JP2002348427A - 樹脂組成物およびトラフィックペイント - Google Patents
樹脂組成物およびトラフィックペイントInfo
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- JP2002348427A JP2002348427A JP2001157100A JP2001157100A JP2002348427A JP 2002348427 A JP2002348427 A JP 2002348427A JP 2001157100 A JP2001157100 A JP 2001157100A JP 2001157100 A JP2001157100 A JP 2001157100A JP 2002348427 A JP2002348427 A JP 2002348427A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 トラフィックペイントに好適な、無機骨材の
沈降防止効果と流動性とを併せ持つた樹脂組成物を提供
する。 【解決手段】 変性炭化水素樹脂とポリオレフィンとを
含有する樹脂組成物であって、前記変性炭化水素樹脂
が、シクロオレフィン含有量が5重量%以上である、シ
クロオレフィン、飽和脂肪族炭化水素混合重合溶媒中で
のカチオン重合により得られるモノオレフィン−共役ジ
エン共重合体樹脂に、不飽和カルボン酸または不飽和ジ
カルボン酸無水物を付加して得られる軟化点60〜13
0℃の樹脂であり、前記ポリオレフィンの重量平均分子
量が1,000〜5,000であり、前記変性炭化水素
樹脂100重量部に対する前記ポリオレフィンの配合量
が0.03〜2重量部であることを特徴とする樹脂組成
物。
沈降防止効果と流動性とを併せ持つた樹脂組成物を提供
する。 【解決手段】 変性炭化水素樹脂とポリオレフィンとを
含有する樹脂組成物であって、前記変性炭化水素樹脂
が、シクロオレフィン含有量が5重量%以上である、シ
クロオレフィン、飽和脂肪族炭化水素混合重合溶媒中で
のカチオン重合により得られるモノオレフィン−共役ジ
エン共重合体樹脂に、不飽和カルボン酸または不飽和ジ
カルボン酸無水物を付加して得られる軟化点60〜13
0℃の樹脂であり、前記ポリオレフィンの重量平均分子
量が1,000〜5,000であり、前記変性炭化水素
樹脂100重量部に対する前記ポリオレフィンの配合量
が0.03〜2重量部であることを特徴とする樹脂組成
物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラフィックペイ
ント(路面区画線標示材料)として有用な、変性炭化水
素樹脂を配合した樹脂組成物に関する。
ント(路面区画線標示材料)として有用な、変性炭化水
素樹脂を配合した樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、横断歩道、中央線、外側線などの
路面区画線標示用に使用されるトラフィックペイントと
して、熱可塑性樹脂および顔料を必須成分とし、その他
必要に応じて可塑剤、安定剤、酸化防止剤、骨材、ガラ
スビーズなどを含有する熱融着型の材料が用いられてい
る。このような熱融着型材料の熱可塑性樹脂成分として
は、石油系炭化水素樹脂を不飽和カルボン酸もしくはそ
の無水物で変性した樹脂(例えば、特公昭50−394
51号公報、特公昭57−28429号公報、特開昭6
2−212473号公報など)が使用されている。しか
しながら、路面に熱融着型トラフィックペイントを施工
するに際しては、トラフィックペイントの加熱溶融時間
をできるだけ短縮し、且つ加熱溶融されたトラフィック
ペイントの熱劣化を回避するために、溶融粘度が低く、
良好な流動性を示し、より低い温度で施工できる材料が
要望されている。
路面区画線標示用に使用されるトラフィックペイントと
して、熱可塑性樹脂および顔料を必須成分とし、その他
必要に応じて可塑剤、安定剤、酸化防止剤、骨材、ガラ
スビーズなどを含有する熱融着型の材料が用いられてい
る。このような熱融着型材料の熱可塑性樹脂成分として
は、石油系炭化水素樹脂を不飽和カルボン酸もしくはそ
の無水物で変性した樹脂(例えば、特公昭50−394
51号公報、特公昭57−28429号公報、特開昭6
2−212473号公報など)が使用されている。しか
しながら、路面に熱融着型トラフィックペイントを施工
するに際しては、トラフィックペイントの加熱溶融時間
をできるだけ短縮し、且つ加熱溶融されたトラフィック
ペイントの熱劣化を回避するために、溶融粘度が低く、
良好な流動性を示し、より低い温度で施工できる材料が
要望されている。
【0003】これに対して本発明者らは、先に、モノオ
レフィンと炭素数4〜5の鎖状共役ジエンとを酸性ハロ
ゲン化金属触媒の存在下に、重合溶媒としてシクロオレ
フィン、またはシクロオレフィンを5重量%以上含む炭
化水素を用いてカチオン重合して得られる軟化点60〜
130℃の炭化水素樹脂を配合した熱融着型材料が低溶
融粘度で、流動性が良く、比較的低い温度で施工できる
ことを開示した(特開平11−172193号公報)。
レフィンと炭素数4〜5の鎖状共役ジエンとを酸性ハロ
ゲン化金属触媒の存在下に、重合溶媒としてシクロオレ
フィン、またはシクロオレフィンを5重量%以上含む炭
化水素を用いてカチオン重合して得られる軟化点60〜
130℃の炭化水素樹脂を配合した熱融着型材料が低溶
融粘度で、流動性が良く、比較的低い温度で施工できる
ことを開示した(特開平11−172193号公報)。
【0004】このように、従来は、炭化水素樹脂の改良
は、主として溶融粘度の低い樹脂を得ることに主眼が置
かれてきた。しかし、溶融粘度の低い炭化水素樹脂を用
いたトラフィックペイントには、顔料や充填剤などの無
機骨材が沈降しやすいという欠点がある。このため、分
子量が大きく、溶融粘度の高い炭化水素樹脂の開発も試
みられている。例えば、特開昭56−43308号公報
には、高分子量の重合体を含有し、分子量分布の広い炭
化水素樹脂の製造方法として、鎖状共役ジオレフィンと
モノオレフィン性不飽和炭化水素をカチオン共重合する
に際して、あらかじめ単量体混合物の一部を重合したの
ち、鎖状共役ジオレフィンを添加して重合を行い、さら
に単量体混合物の残部を添加して重合を継続する方法が
提案されている。この方法によれば比較的分子量分布の
広い樹脂が得られるが、操作が込み入っているので工業
的製造には難点があった。
は、主として溶融粘度の低い樹脂を得ることに主眼が置
かれてきた。しかし、溶融粘度の低い炭化水素樹脂を用
いたトラフィックペイントには、顔料や充填剤などの無
機骨材が沈降しやすいという欠点がある。このため、分
子量が大きく、溶融粘度の高い炭化水素樹脂の開発も試
みられている。例えば、特開昭56−43308号公報
には、高分子量の重合体を含有し、分子量分布の広い炭
化水素樹脂の製造方法として、鎖状共役ジオレフィンと
モノオレフィン性不飽和炭化水素をカチオン共重合する
に際して、あらかじめ単量体混合物の一部を重合したの
ち、鎖状共役ジオレフィンを添加して重合を行い、さら
に単量体混合物の残部を添加して重合を継続する方法が
提案されている。この方法によれば比較的分子量分布の
広い樹脂が得られるが、操作が込み入っているので工業
的製造には難点があった。
【0005】一方、熱融着型トラフィックペイントにお
いては、無機骨材の沈降による施工の困難性、塗膜の汚
染、ヘアークラックなどの問題を解消するため、沈降防
止剤を配合して粘度を上げる手法も行われている。この
方法によると高粘度のペイントを扱うので作業性が劣る
ことが問題となる。ポリオレフィンなどの合成ワックス
系沈降防止剤を配合する提案(特公平2−37369
号)により、一定の効果がもたらされているが、粘度を
上げて十分な沈降防止効果を得ようとすると流動性が不
足した。
いては、無機骨材の沈降による施工の困難性、塗膜の汚
染、ヘアークラックなどの問題を解消するため、沈降防
止剤を配合して粘度を上げる手法も行われている。この
方法によると高粘度のペイントを扱うので作業性が劣る
ことが問題となる。ポリオレフィンなどの合成ワックス
系沈降防止剤を配合する提案(特公平2−37369
号)により、一定の効果がもたらされているが、粘度を
上げて十分な沈降防止効果を得ようとすると流動性が不
足した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、無機
骨材の沈降防止効果と流動性とを併せ持つ工業的製造に
適した樹脂組成物およびトラフィックペイントを提供す
ることにある。
骨材の沈降防止効果と流動性とを併せ持つ工業的製造に
適した樹脂組成物およびトラフィックペイントを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を達成すべく鋭意検討した結果、特定の溶媒を用いてカ
チオン重合して得られるモノオレフィン−共役ジエン共
重合体を酸変性した樹脂とポリオレフィン沈降防止剤と
を配合した組成物が上記目的を達成することを見出し、
この知見に基づいて、本発明を完成させるに至った。か
くして本発明によれば、(1)変性炭化水素樹脂とポリ
オレフィンとを含有する樹脂組成物であって、前記変性
炭化水素樹脂が、シクロオレフィン含有量が5重量%以
上である、シクロオレフィン、飽和脂肪族炭化水素混合
重合溶媒中でのカチオン重合により得られるモノオレフ
ィン−共役ジエン共重合体樹脂に、不飽和カルボン酸ま
たは不飽和ジカルボン酸無水物を付加して得られる軟化
点60〜130℃の樹脂であり、前記ポリオレフィンの
重量平均分子量が1,000〜5,000であり、前記
変性炭化水素樹脂100重量部に対する前記ポリオレフ
