WO2008015935A1 - Dispositif de fourniture d'électricité pour porte coulissante - Google Patents

Description

明 細 書

スライドドア用給電装置

技術分野

[0001] 本発明は、自動車の車体側からスライドドア内の機器に常時給電を行うためのスラ イドドア用給電装置に関するものである。

背景技術

[0002] ワンボックスカーやワゴン車等に用いられているスライドドア内には、ノ ワーウインド モーター、スィッチ、スピーカ一等の電装品が組み込まれている。これらの電装品に 車体側から給電を行うためには、車体側からスライドドア側へ配線体（ワイヤハーネス )を配索すると共に、この配線体力 Sスライドドアの開閉に追従できるようにする必要が ある。配線体として、従来は高屈曲性の丸線が使用されている。

[0003] 従来、この種のスライドドア用給電装置としては、車体側に電線巻き取りユニットを 設置し、スライドドアの開閉に伴う電線の余長を、電線を巻き取ることによって吸収す る方式が公知である（特許文献 1参照）。特許文献 1に開示されてレ、るスライドドア用 給電装置では、配線体の垂れ下がりを防止するために、ガイドチューブが用いられて いる。

[0004] また他の方式のスライドドア用給電装置としては、車体側の所定位置とスライドドア 間に、配線体を収容したコルゲートチューブを、屈曲の余裕をもたせて配索し、この コルゲートチューブの一方の端部をスライドドアに固定し、他方の端部付近を車体に 取り付けられた金具により横方向に首振り可能に支持したものも公知である（特許文 献 2参照）。

[0005] さらに別の方式のスライドドア用給電装置として、図 42に示すような複数の駒部材 1 02を連結してなるケーブルガイド 101を用いて、配線体を車体本体 103側からスライ ドドア 104側に配索したものがある（特許文献 3参照）。ケーブルガイド 101は、たるみ が生じている状態では、 S字形状に屈曲するように配設されている。

特許文献 1 :特開平 11 93514号公報

特許文献 2：特開 2002— 79892号公幸 特許文献 3：特開 2004— 34759号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0006] しかしながら、従来のスライドドア用給電装置において、スライドドアの開閉時に乗 車者から配線体が見えたり隠れたりし、配線体がランダムに動いて見栄えが悪いとい つた問題があった。また、スライドドアを全開して乗下車する際に、配線体がランダム に露出していると、配線体を踏んでしまう恐れもあった。配線体がケーブルガイドに収 納されて!/、る従来のスライドドア用給電装置では、ケーブルガイドを踏んで破損して しまう恐れがあった。

[0007] また、ガイドチューブやコルゲートチューブ等の外装チューブを用いて配線体の動 きを調整するようにしている力 S、車体力 スライドドアまで配索されている配線体全体 を一体の外装チューブに収納してから配索するようにしていることから、外装チューブ の設置や配線体の配索に手間力かかるといった問題がある。また、スライドドアの開 閉に伴って配線体が移動する区間と移動しない区間とで一体の外装チューブに収 納したために、配線体の移動時に大きな負荷が加わったり十分な保護性能が得られ ないといった問題もある。

[0008] そこで、本発明の 1つの目的は、これらの問題を解決するためになされたものであり 、スライドドアへの給電を行う配線体が外部に露出しないように配索されたスライドドア 用給電装置を提供することにある。本発明の他の 1つの目的は、スライドドアへの給 電を行う配線体が車体とスライドドアの間でランダムに移動するのを防止したスライド ドア用給電装置を提供するにある。本発明の他の 1つの目的は、スライドドアの開閉 に伴う配線体の挙動に好適な外装チューブを敷設したスライドドア用給電装置を提 供することにある。

課題を解決するための手段

[0009] 本発明のスライドドア用給電装置の 1つの態様は、車体のガイドレール収納部に収 納されたガイドレールに沿って、ブラケットを移動させることで開閉可能に構成された スライドドアに対し、前記車体から常時給電を行うスライドドア用給電装置であって、 前記車体側から前記スライドドア側に給電する配線体と、前記ガイドレール収納部内 の所定の取付位置に取付けられ、前記スライドドアの開閉時に前記配線体が前記ガ イドレール収納部内を移動するように前記配線体を把持している車体側固定部と、前 記ブラケットの所定の取付位置に取付けられ、前記スライドドアの開閉時に前記配線 体が前記ガイドレール収納部内を移動するように前記配線体を把持しているブラケッ ト側固定部と、を備えることを特徴とする。

[0010] 本発明のスライドドア用給電装置の他の態様は、前記配線体として、少なくとも前記 車体側固定部と前記ブラケット側固定部との間にフラットケーブルが配索され、前記 フラットケーブル力 S、フラット面を垂直にして水平面内で移動軌跡を形成するよう配索 されていることを特徴とする。

[0011] 本発明のスライドドア用給電装置の他の態様は、前記車体側固定部が、前記ガイド レールの略中央位置に取付けられ、前記車体側固定部が、前記ガイドレールよりさら に前記車体の内側に取付けられていることを特徴とする。

[0012] 本発明のスライドドア用給電装置の他の態様は、前記車体側固定部が、前記車体 力 前記配線体を引出している引出し方向に、所定角度の傾斜面を有し、前記車体 側固定部力 前記車体から前記配線体を引出している引出し方向とは反対側の位 置に、所定曲率半径の第 1の R部を有していることを特徴とする。

[0013] 本発明のスライドドア用給電装置の他の態様は、前記ブラケット側固定部が、第 2の R部と第 3の R部とを有しており、前記配線体を前記第 2の R部と前記第 3の R部との 間に配索していることを特徴とする。

[0014] 本発明のスライドドア用給電装置の他の 1つの態様は、車体のガイドレール収納部 に収納されたガイドレールに沿って、ブラケットを移動させることで開閉可能に構成さ れたスライドドアに対し、前記車体から常時給電を行うスライドドア用給電装置であつ て、前記車体側から前記スライドドア側に給電する配線体と、前記ブラケットの所定の 取付位置に取付けられて前記配線体を把持して!/、るブラケット側固定部と、前記配 線体を前記ブラケットの裏面に配索して固定するブラケット用配索部材と、を備えるこ とを特徴とする。

[0015] 本発明のスライドドア用給電装置の他の態様は、前記ブラケット用配索部材が、前 記配線体を内部に揷通させる配索チューブと、前記配索チューブを前記ブラケット裏 面に固定する固定具とを備えることを特徴とする。

[0016] 本発明のスライドドア用給電装置の他の態様は、前記配線体がフラットケーブルで あって、前記ブラケット用配索部材カ 前記ブラケット側固定部から前記ブラケットの 裏面と非平行に引き出された前記フラットケーブルを、前記ブラケットの裏面と平行に なるよう調整するフラット面調整部を備えることを特徴とする。

[0017] 本発明のスライドドア用給電装置の他の態様は、前記ブラケット用配索部材が、前 記フラットケーブルを折り返すことで配索方向を調整する配索方向調整部をさらに備 えることを特 ί毁とする。

[0018] 本発明のスライドドア用給電装置の他の態様は、前記ブラケット用配索部材が、前 記ブラケット裏面に固定され、前記フラットケーブルと前記フラット面調整部と前記配 索方向調整部とを載置している配索基部をさらに備えることを特徴とする。

[0019] 本発明のスライドドア用給電装置の他の 1つの態様は、車体のガイドレール収納部 に収納されたガイドレールに沿って、ブラケットを移動させることで開閉可能に構成さ れたスライドドアに対し、前記車体から常時給電を行うスライドドア用給電装置であつ て、前記車体側から前記スライドドア側に給電する配線体と、前記ガイドレール収納 部内の所定の取付位置に取付けられて前記配線体を把持している車体側固定部と 、前記ブラケットの所定の取付位置に取付けられて前記配線体を把持して!/、るブラケ ット側固定部と、少なくとも前記車体側固定部と前記ブラケット側固定部との間に配索 されて前記配線体を収納している外装チューブと、を備え、前記外装チューブは、略 平板形状の上面と下面とが水平となるよう配索され、前記スライドドアの開閉に伴って 前記ガイドレール収納部内を移動するよう屈曲する構造を有していることを特徴とす

[0020] 本発明のスライドドア用給電装置の他の態様は、前記外装チューブが、前記上面 の厚さを大きくして剛性を高くし、前記下面の厚さを小さくして剛性を低くすることで、 前記上面を外側とし前記下面を内側とする曲折部を形成していることを特徴とする。

[0021] 本発明のスライドドア用給電装置の他の態様は、前記外装チューブが、前記上面 の伸縮性を高くすることで、前記上面を外側とする曲折部を形成していることを特徴と する。 [0022] 本発明のスライドドア用給電装置の他の態様は、前記外装チューブの前記下面に 、配索方向と垂直な方向の溝部が所定の間隔で形成されており、前記外装チューブ が前記下面を内側とする曲折部を形成していることを特徴とする。

[0023] 本発明のスライドドア用給電装置の他の 1つの態様は、車体のガイドレール収納部に 収納されたガイドレールに沿って、ブラケットを移動させることで開閉可能に構成され たスライドドアに対し、前記車体から常時給電を行うスライドドア用給電装置であって 、前記車体側から前記スライドドア側に給電する配線体と、前記ブラケットの所定の 取付位置に取付けられて前記配線体を把持してレ、るブラケット側固定部と、前記ブラ ケット側固定部から弓 Iき出された前記配線体を前記ブラケットの縁部に沿って前記ス ライドドアまで配索して!/、る配線支持部と、を備えることを特徴とする。

