JPH0972276A - 斜板式圧縮機 - Google Patents

斜板式圧縮機

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Publication number
JPH0972276A
JPH0972276A JP7251758A JP25175895A JPH0972276A JP H0972276 A JPH0972276 A JP H0972276A JP 7251758 A JP7251758 A JP 7251758A JP 25175895 A JP25175895 A JP 25175895A JP H0972276 A JPH0972276 A JP H0972276A
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JP
Japan
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swash plate
shoe
elastic member
plate side
flat surface
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Withdrawn
Application number
JP7251758A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Ichikawa
寿夫 市河
Katsutoshi Enomoto
勝利 榎本
Katsuhiko Arai
克彦 新井
Seiji Yoshii
清司 吉井
Hideji Sato
秀治 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Tama Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Tama Manufacturing Co Ltd
Zexel Corp
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Publication date
Application filed by Tama Manufacturing Co Ltd, Zexel Corp filed Critical Tama Manufacturing Co Ltd
Priority to JP7251758A priority Critical patent/JPH0972276A/ja
Publication of JPH0972276A publication Critical patent/JPH0972276A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/0873Component parts, e.g. sealings; Manufacturing or assembly thereof
    • F04B27/0878Pistons
    • F04B27/0886Piston shoes

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 斜板とシューとの間のクリアランス管理作業
を省略することができるとともに、騒音の発生を防ぐこ
とができる斜板式圧縮機を提供する。 【解決手段】 斜板8に常時接触する弾性部材13,1
4がシュー19,20に装着されているので、圧縮工程
時、シュー19,20の斜板側平面部19b,20bと
斜板8の摺動面8a,8bとの面圧が上がり、シュー1
9,20に装着された弾性部材13,14は弾性変形
し、シュー19,20の斜板側平面部19b,20bと
斜板8の摺動面8a,8bとが直接接触し、圧縮工程か
ら吸入工程(膨脹工程)に移るとき、シュー19,20
の斜板側平面部19b,20bと斜板8の摺動面8a,
8bとが離れるが、シュー19,20に装着された弾性
部材13,14は斜板8と接触しているので、シュー1
9,20が安定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は斜板式圧縮機に関
し、特に前記斜板と前記シューとの間の摩耗を減少さ
せ、焼付きを防ぐことができる斜板式圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の斜板式圧縮機として、図9に示す