ィンの配合量が0.03〜2重量部であることを特徴と
する樹脂組成物、(2)前記モノオレフィン−共役ジエ
ン共重合体樹脂が、重合溶媒に供給される単量体中、炭
素数4〜10のモノオレフィン含有量が15〜80重量
%、炭素数4〜6の共役ジエン含有量85〜20重量%
であり、供給される単量体中のモノオレフィンの55重
量%以上および共役ジエンの45重量%以下を第1段階
として重合反応に供した後に、後続段階として残りのモ
ノオレフィンおよび共役ジエンを添加して重合して得ら
れるものである上記(1)記載の樹脂組成物、および、
(3)上記(1)または(2)記載の樹脂組成物を含有
するトラフィックペイント、が提供される。また、好ま
しい態様として、(4)前記変性炭化水素樹脂と前記ポ
リオレフィンとを溶融混合することを特徴とする上記
(1)または(2)記載の樹脂組成物、が提供される。
を達成すべく鋭意検討した結果、特定の溶媒を用いてカ
チオン重合して得られるモノオレフィン−共役ジエン共
重合体を酸変性した樹脂とポリオレフィン沈降防止剤と
を配合した組成物が上記目的を達成することを見出し、
この知見に基づいて、本発明を完成させるに至った。か
くして本発明によれば、(1)変性炭化水素樹脂とポリ
オレフィンとを含有する樹脂組成物であって、前記変性
炭化水素樹脂が、シクロオレフィン含有量が5重量%以
上である、シクロオレフィン、飽和脂肪族炭化水素混合
重合溶媒中でのカチオン重合により得られるモノオレフ
ィン−共役ジエン共重合体樹脂に、不飽和カルボン酸ま
たは不飽和ジカルボン酸無水物を付加して得られる軟化
点60〜130℃の樹脂であり、前記ポリオレフィンの
重量平均分子量が1,000〜5,000であり、前記
変性炭化水素樹脂100重量部に対する前記ポリオレフ
ィンの配合量が0.03〜2重量部であることを特徴と
する樹脂組成物、(2)前記モノオレフィン−共役ジエ
ン共重合体樹脂が、重合溶媒に供給される単量体中、炭
素数4〜10のモノオレフィン含有量が15〜80重量
%、炭素数4〜6の共役ジエン含有量85〜20重量%
であり、供給される単量体中のモノオレフィンの55重
量%以上および共役ジエンの45重量%以下を第1段階
として重合反応に供した後に、後続段階として残りのモ
ノオレフィンおよび共役ジエンを添加して重合して得ら
れるものである上記(1)記載の樹脂組成物、および、
(3)上記(1)または(2)記載の樹脂組成物を含有
するトラフィックペイント、が提供される。また、好ま
しい態様として、(4)前記変性炭化水素樹脂と前記ポ
リオレフィンとを溶融混合することを特徴とする上記
(1)または(2)記載の樹脂組成物、が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明では、モノオレフィン−共
役ジエン共重合体樹脂に不飽和カルボン酸またはその無
水物を付加して得られる軟化点60〜130℃の変性炭
化水素を使用する。変性前のモノオレフィン−共役ジエ
ン共重合体樹脂(以下、「未変性共重合体樹脂」と記す
ことがある。)は、特定の重合溶媒中で、モノオレフィ
ンと共役ジエンとをカチオン重合させて製造される。本
発明において、モノオレフィンと共役ジエンとをカチオ
ン重合させるのに用いられる重合溶媒は、シクロオレフ
ィンと飽和脂肪族炭化水素とからなる混合溶媒であり、
シクロオレフィン含有量が5重量%以上のものである。
本発明の効果を実質的に阻害しない範囲で、これら以外
の成分を含有していてもよい。例えば、重合後の重合溶
媒の再利用を繰り返すと、モノオレフィン、共役ジエン
などの単量体が混入する場合があるが、合計で2重量%
程度までの混入であれば、実質的に影響なく、未変性共
重合体樹脂の重合が可能である。前記シクロオレフィン
は、炭素数が、通常、4〜10、好ましくは5〜8のも
のが使用される。シクロオレフィンの具体例としては、
シクロヘキセン、メチルシクロヘキセン、シクロペンテ
ン、メチルシクロペンテンなどが挙げられ、なかでもシ
クロヘキセン、シクロペンテンが好ましい。また、シク
ロオレフィンと混合される前記飽和脂肪族炭化水素は、
炭素数5〜8のものが好ましく、n−ペンタン、n−ヘ
キサン、n−ヘプタン、シクロペンタン、シクロヘキサ
ン、イソペンタン、2−メチルペンタン、3−メチルペ
ンタン、2,2−ジメチルペンタン、2,2,3−トリ
メチルブタンなどが例示される。
役ジエン共重合体樹脂に不飽和カルボン酸またはその無
水物を付加して得られる軟化点60〜130℃の変性炭
化水素を使用する。変性前のモノオレフィン−共役ジエ
ン共重合体樹脂(以下、「未変性共重合体樹脂」と記す
ことがある。)は、特定の重合溶媒中で、モノオレフィ
ンと共役ジエンとをカチオン重合させて製造される。本
発明において、モノオレフィンと共役ジエンとをカチオ
ン重合させるのに用いられる重合溶媒は、シクロオレフ
ィンと飽和脂肪族炭化水素とからなる混合溶媒であり、
シクロオレフィン含有量が5重量%以上のものである。
本発明の効果を実質的に阻害しない範囲で、これら以外
の成分を含有していてもよい。例えば、重合後の重合溶
媒の再利用を繰り返すと、モノオレフィン、共役ジエン
などの単量体が混入する場合があるが、合計で2重量%
程度までの混入であれば、実質的に影響なく、未変性共
重合体樹脂の重合が可能である。前記シクロオレフィン
は、炭素数が、通常、4〜10、好ましくは5〜8のも
のが使用される。シクロオレフィンの具体例としては、
シクロヘキセン、メチルシクロヘキセン、シクロペンテ
ン、メチルシクロペンテンなどが挙げられ、なかでもシ
クロヘキセン、シクロペンテンが好ましい。また、シク
ロオレフィンと混合される前記飽和脂肪族炭化水素は、
炭素数5〜8のものが好ましく、n−ペンタン、n−ヘ
キサン、n−ヘプタン、シクロペンタン、シクロヘキサ
ン、イソペンタン、2−メチルペンタン、3−メチルペ
ンタン、2,2−ジメチルペンタン、2,2,3−トリ
メチルブタンなどが例示される。
【0009】重合溶媒におけるシクロオレフィンの含有
率は、5重量%以上、好ましくは7重量%以上、より好
ましくは10重量%以上である。シクロオレフィンの含
有率が小さすぎると、ゲル生成抑制効果および色相改善
効果が不十分となる。また、シクロオレフィンのみを重
合溶媒としても良いが、重合系の粘度が高くなる場合
は、上記の炭化水素を併存させることが好ましい。重合
溶媒の使用量は、通常、単量体の中のシクロオレフィン
を除くモノオレフィンと鎖状共役ジエンを含む単量体1
00重量部に対して、好ましくは20〜1,000重量
部、より好ましくは、50〜500重量部である。
率は、5重量%以上、好ましくは7重量%以上、より好
ましくは10重量%以上である。シクロオレフィンの含
有率が小さすぎると、ゲル生成抑制効果および色相改善
効果が不十分となる。また、シクロオレフィンのみを重
合溶媒としても良いが、重合系の粘度が高くなる場合
は、上記の炭化水素を併存させることが好ましい。重合
溶媒の使用量は、通常、単量体の中のシクロオレフィン
を除くモノオレフィンと鎖状共役ジエンを含む単量体1
00重量部に対して、好ましくは20〜1,000重量
部、より好ましくは、50〜500重量部である。
【0010】未変性共重合体樹脂重合用材料の中のモノ
オレフィンは、炭素数が、通常、4〜10、好ましくは
4〜8の鎖状、芳香族または環状モノオレフィンであ
る。上記モノオレフィンの具体例としては、イソブテ
ン、1−ブテン、2−ブテン、2−メチル−1−ブテ
ン、2−メチル−2−ブテン、1−ペンテン、2−ペン
テン、2−メチル−1−ペンテン、2−メチル−2−ペ
ンテン、2,4,4−トリメチル−1−ペンテン、ジイ
ソブチレン(2,4,4−トリメチル−1−ペンテンと
2,4,4−トリメチル−2−ペンテンの混合物)など
の鎖状モノオレフィン;シクロペンテン、メチルシクロ
ペンテン、シクロヘキセン、メチルシクロヘキセンなど
の環状モノオレフィン;および、スチレン、α−メチル
スチレン、ビニルトルエン、クロロスチレン、ヒドロキ
シメチルスチレンなどの芳香族モノオレフィンが挙げら
れる。これらのモノオレフィンの中でも、炭素数4の鎖
状モノオレフィン、シクロペンテン、ジイソブチレンお
よびスチレンが好ましい。
オレフィンは、炭素数が、通常、4〜10、好ましくは
4〜8の鎖状、芳香族または環状モノオレフィンであ
る。上記モノオレフィンの具体例としては、イソブテ
ン、1−ブテン、2−ブテン、2−メチル−1−ブテ
ン、2−メチル−2−ブテン、1−ペンテン、2−ペン
テン、2−メチル−1−ペンテン、2−メチル−2−ペ
ンテン、2,4,4−トリメチル−1−ペンテン、ジイ
ソブチレン(2,4,4−トリメチル−1−ペンテンと
2,4,4−トリメチル−2−ペンテンの混合物)など
の鎖状モノオレフィン;シクロペンテン、メチルシクロ
ペンテン、シクロヘキセン、メチルシクロヘキセンなど
の環状モノオレフィン;および、スチレン、α−メチル
スチレン、ビニルトルエン、クロロスチレン、ヒドロキ
シメチルスチレンなどの芳香族モノオレフィンが挙げら
れる。これらのモノオレフィンの中でも、炭素数4の鎖
状モノオレフィン、シクロペンテン、ジイソブチレンお
よびスチレンが好ましい。
【0011】未変性共重合体樹脂の重合用材料中の共役
ジエンは、炭素数が、通常、4〜5の鎖状共役ジエンで
ある。このような共役ジエンの具体例としては、1,3
−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエンなど
が挙げられる。未変性共重合体樹脂の重合用材料は、上
記のモノオレフィンおよび共役ジエンの他に、本発明の
目的を実質的に阻害しない範囲で他の単量体を含有して
いてもよい。重合用材料は、精製された単量体を混合し
て調製してもよいが、一般的には、原油から様々な化合
