WO2002085731A1 - Bouchon a vis en resine synthetique - Google Patents

Description

合成樹脂製ネジキャップ 技術分野 明

本発明は、 壜体容器の注出口部に組付けられ、 開閉キャップとして機 能する、 不正開封防止機能付き合成田樹脂製ネジキャップに関するもので ある。 背景技術

不正開封防止機能 （プルファープルーフ機能） を有するキャップの従 来技術として、 実公平 0 7— 1 2 2 9 4号公報に開示された技術がある この従来技術は、 ヒンジ結合した上蓋で開閉される注出口を形成 し、 壜ロ筒に着脱可能に螺合組付けされる蓋本体に、 壜ロ筒の開口 部を覆って塞ぐ金属板製の内蓋を組付けて蓋を構成し、蓋本体のス カー ト壁の下端部に破断ラインを形成して、このスカー ト壁を上位 の主部と下位のピルファ一プルーフ裾部とに区画すると共に、主部 と ピルファ一プルーフ裾部とを破断し易い複数のリプで連結し、 ピ ルファープルーフ裾部の内面に、壜ロ筒の環状係止あご部に乗り越 えて下方から係止する係止突起を設けて、 ピルファープルーフ機能 を発揮する。

この従来技術にあっては、 内蓋を除去して壜を初めて開封するに 際して、 蓋本体を壜ロ筒から螺脱させる必要があるが、 蓋本体の壜 口筒からの螺脱によ り、 リブが破断されて、 ピルファープルーフ裾 部が主部から分離し、 壜ロ筒の下部まで落下するので、 内蓋除去後 に蓋本体を壜ロ筒に装着した状態では、この装着した蓋本体からピ ルファープルーフ裾部が分離しているので、 この分離状態を見て、 その壜が既に開封されたものであると、 判断することができる。 発明の開示

第 1の発明は、 外周面に螺旋条を刻設した壜体側の注出口部に、 筒壁 部で螺合して密に外装するキャップ部と、 螺旋条よりも下位となる注出 口部の外周面箇所に、 外側端を螺旋条よりも外側に位置させて設けられ た第一係止部に乗り越えて下方から係止する第二係止部を内周面に設け、 複数の破断し易い破断片を介して、 キヤップ部の筒壁部の下端に一体連 設された封止リングとから構成され、 キヤップ部の筒壁部の下端に設け た複数の第一押圧斜面部に対して、該第一押圧斜面部に螺脱方向側から、 壜体側の注出口部とキャップ部との螺合機能部を構成する注出口部の螺 旋条のリード角よりも大きい鋭角である傾斜角で摺動可能に当接すべく、 間近に対向する複数の第二押圧斜面部を、 封止リングの上端に設けてな る合成樹脂製ネジキャップである。

ネジキャップのキャップ部を、 壜体側の注出口部に設けた螺旋条の螺 合限まで組付けた状態では、 キャップ部が、 注出口部を密封し、 またキ ャップ部の筒壁部の下端に破靳片を介して一体連設された封止リングが. その第二係止部を、 注出口部の外周面に形成された第一係止部に、 下方 から係止させている。

この状態からキヤップ部を螺脱回動させると、上昇変位する筒壁 部に対して、 封止リ ングは、 第一係止部と第二係止部との係止によ り 、 上昇変位不能となっているので、 破断片が破断される。 破断片の破断によ り、通常は封止リ ングが自重によ り落下変位す るが、 湿気等によ り、 封止リ ングが注出口部に付着して落下しない 場合には、 破断片の破断と同時、 またはその直後に、 筒壁部の第一 押圧斜面部が封止リ ングの第二押圧斜面部に当接し、この両押圧斜 面部が注出口部の螺旋条と これに螺合するキャップ部の螺条のリ —ド角、すなわちキャップ部と注出口部との螺合機能部のリー ド角 よ り も大きい鋭角である傾斜角で当接するので、封止リ ングは筒壁 部により強制的に押し下げられ、以下自重によ り確実に落下変位す る。

これにより、 確実で安定したピルファープルーフ機能が、 常に発 揮されることになる。

また、 封止リ ングを強制的に下降変位させるには、 キャップ部の 螺脱操作そのものによ り達成されるので、その操作が確実で簡単で ある。

第 2の発明は、第 1の発明記載の合成樹脂製ネジキヤップの構成 と して、 外周面に螺旋条を刻設した注出口部となる壜ロ筒に、 简壁 部となる筒壁で螺合して密に外装する有頂円筒状のキャ ップ部と なるキヤップ本体を有すること、

螺旋条ょり も下位となる壜ロ筒の外周面箇所に、 外側端を螺旋条ょり も 外側に位置させて設けられた第一係止部を、 乗り越えて下方から係止す る第二係止部を内周面に設け、 複数の破断し易い破断片を介して、 キヤ ップ本体の筒壁の下端に一体連設された短円筒状の封止リングを有する こと、

キャップ本体の筒壁の下端に設けた複数の第一押圧傾斜面に対して、 こ の第一押圧傾斜面に螺脱方向側から、 壜ロ筒の螺旋条のリード角より も 大きい鋭角である傾斜角で、 摺動可能に当接すべく、 間近に対向する複 数の第二押圧斜面部を、 封止リングの上端に設けたこと、 にある。

壜ロ筒自体を注出口部とし、 キャップ部となるキャップ本体を、 壜ロ 筒の外周面に刻設した螺旋条の螺合限まで組付けた状態では、 キャップ 本体が壜ロ筒を密封し、 キャップ本体の筒壁部となる筒壁の下端に破断 片を介して一体連設された封止リングが、 その第二係止部を壜ロ筒の外 周面に形成された第一係止部に、 下方から係止させた状態となる。

