JP2002079892A - スライドドアへのハーネス配索構造 - Google Patents

スライドドアへのハーネス配索構造

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JP2002079892A
JP2002079892A JP2001076511A JP2001076511A JP2002079892A JP 2002079892 A JP2002079892 A JP 2002079892A JP 2001076511 A JP2001076511 A JP 2001076511A JP 2001076511 A JP2001076511 A JP 2001076511A JP 2002079892 A JP2002079892 A JP 2002079892A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライドドアの開閉時にコルゲートチューブ
及びコルゲートチューブ内のワイヤハーネスの屈曲等を
スムーズに行わせる。 【解決手段】 車両ボディ1等に首振り式のハーネスガ
イド3を設け、ハーネスガイドにコルゲートチューブ4
を固定した。ハーネスガイドにコルゲートチューブ4を
周方向回動自在に保持させてもよい。ハーネスガイド3
が、コルゲートチューブ4の凹溝に係合する保持突部を
有する。ハーネスガイド3が、コルゲートチューブ4を
固定するハーネス支持部材5と、ハーネス支持部材をリ
ベット等の連結部材で回動自在に連結する基台9とで構
成され、基台9が車両ボディ等に固定される。コルゲー
トチューブ4はハーネスガイド3内で周方向回動自在で
ある。コルゲートチューブ4をハーネス支持部材と一体
に車両ボディ1等のパネルの筒状部内を回動させてもよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スライドドア側の
電装部品や補機等に車両ボディ側から常時給電や信号の
受け渡し等を行うべく、コルゲートチューブで覆われた
ワイヤハーネスを配索し、ワイヤハーネス(コルゲート
チューブ)の屈曲性や捩り性を高めるべく首振り式等の
ハーネスガイドを適用したスライドドアへのハーネス配
索構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワンボックスカーやワゴン車に使用され
るスライドドアに車両ボディ側(電源側)から電気を供
給したり、スライドドア側から車両ボディ側に電気信号
を送ったりするために、従来種々の給電装置が提案され
ている。
【0003】スライドドアにはウィンド開閉駆動用等の
モータやドアロックユニットやスピーカやスイットユニ
ットあるいは電子制御ユニットといった種々の電装品や
補機等の機能部品が搭載されている。これら機能部品に
対して電源電流や信号電流を供給ないし受給する必要が
あるわけであるが、スライドドアを閉めた場合は勿論の
こと、開けた場合においても電源電流や信号電流の供給
・受給が必要である。
【0004】図11(a)(b)は従来のスライドドアへのハ
ーネス配索構造の一形態を示すものである。ワイヤハー
ネス(ハーネス)は環状のコルゲートチューブ4内に収
容された状態で車両ボディ1からスライドドア6側へ配
索(配線)されている。コルゲートチューブ4は合成樹
脂を材料としてワイヤハーネス(図示せず)よりも大径
に且つ断面矩形波状の蛇腹形状で薄肉に形成され、ワイ
ヤハーネスと一体に容易に屈曲可能なものである。
【0005】図11(a) にスライドドア6の閉止状態を
示す如く、車両ボディ1のステップ2上にコルゲートチ
ューブ4の長手方向中間部がクランプ部材90で固定さ
れている。コルゲートチューブ4はクランプ部材90か
ら湾曲してスライドドア6の例えば後端部に続き、コル
ゲートチューブ4内のワイヤハーネスの各電線がスライ
ドドア1内の各機能部品(図示せず)に接続されてい
る。ワイヤハーネスは複数本の電線が集合して構成され
ている。
【0006】図11(b) の如くスライドドア6を矢印B
の如く後方にスライドさせて開けるに伴って、ワイヤハ
ーネスはコルゲートチューブ4と一体的に後方に屈曲し
て、スライドドア6のスライドストロークを吸収する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構造にあっては、スライドドア6の開閉動作に伴っ
て、ワイヤハーネス及びコルゲートチューブ4がクラン
プ部材90の近傍4aやスライドドア6の後端部の近傍
4bで小さな屈曲半径で強く屈曲するために、繰り返し
の開閉操作で、この屈曲部4a,4bにおいてワイヤハ
ーネスやコルゲートチューブ4が傷みやすいという問題
があった。また、ワイヤハーネス及びコルゲートチュー
ブ4が局部的に小さな屈曲半径で強く屈曲するために、
ワイヤハーネス及びコルゲートチューブ4がスムーズに
屈曲せずに暴れて(ばたついて)しまい、それによって
もワイヤハーネス及びコルゲートチューブ4に無理な力
が作用したり、コルゲートチューブ4がスライドドア6
や車両ボディ1と干渉したり、スライドドア6と車両ボ
ディ1との間に挟まれたりして、傷んだり異音を生じた
りするという問題があった。また、ワイヤハーネス及び
コルゲートチューブ4が屈曲する際に捩れを生じる場合
があり、その場合に繰り返しの捩れ力によってワイヤハ
ーネスやコルゲートチューブ4が傷んだり、屈曲がスム
ーズに行われないという問題があった。
【0008】また、車種やスライドドア6の形態に応じ
てクランプ部材90の取付位置等が異なり、それに伴っ
てワイヤハーネス及びコルゲートチューブ4の屈曲部4
a,4bに無理な力が作用したり、ワイヤハーネス及び
コルゲートチューブ4の屈曲動作がスムーズに行われな
くなるという問題もあった。
【0009】また、ワイヤハーネスに代えてフレキシブ
ルなフラットケーブル(FFC)を用いた場合には、屈
曲性は向上するものの、フラットケーブルが断面積の小
さなプリント回路導体と絶縁シートで構成されているた
めに、送電容量が小さく、小容量の電力や信号程度のも
のしか送れないという問題があった。また、ジャンクシ
ョンスイッチ方式によって少数の電線をスイッチ機構を
介して各機能部品に接続させる場合には、コストが増大
するという問題があった。
【0010】本発明は、これらの点に鑑み、スライドド
アの開閉動作に対応してワイヤハーネス及びコルゲート
チューブを過大なストレスなくスムーズに屈曲等させる
ことができ、スライドドアの繰り返しの開閉動作によっ
てもワイヤハーネス及びコルゲートチューブが破損した
りすることがなく、しかも低コストで、車種やスライド
ドアの形態に左右されることのないスライドドアへのハ
ーネス配索構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、コルゲートチューブ内に挿通されたワイ
ヤハーネスを車両ボディからスライドドアに配索する構
造において、前記車両ボディ側又は前記スライドドア側
に首振り式のハーネスガイドを設け、該ハーネスガイド
に前記コルゲートチューブを固定することを特徴とする
スライドドアへのハーネス配索構造を採用する(請求項
1)。請求項1記載のスライドドアへのハーネス配索構
造において、前記ハーネスガイドが、前記コルゲートチ
ューブを固定するハーネス支持部材と、該ハーネス支持
部材を連結部材で回動自在に連結する基台とで構成さ
れ、該基台が前記車両ボディ又は前記スライドドアに固
定されることも有効である(請求項2)。また、請求項
1又は2記載のスライドドアへのハーネス配索構造にお
いて、前記ハーネスガイド又は前記車両ボディ又は前記
スライドドアに、該ハーネスガイドの揺動角を規定する
ストッパが設けられたことも有効である(請求項3)。
また、本発明は、コルゲートチューブ内に挿通されたワ
イヤハーネスを車両ボディからスライドドアに配索する
構造において、前記車両ボディ側又は前記スライドドア
側にハーネスガイドを設け、該ハーネスガイドに前記コ
ルゲートチューブを周方向回動自在に保持させることを
特徴とするスライドドアへのハーネス配索構造を併せて
採用する(請求項4)。請求項1〜4の何れかに記載の
スライドドアへのハーネス配索構造において、前記ハー
ネスガイドが、前記コルゲートチューブの凹溝に係合す
る保持突部を有することも有効である(請求項5)。ま
た、請求項5記載のスライドドアへのハーネス配索構造
