WO2003070076A1 - Dispositif de toilettes - Google Patents

Description

明 細 書

トイレ装置 技術分野

本発明は、 便器上に設け、用便後の人体の局部を温水で洗浄、そして乾燥、 脱臭等を行なう機能を備えたトイレ装置に関する。 背景技術

この種の従来のトイレ装置は、 図 2 5〜図 2 7に示すような構成を採用し ている。 すなわち、 本体 5 1は、 用便後の人体の局部に温水を噴射して洗浄 する局部洗浄装置、 洗浄後の局部に温風を当て乾燥させる乾燥装置、 便器 5 2内の臭いを吸着する脱臭装置等のトイレ機能部 （図示せず） を内装したも ので、 便器 5 2の後端部上に横長に設けている。 便座 5 3は、 便器 5 2上に 載せられ、 便蓋 5 4は、 便座 5 3と便器 5 2を開閉するもので、 便蓋 5 4と 便座 5 3は、 本体 5 1の手前において、 本体 5 1と同一面上で並設して本体 5 1に上下方向へ回動自在に設けている。

また、 便蓋 5 4は、 本体 5 1の手前において回動自在に本体 5 14こ設けて いる構成上から、 閉成した時に一般的に図 2 6の如く本体 5 1との間に凹状 の隙間 5 5を設けている。 なお、 図中 5 6は、 上記トイレ機能部を動作させ る操作部である。

一般的にトイレ装置は、 用便の際に図 2 5に示すように便蓋 5 4を開き、 用便後に閉じて不使用時の常には図 2 6に示すように便蓋 5 4を閉じている ものである。 また、 比較的にスペースの狭いトイレ室では、 用便の度毎に身 体に纏っている衣服の上げ下げ、 トイレットぺ一パの使用行為等により、 埃 が比較的に多く発生する所であり、 一方で常に清潔に保たなければならない 場所でもある。

一方、 このトイレ装置では閉成した便蓋 5 4、 本体 5 1の各上面に埃が溜 まるだけでなく、 便蓋 5 4と本体 5 1との隙間 5 5に埃が落ち込んでしまう ものであった。 従って、 閉成した便蓋 5 4、 本体 5 1の各上面に溜まった埃は、 便蓋 5 4 の上面が略平なので、 また本体 5 1の上面も山形等の多少の凹凸があっても 比較的に簡単に拭き取ることができていた。 しかし、 便蓋 5 4と本体 5 1と の隙間 5 5に落ち込んだ埃は、 便蓋 5 4、 本体 5 1の各上面のように簡単に は拭き取ることができず、 隙間 5 5に布等の拭取り物を棒等により押し込ん で拭取つたりしなければならなく、 また、 拭取り間隔が伸びると埃が多く溜 まり込んで余計に拭取りに手間がかかり、 掃除の大変面倒なものであるとと もに、 一旦掃除を怠ると不衛生に陥り易い構成であつた。

また、 本体 5 1内のトイレ機能部である局部洗浄装置は、 湯を沸かす温水 器を備えているので、 待機している不使用時において一定温度を保つ温水器 からの放熱が本体 5 1を通じて行なわれ、無駄にエネルギーを費やしていた。 もちろん、 放熱を抑制しょうとすれば一般的には断熱材で断熱構造を採るこ とになるが、 それだけ設計およびコスト上で負担が大きくなるものである。 発明の開示

便器上に載置固定しトイレの機能部を内装した本体と、 本体に回動自在に 設けた便座および便蓋とを有し、 便蓋は閉じた時には本体の上面および便座 の上面を覆うとともに、 開いた時には本体の上面および便座の上面を開放し てなるトイレ装置が提供される。 図面の簡単な説明

図 1は、 本発明の実施の形態 1におけるトイレ装置の便蓋を閉じた状態を 示す斜視図である。

図 2は、 本発明の実施の形態 1におけるトイレ装置の便蓋を開いた状態を 示す斜視図である。

図 3は、 本発明の実施の形態 1におけるトイレ装置の便蓋および本体の一 部を断面して示す側面図である。

図 4は、 本発明の実施の形態 2におけるトイレ装置の便蓋を閉じた状態を 示す斜視図である。 図 5 Aは、 本発明の実施の形態 3のトイレ装置の便蓋を閉じたときの概略 構成図である。

図 5 Bは、 本発明の実施の形態 3のトイレ装置の便蓋を開いたときの概略 構成図である。

図 6は、 本発明の実施の形態 3のトイレ装置の上面図である。

図 7は、 本発明の実施の形態 4のトイレ装置の上面図である。

図 8 Aは、 本発明の実施の形態 5のトイレ装置の概略構成図である。 図 8 Bは、 本発明の実施の形態 5のトイレ装置の断面図である。

図 9は、 本発明の実施の形態 6のトイレ装置の上面図である。

図 1 0は、 本発明の実施の形態 6のトイレ装置の上面図である。

図 1 1 A、 図 1 I Bは、 本発明の実施の形態 7のトイレ装置の断面図であ る。

図 1 2は、 本発明の実施の形態 7のトイレ装置の断面図である。

図 1 3は、 本発明の実施の形態 8におけるトイレ装置の便蓋の閉成状態を 示す斜視図である。

図 1 4は、 本発明の実施の形態 8におけるトイレ装置の便蓋および本体を 切欠いて示す側断面図である。

図 1 5は、 本発明の実施の形態 8におけるトイレ装置の便蓋の開成状態を 示す斜視図である。

図 1 6は、 本発明の実施の形態 8におけるトイレ装置の便蓋を取り外した 状態を示す斜視図である。

図 1 7は、 本発明の実施の形態 8におけるトイレ装置の電気的なブロック 図である。

図 1 8は、 本発明の実施の形態 8におけるトイレ装置の本体を示す概略透 視上面図である。

図 1 9は、 本発明の実施の形態 9におけるトイレ装置の便蓋を閉じた状態 の斜視図である。

図 2 0は、 本発明の実施の形態 9におけるトイレ装置の便蓋を分離した状 態の斜視図である。 図 2 1は、 本発明の実施の形態 9におけるトイレ装置の便蓋を開いた状態 の斜視図である。

