JP4803423B2 - 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置 Download PDF

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    • F16G5/18V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts in the form of links

Description

本発明は、動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置に関する。
自動車のプーリ式無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)等の動力伝達装置に用いられる無端状の動力伝達チェーンには、複数のリンクをチェーン進行方向に並べ、チェーン進行方向に隣接するリンク同士を一対のピンで連結したものがある(例えば、特許文献1,2参照)。特許文献1の動力伝達チェーンにおいて、リンクには、ピン挿通孔が形成されており、このピン挿通孔に一対のピンが挿通されている。各ピンの断面形状は、チェーン進行方向に直交する方向に長い小判形形状に形成されている。
特開平8−312725号公報 特開2005−226831号公報
このような動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置において、動力伝達チェーンを大型化することなく耐久性をより向上することが要請されている。本発明は、上記の課題を解決することを目的とする。
本願発明者は、上記のチェーンにおいて、小型化を達成するために、チェーン進行方向におけるピンの厚みを薄くすることを試みた。しかしながら、単に薄型化していくと、強度(耐久性)の確保に限界がある。具体的には、ピンの厚みを薄くすると、チェーン進行方向に直交する方向におけるピンの端部とピン挿通孔との接触面積が小さくなり、その結果、リンクがピンから受ける面圧が比較的高くなり、リンクの耐久性を確保するのに限界がある。また、ピン自体の強度を向上するのにも限界がある。
そこで、本発明は、チェーン進行方向(X)に並ぶ複数のリンク(2)と、これらのリンク(2)を互いに連結する複数の連結部材(200)とを備え、上記リンク(2)は、連結部材(200)が挿通される貫通孔(9)を含み、上記連結部材(200)は、プーリ(60,70)のシーブ面(62a,63a,72a,73a)に係合する第1のピン(3,3A)と、第1のピン(3,3A)に転がり摺動接触する第2のピン(4)とを含み、上記貫通孔(9)は、チェーン進行方向(X)およびチェーン幅方向(W)の双方に直交する直交方向(V)に相対向する一対の隅部(20,21)を有し、第2のピン(4)は、上記一対の隅部(20,21)間に延びる板状の主体部(22)と、一対の隅部(20,21)に対応する一対の湾曲状の鍔部(23,24)とを有し、上記一対の隅部(20,21)は、一対の鍔部(23,24)の湾曲部(26)を受ける受け部(32,33)をそれぞれ含み、上記第1のピン(3,3A)は、第2のピン(4)と対向する対向部(12,12A)を有し、対向部(12,12A)は、第2のピン(4)の鍔部(23,24)との接触を回避するための逃げ部(12b,12bA)を含むことを特徴とする動力伝達チェーン(1)を提供するものである(請求項1)。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
本発明によれば、リンクの隅部と第2のピンの湾曲部との接触面積を広く確保できる。これにより、上記リンクが第2のピンから受ける面圧を十分に低くして、リンクの耐久性を向上できる。その結果、動力伝達チェーンの実用上の耐久性を十分に確保することができる。また、実用上十分な耐久性を確保しつつ、例えば、チェーン進行方向に関する第2のピンの主体部の厚みをより薄くすることができ、第2のピンを小型化することができる。これにより、リンクの連結ピッチを短くでき、第1のピンとプーリとの係合に起因する多角形振動を抑制でき、騒音を低減できる。
また、上記第1のピンは、第2のピンと対向する対向部を有し、対向部は、第2のピンの鍔部との接触を回避するための逃げ部を含むので、第1のピンと第2のピンとの接触を回避でき、その結果、リンク間の屈曲が阻害されることを防止できる。
また、本発明において、上記湾曲部(26)は、直交方向(V)に関する先端に頂部(31)を有し、上記湾曲部(26)の曲率半径は、頂部(31)に向うにしたがって連続的または段階的に大きくなる場合がある(請求項2)。この場合、鍔部を設けることと、鍔部の湾曲部の曲率半径を頂部に向って大きくすることとの相乗効果で、湾曲部の頂部を可及的に扁平な形状にでき、第2のピンの湾曲部とリンクの隅部との対向部分の形状をより平らなものにできる。これにより、リンクの隅部に応力集中が生じることをより確実に防止できる。その結果、リンクの耐久性を向上でき、動力伝達チェーンの実用上の耐久性をより向上することができる。また、第2のピンのチェーン進行方向の厚みをより薄くして、リンクの連結ピッチをより短くできる。
