WO2010087067A1 - 斜板式コンプレッサ - Google Patents

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政治 八田
政憲 秋月
諭 野村
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Abstract

 斜板式コンプレッサ1は、回転軸を中心に回転する斜板3と、該斜板の回転に伴って進退動するとともに半球凹状の摺動面の形成されたピストン4と、上記斜板に摺接する平坦状の端面部12および上記ピストンの摺動面4aに摺接する球面部11の形成されたシュー5とを備えている。  上記シューにおける上記球面部と端面部との間に筒状部13を形成するとともに、該筒状部と端面部との境界部分を囲繞して上記斜板に摺接するフランジ部14を形成し、さらに上記フランジ部は上記ピストンの摺動面を含む仮想球面Sの内部に位置し、筒状部の径d2は上記ピストンにおける摺動面の開口部の径d3よりも小径となっている。  シューの潤滑を良好に行うことが可能である。

Description

斜板式コンプレッサ
 本発明は斜板式コンプレッサに関し、回転軸を中心に回転する斜板と、該斜板の回転に伴って進退動するピストンと、上記斜板に摺接する端面部および上記ピストンに形成した半球凹状の摺動面に摺接する球面部の形成されたシューとを備えた斜板式コンプレッサに関する。
 従来、回転軸を中心に回転する斜板と、該斜板の回転に伴って進退動するとともに半球凹状の摺動面の形成されたピストンと、上記斜板に摺接する平坦状の端面部および上記ピストンの摺動面に摺接する球面部の形成されたシューとを備えた斜板式コンプレッサが知られている。
 このような斜板式コンプレッサとして、ピストンの摺動面とシューの球面部との間に楔形の空間を形成するとともに、該空間に潤滑油や冷媒を流入させてこれらの潤滑を行うものが知られている(特許文献1~3)。
登録第4149056号公報 特開2001-3858号公報 登録第3803135号公報
 しかしながら、特許文献1の斜板式コンプレッサの場合、上記ピストンの摺動面とシューの球面部との間に形成された空間は微小であり、潤滑油や冷媒を積極的に流入させる構成とはなっていない。
 また特許文献2の斜板式コンプレッサの場合、シューの外周に形成されたフランジ部がピストンの摺動面の開口部に接近すると、該フランジ部が上記空間への潤滑油の流入を阻止してしまい、十分な潤滑を得ることができない。
 さらに特許文献3の斜板式コンプレッサの場合、シューの側面にテーパ形状を形成して、上記ピストンの摺動面とシューの球面部との間に空間を形成しているが、該空間は摺動面の開口部に向けて開口しているため、上記空間に潤滑油を保持することができず、潤滑効果を十分に得ることができなかった。
 このような問題に鑑み、本発明は上記シューの潤滑を良好に行うことの可能な斜板式コンプレッサを提供するものである。
 すなわち、請求項1の発明にかかる斜板式コンプレッサは、回転軸を中心に回転する斜板と、該斜板の回転に伴って進退動するとともに半球凹状の摺動面が形成されたピストンと、上記斜板に摺接する平坦状の端面部および上記ピストンの摺動面に摺接する球面部の形成されたシューとを備えた斜板式コンプレッサにおいて、
 上記シューにおける上記球面部と端面部との間に筒状部を形成するとともに、該筒状部と端面部との境界部分を囲繞して上記斜板に摺接するフランジ部を形成し、
 上記フランジ部は上記ピストンの半球凹状の摺動面を含む仮想球面の内部に位置し、筒状部の径を上記ピストンにおける摺動面の開口部の径よりも小径としたことを特徴としている。
 上記発明によれば、上記筒状部の径を上記ピストンにおける摺動面の開口部の径よりも小径とすることで、ピストンの半球凹状の摺動面と筒状部とによって潤滑油を保持するための空間を形成することができ、この潤滑油によってピストンとシューとの潤滑を良好なものとすることができる。
 また、上記フランジ部を上記ピストンの半球凹状の摺動面を含む仮想球面の内部に位置させることで、該フランジ部がピストンの半球凹状の摺動面の開口部を塞いで上記空間への潤滑油の流入を阻止することはなく、一方でフランジ部は上記空間に流入した潤滑油の外部への排出を可及的に阻止するので、上記空間に潤滑油を保持することができる。
斜板式コンプレッサの断面図 第1実施例におけるシューの拡大断面図 第2実施例におけるシューの拡大断面図 第3実施例におけるシューの断面図
