JP5418179B2 - スライドドアおよび給電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車用のスライドドア、およびこのスライドドアに装備された電装品に対して給電する給電装置に関する。
自動車用のスライドドアには、一般的に、種々の電装品(例えば、パワーウィンドウ用のモータやパワーウィンドウ開閉用のスイッチ等)が装備されている。そして、スライドドアの電装品と電気的に接続されたワイヤーハーネス(複数の電線)を、保護しつつ案内できるケーブル保護案内装置が、従来より知られている(例えば、特許文献1〜3)。
特許第4121446号公報 特許第4136905号公報 特許第4302752号公報
ここで、特許文献1ないし3のケーブル保護案内装置(以下、単に、「ケーブル保護案内装置」と称する)は、複数のリンクユニット(例えば、特許文献1のリンク枠体)により構成されている。例えば、各リンクユニットは、連結ピンおよび連結ピン孔を有している。そして、隣接するリンクユニット同士は、一方のリンクユニットの連結ピンが他方のリンクユニットの連結ピン孔に挿通されることによって、連結される。
また、連結された3つのリンクユニットについて、両端の2つリンクユニット(すなわち、中間のリンクユニット以外のもの)の連結ピンを結ぶ仮想線の方向に荷重が付与されると、中間のリンクユニットは、次のように移動する。すなわち、中間のリンクユニットの連結ピンが、荷重方向から見て右側に離隔している場合、中間のリンクユニットの連結ピンは、さらに右側に移動する。一方、荷重方向から見て左側に離隔している場合、中間のリンクユニットの連結ピンは、さらに左側に移動する。
したがって、ケーブル保護案内装置が略直線状に配置され、各リンクユニットの連結ピンを結ぶ仮想線が荷重方向と略一致すると、場合によっては、ケーブル保護案内装置は屈曲せず、各連結ピンがこの荷重を受けることになる。その結果、この荷重に起因して連結ピンが破損するという問題が生ずる。
一方、略直線状に配置されたケーブル保護案内装置が屈曲する場合には、各連結ピンの位置関係によって屈曲位置および屈曲方向が定まる。すなわち、ケーブル保護案内装置の変形動作を予想することが困難となる。その結果、場合によっては、各リンクユニットが、その可動範囲を越えて変位し、この変位に起因してリンクユニットが破損するという問題も生ずる。
そこで、本発明では、スライドドア本体の進退動作によらず、複数の電線により良好に給電することができる給電装置、およびこの給電装置を有するスライドドアを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、車体に沿って進退動作するスライドドアであって、スライドドア本体と、前記スライドドア本体内に配置されており、前記スライドドア本体に設けられた電装品に給電する給電装置とを備え、前記給電装置は、隣接する回動ユニットが互いに連結されることによって形成される導電路と、前記導電路内に配置されており、前記車体側と前記電装品とを電気的に接続する複数の電線とを有し、前記導電路は、前記スライドドア本体の進退動作に伴い、各回動ユニットが自己の回動軸を中心に回動することによって、屈曲変形し、前記導電路を形成する各回動ユニットのうち、連続配置された複数の第1回動ユニットと、少なくとも1つの第2回動ユニットと、が、略直線状に配置される場合、i)各第1回動ユニットの回動軸を結ぶ仮想線が、連続配置された複数の第1回動ユニットと、少なくとも1つの第2回動ユニットと、の延伸方向と略平行な線分となり、ii)前記導電路のうちの一部が略直線状をなす状態から所望の方向に屈曲するように、前記少なくとも1つの第2回動ユニットの回動軸が前記仮想線から離隔することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のスライドドアにおいて、前記複数の第1回動ユニットおよび前記少なくとも1つの第2回動ユニットのそれぞれは、連結ピンと、隣接配置される回動ユニットの連結ピンを回動可能に挿通する連結孔とを有することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のスライドドアにおいて、前記複数の第1回動ユニットおよび前記少なくとも1つの第2回動ユニットの