において、前記ハーネスガイドが、前記コルゲートチュ
ーブを沿わせる基板部と、該基板部の両側に立ち上げら
れた側板部と、該側板部の上側に立ち上げられた補助側
板部と、該補助側板部から内向きに突設された前記保持
突部とを備えることも有効である(請求項6)。また、
請求項5記載のスライドドアへのハーネス配索構造にお
いて、前記ハーネスガイドが、前記保持突部を有する受
け部と、該受け部に対向して前記保持突部を有するキャ
ップとを備え、該受け部と該キャップとで前記コルゲー
トチューブを保持することも有効である(請求項7)。
また、請求項7記載のスライドドアへのハーネス配索構
造において、前記キャップとしての開閉部が前記受け部
にヒンジを介して開閉自在に設けられたことも有効であ
る(請求項8)。また、請求項7又は8記載のスライド
ドアへのハーネス配索構造において、前記キャップが係
止手段で前記受け部に係止されることも有効である(請
求項9)。また、請求項5〜9の何れかに記載のスライ
ドドアへのハーネス配索構造において、前記コルゲート
チューブが前記保持突部に沿って周方向に回動自在であ
ることも有効である(請求項10)。また、請求項7〜
9の何れかに記載のスライドドアへのハーネス配索構造
において、前記受け部と前記キャップとの間に保持され
る環状部材と、該環状部材内に進入して平型の前記コル
ゲートチューブの前記凹溝に係合する保持部材とを備え
ることも有効である(請求項11)。請求項11記載の
スライドドアへのハーネス配索構造において、前記環状
部材が前記受け部と前記キャップとの間で周方向に回動
自在であることも有効である(請求項12)。また、請
求項7〜12の何れかに記載のスライドドアへのハーネ
ス配索構造において、前記受け部からハーネス支持部が
延長形成されたことも有効である(請求項13)。ま
た、請求項13記載のスライドドアへのハーネス配索構
造において、前記ワイヤハーネスが車両ボディ側のワイ
ヤハーネスにコネクタで接続され、前記ハーネス支持部
が該コネクタの方向に突出したことも有効である(請求
項14)。また、請求項1〜14の何れかに記載のスラ
イドドアへのハーネス配索構造において、前記ハーネス
ガイドが前記車両ボディのステップ上又はスカッフプレ
ート上又はフロア上に配置されたことも有効である(請
求項15)。また、本発明は、コルゲートチューブ内に
挿通されたワイヤハーネスを車両ボディからスライドド
アに配索する構造において、前記車両ボディ又は前記ス
ライドドアのパネルに筒状部を設け、分割式のハーネス
支持部材で前記コルゲートチューブを保持し、該筒状部
内に該分割式のハーネス支持部材を回動自在に挿着した
ことを特徴とするスライドドアへのハーネス配索構造を
併せて採用する(請求項16)。請求項16記載のスラ
イドドアへのハーネス配索構造において、前記ハーネス
支持部材が前記筒状部に対する係止部と停止部とを有す
ることも有効である(請求項17)。また、請求項16
又は17記載のスライドドアへのハーネス配索構造にお
いて、前記ハーネス支持部材がコルゲートチューブに対
する保持突部を有することも有効である(請求項1
8)。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態の具体
例を図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明に係
るスライドドアへのハーネス配索構造の一実施形態を示
すものである。
【0013】この構造は、車両ボディ1のステップ2上
ないしステップ2の近傍に首振り式のハーネスガイド3
を設け、ワイヤハーネス(図示せず)を収容したコルゲ
ートチューブ4をハーネスガイド3の首振り部であるハ
ーネス支持部材5に固定して、ワイヤハーネスをコルゲ
ートチューブ4と一体に矢印Aの如くスライドドア6の
開閉方向(前後方向)に揺動自在としたものである。
【0014】ワイヤハーネスは車両ボディ1側から首振
り式のハーネスガイド3を経てスライドドア6の後端部
からスライドドア6内に配索されている。スライドドア
6の全閉状態でハーネスガイド3のハーネス支持部材
(首振り部)5は斜め前方に回動して位置し、スライド
ドア6の全開状態でハーネス支持部材5は斜め後方に回
動して位置する。ワイヤハーネス(コルゲートチューブ
4)はハーネス支持部材5と一体にスムーズに回動し、
無理なく屈曲する。
【0015】それにより、スライドドア6の全開時に従
来のようにワイヤハーネス(コルゲートチューブ4)が
小さな曲率(屈曲半径)で強く屈曲することがなく、大
きな曲率で滑らかに湾曲する。特に首振り式のハーネス
ガイド3の近傍4aとスライドドア6の後端部の近傍4
bとでワイヤハーネス(コルゲートチューブ4)が大き
な曲率で滑らかに屈曲する。
【0016】これにより、ワイヤハーネスやコルゲート
チューブ4に無理な捩れや曲げ力が作用せず、ワイヤハ
ーネスやコルゲートチューブ4の傷みや変形等が防止さ
れると共に、ワイヤハーネス(コルゲートチューブ4)
がばたつくことなく、スライドドア6や車両ボディ1と
コルゲートチューブ4との干渉が起こらず、異音や干渉
による傷付き等が防止される。
【0017】コルゲートチューブ4は従来同様のもので
あり、全周に断面矩形波状の複数の環状の凹凸を並列に
有して屈曲自在である。コルゲートチューブ4を用いる
ことで、ワイヤハーネスを構成する複数本の電線(図示
せず)が外部から保護されると共に、複数本の電線を面
倒なテープ巻きで束ねる手間が不要となり、且つテープ
巻きによりワイヤハーネスの屈曲の自由が損なわれるこ
とがなくなる。
【0018】図2は首振り式のハーネスガイドの一実施
形態を示すものである。この首振り式のハーネスガイド
3は、車両ボディ側に固定される基台9と、基台9にリ
ベット(連結部材)10で水平方向回動自在に軸支され
た首振り部であるハーネス支持部材5とで構成されてい
る。基台9及び/又はハーネス支持部材5は合成樹脂で
形成されている。
【0019】基台9は中央側が略台形状に屈曲形成さ
れ、左右一対の固定部12と、傾斜部13を介して一段
高くなった中央の受板部14とで構成されている。固定
部12は取付孔15を有し、受板部14は中央にリベッ
ト10を加締固定するための孔部(図示せず)を有して
いる。リベット10に代えてボルト(連結部材)とカラ
ーと回り止めナットを用いることも可能である。固定部
12の下側のスペース16にリベット10の加締部やナ
ットが収容される。
【0020】ハーネス支持部材5は、水平に延長された
基板部17と、基板部17の両側においてやや斜め外向
きに立ち上げられた一対の側板部18と、各側板部18
の上端側に続くコルゲートチューブ固定部19,20と
で構成されている。
【0021】基板部17は平坦に形成され、リベット1
0の頭部に接する部分が下向きに膨出されて、表側に頭
部を収容する円形の溝部21が形成され、溝部21の裏
側に基台9の受板部14に摺接する円形の摺接面が形成
されている。リベット10寄りにおいて基板部17に、
基台9に対する回動ストッパである当接用の突部89を
垂下形成することも可能である。突部89は基板部17
をプレス成形時に開口88の如く切欠して切り下げるこ
とで容易に形成される。突部89は基台9の受板部14
ないし傾斜部13の端面に当接し、それによりハーネス
支持部材5の首振り(回動)角度が規定される。突部8
9の形成位置を基板部17の長手方向に適宜調整するこ
とで、首振り角度を所望に設定することができる。突部
89を基板部17の幅方向中央に設けた場合、ハーネス
支持部材5の首振り角度は左右同じとなるが、突部89
の位置を幅方向中央から左右にオフセットさせれば、左
右の回動角度を相違させることができる。突部89を図
2の形態とは直交ないし交差する方向に配置して中央か
らオフセットさせることも可能である。また基台8から
ストッパである左右一対の当接用の突部を突設してハー
ネス支持部材5の側面に当接させることも可能である。
【0022】ハーネス支持部材5において、一方のコル
ゲートチューブ固定部19は水平方向に長く、他方のコ
ルゲートチューブ固定部20は水平方向に短く形成さ
れ、各コルゲートチューブ固定部19,20は、側板部
18からほぼ垂直に、ないしはやや内向きに傾斜して立
ち上げられた補助側板部22,23の上端部の前後両側
に各一対の内向きの保持突起(保持突部)24を有して
