JP2008185119A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 リンク間の接触を適正な大きさとすることにより、リンクの摩耗の発生を抑え、しかも、リンク間に振動を抑止できる程度の摩擦力を生成することができる動力伝達装置を提供する。
【解決手段】 プーリ間に生じるミスアライメントが、変速比が1:1のときに最大でアンダードライブのときに0とされている。チェーン幅方向に並ぶリンク11の隣り合うもの同士の間に隙間Gが設けられており、この隙間Gの大きさは、1リンク当たりのミスアライメント量の10〜80%の範囲内に設定されている。
【選択図】 図6

Description

この発明は、自動車等の車両の無段変速機(CVT)に好適なチェーン式の動力伝達装置に関する。
チェーン式の自動車用無段変速機として、特許文献1には、円錐面状シーブ面をそれぞれ有する固定シーブおよび可動シーブからなるドライブプーリと、円錐面状シーブ面をそれぞれ有する固定シーブおよび可動シーブからなるドリブンプーリと、両プーリ間に巻き掛けられた動力伝達チェーンとを備え、動力伝達チェーンは、チェーン幅方向に並ぶリンク同士を連結するチェーン進行方向に並ぶ複数のピンを有し、リンクとピンとが所定位置で固定されることによってチェーン幅方向に並ぶリンクの位置決めがされているものが提案されている。
特開2005−233275号公報
特許文献1の動力伝達装置では、チェーン幅方向に並ぶリンクの隣り合うもの同士の間に隙間が無い場合、リンク間の接触による摩擦力によってリンクが摩耗しやすいため、隙間が設定されていることが好ましいが、このようにすると、チェーンの弦振動が発生した場合の抑止力となる摩擦力が無くなるので、振動および騒音が大きくなるという問題が生じやすい。
この発明の目的は、リンク間の接触を適正な大きさとすることにより、リンクの摩耗の発生を抑え、しかも、リンク間に振動を抑止できる程度の摩擦力を生成することができる動力伝達装置を提供することにある。
この発明による動力伝達装置は、円錐面状シーブ面をそれぞれ有する固定シーブおよび可動シーブからなるドライブプーリと、円錐面状シーブ面をそれぞれ有する固定シーブおよび可動シーブからなるドリブンプーリと、両プーリ間に巻き掛けられた動力伝達チェーンとを備え、動力伝達チェーンは、チェーン幅方向に並ぶリンク同士を連結するチェーン進行方向に並ぶ複数のピンを有し、リンクとピンとが所定位置で固定されることによってチェーン幅方向に並ぶリンクの位置決めがされている動力伝達装置において、プーリ間に生じるミスアライメントが、変速比が1:1のときに最大でアンダードライブのときに0とされているとともに、チェーン幅方向に並ぶリンクの隣り合うもの同士の間に隙間が設けられており、この隙間の大きさが、1リンク当たりのミスアライメント量の10〜80%の範囲内に設定されていることを特徴とするものである。
この動力伝達装置は、自動車等の無段変速機としての使用に好適なものとなる。このような動力伝達装置(無段変速機)では、低速走行時に対応する変速比が最大のアンダードライブ(以下、「U/D」と称す。)と、高速走行時に対応する変速比が最小のオーバードライブ(以下、「O/D」と称す。)との間で変速比が変化し、この変化に伴ってミスアライメントも変化する。ミスアライメントとは、ドライブプーリとドリブンプーリとのずれの度合いを表す指標であり、ドライブプーリのシーブ面間に形成された溝の中心線とドリブンプーリのシーブ面間に形成された溝の中心線とが一直線上に並んだ状態を0とし、その状態からドリブンプーリがずれた距離をいうものとする。
また、チェーン幅方向に並ぶリンクの隣り合うもの同士の間の「隙間」は、リンクに反りがないとした場合の設計時の隙間をいうものとする。リンク間の隙間は、ピンにリンクを固定(圧入)する際に、各リンクの位置を所定位置とすることで設定される。