物を精製する際に生じる各種留分を混合して調製する。
各種留分を混合して重合用材料を調製する場合は、しば
しば、その他の単量体を含有する。そのようなその他の
単量体としては、例えば、シクロペンタジエン、ジシク
ロペンタジエン、インデン、クマロン、テルペンなどが
挙げられる。また、飽和炭化水素が含有されている場合
もある。
ジエンは、炭素数が、通常、4〜5の鎖状共役ジエンで
ある。このような共役ジエンの具体例としては、1,3
−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエンなど
が挙げられる。未変性共重合体樹脂の重合用材料は、上
記のモノオレフィンおよび共役ジエンの他に、本発明の
目的を実質的に阻害しない範囲で他の単量体を含有して
いてもよい。重合用材料は、精製された単量体を混合し
て調製してもよいが、一般的には、原油から様々な化合
物を精製する際に生じる各種留分を混合して調製する。
各種留分を混合して重合用材料を調製する場合は、しば
しば、その他の単量体を含有する。そのようなその他の
単量体としては、例えば、シクロペンタジエン、ジシク
ロペンタジエン、インデン、クマロン、テルペンなどが
挙げられる。また、飽和炭化水素が含有されている場合
もある。
【0012】未変性共重合体樹脂の重合用材料に含有さ
れる単量体成分は、上記重合用材料の中から飽和炭化水
素を除いたものであり、上記モノオレフィンを、通常、
15〜80重量%、好ましくは30〜70重量%と、共
役ジエンを、通常、85〜20重量%、好ましくは70
〜30重量%とを含む。
れる単量体成分は、上記重合用材料の中から飽和炭化水
素を除いたものであり、上記モノオレフィンを、通常、
15〜80重量%、好ましくは30〜70重量%と、共
役ジエンを、通常、85〜20重量%、好ましくは70
〜30重量%とを含む。
【0013】重合反応は、重合溶媒中の重合触媒に、単
量体を供給して所定反応温度で反応させるカチオン重合
である。未変性共重合体樹脂を製造するための重合触媒
には、フリーデル・クラフツ型のカチオン重合触媒を用
いることが好ましい。フリーデル・クラフツ型触媒とし
ては、例えば、アルミニウム、鉄、タンタル、ジルコニ
ウム、スズ、ベリリウム、ホウ素、アンチモン、ガリウ
ム、ビスマス、モリブデンなどのハロゲン化物を挙げる
ことができる。これらの中で、ハロゲン化アルミニウム
を好適に用いることができ、塩化アルミニウムを特に好
適に用いることができる。触媒の使用量は、単量体重量
に対し、通常、0.1〜10重量%である。反応温度を
一定に保ち、品質を安定させるため、単量体を連続的に
供給する重合方法が好ましい。単量体の供給時間は、通
常、10分〜4時間、好ましくは0.5〜2時間であ
る。
量体を供給して所定反応温度で反応させるカチオン重合
である。未変性共重合体樹脂を製造するための重合触媒
には、フリーデル・クラフツ型のカチオン重合触媒を用
いることが好ましい。フリーデル・クラフツ型触媒とし
ては、例えば、アルミニウム、鉄、タンタル、ジルコニ
ウム、スズ、ベリリウム、ホウ素、アンチモン、ガリウ
ム、ビスマス、モリブデンなどのハロゲン化物を挙げる
ことができる。これらの中で、ハロゲン化アルミニウム
を好適に用いることができ、塩化アルミニウムを特に好
適に用いることができる。触媒の使用量は、単量体重量
に対し、通常、0.1〜10重量%である。反応温度を
一定に保ち、品質を安定させるため、単量体を連続的に
供給する重合方法が好ましい。単量体の供給時間は、通
常、10分〜4時間、好ましくは0.5〜2時間であ
る。
【0014】未変性共重合体樹脂の重合反応の好ましい
単量体供給方式は、第一段階として、重合溶媒中に供給
単量体中の全モノオレフィンの55重量%以上、およ
び、供給単量体中の全共役ジエンの45重量%以下を添
加し、その後、後続段階として残りの単量体を添加する
多段階供給方式である。第一段階として、重合溶媒中に
供給単量体中の全モノオレフィンの60重量%以上を添
加することがより好ましい。また、第一段階として、重
合溶媒中に供給単量体中の全共役ジエンの40重量%以
下を添加することがより好ましい。後続段階は、第2段
階として1回ですませても、さらに2回以上の段階を設
けてもよい。各段階での単量体の供給は、一定速度で連
続供給することが好ましく、各段階の供給時間は、特に
制限されないが、生産性の面から、好ましくは0.5〜
2時間である。
単量体供給方式は、第一段階として、重合溶媒中に供給
単量体中の全モノオレフィンの55重量%以上、およ
び、供給単量体中の全共役ジエンの45重量%以下を添
加し、その後、後続段階として残りの単量体を添加する
多段階供給方式である。第一段階として、重合溶媒中に
供給単量体中の全モノオレフィンの60重量%以上を添
加することがより好ましい。また、第一段階として、重
合溶媒中に供給単量体中の全共役ジエンの40重量%以
下を添加することがより好ましい。後続段階は、第2段
階として1回ですませても、さらに2回以上の段階を設
けてもよい。各段階での単量体の供給は、一定速度で連
続供給することが好ましく、各段階の供給時間は、特に
制限されないが、生産性の面から、好ましくは0.5〜
2時間である。
【0015】第1段階と後続段階との仕込み単量体の重
量比は70/30〜30/70、好ましくは60/40
〜40/60である。第1段階と後続段階との間隔に特
に制限はないが、20分以内であることが好ましく、第
1段階と後続段階を連続して行うことがより好ましい。
量比は70/30〜30/70、好ましくは60/40
〜40/60である。第1段階と後続段階との間隔に特
に制限はないが、20分以内であることが好ましく、第
1段階と後続段階を連続して行うことがより好ましい。
【0016】重合反応の反応温度に特に制限はないが、
通常は−20〜100℃で、好ましくは0〜80℃であ
る。重合反応系の圧力は、使用する単量体と溶媒の種
類、重合温度などに応じて適宜選択することができ、大
気圧においても、加圧下においても重合することができ
る。重合時間にも特に制限はなく、10分ないし12時
間またはそれ以上にわたって変化させることができる。
重合反応終了後、未反応の単量体と溶媒を留去し、さら
に水蒸気蒸留などにより低分子量物質を除去したのち、
乾燥することにより、未変性共重合体樹脂を得ることが
できる。
通常は−20〜100℃で、好ましくは0〜80℃であ
る。重合反応系の圧力は、使用する単量体と溶媒の種
類、重合温度などに応じて適宜選択することができ、大
気圧においても、加圧下においても重合することができ
る。重合時間にも特に制限はなく、10分ないし12時
間またはそれ以上にわたって変化させることができる。
重合反応終了後、未反応の単量体と溶媒を留去し、さら
に水蒸気蒸留などにより低分子量物質を除去したのち、
乾燥することにより、未変性共重合体樹脂を得ることが
できる。
【0017】カチオン重合により製造された未変性共重
合体樹脂を、不飽和カルボン酸または不飽和ジカルボン
酸無水物で処理して、カルボキシル基または酸無水物基
を導入して変性炭化水素樹脂を製造する。カルボキシル
基導入に用いられる不飽和カルボン酸の例としては、ア
クリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フ
マル酸、イタコン酸、シトラコン酸などの炭素数8以下
のエチレン性不飽和カルボン酸、および3,6−エンド
メチレン−1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸のよ
うな共役ジエンと炭素数8以下のα,β−不飽和ジカル
ボン酸とのディールス・アルダー付加物が挙げられる。
酸無水物基の導入に用いられる不飽和ジカルボン酸無水
物の例としては無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水
シトラコン酸などの炭素数8以下のα、β−不飽和ジカ
ルボン酸無水物、および3,6−エンドメチレン−1,
2,3,6−テトラヒドロ無水フタル酸のような共役ジ
エンと炭素数8以下のα、β−不飽和ジカルボン酸無水
物とのディールス・アルダー付加物などが挙げられる。
反応の容易さ、経済性などの面では炭素数8以下のα、
β−不飽和脂肪族ジカルボン酸無水物が好ましく、無水
マレイン酸が特に好ましい。これらの酸変性剤は単独で
または二種以上を組合せて用いることができる。
合体樹脂を、不飽和カルボン酸または不飽和ジカルボン
酸無水物で処理して、カルボキシル基または酸無水物基
を導入して変性炭化水素樹脂を製造する。カルボキシル
基導入に用いられる不飽和カルボン酸の例としては、ア
クリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フ
マル酸、イタコン酸、シトラコン酸などの炭素数8以下
のエチレン性不飽和カルボン酸、および3,6−エンド
メチレン−1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸のよ
うな共役ジエンと炭素数8以下のα,β−不飽和ジカル
ボン酸とのディールス・アルダー付加物が挙げられる。
酸無水物基の導入に用いられる不飽和ジカルボン酸無水
物の例としては無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水
シトラコン酸などの炭素数8以下のα、β−不飽和ジカ
ルボン酸無水物、および3,6−エンドメチレン−1,
2,3,6−テトラヒドロ無水フタル酸のような共役ジ
エンと炭素数8以下のα、β−不飽和ジカルボン酸無水
物とのディールス・アルダー付加物などが挙げられる。
反応の容易さ、経済性などの面では炭素数8以下のα、
