JPH08114253A - 動力伝達用チェーンベルト - Google Patents

動力伝達用チェーンベルト

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JPH08114253A
JPH08114253A JP6277126A JP27712694A JPH08114253A JP H08114253 A JPH08114253 A JP H08114253A JP 6277126 A JP6277126 A JP 6277126A JP 27712694 A JP27712694 A JP 27712694A JP H08114253 A JPH08114253 A JP H08114253A
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JP
Japan
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chain
width direction
chains
power transmission
link plate
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JP6277126A
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English (en)
Inventor
Shozo Wakabayashi
正造 若林
幸雄 ▲富▼村
Yukio Tomimura
Koji Morishige
弘二 森重
Hiroshi Umeda
浩史 梅田
Useki Boku
宇石 朴
Boshiyaato Maaku
マーク・ボシャート
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BorgWarner Morse TEC Japan KK
Original Assignee
BorgWarner Automotive KK
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H9/00Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members
    • F16H9/02Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members without members having orbital motion
    • F16H9/24Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members without members having orbital motion using chains or toothed belts, belts in the form of links; Chains or belts specially adapted to such gearing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/16V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts
    • F16G5/18V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts in the form of links

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 負荷ブロックの抜け落ちを確実に防止できる
動力伝達用チェーンベルトを提供する。 【構成】 多数のリンクプレート21,31がそれぞれ
ロッカーピン22,32により無端状に連結されてなる
チェーン2,3をチェーン幅方向に並設し、各チェーン
2,3を互いに半ピッチずつオフセットさせるととも
に、各チェーン2,3をストラット(負荷ブロック)4
に交互に連結することにより、CVTチェーン1を構成
する。この場合に、ストラット4の各チェーン間隙間G
の略中央部に、ストラット4のチェーン幅方向への移動
を規制するための規制手段としての止め輪10を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動力伝達用チェーンベ
