WO2005000918A1 - 酸変性石油樹脂及び熱融着型路面区画線表示用材料 - Google Patents

酸変性石油樹脂及び熱融着型路面区画線表示用材料 Download PDF

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Susumu Shimada
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    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment
    • C08F8/46Reaction with unsaturated dicarboxylic acids or anhydrides thereof, e.g. maleinisation

Abstract

溶融粘度が低く、比較的低い温度で良好な流動性を示し、かつ、色調に優れ、耐熱色相安定性にも優れる熱融着型区画線標示用材料、該熱融着型区画線標示用材料に好適な酸変性石油樹脂、および該酸変性石油樹脂の製造方法を提供する。 炭素数4~6のオレフィン性不飽和炭化水素単量体単位を主体とする石油樹脂に、炭素数8以下のエチレン性不飽和カルボン酸またはその無水物に由来するカルボキシル基または酸無水物基を導入した酸変性石油樹脂であって、その溶融色相がガードナー色数で4以下、軟化点が60~130℃、かつ酸価が0.5mgKOH/g以上である酸変性石油樹脂。該酸変性石油樹脂、着色顔料および充填剤を含んでなる熱融着型路面区画線表示用材料である。

Description

明 細 書 酸変性石油樹脂及び熱融着型路面区画線表示用材料 [技術分野]
本発明は、 酸変性石油樹脂、 その製造方法およぴ熱融着型区画線標示用材料に 関する。 さらに詳しくは、 溶融粘度が低く、 比較的低い温度で良好な流動性を示 し、 かつ、 色調に優れ、 耐熱色相安定性にも優れる熱融着型区画線標示用材料、 該熱融着型区画線標示用材料に好適な酸変性石油樹脂、 および該酸変性石油樹脂 の製造方法に関するものである。
[背景技術]
従来、 横断歩道、 中央線、 外側線などの路面区画線標示用に使用される材料と して、 熱可塑性樹脂および着色顔料を必須成分とし、 その他必要に応じて、 充填 剤、 可塑剤、 安定剤、 酸化防止剤、 ガラスビーズなどを含有する熱融着型の材料 が用いられている。 このような熱融着型材料の熱可塑性樹脂としては、 石油系炭 化水素樹脂を不飽和カルボン酸またはその無水物で変性した樹脂 (例えば、 特公 昭 5 0— 3 9 4 5 1号公報、 特公昭 5 7— 2 8 4 2 9:号公報、 および特開昭 6 2 一 2 1 2 4 7 3号公報参照) が賞用されている。 „.
ところで、 上記のような熱融着型の区画線標示用材料を路面に施工するに際し ては、 溶融粘度が低く、 良好な流動性を示し、 比較的低い温度で施工できる材料 が要望されている。
これに対して本出願人は、 先に、 モノォレフィンと炭素数 4〜 5の鎖状共役ジ ェンとを酸性ハ口ゲン化金属触媒の存在下に、重合溶媒としてシクロォレフイン、 またはシクロォレフインを 5重量%以上含む炭化水素を用いてカチオン重合して 得られる軟化点 6 0〜1 3 0 °Cの炭化水素樹脂にカルボキシル基または酸無水物 基を導入した酸変性石油榭脂を配合した熱融着型路面区画線標示用材料を提案し た (特開平 1 1一 1 7 2 1 9 2号公報参照) 。
上記の酸変性石油樹脂を用いることで、溶融粘度が低く、良好な流動性を示し、 比較的低い温度で施工できる熱融着型区画線標示用材料が得られるものの、 複数 の施工場所で施工を行なう場合、 ひとつの施工場所から別の施工場所へ移動する 間に、 溶融状態の熱融着型区画線標示用材料が変色し、 その商品価値が著しく低 下してしまう (耐熱色相安定性に劣る。 ) 場合があった。
[発明の開示]
本発明の目的は、 上記事情に鑑み、 溶融粘度が低く、 比較的低い温度で良好な 流動性を示し、 かつ、 色調に優れ、 耐熱色相安定性にも優れる熱融着型区画線標 示用材料、 該熱融着型区画線標示用材料に好適な酸変性石油樹脂、 および該酸変 性石油樹脂の製造方法を提供することにある。
本努明者等は、 上記の課題を解決するために鋭意検討を進めた結果、 (A) 有 機アルミニウム化合物と、 (B ) 特定のハロゲン化炭化水素とを、 重合触媒とし て用いて、 飽和炭化水素溶媒および/または芳香族炭化水素溶媒中、 炭素数 4〜 6のォレフイン性不飽和炭化水素単量体を主体とする単量体を重合するに際して、 重合反応を開始した後に、 (A) の少なくとも一部おょぴ /または (B ) の少な くとも一部を反応器に添加して重合して得られた石油樹脂に、 炭素数 8以下のェ チレン性不飽和力ルポン酸またはその無水物を付加反応させて得られる、 特定範 囲の溶融色相、 軟化点および酸価を有する酸変性石油樹脂を用いると、 溶融粘度 が低く、 比較的低い温度で良好な流動性を示し、 かつ、 色調に優れ、 耐熱色相安 定性にも優れる熱融着型区画線標示用材料が得られることを見出し、 この知見に 基づいて、 本発明を完成するに至った。
かくして本発明によれば、 炭素数 4〜 6のォレフイン性不飽和炭化水素単量体 単位を主体とする石油樹脂に、 炭素数 8以下のエチレン性不飽和カルボン酸また はその無水物に由来するカルボキシル基または酸無水物基を導入した酸変性石油 樹脂であって、その溶融色相がガードナー色数で 4以下、軟化点が 6 0〜 1 3 0 °C、 かつ酸価が 0 . 5 m g K〇H/ g以上である酸変性石油樹脂が提供される。
