JP4286726B2 - ポリフェニレンエ−テル系樹脂製tabスペーサーテープ - Google Patents

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Description

本発明は、高温下においてガス発生が少なく、比重が小さく、熱収縮率が小さく、プレス成形性に優れたポリフェニレンエーテル系樹脂製TABスペーサーテープに関する。
TABスペーサーテープは、多数の半導体装置を自動装着した印刷テープ、即ちテープオートメイテッドボンディング用テープ(以下、TABテープと称す。)を保護し、リール状に巻かれ、キャリアするためのテープである。従来より、リール状のTABテープ同志が接触しないようにTABとTABの間に合紙として使用するプラスチック製テープに、その両側縁部に連続したエンボス凹凸を設けたり、又は凸状の金属性の金具を取付け、TABに装着してある半導体装置や回路が隣合うTABの半導体装置や回路に直接接触しないように空間を確保するスペーサーテープは知られている。このTABスペーサーテープには両側縁部に連続した多数のエンボス凹凸を形成したポリエチレンテレフタレートシートを用い、TABと共にリール状に巻いた状態で、TABに装着した半導体装置の封止剤を硬化させるためにオーブン内で150〜170℃で1時間程度加熱する。しかし、オーブン内ではポリエチレンテレフタレートシートでは100℃以上になると両端部のエンボス凹凸が熱により成形戻りし、突起高さが低くなり、空間の確保が困難となり、TABの半導体装置と回路面に損傷が発生し易くなり、TABの保護が円滑に作動しない欠点があった。また、両側縁部のエンボス凹凸が熱により成形戻りするのを避けるため、ポリエチレンテレフタレートなどの熱可塑性シートの両端部に孔をあけ、多数の凸状アルミニウム製金具をつける方法も採られているが、これは多数の手間を要するという欠点があった。また耐熱性を改良したものとして、ポリイミドやポリエーテルイミドやポリエチレンナフタレートなどのスーパーエンジニアリングプラスチックが使用されていた。ところが、これらのテープはいずれも比重が大きく、また吸水性が高く、再利用する回数には限度があった。そして材料のコストが高く、不経済であった。したがって、先に述べた耐熱性、熱収縮率が小さく、エンボス凹凸によるプレス成形性に加え、安価で、比重が小さく、加熱工程時にガス発生の少ないTABスペーサーテープが望まれていた。
従来、TABスペーサーテープとして、ガラス転移温度が180℃以上の熱可塑性樹脂製シートを用いることが提案されているが、実質ポリエーテルイミドのことであり、比重、ガス発生については十分ではなかった。(特許文献1参照)
一方、ポリフェニレンエーテルに液晶ポリエステルを配合した樹脂組成物やシートが提案されているが、TABスペーサーテープに関する記載はない。(特許文献2、特許文献3参照)
実公平7−35391号公報 特開2002−241515号公報 特開2002−241601号公報
本発明は、高温下においてガス発生が少なく、比重が小さく、熱収縮率が小さく、プレス成形性に優れたポリフェニレンエーテル系樹脂製TABスペーサーテープを提供することである。
本発明者は上記課題を達成する技術を鋭意検討した結果、ポリフェニレンエーテル系樹脂を含有する組成物を成形して得られるTABスペーサーテープが、ガス発生が少なく、比重が小さく、熱収縮率が小さく、プレス成形性に優れていることを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
[1] (A)下記(式1)の繰り返し単位構造からなり、還元粘度(0.5g/dl、クロロホルム溶液、30℃測定)が、0.15〜1.0dl/gの範囲にあるホモ重合体及び/または共重合体であるポリフェニレンエーテル系樹脂を成形して得られるTABスペーサーテープ、
Figure 0004286726
(R 、R は、それぞれ独立して、水素、第一級もしくは第二級の低級アルキル、フェニル、アミノアルキル、炭化水素オキシを表わす。R 、R は、それぞれ独立して、水素、第一級もしくは第二級の低級アルキル、フェニルを表わす。)
[2] (A)ポリフェニレンエ−テル系樹脂に、更に(B)液晶ポリエステル系樹脂を含有してなる樹脂組成物を成形して得られる[1]に記載のTABスペーサーテープ、
[3] (A)ポリフェニレンエ−テル系樹脂50〜99.5質量部と(B)液晶ポリエステル0.5〜50質量部を含有する樹脂組成物を成形して得られる[2]記載のTABスペーサーテープ、
[4] (A)成分と(B)成分の合計100質量部に対して、(C)I価、II価、III価またはIV価の金属元素を含有する化合物0.1〜10質量部を含有する樹脂組成物を成形して得られる[2]又は[3]に記載のTABスペーサーテープ、