この状態からキヤップ本体を螺脱回動させると、 上昇変位するキヤッ プ本体に対して、 封止リングは、 第一係止部と第二係止部との係止によ り、 上昇変位不能となっているので、 破断片が破断される。

そして、 破断片の破断と同時、 またはその直後に、 简壁の第一押圧斜 面部が封止リングの第二押圧斜面部に当接し、 この両押圧斜面部が壜ロ 筒の螺旋条のリード角、 すなわち壜ロ筒の螺旋条とキャップ本体の螺条 とから成る螺合機能部のリード角よりも大きい鋭角である傾斜角で当接 するので、 封止リングは筒壁により強制的に押し下げられ、 以下自重に より確実に落下変位する。

第 3の発明は、第 1の発明記載の合成樹脂製ネジキヤップの構成 と して、 壜ロ筒に、 外嵌して乗り越え係止する組付き筒を有し、 密 嵌装して注出口を形成する壜体側の注出口部となる注出キャップ 本体を有するこ と、

この注出キャップ本体に着脱自在に螺合して、注出キャップ本体の 注出口を開閉する有頂筒形状のキヤップ部となる外キャップ体を 有すること、

注出キヤップ本体の組付き筒の外周面に第一係止部を形成するこ と、

閉状態で注出キヤップ本体の組付き筒に外装する外キヤップ体の 筒壁部となる外装筒の下端に、注出キャップ本体の第一係止部に下 方から係止する第二係止部を設けた封止リ ングを、複数の破断片を 介して一体に連設すること、

外キヤップ体の外装筒の下端に設けた複数の第一押圧斜面部に対 して、 この第一押圧斜面部に螺脱方向側から、 注出キヤップ本体の 螺旋条のリー ド角よ り も大きい鋭角である傾斜角で、摺動可能に当 接すべく 、 間近に対向する複数の第二押圧斜面部を、 封止リ ングの 上端に設けること、

にある。

壜ロ筒に外嵌した壜体側の注出口部となる注出キャップ本体に、 螺合 組付きしたキヤップ部となる外キヤップ体は、 注出キヤップ本体の注出 口を密閉し、 注出キャップ本体の組付き筒に外嵌した外キヤップ体の封 止リングが、 その第二係止部を、 注出キャップ本体の組付き筒の外周面 に形成された第一係止部に、 下方から係止させている。

この状態から外キャップ体を螺脱回動させると、 上昇変位する外キヤ ップ体の筒壁部を構成する外装筒に対して、 封止リングは、 第一係止部 と第二係止部との係止により、 上昇変位不能となっているので、 破断片 が破断される。 そして、 破断片の破断と同時に、 またはその直後に、 外 装筒の第一押圧斜面部が封止リングの第二押圧斜面部に当接し、 この両 押圧斜面部が注出キャップ本体の螺旋条のリード角、 すなわち注出キヤ ップ本体と外キャップ体との螺合機能部のリード角よりも大きい鋭角で ある傾斜角で当接するので、 封止リングは外装筒により強制的に押し下 げられ、 以下自重により確実に落下変位する。

第 4の発明は、 第 1、 第 2または第 3記載の合成樹脂製ネジキャップ の構成に、 筒壁部に、 第一押圧斜面部と組合せて第一突き当り部を構成 し、 この第一突き当り部に対して、 螺合方向側から乗り越え不能に突き 当たるべく、 間近に対向する第二突き当り部を、 第二押圧斜面部と組合 せて、 封止リングに形成した、 ことを加えたものである。

_ この発明にあっては、 第一突き当り部に対する第二突き当り部の突き 当りにより、 筒壁部を構成する筒壁若しくは外装筒に対して封止リング が螺脱方向に回動することができず、 封止リングが、 注出口部を構成す る壜ロ筒若しくは注出キャップ本体に、 キャップ部を構成するキャップ 本体若しくは外キャップ体を螺合組付けする際に、 破断しやすい破断片 が破断する、 と云う不都合の発生を未然に防止する。

また、 第一突き当り部及ぴ第二突き当り部を利用して、 第一押圧斜面 部及び第二押圧斜面部を設けたので、 押圧斜面部の形成が容易となる。 第 5の発明は、 第 4の発明記載の合成樹脂製ネジキャップの構成に、 第一突き当り部と第一押圧斜面部とを組合わせた第一組合せ部と、 第二 突き当り部と第二押圧斜面部とを組合わせた第二組合せ部の一方を突片 に形成し、 他方を、 前記突片が入り込む凹部に形成した、 ことを加えた ものである。

この発明にあっては、 突き当り部と押圧斜面部との組合せ部、 および 両突当り部およぴ両押圧斜面部の対向構造が簡単となり、 その分成形が 容易となる。

第 6の発明は、 第 5の発明記載の合成樹脂製ネジキャップの構成に、 一方を一つの突片に形成し、 他方を前記突片が入り込む凹部に形成した 第一組合せ部と第二組合せ部とのそれぞれを、 周方向に、 波形状に形成 した、 ことを加えたものである。

この発明にあっては、 同一構成の対向構造となる、 筒壁部を構成する 筒壁若しくは外装筒の下端に形成した第一組合せ部と、 封止リングの上 端に形成した第二組合せ部とが、 それぞれ、 周方向に波形状に連設して いるため、 筒壁部の形状と封止リングの上端の形状との対称性が良くな り、 両突当り部および両押圧斜面部が前述の機能を発揮するとともに、 外観上の美観が向上する。

第 7の発明は、 第 1、 第 2、 第 3、 第 4、 第 5または第 6の発明記載 の合成樹脂製ネジキャップの構成に、 筒壁部の下面、 封止リ ングの上面 のどちらか一方に、 他方に向けて、 筒壁部と封止リ ングとの間隙を小さ くする突起部を突設した、 ことを加えたものである。