また、 本発明によれば、 (A) 有機アルミニウム化合物と、 (B ) 3級炭素原 子にハロゲン原子が結合したハロゲン化炭化水素 (B 1 ) または炭素一炭素不飽 和結合に隣接する炭素原子にハ口ゲン原子が結合したハ口ゲン化炭化水素(B 2 ) とを、 重合触媒として用いて、 飽和炭化水素溶媒および Zまたは芳香族炭化水素 溶媒中、 炭素数 4 ~ 6のォレフイン性不飽和炭化水素単量体を主体とする単量体 を重合するに際して、 重合反応を開始した後に、 (A) の少なくとも一部および Zまたは (B ) の少なくとも一部を反応器に添カ卩して重合して得られた石油樹脂 に、 炭素数 8以下のエチレン性不飽和カルボン酸またはその無水物を付加反応さ せることを特徴とする前記の酸変性石油樹脂の製造方法が提供される。
さらに、 本発明によれば、 前記の酸変性石油樹脂、 着色顔料および充填剤を含 んでなる熱融着型路面区画線標示用材料が提供される。 [発明を実施するための最良の形態]
以下、 本発明について詳細に説明する。
(酸変性石油樹脂およびその製造方法)
本発明の酸変性石油榭脂は、 炭素数 4 ~ 6のォレフィン性不飽和炭化水素単量 体単位を主体とする石油樹脂に、 炭素数 8以下のエチレン性不飽和カルボン酸ま たはその無水物に由来するカルボキシル基または酸無水物基を導入した酸変性石 油樹脂であって、 その溶融色相がガードナー色数で 4以下、 軟ィヒ点が 6 0〜 1 3
0 °C、 かつ酸価が 0 . 5 m g K O H/ g以上のものである。
本発明の酸変性石油樹脂の原料となる石油樹脂は、 炭素数 4〜 6のォレフイン 性不飽和炭化水素単量体単位を主体とするものである。
炭素数 4〜 6のォレフィン性不飽和炭化水素単量体単位の含有量は、 好ましく は 9 0重量%以上、より好ましくは 9 5重量%以上、特に好ましくは 1 0 0重量% である。 この量が少なすぎると、 熱融着型路面区画線標示用材料としての耐候性 が劣る傾向にある。
炭素数 4〜 6のォレフイン性不飽和炭化水素単量体としては、 炭素数 4〜6の モノォレフィン性不飽和炭化水素およぴジォレフィン性不飽和炭化水素が挙げら れる。
炭素数 4〜 6のモノォレフィン性不飽和炭化水素としては、 例えば、 イソプテ ン、 1ーブテン、 2—ブテン、 1一ペンテン、 2 _ペンテン、 メチ /レブテン、 メ チルペンテン、 へキセンなどの鎖状モノォレフィン; シク口ペンテン、 メチノレシ クロペンテン、 シクロへキセンなどの環状モノォレフィン;などが挙げられる。 炭素数 4 〜 6のジォレブイン性不飽和炭化水素としては、 例えば、 1 , 3—ブ タジェン、 イソプレン、 1 , 3—ペンタジェン、 1 , 3 —へキサジェンなどの鎮 状共役ジェン;シクロペンタジェン、 メチルシクロペンタジェンなどの環状共役 ジェン: 1 , 2—ブタジエン、 1 , 4一ペンタジェンなどの非共役ジェン;など が挙げられる。
石油榭脂を製造する際の炭素数 4〜 6のォレフイン性不飽和炭化水素単量体の 使用量は、 単量体全量に対して、 好ましくは 9 0重量%以上、 より好ましくは 9 5重量%以上、 特に好ましくは 1 0 0重量%である。 この量が少なすぎると、 熱 融着型路面区画線標示用材料としての耐候性が劣る傾向にある。
炭素数 4 〜 6のモノォレフィン性不飽和炭化水素と炭素数 4〜 6のジォレフィ ン性不飽和炭化水素との比率は、 重量比で、 2 0ダ8 0 〜 8 0ノ2 0、 より好ま しくは 2 5 7 5〜 7 5ノ2 5の範囲にあることが好ましい。
軟化点 6 0 〜 1 3 0 °Cの酸変性石油樹脂を効率よく得るために、 炭素数 4 〜 6 のォレフイン性不飽和炭化水素単量体全量に対して、 1 , 3—ペンタジェンを 2 5〜 7 5重量%の範囲で含むことが好ましい。
本発明の酸変性石油樹脂の原料となる石油樹脂は、 炭素数 4〜 6のォレフィン 性不飽和炭化水素単量体と共重合可能な他の単量体単位を含有していてもよい。 その含有量は、好ましくは 1 0重量%以下、より好ましくは 5重量%以下である。 この量が多すぎると、 熱融着型路面区画線標示用材料としての耐候性が劣る傾向 にめる。
炭素数 4 〜 6のォレフイン性不飽和炭化水素単量体と共重合可能な他の単量体 としては、 例えば、 スチレン、 α—メチルスチレン、 ρ—メチルスチレン、 ェチ ルスチレン、 tーブチルスチレンなどの芳香族ビュル単量体; 2 , 4 , 4一トリ メチルー 1一ペンテン、 2 , 4 , 4一トリメチルー 2—ペンテン、 ヘプテン、 ォ クテンなどの炭素数 7以上の鎖状モノォレフィン;メチルシクロへキセン、 ジシ クロペンタジェン、 インデン、 クマロンなどが挙げられる。
石油樹脂を製造する際の他の単量体の使用量は、 単量体全量に対して、 好まし くは 1 0重量%以下、より好ましくは 5重量%以下である。この量が多すぎると、 熱融着型路面区画線標示用材料としての耐候性が劣る傾向にある。
本発明の酸変性石油樹脂は、 前記の石油樹脂に、 炭素数 8以下のエチレン性不 飽和カルボン酸またはその無水物に由来する力ルポキシル基または酸無水物基を 導入したものである。
