WO2004092271A1 - プリント基板製造用離型フィルム - Google Patents

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Abstract

本発明は(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂を50重量%以上含有する樹脂層(P)からなるプリント基板製造用離型フィルムに関する。本発明によると、離型性に優れ、熱収縮が小さく、プリント基板製品にしわを与えにくく、かつ離型フィルム自身にもしわがつきにくく、またブリードアウトがないため、耐汚染性に優れ、かつ耐吸湿性に優れ、そして追随性、接着剤のはみ出しの少なさ、多層フィルム間の密着力、フィルム間のスリップ性に優れ、プリント基板、特にフレキシブルプリント基板製造に適した離型フィルムを提供することができる。

Description

プリント基板製造用離型フィルム
く技術分野 >
本発明は、 ポリフエ二レンエーテル系樹脂組成を有し、 離型性に優れ、 熱収縮が 小さく、 プリント基板製品にしわを与えにくく、 かつ離型フィルム自身にもしわが 明
つきにくく、 またブリードアウトがないため、 耐汚染性に優れ、 かつ耐吸湿性に優 れる、 プリント基板、 特にフレキシブルプ田リント基板製造に適した離型フィルムに 関する。
く背景技術 >
プリント配線基板、 フレキシブルプリント配線基板、 多層プリント配線基板等の 製造工程において、 プリプレダ又は耐熱フィルムを介して銅張積層板又は銅箔を熱 プレスする際に離型フィルムが使用されている。 また、 フレキシブルプリント基板 の製造工程において、 電気回路を形成したフレキシブルプリント基板本体に、 熱硬 化型接着剤によって力パーレイフィルムを熱プレス接着する際に、 カバーレイフィ ルムとプレス熱板とが接着するのを防止したり、 単層あるいは多層のプリント基板 を同時に複数製造する際に、 プリント基板同士が接着するのを防止したり、 プリン ト基板製品を保護することを目的に、 離型フィルムを挿入する方法が広く行われて いる。
近年、 環境問題や安全性に対する社会的要請の高まりから、 これらの離型フィル ムに対して、 熱プレス成形に耐える耐熱性、 プリント配線基板 (P Iやエポキシ樹 脂、エポキシ接着剤や銅箔等も含む。)や熱プレス板に対する離型といった機能に加 えて、 耐吸湿性、 剛性、 耐汚染性が求められるようになった。 吸湿すると熱プレス する際、水蒸気ガスの発生により、ふくれの原因になる場合がある。剛性が低レ、と、 しわがよりやすく、 また作業性に劣る問題がある。 耐汚染性については、 離型フィ ルムからブリードアゥトした有機物や無機物の成分が、 プリント基板表面に付着物 として転写してしまうと、 その後の工程でのメツキがうまくいかなかったり、 洗浄 工程を要したり、 場合によっては、 ハードディスクドライブなど高度に不純物を縑 う製品に対して、 製品安全上、 大きな問題になる場合がある。
しかるに、従来離型フィルムとして使用されているポリメチルペンテンフィルム、 シリコーン塗布ポリエステルフィルム、 フッ素系フィルム等は、 前記の離型フィル ムに求められる性能を充分に満足してはいない。 即ち、 ポリメチルペンテンフィル ムは、 熱プレスされ、 冷却されると、 熱収縮によりプリント基板にしわがよったり する場合がある。 あるいは、 しわ発生を回避するために、 プリント基板製品の形状 などを工夫しなければならず、 形状や設計の自由度に制約をうける場合がある。 さ らには、 プリント基板に転写物が若干量あるという点において、 プリント基板製品 の用途が限定される場合があり、 十分とは言えない。 シリコーン塗布ポリエステル フィルムは、 耐熱性が不充分でありかつシリコーンの移行によってプリント配線基 板等の製品の品質を損なうおそれがある。 フッ素系フィルムは耐熱性、 離型性に優 れているが、 高価である上、 剛性が低いために作業性に劣る問題がある。 架橋樹脂 タイプの離型フィルムが提案されているが、 剛性、 耐吸湿性については十分ではな く、架橋行程という複雑なプロセスを要するという問題がある。 (特許文献 1、特許 文献 2、 特許文献 3、 特許文献 4参照)
特許文献 1 : 米国特許第 4 7 7 7 2 0 1号公報
特許文献 2 : 特許第 2 7 9 0 3 3 0号公報
特許文献 3 : 特開 2 0 0 3— 5 3 8 9 6号公報
特許文献 4 : 特開 2 0 0 3— 1 2 8 2 9号公報
また、 シンジオタクティックポリスチレンを主に含むフィルムが離型フィルムと して提案されているが、 しわの問題について十分とは言えない。 (特許文献 5、特許 文献 6、 特許文献 7参照)
特許文献 5 : 特開平 1 1一 3 4 9 7 0 3号公報
特許文献 6 : 特開 2 0 0 0— 3 8 4 6 1号公報 特許文献 7 : 特開 2001— 246635号公報
また、 脂環式ポリオレフインフィルムが離型フィルムとして提案されているが、 作業性 (剛性) ゃコストの観点から、 十分とは言えない。 (特許文献 8参照)
特許文献 8 : 特開 2001— 233968号公報
また、ポリアミド樹脂からなるフィルムが離型フィルムとして提案されているが、 接着剤との離型性の観点から、 十分とは言えない。 (特許文献 9参照)
特許文献 9 : 特開平 6— 316032号公報
また、 ポリエーテル芳香族ケトン樹脂フィルムが離型フィルムとして提案されて いるが、 やはり結晶性樹脂であるため、 熱収縮の問題を補う為、 熱処理する工程を 要したり、 コストの観点から、 十分とは言えない。 (特許文献 10参照)
特許文献 10 : 特開 2003— 236870号公報
以上、 従来技術において、 単層系のプリント基板製造用離型フィルムについて、 実質的に P PEを主成分とする離型フィルムはない。 これまでのほとんどの離型フ ィルムは結晶性樹脂から構成されているため、 その融点とガラス転移温度の間の範 囲に接着剤を硬化させる温度(130〜180°C程度が主流。)が存在することが多 く、 熱プレスの加熱と冷却工程において、 離型フィルムの熱収縮による離型フィル ム自身やプリント基板製品に及ぶしわの問題を回避することは困難である。
一方、 ポリイミ ドに代表されるフレキシブルプリント配線基板のベースフィルム や熱プレス板に対する離型といった機能に加えて、 追随性、 接着剤のはみ出しの少 なさ、 多層フィルム間の密着力、 フィルム間のスリップ性が求められるユーズがぁ る。 追随性は、 ポリイミドフィルムと銅箔の段差に追随して密着し、 熱プレスの加 圧時の衝擊カを緩和するためのクッション性のことである。接着剤のはみ出し性は、 ポリイミドなどベースフィルムゃカバーレイフィルムではさみこまれた回路におい て、 ランドという銅箔が露出した穴の電極部分に、 接着剤が、 プレス時の圧力によ つて、 はみ出す程度のことを意味し、 この量は少なければ少ないほどよい。 なぜな ら、 このはみ出し性が大きくなつてしまうと、 電極へはんだなどにより、 回路を結 線しょうとしても、 結線不良が発生する場合があるからである。 また多層フイノレム 間の密着力が要求されるのは、 製品にしわの問題を発生させたり、 さらに表層樹脂 と中間層樹脂との接着のために第 3の樹脂層をラミネートする必要が生じフィルム 全体が厚くなってしまったり、 ラミネートフィルムの構造やフィルム製造工程を複 雑にしてしまうためである。 ここで製品にしわが発生する原因として、 表層樹脂と 中間層樹脂との密着力が弱いと、 層間に空気層が発生することが考えられる。 フィ ルム間のスリップ性が要求されるのは、 スリップ性が劣る場合、 フィルム同士がく つついて、 作業効率低下の原因になる為である。
しかるに、 中間層に耐熱性の低い樹脂をはさみこんだ多層フィルムにより追随性 の高い離型フィルムが提案されている力 追随性のレベル、 接着剤のはみ出しの少 なさ、 多層フィルム間の層間密着力、 及びフィルムのスリップ性を、 同時に高いレ ベルで達成するという点において下記にあげた従来技術では、 十分とは言えない。
(特許文献 1 1、 特許文献 12、 特許文献 13、 特許文献 14、 特許文献 15、 特 許文献 16参照)
特許文献 1 1 特開 2000— 263724号公報
特許文献 12 特開 2000— 272055号公報
特許文献 13 特開 2003— 1772号公報
特許文献 14 特開 2003— 246019号公報
特許文献 15 特開 2003— 276139号公報
特許文献 16 特開 2001— 310422号公報
以上、 従来技術において、 多層系のプリント基板製造用離型フィルムについて、 最外層として実質的に P P Eを主成分とする樹脂層で構成される離型フィルムはな い。 フィルムのスリ ップ性、 すなわち作業性、 あるいはプリント基板製品への付着 の少なさについては十分ではなかった。
<発明の開示〉
本発明は、 ポリフエ二レンエーテル系樹脂組成を有し、 離型性に優れ、 熱収縮が 小さく、 プリント基板製品にしわを与えにくく、 かつ離型フィルム自身にもしわが つきにくく、 またブリードアウトがないため、 耐汚染性に優れ、 かつ耐吸湿性に優 れ、 そして追随性、 接着剤のはみ出しの少なさ、 多層フィルム間の密着力、 フィル ム間のスリップ性に優れ、 プリント基板、 特にフレキシブルプリント基板製造に適 した離型フイルムを提供することである。
本発明者らは上記課題を達成する技術を鋭意検討した結果、 ポリフエ二レンエー テル系樹脂を主成分とする樹脂組成を有するフィルム力 離型性、 熱収縮性、 耐し わ性、 耐汚染性、 耐吸湿性、 耐熱性、 剛性、 作業性に優れ、 そして、 追随性、 接着 剤のはみ出しの少なさ、多層フィルム間の密着力、フィルム間のスリップ性に優れ、 フレキシブルプリント基板製造に適した離型フィルムが得られることを見出し、 本 発明を完成するに至った。
すなわち本発明の上記目的は、 下記 1〜16のプリント基板製造用離型フィルム を提供することにより達成された。
1. (A) ポリフエエレンエーテル系樹脂を 50重量0 /0以上含有する樹脂層 (P) からなるプリント基板製造用離型フィルム。 2. 樹脂層 (P) が更に (B) 液晶ポ リエステルを、 (A) 成分と (B) 成分の合計重量 100重量部に対して、 0. 5〜 50重量部含有する上記 1に記載のプリント基板製造用離型フィルム。
3. 樹脂層 (P) が更に (C) I価、 I I価、 I I I価または I V価の金属元素 を含有する化合物を、 (A)成分と (B)成分の合計重量 100重量部に対して、 0.
