JP4244599B2 - ワンピース口栓 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体用紙容器などの容器の注出位置に突設するキャップとスパウトとが、使用時に分離可能に一体となっているワンピース口栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、食品や非食品の液体内容物に使用される例えば液体用紙容器には、使用時の使い易さを考慮して、図3(a)に示すように、切り妻屋根形の頂部の傾斜板(22)に、キャップ(100)とスパウト(注出口具)(200)とからなる口栓(10)が突設されていた。この口栓(10)は、例えば図3(b)に示すように、容器の口栓取付孔(23)から突出するスパウト(200)の注出筒部(220)にキャップ(100)を螺着したものであるが、流通時の密封性の完全さやバージン性を確保又は使用時の易開封性を兼ね備えるために、スパウトの注出筒部の内側の下方内周面に封鎖板(230)を設けて封止し、使用時に開口するため、この封鎖板の下面の所定位置に垂直断面逆V字状の環状切込み(231)を設けて、上面の開口予定位置に環状薄肉脆弱線(232)を形成し、この環状薄肉脆弱線の内側近傍の上面の所定の一側に、先端にプルリング(234)をもつ支柱(233)を立設した、所謂、プルリング付の口栓であった。なお、キャップの天板(110)下面には、スパウトの注出筒の上端部(口部)を封止するための封止リングとして、コンタクト封止リング(111)(先端部が注出筒の天面に密接)やインナー封止リング(112)(外周面が注出筒の上端部内面に密接)が垂設され、また、キャップの周壁内周面には、雌ネジ(124)が設けられ、スパウトの注出筒外周面には雄ネジ(222)が設けられいた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した図3(b)に示す従来のプルリング付の口栓(10)は、口栓を開口するときには、キャップ(100)を螺脱方向へ回転して取り外し、スパウト(200)の注出筒部(220)の内側に収容されているプルリング(234)に指先を掛けて上方へ引っ張って、封鎖板(230)の環状薄肉脆弱線(232)を引き裂いて開口していた。開口したスパウトは、内容物を使用したのちに、キャップを注出筒部に螺着して再封止していた。しかしながら、従来の口栓は、キャップとスパウトの2パーツからなるため製造費用がかかり、また、口栓の開口過程がワンタッチでなく手間がかかった。
【0004】
本発明は、上述の従来の口栓の問題を解決したものであり、ワンタッチで開口でき、キャップとスパウトとを一体に成形するワンピース口栓を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の第1の発明は、キャップの下端外周面とスパウトの上端内周面とを、環状脆弱線を有する環状薄肉帯で接続した合成樹脂製のワンピース口栓であって、前記キャップの周壁部上端外周面に複数個の回転用突起を周方向に等間隔で突設し、この回転用突起の下方周壁部外周面にインナー封止リングを設け、該インナー封止リングの下方周壁部外周面に前記スパウトとの雄ネジを設け、かつ前記スパウトの注出筒部の内周面に前記キャップとの雌ネジを設け、さらに、前記環状薄肉帯の環状脆弱線を前記スパウトの上端内周面に隣接する位置に設け、かつ当該環状脆弱線が破断されたとき当該環状薄肉帯がキャップの下側外周面に付着してスパウトから分離するようにしたことを特徴とするワンピース口栓である。
【0007】
本発明の第2の発明は、前記雄ネジ及び前記雌ネジを、二条ネジにしたことを特徴とする第1の発明に記載のワンピース口栓である。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のワンピース口栓の実施の形態について、図を用いて詳細に説明する。
図1(a)は、一実施形態のワンピース口栓の断面図であり、図1(b)は、分離したキャップをスパウトに螺着して再封止したときの断面図である。図2(a)は、そのワンピース口栓の平面図で、図2(b)は、正面図である。
【0009】
本実施形態の口栓(10)は、図1(a)、図2(a)及び(b)に示すように、キャップ(100)の下端外周面とスパウト(200)の上端内周面とを、環状脆弱線を有する環状薄肉帯(300)で接続した合成樹脂製のワンピース口栓である。キャップは、天板部(110)と周壁部(120)とからなり、周壁部は、上端外周面に通常4個の回転用突起(121)を周方向に等間隔で突設し、この回転用突起の下方外周面にインナー封止リング(122)を設け、このインナー封止リングの下方外周面に雄ネジ(123)を設けるものである。スパウトは、環状台座部(210)の内周側上方へ注出筒部(220)を立設し、この注出筒の内周面にキャップの雄ネジと螺合する雌ネジ(221)を設けるものである。また、環状台座部の外周面には、下端に容器と熱融着するためにフランジ(240)を水平方向へ周設し、このフランジ上方に容器に取り付けるときに必要となる通常4個の仮止め突起(211)を周方向に等間隔で突設するものである。口栓の製造方法は、低密度ポリエチレンなどの熱可塑性樹脂を用いて、キャップとスパウトを一体に射出成形法により作製するものである。
【0010】