[0024] 本発明のスライドドア用給電装置の他の態様は、前記配線支持部が、少なくとも前 記配線体の幅以上の長さの対向する 2つの固定爪を 1組としてこれを 2組以上備え、 前記配線体が前記 2つの固定爪の間に挿入されていることを特徴とする。

[0025] 本発明のスライドドア用給電装置の他の態様は、前記配線支持部が、前記配線体 を載置可能に形成された載置爪と、前記載置爪と対向して前記配線体を固定する固 定金具とを 1組として、これを 2組以上備え、前記載置爪が、前記ブラケットと一体に 形成されて!/ヽることを特徴とする。

[0026] 本発明のスライドドア用給電装置の他の態様は、前記配線支持部が、内部に前記 配線体を揷通可能な配索チューブと、前記配索チューブを前記ブラケットに固定す るための取付金具とからなることを特徴とする。

[0027] 本発明のスライドドア用給電装置の他の 1つの態様は、車体のガイドレール収納部 に収納されたガイドレールに沿って、ブラケットを移動させることで開閉可能に構成さ れたスライドドアに対し、前記車体から常時給電を行うスライドドア用給電装置であつ て、前記車体側から前記スライドドア側に給電する配線体と、前記ガイドレール収納 部内の所定の取付位置に取付けられて前記配線体を把持している車体側固定部と 、前記ブラケットの車体側端部に取付けられて前記配線体を把持しているブラケット 側固定部と、前記スライドドアの所定の取付位置に取付けられて前記配線体を把持 して!/、るスライドドア側固定部と、前記配線体を内部に揷通させて保護して!/、る外装 チューブと、を備え、前記外装チューブは、少なくとも前記ブラケット側固定部から前 記ブラケットの前記スライドドア側端部まで敷設されていることを特徴とする。

[0028] 本発明のスライドドア用給電装置の他の態様は、前記車体側固定部から前記ブラ ケット側固定部までの区間には、前記ブラケットに敷設される前記外装チューブとは 別の第 2の外装チューブが敷設され、前記第 2の外装チューブは前記外装チューブ より低!/、剛性を有して!/、ることを特徴とする。

[0029] 本発明のスライドドア用給電装置の他の態様は、前記配線体として、少なくとも前記 車体側固定部と前記ブラケット側固定部との間にフラットケーブルが配索され、前記 フラットケーブルは、平角導体を所定の被膜で被覆して形成されたものであることを 特徴とする。

発明の効果

[0030] 本発明によれば、スライドドアへの給電を行う配線体が外部に露出しないように配 索されたスライドドア用給電装置を提供することができる。本発明のスライドドア用給 電装置は、スライドドアの開閉に伴って配線体がガイドレール収納部内を移動するよ うに構成されていることから、配線体が外部に露出して破損したり見栄えを悪化させ るのを防止することができる。

[0031] 本発明のスライドドア用給電装置は、配線体をブラケットの裏に配索するようにした ことから、スライドドアの開閉に伴って配線体が外部に露出するのを防止することがで き、見栄えの良好なスライドドア用給電装置を提供することができる。更に、本発明の スライドドア用給電装置は、スライドドアの開閉に伴って配線体を収納する外装チュ ーブがガイドレール収納部内を移動するように構成されていることから、配線体が外 部に露出して破損したり見栄えを悪化させるのを防止することができる。

[0032] 本発明によれば、スライドドアへの給電を行う配線体が車体とスライドドアの間でラ ンダムに移動するのを防止したスライドドア用給電装置を提供することができる。本発 明のスライドドア用給電装置によれば、配線体をブラケットの縁部に沿って配索する ようにしたことから、スライドドアの開閉に伴って配線体が車体とスライドドアの間でラ ンダムに動くのを防止することができ、見栄えの良好なスライドドア用給電装置を提供 すること力 Sでさる。 [0033] 本発明によれば、スライドドアの開閉に伴う配線体の挙動に好適な外装チューブを 敷設したスライドドア用給電装置を提供することができる。本発明のスライドドア用給 電装置では、少なくとも配線体が外部から損傷を受ける恐れが最も高いブラケット上 の配索位置に外装チューブを敷設することで、配線体が外部から損傷を受けることの ¾ 、よう保護すること力 Sでさる。

図面の簡単な説明

[0034] [図 1]本発明の第 1の実施形態に係るスライドドア用給電装置の平面図である。

[図 2]スライドドア周辺の車両構造を示す平面図である。

[図 3]車体側固定部の平面図である。

[図 4]車体側固定部における配線体の軌跡を示す平面図である。

[図 5]ブラケット側固定部の平面図である。

[図 6]スライドドアの開閉に伴って配線体が描く軌跡を示す平面図である。

[図 7]本発明の第 2の実施形態に係るスライドドア用給電装置の平面図である。

[図 8]第 3の実施形態に係るスライドドア用給電装置の平面図である。

[図 9]第 3の実施形態のブラケット用配索部材がブラケットの裏面に固定された状態を 示す図である。

[図 10]第 4の実施形態に係るスライドドア用給電装置の平面図である。

[図 11]第 4の実施形態に係るブラケット用配索部材がブラケットの裏面に設置された 状態を示す図である。

[図 12]フラット面調整部の 1実施例を示す図である。

[図 13]配索方向調整部の 1実施例を示す図である。

[図 14]第 5の実施形態に係るブラケット用配索部材を示す図である。

[図 15]本発明の第 6の実施形態に係るスライドドア用給電装置の平面図である。

[図 16]第 6の実施形態に係る外装チューブの構造を示す図である。

[図 17]外装チューブの屈曲状態を示す図である。

[図 18]第 6の実施形態に係る外装チューブの移動軌跡を示す図である。

[図 19]第 7の実施形態に係る外装チューブの構造を示す図である。

[図 20]第 7の実施形態に係る外装チューブの曲折部を示す図である。 園 21]第 8の実施形態に係る外装チューブの構造を示す図である。

園 22]第 8の実施形態に係る外装チューブの曲折部を示す図である。

園 23]第 9の実施形態に係る外装チューブの構造を示す図である。

園 24]第 9の実施形態に係る外装チューブの曲折部を示す図である。

園 25]第 10の実施形態に係る外装チューブの構造を示す図である。

園 26]第 10の実施形態に係る外装チューブの曲折部を示す図である。

園 27]第 11の実施形態に係る外装チューブの構造を示す図である。

園 28]第 11の実施形態に係る外装チューブの曲折部を示す図である。

園 29]本発明の第 12の実施形態に係るスライドドア用給電装置の平面図である。

[図 30]スライドドア周辺の車両構造を示す平面図である。

園 31]第 12の実施形態における配線支持部の構造を示す図である。

[図 32]配線体がフラットケーブルの場合の配線支持部の構造を示す図である。 園 33]固定爪の先端に留め金を嵌合するようにした配線支持部を示す図である。 園 34]本発明の第 13の実施形態における配線支持部の構造を示す図である。 園 35]本発明の第 14の実施形態における配線支持部の構造を示す図である。 園 36]第 15の実施形態に係るスライドドア用給電装置の平面図である。

[図 37]スライドドア周辺の車両構造を示す平面図である。

園 38]ブラケットの裏面に敷設された第 15の実施形態の外装チューブを示す平面図 である。

園 39]第 16の実施形態の外装チューブを示す平面図である。

[図 40]第 17の実施形態に係るスライドドア用給電装置の平面図である。

園 41]第 18の実施形態に係るスライドドア用給電装置の平面図である。

[図 42]従来のスライドドア用給電装置の平面図である。

符号の説明

10、 40、 100、 200、 300、 400 スライドドア用給電装置

11、 41、 110 車体側固定部

11 a, 41a 傾斜面

l ib, 41b、 11 1 第 1の R部 、 120 ブラケット側固定部

a, 121 第 2の R部

b 第 3の R部

、 130 配線体

曲折部

、 140 車体

、 141 ガイドレーノレ

、 142 ステップ

、 143 ガイド、レール収納部

、 104、 150、 304、 404、 504、 904 スライドドア 、 151 ブラケット

1、 901 ケーブルガイド

2、 302、 402、 502、 902 駒部材

3、 303、 403、 503、 903 車体

0、 260 ブラケット用配索部材

1 配索チューブ

2 固定具

0 フラットケーブル

1 フラット面調整部

2 配索方向調整部

3 配索基部

配線押え

7 ビス

1 配索基部

2 保護カバー

1 ケーブルガイド

1、 231、 331、 431、 531、 631 外装チューブ 、 232、 332、 432、 532、 632 上面 133 233、 333、 433、 533、 633 下面

134 側面

135 中空部

136 236、 336、 436、 536、 636 曲折部

334 434 溝

534 突出部

160 260、 360 配線支持部

161 162 固定爪

163 留め金

261

262 固定金具

263

264

361 配索チューブ

362 取付金具

363 ビス

152 スライドドア側固定部

161 261、 361、 461 外装チューブ

162 262 固定金具

501 ケーブルガイド

発明を実施するための最良の形態

[0036] 本発明の好ましい実施の形態におけるスライドドア用給電装置について、図面を参 照して詳細に説明する。なお、同一機能を有する各構成部については、図示及び説 明簡略化のため、同一符号を付して示す。