1〜 10重量部含有する上記 2に記載のプリント基板製造用離型フィルム。
4. I価、 I I価、 I I I価または I V価の金属元素が Z n元素及び Mg元素の 少なくとも 1つからなる上記 3に記載のプリント基板製造用離型フィルム。
5. 樹脂層 (P) が更に (D) シラン化合物を、 (A) 成分と (B) 成分の合計重 量 100重量部に対して、 0. 1〜 5重量部含有する上記 2に記載のプリント基板 製造用離型フィルム。
6. (D)シラン化合物がアミノ基を有する上記 5に記載のプリント基板製造用離 型フィルム。
7. 樹脂層 (P) が更に (E) 炭化水素系ワックスを、 (A) 成分と (B) 成分の 合計重量 100重量部に対して、 0. 1〜 4重量部含有する上記 6に記載のプリン ト基板製造用離型フィルム。
8. 本質的に前記樹脂層 (P) のみからなる単層構造を有する上記 1に記載のプ リント基板製造用離型フィルム。
9. 前記樹脂層 (P) と、 (F) エラストマ一を含有する層 (Q) からなる多層構 造を有する上記 1に記載のプリント基板製造用離型フィルム。
10. (F) エラストマ一が、 (G) 芳香族ビニノレ化合物と共役ジェン化合物のブ ロック共重合体の部分水添ポリマーである上記 9に記載のプリント基板製造用離型 フイノレム。
1 1. (G)成分において、芳香族ビュル化合物結合量が 5重量%〜 65重量%で ある上記 10に記載のプリント基板製造用離型フィルム。
12. (F) エラストマ一が、 (H) エチレンとビュルエステル化合物との共重合 体である上記 9に記載のプリント基板製造用離型フィルム。
13. 押出しチューブラー法により成形して得られる上記 1〜12のいずれかに 記載のプリント基板製造用離型フィルム。
14. Tダイ押出し法により成形して得られる上記 1〜12のいずれかに記載の プリント基板製造用離型フィルム。
15. 最外表層のフィルム表面と水滴との接触角が 80° 以上である上記 1〜1 2のいずれかに記載のプリント基板製造用離型フィルム。
16. プリント基板がフレキシブルプリント基板である上記 1〜12のいずれかに 記載のプリント基板製造用離型フィルム。 く発明を実施するための最良の形態 >
以下、 本願発明について具体的に説明する。
本発明の (A) ポリフエ二レンエーテル系樹脂とは、 (式 1) の繰り返し単位構造
Figure imgf000008_0001
R4は、 それぞれ独立して、 水素、 第一級もしくは第二級の低級アルキル、 フエニル、 アミノアルキル、 炭化水素ォキシを表わす。 R2、 R3は、 それぞれ独立 して、 水素、 第一級もしくは第二級の低級アルキル、 フエニルを表わす。) 力、らなり、 還元粘度 (0. 5 g/d l、 クロ口ホルム溶液、 30°C測定) 1K 0. 15〜1. 0 d 1 Zgの範囲にあるホモ重合体及び/または共重合体である。 さら に好ましい還元粘度は、 0. 20〜0. 70 d l/gの範囲、 最も好ましくは 0. 40〜0. 60の範囲である。
このポリフエ二レンエーテル系樹脂の具体的な例としては、 ポリ (2, 6—ジメ チルー 1, 4一フエ二レンエーテル)、 ポリ (2—メチルー 6 _ェチル一 1, 4ーフ ェニレンエーテノレ)、ポリ (2—メチノレ一 6—フエェ レ一 1, 4一フエ-レンエーテ ル)、 ポリ (2, 6—ジクロロー 1, 4一フエ-レンエーテル) 等が挙げられ、 さら に、 2, 6—ジメチルフエノールと他のフエノール類 (例えば、 2, 3, 6—トリ メチノレフェノールゃ 2—メチルー 6ーブチノレフェノール) との共重合体のようなポ リフエ二レンエーテル共重合体も挙げられる。中でもポリ (2, 6—ジメチルー 1, 4一フエ二レンエーテノレ)、 2, 6ージメチノレフエノーノレと 2, 3, 6—トリメチノレ フエノールとの共重合体が好ましく、 さらにポリ (2, 6—ジメチルー 1, 4ーフ ェニレンエーテル) が好ましい。
本発明で使用する (A) ポリフエ-レンエーテルの製造方法の例として、 米国特 許第 3306874号明細書記載の第一銅塩とァミンのコンプレックスを触媒とし て用い、 2, 6一キシレノールを酸化重合する方法がある。
米国特許第 3306875号、 同第 3257357号および同第 3257358 号の明細書、 特公昭 52— 17880号および特開昭 50— 51 197号および同 63— 152628号の各公報等に記載された方法も (A) ポリフエ二レンエーテ ルの製造方法として好ましい。
本 明の (A) ポリフエ二レンエーテル系樹脂は、 重合行程後のパウダーのまま 用いてもよいし、 押出機などを用いて、 窒素ガス雰囲気下あるいは非窒素ガス雰囲 気下、 脱揮下あるいは非脱揮下にて溶融混練することでペレツト化して用いてもよ い。
本発明の (A) ポリフエ二レンエーテル系樹脂は、 種々のジエノフィル化合物に より官能化されたポリフエ二レンエーテルも含まれる。 種々のジエノフィル化合物 には、 例えば無水マレイン酸、 マレイン酸、 フマル酸、 フエニルマレイミ ド、 イタ コン酸、 アクリル酸、 メタクリル酸、 メチルァリレート、 メチルメタクリレート、 グリシジルァクリレート、 ダリシジルメタクリ レート、 ステアリルァクリレート、 スチレンなどの化合物が挙げられる。 さらにこれらジエノフィル化合物により官能 化する方法としては、ラジカル発生剤存在下あるいは非存在下で押出機などを用い、 脱揮下あるいは非脱揮下にて溶融状態で官能化してもよい。 あるいはラジカル発生 剤存在下あるいは非存在下で、 非溶融状態、 すなわち室温以上、 かつ融点以下の温 度範囲にて官能化してもよい。 この際、 ポリフエエレンエーテルの融点は、 示差熱 走査型熱量計 (D S C) の測定において、 2 0 °C/分で昇温するときに得られる温 度一熱流量グラフで観測されるピークのピークトップ温度で定義され、 ピークトツ プ温度が複数ある場合にはその内の最高の温度で定義される。
本発明の (A) ポリフエ-レンエーテル系樹脂は、 ポリフエ二レンエーテル樹脂 単独又はポリフエ-レンエーテル樹脂と芳香族ビエル系重合体との混合物であり、 さらに他の樹脂が混合されたものも含まれる。芳香族ビニル系重合体とは、例えば、 ァタクティックポリスチレン、 ハイインパク トポリスチレン、 シンジオタクテイツ クポリスチレン、 アタリロニトリルースチレン共重合体などが挙げられる。 ポリフ ェエレンエーテル樹脂と芳香族ビニル系重合体との混合物を用いる場合は、 ポリフ ェニレンエーテル樹脂と芳香族ビュル系重合体との合計量に対して、 ポリフエニレ ンエーテル樹脂の含有量が 6 0 w t %以上、 好ましくは 7 0 w t %以上、 さらに好 ましくは 8 0 w t %以上である。 本発明の (B ) 液晶ポリエステルはサーモト口ピック液晶ポリマーと呼ばれるポ リエステルで、 公知のものを使用できる。 例えば、 p—ヒドロキシ安息香酸および ポリエチレンテレフタレートを主構成単位とするサーモトロピック液晶ポリエステ ル、 p—ヒドロキシ安息香酸おょぴ 2—ヒドロキシー 6—ナフトェ酸を主構成単位 とするサーモト口ピック液晶ポリエステル、 P—ヒドロキシ安息香酸および 4, 4 ' ージヒドロキシビフエ-ルならびにテレフタル酸を主構成単位とするサーモトロピ ック液晶ポリエステルなどが挙げられ、特に制限はない。本努明で使用される (B ) 液晶ポリエステルとしては、 下記構造単位 (ィ)、 (口)、 および必要に応じて (ハ) および/または (二) からなるものが好ましく用いられる。
■0 U^co+ … (ィ)
(口)
Figure imgf000010_0001
0— X— 0
Figure imgf000010_0002
ここで、 構造単位 (ィ)、 (口) はそれぞれ、 p—ヒドロキシ安息香酸から生成した ポリエステルの構造単位と、 2—ヒドロキシ一 6—ナフトェ酸から生成した構造単 位である。 構造単位 (ィ)、 (口) を使用することで、 優れた耐熱性、 流動性や剛性 などの機械的特性のバランスに優れた本発明の熱可塑性樹脂組成物を得ることがで きる。 上記構造単位 (ハ)、 (二) 中の Xは、 下記 (式 2 ) よりそれぞれ任意に 1種 あるいは 2種以上選択することができる
Figure imgf000011_0001
• 構造式(ハ) において好ましいのは、エチレンダリコール、ハイドロキノン、 4, 4 ' ージヒドロキシビフエ二ノレ、 2 , 6—ジヒドロキシナフタレン、 ビスフエノー ル Aそれぞれから生成した構造単位であり、 さらに好ましいのは、 エチレングリコ ール、 4, 4 ' —ジヒドロキシビフエニル、 ハイドロキノンであり、 特に好ましい のは、エチレングリコール、 4 , 4 ' ージヒドロキシビフエニルである。構造式(二) において好ましいのは、 テレフタル酸、 ィソフタル酸、 2, 6—ジカルボキシナフ タレンそれぞれから生成した構造単位であり、さらに好ましいのは、テレフタル酸、 イソフタル酸である。
構造式 (ハ) および構造式 (二) は、 上記に挙げた構造単位を少なくとも 1種あ るいは 2種以上を併用することができる。 具体的には、 2種以上併用する場合、 構 造式 (ハ) においては、 1) エチレングリコールから生成した構造単位 Zハイド口 キノンから生成した構造単位、 2)エチレンダリコールから生成した構造単位 Z4, 47 ージヒドロキシビフエニルから生成した構造単位、 3) ハイドロキノンから生 成した構造単位 / 4, ' ージヒドロキシビフエ-ルから生成した構造単位、 など を挙げることができる。
また、 構造式 (二) においては、 1) テレフタル酸から生成した構造単位 Zイソ フタル酸から生成した構造単位、 2) テレフタル酸から生成した構造単位 / 2, 6
Figure imgf000012_0001
ら生成した構造単位、 などを挙げることができる。 こでテレフタル酸量は 2成分中、 好ましくは 40 w t%以上、 さらに好ましくは 6 Ow t°/o以上、 特に好ましくは 8 Ow t%以上である。 テレフタノレ酸量を 2成分中 4 Ow t%以上とすることで、比較的に流動性、耐熱性が良好な樹月旨組成物となる。 液晶ポリエステル (B) 成分中の構造単位 (ィ)、 (口)、 (ハ )、 (二) の使用割合は 特に限定されない。 ただし、 構造単位 (ハ) と (二) は基本的にほぼ等モル量とな る。