ように、シリンダボア111を有するシリンダブロック
100と、シリンダブロック100内に収容され、回転
軸107と一体に回転する斜板108と、シリンダボア
111内に摺動可能に収容されるピストン112と、ピ
ストン112と斜板108との間に摺動可能に配設され
る半球状のシュー119,120とを備えているものが
ある(実開昭6−69373号公報)。斜板108の摺
動面108a,108bには回転軸107を中心とする
環状の溝115,116が設けられ、その溝115,1
16に摺動特性の優れた摺動部材113,114が固定
されている。
【0003】シュー119,120の平面部と斜板10
8の摺動面108a,108bとの間、シュー119,
120の斜板側平面部と摺動部材113,114との間
には、摺動を可能にするクリアランスが存在する。
【0004】回転軸107が回転すると斜板108も回
転軸107と一体に回転する。斜板108の摺動面10
8a,108bは回転軸107の回転中心と直角な面に
対して傾斜しているので、ピストン112は回転軸10
7の回転によってシリンダボア111内を直線的に往復
し、圧縮室121,122内で冷媒ガスの吸入、圧縮が
行われる。
【0005】斜板108の回転時、溝115,116に
固定された摺動部材113,114とシュー119,1
20とが擦れ合うので、摺動部材113,114を使用
しないものに較べ、斜板108とシュー119,120
との良好な摺動性を期待することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、シュー11
9,120の平面部と斜板108の摺動面108a,1
08bとの間、シュー119,120の斜板側平面部と
摺動部材113,114との間のクリアランスが大き過
ぎると、圧縮工程から吸入工程(膨脹工程)に移るとき
に、ピストン112とシュー119,120、又はシュ
ー119,120と斜板108との衝撃が大きく、大き
な機械的騒音が生じる。
【0007】機械的騒音の発生を防ぐには、組付け時、
前記クリアランスをミクロンオーダで管理しなければな
らず、高さの異なる複数のシュー(例えば5μm ずつ高
さの異なる20種類のシュー)の中から最適なものを選
択するという煩雑な作業を要するという問題があった。
【0008】また、組付け時に適正なクリアランスに設
定されたとしても、摩耗によりクリアランスが変化し、
機械的騒音が発生するという問題があった。
【0009】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は斜板とシューとの間のクリアラン
ス管理作業を省略することができるとともに、騒音の発
生を防ぐことができる斜板式圧縮機を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め請求項1記載の斜板式圧縮機は、シリンダブロック内
に収容され、回転軸と一体に回転する斜板と、シリンダ
ブロックのシリンダボア内に摺動可能に収容されるピス
トンと、ピストンと斜板との間に配設されるほぼ半球体
状のシューとを備えた斜板式圧縮機において、斜板に常
時接触する弾性部材がシューに装着されていることを特
徴とする。
【0011】圧縮工程時、シューの斜板側平面部と斜板
の摺動面との面圧が上がり、シューに装着された弾性部
材は弾性変形し、シューの斜板側平面部と斜板の摺動面
とが直接接触し、圧縮工程から吸入工程(膨脹工程)に
移るとき、シューの斜板側平面部と斜板の摺動面とが離
れるが、シューに装着された弾性部材は斜板と接触して
いるので、シューが安定する。したがって、ピストンと
シュー、又はシューと斜板との衝撃による騒音の発生を
防ぐことができるとともに、摩耗を抑制することができ
る。
【0012】請求項2記載の斜板式圧縮機は、弾性部材
が環状であり、この弾性部材がシューの斜板側平面部に
設けられた環状凹部に装着されていることを特徴とす
る。
【0013】弾性部材が環状であり、その形状が単純で
あり、シューへの装着も簡単である。
【0014】請求項3記載の斜板式圧縮機は、弾性部材
が環状の皿ばねであり、この弾性部材がシューの斜板側
平面部に設けられた環状凹部に装着されていることを特
徴とする。
【0015】弾性部材が環状の皿ばねであり、その形状
が単純であり、シューへの装着も簡単である。
【0016】請求項4記載の斜板式圧縮機は、弾性部材
