JP6599611B2 - 組立式収納家具 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の板材を箱状に組み立てて構成される組立式収納家具に関する。
ノックダウン等に好適な組立式収納家具を構成するにあたり、板材を組み立てる構造として、例えば特許文献1には、背面の左右両端側を前方に起立させて形成した係合突起と、側板の後端部において上下方向に配置した補強材に形成された係合凹部とを係合させて背板と側板とを連結させる構造が開示されている。前記係合突起は、背面から前方に起立する起立板部と、起立板部から後内方に傾斜した弾性変形可能な斜面部とを有するものであり、背板および側板は、互いの内面を対向させた状態でこのような係合突起と係合凹部とを当接させ、この当接部位を軸として側板を90度回転させて、特許文献1の図9に示すように係合突起が係合凹部の壁面に沿って収容されるようにすることで連結することができる。このとき、係合突起の弾性力によって、背板の側縁部と側板の後縁部とが圧着する。
このように特許文献1に開示の組立式収納家具は、背板に対して側板を相対回転させることで簡単に連結することができる。
特許第5109154号公報
しかしながら、上記背板および上記側板は、組立位置において、係合突起および係合凹部により水平方向への相対移動は規制されるものの、互いに隣接する縁部(係合縁部)に沿った方向、すなわち上下方向への相対移動については充分に規制可能な構成になっているとは言い難く、係合縁部に沿った方向における背板と側板の相対移動を規制するための構成に関しては改善の余地がある。
この問題に対処するため、背板と側板の一部を別途ネジ等の止着具を用いて止着することも考えられるが、部品数および組立工程数の増加につながり、組立効率の低下につながってしまう。
本発明は、上記のような課題を解消することを目的としており、具体的には、背板及び側板をはじめとして互いに隣接する板材同士を相対的に回転させることで連結可能な構成において、当該板材同士の係合縁部に沿った方向への相対移動を規制しつつ、組立効率の良好な組立式収納家具を提供することを目的とする。
本発明は、このような課題を併せて解決することをも目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明の組立式収納家具は、複数の板材を箱状に組み立ててなるものであって、複数の板材のうち互いに隣接する何れかの板材同士を係合させ、係合させた位置から組立位置に向かって当該板材を相対回転させることで、当該板材の一方が他方を巻き込んで係合状態を深めるように構成された連結部が両板材の係合縁部にそれぞれ形成されているとともに、前記相対回転を利用して両板材の何れか一方を他方の前記連結部に対して前記係合縁部の延在方向と略直交する方向より挿入させ、前記係合縁部の延在方向と平行な一方向及び他方向についての当該板材同士の相対移動を規制する移動規制部を有し、前記移動規制部は、前記連結部及び前記移動規制部を介して互いに連結ならびに相対移動規制される前記板材のうち何れか一方に形成され且つ当該両板材の前記係合縁部の延在方向と略直交して延出する係合爪と、前記板材のうちの何れか他方に形成され且つ前記係合爪を挿入可能に形成された係合窓とを有しており、隣接する板材同士を係合させた位置において、前記係合窓は、それに挿入された前記係合爪が当該両板材の前記係合縁部の延在方向と平行な一方向及び他方向に移動するのを規制すると共に、当該両板材の相対回転に伴う前記係合爪の移動を許容することを特徴とする。
この構成によれば、連結部を介して板材同士を係合させて組立位置に向けて板材を相対回転させる動作を利用して、移動規制部により両板材の何れか一方を他方の連結部に対して係合縁部の延在方向と略直交する方向から挿入するので、板材同士を組立位置で連結させた後に別途ネジなどの止着具で板材同士を留めることなく、組立位置にある両板材が係合縁部の延在方向へ相対移動することを簡単に規制することができる。そのため、板材同士の係合縁部に沿った方向への相対移動を規制しつつ、部品及び組立工程を少なくして、組立効率を向上させることができる。
具体的な構成としては、前記係合窓は、前記係合爪における前記係合縁部の延在方向の長さに対応して開口するとともに、前記相対回転に伴う前記係合爪の移動を許容可能な幅寸法を有する請求項1記載の組立式収納家具。
或いは、前記連結部及び前記移動規制部を介して互いに連結ならびに相対移動規制される板材が、それぞれ背板と側板である場合における移動規制部の他の構成としては、前記背板および前記側板の何れか一方が、背板と側板との係合縁部と略直交する水平方向に延びるとともに、天板又は底板となる前記板材を載置するための板材受けを上縁部又は下縁部に備え、前記背板および前記側板の何れか他方が、前記板材受けの先端部を挿入可能で、当該先端部の上下方向の長さに対応して開口するとともに、前記相対回転に伴う前記板材受けの先端部の移動を許容可能な幅寸法を有する係合凹部を備え、これら板材受けの先端部および係合凹部によって前記移動規制部が構成される。
前記連結部及び前記移動規制部を介して互いに連結ならびに相対移動規制される前記板材がそれぞれ背板と側板である場合に、連結部を利用して天板や底板などの他の板材を背板及び側板に一括で連結可能とするためには、天板および底板の少なくとも何れかが、組立位置において前記連結部と対応する箇所に形成された切欠き状の嵌合溝を有し、当該嵌合溝を連結部に嵌め合わせ、当該連結部を両側から挟み込むことで背板および側板に連結される構成とすることが好ましい。