ミスアライメントが大きい場合、リンクに作用するチェーン幅方向の力が大きくなり、この結果、チェーン幅方向に並ぶリンク間の接触力も増加する。従来、ミスアライメントの大きさは、隙間の値を設定する上では考慮されていなかったが、この発明の動力伝達装置では、隙間の大きさは、1リンク当たりのミスアライメント量の10〜80%の範囲内に設定される。1リンク当たりのミスアライメント量は、当該動力伝達装置における最大のミスアライメント量を求め、これをチェーン進行方向に並ぶリンクの数(=チェーンの全長/ピッチ長)で割ることによって求められる。例えば、動力伝達装置のミスアライメントの最大値が0.4mm、動力伝達チェーンの長さが136mm、ピッチ長が7.0mmとすると、1リンク当たりのミスアライメント量は、約0.02mmとなり、隙間の大きさは、この10〜80%である2〜16μmの間の適宜な値、例えば10μmなどとすればよい。隙間の大きさが1リンク当たりのミスアライメント量の10%よりも小さいと、ミスアライメント最大時の摩擦力が大きくなりすぎて、リンクが摩耗しやすくなり、隙間の大きさが1リンク当たりのミスアライメント量の80%よりも大きいと、ミスアライメントを利用して振動抑制に必要な大きさの摩擦力を得ることが困難となる。隙間の大きさは、振動抑制効果を重視して、1リンク当たりのミスアライメント量の20〜50%の範囲内に設定されることがより好ましい。
ミスアライメントは、固定シーブおよび可動シーブからなるプーリを備えている動力伝達装置では避けることができないもので、従来、変速比が1:1のときに0とされることがあり(この場合には、U/Dのときに最大)、逆に、U/Dのときに0とされることがある(変速比が1:1のときに最大)。また、両者の中間において0にされることもある。この発明の動力伝達装置では、頻繁に使用される領域(振動および騒音が重視される領域)が1:1近傍であることを考慮して、この領域でミスアライメントを利用して振動および騒音低減効果を得ることができるように、変速比が1:1のときにミスアライメントが最大(U/DおよびO/Dのときにミスアライメントが0)に設定される。
動力伝達チェーンは、ピンが挿通される前後挿通部を有する複数のリンクと、一のリンクの前挿通部と他のリンクの後挿通部とが対応するようにチェーン幅方向に並ぶリンク同士を連結する前後に並ぶ複数の第1ピンおよび複数の第2ピンとを備え、第1ピンと第2ピンとが相対的に転がり接触移動することにより、リンク同士の長さ方向の屈曲が可能とされており、第1ピンおよび第2ピンのうちの一方は、一のリンクの前挿通部に固定されかつ他のリンクの後挿通部に移動可能に嵌め入れられ、同他方は、一のリンクの前挿通部に移動可能に嵌め入れられかつ他のリンクの後挿通部に固定されているものであることが好ましい。
前後挿通部へのピンの固定は、例えば、機械的圧入による挿通部内縁とピン外周面との嵌合固定とされるが、これに代えて、焼き嵌めまたは冷やし嵌めによってもよい。1つの挿通部には、第1ピンと第2ピンとがチェーンの長さ方向に対向するように嵌め合わせられ、このうちのいずれか一方がリンクの挿通部の周面に嵌合固定される。嵌合固定は、挿通部の長さ方向に対して直交する部分の縁(上下の縁)で行われるのが好ましい。この嵌合固定の後、上記の予張力付与工程において予張力が付与されることにより、リンクのピン固定部(ピン圧入部)に均等にかつ適正な残留圧縮応力が高精度に付与される。
この動力伝達装置では、第1ピンおよび第2ピンの少なくとも一方がプーリと接触して摩擦力により動力伝達する。いずれか一方のピンがプーリと接触するチェーンにおいては、第1ピンおよび第2ピンのうちのいずれか一方は、このチェーンが無段変速機で使用される際にプーリに接触する方のピン(以下では、「第1ピン」または「ピン」と称す)とされ、他方は、プーリに接触しない方のピン(インターピースまたはストリップと称されており、以下では、「第2ピン」または「インターピース」と称す)とされる。