にシューの斜板側平面部に潤滑油を導く潤滑油導入路が
設けられていることを特徴とする。
【0017】したがって、弾性部材が環状であったとし
ても、潤滑油導入路を通じてシューの斜板側平面部に潤
滑油を導入することができ、斜板とシューとの間の摩耗
が抑制され、摺動性も向上する。
【0018】請求項5記載の斜板式圧縮機は、シューに
シューの斜板側平面部からピストン側球面部へ抜ける潤
滑油導入孔が設けられていることを特徴とする。
【0019】したがって、弾性部材が潤滑油導入路を有
していないときにも、シューの潤滑油導入孔を通じてシ
ューの斜板側平面部に潤滑油を導入することができ、斜
板とシューとの間の摩耗が抑制され、摺動性も向上す
る。
【0020】請求項6記載の斜板式圧縮機は、弾性部材
が十字状であり、この弾性部材がシューの斜板側平面部
に設けられた十字状の穴に保持されていることを特徴と
する。
【0021】弾性部材がシューの十字状の穴に収容さ
れ、シューの斜板側平面部の半径方向に移動できないの
で、万一弾性部材が破損したとしても、その破損部分が
シューの十字状の穴から飛び出さない。また、シューの
斜板側平面部と斜板の摺動面と隙間を通じてシューの十
字状の穴に潤滑油が溜まり、この穴から潤滑油が供給さ
れ、摩耗が抑制され、摺動性も向上する。
【0022】請求項7記載の斜板式圧縮機は、弾性部材
が十字状であり、この弾性部材がシューの斜板式平面部
に設けられた十字状の溝に保持され、シューの斜板側平
面部が十字状の溝によって4つに分割されていることを
特徴とする。
【0023】したがって、潤滑油が溝内を流通し、この
溝を通じて潤滑油がシューの斜板側平面部に供給され、
摩耗が抑制され、摺動性も向上する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0025】図1はこの発明の第1の実施形態に係る斜
板式圧縮機の縦断面図である。
【0026】フロント側のシリンダブロック1とリヤ側
のシリンダブロック2とはOリング32を介して互いに
対向接合されている。接合されたシリンダブロック1,
2の一端にはバルブプレート3を介してフロントヘッド
4が固定され、他端にはバルブプレート5を介してリヤ
ヘッド6が固定されている。
【0027】前記シリンダブロック1,2の中心部には
回転軸7が配設され、この回転軸7には鉄系の斜板8が
固定され、回転軸7及び斜板8はベアリング9,10に
より回転可能に支持されている。斜板8はシリンダブロ
ック1,2の接合部に形成された斜板室31に収容され
ている。
【0028】また、シリンダブロック1,2には複数の
シリンダボア11が設けられている。各シリンダボア1
1は回転軸7に平行であって、回転軸7を中心とする円
周方向に所定間隔おきに配置されている。各シリンダボ
ア11内にはピストン12が摺動可能に収容されてい
る。各シリンダボア11内にはピストン12を挟んで両
側に圧縮室21,22が形成される。ピストン12は後
述するシュー19,20を介して斜板8と連結され、ピ
ストン12は斜板8の回転に連れてシリンダボア11内
を直線往復運動する。
【0029】前記バルブプレート3,5には吸入ポート
3a,5a及び吐出ポート3b,5bが設けられ、吸入
ポート3a,5aを介して圧縮室21,22と吸入室2
3とが連通し、吐出ポート3b,5bを介して圧縮室2
1,22と吐出室24とが連通する。バルブプレート
3,5の一方の面には、吸入ポート3a,5aを開閉す
る吸入弁25,26が設けられている。バルブプレート
3,5の他方の面には、吐出ポート3b,5bを開閉す
る吐出弁27,28が、吐出弁27,28の変形量を抑
制するストッパ29、30とともにリベット33,34
で固定されている。
【0030】図2は図1の斜板式圧縮機の一部を示す拡
大断面図である。
【0031】ピストン12の往復方向中央部には斜板8
の一部が入り込む凹部33が設けられ、凹部33には互
いに対向する凹面部33a,33bが設けられている。
凹面部33a,33bには後述するほぼ半球状のシュー
の19,20の球面部19a,20aが摺動可能に収容
されている。
【0032】斜板8の摺動面8a,8bにはシュー1
9,20の平面部19b,20bが対向している。斜板
8の中央部には回転軸7が挿入される孔18が設けられ
ている。シュー19,20は弾性部材13,14に対し
て相対的に回転移動する。
【0033】図3はシュー及び弾性部材を示し、同図