また、 構造単位 (ハ)、 (ュ) からなる構造単位 (ホ) を、 (B) 成分中の構造単位 として使用することもできる。 具体的には、 1) エチレングリコールとテレフタル 酸から生成した構造単位、 2) ハイドロキノンとテレフタル酸から生成した構造単 位、 3) 4, 4' ージヒドロキシビフエ二ルとテレフタル酸から生成した構造単位、 4) 4, ' ージヒドロキシビフエニルとイソフタル酸から生成した構造単位、 5) ビスフエノール Aとテレフタル酸から生成した構造単位、 などを挙げることができ る。
0 X O C 0— X—— C 0 - …(ホ)
本発明の (B) 液晶ポリエステル成分には、 必要に応じて本発明の特徴と効果を 損なわない程度の少量の範囲で、 他の芳香族ジカルボン酸、 芳香族ジオール、 芳香 族ヒドロキシカルボン酸から生成する構造単位を導入することができる。 本努明の
(B) 成分の溶融時での液晶状態を示し始める温度 (以下、 液晶開始温度という) は、 好ましくは 1 50 ~ 3 50。C、 さらに好ましくは 1 80〜3 20°Cである。 液 晶開始温度をこの範囲にすることは、 得られる樹脂製シート中に黒色異物が少なく なり、 好ましレヽ。
本発明の (C) I価、 I I価、 I I I価または I V価の金属元素を含有する化合 物は、金属を含有する無機化合物または有機化合物である。本発明の (C)成分は、 本質的に金属元素を主たる構成成分とする化合物である。 (C) 成分における I価、 I I価、 I I I価または I V価をとりうる金属元素の具体例として、 L i、 N a、 K、 Z n、 C d、 S n、 Cu、 N i、 P d、 C o、 F e、 Ru、 Mn、 P b、 Mg、 C a、 S r、 B a、 A l、 T i、 G e、 S bが挙げられる。 中でも Z n、 Mg、 T i、 P b、 C d、 S n、 S b、 N i、 A l、 G e元素が好ましく、 さらには Z n、 Mg、 T i元素が好ましい。 樹脂層 (P) 中の (A) 成分と (B) 成分の剥離がな く、 フィルムの靱性を大きく向上させる観点から、 I価、 I I価、 I I I価または I V価の金属元素が Z n元素および/または Mg元素であることが特に好ましい。
(C) I価、 I I価、 I I I価または I V価の金属元素を含有する化合物の具体 例として、 上記金属元素の酸化物、 水酸化物、 アルコキサイド塩、 脂肪族カルボン 酸塩、酢酸塩が望ましい。 さらに、好ましい酸化物の例としては、 Z nO、 Mg O、
T i〇4、 T i 02、 P bO、 C dO、 S nO、 S b 0、 S b 203、 N i 0、 A 1 2
03、 G e Oなどが挙げられる。 また、 好ましい水酸化物の例としては、 Z n (O
H) 2、 Mg (OH) 2、 T i (OH) 4、 T i (OH) 2、 P b (OH) 2、 C d (O
H) 2、 S n (OH) 2、 S b (OH) 2、 S b (OH) 3、 N i (OH) 2、 A 1 (O
H) 3、 G e (OH) 2などが挙げられる。 また好ましいアルコキサイド塩の例とし ては、 T i (Qi P r) 4、 T i (OnB u) 4などが挙げられる。 また好ましい脂肪 族カルボン酸塩の例としては、 ステアリン酸亜鉛、 ステアリン酸マグネシゥム、 ス テアリン酸チタニウム、 ステアリン酸鉛、 ステアリン酸力ドニゥム、 ステアリン酸 すず、 ステアリン酸アンチモン、 ステアリン酸ニッケル、 ステアリン酸アルミニゥ ム、 ステアリン酸ゲルマニウムなどが挙げられる。 中でも特に好ましい具体例は、
Z 11 0、 M g (O H) 2、 T i (Ο 1 Ρ r ) 4、 Τ i ( Ο η Β u ) 4、 酢酸亜鉛、 ステ アリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、が挙げられる。 さらに(Α)成分と (Β ) 成分との間の層剥離の無さの観点から、 Z n O、 M g ( O H) 2が好ましい。 また これらの ( C ) 成分は、 本発明の効果を損なわない範囲で、 不純物を含んでいても よい。
本発明の ( D ) シラン化合物とは、 官能基含有シラン化合物のことであり、 アミ ノ基、 ウレイド基、 エポキシ基、 イソシァネート基、 及ぴメルカプト基からなる群 より選ばれる少なくとも一種の官能基を含有するシラン化合物である。 官能基含有 シラン化合物は、 通常、 これらの官能基のうちのいずれか 1個を分子中に含有する ものであればよいが、 場合によっては、 これらの官能基の 2種以上を分子中に含有 するものであっても良い。 また、 本発明で使用するシラン化合物は、 通常、 前記の ような官能基を分子中に含有するアルコキシシランである。 官能基含有シラン化合 物の具体例としては、 ーァミノプロビルトリメ トキシシラン、 γ—ァミノプロピ ルトリエトキシシラン、 γ—ァミノプロピルメチルジメ トキシシラン、 Ν— (β— アミノエチル) 一 y—ァミノプロビルトリメ トキシシラン、 N— ( β—アミノエチ ル) 一 y—ァミノプロピルメチルジメ トキシシラン、 γ一フエニノレー γ—アミノブ 口ビルトリメ トキシシラン、 などのアミノ基を含有するシラン化合物; γ—ゥレイ ドプロピルトリメ トキシシラン、 γ—ゥレイドプロピルメチルトリメ トキシシラン、 γ—ゥレイドプロピルトリエトキシシラン、 γ—ゥレイドプロピルメチルトリエト キシシラン、 γ— (2—ウレイドェチル) ァミノプロピノレトリメ トキシシランなど のゥレイド基を含有するシラン化合物; γーグリシドキシプロピルトリメ トキシシ ラン、 γ—グリシドキシプロピルジメチルメ トキシシラン、 y一グリシドキシプロ ピルトリエトキシシラン、 γ一グリシドキシプロピルメチルジェトキシシラン、 β 一 (3, 4一エポキシシク口へキシル) ェチルトリメ トキシシラン、 β— ( 3, 4 一エポキシシク口へキシル) ェチルトリエトキシシランなどのエポキシ基を含有す るシラン化合物; γ—イソシァネートプロビルトリメ トキシシラン、 γ—イソシァ ネートプロピルメチルジメ トキシシラン、 γ—イソシァネートプロビルトリエトキ シシラン、 γーィソシァネートプロピ メチノレジェトキシシラン、 γ—ィソシァネ 一トプロピルェチ /レジメ トキシシラン、 γ一^ f ソシァネートプロピノレエチ /レジェト キシシラン、 γ—ィソシァネートプロピルトリクロロシランなどのィソシァネート 基を含有するシラン化合物; γ—メルカプトプロピルメチルジメ トキシシラン、 γ 一メルカプトプロピノレトリエトキシシラン、 γ—メルカプトプロピルェチルジェト キシシラン、 γ—メノレカプトプロピルメチノレジェトキシシラン、 j3—メノレカプトェ チルトリメ トキシシラン、 ]3—メルカプトェチルトリエトキシシラン、 β—メルカ ブトェチルジメトキシシランなどのメルカプト基を含有するシラン化合物;等が挙 げられる。 さらに、 フィルムの靱性の観点と、 (Α) 成分と (Β) 成分との間の層剥 離の無さの観点から、 アミノ基を有するシラン化合物が好ましい。 すなわち、 ー ァミノプロピノレトリメ トキシシラン、 γ—ァミノプロピルトリエトキシシラン、 y ーァミノプロピルメチルジメ トキシシラン、 N— ( ]3—アミノエチノレ) — γ—アミ ノプロピルトリメ トキシシラン、 Ν - ( ]3 _アミノエチル) 一 γ—アミノプロピノレ メチルジメ トキシシラン、 が好ましい。
本発明の (Ε) 炭化水素系ワックスとは、 実質的には炭素と水素からなり、 実質 的には、 飽和のオリゴマーあるいはポリマーあるいはそれらの混合物である。 場合 により、 酸化されていてもよく、 力ルポキシル基や水酸基や力ルポ-ル基を有して いてもよい。 そして、 (Ε )炭化水素系ワックスは、大きく流動パラフィンとポリエ チレンワックスに分けられる。 ここで、 流動パラフィンとは、 常温で液体であり、 主に、 パラフィン炭化水素とアルキルナフテン炭化水素の混合物である。 ミネラル オイルと'呼ばれることもある。 1 5 °Cにおける比重が 0 . 8 4 9 4以下のものも、,
1 5 °Cにおける比重が 0 . 8 4 9 4を超えるものも含む。 例えば、 代表的なもので は、ェクソンモービル有限会社製のクリストール N 3 5 2 (登録商標)、プライモー ル N 5 4 2 (登録商標) などが好適に用いることができる。 ここで、 ポリエチレン ワックスとは、 粘度平均分子量が 9 0 0〜 3 0, 0 0 0のもので、 常温で固体であ る。 次の 4タイプのものを用いることができる。 すなわち、 1 ) エチレンを主成分 としたモノマーをラジカル重合触媒により高温高圧下にて重合する方法、 あるいは チーグラー触媒により低圧で重合する方法により得られるもの、 2) —般成形用ポ リエチレンを熱分解により低分子量化する方法により得られるもの、 3) 一般成型 用ポリエチレンを製造する際に、 副生する低分子量ポリエチレンを分離精製して得 られるもの、 4) 一般成形用ボリエチレンを酸化する方法により得られるもの (ェ マルションワックスと呼ばれることがある。) が挙げられる。 中でも密度が 0. 92 〜0. 98 ( g / c m3) のものが好適である。 また離型性の観点から、 粘度平均分 子量 900〜 10, 000のものが好ましく、 さらに 1, 000〜 4, 000のも のが好ましい。 また、 酸化されたタイプのものも本発明の樹脂組成物との親和性の 観点から、 用いることもできる.。 その場合、 離型性の観点から J I S K5902 の測定により得られる酸価 (KOH mg/g) は、 20以下が好ましく、 より好 ましくは 5以下である。 例えば、 代表的なものでは、 三井化学 (株) 製の三井ハイ ワックス (登録商標) が好適に用いられる。