 以下図示実施例について説明すると、図1は斜板式コンプレッサ1の内部構造を示し、図示しないハウジングに軸支された回転軸2と、該回転軸2に取り付けられた斜板3と、ハウジングの図示しないシリンダボア内を進退動する複数のピストン4と、各ピストン4の内部に向き合うように設けられるとともに上記斜板3を挟持する複数のシュー5とを示している。
 上記斜板3は回転軸2に対して斜めに固定されているか、もしくは斜板3の傾角を変化させることができるようになっており、各ピストン4ごとに2つのシュー5によって挟持されている。そして斜板3の上記シュー5と摺接する部分には所要の溶射層、めっき層や樹脂コーティングなどのコーティングが施されている。
 なお、本件発明に用いることのできる斜板3の構成は上記に限定されることはなく、従来公知の種々の斜板を用いることができる。
 上記ピストン4には、相互に向き合うように半球凹状の摺動面4aが形成されており、上記シュー5はこの摺動面4aに対して揺動しながら、上記斜板3の回転をピストン4の進退動に変換するようになっている。
 なお、このような構成を有する斜板式コンプレッサ1は従来公知であり、これ以上の詳細な説明は省略する。
 図2は図1におけるII部の拡大断面図を示し、上記シュー5は上記ピストン4の摺動面4aに摺接する球面部11と、斜板3に摺接する端面部12と、上記球面部11と端面部12との間に形成した筒状部13と、該筒状部13と端面部12との境界部分を囲繞して上記斜板3に摺接するフランジ部14とを備えている。
 上記シュー5は鉄系、銅系、アルミニウム系材料のほか、焼結材料や樹脂材料等で製造することが可能であり、好ましくはSUJ2を鍛造することで製造するようになっている。
 上記球面部11の直径はd4となっており、上記ピストン4における摺動面4aの開口部の直径d3よりも小径となっている。また、上記球面部11の頂部には上記ピストン4の摺動面4aと接触しない逃がし部11aが形成され、これにより摺動面4aと逃がし部11aとの間に形成される空間には潤滑油が流入するようになっている。
 上記端面部12における斜板3との摺接面と、上記フランジ部14における斜板3との摺接面は滑らかに接続され、またフランジ部14における斜板3側の外周端には逃がし部14aが形成されている。
 また上記端面部12の摺接面は図示しないがその中央が若干斜板3側に膨出しており、これにより端面部12と斜板3との間に潤滑油が引き込まれるようになっている。さらに、上記斜板3との摺接面側には斜板3と摺接しない逃がし部14aが形成されている。
 本実施例におけるシュー5の上記筒状部13において、端面部12側の直径d2は球面部11の直径d4よりも大径となっており、該直径d2は上記ピストン4の摺動面4aの開口部の直径d3よりも小径となっている。なお、端面部12側の直径d2と球面部11の直径d4とを同径としてもよい。
 また、上記筒状部13の外周面は、該筒状部13の球面部11と端面部12との中間部分が半径方向外方に膨出した膨出部13aとして形成してあり、該膨出部13aと上記フランジ部14との間には、該膨出部13aよりも小径のくびれ部13bが形成されるようになっている。
 具体的には、上記膨出部13aの直径d5は、上記球面部11の直径d4および筒状部13の端面部12側の直径d2よりも大径となっている。
 さらに、上記筒状部13の外周面の表面粗さは、上記球面部11および端面部12におけるピストン4および斜板3との摺接面の表面粗さよりも粗くなっている。
 本実施例におけるフランジ部14の外周端は、上記ピストン4の摺動面4aを含む想像線で示した仮想球面Sの内部に位置するように設けられている。
 特に、上記フランジ部14の直径d1と上記筒状部13における端面部12側の直径d2との関係が、d1/d2≧1.05となるように成形することが、シュー5の挙動の安定性の面から望ましい。
 また、上記フランジ部14の外周端は、該フランジ部14の基部から外周に向けて薄肉となるように形成され、詳しくは、上記フランジ部14におけるピストン4側の形状が、筒状部13との境界部分から外周に向けて上記斜板13側へと傾斜するように形成されている。
 このような構成を有する斜板式コンプレッサ1によれば、上記斜板3が回転することにより、上記シュー5は斜板3の角度に応じて傾きながらピストン4の摺動面4aに沿って揺動し、斜板3の回転をピストン4の往復動に変換するようになっている。
 そして、本実施例のシュー5によれば、上記フランジ部14が摺動面4aの仮想球面Sの内側に位置するように形成されていることから、斜板3の回転によりシュー5が傾いても、上記フランジ部14がピストン4の摺動面4aに干渉しないようになっている。