炭素数 8以下のエチレン性不飽和カルボン酸またはその無水物としては、 例え ば、 アクリル酸、 メタクリル酸、 クロトン酸、 ェタクリル酸などのエチレン性不 飽和モノカルボン酸;マレイン酸、 フマル酸、 ィタコン酸、 シトラコン酸、 無水 マレイン酸、 無水ィタコン酸、 無水シトラコン酸などのエチレン性不飽和多価力 ルボン酸およびその無水物;マレイン酸モノメチル、 フマル酸モノェチルなどの ェチレン性不飽和多価力ルボン酸の部分ェステル;などが挙げられる。なかでも、 炭素数 8以下のエチレン性不飽和多価カルボン酸およびその無水物が好ましく、 炭素数 8以下のエチレン性不飽和多価カルボン酸の無水物がより好ましく、 無水 マレイン酸が特に好ましい。
酸変性石油樹脂の溶融色相は、 ガードナー色数で 4以下、 好ましくは 3以下で ある。 この数値が 4を超えると、 耐熱色相安定性に劣る。
酸変性石油樹脂の軟化点は、 60〜 130 °C、 好ましくは 80〜 120 °Cであ る。 軟ィ匕点が低いと、 熱融着型区画線標示用材料に用いた場合に、 耐汚染性に劣 るので不適である。軟ィヒ点が高いと、熱融着型区画線標示用材料に用いた場合に、 流動性に劣る。
酸変性石油樹脂の重量平均分子量は、 好ましくは 1, 000〜 10, 000、 より好ましくは 1, 200〜6, 000である。 この範囲にあれば、 流動性と骨 材の分散性により優れる熱融着型区画線標示用材料が得られる。
酸変性石油樹脂における重量平均分子量 (Mw) と数平均分子量 (Μη) との 比 (M /Mn) は、 1 · 2〜4であることが好ましく、 1. 5〜3. 5である ことがより好ましい。 この比が上記範囲にあると、 溶融粘度が低く流動性に優れ る熱融着型区画線標示用材料が得られる。
酸変性石油樹脂の酸価は、 0. 5mgKOHZg以上、 好ましくは 0. 5〜2 5mgKOH/g、 より好ましくは 1〜2 OmgKOHZgである。 酸価が低い と、 熱融着型区画線標示用材料に用いた場合に、 流動性に劣る。 酸価が高すぎる 酸変性石油樹脂は、 その溶融色相が高くなる傾向にある。
本発明の酸変性石油樹脂の製造方法は、 (A)有機アルミニウム化合物と、 (B ) 3級炭素原子にハロゲン原子が結合したハロゲン化炭化水素 (B 1 ) または炭素 一炭素不飽和結合に隣接する炭素原子にハロゲン原子が結合したハロゲン化炭化 水素 (B 2 ) とを、 重合触媒として用いて、 飽和炭化水素溶媒および/または芳 香族炭化水素溶媒中、 炭素数 4〜 6のォレフィン性不飽和炭化水素単量体を主体 とする単量体を重合するに際して、 重合反応を開始した後に、 (A) の少なくと も一部および/ /または (B ) の少なくとも一部を反応器に添加して重合して得ら れた石油樹脂に、 炭素数 8以下のエチレン性不飽和カルボン酸またはその無水物 を付加反応させることを特徴とする。
重合触媒としては、 (A) 有機アルミニウム化合物と、 (B ) 3級炭素原子に ハロゲン原子が結合したハロゲン化炭化水素 (B 1 ) または炭素一炭素不飽和結 合に隣接する炭素原子にハロゲン原子が結合したハロゲン化炭化水素 (B 2 ) で あるハロゲン化炭化水素と、 を用いる。
有機アルミニウム化合物 (A) としては、 例えば、 トリメチルアルミニウム、 トリェチルアルミニウム、 トリブチルアルミニウム、 トリイソブチルアルミ-ゥ ムなどのアルキルアルミニウム化合物;ェチルアルミニウムジクロライド、 ェチ ルァノレミニゥムジブロマイド、 ジェチノレアノレミニゥムクロライド、 ジェチノレアノレ ミニゥムブロマイド、 ェチノレアノレミエゥムセスキク口ライ ド、 ェチルァノレミ-ゥ ムセスキブロマイドなどのハロゲン化アルキルアルミニウム化合物;などが挙げ られる。 上記の有機アルミニウム化合物 (A) は、 単独で用いても、 2種以上を 組み合わせて用いてもよい。
なかでも、 ノヽロゲン化アルキルアルミニウム化合物が好ましく、 ェチルアルミ 二ゥムジクロライド、 ジェチルアルミニウムクロライ ド、 ェチルアルミニウムセ スキクロライドがより好ましく、 ェチルアルミニウムセスキク口ライドが特に好 ましく使用できる。
(A) の使用量は、 重合に使用する単量体混合物 1 0 0重量部に対し、 好まし くは 0 . 0 5〜1 0重量部、 より好ましくは 0 . 1〜5重量部である。 この量が 少ないと重合収率が低下して生産性に劣り、 逆に多いと得られる酸変性石油樹脂 の溶融色相が高くなる傾向がある。
( B ) ハロゲン化炭化水素は、 3級炭素原子にハロゲン原子が結合したハロゲ ン化炭化水素 (B 1 ) または炭素一炭素不飽和結合に隣接する炭素原子にハロゲ ン原子が結合したハロゲン化炭化水素 (B 2 ) である。 (A) 有機アルミニウム 化合物と前記の (B ) ハロゲン化炭化水素とを併用することにより、 重合活性が 著しく向上する。
ハロゲン化炭化水素 (B 1 ) としては、 例えば、 t一ブチルクロライド、 t一 ブチノレブロマイ ド、 2—クロロー 2—メチノレブタン、 トリフヱニノレメチノレクロラ ィドなどが挙げられる。なかでも、 t一ブチルクロライドが好ましく使用できる。 炭素一炭素不飽和結合に隣接する炭素原子にハロゲン原子が結合したハロゲン 化炭化水素 (B 2 ) における不飽和結合としては、 炭素—炭素 2重結合および炭 素一炭素 3重結合が挙げられ、 芳香族環における炭素一炭素 2重結合も含む。 ハロゲン化炭化水素 (B 2 ) としては、 例えば、 ベンジルクロライド、 ベンジ ノレブロマイ ド、 (1一クロロ工チ /レ) ベンゼン、 ァリスレクロライ ド、 3—クロ口 一 1一プロピン、 3—クロロー 1ーブテン、 3—クロロー 1ーブチン、 ケィ皮ク 口ライドなどが挙げられる。 なかでも、 ベンジルクロライドが好ましく使用でき る。