本発明におけるフィルムの樹脂組成は、 ポリフエ二レンエーテル系樹脂を 50重 量%以上含有するものである。 フィルムの耐熱性、 離型性、 熱収縮率、 耐吸湿性の 観点から、 この含有量は、 60重量%以上が好ましく、 さらには 70重量 °/0以上が 好ましく、 特には 80重量%以上が好ましい。
本発明における (B) 成分の液晶ポリエステルの配合量は、 (A) 成分と (B) 成 分の合計 100重量部に対して、 0. 5〜50重量部で、 好ましくは 1〜40重量 部で、 さらに好ましくは 2~ 30重量部である。 液晶ポリマーの異方性、 フィルム の厚みむらの観点から、 この配合量の上限値は、 50重量部が好ましい。 離型性と 流動性の観点から、 この配合量の下限値は、 0. 5重量部が好ましい。 またフレキ シブルプリント基板のベースフィルムであるポリィミドフィルムとの離型性や剛性
(フィルム取り扱いに関する作業性)の観点から、 (B)液晶ポリエステルが上記配 合量にあることが好ましい。
本発明における (C) 成分の配合量は、 フィルム中の (A) 成分と (B) 成分の 層剥離と比重と耐熱性の観点から、 (A)と(B)の合計 100重量部に対して、 0. 1〜1 0重量部含有することが好ましく、 さらに 0 . 2〜5重量部が好ましく、 特 に◦. :〜 3重量部が好ましい。 この (C ) 成分の含有量は、 0 . 1重量部より少 ないとフイノレムそのものの層剥離が顕著になってしまい、 1 0重量部より多いと比 重が大きくなるし、 耐熱性が低下することがある。
本発明における (D) 成分の配合量は、 フィルム中の (A) 成分と ( B ) 成分の 層剥離と安定生産の観点から、 (A) と (B ) の合計 1 0 0重量部に対して、 0 . 1 〜 5重量部含有することが好ましく、 さらに 0 . 1 5〜3重量部が好ましく、 特に 0 . 2〜1重量部が好ましい。 この (D) 成分の含有量は、 0 . 1重量より少ない とフィルムそのものの層剥離が顕著になってしまい、 5重量部より多いと、 分解や 架橋などの好ましからざる副反応を併発することがあり、 本発明の組成物が安定し て得られないことがある。
本発明における (E) 炭化水素系ワックスの配合量は、 離型性とブリードアウト の観点から、 (A) 成分と (B ) 成分の合計 1 0 0重量部に対して、 0 . 1〜4重量 部が好ましく、 さらに 0 . 3〜 3重量部が好ましく、 特に 0 . 5〜 2重量部が好ま しい。 この (E) 成分の配合量は、 0 . 1重量部より少ないと十分な接着剤との離 型性が得られないことがあり、 4重量部より多いと、熱プレス後、 (E )成分がプリ ードアウトしてプリント基板に転写する場合がある。
本発明では、 上記の成分の他に、 本発明の特徴および効果を損なわない範囲で必 要に応じて他の附加的成分、 例えば、 酸化防止剤、 難燃剤、 エラストマ一 (ェチレ ン /プロピレン共重合体、 エチレン 1ーブテン共重合体、 エチレン Zプロピレン /非共役ジェン共重合体、 エチレン アクリル酸ェチル共重合体、 エチレンノメタ クリル酸グリシジル共重合体、 エチレン Z酢酸ビュル Zメタクリル酸グリシジル共 重合体およびエチレン/プロピレン一 g—無水マレイン酸共重合体、 A B Sなどの ォレフィン系共重合体、 ポリエステルポリエーテルエラストマ一、 ポリエステルポ リエステルエラストマ一、 ビュル芳香族化合物—共役ジェン化合物ブロック共重合 体、 ビュル芳香族化合物一共役ジェン化合物ブロック共重合体の水素添加物)、可塑 剤(エポキシ化大豆油、ポリエチレングリコール、脂肪酸エステル類等)、難燃助剤、 耐候 (光) 性改良剤、 各種着色剤等を添加してもかまわない。
本発明のプリント基板製造用離型フィルムは、 上記の樹脂組成を有する熱可塑性 樹脂層 (P ) を含むフィルムである。 そこで、 本発明のプリント基板製造用離型フ イルムは、 プリント配線基板、 フレキシブルプリント配線基板、 多層プリント配線 基板等の製造工程において、 プリプレダ又は耐熱フィルムを介して銅張積層板又は 銅箔を熱プレスする際にプリント基板を保護し、 接着剤による熱プレス機あるいは クッション材の汚染を防止するために用いられる。
本発明の第 2の発明である、 多層構造を有するプリント基板製造用離型フィルム について以下説明する。本発明の樹脂層 (P ) と、 (F ) エラストマ一を含有する層 (Q) 力 らなる多層構造を有するプリント基板製造用離型フィルムとは、 上記にて 説明した樹脂層 (P ) を最外層とし、 中間に (F ) エラストマ一を含有する層 (Q) をはさみこんだ構造をしている。 基本的に (P ) / (Q) Z ( P ) という 3層構造 である。 場合によっては、 (P ) 層と (Q) 層の間にさらなる接着層を揷入し、 5層 構造とすることもできる。 ただし、 フィルム厚みの観点と簡素化の観点から 3層構 造が好ましい。
本発明の (F ) 成分のエラストマ一は、 芳香族ビニル化合物一共役ジェン化合物 ブロック共重合体、 (G)芳香族ビュル化合物と共役ジェン化合物のプロック共重合 体の部分水添ポリマー、 (H) エチレンとビュルエステル化合物の共重合体、ェチレ ン プロピレン共重合体、 エチレン/ 1ーブテン共重合体、 エチレン Zプロピレン Z非共役ジェン共重合体、 エチレン Zプロピレン一 g—無水マレイン酸共重合体、 A B Sなどのォレフィン系共重合体、 ポリエステ ^ /レポリエーテノレエラストマ一、 ポ リエステルポリエステルエラストマ一などが挙げられる。 ここで (H) エチレンと ビニノレエステル化合物の共重合体にぉレ、て、 ビュルエステル化合物とは、 エステル 基またはカルボキシル基を含有するビニルモノマーを指す。 例えば、 酢酸ビュル、 プロピオン酸ビエル、アタリル酸メチル、アタリル酸ェチル、メタタリル酸メチル、 メタクリル酸ェチル、 ァクリル酸、 メタクリル酸などが挙げられる。 特に (F ) 成 分において、追随性と多層フィルム間の密着力の観点から、 (G)芳香族ビュル化合 物と共役ジェン化合物のブロック共重合体の部分水添ポリマーと (H) エチレンと ビニルエステル化合物の共重合体が好ましい。 (G)芳香族ビニル化合物と共役ジェ ン化合物のブロック共重合体の部分水添ポリマーを以下、 説明する。 まず、 ここで 芳香族ビニノレ化合物と共役ジェン化合物のプロック共重合体とは、 芳香族ビュル化 合物を主体とする重合体ブ口ックセグメン卜と、 共役ジェン化合物を主体とする重 合体プロックセグメントとから成るブロック共重合体である。 芳香族ビュル化合物 の具体例としては、 スチレン、 ひーメチルスチレン、 ビュルトルエン、 - t e r t一プチノレスチレン、 ジビ-ノレベンゼン、 p-メチノレスチレン、 1, 1—ジフエュノレ スチレン、 等の中から選ばれた少なくとも 1種以上が選択でき、 中でもスチレンが 好ましい。そして、共役ジェン化合物の具体例としては、ブタジエン、ィソプレン、 1, 3一ペンタジェン、 2, 3—ジメチルー 1, 3—ブタジエン、 ピペリレン、 3 —ブチル _ 1, 3—ォクタジェン、 フエニル _ 1, 3—ブタジエン等の中から選ば れた少なくとも 1種以上が選択でき、 中でもブタジエン、 イソプレン、 およびこれ らの組み合わせが好ましい。 ここで (G) 成分のポリマーは、 耐熱性、 耐熱劣化特 性の観点から部分水添されていることが好ましい。 さらにその水素添加率は 5〜 1 00 %のものが好ましい。 さらに熱安定性の観点から水素添加率が 50 %以上のも のがより好ましい。 この部分水添ブロック共重合体に係わる構造上の特徴は、 特開 昭 61— 34049号公報に詳細に記載された要件を満たしたものであれば 1種ま たは 2種以上を併用できる。 この代表的な例としては、 旭化成ケミカルズ (株) 製 の TUFT EC (登録商標)、 クレイ トンポリマージャパン (株) 製の KR AT ON (登録商標)、 J SR (株)製の DYNARON、クラレ(株)製の S E P T ON (登 録商標)、 HYBRAR (登録商標) が挙げられる。
特に離型フィルム特性として、 耐熱性と追随性と (P) 層と (Q) 層の密着力の 観点から、 (G)成分における芳香族ビュル化合物結合量が 5重量%〜65重量%で あることが好ましく、 さらには 10重量%〜60重量%、 さらに特には 30重量% 〜50重量%が好ましぃ。 この量が 5重量%より少ないと、 十分な耐熱性が発現し にくく、 プリント基板製造のための熱プレスにおいて、 (P) 層からはみだしたり、 プレス機ゃクッシヨン材に付着したりすることがある。また 6 5重量%を超えると、 十分な追随性と十分な (P ) と (Q) の層間密着力が発現しにくくなる。
(A)ポリフエ二レンエーテル系樹脂を 5 0重量%以上含有する樹脂層(P )は、 単層フィルムでは剛性は高いので、 作業性には優れるが、 追随性、 接着剤のはみ出 しの少なさ、 多層フィルム間の密着力、 フィルム間のスリップ性が要求されるプリ ント基板製造用途には、 多層構造のフィルムがより好ましい。
本発明の離型フィルムの厚みは、 単層フィルムで用いる場合、 3〜: L 0 0 mで ある。 コスト、 取り扱い性の観点から、 さらに 1 0〜1 0 0 i mが好ましく、 特に 3 0〜6 0 i mが好ましい。 多層フィルムで用いる場合、 トータルの厚みは、 5 0 ~ 3 0 0 μ mであり、 追随性、 作業性の観点から、 7 0〜 2 5 0 μ mが好ましく、 さらにより好ましくは 1 0 0〜2 0 0 ; mである。 多層構造の場合、 トータルの厚 みに対して、 中間層 (Q) の厚みが占める割合は 5 0 %以上が好ましく、 より好ま しくは 6 0 °/0以上、 さらにより好ましくは 7 0 %以上である。 この占める割合が 5 0 %未満だと十分な追随性が発現できない。
本発明の樹脂組成物は種々の方法で製造することができる。例えば、単軸押出機、 二軸押出機、 ロール、 ニーダー、 ブラベンダープラストグラフ、 バンバリ一ミキサ 一等による加熱溶融混練方法が挙げられるが、 中でも二軸押出機を用いた溶融混練 方法が最も好ましい。 この際の溶融混練温度は特に限定されるものではないが、 通 常 1 5 0〜3 5 0 °Cの中から任意に選ぶことができる。