ルトに関し、詳細には、それぞれ多数のリンクプレート
からなる複数のチェーンをチェーン幅方向に並設して、
隣り合う各チェーンを互いに半ピッチずつオフセットさ
せるとともに、該各チェーンを負荷ブロックに交互に連
結して構成されるチェーンベルトに関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】たとえば自動車用の無段
変速機としてチェーンベルト式のものが採用されてい
る。このチェーンベルト式無段変速機は、図12に示す
ように、入出力軸101,102と、該入出力軸にそれ
ぞれ取り付けられた有効径可変の1次側(駆動側)およ
び2次側(従動側)プーリ103,104と、これらの
プーリ間に巻き掛けられたチェーンベルト105とから
主として構成されている。なお、ここでは、チェーンベ
ルト105が二本のチェーンから構成されているものを
例にとる。
【0003】一次側プーリ103は、入力軸101に固
定された固定プーリ103aと、該入力軸101上を軸
方向移動可能にかつ入力軸101に対して回転不能に設
けられた移動プーリ103bとから構成されている。同
様に、二次側プーリ104は、出力軸102に固定され
た固定プーリ104aと、該出力軸102上を軸方向移
動可能にかつ出力軸102に対して回転不能に設けられ
た移動プーリ104bとから構成されている。
【0004】そして、油圧アクチュエータ等の作動によ
って、各移動プーリ103b,104bが軸方向に移動
することにより、各プーリ103および104の有効径
が変化し、これにより、入出力軸間で変速比が連続的に
変えられるようになっている。
【0005】チェーンベルト105は、図13に示すよ
うに、それぞれ紙面垂直方向に延びる二列のチェーン1
10,111と、チェーン長手方向に複数個配置され、
各チェーン110,111が交互に連結されるととも
に、各プーリ103a,103b間および各プーリ10
4a,104b間で挟持される負荷ブロック(ストラッ
ト)112とから構成されている。なお、各チェーン1
10,111を構成する各リンクプレートは、それぞれ
連結ピン106,107によって連結されている。
【0006】各ストラット112のチェーン連結部分に
は、該各ストラットのチェーン幅方向(図13左右方
向)の抜け止めのための突起118が形成されている。
突起118は、ストラット112の側部にポンチを打ち
つける等して形成されている。また突起118の形成個
所は、図14に示すように、リンクプレート120の正
面方向からみて、リンクプレート120の二股状の脚部
121,122の先端のd部分またはe部分であり、突
起118がd,e部分と干渉することにより、ストラッ
ト112の抜け止めが行われている。
【0007】ところで、このように構成されるチェーン
ベルト式無段変速機の運転中には、上述のように、一次
側および二次側の各移動プーリ103b,104bを移
動させることにより速比を変えるようにしているため、
一次側と二次側の速比が1以外の場合には、図12に示
すように、各プーリ103,104間にオフセット量c
が発生する。
【0008】このため、運転中には、チェーンベルト1
05にチェーン幅方向(図12左右方向)の力が作用し
て、各ストラット112がその長手方向に移動しようと
する。
【0009】各ストラット112には、上述のように、
抜け止めのための突起118が形成されてはいるもの
の、その突出量はそれ程大きくないため、チェーン幅方
向の力が繰り返し作用すると、該突起118が徐々にへ
たってその突出量が減り、ついには、ストラット112
がリンクプレート120から抜け落ちるという事態が発
生し得る。
【0010】また、突起118の形成個所は図14に示
すように、リンクプレートの正面方向からみて、リンク
プレート脚部121,122の先端のd,e部分であ
り、これらの部分の剛性はそれ程高くない。このため、
チェーン幅方向の力が繰り返し作用すると、脚部12
1,122がその厚み方向にねじれ、この結果、ストラ
ット112との間の隙間が次第に大きくなって、ついに
は、突起118が脚部121,122を乗り越えて、ス
トラット112がリンクプレート120から抜け落ちる
という事態が発生し得る。
【0011】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
なされたもので、負荷ブロック(ストラット)の抜け落