β−不飽和脂肪族ジカルボン酸無水物が好ましく、無水
マレイン酸が特に好ましい。これらの酸変性剤は単独で
または二種以上を組合せて用いることができる。
【0018】上記の酸変性反応は、通常、温度50〜3
00℃で5分〜20時間行われる。必要に応じて希釈
剤、ゲル化防止剤および反応促進剤などを存在せしめて
もよい。この反応に酸変性剤として用いられる不飽和カ
ルボン酸または不飽和ジカルボン酸無水物の量は、得ら
れる樹脂の色相を考慮して、未変性共重合体樹脂100
重量部に対して、通常、0.01〜50重量部、好まし
くは0.05〜20重量部である。
00℃で5分〜20時間行われる。必要に応じて希釈
剤、ゲル化防止剤および反応促進剤などを存在せしめて
もよい。この反応に酸変性剤として用いられる不飽和カ
ルボン酸または不飽和ジカルボン酸無水物の量は、得ら
れる樹脂の色相を考慮して、未変性共重合体樹脂100
重量部に対して、通常、0.01〜50重量部、好まし
くは0.05〜20重量部である。
【0019】かくして得られる変性炭化水素樹脂は、J
IS K 2531に規定された測定法による軟化点が
60〜130℃、好ましくは70〜120℃であり、A
STM D 1544−63Tによって測定したガー
ドナー色度は、通常、6以下、好ましくは5以下であ
る。また、変性炭化水素樹脂は、テトラヒドロフランを
溶剤とするゲルパーミエーションによる標準ポリスチレ
ン換算の値で、通常、400〜3,000、好ましくは
600〜2000の数平均分子量を有し、ペンタン、ヘ
キサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロホル
ム、四塩化炭素などの脂肪族および芳香族炭化水素また
はハロゲン化炭化水素溶媒に可溶である。
IS K 2531に規定された測定法による軟化点が
60〜130℃、好ましくは70〜120℃であり、A
STM D 1544−63Tによって測定したガー
ドナー色度は、通常、6以下、好ましくは5以下であ
る。また、変性炭化水素樹脂は、テトラヒドロフランを
溶剤とするゲルパーミエーションによる標準ポリスチレ
ン換算の値で、通常、400〜3,000、好ましくは
600〜2000の数平均分子量を有し、ペンタン、ヘ
キサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロホル
ム、四塩化炭素などの脂肪族および芳香族炭化水素また
はハロゲン化炭化水素溶媒に可溶である。
【0020】変性炭化水素樹脂は、所望により、さらに
変性して用いることができる。そのような変性に用いる
変性剤および変性反応形式の具体例としては、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール、アリルア
ルコールなどの一価アルコールおよびエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブタンジオール、グリセリ
ンなどの多価アルコールによるエステル化;メチルアミ
ン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミ
ン、エタノールアミン、エチレンジアミン、プロピレン
ジアミン、ジエチレントリアミン、テトラエチレンペン
タミンなどのアミンやアンモニアによるアミド化;ナト
リウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムのような
アルカリ金属またはアルカリ土類金属による塩形成など
が挙げられる。
変性して用いることができる。そのような変性に用いる
変性剤および変性反応形式の具体例としては、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール、アリルア
ルコールなどの一価アルコールおよびエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブタンジオール、グリセリ
ンなどの多価アルコールによるエステル化;メチルアミ
ン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミ
ン、エタノールアミン、エチレンジアミン、プロピレン
ジアミン、ジエチレントリアミン、テトラエチレンペン
タミンなどのアミンやアンモニアによるアミド化;ナト
リウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムのような
アルカリ金属またはアルカリ土類金属による塩形成など
が挙げられる。
【0021】本発明の樹脂組成物は、上記の変性炭化水
素樹脂にポリオレフィンを配合してなるものである。か
かるポリオレフィンは、粘度法により測定する重量平均
分子量が1,000〜5,000、好ましくは1,50
0〜4,000のものである。このようなポリオレフィ
ンの例としては、ポリエチレンワックス、ポリプロピレ
ンワックスなどが挙げられ、また、これらのポリオレフ
ィンを塩素化、またはスルホン化したものや、ポリオレ
フィンにカルボキシル基、水酸基またはエステル基を導
入したものでも良く、これらの2種以上を混合して用い
ることもできる。
素樹脂にポリオレフィンを配合してなるものである。か
かるポリオレフィンは、粘度法により測定する重量平均
分子量が1,000〜5,000、好ましくは1,50
0〜4,000のものである。このようなポリオレフィ
ンの例としては、ポリエチレンワックス、ポリプロピレ
ンワックスなどが挙げられ、また、これらのポリオレフ
ィンを塩素化、またはスルホン化したものや、ポリオレ
フィンにカルボキシル基、水酸基またはエステル基を導
入したものでも良く、これらの2種以上を混合して用い
ることもできる。
【0022】上記ポリオレフィンは、本発明において上
記の変性炭化水素樹脂に顔料や充填剤などの無機骨材を
配合した樹脂組成物が加熱溶融されて低粘度になった場
合などに、系の粘度を上昇させて無機骨材が沈降するの
を防ぐ作用を有する。本発明の樹脂組成物におけるポリ
オレフィンの配合量は、変性炭化水素樹脂100重量部
あたり0.03〜2重量部、好ましくは0.05〜1重
量部である。ポリオレフィンの配合量が少なすぎると無
機骨材の沈降防止効果が得られないおそれがあり、逆
に、多すぎると揺変性が大きくなって流動性を低下する
可能性がある。
記の変性炭化水素樹脂に顔料や充填剤などの無機骨材を
配合した樹脂組成物が加熱溶融されて低粘度になった場
合などに、系の粘度を上昇させて無機骨材が沈降するの
を防ぐ作用を有する。本発明の樹脂組成物におけるポリ
オレフィンの配合量は、変性炭化水素樹脂100重量部
あたり0.03〜2重量部、好ましくは0.05〜1重
量部である。ポリオレフィンの配合量が少なすぎると無
機骨材の沈降防止効果が得られないおそれがあり、逆
に、多すぎると揺変性が大きくなって流動性を低下する
可能性がある。
【0023】本発明の樹脂組成物の調製法としては、変
性炭化水素樹脂とポリオレフィンとを混合しつつ加熱、
溶融する方法が好ましい。加熱条件としては、温度14
0〜250℃、好ましくは160〜240℃で10分〜
5時間かけることが好ましい。
性炭化水素樹脂とポリオレフィンとを混合しつつ加熱、
溶融する方法が好ましい。加熱条件としては、温度14
0〜250℃、好ましくは160〜240℃で10分〜
5時間かけることが好ましい。
【0024】上記の樹脂組成物は粘着性を有するので、
トラフィックペイント(路面区画線標示材料)に使用す
ることができる。トラフィックペイントは、上記の樹脂
組成物に、必須成分として着色顔料、および任意成分と
して充填剤、ガラスビーズ、可塑材などを配合すること
により調製される。トラフィックペイントに占める上記
樹脂組成物の割合は、通常、10〜30重量%、好まし
くは10〜20重量%である。
トラフィックペイント(路面区画線標示材料)に使用す
ることができる。トラフィックペイントは、上記の樹脂
組成物に、必須成分として着色顔料、および任意成分と
して充填剤、ガラスビーズ、可塑材などを配合すること
により調製される。トラフィックペイントに占める上記
樹脂組成物の割合は、通常、10〜30重量%、好まし
くは10〜20重量%である。
【0025】トラフィックペイントに配合する着色顔料
としては、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、ケ
イ砂など、通常のトラフィックペイントに用いられる顔
料の中から適宜選ばれる。顔料の量は、通常、変性炭化
水素樹脂100重量部あたり50〜800重量部であ
る。さらに、路面区画線の反射性を改善するためにガラ
スビーズを適当量配合することができる。
としては、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、ケ
イ砂など、通常のトラフィックペイントに用いられる顔
料の中から適宜選ばれる。顔料の量は、通常、変性炭化
水素樹脂100重量部あたり50〜800重量部であ
る。さらに、路面区画線の反射性を改善するためにガラ
スビーズを適当量配合することができる。
【0026】また、トラフィックペイントの任意成分で
ある可塑剤の具体例としては、アマニ油、綿実油、大豆
油、ヒマシ油などの天然油;フタル酸エステル、アジピ
ン酸エステルなどのエステル系合成油;ポリブテン油、
ポリブタジエン油、ポリペンタジエン油などのポリマー
油;液状炭化水素樹脂、液状テルペン樹脂、液状ロジン
などの液状樹脂;ナフテン系プロセス油、芳香族系プロ
セス油、パラフィン系プロセス油などの鉱油;アルキッ
ド樹脂、キシレン樹脂などが挙げられる。可塑剤の配合
量は、トラフィックペイントの粘度、流動性を考慮し
て、変性炭化水素樹脂100重量部あたり、通常、0.
