WO2005085673A1

WO2005085673A1 - 動力伝達チェーンおよび動力伝達装置

Info

Publication number: WO2005085673A1
Application number: PCT/JP2005/004380
Authority: WO
Inventors: Shinji Yasuhara; Shigeo Kamamoto; Nobuki Fukui
Original assignee: Jtekt Corporation
Priority date: 2004-03-05
Filing date: 2005-03-07
Publication date: 2005-09-15
Also published as: JPWO2005085673A1; EP1722127A1; US20070191166A1; KR20070020211A; EP1722127A4; CN1930406A; CN100482969C

Abstract

動力伝達チェーン(1)は、チェーン進行方向(X)に並ぶ複数のリンクユニット(51,52,53)を備え、各リンクユニット(51,52,53)は、チェーン幅方向(W)に並ぶ複数のリンク(2)を含む。リンクユニット(51,52,53)を互いに屈曲可能に連結する連結部材(50)にそれぞれ対応して案内部材(12,13)が設けられる。各リンク(2)は、チェーン進行方向に並び且つそれぞれ対応する連結部材(50)を貫通させる第１および第２の貫通孔(7,8)と、上記第１および第２の貫通孔(7,8)を互いに連通する連通溝(14)とを含む。各連結部材(50)は第１および第２の動力伝達部材(3,4)を含む。第１および第２の動力伝達部材(3,4)の何れか一方が案内部材(12,13)によって案内され、その結果、上記一方の動力伝達部材が他方の動力伝達部材に転がり接触および滑り接触の少なくとも一方を含む接触状態で接触する。

Description

明細書

動カイ Siチェーンおよび動力確装置

ぐ技術分野 >

本宪明は、動カイチェーンおよび動力伝達装置に関するものである。

ぐ背景技術 >

自動車の無段変速機 (CVT： Continuously Variable Transmission) 等の動力伝達装置に用いられる無端状の動力 «チェーンでは、通例、チェーン進行方向に並ぶ複数のリンクュニットを一対のピンを介して互いに連結している。各リンクユニットは、チェーン進行方向と直交するチェーン幅方向に並ぶ複数のリンクを含む。各リンクはチェーン進行方向に並ぶ一対の貫通孔を有し、各貫通孔に上記一対のピンが遊嵌されている。また、チエーン幅方向の最も外側のリンクに、各ピンに係合する突起を設けて抜け止めリンクとし機能させている（例えば、実開平 1一 1 0 8 4 4 4号公報参照）。

また、リンクに形成された一対の貫通孔のそれぞれに、互いに転がり接触する第 1および第 2の伝動ピンを挿通し、それら第 1および第 2の伝動ピンを介して対応するリンクを相互に連 l "る動カイ議チェーンがある（例えば、特開平 8 - 3 1 2 7 2 5号公報参照）。前者の動力伝達チェーンの抜け止めリンクは、一対の貫通孔間の距離を拡げるような引つ張り荷重を受ける。

後者の動力伝達チェーンでは、各リンクの貫通孔の内周面に案内部を設け、その案内部によって、第 1および第 2の伝動ピンの相互の転がり翻虫移動を案内している。この:^、全てのリンクの貫通孔の内周面に厳しい法精度の案内部を設ける必要があり、製造コストが高くなる。また、動力伝達チェーンを組み立てるときに、リンクの貫通孔に各伝動ピンを挿通する作業力煩雑となるので、この点からも、製造コストが高くなる。

本発明の目的は、リンクによって動力伝達音附を案内する機能を果たす必要がなく、製造コストの安レ、動カイ ¾gチェーンおよび動カイ ¾i装置を ί ^することである。

く発明の開示〉

上記目的を達成するため、本発明の好ましい態様は、チェーン進行方向に並ぶ複数のリンクュニットと、上言复数のリンクュニットを互いに屈曲可能に連結する複数の連結音附と、各連結眘附にそれぞれ対応して設けられる案内音附とを備える動力伝達チェーンを提供する。各リンクユニットは、チェーン進行方向と直交するチェーン幅方向に並ぶ複数のリンクをそれぞれ含む。各リンクは、チェーン進行方向にび且つそれぞれ対応する連結咅附を貫通させる第 1および第 2の貫通孔を含む。各連結咅附は第 1および第 2の動力伝達^を含む。上記第 1および第 2の動力ィ¾¾咅附の何れか一方力 S上記案内咅附によって案内され、その結果、上記一方の動力伝達咅附が他方の動カイに転がり翻虫および滑り翻虫の少なくとも一方を含む翻虫状態で翻しながら他方の動力伝達音附に対して移動する。

本態様によれば、案内音附が第 1および第 2の動力伝達謝の相鄉動を案内する機能を果たすので、リンクとしては、上記の案内する機能を果たす必要がない。したがって、リンクの貫通孔の内周面に案内部を設ける必要がなく、製造コストを安くすることができる。また、動力键チェーンを組み立てるときに、リンクの貫通孔に動力伝達音附を揷通する作業が容易となり、この点からも、製造コストを安くすることができる。連結咅附毎に案内咅附が設けられるので、当該案内部材にはリンクが受けるような引っ張り力が作用しない。その結果、而す久性が高い。

<図面の簡単な説明〉

図 1は、本発明の一実施の形態に係る動カイ ¾iチェーンを含むチェーン式無段変速機の要 ,を的に示す斜視図である。

図 2は、上記無段変速機のドライブプーリ（ドリブンプーリ）およびチェーンの部分的な拡大断面図である。

図 3は、動力チェーンの靡^)構成を模式的に示す # ¾図である。

図 4は、上記動力伝達チェーンの要部の断面図であり、 3つのリンクユニットが示されている。

図 5は、図 4の I一 I線に沿う断面図である。

図 6は、図 4の I I一 I I線に沿う断面図である。

図 7 Aおよび図 7 Bのそれぞれは、案内音附および伝動ピンの模式的断面図であり、一方の伝動ピン力 S他方の伝動ピンに対して転がり戀虫をする際の一方の伝動ピンのを示している。