[0037] 本発明の第 1の実施の形態に係るスライドドア用給電装置の平面図を図 1に示す。

本実施形態のスライドドア用給電装置 10は、スライドドアを開閉するために車体に設 置されたガイドレール 21の近傍に配設される。スライドドア周辺の車両構造の 1例を 図 2に示す。同図では、スライドドア 30の前方下部に設置されたブラケット 31と、図示 しない前方上部に設置された別のブラケット、及びスライドドア 30の後方に設置され たさらに別のブラケットで、スライドドア 30が支えられている。

[0038] 車体 20側には、スライドドア入り口部にステップ 22が設けられており、その下にガイ ドレール 21が設置されている。ガイドレール 21が設置されているガイドレール収納部 23 (図 2の斜線で示す）は、ブラケット 31を通過させるための空間となっている。ブラ ケット 31の車体側先端に取付けられた図示しないローラーがガイドレール 21を移動 することで、スライドドア 30が開閉する構造となっている。

[0039] なお、スライドドア 30の上部に設置されているブラケットに対してもガイドレール収納 部が設けられており、本発明のスライドドア用給電装置を上部のブラケット及びガイド レール収納部に適用することができる。あるいは、上部と下部の両方に適用すること も可能である。

[0040] ガイドレール 21は、スライドドア 30が図 2に示す全開の状態から半分程度閉まるま では、スライドドア 30を車体 20にほぼ平行に移動させるよう、車体にほぼ平行に設置 されている。スライドドア 30をさらに全閉まで移動させるときには、スライドドア 30を車 体 20側に引き寄せる必要があるため、ガイドレール 21は、中央部付近から前方に向 かって車体 20の内側に曲げられている。

[0041] 本実施形態のスライドドア用給電装置 10は、ガイドレール収納部 23に設置された 車体側固定部 11と、ブラケット 31に設置されたブラケット側固定部 12と、車体側固定 部 11とブラケット側固定部 12とで把持され、車体 20側からスライドドア 30側に給電す る配線体 13とを備えている。本実施形態では、スライドドア用給電装置 10がガイドレ ール収納部 23の内部に設置され、スライドドア 30を開閉中に配線体 13がガイドレー ル収納部 23からはみ出すことのな!/、よう、車体側固定部 11とブラケット側固定部 12 の構造及び取付位置を決定して!/、る。

[0042] 車体側固定部 11は、ガイドレール 21の設置位置よりさらに車体 20の内側に設置さ れている。これは、車体側固定部 11がガイドレール 21を移動するブラケット 31と干渉 しないようにするとともに、配線体 13がガイドレール 21の設置位置よりできるだけ内 側を移動するようにするためである。

[0043] また、スライドドア 30の開閉方向における車体側固定部 11の設置位置は、ガイドレ ール 21のほぼ中央位置としている。このようにすることにより、スライドドア 30を全閉に したときと全開にしたときとで、車体側固定部 11からブラケット側固定部 12までの距 離をほぼ等しくすること力 Sできる。その結果、車体側固定部 11からブラケット側固定 部 12までの配線体 13の長さを、スライドドア 30を全閉または全開にした時に弛みの ない長さとすることができる。配線体 13の長さをこのようにしたとき、スライドドア 30が 全閉と全開の途中の状態にあるとき。配線体 13に弛みが生じる。

[0044] 本実施形態のスライドドア用給電装置 10では、配線体 13が弛んだときにもガイドレ ール収納部 23から外部にはみ出さないよう、車体側固定部 11を図 3に示すような構 造としている。図 3において、車体側固定部 11は傾斜面 11aと第 1の R部 l ibとを有 しており、配線体 13は傾斜面 11aと第 1の R部 l ibとの間に配索される構造となって いる。

[0045] 車体側固定部 11をこのような構造としたとき、配線体 13は図 4に示すような軌跡を 描く。すなわち、スライドドア 30が全閉のときには、配線体 13は、第 1の R部 l ibに巻 きついて符号 13aのような状態で前方に伸びている。そして、スライドドア 30を開けて いくと、配線体 13の曲折部 14が後方に移動していくのに伴って、図 4の符号 13iのよ うに、配線体 13は傾斜面 11aを這うようにして後方に移動していく。スライドドア 30が 全開になると、図 4の符号 13bのように、配線体 13は傾斜面 11aに接した状態で後方 に伸びている。

[0046] このように、車体側固定部 11に傾斜面 11aと第 1の R部 l ibを設けることにより、配 線体 13の曲折部 14を傾斜面 11a及びガイドレール収納部 23の壁面にほぼ平行に 移動させることが可能となる。傾斜面 11aの傾斜角 Aと第 1の R部 l ibの曲率半径 R は、車体側固定部 11の取付位置、配線体 13の長さ、ガイドレール収納部 23の幅及 び奥行き寸法等によって好適な値を決定することができる。

[0047] 一方、ブラケット 31に設置されたブラケット側固定部 12は、図 5に示すように、第 2 の R部 12aと第 3の R部 12bとを有しており、配線体 13が第 2の R部 12aと第 3の R部 1 2bとの間に配索されている。本実施形態のスライドドア用給電装置 10では、配線体 1 3は、スライドドア 30が全開のときに第 2の R部 12aに巻きつき、全閉のときには第 3の R部 12bに巻きつく。 [0048] 上記のように構成された本実施形態のスライドドア用給電装置 10では、スライドドア 30の開閉に伴って配線体 13が、図 6に示すような軌跡を描いて移動する。すなわち 、スライドドア 30が全閉のとき、ブラケット 31は符号 31aで示す最前方の位置にあり、 配線体 13は、符号 13aで示すように、第 1の R部 l ibと第 3の R部 12bとに巻きついて 直線状になる。

[0049] スライドドア 30を全閉の状態から全開の方向に向けて移動させていくと、ブラケット 3 1は符号 31i、 31jの位置へと移動していく。それに伴い、配線体 13も符号 13i、 13j へと移動していく。このとき、配線体 13は弛んだ状態にあり、車体側固定部 11とブラ ケット側固定部 12との間で、配線体 13が折り返すように曲がって曲折部 14を形成し ている。この曲折部 14は、スライドドア 30を全開の方向に移動させるのに伴って、第 1の R部 l ibを起点に、全開の方向に移動していく。

[0050] スライドドア 30を全開から全閉の方向に移動させる場合も同様に、曲折部 14が第 2 の R部 12aを起点に全閉の方向に移動していく。上記のように、スライドドア 30の開閉 に伴って、曲折部 14が傾斜面 1 la及びガイドレール収納部 23の壁面に沿って移動 することにより、配線体 13が、例えば大きく弧を描いてガイドレール収納部 23の外部 に露出するようなことがなくなる。

[0051] スライドドア 30が全開になると、ブラケット 31は符号 31bで示す最後方の位置にあり 、配線体 13は、符号 13bで示すように、傾斜面 11aに張り付くと同時に第 2の R部 12 aに巻きついて直線状になる。このように、本実施形態のスライドドア用給電装置 10で は、スライドドア 30が全閉、全開、あるいはその中間位置にあっても、配線体 13をガ イドレール収納部 23の内部で移動させることが可能となり、外部に露出する恐れはな くなる。

[0052] 車体側固定部 11とブラケット側固定部 12との間に配索される配線体 13には、フラ ットケーブルを用いるのが好ましい。フラットケーブルは、フラット面を垂直にして水平 面内で移動軌跡を形成するよう配索される。配線体 13が複数枚重ねて配索されたフ ラットケーブルの場合、これが曲折部 14で曲げられても元の直線状に回復する復元 力を有しているため、配線体 13が大きく弧を描いてガイドレール収納部 23の外部に 露出する恐れはなぐその内部だけで配線体 13を移動させることができる。 [0053] 配配線線体体 1133にに用用いいるるフフララッットトケケーーブブルルととししてて、、内内包包さされれるる導導体体がが平平角角導導体体ままたたはは丸丸線線 ののいいずずれれででああっっててももよよいいがが、、よよりり好好ままししくくはは平平角角導導体体をを内内包包ししたたフフララッットトケケーーブブルルをを用用 いいるるののががよよいい。。ままたた、、配配線線体体 1133はは、、少少ななくくとともも車車体体側側固固定定部部 1111ととブブララケケッットト側側固固定定部部 11 22ととのの間間でで配配線線体体保保護護管管のの内内部部にに収収容容さされれてていいるるののがが配配線線体体 1133をを保保護護すするる観観点点かか らら好好ままししぐぐ配配線線体体保保護護管管ととししててココルルゲゲーートトチチュューーブブななどどのの可可撓撓性性をを有有すするるももののをを用用いい るるここととががよよりり好好ままししいい。。

[0054] ブブララケケッットト側側固固定定部部 1122かからら先先ののススラライイドドドドアア 3300側側へへのの配配線線体体はは、、配配線線体体 1133ををささららにに 先先ままでで延延長長ししてて用用いいててももよよいいしし、、例例ええばばココネネククタタをを用用いいてて別別のの配配線線体体にに接接続続すするるよようう ににししててももよよいい。。ブブララケケッットト側側固固定定部部 1122かからら先先ののススラライイドドドドアア 3300側側へへのの配配線線体体はは、、フフララッッ トトケケーーブブルルででああっっててももよよ!!//、、しし、、例例ええばば丸丸線線をを用用いいててももょょレレ、、。。

[0055] 本本発発明明のの第第 22のの実実施施形形態態にに係係るるススラライイドドドドアア用用給給電電装装置置をを、、図図 77をを用用いいてて説説明明すするる。。