回動範囲は、一定範囲となるように規制されており前記仮想線に沿った方向の荷重が、前記導電路に付与される場合において、前記導電路は、前記複数の第1回動ユニットおよび前記少なくとも1つの第2回動ユニットの回動規制に応じて屈曲するように、前記少なくとも第2回動ユニットの回動軸の位置が調整されていることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、進退動作するスライドドア本体内に配置されており、スライドドア本体に設けられた電装品に給電する給電装置であって、隣接する回動ユニットが互いに連結されることによって形成される導電路と、前記導電路内に配置されており、前記車体側と前記電装品とを電気的に接続する複数の電線とを有し、前記導電路は、前記スライドドア本体の進退動作に伴い、各回動ユニットが自己の回動軸を中心に回動することによって、屈曲変形し、前記導電路を形成する各回動ユニットのうち、連続配置された複数の第1回動ユニットと、少なくとも1つの第2回動ユニットと、が、略直線状に配置される場合、i)各第1回動ユニットの回動軸を結ぶ仮想線が、連続配置された複数の第1回動ユニットと、少なくとも1つの第2回動ユニットと、の延伸方向と略平行な線分となり、ii)前記導電路のうちの一部が略直線状をなす状態から所望の方向に屈曲するように、前記少なくとも1つの第2回動ユニットの回動軸が前記仮想線から離隔することを特徴とする。

また、請求項5の発明は、請求項4に記載の給電装置において、前記複数の第1回動ユニットおよび前記少なくとも1つの第2回動ユニットのそれぞれは、連結ピンと、隣接配置される回動ユニットの連結ピンを回動可能に挿通する連結孔とを有することを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項4または請求項5に記載の給電装置において、前記複数の第1回動ユニットおよび前記少なくとも1つの第2回動ユニットの回動範囲は、一定範囲となるように規制されており前記仮想線に沿った方向の荷重が、前記導電路に付与される場合において、前記導電路は、前記複数の第1回動ユニットおよび前記少なくとも1つの第2回動ユニットの回動規制に応じて屈曲するように、前記少なくとも第2回動ユニットの回動軸の位置が調整されていることを特徴とする。
請求項1ないし請求項6に記載の発明において、仮想線に沿った方向の荷重が、複数の第1回動ユニットおよび少なくとも1つの第2回動ユニットに付与されると、少なくとも1つの第2回動ユニットの回動軸は、仮想線からさらに離隔する方向に移動し、導電路は、少なくとも1つの第2回動ユニットの回動軸の位置で屈曲する。
すなわち、導電路の一部が略直線状とされ、荷重が導電路の延伸方向に沿って付与される場合であっても、導電路は、所望の位置(少なくとも1つの第2回動ユニットの回動軸の位置)にて、所望の方向(仮想線からさらに離隔する方向)に屈曲する。
そのため、導電路の一部が略直線状に配置される場合であっても、導電路が不所望の方向に屈曲し、導電路および複数の電線に無理な負荷がかかることを、未然に防止できる。
特に、請求項2および請求項5に記載の発明によれば、複数の第1回動ユニットおよび少なくとも1つの第2回動ユニットのうち、隣接する回動ユニット同士の連結は、一方の連結ピンを、他方の連結孔に挿通することにより行われる。そのため、隣接する回動ユニット同士の連結および連結解除を容易に実行することができる。
特に、請求項3および請求項6に記載の発明によれば、導電路は、少なくとも1つの第2回動ユニットの回動軸の位置で屈曲し始め、導電路の変形動作は、容易に予想される。これにより、導電路が、複数の第1回動ユニットおよび少なくとも1つの第2回動ユニットの回動規制に応じて屈曲するように、少なくとも1つの第2回動ユニットの回動軸の位置は調整可能とされている。そのため、複数の第1回動ユニットおよび少なくとも1つの第2回動ユニットのそれぞれが回動範囲外まで回動することによって、導電路が破損し、複数の電線が断線することを、未然に防止できる。