いる。
【0023】各一対すなわち四つの保持突起24はコル
ゲートチューブ4(図1)の凹溝の内幅よりもやや狭い
縦板状に形成され、水平方向(前後方向)にほぼ等ピッ
チで配置されている。保持突起24の先端は半円形に滑
らかに湾曲し(湾曲面24a)、コルゲートチューブ4
を傷付けたり変形させないようになっている。補助側板
部22,23は外方向の若干の可撓性を有している。各
保持突起24の下側において各補助側板部22,23は
円弧状ないし矩形状に切欠(切欠部25)されている。
【0024】ワイヤハーネスを内側に挿通したコルゲー
トチューブ4(図1)は基板部17に沿って配索支持さ
れると共に、左右一対の保持突起24がコルゲートチュ
ーブ4の上部寄りの外周の凹溝に係合することで、コル
ゲートチューブ4が上方向および前後方向に抜け出しな
く保持される。コルゲートチューブ4の下方向への移動
は基板部17で規制されることは言うまでもない。コル
ゲートチューブ4は基板部17に対して真上から下向き
に簡単に挿着され、挿着と同時にコルゲートチューブ4
の凹溝に保持突起24が進入係合する。従ってコルゲー
トチューブ4の配索作業が容易である。挿着に際して補
助側板部22,23が外側に撓んで両側板部18内への
コルゲートチューブ4の進入を許容する。
【0025】断面円形のコルゲートチューブ4(図1)
はやや外向きに傾斜した両側板部18と、側板部18の
上側でやや内向きに傾斜した補助側板部22,23との
間で大きなガタ付きなく長手方向に真直に案内保持され
ると共に、左右各一対の保持突起24で上部を径方向に
押圧保持され、各保持突起24の引っ掛かり代でコルゲ
ートチューブ4がハーネス支持部材5内にしっかりと保
持される。なお、保持突起24によるコルゲートチュー
ブ4の押圧力を弱くして、保持突起24に沿ってコルゲ
ートチューブ4を周方向に回動自在に保持することも可
能である。この構成によれば、スライドドア6の開閉に
伴うコルゲートチューブ4の捩れが回転となって逃がさ
れて、コルゲートチューブ4の捩れ変形が防止される。
【0026】基板部17の回動基部側でリベット10の
頭部が溝部21内に収容されているから、頭部がコルゲ
ートチューブ4(図1)と干渉することがなく、コルゲ
ートチューブ4が真直に配索される。また、溝部21の
裏側が円形に膨出されて基台9の受け板部14に小さな
面積で摺接するから、ハーネス支持部材5の回動性が良
い。
【0027】ハーネス支持部材5の外周にテープ巻きや
係止バンド等の図示しない固定手段でコルゲートチュー
ブ4を巻回固定することも可能である。その場合は、補
助側板部22,23の両側の切欠部25がテープ引っ掛
け部等として作用する。四つの保持突起24がコルゲー
トチューブ4(図1)のそれぞれ別々の凹溝に係合する
から、コルゲートチューブ4の長手方向の移動が確実に
阻止される。
【0028】なお、保持突起24の数は各一対に限ら
ず、一つの補助側板部22,23について一つないしは
三つ以上あってもよい。また、左右の補助側板部22,
23で異なる数の保持突起24を有していてもよい。ま
た、左右の補助側板部22,23が保持突起24を対称
に(対向して)有していてもよい。
【0029】また、側板部18は外向きに傾斜したもの
に限らず、垂直に立ち上げられたものでも可能である。
補助側板部22,23は内向きに傾斜したものであるこ
とが、コルゲートチューブ4の保持力の向上の観点から
好ましいが、テープ巻きを施す場合には補助側板部2
2,23は垂直であることも可能である。
【0030】また、基台9の形状は図2の形態に限ら
ず、例えば片側にのみ固定部12を有するものも可能で
ある。また、基台9を用いずに、車両ボディ1(図1)
を基台9の代わりとすることも可能である。その場合、
リベット10ではなくボルトやカラー(図示せず)を用
い、車両ボディにナット(図示せず)を固定しておいた
り、車両ボディにスタッドボルト(図示せず)を突設し
ておき、ボルトとカラーを基板部17の孔部に挿通して
ナットで締め付けてハーネス支持部材5を回動自在に軸
支させることも可能である。基台9を用いない場合、ハ
ーネス支持部材5が首振り式のハーネスガイドと称され
る。また、ハーネス支持部材5を車両ボディにボルト等
で不動に固定し、保持突起24でコルゲートチューブを
周方向回動自在に保持させることも可能である。これら
の形態は後述の各実施形態においても適用可能である。
【0031】図3(a)(b)は上記首振り式のハーネスガイ
ド3の配置形態を示すものである。図3(a) において首
振り式のハーネスガイド3は車両ボディ1のステップ2
の上面に配置され、あるいはステップ2の上側に近接し
て平行に位置するスカッフプレート(scuff pl
ate)26の上面に配置されている。ワイヤハーネス
(コルゲートチューブ4)はステップ2ないしスカッフ
プレート26から首振り式のハーネスガイド3を経てス
ライドドア6側に配索されている。
【0032】符号27はスライドドア側のウェザストリ
ップ(シール部材)を示す。ウェザストリップ27で首
振り式のハーネスガイド3及びワイヤハーネス(コルゲ
ートチューブ4)が外部の水滴等から保護されている。
なお、ステップ2の下側空間29を利用して首振り式の
ハーネスガイド3を配置することも可能である。
【0033】図3(b) の形態においては例えばステップ
2のないバンタイプの車両のフロア30の上面に首振り
式のハーネスガイド3が配置されている。ワイヤハーネ
ス(コルゲートチューブ4)はフロア30から首振り式
のハーネスガイド3を経てスライドドア6に配索されて
いる。首振り式のハーネスガイド3及びワイヤハーネス
(コルゲートチューブ4)はウェザストリップ27で外
部の水滴等から保護されている。
【0034】図4は、首振り式のハーネスガイドの首振
り部であるハーネス支持部材の第二の実施形態を示すも
のである。ハーネス支持部材31を回動自在に支持する
基台9(図2)やリベット10(図2)は図2の実施形
態と同一のものを使用可能であるので説明を省略する。
基台9に代えて車両ボディ1(図1)にボルトやナット
やカラーで直接、ハーネス支持部材31を回動自在に組
み付けることも可能であり、この場合にはハーネス支持
部材31が首振り式のハーネスガイドと呼称される。ま
た、ハーネス支持部材31をボルト等で車両ボディ1等
に不動に固定し、ハーネス支持部材31内でコルゲート
チューブ4を周方向回動自在に支持させることも可能で
ある。これは後述の各実施形態(図6,図7)において
も同様である。
【0035】このハーネス支持部材31は下側の受け部
32と上側のキャップ33とに分割されたものであり、
各部材32,33は合成樹脂で形成されている。受け部
32は水平な短い板部34に、基台9(図2)や車両ボ
ディ等に対する回動支持用ないし固定用の孔部35を有
し、板部34に続く略矩形状のブロック部36に半円状
の溝部37を有し、前後の壁部64において溝部37の
前後端に保持突部としての半円形の鍔部38を有し、鍔
部38の内側に半円状の切欠孔39が形成され、鍔部3
8すなわち切欠孔39の周縁がコルゲートチューブ4の
凹溝40に係合可能となっている。
【0036】ブロック部36の左右の壁部41の外面に
は、キャップ33に対する係止突起(係止手段)42が
設けられている。係止突起42は上向きの傾斜面42a
と下向きの係止面とを有している。係止突起42の下側
に型抜き用の開口43が位置している。
【0037】キャップ33は、前後左右の壁部44,4
5と天壁46とを有し、前後の各壁部44に、受け部3
2の半円形の鍔部(保持突部)38に対向する半円形の
切欠孔47を有し、切欠孔47の周縁の鍔部(保持突
部)48がコルゲートチューブ4の凹溝40に係合可能
となっている。左右の壁部45には、係止突起42に対
する係合孔49を有する可撓性の係合枠片(係止手段)
50が垂下形成されている。
【0038】コルゲートチューブ4は図1,図3におけ
ると同様に周上に複数の凹凸40,51をチューブ長手
方向に並列に有している。図1,図3においても同様で
あるが、コルゲートチューブ4には、周上の一部にハー
ネス挿通用の長手方向の破断部52を有しているものと
いないものとがあり、本実施形態においてハーネス支持
部材31内でコルゲートチューブ4を周方向に引っ掛か
りなく回動させるという観点からすれば、破断部52の
ない方がむしろ好ましい。破断部52があるコルゲート
