JP2008101747A - 動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置 Download PDF

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Abstract

【課題】動力伝達チェーンにおいて、ピン端面の縁部がプーリと接触するエッジ当たりを防止することができ、且つ伝動効率に優れた動力伝達チェーンを提供すること。
【解決手段】リンク同士を連結する第1のピン3の端面17に、接触領域21が設けられている。接触領域21がプーリと接触して動力を伝達する。チェーン幅方向から見たとき、接触領域21は、卵形形状をなしており、縦方向Jに相対的に長く横方向Kに相対的に短い。接触領域21が第1の平面H1と交差して第1の交線L1が形成される。接触領域21が第2の平面H2と交差して第2の交線L2が形成される。第1の交線L1は、複数の曲率半径R1,R2を有している。
【選択図】図5

Description

本発明は、動力伝達チェーンおよびこれを備える動力伝達装置に関する。
例えば、自動車のプーリ式無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)等の動力伝達装置に用いられる無端状の動力伝達チェーンには、チェーン進行方向に隣接するリンク同士を、ピンおよびインターピースで連結したものがある(例えば、特許文献1参照)。ピンの一対の端面のそれぞれが、プーリの対応するテーパディスクとそれぞれ係合して動力を伝達する。
国際公開第WO 2005/045280 A1号パンフレット
上記ピンの端面は、チェーン径方向の中間部から外側の端部に進むにしたがい先細りとなっており、この外側の端部の面積が小さい。その結果、端面がテーパディスクに接触したとき、端面内で十分な接触面積を確保できず、端面のエッジまでがテーパディスクに接触するというエッジ当たりを生じるおそれがある。エッジ当たりが生じると、端面の磨耗が局所的に促進されるとともに、端面がプーリとスリップして伝動効率が低下し、好ましくない。
本発明は、かかる背景のもとでなされたもので、ピン端面の縁部がプーリと接触するエッジ当たりを防止することができ、且つ伝動効率に優れた動力伝達チェーンおよび動力伝達装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、チェーン進行方向(X)に並ぶ複数のリンク(2)と、複数のリンク(2)を互いに屈曲可能に連結する複数の長尺の連結部材(50)とを備え、上記連結部材(50)は、プーリ(60,70)のシーブ面(62a,63a,72a,73a)に動力伝達可能に接触する接触領域(21;21A;21B;21C;21D;21E)が形成される端面(17)を有する動力伝達部材(3)を含み、上記接触領域(21;21A;21B;21C;21D;21E)が、チェーン進行方向(X)とは直交する平面(H3)に対して20°以下の角度(E)(零を含む)をなす第1の平面(H1)と交差して曲線部(L11,L12;L11A,L12A,L13A;L11B,L12B,L13B;L11C,L12C,L13C)を含む第1の交線(L1;L1A;L1B;L1C;L1E)が形成され、上記接触領域(21;21A;21B;21C;21D;21E)が、第1の平面(H1)とは直交する第2の平面(H2)と交差して曲線部(L2;L2E)を含む第2の交線(L2;L2E)が形成され、上記第1および第2の交線(L1,L2;L1A;L1B;L1C;L1E,L2E)の少なくとも一方は、複数の曲率半径(R1,R2)を有することを特徴とする動力伝達チェーン(1)を提供するものである(請求項1)。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施の形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
本発明によれば、複数の曲率半径を有する交線が形成されるようにした結果、接触領域に、湾曲の度合いの小さい部分と湾曲の度合いの大きい部分とを設けることができる。これにより、湾曲の度合いの大きい部分では、プーリとの接触面積を小さくでき、プーリとの相対摺動量を少なくしてスリップロスを低減でき、伝動効率を高くできる。また、湾曲の度合いの小さい部分では、部分では、プーリと十分な接触面積で接触でき、プーリとの面圧を低くできる。その結果、端面のエッジにまでプーリが接触するエッジ当たりを防止できる。