(a)は側面図、同図(b)は底面図、同図(c)はA
−A線に沿う断面図である。
【0034】シュー19,20の斜板側平面部19b,
20bには環状凹部19c,20cが設けられ、環状凹
部19c,20cには環状の弾性部材13,14が装着
されている。弾性部材13の断面は円形であり、この円
の直径は環状凹部19c,20cの深さ寸法より大きい
(図3(c)参照)。弾性部材13,14の材質として
はフッソ系のゴム等であり、Oリングでもよい。
【0035】次に、この実施例の斜板式圧縮機の作動を
説明する。
【0036】回転軸7が回転すると、斜板8も一体に回
転する。斜板の摺動面8a,8bは回転軸7の回転中心
と直角な面に対して傾斜しているので、ピストン12は
回転軸7の回転によってシリンダボア11内を直線的な
往復運動を行う。ピストン12がバルブプレート3に最
も近づいた位置(図1の左側)にあるとき(ピストン1
2が圧縮室21側で上死点に位置するとき)から、斜板
8が1/2回転すると、ピストン12が図1に示す位置
(図1の右側)に移動し、圧縮室21側では吸入行程が
完了し、圧縮室22側では圧縮行程が完了する。この状
態から斜板8が更に1/2回転すると、逆に圧縮室22
側で吸入行程(膨脹工程)が完了し、圧縮室21側で圧
縮行程が完了する。
【0037】吸入行程では吸入弁25,26が開いて、
吸入ポート3a,5aを通じて吸入室23から圧縮室2
1,22へ冷媒ガスが流入する。圧縮行程では圧縮室2
1,22内で圧縮された冷媒ガスが吐出弁27,28を
開き、吐出ポート3b,5bを通じて圧縮室21,22
から吐出室24へ高圧の冷媒ガスが吐出される。
【0038】図1及び図2に示すように、圧縮行程で
は、斜板8の摺動面8bとシュー20の斜板側平面部2
0bとが圧接し、弾性部材14が変形し、吸入行程で
は、斜板8の摺動面8aとシュー19の斜板側平面部1
9bとが離れるが、弾性部材13が斜板8の摺動面8a
に接触しているので、シュー19と斜板8との衝撃を吸
収し、シュー19が安定する。
【0039】この第1の実施形態に係る斜板式圧縮機に
よれば、圧縮工程時、シュー19,20の斜板側平面部
19b,20bと斜板8の摺動面8a,8bとの面圧が
上がり、シュー19,20に装着された弾性部材13,
14は弾性変形し、シュー19,20の斜板側平面部1
9b,20bと斜板8の摺動面8a,8bとが直接接触
し、圧縮工程から吸入工程に移るとき、シュー19,2
0の斜板側平面部19b,20bと斜板8の摺動面8
a,8bとが離れるが、シュー19,20に装着された
弾性部材13,14は斜板8と接触しているので、シュ
ー19,20が安定する。したがって、ピストン12と
シュー19,20、又はシュー19,20と斜板8との
衝撃による騒音の発生を防ぐことができるとともに、摩
耗を抑制することができる。
【0040】また、シュー19,20の斜板側平面部1
9b,20bと斜板8の摺動面8a,8bとクリアラン
スが適性値より大きすぎたとしても、弾性部材13,1
4によりシュー19,20の動きが安定するので、煩雑
な作業を要するクリアランス管理を省略でき、組付けが
容易になる。仮に、シュー19,20の斜板側平面部1
9b,20bと斜板8の摺動面8a,8bとのクリアラ
ンスが組付け後の摩耗により大きくなったとしても、弾
性部材13,14によりシュー19,20の安定状態は
維持されるので、騒音の問題は生じない。
【0041】更に、弾性部材13,14が環状であり、
その形状が単純であり、シュー19,20への装着も簡
単であるため、組付け性が良い。
【0042】図4はこの発明の第2の実施形態に係る斜
板式圧縮機のシューと弾性部材とを示し、同図(a)は
側面図、同図(b)は底面図、同図(c)はB−B線に
沿う断面図である。前述の第1の実施形態と共通する部
分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0043】前述の第1の実施形態では、単に断面が円
形の環状の弾性部材13,14を用いた場合について述
べたが、この第2の実施形態では、図4に示すように、
弾性部材33に4つの潤滑油導入路31が一定間隔おき
に設けられている。
【0044】したがって、潤滑油導入路31を通じてシ
ュー19の斜板側平面部19bの中心へと冷媒ガスに含
まれる潤滑油を導くことができるこの発明の第2の実施
形態に係る斜板式圧縮機によれば、前述の第1の実施形
態に係る斜板式圧縮機と同様の効果を得ることができる