この発明にあっては、 筒壁部を構成する筒壁若しくは外装筒と、 封止 リングとの間隙を小さくする突起部を突設したため、 注出口部を構成す る壜ロ筒若しくは注出キャップ本体に、 キャップ部を構成するキヤップ 本体若しくは外キャップ体を、 初めて螺合組付けする際に、 突起部が、 他方の封止リングの上面あるいは筒壁部の下面に突き当たって、 封止リ ングと筒壁部とのス トロークを確保し、 該ス トロークが小さくなること により、 破壊しやすい破断片が撓んで破壊されるのを防止する。

また、 注出口部にキャップ部を組付ける際に、 キャップ部を構成する キャップ本体若しくは外キャップ体が多少撓んだ場合であっても、 突起 部が他方の封止リングの上面あるいは筒壁部の下面を押圧するため、 キ ャップ部の封止リングに設けた第二係止部が、 注出口部の外周面に形成 された第一係止部に確実に乗り越えて、第一係止部に下方から係止する。 第 8の発明は、 第 1、 第 2、 第 4、 第 5、 第 6または第 7の発明記載 の合成樹脂製ネジキャップの構成に、 筒壁部となる筒壁の下端縁と、 壜 口筒の外周面下部に設けられたネックリングとの間に硬貨等の硬質物の 端部が侵入可能な間隙を形成した、 ことを加えたものである。

この発明にあっては、 力の弱い人でも、 硬貨等の身近な硬質物を使用 して、 封止リングの壜ロ筒からの分離を、 こじ開け状に簡単に達成する ことが可能となる。

第 9の発明は、 第 1、 第 3、 第 4、 第 5、 第 6または第 7の発明記載 の合成樹脂製ネジキャップの構成に、 封止リ ングの高さ幅を、 壜ロ筒に 嵌着した状態で、 該壜ロ筒のネックリングに、 ほぼ下端が達する値とな るように設定した、 ことを加えたものである。

この発明にあっては、 注出キヤップ本体の組付き筒の下端縁とネック リングとの間に形成される隙間を、 封止リングの下端でネックリングを ほぼ覆い隠して微小とするため、 組付き筒の下端縁とネックリングとの 間に形成される隙間に、 硬貨等の硬質物を差し込むことができない。

これにより硬質物を利用して注出キヤップの不正分別を阻止し、 もつ て壜容器の安全性を、 充分にそして確実に高めることができる。

第 1 0の発明は、 第 3、 第 4、 第 5、 第 6、 第 7または第 9の発明記 載の合成樹脂製ネジキャップの構成に、 注出キャップの組付き筒の少な く とも下端部に割溝を設け、 壜ロ筒に対する注出キャップ本体の組付き 強度を、 壜ロ筒に対して空回りすることがない範囲で、 人手によるもぎ 取り上の取り外しができる程度に設定した、 ことを加えたものである。

この発明にあっては、 割溝の個数や溝長さの形状により、 壜ロ筒に対 する注出キャップ本体の組付き強度を適正な範囲に精度高く設定でき、 注出キャップ本体及ぴ外キヤップ体から構成される注出キャップである ネジキャップを、 壜ロ筒から分別して回収するに際し、 注出キャップ本 体を掴んで、 壜ロ筒からもぎ取り状に分離させる外力に対して、 組付き 筒の拡径方向への撓み変形程度を適正な範囲に設定できる。

第 1 1の発明にあっては、 第 3、 第 4、 第 5、 第 6、 第 7または第 9 の発明記載の合成樹脂製ネジキャップの構成に、 壜ロ筒に外嵌する注 出キヤップ本体の組付き筒の内周面下端部に、 壜ロ筒の開口部外周 に設けられた係止周条を乗り越え係止する係止突条を設け、 壜ロ筒に対 する注出キャップ本体の組付き強度の設定手段として、 注出キャップ本 体の組付き筒の係止突条を断続的な周突条構造とした、 ことを加えたも のである。

この発明にあっては、壜ロ筒の係止周条を乗り越え係止している、 注出キヤップ本体の組付き筒の内周面下端部に設けた係止突条が、 断続した周突状構造となっているため、係止突条の欠落分だけ組付 き筒が薄肉となって、 拡径し易く なり、 注出キャップ本体を、 壜ロ 筒から分別して回収する際し、注出キヤップ本体をもぎ取り状に分 離させる外力に対して、組付き筒の拡径方向への橈み変形程度を適 正な範囲に設定できる。

なお、 断続した周突条状構造とは、 対向する二箇所、 または等間隔の 複数箇所に、 周突条構造の係止突状が除去されて、 欠落部分を有する周 突条状構造をいう。

第 1 2の発明にあっては、 第 3、 第 4、 第 5、 第 6、 第 7、 第 8、 第

1 0または第 1 1の発明記載の合成樹脂製ネジキャップの構成に、 注出 キヤップ本体の組付き筒の下端縁とネック リ ングとの間に、硬貨等 の硬質物の端部が侵入可能な間隙を形成した、 こと を加えたもので あ 。

この発明にあっては、 力の弱い人でも、 硬貨等の身近な硬質物を 使用して、 注出キャップ本体の壜ロ筒からの分離を、 こじ開け状に 簡単に達成することが可能となる。

第 1 3 の発明は、 第 3、 第 4、 第 5、 第 6、 第 7、 第 9、 第 1 0、 第 1 1または第 1 2の発明記載の合成樹脂製ネジキャップの構成 に、 注出キャ ップ本体と外キャップ体とを異色と した、 ことを加え たものである。