本発明において、上記第1の交線(L1;L1A;L1B;L1C)の曲率半径(R1,R2)は、接触領域(21;21A;21B;21C;21D)に関する相対的に大きい主曲率半径を含み、上記第2の交線(L2)の曲率半径(R3)は、接触領域(21;21A;21B;21C;21D)に関する相対的に小さい主曲率半径を含むことが好ましい(請求項2)。この場合、連結部材の長手方向から接触領域を見て、第1の平面に平行な方向の長さを長くすると共に、第2の平面に平行な方向の長さを短くできる。これにより、接触領域の面積を十分に確保しつつ、動力伝達部材をチェーン進行方向に関して薄肉にできる。
本発明において、上記第1の交線(L1;L1A;L1B;L1C)は複数の曲率半径(R1,R2)を有し、上記第2の交線(L2)は単一の曲率半径(R3)を有することが好ましい(請求項3)。この場合、第1の交線が、曲率半径の小さい部分を含むようにできる。その結果、連結部材の長手方向から接触領域を見たときにおいて、第1の平面に平行な方向に沿っての接触領域の全長が長くなりすぎないようにできる。これにより、接触領域を、プーリの径方向に関して短くでき、端面のエッジにプーリが接触することをより確実に防止できる。また、第2の交線が単一の曲率半径で構成されているので、接触領域の形成を容易にできる。
本発明において、上記接触領域(21;21A;21B;21C;21D)は、連結部材(50)の長手方向(W)から見たときに、第1の平面(H1)に平行な方向(J)に相対的に長い卵形形状をなすことが好ましい(請求項4)。この場合、接触領域をチェーン進行方向に直交する方向に細長くでき、その結果、動力伝達部材をチェーン進行方向に関して薄く形成できる。
本発明において、相対向する一対の円錐面状のシーブ面(62a,63a,72a,73a)をそれぞれ有する第1および第2のプーリ(60,70)と、これらのプーリ(60,70)間に巻き掛けられ、シーブ面(62a,63a,72a,73a)に係合して動力を伝達する上記動力伝達チェーン(1)とを備えることが好ましい(請求項5)。この場合、動力伝達部材の端面の摩耗が低減された結果、耐久性および伝動効率に優れた動力伝達装置を実現できる。
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る動力伝達チェーンを備える動力伝達装置としてのチェーン式無段変速機(以下では、単に無段変速機ともいう)の要部構成を模式的に示す斜視図である。図1を参照して、無段変速機100は、自動車等の車両に搭載されるものであり、第1のプーリとしての金属(構造用鋼等)製のドライブプーリ60と、第2のプーリとしての金属(構造用鋼等)製のドリブンプーリ70と、これらの両プーリ60,70間に巻き掛けられた無端状の動力伝達チェーン1(以下では、単にチェーンともいう)とを備えている。なお、図1中のチェーン1は、理解を容易にするために一部断面を示している。
図2は、図1のドライブプーリ60(ドリブンプーリ70)およびチェーン1の部分的な拡大断面図である。図1および図2を参照して、ドライブプーリ60は、車両の駆動源に動力伝達可能に連なる入力軸61に一体回転可能に取り付けられるものであり、固定シーブ62と可動シーブ63とを備えている。固定シーブ62および可動シーブ63は、相対向する一対のシーブ面62a,63aをそれぞれ有している。各シーブ面62a,63aは円錐面状の傾斜面を含んでいる。
各シーブ面62a,63aは、ドライブプーリ60の中心軸線A1に直交する平面B1に対して傾斜しており、各シーブ面62a,63aの母線と上記平面B1とのなす角(プーリ半角C1)は、例えば、11°に設定されている。これらシーブ面62a,63a間に溝が区画され、この溝によってチェーン1を強圧に挟んで保持するようになっている。
また、可動シーブ63には、溝幅を変更するための油圧アクチュエータ(図示せず)が接続されており、変速時に、入力軸61の軸方向(図2の左右方向)に可動シーブ63を移動させることにより、溝幅を変化させるようになっている。それにより、入力軸61の径方向(図2の上下方向)にチェーン1を移動させて、プーリ60のチェーン1に関する有効半径を変更できるようになっている。
一方、ドリブンプーリ70は、図1および図2に示すように、駆動輪(図示せず)に動力伝達可能に連なる出力軸71に一体回転可能に取り付けられており、ドライブプーリ60と同様に、チェーン1を強圧で挟む溝を形成するための相対向する一対のシーブ面73a,72aをそれぞれ有する固定シーブ73および可動シーブ72を備えている。
各シーブ面73a,72aは、ドリブンプーリ70の中心軸線A2に直交する平面B2に対して傾斜しており、各シーブ面73a,72aの母線と上記平面B2とのなす角(プーリ半角C2)は、例えば、11°に設定されている。ドライブプーリ60のプーリ半角C1とドリブンプーリ70のプーリ半角C2とは等しい(C1=C2)。