ちを確実に防止できる動力伝達用チェーンベルトを提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、それ
ぞれ多数のリンクプレートが連結ピンにより無端状に連
結されてなる複数のチェーンをチェーン幅方向に並設
し、隣り合う各チェーンを互いに半ピッチずつオフセッ
トさせるとともに、該各チェーンを、各々チェーン幅方
向に延びかつチェーン長手方向に複数個配列された負荷
ブロックに交互に連結してなる動力伝達用チェーンベル
トにおいて、前記負荷ブロックの各チェーン間隙間部分
の略中央部には、該負荷ブロックのチェーン幅方向への
移動を規制するための規制手段が設けられていることを
特徴としている。
【0013】請求項2の発明は、請求項1において、前
記各チェーン間の隙間を、駆動,従動プーリ間で変速時
に発生する最大オフセット量よりも大きく設定した、こ
とを特徴としている。
【0014】請求項3の発明は、それぞれ多数のリンク
プレートが連結ピンにより無端状に連結されてなる複数
のチェーンをチェーン幅方向に並設し、隣り合う各チェ
ーンを互いに半ピッチずつオフセットさせるとともに、
該各チェーンを、各々チェーン幅方向に延びかつチェー
ン長手方向に複数個配列された負荷ブロックに交互に連
結してなる動力伝達用チェーンベルトにおいて、前記各
チェーンのリンクプレートには前記負荷ブロックに係合
し得る一対の脚部が形成されるとともに、前記負荷ブロ
ックのチェーン連結部分には、前記負荷ブロックのチェ
ーン幅方向への移動を規制するための規制手段が設けら
れており、該規制手段は前記脚部の基部側への突出部を
有していることを特徴としている。
【0015】請求項4の発明は、それぞれ多数のリンク
プレートが連結ピンにより無端状に連結されてなる複数
のチェーンをチェーン幅方向に並設し、隣り合う各チェ
ーンを互いに半ピッチずつオフセットさせるとともに、
該各チェーンを、各々チェーン幅方向に延びかつチェー
ン長手方向に複数個配列された負荷ブロックに交互に連
結してなる動力伝達用チェーンベルトにおいて、前記負
荷ブロックのチェーン連結部分には、一部のリンクプレ
ートが係合し得る係合凹部が形成されていることを特徴
としている。
【0016】請求項5の発明は、請求項3において、前
記係合凹部と係合するリンクプレートの係合部には、凸
状曲面が形成されていることを特徴としている。
【0017】請求項6の発明は、請求項3において、前
記係合凹部と係合するリンクプレートの係合部には、チ
ェーン幅方向に折り曲げられた複数肢の脚部が形成され
ており、該脚部が前記係合凹部に弾性的に係合している
ことを特徴としている。
【0018】
【作用】請求項1の発明に係る動力伝達用チェーンベル
トでは、負荷ブロックのチェーン幅方向への移動を規制
するための規制手段が、負荷ブロックの各チェーン間隙
間部分の略中央部に設けられているので、運転中にチェ
ーン幅方向の力が作用すると、負荷ブロックはチェーン
幅方向の両方向にそれぞれ各チェーン間隙間のおよそ半
分の量だけ移動できる。
【0019】これにより、変速時に発生するオフセット
量を各チェーン間隙間部分で吸収することができ、チェ
ーン幅方向の力がそのまま規制手段に作用するのを防止
できる。この結果、規制手段の規制効果を長期間にわた
って維持でき、負荷ブロックの抜け落ちを確実に防止で
きる。
【0020】請求項2の発明に係る動力伝達用チェーン
ベルトでは、各チェーン間の隙間が、駆動,従動プーリ
間で変速時に発生する最大オフセット量よりも大きく設
定されているので、変速時に発生したオフセット量はす
べて各チェーン間の隙間部分で吸収することができ、チ
ェーン幅方向の力が規制手段に作用しないようにするこ
とができる。これにより、規制手段の規制効果をさらに
長期間にわたって持続でき、負荷ブロックの抜け落ちを
より確実に防止できる。
【0021】請求項3の発明に係る動力伝達用チェーン
ベルトでは、負荷ブロックのチェーン連結部分には、リ
ンクプレート脚部の基部側への突出部を有する規制手段
が設けられるので、チェーン幅方向の力が作用したと
き、規制手段の突出部がリンクプレート脚部の基部側に
干渉する。このリンクプレート脚部の基部側は先端側に
比較して剛性が高いので、規制手段が干渉してもへたり
にくく、その厚み方向にもねじれにくい。
【0022】これにより、リンクプレート脚部と負荷ブ
ロックとの間の隙間が拡大するのを防止でき、負荷ブロ
ックの抜け落ちを確実に防止できる。
【0023】請求項4の発明に係る動力伝達用チェーン