この発明にあっては、 破断片が破断して、 外キャップ体の封止リ ングが、 下降限まで下降変位するので、 外キャップ体の下側に異色 の注出キヤップ本体の組付き筒の下部が露出して目立つことにな り、これによ り ピルファープルーフ機能がよ り効果的に発揮される ことになる。

第 1 4の発明は、 第 3、 第 4、 第 5、 第 6、 第 7、 第 9、 第 1 0、 第 1 1、第 1 2または第 1 3の発明記載の合成樹脂製ネジキャップ の構成に、 注出キャップ本体に形成される注出口を、 内容液の注出 をガイ ドすべく設けた注出筒の底壁である封止壁に、閉ループを描 く破断溝によ り 区画形成された、プルリ ング等を有する抜栓部の破 断除去によ り 開設される、 プルオープン式の注出口と した、 こ とを 加えたものである。

この発明にあっては、 注出口の開設までの壜容器の密閉を、 確実 にかつ強固に達成維持することになる。 図面の簡単な説明

第 1図は、 第 1の実施例を示す、 組付け前のネジキャップと壜ロ筒の 状態を示す全体斜視図である。

第 2図は、 図 1に示す、 キャップ本体螺脱前の半縦断面図である。 第 3図は、 ネジキャップの第 2の実施例を示す、 キャップ本体螺脱前 の半縦断面図である。

第 4図は、 図 1に示す、 キャップ本体螺脱後の半縦断面図である。 第 5図は、 ネジキャップの第 5の実施例を示す、 注出キャップ本体と 外キヤップ体とから成る注出キヤップの組立て前の全体斜視図である。 第 6図は、 図 5に示す、 外キャップ体螺脱前の半縦断面図である。 第 7図は、 図 5に示す、 外キャップ体螺脱後の半縦断面図である。 第 8図は、 要部の第 1の実施例を示す、 部分拡大正面図である。

第 9図は、 要部の第 2の実施例を示す、 部分拡大正面図である。

第 1 0図は、 要部の第 3の実施例を示す、 部分拡大正面図である。 第 1 1図は、 要部の第 4の実施例を示す、 部分拡大正面図である。 第 1 2図は、 動作を説明するための説明図である。

第 1 3図は、 ネジキャップの第 4の実施例を示す、 キャップ本体の分 断全体斜視図である。

第 1 4図は、 ネジキャップの第 5の実施例を示す、 外キヤップ体の分 断全体斜視図である。

第 1 5図は、 要部の第 5の実施例を示す、 部分拡大正面図である。 第 1 6図は、 ネジキャップの第 6の実施例を示す、 キャップ本体の分 断全体斜視図である。

第 1 7図は、 ネジキャップの第 7の実施例を示す、 外キャップ体の分 断全体斜視図である。

第 1 8図は、 ネジキャップの第 8の実施例を示す、 注出キャップ本体 の全体斜視図である。

第 1 9図は、 ネジキャップの第 9の実施例を示す、 注出キャップ本体 の底面図である。 発明を実施するための最良の形態

以下、 本発明の実施例を、 図面を参照にしながら説明する。

先ず、 第 1実施例及び第 2実施例として、 第 1図から第 4図に示す、 壜ロ筒 1 8自体を壜体側の注出口部とし、 この壜ロ筒 1 8に、 キャップ 部となるキャップ本体 2 Aを直接組付けた合成樹脂製ネジキャップ 1に ついて説明する。

第 1図に示す、 第 1実施例の-合成樹脂製ネジキャップ 1は、 ポリプロ ピレン樹脂もしくは低密度ポリエチレン樹脂製の一体成形物で、 有頂円 筒状のキャップ部となるキャップ本体 2 Aと、 短円筒状の封止リング 1 1 とを、 破断しやすい複数の破断片 7を介して一体連設して構成されて いる。

キャップ部であるキャップ本体 2 Aは、 内周面に螺条 5を介して、 外 周面に螺旋条 1 9 Aを形成した、 壜ロ筒 1 8に外嵌螺合する筒壁部とな る筒壁 3 Aの上端を、 下面に栓筒片 6を垂下設した頂板 4で塞いで有頂 円筒状に構成している。

第 2図に示すように、 栓筒片 6は、 直接壜ロ筒 1 8の開口部に密嵌入 するものとなっていて、 この栓筒片 6の外側の、 壜ロ筒 1 8の上端面に 対向する頂板 4下面箇所には、パッキン 1 7が取付けられており、また、 第 3図の第 2実施例の場合は、 壜ロ筒 1 8の開口部に、 壜体側の注出口 部を構成する注出筒片 2 4付の中栓 2 3が組み付けられているので、 栓 筒片 6は、この中栓 2 3の注出筒片 2 4を密嵌入するものとなっている。 筒壁 3の下端に、 破断しやすい破断片 7を介して連設された封止リン グ 1 1は、 キャップ本体 2 Aが壜ロ筒 1 8の螺合限まで組付いた状態で 壜ロ筒 1 8のネックリング 2 1との間に、 硬貨等の硬質物が、 その端部 を侵入させることができる隙間 sを形成する高さを有すると共に、 螺旋 条 1 9 Aよりも下位となる壜ロ筒 1 8の外周面箇所に、 外側端を螺旋条 1 9 Aよりも外側に位置させて設けられた第一係止部 2 0 Aに対して、 これを乗り越えて下方から係止する第二係止部 1 2を内周面に突周設し ている。

壜ロ筒 1 8から封止リング 1 1を分別する際は、 封止リング 1 1 とネ ックリング 2 1 との間の間隙 sに、 硬貨の周端部等の身近な硬質物の端 部を差し込んで、 封止リング 1 1を拡径方向にこじ開けるようにするこ とにより、 簡単に分別が達成できる。