 一方、図2の図示下方に示すように、シュー5が揺動してフランジ部14が摺動面4aに接近すると、摺動面4aと筒状部13とフランジ部14とによって空間sが形成されるようになっている。
 つまり、仮想球面Sの内側に位置する上記空間sの分だけシュー5の容積を小さくすることができ、その分従来のシューよりも軽量化できるため、ピストン4の往復動に伴うたたき荷重による上記斜板3のコーティングの摩耗を可及的に防止することが可能となる。
 また軽量化によって、シュー5と斜板3とのクリアランス増大によるシュー5の姿勢が不安定になるのを防止するとともに、場合によってはコーティングの一部または全部を省略することで、斜板3のコストを抑えることが可能となる。
 具体的には、例えば、国際公開公報WO/2002/075172号や特開2006-161801号に記載されているような斜板を用いることができる。
 さらに、上記たたき荷重による振動は上記フランジ部14の変形によって吸収することができ、特にフランジ部14を外周に向けて肉厚が薄くなるように形成することで、上記たたき荷重に伴う振動を良好に抑制し、端面部12と斜板3との間の潤滑油による油膜形成を良好なものとすることができる。
 次に、斜板式コンプレッサ1の内部を流通する潤滑油や冷媒の動きについて説明する。ここでは図2において上記ピストン4が図示左方から右方に移動し、これにより上記シュー5が図示時計方向に回転しながら最大角度に傾斜した状態を示したものとして説明する。
 まずシュー5の図示下方側では、フランジ部14はピストン4の摺動面4aの開口部側に接近しているが、フランジ部14は上記摺動面4aの仮想球面Sの内部に位置していることから、該摺動面4aの開口部は塞がれないようになっている。
 このため、上記摺動面4a、筒状部13、フランジ部14によって形成された上記空間sには、フランジ部14の外周端とピストン4の摺動面4aの開口部との間から上記潤滑油や冷媒が流入するようになっている。
 そして、上記筒状部13の外周面の表面粗さは上記摺動面4aや球面部11よりも粗く成形されていることから、上記空間sに流入した潤滑油や冷媒が筒状部13の外周面に付着すると、この筒状部13の表面に留まるようになっている。
 次に、シュー5は図示時計方向に回転していることから、筒状部13の外周面に付着した潤滑油や冷媒は、シュー5の回転による慣性力と、斜板式コンプレッサ1内の雰囲気による抵抗力とによって図示左方から右方向へと流れ、上記空間sの内部には潤滑油や冷媒による図示時計方向への対流が生じることとなる。
 その結果、上記筒状部13の外周面に付着した潤滑油や冷媒は、上記筒状部13とフランジ部14との境界に形成された凹状のくぼみに貯溜され、また潤滑油や冷媒に混入した異物もこの凹状のくぼみへと貯溜されることとなる。
 そして、本実施例のシュー5によれば、上記筒状部13の中間部分が上記膨出部13aとして形成され、該膨出部13aに隣接して形成されたくびれ部13bによってより多くの潤滑油や冷媒を貯溜することができ、またより多くの異物を貯溜することができる。
 そして、上記凹状のくぼみに貯溜された潤滑油や冷媒は、上記フランジ14の肉厚が外周に向けて薄く形成されていることから、このフランジ14に沿って流れた後、上記フランジ14の逃がし形状14aと斜板3との間からシュー5と斜板3との間に入り込んで、これらの潤滑をするようになっている。
 一方、上記凹状のくぼみに貯溜された異物は、同じく凹状のくぼみに貯溜された潤滑油や冷媒の表面張力によって上記フランジ14を超えて流れることができず、該異物がシュー5と斜板3との間に入り込むのを阻止するようになっている。
 次に、シュー5が図示時計方向に回転している場合において、シュー5の図示上方側においては、上記フランジ部14はピストン4の摺動面4aから離隔する方向に移動しており、シュー5の回転による慣性力と、斜板式コンプレッサ1内の雰囲気による抵抗力とにより、上記筒状部13の外周面に付着した潤滑油や冷媒は図示右方から左方へと流れることとなる。
 その結果、上記筒状部13の外周面に付着した潤滑油や冷媒は、上記筒状部13から球面部11に向かって流れ、また上記凹状のくぼみに貯溜されていた潤滑油や冷媒は上記膨出部13aを超えて球面部11に向かって流れることとなる。
 一方、上記凹状のくぼみに貯溜された異物は、上記膨出部13aにより球面部11側に移動するのが阻止され、該異物が上記球面部11とピストン4の摺動面4aとの間に入り込むのを阻止するようになっている。
 図3は本発明にかかる第2実施例の斜板式コンプレッサ101の断面図を示し、上記第1実施例と同様、図1におけるII部の拡大断面図を示している。また、以下の説明において、上記第1実施例と同じ構成要素については、当該構成要素に付した符号に100を加算した符号を付して説明する。