本発明の実施の形態における自動車の全体構成の一例を示す側面図である。 スライドドア用の給電装置の構成の一例を示す側面図である。 スライドドア用の給電装置の構成の一例を示す側面図である。 回動ユニットの構成の一例を示す側面図である。 回動ユニットの構成の一例を示す平面図である。 導電路の変形動作を説明するための側面図である。 導電路の変形動作を説明するための側面図である。 導電路の変形動作を説明するための側面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<1.自動車、スライドドア、および給電装置の構成>
図1は、本発明の実施の形態における自動車1の全体構成の一例を示す側面図である。自動車1は、図1に示すように、主として、略箱形の車体11と、フロントドア12と、スライドドア14と、を有しており、乗用車または貨物自動車として使用される。
フロントドア12は、ヒンジ式の開閉扉であり、車体11の左右両側面に設けられている。また、スライドドア14は、車体11に沿って進退動作する開閉扉である。図1に示すように、スライドドア14は、主として、スライドドア本体15と、給電装置30と、を有している。
ここで、図1において、スライドドア14は、車体11の左側面のみに設けられているが、スライドドア14の配置はこれに限定されるものでない。例えば、スライドドア14は、左右のいずれか一方の側面に設けられても良いし、左右両側面に設けられても良い。また、自動車1の開閉扉としては、ヒンジ式のフロントドア12が省略され、スライドドア14のみが設けられても良い。
スライドドア本体15は、主として、金属製の外装パネル15aと、樹脂製の内装パネル15bと、を有している。スライドドア本体15には、例えば、パワーウィンドウ用のモータやパワーウィンドウ開閉用のスイッチ等の電装品(図示省略)が、設けられている。また、外装および内装パネル15a、15bにより囲まれた空間には、給電装置30が配置されている。
図2および図3は、スライドドア14用の給電装置30の構成の一例を示す側面図である。給電装置30は、スライドドア本体15内に配置されており、スライドドア本体15に設けられた電装品(図示省略)に給電する。図2および図3に示すように、給電装置30は、主として、ワイヤーハーネス31と、導電路32と、ガイドレール34と、屈曲動作ガイド部材36と、を有している。
ワイヤーハーネス31は、複数の電線を束ねたものであり、少なくとも導電路32内に配置されている。そして、ワイヤーハーネス31は、車体11側と、スライドドア本体15に設けられた電装品(図示省略)と、を電気的に接続する。
導電路32は、その内側に配線されたワイヤーハーネス31を、保護しつつ案内するケーブルガイドである。図2および図3に示すように、導電路32は、隣接する回動ユニット50、150、250を互いに連結することにより形成される。
ガイドレール34は、導電路32の可動端32aを、摺動させつつ、スライドドア本体15の進退方向(例えば、前後方向)にガイドする。ここで、スライドドア本体15の進退方向としては、前後方向に限定されるものでなく、スライドドア本体15は、前後方向に加えて、上下方向、および/または、左右方向に進退しても良い。
屈曲動作ガイド部材36は、スライドドア本体15の進退動作に伴って変位する導電路32が所望の形状(例えば、略U字形状)となるように、導電路32をガイドする。図2および図3に示すように、屈曲動作ガイド部材36は、ガイドレール34の上部に設けられている。また、屈曲動作ガイド部材36には、導電路32の固定端32bが固定されている。
したがって、スライドドア本体15が閉鎖位置P1(図2参照)および開放位置P2(図3参照)の間で進退動作すると、導電路32は、スライドドア本体15の位置に応じた形状に屈曲する。なお、回動ユニット50、150、250の詳細な構成については、後述する。
渡り部40は、図2および図3に示すように、車体11とスライドドア14との間に設けられるとともに、導電路32の可動端32aと接続されている。渡り部40は、導電路32と同様に、その内側に配設されたワイヤーハーネス31を、保護しつつ案内するケーブルガイドである。なお、渡り部40としては、導電路32のように複数の回動ユニット50により構成されても良いし、可撓性を有する樹脂チューブにより構成されても良い。
<2.回動ユニットの構成>
図4および図5は、それぞれ、回動ユニット50の構成の一例を示す側面図および平面図である。上述のように、導電路32は、複数の回動ユニット50、150、250が連結されることにより形成される。図4および図5に示すように、回動ユニット50は、主として、一対のリンクプレート51と、一対の支持プレート52と、を有している。