さらに、前記嵌合溝が底板に形成されている場合に、連結部を利用して背板及び側板に連結される底板を上下方向に容易に位置決めするためには、前記底板及び背板の何れか一方が、他方に向けて略水平に突出する水平突出部を有し、前記底板及び背板の何れか他方が、組立位置において前記水平突出部と係合可能な水平凹部を有する構成であることが好ましい。
特に、前記連結部及び前記移動規制部を介して互いに連結ならびに相対移動規制される板材がそれぞれ背板と側板である場合に、収容空間を狭めることなく、棚板を好適に取り付け可能な構成とするためには、当該連結部に、棚板を収容空間内に配置するための棚板取付孔を形成している構成とすることが好ましい。
一方、前記連結部及び前記移動規制部を介して互いに連結ならびに相対移動規制される板材がそれぞれ背板と側板である場合に、背板に対して天板を好適に取り付け可能な構成を簡単に実現するためには、背板の上縁部に天板を載置するための天板受けを設け、天板の後端面に、上下方向に沿った挿入部分を有する突出部を形成するとともに、背板に当該挿入部分を挿入可能な挿入凹部を形成し、突出部の挿入部分を挿入凹部に挿入しつつ、天板受け部に天板の後端部を載置することで、天板を上下方向に位置決めする構成であることが好ましい。
本発明は、以上説明した構成であるから、移動規制部が両板材の何れか一方を他方に対して係合縁部の延在方向と略直交する方向から挿入させて、前記係合縁部の延在方向への相対移動を簡単且つ効果的に抑制することができ、組立に必要な作業を減らして、組立効率を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る組立式収納家具を示す斜視図。 同組立式収納家具を構成する背板を示す斜視図。 同組立式収納家具を構成する側板を示す斜視図。 図2の背板と図3の側板との連結を説明するための一部構造を省略した説明図。 図2の背板と図3の側板が組立位置で連結された状態を示す図。 同組立式収納家具を構成する底板が連結される状態を説明するための斜視図。 底板を取り付けた家具本体を底面側から見た斜視図。 同組立式収納家具を構成する天板を示す斜視図。 同天板が連結される状態を説明するための斜視図。 同天板が連結される状態を説明するための側面図。 同組立式収納家具の変形例を部分的に示す図5に対応した斜視図。 同組立式収納家具の他の変形例を示す図。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態の組立式収納家具Faは、前面を開口させた中空の家具本体Fa1を主体とするオープン収納型の収納家具である。
家具本体Fa1は、板材である背板1と、同じく板材であって背板1の両側端部に取り付けられる側板2と、同じく板材であって側板2の上端部間に取り付けられる天板3と、同じく板材であって側板2の下端部間に取り付けられる底板4とを箱状に組み付けることにより構成され、内部に収容空間sp1を形成する。なお、以下の説明において、家具本体Fa1が開口している側を前方(前側)とし、背板1が位置する側を後方(後側)とし、天板3が位置する側を上方(上側)とし、底板4が位置する側を下方(下側)とし、家具本体Fa1を構成する背板1、側板2、天板3及び底板4に囲まれる収容空間sp1側を内方(内側)とし、家具本体Fa1の反収容空間sp1側を外方(外側)とし、前方から後方に向かって右を右方(右側)、左を左方(左側)とする。
背板1は、一枚の金属製の板材料を塑性変形加工(例えば板金加工等)により適宜折り曲げて形成されるもので、図2に示すように、右側端部および左側端部をそれぞれ前方に略直角に折り曲げて左端面1c及び右端面1dを形成するとともに、その先端部に連結部としての背板側連結部10,10を形成している。また、上端部(上縁部)を内方に略直角に折り曲げて上端面1aを形成するとともに、その先端部を下方に略直角に折り曲げて上内壁部11aを形成し、さらにその先端部を前方に略直角に折り曲げて板材受けとしての天板受け11bを形成している。天板受け11bは、その左右方向における端部がテーパ状にカットされてテーパ部11b1が形成されている。テーパ部11b1の傾斜角度は、後述する背板1と側板2との連結時に、背板1に対して配置する側板2の好適な傾斜角度と略等しい角度に調整されている。さらに、下端部(下縁部)を内方に略直角に折り曲げて下端面1bを形成するとともに、その先端部を上方に折り曲げ、さらにその先端部を前方に略直角に折り曲げて板材受けとしての底板受け12を形成している。また、背板1の上端部のうち、左右両端側には、下方に向かって開放された挿入凹部としての切欠き部11a1を形成している。切欠き部(スリット)11a1は、上内壁部11aの左右両端部の一部を略矩形状に切り欠いて形成されたものであり、切欠き部11a1の上縁11a2から天板受け11bの上面までの上下方向長さは、後述する突出部の挿入部分における上下方向の長さと略等しく構成される。