なお、上述の環状薄肉帯については、環状脆弱線(片面に切込みなどを設けて他より薄肉にする)をスパウトの上端内周面に隣接する位置に設けて、口栓を開封するために回転用突起によりキャップを回転したときに、スパウトの上端内周面位置で環状薄肉帯の環状脆弱線が破断され、環状薄肉帯がキャップの下端外周面に付着してスパウトから分離するようにするものである。
【0011】
また、キャップの周壁部外周面に設ける雄ネジ及びスパウトの注出筒部の内周面に設ける雌ネジは、回転を少なくまた螺合状態を安定にするために、二条ネジにすると良い。
【0012】
本発明のワンピース口栓は、キャップの周壁部上端外周面に突設する回転用突起に指をかけて回転すると、キャップの下端外周面とスパウトの上端内周面とを接続する環状薄肉帯のスパウトの上端内周面隣接位置に設けられている環状薄肉脆弱線が破断し、キャップがスパウトから分離し、口栓をワンタッチで開封することができる。分離したキャップ(100)は、図1(b)に示すように、スパウト(200)の注出筒部(220)内周面に設けられた雌ネジ(221)に、周壁部(120)外周面に設けられた雄ネジ(123)を螺合させて、スパウトに螺着することができるため、キャップをスパウトに螺着して、口栓(10)を再封止することができる。なお、環状脆弱線が破断された環状薄肉帯(301)は、キャップの下端外周面に残るため、キャップをスパウトに螺着して再封止したときに、キャップの周壁部外周面上方に設けられているインナー封止リング(122)の外周面が、スパウトの注出筒部の先端部内周面にしかりと密着し、口栓の密封性に問題を生じることがない。また、キャップの下端外周面に付着する環状薄肉帯は、スパウトに隠され外から見えないので、外観性を損なうこともない。
【0013】
図1(a)に示すように、キャップ(100)の周壁部(120)の回転用突起(121)下に逃げリング(125)を設けることで、環状薄肉脆弱線(232)がスパウト(200)内側のコーナーに残った場合でも密封性に影響しないようにしている。また、スパウトの天面にコンタクト封止リング(223)を設けることで、スパウト(200)の天面でも密封することと、開閉初期のトルクを低減することが可能となっている。
【0014】
【発明の効果】
本発明のワンピース口栓は、キャップとスパウトとを一体に成形するため、キャップとスパウトとを別個に成形する従来の口栓に比べて、製造費用を削減することが可能である。
【0015】
また、本発明のワンピース口栓は、キャップを周壁部上端外周面に突設する回転用突起により回転することにより、キャップをスパウトから分離して、口栓をワンタッチで開口でき、開口過程に手間がかからず、また、分離したキャップを再度スパウトに螺着して、口栓を再封止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一実施形態のワンピース口栓の断面図であり、(b)は、分離したキャップをスパウトに螺着して再封止した状態を示す断面図である。なお、2点鎖線は、容器を示す。
【図2】(a)は、図1(a)に示すワンピース口栓の平面図であり、(b)は、正面図である。
【図3】(a)は、一例の口栓付液体用紙容器の斜視図であり、(b)は、従来の一例のプルリング付口栓の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
10……口栓
20……容器
21……胴部
22……傾斜板
100……キャップ
110……天板部
111,223……コンタクト封止リング
112,122……インナー封止リング
120……周壁部
121……回転用突起
123,222……雄ネジ
124,221……雌ネジ
125……逃げリング
200……スパウト
210……環状台座部
211……仮止め突起
220……注出筒部
223……天面コンタクトリング
230……閉鎖板
231……環状切込み
232……環状薄肉脆弱線
233……支柱
234……プルリング
240……フランジ
300……環状薄肉帯
301……破断された環状薄肉帯
Claims (2)
- キャップの下端外周面とスパウトの上端内周面とを、環状脆弱線を有する環状薄肉帯で接続した合成樹脂製のワンピース口栓であって、前記キャップの周壁部上端外周面に複数個の回転用突起を周方向に等間隔で突設し、該回転用突起の下方周壁部外周面にインナー封止リングを設け、該インナー封止リングの下方周壁部外周面に前記スパウトとの雄ネジを設け、かつ前記スパウトの注出筒部の内周面に前記キャップとの雌ネジを設け、さらに、前記環状薄肉帯の環状脆弱線を前記スパウトの上端内周面に隣接する位置に設け、かつ当該環状脆弱線が破断されたとき当該環状薄肉帯がキャップの下側外周面に付着してスパウトから分離するようにしたことを特徴とするワンピース口栓。
- 前記雄ネジ及び前記雌ネジを、二条ネジにしたことを特徴とする請求項1記載のワンピース口栓。
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JP2002248522A JP4244599B2 (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | ワンピース口栓 |
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- 2002-08-28 JP JP2002248522A patent/JP4244599B2/ja not_active Expired - Fee Related
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