図図 77にに示示すすススラライイドドドドアア用用給給電電装装置置 4400でではは、、車車体体側側固固定定部部 4411のの向向ききがが、、図図 11にに示示すす 実実施施形形態態ののももののととはは逆逆向向ききににななっってていいるる。。ここのの場場合合ににはは、、配配線線体体 1133はは、、ススラライイドドドドアア 33 00がが全全閉閉ののととききにに傾傾斜斜面面 4411aaにに張張りり付付きき、、全全開開ののととききににはは第第 11のの RR部部 4411bbにに巻巻ききつつくく。。 本本実実施施形形態態ににおおいいててもも、、ススラライイドドドドアア 3300がが全全閉閉、、全全開開、、ああるるいいははそそのの中中間間位位置置ににああつつ ててもも、、配配線線体体 1133ををガガイイドドレレーールル収収納納部部 2233のの内内部部でで移移動動ささせせるるここととがが可可能能でであありり、、外外部部 にに露露出出すするる恐恐れれははなないい。。

[0056] 本本発発明明のの第第-- 33のの実実施施のの形形態態にに係係るるススラライイドドドドアア用用給給電電装装置置のの平平面面図図をを図図 88にに示示すす。。

本本実実施施形形態態ののススラライイドドドドアア用用給給電電装装置置 110000はは、、ススラライイドドドドアアをを開開閉閉すするるたためめにに車車体体にに 設設置置さされれたたガガイイドドレレーールル 114411のの近近傍傍にに配配設設さされれるる。。ススラライイドドドドアア周周辺辺のの車車両両構構造造のの 11 例例はは図図 22をを参参照照ししてて説説明明ししたた通通りりででああるる。。

[0057] 本本実実施施形形態態ののススラライイドドドドアア用用給給電電装装置置 110000はは、、ガガイイドドレレーールル収収納納部部 114433にに設設置置さされれ たた車車体体側側固固定定部部 111100とと、、ブブララケケッットト 115511にに設設置置さされれたたブブララケケッットト側側固固定定部部 112200とと、、車車体体 114400側側かかららススラライイドドドドアア 115500側側にに給給電電すするる配配線線体体 113300とと、、配配線線体体 113300ををブブララケケッットト 115511 のの裏裏面面にに配配索索ししてて保保持持ししてていいるるブブララケケッットト用用配配索索部部材材 116600ととをを備備ええてていいるる。。配配線線体体 1133 00はは、、車車体体側側固固定定部部 111100ととブブララケケッットト側側固固定定部部 112200ととでで把把持持さされれ、、ささららににブブララケケッットト用用

[0058] 本実施形態のブラケット用配索部材 160がブラケット 151の裏面に固定された状態 を図 9に示す。ブラケット用配索部材 160は、配線体 130を内部に揷通させた配索チ ユーブ; 161と、配索チューブ 161をブラケット 151に固定するための固定具 162から なっている。図 9に示す実施例では、配線体 130としてフラットケーブルを用いた例を 示しており、配索チューブ 161をフラットケーブルの揷通に好適なフラットな形状とし ている。配線体 130は、フラットケーブルに限らず、例えば丸線であってもよい。

[0059] 図 8及び図 9に示す実施例では、配線体 130であるフラットケーブルを車体側固定 部 110からブラケット側固定部 120までの間でフラット面が垂直になるように配索して いることから、ブラケット側固定部 120からブラケット 151に向けても垂直に引き出され ている。本実施形態では、断面が垂直から水平に捻られた後ブラケットの形状に合わ せて湾曲させた配索チューブ 161を用いることにより、垂直に配索されたフラットケー ブルをブラケット 151の裏面に水平に固定できるようにしている。

[0060] 配線体 130を揷通させた配索チューブ 161は、固定具 162でブラケット 151に固定 されている。固定具 162は、配索チューブ 161の断面が垂直から水平に捻られた位 置と他方の端部に少なくとも設置するのが好ましい。これに加えて、適切な間隔で。 固定具 162を追加して設置するのがよい。

[0061] 上記の通り、本実施形態では配索チューブ 161と固定具 162とからなるブラケット 用配索部材 160を用いることにより、配線体 130のフラット面をブラケット 151の裏面 に平行になるように捻ることで好適に配索することが可能となる。これにより、スライドド ァが開放されている場合でも配線体 130がブラケット 151から露出することがなくなり 、見栄えを改善することができる。なお、配索チューブ 161をブラケット 151の裏面だ けでなぐ例えばブラケット側固定部 120まで延長して設置するようにすることができ る。あるいは、スライドドア 150まで延長して設置するようにしても良い。

[0062] 本発明の第 4の実施形態に係るスライドドア用給電装置を、図 10に示す実施例を 用いて以下に説明する。本実施形態では、配線体としてフラットケーブル 230を用い ており、フラットケーブル 230をブラケット 151の裏面に配索するために、ブラケット用 配索部材 260としてフラット面調整部 261と配索方向調整部 262とを備えている。ブ ラケット 151の裏面に設置されたブラケット用配索部材 260を図 11に示す。

[0063] フラット面調整部 261は、ブラケット側固定部 151まで垂直に配索されたフラットケ 一ブル 230を、ブラケット 151の裏面で水平になるように調整するものである。フラット 面調整部 261の 1実施例を図 12に示す。フラット面調整部 261は配索基部 263と配 線押え 264と力、らなっており、フラットケーブル 230を配索基部 263の上に配索した のち配線押え 264で固定して!/、る。

[0064] 配索基部 263は、端部 263aが垂直な面となっており、これから徐々に水平な面に 近づいていき、端部 263bで水平な面となっている。図 12 (a)では、フラット面が垂直 に配索されたフラットケーブル 230を、端部 263aから端部 263bまで配索基部 263に 沿わせて配索することで、フラットケーブル 230を端部 263bで水平にすることができ る。配索基部 263は、例えばビス 267でブラケット 151に固定するようにしてよい。

[0065] 本実施例では、フラットケーブル 230をブラケット側固定部 120から垂直に引き出し ているが、フラットケーブル 230のフラット面が垂直の場合に限らず、ブラケット 151の 裏面に対して非平行に配索されている場合にフラット面調整部 261を用いることがで きる。フラットケーブル 230のフラット面が垂直でない場合には、図 12 (b)に示すよう に、配索基部 263の途中からフラットケーブル 230を配索するようにすることで、端部 263bで水平になるようにすることができる。

[0066] 上記の通り、ブラケット側固定部 120から引き出されたフラットケーブル 230を、フラ ット面調整部 261を用いてブラケット 151の裏面に水平に配索させることにより、フラッ トケーブル 230を安定に固定することができる。フラット面調整部 261は、ブラケット 1 51の裏面上のブラケット側固定部 120にできるだけ近い位置に設置するのが好まし い。なお、フラット面調整部 261は、ブラケット側固定部 120に一体に形成することも 可能である。

[0067] フラット面調整部 261を用いてブラケット 151の裏面に水平に配索されたフラットケ 一ブル 230は、配索方向調整部 262で折り返すことでブラケット 151のスライドドア側 端部まで配索される。配索方向調整部 262は、フラットケーブル 230をブラケット 151 力、らはみ出させることのないよう、フラット面調整部 261からブラケット 151のスライドド ァ側端部までフラットケーブル 230の配索方向を調整するのに用いるものである。

[0068] 配索方向調整部 262の 1実施例を図 13に示す。配索方向調整部 262は、フラット ケーブル 230の折り返し部 230aを挟んでこれを固定するものである。フラットケープ ル 230は、折り返し部 230aで所定の方向に折り返され、配索方向調整部 262で折り 返し部 230aを押圧して固定した後、所定の方向に配索される。配索方向調整部 26 2は、例えばビス 267でブラケット 151に固定するようにしてよい。

[0069] 上記の通り、配索方向調整部 262を用いることで、フラットケーブル 230の折り返し 部 230aをブラケット 151に安定して固定することができる。なお、図 13ではフラットケ 一ブル 230を左側に折り返す実施例を示している力 右側に折り返す場合には、配 線押え 266が右側に形成された配索方向調整部 262を用いればよい。あるいは、配 線押え 266が左右両側に形成された配索方向調整部 262を用いることも可能である

〇

[0070] 本発明の第- 5の実施形態に係るスライドドア用給電装置を、図 14に示す実施例を 用いて以下に説明する。本実施形態では、上記の第 2の実施形態のブラケット用配 索部材 260に、さらに配索基部 271と保護カバー 272とを追加している。図 14は、ブ ラケット 151に固定されたブラケット用配索部材 270を示す平面図である。

[0071] 図 14において、フラット面調整部 261と配索方向調整部 262とが配索基部 271の 上に設置されており、配索基部 271がブラケット 151に固定されるようになっている。 このように、配索基部 271を用いてフラット面調整部 261及び配索方向調整部 262を 固定するようにすることにより、ブラケット 151への固定箇所を減らすことができ、図 14 では、 4つのビス 267だけでブラケット 151に固定するようにしている。これにより、ブラ ケット 151にビス 267を揷入させるためのビス穴の数を減らすことができ、ブラケット 15 1への負荷を低減することが可能となる。

[0072] また、フラットケーブル 230を保護するための保護カバー 272を、配索基部 271に 係止して設けることも容易に可能となる。本実施例では、フラットケーブル 230とフラッ ト面調整部 261及び配索方向調整部 262を一体に保護カバー 272で覆ってビス 26 7で固定するようにしている。これにより、フラットケーブル 230に外部から損傷が加え られないよう、安全に保護することが可能となる。本実施形態のブラケット用配索部材 270を用いることで、車内からはもちろん、車体の下部から司見いた場合でもフラットケ 一ブルが露出されて!/、な!/、ことから、きわめて見栄えの良!/、スライドドア用給電装置 を提供すること力できる。 [0073] なお、配線体に用いるフラットケーブルとして、内包される導体が平角導体または丸 線のいずれであってもよいが、より好ましくは平角導体を内包したフラットケーブルを 用いるのがよい。