また、本発明において、上記湾曲部(26)は、曲率半径の最も大きい第1の部分(27)の曲率半径(R1)が、上記リンク(2)の連結ピッチ(P)の20%〜25%の範囲に設定されている場合がある(請求項3)。この場合、第1の部分の曲率半径を連結ピッチの20%以上とすることにより、第1の部分を十分に扁平にでき、リンクの隅部に応力集中が生じることを防止できる。また、第1の部分の曲率半径を連結ピッチの25%以下とすることにより、湾曲部の裾部付近で曲率半径が急激に変化することを防止でき、リンクの隅部に応力集中が生じることを防止できる。
また、本発明において、上記湾曲部(26)は、第1の部分(27)に次いで曲率半径の大きい第2の部分(28)の曲率半径(R2)が、第1の部分(27)の曲率半径(R1)の55%〜80%の範囲に設定されている場合がある(請求項4)。この場合、第2の部分の曲率半径を第1の部分の曲率半径の55%以上とすることにより、第2の部分を十分に扁平にでき、リンクの隅部に応力集中が生じることを防止できる。また、第2の部分の曲率半径を第1の部分の曲率半径の80%以下とすることにより、湾曲部の裾部付近で曲率半径が急激に変化することを防止でき、リンクの隅部に応力集中が生じることを防止できる。
また、本発明において、上記湾曲部(26)は、第2の部分(28)に次いで曲率半径の大きい第3の部分(29)の曲率半径(R3)が、第1の部分(27)の曲率半径(R1)の20%〜45%の範囲に設定されている場合がある(請求項5)。この場合、第3の部分の曲率半径を第1の部分の曲率半径の20%以上とすることにより、第3の部分を十分に扁平にでき、リンクの隅部に応力集中が生じることを防止できる。また、第3の部分の曲率半径を第1の部分の曲率半径の45%以下とすることにより、湾曲部の裾部付近で曲率半径が急激に変化することを防止でき、リンクの隅部に応力集中が生じることを防止できる。
また、本発明において、上記第1のピン(3,3A)は、仕様の相異なる複数種類の第1のピン(3,3A)を含み、第1のピン(3,3A)の仕様によって逃げ部(12b,12bA)の形状が相異なるようにされている場合がある(請求項7)。この場合、第1のピンの仕様を容易に識別でき、第1のピンの組み付け間違いが生じることを防止できる。
また、本発明において、相対向する一対の円錐面状のシーブ面(62a,63a,72a,73a)をそれぞれ有する第1および第2のプーリ(60,70)と、これらのプーリ(60,70)間に巻き掛けられ、シーブ面(62a,63a,72a,73a)に係合して動力を伝達する上記の動力伝達チェーン(1)とを備える場合がある(請求項8)。この場合、耐久性および静粛性に優れ、しかもコンパクトな動力伝達装置を実現することができる。
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る動力伝達チェーンを備える動力伝達装置としてのチェーン式無段変速機(以下では、単に無段変速機ともいう)の要部構成を模式的に示す斜視図である。図1を参照して、無段変速機100は、自動車等の車両に搭載されるものであり、第1のプーリとしての金属(構造用鋼等)製のドライブプーリ60と、第2のプーリとしての金属(構造用鋼等)製のドリブンプーリ70と、これらの両プーリ60,70間に巻き掛けられた無端状の動力伝達チェーン1(以下では、単にチェーンともいう)とを備えている。なお、図1中のチェーン1は、理解を容易にするために一部断面を示している。
図2は、図1のドライブプーリ60(ドリブンプーリ70)およびチェーン1の部分的な拡大断面図である。図1および図2を参照して、ドライブプーリ60は、車両の駆動源に動力伝達可能に連なる入力軸61に一体回転可能に取り付けられるものであり、固定シーブ62と可動シーブ63とを備えている。固定シーブ62および可動シーブ63は、相対向する一対のシーブ面62a,63aをそれぞれ有している。各シーブ面62a,63aは円錐面状の傾斜面を含んでいる。これらシーブ面62a,63a間に溝が区画され、この溝によってチェーン1を強圧に挟んで保持するようになっている。
また、可動シーブ63には、溝幅を変更するための油圧アクチュエータ(図示せず)が接続されており、変速時に、入力軸61の軸方向(図2の左右方向)に可動シーブ63を移動させることにより、溝幅を変化させるようになっている。それにより、入力軸61の径方向(図2の上下方向)にチェーン1を移動させて、プーリ60のチェーン1に関する有効半径(以下、プーリ60の有効半径ともいう)を変更できるようになっている。
一方、ドリブンプーリ70は、図1および図2に示すように、駆動輪(図示せず)に動力伝達可能に連なる出力軸71に一体回転可能に取り付けられており、ドライブプーリ60と同様に、チェーン1を強圧で挟む溝を形成するための相対向する一対のシーブ面73a,72aをそれぞれ有する固定シーブ73および可動シーブ72を備えている。