図 2 2は、 本発明の実施の形態 9におけるトイレ装置の平面図である。 図 2 3は、 本発明の実施の形態 9におけるトイレ装置の側面図である。 図 2 4は、 本発明の実施の形態 9におけるトイレ装置と便器の斜視図であ る。

図 2 5は、 従来のトイレ装置における便蓋を開いた状態を示す斜視図であ る。

図 2 6は、 従来のトイレ装置における便蓋を閉じた状態を示す上面図であ る。

図 2 7は、 従来のトイレ装置における便蓋を閉じた状態を示す側面図であ る。 発明を実施するための最良の形態

以下、 本発明のトイレ装置につき、 図面を用いて説明する。

(実施の形態 1 )

図 1は、 本発明の実施の形態 1におけるトイレ装置の便蓋を閉じた状態を 示す斜視図で、 図 2は、 トイレ装置の便蓋を開いた状態を示す斜視図で、 図 3は、 トイレ装置の便蓋および本体の一部を断面して示す側面図である。 本体 1は、 便器 2の後端部上に横長に配置して設けられ、 外郭を構成する 底板の基板 1 aと上から被せたケース 1 bとの内部に、 トイレの機能部 3を 内装している。 トイレの機能部 3とは、 周知である用便後の人体の局部に沸 かした温水をノズル 4より噴射して洗う局部洗浄装置、 洗浄後の局部に温風 を当て乾燥させる乾燥装置、 便器 2内からの臭いを空気とともに吸引して吸 着し、 清浄化した空気のみをトイレ室へ排気する脱臭装置 （いずれも図示せ ず） 等である。

便座 5は、 便器 2上に載せられ、 後部両端を本体 1に軸支し、 上下方向へ 回動自在に設けるとともに、 回動のために本体 1との間に隙間 Aを確保して いる。 便蓋 6は、 本体 1および隙間 Aと便座 5および便器 2を覆い、 後部両 端を本体 1に軸支して上下方向へ回動自在に設けるとともに、 閉じた時 （図 1に示す）に本体 1および便座 5の上面と隙間 Aおよび便器 2の上方を覆い、 開いた時 （図 2に示す） に本体 1および便座 5の上面と隙間 Aおよび便器 2 の上方を開放する構成に形成している。

また、 便蓋 6は、 本体 1の左右側面を覆う側部 6 aを設けるとともに、 こ の側部 6 aを利用して便蓋開閉用の回動軸 7を設けて本体 1の左右側面に回 動軸 7を軸支している。 側部 6 aは、 本体 1の内装する局部洗浄装置にあつ て湯を沸かす温水器 （図示せず） を備えている場合に、 不使用時である便蓋 6の閉成により温水の放熱を抑制して省エネを図るため、 本体 1の上面を覆 う便蓋 6の上面とともに、 本体 1の左右側面を覆っているのである。 また、 便座 5の全体を覆い、 便座 5が暖房している場合、 その保温効果を高める構 成にしている。

凸部 8は、 本体 1の後面下部に長手方向に沿い一体に設けたで、 便蓋 6が 9 0度以上開成した時に便蓋 6の後端部 6 bの端面を当接させて便蓋 6を開 成状態に維持するストッパー （図 2、 図 3に示す） である。 まだ、 便蓋 6の 後端部 6 bは、 便蓋 6が開成した時に本体 1の上面より下に位置するように 形成して、 本体 1の後面を覆う構成にしている。

排気口 （図 3に示す） 9は、 本体 1の後面と凸部 8に亘つて開口したもの で、 トイレの機能部 3の一つである臭いを吸収して清浄空気を排出する脱臭 装置の排気を行なうものであり、 開成した便蓋 6の後端部 6 bによりカバー され、 本体後方に手洗い付のロータンク 1 0が配置している形態において、 手洗い時に用便者が誤ってこぼした水が直接に、 排気口 9から入る危険を防 止する構成にしている。

取付け部 1 1は、 本体 1の側部に外方へ張り出して設けたで、 この取付け 部 1 1にトイレの機能部 3のそれぞれを遠隔操作するリモコン （図示せず） から発射する赤外線等の操作信号を受ける手段である受光ュニット等の受信 部 1 2、 手動用の釦式等の手段である操作部 1 3、 そして機能部 3の動作、 通電、 温度等を L E D等で示す手段である表示部 1 4を有している。 取付け 部 1 1は、 本体 1の側部より突き出ているので、 図 1に示すように便蓋 6を 閉じた状態でも、 それぞれ設けてある受信部 1 2は、 操作信号を受けられ、 操作部 1 3は手動操作でき、 そして表示部 1 4は表示を確認できるものであ る。

実施の形態 1において、 トイレ装置は、 不使用時にあって一般的に便蓋 6 を図 1のように閉じ、 本体 1、 隙間 A、 便座 5、 便器 2を覆っている。 そし て、 用便のためにトイレ室に入つた時に用便者が便蓋 6を図 2のように開成 するものである。 そして、 便座 5に着座して用便を済ませた後の機能部 3の 操作は、 トイレ室の壁等に設置したリモコンを操作して信号を発信し、 取付 け部 1 1の受信部 1 2が信号を受信することにより行なわれ、 そして局部洗 浄装置、 乾燥装置等が動作する。 その後は、 便蓋 6を図 1のように閉じる。

このように実施の形態 1では、 便蓋 6が閉じた状態で便座 5はもちろん、 隙間 A、 本体 1の上面も覆っているので、 本体 1、 隙間 A、 便座 5はカバ一 されて表に現れないから、 埃が溜まる便蓋 6および取付け部 1 1、 便器 2の 外面を拭くだけで、 簡単な掃除を容易に行なうことができるとともに、 常に 清潔に保つことが容易にでき、 衛生的でなければならないこの種のトイレ装 置としては極めて有益である。 特に、 一般的に便蓋 6は平坦なので、 一層、 拭き掃除がし易くなるとともに、 機能的に優れたデザィンを達成させること もできる。