[0074] 本発明の第 6の実施の形態に係るスライドドア用給電装置の平面図を図 15に示す。

本実施形態のスライドドア用給電装置 100は、スライドドアを開閉するために車体に 設置されたガイドレール 141の近傍に配設される。スライドドア周辺の車両構造の 1 例は図 2を参照して説明した通りである。

[0075] 本実施形態のスライドドア用給電装置 100は、ガイドレール収納部 143に設置され た車体側固定部 110と、ブラケット 151に設置されたブラケット側固定部 120と、車体 140側からスライドドア 150側に給電する配線体 130と、配線体 130を収納してこれ を保護している外装チューブ 131とを備えている。配線体 130は、直接あるいは外装 チューブ 131を介して車体側固定部 110とブラケット側固定部 120とで把持されて!/ヽ る。本実施形態では、スライドドア 150の開閉中に配線体 130及び外装チューブ 131 がガイドレール収納部 143からはみ出すことのないよう、外装チューブ 131の構造に 特徴を持たせている。

[0076] なお、車体側固定部 110は、ガイドレール 141の設置位置よりさらに車体 140の内 側に設置されている。これは、車体側固定部 110がガイドレール 141を移動するブラ ケット 151と干渉しないようにするためである。また、スライドドア 150の開閉方向にお ける車体側固定部 110の設置位置は、ガイドレール 141のほぼ中央位置としている。 このようにすることにより、スライドドア 150を全閉または全開にした時に配線体 130及 び外装チューブ 131に弛みがなぐスライドドア 150が全閉と全開の途中の状態にあ る時に弛みが生じる。

[0077] 本実施形態のスライドドア用給電装置 100では、配線体 130及び外装チューブ 13 1が弛んだときにもガイドレール収納部 143から外部にはみ出さないよう、外装チュー ブ 131を図 16に示すような構造としている。図 16は、外装チューブ 131の（a)平面図 、 （b)側面図、及び (c)A— A線における断面図、をそれぞれ示している。外装チュー ブ 131は、上面 132、下面 133、及び 2つの側面 134で囲まれた中空部 135が長手 方向に形成されており、この中空部 135の中に配線体 130を収納する構造となって いる。外装チューブ 131の材料として、例えばポリプロピレン等の合成樹脂を用いる ことができる。以下、他の実施形態でも同様の材料を用いて外装チューブを形成する こと力 Sでさる。

[0078] 図 16 (c)に示すように、本実施形態の外装チューブ 131では、上面 132の厚さを下 面 133より大きくしており、上面 132の厚さを大きくすることで、上面 132の剛性を下 面 133より高くすること力 Sできる。剛性の高い上面 132は屈曲しにくぐ屈曲した場合 でも曲率の大きな円弧で曲がろうとする。これに対し、剛性の低い下面 133は上面 1 32より屈曲し易ぐ上面 132より小さな曲率の円弧で屈曲させることができる。その結 果、外装チューブ 131は、図 17に示すように、剛性の低い下面 133を内側（曲率が 小さい）にし、剛性の高い上面 132を外側（曲率が大きい）にして曲がろうとする。

[0079] 上記のような構造の外装チューブ 131を用いることにより、本実施形態のスライドド ァ用給電装置 100は、スライドドア 150の開閉に伴って図 18に示すような移動軌跡を 描く。同図は、スライドドア 150が全閉と全開の途中の状態にある時の外装チューブ 1 31の状態を示しており、外装チューブ 131は上面 132を外側、下面 133を内側とし た曲折部 136を形成しながらガイドレール収納部 143の内部を移動する。

[0080] なお、図 15及び図 18に示すように、車体側固定部 110を第 1の R部 111を有する ような構造とし、ブラケット側固定部 120を第 2の R部 121を有するような構造とするこ とにより、スライドドア 150が全閉及び全開のときにも図 18に示す曲折部 136と同じ向 きの曲折部を形成することができ、スライドドア 150の開閉中外装チューブ 131を安 定に移動させること力できる。その結果、外装チューブ 131及びその内部に収納され た配線体 130は、例えば大きく弧を描いてガイドレール収納部 143の外部に露出す るようなことはなぐガイドレール収納部 143の内部を安定に移動させることが可能と なる。

[0081] 外装チューブ 131に収納される配線体 130には、フラットケーブルを用いるのが好 ましい。配線体 130として複数枚重ねたフラットケーブルを用いる場合、これが曲折 部 136で曲げられても元の直線状に回復する復元力を有しているため、配線体 130 及び外装チューブ 131が大きく弧を描いてガイドレール収納部 143の外部に露出す る恐れはなぐその内部だけで移動させることができる。配線体 130に用いるフラット ケーブルとして、内包される導体が平角導体または丸線のいずれであってもよいが、 より好ましくは平角導体を内包したフラットケーブルを用いるのがよい。

[0082] 本発明の第 7の実施形態に係るスライドドア用給電装置を、図 19に示す実施例を 用いて説明する。図 19は、本実施形態のスライドドア用給電装置で用いる外装チュ ーブ 231の構造を示しており、（a)は外装チューブ 231の平面図、（b)は側面図、及 び (c)は A— A線における断面図、をそれぞれ示している。

[0083] 本実施形態の外装チューブ 231は、上面 232と下面 233の厚さを等しくしているが 、上面 232を伸縮性の高い材質のもので形成している。これにより、外装チューブ 23 1は伸び易い上面 232を外側にして屈曲することが容易となる。外装チューブ 231が 屈曲した 1実施例を図 20に示す。同図に示すように、外装チューブ 231は下面 233 を内側にして上面 232を伸張させて曲折部 236を形成する。

[0084] 本実施形態では、外装チューブ 231を用いることにより、スライドドアの開閉中、これ が図 20に示すような曲折部 236のみを形成してガイドレール収納部内を安定に移動 するようにすること力 Sできる。また、下面 233の厚さを小さくすることにより、第 1の実施 形態の外装チューブ 131と同様に、曲折部 236の極率を小さくすることが可能となる

[0085] 本発明の第 8の実施形態に係るスライドドア用給電装置を、図 21に示す実施例を 用いて説明する。図 21は、本実施形態のスライドドア用給電装置で用いる外装チュ ーブ 231の構造を示しており、（a)は外装チューブ 331の上面 332を示す平面図、（ b)は下面 333の平面図、（c)は側面図、及び（d)は A— A線における断面図、をそれ ぞれ示している。

[0086] 本実施形態の外装チューブ 331は、下面 333に三角形状の溝 334を多数形成し た構造としており、図 21 (c)の側面図が全体として鋸形状に形成されている。下面 33 3にこのような三角形状の溝 334を多数形成することにより、外装チューブ 331は下 面 333を内側にして屈曲することが容易となる。外装チューブ 331が屈曲した 1実施 例を図 22に示す。上記のように形成された外装チューブ 331では、下面 333力 冓 33 4を狭めるように内側に屈曲しやすくなり、図 22に示すような曲折部 336を形成する。

[0087] 本実施形態でも、外装チューブ 331を用いることにより、スライドドアの開閉中、これ が図 22に示すような曲折部 336のみを形成してガイドレール収納部内を安定に移動 するようにすることカでさる。

[0088] 本発明の第 9の実施形態に係るスライドドア用給電装置を、図 23に示す実施例を 用いて説明する。図 23は、本実施形態のスライドドア用給電装置で用いる外装チュ ーブ 431の側面図を示している。本実施形態の外装チューブ 431は、第 3— 3の実 施形態の外装チューブ 331では下面 333に三角形状の溝 336が形成されていたの に対し、本実施形態では、矩形状の溝 434を形成するようにしている。

[0089] 外装チューブ 431の下面 433にこのような矩形状の溝 434を多数形成するようにし ても、第 3の実施形態と同様に、下面 433を内側にして外装チューブ 431を容易に屈 曲させること力 Sできる。外装チューブ 431が屈曲した 1実施例を図 24に示す。上記の ように形成された外装チューブ 431でも、下面 433が溝 434を狭めるように内側に屈 曲しやすくなり、図 24に示すような曲折部 436を形成する。

[0090] 本発明の第 10の実施形態に係るスライドドア用給電装置を、図 25に示す実施例を 用いて説明する。図 25は、本実施形態のスライドドア用給電装置で用いる外装チュ ーブ 531の構造を示しており、（a)は外装チューブ 531の上面 532を示す平面図、（ b)は側面図、及び (c)は A— A線における断面図、をそれぞれ示している。

[0091] 本実施形態の外装チューブ 531は、上面 532の両側の縁に突出部 534を形成した 構造としている。上面 532にこのような突出部 534を形成することにより、外装チュー ブ 531は上面 532力 S屈曲しにくくなる。その結果、外装チューブ 531は下面 533を内 側にして屈曲しょうとする。外装チューブ 531が屈曲すると、突出部 534は外向きに 倒れるようにして折り曲げられる。外装チューブ 531が屈曲した 1実施例を図 26に示 す。

[0092] 外装チューブ 531が屈曲して突出部 534が折り曲げられると、図 26に示すように、 曲折部 536は鋭角に折れ曲がるようになる。このように、本実施形態の外装チューブ 531は、鋭角に折れ曲がることで外装チューブ 531が膨らんでガイドレール収納部の 外部に露出するのを防止することができる。