 本実施例におけるシュー105の筒状部113は、端面部112から球面部111に向けて縮径するテーパ形状を有しており、該筒状部113における端面部112側の直径d2は球面部111の直径d4よりも小径で、かつピストン104の摺動面104aの開口部の直径d3よりも小径となっている。
 上記フランジ部114の外周端は、第1実施例におけるシュー5と同様、ピストン104の摺動面104aを含む仮想球面Sの内部に位置しており、また上記フランジ部114の直径d1と上記筒状部113における端面部112側の直径d2とが、d1/d2≧1.05の関係を満たすように成形することが、シュー105の挙動の安定性の面から望ましい。
 また、上記フランジ部114の外周端は、該フランジ部114の基部に対して球面部111側に突出するように形成されている。
 このような構成を有するシュー105を備えた斜板式コンプレッサ1によれば、シュー105が斜板103の回転に伴ってピストン104の摺動面104aの内部で揺動しても、上記フランジ部114はピストン104の摺動面104aに接近しないようになっている。
 このため、斜板式コンプレッサ1の内部を流通する潤滑油や冷媒は、上記フランジ部114の外周端とピストン104の摺動面104aの開口部との間から、筒状部113と摺動面104aとによって形成される空間sに流入する。
 換言すると、フランジ部114は摺動面104aの開口部のさらに外周部分に接近せず、該開口部を塞がないため、上記空間sへの潤滑油の流入を阻止しないようになっている。
 その後、潤滑油はピストン104の摺動面104aからシュー105の筒状部113を介して上記フランジ部114側へと流れ、その後該フランジ部114に沿って再び摺動面104aへと流れることから、潤滑油は上記空間s内で循環できるようになっている。
 その結果、潤滑油を上記空間s内に保持することができ、この潤滑油によって上記ピストン104の摺動面104aとシュー105の球面部111との潤滑を良好に行うことができる。
 また、上記フランジ部114は外周端が球面部111に向けて突出していることから、上記潤滑油の流れを上記空間sの内部に向けることができ、潤滑油が上記フランジ部114の外周端とピストン104の摺動面104aの開口部との間から容易に排出されてしまうのを阻止することができる。
 さらに、上記ピストン104の往復動に伴うたたき荷重は、上記フランジ部114の変形によって吸収することができ、たたき荷重に伴う振動を抑制する効果が得られるとともに、フランジ部114の変形によって端面部112と斜板103との間の潤滑油による油膜形成を良好なものとすることができる。
 さらに、上記筒状部113を端面部112から球面部111に向けて縮径するテーパ形状とすることで、上記空間sの容積を大きくすることができ、より多くの潤滑油を収容するとともに、さらなる軽量化に寄与することができる。
 そして、上記筒状部113の外周面に付着した潤滑油や冷媒は、上記筒状部113とフランジ部114との境界に形成された凹状のくぼみに貯溜されることとなり、また潤滑油や冷媒に混入した異物もこの凹状のくぼみへと貯溜することができる。
 そして、本実施例のシュー105によれば、上記フランジ部114の外周端が球面部111に向けて突出していることから、上記凹状のくぼみにより多くの潤滑油や冷媒を貯溜することができ、またより多くの異物を貯溜することができる。
 図4は、第3実施例にかかる斜板式コンプレッサ201に設けられたシュー203の断面図を示し、基本的には上記第1実施例におけるシュー5と同じ構成を有している。なお、第1実施例と共通する構成要素については200を加算した符号を用い、詳細な説明は省略する。
 このシュー205は上記第1実施例におけるシュー5に対し、筒状部213における膨出部213aの位置が球面部211側に位置しており、上記くびれ部213bが上下方向に広く形成されたものとなっている。
 このような構成とすることで、第1実施例におけるシュー1に対し、上記くびれ部13bにおいてより多くの潤滑油や冷媒を貯溜することが可能となる。
 また、上記球面部211および端面部212の中央には、それぞれシュー205の内部に向けて凹部211a、212aが形成され、該凹部211a、212aに貯溜した潤滑油や冷媒により良好な潤滑性能が得られるようになっている。
 なお、このような凹部211a、212aについては、上記第2実施例におけるシュー105に設けてもよい。