[5] (C)I価、II価、III価またはIV価の金属元素が、Zn元素及び/またはMg元素である[4]に記載のTABスペーサーテープ、
[6] (A)成分と(B)成分の合計100質量部に対して、(D)アミノ基、ウレイド基、エポキシ基、イソシアネート基およびメルカプト基からなる群より選ばれる少なくとも一種の官能基を含有するシラン化合物0.1〜5質量部を含有する樹脂組成物を成形して得られる[2]〜[5]のいずれかに記載のTABスペーサーテープ、
[7] (D)シラン化合物が、アミノ基を有するシラン化合物である[6]に記載のTABスペーサーテープ、
[8] (A)ポリフェニレンエ−テル系樹脂70〜99.5質量部と(B)液晶ポリエステル0.5〜30質量部を含有する樹脂組成物を成形して得られる[2]〜[6]のいずれかに記載のTABスペーサーテープ、
[9] (A)成分100質量部に対して、(E)無機充填剤が0.1〜150質量部添加される樹脂組成物を成形して得られる[1]に記載のTABスペーサーテープ、
[10] (A)成分と(B)成分の合計100質量部に対して、(E)無機充填剤が0.1〜150質量部添加される樹脂組成物を成形して得られる[2]〜[8]のいずれかに記載のTABスペーサーテープ、
である。
本発明により、高温下においてガス発生が少なく、比重が小さく、熱収縮率が小さく、プレス成形性に優れたポリフェニレンエーテル系樹脂製TABスペーサーテープを提供することが可能となった。
以下、本願発明について具体的に説明する。
本発明で用いられる(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂とは、下記(式1)の繰り返し単位構造からなり、還元粘度(0.5g/dl、クロロホルム溶液、30℃測定)が、0.15〜1.0dl/gの範囲にあるホモ重合体及び/または共重合体である。さらに好ましい還元粘度は、0.20〜0.70dl/gの範囲、最も好ましくは0.40〜0.60の範囲である。
Figure 0004286726
(R、Rは、それぞれ独立して、水素、第一級もしくは第二級の低級アルキル、フェニル、アミノアルキル、炭化水素オキシを表わす。R、Rは、それぞれ独立して、水素、第一級もしくは第二級の低級アルキル、フェニルを表わす。)
このポリフェニレンエーテル系樹脂の具体的例としては、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−フェニル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジクロロ−1,4−フェニレンエーテル)等が挙げられ、さらに、2,6−ジメチルフェノールと他のフェノール類(例えば、2,3,6−トリメチルフェノールや2−メチル−6−ブチルフェノール)との共重合体のようなポリフェニレンエーテル共重合体も挙げられる。中でもポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)、2,6−ジメチルフェノールと2,3,6−トリメチルフェノールとの共重合体が好ましく、さらにポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)が好ましい。
本発明で使用する(A)ポリフェニレンエーテルの製造方法の例として、米国特許第3306874号明細書記載の第一銅塩とアミンのコンプレックスを触媒として用い、2,6−キシレノールを酸化重合する方法がある。
米国特許第3306875号、同第3257357号および同第3257358号の各明細書、特公昭52−17880号および特開昭50−51197号および同63−152628号の各公報等に記載された方法も(A)ポリフェニレンエーテルの製造方法として好ましい。
本発明の(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂は、重合工程後のパウダーのまま用いてもよいし、押出機などを用いて、窒素ガス雰囲気下あるいは非窒素ガス雰囲気下、脱揮下あるいは非脱揮下にて溶融混練することでペレット化して用いてもよい。
本発明の(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂は、種々のジエノフィル化合物により官能化されたポリフェニレンエーテルも含まれる。種々のジエノフィル化合物には、例えば無水マレイン酸、マレイン酸、フマル酸、フェニルマレイミド、イタコン酸、アクリル酸、メタクリル酸、メチルアリレート、メチルメタクリレート、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、ステアリルアクリレート、スチレンなどの化合物が挙げられる。さらにこれらジエノフィル化合物により官能化する方法としては、ラジカル発生剤存在下あるいは非存在下で押出機などを用い、脱揮下あるいは非脱揮下にて溶融状態で官能化してもよい。あるいはラジカル発生剤存在下あるいは非存在下で、非溶融状態、すなわち室温以上、かつ融点以下の温度範囲にて官能化してもよい。この際、ポリフェニレンエーテルの融点は、示差熱走査型熱量計(DSC)の測定において、20℃/分で昇温するときに得られる温度−熱流量グラフで観測されるピークのピークトップ温度で定義され、ピークトップ温度が複数ある場合にはその内の最高の温度で定義される。