ドリブンプーリ70の可動シーブ72には、ドライブプーリ60の可動シーブ63と同様に油圧アクチュエータ(図示せず)が接続されており、変速時に、この可動シーブ72を移動させることにより溝幅を変化させるようになっている。それにより、チェーン1を移動させて、プーリ70のチェーン1に関する有効半径を変更できるようになっている。
図3は、チェーン1の要部の断面図である。図4は、図3のIV−IV線に沿う要部の断面図である。図3および図4を参照して、チェーン1は、複数のリンク2と、これらのリンク2を互いに屈曲可能に連結する複数の長尺の連結部材50とを備えている。
以下では、チェーン1の進行方向に平行な方向をチェーン進行方向Xといい、チェーン進行方向Xに直交する方向のうち連結部材50の長手方向に平行な方向をチェーン幅方向Wといい、チェーン進行方向Xおよびチェーン幅方向Wの双方に直交する方向を直交方向Vという。
各リンク2は板状に形成された鋼板製の部材であり、チェーン進行方向Xの前後に並ぶ一対の端部としての前端部5および後端部6を含んでいる。前端部5および後端部6には、第1の貫通孔としての前貫通孔9と、第2の貫通孔としての後貫通孔10とがそれぞれ形成されている。リンク2は、チェーン進行方向Xに並んでいるとともにチェーン幅方向Wに並んでいる。
チェーン進行方向Xに隣接するリンク2同士は、相対的にチェーン進行方向Xの後方側にあるリンク2の前貫通孔9と、相対的にチェーン進行方向Xの前方側にあるリンク2の後貫通孔10とが、チェーン幅方向Wに並んで互いに対応している。これら対応する貫通孔9,10を挿通する連結部材50によって、チェーン進行方向Xに隣り合うリンク2同士が屈曲可能に連結されており、全体として無端状をなすチェーン1が形成されている。
各連結部材50は、動力伝達部材としての第1のピン3と、対偶部材としての第2のピン4とを含んでいる。これら対をなす第1および第2のピン3,4は、対応するリンク2間の屈曲に伴い、互いに転がり摺動接触するようになっている。転がり摺動接触とは、転がり接触およびすべり接触の少なくとも一方を含む接触状態をいう。
第1のピン3は、チェーン幅方向Wに延びる長尺の部材であり、チェーン進行方向Xに関する長さが例えば2.5mm〜5.0mm程度、直交方向Vに関する長さが例えば5.5mm〜10.0mm程度とされている。
第1のピン3の周面11は、チェーン幅方向Wと平行に延びる滑らかな面に形成されており、チェーン進行方向Xの前方を向く対向部としての前部12と、チェーン進行方向Xの後方を向く後部13と、直交方向Vに相対向する一対の端部としての一端部14および他端部15とを有している。前部12は、対をなす第2のピン4と対向しており、第2のピン4の後述する後部19と接触部T(チェーン幅方向Wからみて、接触点)で転がり摺動接触している。
図2および図4を参照して、一端部14は、周面11のうちプーリ60,70の径方向RP1,RP2の外方に相当する直交方向Vの一方V1側の端部を構成している。他端部15は、周面11のうちプーリ60,70の径方向RP1,RP2の内方に相当する直交方向Vの他方V2側の端部を構成している。
第1のピン3の長手方向の一対の端部16は、各リンク2のうちチェーン幅方向Wの一対の端部に配置されるリンク2a,2bに対して、チェーン幅方向Wの外側にそれぞれ突出している。これら一対の端部16に、端面17がそれぞれ設けられている。各端面17は、対応するシーブ面62a,63a,72a,73a側に向けて突出する凸湾曲形状をなしている。第1のピン3の周面11の一端部14は、他端部15よりもチェーン幅方向Wに幅広に形成されている。
図5(A)は、第1のピン3の端面17をチェーン幅方向Wに沿って見た図である。図5(B)は、図5(A)のVB−VB線に沿う断面図である。図5(C)は、図5(A)のVC−VC線に沿う断面図である。
図2および図5(A)を参照して、第1のピン3の一対の端面17には、接触領域21がそれぞれ形成されている。接触領域21は、各プーリ60,70の対応するシーブ面62a,63a,72a,73aに、薄い潤滑油膜を介して動力伝達可能に接触(摩擦係合)するようになっている。
第1のピン3は、上記対応するシーブ面62a,63a,72a,73a間に挟持され、これにより、第1のピン3と各プーリ60,70との間で動力が伝達される。第1のピン3は、その端面17の接触領域21が直接動力伝達に寄与するため、例えば、軸受用鋼(SUJ2)等の高強度耐摩耗材料で形成されている。
図3および図4を参照して、第2のピン4(ストリップ、またはインターピースともいう)は、第1のピン3と同様の材料により形成された、チェーン幅方向Wに延びる長尺の部材である。
第2のピン4は、その一対の端部が上記各プーリのシーブ面に接触しないように、第1のピン3よりも短く形成されており、対をなす第1のピン3に対して、チェーン進行方向Xの前方に配置されている。