図 8は、本努明の他の実施の形態にかかる動力伝達チェーンの要部を示す平断面図である。

図 9は、図 8の I I I一 I I I線に沿う断面図である。

図 1 0 A, 図 1 0 Bおよび図 1 0 Cはそれぞれ、ミスァライメントについて説明するための、ドライブプーリおよびドリブンプーリの模式的な側面図である。図 1 1は本発明の別の実施の形態の動力伝達チェーンの要部の断面図である。図 1 2は本発明のさらに別の実施の形態の動カイ ¾iチェーンの^^の正面図である。

<発明を実施するための最良の形態 >

本発明の好ましい «の形態を寸図面を参照しつつ説明する。

図 1は、本発明の一実施の形態に係る動カイ siチェーンを含む動カイ ¾i装置としてのチエーン式無段変速機（以下では、単に無段変速機ともいう）の要咅離成を模式的に示す一部破断斜提図である。

図 1を参照して、本無段変速機 1 0 0は自動車等の車両に搭載される。無段変速機 1 〇 0は、一対のプーリの一方としての第 1のプーリである金属（構造用鋼等）製のドライブプーリ 6 0と、一対のブーリの他方としての第 2のブーリである金属（«t用鋼等）のドリブンプーリ 7 0と、これらの両プーリ 6 0， 7 0間に卷き掛けられた無端状の動カイ云達チェーン 1 (以下では、単にチェーンともいう）とを備えている。

ドライププーリ 6 0およびドリプンプ一リ 7 0は可変径プーリカ、らなる。図 1およ無段変速機 1 0 0の要音 13の拡大断面図である図 2を参照して、ドライブプーリ 6 0は、両の駆動源に動力ィ5¾可能に連なる入力軸 6 1に一体回転可能に取り付けられる。ドライブプーリ 6 0は、固定シーブ 6 2と可動シーブ 6 3とを備えている。固定シーブ 6 2および可動シーブ 6 3は、相対向する一対のシーブ面 6 2 a， 6 3 aをそれぞ! ^している。各シーブ面 6 2 a， 6 3 aは円錐面状の傾面を含んでいる。これらシーブ面 6 2 a， 6 3 a間に溝が区画され、この溝間にチェーン 1を強圧に挟んで保持するようになっている。また、可動シーブ 6 3には、溝幅を変更するための油圧ァクチユエータ（図示せず）が接続されており、変速時に、入力軸 6 1の軸方向（図 2の; fe^方向）に可動シーブ 6 3 を移動させることにより、溝幅を変化させるようになっている。それにより、入力軸 6 1 の径方向（図 2の上下方向）にチェーン 1を移動させて、ドライブプーリ 6 0のチェー^ 1 に関する有効半径を変更できるようになつている。

図 2において、ドリブンプ一リ 7 0において、ドライブプーリ 6 0と対応する参照号を括弧内に示してある。そのドリブンプ一リ 7 0は、図 1および図 2に示すように、房動輪（図示 i rf)に動カイ可能に連なる出力軸 7 1に^ [本回転可能に取り付けられてお、ドライブプーリ 6 0と同様に、チェーン 1を強圧で挟む溝を形成するための相対向す一対のシーブ面 7 3 a , 7 2 aをそれぞれ有する固定シーブ 7 3および可動シーブ 7 2 備えている。ドリプンプ一リ 7 0の可動シーブ 7 2には、ドライブプーリ 6 0の可動シーブ 6 3と同様に油圧ァクチユエータ（図;^ず）が接続されており、変速時に、この可動シーブ 7 2 を移動させることにより溝幅を変ィ匕させるようになっている。それにより、チェーン 1を移動させて、ドリブンプーリ 7 0のチェーン 1に関する有効半径を変更できるようになつている。

図 2および動力伝達チェーン（以下では、単にチェーンともいう）の要部の構成を模式的に示す斜視図である図 3を参照して、チェーン 1は、複数列に並べられた板状のリンク 2と、それぞれ対応するリンク 2を相互に連 |¾1 "るための複数の連結咅附 5 0とを備える。各連結 ¾¾†5 0は、動力伝達音附としての第 1の伝動ピン 3および第 2の伝動ピン 4を含む。

図 4はチェーン 1の要部の断面図である。チェーン 1は、チェーン進行方向 X Iに並ぶ複数のリンクュニットを含んでおり、それらのリンクュニットのなかで、図 4では、第 1、第 2および第 3のリンクユニット 5 1 , 5 2 , 5 3が示されている。リンクユニット 5 1， 5 2 , 5 3は、それぞれ第 1および第 2の伝動ピン 3， 4を含む連結音附 5 0を介して互いに屈曲可能に連結されている。図 3および図 4を参照して、各違結咅附 5 0にそれぞれ対応して、第 1または第 2の案内咅附 1 2 , 1 3が設けられてレヽる。

また、図 5は、図 4の I— I線に沿う断面図であり、図 6は、図 4の I I— I I線に沿う断面図である。

図 4および図 5を参照して、各リンク 2は、チェーン進行方向 X 1の前後に並ぶ一対の tとしての前 155および後 6を含み、これら各端部 5 , 6にはそれぞれ前貫通孔 7および後貫通孔 8力 S形成されている。

第 1のリンクュニット 5 1のリンク 2の前貫通孔 7と第 2のリンクュニット 5 2のリンク 2の後貫通孔 8とは、チェーン進行方向 X 1と直交するチェーン幅方向 W1に並んで互いに対応しており、これらの貫通孔 7， 8を揷通する第 1および第 2の伝動ピン 3 , 4によって、第 1および第 2のリンクユニット 5 1， 5 2のリンク 2力 S相互に屈曲可能に連結されている。