ベルトでは、負荷ブロックのチェーン連結部分には、一
部のリンクプレートが係合し得る係合凹部が形成されて
いるので、チェーン幅方向の力が作用したときには、負
荷ブロックの係合凹部に係合するリンクプレートによ
り、負荷ブロックの移動が妨げられ、この結果、負荷ブ
ロックの抜け落ちを確実に防止できる。
【0024】請求項5の発明に係る動力伝達用チェーン
ベルトでは、負荷ブロックの係合凹部と係合するリンク
プレートの係合部には凸状曲面が形成されているので、
該リンクプレートの係合部が負荷ブロックの係合凹部に
係合することにより、負荷ブロックの抜け落ちを確実に
防止できるばかりでなく、チェーン屈曲時には、該係合
部の凸状曲面により、該リンクプレートが負荷ブロック
に対してローリングしやすくなっている。
【0025】請求項6の発明に係る動力伝達用チェーン
ベルトでは、負荷ブロックの係合凹部と係合するリンク
プレートの係合部には、チェーン幅方向に折り曲げられ
た複数肢の脚部が形成され、該脚部が前記係合凹部に弾
性的に係合している。
【0026】したがって、該リンクプレートの係合部の
脚部が負荷ブロックの係合凹部に係合することによっ
て、負荷ブロックの抜け落ちを確実に防止できるばかり
でなく、リンクプレート脚部と負荷ブロック係合凹部と
の弾性結合によって、変速時に発生するオフセット量を
リンクプレート脚部の弾性変形量で吸収できる。
【0027】これにより、チェーン幅方向の力が繰り返
し作用した場合でも、規制手段としてのリンクプレート
脚部および負荷ブロック係合凹部による規制効果を長期
間にわたって維持でき、この結果、負荷ブロックの抜け
落ちを一層確実に防止できる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1は本発明の一実施例による動力伝達用チ
ェーンベルトとしてのCVT(Continuously Variable
Transmission)チェーンの平面部分図、図2はその正面
部分図(図1のII矢視図)、図3はその側面部分図(図
1の III矢視図)、図4は規制手段の一例を示す図であ
る。
【0029】図1に示すように、CVTチェーン1は、
それぞれ左右方向に延びかつ無端状に連結された二列の
チェーン2,3を有している。チェーン2は、多数のリ
ンクプレート21を積層するとともに、これらのリンク
プレート21の各ピン孔内に長,短一対のロッカーピン
22からなるロッカージョイントを挿入して、各リンク
プレート21を枢動可能に連結し、さらにリンクプレー
ト21の最外側にガイドリンクプレート23を配置した
構造を有している。
【0030】同様にチェーン3は、多数のリンクプレー
ト31を積層するとともに、これらのリンクプレート3
1の各ピン孔内に長,短一対のロッカーピン32からな
るロッカージョイントを挿入して、各リンクプレート3
1を枢動可能に連結し、さらにリンクプレート31の最
外側にガイドリンクプレート33を配置した構造を有し
ている。
【0031】チェーン2および3はチェーン幅方向(図
1上下方向)に所定の隙間Gを隔てて並設されるととも
に、互いに半ピッチオフセットされている。また各チェ
ーン2,3の下方(同図紙面奥側)には、チェーン幅方
向に延びるストラット(負荷ブロック)4がチェーン長
手方向(同図左右方向)に複数個配列されている。各チ
ェーン2,3は各ストラット4に交互に連結されてい
る。
【0032】ストラット4は図2に示すように、中央部
にくびれを有する横断面形状を有しており、また図3に
示すように、その長手方向両端の下部に傾斜面4aを有
し、該傾斜面4aが図示しないVプーリに当接するよう
になっている。
【0033】リンクプレート31の下部には、図2に示
すように、ストラット4の上部に係合し得る一対の脚部
34が形成されている。リンクプレート21にも同様の
脚部24(図3,図5参照)が形成されている。
【0034】各チェーン2,3間の隙間Gにおいて各ス
トラット4には、図4に示すように、止め輪装着用の穴
41が二個所に形成され、該穴には、ストラット4の抜
け止めのための止め輪(規制手段)10が装着されてい
る。止め輪10は隙間Gの略中央部分に配置されてい
る。
【0035】またストラット4に係合したリンクプレー
ト21,31に対する止め輪10の位置は、図5の紙面
垂直方向に止め輪10を投影したときに、リンクプレー
ト21,31の各脚部24,34の基部であるf,g,