上記 (B ) は、 単独で用いても、 2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(B ) の使用量は、 (A) に対するモル比で、 好ましくは 0 . 0 5〜5 0、 よ り好ましくは 0 . 1〜1 0の範囲である。 この使用量が少ないと重合収率が低下 して生産性が劣り、 逆に多いと得られる酸変性石油樹脂の溶融色相が高くなる傾 向がある。
本発明の製造方法においては、 重合反応を開始した後に、 (A) 有機アルミ- ゥム化合物の少なくとも一部および/または (B ) ハロゲン化炭化水素の少なく とも一部を反応器に添加して重合することが必須である。
(A) および (B ) の全量を反応器に一括で添加して重合反応を開始すると、 反応が暴走し、 反応熱の除去が困難になり易く、 得られる酸変性石油樹脂の溶融 色相が高くなる。
重合反応が開始した後に、 添加する (A) の割合は、 重合に使用する (A) 全 量に対して、 好ましくは 50重量%以上、 より好ましくは 70重量%以上、 特に 好ましくは 90重量%以上である。
重合反応が開始した後に、 添加する (B) の割合は、 重合に使用する (B) 全 量に対して、 好ましくは 50重量。 /0以上、 より好ましくは 70重量。 /0以上、 特に 好ましくは 90重量%以上である。
(A) および (B) の添加方法としては、 以下の 3つの方法が挙げられる。
(1) (A) を反応器に全量添加し、 重合反応が開始した後、 (B) の少なくと も一部を反応器に添加する方法。
(2) (B) を反応器に全量添カ卩し、 重合反応が開始した後、 (A) の少なくと も一部を反応器に添加する方法。
(3) (A) の一部および Zまたは (B) の一部を反応器に添加し、 重合反応が 開始した後、 (A) の残部と (B) の残部とを、 反応器に添加する方法。
重合反応を開始した後に、 (A) 有機アルミニウム化合物の少なくとも一部お よび Zまたは (B) ハロゲン化炭化水素の少なくとも一部の反応器への添加方法 としては、 分割して添加する方法および連続的に添加する方法が挙げられる。 な かでも、 より溶融色相の低い酸変性石油榭脂が製造できる点で、 連続的に添加す る方法が好ましい。連続添加する際の添加速度は、一定でも、変化させてもよい。
(A) の少なくとも一部および Zまたは (B) の少なくとも一部を反応器に添 加する際には、 該成分を重合で使用する溶媒で希釈して添加することもできる。 飽和炭化水素溶媒としては、 例えば、 n—ペンタン、 n—へキサン、 2—メチ ノレペンタン、 3—メチノレペンタン、 n—ヘプタン、 2—メチノレへキサン、 3—メ チルへキサン、 3—ェチルペンタン、 2, 2—ジメチルペンタン、 2,3—ジメチ ルペンタン、 2,4 _ジメチルペンタン、 3,3—ジメチルペンタン、 2,2,3—ト リメチルブタン、 2, 2, 4—トリメチルペンタンなどの炭素数 5〜 10の鎖状飽 和炭化水素;シクロペンタン、 シクロへキサン、 シクロヘプタン、 シクロォクタ ンなどの炭素数 5〜 10の環状飽和炭化水素が挙げられる。
芳香族炭化水素溶媒としては、 例えば、 ベンゼン、 トルエン、 キシレンなどの 炭素数 6〜10の芳香族炭化水素が挙げられる。
上記の溶媒は、 単独で使用しても、 2種以上を混合して使用してもよい。 混合 して使用する場合、 その量比は適宜選択することができる。
上記の溶媒は、溶融色相がより低い酸変性石油樹脂が得られる点で、塩素原子、 臭素原子などのハロゲン置换基を有さないものであることが好ましい。
上記溶媒の使用量は、 単量体混合物 1 0 0重量部当り、 好ましくは 1 0〜 1 0 0 0重量部、 より好ましくは 5 0〜 5 0 0重量部である。 この量が多いと生産性 に劣り、 逆に少ないと反応熱の除熱が困難となると共に、 得られる酸変性石油榭 脂の溶融色相が高くなる傾向にある。
上記溶媒は、予めその全量を反応器に添加しても、その一部を反応器に添加し、 重合を開始した後に残部を添加してもよい。
本努明の方法においては、 単量体混合物の一部を反応器に添カ卩し、 重合反応を 開始した後に、 残部を反応器に添加して重合することが好ましい。 重合反応を開 始する前に添加する単量体混合物の量は、 単量体混合物全量に対して、 好ましく は 1〜 5 0重量%、 より好ましくは 5〜 3 0重量0 /。である。
重合反応を開始した後に添加する残部の添加方法は、 分割して添加する方法で も、 連続的に添加する方法でもよい。 なかでも、 反応温度の制御がし易く、 溶融 色相の低い酸変性石油樹脂を製造しやすい点で、 連続的に添加する方法が好まし く採用できる。 連続的に添加する場合の添加速度は、 一定であっても、 変化させ てもよい。
単量体混合物の反応器への添加方法は、反応器に各単量体を別々に添加しても、 予め混合したものを添加してもよく、 重合に使用する溶媒で希釈して添加しても よい。