とともに、潤滑油導入路31を通じてシュー19の斜板
側平面部19bの中心へと潤滑油を導くことができるの
で、斜板8とシュー19との間の摩耗が抑制され、摺動
性も向上する。
【0045】図5はこの発明の第3の実施形態に係る斜
板式圧縮機のシューと弾性部材とを示し、同図(a)は
側面図、同図(b)は底面図、同図(c)はC−C線に
沿う断面図である。前述の第1の実施形態と共通する部
分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0046】前述の第1の実施形態では、ほぼ半球状の
シュー19,20であって、シュー19,20の斜板側
平面部19b,20bに環状の弾性部材13,14を装
着するための環状凹部19c,20cが設けられたもの
を用いた場合について述べたが、この第3の実施形態で
は、図5に示すように、ほぼ半球状のシュー39の斜板
側平面部39bから球面部39aへ抜ける潤滑油導入孔
41が設けられている。
【0047】したがって、潤滑油導入孔41を通じてシ
ュー39の斜板側平面部39bの中心へと潤滑油を導く
ことができる。この発明の第3の実施形態に係る斜板式
圧縮機によれば、前述の第1の実施形態に係る斜板式圧
縮機と同様の効果を得ることができるとともに、潤滑油
導入孔41を通じてシュー39の斜板側平面部39bの
中心へと潤滑油を導くことができるので、摺動性を向上
させることができる。
【0048】図6はこの発明の第4の実施形態に係る斜
板式圧縮機のシューと皿ばねとを示し、同図(a)は側
面図、同図(b)は底面図、同図(c)はD−D線に沿
う断面図である。前述の第1の実施形態と共通する部分
には同一の符号を付して説明を省略する。
【0049】シュー19の斜板側平面部19bには環状
凹部19cが設けられ、環状凹部19cには環状の皿ば
ね(弾性部材)43が装着されている。
【0050】皿ばね43は円筒部43aと平面部43b
とで構成されている。円筒部43aの一端部の開口面積
は他端部の開口面積よりも小さい。円筒部43aの一端
部の開口縁には、一定間隔おきに複数の切り欠き40が
設けられている。平面部43bには、シュー19の斜板
側平面部19bに潤滑油を導く4つの潤滑油導入路51
が一定間隔おきに設けられている。
【0051】圧縮工程時、シュー19の斜板側平面部1
9bと斜板8の摺動面8aとの面圧が上がり、シュー1
9に装着された皿ばね43の円筒部43aは弾性変形
し、シュー19の斜板側平面部19bと斜板8の摺動面
8aとが直接接触し、圧縮工程から吸入工程に移ると
き、シュー19の斜板側平面部19bと斜板8の摺動面
8aとが離れるが、皿ばね43の平面部43bは斜板8
と接触しているので、シュー19が安定する。
【0052】また、平面部43bに潤滑油導入路51が
設けられているので、潤滑油導入路51を通じてシュー
19の斜板側平面部19bの中心へと潤滑油を導くこと
ができる。この発明の第4の実施形態に係る斜板式圧縮
機によれば、前述の第1の実施形態に係る斜板式圧縮機
と同様の効果を得ることができるとともに、潤滑油導入
路51を通じてシュー19の斜板側平面部19bの中心
へと潤滑油を導くことができるので、斜板8とシュー1
9との間の摩耗が抑制され、摺動性も向上する。
【0053】図7はこの発明の第5の実施形態に係る斜
板式圧縮機のシューと弾性部材とを示し、同図(a)は
側面図、同図(b)は底面図、同図(c)はE−E線に
沿う断面図である。
【0054】前述の第1の実施形態では、シュー19の
斜板側平面部19bに設けられた環状凹部19cに、断
面が円形の環状の弾性部材13を装着した場合について
述べたが、この第5の実施形態では、図7に示すよう
に、シュー59の斜板側平面部59bに十字状の穴61
が設けられ、十字状の穴61に十字状の弾性部材53が
収容されている。
【0055】弾性部材53がシュー59の十字状の穴6
1に収容され、弾性部材53はシュー59の斜板側平面
部59bの半径方向に移動できないので、万一弾性部材
53が破損したとしても、その破損部分がシュー59の
十字状の穴61から飛び出さない。また、シュー59の
斜板側平面部59bと斜板8の摺動面8aとの隙間を通
じてシュー59の十字状の穴61に潤滑油が溜まり、こ
の穴61から潤滑油が供給される。
【0056】この発明の第5の実施形態に係る斜板式圧
縮機によれば、前述の第1の実施形態に係る斜板式圧縮
機と同様の効果を得ることができるとともに、十字状の