本発明の(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂には、ポリフェニレンエーテル樹脂単独又はポリフェニレンエーテル樹脂と芳香族ビニル系重合体との混合物であり、さらに他の樹脂が混合されたものも含まれる。芳香族ビニル系重合体とは、例えば、アタクティックポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン、シンジオタクティックポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体などが挙げられる。ポリフェニレンエーテル樹脂と芳香族ビニル系重合体との混合物を用いる場合は、ポリフェニレンエーテル樹脂と芳香族ビニル系重合体との合計量に対して、ポリフェニレンエーテル樹脂が70wt%以上、好ましくは80wt%以上である。
本発明においては、(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂単独でもTABスペーサーテープとして用いられるが好ましくは次ぎに説明する(B)液晶ポリエステルを含有することが好ましい。
本発明の(B)液晶ポリエステルはサーモトロピック液晶ポリマーと呼ばれるポリエステルで、公知のものが使用できる。例えば、p−ヒドロキシ安息香酸およびポリエチレンテレフタレートを主構成単位とするサーモトロピック液晶ポリエステル、p−ヒドロキシ安息香酸および2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸を主構成単位とするサーモトロピック液晶ポリエステル、p−ヒドロキシ安息香酸および4,4′−ジヒドロキシビフェニルならびにテレフタル酸を主構成単位とするサーモトロピック液晶ポリエステルなどが挙げられ、特に制限はない。本発明で使用される(B)液晶ポリエステルとしては、下記構造単位(イ)および/または(ロ)、並びに必要に応じて下記構造単位(ハ)および/または(ニ)からなるものが好ましい。
Figure 0004286726
Figure 0004286726
Figure 0004286726
Figure 0004286726
ここで、構造単位(イ)、(ロ)はそれぞれ、p−ヒドロキシ安息香酸から生成したポリエステルの構造単位と、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸から生成した構造単位である。構造単位(イ)および(ロ)を使用することで、優れた耐熱性、流動性や剛性などの機械的特性のバランスに優れた本発明の熱可塑性樹脂組成物を得ることができる。上記構造単位(ハ)、(ニ)中のXは、下記(式2)よりそれぞれ独立に1種あるいは2種以上選択することができる。
Figure 0004286726
構造式(ハ)において好ましいのは、エチレングリコール、ハイドロキノン、4,4′−ジヒドロキシビフェニル、2,6−ジヒドロキシナフタレンおよびビスフェノールAのそれぞれから生成した構造単位であり、さらに好ましいのは、エチレングリコール、4,4′−ジヒドロキシビフェニルおよびハイドロキノンのそれぞれから生成した構造単位であり、特に好ましいのは、エチレングリコール、4,4′−ジヒドロキシビフェニルのそれぞれから生成した構造単位である。
構造式(ニ)において好ましいのは、テレフタル酸、イソフタル酸および2,6−ジカルボキシナフタレンのそれぞれから生成した構造単位であり、さらに好ましいのは、テレフタル酸およびイソフタル酸のそれぞれから生成した構造単位である。
構造式(ハ)および構造式(ニ)は、それぞれ上記に挙げた構造単位を少なくとも1種あるいは2種以上を併用することができる。具体的には、2種以上併用する場合、構造式(ハ)においては、1)エチレングリコールから生成した構造単位/ハイドロキノンから生成した構造単位、2)エチレングリコールから生成した構造単位/4,4′−ジヒドロキシビフェニルから生成した構造単位、3)ハイドロキノンから生成した構造単位/4,4′−ジヒドロキシビフェニルから生成した構造単位、などを挙げることができる。
