JP6202057B2 - ケーブルガイドの取付構造 - Google Patents
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Description
本発明のケーブルガイドの取付構造は、前記固定用ブラケットが本体部と蓋部とを有し、前記本体部に前記ケーブルガイドの端部をセットして前記蓋部を閉めることで、前記ケーブルガイドの端部が前記固定用ブラケットに保持されるようになっており、前記突起部が前記窪み部に嵌らない状態では前記蓋部を閉めることができないようになっているものとしてもよい。
このような構成によれば、ケーブルガイドが上下逆向きである場合には、固定用ブラケットにケーブルガイドの端部を保持させることができないから、ケーブルガイドを誤った向きで組み付けることを確実に防ぐことができる。
以下、本発明を具体化した一実施例について、図1〜図14を参照しつつ詳細に説明する。
本実施例におけるケーブルガイド10の取付構造は、車両のスライドドア1とボディ2との間に架け渡されるワイヤハーネスWが内部に挿通されるケーブルガイド10と、ケーブルガイド10の端部をスライドドア1に固定するためのドア側固定用ブラケット3と、ケーブルガイド10の端部をボディ2に固定するためのボディ側固定用ブラケット30とを備えている。ワイヤハーネスWは、スライドドア1内に装着されている図示しない各種電装品への給電のための電線を束ねたものである。ワイヤハーネスWは、周囲にクリアランスが保有された状態でケーブルガイド10に通される。
リンク部材11は合成樹脂製であって、概ねリンク部材11の連結方向に長い箱形状をなしている。リンク部材11は、例えば図9に示すように、車両に取り付けられた状態で上下方向に対向する上面部および下面部(以後、第1横板部12および第2横板部13と称する)と、第1横板部12と第2横板部13との間を連結する左右一対の縦板部14とを備えている。第1横板部12と第2横板部13とは互いに略平行をなしている。
連結孔18は略円形状をなし、第1横板部12および第2横板部13を同軸をなすように上下方向に貫通している。
ボディ側固定用ブラケット30は、図3および図4に示すように、全体として一面側が開放された一方向に長い箱状をなす本体部31と、本体部31の開放部分を閉鎖可能な蓋部32とを備えている。そして、本体部31にケーブルガイド10の端部をセットして蓋部32を閉めることで、ケーブルガイド10の端部がボディ側固定用ブラケット30に保持されるようになっている。
まず、リンク部材11を連結する作業を繰り返し行ってケーブルガイド10を製造する。リンク部材11を連結するにあたり、リンク部材11を上下反転した不正な姿勢で連結しようとした場合には、嵌合凸部22が接触部24に接触することでそのような連結が不可能になる。したがって、作業者はリンク部材11の向きに特段の注意を払わなくてもそのような誤った作業を確実に排除することができる。これにより、リンク部材11が上下方向に正しい向きで連結され、長尺のケーブルガイド10の製造が完了する。
次いで、ケーブルガイド10にワイヤハーネスWを挿通し、さらにケーブルガイド10を図示しない保護チューブ等で包囲する。
本実施例のケーブルガイド10の取付構造は、スライドドア1とボディ2との間に架け渡されるワイヤハーネスWが内部に挿通されるケーブルガイド10と、ケーブルガイド10の端部を保持してボディ2に固定されるボディ側固定用ブラケット30と、ボディ側固定用ブラケット30に設けられた突起部46とケーブルガイド10の端部に設けられた窪み部25とを有する誤組防止部と、を備えている。そして、突起部46が、ボディ2の左側に固定される左側固定用ブラケット30Lと右側に固定される右側固定用ブラケット30Rとで反転した位置に設けられ、左側固定用ブラケット30Lおよび右側固定用ブラケット30Rに対してケーブルガイド10が上下正しい向きである場合には突起部46が窪み部25に嵌り、ケーブルガイド10が上下逆向きである場合には突起部46が窪み部25に嵌らないで当接部26に当たるようになっている。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、ケーブルガイド10の端部に窪み部25、ボディ側固定用ブラケット30に突起部46が設けられているが、反対に、ケーブルガイドの端部に突起部、ボディ側固定用ブラケットに窪み部を設けても良い。