穴61を通じてシュー59の斜板側平面部59bへと潤
滑油を供給することができるので、摺動性を向上させる
ことができ、更には、万一弾性部材53が破損したとし
ても、その破損部分がシュー59の十字状の穴61から
飛び出さない。
【0057】図8はこの発明の第6の実施形態に係る斜
板式圧縮機のシューと弾性部材とを示し、同図(a)は
側面図、同図(b)は底面図、同図(c)はF−F線に
沿う断面図である。
【0058】前述の第1の実施形態では、シュー19の
斜板側平面部19bに設けられた環状凹部19cに、断
面が円形の環状の弾性部材13を装着した場合について
述べたが、この第6の実施形態では、図8に示すよう
に、シュー69の斜板側平面部69bに十字状の溝71
が設けられ、十字状の溝71に十字状の弾性部材63が
収容されている。
【0059】シュー69の斜板側平面部69bが十字状
の溝71によって4つに分割されている点が、前述の第
5の実施形態と異なる。
【0060】したがって、潤滑油が溝71内を流通し、
この溝を通じて潤滑油がシュー69の斜板側平面部69
bに供給される。
【0061】この発明の第6の実施形態に係る斜板式圧
縮機によれば、前述の第1の実施形態に係る斜板式圧縮
機と同様の効果を得ることができるとともに、十字状の
溝71を通じてシュー69の斜板側平面部69bへと潤
滑油を供給することができるので、摺動性を向上させる
ことができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の斜板
式圧縮機によれば、圧縮工程時、シューの斜板側平面部
と斜板の摺動面との面圧が上がり、シューに装着された
弾性部材は弾性変形し、シューの斜板側平面部と斜板の
摺動面とが直接接触し、圧縮工程から吸入工程に移ると
き、シューの斜板側平面部と斜板の摺動面とが離れる
が、シューに装着された弾性部材は斜板と接触している
ので、シューが安定し、その結果、ピストンとシュー、
又はシューと斜板との衝撃による騒音の発生を防ぐこと
ができるとともに、摩耗を抑制することができる。
【0063】また、シューの斜板側平面部と斜板の摺動
面とクリアランスが適正値より大きすぎたとしても、弾
性部材によりシューが安定するので、煩雑な作業を要す
るクリアランス管理を省略でき、組付けが容易になる。
仮に、シューの斜板側平面部と斜板の摺動面とのクリア
ランスが組付け後の摩耗により大きくなったとしても、
弾性部材によりシューの安定状態は維持されるので、騒
音の問題は生じない。
【0064】請求項2記載の斜板式圧縮機によれば、弾
性部材が環状であり、その形状が単純であり、シューへ
の装着も簡単であるため、組付け性が良い。
【0065】請求項3記載の斜板式圧縮機によれば、弾
性部材が環状の皿ばねであり、その形状が単純であり、
シューへの装着も簡単であるため、組付け性が良い。
【0066】請求項4記載の斜板式圧縮機によれば、弾
性部材にシューの斜板側平面部に潤滑油を導く潤滑油導
入路が設けられているので、弾性部材が環状であったと
しても、潤滑油導入路を通じてシューの斜板側平面部に
潤滑油を導入することができ、斜板とシューとの間の摩
耗が抑制され、摺動性も向上する。
【0067】請求項5記載の斜板式圧縮機によれば、シ
ューの斜板側平面部から球面部へ抜ける潤滑油導入孔が
設けられているので、弾性部材が潤滑油導入路を有して
いないときにも、シューの潤滑油導入孔を通じてシュー
の斜板側平面部に潤滑油を導入することができ、斜板と
シューとの間の摩耗が抑制され、摺動性も向上する。
【0068】請求項6記載の斜板式圧縮機によれば、弾
性部材がシューの十字状の穴に収容され、シューの斜板
側平面部の半径方向に移動できないので、万一弾性部材
が破損したとしても、その破損部分がシューの十字状の
穴から飛び出さない。また、シューの斜板側平面部と斜
板の摺動面と隙間を通じてシューの十字状の穴に潤滑油
が溜まり、この穴から潤滑油が供給され、摩耗が抑制さ
れ、摺動性も向上する。
【0069】請求項7記載の斜板式圧縮機によれば、弾
性部材が十字状であり、シューの斜板側平面部が前記十
字状の溝によって4つに分割されているので、潤滑油が
溝内を流通し、この溝を通じて潤滑油がシューの斜板側
平面部に供給され、摩耗が抑制され、摺動性も向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1の実施形態に係る斜板式