第2のピン4の周面18は、チェーン幅方向Wと平行に延びる滑らかな面とされており、チェーン進行方向Xの後方を向く対向部としての後部19を有している。後部19は、直交方向Vに関する中間部が、チェーン進行方向Xと直交する平坦面に形成されており、対をなす第1のピン3の前部12と対向している。
チェーン1は、いわゆる圧入タイプのチェーンとされている。具体的には、各リンク2の前貫通孔9には、対応する第1のピン3が遊嵌されているとともに、対応する第2のピン4が圧入固定され、各リンク2の後貫通孔10には、対応する第1のピン3が圧入固定されているとともに、対応する第2のピン4が遊嵌されている。
上記の構成により、第1のピン3の前部12と対をなす第2のピン4の後部19とは、対応するリンク2間の屈曲に伴って移動する接触部T上で、互いに転がり摺動接触する。なお、圧入固定された各第1および第2のピン3,4は、対応する前貫通孔9および後貫通孔10にそれぞれ遊嵌されていてもよい。
また、チェーン1は、いわゆるインボリュートタイプのチェーンとされている。具体的には、第1のピン3の前部12に曲面部20が設けられている。曲面部20のうち、直交方向Vの他方V2側の端部は、所定の起部F(チェーン幅方向Wからみて、所定の起点)とされている。
起部Fの位置は、チェーン1の直線領域における第1のピン3の接触部T1の位置と一致している。この起部Fは、前部12のうち、他端部15に近い側に配置されている。
チェーン幅方向Wからみて、曲面部20は、所定の起部F(起点)をもつインボリュート曲線とされている。このインボリュート曲線は、基礎円Gに基づいている。基礎円Gは、中心G1、半径G2(基礎円半径)を有する円である。
中心G1は、チェーン進行方向Xに直交し且つ第1のピン3の接触部T1を含む平面上において、上記接触部T1から直交方向Vの他方側V2に進んだところに位置している。基礎円Gと起部Fとは、交差している。
上記の構成により、チェーン幅方向Wからみて、対応するリンク2間の屈曲に伴う接触部Tの移動軌跡は、第1のピン3を基準としてインボリュート曲線となる。
図2および図5(A)を参照して、接触領域21は、各プーリ60,70の対応するシーブ面62a,63a,72a,73a側に向けてそれぞれ突出しており、対応するシーブ面62a,63a,72a,73a側に最も突出した部分が、接触領域21の頂部22となっている。チェーン幅方向Wから見たときの端面17の図心と、頂部22とは一致している。接触領域21において、対応するシーブ面62a,63a,72a,73aとの接触圧は、頂部22で最も高くなる。
図5(A)〜図5(C)を参照して、第1のピン3の後部13は、第1の平面H1の一部を含んでいる。第1の平面H1は、チェーン進行方向Xとは直交する平面としての直交平面H3に対して、所定の迎え角Eを有している。
迎え角Eは、例えば5°〜12°程度に設定されている。なお、迎え角Eは、20°以下(零を含む)の範囲に設定される。迎え角Eが20°を超えると、第1のピン3の傾きが大きくなりすぎ、リンクに対するレイアウト上、現実的ではないからである。
なお、迎え角Eは、各プーリ60,70のチェーン1に関する有効半径や第1のピン3の配置ピッチに依存しており、チェーン1がとり得る上記有効半径の全ての範囲で、接触領域21が端面17の縁部(エッジ)に至らないように設定される。
この第1の平面H1は、第2の平面H2と直交している。チェーン幅方向Wから見たときの第1のピン3の縦方向J(以下、単に縦方向Jともいう)は、第1の平面H1の延びる方向に沿っている。チェーン幅方向Wから見たときの第1のピン3の横方向K(以下、単に横方向Kともいう)は、第2の平面H2の延びる方向に沿っている。
チェーン幅方向Wから見たとき、接触領域21は、卵形形状をなしており、頂部22を通る第1の平面H1aに平行な方向(縦方向J)に相対的に長く、頂部22を通る第2の平面H2aに平行な方向(横方向K)に相対的に短くされている。この接触領域21は、第2の平面H2aを中心としたときに非対称な形状をなしている。縦方向Jに関して、接触領域21の一端部21aと頂部22との間の距離が、当該接触領域21の他端部21bと頂部22との距離に比べて短くされている。
この接触領域21は、第2の平面H2aに対して縦方向Jの一方側に位置する半円状部23と、第2の平面H2aに対して縦方向Jの他方側に位置する半楕円状部24とを含んでいる。半円状部23と半楕円状部24とは、滑らかに(正接に)接続されている。
接触領域21が第1の平面H1と交差して第1の交線L1が形成されると共に、接触領域21が第2の平面H2と交差して第2の交線L2が形成されている。
すなわち、第1の交線L1は、任意の第1の平面H1と接触領域21との交線である(図5(B)において、頂部22を含む交線L1aを例示。)。第2の交線L2は、任意の第2の平面H2と接触領域21との交線である(図5(C)において、頂部22を含む交線L2aを例示。)。
