JP2014042367A - 電線ガイド体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ボディとスライドドア1との間に架け渡されるケーブルガイド2は端部リンク部材と中間リンク部材2Cとから構成され、それぞれは回動可能に連結されている。ボディ側の端部リンク部材2Aの下面には金属製の保護プレート14が装着されているため、ケーブルガイド2がボディ側端部リンク部材2Aに近い部位で踏み付けられても、保護プレート14がこの踏み付け力に抗する。したがって、踏み付けに起因する損傷から電線ガイド体Gを保護することができる。
【選択図】図2
Description
複数のリンク部材の一つであり車両ボディに設けられた取付け部に対し回動可能に取り付けられる端部リンク部材と、
端部リンク部材の上面側あるいは下面側の少なくとも一方を覆う保護面を有する金属製の保護プレートとを備えたところに特徴を有する。
(1)本発明の電線ガイド体において、保護プレートは、端部リンク部材に係止する係止部が形成されることで端部リンク部材と連動して回動可能となっている構成とすることが好ましい。
このように構成すれば、スライドドアの開閉に伴って端部リンク部材が回動しても、保護プレートは係止部によって端部リンク部材に追従することができる。したがって、保護プレートが端部リンク部材から位置ずれしてしまうことがないため、端部リンク部材に対する保護機能が損なわれることがない。
このような構成によれば、踏み付けに伴って端部リンク部材に作用する押し下げ力を保護プレートが下方から支えることができ、しかも保護プレートの大半は端部リンク部材によって隠されるため、車両の外観の保持にも有効である。
このような構成によれば、保護プレートの装着にあたり保護チューブを外す必要もなく、装着作業を簡単に行うことができる。
図1から図5は本発明の実施例1を示している。図1はスライドドア1を有する車両において、スライドドア1によって開閉される乗降口の周辺を示している。同図に示すように、車両ボディ側(乗降口の後部)とスライドドア1との間には、電線ガイド体Gが架設されている。実施例1に係る電線ガイド体Gは、以下に説明するケーブルガイド2、ワイヤハーネスW、保護プレート14及び保護チューブ3を備えて構成されている。
ワイヤハーネスWは複数本の電線束よりなり、スライドドア1内に装備された電装品(図示しない)への給電を可能にする。ワイヤハーネスWは、複数のリンク部材を回動可能に連結して構成されたケーブルガイド2内に挿通されて保護がなされている。ケーブルガイド2は、可撓性を有するゴム製の保護チューブ3(図6参照)内に挿通されている。
図6は本発明の実施例2を示している。実施例1では、ボディ側端部リンク部材2Aに対する保護プレート14との連動関係を、係止溝17と係止突部18との係止によって成立させたが、実施例2では保護プレート20の長手方向に沿う両側縁に形成された一対の補強用のリブ21(係止部)によって成立させている。両リブ21の内面同士の間の間隔は、保護チューブ3よりも広幅に形成されている。したがって、装着孔16へ差し込み筒12を挿通し、両リブ21の間に保護チューブ3を挟むようにすれば、保護プレート20は、保護面20Bにてボディ側端部リンク部材2Aの下面側を覆いつつボディ側端部リンク部材2Aに係止状態で一体化される。
また、補強用のリブ21を折り曲げによって形成するようにしたため、切削等によって形成する場合に比較して保護プレート20を容易に製作することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施例1,2では、保護プレート14をボディ側端部リンク部材2Aに装着した場合を示したが、ドア側端部リンク部材2Bに装着することを妨げるものではない。ケーブルガイド2が踏み付けられると、その踏み付けの程度によってはドア側端部リンク部材2Bに対してねじれ方向の力が作用する。したがって、ドア側端部リンク部材2Bにも同様に保護プレート14を装着しておけば、上記ねじれ力に抗することができる。その場合、保護プレート14はスライドドア1側の端部リンク部材の上下いずれの側に配してもよい。
2…ケーブルガイド
2A…ボディ側端部リンク部材
2B…ドア側端部リンク部材
2C…中間リンク部材
3…保護チューブ
4A…ボディ側取付け部
4B…ドア側取付け部
14,20…保護プレート
14B,20B…保護面
17…係止溝(係止部)
18…係止突部
21…補強用のリブ(係止部)
G…電線ガイド体
W…ワイヤハーネス(電線束)
Claims (5)
- 複数のリンク部材が回動可能に連結されて構成され、これら連結された前記リンク部材の内部に車両ボディとスライドドアとの間に架け渡される電線が挿通され、前記スライドドアの開閉に伴って屈曲変位可能に構成される電線ガイド体であって、
前記複数のリンク部材の一つであり前記車両ボディに設けられた取付け部に対し回動可能に取り付けられる端部リンク部材と、
前記端部リンク部材の上面側あるいは下面側の少なくとも一方を覆う保護面を有する金属製の保護プレートとを備えたことを特徴とする電線ガイド体。 - 前記保護プレートは、前記端部リンク部材に係止する係止部が形成されることで前記端部リンク部材と連動して回動可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の電線ガイド体。
- 前記係止部は、前記保護プレートの前記保護面から前記端部リンク部材に向けて突出して形成され、前記端部リンク部材が回動に伴って係止部に当接することで前記保護プレートは連動して回動することを特徴とする請求項2に記載の電線ガイド体。
- 前記保護プレートは、前記端部リンク部材の下面側を覆うように配されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電線ガイド体。
- 前記リンク部材は可撓性を有するゴム製の保護チューブ内に挿通されるとともに、前記保護プレートは前記保護チューブの外側に配されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電線ガイド体。
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