JP2006304538A - ハーネス配索構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車のドアやシート等にワイヤハーネスを外部との干渉や屈曲疲労等を起こすことなく省スペースで配索する。
【解決手段】基体1に回動体2をヒンジ軸3で回動自在に連結し、基体から回動体にワイヤハーネス4を配索するハーネス配索構造で、ワイヤハーネス4の中間部5をヒンジ軸3に沿って配索すると共にヒンジ軸にクランプ8で支持させた。クランプ8でワイヤハーネスの中間部5を周方向回動自在に保持した。基体1及び/又は回動体2においてワイヤハーネス4を他のクランプ9,10で周方向回動自在に保持した。クランプ8は、ヒンジ軸3に係合する一方の環状部11と、中間部を回動自在に保持する他方の環状部12を備える。クランプ9’,10’の分割面33,34を傾斜状に形成し、分割面の傾斜方向をワイヤハーネスの外周の保護チューブ15の切り口35の傾斜方向とは逆に設定した。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車のリクライニング式のシート等に適用され、シート等の回動(倒し)操作時におけるワイヤハーネスの弛みを抑えたハーネス配索構造に関するものである。
図7は、従来のハーネス配索構造の一形態を示すものである(特許文献1参照)。
この構造は、自動車のフロントドア51のヒンジ軸52にハーネス支持溝53を設け、車両ボディ54からドア51に配索されるワイヤハーネス55をハーネス支持溝53に挿通させて、ドア51の開閉時にヒンジ軸52を中心にワイヤハーネス55を屈曲させるものである。
図8は、従来のハーネス配索構造の他の形態を示すものである(特許文献2参照)。
この構造は、自動車のシートにワイヤハーネス56を配索し、シートフレームの座部57と背もたれ58に沿ってワイヤハーネス56を分岐させ、各分岐線56aを背もたれ側のリクライニング機構59と座部側のシート収納機構60とに接続させたものである。
実開平6−50931号公報(図2) 特開2004−255975号公報(図2)
しかしながら、上記従来の図7のハーネス配索構造にあっては、ワイヤハーネス55を幅狭なハーネス支持溝53に挿通させるために、ワイヤハーネス55がフラットな形状のものに限定され、大電流回路への適用や多極ハーネスへの適用が困難であるという問題や、ワイヤハーネス55の屈曲がヒンジ軸52の一点に集中するために、屈曲疲労により断線を生じやすくなるという懸念や、ヒンジ軸52にハーネス支持溝53を切欠形成する関係で、ヒンジ軸52の強度が低下し兼ねないという懸念があった。
また、図8に示すような形態のハーネス配索構造にあっては、背もたれ側に複数本の電線を配索する場合に、例えば図9(a)〜(c)に示す如く、背もたれ62を前後に大きく倒す(回動させる)ために、背もたれ62と座部61との間においてワイヤハーネス63にある程度の弛み63aを持たせる必要が生じ、この弛み63aのためのスペースが必要となったり、弛み部63aが外部や乗員等に干渉して傷んだり、弛み部63aが小さな角度で繰り返し屈曲することで(図9(c)の状態)、屈曲疲労を起こし兼ねないという懸念があった。
本発明は、上記した点に鑑み、自動車のドアやシート等といった相対的に回動する構造体に、複数本の絶縁被覆電線でなるワイヤハーネスを外部との干渉や屈曲疲労等を起こすことなく省スペースで配索することのできるハーネス配索構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るハーネス配索構造は、基体に回動体をヒンジ軸で回動自在に連結し、該基体から該回動体にワイヤハーネスを配索するハーネス配索構造において、前記ワイヤハーネスの中間部を前記ヒンジ軸に沿って配索すると共に該ヒンジ軸にクランプで支持させたことを特徴とする。