また、構造式(ニ)においては、1)テレフタル酸から生成した構造単位/イソフタル酸から生成した構造単位、2)テレフタル酸から生成した構造単位/2,6−ジカルボキシナフタレンから生成した構造単位、などを挙げることができる。ここでテレフタル酸量は2成分中、好ましくは40wt%以上、さらに好ましくは60wt%以上、特に好ましくは80wt%以上である。テレフタル酸量を2成分中40wt%以上とすることで、比較的に流動性、耐熱性が良好な樹脂組成物となる。液晶ポリエステル(B)成分中の構造単位(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)の使用割合は特に限定されない。ただし、構造単位(ハ)と(ニ)は基本的にほぼ等モル量となる。
また、構造単位(ハ)、(ニ)からなる下記構造単位(ホ)を、(B)成分中の構造単位として使用することもできる。具体的には、1)エチレングリコールとテレフタル酸から生成した構造単位、2)ハイドロキノンとテレフタル酸から生成した構造単位、3)4,4′−ジヒドロキシビフェニルとテレフタル酸から生成した構造単位、4)4,4′−ジヒドロキシビフェニルとイソフタル酸から生成した構造単位、5)ビスフェノールAとテレフタル酸から生成した構造単位、などを挙げることができる。
Figure 0004286726
本発明の(B)液晶ポリエステル成分には、必要に応じて本発明の特徴と効果を損なわない程度の少量の範囲で、他の芳香族ジカルボン酸、芳香族ジオール、芳香族ヒドロキシカルボン酸から生成する構造単位を導入することができる。
本発明の(B)成分の溶融時での液晶状態を示し始める温度(以下、液晶開始温度という)は、好ましくは150〜350℃、さらに好ましくは180〜320℃である。液晶開始温度をこの範囲にすることは、得られる樹脂製テープ中に黒色異物が少なくなり、好ましい。
本発明においては、(C)I価、II価、III価またはIV価の金属元素を含有する化合物を含有することが好ましく、該化合物は金属を含有する無機化合物または有機化合物である。本発明の(C)成分は、本質的に金属元素を主たる構成成分とする化合物である。(C)成分におけるI価、II価、III価またはIV価をとりうる金属元素の具体例として、Li、Na、K、Zn、Cd、Sn、Cu、Ni、Pd、Co、Fe、Ru、Mn、Pb、Mg、Ca、Sr、Ba、Al、Ti、Ge、Sbが挙げられる。中でもZn、Mg、Ti、Pb、Cd、Sn、Sb、Ni、Al、Ge元素が好ましく、Zn、Mg、Ti元素がより好ましい。層剥離がなく、シートの靱性を大きく向上させる観点から、I価、II価、III価もしくはIV価の金属元素がZn元素および/またはMg元素であることが更に好ましく、Zn元素であることが特に好ましい。
(C)I価、II価、III価またはIV価の金属元素を含有する化合物として、上記金属元素の酸化物、水酸化物、アルコキサイド塩、脂肪族カルボン酸塩、酢酸塩が好ましい。好ましい酸化物の例としては、ZnO、MgO、TiO、TiO、PbO、CdO、SnO、SbO、Sb、NiO、Al、GeOなどが挙げられる。好ましい水酸化物の例としては、Zn(OH)、Mg(OH)、Ti(OH)、Ti(OH)、Pb(OH)、Cd(OH)、Sn(OH)、Sb(OH)、Sb(OH)、Ni(OH)、Al(OH)、Ge(OH)などが挙げられる。好ましいアルコキサイド塩の例としては、Ti(OPr)、Ti(OBu)などが挙げられる。好ましい脂肪族カルボン酸塩の例としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸チタニウム、ステアリン酸鉛、ステアリン酸カドニウム、ステアリン酸すず、ステアリン酸アンチモン、ステアリン酸ニッケル、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸ゲルマニウムなどが挙げられる。好ましい酢酸塩の例としては、酢酸亜鉛、酢酸マグネシウム、酢酸チタニウム、酢酸鉛、酢酸カドニウム、酢酸すず、酢酸アンチモン、酢酸ニッケル、酢酸アルミニウム、酢酸ゲルマニウム、酢酸チタニウムなどが挙げられる。
これらの中でより好ましい例としては、ZnO、Mg(OH)、Ti(OPr)、Ti(OBu)、酢酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、が挙げられる。さらに層剥離の無さの観点から、ZnOおよび/またはMg(OH)が好ましく、特にZnOが好ましい。またこれらの(C)成分は、本発明の効果を損なわない範囲で、不純物を含んでいてもよい。