左側端部に形成される背板側連結部10は、具体的に、左端面1cの先端部を左方に略直角に折り曲げることで、背板1の面板部1xと略平行な第1平行部分10aを形成し、さらにその先端部を前方に略直角に折り曲げることで、面板部1xと略直交する第1直交部分10bを形成している。また、第1直交部分10bの先端部を左方に略直角に折り曲げることで、前記第1平行部分10aと略平行な第2平行部分10cを形成するとともに、さらにその先端部を後方に略直角に折り曲げて、前記第1直交部分10bと略平行な第2直交部分10dを形成し、平面視略J形をなす鉤状としている。第2平行部分10cは第1平行部分10aよりも短く構成されるとともに、第2直交部分10dは第1直交部分10bよりも短く構成されており、組立位置において側板2と連結された状態において、第2直交部分10dと側板2の面板部2x(図3参照)との間には所定の隙間が形成される。また、背板側連結部10の上端部には、第1直交部分10bと第2平行部分10cにかけて開口する、係合凹部としての係合窓10bcが形成されている。この係合窓10bcは、後述する係合爪21c(図3参照)に対応して開口しており、詳しくは後述する。
また、第1直交部分10bには、棚板5(図1参照)を取り付けるための棚板取付孔10b1が上下方向に複数並んで形成されている。右側端部に形成される右端面1d及び背板側連結部10は、左側端部にある上述した背板側連結部10と左右対称に構成される。
背板1において左端面1cを含む縁部および右端面1dを含む縁部が、それぞれ側板2,2との係合縁部10x,10xとなる。

側板2は、図3に示すように、一枚の金属製の板材料を塑性変形加工(例えば板金加工等)により適宜折り曲げて略矩形状に形成されるもので、家具本体Fa1の側面を構成する。そして、上下端及び前後端を内方に略直角に折り曲げて上端面2a、下端面2b、後端面2c及び前端面2dをそれぞれ形成している。この後端面2cを含む縁部が、背板1との係合縁部21xとなる。
背板1の左側端部に配置される側板2は、後端部に、背板側連結部10と係合可能な連結部としての側板側連結部21が形成されている。側板側連結部21は、具体的に、後端面2cの先端部を前方に略直角に折り曲げて側板2の面板部2xと平行な平行部分21aを形成するとともに、その先端部をさらに左側に略直角に折り曲げて平行部分21aと略直交する直交部分21bを形成することで、平面視略コ字形をなすように構成される。直交部分21bはその上端部が切り欠かれており、平行部分21aの上端部における前端からは、上述した背板側連結部10に形成される係合窓10bc(図2参照)と対応する位置に、側面視略矩形状をなす係合凸部としての係合爪21cが前方に向けて延出している。このような側板側連結部21には、組立位置において背板側連結部10の棚板取付孔10b1と重なる位置に棚板取付孔21abが形成されている。なお、側板側連結部21の棚板取付孔21abは、背板側連結部10の棚板取付孔10b1よりも一回り大きく設定されている。そのため、棚板5(図1参照)を取り付けるためのフックなどの取付補助具(図示せず)は、棚板取付孔21abにはほとんど位置規制されることなく、専ら棚板取付孔10b1によって位置規制される。背板1の右側端部に配置される側板2は、背板1の左側端部に配置される上述した側板2と左右対称の構成である。
また、側板2の前端部には、補強材22が上下方向に延在して取り付けられている。この補強材22にも、棚板取付孔21abと対応する高さ位置に棚板取付孔22aが上下方向に複数並んで形成されている。なお、この棚板取付孔22aの寸法は、背板側連結部10の棚板取付孔10b1とほぼ等しく設定されている。側板2の上端部および下端部のうち、補強材22の後端側にはアーク溶接等によってブラケット23,24がそれぞれ取り付けられている。上端部にあるブラケット23は、図3に示すように、側板2の面板部2xから水平に延びる水平片23aと水平片23aの前後端からそれぞれ起立する起立片23b,23cとで構成されている。水平片23aには天板3とねじ留めするためのねじ挿通孔23a1が形成されている。側板2の下端部にあるブラケット24は、補強材22の下端から水平に延びる水平片24aと水平片24aの前後端からそれぞれ起立する起立片24b,24cとで構成されている。このうち、前方にある起立片24bは面板部2xに向けてテーパ状になっており、また、水平片24aには底板4とねじ留めするためのねじ孔24a1が形成されている。さらに、側板2の前方かつ上方にある隅部には、内側に向けて突出する係合片26が形成されている。係合片26は、上下方向に平行な板状部を含むものとなっており、その小口によって上下方向の力を受けることができるため、上下方向に対しては大きな強度を有している。
上記背板側連結部10は、図4(a)に示すように、その先端部をほぼ周回させて左右方向外側に向かって開放された開口が形成されており、この開口より側板側連結部21を背板側連結部10に挿入して、係合縁部10x,21xの延在方向と略直交する方向から係合爪21cを内方に向けて係合窓10bcより突出させることができる。係合窓10bcに挿入された当初、係合爪21cは係合窓10bcのうち第1平行部分10a側に位置し、この状態から係合爪21cを第2平行部分10c側に移動させることができるように係合窓10bcの幅寸法が構成されている。前記係合窓10bcの上下方向の開口寸法は、係合爪21cの上下方向の長さとほぼ等しく構成されており、係合爪21cの上端または下端が係合窓10bcの上縁または下縁にそれぞれ当接することで、背板1及び側板2の係合縁部10x,21xに沿った相対移動が規制されるように構成されており、本実施形態ではこのような係合爪21c及び係合窓10bcが移動規制部Aとなる。なお、図4(a)では側板2の天板受け11bの図示を省略している。