5〜20重量部、好ましくは1〜10重量部の範囲から
選ばれる。
ある可塑剤の具体例としては、アマニ油、綿実油、大豆
油、ヒマシ油などの天然油;フタル酸エステル、アジピ
ン酸エステルなどのエステル系合成油;ポリブテン油、
ポリブタジエン油、ポリペンタジエン油などのポリマー
油;液状炭化水素樹脂、液状テルペン樹脂、液状ロジン
などの液状樹脂;ナフテン系プロセス油、芳香族系プロ
セス油、パラフィン系プロセス油などの鉱油;アルキッ
ド樹脂、キシレン樹脂などが挙げられる。可塑剤の配合
量は、トラフィックペイントの粘度、流動性を考慮し
て、変性炭化水素樹脂100重量部あたり、通常、0.
5〜20重量部、好ましくは1〜10重量部の範囲から
選ばれる。
【0027】トラフィックペイントの調製、および路面
への施工は、従来の石油樹脂粘結剤を含むトラフィック
ペイントと同様に行うことができる。
への施工は、従来の石油樹脂粘結剤を含むトラフィック
ペイントと同様に行うことができる。
【0028】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれに限定されない。なお、
以下の文中の成分の量、組成にかかわる「部」および
「%」は、特記しない限り重量基準である。各種試験、
評価は下記によった。 (1)軟化点 JIS K 2531に従って、環球法により測定し
た。単位℃。 (2)重量平均分子量 テトラヒドロフランを溶剤とするゲルパーミエーション
により、標準ポリスチレン換算の重量平均分子量を測定
した。 (3)酸価 JIS K 0070の規定に従って測定した。単位
は、試料1g中に含まれる酸性成分を中和するのに要す
る水酸化カリウムのmg数である。
的に説明するが、本発明はこれに限定されない。なお、
以下の文中の成分の量、組成にかかわる「部」および
「%」は、特記しない限り重量基準である。各種試験、
評価は下記によった。 (1)軟化点 JIS K 2531に従って、環球法により測定し
た。単位℃。 (2)重量平均分子量 テトラヒドロフランを溶剤とするゲルパーミエーション
により、標準ポリスチレン換算の重量平均分子量を測定
した。 (3)酸価 JIS K 0070の規定に従って測定した。単位
は、試料1g中に含まれる酸性成分を中和するのに要す
る水酸化カリウムのmg数である。
【0029】(4)溶融粘度 試料配合物を約200℃で30分間加熱溶融して均一な
混合物とし、BM型粘度計(トキメック社製)により、
4番ローターを使用し、回転数6rpmおよび30rp
mまたは60rpmの2点について溶融粘度(単位:P
a・s)を測定した。 (5)流動性 温度180℃における溶融状態の試料を25mlのカッ
プで掬い取り、これを水平なアルミニウム板に注いで形
成される溶融物の円版の短径と長径を測り、平均値を出
す。これを3回実施し、平均値で表す。単位mm。 (6)沈降性 100ccのガラスビーカーに200℃で加熱混合され
た試料配合物を入れ、270℃に調節されたオーブン中
に3時間静置したのち冷却し、固化した配合物を上下方
向に切断して、ガラスビーズ、粗粒炭酸カルシウムなど
の骨材が含まれていない上層部の厚みを測定し、配合物
全体の厚みに対する百分率で表示することにより、骨材
の沈降性を評価した。
混合物とし、BM型粘度計(トキメック社製)により、
4番ローターを使用し、回転数6rpmおよび30rp
mまたは60rpmの2点について溶融粘度(単位:P
a・s)を測定した。 (5)流動性 温度180℃における溶融状態の試料を25mlのカッ
プで掬い取り、これを水平なアルミニウム板に注いで形
成される溶融物の円版の短径と長径を測り、平均値を出
す。これを3回実施し、平均値で表す。単位mm。 (6)沈降性 100ccのガラスビーカーに200℃で加熱混合され
た試料配合物を入れ、270℃に調節されたオーブン中
に3時間静置したのち冷却し、固化した配合物を上下方
向に切断して、ガラスビーズ、粗粒炭酸カルシウムなど
の骨材が含まれていない上層部の厚みを測定し、配合物
全体の厚みに対する百分率で表示することにより、骨材
の沈降性を評価した。
【0030】実施例1 オートクレーブに重合触媒として塩化アルミニウム1
部、重合溶媒としてシクロペンテン10.6部およびシ
クロへキサン42.3部を仕込んで攪拌し、温度を50
℃に維持した。次ぎに、シクロペンテン11.7%、ブ
テン類(イソブテン56%、1−ブテン25.5%およ
び2−ブテン18.5%の炭素数4のブテン類)29
%、1,3−ペンタジエン44.1%、メチルブテン類
(2−メチル−2−ブテンおよび2‐メチル−1‐ブテ
ン)0.5%、その他のジエン類(イソプレン、シクロ
ペンタジエンおよびジシクロペンタジエン;イソプレン
は30%未満)1.6%および炭素数4〜6の飽和炭化
水素(n−ブタン、イソブタン、シクロペンタン、2−
メチルペンタン、3−メチルペンタン、n−ペンタンお
よびn−へキサン)13.1%からなる重合用材料11
8部を60分間かけて等速度で添加し、重合した。反応
による発熱のため温度が上昇するので加熱温度を調整し
てオートクレーブの内温が55℃になった時点で、その
温度に維持し、重合用材料の添加終了後、10分間重合
反応を継続させて、メタノールと28%アンモニア水の
当容量混合物を添加して塩化アルミニウムと反応させて
重合を停止した。アルミニウム残渣は、濾過して除去
し、濾液をガラス製フラスコに移し、窒素を吹き込みつ
つ220℃まで昇温して、未反応炭化水素および溶媒を
留去した。次に、飽和水蒸気を吹き込み、留出液中に液
状の低分子重合体を含有する油相が存在しなくなったこ
とを確認した後、水蒸気の吹き込みを停止し、室温にて
放冷して黄色の未変性共重合体樹脂A1を得た。
部、重合溶媒としてシクロペンテン10.6部およびシ
クロへキサン42.3部を仕込んで攪拌し、温度を50
℃に維持した。次ぎに、シクロペンテン11.7%、ブ
テン類(イソブテン56%、1−ブテン25.5%およ
び2−ブテン18.5%の炭素数4のブテン類)29
%、1,3−ペンタジエン44.1%、メチルブテン類
(2−メチル−2−ブテンおよび2‐メチル−1‐ブテ
ン)0.5%、その他のジエン類(イソプレン、シクロ
ペンタジエンおよびジシクロペンタジエン;イソプレン
は30%未満)1.6%および炭素数4〜6の飽和炭化
水素(n−ブタン、イソブタン、シクロペンタン、2−
メチルペンタン、3−メチルペンタン、n−ペンタンお
よびn−へキサン)13.1%からなる重合用材料11
8部を60分間かけて等速度で添加し、重合した。反応
による発熱のため温度が上昇するので加熱温度を調整し
てオートクレーブの内温が55℃になった時点で、その
温度に維持し、重合用材料の添加終了後、10分間重合
反応を継続させて、メタノールと28%アンモニア水の
当容量混合物を添加して塩化アルミニウムと反応させて
重合を停止した。アルミニウム残渣は、濾過して除去
し、濾液をガラス製フラスコに移し、窒素を吹き込みつ
つ220℃まで昇温して、未反応炭化水素および溶媒を
留去した。次に、飽和水蒸気を吹き込み、留出液中に液
状の低分子重合体を含有する油相が存在しなくなったこ
とを確認した後、水蒸気の吹き込みを停止し、室温にて
放冷して黄色の未変性共重合体樹脂A1を得た。
【0031】次ぎに、100部の未変性共重合体樹脂A
1に無水マレイン酸0.4部を加え、230℃で1時間
反応させて、変性炭化水素樹脂B1を得た。続いて、1
00部の変性炭化水素樹脂B1と粉末状のポリエチレン
(ハイワックス4202E、三井化学社製、重量平均分
子量2600)0.35部を230℃で30分間、攪拌
下に溶融混合し、上記ポリエチレンが樹脂中に均一に分
散した樹脂組成物C1を得た。14部の樹脂組成物C1
に対して、重質炭酸カルシウム32.1部、粗粒炭酸カ
ルシウム32.1部、酸化チタン5部、ガラスビーズ1
5部および可塑剤(大豆油と大豆油変性アルキッドの等
重量混合物)1.8部を配合し、180℃で30分間加
熱溶融して均一な熱融着型トラフィックペイントD1と
した。未変性共重合体樹脂A1の樹脂収率(溶媒中シク
ロオレフィンならびに重合用材料中のシクロペンテン、
ブテン類、1,3−ペンタジエン、メチルブテン類およ
びその他のジエン類の合計重量に対する樹脂重量の割
合)、軟化点および重量平均分子量、変性炭化水素樹脂