本発明においては、(D)シラン化合物を含有することが好ましく、該(D)シラン化合物とは、官能基含有シラン化合物のことであり、アミノ基、ウレイド基、エポキシ基、イソシアネート基およびメルカプト基からなる群より選ばれる少なくとも一種の官能基を含有するシラン化合物である。官能基含有シラン化合物は、通常、これらの官能基のうちのいずれか1個を分子中に含有するものであればよいが、場合によっては、これらの官能基の2種以上を分子中に含有するものであっても良い。また、本発明で使用するシラン化合物は、通常、前記のような官能基を分子中に含有するアルコキシシランである。官能基含有シラン化合物の具体例としては、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、などのアミノ基を含有するシラン化合物;γ−ウレイドプロピルトリメトキシシラン、γ−ウレイドプロピルメチルトリメトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、γ−ウレイドプロピルメチルトリエトキシシラン、γ−(2−ウレイドエチル)アミノプロピルトリメトキシシランなどのウレイド基を含有するシラン化合物;γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルジメチルメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシランなどのエポキシ基を含有するシラン化合物;γ−イソシアネートプロピルトリメトキシシラン、γ−イソシアネートプロピルメチルジメトキシシラン、γ−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、γ−イソシアネートプロピルメチルジエトキシシラン、γ−イソシアネートプロピルエチルジメトキシシラン、γ−イソシアネートプロピルエチルジエトキシシラン、γ−イソシアネートプロピルトリクロロシランなどのイソシアネート基を含有するシラン化合物;γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルエチルジエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン、β−メルカプトエチルトリメトキシシラン、β−メルカプトエチルトリエトキシシラン、β−メルカプトエチルジメトキシシランなどのメルカプト基を含有するシラン化合物;等が挙げられる。
本発明における(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂の配合量は、(A)ポリフェニレンエーテル系樹脂と(B)液晶ポリエステルの合計100質量部に対して50〜99.5質量部が好ましく、より好ましくは70〜99.5質量部で、さらに好ましくは75〜98質量部である。この配合量は、流動性、押し出し機の負荷の観点、テープ中の異物の観点から、99.5質量部以下が好ましい。また、この配合量はテープの厚みむら、層はくりの観点から50質量部以上であることが好ましい。ここで、異物とは、黒点とかこげとかチャーとか呼ばれるものであり、テープ中に存在するとTABスペーサーテープの強度が低下する傾向がある。
本発明における(B)成分の液晶ポリエステルの配合量は、(A)成分と(B)成分の合計100質量部に対して0.5〜50質量部が好ましく、より好ましくは0.5〜30質量部で、さらに好ましくは2〜25質量部である。この配合量は、液晶ポリマーの異方性およびテープの厚みむらの観点から0.5質量部以上が好ましく、テープ中の異物の発生の観点から50質量部以下が好ましい。
本発明における(C)成分の配合量は、(A)と(B)の合計100質量部に対して、0.1〜10質量部含有することが好ましく、0.2〜5質量部がさらに好ましく、0.4〜3質量部が特に好ましい。この(C)成分の含有量は、テープの層剥離の観点から0.1重量以上が好ましく、比重の観点および耐熱性の観点から10質量部以下が好ましい。
本発明における(D)成分の配合量は、(A)と(B)の合計100質量部に対して、0.1〜5質量部含有することが好ましく、さらに0.2〜3質量部が好ましく、特に0.3〜1質量部が好ましい。この(D)成分の含有量は、シートの層剥離の観点から0.1重量以上が好ましく、組成物の安定性およびガス発生の観点から5質量部以下が好ましい。
本発明においては、(C)成分と(D)成分を併用して用いることもできる。
本発明で用いられる(E)無機充填剤とは、強度付与剤として、ガラス繊維、金属繊維、チタン酸カリウム、炭素繊維、炭化ケイ素、セラミック、窒化ケイ素、マイカ、ネフェリンシナイト、タルク、ウオラストナイト、スラグ繊維、フェライト、ガラスビーズ、ガラスパウダー、ガラスバルーン、石英、石英ガラス、溶融シリカ、酸化チタン、炭酸カルシウム、などの無機化合物があげられる。中でも、シート成形性と熱収縮率の観点から、炭酸カルシウム、タルク、ウオラストナイト、溶融シリカが好ましい。
これら無機系の充填剤の形状は限定されるものではなく、繊維状、板状、球状などが任意に選択できるが、シート成形性と熱収縮率の観点から板状、球状がより好ましい。
また、これらの無機系の充填剤は、2種類以上併用することも可能である。また、必要に応じて、シラン系、チタン系などのカップリング剤で予備処理して使用することができる。
また(E)無機充填剤の配合量は、成分(A)と成分(B)の合計100質量部(成分(B)を含まない場合は成分(A)100質量部)に対して、0.1〜150質量部である。特に、シート成形性と熱収縮率の観点から、好ましくは1〜100質量部、さらに好ましくは2〜20質量部である。