また、 実施の形態 1では、 便蓋 6が閉じた状態で便蓋 6の上面で本体 1の 上面を、 便蓋 6の側部 6 aで本体 1の左右側面をそれぞれカバ一しているの で、 本体 1内の機能部 3の一つである局部洗浄装置にあって湯を沸かす温水 器 （図示せず) を備えている場合に、 不使用時である便蓋 6の閉成により温 水の放熱、 また便座 5の全体を覆うので、 便座 5が暖房している場合その保 温効果を高めることができる。 また、 便蓋 6の側部 6 aは、 便蓋 6を回転さ せるための回動軸 7を取付ける箇所にも兼用でき、 特別な設置箇所を必要と しない簡単な構造にすることができる。

更に、 実施の形態 1では、 用便のため便蓋 6を図 2のように開くと便蓋 6 の後端部 6 bが後方へ回り込んで図 3のように本体 1の上面後部より下に位 置して脱臭装置の排気口 9を後側よりカバーするので、 用便後に着座してい る用便者が便座 5より立ち上がって背部にある手洗い付口一タンク 1 0で手 を洗った時に、誤ってこぼした水が直接に排気口 9に落ちるのを防止できる。 また、 便蓋 6は、 この時に後端部 6 bの端面が凸部 8に当って支えられ、 それ以上に開くことはなくなるとともに、 凸部 8を利用してストッパ一の役 目をさせる以外に排気口 9を設けるのにも利用でき構造の簡素化に役立つ。 実施の形 lでは、 本体 1の側部より張り出した取付け部 1 1に受信部 1 2、 操作部 1 3、 表示部 1 4がそれぞれ設けているので、 便蓋 6を閉じた状 態でも常に外に現れており、 従って機能部 3の操作信号が赤外線であって、 あらゆる方向から入つてきても受信部 1 2で確実に受けることができる。 また、 操作部 1 3は、 設置工事後における機能部 3の動作確認の操作に利 用でき、 しかも便蓋 6が閉じられているので、 局部洗浄装置のノズル 4から 便器内の上方へ噴出する温水が閉じている便蓋 6に当り周りに散るのを押さ え、 大変都合よくできる。 更に、 表示部 1 4も便蓋 6の開閉に影響されず、 常に通電および機能部 3の動作の表示が見えて確認を容易にできる。

なお、 実施の形態 1では、 ストッパーとしての凸部 8が便蓋 6の後端部 6 bの端面を当てさせているが、 端面でなく後端部 6 bを当接させても良い。 また、 便蓋 6は本体 1の後面も覆うように構成しても良い。

(実施の形態 2 )

図 4は、 実施の形態 2におけるトイレ装置の便蓋を閉じた状態を示す斜視 図である。 実施の形態 2は、 本体の側部より張り出した取付け部も、 本体の 上面を覆う便蓋にて覆うように構成した処が実施の形態 1と異なり、 それ以 外の同一構成および作用効果を奏する部分には同じ符号を付して詳細な説明 を省略し、 異なる部分を中心に説明する。

便蓋 6は、 実施の形態 1と同じように、 閉じた時 （図 4に示す） に本体 1 および便座 5の上面と隙間 Aおよび便器 2の上方を覆い、 開いた時 （図 2に 示す） に本体 1および便座 5の上面と隙間 Aおよび便器 2の上方を開放する とともに、 本体 1の左右側面を覆う側部 6 aを設け、 更に取付け部 1 1の上 面全体を覆うように便蓋 6より外方向へ一体に延設した一部 4 6 cを設けて いる。 従って、 便蓋 6の一部 4 6 cは、 受信部 1 2、 操作部 1 3、 表示部 1 4の上方を覆う構成にしている。

実施の形態 2において、 トイレ装置の不使用時においては図 4のように便 蓋 6が閉じているので、 本体 1、 便座 5の上面全体、 そして便器 2および隙 間 Aの上方が覆われ、 更に取付け部 1 1の上面お便蓋 6の一部 4 6 cにより 覆われている。 従って、 便蓥 6が閉じた状態で便座 5はもちろん、 隙間 A、 本体 1の上面も覆っているので、 本体 1、 隙間 A、 便座 5はカバーされて表 に現れないから、 埃が溜まる便蓋 6および便器 2の外面を拭くだけで、 ちょ つとした簡単な掃除を容易に行なうことができるとともに、 常に清潔に保つ ことが容易にでき、 衛生的でなければならないこの種のトイレ装置としては 極めて有益である。

特に、 実施の形態 2では、 取付け部 1 1の上面も便蓋 6の一部 4 6 cによ り力パーされ表にでていないから、 便蓋 6の上面全体を拭取る時に一部 4 6 Cの上面も拭取ることで便蓋 6の全体を簡単に掃除ができる。 そして、 一部 4 6 cは便蓋 6と一体に形成しているので、 用便の際に便蓋 6を開くだけで 一部 4 6 cも同時に開き、 別個に一部 4 6 cを開閉する構成に比べて極めて 便利にできる。

以上のように、 本発明のトイレ装置は、 便蓋を拭き掃除するだけでよいの で、 大変掃除がし易くなるとともに、 常に清潔に保つことができ、 衛生的に しなければならないこの種の装置として極めて有益である。

(実施の形態 3 )

図 5 Aは、 実施の形態 3のトイレ装置の便蓋を閉じたときの概略構成図、 図 5 Bは、 実施の形態 3のトイレ装置の便蓋を開いたときの概略構成図で、 図 6は、 実施の形態 3のトイレ装置を示した上面図ある。

図 5A、 図 5 Bおよび図 6において、 便座 5、 便蓋 6は、 ともにトイレ装 置本体 1に回動自在に取り付けられている。 便蓋 6は、 閉じた時に本体 1お よび便座 5の略全域と重合し、 かつ、 閉じた状態で本体 1の前方上部に備え た表示部 1 0 5を視認するための光透過部 1 0 8を有する。 なお、 便器 2の 操作部 1 0 4は、 トイレ装置を操作するものである。

次に動作、 作用について説明する。 トイレ装置を使わないときは便蓋 6は 閉じた状態にしておき、 そうすればトイレ装置の上方には隙間は無いため見 た目がすっきりするとともに、可動部の隙間等に埃ゃゴミが入ることもなく、 拭き掃除をする場合でも一様な便蓋 6の表面を拭き取るだけで済み、 衛生的 である。