B1の軟化点および酸価、トラフィックペイントD1の
溶融粘度、流動性および沈降性を評価した結果を表1に
記す。
1に無水マレイン酸0.4部を加え、230℃で1時間
反応させて、変性炭化水素樹脂B1を得た。続いて、1
00部の変性炭化水素樹脂B1と粉末状のポリエチレン
(ハイワックス4202E、三井化学社製、重量平均分
子量2600)0.35部を230℃で30分間、攪拌
下に溶融混合し、上記ポリエチレンが樹脂中に均一に分
散した樹脂組成物C1を得た。14部の樹脂組成物C1
に対して、重質炭酸カルシウム32.1部、粗粒炭酸カ
ルシウム32.1部、酸化チタン5部、ガラスビーズ1
5部および可塑剤(大豆油と大豆油変性アルキッドの等
重量混合物)1.8部を配合し、180℃で30分間加
熱溶融して均一な熱融着型トラフィックペイントD1と
した。未変性共重合体樹脂A1の樹脂収率(溶媒中シク
ロオレフィンならびに重合用材料中のシクロペンテン、
ブテン類、1,3−ペンタジエン、メチルブテン類およ
びその他のジエン類の合計重量に対する樹脂重量の割
合)、軟化点および重量平均分子量、変性炭化水素樹脂
B1の軟化点および酸価、トラフィックペイントD1の
溶融粘度、流動性および沈降性を評価した結果を表1に
記す。
【0032】実施例2 実施例1において、重合溶媒の中のシクロヘキサン量を
42.3部から42.2部に変え、重合用材料として、
シクロペンテン13.9%、ブテン類18.1%、1,
3−ペンタジエン52.2%、メチルブテン類0.7
%、その他のジエン類1.8%および炭素数4〜6の飽
和炭化水素13.3%からなるもの118.8部を用い
ること以外は実施例1と同様にして、未変性共重合体樹
脂A2を得た。A1の代わりにA2を用いて実施例1と
同様に酸変性して変性炭化水素樹脂B2を得、B1の代
わりにB2を用いてC1と同様の配合で樹脂組成物C2
を得、C1の代わりにC2を用いてD1と同様の配合で
熱融着型トラフィックペイントD2を得た。未変性共重
合体樹脂A2、変性炭化水素樹脂B2および熱融着型ト
ラフィックペイントD2について評価した結果を表1に
示す。
42.3部から42.2部に変え、重合用材料として、
シクロペンテン13.9%、ブテン類18.1%、1,
3−ペンタジエン52.2%、メチルブテン類0.7
%、その他のジエン類1.8%および炭素数4〜6の飽
和炭化水素13.3%からなるもの118.8部を用い
ること以外は実施例1と同様にして、未変性共重合体樹
脂A2を得た。A1の代わりにA2を用いて実施例1と
同様に酸変性して変性炭化水素樹脂B2を得、B1の代
わりにB2を用いてC1と同様の配合で樹脂組成物C2
を得、C1の代わりにC2を用いてD1と同様の配合で
熱融着型トラフィックペイントD2を得た。未変性共重
合体樹脂A2、変性炭化水素樹脂B2および熱融着型ト
ラフィックペイントD2について評価した結果を表1に
示す。
【0033】実施例3 実施例1において、重合溶媒の中のシクロペンテン量を
10.6部から10.8部に、また、シクロヘキサン量
を42.3部から43.4部にそれぞれ変更し、重合用
材料として、シクロペンテン11.8%、ブテン類2
0.8%、1,スチレン8.6%、1、3−ペンタジエ
ン44.6%、メチルブテン類0.5%、その他のジエ
ン類1.6%および炭素数4〜6の飽和炭化水素12.
1%からなるもの116.6部を用いること以外は実施
例1と同様にして、未変性共重合体樹脂A3を得、A1
の代わりにA3を用いて実施例1と同様に酸変性して変
性炭化水素樹脂B3を得、B1の代わりにB3を用いて
C1と同様の配合で樹脂組成物C3を得、C1の代わり
にC3を用いてD1と同様の配合で熱融着型トラフィッ
クペイントD3を得た。未変性共重合体樹脂A3、変性
炭化水素樹脂B3および熱融着型トラフィックペイント
D3について評価した結果を表1に示す。
10.6部から10.8部に、また、シクロヘキサン量
を42.3部から43.4部にそれぞれ変更し、重合用
材料として、シクロペンテン11.8%、ブテン類2
0.8%、1,スチレン8.6%、1、3−ペンタジエ
ン44.6%、メチルブテン類0.5%、その他のジエ
ン類1.6%および炭素数4〜6の飽和炭化水素12.
1%からなるもの116.6部を用いること以外は実施
例1と同様にして、未変性共重合体樹脂A3を得、A1
の代わりにA3を用いて実施例1と同様に酸変性して変
性炭化水素樹脂B3を得、B1の代わりにB3を用いて
C1と同様の配合で樹脂組成物C3を得、C1の代わり
にC3を用いてD1と同様の配合で熱融着型トラフィッ
クペイントD3を得た。未変性共重合体樹脂A3、変性
炭化水素樹脂B3および熱融着型トラフィックペイント
D3について評価した結果を表1に示す。
【0034】実施例4 実施例1において、変性炭化水素樹脂B1に配合するポ
リエチレンを0.35部から0.1部に変更する以外は
実施例1と同様にして樹脂組成物C4を得、C1の代わ
りにC4を用いてD1と同様の配合で熱融着型トラフィ
ックペイントD4を得た。熱融着型トラフィックペイン
トD4について評価した結果を表1に示す。
リエチレンを0.35部から0.1部に変更する以外は
実施例1と同様にして樹脂組成物C4を得、C1の代わ
りにC4を用いてD1と同様の配合で熱融着型トラフィ
ックペイントD4を得た。熱融着型トラフィックペイン
トD4について評価した結果を表1に示す。
【0035】比較例1 実施例1において、重合溶媒のシクロペンテンとシクロ
ヘキサンの混合溶媒52.9部をベンゼン52.9部に
変え、重合用材料としてシクロペンテン12.8%、ブ
テン類23.5%、1,3−ペンタジエン48.1%、
メチルブテン類0.5%、その他のジエン類1.9%お
よび炭素数4〜6の飽和炭化水素13.2%からなるも
の118.5部を用い、また、未反応炭化水素および溶
媒を留去する温度を220℃から260℃に変更するこ
と以外は、実施例1と同様にして、未変性共重合体樹脂
a1を得た。A1の代わりにa1を用いて実施例1と同
様に酸変性して変性炭化水素樹脂b1を得、B1の代わ
りにb1を用いてC1と同様の配合で樹脂組成物c1を
得、C1の代わりにc1を用いてD1と同様の配合で熱
融着型トラフィックペイントd1を得た。未変性共重合
体樹脂a1、変性炭化水素樹脂b1および熱融着型トラ
フィックペイントd1について評価した結果を表2に示
す。
ヘキサンの混合溶媒52.9部をベンゼン52.9部に
変え、重合用材料としてシクロペンテン12.8%、ブ
テン類23.5%、1,3−ペンタジエン48.1%、
メチルブテン類0.5%、その他のジエン類1.9%お
よび炭素数4〜6の飽和炭化水素13.2%からなるも
の118.5部を用い、また、未反応炭化水素および溶
媒を留去する温度を220℃から260℃に変更するこ
と以外は、実施例1と同様にして、未変性共重合体樹脂
a1を得た。A1の代わりにa1を用いて実施例1と同
様に酸変性して変性炭化水素樹脂b1を得、B1の代わ
りにb1を用いてC1と同様の配合で樹脂組成物c1を
得、C1の代わりにc1を用いてD1と同様の配合で熱
融着型トラフィックペイントd1を得た。未変性共重合
体樹脂a1、変性炭化水素樹脂b1および熱融着型トラ
フィックペイントd1について評価した結果を表2に示
す。
【0036】比較例2 実施例1において、重合溶媒であるシクロペンテンおよ
びシクロヘキサン混合溶媒52.9部をベンゼン52.
8部に変更し、重合用材料としてシクロペンテン14.
9%、ブテン類12.7%、1,3−ペンタジエン5
6.2%、メチルブテン類0.8%、その他のジエン類
1.9%および炭素数4〜6の飽和炭化水素13.5%
からなるもの119.3部を用い、また、未反応炭化水
素および溶媒を留去する温度を220℃から260℃に
変更すること以外は、実施例2と同様にして未変性共重
合体樹脂a2を得た。A2の代わりにa2を用いて実施
例2と同様に酸変性して変性炭化水素樹脂b2を得、B
2の代わりにb2を用いてC2と同様の配合で樹脂組成
物c2を得、C2の代わりにc2を用いてD2と同様の
配合で熱融着型トラフィックペイントd2を得た。炭化
水素樹脂a2、変性炭化水素樹脂b22および熱融着型
トラフィックペイントd2について評価した結果を表2
に示す。
びシクロヘキサン混合溶媒52.9部をベンゼン52.