本発明では、上記の成分の他に、本発明の特徴および効果を損なわない範囲で必要に応じて他の附加的成分、例えば、酸化防止剤、難燃剤(有機リン酸エステル系化合物、フォスファゼン系化合物)、エラストマー(エチレン/プロピレン共重合体、エチレン/1−ブテン共重合体、エチレン/プロピレン/非共役ジエン共重合体、エチレン/アクリル酸エチル共重合体、エチレン/メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン/酢酸ビニル/メタクリル酸グリシジル共重合体およびエチレン/プロピレン−g−無水マレイン酸共重合体、ABSなどのオレフィン系共重合体、ポリエステルポリエーテルエラストマー、ポリエステルポリエステルエラストマー、ビニル芳香族化合物−共役ジエン化合物ブロック共重合体、ビニル芳香族化合物−共役ジエン化合物ブロック共重合体の水素添加物)、可塑剤(オイル、低分子量ポリエチレン、エポキシ化大豆油、ポリエチレングリコール、脂肪酸エステル類等)、難燃助剤、耐候(光)性改良剤、ポリオレフィン用造核剤、各種着色剤を添加してもかまわない。
本発明において、(A)、(B)、(C)、(D)、(E)を混練する場合、混練する順番は特に限定はないが、一括して混練することが、プロセスの簡略性や物性向上の観点から望ましい。ただし、(C)と(D)を併用する場合は、(A)と(B)に対し、(C)と(D)を同時に混練してもよいが、よりシートの層剥離を抑制する観点から、(C)を混練してから(D)を混練するか、もしくは(D)を混練してから(C)を混練することが望ましい。(E)成分の場合、混錬により砕かせたくない場合には、あとで混錬することもできる。
本発明の樹脂組成物は種々の方法で製造することができる。例えば、単軸押出機、二軸押出機、ロール、ニーダー、ブラベンダープラストグラフ、バンバリーミキサー等による加熱溶融混練方法が挙げられるが、中でも二軸押出機を用いた溶融混練方法が最も好ましい。この際の溶融混練温度は特に限定されるものではないが、通常150〜350℃の中から任意に選ぶことができる。
本発明のTABスペーサーテープは、一旦シートをスリットしてテープ状にすることもできるし、シート成形機から得られるシートを連続的にスリットしてテープ状にすることもできる。ここで、TABスペーサーテープ厚みは、0.001〜2.0mmのものであり、好ましくは0.005〜0.50mmであり、より好ましくは0.05〜0.20mmである。場合によってはフィルムと呼ばれることもある。多くの場合、0.125mm、0.188mm、0.195mm厚みなどが好適である。
TABスペーサーテープ巾については、10〜250mmであり、好ましくは20〜100mmであり、より好ましくは30〜80mmである。多くの場合、35mm、48mm、70mm巾などが好適である。
本発明のTABスペーサーテープは、上記の巾と厚みをもったテープ状で、両側縁部に直径約0.5〜10mmの円形の凸部と凹部を交互に一定間隔にエンボス加工される。この山形の高さは1.2〜3mmである。これらのエンボスは、所定の巾にスリットされたテープを、約180〜250℃に設定された雄雌のプレス成形機により加工することができる。このエンボスは、TABテープをリール状に巻く時、TAB同士が接触しないように保護するためのTABスペーサーテープ間に一定間隔の空間を確保するために、重要である。このスペーサーテープ間に挟み込むようにTABテープをキャリアし、リール状に巻かれ、使用される。
本発明のTABスペーサーテープは、上記で得られた樹脂組成物を原料とし、押出シート成形により得ることもできるし、本発明の成分を押出シート成形機に直接投入し、ブレンドとシート成形を同時に実施して得ることもできる。
本発明のTABスペーサーテープは、押出しチューブラー法、場合によってはインフレーション法とも呼ばれる方法にて製造することができる。円筒から出てきたパリソンがすぐに冷却してしまわないように、50〜290℃の温度範囲の中から適宜選択して、パリソンの温度制御することがシート厚みを均一にし、層剥離のないシートを作成する上で極めて重要である。
一方、本発明のTABスペーサーテープは、Tダイ押出成形によって製造することができる。この場合、無延伸のまま用いてもよいし、1軸延伸してもよいし、2軸延伸することによっても得られる。シートの強度を高めたい場合は、延伸することにより達成することができる。
こうして得られた本発明のTABスペーサーテープは、高温下においてガス発生が少なく、比重が小さく、熱収縮率が小さく、プレス成形性に優れたものである。
本発明を以下、実施例に基づいて説明する。但し本発明はその主旨を越えない限り以下の実施例に限定されるものではない。
[製造例1]
<ポリフェニレンエーテル(PPE−1)の製造例>