一方、便蓋 6は、光透過部 1 0 8を有するため、便蓋 6を閉じた状態でも、 本体 1の前方上部に備えた表示部 1 0 5を視認することができる。 表示部 1 0 5に表示する内容としては、電源のオン Zオフを示すパイロットランプや、 故障状態を示すエラー表示、 節電モード等の状態を示す動作表示があり、 い ずれも人がトイレに入つた直後に確認が必要な項目で、 便蓋 6の開閉動作無 しに表示部 1 0 5が視認できることは人の動作疲労の軽減をはかることがで きるとともに、 異常状態であれば、 いち早く認知することができる。

ここで、 表示部 1 0 5そのものを本体 1の側面や、 図に示す操作部 1 0 4 の付近に備えた場合は同様に便蓋 6の開閉動作無しに視認することはできる が、 この場合はトイレ装置正面からは見づらいので、 表示部 1 0 5を視認す るためにトイレ装置の側方に回り込む必要があり、 かえって不便となり課題 の解決にはならない。 また、 表示部 1 0 5の設置場所の自由度を増す方法と して、 表示部 1 0 5をトイレ装置のリモコン装置に設ける方法も考えられる が、 この場合はトイレ装置の各種動作状態情報をリモコン装置に伝える必要 があり、 これは通常のリモコン装置の通信方向、 つまりリモコン装置からト ィレ装置への情報送信という通信方向とは逆になるため、 別途、 トイレ装置 本体からリモコン装置へ通信するための送受信手段が必要となり、 複雑化、 コストアップになるので好ましくない。

なお、 便蓋 6の中央部が光透過部 1 0 8となっているように図示したが、 光透過部 1 0 8は、 便蓋 6の略全域であっても同様に実施でき、 さらには便 蓋 6全体が光透過部材でできていても同様に実施できる。 これら光透過部 1 0 8を便蓋 6の中央部に広く設けると、 便蓋 6を閉じた状態でも便器 2中が 見え、 トイレの流し忘れを確認することができる。 また、 光透過部 1 0 8は 無色透明であっても良いが、 色付き透明や半透明であると意匠性が増す。

(実施の形態 4 ) 図 7は、 実施の形態 4のトイレ装置の上面図である。

図 7において、 図 6と異なる点は、 光透過部 1 0 8を表示部 1 0 5に対応 する場所のみとし、 便篕 6に対して小さく設けた点である。

次に動作、 作用について説明する。 トイレ装置を使わないときは便蓋 6は 閉じた状態にしておき、 そうすればトイレ装置の上方には隙間は無いため見 た目がすっきりするとともに、可動部の隙間等に埃やゴミが入ることもなく、 拭き掃除をする場合でも一様な便蓋 6の表面を拭き取るだけで済み、 衛生的 である。 また、 便蓋 6は大部分が光を透過しないので便器の中を見えないよ うにする場合には都合が良い。

一方、 便蓋 6を閉じた状態でも、 光透過部 1 0 8を通して本体 1の前方上 部に備えた表示部 1 0 5を視認することができる。

(実施の形態 5 )

図 8 A、 図 8 Bは、 実施の形態 5のトイレ装置の概略構成図および断面図 である。

図 8 A、 図 8 Bにおいて、 光透過部 1 0 8は、 便蓋 6に設けちれ、 本体 1 の前方上部に設けた表示部 1 0 5に対してトイレ装置の前後方向に長方形状 となっている。 図 8 Bは、 図 8 Aの 8 B— 8 Bにおける断面図である。

次に、 動作、 作用について説明する。 光透過部 1 0 8は、 表示部 1 0 5に 対しトイレ装置の前後方向に長いため、 視点 1 1 0がトイレ装置の真上であ つても斜め前方であっても表示部 1 0 5を視認することができる。 一般にト ィレは、 出入り口がトイレ装置に対して正面前方にあるため、 人がトイレに 入ってきた直後は、 表示部 1 0 5を斜め前方から視認することになる。 よつ ていち早く表示部 1 0 5の情報を認知することができる。

(実施の形態 6 )

図 9および図 1 0は、 実施の形態 6のトイレ装置の上面図である。

図 9および図 1 0において、 図 7と異なる点は、 表示部 1 0 5を複数個設 けた点である。 また、 図 1 0においては、 光透過部 1 0 8も複数個設けてい る。

次に、 動作、 作用について説明する。 表示部 1 0 5として表示素子 1 1 1 を複数個設けると、 複数の情報を報知することができる。 この時、 光透過部

1 0 8は、 複数の表示素子 1 1 1を全て視認できる大きさにすれば、 部品点 数の増加を最小限にすることができる。

一方、 図 1 0に示すように光透過部 1 0 8を、 複数設けた表示素子 1 1 1 のそれぞれに対向する場所に複数個設けると、 隣の表示素子との干渉が無く 確実に表示することができる。 特に表示素子が L E D等の発光素子からなる 場合は光の漏れによる視認性の低下が課題となるが、 この課題を解消するこ とができる。

さらに、 確実に光の漏れを防ぐには表示素子間に遮光板を設けると良い。 また、 発光素子による表示は色違いにすることが一般に行われており （例え ば異常報知の表示は赤）、従来は複数色の発光素子を用いていたが、それぞれ の光透過部 1 0 8の色を変えることにより、発光素子は共通色（例えば白色） を用いることができ、 部品種数を減らすことができる。 なお、 表示素子 1 1 1が発光素子である場合に光透過部 1 0 8の色を変えると説明したが、 発光 素子でない表示部であっても同様の効果を得ることができるのは言うまでも ない。

(実施の形態 7 )

図 1 1 A、 図 1 1 Bおよび図 1 2は、 実施の形態 7のトイレ装置の断面図 である。

図 1 1 A、 図 1 1 Bにおいて、 トイレ装置本体 1は、 前方上部に表示部 1 0 5を備えている。 便蓋 6は、 遮光性を有する遮光性材料からなり、 閉じた ときに本体 1と重合し、 表示部 1 0 5に対向する場所に孔 1 1 2が空いてい る。 孔 1 1 2には光透過部材 1 1 3が重合しており、 光透過部 1 0 8が形成 されている。