第 1の伝動ピン 3は、対応するリンク 2の前貫通孔 7に圧入により固定されてこのリンク 2に対する相対回転力 S規制されると共に、対応するリンクの 2の後貫通孔 8に例えばルーズフイットによつて微小な隙間を設けて嵌め入れられ、このリンク 2に対する相動が可能とされている。第 1の伝動ピン 3は、例えば、第 1のリンクユニット 5 1の各リンク 2の前貫通孔 7に圧入固定されて、第 1のリンクユニット 5 1の各リンク 2に対する相対回転が規制されると共に、第 2のリンクユニット 5 2の各リンク 2の後貫通孔 8に遊嵌されて、第 2のリンクユニット 5 2の各リンク 2に ¾ "る相動が可能とされている。

同様に、第 2のリンクユニット 5 2のリンク 2の前貫通孔 7は、第 3のリンクユニット 5 3のリンク 2の後貫通孔 8とチェーン幅方向 W 1に並び、これらの各貫通孔 7， 8を揷通する第 1の伝動ピン 3によって、第 2および第 3のリンクユニット 5 2 , 5 3のリンク 2力 S相互に連結されている。すなわち、第 1の伝動ピン 3は、第 2のリンクユニット 5 2 の各リンク 2の前貫通孔 7に圧入により固定されると共に、第 3のリンクユニット 5 3の各リンク 2の後貫通孔 8に遊嵌されている。

図示していないが、次には第 3および第 4のリンクュニットのリンク 2が相互に連結され、このようにして、順次に 2つのリンクユニットが連結されて、チェーン 1全体として無端状をなす。

図 2および図 4を参照して、第 1の伝動ピン 3の一対の端部は、チェーン 1のチェーン幅方向 W 1の最も外側に配置される一対のリンク 2からそれぞれチェーン幅方向 W 1に突出している。第 1の伝動ピン 3の一対の端面には、シーブ面接触用の動力伝達面 9， 1 0 が設けられている。第 1の伝動ピン 3はその動力伝達面 9 , 1 0によって直接動力伝達に寄与するため、例えば軸受用鋼（例えば S U J 2) 等の高強度材料で形成されている。一方、図 4に示すように、上記第 2の伝動ピン 4 (ストリップ、インターピースとも呼ぶ）は、後るドライブプーリおよびドリブンプーリのシーブ面と翻虫しないように第 1の伝動ピン 3よりも若 ¾く形成された棒状体である。第 2の伝動ピン 4は、対応するリンク 2の後貫通孔 8に圧入固定されてこのリンク 2に対する相動が規制されると共に、対応するリンク 2の前貫通孔 7に例えばルーズフィットにより微小な隙間を設けて嵌め入れられ、このリンク 2に対する相動が可能とされている。

第 2の伝動ピン 4は、例えば、第 1のリンクュニット 5 1の各リンク 2の前貫通孔 7に遊嵌されて、第 1のリンクュニット 5 1の各リンク 2に対する相対移動が可能とされると共に、第 2のリンクユニット 5 2の各リンク 2の後貫通孔 8に圧入により固定されて、第 2のリンクュニット 5 2の各リンク 2に¾~^る相対回転が規制されている。

本実施の形態の特徴とするところは、リンク 2の各連結咅附 5 0にそれぞれ対応する案内音附として、第 1および第 2の案内部材 1 2， 1 3がチェーン進行方向 X Iに関して交互に設けられている点にある。

案内咅附 1 2， 1 3によって案内されて、第 2の伝動ピン 4は、チェーン進行方向 X I に難する第 1の伝動ピン 3と、転がり摺動繳虫（転がり擲虫およびすベり繳虫の少なくとも一方を含む翻虫）する状態で相動できるようになつている。これにより、プーリのシーブ面に対して第 1の伝動ピン 3力 S殆ど回転しないようにしつつ、隣接するリンクュニット間の屈曲が可能とされている。その結果、摩擦損失を低減して高い伝動効率を確保するようになっている。

具体的には、図 5に示すように、各リンク 2に、前貫通孔 7と、後貫通孔 8と、これら前貫通孔 7および後貫通孔 8を互いに連通する連通溝 1 1とが形成されている。これら前貫通孔 7、連通溝 1 1および後貫通孔 8が全体として、チェーン進行方向 X 1に延びる長孔 1 4を形成している。この長孔 1 4の周面は、応力集中の発生を抑制するために、極力大きな曲率で形成されると共に、局所的な突起や窪みの無ヽ形状に形成されることが好ましレ、。

觀通孔 7は、チェーン進行方向 X Iに関する長孔 1 4の一 (リンク 2の前）に位置しており、長孔 1 4の周縁に設けられた嵌合部 1 5および遊嵌部 1 6によって区画形成されてレ、る。嵌合部 1 5は、第 1の伝動ピン 3の周面の ~¾に形成される被嵌^ ¾ 1 7の形状に対応して湾曲状に形成されている。遊嵌部 1 6は、嵌合部 1 5に対してリンク 2の後端部 6寄りに配置されて対をなしており、チェーン進行方向 X 1に沿って互いに平行に延びている。各遊嵌部 1 6は、嵌合部 1 5の対応するとそれぞれ滑らかに（段差無く）接続されている。各遊嵌部 1 6の間に区画形成された空間は、第 2の伝動ピン 4の断面形状よりも大きく、第 2の伝動ピン 4が対応する第 1の伝動ピン 3に対して転がり運動可言となっている。

後貫通孔 8は、チェーン進行方向 X Iに関する長孔 1 4の他 (リンク 2の後 6) に位置しており、長孔 1 4の周縁に設けられた嵌合部 1 8および遊嵌部 1 9によって区画形成されている。嵌合部 1 8は、第 2の伝動ピン 4の周面のに形成される被嵌合部 2 0の形状に対応する形状に形成されている。遊嵌部 1 9は、嵌合部 1 8に対してリンク 2 の前端部 5寄りに配置されて対をなしており、チェーン進行方向 X 1に沿って互いにに延びている。各遊嵌部 1 9は、嵌合部 1 8の対応する端部とそれぞれ滑らかに（段差無く）接続されている。各遊嵌部 1 9の間に区画形成された空間は、第 1の伝動ピン 3の断面形状よりも大きくされ、その結果、第 1の伝動ピン 3力対応する第 2の伝動ピン 4に対して転がり Mi¾可能となっている。