重合反応を開始する前に、 反応器に添加する単量体としては、 環状モノォレフ インが好ましく挙げられる。 その添加量は、 予め反応器に添加されている溶媒 1 0 0重量部に対して、 5〜5 0重量部の範囲であることが好ましい。
単量体混合物の一部を反応器に添加し、 重合反応を開始した後に、 その残部を 反応器に連続的に添加して重合する場合、その連続添加の開始時点と終了時点に、
(A) の少なくとも一部および Zまたは (B ) の少なくとも一部の連続添加の開 始時点と終了時点を、 それぞれ、 合わせることが好ましい。
重合温度は、 通常、 一 2 0〜1 0 0 °C、 より好ましくは 0〜8 0 °Cである。 重 合温度が低すぎると重合活性が低下して生産性に劣り、 逆に高すぎると酸変性石 油樹脂の溶融色相が高くなる傾向にある。
重合反応時の圧力は、 大気圧下でも加圧下でもよい。
反応時間は、 適宜選択できるが、 通常、 3 0分間〜 1 2時間、 好ましくは 1〜 6時間である。
上記のように重合反応を行い、 所望の重合転化率で、 メタノール、 アンモニア 水溶液などの重合停止剤を添加して、 重合反応を停止する。 なお、 重合停止剤を 添加して、 重合触媒を不活性化した際に生成する、 溶媒に不溶な触媒残渣をろ過 により除去してもよい。
重合反応停止後、 未反応の単量体と溶媒とを除去し、 さらに水蒸気蒸留などに より低分子量のオリゴマー成分を除去し、 冷却することにより、 固体状の石油樹 脂が得られる。
得られた石油樹脂には、 老化防止剤、 紫外線吸収剤、 ワックスなどの添加剤を 所望により添加してもよい。
以上のようにして得られた石油樹脂に、 炭素数 8以下のエチレン性不飽和カル ボン酸またはその無水物を付加反応させる。 固形状の石油樹脂を取得することな く、 溶融状態の石油樹脂を得た後、 弓 iき続き該付加反応を行なうこともできる。 炭素数 8以下のェチレン性不飽和カルボン酸またはその無水物は、 前述したと おりである。
付加反応の方法としては、 例えば、 グラフト重合する方法、 熱付加反応、 いわ ゆるディールス ·アルダー反応ゃェン付加反応による方法が採用できる。 具体的 には、 石油樹脂と炭素数 8以下のエチレン性不飽和カルボン酸またはその無水物 とを、 溶媒の不在下または存在下で、 ラジカル発生剤の不在下または存在下の条 件で、 通常、 加熱することにより行なうことができる。 なかでも、 溶媒おょぴラ ジカル発生剤の不在下で、 石油樹脂と炭素数 8以下のエチレン性不飽和カルボン 酸またはその無水物とを加熱する方法が好ましく採用できる。
付加反応の際に使用できる溶媒としては、 付加反応を阻害しないものであれば 特に限定されないが、 例えば、 前述の石油樹脂の製造において使用する溶媒を例 示することができる。 ラジカル発生剤としては、 例えば、 ジ-- t e r t—ブチルバ一ォキシド、 ジク ミノレパーォキシド、 ベンゾィノレパーォキシド, t e r t—ブチノレパーォキシドべ ンゾエート, メチルェチルケトンパーォキシドなどの過酸化物;ァゾビスィソプ チ口 -トリルなどのァゾ化合物;などが挙げられる。
炭素数 8以下のエチレン性不飽和カルボン酸またはその無水物の使用量は、 付 加反応効率を考慮して、 得られる酸変性石油樹脂の酸価が所望に範囲となるよう に適宜調節すればよいが、 石油樹脂 1 0 0重量部に対して、 好ましくは 0 . 1〜 5重量部、 より好ましくは 0 . 2〜4重量部である。
反応温度は、 好ましくは 1 5 0〜3 0 0 °C、 より好ましくは 1 8 0〜 2 7 0 °C である。 反応温度が低すぎると反応効率に劣るので、 生産性が悪化する傾向があ り、逆に髙すぎると、得られた酸変性石油榭脂の溶融色相が高くなる傾向がある。 反応時間は、 得られる酸変性石油榭脂の酸価が所望の範囲になるように適宜選 択すればよいが、 好ましくは 1 0分間〜 1 0時間、 より好ましくは 3 0分間〜 5 時間である。
未反応の炭素数 8以下のエチレン性不飽和カルボン酸またはその無水物を多量 に含んでいたり、 溶媒を含んでいたりする場合には、 加熱状態で、 減圧下および
Zまたは窒素やヘリゥムなどの不活性ガスを吹き込んで、 溶媒や未反応物を除去 することもできる。
以上のように付加反応させた後、 冷却することにより固形状の酸変性石油樹脂 が得られる。 得られた酸変性石油樹脂には、 老化防止剤、 紫外線吸収剤、 ヮック スなどの添加剤を所望により添加してもよい。
また、 さらに所望により、 得られた酸変性石油樹脂に、 メタノール、 エタノー ル、 エチレングリコール、 プロピレングリコ一ルなどのアルコール類によるエス テル化反応;メチルァミン、 エチレンジァミンなどの有機アミンゃアンモニアに よるアミ ド化反応;ナトリウム、 カリウム、 カルシウム、 マグネシウムなどのァ ルカリ金属またはアル力リ土類金属による塩形成反応;などを行なうこともでき る。
本発明の酸変性石油樹脂は、例えば、粘接着剤用の粘着付与剤、ゴム用改質剤、 〔質剤、 塗料やインキ用のビヒクル、 熱融着型区画線標示用材料の 粘結剤などとして好適に使用できる。 なかでも、 熱融着型区画線標示用材科の粘 結剤として、 特に好適に使用できる。
(熱融着型路面区画線標示用材料)
本発明の熱融着型路面区画線標示用材料は、 前記の酸変性石油樹脂、 着色顔料 および充填剤を含んでなる。
酸変性石油樹脂の配合量は、 熱融着型路面区画線標示用材料中、 好ましくは 5 〜 4 0重量%、 より好ましくは 1 0〜 2 0重量%である。