次に、 動作、 作用について説明する。 便蓋 6において、 本体 1に設けた表 示部 1 0 5に対向する場所に孔 1 1 2が空いているため、 遮光性材料からな る便蓋 6が閉じた状態でも表示部 1 0 5が視認できるが、 孔 1 1 2が空いた ままでは水等が下方に入り込むため、 光透過部材 1 1 3を重合しておくと水 等の入り込みを防止することができる。 特に表示部 1 0 5は、 電気部品から なる場合が多いので水の侵入を防止することにより、 故障の可能性を低減す ることができる。

また、 便蓋 6に孔のない構成となるので強度も低下しない。 ここで、 便蓋 6と光透過部材 1 1 3との重合方法としては、 便蓋 6と光透過部材 1 1 3と のはめ込み、 接着、 超音波や振動等を用いた熱溶着と言った 2ピースを合体 させる方法でも良いし、 便蓋 6もしくは光透過部材 1 1 3の一方を予め成型 し、 もう一方を成型するときに予め成型した部材を金型内にセットした後に 成型を行い重合するィンサート成型と言う方法でも良い。 いずれの方法でも 安価に製造することができる。

—方、 図 1 1 Bに示すように、 光透過部材 1 1 3を便蓋 6に設けた孔 1 1 2よりも大きくすると、 孔 1 1 2と光透過部材 1 1 3との形状が同一でない ため、 重合時の位置ずれを厳しく管理する必要がなく安価に製造することが できる。 なお、 光透過部材 1 1 3は、 シンプルな形状 （例えば矩形、 円形） であっても、 孔 1 1 2を複雑な形状 （例えば星形） にすることもできるので 安価に意匠の自由度が増す。 また、 意匠性という面では、 光透過部材 1 1 3 を大きくすると、 便蓋 6の表面に占める透明部材の面積が増え、 クリア一な 印象の便蓋をつくることができる。 光透過部材 1 1 3に用いる透明部材は無 色透明であっても良いし、 半透明、 色付き透明であっても良い。 特に色付き 透明の場合は、 便蓋 6の色によっては色の重なりによって多様な色を実現す ることができる。

例えば赤系色の便蓋に緑系色の透明部材を重ねると、便蓋のベース色は赤、 孔を通して臨む表示部は緑、 便蓋と透明部材の重合部分は濃い色と言った 3 色構成となる。 もちろん色の組み合わせはこれに留まらず、 無限の組み合わ せが可能である。

図 1 2において、 便蓋 6は、 光透過性を有する材料からなり、 光透過が必 要な部分を残して遮光手段 1 1 4 (例えば着色） を施したものである。 こう すると、 別部材との組み合わせではなく、 便蓋を構成する透明部材と着色と の組み合わせであるため、 強度が増すとともに、 安価に製造することができ る。 特に便蓋の裏面 （便蓋を閉じたときに下面になる方） に着色を施すと透 明光沢の下地に別色が付いた状態となり、 非常に意匠性、 高級感が増す。 色 の組み合わせとしては、 無色透明に着色しても良いし、 色付き透明と着色と の色の重なりを利用しても良い。 また、 着色は完全な遮光性着色であると便 器の中は全く見えなくなり、 一部光透過性を持つ遮光手段として半透明や乳 化色となるようにすると、 ほのかに便器内の水槽部が見え、 涼感を与える。 金属光沢のある着色を施すと鏡のようになる。 一方、 遮光手段 1 1 4として は、 遮光板の重合成型、 遮光皮膜を接合、 遮光塗料を塗布、 遮光フィルムを 転写と言った方法を用いると安価に製造できる。 なお、 この光透過部材の裏 面に着色等の遮光手段を施す方法を図 1 1 Bの光透過部材 1 1 3に用いても 同様の美しさを実現できることは言うまでもない。

以上のように、 本発明のトイレ装置によると、 便蓋が便座およびトイレ装 置本体を覆って可動部や隙間が露出しないため、 見た目も良く、 埃等の入り 込みがなく、 掃除もしゃすく衛生的である。 それでいながら、 便蓋を閉じた 状態でも光透過部を通して、 本体上部に設けた表示部を視認することができ る。

(実施の形態 8 )

図 1 3は、 実施の形態 8におけるトイレ装置の便蓋の閉成状態を示す斜視 図で、 図 1 4は、 トイレ装置の便蓋および本体を切欠いて示す側断面図で、 図 1 5は、 トイレ装置の便蓋の開成状態を示す斜視図で、 図 1 6は、 トイレ 装置の便蓋を取り外した状態を示す斜視図で、 図 1 7は、 トイレ装置の電気 的なブロック図で、 図 1 8は、 トイレ装置の本体を示す概略透視上面図であ る。

本体 1は、 便器 2の後端部上に横長に配置して設けられ、 外郭を構成する 底板 1 aと上から被せたケース l bとの内部に、 トイレ機能部である用便後 の人体の局部に沸かした温水を洗浄ノズル 2 0 3より噴射して洗う人体局部 洗浄装置 2 0 4、 温水を沸かす温水加熱装置 2 0 5、 洗诤後の人体局部に温 風を当て乾燥させる乾燥装置 2 0 6、 便器 2内からの臭いを空気とともに吸 引して吸着し、 清浄化した空気のみをトイレ室へ排気する脱臭装置 2 0 7を 内装している。 便座 5は、 便器 2上に載せられ、 後部両端を本体 1に軸支し、 上下方向へ 回動自在に設けるとともに、 回動のために本体 1との間に隙間 Aを確保して いる。 便蓋 6は、 本体 1および隙間 Aと便座 5および便器 2を覆い、 後部両 端を本体 1の外側面の回動軸 2 1 0に軸支して上下方向へ回動自在に設ける とともに、 閉じた時 （図 1 3に示す） に本体 1および便座 5の上面と隙間 A および便器 2の上方を覆い、 開いた時 （図 1 5に示す） に本体 1および便座 5の上面と隙間 Aおよび便器 2の上方を開放する構成に形成している。