上記構成により、ワイヤハーネスが基体からヒンジ軸に沿って屈曲し、ヒンジ軸に沿って平行ないしほぼ平行に省スペースで位置し、ヒンジ軸から回動体に向けて屈曲して配索される。回動体の回動時にワイヤハーネスの中間部はクランプで支持されてヒンジ軸に沿って平行ないしほぼ平行に位置した状態で周方向に捩れら、中間部の位置は変動することがない。これにより、ワイヤハーネスに弛みを生じることがなく、弛みに起因する外部との干渉や屈曲疲労が防止される。一例として自動車のシートの座部を基体とし、背もたれを回動部としてもよい。
請求項2に係るハーネス配索構造は、請求項1記載のハーネス配索構造において、前記クランプが前記ワイヤハーネスの中間部を周方向回動自在に保持したことを特徴とする。
上記構成により、回動体の回動時におけるワイヤハーネスの中間部の捩り動作がスムーズに行われ、中間部の全長に渡って捩れがスムーズに吸収される。これにより、回動体の回動操作が小さな力でスムーズに行われる。
請求項3に係るハーネス配索構造は、請求項1又は2記載のハーネス配索構造において、前記基体及び/又は前記回動体において前記ワイヤハーネスを他のクランプで周方向回動自在に保持したことを特徴とする。
上記構成により、回動体を大きく回動させた際に、ワイヤハーネスの中間部が捩れ、さらに中間部に続くハーネス部分が捩れるが、他方のクランプがそのハーネス部分を周方向回動自在に支持することで、捩れがスムーズ且つ確実に吸収される。ワイヤハーネスの捩れ方向は回動体の前方への回動時と後方への回動時とで逆となる。中間のクランプと少なくとも基体又は回動体におけるクランプとでワイヤハーネスを周方向回動自在に支持することで、ワイヤハーネスの全長に渡る捩れが吸収される。
請求項4に係るハーネス配索構造は、請求項1〜3の何れかに記載のハーネス配索構造において、前記中間部を保持するクランプが、前記ヒンジ軸に係合する一方の環状部と、該中間部を回動自在に保持する他方の環状部とを備えることを特徴とする。
上記構成により、クランプがワイヤハーネスの中間部をヒンジ軸に連結して、中間部の位置をヒンジ軸に沿って常に一定に規定する。ヒンジ軸が固定式で回動しない場合、一方の環状部はヒンジ軸に不動に固定され、ヒンジ軸が回動式の場合、一方の環状部はヒンジ軸の回動に追従しないように、ヒンジ軸に回動自在に支持されることが好ましい。両環状部は分割式としてヒンジ軸やワイヤハーネスを挿通させることが好ましい。その場合、環状部の内周面にリブを設けて、リブをワイヤハーネス外周の保護チューブであるコルゲートチューブの周溝に周方向回動自在に係合させることができる。
請求項5に係るハーネス配索構造は、請求項1〜4の何れかに記載のハーネス配索構造において、前記ワイヤハーネスを周方向回動自在に保持する前記クランプの分割面が傾斜状に形成され、該分割面の傾斜方向が該ワイヤハーネスの外周の保護チューブの切り口の傾斜方向とは逆に設定されたことを特徴とする。
上記構成により、ワイヤハーネスの保護チューブがクランプ内で周方向に回動した際に、保護チューブのハーネス挿通用の切り口とクランプの分割面とが逆方向に傾斜しているから、保護チューブの切り口がクランプの分割面に引っ掛かることがなく、保護チューブの回動がスムーズ且つ確実に行われ、ワイヤハーネス(保護チューブ)の捩れ吸収がスムーズ且つ確実に行われる。保護チューブ内の電線は捩れることなく捩れ疲労等なく安全に保護される。このクランプ構造はワイヤハーネスの中間部とその前後のハーネス部分を支持する各クランプに適用可能である。