上記のような背板1に側板2を連結させる際には、図4(b)に示すように、係合縁部10x,21xを互いに近づけるとともに、背板1に対して側板2を互いの面板部1x,2x同士がほぼ対向するように傾斜させて配置する。このとき、側板2は、平面視において背板1に設けられた天板受け11bのテーパ部11b1に沿って配置されるとともに、係合爪21cが係合窓10bcの第1平行部分10a側に挿入されるようにする。天板受け11bのテーパ部11b1の傾斜角は、係合爪21cが係合窓10bcに円滑に挿入できる角度に設定されており、このテーパ部11b1を組立の際の目安とすることができる。
そして、このように背板側連結部10および側板側連結部21を係合させた状態で側板2の前端部側を矢印Xに示す方向に相対回転させ、図5に示すように、側板2を背板1に対して略直交する組立位置に移動させる。この移動中、背板側連結部10および側板側連結部21は、互いに弾性変形しつつ背板側連結部10が側板側連結部21を巻き込んで係合状態が深まっていく。組立位置では、側板側連結部21の平行部分21cが背板側連結部10の第2直交部分10dに突き当たるとともに、側板側連結部21の後端面2cが背板側連結部10の第1平行部分10aに沿って突き当たり、背板側連結部10に側板側連結部21が収容された状態となって、このような係合状態にある背板側連結部10及び側板側連結部21によって家具本体Fa1の剛性が確保される。このとき、図5(b)に示すように、係合爪21cは係合窓10bcにおいて第2平行部分10c側に位置する。このようにして、背板1と側板2とが直交して連結されるとともに、係合爪21cと係合窓10bcとからなる移動規制部Aによって係合縁部10x,21xの延在方向と平行な方向すなわち上下方向に対して相対的な移動が規制され、背板1に対して側板2が取り付けられる。背板1の右端部側にも同様にして側板2が取り付けられる。なお、図4(b)及び図5(b)において背板側連結部10及び側板側連結部21は、これらを構成する構成材料の厚み等を模式的に示している。
その後、図6に示すように、前方から後方に向けて、底板4を後端部が前端部よりも下になる状態で背板1の下端部に向けて差し込む。底板4は、一枚の金属製の板材料を塑性変形加工(例えば板金加工等)により適宜折り曲げて形成されるものであり、裏面側には、前端部において幅方向に延在する補強材42と、左右両端部よりやや内側において前後方向に延在する補強材41が設けられている。さらに、底板4の面板部4xの左右端部には、背板側連結部10の外形に沿って略等しく切り欠かれた嵌合溝40が形成されており、図1に示すように、係合状態にある背板側連結部10及び側板側連結部21を嵌合溝40で両側から挟み込むことができる。そして、底板4の前端部を下方に押し下げ、ブラケット24の起立片24bを底板4の裏面側の補強材42に形成された係合穴43(図7参照)に挿入させるとともに、起立片24cを補強材42の後端面に沿わせ、さらに側板2の底板受け25及びブラケット24の水平片24aに底板4の補強材42を押し当てる。その後、底板4に形成されたネジ挿通孔44bに挿通させたネジによって、ネジ孔24a1を利用してブラケット24を底板4の補強材にねじ留めする。ここで、図7に示すように、底板4の裏面には前後方向に延在する補強材41が幅方向に離間して2つ取り付けられている。補強材41は、底板4xの面板部4xに対向するベース部分41aと、ベース部分41aの左右両端から面板部4xに向けて延びる延出部分41bと、延出部分41bの先端から面板部4xに当接して延びる当接部分41cとを有し、延出部分41bの後端を切り欠くことで背板1の底板受け12に向けて開口させた水平凹部41b1を形成している。上記のようにして底板4が水平に押し下げられた状態では、水平凹部41b1が底板受け12を上下方向から挟み込んでおり、底板受け12の上面または下面が水平凹部41b1の上縁または下縁に当接することで、底板4の後端部が上下方向において位置規制される構成となっている。水平凹部41b1の開口縁部は、底板受け12を挿入しやすいようテーパ状となっている。なお、底板4には、図1に示すベース部6を取り付けるための図示しないネジ孔が形成されており、このネジ孔は蓋部44aによって覆われている。このようにして底板4が背板1および側板2に取り付けられる。
天板3は、図8に示すように、一枚の金属製の板材料を塑性変形加工(例えば板金加工等)により適宜折り曲げて略矩形状に形成されるもので、家具本体Fa1の上面を構成する。そして、左右両端及び前後端を内方に略直角に折り曲げて前端面3a、後端面3b、右端面3c及び左端面3dをそれぞれ形成している。また、右端面3c及び左端面3dの先端部を内方に略直角に折り曲げることで、天板3の面板部3xと略平行な内平行部分3c1を形成するとともに、その先端部をさらに上方に略直角に折り曲げることで、面板部3xと略直交する内直交部分3c2を形成している。また、天板3の後端面3bの左右両端部には突出部30が設けられている。突出部30は、上下方向に平行に延びる板状の挿入部分30aと、当該挿入部分30aと略直交する補強部分30bとを有する断面略L字状のものであり、挿入部分30aは、右端面3c及び左端面3dとなる部分を後端面3bよりも後方に延在させて形成し、補強部分30bは、内平行部分3c1を後端面3bよりも後方に延在させて形成している。なお、突出部30の形状は断面略L字状に限定されず、挿入部分30aのみを備えた断面略I字状であってもよいが、補強部分30bが設けられることで、突出部30の強度を上げることができる。