[0093] 本発明の第 11の実施形態に係るスライドドア用給電装置を、図 27に示す実施例を 用いて説明する。図 27は、本実施形態のスライドドア用給電装置で用いる外装チュ ーブ 631の構造を示しており、（a)は外装チューブ 631の平面図、（b)は側面図、及 び (c)は A— A線における断面図、をそれぞれ示している。

[0094] 本実施形態の外装チューブ 631は、図 27 (c)に示すように、上面 632及び下面 63 3の断面がともに上に凸に膨らんだ円弧の形状を有するものである。断面が図 27 (c) に示すような円弧を形成することにより、外装チューブ 631は屈曲しにくい形状となる 。特に、円弧状に膨らんでいる上面 632を内側にして屈曲するのが困難な形状とな つており、屈曲する場合には上面 632を外側にして屈曲する。外装チューブ 631を 屈曲させた 1実施例を図 28に示す。

[0095] 図 28は、外装チューブ 631が円弧状に膨らんだ上面 632を外側にして屈曲したと きの曲折部 636の例を示している。外装チューブ 631を屈曲させると、曲折部 636で 円弧が平坦になって鋭角状に屈曲する。すなわち、本実施形態の外装チューブ 631 でも、第 5の実施形態の外装チューブ 531と同様に、曲折部 636が鋭角に折れ曲が るようになる。このように、本実施形態の外装チューブ 631でも、鋭角に折れ曲がるこ とで外装チューブ 631が膨らんでガイドレール収納部の外部に露出するのを防止す ること力 Sでさる。

[0096] 上記説明の通り、本発明のスライドドア用給電装置のいずれの実施形態においても 、外装チューブを上記のような構造とすることにより、スライドドアの開閉中は曲折部 がーつだけ形成されるようにすることができ、外装チューブ及びこれに収納される配 線体をガイドレール収納部の内部で安定に移動させることが可能となる。

[0097] 本発明の第 12の実施の形態に係るスライドドア用給電装置の平面図を図 29に示 す。本実施形態のスライドドア用給電装置 100は、スライドドアを開閉するために車体 に設置されたガイドレール 141の近傍に配設される。スライドドア周辺の車両構造の 1 例を図 30に示す。同図では、スライドドア 150の前方下部に設置されたブラケット 15 1と、図示しない前方上部に設置された別のブラケット、及びスライドドア 150の後方 に設置されたさらに別のブラケットで、スライドドア 150が支えられている。

[0098] 車体 140側には、スライドドア入り口部にステップ 142が設けられており、その下に ガイドレール 141が設置されている。ガイドレール 141が設置されているガイドレール 収納部 143 (図 30の斜線で示す）は、ブラケット 151を通過させるための空間となつ ている。ブラケット 151の車体側先端に取付けられた図示しないローラーがガイドレー ノレ 141を移動することで、スライドドア 150が開閉する構造となっている。

[0099] なお、スライドドア 150の上部に設置されているブラケットに対してもガイドレール収 納部が設けられており、本発明のスライドドア用給電装置を上部のブラケット及びガイ ドレール収納部に適用することができる。あるいは、上部と下部の両方に適用するこ とも可能である。

[0100] ガイドレール 141は、スライドドア 150が図 30に示す全開の状態から半分程度閉ま るまでは、スライドドア 150を車体 140にほぼ平行に移動させるよう、車体 140にほぼ 平行に設置されている。スライドドア 150をさらに全閉まで移動させるときには、スライ ドドア 150を車体 140側に引き寄せる必要があるため、ガイドレール 141は、中央部 付近から前方に向かって車体 140の内側に曲げられている。

[0101] 本実施形態のスライドドア用給電装置 100は、ガイドレール収納部 143に設置され た車体側固定部 110と、ブラケット 151に設置されたブラケット側固定部 120と、車体 140側からスライドドア 150側に給電する配線体 130と、ブラケット側固定部 120から 弓 Iき出された配線体 130をブラケット 151の縁部に沿ってスライドドア 150まで配索し てレ、る配線支持部 160とを備えて!/、る。配線体 130は、車体側固定部 110とブラケッ ト側固定部 120とで把持され、さらに配線支持部 160でブラケット 150の縁部に配索 されてスライドドア 150に至っている。

[0102] 本実施形態の配線支持部 160の構造を図 31に示す。配線支持部 160は、対向す る 2つの固定爪 161、 162を 1組としてこれを 2組以上備えており、各々の 2つの固定 爪 161、 162の間に配線体 130が揷入されて支持される構造となっている。図 31 (a) は、 2つの固定爪 161、 162の間に配線体 130を揷入して固定した状態を示す図で あり、（a)は平面図、（b)は図 1の A— A面における断面図である。

[0103] 図 29及び図 31では、配線体 130が丸線の場合を示しており、固定爪 161、 162の 断面は、配線体 130に合わせてこれを把持しやすい形状としている。固定爪 161、 1 62は、相互に押圧し合うよう付勢されており、先端から配線体 130を圧入できる構造 となっている。図 29に示す配線支持部 160は、上記のような構造の固定爪 161、 16 2を、ブラケット 151の縁部に沿って 6組配列している。配列する組数は、ブラケット 15 1の形状や寸法等によって適切に決定することができる。

[0104] 配線体 130としてフラットケーブルを用いたときの配線支持部 160の構造の例を、 図 32の（a)平面図、及び (b)断面図に示す。配線体 130がフラットケーブルの場合 には、固定爪 161、 162の形状を平坦にし、フラットケーブルが揷入される部分だけ に空間を設けるようにするのがよい。固定爪 161、 162の先端からフラットケーブルを 揷入して所定の空間に嵌め込むことにより、フラットケーブルが固定爪 161、 162に 巴持されるようになる。

[0105] なお、固定爪 161、 162をブラケット 151と一体に形成するようにしてもよい。また、 上記の実施例では配線体 130を固定爪 161、 162で直接把持するようにしているが 、配線体 130を保護チューブ等に揷通した状態で、保護チューブの上から固定爪 16 1、 162で巴持するよう ίこしてもよ!/、。

[0106] 配線支持部 160の別の実施形態として、固定爪 161、 162の先端に留め金を嵌合 することで、両者を係止するようにしたものを図 33に示す。図 33 (b)に示すように、固 定爪 161、 162の先端に凹部 161a、 162aを設け、これに嵌合するよう形成された留 め金 163をフラットケーブル揷入後に嵌合させている。このように、固定爪 161、 162 の先端を留め金 163で係止することにより、車両走行中の振動等によってフラットケ 一ブルが固定爪 161、 162から抜け落ちるといった恐れがなくなる。

[0107] 本発明のスライドドア用給電装置の第 13の実施形態として、配線支持部の構造が 異なる実施形態を、図 34を用いて以下に説明する。本実施形態の配線支持部 260 は、配線体 130を載置するよう形成された載置爪 261と、これと対向して配線体 130 を挟んで固定する固定金具 262とを 1組として、上記実施形態と同様にブラケット 15 1の縁部に 2組以上配置した構成となっている。図 34 (a)は配線支持部 260の平面 図であり、図 34 (b)は配線支持部 260の断面図である。

[0108] 本実施形態の配線支持部 260を用いた場合には、載置爪 261に配線体 130を載 置したのち、固定金具 262で配線体 130を固定するようにしている。固定金具 262は ヒンジ 263で載置爪 261に連結されており、ヒンジ 263を中心に固定金具 262を回転 できる構造となっている。載置爪 261に配線体 130を載置して固定金具 262で挟ん だ後、固定ネジ 264で固定金具 262を載置爪 261に固定できるようにしている。 [0109] 本実施形態の配線支持部 260でも、載置爪 261と固定金具 262とで配線体 130を 固定するようにしていることから、スライドドア 150の開閉中に配線体 130が車体 140 とスライドドア 150との間で移動することはなくなり、配線体 130を損傷させる恐れがな くなり、見栄えも向上させることが可能となる。また、固定ネジ 264を固定金具 262に 連結して分離できないようにしておくことで、載置爪 261と固定金具 262と固定ネジ 2 64とが連結され、配線体 130の配索作業が効率よく行えるようになる。

[0110] なお、載置爪 261は、ブラケット 151と一体に形成することができる。また、上記の実 施例では配線体 130を載置爪 261と固定金具 262とで直接把持するようにしている 、配線体 130を保護チューブ等に揷通した状態で、保護チューブの上から載置爪 261と固定金具 262とで把持するようにしてもよ!/ヽ。

[0111] 本発明のスライドドア用給電装置の第 14の実施形態として、配線支持部の構造が 異なる実施形態を、図 35を用いて以下に説明する。図 35 (a)は配線支持部 360の 平面図であり、（b)は B— B面における断面図である。本実施形態の配線支持部 360 は、配索チューブ 361とこれをブラケット 151に固定するための取付金具 362とから 構成されている。配索チューブ 361は、取付金具 362で支持され、ビス 363でブラケ ット 151に固定するようにすることができる。

[0112] 配線支持部 360を用いることにより、配線体 130をブラケット側固定部 120から配索 チューブ 361を揷通させてスライドドア 150まで配索することができる。配線体 130は 配索チューブ 361の内部に収納されることから、スライドドア 150の開閉中に配線体 1 30が車体 140とスライドドア 150との間で移動することはなくなり、配線体 130を損傷 させる恐れがなくなり、見栄えも向上させることが可能となる。