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、回動体の回動時にワイヤハーネスの中間部がヒンジ軸に沿って位置し、外部に突出することがないから、外部との干渉や弛み部の屈曲疲労等が防止され、ワイヤハーネスの給電の信頼性が向上する。また、ワイヤハーネスの中間部をヒンジ軸に沿って省スペースで配索することができるから、自動車のシート等といった回動構造体におけるワイヤハーネスの占有スペースが削減され、他の構成部品の配置の自由度が拡大される。
請求項2記載の発明によれば、回動体の回動時におけるワイヤハーネスの中間部の捩れが吸収されて、中間部の傷み(捩れ疲労)が防止されると共に、回動体の回動操作性が向上する。
請求項3記載の発明によれば、例えば回動体を大きく回動させた際におけるワイヤハーネスの捩れが確実に吸収され、請求項2記載の発明の効果が促進される。
請求項4記載の発明によれば、ワイヤハーネスの中間部を環状部でヒンジ軸に連結して中間部の位置を一定に規定することで、ワイヤハーネスの弛みを一層確実に防ぐことができ、請求項1記載の発明の効果が促進される。
請求項5記載の発明によれば、ワイヤハーネス外周の保護チューブの周方向の回動時に保護チューブの切り口とクランプの分割面とが引っ掛からずにスムーズに回動するから、ワイヤハーネスの捩れ吸収が一層スムーズ且つ確実に行われ、請求項2,3記載の発明の効果が促進される。
図1〜図2は、本発明に係るハーネス配索構造の一実施形態を示すものである。
このハーネス配索構造は、自動車のシートとして、座部(基体)1に背もたれ(回動体)2を水平なヒンジ軸3で回動(リクライニング)自在に設け、ワイヤハーネス4を座部1から背もたれ2に配索する構造において、ヒンジ軸3に沿ってワイヤハーネス4の中間部5を平行に配索し、この中間部5をクランプ8でヒンジ軸3に固定し(支持させ)、ワイヤハーネス4の前後のハーネス部分6,7をそれぞれ他のクランプ9,10で座部1と背もたれ2とに固定したものである。
中間のクランプ8は、ヒンジ軸3を固定する一方の環状部11と、ワイヤハーネス4の外周のコルゲートチューブ15を周方向回動自在に保持する他方の環状部12とを備え、両環状部11,12は直接にあるいは短い板状の連結部13(図2)を介して一体に連結されている。
少なくとも両環状部11,12は分割式に形成され、各一対の分割環状部(符号11,12で代用)は係止爪や係止枠片等の係止手段(図示せず)又はタップねじ等の固定手段14(図2)で相互に固定される。一方の環状部11はヒンジ軸3に不動に固定され、他方の環状部12はコルゲートチューブ15を周方向回動自在に保持する。コルゲートチューブ15の周溝16に環状部12の内面側の環状のリブ(図示せず)が摺動自在に係合する。この構造は前後の各クランプ9,10においても同様である(詳細は後述する)。
コルゲートチューブ15(図2)は既存のものであり、合成樹脂を材料として、円形の周溝16と突条17とを交互に有して屈曲自在に形成され、内側の円形の空間18に複数本の電線(図示せず)を挿通可能である。コルゲートチューブ15に電線を挿通させてワイヤハーネス4が構成され、その状態でワイヤハーネス4がシートフレーム19に各クランプ8〜10で固定される。
ワイヤハーネス4の前側のハーネス部分6は座部1において例えば座部昇降用のモータ等の補機や電源側のワイヤハーネス(図示せず)に接続され、ワイヤハーネス4の後側のハーネス部分7は背もたれ2側のリクライニング用モータや乗員検知センサ等の補機に接続される。電源側のワイヤハーネス又は座部側のハーネス部分6の延長部はフロア側の余長吸収装置(例えばワイヤハーネスをケース内でU字状に屈曲させて伸縮自在としたもの)を経て電源側に続くことが好ましい。
座部1や背もたれ2は金属板で形成され、ヒンジ軸3は金属丸棒で形成され、これら1〜3でシートフレーム19を構成し、シートフレーム19はワイヤハーネス4や各クランプ9〜11と共にクッションや外皮等(図示せず)で覆われてシートを構成する。ヒンジ軸3は周方向に回動しないものであり、固定式のヒンジ軸3に対して背もたれ2が独立して回動する。