圧縮機の縦断面図である。
【図2】図2は図1の斜板式圧縮機の一部を示す拡大断
面図である。
【図3】図3はシュー及び弾性部材を説明するための図
である。
【図4】図4はこの発明の第2の実施形態に係る斜板式
圧縮機のシュー及び弾性部材を説明するための図であ
る。
【図5】図5はこの発明の第3の実施形態に係る斜板式
圧縮機のシュー及び弾性部材を説明するための図であ
る。
【図6】図6はこの発明の第4の実施形態に係る斜板式
圧縮機のシュー及び皿ばねを説明するための図である。
【図7】図7はこの発明の第5の実施形態に係る斜板式
圧縮機のシュー及び弾性部材を説明するための図であ
る。
【図8】図8はこの発明の第6の実施形態に係る斜板式
圧縮機のシュー及び弾性部材を説明するための図であ
る。
【図9】図9は従来の斜板式圧縮機を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1,2 シリンダブロック 7 回転軸 8 斜板 11 シリンダボア 12 ピストン 13,14,33,43,53,63 弾性部材 19,20,39,59,69 シュー 19b,20b,39b,59b,69b シューの斜
板側平面部 19a,20a,39a シューの球面部 19c,20c シューの環状凹部 31,51 潤滑油導入路 41 潤滑油導入孔 61 十字状の孔 71 十字状の溝
フロントページの続き (72)発明者 榎本 勝利 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセル江南工場内 (72)発明者 新井 克彦 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセル江南工場内 (72)発明者 吉井 清司 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセル江南工場内 (72)発明者 佐藤 秀治 群馬県邑楽郡邑楽町大字篠塚1538番地 株 式会社玉製作所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロック内に収容され、回転軸
    と一体に回転する斜板と、 前記シリンダブロックのシリンダボア内に摺動可能に収
    容されるピストンと、 前記ピストンと前記斜板との間に配設されるほぼ半球体
    状のシューとを備えた斜板式圧縮機において、 前記斜板に常時接触する弾性部材が前記シューに装着さ
    れていることを特徴とする斜板式圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記弾性部材が環状であり、 この弾性部材が前記シューの斜板側平面部に設けられた
    環状凹部に装着されていることを特徴とする請求項1記
    載の斜板式圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材が環状の皿ばねであり、 この弾性部材が前記シューの斜板側平面部に設けられた
    環状凹部に装着されていることを特徴とする請求項1記
    載の斜板式圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記弾性部材に前記シューの斜板側平面
    部に潤滑油を導く潤滑油導入路が設けられていることを
    特徴とする請求項2又は3記載の斜板式圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記シューに前記シューの斜板側平面部
    からピストン側球面部へ抜ける潤滑油導入孔が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の
    斜板式圧縮機。
  6. 【請求項6】 前記弾性部材が十字状であり、 この弾性部材が前記シューの斜板側平面部に設けられた
    十字状の穴に保持されていることを特徴とする請求項1
    記載の斜板式圧縮機。
  7. 【請求項7】 前記弾性部材が十字状であり、 この弾性部材が前記シューの斜板側平面部に設けられた
    十字状の溝に保持され、 前記シューの斜板側平面部が前記十字状の溝によって4
    つに分割されていることを特徴とする請求項1記載の斜
    板式圧縮機。
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