本発明のプリント基板製造用離型フィルムは、 上記で得られた樹脂組成物を原料 とし、 押出フィルム成形により得ることもできるし、 本発明の樹脂組成由来の原料 成分を押出フィルム成形機に直接投入し、 ブレンドとフィルム成形を同時に実施し て得ることもできる。
本 S明のプリント基板製造用離型フィルムは、 押出しチューブラー法、 場合によ つてはインフレーション法とも呼ばれる方法にて製造することができる。 円筒から 出てきたパリソンがすぐに冷却してしまわないように、 5 0〜2 9 0 °Cの温度範囲 の中から適宜選択して、 パリソンの温度を制御することがシート厚みを均一にし、 樹脂組成物の各成分の層剥離のないシートを作成する上で極めて重要である。 (P ) 層由来の樹脂と (Q) 層由来の樹脂成分を多層ラミネーシヨン化することにより多 層構造のフィルムを得ることができる。
一方、 本発明のプリント基板製造用離型フィルムは、 Tダイ押出成形によって製 造することができる。 この場合、 無延伸のまま用いてもよいし、 1軸延伸してもよ いし、 2軸延伸することによつても得られる。 シートの強度、 剛性を高めたい場合 は、延伸することが効果的である。 (P ) 層由来の樹脂と (Q) 層由来の樹脂成分を 多層ラミネーション化する方法として、 ドライラミネーシヨン、 共押出ラミネーシ ヨンする方法が挙げられる。 ドライラミネーシヨンの場合、 いったん (P ) 層の単 層フィルムを製造しておいて、 Tダイ近傍の上下からこの単層フィルムをフィード しながら、 (Q) 層由来の樹脂である (F ) エラストマ一を Tダイから押出し、 ロー ルでラミネーシヨンすることができる。 この方法は、 (P ) 層と (Q) 層の樹脂の粘 度が大きく異なるに特に有効である。 一方、 共押出ラミネーシヨンの場合、 多層ダ イスを用いて(P )層由来の樹脂成分と (Q)層由来の樹脂成分を押出機を用いて、 ラミネーシヨンすることができる。 一段で多層化でき、 経済的である。
本発明のプリント基板製造用離型フィルムは、 最外表層のフィルム表面と水滴と の接触角が 8 0 ° 以上であることが好ましい。離型性と耐吸湿性の観点から、 8 0 ° 以上、 好ましくは 8 5 ° 以上、 より好ましくは 9 0 ° 以上である。 この値が 8 0 ° より小さいと離型性が十分発揮できない場合があり、 耐吸湿性も十分でない場合が ある。 ここで、 フィルム表面と水滴との接触角の測定は、 常温 (2 3 °C) 雰囲気に て、 例えば協和界面科学 (株) 製の固液界面解析装置 DropMaster (登録商標) を用 いて実施できる。
本発明のプリント基板製造用離型フィルムにおけるプリント基板は、 エポキシ樹 脂に代表されるリジッドタイプのプリント基板及びポリイミドに代表されるフレキ シブルプリント基板を含む。 最近、 特にフレキシブルプリント基板では、 携帯電話 やハードディスクドライブ (HD D) など、 アウトガスゃコンタミネーシヨンの要 求スペックがかなり高度になってきており、 本究明の離型フィルムは、 耐汚染性に 優れる観点からも、 フレキシブルプリント基板により好適である。
こうして得られた本発明のプリント基板製造用離型フィルムは、 離型性に優れ、 熱収縮が小さく、 プリント基板製品にしわを与えにくく、 かつ離型フィルム自身に もしわがつきにくく、 またブリードアウトがないため、 耐汚染性に優れ、 かつ耐吸 湿性に優れ、 そして追随性、 接着剤のはみ出し性、 多層フィルム間の密着力、 フィ ルム間のスリップ性に優れ、 プリント基板、 特にフレキシブルプリント基板製造に 適した離型フイルムである。 ぐ実施例 >
本発明を以下、 実施例に基づいて説明する。 但し本発明はその主旨を越えない 限り以下の実施例に限定されるものではな 、。 製造例 1 :ポリフエ-レンエーテル (P P E— 1 ) の製造例
2 , 6—ジメチルフェノールを酸化重合して得た還元粘度 0 . 4 2のパゥダー状 のポリ (2, 6—ジメチル一 1, 4—フエ二レンエーテル) である。 製造例 2 :液晶ポリエステル (L C P—1 ) の製造例
窒素雰囲気下において、 p—ヒドロキシ安息香酸、 2—ヒドロキシ _ 6—ナフト ェ酸、 無水酢酸を仕込み、 加熱溶融し、 重縮合することにより、 以下の理論構造式 を有する液晶ポリエステル (L C P— 1 ) を得た。 なお、 組成の成分比はモル比を 表す。
Figure imgf000023_0001
k/l = 0.73/0.27 製造例 3 :液晶ポリエステル (LCP— 2) の製造例
窒素雰囲気下において、 ρ—ヒ ドロキシ安息香酸、 2—ヒ ドロキシ一 6—ナフト ェ酸、 ハイドロキノン、 イソフタル酸、 無水酢酸を仕込み、 加熱溶融し、 重縮合す ることにより、 以下の理論構造式を有する液晶ポリエステルを得た。 なお組成の成 分比はモル比を表す。
Figure imgf000023_0002
Figure imgf000023_0003
k/l/m/n = 0.7/0.2/0.1/0.1 各樹脂組成物のフィルム成形と物性評価を、 以下の方法に従って実施した
(1) インフレーション成形 得られたペレツトを、 シリンダー温度 290°C、 円筒状ダイス温度 290°Cに設 定したスクリュー径 5 Ommの押出機を用い、 チューブラー法により、 押出シート 成形を実施した。 ブローする空気の圧力は厚みが 50 imになるように設定した。 多層フィルムの場合、 ブローする空気の圧力を調整し、 ピンチローラーで融着し ながら、 厚みが (P) 層が 30 /im、 (Q) 層が 150 /χπι、 (Ρ) 層が 30 /xmの 3層フィルム構造になるように作成した。
(2) Tダイ押出成形
得られたぺレットを、 シリンダー温度 300 °C、 Tダイ温度 300 °Cに設定した スクリュー径 65 mmのベント付き単軸押出機を用い、 吐出量60 ¾: §/ 11 ]:、 T ダイスリ ッ トの厚み 0. 15 mm、 ダイスリットの幅 650 mm, 圧延ローラ表面 温度 130°C、 厚みが 50 μπιになるように、 引き取り速度を制御し、 押出フィル ム成形を実施した。
多層構造のフィルムを得る場合、 3層式の押出機を用い、 フィードブロック型の 3層 Tダイを用い、 トータルの吐出量が 60 k gZh r、 ダイスリ ットの幅 650 mm、圧延ローラ表面温度 130。C、 フィルム厚みが (P) 層が 30 m、 (Q) 層 が 1 50 /im、 (P)層が 3 の 3層フィルム構造になるように、引き取り速度 を制御し、 押出フィルム成形を実施した。
(3) フイノレム厚み
フィルム巾を 50 Omm、 長さ方向を 200 mmのサイズに裁断する。 巾方向に 5ケ所、 上辺と下辺の計 10力所測定し、 さらにもう一枚同様の測定を実施し、 合 計 20ケ所の厚みを測定して、 平均値をとつた。
(4) 接触角
協和界面科学 (株) 製の固液界面解析装置 Dr0pMaSter500 (登録商標) を用い て、 上記 (1) と (2) で得られたフィルムをステージに固定し、 フィルム上に、 蒸留水 1滴(2/z L)をフィルム上に滴下し、その接触角を測定し、 10点測定し その平均値をとつた。 雰囲気は常温 ( 23 °C) にて実施した。
(5) 離型性
厚さ 25 xmのポリイミドフイノレム (デュポン社製:カプトン 10 OH (登録商 標)) をベースフィルムとし、厚さ 2011 mのエポキシ系接着剤を介し、厚さ 35 μ m、 幅 50 mの銅箔が接着された銅張り積層板 (ァ) を得た。 次に厚さ 2 のポリイミドフィルム (デュポン社製:カプトン 100H (登録商標)) 上に、 流動 開始温度 80°Cのエポキシ系接着剤を厚さ 20 μπιで塗布してカバーレイフイルム
(ィ) を得た。 上記 (1) 力、 (2) で得られた厚さ 50 μιηの単層フィルムを離型 フィルム (ゥ) とした。 (ィ) のエポキシ系接着剤層が (ァ) の銅箔側に接するよう に、 (ゥ)、 (ァ)、 (ィ)、 (ゥ) の順にフィルムを重ね、 190°C、 50 k g f /cm 2、 1分間、 熱プレスを実施し、 フレキシブルプリント基板を得た。 この熱プレス の後、 離型フィルム (ゥ) とポリイミドフィルム (ァ、 ィ) を引き剥がす際、 以下 の判断基準に従って、 離型性を判断した。
基板表面との離型性を 「対 FPC」、 (ァ) と (ィ) 部のランド部 (電極用穴) か ら露出した接着剤及び銅箔との離型性を 「対接着剤,銅箔」 とした。
〇:全く抵抗なく、 剥がれる。
△:剥がす際、 少し抵抗がある。
X:接着して、 容易にはがれない。
はがした後 (Xの場合は、 強引にはがした。)、 離型フィルムの破れの有無を確認 した。
(6) 熱収縮率
上記 (1) と (2) で得られた離型フィルムを、 MDと T Dに各片が平行になる ように、 1 5 OmmX 15 Ommの大きさに力ットし、 1 90。Cに設定したオーブ ン中に 5分間セットし、 取り出して放冷する。 MD、 TD各々加熱前後の寸法を測 定し、 以下の式に従って求めた。
熱収縮率 (%) = (加熱前の辺の長さ一加熱後の辺の長さ) / (加熱前の 辺の長さ) X 100
ここで、 MDとはインフレーション押出成形機、 あるいは Tダイ押出成形機のダイ スから樹脂が流動する方向であり、 T Dは MDに対し直角方向を指す。
(7) FPC (フレキシブルプリント基板) のしわ
厚さ 12. 5 mX 150 X 250 mmのポリイミドフィルム (デュポン社製: カプトン 50 H (登録商標)) を用いたこと以外は、 上記 (3) と同様にプレス試験 を実施し、 得られた F PCを取り出し、 F P Cのしわの有無を確認した。
(8) ブリードアウト 1
厚さ 125 /imのポリイミドフィルム (デュポン社製:カプトン 50 OH (登録 商標)) を上記 (1) (2) で得られた離型フィルムではさみこみ、 190°C、 3 0 k g f /cm2, 5分間の条件で熱プレスする。 そして、 離型フィルムを取り除 いた後、離型フィルムと接触していたポリイミドフィルム表面上に水性マジック(ぺ ン先太さ約 1. 5mm) で線を書き、 5分間放置後、 その水性マジックインキのは じき具合を目視にて観察し、 以下の判断基準にて、 ブリードアウト性を判断した。 〇:マジックインキをはじいていない状態。