ワイヤハーネス4は座部1の上面に沿って前から後に水平に配索され、ヒンジ軸3の下側を通りつつ横方向に屈曲され、ヒンジ軸3の後面側に沿って軸方向に水平に且つ短く配索され、さらに上向きに屈曲されて背もたれ2の前面に沿って配索されている。ワイヤハーネス4の中間部5は長手方向ほぼ中央部分においてクランプ8でヒンジ軸3に固定されている。中間部5は座部1と背もたれ2との間の前後に貫通した空間20に沿って省スペースで位置している。
ワイヤハーネス4は座部1からヒンジ軸3にかけての横向きの第一の屈曲部21(図2)と、ヒンジ軸3から背もたれ2にかけての上向きの第二の屈曲部22とを有している。二つの屈曲部21,22の間でヒンジ軸3に沿うハーネス中間部5が形成されている。中間部5はいわゆる余長部であるが、ヒンジ軸3に沿って平行に省スペースで位置し、シートのクッション材の内側に収容されるから、従来のように座部1と背もたれ2との間の隙間20から後方に飛び出すことがなく、余長部が外部や乗員等と干渉することが確実に防止される。
ワイヤハーネス4を座部1と背もたれ2との各面1a,1bに近接して配索すると共に、ワイヤハーネス4の中間部5をヒンジ軸3の後面側に配索したことで、背もたれ2を前後に大きく倒す際に、ワイヤハーネス4の第二の屈曲部22(図2)の屈曲動作が無理なくスムーズに行われる。
前後のクランプ9,10は少なくとも何れか一方がコルゲートチューブ15を回動自在に保持していることが好ましい。前後両方のクランプ9,10がコルゲートチューブを共に回動自在に保持してもよい。中間のクランプ8はワイヤハーネス4を回動自在に保持している。前後のクランプ9,10はヒンジ軸3の比較的近傍に配置されている。
図1のシートの背もたれ2の標準位置から背もたれ2を座部1に向けて前方に倒すことで、背もたれ側のハーネス部分7が背もたれ2と一体的に前方に倒れつつ、ワイヤハーネス4の中間部5がヒンジ軸3の後方でクランプ8の環状部12内を周方向に回動して捩れを吸収し、さらに座部側及び/又は背もたれ側のクランプ9,10内をワイヤハーネス4が周方向に回動して捩れを全長に渡って確実に吸収する。また、背もたれ2を前方に倒した状態から後方に回動させて倒すに伴って、ワイヤハーネス4が各クランプ8〜10内を上記とは逆の周方向に回動して捩れを吸収する。
このように、座部側のクランプ9とヒンジ軸側のクランプ8とがワイヤハーネス4を周方向回動自在に支持し、及び/又は、ヒンジ軸側のクランプ8と背もたれ側のクランプ10とがワイヤハーネス4を周方向回動自在に支持することで、背もたれ2のリクライニング操作時や背もたれ2を大きく倒した際におけるコルゲートチューブ15の捩れがスムーズに吸収され、リクライニング操作や背もたれ2を大きく倒す操作が小さな力で抵抗なくスムーズに行われると共に、コルゲートチューブ15の捩れに起因する破損や、コルゲートチューブ15の電線挿通用のスリット状の切り口の口開き等が防止される。電線はコルゲートチューブ内で捩れなく安全に保護される。
ヒンジ軸3を回動式とした場合は、ヒンジ軸3に中間のクランプ8の一方の環状部11を周方向回動自在に係合させ(支持させ)、ワイヤハーネス4の中間部5を支持する他方の環状部12の位置が常に一定になるようにする。あるいは、ヒンジ軸3の回動に伴ってワイヤハーネス4が長手方向に引っ張られてもよいように、座部側と背もたれ側のクランプ9,10でワイヤハーネス4を長手方向移動自在に保持する。
図3は、コルゲートチューブ15を回動自在に支持するクランプ9,10の一実施形態を示すものである。図1の中間のクランプ8の環状部12も同様の内部構造とする。
