトルを測定し、そのスペクトルが立ち上がり始める波長から算出した。
実施例1
 膜厚130nmのITOが成膜された基板上に、下記層を構成する材料を順次蒸着し、有機EL素子を得た。
陽極:   ITO(膜厚130nm)
正孔注入層:HI(膜厚50nm)
正孔輸送層:HT(膜厚45nm)
発光層:(膜厚 青25nm,緑50nm,赤40nm)
 青色発光層BH_1:BD_1(5wt%)、緑色発光層GH_1:Ir(Ph-ppy)3(10wt%)、赤色発光層RH_1:Ir(piq)3(10wt%)
電子輸送層(ETL):ET1(膜厚5nm)
LiF:(膜厚1nm)
陰極:   Al(膜厚80nm)
 得られた素子の青色発光層、緑色発光層、赤色発光層を、1mA/cmの直流電流により発光させ、発光効率(単位:cd/A)を測定した。また、初期輝度青:5,000cd/m,緑20,000cd/m,赤10,000cd/mで直流の連続通電試験を行って半減寿命(単位:時間)を測定した。結果を表1に示す。
実施例2~5、比較例1
 表1に示す青色発光層、赤色発光層、緑色発光層のホスト、ドーパント、電子輸送層を用いた他は、実施例1と同様にして有機EL素子を得て、評価した。結果を表1に示す。
 尚、実施例5の緑色発光層は、表1に示すように、第2のドーパントを追加した。第2のドーパントGH_10の濃度は20wt%、第1のドーパントIr(ppy)3の濃度は10wt%であった。
実施例6
 膜厚130nmのITOが成膜された基板上に、下記層を構成する材料を順次蒸着し、有機EL素子を得た。得られた有機EL素子を実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
陽極:   ITO(膜厚130nm)
正孔注入層:HI(膜厚50nm)
正孔輸送層:HT(膜厚45nm)
発光層:(膜厚 青25nm,緑50nm,赤40nm)
  青色発光層BH_2:BD_2(5wt%)、緑色発光層GH_1:Ir(ppy)3(10wt%)、赤色発光層RH_1:Ir(piq)3(10wt%)
電子輸送層(ETL):ET2(膜厚5nm)
電子注入層(EIL):EI1(膜厚20nm)
LiF:(膜厚1nm)
陰極:   Al(膜厚80nm)
実施例7~27、比較例2
 表1に示す青色発光層、赤色発光層、緑色発光層のホスト、ドーパント、電子輸送層、電子注入層を用いた他は、実施例6と同様にして有機EL素子を得て、評価した。結果を表1に示す。
 尚、実施例10,15,16,21,22,27の緑色発光層は、表1に示すように、第2のドーパントを追加した。第2のドーパントの濃度は20wt%、第1のドーパントの濃度は10wt%であった。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000001
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000002
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000003
 本発明の有機EL素子は、大型テレビ向け表示パネルや照明パネル等に用いることができる。

Claims (11)

  1.  対向する陽極と陰極の間に、陽極側から、正孔輸送帯域と発光層と電子輸送帯域とをこの順に備え、
     前記発光層は、赤色発光層、緑色発光層及び青色発光層から形成され、
     前記青色発光層は、ホストBHと蛍光発光性ドーパントFBDとを含み、
     前記蛍光発光性ドーパントFBDの3重項エネルギーE fbdが前記ホストBHの3重項エネルギーE bhより大きく、
     前記緑色発光層は、ホストGHと燐光発光性ドーパントPGDとを含み、
     前記電子輸送帯域内に、前記赤色発光層、緑色発光層及び青色発光層に隣接して共通の電子輸送層が設けられ、前記電子輸送層を構成する材料の3重項エネルギーE elがE bhより大きく、
     前記ホストGHと前記電子輸送層を構成する材料のアフィニティの差が0.4eV以内である、
     有機エレクトロルミネッセンス素子。
  2.  前記赤色発光層は、ホストRHと燐光発光性ドーパントPRDとを含み、
     前記ホストRHと前記電子輸送層を構成する材料のアフィニティの差が0.4eV以内である請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  3.  前記ホストBHと前記電子輸送層を構成する材料のアフィニティの差が0.4eV以内である請求項1又は2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  4.  前記電子輸送層を構成する材料の電子移動度が、電界強度0.04~0.5MV/cmの範囲において10-6cm/Vs以上である請求項1乃至3のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  5.  前記電子輸送帯域内に、前記電子輸送層と前記陰極の間に電子注入層が設けられている請求項1乃至4のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  6.  前記ホストGHのアフィニティAfghが2.6eV以上である請求項1乃至5のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  7.  前記ドーパントGDのイオン化ポテンシャルIpgdが5.2eV以上である請求項1乃至6のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  8.  前記青色発光層、前記緑色発光層、前記赤色発光層のうち少なくとも一つの発光層に第二ドーパントを含む請求項1乃至7のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  9.  前記緑色発光層が第二ドーパントGD2を含む請求項8に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  10.  前記第二ドーパントGD2のアフィニティAfgd2と前記ホストGHのアフィニティAfghの差が0.4eV以内である請求項9に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  11.  前記ホストBHが環式構造以外に二重結合を含まない化合物である請求項1乃至10のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
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