また、 便蓋 6は、 図 1 3に示すように閉じた状態で、 便器 2内、 本体 1の 一部である前側中央部が、 トイレ室内に入った用便者の視野に入るように光 透過部 2 1 1を略中央部に設けている。 光透過部 2 1 1は、 透明な合成樹脂 材料、 または印加電圧により光透過度を任意に変えられる液晶シートで形成 している。 複数の表示部 2 1 2は、 閉じた状態の便蓋 6の光透過部 2 1 1を 介してトイレ室内に入った用便者の視野に入るように本体 1の前部上面中央 に並設したもので、 温水加熱装置 2 0 5、 便座 5の暖房手段 2 1 3、 脱臭装 置 2 0 7等の通電状態等を表示するものである。

発光手段 2 1 4は、 便 6で閉蓋されている時の便器 2内を照明し、 便器 2 内の汚れと汚物の排出の状況が用便者に光透過部 2 1 1を通じて見え易し、 他部材の邪魔にならないように回動軸 2 1 0の近傍において本体 1内に設け、 かつ底板 1 aの便器 2内に臨む部分の開口またはケース 1 bとの隙間 （いず れも図示せず） を利用して便器 2内に光を照射するものである。

人体検知手段 2 1 5は、 閉じた状態の便蓋 6の光透過部 2 1 1を介してト ィレ室内に入った用便者を検出できるように本体 1の前面中央に設けたもの で、 トイレ室に入った用便者を、 直接または光透過部 2 1 1を介して検出で きた時に発光手段 2 1 4を点灯せしめる信号を出力して省エネを図るととも に、 脱臭装置 2 0 7の動作を開始させる信号も出力する。

着座検知手段 2 1 6は、 便座 5等に設け、 便座 5に用便者が着座したのを 検出すると今まで点灯していた発光手段 2 1 4を消灯させる信号を出力し省 エネを図るものである。 本体制御部 2 1 7は、 マイクロコンピュー夕および その周辺回路からなり、 本体 1内にあって、 遠隔操作器であるリモコンより 信号を受けることにより、 人体局部洗浄装置 2 0 4、 温水加熱装置 2 0 5、 乾燥装置 2 0 6、 脱臭装置 2 0 7、 暖房手段 2 1 3等の動作を制御し、 かつ 表示部 2 1 2に表示を行なわせる。

また、 本体制御部 2 1 7は、 人体検知手段 2 1 5による人体検出信号を受 けて発光手段 2 1 4を点灯するとともに脱臭装置 2 0 7を動作させ、 そして 着座検知手段 2 1 6による用便者の便座 5への着座検出信号を受けて発光手 段 2 1 4を消灯させる制御を行なうものである。

袖部 2 1 8は、 本体 1の側部に外方へ張り出して設けられ、 トイレ機能部 の温度設定等の設定部 2 1 9を主に設け、 表示部 2 1 2等は便蓋 6の光透過 部 2 1 1により見えるようにした本体前部に配置し、 本体 1の側部からの張 り出しをできるだけ小さくして本体 1の設置工事をし易く構成している。 実施の形態 8において、 トイレ装置は、 不使用時にあって一般的に便蓋 6 を図 1 3のように閉じ、 本体 1、 隙間 A、 便座 5、 便器 2を覆っている。 そ して、 用便のためにトイレ室に入った用便者は、 便蓋 6の光透過部 2 1 1を 介して便器 2の内部、および本体 1の前部にある表示部 2 1 2が視野に入る。 また、 用便者は、 光透過部 2 1 1を介して人体検知手段 2 1 5により検出さ れて発光手段 2 1 4が点灯し便器 2内が照明され、 一段と便器 2の内部状況 である、 汚れ具合、 汚物が排出されているかどうかの目視による確認が行な えるのである。

そして、図 1 5のように、便蓋 6を開成して便座 5に用便者が着座すると、 これを着座検知手段 2 1 6が検知し本体制御部 2 1 7を介して発光手段 2 1 4を消灯するのである。 用便後のトイレ機能部の操作は、 リモコンより信号 を発信して行なわれ、人体局部洗浄装置 2 0 4、乾燥装置 2 0 6等が動作し、 また脱臭装置 2 0 7は用便者がトイレ室に入った時に人体検知手段 2 1 5の 検出信号による本体制御部 2 1 7を介して既に動作しているものである。 その後は、 用便者が便座 5より立ち上がつたのを着座検知手段 2 1 6が検 出すると本体制御部 2 1 7を介して発光手段 2 1 4が再び点灯して便器 2内 を照明するのである。そして、用便者は便蓋 6を図 1 3のように閉じるのを、 便座 5より立ち上がった直後に行なっても、 また着衣の身支度を終えてから 行なっても、 便蓋 6の光透過部 2 1 1を介して便器 2内を視野に入れながら 洗浄水を便器 2に流して水洗を行なえるのである。 用便者がトイレ室を出る と人体検知手段 2 1 5は、 それを検出して本体制御部 2 1 7を介して発光手 段 2 1 4を消灯し、 脱臭装置 2 0 7の動作を停止させるのである。

以上のように、 実施の形態 8では、 便蓋 6が便器 2を閉じた状態で便器 2 内が見える光透過部 2 1 1を設けているので、 便蓋 6の開閉、 そして便器 2 の水洗操作の仕方、 つまり用便後の着衣の身支度が整ってから、 または用便 後に便座 5から立ち上がった直後のいずれにおける便器 2の水洗操作であつ ても、 便蓋 6の光透過部 2 1 1を通じて常に便器 2内の状況が使用者の視野 に入り、 従って意識する、 しないに係わらず汚物排出の水洗の確認と、 汚れ 具合を容易に確認でき、 汚物排出の機会と掃除する機会を容易に得られて確 実に水洗と掃除を行なえ、 掃除タイミングの気遣いをする必要のない掃除勝 手の良いものにでき、 かつ常に清潔にできる。

また、 実施の形態 8では、 便蓋 6が閉じた状態で本体 1および便座 5、 便 器 2を覆う構成で、 更に閉じた状態で便器 2内および本体 1が見える光透過 部 2 1 1を設けているので、 便蓋 6の開閉、 そして便器 2の水洗操作の仕方 に関係なく、 便蓋 6の光透過部 2 1 1を通じて常に便器 2内の状況が使用者 の視野に入り、 意識する、 しないに係わらず汚物排出の水洗の確認と、 汚れ 具合を容易に確認でき、 汚物排出の機会と掃除する機会を容易に得られて確 実に水洗と掃除を行なえ、 掃除タイミングの気遣いをする必要のない掃除勝 手の良いものにでき、 かつ常に清潔にできる。