連通溝 1 1は、前貫通孔 7と後貫通孔 8との間に位置している。この連通溝 1 1は、長孔 1 4の周縁の一対の中間部 2 1によって区画形成されている。一対の中間部 2 1は、チエーン進行方向 X Iに沿って互いに ¥ fに延びている。各中間部 2 1は、一^ ¾が遊嵌部 1 6と滑らかに（段差無く）接続されると共に、他 ί¾¾が遊嵌部: L 9と滑らかに（段差無く）接続されている。上記の構成により、長孔 1 4の周縁、特に各中間部 2 1の近傍において、リンク 2力 S弾性変形し易くなつている。

連通溝 1 1の溝幅は特に限定されるものではないが、図 5の例では、連通溝 1 1の溝幅は前貫通孔 7および後貫通孔 8の幅と概ね等しくされている。この^、リンク 2に対して遊嵌されている第 1および第 2の伝動ピン 3， 4を、対応する案内咅附 1 2， 1 3により案内しないとすると、それら第 1および第 2の伝動ピン 3， 4のリンク 2に対する係合状態が不安定となる。その結果、チェーン進行方向 X Iに隣接する第 1および第 2の伝動ピン 3， 4間の翻虫状態が不安定となり、各伝動ピン 3， 4間の翻虫力解除されるおそれ力 sある。

これに対して、本実施の形態では、図 4および図 6に示すように、第 1および第 2の案内咅附 1 2， 1 3を用いることにより、チェーン進行方向 X Iに!^する第 1および第 2 の伝動ピン 3， 4を互いに関連付け、両者の翻虫力 s解除されないようにしている。

具体的には、第 1の案内音附 1 2は、組をなす第 1および第 2の伝動ピン 3， 4の一対の^ ¾5、例えば、第 2のリンクユニット 5 2のリンク 2の前貫通孔 7に揷通される第 1および第 2の伝動ピン 3， 4の一対の ί¾¾にそれぞれ配置されている。この第 1の案内咅附 1 2は、中央に第 1の揷通孔 2 2が形成された円板状をなしている。第 1の挿通孔 2 2の内周面は、第 1の嵌^ ·¾ 2 3と第 1の遊^ ¾ 2 4とを有している。

第 1の嵌合部 2 3は、第 1の伝動ピン 3の被嵌合部 1 7の形状に対応する形状に形成されて、対応する第 1の伝動ピン 3の被嵌合部 1 7が圧入により嵌合されている。第 1の遊嵌部 2 4には、対応する第 2の伝動ピン 4力 S遊嵌されている。その結果、第 2の伝動ピン 4が第 1の伝動ピン 3に対して翻虫する状態で転がり運動できるようになつている。第 1 の遊嵌部 2 4には、第 2の伝動ピン 4の対応する第 1の伝動ピン 3への転がり接触移動を案内するための第 1の案内面 2 5が設けられている。

図 6を参照して、互いに対をな 1の伝動ピン 3と第 2の伝動ピン 4とは、互いに対向する対向部 3 1， 3 2をそれぞれ有している。第 1の伝動ピン 3は、対をなす第 2の伝動ピン 4と翻虫点 Tで翻虫している。図 6はチェーン 1の ΪΙ泉領域 L 1 (図 1参照）のリンク 2に相当し、第 1および第 2の伝動ピン 3 , 4間の翻虫点 Τは翻虫点 T 1となっている。その翻虫点 Τ 1の位置は、後きるィンボリュート曲線の起点の位置に相当する。上記対向部 3 1 , 3 2は、それぞれ第 1および第 2の伝動ピン 3 , 4の周面に設けられている。実際には、翻点 Τは、第 1および第 2の伝動ピン 3， 4の対向部 3 1， 3 2間の接線であってチェーン幅方向 W1に延びる線をチェーン幅方向 W1に沿って見た状態に相当する。

チェーン進行方向 X 1に隣接するリンクュ-ットの互いのリンク 2の屈曲に伴って第 1 の伝動ピン 3と第 2の伝動ピン 4とが互いの翻虫点 Τを変位させながら転がり摺動する。このとき、上記転がり搢動の翻虫点 Τの移動 «は、ィンボリュート曲線をなす。

実際には、第 2の伝動ピン 4の対向部 3 2がチェーン幅方向 W 1に延びる平坦面（図 6 では直線として表される）に形成され、第 1の伝動ピン 3の対向部 3 1が曲面に形成されている。その対向部 3 1の曲面をチェーン幅方向に沿って見たときに、上記のインポリュ一ト曲線を呈していることになる。

また、チェーン 1は、チェーン進行方向に隣接するリンクュニット間を連結するための連結ピッチ Ρを所定量に設定している。その連結ピッチ Ρは、チェーン 1の ¾|領域 L 1 (図 1参照）においてチェーン進行方向 X Iに隣り合う一対の第 1の伝動ピン 3， 3間の配置間隔である。具体的には、連結ピッチ Ρは、チェーン 1の直線領域のリンク 2の前貫通孔 7内の第 1の伝動ピン 3および第 2の伝動ピン 4の互レヽの接触点 Τ 1と、当該リンク 2の後貫通孔 8内の第 1の伝動ピン 3および第 2の伝動ピン 4の互いの接触点 Τ 1との間の、チェーン進行方向 X Iに関する距離に相当する。

図 7 Αに示すように、第 1の案内眘附 1 2を側方から見た状態にお!ヽて、第 2の伝動ピン 4が対応する第 1の伝動ピン 3に対して転がり運動をする際、第 2の伝動ピン 4は、この図 7 Aに示す «をたどる（第 2の伝動ピン 4のハッチングは図示を省略してある）。第 1の案内面 2 5は、このに対応する形状に形成される。