着色顔料としては、 例えば、 二酸化チタン、 亜鉛華、 リ トボン、 鉛白等の白色 顔料;黄鉛、 耐熱黄鉛、 有機系黄色顔料等の黄色顔料が挙げられる。 着色顔料の 配合量は、 熱融着型路面区画線表示用材料中、 1〜1 0重量%が好ましく、 2〜 6重量%がより好ましい。 着色顔料の配合量がこの範囲であれば、 昼間、 夜間と も視認性が良好である。
充填剤としては、 例えば、 炭酸カルシウム、 寒水石、 タルク、 溶融アルミナ等 従来から用いられているものが使用できる。 その配合量は、 熱融着型路面区画線 標示用材料中、 好ましくは 2 5〜 8 0重量%、 より好ましくは 3 0〜 7 0重量% である。
本発明の熱融着型路面区画線標示用材料には、 上記の成分以外に、 本発明の酸 変性石油樹脂以外の粘結樹脂、可塑剤、反射材、無機繊維、有機繊維、蓄光顔料、 蛍光顔料、 夜光顔料、 沈降防止剤、 流動性改良剤、 老化防止剤、 紫外線吸収剤な どを配合してもよい。
本発明の酸変性石油樹脂以外の粘結樹脂としては、 例えば、 従来公知の生ロジ ン、マレイン化ロジン、マレイン化ロジンエステル樹脂、水添ロジン、石油樹脂、 水添石油樹脂、 テルペン樹脂などが挙げられる。
可塑剤としては、例えば、アマ二油、綿実油、大豆油、 ヒマシ油などの天然油; フタル酸ェステル、ァジピン酸ェステルなどのエステル系合成油;ポリブテン油、 ポリブタジェン油、 ポリペンタジェン油などのポリマー油;液状炭化水素樹脂、 液状テルペン榭脂、 液状ロジンなどの液状樹脂;ナフテン系プロセス油、 芳香族 系プロセス油、 パラフィン系プロセス油などの鉱油;アルキッド榭脂、 キシレン 樹脂などが挙げられる。 その配合量は、 熱融着型路面区画線表示用材料中、 好ま しくは 0. 5〜5重量°/0、 より好ましくは 1〜4重量%である。 可塑剤の配合量 がこの範囲であれば、 施工し易く、 低温時の可とう性、 乾燥性および汚染性も良 好である。
反射材としては、 主にガラスビーズが用いられる。 ガラスビーズの粒径は、 好 ましくは 0. :!〜 3mm、 より好ましくは 0. 5〜2mmである。 粒径がこの範 囲であれば、 視認性に優れる。
反射材の配合量は、 熱融着型路面区画線標示用材料中、 好ましくは 5〜 30重 量%、 より好ましくは 10〜20重量%である。 配合量がこの範囲にあれば、 施 ェし易く、 夜間での視認性にも優れて 、る。
経日での視認性を向上させる目的でガラスカレット (粒径 0. l〜3mm程度) を混合しても良い。
本発明の熱融着型路面区画線標示用材料は、 通常、 施工現場に運搬された後、 加熱ニーダーなどの加熱溶融混練装置を用いて、 1 70〜210°Cで溶融混練さ れる。 得られた溶融物は、 平滑表示 ·区画線用施工機を用いて、 溶融状態で道路 上に施工される。 施工にあたり、 予め道路表面に下地処理を施すこともできる。 本発明の熱融着型路面区画線標示用材科は、 溶融粘度が低く、 比較的低い温度 で良好な流動 1·生を示し、かつ、色調に優れ、耐熱色相安定性にも優れているので、 路面への施工がし易く、 溶融状態で長時間貯蔵した場合においても施工が可能と なる。 また、 本発明の酸変性石油樹脂を使用すれば、 比較的高価な着色顔料の使 用量を減量して熱融着型路面区画線標示用材料を調製することもできる。
[実施例]
以下に、 実施例および比較例を挙げて本発明を具体的に説明するが、 本発明は これらの実施例に限定されるものではない。 なお、 例中の部おょぴ%は、 特に断 りのない限り重量基準である。
評価は以下に示すように行なった。
[酸変性石油樹脂の物性評価]
(1) 溶融色相
石油樹脂を 1 50°Cで溶融し、 この溶融物の色相を J I S K 0071 -2 に従い測定し、 ガードナー色数で示す。
(2) 溶液色相
石油樹脂の 5 0%トルエン溶液を調製し、 この溶液の色相を J I S K 0 0 7 1 - 2に従い測定し、 ガードナー色数で示す。
(3) 軟化点 (。C)
J I S K 2 5 3 1によつて規定された環球法により測定した。
(4) 重量平均分子量および分子量分布
ゲル 'パーミエーシヨン · クロマトグラフィ一分析し、 標準ポリスチレン換算 値の重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Μη) を求め、分子量分布は、 重量平均分子量 (Mw) と数平均分子量 (Mn) との比 (MwZMn) で示す。
[熱融着型路面区画線表示用材料の物性評価]
(5) 溶融粘度
配合物を 1 8 0°Cで 3 0分間加熱溶融して均一な混合物とし、 BM型粘度計(ブ ルックフィールド社製) により 4番ローターを使用し、 回転数6 r pmと 6 0 r pmの 2点について、 1 8 0°Cにおける溶融粘度 (単位: mP a · s ) を測定し た。
(6) 流動性
底部に直径 8 mmの穴を有する内径 3 0mm, 深さ 5 Ommのステンレス製容 器に手で保持するための柄を取り付けた、フォ一ドカップと称する治具を用いて、 1 8 0°Cに調節された配合物をフォードカップにいっぱいになるまで入れる。 フ オードカップを持ち上げたときから、 フォードカップを上から視いてカツプ底部 の穴がみえる迄に要する時間 (単位:秒) を測定して流動性を評価した。 数値が 小さい程、 流動性に優れる。
(7) 骨材沈降性