そして、 便蓋 6は、 閉じた状態で便座 5はもちろん、 本体 1も覆っている ので、本体 1と便座 5の間にできる隙間 Aもカバーされて表に現れないので、 埃が溜まる便蓋 6を拭くだけの掃除のし易いものになり、 特に便蓋が一般的 に平らな場合は一層、 掃除がし易くなるとともに、 常に清潔に保つことが可 能になり、 衛生的でなければならないこの種トイレ装置としては極めて有益 であり、 かつ本体 1、 便蓋 6の二重構造により、 待機中における温水加熱装 置 5からの放熱を多少なりとも抑制できる。

更に、 便蓋 6の光透過部 2 1 1は閉じた状態で本体 1も見えるよう形成し ているので、 本体 1にトイレ機能部の通電状態等の表示部 2 1 2、 人体検知 手段 2 1 5等を設置でき、 また遠隔操作用の信号の受信部等を設置すること も可能になり、 本体 1の側部である袖部 2 1 8に表示部 2 1 2、 人体検知手 段 2 1 5等を設ける必要がなくなり、 その分だけ袖部 2 1 8のスペースを小 さくした本体 1にすることができ、 本体 1の設置工事をし易くできる。

また、 便蓋 6の光透過部 2 1 1を、 液晶シートで形成しているので、 液晶 シートへの印加電圧を調整して液晶シートの光透過度を任意に変えることが でき、 従って、 例えば周囲の環境の明るさに応じて印加電圧を制御し、 周囲 が暗い時ほど光透過度を高めることで便器 2内を見やすくできる。

また、 発光手段 2 1 4により便器 2内が照らされて光透過部 2 1 1を介し て良く見えるとともに、 便蓋 6で閉じられ暗い気味になっている便器 2内の 汚れ具合等の状況確認が適切に行なうことができる。

また、 実施の形態 8では、 発光手段 2 1 4を便盖 6の回動軸 2 1 0の近傍 に設けて本体 1内において他の部材の邪魔にならないようにして効果的な灯 光ができる。

また、 人体検出時に発光手段 2 1 4を点灯せしめる人体検知手段 2 1 5を 設けて、 トイレ室に用便者が入って人体検知手段 2 1 5が検知した時に発光 手段 2 1 4を点灯し、 必要な時のみの点灯により常に省エネを図ることがで きる。

また、 人体検知手段 2 1 5を閉じた便蓋 6の光透過部 2 1 1より見える本 体 1の前面中央に設け、 便蓋 6を閉じていても人体の検知ができ、 従って便 蓋 6に邪魔されない本体 1の袖部 2 1 8に設ける必要がなくなり、 袖部 2 1 8を小さくした本体 1を形成でき、 本体 1の設置工事をし易くできる。 また、 人体の着座検出時に発光手段 2 1 4を消灯する着座検知手段 2 1 6 を設けているので、 用便中で照明が不要な時に消灯して省エネを図ることが できる。

なお、 実施の形態 8では、 発光手段 2 1 4を回動軸 2 1 0の近傍に設けた が、 回動軸を筒状にして内部に納めても良いものである。

以上のように、 本発明は、 便蓋の開閉に係わらず常に便器内の状況が使用 者の視野に入り、 掃除する機会を容易に得られて掃除勝手の良いものにでき るとともに、 常に清潔できる。

(実施の形態 9 )

図 1 9は、 実施の形態 9におけるトイレ装置の斜視図、 図 2 0は、 トイレ 装置の便蓋を分離した状態の一部分解斜視図、 図 2 1は、 トイレ装置の便蓋 を開いた状態の斜視図、 図 2 2は、 トイレ装置の平面図、 図 2 3は、 トイレ 装置の側面図（便蓋のみ断面図)、 図 2 4は、便器に設置され使用者が起立し た状態のトイレ装置の斜視図である。

図 1 9〜図 2 4において、 本体 1には、 便座 5および便蓋 6が枢支されて いる。 便蓋 6には、 光透過材料から成る光透過部 3 0 3 a、 3 0 3 bが設け られており、 便蓋の略中央部の光透過部 3 0 3 aと本体 1が重合する位置に は通電状態を表示する表示部 3 0 4と焦電型の人体検知センサー 3 0 5と赤 外反射式の着座検知センサー 3 0 9が装着されている。 また、 便蓋の右後部 上面に設けた光透過部 3 0 3 bと本体 1とが重合する位置には赤外線式リモ コンのリモコン受光センサ一 3 0 8が装着されている。

以上のように、 便蓋 6に光透過性材料で構成された光透過部 3 0 3 aを設 けたことにより、 本体 1の表示部 3 0 4や人体検知センサ一 3 0 5を便蓋 6 の光透過部 3 0 3 aで構成した部分と重合する範囲に装着することができ、 便蓋 6を閉じた状態でも使用者 3 0 7は本体 1の表示部 3 0 4を目視可能と なり、 人体検知センサー 3 0 5は透過部 3 0 3 aを通して使用者 3 0 7の発 する赤外線を検知できる。 また、 光透過部 3 0 3 bと本体 1とが重合する位 置にリモコン受光センサー 3 0 8を装着することができ、 便蓋 6を閉じた状 態でもリモコン操作が可能となる。

また、 赤外反射式の着座検知センサ一 3 0 9から発する赤外光は透過部 3 ' 0 3 bを通過するので、 人体と便蓋の誤検知を防ぐことができ、 便蓋の形状 や着座検知範囲の制約がなくなり、 便蓋の開閉状態を検出するセンサーも必 要なくなる。

従って、 便蓋 6を閉じた状態でも、 表示部 3 0 4や人体検知センサー 3 0 5や着座検知センサ一 3 0 9やリモコン受光センサー 3 0 8などの光電式機 器を本体 1と便蓋 6とが重合する範囲に配置することができるので、 本体を 横に張り出す必要がなく、 コンパクトなトイレ装置を実現できる。