再び図 4および図 6を参照して、第 2の案内咅附 1 3は、組をなす第 1および第 2の伝動ピン 3， 4の一対の例えば第 2のリンクユニット 5 2のリンク 2の後貫通孔 8に挿通される第 1および第 2の伝動ピン 3， 4の一対の ί¾ ^にそれぞれ配置されている。この第 2の案内謝1 3は、中央に第 2の揷通孔 2 6が形成された円板状をなしている。第 2の揷通孔 2 6の内周面は、第 2の嵌合部 2 7と第 2の遊嵌部 2 8とを有している。第 2の嵌合部 2 7は、第 2の伝動ピン 4の被嵌合部 2 0の形状に対応する形状に形成され、対応する第 2の伝動ピン 4の被嵌合部 2 0力 S圧入嵌合されている。第 2の遊嵌部 2 8 には、対応する第 1の伝動ピン 3力 S遊嵌されており、この第 1の伝動ピン 3を、互いに接触する第 2の伝動ピン 4に対して転がり運動可能にしている。第 2の遊嵌部 2 8には、第 1の伝動ピン 3の対応する第 2の伝動ピン 4への転がり接触移動を案内するための第 2の案内面 2 9が設けられている。

図 7 Bに示すように、第 2の案内咅附 1 3を側方から見た状態において、第 1の伝動ピン 3が対応する第 2の伝動ピン 4に対して転がり運動をする際、第 1の伝動ピン 3は、この図 7 Bに示す難をたどる（第 1の伝動ピン 3のハッチングは図示を省略）。第 2の案内面 2 9は、この »に対応する形状に形成される。

以上説明したように、本実施の形態によれば、第 1および第 2の案内咅附 1 2， 1 3によって、対応する第 1および第 2の伝動ピン 3， 4が互いに関連付けられているので、両者の転がり翻虫移動を確実に達成してこれら各伝動ピン 3， 4間にガタが生じることを防止できる。

また、リンク 2としては、第 1および第 2の伝動ピン 3 , 4の転がり接触移動を案内する機能を果たす必要がない。したがって、リンク 2の前貫通孔 7および後貫通孔 8に案内部を設ける必要がな製造コストを安くすることができる。また、動カイ S チェーン 1 を組み立てるときに、リンク 2の各貫通:?し 7， 8に各伝動ピン 3 , 4を揷通する作業が容易となり、この点からも、製造コストを安くすることができる。

また、連結眘附 5 0毎に対応する案内部材 1 2 , 1 3が設けられるので、各案内咅附 1 2 , 1 3にはリンク 2が受けるような引っ張り力が作用しない。その結果、耐久性を高くすることができる。

また、各リンク 2の連通溝 1 1の周縁部分が弾性的に変形し易くなつている。これにより、対応する第 1および第 2の伝動ピン 3， 4が圧入された各貫通孔 7， 8の周縁に生じる初期応力および動力 «時の応力を格段に低 l"ることができる。その結果、動力伝達中の各リンク 2の応力集中が過大になることを防止でき、可及的により大きな動力をィ St することができる。さらに、耐久性を格段に向上させることができる。

さらに、連通溝 1 1を設けた分、各リンク 2を軽量化してチェーン 1全体の軽量化を達成できる。

なお、第 1および第 2の案内咅附 1 2 , 1 3の数は、上記実施の形態に限定されず、対応する第 1および第 2の伝動ピン 3， 4の組毎に少なくとも 1つ設けられてレヽればよい。例えば、第 1および第 2の案内咅附 1 2 , 1 3は、対応する第 1および第 2の伝動ピン 3 , 4の軸方向一 ¾、他または中間部の何れかに 1つ設けてもよいし、対応する第 1 および第 2の伝動ピン 3， 4にそれぞれ 3つ以上設けてもよい。

また、上記実施の形態において、第 1の案内 1 2と第 2の案内 ¾5 1 3の配置を互いに入赠えてもよい。さらに、第 1および第 2の案内咅附 1 2， 1 3の何れか一方のみを ^云動ピン 3， 4に設けてもよい。

次いで、図 8は、本発明の別の実施の形態にかかる動力伝達チェーン 3 0の要部の断面図であり、図 9は、図 8の I I I一 I I I線に沿う断面図である。なお、以下では、図 4 に示す実施の形態と異なる点について主に説明し、同様の構成には図に同一の符号を付してその説明を省略する。

図 8を参照して、本実施の形態が図 2に示す実施の形態と主に異なるのは下記の 2点である。すなわち、第 1および第 2の伝動ピン 3， 4が、各リンク 2の前貫通孔 7および後貫通孔 8の何れにも移動可能に嵌め入れられている点と、第 1および第 2の案内咅附 1 2， 1 3が互いに協働して第 1および第 2の伝動ピン 3， 4からのリンク 2の抜け止めを達成している点である。

第 1および第 2の案内咅附 1 2， 1 3は、互いに転がり擲する第 1および第 2の伝動ピン 3 , 4の組毎に設けられて！/ヽる。より具体的には、第 1および第 2の案内咅附 1 2 , 1 3は、各組の第 1および第 2の伝動ピン 3 , 4の一対の^^にそれぞれ設けられている。チェーン幅方向 W1に関して、各リンク 2は、これら第 1および第 2の案内音附 1 2， 1 3によって挟まれている。

第 1および第 2の伝動ピン 3， 4の一対の端部のそれぞれにおいて、第 1および第 2の案内部材 1 2 , 1 3の何れか一方がリンク 2に難して配置され、他方力 S上記一方の伝動ピンの外側（第 1の伝動ピン 3の対応する端部寄り）に配置されている。例えば、第 1の案内部材 1 2が、リンク 2に P難して配置され、第 2の案内咅附 1 3力 S第 1の案内咅附 1 2の外側に配置されている。なお、第 2の案内咅附 1 3をリンク 2に難して配置してもよい。