このクランプ9(10)は、コルゲートチューブ15の径方向に二分割に形成され、両分割クランプ23,24は内周面25に半環状のリブ26を複数等ピッチで有している。両分割クランプ23,24を接合した際の内周面25の内径は、コルゲートチューブ15の外周面である突条17の外径よりも少し大径に設定され、リブ26の内周面の内径はコルゲートチューブ15の周溝16の谷径よりも少し大径に設定され、リブ26の厚みは周溝16の内幅よりも少し小さく設定されている。
両分割クランプ23,24は薄肉のヒンジ27で相互に連結され、ヒンジ27とは反対側において一方の回動側の分割クランプ24に係止爪28が突設され、他方の固定側の分割クランプ23に、係止爪28を係合させる可撓性の係止枠片29が設けられると共に、他方の分割クランプ23の底部に、図1の座部1や背もたれ2の孔部(図示せず)に係入する係止クリップ30が突設されている。
係止クリップ30は支持板31の先端に一対の可撓性の係止爪32を設けた既存のものである。また、コルゲートチューブ15を回動自在に保持するクランプ9は例えば車両ボディにワイヤハーネスを保持するものとして公知である。両分割クランプ23,24を薄肉のヒンジ27で連結することなく完全に分割して両分割クランプを両側の係止手段28,29で相互に係止させるようにしてもよい。係止手段としては上記以外に係止突起と係止凹部等種々のものを必要に応じて使用可能である。
コルゲートチューブ15を回動自在に保持しない場合は、分割クランプ23,24の内周面25の径をコルゲートチューブ15の外径よりも若干小さくして、両分割クランプ23,24でコルゲートチューブ15を挟んで不動に固定する。
図4〜図6は、コルゲートチューブ15を回動自在に支持するクランプの他の実施形態を示すものである。図1の中間のクランプ8の環状部12も同様の内部構造とする(係止クリップは除く)。
このクランプ9’(10’)は、両分割クランプ23,24の分割面(接合面)33,34を傾斜面とし、コルゲートチューブ15のスリット状の切り口35(図5)を分割クランプ23,24の傾斜面33,34とは反対方向に傾斜させた傾斜面とした(分割面33,34をコルゲートチューブ15の切り口35の傾斜面36とは反対方向に傾斜した傾斜面とした)ものである。
この構造によって、断面円形のコルゲートチューブ15が周方向に回動した際に、クランプ9’(10’)の分割面33,34にコルゲートチューブ15の切り口35が引っ掛かることなく、スムーズに回動する。この作用はコルゲートチューブ15が時計回りと反時計回りの何れの方向に回動した際にも発揮される。
図5の如く、コルゲートチューブ15の切り口35を鎖線15aの如く開いて内側空間18に複数本の絶縁被覆電線37を挿通し、両分割クランプ23,24を接合しつつ係止爪28と係止枠片29といった係止手段で相互に係止させる。図6は接合直前の隙間38のある状態を示している。両分割クランプ23,24の接合と同時にコルゲートチューブ15の周溝16が各リブ26で周方向回動自在に支持される。
コルゲートチューブ15の切り口35は周方向の復元力で隙間なく閉じることが好ましい。クランプ9’(10’)の左右の分割面33,34は同じ傾斜角度で傾斜していることが好ましい。クランプ9’(10’)はワイヤハーネス4を保持した状態で係止クリップ30で座部1及び/又は背もたれ2(図1)に係止される。
なお、上記実施形態においては、クランプ9,10を係止クリップ30で取付側(座部1や背もたれ2)に固定したが、係止クリップ30に代えてボルトやバンド等でクランプを固定することも可能である。また、上記実施形態においてはクランプ8〜10を分割式としたが、例えばワイヤハーネス4をクランプ内に軸方向に挿通させる場合は非分割とすることも可能である。この場合はコルゲートチューブ15を長手方向にリブ26で位置決めすることはできず、単に周方向回動自在に支持するのみとなる。