チューブ4は内側にワイヤハーネス(複数本の電線)を
容易に挿入可能である。破断部52のないコルゲートチ
ューブには長手方向の前後端の開口からワイヤハーネス
を挿通させる。破断部52のあるコルゲートチューブ4
では破断部4が口開きしないようにビニルテープを周方
向に巻く作業が必要があるが、破断部52のないコルゲ
ートチューブであればその必要はない。
【0039】ワイヤハーネス(図示せず)を挿通したコ
ルゲートチューブ4は下側の受け部32の一対の鍔部3
8に凹溝40を押し込まれて周方向回動自在に支持され
る。次いでキャップ33がコルゲートチューブ4の上側
から被せられ、キャップ33の半円形の切欠孔47の端
縁の鍔部48がコルゲートチューブ4の凹溝40に係合
し、それと同時に係止突起42に係合枠部50が係合し
て、キャップ33が受け部32に係止され、それにより
コルゲートチューブ4が受け部32とキャップ33との
間に抜け出しなく確実に且つ周方向回動自在に保持され
る。
【0040】受け部32とキャップ33とで成るハーネ
ス支持部材31は基台9(図2)又は車両ボディ1(図
1)に回動自在に軸支され、スライドドア6の開閉に伴
ってハーネス支持部材31が水平方向に揺動して、ワイ
ヤハーネス(コルゲートチューブ4)が無理な捩れや曲
げ等なくスムーズに屈曲する。ハーネス支持部材に、基
台9等に対する首振り角度規定用のストッパ(当接用の
突部)を設けることも可能である。ハーネス支持部材3
1を直接車両ディ1等に回動自在に組み付ける場合は、
車両ボディ1側に図示しないストッパ(当接用の突部)
を設けることが可能である。スライドドア6の開閉に伴
ってコルゲートチューブ4に捩り力が作用するが、コル
ゲートチューブ4が鍔部38,48に沿って周方向に回
動してその捩り力を逃がすから、コルゲートチューブ4
の捩れ変形が防止される。コルゲートチューブ4内でワ
イヤハーネスは周方向にスムーズに回動するから、ワイ
ヤハーネスの捩れも同時に防止され、ワイヤハーネスの
屈曲がスムーズに行われる。ハーネス支持部材31を首
振りすることなく車両ボディ等に不動に固定して、コル
ゲートチューブ4の周方向の回動のみを行わせることも
可能である。これらコルゲートチューブ4の捩れを逃が
す構成は後述の各実施形態(図6,図7)においても同
様である。
【0041】なお、図4でブロック部36の溝部37の
中央やキャップ33の内側中央にコルゲートチューブ係
止用の鍔部や保持突起を設けることも可能である。ま
た、キャップ33の鍔部48と受け部32の鍔部38と
は対向せずチューブ軸方向に位置ずれしたものであって
もよい。また、キャップ側に係合枠片50に代わる係止
突起を設け、ブロック部側に係止突起42に代わる係合
孔を設けることも可能である。板部34の円孔35には
リベット・ボルト挿入用のガイド面取が施されている。
【0042】図4のハーネス支持部材31に断面円形の
コルゲートチューブ4ではなく図5の如く断面略楕円状
(長円形)の平型のコルゲートチューブを適用する場合
には、図5のアタッチメント54を用いて平型のコルゲ
ートチューブ53を固定する。
【0043】このアタッチメント54は、上下一対のス
リット状(長孔状)の孔部55を周方向に有する環状部
材56と、孔部55に進入可能な略半円状の保持板(保
持部材)57とで構成されている。環状部材56は図4
の受け部32のブロック部36内とキャップ33内にガ
タ付きなく且つ周方向回動自在に収容される。保持板5
7は一方に環状部材56の外周と同一形状の円弧部58
を有し、他方にコルゲートチューブ53の凹溝に係合す
るクサビ状の薄板部59を有している。
【0044】なお、保持板57に、孔部55に対する係
止突起を設けてもよい。また、環状部材56の周上の一
部を切欠させてコルゲートチューブ53を挿通可能とし
てもよく、可撓性の環状部材56の周上の一部を破断さ
せてコルゲートチューブ53を挿通させてもよい。ま
た、環状部材56を二分割とし、保持板57を分割式の
環状部材に一体に設けてもよい。
【0045】平型のコルゲートチューブ53にも図4と
同様の電線挿入用の破断部52(図4)が形成されたも
のと、形成されていないものがあるが、図5の形態にお
いてはコルゲートチューブ53を環状部材56に固定
し、環状部材56をハーネス支持部材31(図4)内で
回動させることが可能であるから、破断部の有無はコル
ゲートチューブ53の回動性に影響を与えるものではな
い。平型のコルゲートチューブ53内には複数の電線
(図示せず)がフラット状に配列される。
【0046】ワイヤハーネスを挿通した平型のコルゲー
トチューブ53を環状部材56内に挿通した状態で、一
対の孔部55に保持板57を挿入して平型のコルゲート
チューブ53の凹溝に係合させる。保持板57は孔部5
5に係合し、外側に殆ど突出しない。この状態で環状部
材56が図4の受け部32の半円状の溝部37内に組み
込まれ、上側からキャップ33で抜け出しなく且つ周方
向に回動自在に保持される。スライドドア6の開閉に伴
って平型のコルゲートチューブ53に捩れ力が作用して
も、環状部材56が平型のコルゲートチューブ53と一
体にハーネス支持部材31(図4)内を周方向に回動す
るから、平型のコルゲートチューブ53の捩れ変形が防
止され、ワイヤハーネスの捩れも同時に防止されて、ワ
イヤハーネスの屈曲がスムーズに行われる。
【0047】なお、各保持板57を図5の垂直方向では
なく水平方向に位置させて、平型のコルゲートチューブ
53の長径部を垂直方向に一致させ、短径部を水平方向
に一致させた状態で、環状部材56を受け部32とキャ
ップ33との間に保持させることで、スライドドアの開
閉時に平型のコルゲートチューブ53を円形のコルゲー
トチューブ4よりも一層スムーズ且つ容易に屈曲させる
ことができる。
【0048】また、平型のコルゲートチューブ53を一
対の保持板57で長径方向に押圧して環状部材56の内
側で円形に変形させた状態で図4のハーネス支持部材3
1内に保持させることも可能である。
【0049】図6は、首振り式のハーネスガイドの首振
り部であるハーネス支持部材の第三の実施形態を示すも
のである。このハーネス支持部材61は図4のハーネス
支持部材31の受け部32に横長のハーネス支持部62
を延設したものであり、他の構成は図4のハーネス支持
部材31と同様であるので、同一部分には同一符号を用
いて説明する。ハーネス支持部材61を基台を用いずに
直接、車両ボディに回動自在に支持させる場合は、ハー
ネス支持部材61が首振り式のハーネスガイドと呼称さ
れる。ハーネス支持部材61を車両ボディ等に不動に固
定して、コルゲートチューブの周方向の可動すなわちコ
ルゲートチューブの捩れ防止のみを行わせることも可能
である。
【0050】ハーネス支持部62は受け部32の一方の
壁部64から水平に延長され、支持板84の両側にハー
ネス保持用の低い側壁65を有し、先端側にテープ巻き
やバンド等でコルゲートチューブ4(図4)を固定する
ための幅狭の固定板部66を有し、固定板部66は両側
に側壁65よりもさらに低い保持用の縁部67を有し、
先端にテープ等に対する外れ防止用の突部68を有して
いる。
【0051】ハーネス支持部62の基端は受け部32の
壁部64に直交して続き、受け部32の前後の各壁部6
4には半円状の切欠孔39が設けられ、切欠孔39の周
上にコルゲートチューブ係止用の鍔部(保持突部)38
が立設され、両鍔部38の間に半円状の溝部37が位置
し、左右の各壁部41にキャップ33に対する係止突起
42を有し、一方の係止突起42に対向する板部34に
揺動支持用ないし固定用の孔部35を有している。
【0052】キャップ33はコルゲートチューブ4(図
4)を係止するための鍔部(保持突部)48を前後両側
の壁部44と一体に有し、受け部32の係止突起42に
対する係合枠片50を左右両側の壁部45と一体に有し
ている。
【0053】ワイヤハーネス(図示せず)を内部に挿通
させたコルゲートチューブ4(図5)は受け部32の前
後一対の鍔部38で凹溝を係止されてチューブ長手方向
の動きが規制されると共に、ハーネス支持板62上で安
定に支持されて下方向の撓みが阻止される。その状態で
キャップ33が被せられ、キャップ33の前後の鍔部4
8がコルゲートチューブ4の凹溝40(図4)に係合
し、キャップ33と受け部32との間に前後上下左右の
各方向のガタ付きなく且つ周方向回動自在に安定に保持