2,6−ジメチルフェノールを酸化重合して得た還元粘度(0.5g/dl、クロロホルム溶液、30℃測定)0.42のパウダー状のポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)である。
[製造例2]
<液晶ポリエステル(LCP−1)の製造例>
窒素雰囲気下において、p−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸、無水酢酸を仕込み、加熱溶融し、重縮合することにより、以下の理論構造式を有する液晶ポリエステル(LCP−1)を得た。なお、組成の成分比はモル比を表す。
Figure 0004286726
各樹脂組成物のテープ成形とテープ物性評価を、以下の方法に従って実施した。
(1)テープ成形
得られたペレットを、シリンダー温度290℃、円筒状ダイス温度290℃に設定したスクリュー径50mmの押出機を用い、チューブラー法により、押出シート成形を実施した。ブローする空気の圧力は厚みが125μmになるように設定した。これをスリッターを用いて、35mm巾に裁断した。
(2)ガス発生
上記(1)で得られたテープ50m巻きを、170℃に設定された熱風乾燥オーブン(パーフェクトオーブンPHH−201 エスペック(株)製)に3時間入れた後、とりだし、加熱前後の重量を評価し、以下の判断基準に基づき、ガス発生を判定した。各2個の平均値をとった。
重量減少率(Δw)(ppm)=(w0−w1)/w0×1,000,000
(w1:加温後、室温に冷却された後のテープ巻きの重量(g)、w0:加温前のテープ巻きの重量(g))
○:Δwが10ppm未満のもの。
△:Δwが10ppm以上100ppm未満のもの。
×:Δwが100ppm以上のもの。
(3)比重
上記(1)で得られたテープ50cmを、電子比重計(ED−120T、ミラージュ貿易(株))を用いて、23℃における比重を測定した。
(4)熱収縮
上記(1)で得られたTABスペーサーテープを用い、長さ1mにサンプルを切り出し、170℃に設定された熱風乾燥オーブン(パーフェクトオーブンPHH−201 エスペック(株)製)に1時間入れた後、とりだし、十分室温に冷却された後、長さを測定し、以下の式に従って、寸法変化率(ΔL)を求めた。各2個の平均値をとった。
寸法変化率(ΔL)(%)=(L1−L0)/L0×100
(L1:加熱後の長さ、L0:加熱前の長さ)
テープの熱収縮を以下の判断基準に基づき、評価を実施した。
◎:寸法変化率が0.05%未満のもの。
○:寸法変化率が0.05%以上、0.1%未満のもの。
△:寸法変化率が0.1%以上、0.2%未満のもの。
×:寸法変化率が0.2%以上のもの。
(5)プレス成形性
220℃に設定された山形と谷形が交互についた連続エンボスプレス加工機にて、(1)で得られたテープをエンボス加工し、以下の判断基準に基づいて、そのプレス成形性を判定した。
○:目視でテープに白化もクラックも認められない。
×:目視でテープに白化かクラックのいずれかが認められる。
[実施例1]
ポリフェニレンエーテル(PPE−1)と液晶ポリエステル(LCP−1)と酸化亜鉛(ZnO、特級グレード、和光純薬(株)製)を、表1に示す割合(質量部)に配合し、フィード側のZONE1を250℃、ZONE2〜7およびダイスヘッドを310℃に設定したベントポート付き二軸押出機(ZSK−25;WERNER&PFLEIDERER社製、(スクリュー径)=25mm、(スクリュー長さ)/(スクリュー径)=42)を用いて、(回転数)=300rpm、(吐出量)=12kg/hrになるように溶融混練し、ペレットとして得た。
このペレットを用い、上に示した方法により、125μm厚み、巾35mmのテープを得た。上に示した方法に従ってテープ評価を実施した。その結果を表1に示した。
[実施例2]
(D)成分として、アミノ基を含有するシラン化合物(シラン1、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、KBM−603、信越化学工業(株)製)を用い、各成分を表1に示す割合(質量部)で配合したこと以外は、実施例1と同様に実施して、ペレットを得て、シート成形加工した後、テープを得た。上に示した方法に従ってテープ評価を実施した。その結果を表1に示した。
[実施例3]
(A)成分として、ポリフェニレンエーテル(PPE−1)に加え、ハイインパクトポリスチレン(HIPS、H9405、PSジャパン(株)製)を用い、その他の成分として、ビニル芳香族化合物−共役ジエン化合物ブロック共重合体の水素添加物(SEBS、タフテックH1051(登録商標)、旭化成ケミカルズ(株)製)を用い、各成分を表1に示す割合(質量部)で配合したこと以外は、実施例1と同様に実施して、ペレットを得て、シート成形加工した後、テープを得た。上に示した方法に従ってテープ評価を実施した。その結果を表1に示した。
[実施例4]