本実施の形態の特徴の1つは、第1および第2の交線L1,L2の少なくとも一方としての第1の交線L1が、複数の曲率半径R1,R2を有している点にある。
第1の交線L1は、曲率半径の相異なる曲線部としての第1の部分L11および第2の部分L12を含んでおり、偶数個(2つ)の曲率半径R1,R2を有している。第1の部分L11の曲率半径R1は、接触領域21の中で最も大きい曲率半径としての第1の主曲率半径とされており、例えば、150mmに設定されている。この第1の部分L11は、第2の平面H2aに対して、縦方向Jの他方側に配置されており、半楕円状部24の一部を構成している。
第2の部分L12の曲率半径R2は、曲率半径R1と比べて小さい曲率半径R2(例えば50mm)とされている。この第2の部分L12は、第2の平面H2aに対して、縦方向Jの一方側に配置されており、半円状部23の一部を構成している。第1の部分L11と第2の部分L12とは、頂部22を通る第2の平面H2aで互いに接続されている。
第2の交線L2は、曲線部として設けられており、単一の曲率半径R3を有している。この曲率半径R3は、接触領域21の中で最も小さい曲率半径としての第2の主曲率半径とされており、例えば、50mmとされている。曲率半径R3は、上記第2の部分L12の曲率半径R2と同じである。なお、曲率半径R3は、曲率半径R2以下(R3≦R2)であればよく、曲率半径R2より小さい値(R3<R2)に設定されていてもよい。
上記の構成により、チェーン幅方向Wに沿って見て、半円状部23は、頂部22を曲率中心とした、第2の主曲率半径(例えば、50mm)を有する半円をなし、半楕円状部24は、頂部22で長軸と短軸とが交差し、且つ長軸半径が第1の主曲率半径(例えば、150mm)とされ且つ短軸半径が第2の主曲率半径とされた半楕円をなしている。
チェーン幅方向Wと直交する平面Nに対して前記プーリ半角C1だけ傾斜した任意の傾斜面Pと、端面17との交線Qは、接触領域21の外周縁21cまたは外周縁21cに相似な形状と一致する(図5(A)において、外周縁21cに一致する交線Qとその外側にある交線Qの、2つの交線Qを例示している)。
図4を参照して、本実施の形態の特徴の1つは、複数種類の第1のピン3として、第1の部材としての第1種ピン3aと、第2の部材としての第2種ピン3bとが設けられており、これら第1種ピン3aおよび第2種ピン3bがチェーン進行方向Xにランダムに配列されている点にある。なお、図5(A)、図5(B)および図5(C)は、それぞれ、第1のピン3の第1種ピン3aを示している。
再び図4を参照して、第1種ピン3aと第2種ピン3bとの相違点は、以下の通りである。すなわち、チェーン幅方向Wに沿って見て、第1種ピン3aの前部12aのインボリュート曲線の基礎円Gaの曲率半径G2aが相対的に大きくされ、第2種ピン3bの前部12bのインボリュート曲線の基礎円Gbの曲率半径G2bが相対的に小さくされている。
第1種ピン3aのうち、縦方向Jの一方側の端部近傍が、横方向K(チェーン進行方向X)に関して相対的に厚肉となっており、第2種ピン3bのうち縦方向Jの一方側の端部近傍が、横方向Kに関して相対的に薄肉となっている。
上記の構成により、第1種ピン3aを基準とした当該第1種ピン3aの接触部Tの転がり摺動接触の軌跡と、第2種ピン3bを基準とした当該第2種ピン3bの接触部Tの転がり摺動接触の軌跡とは、相異なる。
前述したように、第1および第2種ピン3a,3bは、チェーン進行方向Xにランダムに配列されており、各第1のピン3が各プーリに対して順次に接触するときの接触周期がランダム化されている。
「ランダムに配列」とは、第1種ピン3aおよび第2種ピン3bの少なくとも一方が、チェーン進行方向Xの少なくとも一部に不規則に配置されていることを意味するものである。なお、「不規則」とは、周期性および規則性の少なくとも一方がないことをいう。
例えば、第1種ピン3aを「a」、第2種ピン3bを「b」として表したときに、チェーン進行方向Xに沿って、これらのピン3a,3bが、「a,b,b,a,b,b,b,a,b,b,b,b,b,a,b,b,b,b,b,b,b」(個別の「」は省略)という順番で配列されている。
以上が無段変速機の概略構成である。以下では、上記第1のピン3の端面17を形成する方法について説明する。図6は、研削装置30の概略構成を示す模式的な縦断面図である。図6を参照して、研削装置30は、環状の砥面31を有するカップ状部32と、第1のピン3の製造中間体33を砥面31に対して摺動可能に保持するホルダ34とを備えている。