リンクは、例えば、ばね鋼や炭素工具鋼製とされる。リンクの材質は、ばね鋼や炭素工具鋼に限られるものではなく、軸受鋼などの他の鋼でももちろんよい。リンクは、前後挿通部がそれぞれ独立の貫通孔(柱有りリンク)とされていてもよく、前後挿通部が1つの貫通孔(柱無しリンク)とされていてもよい。ピンの材質としては、軸受鋼などの適宜な鋼が使用される。
第1ピンおよび第2ピンは、例えば、いずれか一方の転がり接触面が平坦面とされ、他方の転がり接触面が相対的に転がり接触移動可能なように所要の曲面に形成される。また、第1ピンおよび第2ピンは、それぞれの転がり接触面が所要の曲面に形成されるようにしてもよい。いずれの場合でも、各ピンの転がり接触面形状がそれぞれ2種類(例えば相対的に曲率が大のものと相対的に曲率が小のもの)形成されることで、転がり接触移動の軌跡が相違するピンの組が2種類存在するようにしてもよい。第1ピンと第2ピンとの接触位置の軌跡は、例えば、インボリュート曲線とされる。第1ピンおよび第2ピンは、異なる断面形状であってもよく、同一形状であってもよい。
なお、この明細書において、リンクの長さ方向の一端側を前、同他端側を後としているが、この前後は便宜的なものであり、リンクの長さ方向が前後方向と常に一致することを意味するものではない。
この発明の動力伝達装置によると、ミスアライメントを利用して、適正なリンク間の摩擦力を得ることができ、リンクの摩耗の発生を抑え、しかも、リンク間に振動を抑止できる程度の摩擦力を生成することができる。
以下、図面を参照して、この発明の実施形態について説明する。以下の説明において、上下は、図5の上下をいうものとする。
この発明による動力伝達装置は、図1に示すように、固定シーブ(2a)および可動シーブ(2b)を有しエンジン側に設けられたドライブプーリ(2)と、固定シーブ(3b)および可動シーブ(3a)を有し駆動輪側に設けられたドリブンプーリ(3)と、両者間に架け渡された無端状動力伝達チェーン(1)とからなり、油圧アクチュエータによって可動シーブ(2b)(3a)を固定シーブ(2a)(3b)に対して接近・離隔させることにより、油圧でチェーン(1)をクランプし、このクランプ力によりプーリ(2)(3)とチェーン(1)との間に接触荷重を生じさせ、この接触部の摩擦力によりトルクを伝達する。
動力伝達チェーン(1)は、図3および図4に示すように、チェーン長さ方向に所定間隔をおいて設けられた前後挿通部(12)(13)を有する複数のリンク(11)と、チェーン幅方向に並ぶリンク(11)同士を長さ方向に屈曲可能に連結する複数のピン(第1ピン)(14)およびインターピース(第2ピン)(15)とを備えている。
チェーン(1)は、幅方向同位相の複数のリンクで構成されるリンク列を進行方向(前後方向)に3つ並べて1つのリンクユニットとし、この3列のリンク列からなるリンクユニットを進行方向に複数連結して形成されている。この実施形態では、リンク枚数が9枚のリンク列とリンク枚数が8枚のリンク列2つとが1つのリンクユニットとされている。
この動力伝達装置では、図2に示すように、インターピース(第2ピン)(15)がピン(第1ピン)(14)よりも短くされ、インターピース(15)の端面がプーリ(2)の固定シーブ(2a)および可動シーブ(2b)の各円錐状シーブ面(2c)(2d)に接触しない状態で、ピン(14)の端面がプーリ(2)の円錐状シーブ面(2c)(2d)に接触し、この接触による摩擦力により動力が伝達される。ピン(14)とインターピース(15)とは、上述のように、転がり接触移動するので、プーリ(2)のシーブ面(2c)(2d)に対してピン(14)はほとんど回転しないことになり、摩擦損失が低減し、高い動力伝達率が確保される。