ドリブンプーリ70の可動シーブ72には、ドライブプーリ60の可動シーブ63と同様に油圧アクチュエータ(図示せず)が接続されており、変速時に、この可動シーブ72を移動させることにより溝幅を変化させるようになっている。それにより、チェーン1を移動させて、プーリ70のチェーン1に関する有効半径(以下、プーリ70の有効半径ともいう)を変更できるようになっている。
図3は、チェーン1の要部の断面図である。図4は、図3のIV−IV線に沿う断面図であり、チェーン1の直線領域を示している。図5は、チェーン1の屈曲領域の要部の側面図である。
なお、以下では、図4を参照して説明するときは、チェーン1の直線領域を基準として説明し、図5を参照して説明するときは、チェーン1の屈曲領域を基準として説明する。
図3および図4を参照して、チェーン1は、複数のリンク2と、これらのリンク2を互いに屈曲可能に連結する複数の連結部材200とを備えている。
以下では、チェーン1の進行方向に沿う方向をチェーン進行方向Xといい、チェーン進行方向Xに直交し且つ連結部材200の長手方向に沿う方向をチェーン幅方向Wといい、チェーン進行方向Xおよびチェーン幅方向Wの双方に直交する方向を直交方向Vという。
各リンク2は板状に形成されており、チェーン進行方向Xの前後に並ぶ一対の端部としての前端部5および後端部6、ならびにこれら前端部5および後端部6間に配置される中間部7を含んでいる。
前端部5および後端部6には、第1の貫通孔としての前貫通孔9、および第2の貫通孔としての後貫通孔10がそれぞれ形成されている。中間部7は、前貫通孔9および後貫通孔10間を仕切る柱部8を有している。この柱部8は、チェーン進行方向Xに所定の厚みを有している。各リンク2における周縁部は、滑らかな曲線に形成されており、応力集中の生じ難い形状とされている。
リンク2を用いて、第1〜第3のリンク列51〜53が形成されている。具体的には、第1のリンク列51、第2のリンク列52および第3のリンク列53はそれぞれ、チェーン幅方向Wに並ぶ複数のリンク2を含んでいる。第1〜第3のリンク列51〜53のそれぞれにおいて、同一リンク列のリンク2は、チェーン進行方向Xの位置が互いに同じとなるように揃えられている。第1〜第3のリンク列51〜53は、チェーン進行方向Xに沿って並んで配置されている。
第1〜第3のリンク列51〜53のリンク2はそれぞれ、対応する連結部材200を用いて、対応する第1〜第3のリンク列51〜53のリンク2と相対回転可能(屈曲可能)に連結されている。
具体的には、第1のリンク列51のリンク2の前貫通孔9と、第2のリンク列52のリンク2の後貫通孔10とは、チェーン幅方向Wに並んで互いに対応しており、これらの貫通孔9,10を挿通する連結部材200によって、第1および第2のリンク列51,52のリンク2同士がチェーン進行方向Xに屈曲可能に連結されている。
同様に、第2のリンク列52のリンク2の前貫通孔9と、第3のリンク列53のリンク2の後貫通孔10とは、チェーン幅方向Wに並んで互いに対応しており、これらの貫通孔9,10を挿通する連結部材200によって、第2および第3のリンク列52,53のリンク2同士がチェーン進行方向Xに屈曲可能に連結されている。
図3において、第1〜第3のリンク列51〜53は、それぞれ1つしか図示されていないが、チェーン進行方向Xに沿って第1〜第3のリンク列51〜53が繰り返すように配置されている。そして、チェーン進行方向Xに互いに隣接する2つのリンク列のリンク2同士が、対応する連結部材200によって順次に連結され、無端状をなすチェーン1が形成されている。
図3および図4を参照して、各連結部材200は、対をなす第1および第2のピン3,4を備えている。第1のピン3は、チェーン進行方向Xの前方に配置される第2のピン4に対して、リンク2間の屈曲に伴い転がり摺動接触するようになっている。
なお、転がり摺動接触とは、転がり接触およびすべり接触の少なくとも一方を含む接触のことをいう。
第1のピン3は、チェーン幅方向Wに延びる長尺(板状)の部材である。第1のピン3の周面11は、チェーン幅方向Wに平行に延びている。
この周面11は、滑らかな面に形成されており、チェーン進行方向Xの前方を向く対向部としての前部12と、チェーン進行方向Xの後方を向く背部としての後部13と、直交方向Vに相対向する一対の端部としての一端部14および他端部15とを有している。
以下では、直交方向Vのうち、一端部14から他端部15に向かう側をチェーン内径側といい、他端部15から一端部14に向かう側をチェーン外径側という。
前部12は、対をなす第2のピン4と対向しており、第2のピン4の後述する後部19と接触部T(チェーン幅方向Wからみて、接触点)で転がり摺動接触する主体部12aと、逃げ部12bとを含んでいる。
第1のピン3の長手方向(チェーン幅方向W)に関する一対の端部16は、チェーン幅方向Wの一対の端部に配置されるリンク2からチェーン幅方向Wにそれぞれ突出している。これら一対の端部16には、一対の動力伝達部としての端面17がそれぞれ設けられている。
図2および図5を参照して、一対の端面17は、チェーン幅方向Wに直交する平面を挟んで相対向しており、互いに対称な形状を有している。これらの端面17は、各プーリ60,70の対応するシーブ面62a,63a,72a,73aに摩擦接触(係合)するためのものである。