製造中間体33は、例えば、長尺の棒状の軸受用鋼に所定の熱処理を施したものである。カップ状部32は、砥面31を含む少なくとも一部が砥石を用いて形成されており、カップ状部32の内側の周面に砥面31が配置されている。砥面31は、すり鉢状に形成されており、カップ状部32の軸方向の一端から他端に進むにしたがい小径となっている。カップ状部32の底部には、ホルダ34の一部が挿通される挿通孔35が形成されている。
図7は、図6のVII−VII線に沿うホルダ34の断面図である。図6および図7を参照して、ホルダ34は、軸部36と、軸部36に一体回転可能に設けられた円板部37とを含んでいる。
軸部36の軸線S1(以下、単にホルダ34の軸線S1ともいう。)は、鉛直線S2に対して、0°〜90°の範囲の所定の角度(本実施の形態において、例えば、プーリ半角C1)をなして傾斜している。
軸部36は、駆動モータ(図示せず)等を用いて軸線S1回りに回転可能となっている。軸部36の一端は、ホルダ34の挿通孔35に挿通されている。砥面31の母線は、軸線S1に対して、概ねプーリ半角C1だけ傾斜している。
円板部37には、製造中間体33を収容して保持する保持溝38が複数(本実施の形態において、例えば、18)形成されている。保持溝38は、円板部37の周方向に等間隔に配置されて放射状をなしている。各保持溝38には、製造中間体33が保持されており、当該製造中間体33の端面33aを含む一部が、円板部37の径方向外方に突出している。製造中間体33の長手方向が水平方向に対してプーリ半角C1だけ傾斜している。
図8は、図6の要部の拡大図である。図8を参照して、カップ状部32の砥面31が、ホルダ34の軸線S1を含む平面と交差して、第1の交線L1aが形成されている。すなわち、第1のピン3の第1の交線L1a(図5(B)参照)と同様の形状をなす交線L1aが形成されている。
図8を参照して、砥面31の第1の交線L1aの第1の部分L11は、頂部22に対してカップ状部32の底部側に配置されている。第2の部分L12は、頂部22に対してカップ状部32の上端側に配置されている。
頂部22の曲率中心22aは、ホルダ34の軸線S1上に位置しており、この曲率中心22aと頂部22とを繋いだ直線U1は、ホルダ34の軸線S1と直交し且つ頂部22を通る直線U2に対して、プーリ半角C1だけ傾斜している。この直線U2の長さは、R3cos(C1×π/180)(mm)である。
図6を参照して、円板部37の径方向に関する保持溝38の内側の端面37aは、ホルダ34の軸線S1に対してプーリ半角だけ傾斜している。これにより、保持溝38における製造中間体33の位置決めを確実且つ容易に行うことができ、製造中間体33の一対の端面33aを片側ずつ研削しても、一対の端面33a,33aの頂部間の距離や、当該頂部間の相対位置を精度よく合わせることができる。
製造中間体33の端面33aを加工する際は、プーリ半角C1だけ傾斜したホルダ34を軸線S1回りに回転させた状態で、端面33aを砥面31に摺接して、当該端面33aを切削する。製造中間体33の反対側の端面33aも同様に切削され、これにより、製造中間体33が第1のピン3となる。
なお、ホルダ34を軸線S1回りに回転させつつ、ホルダ34と砥面31とを鉛直方向および水平方向に相対移動させて研削を行ってもよい。また、ホルダ34の回転を停止した状態で、ホルダ34と砥面31とを鉛直方向および水平方向に相対移動させて研削を行ってもよい。
製造中間体33を研削して第1のピンが形成されると、この第1のピンは、第2のピンと共にリンクに組み込まれ、チェーン1(図1参照)が形成される。このチェーン1は、一対のプーリ60,70と同様の形状をなす治具(図示せず)に巻き掛けられ、この治具によって、チェーン1に定格荷重の2倍〜3倍の引っ張り荷重(予張力)が与えられる。これにより、チェーン1の各リンク2が加工硬化して強度が向上する。
本実施の形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。すなわち、第1の交線L1が、複数の曲率半径R1,R2を有するようにされた結果、接触領域21に、湾曲の度合いの小さい半楕円状部24と湾曲の度合いの大きい半円状部23とを設けることができる。
これにより、半円状部23では、各プーリ60,70との接触面積を小さくでき、当該プーリ60,70との相対摺動量を少なくしてスリップロスを低減でき、伝動効率を高くできる。また、半楕円状部24では、各プーリ60,70と十分な接触面積で接触でき、当該プーリ60,70との面圧を低くできる。その結果、第1のピン3の端面17のエッジにまでプーリ60,70が接触するエッジ当たりを防止できる。
また、第1の交線L1の第1の部分L11の曲率半径R1が第1の主曲率半径とされており、第2の交線L2の曲率半径R3が、第2の主曲率半径とされている。これにより、チェーン幅方向Wから接触領域21を見て、縦方向Jの長さを長くすると共に、横方向Kの長さを短くできる。これにより、接触領域21の面積を十分に確保しつつ、第1のピン3をチェーン進行方向X(横方向K)に関して薄肉にできる。