ペレットとして変性PPE樹脂(ザイロンX9102(登録商標)、旭化成ケミカルズ(株)製)を用いたこと以外は、実施例1と同様にシート成形加工した後、テープを得た。上に示した方法に従ってテープ評価を実施した。その結果を表1に示した。
[比較例1]
シートとして、厚さ125μmのポリイミドフィルム(東レ・デュポン社製:カプトン(登録商標)500H)を用いて、スリッターを用いて、35mm巾に裁断し、テープを得た。上に示した方法に従ってテープ評価を実施した。その結果を表1に示した。
[比較例2]
ペレットとして、ポリフェニレンエーテルイミド(PEI、ウルテム1000(登録商標)、GEプラスチックス(株)製)を用いたことと、シート成形加工時のシリンダ温度を350℃にしたこと以外は、実施例1と同様にシート成形加工した後、テープを得た。上に示した方法に従ってテープ評価を実施した。その結果を表1に示した。
[比較例3]
ペレットとして、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET、NEH2050、ユニチカ(株)製)を用いたこと以外は、実施例1と同様にシート成形加工した後、テープを得た。上に示した方法に従ってテープ評価を実施した。その結果を表1に示した。
Figure 0004286726
表1から、本発明により得られるポリフェニレンエーテル系樹脂製テープは、高温下においてガス発生が少なく、比重が小さく、熱収縮率が小さく、プレス成形性に優れたTABスペーサーテープであることがわかる。
本発明のポリフェニレンエーテル系樹脂製TABスペーサーテープは、高温下においてガス発生が少なく、比重が小さく、熱収縮率が小さく、プレス成形性に優れている。
TABスペーサーテープは、TABに装着した半導体装置の封止剤を硬化させる工程でオーブン内で加熱しても、変形することなく、またTABテープとほぼ同等の熱収縮率を示すことが要求されており、さらに安価で、比重が小さく、高温下においてガス発生が少ないことが求められている。従って、本発明のポリフェニレンエーテル系樹脂製TABスペーサーテープは、非常にTABスペーサーテープ特性に適しており、工業的価値は極めて大きい。

Claims (10)

  1. (A)下記(式1)の繰り返し単位構造からなり、還元粘度(0.5g/dl、クロロホルム溶液、30℃測定)が、0.15〜1.0dl/gの範囲にあるホモ重合体及び/または共重合体であるポリフェニレンエーテル系樹脂を成形して得られるTABスペーサーテープ。
    Figure 0004286726
    (R 、R は、それぞれ独立して、水素、第一級もしくは第二級の低級アルキル、フェニル、アミノアルキル、炭化水素オキシを表わす。R 、R は、それぞれ独立して、水素、第一級もしくは第二級の低級アルキル、フェニルを表わす。)
  2. (A)ポリフェニレンエ−テル系樹脂に、更に(B)液晶ポリエステル系樹脂を含有してなる樹脂組成物を成形して得られる請求項1に記載のTABスペーサーテープ。
  3. (A)ポリフェニレンエ−テル系樹脂50〜99.5質量部と(B)液晶ポリエステル0.5〜50質量部を含有する樹脂組成物を成形して得られる請求項2に記載のTABスペーサーテープ。
  4. (A)成分と(B)成分の合計100質量部に対して、(C)I価、II価、III価またはIV価の金属元素を含有する化合物0.1〜10質量部を含有する樹脂組成物を成形して得られる請求項2又は3に記載のTABスペーサーテープ。
  5. (C)I価、II価、III価またはIV価の金属元素が、Zn元素及び/またはMg元素である請求項4に記載のTABスペーサーテープ。
  6. (A)成分と(B)成分の合計100質量部に対して、(D)アミノ基、ウレイド基、エポキシ基、イソシアネート基およびメルカプト基からなる群より選ばれる少なくとも一種の官能基を含有するシラン化合物0.1〜5質量部を含有する樹脂組成物を成形して得られる請求項2〜5のいずれかに記載のTABスペーサーテープ。
  7. (D)シラン化合物が、アミノ基を有するシラン化合物である請求項6に記載のTABスペーサーテープ。
  8. (A)ポリフェニレンエ−テル系樹脂70〜99.5質量部と(B)液晶ポリエステル0.5〜30質量部を含有する樹脂組成物を成形して得られる請求項2〜6のいずれかに記載のTABスペーサーテープ。
  9. (A)成分100質量部に対して、(E)無機充填剤が0.1〜150質量部添加される樹脂組成物を成形して得られる請求項1に記載のTABスペーサーテープ。
  10. (A)成分と(B)成分の合計100質量部に対して、(E)無機充填剤が0.1〜150質量部添加される樹脂組成物を成形して得られる請求項2〜8のいずれかに記載のTABスペーサーテープ。
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