一対のリンクプレート51は、例えば樹脂等により形成された板材である。回動ユニット50の各リンクプレート51は、一端51a側に隣接する回動ユニット(以下、単に、「一端側回動ユニット」とも称する)および他端51b側に隣接する可動ユニット(以下、単に、「他端側回動ユニット」とも称する)との連結に使用される。また、図5に示すように、一対のリンクプレート51は、一対の支持プレート52によって、所望の間隔を隔てて配置されている。図4および図5に示すように、各リンクプレート51は、主として、基部55と、連結ピン形成部60と、連結孔形成部70と、を有している。
基部55は、連結ピン形成部60および連結孔形成部70に挟まれており、側面視略矩形状の板体である。図4および図5に示すように、基部55の上端および下端付近には、対応する支持プレート52が取り付けられている。
連結ピン形成部60および連結孔形成部70のそれぞれは、図4および図5に示すように、側面視略半円状の板体である。連結ピン形成部60は、他端側回動ユニットとの連結に、連結孔形成部70は、一端側回動ユニットとの連結に、それぞれ使用される。
図4および図5に示すように、連結ピン形成部60は、主として対向面60aと、連結ピン61と、突出部63と、段差面64とを、連結孔形成部70は、主として、対向面70aと、連結孔71と、切欠73と、段差面74とを、それぞれ有している。
対向面60aは、連結ピン形成部60上に設けられた平面である。図5に示すように、一対のリンクプレート51は、対向面60aと逆側の面がワイヤーハーネス31の配置空間51c(図5参照)と対向するように、一対の支持プレート52により支持されている。図5に示すように、対向面60aの厚さ(上下方向の大きさ)は、基部55、連結ピン61、および突出部63の厚さより小さい。ここで、配置空間51cは、一対のリンクプレート51と、一対の支持プレート52と、に囲まれる空間である。
連結ピン61は、対向面60a上に設けられた回動ピンである。連結ピン61は、他端側回動ユニットの連結孔71に挿通される。これにより、隣接する回動ユニット同士が連結され、回動ユニット50は、回動軸61a(図5参照)を中心に回動する。
突出部63は、基部55側から連結ピン61側に突出する突起である。連結ピン61が他端側回動ユニットの連結孔71に挿通されると、回動ユニット50の突出部63は、他端側回動ユニットの切欠73に嵌め合わせられる。これにより、回動ユニット50の回動範囲は、他端側回動ユニットの切欠73によって、一定範囲となるように規制される。
段差面64は、対向面60aに対して略垂直に切り立つように設けられた直立面である。図4に示すように、段差面64は、側面視略円弧状とされており、段差面64の各部から回動軸61aまでの距離が略同一となる。
また、回動ユニット50の連結ピン61が、他端側回動ユニットの連結孔71に挿通されると、他端側回動ユニットの一端51a付近に設けられた側面視略円弧状の直立面は、回動ユニット50の段差面64に沿って摺動する。
対向面70aは、連結孔形成部70上に設けられた平面である。図5に示すように、一対のリンクプレート51は、対向面70aが配置空間51c側となるように、一対の支持プレート52により支持されている。また、図5に示すように、対向面70aの厚さ(上下方向の大きさ)は、基部55の厚さより小さい。
連結孔71は、連結孔形成部70を貫通する貫通孔である。連結孔71には、一端側回動ユニットの連結ピン61が挿通される。したがって、一端側回動ユニットは、回動ユニット50に対して回動可能とされている。
切欠73は、連結孔形成部70の一端51aを、連結孔71を中心とする円弧に沿って切り取った凹みである。一端側回動ユニットの連結孔71が一端側回動ユニットの連結ピン61に挿通されると、一端側回動ユニットの突出部63は、回動ユニット50の切欠73に嵌め合わせられる。これにより、一端側回動ユニットの回動範囲は、回動ユニット50の切欠73によって、一定範囲となるように規制される。
段差面74は、対向面70aに対して略垂直に切り立つように設けられた直立面である。図4に示すように、段差面74は、側面視略円弧状とされており、段差面74の各部から連結孔71の中心までの距離が略同一となる。