X :マジックインキをはじいた状態。
(9) ブリードアウト 2
厚さ 125 μΐηのポリイミドフィルム (デュポン社製:カプトン 500Η (登録 商標)) に、厚さ 20 /xmのエポキシ系接着剤をバーコートし、 50°C、 2時間キュ ァし、接着剤被覆ポリィミ ドフィルムを作成した。このフィルムの接着剤被覆面に、 上記 (1) か (2) で得られた離型フィルムを重ね、 1 90。Cヽ 30 k g f / c m 2、 5分間の条件で熱プレスした。 その後、 離型フィルムをはがし、 ポリイミドの 接着剤被覆表面側の接触角を上記 (4) の方法に従って測定した。 一方、 プランク として上記の接着剤被覆ポリイミドフィルムについて圧力をかけずに、 1 9 0°C、 5分間キュアした後、 冷却後、 その表面上の接触角を測定したところ、 5 8° であ つた。 よって、 ブランクの接触角 (5 8° ) と比較し、 その差が大きくなるほど、 ポリイミド側に何らかのブリードアウトがあると判断した。
(1 0) 耐吸湿性
上記 (1) 力、 (2) で得られたフィルムをサイズ 1 0 0 X 1 9 Omm角に切り取 り、 恒温恒湿槽 (タバイエスペック (株) 製、 P L— 3 F P) を用い、 8 5°C、 9 5 °/0相対湿度の加温加湿環境下に、 48時間曝した後、 以下の式に従って、 重量増 加率 (Aw) を求めた。 各 2枚フィルムの平均値をとつた。
重量増加率 (Aw) (%) = (wx-w0) /w0X 1 0 0
(w x:加温加湿後のフィルム重量 ( g )、 w。:加温加湿前に、 1 0 0 °C、 2時間 熱風乾燥機中にて乾燥し、デシケーター中にて室温まで冷却したフィルム重量(g)) 重量増加率 (Aw) の値が小さい方が、 耐吸湿性に優れることを意味する。
(1 1) 耐熱性
得られたペレツトを、 シリンダー温度 3 20/3 3 0/3 20/3 1 0°C、 射速 8 5 %、金型温度 9 0 °Cに設定した射出成形機 [ I S- 8 0 E PN:東芝機械(株) 社製] を用いて成形を行った。 ただし、 比較例 1と比較例 2については、 シリンダ 一設定温度を全て 2 8 0°Cにて実施した。 厚み 3. 2mmX長さ 1 2 7mmX幅 1 2. 7 mmの AS TMタンザク試験片に成形した。 得られた成形片を用いて、 AS TM D 64 8に準拠し、 1. 8 2MP a荷重下での荷重たわみ温度を測定した。
( 1 2) 剛性
上記 (1 1) と同じ試験片を用い、 オートグラフ (AG— 5 00 0、 島津製作所 (株) 社製) を用い、 ASTM D 7 9 0に準拠し、 2 3°Cの温度雰囲気にて、 曲 げ弹 ¾Ξ率、 曲げ強度を測定した。 実施例 1
ポリフエ二レンエーテル (P PE- 1) と液晶ポリエステル (LCP—1) と酸 化亜鉛(ZnO、銀嶺一 A、東邦亜鉛 (株) 製) を、表 1に示す割合(重量部) で、 トップフィード側バレル温度のみ 250。C、 それ以外のバレル温度とダイへッド温 度は全て 310°Cに設定したベントポート付き二軸押出機 (Z SK—25 ; WER NER&PFLE I DERE R社製) を用いて溶融混練し、 ペレットとして得た。 このペレツ トを用い、 上記 (2) に示した Tダイ押出成形により、 平均厚み 51 μ mのフィルムを得た。 上に示した方法に従って、 フィルムの評価を実施した。 その 結果を表 1に示した。 荷重たわみ温度は、 184°Cであった。 曲げ弾性率は、 2, 67 OMP aであった。 実施例 2
(A) 成分として、 ポリスチレン (GP、 PSジャパン (株) 製、 G9305) を用い、 各成分を表 1に示す割合 (重量部) で配合したこと以外は、 実施例 1と同 様に実施して、 ペレットを得た。 上記 (2) に示した Tダイ押出成形により、 平均 厚み 50 μπιのフィルムを得た。 上に示した方法に従って、 フィルムの評価を実施 した。 その結果を表 1に示した。 荷重たわみ温度は、 167°Cであった。 曲げ弾性 率は、 2, 740MP aであった。 実施例 3
(B) 成分として、 L CP— 2を用い、 (E) 成分として流動パラフィン (ヮック ス 1、 ェクソンモービル有限会社製、 クリストール N 352、 常温で無色液体) を 用い、 各成分を表 1に示す割合 (重量部) で配合したこと以外は、 実施例 2と同様 に実施して、 ペレットを得た。 上記 (2) に示した Tダイ押出成形により、 平均厚 み 49 mのフィルムを得た。 上に示した方法に従って、 フィルムの評価を実施し た。 その結果を表 1に示した。 荷重たわみ温度は、 168°Cであった。 曲げ弾性率 は、 2, 750MP aであった。 実施例 4
(A) 成分として、 ハイインパク トポリスチレン (H I PS, P Sジャパン (株) 製、 H 9405) を用い、 ワックス 1の代わりにポリエチレンヮックス (フックス 2、 三井化学 (株) 製、 三井ハイワックス (登録商標)、 405MP、 常温で白色固 体) を用い、 各成分を表 1に示す割合 (重量部) で配合したこと以外は、 実施例 3 と同様に実施して、 ペレツトを得た。 上記 (2) に示した Tダイ押出成形により、 平均厚み 50 μπιのフィルムを得た。 上に示した方法に従って、 フィルムの評価を 実施した。 その結果を表 1に示した。 荷重たわみ温度は、 163°Cであった。 曲げ 弾性率は、 2, 820 M P aであった。 実施例 5
酸化亜鉛の代わりに、 (C) 成分として、 水酸化マグネシウム (Mg (OH) 2、 特級、 和光純薬 (株) 製) を用い、 他の成分についても表 1に示す割合に配合する こと以外は、 実施例 3と同様に実施して、 ペレットを得た。 上記 (2) に示した T ダイ押出成形により、 平均厚み 52 μπιのフィルムを得た。 上に示した方法に従つ て、 フィルムの評価を実施した。 その結果を表 1に示した。 荷重たわみ温度は、 1 58 °Cであった。 曲げ弾性率は、 2, 600 M P aであった。 実施例 6
(A) 〜 (E) 成分以外のその他の成分として、 芳香族ビュル化合物と共役ジェ ン化合物のブロック共重合体の部分水添ポリマー (SEB S 1、 旭化成ケミカルズ
(株)製、タフテック HI 272 (登録商標)) (SEBS 2、旭化成ケミカルズ (株) 製、 タフテック HI 041 (登録商標)) を用い、他の成分についても表 1に示す割 合に配合すること以外は、実施例 5と同様に実施して、ペレツトを得た。 上記 (1) に示したインフレーション成形により、 平均厚み 60 /xmのフィルムを得た。 上に 示した方法に従って、 フィルムの評価を実施した。 その結果を表 1に示した。 荷重 たわみ温度は、 150 °Cであった。 曲げ弾性率は、 2, 300 M P aであった。 実施例 7
(C) 成分の代わりに (D) 成分として、 ァミノ基を含有するシラン化合物 (シ ラン 1、 N— (]3—アミノエチル)一 γ—ァミノプロピルメチルジメトキシシラン、 KBM-602、 信越化学工業 (株) 製) を用い、 他の成分についても表 1に示す 割合に配合すること以外は、実施例 6と同様に実施して、ペレットを得た。上記( 1 ) に示したインフレーション成形により、 平均厚み 40 imのフィルムを得た。 上に 示した方法に従って、 フィルムの評価を実施した。 その結果を表 1に示した。 荷重 たわみ温度は、 176°Cであった。 曲げ弾性率は、 2, 740MP aであった。 実施例 8
PPEを含む樹脂組成物として、 ポリフエ-レンエーテルとポリスチレン系樹月旨 とのァロイである高耐熱変性 P P E樹脂(変性 P P E、旭化成ケミ力ルス、 (株)製、 ザィロン X9102 (登録商標)) を用いて、 上記 (1) に示したインフレーション 成形により、 平均厚み 40 μπιのフィルムを得た。 上に示した方法に従って、 フィ ルムの評価を実施した。 その結果を表 1に示した。 荷重たわみ温度は、 159°Cで あった。 曲げ弾性率は、 2, 360 M P aであった。 実施例 9
(A) 成分、 他の成分について表 1に示す割合に配合すること以外は、 実施例 1 と同様に実施して、 ペレットを得た。 上記 (1) に示したィンフレーション成形に より、 平均厚み 50 μιηのフィルムを得た。 上に示した方法に従って、 フィルムの 評価を実施した。その結果を表 1に示した。荷重たわみ温度は、 143°Cであった。 曲げ弾性率は、 2, l O OMP aであった。 比較例 1
ペレットとして、 ポリ 4一メチル一 1一ペンテン系樹脂 (PMP、 RT 18、 T ΡΧ (登録商標)、 三井化学 (株) 製) を用い、 (1) に示したインフレーション成 形により、 平均厚み 51 imのフィルムを得た。 上に示した方法に従って、 フィル ムの評価を実施した。 その結果を表 1に示した。 荷重たわみ温度は、 10 o°cであ つた。 曲げ弾性率は、 1, 280MP aであった。 比較例 2
ペレットとして、 ポリエチレンテレフタレート樹月旨 (PET、 NEH2050 ュニチカ (株) 製) を用い、 (2) に示した Tダイ押出成形により、 平均厚み 50 mのフィルムを得た。 上に示した方法に従って、 フィルムの評価を実施した。 その 結果を表 1に示した。 荷重たわみ温度は、 75 °Cであった。 曲げ弾性率は、 2, 4 2 OMP aであった。 比較例 3
(A) 〜 (C) 成分を表 1に示す割合に配合したこと以外は、 実施例 1と同様に 実施して、 ペレットを得た。 上記 (2) に示した Tダイ押出成形により、 平均厚み 50 μ mのフィルムを得た。上に示した方法に従って、フィノレムの評価を実施した。 その結果を表 1に示した。 荷重たわみ温度は、 172°Cであった。 曲げ弾性率は、 5, l O OMP aであった。 実施例 10