さらに、天板3は、裏面側の前部に左右方向に延びる補強材32を備えており、この補強材32は面板部3xの裏面に対して、スポット溶接等の手段によって取り付けられている。補強材32は、天板3の面板部3xと所定距離だけ離間して天板3の面板部3xに対向するベース部分32aと、ベース部分32aの前後両端から面板部3xに向けてそれぞれ延びる第1延出部分32b,32cと、前方にある一方の第1延出部分32cの先端部から面板部3xと平行に延びる第1平行部分32eと、第1平行部分32eの先端から前端面3aに沿って上方に延びる前端面平行部分32g(図10参照)と、第2延出部分32gから面板部3xに沿って後方に延びる面板部平行部分32h(図10参照)と、後方にある他方の第1延出部分32bから面板部3xと平行に延びる第2平行部分32dと、第2平行部分32dの後端から面板部3xに向けて延びる第2延出部分32fとを含んで構成される。前端面3aはその先端部がさらに後方および上方に略直角に折り曲げられており、この上方に折り曲げられた部分が第1延出部分32cに当接している。また、前端面3cを構成する板材料は、その左右両端が後方に向けて略直角に折り曲げられて、右端面3c及び左端面3dの前端部を構成する前端部分33を形成している。前端部分33は右端面3c及び左端面3dの各前端に沿って延びる前端領域33aと、前端領域33aの下端部から後方に延びる後方領域33bとで側面視略L字状に構成されている。
天板3は、側面をなす右端面3c及び左端面3dのうち、前端部分33を除いて上記補強材32に対応する部分が切り欠かれて、開口である側面開口部34を形成している。そして、この側面開口部34の前方側には、前記係合片26(図3参照)と係合するための前後方向に延びる天板係合溝31が側面開口部34及び前端部分33によって形成されている。側面開口部34の下縁すなわち天板係合溝31の上縁31cと、前端部分33の後方領域33bの上縁すなわち天板係合溝31の下縁31bとは、ほぼ平行にされるとともに両者の間隔を係合片26(図3参照を)の上下方向寸法よりやや大きい程度に設定し、係合する係合片26を天板係合溝31の上縁31cと下縁31bにより上下方向に位置規制できるように構成されている。
さらに、補強材32には、ベース部32aの前方側端部を切り欠いて、前記側面開口部34と連続する導入部31aを形成している。この導入部31aを介して、側面開口部34内の空間に下方より係合片26(図3参照)を導入し、さらに天板係合溝31に挿入させることができる。
また、後方側にある他方の第2平行部分32dには、ブラケット23(図3参照)の一方の起立片23bを差し込むための差込孔32c1が形成されている。さらに、第2延出部分32fよりも後方側において、ブラケット23の他方の起立片23cを側面側より差し込むための差込開口32f1が形成されている。第2平行部分32dには、ブラケット23に設けられたネジ挿通孔23a1と対応する位置にナットを溶接することでネジ孔(図示せず)が形成され、ネジ挿通孔23a1と協働してねじ留めを可能としている。
このような天板3を背板1および側板2に連結させる際には、図9及び図10(a)に示すように、天板3の前端部が後端部より高くなるように傾斜させ、天板3の後端面3bに設けた突出部30を背板1の切欠き部11a1に挿し込んで係合させることで上方への変位を規制した状態とする。そして、天板3の前端部を矢印に示すように下方に押し下げ、図10(b)のように係合片26を導入部31aより側面開口部34内の空間に導入させるとともに、ブラケット23の起立片23b,23cを差込孔32c1および差込開口32f1にそれぞれ差し込み、図9において二点鎖線で示す状態とする。差込孔32c1および差込開口32f1は、起立片23b,23cに対して後方側に向かって余裕があり、その分天板3を後方側に向かって移動させることができるように構成されている。この状態より天板3を矢印に沿って後方側に押し込むことで、導入部31aにある係合片26を天板係合溝31内へと相対的に移動させ、図10(c)に示す状態にし、係合片26を天板係合溝31に係合させることができる。この状態では、係合片26の上端と下端が、天板係合溝31の上縁31cと下縁31bにそれぞれ当接することで、天板3の前端部の上下方向における位置決めがなされる。そして、さらにネジ挿通孔23a1と、補強材32に設けたネジ孔(図示せず)を利用して、ねじ留めによって固定する。こうすることで、天板3は前側への移動を行うことが不能となり、上下方向への位置規制がなされた安定した状態を保つことが可能となっている。また、このようにして取り付けられる天板3の上面と側板2の上端面2a(図3参照)とは面一になるように設定されており、組立式収納家具Faの外観を好適にすることができる。
その後、さらに、必要に応じて図1に示すベース部6を底板4の裏面側に取り付けることで、本実施形態の組立式収納家具Faを組み立てることができる。