第1のピン3は、上記対応するシーブ面62a,63a,72a,73a間に挟持され、これにより、第1のピン3と各プーリ60,70との間で動力が伝達される。第1のピン3は、その端面17が直接動力伝達に寄与するため、例えば、軸受用鋼(SUJ2)等の高強度耐摩耗材料で形成されている。
第1のピン3の端面17は、球面の一部を含む形状に形成されている。端面17には、接触領域240が設けられている。端面17のうち、その接触領域240が、各プーリ60,70の対応するシーブ面62a,63a,72a,73aに接触するようになっている。
接触領域240は、例えば、楕円形形状をなしており、接触中心点C(接触領域240の図心に相当)を有している。チェーン幅方向Wからみて、接触中心点Cは、端面17の図心と一致している。なお、接触中心点Cの位置は、端面17の図心に対してずれていても(オフセットしていても)よい。
チェーン幅方向Wに沿って見たときにおいて、接触領域240の長軸Dは、チェーン進行方向Xに直交する平面Aに対して、所定の迎え角E(例えば、5〜12°。本実施の形態において、10°。)を有しており、チェーン外径側から内径側に向かうにしたがい、チェーン進行方向X側に進んでいる。
図4を参照して、第2のピン4(ストリップ、またはインターピースともいう)は、第1のピン3と同様の材料により形成された、チェーン幅方向Wに延びる長尺(板状)の部材である。第2のピン4は、直交方向Vにおける中央部が窪んだ形状をしている。第2のピン4の直交方向Vの高さは、例えば6mmとされており、直交方向Vの中間部における肉厚(チェーン進行方向Xの厚み)は、例えば1.7mmとされている。
第2のピン4は、その一対の端部が上記各プーリのシーブ面に接触しないように、第1のピン3よりもチェーン幅方向Wに短く形成されており、対をなす第1のピン3に対して、チェーン進行方向Xの前方に配置されている。チェーン進行方向Xに関して、第2のピン4は、第1のピン3よりも薄肉に形成されている。第2のピン4の周面18は、チェーン幅方向Wに延びて滑らかな面とされている。
チェーン1は、いわゆる圧入タイプのチェーンとされている。具体的には、第1のピン3は、各リンク2の前貫通孔9に相対移動可能に遊嵌されていると共に、各リンク2の後貫通孔10に相対移動を規制されるようにして圧入嵌合され、第2のピン4は、各リンク2の前貫通孔9に相対移動を規制されるようにして圧入嵌合されていると共に、各リンク2の後貫通孔10に相対移動可能に遊嵌されている。
換言すれば、各リンク2の前貫通孔9には、第1のピン3が相対移動可能に遊嵌されているとともに、この第1のピン3と対をなす第2のピン4が相対移動を規制されるようにして圧入嵌合され、各リンク2の後貫通孔10には、第1のピン3が相対移動を規制されるように圧入嵌合されているとともに、この第1のピン3と対をなす第2のピン4が相対移動可能に遊嵌されている。
上記の構成により、第1のピン3の前部12の主体部12aと対をなす第2のピン4の後部19とは、チェーン進行方向Xに隣接するリンク2間の屈曲に伴って、互いに転がり摺動接触する。
また、第1のピン3を基準とした接触部Tの移動の軌跡が、概ねインボリュート曲面となるようにされている。具体的には、第1のピン3の前部12の主体部12aの断面形状が、インボリュート曲線をなしている。
なお、第1のピン3の前部12の主体部12aの断面形状は、インボリュート曲線以外の曲線(例えば、単一または複数の曲率半径を有する曲線)に形成されていてもよい。
チェーン1は、所定の連結ピッチPを有している。連結ピッチPとは、チェーン1の直線領域における、隣り合う第1のピン3間のピッチをいう。具体的には、チェーン1の直線領域のリンク2の前貫通孔9内の第1および第2のピン3,4の互いの接触部T1と、当該リンク2の後貫通孔10内の第1および第2のピン3,4の互いの接触部T1との間の、チェーン進行方向Xの距離をいう。本実施の形態では、連結ピッチPは、例えば8mmに設定されている。
図6は、第2のピン4の拡大断面図である。図4および図6を参照して、本実施の形態の特徴とするところは、リンク2の前貫通孔9に、第2のピン4が圧入される被圧入部としての一対の隅部20,21を設けるとともに、第2のピン4に、板状の主体部22と、主体部22の直交方向Vにおける一対の端部のそれぞれに配置されて対応する一対の隅部20,21に受けられる鍔部23,24とを設けている点にある。
リンク2の前貫通孔9の一対の隅部20,21は、それぞれ、当該前貫通孔9のうちのチェーン進行方向Xに関する前端に設けられており、第2のピン4を挟んで直交方向Vに相対向している。
第2のピン4の主体部22は、直交方向Vに細長い断面形状に形成されて、一対の隅部20,21間に延びている。この主体部22は、チェーン進行方向Xの後方を向いて第1のピン3の前部12に対向する対向部としての後部19と、チェーン進行方向Xの前方を向く前部25とを有している。後部19は、チェーン進行方向Xと直交する平坦面に形成されている。前部25は、後部19と概ね平行な平坦面に形成されている。