また、断面円形のコルゲートチューブ15に代えて断面長円形や平型のコルゲートチューブを用いる場合は、内周が断面円形や平型で外周が円形の分割式の回動部材(図示せず)を介してコルゲートチューブを上記同様(類似)のクランプで回動自在に保持する。
また、保護チューブとしてコルゲートチューブ15に代えて網チューブや柔軟なウレタンチューブや薄肉の樹脂チューブ等を用いる場合は、保護チューブを環状の分割式の回動部材(図示せず)で挟持し、回動部材を上記同様(類似)のクランプで回動自在に保持することも可能である。図4〜図6のクランプ9’(10’)においてコルゲートチューブ15に代えて傾斜状の切り口を有する他の保護チューブを用いることも可能である。
また、図1においては座部側のワイヤハーネス部分6をヒンジ軸3の下側を通して配索したが、例えばヒンジ軸3が座部1の上面1aに接近している場合は、ヒンジ軸3の上側にワイヤハーネス4を配索し、ヒンジ軸3の後方でワイヤハーネス4の中間部5をクランプ8で支持することも可能である。
また、上記実施形態においては、自動車のシートに適用した例を示したが、例えば自動車のフロントドアの垂直なヒンジ軸において上記ハーネス配索構造を適用することも可能である。この場合、前側のクランプ9は車両ボディ側に固定され、後側のクランプ10はドア側に固定され、ワイヤハーネス4の前後の部分6,7は水平に配索され、中間部5はヒンジ軸に沿って垂直に配索される。また、フロントドアに限らず、ヒンジ軸のあるバックドアやボンネット等にも上記ハーネス配索構造を適用可能である。
本発明に係るハーネス配索構造の一実施形態を示す斜視図である。 同じくハーネス配索構造の要部を示す斜視図である。 コルゲートチューブを保持するクランプの一形態を示す分解斜視図である。 クランプの他の形態を示す分解斜視図である。 同じくクランプでワイヤハーネスを保持する状態を示す正面図である。 同じくクランプでワイヤハーネスを保持する直前の状態を示す正面図である。 従来のハーネス配索構造の一形態を示す斜視図である。 従来のハーネス配索構造の他の形態を示す斜視図である。 (a)〜(c)は従来のハーネス配索構造の作用を示す側面図である。
符号の説明
1 座部(基体)
2 背もたれ(回動体)
3 ヒンジ軸
4 ワイヤハーネス
5 中間部
8〜10,9’〜10’ クランプ
11,12 環状部
15 コルゲートチューブ(保護チューブ)
33,34 分割面
35 切り口

Claims (5)

  1. 基体に回動体をヒンジ軸で回動自在に連結し、該基体から該回動体にワイヤハーネスを配索するハーネス配索構造において、前記ワイヤハーネスの中間部を前記ヒンジ軸に沿って配索すると共に該ヒンジ軸にクランプで支持させたことを特徴とするハーネス配索構造。
  2. 前記クランプが前記ワイヤハーネスの中間部を周方向回動自在に保持したことを特徴とする請求項1記載のハーネス配索構造。
  3. 前記基体及び/又は前記回動体において前記ワイヤハーネスを他のクランプで周方向回動自在に保持したことを特徴とする請求項1又は2記載のハーネス配索構造。
  4. 前記中間部を保持するクランプが、前記ヒンジ軸に係合する一方の環状部と、該中間部を回動自在に保持する他方の環状部とを備えることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のハーネス配索構造。
  5. 前記ワイヤハーネスを周方向回動自在に保持する前記クランプの分割面が傾斜状に形成され、該分割面の傾斜方向が該ワイヤハーネスの外周の保護チューブの切り口の傾斜方向とは逆に設定されたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のハーネス配索構造。
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