なお、 第 2図及び第 3図に示す、 第 1実施例及び第 2実施例では、 第 —係止部 2 0 A及び第二係止部 1 2共に突条構造となっているが、 これ に限定されることはなく、 例えば、 一方を他方の突条が係合する凹溝構 造としても良い。

次に、 第 3実施例として、 第 5図から第 7図に示す、 壜体側の注出口 部として、 壜ロ筒 1 8に注出キャップ本体 2 5を外嵌し、 該注出キヤッ プ本体 2 5と、 キャップ部となる外キャップ体 2 Bとから構成した注出 キャップである、 合成樹脂製ネジキャップ 1について説明する。

壜体側の注出口部を構成する注出キャップ本体 2 5は、 壜ロ筒 1 8に 外嵌し、 ネックリング 2 1 との間に、 硬質物の端部、 例えば硬貨の周端 部が侵入できる間隙を形成する高さに成形された組付き筒 2 6の上端に 内鰐状の頂壁 2 8を介して、 外周面に螺旋条 1 9 Bを刻設した螺合筒 2 9を立設し、 この螺合筒 2 9の上端に内鍔片 3 1を介して、 上端部をラ ッパ状に拡径した有底筒状の注出筒 3 2を連設し、 この注出筒 3 2の底 壁である封止壁 3 3に、 閉ループ状に形成された破断溝 3 5により区画 形成された、 ブルリング等を有する抜栓部 3 4を形成して構成されてい る。

壜ロ筒 1 8に外嵌する組付き筒.2 6は、 その内周面下端部に、 壜ロ筒 1 8の開口部外周に設けられた係止周条 2 2に乗り越え係止する係止突 条 2 7を設けて、 壜ロ筒 1 8に対する係止機能部分を構成し、 またこの 係止突条 2 7に隣接する上位の外周面箇所となる、 係止周条 2 2に対向 する部分の外周面箇所に、突周条状の第 1係止部 2 0 Bを形成している。

なお、 螺合筒 2 9を垂下状に延長設されたシール筒片 3 0は、 壜ロ筒 1 8に密嵌入することにより、 注出キャップ本体 2 5の壜ロ筒 1 8に対 する組付きを、 充分に密になるようにしている。

キヤップ部となる外キヤップ体 2 Bは、 注出キヤップ本体 2 5の注出 筒 3 2の開口端に密嵌入する栓筒片 6を下面に垂下設した頂体 4の周端 縁から、 注出キャップ本体 2 5の螺合筒 2 9に螺合する本体筒 3 aを垂 下設し、 この本体筒 3 aの下端に、 外鍔片 3 cを介して組付き筒 2 6に 外嵌する外装筒 3 Bを垂下設し、 この外装筒 3 Bの下端に、 破断しやす い破断片 7を介して、 内周面に第一係止部 2 0 Bを乗り越えて、 下方か ら係止する突条状の第二係止部 1 2を設けた封止リング 1 1を連設して 構成されている。 なお、 本体筒 3 a と外鍔片 3 c と外装筒 3 Bとで、 外 キャップ体 2 Bの筒壁部を構成している。

封止リング 1 1は、 第 1係止部 2 0 Bからネックリング 2 1までの高 さ幅と、 ネックリング 2 1の外径よりも大きい内径を有しているので、 第 6図の開封前の状態では、 その上端部を第一係止部 2 0 Bに略当接さ せ、 その下端部をネックリング 2 1の外周面に対向させることになり、 破断片 7の破断時には、 ネックリング 2 1に邪魔されることなく、 落下 変位することを可能としている。

外キヤップ体 2 Bの下端に設けた封止リング 1 1は、 その上端部を、 注出口部を構成する注出キャップ本体 2 5の第一係止部 2 0 Bに略当接 させているので、 組付き筒 2 6の拡径変形を抑えることになり、 このた め例え組付き筒 2 6 を、壜ロ筒 1 8からの分別が容易であるよ う に 肉薄に.構成した場合であっても、 この組付き筒 2 6の妄り な拡径変 形の発生を阻止して、注出キャップ本体 2 5の壜ロ筒 1 8 に対する 安定した嵌装組付きを達成維持し、また組付き筒 2 6 とネック リ ン グ 2 1 との間に形成される間隙を覆い隠し、これによ り注出キヤッ プ本体 2 5 を直接こ じ開け状に分離させよ う とする、不正処理を不 能と している。

また、 第二係止部 1 2を含めた封止リ ング 1 1 の最小内径値は、 ネック リ ング 2 1 の外径よ り も大きい値に設定されており、このた め破断片 7が破断した際は、 第 7図に示すよ うに、 封止リ ング 1 1 は、 その自重によ り、 ネック リ ング 2 1 の下位まで下降変位するこ とが可能となり.、これによ り第二係止部 1 2がネック リ ング 2 1 に 引っ掛かって、封止リ ング 1 1 の上端が組付き筒 2 6の下端部に外 装したままとなって、 組付き筒 2 6の拡径変形が不能となる、 と云 う不都合の発生を防止する。

第 8図は、 本発明の要部の第 1実施例を示し、 キャップ部となるキヤ ップ本体 2 A若しくは外キャップ体 2 Bの筒壁部を構成する筒壁 3 A若 しくは外装筒 3 Bの下端に、 第一突き当たり部 8 と第一押圧斜面部 9と を組合せた第一組合せ部 1 0を、 複数を設けている。 封止リング 1 1の 上端には、 第一突き当り部 8に対して第二突き当り部 1 3と、 第一押圧 斜面部 9に対して第二押圧斜面部 1 4とを組合わせた複数の第二組合せ 部 1 5を設けている。 第 8図においては、 第一組合せ部 1 0の一つが、 一つの突片に形成されており、これに対して第二組合せ部 1 5の一つが、 二つの突片間の凹部に形成されている。