鍔部23,24は、直交方向Vに対称に配置されて互いに同様の構成を有しているので、以下では、一方の鍔部23について主に説明する。鍔部23は、主体部22の一方の端部に設けられており、当該一方の端部に接続される根元部23aと、根元部23aからチェーン進行方向Xの後方に突出する突出部23bとを含んでいる。この鍔部23の外周面は、湾曲状をなす湾曲部26とされている。
突出部23bの湾曲部26bは、周方向の一端が後部19と接続されている。この突出部23bの湾曲部26bは、チェーン幅方向Wからみて、中心C0、曲率半径R0を有する円弧状をなしている。中心C0は、主体部22の後部19に対して、チェーン進行方向Xの後方にオフセットして配置されている。曲率半径R1は、例えば、0.3mm程度に設定されている。
なお、中心C0を、後部19と一直線に並ぶように配置してもよいし、後部19に対してチェーン進行方向Xの前方にオフセットして配置してもよい。
根元部23aの湾曲部26aは、周方向の一端が突出部23bの湾曲部26bの他端と接続されており、周方向の他端が、主体部22の前部25と接続されている。この根元部23aの湾曲部26aは、第1の部分27、第2の部分28および第3の部分29を含んでいる。これら第1〜第3の部分27〜29は、チェーン進行方向Xに沿って並んでおり、それぞれ円弧状をなしている。第1の部分27から第3の部分29にかけて、それぞれの曲率半径R1〜R3が段階的に小さくなっている。
第1の部分27は、根元部23aの湾曲部26aのうち、曲率半径の最も大きい部分とされており、中心C1、曲率半径R1を有している。中心C1は、チェーン進行方向Xに関して、主体部22の後部19と前部25との間に配置されている。
曲率半径R1は、リンク2の連結ピッチPの20%〜25%(本実施の形態において、1.6mm〜2.0mm)の範囲に設定されている。
曲率半径R1を連結ピッチPの20%以上とすることにより、第1の部分27を十分に扁平にでき、リンク2の隅部20に応力集中が生じることを防止できる。また、曲率半径R1を連結ピッチPの25%以下とすることにより、根元部23aの湾曲部26aの周方向の他端(裾部30)の付近で曲率半径が急激に変化することを防止でき、リンク2の隅部20に応力集中が生じることを防止できる。
本実施の形態において、曲率半径R1は、例えば、1.8mmに設定されている。第1の部分27の周方向の一端が、根元部23aの湾曲部26aの頂部31とされている。頂部31は、湾曲部26のうちの直交方向Vの一端(先端)に位置している。
第2の部分28は、根元部23aの湾曲部26aのうち、第1の部分27に次いで曲率半径の大きい部分とされており、中心C2、曲率半径R2を有している。中心C2は、第1の部分27の周方向の一端と第1の部分27の中心C1とを結んだ直線L1上に配置されている。
曲率半径R2は、曲率半径R1の55%〜80%(本実施の形態において、約1.0mm〜1.6mm)の範囲に設定されている。
曲率半径R2を曲率半径R1の55%以上とすることにより、第2の部分28を十分に扁平にでき、リンク2の隅部20に応力集中が生じることを防止できる。また、曲率半径R2を曲率半径R1の80%以下とすることにより、根元部23aの湾曲部26aの裾部30の付近で曲率半径が急激に変化することを防止でき、リンク2の隅部20に応力集中が生じることを防止できる。本実施の形態において、曲率半径R2は、例えば、1.2mmに設定されている。
第3の部分29は、根元部23aの湾曲部26aのうち、第2の部分28に次いで曲率半径の大きい部分(曲率半径の最も小さい部分)とされており、中心C3、曲率半径R3を有している。中心C3は、第2の部分28の周方向の一端と第2の部分28の中心C2とを結んだ直線L2上に配置されている。
曲率半径R3は、曲率半径R1の20%〜45%(本実施の形態において、約0.3mm〜0.9mm)の範囲に設定されている。
曲率半径R3を曲率半径R1の20%以上とすることにより、第3の部分29を十分に扁平にでき、リンク2の隅部20に応力集中が生じることを防止できる。また、曲率半径R3を曲率半径R1の45%以下とすることにより、根元部23aの湾曲部26aの裾部30の付近で曲率半径が急激に変化することを防止でき、リンク2の隅部20に応力集中が生じることを防止できる。
第3の部分29を設けることで、第2のピン4の主体部22の前部25の面積を大きく確保でき、その結果、チェーン1の許容屈曲角をより多くすることができる。湾曲部26に第3の部分29を設ける意義は大きい。
本実施の形態において、曲率半径R3は、例えば、0.6mmに設定されている。以上より、根元部23aの湾曲部26aの曲率半径は、周方向の他端(裾部30)から周方向の一端(頂部31)に向うにしたがって段階的に大きくなっている。
リンク2の前貫通孔9の一対の隅部20,21は、第2のピン4の一対の鍔部23,24を受ける受け部32,33をそれぞれ含んでいる。受け部32,33は、第2のピン4の対応する鍔部23,24の湾曲部26に圧接されている。