される。
【0054】次いでハーネス支持板62の先端側の固定
板部66にコルゲートチューブ4がバンド等の固定手段
で周方向回動自在に巻回固定される。コルゲートチュー
ブ4は長手方向の後側で鍔部38,48で固定され、長
手方向の前側でバンド等で固定され、前後二箇所で安定
に且つ周方向回動自在に支持される。それにより、スラ
イドドア6の開閉に伴うワイヤハーネス(コルゲートチ
ューブ)のバタツキや捩れ等が防止される。
【0055】受け部32の孔部35が基台9(図2)や
車両ボディ1(図1)にリベット10(図2)やボルト
やナット等で回動自在に軸支され、スライドドア6の開
閉動作に伴ってハーネス支持部材61が孔部35を中心
として水平方向に回動し、それによりワイヤハーネス及
びコルゲートチューブ4(図4)が無理な捩り力や曲げ
力を受けることなくスムーズに屈曲する。
【0056】特に長いハーネス支持部62によってコル
ゲートチューブ(ワイヤハーネス)4が水平方向に真直
に延ばされて支持されるから、コルゲートチューブ(ワ
イヤハーネス)4の垂れ下がりが起こらず、スライドド
ア6と車両ボディ1との間へのコルゲートチューブ(ワ
イヤハーネス)4の挟み込みや噛み込みが防止される。
車両ボディ等にハーネス支持部62の側面65ないし受
け部32の側面を当接させる首振り角度規定用のストッ
パ(当接用の突部)を設けることも可能である。あるい
は、ハーネス支持部62ないし受け部32に、基台9
(図2)に対する首振り角度規定用のストッパ(当接用
の突部)を設けることも可能である。
【0057】なお、図6のハーネス支持部材61の受け
部32とキャップ33との間に図5のアタッチメント5
4を装着して平型のコルゲートチューブ53を保持させ
ることも無論可能である。
【0058】図7は、首振り式のハーネスガイドの首振
り部であるハーネス支持部材の第四の実施形態を示すも
のである。基台9(図2)を用いない場合はハーネス支
持部材70が首振り式のハーネスガイドと称される。ハ
ーネス支持部材70を車両ボディ等に不動に固定してコ
ルゲートチューブの周方向の回動すなわち捩れ防止のみ
を行わせることも可能である。
【0059】このハーネス支持部材70は、図4のハー
ネス支持部材31の受け部32とキャップ33を一体化
したのとほぼ同様の構成のものであり、下側の受け部7
1と、受け部71に薄肉のヒンジ73を介して一体に形
成された上側のキャップ(開閉部)72とで構成されて
いる。
【0060】受け部71は水平な板部74と、板部74
に続く略半円状の湾曲部75とで構成され、板部74に
回動支持用の孔部76が設けられ、湾曲部75の内面の
両側にコルゲートチューブ係止用の略扇状の各二つの保
持突起(保持突部)77が形成されている。ヒンジ73
はハーネス支持部材70の頂部側に位置している。
【0061】ヒンジ73に続く開閉部71は、ほぼ1/
4周の湾曲部78と、湾曲部78に続く水平な板部79
とで構成され、湾曲部78の両側にコルゲートチューブ
係止用の略扇状の各一つの保持突起(保持突部)80が
形成され、板部79に回動支持用ないし固定用の孔部8
1が設けられている。各保持突起77,80は先端にコ
ルゲートチューブ4(図4)の凹溝40の周面に沿う形
状の短い円弧面82を有している。
【0062】両板部74,79は上下に対向して位置
し、両孔部76,81は同心に位置する。上側の湾曲部
78と板部79との交差部の内側にも保持突起(保持突
部)83が設けられている。開閉部72の閉止状態で各
湾曲部75,78がほぼ真円形状に連続する。
【0063】両湾曲部75,78の内側に図5のアタッ
チメント54を周方向回動自在に収容可能である。環状
部材56(図5)は前後の端面を各保持突起77,8
0,83の内面で抜け出しなく当接される。
【0064】ワイヤハーネスを挿通したコルゲートチュ
ーブ4(図4)は開閉部72を開いた状態でその開口か
らハーネス支持部材70の内側に挿通され、受け部側の
保持突起77が凹溝40(図4)に係合し、開閉部72
を閉じることで、開閉部72の保持突起80,83が凹
溝40に係合し、各保持突起77,80,83でコルゲ
ートチューブ4が長手方向不動で且つ周方向回動自在に
係止される。平型のコルゲートチューブ53を使用する
場合は、図5のアタッチメント54でコルゲートチュー
ブ53を係止させた状態で図7のハーネス支持部材70
内にアタッチメント54を保持させる。
【0065】最後の両孔部81,76にボルトを挿通し
て基台9(図2)や車両ボディ1(図1)に回動自在に
組み付ける。あるいは、予め下側の孔部76にボルトや
リベット10(図2)を挿通して下側の板部74を基台
等に回動自在に組み付けておき、開閉部72を閉じるこ
とで、上側の孔部81をボルトやリベットの頭部に係止
させることも可能である。
【0066】開閉部72が受け部71と一体であるか
ら、図4のキャップ33に代える開閉部72の紛失の心
配がなく、開閉部72の開閉操作も容易である。スライ
ドドア6(図1)の開閉に伴って孔部76を中心にハー
ネス支持部材70が揺動し、コルゲートチューブ4(図
4)及びワイヤハーネスが無理な捩り力や曲げ力を受け
ずスムーズに屈曲する。ハーネス支持部材70内でコル
ゲートチューブが周方向に回動して捩れが防止される。
これはハーネス支持部材70を車両ボディ等に不動に固
定した場合も同様である。
【0067】なお、図7の保持突起77,80,83を
図4のような円弧状の鍔部38,48に代えることも可
能である。また、また、図4の円弧状の鍔部38,48
を図7のような保持突起77,80に代えることも可能
である。また、上側の板部79(図7)を排除して開閉
部72と下側の板部74とに係止手段(図示せず)を設
けることも可能である。また、図4のキャップ33の一
方の係止枠片50を排除してキャップ33の一方をヒン
ジ(図示せず)で受け部32に連結して、キャップ33
を回動自在とすることも可能である。
【0068】図8は、例えば図6のハーネス支持部材6
1を車両ボディ1に配置したハーネス配索構造の一形態
を示すものである。ハーネス支持部材61の受け部32
は車両ボディ1の外側寄りにおいて基台9に回動自在に
支持され、横長のハーネス支持部62は車両ボディ1の
内側に向けて長く突出している。ハーネス支持部62で
支持されたコルゲートチューブ4内のワイヤハーネスは
雄・雌のコネクタ85を介して車両ボディ側のフロアハ
ーネス86に続いている。
【0069】図8で符号87は、スライドドア6から突
出され、車両ボディ1の水平なレール(図示せず)に係
合するガイドローラを先端に有するスライダを示す。ス
ライドドア6の全開もしくはほぼ全閉時に、ハーネス支
持部材61に回転角や回転抑止の機能を持たせれば、す
なわちハーネス支持部材61に対する首振り角度規定用
の突部を車両ボディ1に設けたり、あるいは基台9(図
2)に対する首振り角度規定用の突部をハーネス支持部
材61に設けることで、ワイヤハーネス(コルゲートチ
ューブ4)の軌跡を制御することができる。図8の形態
では上記機能によってワイヤハーネス4がほぼスライダ
87上に位置した状態となっている。スライダ87はワ
イヤハーネス4の垂れ下がり防止部材及び上からの踏み
付け等の荷重に対する受けとしても作用する。上記スト
ッパ(当接用の突部)は図2に示す形成方法以外に車両
ボディ1の合成樹脂製のスカッフプレート26上や金属
製のステップ2上に例えばリブ状のものとして取り付け
ることが可能であり、ストッパは取付場所に応じて金属
でも合成樹脂でもよく、一体成形でも板金加工で形成し
たものでもよい。また、ハーネス支持部材61を車両ボ
ディ側ではなくスライドドア側に配設する場合は、支持
部62に対するストッパをスライドドア6に設けること
も可能である。
【0070】図8の如くハーネス支持部62がスライド
ドア側ではなく車両ボディ1の内側に向けて突出された
ことで、スライドドア6の開閉に伴うワイヤハーネス
(コルゲートチューブ4)の動きがフロアハーネス86
に及ばないようになっている。これにより、雄・雌両コ
ネクタ85に引張力が作用せず、両コネクタ85内の端
子が抜け出し方向の力を受けず、両コネクタ85の電気
的接続の信頼性が向上する。
【0071】なお、図8でハーネス支持部材61の受け
部32を車両ボディ1の内側寄りに配置し、ハーネス支
持部62を外側すなわちスライドドア6に向けて突出さ
せた場合でも、上記同様の効果が奏される。図6のハー