また、一端側回動ユニットの連結ピン61が、回動ユニット50の連結孔71に挿通されると、一端側回動ユニットの他端51b付近に設けられた側面視略円弧状の直立面は、回動ユニット50の段差面74に沿って摺動する。
このように、回動ユニット50は、隣接する一端側回動ユニットおよび他端側回動ユニットのそれぞれと連結可能とされている。したがって、スライドドア本体15の進退動作に伴い、各回動ユニット50が自己の回動軸61aを中心に回動すると、導電路32は、屈曲変形する。
<3.導電路の屈曲動作>
図6ないし図8は、導電路32の変形動作を説明するための側面図である。以下では、(1)まず、回動ユニット50a〜50dの変形動作について説明し(図6および図7参照)、次に、(2)回動ユニット50c、50d、150、250の変形動作について説明する(図8参照)。なお、以下の説明において、回動ユニット50a〜50dのそれぞれを区別する必要がない場合には、これら回動ユニット50a〜50dを総称して「回動ユニット50」と呼ぶことにする。
まず、図6を参照しつつ、導電路32の変形動作を説明する。図6において、回動ユニット50bの連結ピン61と、回動ユニット50cの連結ピン61とは、直線SL1上に位置している。一方、回動ユニット50aの連結ピン61は、この直線SL1から離隔配置されている。
この場合において、導電路32に対し、直線SL1に沿った矢印AR1方向に荷重が付与されると、回動ユニット50aの連結ピン61は、矢印AR2方向(略下方向)に移動する。これにより、回動ユニット50aは、連結ピン61(回動軸61a(図5参照))を中心に、矢印R1方向(反時計回り)に回動する。そのため、導電路32は、回動ユニット50aの連結ピン61にて屈曲変形する。
このように、直線SL1に沿った矢印AR1方向(荷重方向)に荷重が付与される場合において、導電路32は、直線SL1から離隔する連結ピン61にて屈曲変形する。
次に、スライドドア本体15が開放位置P2付近まで移動し(図3参照)、図7のように各回動ユニット50a〜50dが配置される場合において、導電路32の変形動作を説明する。図7において、各回動ユニット50a〜50cの連結ピン61は、直線SL2上に位置している。すなわち、図7の導電路32において、直線SL2から離隔配置された連結ピン61が存在しない。
この場合において、導電路32に対し、直線SL2に沿った矢印AR3方向に荷重が付与されると、いずれの連結ピン61も左右方向に移動できず、または、いずれの連結ピン61が移動するかを決定することができない。
したがって、導電路32が、本実施の形態と異なり、回動ユニット50のみにより形成されており、各回動ユニット50の配置方向と、荷重方向と、が略一致すると、場合によっては、荷重を受けた連結ピン61が破損したり、可動範囲外の移動により突出部63や切欠73が破損するという問題が生ずる。
これに対して、本実施の形態の導電路32は、その構成要素として回動ユニット250(第2回動ユニット:図8参照)を有しているため、このような破損の問題は生じない。
続いて、図8のように回動ユニット50c、50d、150(複数の第1回動ユニット)と、回動ユニット250(第2回動ユニット)と、が略直線状に配置される場合において、導電路32の変形動作を説明する。
ここで、図8に示すように、回動ユニット150は、回動ユニット50と比較して、連結孔171の位置および切欠173の形状が相違する。一方、回動ユニット250は、回動ユニット50と比較して、連結ピン261の位置および突出部263の位置が相違する。
例えば、回動ユニット50c、50d、150、250が略直線状に配置される場合、回動ユニット50cの連結ピン61cと、回動ユニット150の連結ピン161とは、仮想線VL上に位置する。すなわち、仮想線VLは、回動ユニット50cおよび回動ユニット150の回動軸を結ぶ線分であり、略直線状に配置された回動ユニット50c、50d、150、250の延伸方向は、仮想線VLに対して略平行となる。
連結ピン261は、連結孔171に回動可能に挿通されるとともに、仮想線VLから離隔配置されている。すなわち、回動ユニット50c、50d、150、250が略直線状に配置される場合であっても、回動ユニット250の回動軸は、仮想線VLから離隔する。