逃げ部12bは、第2のピン4のうちのチェーン外径側にある一方の鍔部23との接触を回避するためのものである。逃げ部12bは、第1のピン3の周面11のうち、チェーン幅方向Wから見て後貫通孔10に圧入されている部分34と、主体部12aとの間に設けられており、当該主体部12aに対して窪んだ形状となっている。これにより、図5に示すように、リンク2同士の屈曲に伴い第1および第2のピン3,4の接触部Tが変位したときに、一方の鍔部23が第1のピン3に接触しないようになっている。
図4を参照して、リンク2の柱部8によって、チェーン1の屈曲角が所定の範囲を超えないようにされている。具体的には、リンク2の柱部8は、チェーン進行方向Xに相対向する一対の側部36,37を含んでいる。他方の側部37は、後貫通孔10の周縁の一部を構成しており、チェーン進行方向Xの後方に突出する山形をなしている。
他方の側部37は、互いに交差するように延びる一対の斜面38,39を有している。これら一対の斜面38,39は、第2のピン4の前部25とわずかな隙間(例えば、数十μm程度の隙間)をあけて対向している。
以上説明したように、本実施の形態によれば、下記の作用効果を奏することができる。すなわち、第2のピン4に一対の鍔部23,24を設け、リンク2の一対の隅部20,21の受け部32,33に、対応する鍔部23,24の湾曲部26を受けさせるようにしている。
これにより、リンク2の前貫通孔9の隅部20,21と第2のピン4の対応する湾曲部26との接触面積を広く確保できる。その結果、リンク2が第2のピン4から受ける面圧を十分に低くして、リンク2の耐久性を向上できる。チェーン1の実用上の耐久性を十分に確保することができる。
また、実用上十分な耐久性を確保しつつ、チェーン進行方向Xに関する第2のピン4の主体部22の厚みをより薄くすることができ、第2のピン4を小型化することができる。これにより、リンク2の連結ピッチPを短くでき、第1のピン3と各プーリ60,70との係合に起因する多角形振動を抑制でき、騒音を低減できる。
また、第2のピン4の主体部22から鍔部23,24を延設することと、鍔部23,24の湾曲部26の曲率半径を裾部30から頂部31に向かって大きくすることとの相乗効果で、湾曲部26の頂部31を可及的に扁平にでき、第2のピン4の湾曲部26とリンク2の対応する隅部20,21との対向部分の形状をより平らなものにできる。
これにより、リンク2の一対の隅部20,21のそれぞれに応力集中が生じることをより確実に防止できる。その結果、リンク2の耐久性を向上でき、チェーン1の実用上の耐久性をより向上することができる。また、第2のピン4のチェーン進行方向Xの厚みをより薄くして、リンク2の連結ピッチPをより短くできる。
また、第2のピン4の湾曲部26の第1の部分27の曲率半径R1を、連結ピッチPの20%以上とすることにより、第1の部分27を十分に扁平にでき、リンク2の対応する隅部20,21に応力集中が生じることを防止できる。また、第1の部分27の曲率半径R1を、連結ピッチPの25%以下とすることにより、湾曲部26の裾部30の付近で曲率半径が急激に変化することを防止でき、リンク2の対応する隅部20,21に応力集中が生じることを防止できる。
さらに、第2のピン4の第2の部分28の曲率半径R2を、曲率半径R1の55%以上とすることにより、第2の部分28を十分に扁平にでき、リンク2の対応する隅部20,21に応力集中が生じることを防止できる。また、曲率半径R2を、曲率半径R1の80%以下とすることにより、湾曲部26の裾部30の付近で曲率半径が急激に変化することを防止でき、リンク2の対応する隅部20,21に応力集中が生じることを防止できる。
また、第2のピン4の第3の部分29の曲率半径R3を、曲率半径R1の20%以上とすることにより、第3の部分29を十分に扁平にでき、リンク2の対応する隅部20,21に応力集中が生じることを防止できる。また、曲率半径R3を、曲率半径R1の45%以下とすることにより、湾曲部26の裾部30の付近で曲率半径が急激に変化することを防止でき、リンク2の対応する隅部20,21に応力集中が生じることを防止できる。
第3の部分29を設けることで、第2のピン4の主体部22の前部25の面積を大きく確保でき、その結果、チェーン1の許容屈曲角をより多くすることができる。湾曲部26に第3の部分29を設ける意義は大きい。
さらに、第1のピン3に逃げ部12bを設けていることにより、第1のピン3と第2のピン4との接触を回避でき、その結果、リンク2間の屈曲が阻害されることを防止できる。
また、柱部8の他方の側部37に一対の斜面38,39を設けている。これにより、一対の斜面38,39が対応する第2のピン4と当接することで、チェーン進行方向Xに隣り合うリンク2間の相対回転の角度範囲が規制される。これにより、チェーン1の滑らかな屈曲を達成しつつ、チェーン1の駆動時における弦振動的な振動を抑制することができ、騒音の低減、伝動効率の向上およびチェーン1にかかる負荷の低減を達成できる。
さらに、各リンク2の前貫通孔9に、第1のピン3を遊嵌するとともに第2のピン4を圧入嵌合し、各リンク2の後貫通孔10に、第1のピン3を圧入嵌合するとともに第2のピン4を遊嵌している。これにより、第1のピン3の端面17が各プーリ60,70の対応するシーブ面62a,63a,72a,73aに接触する際、対をなす第2のピン4が、第1のピン3に対して転がり摺動接触することにより、リンク2同士の屈曲が可能とされている。