8部に変更し、重合用材料としてシクロペンテン14.
9%、ブテン類12.7%、1,3−ペンタジエン5
6.2%、メチルブテン類0.8%、その他のジエン類
1.9%および炭素数4〜6の飽和炭化水素13.5%
からなるもの119.3部を用い、また、未反応炭化水
素および溶媒を留去する温度を220℃から260℃に
変更すること以外は、実施例2と同様にして未変性共重
合体樹脂a2を得た。A2の代わりにa2を用いて実施
例2と同様に酸変性して変性炭化水素樹脂b2を得、B
2の代わりにb2を用いてC2と同様の配合で樹脂組成
物c2を得、C2の代わりにc2を用いてD2と同様の
配合で熱融着型トラフィックペイントd2を得た。炭化
水素樹脂a2、変性炭化水素樹脂b22および熱融着型
トラフィックペイントd2について評価した結果を表2
に示す。
【0037】比較例3 実施例3において、重合溶媒のシクロペンテンおよびシ
クロヘキサン混合溶媒52.9部の代わりにベンゼン5
4.2部を用い、重合用材料としてシクロペンテン13
%、ブテン15.2%、スチレン8.5%、1,3−ペ
ンタジエン48.7%、メチルブテン類0.6%、その
他のジエン類1.8%および炭素数4〜6の飽和炭化水
素12.2%からなるもの117.1部を用い、未反応
炭化水素および溶媒を留去する温度を220℃から26
0℃に変更すること以外は、実施例3と同様にして、未
変性共重合体樹脂a3を得た。A3の代わりにa3を用
いて実施例3と同様に酸変性して変性炭化水素樹脂b3
を得、B3の代わりにb3を用いてC3と同様の配合で
樹脂組成物c3を得、C3の代わりにc3を用いてD3
と同様の配合で熱融着型トラフィックペイントd3を得
た。未変性共重合体樹脂a3、変性炭化水素樹脂b3お
よび熱融着型トラフィックペイントd3について評価し
た結果を表2に示す。
クロヘキサン混合溶媒52.9部の代わりにベンゼン5
4.2部を用い、重合用材料としてシクロペンテン13
%、ブテン15.2%、スチレン8.5%、1,3−ペ
ンタジエン48.7%、メチルブテン類0.6%、その
他のジエン類1.8%および炭素数4〜6の飽和炭化水
素12.2%からなるもの117.1部を用い、未反応
炭化水素および溶媒を留去する温度を220℃から26
0℃に変更すること以外は、実施例3と同様にして、未
変性共重合体樹脂a3を得た。A3の代わりにa3を用
いて実施例3と同様に酸変性して変性炭化水素樹脂b3
を得、B3の代わりにb3を用いてC3と同様の配合で
樹脂組成物c3を得、C3の代わりにc3を用いてD3
と同様の配合で熱融着型トラフィックペイントd3を得
た。未変性共重合体樹脂a3、変性炭化水素樹脂b3お
よび熱融着型トラフィックペイントd3について評価し
た結果を表2に示す。
【0038】比較例4 実施例1で得られた変性炭化水素樹脂B1を用いて、ポ
リオレフィンの配合量0.35部を0.02部に変更し
た他は実施例1と同様にして行い、樹脂組成物c4を
得、C1の代わりにc4を用いた他は実施例1と同様に
して熱融着型トラフィックペイントd4を得た。熱融着
型トラフィックペイントd4について評価した結果を表
2に示す。
リオレフィンの配合量0.35部を0.02部に変更し
た他は実施例1と同様にして行い、樹脂組成物c4を
得、C1の代わりにc4を用いた他は実施例1と同様に
して熱融着型トラフィックペイントd4を得た。熱融着
型トラフィックペイントd4について評価した結果を表
2に示す。
【0039】実施例5 オートクレーブに塩化アルミニウム1部、シクロペンテ
ン10.6部およびシクロヘキサン42.2部を仕込ん
で攪拌し、温度を50℃まで上げ、50℃に維持した。
次いで、重合の第一段階としてシクロペンテン9.6
%、ブテン類39.9%、1,3−ペンタジエン35.
8%、メチルブテン類0.5%、その他のジエン類1.
2%および炭素数4〜6の飽和炭化水素13%からなる
重合用材料58.6部を30分かけて等速度で添加して
重合した。ここで、ブテン類、メチルブテン類、その他
のジェン類および炭素数4〜6の飽和炭化水素は実施例
1と同様の物質である。反応による発熱のため温度が上
昇するので加熱温度を調整してオートクレーブの内温が
55℃になった以後はその温度に維持し続けた。
ン10.6部およびシクロヘキサン42.2部を仕込ん
で攪拌し、温度を50℃まで上げ、50℃に維持した。
次いで、重合の第一段階としてシクロペンテン9.6
%、ブテン類39.9%、1,3−ペンタジエン35.
8%、メチルブテン類0.5%、その他のジエン類1.
2%および炭素数4〜6の飽和炭化水素13%からなる
重合用材料58.6部を30分かけて等速度で添加して
重合した。ここで、ブテン類、メチルブテン類、その他
のジェン類および炭素数4〜6の飽和炭化水素は実施例
1と同様の物質である。反応による発熱のため温度が上
昇するので加熱温度を調整してオートクレーブの内温が
55℃になった以後はその温度に維持し続けた。
【0040】重合の第1段階の単量体混合物の添加が終
了した時点を重合の第2段階の開始時点としてシクロペ
ンテン14.3%、ブテン類15.9%、1,3−ペン
タジエン53.7%、メチルブテン類0.8%、その他
のジエン類1.8%および飽和炭化水素混合物13.4
%からなる重合用材料59.6部を30分かけて等速度
で添加した。重合の第2段階の重合用材料の添加を終了
した後、温度を55℃に維持したままさらに10分間攪
拌し、メタノールと28%アンモニア水の等容量混合物
を添加して塩化アルミニウムと反応させて重合を停止し
た。なお、第1段階に添加した単量体中のモノオレフィ
ンの全モノオレフィンに対する割合は61.3%であ
り、同じく全共役ジオレフィンに対する第1段階に添加
した単量体中の共役ジオレフィンの割合は39.6%で
あった。重合反応の生成物を実施例1と同様に処理して
未変性共重合体樹脂A5を得た。未変性共重合体樹脂A
5を用いて実施例1と同様に変性して変性炭化水素樹脂
B5を得、B1の代わりにB5を用いて実施例1と同様
に配合して樹脂組成物C5を得、C1の代わりにC5を
用いて実施例1と同様に配合してトラフィックペイント
D5を得た。未変性共重合体樹脂A5、変性炭化水素樹
脂B5およびトラフィックペイントD5について評価し
た結果を表1に示す。
了した時点を重合の第2段階の開始時点としてシクロペ
ンテン14.3%、ブテン類15.9%、1,3−ペン
タジエン53.7%、メチルブテン類0.8%、その他
のジエン類1.8%および飽和炭化水素混合物13.4
%からなる重合用材料59.6部を30分かけて等速度
で添加した。重合の第2段階の重合用材料の添加を終了
した後、温度を55℃に維持したままさらに10分間攪
拌し、メタノールと28%アンモニア水の等容量混合物
を添加して塩化アルミニウムと反応させて重合を停止し
た。なお、第1段階に添加した単量体中のモノオレフィ
ンの全モノオレフィンに対する割合は61.3%であ
り、同じく全共役ジオレフィンに対する第1段階に添加
した単量体中の共役ジオレフィンの割合は39.6%で
あった。重合反応の生成物を実施例1と同様に処理して
未変性共重合体樹脂A5を得た。未変性共重合体樹脂A
5を用いて実施例1と同様に変性して変性炭化水素樹脂
B5を得、B1の代わりにB5を用いて実施例1と同様
に配合して樹脂組成物C5を得、C1の代わりにC5を
用いて実施例1と同様に配合してトラフィックペイント
D5を得た。未変性共重合体樹脂A5、変性炭化水素樹
脂B5およびトラフィックペイントD5について評価し
た結果を表1に示す。
【0041】実施例6 実施例5において、重合溶媒としてシクロペンテン1
0.6部およびシクロヘキサン42.3部を用い、重合
の第1段階において、シクロペンテン11.2%、ブテ
ン類31.2%、メチルブテン類0.7%、1,3−ペ
ンタジエン42.4%、その他のジエン類1.4%およ
び炭素数4〜6の飽和炭化水素13.1%からなる重合
用材料58.9部を添加し、第2段階において、シクロ
ペンテン16%、ブテン類7.3%、メチルブテン類
1.0%、1,3−ペンタジエン60.1%、その他の
ジエン類2%および炭素数4〜6の飽和炭化水素混合物
13.5%からなる単量体混合物59.6部を添加する
以外は、実施例5と同様にして未変性共重合体樹脂A6
を得た。A5の代わりにA6を用いて実施例5と同様に
変性して変性炭化水素樹脂B6を得、B5の代わりにB
6を用いて実施例5と同様に配合して樹脂組成物C6を
得、C5の代わりにC6を用いて実施例5と同様に配合
してトラフィックペイントD6を得た。なお、第一段階
に添加した単量体中のモノオレフィンの全モノオレフィ
ンに対する割合は63.5%であり、同じく全共役ジオ
レフィンに対する第1段階に添加した単量体中の共役ジ
オレフィンの割合は41%であった。未変性共重合体樹
脂A6、変性炭化水素樹脂B6およびトラフィックペイ
ントD6について評価した結果を表1に示す。
0.6部およびシクロヘキサン42.3部を用い、重合
の第1段階において、シクロペンテン11.2%、ブテ
ン類31.2%、メチルブテン類0.7%、1,3−ペ
ンタジエン42.4%、その他のジエン類1.4%およ
び炭素数4〜6の飽和炭化水素13.1%からなる重合
用材料58.9部を添加し、第2段階において、シクロ
ペンテン16%、ブテン類7.3%、メチルブテン類
1.0%、1,3−ペンタジエン60.1%、その他の
ジエン類2%および炭素数4〜6の飽和炭化水素混合物
13.5%からなる単量体混合物59.6部を添加する