(A)、 (B)、 (C)、 (E) 成分を表 1に示す割合に配合したこと以外は、 実施例 1と同様に実施して、ペレットを得た。上記(2)に示した Tダイ押出成形により、 平均厚み 52 μπιのフィルムを得た。 上に示した方法に従って、 フィルムの評価を 実施した。 その結果を表 1に示した。 荷重たわみ温度は、 15 1°Cであった。 曲げ 弾性率は、 2, 400 M P aであった。 表 1
実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 比較例 比較例 比較例 実施例
1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 2 3 10
(A) PPE-1 95 83 86 81 70 65 95 60 25 81
GP 13 9 7 14 20 20 20 7 組 HIPS 6 10 20 6
(B) LCP- 1 5 4 6 15 5 55 6
LCP-2 5 6
成 (C) Z ηθ 0.8 0.8 0.8 0.8 0.8 0.8
Mg(0H)2 0.8 0.8
(D) シラン 1 0.2
(E) ワックス 1 0.5 2 0.2 5 ワックス 2 1
その他 SEBS 1 4
SEBS2 2
変性 PPE X9102 100
PMP 100
PET 100
フィルム厚み (; tm) 51 50 49 50 52 60 40 40 50 51 50 50 52 接触角 (° ) 84 86 90 91 101 87 85 90 89 107 77 76 101 離型性 対 FPC 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 o O 〇 Δ O 〇 評 対接着剤 ·銅箔 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 o 〇 〇 X X 〇 フイノレムの破れ なし なし なし なし なし なし なし なし なし なし 有り 有り なし 価 0.27 0.22 0.23 0.27 0.19 0.03 0.01 0.12 0.05 - 0.95 1.58 0.15 0.29
■¾Η· Β千 、 /οノ
0.25 0.24 0.21 0.22 0.17 0.05 0.08 0.38 0.06 0.38 -0.13 0.21 0.26
FPCのしわ なし なし なし なし なし なし なし なし なし 有り 有り なし なし ブリードアゥト 1 〇 〇 〇 〇 〇 〇 o O o X O O X ブリードアウト 2 (° ) 59 ― 61 63 61 ― ― ― ― 99 ― ― ― 耐吸湿性 Aw (%) 0.024 0.018 0.019 0.024 0.021 0.046 0.032 0.043 0.016 0.019 0.56 0.041 0.021
以上のことから、 本発明のポリフエ二レンエーテル系樹脂を 50重量%以上含有 する樹脂層 (P) からなるフィルムが、 離型性に優れ、 熱収縮が小さく、 プリント 基板製品にしわを与えにくく、 かつ離型フィルム自身にもしわがっきにくく、 また ブリードアウトがないため、 耐汚染性に優れ、 かつ耐吸湿性に優れ、 フレキシブル プリント基板製造に適した離型フィルムであることがわかる。 次に第 2の発明である、 多層構造を有するプリント基板製造用離型フィルムにつ いて説明する。
(13) 追随性
フィルムを、深さ 30 /zmの溝を掘った真鍮板に乗せ、熱プレスを用い、 180°C、 30 k g/cm2、 3分間の条件で加圧し、 溝への食い込みを目視観察し、 以下の 判断基準にて追随性を判断した。
〇:溝の転写性が非常に良好。
X :溝の転写性が悪いか、 あるいは、 溝部周辺でしわがよってしまう。
(14) 接着剤のはみ出し
上記(5) の離型性の評価の際、直径 1. 5 mmのランド(電極用穴) に対して、 プレス後、 接着剤が内側にはみ出した量を、 光学顕微鏡にて観察して、 以下の基準 にもとづいて、 接着剤のはみ出し性を評価した。
〇:接着剤のはみ出す量が 0. 08 mm以下の場合。
△:接着剤のはみ出す量が 0. 08 mmを超え、 0. 15 mm以下の場合。
X:接着剤のはみ出す量が 0. 15 mmを超えた場合。
(15) P— Q層間接着力
〇: P層と Q層のフィ^ "ムがはがれない。
X : P層と Q層が容易にはがれてしまう、 あるいはまったく密着しない。 (16) スリップ性
多層フィルムを 2枚重ね、 プレス機で、 室温、 5 k gZcm2、 15秒間の条件 にて、 加圧した後、 上層フィルムのみを滑らせ、 下層フィルムとのスリップ性を以 下の判断基準にて判断した。 3回実施した。
〇 : 3回とも、 下層フィルムにくつつくことなく、 上層フィルムのみ容易に滑らせ ることができた。
X :少なくとも 1回以上、 下層フィルムにくっついて、 上層フィルムのみを滑らせ ることができなかった。 製造例 4 :樹脂層 (P) の製造例 (P_ i)
実施例 1で得たペレツトをそのまま用いた。 製造例 5 :樹脂層 (P) の製造例 (P- i i)
実施例 2で得たぺレットをそのまま用いた。 製造例 6 :樹脂層 (P) の製造例 (P_ i i i、 P— i v、 P-v)
表 2に示す割合に配合したこと以外は実施例 1と同様に実施して、 ペレットを 得た。 製造例 7 :樹脂層 (P) の製造例 (P-v i)
実施例 8で用いた高耐熱変性 PPE樹脂として、 旭化成ケミカルズ (株) 製、 ザィロン X 9102 (登録商標) を用いた。 表 2
Figure imgf000035_0001
製造例 8 :樹脂層 (P) の製造例 (P-v i i)
無水マレイン酸 (特級、 和光純薬 (株) 製) 2部、 PPE— 1を 80部、 ハイイ ンパク トポリスチレン (H9405、 PSジャパン (株) 製) 15部、 ポリスチレ ン (685、 PSジャパン (株) 製) 5部、 配合し、 製造例 4と同様に実施して、 無水マレイン酸で官能化されたポリフエエレンエーテル系樹脂組成物を得た。 製造例 9 :芳香族ビエル化合物と共役ジェン化合物のプロック共重合体の部分水添 ポリマー (SEBS— i) の製造例
ポリスチレン一水素添加されたポリブタジエン一ポリスチレンの構造を有し、 結 合スチレン量 35%、 数平均分子量 62, 000、 分子量分布 1. 05、 水素添加 前のポリプタジェンの 1, 2—ビニル結合量が 38%、 ポリプタジェン部の水素添 加率が 99. 9 %のブロック共重合体の部分水添ポリマーを合成した。 製造例 10 :芳香族ビニノレイヒ合物と共役ジェン化合物のブロック共重合体の部分水 添ポリマー (SEB S— i i ) の製造例
ポリスチレン一水素添加されたポリブタジエン一ポリスチレンの構造を有し、 結 合スチレン量 60%、 数平均分子量 89, 000、 分子量分布 1. 08、 水素添加 前のポリブタジェンの 1, 2—ビュル結合量が 38 %、 ポリブタジェン部の水素添 加率が 99. 8 %のプロック共重合体の部分水添ポリマーを合成した。 製造例 1 1 :芳香族ビニル化合物と共役ジェン化合物のプロック共重合体の部分水 添ポリマー ( S E B S— i i i ) の製造例
特開昭 63-99257号公報に記載の方法により、 1, 3—ジメチルー 2—ィ ミダゾリジノンを用い、 ポリスチレン一水素添加されたポリブタジェン一ポリスチ レンの構造を有し、 結合スチレン量 8%、 数平均分子量 51, 000、 分子量分布 1. 04、 ポリブタジエンの 1, 2—ビニル結合量が 38 %、 である末端にァミノ 基を有するプロック共重合体を得、 さらに水素添加により、 ポリブタジエン部の水 素添加率が 99. 8 %のブロック共重合体の部分水添ポリマーを合成した。 製造例 12 :芳香族ビュル化合物と共役ジェン化合物のプロック共重合体の部分水 添ポリマー (SEBS— i v) の製造例
ポリスチレンー水素添加されたポリブタジエン一ポリスチレンの構造を有し、 結 合スチレン量 3 %、 数平均分子量 52, 000、 分子量分布 1. 05、 水素添加前 のポリプタジェンの 1, 2—ビニル結合量が 38 %、 ポリブタジェン部の水素添加 率が 99. 9 %のプロック共重合体の部分水添ポリマーを合成した。 製造例 13 :芳香族ビュル化合物と共役ジェン化合物のプロック共重合体の部分水 添ポリマー (SEBS— V) の製造例
ポリスチレン一水素添加されたポリブタジエン一ポリスチレンの構造を有し、 結 合スチレン量 70%、 数平均分子量 82, 000、 分子量分布 1. 05、 水素添加 前のポリブタジェンの 1, 2-ビニル結合量が 38 %、 ポリブタジェン部の水素添 加率が 99. 9 %のブロック共重合体の部分水添ポリマーを合成した。 実施例 11
(P) 層として、 P— iを用い、 (Q) 層として、 芳香族ビュル化合物と共役ジェ ン化合物のブロ Vク共重合体の部分水添ポリマー (SEB S- i )を用い、上記 ( 2 ) で示した Tダイによる押出成形方法により多層フィルムを得た。 これを離型フィル ムとして用い、 上に示した方法に従って、 フィルムの評価を実施した。 その結果を
3¾ ΰ 不した。 実施例 12
(Ρ) 層として、 Ρ— iの代わりに、 P— i iを用いたこと以外は、 実施例 1 1 と同様に多層フィゾレムを得、上に示した方法に従って、フィルムの評価を実施した。 その結果を表 3に示した。 実施例 1 3
(P) 層として、 P— iの代わりに、 P_ i i iを用い、 上記 (1) で示したィ ンフレーシヨンによる押出成形方法により多層フィルムを得たこと以外は実施例 1 1と同様に、 フィルムの評価を実施し、 その結果を表 3に示した。 実施例 14
(P) 層として、 P— iの代わりに、 P_ i Vを用いたこと以外は、 実施例 1 1 と同様に多層フィルムを得、上に示した方法に従って、フィルムの評価を実施した。 その結果を表 3に示した。 実施例 15
(P) 層として、 P— iの代わりに、 P— Vを用いたこと以外は、 実施例 1 1と 同様に多層フィルムを得、 上に示した方法に従って、 フィルムの評価を実施した。 その結果を表 3に示した。 実施例 16