この際の第1および第2のピン3,4間において、互いの転がり接触成分を多くしてすべり接触成分を少なくできる。するとその結果、第1のピン3の端面17が対応するシーブ面62a,63a,72a,73aに対してほとんど回転せずに接触でき、摩擦損失を低減してより高い伝動効率を確保できる。
さらに、第1のピン3を基準としたその接触部Tの軌跡が、チェーン幅方向Wからみてインボリュート曲線を描くようにされている。これにより、各第1のピン3が各プーリ60,70に順次噛み込まれる際に、チェーン1に弦振動的な運動が生じることを抑制できる。その結果、チェーン1の駆動時の騒音をより低減することができる。
このように、振動が抑制されるとともに、静粛性、伝動効率および耐久性にすぐれ、且つコンパクトな無段変速機100を実現することができる。
なお、本実施の形態において、第2のピン4の鍔部23の根元部23aの湾曲部26aの曲率半径を、裾部30から頂部31に向うにしたがい、連続的に大きくしてもよい。また、第2のピン4を直交方向Vに非対称に形成してもよい。さらに、鍔部23の根元部23aの湾曲部26aの第3の部分29を廃止して、第1および第2の部分27,28のみで鍔部23の湾曲部26aを構成してもよい。
また、第1のピン3は、各リンク2の対応する後貫通孔10に遊嵌されていてもよい。さらに、第2のピン4は、各リンク2の対応する前貫通孔9に遊嵌されていてもよい。また、第2のピン4を各プーリ60,70に係合するようにしてもよい。
さらに、第1のピン3の長手方向の一対の端部16のそれぞれの近傍に、当該第1のピン3の端面17と同様の動力伝達部を有する部材を配置し、第1のピン3と当該動力伝達面を有する部材とを含む動力伝達ブロックを設けてもよい。
また、リンク2の前貫通孔9と後貫通孔10の配置とを互いに入れ換えてもよい。さらに、リンク2の柱部8に連通溝(スリット)を設けてもよい。この場合、リンク2の弾性変形量(可撓性)を増すことができ、リンク2に生じる応力をより低減することができる。
また、ドライブプーリ60およびドリブンプーリ70の双方の溝幅が変動する態様に限定されるものではなく、何れか一方の溝幅のみが変動し、他方が変動しない固定幅にした態様であっても良い。さらに、上記では溝幅が連続的(無段階)に変動する態様について説明したが、段階的に変動したり、固定式(無変速)である等の他の動力伝達装置に適用しても良い。
図7は、本発明の別の実施の形態の要部の側面図である。なお、本実施の形態では、図1〜図6に示す実施の形態と異なる点について主に説明し、同様の構成については、図に同様の符号を付してその説明を省略する。
図7を参照して、本実施の形態の特徴とするところは、仕様の相異なる複数種類の第1のピンが設けられており、第1のピンの仕様によって逃げ部の形状が相異なるようにされている点にある。
複数種類の第1のピン3として、第1のピン3,3Aが設けられている。第1のピン3,3Aには、各プーリに対して順次に係合するときの係合周期をランダム化するためのランダム化手段が設けられている。具体的には、第1のピン3,3Aの接触部T,TAの転がり摺動接触の軌跡が相異なるようにされており、且つ、チェーン幅方向Wからみたときの、第1のピン3の接触部T1と接触中心点Cとの間の相対位置、および第1のピン3Aの接触部T1Aと接触中心点CAとの間の相対位置が相異なるようにされている。
第1のピン3,3Aの接触部T,TAの転がり摺動接触の軌跡が相異なるようにするための構成として、第1のピン3Aの前部12Aの主体部12aAの断面形状が、第1のピン3の前部12の主体部12aの断面形状と相異なる形状にされている。前部12Aの主体部12aAの断面のインボリュート曲線の基礎円半径は、前部12の主体部12aの断面のインボリュート曲線の基礎円半径よりも小さくされている。
第1のピン3Aの逃げ部12bAは、主体部12aAと連続的に滑らかに連なる曲面に形成されている。主体部12aAのインボリュート曲線の基礎円半径を小さくしていることにより、主体部12aAのチェーン外径側の端部が、第2のピン4に対して十分にチェーン進行方向Xの後方に位置することとなる。これにより、逃げ部12bAを窪んだ形状にしなくても、第2のピン4の一方の鍔部23との接触を回避することができる。
チェーン幅方向Wからみたときの、第1のピン3の接触部T1と接触中心点Cとの間の相対位置、および第1のピン3Aの接触部T1Aと接触中心点CAとの間の相対位置が相異なるようにするための構成は、下記のようにされている。すなわち、チェーン幅方向Wからみたとき、直線領域の第1のピン3は、その接触部T1とその接触中心点Cとの相対位置が、チェーン進行方向Xに関してΔx1だけ離隔していると共に、直交方向Vに関してΔy1だけ離隔している。
一方、チェーン幅方向Wからみたときの、直線領域の第1のピン3Aは、その接触部T1Aとその接触中心点CAとの相対位置が、チェーン進行方向Xに関してΔx2だけ離隔していると共に、直交方向Vに関してΔy2だけ離隔している。