以外は、実施例5と同様にして未変性共重合体樹脂A6
を得た。A5の代わりにA6を用いて実施例5と同様に
変性して変性炭化水素樹脂B6を得、B5の代わりにB
6を用いて実施例5と同様に配合して樹脂組成物C6を
得、C5の代わりにC6を用いて実施例5と同様に配合
してトラフィックペイントD6を得た。なお、第一段階
に添加した単量体中のモノオレフィンの全モノオレフィ
ンに対する割合は63.5%であり、同じく全共役ジオ
レフィンに対する第1段階に添加した単量体中の共役ジ
オレフィンの割合は41%であった。未変性共重合体樹
脂A6、変性炭化水素樹脂B6およびトラフィックペイ
ントD6について評価した結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】表1が示すように、シクロオレフィンを5
重量%以上含有する脂肪族炭化水素を重合溶媒として、
重合用材料を連続添加して1段のみでカチオン重合して
得られたモノオレフィン−共役ジエン共重合体樹脂を無
水マレイン酸で変性して得られる軟化点60〜130℃
の変性炭化水素樹脂B1〜B4は、いずれもBM粘度計
6rpm測定の溶融粘度が適度に高い粘度10.5〜3
9Pa・sを有し、これらに対応して沈降性は5〜0%
に大略逆比例の傾向を示すトラフィックペイントD1〜
D4を与えた(実施例1〜4)。粘度が約10Pa・s
であれば沈降性5%程度、約40Pa・sであれば沈降
性0%、という満足すべき結果であった。なお、ポリオ
レフィンの配合量をD1(実施例1)の0.35部から
0.1部に減じたD4(実施例4)は、溶融粘度が約2
/3の10.5Pa・sで、沈降性が2.5倍の5%と
いう結果を示した。
重量%以上含有する脂肪族炭化水素を重合溶媒として、
重合用材料を連続添加して1段のみでカチオン重合して
得られたモノオレフィン−共役ジエン共重合体樹脂を無
水マレイン酸で変性して得られる軟化点60〜130℃
の変性炭化水素樹脂B1〜B4は、いずれもBM粘度計
6rpm測定の溶融粘度が適度に高い粘度10.5〜3
9Pa・sを有し、これらに対応して沈降性は5〜0%
に大略逆比例の傾向を示すトラフィックペイントD1〜
D4を与えた(実施例1〜4)。粘度が約10Pa・s
であれば沈降性5%程度、約40Pa・sであれば沈降
性0%、という満足すべき結果であった。なお、ポリオ
レフィンの配合量をD1(実施例1)の0.35部から
0.1部に減じたD4(実施例4)は、溶融粘度が約2
/3の10.5Pa・sで、沈降性が2.5倍の5%と
いう結果を示した。
【0045】これに対し、表2が示すように、実施例1
と重合用材料がほぼ同じで重合溶媒がベンゼンである比
較例1は、溶融粘度が約10Pa・sで沈降性が7%と
いう不満足な結果であった。実施例2と比較例2、実施
例3と比較例3を各々対比するとこれと同様の現象が現
れた。比較例2は沈降性が小さいが、実施例2の沈降性
0%とは差が大きい。また、実施例1および4と同じ変
性炭化水素樹脂B1に対してポリオレフィンを0.02
部配合した比較例4は、溶融粘度が68Pa・sと低
く、沈降性の大きなトラフィックペイントを与えた。実
施例1〜3と比較例1〜3との対比で、高回転数での溶
融粘度および流動性はさほど変わらないが、実施例1〜
3では低回転数での粘度が大きく上昇し、沈降性が小さ
いことが特徴的である。
と重合用材料がほぼ同じで重合溶媒がベンゼンである比
較例1は、溶融粘度が約10Pa・sで沈降性が7%と
いう不満足な結果であった。実施例2と比較例2、実施
例3と比較例3を各々対比するとこれと同様の現象が現
れた。比較例2は沈降性が小さいが、実施例2の沈降性
0%とは差が大きい。また、実施例1および4と同じ変
性炭化水素樹脂B1に対してポリオレフィンを0.02
部配合した比較例4は、溶融粘度が68Pa・sと低
く、沈降性の大きなトラフィックペイントを与えた。実
施例1〜3と比較例1〜3との対比で、高回転数での溶
融粘度および流動性はさほど変わらないが、実施例1〜
3では低回転数での粘度が大きく上昇し、沈降性が小さ
いことが特徴的である。
【0046】また、実施例5は、重合の第1段階と第2
段階の合計単量体量が、シクロペンテン14.1部、ブ
テン類32.9部、1,3−ペンタジエン50.1部で
あるのに対し、第1段階のみで全単量体を添加、重合さ
せた実施例1の単量体は、シクロペンテン13.8部、
ブテン類34.2部、1,3−ペンタジエン52.0部
で、それぞれ略同量の単量体が使用された。この両実施
例を対比すると、実施例5が約11Pa・sの比較的低
い溶融粘度でありながら沈降性が3%と優れた値を示し
た。同様な現象が第1段階のみの反応の実施例2と、そ
れとほぼ同量の単量体成分を第1段階および第2段階で
分けて用いた実施例6との間で観察され、分割方式の重
合反応を行うことにより、同等の流動性を有するもので
も、より沈降性の小さなトラフィックペイントが得られ
ることを示した。
段階の合計単量体量が、シクロペンテン14.1部、ブ
テン類32.9部、1,3−ペンタジエン50.1部で
あるのに対し、第1段階のみで全単量体を添加、重合さ
せた実施例1の単量体は、シクロペンテン13.8部、
ブテン類34.2部、1,3−ペンタジエン52.0部
で、それぞれ略同量の単量体が使用された。この両実施
例を対比すると、実施例5が約11Pa・sの比較的低
い溶融粘度でありながら沈降性が3%と優れた値を示し
た。同様な現象が第1段階のみの反応の実施例2と、そ
れとほぼ同量の単量体成分を第1段階および第2段階で
分けて用いた実施例6との間で観察され、分割方式の重
合反応を行うことにより、同等の流動性を有するもので
も、より沈降性の小さなトラフィックペイントが得られ
ることを示した。
【0047】
【発明の効果】本発明により、トラフィックペイントに
好適な、無機骨材の沈降防止効果と流動性とを併せ持つ
た樹脂組成物が提供される。
好適な、無機骨材の沈降防止効果と流動性とを併せ持つ
た樹脂組成物が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23:00) (C08L 47/00 23:00) Fターム(参考) 4J002 BB002 BB211 BL021 GH01 4J038 CB022 CB092 CB142 CR021 CR031 HA486 KA08 KA10 LA02 MA13 MA14 NA24 NA25 PA15
Claims (3)
- 【請求項1】 変性炭化水素樹脂とポリオレフィンとを
含有する樹脂組成物であって、 前記変性炭化水素樹脂が、シクロオレフィン含有量が5
重量%以上である、シクロオレフィン、飽和脂肪族炭化
水素混合重合溶媒中でのカチオン重合により得られるモ
ノオレフィン−共役ジエン共重合体樹脂に、不飽和カル
ボン酸または不飽和ジカルボン酸無水物を付加して得ら
れる軟化点60〜130℃の樹脂であり、 前記ポリオレフィンの重量平均分子量が1,000〜
5,000であり、 前記変性炭化水素樹脂100重量部に対する前記ポリオ
レフィンの配合量が0.03〜2重量部であることを特
徴とする樹脂組成物。 - 【請求項2】 前記モノオレフィン−共役ジエン共重合
体樹脂が、重合溶媒に供給される単量体中、炭素数4〜
10のモノオレフィン含有量が15〜80重量%、炭素
数4〜6の共役ジエン含有量85〜20重量%であり、
供給される単量体中のモノオレフィンの55重量%以上
および共役ジエンの45重量%以下を第1段階として重
合反応に供した後に、後続段階として残りのモノオレフ
ィンおよび共役ジエンを添加して重合して得られるもの
である請求項1記載の樹脂組成物。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の樹脂組成物を含
有するトラフィックペイント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001157100A JP2002348427A (ja) | 2001-05-25 | 2001-05-25 | 樹脂組成物およびトラフィックペイント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001157100A JP2002348427A (ja) | 2001-05-25 | 2001-05-25 | 樹脂組成物およびトラフィックペイント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002348427A true JP2002348427A (ja) | 2002-12-04 |
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ID=19001013
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001157100A Pending JP2002348427A (ja) | 2001-05-25 | 2001-05-25 | 樹脂組成物およびトラフィックペイント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002348427A (ja) |
-
2001
- 2001-05-25 JP JP2001157100A patent/JP2002348427A/ja active Pending
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