以上のように本実施形態の組立式収納家具Faは、複数の板材を箱状に組み立ててなるものであって、複数の板材のうち互いに隣接する側材としての背板1と側板2とを係合させ、係合させた位置から組立位置に向かって当該側板2を相対回転させることで、背板1が側板2を巻き込んで係合状態を深めるように構成された連結部としての背板側連結部10および側板側連結部21が背板1および側板2の係合縁部10x,21xにそれぞれ形成されているとともに、前記相対回転を利用して側板2を背板1の背板側連結部10に対して係合縁部10x,21xの延在方向と略直交する方向より挿入させ、係合縁部10x,21xの延在方向における背板1と側板2との相対移動を規制する移動規制部Aを有する構成としたものである。
このような構成であることで、背板側連結部10および側板側連結部21を介して背板1と側板2とを係合させて組立位置に向けて側板2を相対回転させる動作を利用して、移動規制部Aにより側板2を背板1の背板側連結部10に対して係合縁部10x,21xの延在方向と略直交する方向から挿入するので、背板1および側板2を組立位置で連結させた後に別途ネジなどの止着具で留めることなく、組立位置にある背板1及び側板2が係合縁部10x,21xの延在方向へ相対移動することを簡単に規制することができる。そのため、背板1及び側板2の係合縁部10x,21xに沿った方向への相対移動を規制しつつ、部品及び組立作業工程を少なくして、組立効率を向上させることができる。また、家具本体Fa1の補強としても機能し、変形しにくい背板側連結部10に側板2を挿入させることで、係合縁部10x,21xの延在方向に沿った背板1及び側板2の相対移動をより安定して規制することができる。
また、側板2は、背板1と側板2の係合縁部10x,21xの延在方向と略直交して延出する係合凸部としての係合爪21cを有し、背板1は、係合爪21cを挿入可能で、係合爪21cにおける係合縁部10x,21xの延在方向の長さに対応して開口するとともに、前記相対回転に伴う係合爪21cの移動を許容可能な幅寸法を有する係合凹部としての係合窓10bcを有し、これら係合爪21c及び係合窓10bcによって移動規制部Aが構成される。このような構成であれば、側板2を背板1に対して相対回転させるだけで係合爪21cを係合窓10bcから背板側連結部10に簡単に挿入させることができるとともに、移動規制部Aの構成をシンプルにして組立式収納家具Faの作製を容易にできる。さらに、このような移動規制部Aは天板受け11bを利用しないので、図2に示すように天板受け11bの左右方向先端部をテーパ状にカットしてテーパ部11b1を形成でき、図4(b)に示すように背板1の縁部10xと側板2の縁部21xとを係合させる際、背板1に対して側板2を傾ける角度の目安としてテーパ部11b1を利用する構成とすることも可能になる。
特に、天板3は、組立位置において背板側連結部10および側板側連結部21と対応する箇所に形成された切欠き状の嵌合溝40を有し、当該嵌合溝40を互いに係合状態にある背板側連結部10および側板側連結部21に嵌め合わせ、背板側連結部10および側板側連結部21を両側から挟み込むことで背板1および側板2に連結される構成であることから、係合状態にある背板側連結部10および側板側連結部21を利用して、底板4を一括で背板1及び側板2に連結固定することができる。
とりわけ、背板1は、底板4に向けて略水平に突出する水平突出部としての底板受け12を有し、底板4は、組立位置において底板受け12と係合可能な水平凹部41b1を有することから、底板4を上下方向に簡単に位置決めすることができる。
さらに、背板側連結部10および側板側連結部21に、図1に示すような棚板5を収容空間sp1内に配置するための棚板取付孔10b1を形成していることから、棚板取付孔10b1を形成するための棚板取付部を別途に設けて収容空間sp1を狭めることなく、背板側連結部10および側板側連結部21を利用して好適に棚板取付孔10b1を形成することができる。また、互いに連結されることで高い剛性を有する背板側連結部10および側板側連結部21に棚板取付孔10b1が設けられ、この棚板取付孔10b1を介して棚板5の取り付けがなされることから、棚板5の支持強さを高めることもできる。
また、背板1の上端部に天板3を載置するための天板受け11bを設け、天板3の後端面3bに、上下方向に平行に配置された挿入部分30aを有する突出部30を形成するとともに、背板1に当該挿入部分30aを挿入可能な挿入凹部としての切欠き部11a1を形成しており、突出部30の挿入部分30aを切欠き部11a1に挿入しつつ、天板受け11bに天板3の後端部を載置することで、天板3を上下方向に位置決めする構成であることから、背板1に対して天板3を好適かつ簡単に取り付けることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば、本実施形態において移動規制部Aは、係合爪21cおよび係合窓10bcとで構成されているが、このような構成に限定されず、図11に示すように、背板1Aに設けられて側板2Aに向けて水平に延びる板材受けとしての天板受け80bの左右方向における先端部80b1と、側板2Aの側板側連結部82に開口する係合凹部としての係合窓82aとで移動規制部A´が構成されてもよい。