突出部263は、連結ピン261側に突出する突起である。連結ピン261が連結孔171に挿通されると、回動ユニット250の突出部263は、回動ユニット150の切欠173に嵌め合わせられる。これにより、回動ユニット250の回動範囲は、回動ユニット150の切欠173によって、一定範囲となるように規制される。
このように、スライドドア本体15が開放位置P2付近まで移動し(図3参照)、各回動ユニット50c、50d、150(複数の第1回動ユニット)と、回動ユニット250(第2回動ユニット)と、が略直線状に配置される場合において(図8参照)、
(1)各回動ユニット50c、50d、150の回動軸を結ぶ仮想線VLは、回動ユニット50c、50d、150、250の延伸方向と略平行な線分となるとともに、
(2)回動ユニット250の回動軸は、仮想線VLから離隔する。
これにより、仮想線VLに沿った方向の荷重が導電路32に付与されると、回動ユニット250(第2回動ユニット)の連結ピン261(すなわち、回動軸)は、仮想線VLからさらに離隔する矢印AR5方向(略下方向)に移動し、導電路32は、回動ユニット250の連結ピン261の位置で屈曲する。
すなわち、導電路32が一部が略直線状とされ、荷重が導電路32の延伸方向に沿って付与される場合であっても、導電路32は、所望の位置(回動ユニット250の回動軸の位置)にて、所望の方向(仮想線からさらに離隔する方向)に屈曲する。
そのため、導電路32の一部が略直線状に配置される場合であっても、導電路32が不所望の方向に屈曲し、導電路32および導電路32内のワイヤーハーネス31に無理な負荷がかかることを、未然に防止できる。
また、仮想線VLに沿った方向の荷重が、導電路32に付与される場合において、導電路32は、回動ユニット250の回動軸(連結ピン261)の位置で屈曲し始め、導電路の変形動作は、容易に予想される。これにより、導電路32が、各回動ユニット50、150、250の回動規制に応じて屈曲するように、回動ユニット250の回動軸の位置を調整できる。そのため、導電路32の各回動ユニット50、150、250が回動範囲外まで回動することによって、導電路32が破損し、ワイヤーハーネス31が断線することを、未然に防止できる。
また、上述のように、隣接する回動ユニット150、250(第1および第2回動ユニット)同士の連結は、連結ピン261を連結孔171に挿通することによって行われる。一方、隣接する回動ユニット50c、250(第1および第2回動ユニット)同士の連結は、連結ピン61cを連結孔271に挿通することによって行われる。そのため、隣接する回動ユニット同士の連結および連結解除が容易に実行できる。
<4.本実施の形態の給電装置およびスライドドアの利点>
以上のように、本実施の形態の導電路32は、回動ユニット250の連結ピン261の位置にて、連結ピン261の位置に応じた方向に屈曲変形する。そのため、導電路32が不所望の方向に屈曲し、導電路32および導電路32内のワイヤーハーネス31に無理な負荷がかかることを、未然に防止できる。
<5.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
本実施の形態において、導電路32は、単一の回動ユニット250(第2回動ユニット)を有するものとして説明したが、回動ユニット250の個数はこれに限定されるものでない。例えば、導電路32は、2以上の回動ユニット250を有してもよい。すなわち、導電路32は、少なくとも1つの回動ユニット250を有していれば良い。
1 自動車
11 車体
14 スライドドア
15 スライドドア本体
30 給電装置
31 ワイヤーハーネス(複数の電線)
32 導電路
34 ガイドレール
36 屈曲動作ガイド部材
50(50a〜50d)、150 回動ユニット(第1回動ユニット)
250 回動ユニット(第2回動ユニット)
51 リンクプレート
51c 配置空間
52 支持プレート
55 基部
60、260 連結ピン形成部
61(61a、61b、61c)、261 連結ピン
61a 回動軸
63、263 突出部
64 段差面
70、170 連結孔形成部
71(71a、71b、71d)、171 連結孔
73、173 切欠
74 段差面
P1 閉鎖位置
P2 開放位置
VL 仮想線

Claims (6)