図 9に示すように、チェーン幅方向 W 1に関して、各第 1の案内咅附 1 2とこれにするリンク 2との間には、隙間 S 1が設けられている。これにより、第 1の伝動ピン 3は、チェーン進行方向 X 1に,する第 1の伝動ピン 3に対して、チェーン幅方向 W1に移動すること（スキュー）が可能となっている。換言すれば、各リンク 2は、隣接するリンク 2に対してチェーン幅方向 W 1に移動可能となり、リンク 2同士の撫虫による摩擦抵抗が過大になることを防止できる。その結果、駆動ロスを十分に低減して伝動効率を格段に向上させることができる。また、各リンク 2間の翻虫に起因する騷音を格段に低^ ることができる。

また、仮にドライブプーリ 6 0とドリブンプーリ 7 0の相対位置がずれてミスァライメントを生じても、第 1の伝動ピン 3がチェーン幅方向 W1に移動（スキュー）してこのミスァライメントを許容することができる。

ここで、ミスァライメントとは、図 1 0 Aに示すように、ドライブプーリ 6 0とドリブンプーリ 7 0との間で水平方向（動力伝達方向に直交する方向）にずれを生じるミスァラィメント A l、図 1 O Bに示すように、ドライププーリ 6 0とドリブンプーリ 7 0が互いに異なる方向を向くことで生じるミスァライメント B l、図 1 0 Cに示すように、ドライブプーリ 6 0とドリブンプ一リ 7 0力 S捩れるように回転することで生じるミスァライメント C l、或いは、これらミスァライメント A l， B 1および C 1の少なくとも 2つ力組み合わさったミスァライメントのことをいう。

すなわち、チェーン 3 0を用いることで、種々のミスァライメントを許容することができる。その結果、第 1の伝動ピン 3が対応するシーブ面 6 2 a , 6 3 a , 7 2 a , 7 3 a に角当たりする等して両者が異常磨耗することを防止でき、寿命を格段に向上できる。本実施の形態によれば、第 1および第 2の案内部材 1 2 , 1 3によつて対応する第 1および第 2の伝動ピン 3， 4が互いに関連付けられているので、両者の転がり擞虫移動を確実に達成して各伝動ピン 3， 4間にガタが生じることを防止できる。しかも、第 1および第 2の案内音附 1 2， 1 3力第 1および第 2の伝動ピン 3， 4からのリンク 2の抜け止め機能を兼ね備えているので、専用の抜け止め音附を別途設ける必要がなく、を簡素化して小型化および低コスト化を達成できる。

また、各リンク 2の連通溝 1 1の周縁部分が弾性的に変形し易くなつている。しかも、第 1および第 2の伝動ピン 3， 4は、各リンク 2の各貫通孔 7， 8に対して移動可能な程度の強さで嵌め入られているので、各貫通孔 7， 8の周縁に生じる初期応力および動力伝達時の応力を格段に低減することができる。その結果、動力伝達中の各リンク 2の応力集中が過大になることを防止でき、可及的により大きな動力を伝 i tることができる。さらに、耐久性を格段に向上させることができる。また、連通溝 11を設けた分、各リンク 2を軽量化してチェーン 1全体の軽量化を達成できる。

なお、本実施の形態において、各組の第 1および第 2の案内部材 12， 13の配置を入れ替えてもよい。また、上記各実施の形態において、第 1の伝動ピン 3のみがシーブ面に翻虫して動カイ ¾tを行うを示したが、これに限らず、第 1および第 2の伝動ピン 3， 4の双方がシーフに接触して動力伝達を行うにも適用できる。

上記の各実施の形態において、連結咅附として、複数の種類の連結咅附を用いるようにしてもよい。例えば、図 11に示すように、連結部材として、第 1の連結咅附 5 OAと第 2の連結咅附 50 Bの 2觀を用いる:^^がある。第 1の連結部材 50 Aの第 1の伝動ピン 3 Aと対応する第 2の伝動ピン 4との転がり摺動の翻虫点 T aの移動 $Wと、第 2の連結咅附 50 Bの第 1の伝動ピン 3 Bと対応する第 2の伝動ピン 4との転がり摺動の翻虫点 T bの移動需とは、互レヽに異なるように設定されている。

具体的には、チェーン幅方向 Wから見たときに、第 1の伝動ピン 3 Aの対向部 31 Aの形状と、第 1の伝動ピン 3 Bの対向部 31 Bの形状が互いに異なるようにされている。すなわち、チェーン 1の直線領域をチェーン幅方向 Wに沿って見たときに、第 1の伝動ピン 3 Aの対向部 31 Aのなすィンボリュート曲線の円 K Aの判圣 R b Aと、第 1の伝動ピン 3 Bの対向部 31 Bのなすィンポリュート曲 ϋの基礎円 K Bの^ f圣 R b Βとが互レ、に異なる。例えば^ ί圣 RbBが判圣 Rb Aよりも大きくされている（RbA<RbB)。そして、第 1の連結咅附 5 OAおよび第 2の連結咅附 50B力チェーン 1のチェーン進行方向 Xの少なくとも^^においてランダムに配列されている。第 1の連結咅附 5 OA および第 2の連結部材 50 B力チェーン 1のチェーン進行方向 X 1の;^域において、ランダムに配列されていてもよい。第 1の連結咅附 5 OAおよび第 2の連結咅附 50Bの少なくとも一方がチェーン 1のチェ一ン進行方向 Xの少なくとも一部においてランダムに配列されていればよい。

ランダムな配列とは、周期性および規則性の少なくとも一方のない配列である。例えば、第 1の連結 ¾¾ί 50 Αと第 2の連結咅附 50 B力チェーン進行方向 X 1に関して、 50 A, 50B, 50B, 50A, 50B, 5 OB, 5 OB, 5 OA, 50B, 50B, 50 B， 50B, 50B, 5 OA, 50B, 50B, 50B, 50B, 50B, 50B, 50 B - "の順で配列される：^がある。

具体的には、第 1の伝動ピン 3 Aおよび第 1の伝動ピン 3 Bの少なくとも一方がチェ一ン 1のチェーン進行方向 Xの少なくとも一部に不纖 IJに配置されている。これにより、各第 1の伝動ピン 3 A， 3 Bが各ブーリに順次に係合するときの係合音の発生周期をランダムにすることができ、これにより、当該係合音の周波数を広範囲に分布させることができる。その結果、チェーン 1の駆動時のをより低ることができる。