側板2Aは、係合爪21cが形成されていないことと、係合窓82aが形成されていること以外は図4等に示す側板2と同様の構成である。背板1Aは、背板側連結部81に係合窓10bc(図4参照)が形成されておらず、背板側連結部81の上端81aが係合窓82aよりも下方に位置すること、挿入凹部として図2に示す切欠き部11a1の代わりに挿入開口部80a1が形成されていること、及び、天板受け80bの先端部80b1が挿入開口部80a1及び背板側連結部81の上端81aを超えて延びていることを除いて図4等に示す背板1と同様の構成である。天板受け80bは、上内壁部11aの先端部を前方に略直角に折り曲げて形成されたものであり、挿入開口部80a1は、天板受け80bの基端から上方に向けて上内壁部11aの一部を略矩形状に開口させて形成されている。また、天板受け80bは、左右方向において先端部80b1が中央部80b2よりも前後方向に短く構成されており、先端部80b1は中央部80b2とテーパ部11b1で繋がっている。なお、先端部80b1の上下方向への曲げ強度を高めるために、上下方向への折り曲げや折り返しを行うように構成することも好適である。係合窓82aは、天板受け80bの先端部80b1と対応する高さ位置において、側板側連結部82のうち側板2Aの面板部2xと平行な平行部分21aを基端側から前方に向けて切欠くとともに、この切欠きと連続するように側板2Aの後端面2cを組立位置において天板受け80bの左右方向先端を超える位置まで切欠くことで形成されている。係合窓82aの上下寸法は、天板受け80bの先端部80b1の上下方向寸法よりやや大きい程度に構成され、係合窓82aの幅寸法は、背板1Aと側板2Aとを連結時に相対回転させることによる天板受け80bの先端部80b1の移動を許容可能となるよう、先端部80b1の前後方向の長さに対して幅広に構成される。このような係合窓82aに、背板1Aと側板2Aとの係合縁部81x,82xの延在方向と直交する方向から天板受け80bの先端部80b1が挿入されることで、組立位置において背板1A及び側板2Aが係合縁部81x,82xの延在方向に沿って相対移動することが規制される。
このように、背板1Aは、背板1Aと側板2Aとの係合縁部81x,82xと略直交する水平方向に延びるとともに、天板3となる板材を載置するための板材受けとしての天板受け80bを上縁部に備え、側板2Aは、天板受け80bの先端部80b1を挿入可能で、当該先端部80b1の上下方向の長さに対応して開口するとともに、前記相対回転に伴う天板受け80bの先端部80b1の移動を許容可能な幅寸法を有する係合凹部としての係合窓82aを備え、これら天板受け80bの先端部80b1および係合窓82aによって移動規制部A´が構成される。このように、板材を箱状に組み立ててなる収納家具において一般的に設けられる天板受け80bを利用することで、部品点数を増やすことなく、移動規制部A´を容易に構成することができる。
なお、図11に示す上記構成では、天板受け80bの先端部80b1と、側板側連結部82の上端部に位置する係合窓82aとで移動規制部A´が構成されているが、背板1Aの下端部に設けられる図示しない底板受けの先端部と、側板側連結部82の下端部に形成される図示しない係合窓とで移動規制部が構成されるような構成であってもよい。また、側板2Aに設けられる天板受け83の先端部と、背板に形成される図示しない係合窓とで移動規制部が構成されるような構成であってもよい。
また、上記実施形態はオープン収納型の収納家具であるが、図12に示すように、家具本体Fa1の前面に、家具本体Fa1の前面開口を閉止する閉止位置又は開放する開放位置に回転により開閉可能となる対をなす開き戸7,7取り付け、開き戸型の収納家具Faαとしてもよい。さらに、スライド移動する引き戸を収納家具Fa1に取り付けて引き戸型の収納家具としてもよい。
さらに、本実施形態では、係合凹部は、板材を貫通する係合窓10bc,82aとして形成されているが、板材を貫通しない係合穴によって係合凹部が構成されてもよい。また、係合凹部に挿入される係合凸部としては、係合凹部に挿入されて移動規制部として機能することが可能なものであれば、爪状のものに限定されず、種々の構造をとり得る。
また、本実施形態では、背板側連結部10に係合窓10bcが形成され、側板側連結部21に係合爪21cが形成されているが、側板側連結部21に係合窓が形成され、背板側連結部10に係合爪が形成される構成であってもよい。また、このような移動規制部Aが、連結部10,21の中央部や下端部に設けられてもよく、係合縁部10x,21xに沿って複数箇所に設けられてもよい。
またさらに、上記実施形態では底板4に嵌合溝40が形成されているが、天板3に嵌合溝40が形成され、底板4と同様に、この嵌合溝40を互いに係合状態にある背板側連結部10および側板側連結部21に嵌め合わせるようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、底板3に設けられた水平凹部41b1と係合する水平突出部が背板1に設けられた底板受け12によって構成されているが、背板1に別途底板4に向けて延びる突出部を設けてそれを水平突出部としてもよい。また、背板1に水平突出部、底板4に水平凹部41b1がそれぞれ設けられる構成に限定されず、背板1に水平凹部41b1、底板4に水平突出部がそれぞれ設けられる構成であってもよい。また、側板1及び天板3が水平突出部と水平凹部41b1とで上下方向に位置決めされる構成であってもよい。
また、上記実施形態では背板1の天板受け11bにテーパ部11b1が形成されているが、側板2の天板受け24や、底板受け12,25にテーパ部が形成されるような構成であってもよい。