なお、 実施の形態 9では、 光透過部 3 0 3 a、 3 0 3 bを透明な材料で構 成したが、必要に応じて透過度を選択できることは言うまでもない。例えば、 光電式機器が赤外光のみを利用するものであれば光透過部は赤外光のみを透 過する材料で構成することで、 光透過部を通して本体を視認出来ないように するも可能である。

更に、 光透過部 3 0 3 aにレンズ機能をもたせることにより、 表示部 3 0 4を拡大したり、 集光機能或いは偏向機能をもたせることにより人体検知範 囲を広くしたり、 範囲を限定したりすることが可能となりセンサ一の特性や 使用目的に応じた光の制御が可能となり、 使用感の向上をはかることができ る。

また、 便蓋 6は便座 5及び本体 1の略全域を覆うことにより、 本体と便座 の隙間などに汚れが付着しにくく清潔で掃除のしゃすく、 かつ便座の放熱損 失を少なくして節電効果が得られるトイレ装置を実現することができる。 以上のように、 本発明によれば、 便蓋と重合する領域の本体部分に本体表 示や光電式機器を配置でき構成やデザインの自由度が増し、 コンパクトで清 潔でィンテリァ性の高いトイレ装置を実現できる 産業上の利用可能性

本発明は、便器上に設け、用便後の人体の局部を温水で洗浄、 そして乾燥、 脱臭等を行なう機能を備えたトイレ装置に関するもので、 清潔性、 掃除性、 省エネ性を兼ね備えて、 かつ、 表示表の視認が可能となる。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 便器上に載置固定しトイレの機能部を内装した本体と、

前記本体に回動自在に設けた便座および便蓋とを有し、

前記便蓋は閉じた時には前記本体の上面および前記便座の上面を覆うととも に、 開いた時には前記本体の上面および前期便座の上面を開放してなるトイ レ装置。

2 . 便器上に載置固定しトイレの機能部を内装した本体と、

前記本体に回動自在に設けた便座および便蓋とを有し、

前記便蓋は閉じた時には前記本体の上面および側面および前記便座の上面を 覆うとともに、 開いた時には前記本体の上面および前期便座の上面を開放し てなるトイレ装置。

3 . 前記便蓋の後端部が、 前記便蓋が開いた時に前記本体上面より下に位 置するように形成してなる請求項 1または請求項 2に記載のトイレ装置。

4. 前記本体の後部に前記本体上面より下方に位置した凸部を更に有し、 開いた前記便蓋の後端部が前期凸部に当接してなる請求項 1〜請求項 3のい ずれか 1項に記載のトイレ装置。

5 . 前記便蓋は、 前記便器を閉じた状態で便器内が見える光透過部を形成 してなる請求項 1〜請求項 4のいずれか 1項にトイレ装置。

6 . 前記便器内を照明する発光手段を更に有する請求項 5に記載のトイレ 装置。

7 . トイレに人が入室したことを検知する人体検知手段を更に有し、 前記人体検出手段が人を検知した時に前記発光手段を点灯せしめる請求項 6 に記載の卜ィレ装置。

8 . 前記人体検知手段は、 前記便蓋を閉じた時に前記便蓋の光透過部を通 して見える本体の位置に設けた請求項 7に記載のトイレ装置。

9 . 人が便座に座ったことを検知する着座検知手段を更に有し、 前記着座検知手段人体が人の着座を検知した時に前記発光手段を消灯せしめ る請求項 6〜請求項 8のいずれか 1項に記載のトイレ装置。

1 0 . 前記便蓋は、 前記便蓋を閉じた状態で前記本体.と重合する領域の少 なくとも一部に光透過部を形成してなる請求項 1〜請求項 5のいずれか 1項 に記載のトイレ装置。

1 1 . 前記便蓋は閉じた時に前記便蓋の前記光透過部と重合する本体部分 に、 光電式機器を設けた請求項 1 0に記載のトイレ装置。

1 2 . 前記光電式機器は、 表示部、 人体検知器、 リモコン受光器、 着座検 知器の少なくとも 1つである請求項 1 1に記載のトイレ装置。

1 3 . 前記本体の前方上部に前記表示部を備え、 前記便蓋の前記光透過部 は、 前記便蓋を閉じた時に前記表示部を視認できる位置に形成した請求項 1 0に記載のトイレ装置。

1 4. 前記光透過部は便蓋の一部であり、 他の部分は光を透過しない請求 項 1 3に記載のトイレ装置。

1 5 . 前記光透過部は前後方向に長方形状とした請求項 1 3〜1 4のいず れか 1項に記載のトイレ装置。

1 6 . 前記表示部は複数の表示素子からなり、 前記光透過部は前記複数の 表示素子に対応した複数の光透過部である請求項 1 3〜1 5のいずれか 1項 に記載のトイレ装置。

1 7 . 前記光透過部の少なくとも一部にレンズ機能を持たせた請求項 5， 8または、 1 0〜 1 6のいずれか 1項に記載のトイレ装置。

1 8 . 前記レンズ機能は、 表示などを拡大する拡大機能、 もしくは光を集め る集光機能、 もしくは光を屈折させる偏向機能である請求項 1 7に記載のト ィレ装置。

1 9 . 前記便蓋の前記光透過部は、液晶体で形成してなる請求項 5または、 1 0〜1 6のいずれか 1項に記載のトイレ装置。

2 0 . 前記便蓋は遮光性を有する遮光性材料からなり、 前記便蓋において 光透過性が必要な部位に開口を設け、 前記便蓋と光透過性を有する光透過部 材とを重合して形成した請求項 5， 8または、 1 0〜1 6のいずれか 1項に 記載のトイレ装置。

2 1 . 前記光透過部材は、 前記便蓋に設けた開口よりも大きい請求項 2 0 に記載のトイレ装置。

2 2 . 前記便蓋は光透過性を有する材料からなり、 遮光手段により、 光透 過性が必要な部位を残して遮光した請求項 5， 8または、 1 0〜1 6のいず れか 1項に記載のトイレ装置。

2 3 . 前記遮光手段は、 遮光板を重合成形、 遮光皮膜を接合、 遮光塗料を. 塗布、 遮光フィルムを転写のいずれか 1つである請求項 2 2に記載のトイレ