なお、チェーン 1の镍領域にぉ、て、第 1の連結咅附 5 0 Αの第 1の伝動ピン 3 Aと対応する第 2の伝動ピン 4との擬虫点 T a 1の位置と、第 1の連結謝 5 0 Bの第 1の伝動ピン 3 Bと対応する第 2の伝動ピン 4との撤虫点 T b 1の位置とは、チェーン進行方向 X 1に沿って並ぶこと力各第 1の伝動ピン 3と対応する第 2の伝動ピン 4との間で不要なモーメントを発生させないために好ましい。ただし、上記翻虫点 T a 1の位置と翻虫点 T b 1の位置と力チェーン進行方向 X 1およびチェーン幅方向 W 1の双方と直交する直交方向 Y 1にオフセットされていてもよい。

チェーン] 1|泉領域 P 1における第 1の伝動ピン 3 Aと対応する第 2の伝動ピン 4との接触点 T aを原点とし、チェーン進行方向 X 1を X軸とし、上記直交方向 Y 1を y軸として、チェーンの曲線領域の第 1の伝動ピン 3 Aと対応する第 2の伝動ピン 4との翻曳位置における第 1の伝動ピン 3 Aの接線方向と y軸のなす角度を Vとすると、第 1の伝動ピン 3 A の対向部 3 1 Aのなすィンポリュート曲線は、基礎円の半径を R b Aとして、例えば、下記式（i ) , (ii) で表される。

X = b A · (sin γ— γ · cos γ ) … 、l )

y =R b A · (cos γ + y · sib y ) — b A … (ii)

第 1の伝動ピン 3 Bの対向部 3 1 Bのなすィンポリュート曲線の演算式についても同様である。

また、上記各難の形態において、図 1 2に示すように、上言 B¾数のリンクュニットが、第 1の仕様のリンクュニット 8 1と第 2の仕様のリンクュニット 8 2とを含む^"がある。第 1の仕様のリンクユニット 8 1のリンク 2のチェーン進行方向 X 1の前後の第 1の伝動ピン 3 , 3間の配置間隔 P 1 (連結ピッチに相当）と、第 2の仕様のリンクユニット 8 2のリンク 2のチェーン進行方向 X 1の前後の第 1の伝動ピン 3の配置間隔 P 2 (連結ピツチに相当）が互いに異なっている。具体的には、配置間隔 P 1が配置間隔 P 2よりも長くされている。また、第 1の仕様のリンクユニット 8 1および第 2の仕様のリンクュニット 8 2は、チェーン 1のチェーン進行方向 X 1の少なくとも一部においてランダムに配列されている。第 1の仕様のリンクユニット 8 1および第 2の仕様のリンクユニット 8 2がチェーン進行方向 X Iの域において、ランダムに配列されていてもよい。第 1の仕様のリンクユニット 8 1および第 2の仕様のリンクユニット 8 2の少なくとも一方が、チェーン進行方向 X 1の少なくとも ~ ^においてランダムに配列されていればよい。ランダムな配列とは、周期性および纖 IJ性の少なくとも一方のない配列である。

図 1 2の実施の形態においても、各第 1の伝動ピン 3， 3が各プーリに順次に係合するときの係合音の発生周期をランダムにすることができ、これにより、当該係合音の周波数を広範囲に分布させることができる。その結果、チェーン 1の駆動時の騒音をより低 l" ることができる。

図 1 1のインボリユートに関するランダム配列と、図 1 2の連結ピッチに関するランダム配列を組み合わせて用いてもよい。

なお、本発明の動力確装置は、ドライブプーリ 6 0およびドリブンプ一リ 7 0の双方の溝幅が変動する態様に限定されるものではなく、何れか一方の溝幅のみが変動し、他方が変動しない固定幅にした態様であっても良い。また、ドライブプーリ 6 0およびドリブンプーリ 7 0の溝幅が連続的（無段階）に変 » ^る態様について説明したが、段階的に変動したり、固定式（無変速）である等の他の動カイ Si装置に適用しても良い。

また、第 1の伝動ピン 3の動力伝達面 9， 1 0 (端面）が対応するシーフ 6 2 a， 6 3 a , 7 2 a , 7 3 aに翻虫して動力伝 ίϋ "る例を示したが、これに限らず、第 1および第 2の伝動ピン 3 , 4の両者がシープ面に接触して動力伝達してもよい。また、ピンゃリンク等のチェーン構成咅附に動力^ g面が設けられる動力ィ5 ^プロック等、他の動力伝達 ¾¾ίを備えるタイプのチェーンを用いてもよい。

さらに、上記各実施の形態において、各リンク 2の長孔 1 4の一対の中間部 2 1を、互レ、の距離が狭まるように凸湾曲させた形状とし、前貫通孔 7および後貫通孔 8よりも狭幅に形成してもよい。

また、上記各実施の形態において、連通溝 1 1を廃止し、リンク 2の前貫通孔 7と後貫通孔 8とを柱部を介して互いに仕切るようにしてもよい。

以上、本発明を具体的な態様により詳細に説明したが、上記の内容を理解した当業者は、その変更、改変及び均等物を容易に考えられるであろう。したがって、本発明はクレームの範囲とその均等の範囲とするべきである。

本出願は 2 0 0 4年 3月 5日に日本国特許庁に提出された特願 2 0 0 4— 6 2 9 1 9号に対応しており、この出願の全開示はここに引用により組み込まれるものとする。