また第 9図に示す、 要部の第 2実施例の場合には、 第一組合せ部 1 0 の一つが、 一つの凹部に形成されており、 これに対して第二組合せ部 1 5の一つが、 一つの突片に形成されている。

第 1 0図に示す、本発明の要部の第 3実施例の場合は、第 9図に示す、 . 要部の第 2実施例とは反対に、 第一組合せ部 1 0の一つが、 一つの突片 に形成されており、 これに対向する第二組合せ部 1 5の一つが、 凹部に 形成されている。

第 8図に示す、 要部の第 1実施例の場合、 筒壁部となる筒壁 3 A若し くは外装筒 3 Bと封止リング 1 1 との間に比較的大きな間隙が形成され るので、 その分、 キャップ本体 2 A若しくは外キャップ体 2 Bを成形す るのに要する合成樹脂材料の量を少なくすることが可能である。 これに 対して第 9図及び第 1 0図に示す、 要部の第 2及び第 3の実施例の場合 は、 破断し易い破断片 7を短く構成できるので、 その分、 成形が容易と なる。 第一突き当たり部 8と第二突き当たり部 1 3は、 壜体側の注出口部と なる壜ロ筒 1 8若しくは注出キヤップ本体 2 5に、 キヤップ部となるキ ャップ本体 2 A若しくは外キャップ体 2 Bを、 初めて螺合組付けする際 に、 相互の突き当たりにより、 封止リング 1 1のキャップ本体 2 A若し くは外キャップ体 2 Bに対する螺脱方向への回動変位を不能として、 一 体に螺合方向に回動させ、 これにより第一係止部 2 O A若しくは第一係 止部 2 0 Bに対する第二係止部 1 2の強引な乗り越えを可能としている 第 1 1図に示す、本発明の要部の第 4実施例の場合は、筒壁 3 A若しく は外装筒 3 Bの下面となる、 第一組合せ部 1 0の底部に、 封止リング 1 1の上面に向けて、 筒壁 3 A若しくは外装筒 3 Bと、 封止リング 1 1 と の間隙を小さくする突起部 1 6を突設している。 キャップ本体 2 A若し くは外キャップ体 2 Bを、 壜ロ筒 1 8若しくは注出キャップ本体 2 5に 初めて螺合組付けする際に、 突起部 1 6が、 封止リ ング 1 1 の上面に 突き当たって、 筒壁 3 A若しく は外装筒 3 Bと封止リング 1 1 との ス トロークを確保し、 該ストロークが小さくなることにより、 破壊しや すい破断片 7が橈んで破断するのを防止する。 ： .

また、 キャップ本体 2 A若しくは外キャップ体 2 Bを、 壜ロ筒 1 8若 しくは注出キャップ本体 2 5に螺合組付けする際に、 キャップ本体 2 A 若しくは外キャップ体 2 Bが多少橈んだ場合であっても、 突起部 1 6が 封止リング 1 1の上面を押圧し、 第二係止部 1 2が、 第一係止部 2 0 A 若しくは第一係止部 2 0 Bを確実に乗り越えて、 第一係止部 2 0 A若し くは第一係止部 2 0 Bに下方から係止する。

第一押圧斜面部 9 と第二押圧斜面部 1 4は （以下、 第 1 2図参照）、 ネ ジキャップ 1を初めて螺脱方向に回動させた際に、 螺条 5およぴ螺旋条 1 9 A若しくは螺旋条 1 9 Bのリード角 aよりも大きい鋭角である傾斜 角 bで当接するので、 両押圧斜面部の当接が終了するネジキャップ 1の 回動範囲 （この回動範囲の初期に破断片 7は破断している） で、 第一押 圧斜面 9が、 リード角 aに沿った方向 eに移動すると、 第二押圧斜面部 1 4は、 押し下げられて、 方向 f に下降変位する。

すなわち、 キャップ本体 2 A若しくは外キャップ体 2 Bがリード角 a に従って距離 cだけ上昇変位するのに対し、 第一係止部 2 O A若しくは 第一係止部 2 0 Bに対する第二係止部 1 2の係止により封止リング 1 1 が上昇変位不能となっていて、 キャップ本体 2 A若しくは外キャップ体 2 Bと一緒に回動することのできない封止リング 1 1が、 キヤップ本体 2 A若しくは外キャップ体 2 Bに対して、 傾斜角 bに従って距離 cより も大きい距離 dだけ押し下げられるのである。

このように、 封止リング 1 1は、 螺脱するキャップ本体 2 A若しくは 外キャップ体 2 Bから距離 dだけ強制的に押し下げられることになり、 これにより第一係止部 2 O A若しくは第一係止部 2 0 Bに第二係止部 1 2が係止した位置で、 封止リング 1 1が壜ロ筒 1 8の第一係止部 2 0 A 若しくは注出キャップ本体' 2 5の第一係止部 2 0 Bに、 湿気等により付 着していたとしても、 封止リング 1 1は第一係止部 2 O A若しくは第一 係止部 2 0 Bから確実に分離して、 自重により下降変位する。

第一突き当たり部 8と第一押圧斜面部 9との組合せた第一組合せ部 1 0と、 第二突き当たり部 1 3と第二押圧斜面部 1 4との組合せた第二組 合せ部 1 5は、 第 1 3図のネジキャップの第 4実施例若しくは第 1 4図 のネジキャップの第 5実施例のように、 周方向に沿って間隔を開けて同 一の構成のものを複数設けるのが最も簡単である。