  1. 車体に沿って進退動作するスライドドアであって、
    (a) スライドドア本体と、
    (b) 前記スライドドア本体内に配置されており、前記スライドドア本体に設けられた電装品に給電する給電装置と、
    を備え、
    前記給電装置は、
    (b-1) 隣接する回動ユニットが互いに連結されることによって形成される導電路と、
    (b-2) 前記導電路内に配置されており、前記車体側と前記電装品とを電気的に接続する複数の電線と、
    を有し、
    前記導電路は、前記スライドドア本体の進退動作に伴い、各回動ユニットが自己の回動軸を中心に回動することによって、屈曲変形し、
    前記導電路を形成する各回動ユニットのうち、連続配置された複数の第1回動ユニットと、少なくとも1つの第2回動ユニットと、が、略直線状に配置される場合、
    i) 各第1回動ユニットの回動軸を結ぶ仮想線が、連続配置された複数の第1回動ユニットと、少なくとも1つの第2回動ユニットと、の延伸方向と略平行な線分となり、
    ii) 前記導電路のうちの一部が略直線状をなす状態から所望の方向に屈曲するように、前記少なくとも1つの第2回動ユニットの回動軸が前記仮想線から離隔することを特徴とするスライドドア。
  2. 請求項1に記載のスライドドアにおいて、
    前記複数の第1回動ユニットおよび前記少なくとも1つの第2回動ユニットのそれぞれは、
    連結ピンと、
    隣接配置される回動ユニットの連結ピンを回動可能に挿通する連結孔と、
    を有することを特徴とするスライドドア。
  3. 請求項1または請求項2に記載のスライドドアにおいて、
    前記複数の第1回動ユニットおよび前記少なくとも1つの第2回動ユニットの回動範囲は、一定範囲となるように規制されており
    前記仮想線に沿った方向の荷重が、前記導電路に付与される場合において、前記導電路は、前記複数の第1回動ユニットおよび前記少なくとも1つの第2回動ユニットの回動規制に応じて屈曲するように、前記少なくとも第2回動ユニットの回動軸の位置が調整されていることを特徴とするスライドドア。
  4. 進退動作するスライドドア本体内に配置されており、スライドドア本体に設けられた電装品に給電する給電装置であって、
    (a) 隣接する回動ユニットが互いに連結されることによって形成される導電路と、
    (b) 前記導電路内に配置されており、前記車体側と前記電装品とを電気的に接続する複数の電線と、
    を有し、
    前記導電路は、前記スライドドア本体の進退動作に伴い、各回動ユニットが自己の回動軸を中心に回動することによって、屈曲変形し、
    前記導電路を形成する各回動ユニットのうち、連続配置された複数の第1回動ユニットと、少なくとも1つの第2回動ユニットと、が、略直線状に配置される場合、
    i) 各第1回動ユニットの回動軸を結ぶ仮想線が、連続配置された複数の第1回動ユニットと、少なくとも1つの第2回動ユニットと、の延伸方向と略平行な線分となり、
    ii) 前記導電路のうちの一部が略直線状をなす状態から所望の方向に屈曲するように、前記少なくとも1つの第2回動ユニットの回動軸が前記仮想線から離隔することを特徴とする給電装置。
  5. 請求項4に記載の給電装置において、
    前記複数の第1回動ユニットおよび前記少なくとも1つの第2回動ユニットのそれぞれは、
    連結ピンと、
    隣接配置される回動ユニットの連結ピンを回動可能に挿通する連結孔と、
    を有することを特徴とする給電装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の給電装置において、
    前記複数の第1回動ユニットおよび前記少なくとも1つの第2回動ユニットの回動範囲は、一定範囲となるように規制されており
    前記仮想線に沿った方向の荷重が、前記導電路に付与される場合において、前記導電路は、前記複数の第1回動ユニットおよび前記少なくとも1つの第2回動ユニットの回動規制に応じて屈曲するように、前記少なくとも第2回動ユニットの回動軸の位置が調整されていることを特徴とする給電装置。
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