 なお、上記実施例に記載したシュー5、105、205は一例であり、上記実施例を適宜組み合わせたシューを用いることも可能である。
 たとえば、上記第1実施例におけるシュー5に、第2実施例のシュー105におけるピストン104側に突出するフランジ部114を設けてもよく、また第2実施例におけるシュー105の筒状部113の表面粗さを球面部111や端面部112の表面粗さよりも粗くしてもよい。
 また、上記第1、第2実施例において、上記球面部11、111の直径d4は、上記斜板3、103がピストン4、104に対して傾斜すると、該球面部11、111がピストン4、104の摺動面4a、104aの開口部より露出するような径となっている。
 これに対し、この直径d4を、斜板3、103がピストン4、104に対して最大傾角を取っても、球面部11、111がピストン4、104の摺動面4a、104aより露出しないような径としてもよい。これにより、シュー5、105の挙動を安定させることができる。
 さらに、上記各実施例において、それぞれ上記筒状部13、213に膨出部13a、213aを形成したり、筒状部113をテーパ形状としているが、上記筒状部13、113、213の外周面は斜板およびピストンのいずれにも摺接しないため、加工を施さない自由成形形状であってもよい。
 1 斜板式コンプレッサ      3 斜板
 4 ピストン           4a 摺動面
 5 シュー            11 球面部
 12 端面部           13 筒状部
 14 フランジ部         S 仮想球面

Claims (9)

  1.  回転軸を中心に回転する斜板と、該斜板の回転に伴って進退動するとともに半球凹状の摺動面の形成されたピストンと、上記斜板に摺接する平坦状の端面部および上記ピストンの摺動面に摺接する球面部の形成されたシューとを備えた斜板式コンプレッサにおいて、
     上記シューにおける上記球面部と端面部との間に筒状部を形成するとともに、該筒状部と端面部との境界部分に該筒状部よりも半径方向外方に突出して斜板に摺接するフランジ部を形成し、
     上記フランジ部は上記ピストンの半球凹状の摺動面を含む仮想球面の内部に位置し、筒状部の径を上記ピストンにおける摺動面の開口部の径よりも小径としたことを特徴とする斜板式コンプレッサ。
  2.  上記筒状部の外周面は、該筒状部の球面部と端面部との中間部分が半径方向外方に膨出した膨出部として形成されていることを特徴とする請求項1に記載の斜板式コンプレッサ。
  3.  上記筒状部の外周面は、さらに該膨出部と上記フランジ部との間に該膨出部よりも小径のくびれ部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の斜板式コンプレッサ。
  4.  上記筒状部は、端面部から球面部に向けて縮径するテーパ形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の斜板式コンプレッサ。
  5.  上記フランジ部の肉厚を、該フランジ部の基部から外周に向けて徐々に薄肉としたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の斜板式コンプレッサ。
  6.  上記フランジ部の外周端は、該フランジ部の基部に対して球面部側に突出することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の斜板式コンプレッサ。
  7.  上記筒状部の表面粗さを、上記球面部および端面部の表面粗さよりも粗くしたことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の斜板式コンプレッサ。
  8.  上記フランジ部の径d1と上記筒状部の端面部側の径d2とが、
     d1/d2≧1.05
     の関係を満たすことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の斜板式コンプレッサ。
  9.  上記筒状部における球面部側の径を、斜板がピストンに対して最大傾角を取った際に、上記球面部が上記ピストンの摺動面の開口部から露出しないような径に設定したことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の斜板式コンプレッサ。
PCT/JP2009/069928 2009-01-30 2009-11-26 斜板式コンプレッサ WO2010087067A1 (ja)

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