ネス支持部材61に代えて図2,図4〜図7に示すハー
ネス支持部材5,31,61,70の何れかを使用する
ことも無論可能である。
【0072】また、図2,図4〜図7に示す各ハーネス
支持部材5,31,61,70を車両ボディ側ではなく
スライドドア6側に回動自在ないし不動に組み付けるこ
とも可能である。この場合、基台9(図2)を用いても
よいことは言うまでもない。また、各ハーネス支持部材
5,31,61,70を車両ボディ1側とスライドドア
6側との両方に配設することも可能である。その場合、
各ハーネス支持部材5,31,61,70の組み合わせ
は任意である。また、図8においてハーネス支持部材6
1は少なくとも図3(a)(b)のステップ2上又はスカッフ
プレート26上、又はフロア30上に配置可能である。
【0073】また、首振り部である上記各ハーネス支持
部材5,31,61,70を車両ボディ1やスライドド
ア6に対して水平方向ではなく垂直方向に回動自在に組
み付けることも可能である。
【0074】図9〜図10は、本発明に係るスライドド
アへのハーネス配索構造の他の実施形態を示すものであ
る。この構造は、図9の如く、車両ボディ側の垂直なパ
ネル91に筒状部92を水平方向に突設し、ワイヤハー
ネスの外周のコルゲートチューブ53を分割式の一対の
ハーネス支持部材93で径方向に保持し、その状態でハ
ーネス支持部材93を筒状部92内に周方向回動自在に
挿着することを特徴とするものである。
【0075】パネル91は例えば車両ボディのステップ
部の後端の垂直な壁部であってもよい。パネル91は垂
直に限らず垂直に近い状態のものであってもよい。ま
た、筒状部92は水平に限らず水平に近い状態であって
もよく、パネル91に対して直角に交差していなくとも
よい。筒状部92は金属製のパネル91に一体にプレス
で打ち抜き成形することがコスト面から好ましい。
【0076】筒状部92は内側に貫通した挿通孔100
を有している。合成樹脂製のパネル91に筒状部92を
一体樹脂成形することも可能である。また、スライドド
ア側のパネルに筒状部92を形成して、筒状部92内で
一対のハーネス支持部材93によってワイヤハーネスを
回動自在に支持させることも可能である。また、筒状部
92に代えてウレタンや合成樹脂等の厚板の壁部(図示
せず)を貫通する挿通孔を設け、挿通孔内に筒状部を嵌
合させたり、あるいは壁部の挿通孔に直接、ハーネス支
持部材93を挿入することも可能である。
【0077】図9の実施形態は、図4や図7に示すハー
ネス支持部材31,70と機能的に類似するものであ
る。分割式のハーネス支持部材93とパネル91の筒状
部92とでハーネスガイド94(図10)が構成され
る。ハーネス支持部材93はインナ部材として、筒状部
92はアウタ部材として作用する。
【0078】図9で、ハーネス支持部材93は合成樹脂
で形成され、左右に同一形状に(対称に)分割されてい
る。本形態の各ハーネス支持部材93は、断面半円形の
外周面95と、断面長円形の平型のコルゲートチューブ
53に対応して長円径の内周面96と、外周面95と内
周面96とを結ぶ接合面97と、前端側の可撓性の係止
爪(係止部)98と、後端側の鍔部(停止部)99とを
備えている。
【0079】外周面95は滑らかな面であり、両ハーネ
ス支持部材93が接合した状態で完全な円形の面とな
る。外周面95はパネル91の筒状部92の内径よりも
若干小径に形成されている。内周面96には、コルゲー
トチューブ53(詳細は図5参照)の凹溝に係合する保
持突部(突条)101が前後と中間に合わせて三条形成
されている。
【0080】なお、断面円形のコルゲートチューブ(図
4の符号4参照)を用いる場合には、内周面96を断面
半円形に形成し、同様の保持突部を半円状に形成する。
断面円形のコルゲートチューブ4を内周面に沿って回動
自在に支持させる。保持突部101は少なくとも二条以
上形成することが、コルゲートチューブ53の長手方向
の固定力を上げるために好ましい。
【0081】前端側の係止爪98は高さ方向中央で切欠
され、上下各一対配置されている。この切欠部102に
よって係止爪98が内向きに撓み易くなっている。係止
爪98は、外周面95から直角に立ち上げられた係止面
98aと、係止面98aからテーパ状に傾斜して前方へ
延びた案内面98bとを有して、断面略直角三角形状に
形成されている。係止爪98の外径はパネル91の筒状
部92の内径よりも大きい。
【0082】後端側の鍔部99は外周面95から直角に
立ち上げられ、前側の係止爪98よりも大径に外側に突
出している。係止爪98の係止面98aから鍔部99の
前端面98aまでの距離は、筒状部92の前端92aか
らパネル91の後面91a(図10)までの距離よりも
やや長い。
【0083】なお、一対のハーネス支持部材93を接合
面97の一側方でヒンジ(図示せず)を介して開閉自在
に連結させることも可能である。また、コルゲートチュ
ーブ53に代えて他の樹脂製の編組チューブといった保
護チューブ(図示せず)を用いたり、ワイヤハーネス
(複数本の電線)をビニルテープ巻きした状態で直接、
ハーネス支持部材93で周方向回動自在に支持させるこ
とも可能である。その場合は内周面96の支持突部10
1は排除する。
【0084】図9において一対のハーネス支持部材93
でコルゲートチューブ53を挟むように保持し、矢印C
の如くパネル91の筒状部92内に挿入する。筒状部9
2へのハーネス支持部材93の挿着作業は、ワイヤハー
ネスを筒状部92に挿通させる作業と同時に行うことが
好ましい。ワイヤハーネスとその外周のコルゲートチュ
ーブ53を予め筒状部92に挿通しておき、後から筒状
部92内にハーネス支持部材93を挿着することも可能
である。
【0085】筒状部92にハーネス支持部材93を挿入
した時点で前端側の係止爪98が内側に撓み、ハーネス
支持部材93の挿通が許容され、係止爪98が筒状部9
2の前端92aから外部に突出した時点で外向きに復元
して、図10の如く係止爪98の係止面98aが筒状部
92の前端面92aに当接すると共に、後端側の鍔部9
9がパネル91の後面91aの開口縁に当接する。
【0086】これにより、ハーネス支持部材93が前後
方向に不動に固定され、且つ筒状部92の内周面に対し
て外周面95が若干の隙間を存して接し、ハーネス支持
部材93が筒状部92内に周方向回動自在に支持され
る。これにより、例えばスライドドアの開閉に伴うワイ
ヤハーネス及びコルゲートチューブ53の捩れがスムー
ズに吸収され(ワイヤハーネス及び/又はコルゲートチ
ューブ53がハーネス支持部材93と一体に回動し)、
ワイヤハーネスやコルゲートチューブ53の捩れに起因
する傷みが確実に防止される。
【0087】本実施形態によれば、例えば図4や図7の
ハーネス支持部材31,70に較べて、ハーネス支持部
材93を車両ボディ等のパネル91にワンタッチで組み
付けることができ、且つパネル91を利用して筒状部を
形成することで、部品コストが低減される。
【0088】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、首振り式のハーネスガイドにコルゲートチューブを
固定したことで、スライドドアの開閉時にコルゲートチ
ューブ及びコルゲートチューブ内のワイヤハーネスが首
振り式のハーネスガイドと一体に揺動し、コルゲートチ
ューブ及びワイヤハーネスが無理な捩じり力や曲げ力を
受けずにスムーズに屈曲する。これにより、スライドド
アの繰り返し開閉によるコルゲートチューブ及びワイヤ
ハーネスの破損や変形が防止されると共に、コルゲート
チューブ及びワイヤハーネスのばたつきや暴れが起こら
ず、スライドドアと車両ボディとの間へのコルゲートチ
ューブ(ワイヤハーネス)の噛み込みや異音の発生が防
止される。
【0089】また、コルゲートチューブ内にワイヤハー
ネスである複数本の電線を収容したことで、ワイヤハー
ネスをビニルテープで巻回する必要がなく、それによっ
てもワイヤハーネスの屈曲性が向上する。本発明は、首
振り式のハーネスガイドにワイヤハーネスではなくコル
ゲートチューブを固定するようにしたことで、コルゲー
トチューブ内でワイヤハーネスが自由に摺動することが
できるから、ワイヤハーネスの屈曲性が良く、ワイヤハ
ーネスを首振り式のハーネスガイドに固定した場合と較
べて、ワイヤハーネスの屈曲性が格段に向上する。
【0090】また、請求項2記載の発明によれば、基台