h部分である。
【0036】次に、本実施例の作用効果について説明す
る。上述のCVTチェーン1を採用した無段変速機の運
転中には、チェーン幅方向の力がCVTチェーン1に作
用して、ストラット4がチェーン幅方向(ストラット長
手方向)に移動しようとする。ところが、ストラット4
の各チェーン間隙間Gの略中央部には止め輪10が設け
られているので、止め輪10がリンクプレート21また
は31と干渉することにより、ストラット4の移動が規
制されることになる。
【0037】いま、止め輪10の厚みをtとするとき、
図3に示す状態からストラット4が移動し得る量sは、
チェーン幅方向の各方向について s=(G−t)/2 となる。なお、隙間Gは、各ロッカーピン22,32の
頭出し量(ガイドリンクプレート23,33からの突出
量)によって調整可能である。
【0038】ここで、sを、駆動,従動プーリ間で変速
時に発生する最大オフセット量より大きく設定しておけ
ば、変速時のオフセット量はすべて隙間Gで吸収するこ
とが可能である。また、sを最大オフセット量より若干
小さめに設定していてもよく、この場合には、最大オフ
セット量の一部(sに相当する量)が隙間Gで吸収さ
れ、残りの量(sを上回る量)に相当するチェーン幅方
向の力を止め輪10が受けることになる。
【0039】このようにして、チェーン幅方向の力がそ
のまま止め輪10に作用するのを防止することができ、
これにより、止め輪10の規制効果を長期間にわたって
維持でき、ストラット4の抜け落ちを確実に防止でき
る。
【0040】しかも、止め輪10が各リンクプレート2
1,31と干渉する個所が、リンクプレート脚部24,
34の先端部であるd,e部分(図5参照)ではなく、
基部であるf,g,h部分であって、これらの部分の剛
性は先端部に比べて高い。したがって、チェーン幅方向
の力が止め輪10に作用して、止め輪10がリンクプレ
ート脚部24,34に繰り返し干渉した場合でも、該リ
ンクプレート脚部24,34はへたりにくく、その厚み
方向にねじれにくい。
【0041】これにより、リンクプレート脚部24,3
4とストラット4との間の隙間が拡大するのを防止で
き、ストラット4の抜け落ちをより確実に防止できる。
【0042】また、この場合には、止め輪10の取付け
は、各チェーン2,3をストラット4に組み込んだ後に
行えばよいので、全体の組立てが容易になる。
【0043】なお、上記実施例では、規制手段として止
め輪10を用いた例を示したが、本発明の適用はこれに
限定されない。図6ないし図8は規制手段の変形例を示
している。
【0044】図6に示す例では、規制手段として略半円
板状のプレート50を用意し、該プレート50の下部を
ストラット4上部に形成した溝42内に係合させてい
る。このプレート50が各リンクプレート21,31と
干渉する個所は、上記止め輪10の場合と同様に、リン
クプレート脚部24,34の基部であるf,g,h部分
(図5)であって、チェーン幅方向の力が作用した際に
も、リンクプレート脚部24,34が変形しにくくなっ
ている。
【0045】図7の例では、ストラット4の長手方向略
中央部(止め輪10の装着位置に相当する個所)に、プ
レス等で図示矢印方向の力を作用させることにより、上
方および斜め上方に突出する規制手段としての突起43
を形成している。
【0046】図8(a)の例では、ストラット4の長手
方向略中央部にプレス等で圧縮力を下方に作用させるこ
とにより、横方向に突出する突起44を形成している。
また同図(b)の例では、ストラット4に同様にプレス
等で圧縮力を加えることにより、上方に突出する突起4
5を形成している。
【0047】図7,図8の各突起43,44,45が各
リンクプレート21,31と干渉する個所は、リンクプ
レート脚部24,34の基部であるf,g,h部分(図
5)であって、チェーン幅方向の力が作用した際にも、
リンクプレート脚部24,34が変形しにくくなってい
る。
【0048】なお、上記実施例および上記各変形例で
は、止め輪10,プレート50等の各規制手段をストラ
ット4の長手方向略中央部(各チェーン2,3間の隙間
G部分)に配置するようにしたが、本発明の適用はこれ
に限定されない。
【0049】すなわち、ストラット4のチェーン2,3
連結部分、たとえば従来例(図13)の突起118の形
成個所に上記各規制手段を設けるようにしてもよい。な
お、この場合には、各規制手段の厚みをリンクプレート
の板厚より薄くしなければならないのはいうまでもな