すなわち、チェーン幅方向Wからみて、第1のピン3の接触部T1に対する接触中心点Cの相対位置と、第1のピン3Aの接触部T1Aに対する接触中心点CAの相対位置とは、チェーン進行方向Xおよび直交方向Vの少なくとも一方(本実施の形態では、双方)において、相違している。
第1のピン3と第1のピン3Aとは、チェーン進行方向Xにランダムに配列されている。なお、この場合の「ランダムに配列」とは、第1のピン3および第1のピン3Aの少なくとも一方が、チェーン進行方向Xの少なくとも一部に不規則に配置されていることを意味するものである。なお、「不規則」とは、周期性および規則性の少なくとも一方がないことをいう。
本実施の形態によれば、第1のピン3,3Aの逃げ部12b,12bAの形状を相異ならせていることにより、第1のピン3,3Aを容易に識別でき、第1のピン3,3Aの組み付け間違いが生じることを防止できる。
また、第1のピン3,3Aが各プーリに順次に係合するときの係合音の発生周期をランダムにして、当該係合音の周波数を広範囲に分布でき、駆動時の騒音をさらに低減することができる。
なお、本実施の形態において、ランダム化手段として、第1のピン3,3Aの接触部T,TAの転がり摺動接触の軌跡を相異ならせることのみを採用してもよい。また、ランダム化手段として、チェーン幅方向Wからみたときの、第1のピン3の接触部T1と接触中心点Cとの相対位置、および第1のピン3Aの接触部T1Aと接触中心点CAとの相対位置を相異ならせることのみを採用してもよい。
本発明は、以上の実施の形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
本発明の一実施の形態に係る動力伝達チェーンを備える動力伝達装置としてのチェーン式無段変速機の要部構成を模式的に示す斜視図である。 図1のドライブプーリ(ドリブンプーリおよびチェーンの部分的な拡大断面図である。 チェーンの要部の断面図である。 図3のIV−IV線に沿う断面図であり、チェーンの直線領域を示している。 チェーンの屈曲領域の要部の側面図である。 第2のピンの拡大断面図である。 本発明の別の実施の形態の要部の側面図である。
符号の説明
1…動力伝達チェーン、2…リンク、3,3A…第1のピン、4…第2のピン、9…前貫通孔、12,12A…前部(対向部)、12b,12bA…逃げ部、20,21…隅部、22…(第2のピンの)主体部、23,24…鍔部、26…湾曲部、27…第1の部分、28…第2の部分、29…第3の部分、31…頂部、32,33…受け部、60,70…プーリ、62a,63a,72a,73a…シーブ面、100…無段変速機(動力伝達装置)、200…連結部材、P…連結ピッチ、R1…(第1の部分の)曲率半径、R2…(第2の部分の)曲率半径、R3…(第3の部分の)曲率半径、V…直交方向、W…チェーン幅方向、X…チェーン進行方向。

Claims (7)

  1. チェーン進行方向に並ぶ複数のリンクと、これらのリンクを互いに連結する複数の連結部材とを備え、
    上記リンクは、連結部材が挿通される貫通孔を含み、
    上記連結部材は、プーリのシーブ面に係合する第1のピンと、第1のピンに転がり摺動接触する第2のピンとを含み、
    上記貫通孔は、チェーン進行方向およびチェーン幅方向の双方に直交する直交方向に相対向する一対の隅部を有し、
    第2のピンは、上記一対の隅部間に延びる板状の主体部と、一対の隅部に対応する一対の湾曲状の鍔部とを有し、
    上記一対の隅部は、一対の鍔部の湾曲部を受ける受け部をそれぞれ含み、
    上記第1のピンは、第2のピンと対向する対向部を有し、対向部は、第2のピンの鍔部との接触を回避するための逃げ部を含むことを特徴とする動力伝達チェーン。
  2. 請求項1において、上記湾曲部は、直交方向に関する先端に頂部を有し、
    上記湾曲部の曲率半径は、頂部に向うにしたがって連続的または段階的に大きくなることを特徴とする動力伝達チェーン。
  3. 請求項2において、上記湾曲部は、曲率半径の最も大きい第1の部分の曲率半径が、上記リンクの連結ピッチの20%〜25%の範囲に設定されていることを特徴とする動力伝達チェーン。
  4. 請求項3において、上記湾曲部は、第1の部分に次いで曲率半径の大きい第2の部分の曲率半径が、第1の部分の曲率半径の55%〜80%の範囲に設定されていることを特徴とする動力伝達チェーン。
  5. 請求項4において、上記湾曲部は、第2の部分に次いで曲率半径の大きい第3の部分の曲率半径が、第1の部分の曲率半径の20%〜45%の範囲に設定されていることを特徴とする動力伝達チェーン。
  6. 請求項1〜5の何れか1項において、上記第1のピンは、仕様の相異なる複数種類の第1のピンを含み、
    第1のピンの仕様によって逃げ部の形状が相異なるようにされていることを特徴とする動力伝達チェーン。
  7. 相対向する一対の円錐面状のシーブ面をそれぞれ有する第1および第2のプーリと、これらのプーリ間に巻き掛けられ、シーブ面に係合して動力を伝達する請求項1〜の何れか1項に記載の動力伝達チェーンとを備えることを特徴とする動力伝達装置。
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