[0113] なお、上記いずれの実施形態においても、配線体 130として丸線又はフラットケー ブノレを用いること力 Sできる。また、フラットケーブルとして、内包される導体が平角導体 または丸泉のレ、ずれであってもよレ、。

[0114] 本発明の第 15の実施の形態に係るスライドドア用給電装置の平面図を図 36に示 す。本実施形態のスライドドア用給電装置 10は、スライドドアを開閉するために車体 に設置されたガイドレール 141の近傍に配設される。スライドドア周辺の車両構造の 1 例を図 37に示す。同図では、スライドドア 150の前方下部に設置されたブラケット 15 1と、図示しない前方上部に設置された別のブラケット、及びスライドドア 150の後方 に設置されたさらに別のブラケットで、スライドドア 150が支えられている。

[0115] 車体 140側には、スライドドア入り口部にステップ 142が設けられており、その下に ガイドレール 141が設置されている。ガイドレール 141が設置されているガイドレール 収納部 143 (図 37の斜線で示す）は、ブラケット 151を通過させるための空間となつ ている。ブラケット 151の車体側先端に取付けられた図示しないローラーがガイドレー ノレ 141を移動することで、スライドドア 150が開閉する構造となっている。

[0116] なお、スライドドア 150の上部に設置されているブラケットに対してもガイドレール収 納部が設けられており、本発明のスライドドア用給電装置を上部のブラケット及びガイ ドレール収納部に適用することができる。あるいは、上部と下部の両方に適用するこ とも可能である。

[0117] ガイドレール 141は、スライドドア 150が図 37に示す全開の状態から半分程度閉ま るまでは、スライドドア 150を車体 140にほぼ平行に移動させるよう、車体にほぼ平行 に設置されている。スライドドア 150をさらに全閉まで移動させるときには、スライドドア 150を車体 140側に引き寄せる必要があるため、ガイドレール 141は、中央部付近か ら前方に向かって車体 140の内側に曲げられている。

[0118] 本実施形態のスライドドア用給電装置 100は、ガイドレール収納部 143に設置され た車体側固定部 110と、ブラケット 151の車体 140側端部に設置されたブラケット側 固定部 120と、車体側固定部 110とブラケット側固定部 120とで把持され、車体 140 側からスライドドア 150側に給電する配線体 130とを備えている。スライドドア用給電 装置 100はさらに、配線体 130を揷通させてこれを保護するための外装チューブ 16 1がブラケット 151の裏面に敷設されている。

[0119] 本実施形態では、配線体 130を車体側固定部 110からブラケット側固定部 120を 経由してブラケット 151の裏面を配索させ、さらにブラケット 151からスライドドア側固 定部 152まで配索させている。配線体 130をブラケット 151の裏面に配索させるよう にしたのは、スライドドア 150の開閉中も配線体 130が見えないようにして見栄えをよ くするためである。

[0120] ブラケット 151の裏面に敷設された外装チューブ 161の詳細を図 38に示す。外装 チューブ 161は、その一端がブラケット側固定部 120に把持され、ブラケット側固定 部 120からできるだけ最短の経路でブラケット 151の裏面に至っている。そして、ブラ ケット 151の表面からは見えない位置を通過しながらブラケット 151のスライドドア側 端部 151 aの近傍まで敷設されている。外装チューブ 161は、固定金具 162で適宜 ブラケット 151に固定されている。

[0121] 外装チューブ 161の一端をブラケット側固定部 120に把持させている力 これは、 配線体 130に大きな負荷力 Sかからないようにするためである。外装チューブ 161を、 例えばブラケット 151の裏面だけに敷設した場合、ブラケット側固定部 120から外装 チューブ 161の入り口部までの間は配線体 130が露出してしまう。この場合、配線体 130の外部に露出した部分が揺れたりすると、外装チューブ 161の入り口部で配線 体 130に大きな負荷力 Sかかる恐れがある。そこで、外装チューブ 161をブラケット側 固定部 120まで延長し、配線体 130がブラケット側固定部 120に把持された状態で 外装チューブ 161に揷通させることで、配線体 130が固定され大きな負荷がかかる 恐れがなくなる。

[0122] 本実施形態では、外装チューブ 161をブラケット 151の裏面に敷設している力 こ れは配線体 130が外部から損傷を受ける恐れが最も高い場所力 S、車体 140とスライド ドア 150との間の渡り部であることによる。本実施形態の配線体 130は、この渡り部の 配索場所をブラケット 151の裏面としている。ブラケット 151の裏面に酉己線体 130を酉己 索させることで、配線体 130が揺れたりすることなく安定に配索させることが可能とな

[0123] 配線体 130をブラケット 151の裏面に配索させる場合、配線体 130に外部から損傷 を加えられないよう、外装チューブ 161の剛性を高くするのが好ましい。ブラケット 15 1は、車体 140とスライドドア 150との間の外部に露出されることから、石がぶっかった り水で濡れたりする恐れがある。そこで、このような障害物によって配線体 130に損傷 が生じないよう、外装チューブ 161の剛性を高くしておくのがよい。

[0124] 本発明の第 16の実施形態に係るスライドドア用給電装置を、図 39を用いて説明す る。図 39に示す実施形態では、配線体 130をブラケット 151の縁部に沿って配索さ せるようにしており、外装チューブ 261がブラケット 151の縁部に沿って敷設されてい る。固定金具 26で外装チューブ 261を挟んで把持させており、この固定金具 262の 端をブラケット 151にネジ等で固定させて!/、る。

[0125] 本実施形態においても、外装チューブ 261の一端をブラケット側固定部 120まで延 長し、ブラケット側固定部 120で把持させるようにしている。これにより、配線体 130が ブラケット側固定部 120で把持された状態のまま外装チューブ 161に揷通させること ができ、第 1の実施形態と同様に、配線体 130に大きな負荷力 Sかからないようにする ことが可能となる。

[0126] 本発明の第 17の実施形態に係るスライドドア用給電装置を、図 40を用いて説明す る。図 40に示す実施形態では、外装チューブ 361がブラケット側固定部 120からブラ ケット 151を経由してスライドドア側固定部 152まで敷設されている。すなわち、第 1の 実施形態のガイドチューブ 161を、ブラケット 151のスライドドア側端部 151 aからスラ イドドア側固定部 152まで延長して敷設するようにしたものである。

[0127] 外装チューブ 361をスライドドア側固定部 152まで延長することで、ブラケット側固 定部 120からスライドドア側固定部 152までの配線体 130を外装チューブ 361で保 護すること力 Sできる。ブラケット 151のスライドドア側端部 151 aからスライドドア側固定 部 152までの区間で配線体 130が外部から損傷を受ける恐れがある場合には、本実 施形態の外装チューブ 361を用いるのが好ましい。

[0128] なお、スライドドア側固定部 152まで敷設された外装チューブ 361の端部は、スライ ドドア側固定部 152で配線体 130とともに固定されるようにするのがよい。外装チュー ブ 361の端部とスライドドア側固定部 152との間で配線体 130が外部に露出している と、ブラケット側固定部 120で他方の端部を固定させたのと同様の理由で、配線体 1 30に大きな負荷力 Sかかる恐れがある。

[0129] 本実施形態では、ブラケット側固定部 120からスライドドア側固定部 152まで一体 の外装チューブ 361で配線体 130を保護するように構成している力 S、この間の配線 体 130は移動できないように固定するのが好ましい。そこで、本実施形態の外装チュ ーブ 361は、剛性の高いものを用いて一体に形成するようにするのがよい。これによ り、外装チューブ 361で配線体 130を安定に保護することが可能となり、外部から損 傷を受けないようにすることができる。 [0130] 本発明の第 18の実施形態に係るスライドドア用給電装置を、図 41を用いて説明す る。図 41に示す実施形態では、ブラケット側固定部 120からスライドドア側固定部 15 2まで敷設された外装チューブ 361に加えて、車体側固定部 110からブラケット側固 定部 120までの区間に別の外装チューブ 461を敷設している。すなわち、車両側固 定部 110からスライドドア側固定部 152までの区間全体に外装チューブを敷設するよ うにしている。これにより、車両側固定部 110からスライドドア側固定部 152までの全 区間で配線体 130を保護することが可能となる。

[0131] 本実施形態では、車体側固定部 110からブラケット側固定部 120まで敷設されて!/、 る外装チューブ 461を、ブラケット側固定部 120からスライドドア側固定部 152まで敷 設されているガイドチューブ 361とは異なる剛性を有するものを用いている。前述の 通り、ブラケット側固定部 120からスライドドア側固定部 152までの配線他 130は、ス ライドドア 150の開閉に伴って移動することはない。そこで、この間のガイドチューブ 3 61の剛性を高くし、外部から損傷を受けないようにするのが好ましい。

[0132] これに対し、車体側固定部 110からブラケット側固定部 120までの区間の配線体 1 30は、スライドドア 150の開閉に伴ってガイドレール収納部 143の内部を移動する必 要がある。そのため、外装チューブ 461の剛性をガイドチューブ 361と同程度に高く すると。スライドドア 150の開閉に伴って配線体 130が移動するのが困難になってし まう。そこで、外装チューブを符号 361のものと符号 461のものに分け、外装チューブ 461の剛性を外装チューブ 361より低くしている。

[0133] なお、車体側固定部 110からブラケット側固定部 120までの区間に配索される配線 体 130として、ガイドレール収納部 143の内部を移動可能なフラットケーブルを用い るのが好ましい。また、フラットケーブルとして平角導体を内包するものを用いるのが より好ましい。