い。
【0050】また、上記実施例および上記各変形例で
は、規制手段をリンクプレートとは別個に設けた例を示
したが、本発明の適用はこれに限定されず、図9および
図10に示すように、リンクプレート自体を規制手段と
して機能させるようにしてもよい。
【0051】図9(b)において、ストラット4の上部
には溝46が形成されており、該溝46内にはリンクプ
レート51の下部が挿入されている。リンクプレート5
1は、他のリンクプレート52と異なり、同図(a)に
示すように、その下部に凸状の円弧状面(凸状曲面)5
1aが形成されている。
【0052】このように、リンクプレート51を溝46
内に係合させることにより、チェーン幅方向の力が作用
したときには、リンクプレート51が規制手段として作
用してストラット4の移動が妨げられ、これにより、ス
トラット4の抜け落ちを確実に防止できる。
【0053】しかも、リンクプレート51の下部に凸状
の円弧状面51aが形成されていることにより、チェー
ン屈曲時には、該円弧状面51aにより、リンクプレー
ト51がストラット4に対してローリングしやすくなっ
ている。
【0054】図10(b)において、ストラット4の上
部には溝47が形成されており、該溝47内にはリンク
プレート52の下部が挿入されている。リンクプレート
52は、他のリンクプレートと異なり、同図(a)に示
すように、その下部に二股状の脚部53が形成されてい
る。なお、脚部53としては二股に限らず三股であって
もよい。脚部53は同図(b)に示すように、リンクプ
レート52の厚み方向に互い違いに折り曲げられ、溝4
7内に弾性的に係合している。
【0055】このように、リンクプレート52を溝47
内に係合させることにより、図9の場合と同様に、チェ
ーン幅方向の力が作用したときには、リンクプレート5
2が規制手段として作用してストラット4の移動が妨げ
られ、これにより、ストラット4の抜け落ちを確実に防
止できる。
【0056】しかも、この場合には、リンクプレート脚
部53とストラット溝47との弾性結合によって、変速
時に発生するオフセット量をリンクプレート脚部53の
弾性変形量で吸収できる。これにより、チェーン幅方向
の力が繰り返し作用した場合でも、リンクプレート脚部
53による規制効果を長期間にわたって維持でき、この
結果、ストラット4の抜け落ちを一層確実に防止でき
る。
【0057】また上記実施例および上記各変形例では、
本発明が二列のチェーンから構成されたCVTチェーン
に適用された例を示したが、本発明は三列以上のチェー
ンから構成されているものにも同様に適用できる。
【0058】図11は、CVTチェーン100が三列の
チェーン101,102,103から構成されている例
を示している。各チェーンはストラット104に交互に
連結されており、各チェーン間にはそれぞれ隙間Gが形
成されている。またストラット104の抜け止めのため
の止め輪110は、各ストラット104に関し、一つず
つ設けられている。すなわち、この場合には、止め輪1
10は、各ストラット104のすべての隙間Gに設ける
必要はなく、各ストラット104について、いずれか一
つの隙間Gに設けるようにすれば十分である。
【0059】なお、ここでは、規制手段として止め輪を
例にとったが、図11のCVTチェーンには、上記各変
形例に示した他の規制手段も同様に採用できる。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明に係る動力伝達用チ
ェーンベルトによれば、規制手段が負荷ブロックの各チ
ェーン間隙間部分に設けられているので、変速時に発生
するオフセット量を該隙間部分で吸収でき、これによ
り、規制手段による規制効果を長期間にわたって維持で
き、負荷ブロックの抜け落ちを確実に防止できる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による動力伝達用チェーンベ
ルトとしてのCVTチェーンの平面部分図。
【図2】図1の正面部分図(図1のII矢視図)。
【図3】図1の側面部分図(図1の III矢視図)。
【図4】規制手段の一例を示す図。
【図5】規制手段のリンクプレートに対する位置関係を
示す図。
【図6】規制手段の変形例を示す図。
【図7】規制手段の変形例を示す図。
【図8】規制手段の変形例を示す図。
【図9】規制手段の別の変形例を示す図。
【図10】規制手段の別の変形例を示す図。