Claims

請求の範囲

. チェーン進行方向に並ぶ複数のリンクュニットと、

上言复数のリンクュニットを互いに屈曲可能に連結する複数の連結咅附と、

各連結咅财にそれぞれ対応して設けられる案内咅附とを備え、

各リンクユニットは、チェーン進行方向と直交するチェーン幅方向に並ぶ複数のリンクをそれぞれ含み、

各リンクは、チェーン進行方向に並び且つそれぞれ対応する連結咅附を貫通させる第 1および第 2の貫通孔を含み、

各連結音附は第 1および第 2の動力键音附を含み、

上記第 1および第 2の動力键音附の何れか一方力 s上記案内部材によって案内され、その結果、上記一方の動力伝達咅附カ s他方の動力伝達咅附に転がり翻虫および滑り翻虫の少なくとも一方を含む翻虫状態で翻虫しながら他方の動力伝達音附に対して移動する、動力键チェーン。

2 . 各リンクは、上記第 1および第 2の貫通孔を互いに連通する連通溝をさらに含む、請求の範囲第 1項に記載の動力键チェーン。

3 . 各リンクの第 1の貫通孔には、対応する第 1の動力伝達咅附カ湘鄉動可能に嵌合されているとともに、対応する第 2の動カイ適咅附カ湘鄉動不能に嵌合されており、各リンクの第 2の貫通孔には、対応する第 2の動カイ ¾t咅附カ湘鄉動可能に嵌合されているとともに、対応する第 1の動力伝達咅附が相対移動不能に嵌合されている、請求の範囲第 1項に記載の動力伝達チェーン。

4. 上記案内咅附として、各連結咅附にそれぞれ対応して少なくとも 1つの案内咅附が設けられる、請求の範囲第 3項に記載の動カイ ¾1チ^^ン。

5 . 上記少なくとも 1つの案内咅附は、チェーン幅方向に関して連結咅附の任意の位置に配置されている、請求の範囲第 4項に記載の動カイ Siチヱーン。

6 . 上記案内咅附は揷通孔を含み、

上記揷通孔に、上記一方の動力健咅附が遊びを有して嵌合されているとともに、上記他方の動カイ Si咅附が固定されている、請求の範囲第 1項に記載の動力健チェーン。

7 . 上記揷通孔に上記他方の動力伝達咅附カ S圧入されて固定されている、請求の範囲第 6 項に記載の動力ィ5¾チェーン。

8. 上記揷通孔の内周面は、上記一方の動力 «部材を案内するための案内面を含む、請求の範囲第 6項に記載の動力伝達チヱーン。

. 各リンクの第 1の貫通孔には、対応する第 1の動力伝達咅附および対応する第 2の動力眘附がそれぞれ相動可能に嵌合されており、

各リンクの第 2の貫通孔には、対応する第 1の動力伝達眘附および対応する第 2の動カイ音附がそれぞれ相 * ^動可能に嵌合されている、請求の範囲第 1項に記載の動力ィ 5¾チェーン。

0. 上記案内咅附として、対応する連結咅附の一対の^ ¾のそれぞれに第 1および第 2 の案内咅附が設けられ、

上記第 1および第 2の案内咅附は、互いに共同して、対応する連結咅附と対応するリンクとの隱を防止する、請求の範囲第 9に記載の動力键チェーン。

1 . 上記第 1の案内咅附は、対応する第 1の動力伝達音附を固定し且つ対応する第 2の動力ィ咅附を遊びを有して嵌合する第 1の揷通孔を含み、

上記第 1の挿通孔は、上記対応する第 2の動力伝達眘附を案内して、上記対応する第 2の動力^ t咅附を上記対応する第 1の動力伝達部材に転がり翻虫および滑り翻の少なくとも一方を含む翻虫状態で翻虫させるための第 1の案内面を含み、

上記第 2の案内部材は、対応する第 2の動力伝達音附を固定し且つ対応する第 1の動力ィ議咅附を遊びを有して嵌合する第 2の揷通孔を含み、

上記第 2の揷通孔は、上記対応する第 1の動力伝達咅附を案内して、上記対応する第 1の動力伝達音附を上記対応する第 2の動力伝達部材に転がり翻虫および滑り接触の少なくとも一方を含む翻虫状態で翻虫させるための第 2の案内面を含む、請求の範囲第 9 項に記載の動力伝達チェーン。

2. 上記第 1の案内咅附の上記第 1の揷通孔に、上記対応する第 1の動力鍵咅附カ S圧入されて固定されている、請求の範囲第 1 1項に記載の動力鍵チェーン。

3 . 各連結音附の第 1および第 2の動力伝達音附の相互の擲虫点の移動轉は、インポリュート曲 ,镍をなす、請求の範囲第 1項に記載の動力伝達チェーン。

4. 上言复数の連結音附は、第 1および第 2の連結咅附を含み、

上記第 1の連結部材の第 1および第 2の動力ィ5 ^音附の相互の翻虫点の移動と上記第 2の連結咅附の第 1および第 2の動力ィ咅附の相互の攧虫点の移動 $Wとは、互いに異なり、

第 1の連結咅附および第 2の連結眘附の少なくとも一方は、当麵カ伝達チェーンのチェーン進行方向の少なくともの領域においてランダムに配列されている、請求の範囲第 1 3項に記載の動カイチェーン。

5. 上記複数のリンクユニットは、第 1の仕様のリンクユニットと、第 2の仕様のリンクュニットとを含み、

上記第 1の仕様のリンクユニットのリンクの第 1の貫通孔に挿通される第 1の動力伝達咅附および第 2の貫通孔に揷通される第 1の動力伝達咅附の配置間隔が相対的に長く、上記第 2の仕様のリンクユニットのリンクの第 1の貫通孔に揷通される第 1の動力伝達咅附および第 2の貫通孔に揷通される第 1の動力伝達音附の配置間隔が相対的に短く、上記第 1の仕様のリンクュニットおよび第 2の仕様のリンクュニットの少なくとも一方は、当力伝達チェーンのチェーン進行方向の少なくとも一部の領域においてランダムに配列されている、請求の範囲第 1項に記載の動カイ ¾iチェーン。

6. 相対向する一対の円錐面状のシーブ面をそれぞれ有する第 1および第 2のブーリを備え、上記第 1および第 2のプーリの間に、請求の範囲第 1項ないし第 1 5項の何れか

1項に記載の動力键チェーンを介して動力力 Siされる、動カイ S 装置。