(2)上記実施例では、突起部46が、左側固定用ブラケット30Lの本体部31と右側固定用ブラケット30Rの蓋部32とに設けられているが、これに限らず、反対に、左側固定用ブラケットの蓋部と右側固定用ブラケットの本体部とに設けてもよく、その際、ケーブルガイドの曲げ方向を上記実施例とは逆にしてもよいし、ケーブルガイドの曲げ方向は上記実施例と同様にし、その代り窪み部を第2横板部に設けるようにしてもよい。
(3)上記実施例では、誤組防止部をボディ側固定用ブラケット30に設けた場合について説明したが、これに限らず、誤組防止部は、ドア側固定用ブラケットに設けても良い。
(4)上記実施例では、窪み部25が嵌合凹部23と同形状をなしているが、これらは異なる形状にしてもよい。
(5)上記実施例では、リンク部材11に嵌合凹部23および嵌合凸部22が設けられているが、必ずしもこれらを設けなくてもよい。
(6)上記実施例では、窪み部25が、リンク部材11の先端部を切り欠いた形態で形成されているが、これに限らず、窪み部は、例えばリンク部材の中間部に形成された全周閉じた孔や外面側を凹ませた凹み等であってもよい。
(7)上記実施例では、突起部46がボディ側固定用ブラケット30の本体部31または蓋部32に設けられているが、これに限らず、例えば突起部は、ボディ側固定用ブラケットの側壁部に設けてもよく、このような場合にはケーブルガイドの窪み部を縦板部に設けるようにしてもよい。
1…スライドドア
2…ボディ
10…ケーブルガイド
11…リンク部材
12…第1横板部(上面部および下面部の一方)
22…嵌合凸部
23…嵌合凹部
25…窪み部
26…当接部(他の部分)
30…ボディ側固定用ブラケット(固定用ブラケット)
31…本体部
32…蓋部
46…突起部
Claims (4)
- スライドドアとボディとの間に架け渡されるワイヤハーネスが内部に挿通されるケーブルガイドと、
前記ケーブルガイドの端部を保持して前記ボディまたは前記スライドドアに固定される固定用ブラケットと、
前記ケーブルガイドの端部および前記固定用ブラケットの一方に設けられた突起部と他方に設けられた窪み部とを有する誤組防止部と、を備え、
前記固定用ブラケットが前記ボディの左側に固定される場合と右側に固定される場合とで、前記誤組防止部が反転した位置に設けられており、
前記固定用ブラケットに対して前記ケーブルガイドが上下正しい向きである場合には前記突起部が前記窪み部に嵌り、前記ケーブルガイドが上下逆向きである場合には前記突起部が前記窪み部に嵌らないようになっているケーブルガイドの取付構造。 - 前記固定用ブラケットが本体部と蓋部とを有し、前記本体部に前記ケーブルガイドの端部をセットして前記蓋部を閉めることで、前記ケーブルガイドの端部が前記固定用ブラケットに保持されるようになっており、
前記突起部が前記窪み部に嵌らない状態では前記蓋部を閉めることができないようになっている請求項1に記載のケーブルガイドの取付構造。 - 前記ケーブルガイドが、内部に前記ワイヤハーネスを挿通可能なリンク部材を複数連結してなり、
隣接する前記リンク部材の上面部および下面部の一方に、隣接する前記リンク部材の上下の向きが正しい場合に嵌り合う嵌合凸部と嵌合凹部とが設けられ、隣接する前記リンク部材の上下の向きが誤っている場合には前記嵌合凸部が前記上面部または前記下面部に当たって連結できないようになっている請求項1または請求項2に記載のケーブルガイドの取付構造。 - 隣接する前記リンク部材が相対的に回動する際には前記嵌合凸部が前記嵌合凹部内で相対的に移動するものとされ、
前記リンク部材の回動量が所定量になると、前記嵌合凸部が前記嵌合凹部の端部に位置するようになっている請求項3に記載のケーブルガイドの取付構造。
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