図2において、実線で示した位置にあるドライブプーリ(2)の可動シーブ(2b)を固定シーブ(2a)に対して接近・離隔させると、チェーン(1)の巻き掛け径は、同図に鎖線で示すように、接近時には大きく、離隔時には小さくなる。ドリブンプーリ(3)では、図示省略するが、その可動シーブがドライブプーリ(2)の可動シーブ(2b)とは逆向きに移動し、ドライブプーリ(2)の巻き掛け径が大きくなると、ドリブンプーリ(3)の巻き掛け径が小さくなり、ドライブプーリ(2)の巻き掛け径が小さくなると、ドリブンプーリ(3)の巻き掛け径が大きくなる。この結果、変速比が1:1である状態(初期値)を基準にして、ドライブプーリ(2)の巻き掛け径が最小で、ドリブンプーリ(3)の巻き掛け径が最大であるU/D状態が得られ、また、ドライブプーリ(2)の巻き掛け径が最大で、ドリブンプーリ(3)の巻き掛け径が最小のO/D状態が得られる。
図5に示すように、リンク(11)の前挿通部(12)は、ピン(14)(実線で示す)が固定されるピン固定部(12a)およびインターピース(15)(二点鎖線で示す)が移動可能に嵌め合わせられるインターピース可動部(12b)からなり、後挿通部(13)は、ピン(14)(二点鎖線で示す)が移動可能に嵌め合わせられるピン可動部(13a)およびインターピース(15)(実線で示す)が固定されるインターピース固定部(13b)からなる。そして、チェーン幅方向に並ぶリンク(11)を連結するに際しては、一のリンク(11)の前挿通部(12)と他のリンク(11)の後挿通部(13)とが対応するようにリンク(11)同士が重ねられ、ピン(14)が一のリンク(11)の前挿通部(12)に固定されかつ他のリンク(11)の後挿通部(13)に移動可能に嵌め合わせられ、インターピース(15)が一のリンク(11)の前挿通部(12)に移動可能に嵌め合わせられかつ他のリンク(11)の後挿通部(13)に固定される。そして、このピン(14)とインターピース(15)とが相対的に転がり接触移動することにより、リンク(11)同士の長さ方向(前後方向)の屈曲が可能とされる。
ピン(14)を基準としたピン(14)とインターピース(15)との接触位置の軌跡は、インボリュート曲線とされており、この実施形態では、ピン(14)の接触面(14a)が、断面において半径Rb、中心Mの基礎円を持つインボリュート形状を有し、インターピース(15)の接触面(15a)が平坦面(断面形状が直線)とされている。これにより、各リンク(11)がチェーン(1)の直線部分から円弧部分へまたは円弧部分から直線部分へと移行する際、前挿通部(12)においては、インターピース(15)がインターピース可動部(12b)内を固定状態のピン(14)に対してその接触面(15a)がピン(14)の接触面(14a)に転がり接触(若干のすべり接触を含む)しながら移動し、後挿通部(13)においては、ピン(14)が固定状態のインターピース(15)に対してその接触面(14a)がインターピース(15)の接触面(15a)に転がり接触(若干のすべり接触を含む)しながらピン可動部(13a)内を移動する。なお、図5において、符号AおよびBで示す箇所は、チェーン(1)の直線部分においてピン(14)とインターピース(15)とが接触している線(断面では点)であり、AB間の距離がピッチで、Pはピッチ長を示している。
チェーン(1)は、必要な数のピン(14)およびインターピース(15)を台上に垂直状に保持した後、リンク(11)を1つずつあるいは数枚まとめて圧入していくことにより製造される。この圧入は、ピン(14)およびインターピース(15)の上下縁部とピン固定部(12a)およびインターピース固定部(13b)の上下縁部との間において行われており、その圧入代は0.005mm〜0.1mmとされている。こうして、組み立てられたチェーン(1)には予張力が付与される。