さらに、第1の交線L1が、曲率半径の小さい部分(第2の部分L12)を含むようにされている。その結果、チェーン幅方向Wから接触領域21を見たときにおいて、縦方向Jに沿っての接触領域21の全長が長くなりすぎないようにできる。これにより、接触領域21を、各プーリ60,70の径方向に関して短くでき、端面17のエッジに各プーリ60,70が接触することをより確実に防止できる。また、第2の交線L2が単一の曲率半径R3で構成されているので、接触領域21の形成を容易にできる。
また、接触領域21は、チェーン幅方向Wから見たときに、縦方向Jに相対的に長い卵形形状をなしている。これにより、接触領域21をチェーン進行方向Xに直交する方向(直交方向V)に細長くでき、その結果、第1のピン3をチェーン進行方向X(横方向K)に関して薄く形成できる。
以上より、第1のピン3の端面17の摩耗や振動が低減された結果、耐久性および静粛性に優れ、且つ伝動効率に優れた無段変速機100を実現できる。
ところで、従来のピンの端面は、当該ピンをチェーン幅方向からみて、ピンの縦方向および横方向のそれぞれに沿う方向の曲率半径が単一とされていた。このような端面形状として、縦方向に細長い形状や、横方向に細長い形状や、球面の一部からなる形状を例示できる。
このうち、縦方向に細長い形状の場合には、接触領域が、プーリ径方向に長い形状となる。その結果、ピン端面がプーリに接触する際、およびプーリから離れる際のそれぞれにおいて、接触領域の長手方向の一端とプーリとの相対速度と、長手方向の他端とプーリとの相対速度との差(線速度の差)が大きくなり、摩擦抵抗が大きくなって伝動効率が低下してしまう。
また、ピン端面が横方向に細長い形状の場合には、ピン端面を横方向に薄肉にしようとすると、接触領域がピン端面のエッジにまで達するエッジ当たりが生じてしまう。さらに、ピン端面が球面の一部からなる場合には、接触領域がプーリと相対摺動する量が多くなる結果、両者が互いにこじられる現象が生じ、伝動効率が低下してしまう。
本実施の形態によれば、前述したように、伝動効率の低下や、エッジ当たりの発生といった課題を解決することができ、上記従来のピンに比べて優れている。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、図9に示すように、3種類以上の曲率半径を有する第1の交線L1Aを設けてもよい。なお、図9は、頂部22Aを通る第1の交線L1aAを示している。この場合、第1の交線L1Aは、第1の部分L11Aと、第2の部分L12Aと、第3の部分L13Aとを含んでおり、第1の交線L1Aに含まれる曲率半径の数が、奇数となっている。第1および第2の部分L11A,L12Aは、互いに滑らかに接続されている。第2および第3の部分L12A,L13Aは、互いに滑らかに接続されている。
第1の部分L11Aの一端と第1の部分L11の曲率中心Y1Aとを結ぶ線Z1A、第1の部分L11Aの他端と上記曲率中心Y1Aとを結ぶ線Z2A、および第1の部分L11Aで囲まれた領域が、扇形形状をなしている。第1の部分L11Aに頂部22Aが設けられており、この頂部22Aと曲率中心Y1Aとはチェーン幅方向Wに並んでいる。
線Z2A上に、第2の部分L12Aの曲率中心Y2Aが配置されている。第2の部分L12Aの曲率半径は、第1の部分L11Aの曲率半径よりも小さい。線Z2A、第2の部分L12Aの一端と上記曲率中心Y2Aとを結ぶ線Z3A、および第2の部分L12Aで囲まれた領域が、扇形形状をなしている。
線Z3A上に、第3の部分L13Aの曲率中心Y3Aが配置されている。第3の部分L13Aの曲率半径は、例えば、第1および第2の部分L11A,L12Aの曲率半径と比べて小さくされている。線Z3A、第3の部分L13Aの一端と第3の部分L13Aの曲率中心Y3Aとを結ぶ線Z4A、および第3の部分L13Aで囲まれた領域が扇形形状をなしている。
この場合、曲率半径がより多く(3つ)設けられていることにより、接触領域21Aの形状をより最適化できる。
なお、図9に示す形状に代えて、図10に示す形状を採用してもよい。この場合、第2の部分L12Bの曲率半径は、第1〜第3の部分L11B〜L13Bの中で最も小さい値とされている。
また、図9に示す形状に代えて、図11に示す形状を採用してもよい。この場合、第2の部分L12Cの曲率半径は、第1〜第3の部分L11C〜L13Cの中で最も大きい値とされている。
また、図5(A)に示す接触領域21を、頂部22を中心として約180°回転させて、図12に示す接触領域21Dとしてもよい。さらに、図5(A)に示す接触領域21を、頂部22を中心として約90°回転させて、図13に示す接触領域21Eとしてもよい。この場合、第1の交線L1Eが単一の曲率半径を有し、第2の交線L2Eが複数の曲率半径を有することとなる。