さらに、上記実施形態では連結部10,21(81,82)は背板1(1A)および側板2(2A)の連結に用いられているが、背板1(1A)と底板4との連結、背板1(1A)と天板3との連結、側板2(2A)と底板4との連結、側板2(2A)と天板3との連結などに用いられてもよい。また、図1,11に示すように家具本体Fa1が前方に開口可能な構成でなく、上方に向けて開口するような組立式家具であってもよい。
加えて、このような連結部10,21(81,82)を用いた板材の連結構造は、上述した直方状をなす組立式収納家具だけではなく、三角柱、五角注、六角形など板材の数を異ならせた場合でも適用することができる。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1,1A・・・背板(板材)
2,2A・・・側板(板材)
3・・・天板
3b・・・天板の後端面
4・・・底板
5・・・棚板
10,81・・・背板側連結部(連結部)
10b1・・・棚板取付孔
10bc,81a・・・係合窓(係合凹部)
10x,21x・・・係合縁部
11a1・・・切欠き部(挿入凹部)
11b・・・天板受け(板材受け)
12・・・底板受け(水平突出部)
21,82・・・側板側連結部(連結部)
21c・・・係合爪(係合凸部)
30・・・突出部
30a・・・挿入部分
40・・・嵌合溝
41b1・・・水平凹部
80a1・・・挿入開口部(挿入凹部)
80b・・・天板受け(板材受け)
80b1・・・天板受けの先端部
A,A´・・・移動規制部
Fa,Faα・・・組立式収納家具
sp1・・・収容空間

Claims (7)

  1. 複数の板材を箱状に組み立ててなる組立式収納家具であって、
    複数の板材のうち互いに隣接する何れかの板材同士を係合させ、係合させた位置から組立位置に向かって前記板材を相対回転させることで、当該板材の一方が他方を巻き込んで係合状態を深めるように構成された連結部が両板材の係合縁部にそれぞれ形成されているとともに、前記相対回転を利用して両板材の何れか一方を他方の前記連結部に対して前記係合縁部の延在方向と略直交する方向より挿入させ、前記係合縁部の延在方向と平行な一方向及び他方向についての当該板材同士の相対移動を規制する移動規制部を有し、
    前記移動規制部は、前記連結部及び前記移動規制部を介して互いに連結ならびに相対移動規制される前記板材のうち何れか一方に形成され且つ当該両板材の前記係合縁部の延在方向と略直交して延出する係合爪と、前記板材のうちの何れか他方に形成され且つ前記係合爪を挿入可能に形成された係合窓とを有しており、
    隣接する板材同士を係合させた位置において、前記係合窓は、それに挿入された前記係合爪が当該両板材の前記係合縁部の延在方向と平行な一方向及び他方向に移動するのを規制すると共に、当該両板材の相対回転に伴う前記係合爪の移動を許容することを特徴とする組立式収納家具。
  2. 前記係合窓は、前記係合爪における前記係合縁部の延在方向の長さに対応して開口するとともに、前記相対回転に伴う前記係合爪の移動を許容可能な幅寸法を有する請求項1記載の組立式収納家具。
  3. 前記連結部及び前記移動規制部を介して互いに連結ならびに相対移動規制される前記板材が、それぞれ背板と側板であり、
    前記背板および前記側板の何れか一方は、前記背板と前記側板との係合縁部と略直交する水平方向に延びるとともに、天板又は底板となる前記板材を載置するための板材受けを上縁部又は下縁部に備え、
    前記背板および前記側板の何れか他方は、前記板材受けの先端部を挿入可能で、当該先端部の上下方向の長さに対応して開口するとともに、前記相対回転に伴う前記板材受けの先端部の移動を許容可能な幅寸法を有する係合凹部を備え、これら板材受けの先端部および係合凹部によって前記移動規制部が構成される請求項1記載の組立式収納家具。
  4. 前記連結部及び前記移動規制部を介して互いに連結ならびに相対移動規制される前記板材が、それぞれ背板と側板であり、
    天板および底板の少なくとも何れかは、組立位置において前記連結部と対応する箇所に形成された切欠き状の嵌合溝を有し、当該嵌合溝を前記連結部に嵌め合わせ、当該連結部を両側から挟み込むことで前記背板および前記側板に連結される請求項1〜3の何れかに記載の組立式収納家具。
  5. 前記嵌合溝が底板に形成されており、
    前記底板及び背板の何れか一方は、他方に向けて略水平に突出する水平突出部を有し、前記底板及び背板の何れか他方は、組立位置において前記水平突出部と係合可能な水平凹部を有する請求項4記載の組立式収納家具。
  6. 前記連結部及び前記移動規制部を介して互いに連結ならびに相対移動規制される前記板材が、それぞれ背板と側板であり、当該連結部に、棚板を収容空間内に配置するための棚板取付孔を形成している請求項1〜5の何れかに記載の組立式収納家具。
  7. 前記連結部及び前記移動規制部を介して互いに連結ならびに相対移動規制される前記板材が、それぞれ背板と側板であり、当該背板の上縁部に天板を載置するための天板受けを設け、
    前記天板の後端面に、上下方向に沿った挿入部分を有する突出部を形成するとともに、前記背板に当該挿入部分を挿入可能な挿入凹部を形成しており、前記突出部の挿入部分を前記挿入凹部に挿入しつつ、前記天板受け部に天板の後端部を載置することで、前記天板を上下方向に位置決めする請求項1〜6の何れかに記載の組立式収納家具。
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