1 0 0 c cのガラスビーカーに 1 8 0°Cで加熱混合された配合物を入れ、 2 3 0°Cに調節されたオーブン中に 1時間静置したのち冷却し、 固化した配合物を上 下方向に切断して、 ガラスビーズ、 粗粒炭酸カルシウムなどの骨材が含まれてい ない上層部の厚みを測定し、 配合物全体の厚みに対する百分率で表示することに より、 骨材の沈降性を評価した。 数値が小さい程、 骨材沈降性に優れている。 (8) 圧縮強度
テンシロン圧縮強度計 (インストロン型) を用いて、 圧縮速度 30mmZ分、 温度 20°Cの条件下で圧縮試験を行ない、 圧縮強度 (単位: kN/cm2) を測 定した。
(9) 黄色度
J I S K 5665に定められた方法に従って、 黄色度を測定した。 数値が 小さい程、 色調に優れている。
(10) 耐熱色相安定性
配合物を 220°Cで溶融混練しながら、 経時で、 配合物の黄色度を測定し、 黄 色度が 0. 1に達するまでに要する時間を求めた。 この時間が長い程、 耐熱色相 安定性に優れている。
(実施例 1 )
反応器にシクロペンタン 78部、 シクロへキセン 22部おょぴェチルアルミ- ゥムセスキク口ライド (EASC) 全使用量 (1. 2部) に対して 2倍モルに相 当する量の t ·プチルクロライドを仕込み、 50°Cに昇温した後、 EAS C 0. 1
2部 (全使用量の 10%) を添加した。
引き続き、 1,3—ペンタジェン 57部、 シクロペンテン 16部および炭素数 4
〜 6の鎖状モノォレフィン化合物の混合物 (1一ペンテン、 2—ブテン、 メチル ブテンなどを含む。 ) 27部からなる単量体混合物と、 EASC 1. 08部 (全 使用量の 90%) とを、 それぞれ、 別のラインを通して、 60分に亘り、 反応器 に連続的に添加しながら重合を行なった。 単量体混合物の添加を完了した後、 さ らに 50 °Cで 10分間、 後反応を行なつた。
次いで、 メタノールとアンモニア水の混合物を反応器に添カ卩して、 重合反応を 停止した。 この時の重合転化率は 81%であった。
重合停止により生成した沈殿物をろ過により除去した後、 得られた重合体溶液 を蒸留釜に仕込み、窒素雰囲気下で加熱し、重合溶媒と未反応単量体を除去した。 次いで、 240°C以上で、 飽和水蒸気を吹き込みながら、 低分子量のオリゴマー 成分を除去した。
その後、溶融状態の樹脂 100部に対して、酸変性剤として無水マレイン酸 0. 4部を添加して、 2 3 0 °Cにて 1時間付加反応させ、老化防止剤として 2 , 6—ジ 一 t一プチルー p—タレゾール 0 . 3部を添カ卩して、 混合した。 蒸留釜から溶融 状態の樹脂を取り出し、 室温まで放冷して、 酸変性石油榭脂 Aを得た。
酸変性石油樹脂 Aの物性を測定し、 その結果を表 1に示す。
酸変性石油樹脂 Aを 1 4部、 重質炭酸カルシウム 3 2 . 1部、 粗粒炭酸カルシ ゥム 3 2 . 1部、 二酸化チタン 5部、 ガラスビーズ 1 5部およぴ大豆油と大豆油 変性アルキッドの等量混合物 1 . 8部を、 1 8 0 °Cで 1 5分間混練して、 熱融着 型路面区画線表示用材料組成物を得だ。 この組成物の物性を測定し、 その結果を 表 1に示す。
(実施例 2 )
予め反応器に添加するシクロへキセン 2 2部を、 シクロペンテン 2 2部に変更 し、 t -ブチルクロライドに代えてべンジルクロライドを用いる以外は、実施例 1 と同様にして、 酸変性石油樹脂 Bを得た。 酸変性石油樹脂 Bの物性を測定し、 そ の結果を表 1に示す。
酸変性石油樹脂 Aに代えて、 酸変性石油樹脂 Bを用いる以外は、 実施例 1と同 様にして、 熱融着型路面区画線表示用材料組成物を調製した。 この組成物の物性 を測定し、 その結果を表 1に示す。
(実施例 3 )
反応器にシクロペンタン 7 8部およびシクロへキセン 2 2部を仕込み、 5 0 °C に昇温した後、 ェチルアルミニウムセスキク口ライド (E A S C ) 1 . 2部を添 加した。
引き続き、 1 , 3—ペンタジェン 5 7部、 シクロペンテン 1 6部および炭素数 4 〜 6の鎖状モノォレフィン化合物の混合物 (1一ペンテン、 2—ブテン、 メチル ブテンなどを含む。 ) 2 7部からなる単量体混合物と、 先に添加した E A S Cの 2倍モルに相当する量の t一プチルクロライドとを、 それぞれ、 別のラインを通 して、 6 0分に亘り、 反応器に連続的に添加しながら重合を行なった。 単量体混 合物の添加を完了した後、 さらに 5 0 °Cで 1 0分間、 後反応を行なった。
次いで、 メタノールとアンモニア水の混合物を反応器に添加して、 重合反応を 停止した。 この時の重合転化率は 8 0 %であった。 重合停止により生成した沈殿物をろ過により除去した後、 得られた重合体溶液 を蒸留釜に仕込み、窒素雰囲気下で加熱し、重合溶媒と未反応単量体を除去した。 次いで、 2 4 0 °C以上で、 飽和水蒸気を吹き込みながら、 低分子量のオリゴマー 成分を除去した。
その後、溶融状態の樹脂 1 0 0部に対して、酸変性剤として無水マレイン酸 0 . 4部を添加して、 2 3 0 °Cにて 1時間付加反応させ、老化防止剤として 2, 6—ジ 一 tーブチルー p—クレゾール 0 . 3部を添加して、 混合した。 蒸留釜から溶融 状態の樹脂を取り出し、 室温まで放冷して、 酸変性石油樹脂 Cを得た。