を車両ボディ又はスライドドアに固定することで、ハー
ネス支持部材が連結部材を中心として回動自在に支持さ
れ、首振り式のハーネスガイドが簡単に構成される。首
振り式のハーネスガイドの構造が簡単であるから、コス
トが安く済み、且つ故障が少なく経済的であると共に、
スライドドアや車両ボディのどの部位にも容易に組み付
けることができるから、車種やスライドドアの形態に左
右されずに、スライドドア開閉時のワイヤハーネス及び
コルゲートチューブの屈曲性を向上させることができ
る。このことは、基台を用いずにハーネス支持部材をス
ライドドアや車両ボディに連結部材で直接軸支させた場
合も同様である。
【0091】また、請求項3記載の発明によれば、スラ
イドドアの全開ないし全閉時に首振り式のハーネスガイ
ドが大きく揺動した際に、ハーネスガイドがストッパに
当接して、ハーネスガイドの揺動角度が規定されるか
ら、慣性力によるハーネスガイドの回り過ぎとそれに伴
う戻り不良が防止され、次のスライドドアの閉動作ない
し開動作でハーネスガイドが確実に且つスムーズに反対
方向に揺動する。
【0092】また、請求項4記載の発明によれば、スラ
イドドアの開閉に伴ってワイヤハーネスが揺動しつつ捩
れた場合でも、コルゲートチューブがハーネスガイド内
で周方向に回動して捩れを吸収するから、コルゲートチ
ューブやワイヤハーネスに無理な捩り力等が作用せず、
コルゲートチューブ及びワイヤハーネスの変形や傷みや
磨耗や摩擦による異音等が防止されると共に、ワイヤハ
ーネスの揺動がスムーズに行われる。
【0093】また、請求項5記載の発明によれば、ワイ
ヤハーネスを挿通したコルゲートチューブをハーネスガ
イドにセットすると同時に、コルゲートチューブの凹溝
に保持突部が係合して、コルゲートチューブが簡単に保
持される。これにより、ワイヤハーネスの配索作業性が
向上する。また、保持突部がコルゲートチューブの凹溝
に係合することで、コルゲートチューブが長手方向にガ
タ付きなく保持され、スライドドアの開閉時や車両走行
時の振動によってもコルゲートチューブ(ワイヤハーネ
ス)が安定に保持される。
【0094】また、請求項6記載の発明によれば、ワイ
ヤハーネスを挿通したコルゲートチューブが基板部で下
側の弛み(垂れ)なく支持され、且つ基板部と側板部と
補助側板部とで囲まれるように安定に保持され、さらに
保持突部で凹溝を係止されて、コルゲートチューブ長手
方向にガタ付きなく不動に固定されるから、コルゲート
チューブの保持が確実に行われる。また、基板部に向け
て上側からコルゲートチューブをセットすると同時に、
保持突部が凹溝に係合してコルゲートチューブの長手方
向のガタ付きをなくすから、コルゲートチューブのセッ
ト作業が容易化し、ワイヤハーネスの配索作業性が向上
する。
【0095】また、請求項7記載の発明によれば、ワイ
ヤハーネスを挿通したコルゲートチューブを受け部に載
置すると同時に、受け部側の保持突部がコルゲートチュ
ーブの凹溝に係合し、さらにコルゲートチューブの上側
から受け部に向けてキャップを被せることで、キャップ
側の保持突部がコルゲートチューブの凹溝に係合して、
コルゲートチューブが上下から確実に且つガタ付きなく
保持される。これにより、コルゲートチューブの保持が
一層確実に且つ安定して行われ、ハーネスガイドからの
コルゲートチューブの外れが防止される。また、コルゲ
ートチューブをハーネスガイドにビニルテープ等で保持
させる必要がなくなり、保持作業が容易化し、作業工数
が低減される。
【0096】また、請求項8記載の発明によれば、キャ
ップである開閉部がヒンジで受け部に一体化しているか
ら、キャップを紛失することがなく、またキャップの開
閉作業が容易化すると共に、ワイヤハーネスを挿通した
コルゲートチューブを受け部にセットして保持するまで
の作業時間が短縮される。
【0097】また、請求項9記載の発明によれば、キャ
ップが係止手段で受け部に係止されることで、ワイヤハ
ーネスを挿通したコルゲートチューブがキャップと受け
部との間で挟持されて確実に保持され、キャップの外れ
も防止されて、コルゲートチューブが一層確実に保持さ
れる。また、請求項10記載の発明によれば、スライド
ドアの開閉に伴ってコルゲートチューブに捩れ力が作用
しても、コルゲートチューブがハーネスガイド内で周方
向に回動して捩れ力を逃がすから、コルゲートチューブ
の捩れ変形等が防止されると共に、ワイヤハーネスが捩
れなくスムーズに屈曲する。
【0098】また、請求項11記載の発明によれば、ワ
イヤハーネスの各電線を平型のコルゲートチューブ内に
並列に偏平な形状に挿通させ、平型のコルゲートチュー
ブを環状部材の内側に挿通し、保持部材を環状部材内に
挿入して平型のコルゲートチューブを係止させた状態
で、環状部材を受け部とキャップとの間に装着すること
で、円形のコルゲートチューブに代えて平型のコルゲー
トチューブを確実に保持させることができ、スライドド
アの開閉時に平型のコルゲートチューブをハーネスガイ
ドと一体に揺動させることで、平型のコルゲートチュー
ブを強い捩れ力や曲げ力をかけることなくスムーズに屈
曲させることができる。 また、請求項12記載の発明
によれば、スライドドアの開閉に伴って平型のコルゲー
トチューブに捩れ力が作用しても、平型のコルゲートチ
ューブが環状部材と一体にハーネスガイド内で周方向に
回動して捩れ力を逃がすから、平型のコルゲートチュー
ブの捩れ変形が防止されると共に、ワイヤハーネスが捩
れなくスムーズに屈曲する。
【0099】また、請求項13記載の発明によれば、ワ
イヤハーネスを挿通したコルゲートチューブが長いハー
ネス支持部で支えられるから、コルゲートチューブの下
側への弛み(垂れ)が防止され、スライドドアの開閉に
伴うハーネスガイドの揺動時にコルゲートチューブが水
平方向に安定に位置決めされ、スライドドアと車両ボデ
ィとの間へのコルゲートチューブの挟み込み等が確実に
防止されると共に、ハーネスガイドの揺動がスムーズ且
つ確実に行われ、コルゲートチューブ(ワイヤハーネ
ス)の屈曲動作が一層スムーズ化する。また、受け部と
ハーネス支持部との二箇所でコルゲートチューブを固定
することで、コルゲートチューブの固定が一層確実に行
われ、ガタ付きも防止される。
【0100】また、請求項14記載の発明によれば、ハ
ーネス支持部が車両ボディ側のワイヤハーネスとのコネ
クタ接続部に向けて突出しているから、スライドドアの
開閉時に受け部を支点としてハーネス支持部が揺動する
ことで、ハーネス支持部と一体的にスライドドア側(寄
り)のワイヤハーネスがコネクタまでの間で揺動して強
い捩り力や曲げ力を吸収し、それにより、コネクタに続
く車両ボディ側のワイヤハーネスに強い捩り力や曲げ力
が作用することがなく、車両ボディ側のワイヤハーネス
が確実に保護される。
【0101】また、請求項15記載の発明によれば、車
種やスライドドアの形態に応じてハーネスガイドを車両
ボディのステップ上、又はスカッフプレート上、あるい
はフロア上というように場所を選択して配置すること
で、あらゆる形態のハーネス配索構造に容易に且つ低コ
ストで対応可能となる。
【0102】また、請求項16記載の発明によれば、ス
ライドドアの開閉に伴ってワイヤハーネスが揺動しつつ
捩れた場合でも、コルゲートチューブがハーネス支持部
材と一体にパネルの筒状部内を周方向に回動する(断面
円形のコルゲートチューブの場合はコルゲートチューブ
がハーネス支持部材内を周方向に回動すると共に、ハー
ネス支持部材が筒状部内を回動する。断面長円形のコル
ゲートチューブの場合はコルゲートチューブがハーネス
支持部材内に固定された状態でハーネス支持部材が筒状
部内を回動する)ことで、捩れが吸収されるから、コル
ゲートチューブやワイヤハーネスに無理な捩り力等が作
用せず、コルゲートチューブ及びワイヤハーネスの変形
や傷みや磨耗や摩擦による異音等が防止されると共に、
ワイヤハーネスの揺動がスムーズに行われる。また、筒
状部を車両ボディ等のパネルに一体に形成することがで
きるから、構造が簡素化され、部品コストが削減される
と共に、ハーネス支持部材内にワイヤハーネスやコルゲ
ートチューブを保持した状態で、ハーネス支持部材を筒
状部内に挿入することで、簡単にハーネスガイドを構成
させることができ、組付作業が容易化する。
【0103】また、請求項17記載の発明によれば、ハ
ーネス支持部材を筒状部内に挿入すると同時に、係止部