図6(a)は、変速比とミスアライメント量との関係を示すもので、同図に示すように、この動力伝達装置では、U/D状態において、ミスアライメントが0とされている。すなわち、図7(a)に示すように、ドライブプーリ(2)の巻き掛け径が最小で、ドリブンプーリ(3)の巻き掛け径が最大であるU/D状態で、ミスアライメントが0とされており、図7(b)に示す変速比が1:1である状態におけるミスアライメント量Mは、最大となっている。
動力伝達チェーン(1)における圧入時のリンク(11)の位置決めに際しては、図6の上側に示すように、ミスアライメントが0のときに所定の大きさGとなるように、リンク(11)間に隙間が設定されている。この隙間の大きさGは、動力伝達装置における最大のミスアライメント量を考慮して、1リンク当たりのミスアライメント量の10〜80%(より好ましくは20〜50%)の範囲内に設定されている。すなわち、リンク(11)のピッチ長をP(図5参照)、プーリの軸間距離をL(図7参照)として、0.1×M/(L/P)≦G≦0.8×M/(L/P)、より好ましくは、0.2×M/(L/P)≦G≦0.5×M/(L/P)とされている。このように隙間Gを設定した場合、ミスアライメントが小さいとき(U/DまたはO/Dの近傍)では、この隙間Gが維持されることによって、リンク(11)同士が接触することはない。そして、ミスアライメントが大きくなると(変速比1:1近傍)、リンク(11)はチェーン幅方向に変形し、この変形量がリンク(11)ごとに異なっているので、このときの隙間gはミスアライメント0の時の隙間Gとは異なるものとなり、リンク(11)同士で接触するものが出てくる。この結果、ミスアライメントが大きいときには、チェーン(1)全体としてのリンク間の摩擦力は、0ではなく、ある程度の大きさ(例えば、すべてのリンク(11)が接触するときの摩擦力の数分の1程度)を有している。したがって、チェーン(1)の弦振動に対しては、この摩擦力が抵抗力となって振動を減衰させることができ、一方、リンク間の隙間gは、0ではないため、リンク間に過大な接触圧が発生することはなく、リンク(11)の摩耗を抑えることができ、チェーン(1)の伝達効率を大幅に低下させることはない。
図1は、この発明による動力伝達装置を示す斜視図である。 図2は、動力伝達チェーンがプーリに取り付けられた状態を示す断面図である。 図3は、動力伝達チェーンの平面図である。 図4は、同拡大斜視図である。 図5は、リンクの拡大側面図である。 図6は、この発明の動力伝達装置におけるミスアライメントカーブおよびリンク間の隙間の様子を模式的に示す図である。 図7は、変速比の変化に伴うミスアライメントの変化を示す図である。
符号の説明
(1) 動力伝達チェーン
(2)(3) プーリ
(2a)(3b) 固定シーブ
(2b)(3a) 可動シーブ
(2c)(2d) 円錐状シーブ面
(11) リンク
(14) ピン(第1ピン)
(15) インターピース(第2ピン)

Claims (1)

  1. 円錐面状シーブ面をそれぞれ有する固定シーブおよび可動シーブからなるドライブプーリと、円錐面状シーブ面をそれぞれ有する固定シーブおよび可動シーブからなるドリブンプーリと、両プーリ間に巻き掛けられた動力伝達チェーンとを備え、動力伝達チェーンは、チェーン幅方向に並ぶリンク同士を連結するチェーン進行方向に並ぶ複数のピンを有し、リンクとピンとが所定位置で固定されることによってチェーン幅方向に並ぶリンクの位置決めがされている動力伝達装置において、
    プーリ間に生じるミスアライメントが、変速比が1:1のときに最大でアンダードライブのときに0とされているとともに、チェーン幅方向に並ぶリンクの隣り合うもの同士の間に隙間が設けられており、この隙間の大きさが、1リンク当たりのミスアライメント量の10〜80%の範囲内に設定されていることを特徴とする動力伝達装置。
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