【図11】本発明の他の実施例によるCVTチェーンの
側面部分図。
【図12】無段変速機の概略構成を従来のCVTチェー
ンとともに示す図。
【図13】従来のCVTチェーンの図3に相当する図。
【図14】従来のCVTチェーンの規制手段である突起
のリンクプレートに対する位置関係を示す図5に相当す
る図。
【符号の説明】
1 CVTチェーン 2,3 チェーン 4 ストラット(負荷ブロック) 10 止め輪(規制手段) 21,31 リンクプレート 22,32 ロッカーピン 24,34 脚部 50 プレート(規制手段) 43,45 突起(規制手段) 46,47 溝(係合凹部) 51a 凸状の円弧状面(凸状曲面) 53 脚部 G 隙間 f,g,h 基部
フロントページの続き (72)発明者 森重 弘二 三重県名張市八幡字口入野1300番50 ボー グ・ワーナー・オートモーティブ株式会社 内 (72)発明者 梅田 浩史 三重県名張市八幡字口入野1300番50 ボー グ・ワーナー・オートモーティブ株式会社 内 (72)発明者 朴 宇石 三重県名張市八幡字口入野1300番50 ボー グ・ワーナー・オートモーティブ株式会社 内 (72)発明者 マーク・ボシャート 三重県名張市八幡字口入野1300番50 ボー グ・ワーナー・オートモーティブ株式会社 内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ多数のリンクプレートが連結ピ
    ンにより無端状に連結されてなる複数のチェーンをチェ
    ーン幅方向に並設し、隣り合う各チェーンを互いに半ピ
    ッチずつオフセットさせるとともに、該各チェーンを、
    各々チェーン幅方向に延びかつチェーン長手方向に複数
    個配列された負荷ブロックに交互に連結してなる動力伝
    達用チェーンベルトにおいて、 前記負荷ブロックの各チェーン間隙間部分の略中央部に
    は、該負荷ブロックのチェーン幅方向への移動を規制す
    るための規制手段が設けられている、ことを特徴とする
    動力伝達用チェーンベルト。
  2. 【請求項2】 前記各チェーン間の隙間を、駆動,従動
    プーリ間で変速時に発生する最大オフセット量よりも大
    きく設定した、ことを特徴とする請求項1に記載の動力
    伝達用チェーンベルト。
  3. 【請求項3】 それぞれ多数のリンクプレートが連結ピ
    ンにより無端状に連結されてなる複数のチェーンをチェ
    ーン幅方向に並設し、隣り合う各チェーンを互いに半ピ
    ッチずつオフセットさせるとともに、該各チェーンを、
    各々チェーン幅方向に延びかつチェーン長手方向に複数
    個配列された負荷ブロックに交互に連結してなる動力伝
    達用チェーンベルトにおいて、 前記各チェーンのリンクプレートには前記負荷ブロック
    に係合し得る一対の脚部が形成されるとともに、前記負
    荷ブロックのチェーン連結部分には、前記負荷ブロック
    のチェーン幅方向への移動を規制するための規制手段が
    設けられており、該規制手段は前記脚部の基部側への突
    出部を有している、ことを特徴とする動力伝達用チェー
    ンベルト。
  4. 【請求項4】 それぞれ多数のリンクプレートが連結ピ
    ンにより無端状に連結されてなる複数のチェーンをチェ
    ーン幅方向に並設し、隣り合う各チェーンを互いに半ピ
    ッチずつオフセットさせるとともに、該各チェーンを、
    各々チェーン幅方向に延びかつチェーン長手方向に複数
    個配列された負荷ブロックに交互に連結してなる動力伝
    達用チェーンベルトにおいて、 前記負荷ブロックのチェーン連結部分には、一部のリン
    クプレートが係合し得る係合凹部が形成されている、こ
    とを特徴とする動力伝達用チェーンベルト。
  5. 【請求項5】 前記係合凹部と係合するリンクプレート
    の係合部には、凸状曲面が形成されている、ことを特徴
    とする請求項3に記載の動力伝達用チェーンベルト。
  6. 【請求項6】 前記係合凹部と係合するリンクプレート
    の係合部には、チェーン幅方向に折り曲げられた複数肢
    の脚部が形成されており、該脚部が前記係合凹部に弾性
    的に係合している、ことを特徴とする請求項3に記載の
    動力伝達用チェーンベルト。
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