[0134] 上記実施形態では、第 17の実施形態の外装チューブ 361を本実施形態の外装チ ユーブ 461と組み合わせて用いるようにしている力 S、外装チューブ 461を第 1の実施 形態の外装チューブ 161又は第 2の実施形態の外装チューブ 261と組み合わせて 用いるようにしてもよい。いずれの外装チューブと組み合わせて用いるかは、ブラケッ ト 151のスライドドア側端部 151 aとスライドドア側固定部 152との間で配線体 130を 保護するよう外装チューブを敷設するのが好ましいか否かで決定することができる。

[0135] 上記の通り、本発明のスライドドア用給電装置では、損傷を受ける恐れのある位置 の配線体 130を、剛性の高い外装チューブで保護するようにしたことから、配線体 13 0の健全性を維持して高い信頼性を実現することができる。上記の損傷を受ける恐れ のある位置として、スライドドアの開閉中に外部に露出するブラケット 151を少なくとも 含めるようにしている。

[0136] なお、本実施の形態における記述は、本発明に係るスライドドア用給電装置の一例 を示すものであり、これに限定されるものではない。本実施の形態におけるスライドド ァ用給電装置の細部構成及び詳細な動作等に関しては、本発明の趣旨を逸脱しな V、範囲で適宜変更可能である。

Claims

請求の範囲

[1] 車体のガイドレール収納部に収納されたガイドレールに沿って、ブラケットを移動さ せることで開閉可能に構成されたスライドドアに対し、前記車体から常時給電を行うス ライドドア用給電装置であって、

前記車体側から前記スライドドア側に給電する配線体と

前記ガイドレール収納部内の所定の取付位置に取付けられ、前記スライドドアの開 閉時に前記配線体が前記ガイドレール収納部内を移動するように前記配線体を把 持して!/、る車体側固定部と、

前記ブラケットの所定の取付位置に取付けられ、前記スライドドアの開閉時に前記 配線体が前記ガイドレール収納部内を移動するように前記配線体を把持しているブ ラケット側固定部と、を備えることを特徴とするスライドドア用給電装置。

[2] 前記配線体として、少なくとも前記車体側固定部と前記ブラケット側固定部との間に フラットケーブルが配索され、前記フラットケーブルは、フラット面を垂直にして水平面 内で移動軌跡を形成するよう配索されていることを特徴とする請求項 1に記載のスライ ドドア用給電装置。

[3] 前記車体側固定部は、前記ガイドレールの略中央位置に取付けられ、前記車体側 固定部は、前記ガイドレールよりさらに前記車体の内側に取付けられていることを特 徴とする請求項 1又は請求項 2に記載のスライドドア用給電装置。

[4] 前記車体側固定部は、前記車体から前記配線体を引出している引出し方向に、所 定角度の傾斜面を有し、前記車体側固定部は、前記車体から前記配線体を引出し ている引出し方向とは反対側の位置に、所定曲率半径の第 1の R部を有していること を特徴とする請求項 1から請求項 3のいずれ力、 1項に記載のスライドドア用給電装置

[5] 前記ブラケット側固定部は、第 2の R部と第 3の R部とを有しており、前記配線体を前 記第 2の R部と前記第 3の R部との間に配索していることを特徴とする請求項 1から請 求項 ₄のいずれか 1項に記載のスライドドア用給電装置。

[6] 車体のガイドレール収納部に収納されたガイドレールに沿って、ブラケットを移動さ せることで開閉可能に構成されたスライドドアに対し、前記車体から常時給電を行うス ライドドア用給電装置であって、

前記車体側から前記スライドドア側に給電する配線体と、

前記ブラケットの所定の取付位置に取付けられて前記配線体を把持しているブラケ ット側固定部と、

前記配線体を前記ブラケットの裏面に配索して固定するブラケット用配索部材と、を 備えることを特徴とするスライドドア用給電装置。

[7] 前記ブラケット用配索部材は、前記配線体を内部に揷通させる配索チューブと、前 記配索チューブを前記ブラケット裏面に固定する固定具とを備えることを特徴とする 請求項 6に記載のスライドドア用給電装置。

[8] 前記配線体はフラットケーブルであって、前記ブラケット用配索部材は、前記ブラケ ット側固定部から前記ブラケットの裏面と非平行に引き出された前記フラットケーブル を、前記ブラケットの裏面と平行になるよう調整するフラット面調整部を備えることを特 徴とする請求項 6に記載のスライドドア用給電装置。

[9] 前記ブラケット用配索部材は、前記フラットケーブルを折り返すことで配索方向を調 整する配索方向調整部をさらに備えることを特徴とする請求項 8に記載のスライドドア 用給電装置。

[10] 前記ブラケット用配索部材は、前記ブラケット裏面に固定され、前記フラットケープ ルと前記フラット面調整部と前記配索方向調整部とを載置している配索基部をさらに 備えることを特徴とする請求項 8又は請求項 9のいずれ力、 1項に記載のスライドドア用 糸'口 ¾¾¾ m.₀

[11] 車体のガイドレール収納部に収納されたガイドレールに沿って、ブラケットを移動さ せることで開閉可能に構成されたスライドドアに対し、前記車体から常時給電を行うス ライドドア用給電装置であって、

前記車体側から前記スライドドア側に給電する配線体と

前記ガイドレール収納部内の所定の取付位置に取付けられて前記配線体を把持し ている車体側固定部と、

前記ブラケットの所定の取付位置に取付けられて前記配線体を把持しているブラケ ット側固定部と、 少なくとも前記車体側固定部と前記ブラケット側固定部との間に配索されて前記配 線体を収納している外装チューブと、を備え、

前記外装チューブは、略平板形状の上面と下面とが水平となるよう配索され、前記 スライドドアの開閉に伴って前記ガイドレール収納部内を移動するよう屈曲する構造 を有していることを特徴とするスライドドア用給電装置。

[12] 前記外装チューブは、前記上面の厚さを大きくして剛性を高くし、前記下面の厚さ を小さくして剛性を低くすることで、前記上面を外側とし前記下面を内側とする曲折 部を形成して!/ヽることを特徴とする請求項 11に記載のスライドドア用給電装置。

[13] 前記外装チューブは、前記上面の伸縮性を高くすることで、前記上面を外側とする 曲折部を形成していることを特徴とする請求項 11又は請求項 12に記載のスライドド ァ用給電装置。

[14] 前記外装チューブの前記下面に、配索方向と垂直な方向の溝部が所定の間隔で 形成されており、前記外装チューブが前記下面を内側とする曲折部を形成している ことを特徴とする請求項 11に記載のスライドドア用給電装置。

[15] 車体のガイドレール収納部に収納されたガイドレールに沿って、ブラケットを移動さ せることで開閉可能に構成されたスライドドアに対し、前記車体から常時給電を行うス ライドドア用給電装置であって、

前記車体側から前記スライドドア側に給電する配線体と、

前記ブラケットの所定の取付位置に取付けられて前記配線体を把持しているブラケ ット側固定部と、

前記ブラケット側固定部から弓 Iき出された前記配線体を前記ブラケットの縁部に沿 つて前記スライドドアまで配索して!/、る配線支持部と、を備えることを特徴とするスライ ドドア用給電装置。

[16] 前記配線支持部は、少なくとも前記配線体の幅以上の長さの対向する 2つの固定 爪を 1組としてこれを 2組以上備え、前記配線体が前記 2つの固定爪の間に挿入され ていることを特徴とする請求項 15に記載のスライドドア用給電装置。

[17] 前記配線支持部は、前記配線体を載置可能に形成された載置爪と、前記載置爪と 対向して前記配線体を固定する固定金具とを 1組として、これを 2組以上備え、 前 記載置爪は、前記ブラケットと一体に形成されていることを特徴とする請求項 16に記 載のスライドドア用給電装置。

[18] 前記配線支持部は、内部に前記配線体を揷通可能な配索チューブと、前記配索 チューブを前記ブラケットに固定するための取付金具とからなることを特徴とする請求 項 15に記載のスライドドア用給電装置。

[19] 車体のガイドレール収納部に収納されたガイドレールに沿って、ブラケットを移動さ せることで開閉可能に構成されたスライドドアに対し、前記車体から常時給電を行うス ライドドア用給電装置であって、

前記車体側から前記スライドドア側に給電する配線体と

前記ガイドレール収納部内の所定の取付位置に取付けられて前記配線体を把持し ている車体側固定部と、

前記ブラケットの車体側端部に取付けられて前記配線体を把持しているブラケット 側固定部と、

前記スライドドアの所定の取付位置に取付けられて前記配線体を把持しているスラ イドドア側固定部と、

前記配線体を内部に揷通させて保護している外装チューブと、を備え、 前記外装チューブは、少なくとも前記ブラケット側固定部から前記ブラケットの前記 スライドドア側端部まで敷設されていることを特徴とするスライドドア用給電装置。

[20] 前記車体側固定部から前記ブラケット側固定部までの区間には、前記ブラケットに 敷設される前記外装チューブとは別の第 2の外装チューブが敷設され、前記第 2の 外装チューブは前記外装チューブより低レ、剛性を有して!/、ることを特徴とする請求項

19に記載のスライドドア用給電装置。

[21] 前記配線体として、少なくとも前記車体側固定部と前記ブラケット側固定部との間に フラットケーブルが配索されてレ、ることを特徴とする請求項 1から請求項 20の!/、ずれ 力、 1項に記載のスライドドア用給電装置。