がパネルの筒状部の一端に係合し、停止部が筒状部の他
端に当接することで、ハーネス支持部材が軸方向に確実
に固定され、パネルへのワイヤハーネスやコルゲートチ
ューブの保持が確実に行われる。また、請求項18記載
の発明によれば、ワイヤハーネスの外周のコルゲートチ
ューブの凹溝にハーネス支持部材の支持突部が係合する
ことで、コルゲートチューブが長手方向に正確に位置決
めされて、パネルからのワイヤハーネスの導出長さ精度
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスライドドアへのハーネス配索構
造の一実施形態の概要を示す平面図である。
【図2】ハーネス配索構造における首振り式のハーネス
ガイドの第一の実施形態を示す斜視図である。
【図3】(a) は車両ボディにおける首振り式のハーネス
ガイドの配置の二形態を示す縦断面図、(b) はその他の
形態を示す縦断面図である。
【図4】首振り式のハーネスガイドの第二の実施形態を
示す分解斜視図である。
【図5】平型のコルゲートチューブに適用するアタッチ
メントの一形態を示す分解斜視図である。
【図6】首振り式のハーネスガイドの第三の実施形態を
示す分解斜視図である。
【図7】首振り式のハーネスガイドの第四の実施形態を
示す分解斜視図である。
【図8】車両ボディにおける首振り式のハーネスガイド
の配置の形態を示す縦断面図である。
【図9】本発明に係るスライドドアへのハーネス配索構
造の他の実施形態を示す分解斜視図である。
【図10】同じく組付状態を示す図9のD−D相当断面
図である。
【図11】(a)(b)は従来のスライドドアへのハーネス配
索構造の一形態の概要をスライドドアの開閉順に示す平
面図である。
【符号の説明】
1 車両ボディ 2 ステップ 3,(31,61,70) 首振り式のハーネスガイド 4 コルゲートチューブ 5,31,61,70,93 ハーネス支持部材 6 スライドドア 9 基台 10 リベット(連結部材) 17 基板部 18 側板部 22,23 補助側板部 24 保持突起(保持突部) 26 スカッフプレート 30 フロア 32,71 受け部 33 キャップ 38,48 鍔部(保持突部) 40 凹溝 42 係止突起(係止手段) 50 係合枠片(係止突起) 53 平型のコルゲートチューブ 56 環状部材 57 保持板(保持部材) 62 ハーネス支持部 72 開閉部(キャップ) 73 ヒンジ 85 コネクタ 86 車両ボディ側のワイヤハー
ネス 89 当接用の突部(ストッパ) 91 パネル 92 筒状部 94 ハーネスガイド 98 係止爪(係止部) 99 鍔部(停止部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堂下 憲一 静岡県裾野市御宿1500 矢崎総業株式会社 内 (72)発明者 角田 充規 静岡県裾野市御宿1500 矢崎総業株式会社 内 (72)発明者 福元 良一 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コルゲートチューブ内に挿通されたワイ
    ヤハーネスを車両ボディからスライドドアに配索する構
    造において、前記車両ボディ側又は前記スライドドア側
    に首振り式のハーネスガイドを設け、該ハーネスガイド
    に前記コルゲートチューブを固定することを特徴とする
    スライドドアへのハーネス配索構造。
  2. 【請求項2】 前記ハーネスガイドが、前記コルゲート
    チューブを固定するハーネス支持部材と、該ハーネス支
    持部材を連結部材で回動自在に連結する基台とで構成さ
    れ、該基台が前記車両ボディ又は前記スライドドアに固
    定されることを特徴とする請求項1記載のスライドドア
    へのハーネス配索構造。
  3. 【請求項3】 前記ハーネスガイド又は前記車両ボディ
    又は前記スライドドアに、該ハーネスガイドの揺動角を
    規定するストッパが設けられたことを特徴とする請求項
    1又は2記載のスライドドアへのハーネス配索構造。
  4. 【請求項4】 コルゲートチューブ内に挿通されたワイ
    ヤハーネスを車両ボディからスライドドアに配索する構
    造において、前記車両ボディ側又は前記スライドドア側
    にハーネスガイドを設け、該ハーネスガイドに前記コル
    ゲートチューブを周方向回動自在に保持させることを特
    徴とするスライドドアへのハーネス配索構造。
  5. 【請求項5】 前記ハーネスガイドが、前記コルゲート
    チューブの凹溝に係合する保持突部を有することを特徴
    とする請求項1〜4の何れかに記載のスライドドアへの
    ハーネス配索構造。
  6. 【請求項6】 前記ハーネスガイドが、前記コルゲート
    チューブを沿わせる基板部と、該基板部の両側に立ち上
    げられた側板部と、該側板部の上側に立ち上げられた補
    助側板部と、該補助側板部から内向きに突設された前記
    保持突部とを備えることを特徴とする請求項5記載のス
    ライドドアへのハーネス配索構造。
  7. 【請求項7】 前記ハーネスガイドが、前記保持突部を
    有する受け部と、該受け部に対向して前記保持突部を有
    するキャップとを備え、該受け部と該キャップとで前記
    コルゲートチューブを保持することを特徴とする請求項
    5記載のスライドドアへのハーネス配索構造。
  8. 【請求項8】 前記キャップとしての開閉部が前記受け
    部にヒンジを介して開閉自在に設けられたことを特徴と
    する請求項7記載のスライドドアへのハーネス配索構
    造。
  9. 【請求項9】 前記キャップが係止手段で前記受け部に
    係止されることを特徴とする請求項7又は8記載のスラ
    イドドアへのハーネス配索構造。
  10. 【請求項10】 前記コルゲートチューブが前記保持突
    部に沿って周方向に回動自在であることを特徴とする請
    求項5〜9の何れかに記載のスライドドアへのハーネス
    配索構造。
  11. 【請求項11】 前記受け部と前記キャップとの間に保
    持される環状部材と、該環状部材内に進入して平型の前
    記コルゲートチューブの前記凹溝に係合する保持部材と
    を備えることを特徴とする請求項7〜9の何れかに記載
    のスライドドアへのハーネス配索構造。
  12. 【請求項12】 前記環状部材が前記受け部と前記キャ
    ップとの間で周方向に回動自在であることを特徴とする
    請求項11記載のスライドドアへのハーネス配索構造。
  13. 【請求項13】 前記受け部からハーネス支持部が延長
    形成されたことを特徴とする請求項7〜12の何れかに
    記載のスライドドアへのハーネス配索構造。
  14. 【請求項14】 前記ワイヤハーネスが車両ボディ側の
    ワイヤハーネスにコネクタで接続され、前記ハーネス支
    持部が該コネクタの方向に突出したことを特徴とする請
    求項13記載のスライドドアへのハーネス配索構造。
  15. 【請求項15】 前記ハーネスガイドが前記車両ボディ
    のステップ上又はスカッフプレート上又はフロア上に配
    置されたことを特徴とする請求項1〜14の何れかに記
    載のスライドドアへのハーネス配索構造。
  16. 【請求項16】 コルゲートチューブ内に挿通されたワ
    イヤハーネスを車両ボディからスライドドアに配索する
    構造において、前記車両ボディ又は前記スライドドアの
    パネルに筒状部を設け、分割式のハーネス支持部材で前
    記コルゲートチューブを保持し、該筒状部内に該分割式
    のハーネス支持部材を回動自在に挿着したことを特徴と
    するスライドドアへのハーネス配索構造。
  17. 【請求項17】 前記ハーネス支持部材が前記筒状部に
    対する係止部と停止部とを有することを特徴とする請求
    項16記載のスライドドアへのハーネス配索構造。
  18. 【請求項18】 前記ハーネス支持部材が前記コルゲー
    トチューブに対する保持突部を有することを特徴とする
    請求項16又は17記載のスライドドアへのハーネス配
    索構造。
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