また、 第 1 5図に示す、 本発明の要部の第 5実施例の場合のよ う に、 対向した一対の組合せ部 1 0， 1 5を周方向に波形状に連設す る と、筒壁 3 A若しく は外装筒 3 Bの下端の形状と封止リ ング 1 1 の上端の形状の対称性が良く なり、 外観上の美観が向上し、 意匠性 が良く なる。

これに対して、 第 1 6図のネジキャップの第 6実施例若しくは第 1 7 図のネジキャップの第 7実施例のように、 対向した一対の両組合せを、 周方向に沿ってやや長い突片と凹部との組合せで構成することにより、 この周方向に長い組合せ部分に、 離型のための抜きテーパーを形成する ことができ、 これによりキャップ本体 2 A若しくは外キャップ体 2 Bを 成形する金型装置のキヤビティ金型を、 駒金型を設ける必要のない、 単 純な割金型で構成することができる。

注出キヤップ本体 2 5及び外キヤップ体 2 Bから構成される注出キヤ ップであるネジキャップを、 壜ロ筒 1 8から分別する際は、 外キヤッ プ体 2 Bを螺着させた状態で注出キヤップ本体 2 5をもぎ取り状 に強引に分別しても良いのであるが、組付き筒 2 6 とネック リ ング 2 1 との間の間隙に、硬貨の周端部等の身近な硬質物の端部を差し 込み、 これで組付き筒 2 6 を拡径方向にこ じ開けることによ り、 注 出キャップであるネジキャップ： Iを簡単に分別できる。

また、 第 1 8図に示す、 ネジキャ ップの第 8 の実施例である注出 キャップ本体 2 5のよ う に、係止突状 2 7を形成した組付き筒 2 6 の下端部に割溝 2 7 a を設け、壜ロ筒 1 8 に対する注出キャップ本 体 2 5 の組付き強度を、壜ロ筒 1 8 に対して空回りすることがない 範囲で、人手によるもぎ取り状の取り外すができる程度に設定する, 組付き筒 2 6は、 人手によるもぎ取り力の作用によ り、 割溝 2 7 aが拡径して、組付き筒 2 6が充分に撓み変形し、力の弱い人でも、 注出キヤップ本体 2 5 と外キヤップ体 2 B とから構成される注出 キャップであるネジキャップ 1 の壜ロ筒 1 8のもぎ取り状分別が、 円滑に達成される。

割溝 2 7 a の形成にあたっては、壜ロ筒 1 8 に対する注出キヤッ プ本体 2 5 の組付き強度が適正な範囲となり、 かつ、 弱いもぎ取り 作用によって注出キヤップ本体 2 5のもぎ取りが可能となる範囲 となるよ う に、 個数のみならず、 長さ、 幅等を、 壜体容器全体の構 造、 使用状態を考慮しながら設計する必要がある。

第 1 9図に示す、 ネジキャップの第 9 の実施例である、 注出キヤ ップ本体 2 5 のよ う に、組付き筒 2 6 の係止突条 2 7を断続的な周 突状構造とする と、係止突条 2 7 の欠落部分だけ組付き筒 2 6 が薄 肉となって、 拡径し易く なり、 力の弱い人でも、 壜ロ筒 1 8からネ ジキャップ 1 のもぎ取り状分別を円滑に達成できる。

係止突条 2 7は、壜ロ筒 1 8に対する注出キヤップ本体 2 5 の組 付き強度が適正な範囲となり、かつ、弱いもぎ取り作用によっても、 注出キャップ本体 2 5 のもぎ取り が可能となる範囲となるよ う に、 使用状態等を考慮して、 対向する二箇所、 または等間隔の複数箇所 に、 係止突条 2 7を除去した欠落した部分を設計し、 断続した周突 条構造とする必要がある。

その他、 プルリ ングを引っ張って、 抜拴部.3 4を開放した開口部 から、 スプーンの柄等の身近な硬質物を差し込んで、 内鍔状となつ ている封止壁 3 3に硬質物の一端を引っ掛け、該硬質物をてこ状に 作用させて注出キャップ本体 2 5 を持ち上げることによ り、注出キ ャップ本体 2 5を、壜ロ筒 1 8から簡単に分別すること も可能であ る。 産業上の利用可能性

以上のように、 本発明は、 ピルファープルーフキャップにおいて、 リ プ相当部分を破断して蓋本体を螺脱させる際に、 ピルファープルーフ裾 部相当部分に確実に落下変位させることを技術的課題とし、 もってピル ファープルーフ機能を確実に発揮させることを目的とするものである

Claims

請求の範囲

1 . 外周面に螺旋条を刻設した壜体側の注出口部に、 筒壁部で螺合して 密に外装する'キャップ部と、 前記螺旋条よりも下位となる前記注出口部 の外周面箇所に、 外側端を螺旋条ょりも外側に位置させて設けられた第 一係止部を、 乗り越えて下方から係止する第二係止部を内周面に設け、 複数の破断し易い破断片を介して、 前記筒壁部の下端に一体連設された 封止リングとから構成され、 前記筒壁部の下端に設けた複数の第一押圧 斜面部に対して、 該第一押圧斜面部に螺脱方向側から、 前記注出口部と 前記キヤップ部との螺合機能部を構成する前記螺旋条のリード角より も 大きい鋭角である傾斜角で摺動可能に当接すべく、 間近に対向する複数 の第二押圧斜面部を、 前記封止リングの上端に設けてなる合成樹脂製ネ ジキャップ。