( Q ) 層の芳香族ビュル化合物と共役ジェン化合物のプロック共重合体の部分水 添ポリマーとして、 SEBS— iの代わりに、 S E B S— i iを用いること以外は、 実施例 1 1と同様に多層フィルムを得、 上に示した方法に従って、 フィルムの評価 を実施した。 その結果を表 3に示した。 実施例 17
(P) 層として、 P— iの代わりに、 P— v iを用いたこと、 (Q) 層の芳香族ビ 二ノレ化合物と共役ジェン化合物のブロック共重合体の部分水添ポリマーとして、 S EB S— iの代わりに、 SEBS— i iを用いること以外は、 実施例 1 1と同様に 多層フィルムを得、 上に示した方法に従って、 フィルムの評価を実施した。 その結 果を表 3に示した。 実施例 18
(P) 層として、 P— iの代わりに、 P— V i iを用いたこと、 (Q) 層の芳香族 ビ -/レ化合物と共役ジェン化合物のプロック共重合体の部分水添ポリマーとして、 SEB S— iの代わりに、 SEBS— i i iを用いること以外は、 実施例 1 1と同 様に多層フィルムを得、 上に示した方法に従って、 フィルムの評価を実施した。 そ の結果を表 3に示した。 実施例 19
(Q) 層として、 SEBS— iの代わりに、 エチレン一酢酸ビエル共重合体 (E
VA— 1、旭化成ケミカルズ (株) 製、 サンテック EF 0925 (登録商標)、 VA コンテント 9重量0 /。、 MFR= 2. 5 g/1 Om i n) を用い、 上記 (2) の Tダ ィ法で得た Ρ一 iの単層フィルムを Tダイの上下から各々フィードし、 EVA- 1
.樹脂を Tダイから溶融状態にて流し、 165°Cに設定した第 1ロールでドライラミ ネートすることにより、 多層構造のフィルムを得た。 PZQ/Pの層の厚みは、 3 0/150/30 つであった。 実施例 20
(P) 層として、 P一 iの変わりに、 P— i Vを用いること以外は、 実施 1 9と 同様にドライラミネーション法にて多層構造のフィルムを得た。 P/QZPの層の 厚みは、 25/150/25 ,u mであった。 実施例 21
(Q)層として、 SEB S— iの代わりに、 SEB S— i vを用いたこと以外は、 実施例 1 1と同様に実施した。 P— Qの層間密着力は Xであった。 容易に剥がれて し った。 実施例 22
(Q) 層として、 SEBS— iの代わりに、 SEB S— Vを用いたこと以外は、 実施例 1 1と同様に実施した。 追随性が Xであった。 接着剤のはみ出し性は△であ つた。 比較例 4
(P) 層として、 ポリ 4ーメチルー 1一ペンテン系樹脂 (PMP、 RT 18、 T ΡΧ (登録商標)、 三井化学 (株) 製) を用い、 (1) に示したインフレーション成 形を実施したこと以外は、 実施例 1 1と同様に多層フィルムを得、 これを離型フィ ルムとして用い、 上に示した方法に従って、 フィルムの評価を実施した。 その結果 を表 3に示した。
Ρ— Q層間がうまく密着しなかったため、追随性とスリツプ性が評価できなかつた。 比較例 5
(Ρ) 層として、 ポリエチレンテレフタレート樹脂 (ΡΕΤ、 ΝΕΗ205 Os ユエチカ (株) 製) を用いたこと以外は、 実施例 1 1と同様に多層フィルムを得、 これを離型フィルムとして用い、 上に示した方法に従って、 フィルムの評価を実施 した。 その結果を表 3に示した。 P— Q層間がうまく密着しなかったため、 追随性 とスリツプ' I生が評価できなかった。 比較例 6
(P) 層として、 ポリ 4一メチル一 1一ペンテン系樹脂 (PMP、 RT 18、 T ΡΧ (登録商標)、 三井化学 (株) 製) を用い、 (Q) 層なしの単層の離型フィルム として、 上に示した方法に従って、 フィルムの評価を実施した。 その結果を表 3に 示した。
表 3
実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例
比較例 4 比較例 5 比較例 6 1 1 1 2 1 3 1 1 5 1 6 1 7 1 8 1 9 2 0
P層 P - i P-ii P-iii P-iv P-v P - i P-vi Ρ-νϊ P- i P-iv PMP PET Ρ Ρ ィ Q層 SEBS- i SEBS- i SEBS- i SEBS- i SEBS- i SEBS- ii SEBS-ii SEBS-iii EVA- i EVA- i SEBS- i SEBS- i 一 ル 層構成 P/Q/P P/Q/P P/Q/P P/Q/P P/Q/P P/Q/P P/Q/P P/Q/P P/Q/P P/Q/P P/Q/P P/Q/P Ρ ム 成形法 Tタ T イ インフレ T イ Tタ'ィ " Tタ-、ィ T イ T イ T イ インフレ Tタ'ィ Τタ"ィ 最外表層の ¾ 角 (° ) 85 86 85 89 94 85 82 91 85 89 107 76 107 離型性 対 F P C 〇 〇 〇 〇 〇 〇 O 〇 〇 〇 〇 Δ 〇 評 対接着剤■銅箔 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 X 〇 追随性 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 一 一 X 価 接着剤のはみ出し 〇 O 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 Δ
P-Q層間密着力 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 O X X ― スリップ性 〇 〇 〇 〇 〇 O 〇 〇 〇 〇 一 一 X
以上のことから、 本発明による (A) ポリフエ-レンエーテル系樹脂を含有す る (P ) 層と (F ) エラス トマ一を含有する (Q ) 層の多層構造のフィルムが、 離型性に優れ、 追随性、 接着剤のはみ出し性、 多層フィルム間の密着力、 フィル ム間のスリップ性に優れ、 プリント基板、 特にフレキシブルプリント基板製造に 適していることがわかる。 く産業上の利用可能性 >
本発明により、 ポリフエ二レンエーテル系樹脂組成を有し、 離型性に優れ、 熱 収縮が小さく、 プリ ント基板製品にしわを与えにくく、 かつ離型フィルム自身に もしわがっきにくく、 またプリードアウトがないため、 耐汚染性に優れ、 かつ耐 吸湿性に優れ、 そして追随性、 接着剤のはみ出し性、 多層フィルム間の密着力、 フィルム間のスリ ップ性に優れ、 プリント基板、 特にフレキシブルプリント基板 製造に適した離型フィルムを提供することが可能となつた。 本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、 本発明の精神と範 囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にと つて明らかである。
本出願は、 2003年 4月 18日出願の日本特許出願 (特願 2003— 113843)、 2003年 4月 23日出願の日本特許出願(特願 2003— 118842)、に基づくものであり、 その内容はここに参照として取り込まれる。

Claims

請 求 の 範 囲
1. (A)ポリフエ二レンエーテル系樹脂を 50重量%以上含有する樹脂層
(P) からなるプリント基板製造用離型フィルム。
2. 樹脂層 (P) が更に (B) 液晶ポリエステルを、 (A) 成分と (B) 成 分の合計重量 1 00重量部に対して、 0. 5〜 50重量部含有する請求の範囲第 1項記載のプリント基板製造用離型フィルム。
3. 樹脂層 (P) が更に (C) I価、 I I価、 I I I価または I V価の金属 元素を含有する化合物を、 (A) 成分と (B) 成分の合計重量 100重量部に対し て、 0. 1〜10重量部含有する請求の範囲第 2項記載のプリント基板製造用離 型フィルム。
4. I価、 I I価、 I I I価または I V価の金属元素が Z n元素及び Mg元 素の少なくとも 1つからなる請求の範囲第 3項記載のプリント基板製造用離型フ ィノレム。
5. 樹脂層 (P) が更に (D) シラン化合物を、 (A) 成分と (B) 成分の 合計重量 100重量部に対して、 0. 1〜 5重量部含有する請求の範囲第 2項記 載のプリント基板製造用離型フィルム。
6. (D)シラン化合物がアミノ基を有する請求の範囲第 5項記載のプリン ト基板製造用離型フィルム。
7. 樹脂層 (P) が更に (E) 炭化水素系ワックスを、 (A) 成分と (B) 成分の合計重量 100重量部に対して、 0. 1〜 4重量部含有する請求の範囲第 6項記載のプリント基板製造用離型フィルム。
8. 本質的に前記樹脂層(P)のみからなる単層構造を有する請求の範囲第 1項記載のプリント基板製造用離型フィルム。
9. 前記樹脂層 (P) と、 (F) エラストマ一を含有する層 (Q) からなる 多層構造を有する請求の範囲第 1項記載のプリント基板製造用離型フィルム。
10. (F) エラス トマ一が、 (G) 芳香族ビニル化合物と共役ジェン化合 物のプロック共重合体の部分水添ポリマーである請求の範囲第 9項記載のプリン ト基板製造用離型フィルム。
1 1. (G)成分において、芳香族ビニル化合物結合量が 5重量%〜 65重 量%である請求の範囲第 10項記載のプリント基板製造用離型フィルム。
1 2. (F) エラストマ一が、 (H) エチレンとビニルエステル化合物との 共重合体である請求の範囲第 9項記載のプリント基板製造用離型フィルム。
1 3. 押出しチューブラー法により成形して得られる請求の範囲第 1〜1 2項のいずれかに記載のプリント基板製造用離型フィルム。
14. Tダイ押出し法により成形して得られる請求の範囲第 1〜1 2項の いずれかに記載のプリント基板製造用離型フィルム。
1 5. 最外表層のフィルム表面と水滴との接触角が 80° 以上である請求 の範囲第 1〜 1 2項のいずれかに記載のプリント基板製造用離型フィルム。
1 6. プリント基板がフレキシブルプリント基板である請求の範囲第 1〜 1 2項のいずれかに記載のプリント基板製造用離型フィルム。
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