酸変性石油樹脂 Cの物性を測定し、 その結果を表 1に示す。
酸変性石油樹脂 Aに代えて、 酸変性石油樹脂 Cを用いる以外は、 実施例 1と同 様にして、 熱融着型路面区画線表示用材料組成物を調製した。 この組成物の物性 を測定し、 その結果を表 1に示す。
(比較例 1 )
E A S C 1 . 2部に代えて、塩化アルミニウム 1 . 2部を使用し、 t -ブチルク 口ライドの添加を行なわない以外は、 実施例 3と同様にして、 酸変性石油樹脂 D を得た。 酸変性石油樹脂 Dの物性を測定し、 その結果を表 1に示す。
石油樹脂 Aに代えて、 石油樹脂 Dを用いる以外は、 実施例 1と同様にして、 熱 融着型路面区画線表示用材料組成物を調製した。 この組成物の物性を測定し、 そ の結果を表 1に示す。 '
(比較例 2 )
反応器にシクロペンタン 7 8部およびシクロへキセン 2 2部を仕込み、 5 0 °C に昇温した後、 ェチルアルミニウムセスキク口ライド (E A S C ) 1 . 2部およ ぴ該 E A S Cの 2倍モルに相当する量の t -ブチルクロライドを添加した。
引き続き、 1 , 3—ペンタジェン 5 7部、 シクロペンテン 1 6部おょぴ炭素数 4 〜 6の鎖状モノォレフィン化合物の混合物 (1—ペンテン、 2—ブテン、 メチル ブテンなどを含む。 ) 2 7部からなる単量体混合物を、 6 0分に亘り、 反応器に 連続的に添加しながら重合を行なった。 単量体混合物の添加を完了した後、 さら に 5 0 で 1 0分間、 後反応を行なった。
次いで、 メタノールとアンモニア水の混合物を反応器に添加して、 重合反応を 停止した。 この時の重合転化率は 8 1 %であった。
重合停止により生成した沈殿物をろ過により除去した後、 得られた重合体溶液 を蒸留釜に仕込み、窒素雰囲気下で加熱し、重合溶媒と未反応単量体を除去した。 次いで、 2 4 0 °C以上で、 飽和水蒸気を吹き込みながら、 低分子量のオリゴマー 成分を除去した。
その後、溶融状態の樹脂 1 0 0部に対して、酸変性剤として無水マレイン酸 0 . 4部を添加して、 2 3 0 °Cにて 1時間付加反応させ、老化防止剤として 2, 6—ジ 一 tーブチルー p—クレゾール 0 . 3部を添加して、 混合した。 蒸留釜から溶融 状態の榭脂を取り出し、 室温まで放冷して、 酸変性石油樹脂 Eを得た。 酸変性石 油樹脂 Eの物性を測定し、 その結果を表 1に示す。
石油樹脂 Aに代えて、 石油樹脂 Eを用いる以外は、 実施例 1と同様にして、 熱 融着型路面区画線表示用材料組成物を調製した。 この組成物の物性を測定し、 そ の結果を表 1に示す。
Figure imgf000020_0001
表 1から次のようなことがわかる。
従来使用されている塩化アルミニウムを重合触媒として用いて製造した酸変性 石油榭脂 Dは、 その溶融色相が高く、 該榭脂を用いた熱融着型路面区画線表示用 材料は、 耐熱色相安定性に劣る (比較例 1 ) 。
ェチルアルミニウムセスキク口ライドおよび t -プチルクロライドを重合触媒 として用い、 それらの全量を一括で添加して製造した酸変性石油樹脂 Eは、 その 溶融色相が高く、 該榭脂を用いた熱融着型路面区画線表示用材料は、 耐熱色相安 定性に劣る (比較例 2 )。
これらの比較例に対して、 本発明の酸変性石油樹脂は、 その溶融色相が低く、 該樹脂を用いた熱融着型路面区画線表示用材料は、 溶融粘度が低く、 比較的低い 温度で良好な流動性を示し、かつ、色調に優れ、耐熱色相安定性に優れている (実 施例:!〜 3 ) 。 [産業上の利用可能性]
本発明によれば、 溶融粘度が低く、 比較的低い温度で良好な流動性を示し、 か つ、 色調に優れ、 耐熱色相安定性にも優れる熱融着型区画線標示用材料、 該熱融 着型区画線標示用材料に好適な酸変性石油樹脂、 およぴ該酸変性石油樹脂の製造 方法が提供される。

Claims

請求の範囲
1 . 炭素数 4〜 6のォレフイン性不飽和炭化水素単量体単位を主体とする石油樹 脂に、 炭素数 8以下のェチレン性不飽和力ルポン酸またはその無水物に由来する カルボキシル基または酸無水物基を導入した酸変性石油樹脂であって、 その溶融 色相がガードナー色数で 4以下、 軟化点が 6 0〜 1 3 0 °C、 かつ酸価が 0 . 5 m g K O H/ g以上である酸変性石油樹脂。
2 . (A) 有機アルミニウム化合物と、 (B ) 3級炭素原子にハロゲン原子が結 合したハロゲン化炭化水素 (B 1 ) または炭素一炭素不飽和結合に隣接する炭素 原子にハロゲン原子が結合したハロゲン化炭化水素 (B 2 ) とを、 重合触媒とし て用いて、 飽和炭化水素溶媒および Zまたは芳香族炭化水素溶媒中、 炭素数 4〜 6のォレフイン性不飽和炭化水素単量体を主体とする単量体を重合するに際して、 重合反応を開始した後に、 (A) の少なくとも一部および Zまたは (B ) の少な くとも一部を反応器に添加して重合して得られた石油樹脂に、 炭素数 8以下のェ チレン性不飽和カルボン酸またはその無水物を付加反応させることを特徴とする 請求の範囲第 1項記載の酸変性石油樹脂の製造方法。
3 . 請求の範囲第 1項記載の酸変性石油樹脂、 着色顔料および充填剤を含んでな る熱融着型路面区画線表示用材料。
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