2 . 外周面に螺旋条を刻設した注出口部となる壜ロ筒に、 筒壁部となる 筒壁で螺合して密に外装する有頂円筒状のキャップ部となるキャップ本 体と、 前記螺旋条よりも下位となる前記壜ロ筒の外周面箇所に、 外側端 を前記螺旋条ょりも外側に位置させて設けられた第一係止部を、 乗り越 えて下方から係止する第二係止部を内周面に設け、 複数の破断しやすい 破断片を介して、 前記筒壁の下端に一体連設された短円筒状の封止リ ン グとから構成され、 前記筒壁の下端に設けた複数の第一押圧斜面部に対 して、 該第一押圧斜面部に螺脱方向側から、 前記螺旋条のリード角より も大きい鋭角である傾斜角で、 摺動可能に当接すべく、 間近に対向する 複数の第二押圧斜面部を、 前記封止リングの上端に設けてなる請求項 1 記載の合成樹脂製ネジキャップ。

3 . 壜ロ筒に、 外嵌して乗り越え係止する組付き筒を有し、 密嵌装 して注出口を形成する注出口部となる注出キヤップ本体と、該注出 キヤップ本体に着脱自在に螺合して、前記注出口を開閉する有頂筒 形状のキャップ部となる外キャップ体とから構成され、前記組付き 筒の外周面に第一係止部を形成し、閉状態で前記組付き筒に外装す る外キャップ体の筒壁部となる外装筒の下端に、前記第一係止部に 下方から係止する第二係止部を設けた封止リ ングを、複数の破断し やすい破断片を介して一体に連設し、前記外装筒の下端に設けた複 数の第一押圧斜面部に対して、該第一押圧斜面部に螺脱方向側から - 前記注出キヤップ本体の螺旋条のリード角より も大きい鋭角であ る傾斜角で、 摺動可能に当接すべく、 間近に対向する複数の第二押 圧斜面部を、前記封止リ ングの上端に設けて成る請求項 1記載の合 成樹脂製ネジキヤップ。

4 . 筒壁部に、 第一押圧斜面部と組合せて第一突き当り部を構成し、 該 第一突き当り部に対して、 螺合方向側から乗り越え不能に突き当たるべ く、 間近に対向する第二突き当り部を、 第二押圧斜面部と組合わせて、 封止リングに形成した請求項 1、 2または 3記載の合成樹脂製ネジキヤ ップ。

5 . 第一突き当り部と第一押圧斜面部とを組合わせた第一組合せ部と、 第二突き当り部と第二押圧斜面部とを組合わせた第二組合せ部の一方を、 突片に形成し、 他方を、 前記突片が入り こむ凹部に形成した請求項 4記 載の合成樹脂製ネジキャップ。

6 . —方を一つの突片に形成し、 他方を前記突片が入りこむ凹部に形成 した第一組合せ部と第二組合せ部とのそれぞれを、 周方向に、 波形状に 形成した請求項 5記載の合成樹脂製ネジキャップ。 '

7 .筒壁部の下面、封止リングの上面のどちらか一方に、他方に向けて、 筒壁部と封止リングとの間隙を小さくする突起部を突設した請求項 1、 2、 3、 4、 5または 6記載の合成樹脂製ネジキャップ。

8 . 筒壁部となる筒壁の下端縁と、 壜ロ筒.の外周面下部に設けられたネ ックリングとの間に、 硬貨等の硬質物の端部が侵入可能な間隙を形成し た請求項 1、 2、 4、 5、 6または 7記載の合成樹脂製ネジキャップ。

9 . 封止リングの高さ幅を、 壜ロ筒に嵌着した状態で、 該壜ロ筒のネッ クリングに、 ほぼ下端が達する値となるように設定した請求項 1、 3、

4、 5、 6または 7記載の合成樹脂製ネジキャップ。

1 0 . 組付き筒の少なく とも下端部に割溝を設け、 壜ロ筒に対する注出 キャップ本体の組付き強度を、 前記壜ロ筒に対して空回りすることがな い範囲で、 人手によるもぎ取り状の取り外しができる程度に設定した請 求項 3、 4、 5、 6、 7または 9記載の合成樹脂製ネジキャップ。

1 1 . 壜ロ筒に外嵌する組付き筒の内周面下端部に、 前記壜ロ筒の開口 部外周に設けられた係止周条を乗り越え係止する係止突条を設け、 壜ロ 筒に対する注出キヤップ本体の組付き強度の設定手段を、 前記係止突条 に断続した周突条構造とした請求項 3、 4、 5、 6、 7または 9記載の 合成樹脂製ネジキャップ。

1 2 . 組付き筒の下端縁と、 壜ロ筒の外周面下部に設けられたネックリ ングとの間に、 硬貨等の硬質物の端部が侵入可能な間隙を形成した請求 項 3、 4、 5、 6、 7、 9、 1 0または 1 1記載の合成樹脂製ネジキヤ ップ。

1 3 . 注出キャップ本体と外キャップ体とを異色とした請求項 3、 4、

5、 6、 7、 9、 1 0、 1 1または 1 2記載の合成樹脂製ネジキャップ。

1 4 . 注出口部となる注出キャップ本体に形成される注出口を、 内容液 の注出をガイ ドすべく設けた注出筒の底壁である封止壁に、 閉ループを 描く破断溝により区画形成された、 プルリング等を有する抜栓部の破断 除去により開設される、 プルオープン式の注出口とした請求項 3、 4、 5、 6、 7、 9、 1 0、 1 1、 1 2または 1 3記載の合成樹脂製ネジキ ャップ。

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Fig.3

4/19

Fig.4

5/19

Fig.5

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Fig.9

2A， 2B

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Fig.12

5, 19A， 19B

13/19

Fig.13

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Fig.14

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Fig.15

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16/19

Fig.16

17/19

Fig.17

2B

18/19

Fig.18

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