また、上記各実施の形態において、第1の交線L1および第2の交線L2の双方に、複数の曲率半径を設定してもよい。
さらに、製造中間体33の一対の端面33aを同時に研削加工してもよい。また、エンドミル等の工具を用いて製造中間体33の端面33aを研削してもよい。
また、チェーン幅方向Wから見た、第1のピン3の曲面部20は、インボリュート曲線以外の曲線(例えば、単一または複数の曲率半径を有する曲線)をなしていてもよい。さらに、第1のピンの一対の端部のそれぞれの近傍に、当該第1のピンの端面と同様の動力伝達部を有する部材が配置された、いわゆるブロックタイプの動力伝達チェーンに本発明を適用してもよい。
また、ドライブプーリ60およびドリブンプーリ70の双方の溝幅が変動する態様に限定されるものではなく、何れか一方の溝幅のみが変動し、他方が変動しない固定幅にした態様であっても良い。さらに、上記では溝幅が連続的(無段階)に変動する態様について説明したが、段階的に変動したり、固定式(無変速)である等の他の動力伝達装置に適用しても良い。
本発明の一実施の形態に係る動力伝達チェーンを備える動力伝達装置としてのチェーン式無段変速機の要部構成を模式的に示す斜視図である。 図1のドライブプーリ(ドリブンプーリ)およびチェーンの部分的な拡大断面図である。 チェーンの要部の断面図である。 図3のIV−IV線に沿う要部の断面図である。 (A)は、第1のピンの端面をチェーン幅方向に沿って見た図であり、(B)は、図5(A)のVB−VB線に沿う断面図であり、(C)は、図5(A)のVC−VC線に沿う断面図である。 研削装置の概略構成を示す模式的な縦断面図である。 図6のVII−VII線に沿うホルダの断面図である。 図6の要部の拡大図である。 本発明の別の実施の形態の要部の断面図である。 本発明のさらに別の実施の形態の要部の断面図である。 本発明のさらに別の実施の形態の要部の断面図である。 本発明のさらに別の実施の形態の第1のピンをチェーン幅方向から見た図である。 本発明のさらに別の実施の形態の第1のピンをチェーン幅方向から見た図である。
符号の説明
1…動力伝達チェーン、2…リンク、3…第1のピン(動力伝達部材)、17…(第1のピンの)端面、21,21A,21B,21C,21D,21E…接触領域、50…連結部材、60,70…プーリ、62a,63a,72a,73a…シーブ面、100…無段変速機(動力伝達装置)、E…迎え角(角度)、H1…第1の平面、H2…第2の平面、H3…直交平面(チェーン進行方向とは直交する平面)、J…縦方向(第1の平面に平行な方向)、L1,L1A,L1B,L1C,L1E…第1の交線、L11,L11A,L11B,L11C…(第1の交線の)第1の部分(曲線部)、L12,L12A,L12B,L12C…(第1の交線の)第2の部分(曲線部)、L13A,L13B,L13C…(第1の交線の)第3の部分(曲線部)、L2,L2E…第2の交線(曲線部)、R1,R2,R3…曲率半径、W…チェーン幅方向(連結部材の長手方向)、X…チェーン進行方向。

Claims (5)

  1. チェーン進行方向に並ぶ複数のリンクと、
    複数のリンクを互いに屈曲可能に連結する複数の長尺の連結部材とを備え、
    上記連結部材は、プーリのシーブ面に動力伝達可能に接触する接触領域が形成される端面を有する動力伝達部材を含み、
    上記接触領域が、チェーン進行方向とは直交する平面に対して20°以下の角度(零を含む)をなす第1の平面と交差して曲線部を含む第1の交線が形成され、上記接触領域が、第1の平面とは直交する第2の平面と交差して曲線部を含む第2の交線が形成され、
    上記第1および第2の交線の少なくとも一方は、複数の曲率半径を有することを特徴とする動力伝達チェーン。
  2. 請求項1において、上記第1の交線の曲率半径は、接触領域に関する相対的に大きい主曲率半径を含み、上記第2の交線の曲率半径は、接触領域に関する相対的に小さい主曲率半径を含む動力伝達チェーン。
  3. 請求項1または2において、上記第1の交線は複数の曲率半径を有し、上記第2の交線は単一の曲率半径を有する動力伝達チェーン。
  4. 請求項1,2または3において、上記接触領域は、連結部材の長手方向から見たときに、第1の平面に平行な方向に相対的に長い卵形形状をなす動力伝達チェーン。
  5. 相対向する一対の円錐面状のシーブ面をそれぞれ有する第1および第2のプーリと、これらのプーリ間に巻き掛けられ、シーブ面に係合して動力を伝達する請求項1〜4の何れか1項に記載の動力伝達チェーンとを備えることを特徴とする動力伝達装置。
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