JPH066048Y2 - 合成樹脂製ピルファープルーフキャップ - Google Patents

合成樹脂製ピルファープルーフキャップ

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JPH066048Y2
JPH066048Y2 JP1988100054U JP10005488U JPH066048Y2 JP H066048 Y2 JPH066048 Y2 JP H066048Y2 JP 1988100054 U JP1988100054 U JP 1988100054U JP 10005488 U JP10005488 U JP 10005488U JP H066048 Y2 JPH066048 Y2 JP H066048Y2
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cut
lid
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bridge
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JP1988100054U
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JPH0223357U (ja
Inventor
透 守安
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山村硝子株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、飲料用壜などの容器の口部に被せられる合成
樹脂製ピルファープルーフキャップの改良に関する。
〔従来の技術〕
従来より、例えば特公昭62−18421号公報に示されるよ
うに、蓋本体と、この蓋本体の下方に複数のブリッジを
介して設けられたピルファープルーフバンド(以下、P
Pバンドと云う)とからなり、蓋本体及びPPバンドを
一体的に容器口部にねじ込み、PPバンドが容器口部に
形成された肩部に対して機械的に錠止されるようにした
所謂メカニカルタイプの合成樹脂製ピルファープルーフ
キャップ(以下、PPキャップと云う)が広く用いられ
ている。
第6図は、上記公報におけるPPキャップ50を概略的に
示すもので、同図において、51は天蓋部52とこの天蓋部
52の周縁から垂下する周壁53とからなる蓋本体、54はこ
の蓋本体51の下端に設けられたPPバンドである。そし
て、55…は周壁53とPPバンド54との間に設けられた複
数のブリッジ、56…はブリッジ55…間に水平な状態に左
右方向に所定長さを有するように形成された複数のスリ
ットである。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、この種のPPキャップ50は、一般的に熱可塑
性樹脂を用いて射出成形などの方法により成形加工され
るものであり、蓋本体51,PPバンド54などと同時に、
ブリッジ55…も成形される。
しかしながら、このようにブリッジ55…を蓋本体51など
と同時成形した場合、その成形条件によってはブリッジ
55…の強度にバラツキが生じ、特に、スリット56…を水
平状態に形成したものにあっては、上記バラツキが大き
いといった問題点があった。
又、上述のように、ブリッジ55…を蓋本体51などと同時
成形するものにおいては、凹凸部が増えるため、金型の
内部構造が複雑になり、それだけ製品を抜き出し難いと
いった問題点もある。
これに対して、上記スリット56を後加工することが考え
られるが、この場合、後加工に非常な精度が要求され、
高価で複雑なカット装置が必要となる。
本考案は、上述の事柄に留意してなされたもので、その
目的とするところは、強度にバラツキのないブリッジを
備えたPPキャップを提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、蓋本体と、容器口部に対して前記蓋本体と一
体的に装着され、複数のブリッジを備えたピルファープ
ルーフバンドとからなり、前記蓋本体とピルファープル
ーフバンドとを一体成形した後、カット部の後加工を水
平な方向に対して傾斜させて行い、前記ブリッジが形成
される合成樹脂製ピルファープルーフキャップにおい
て、前記カット部をカットスタートポイントからカット
停止位置に至るカット箇所を直線的にカットして前記水
平な方向に対して傾斜角度が略同じになるよう連続的に
傾斜させて形成すると共に、隣接するカット部の端部ど
うしを前記蓋本体の上下方向に見て互いに重なるように
形成してなる重なり部分に、前記カット部と略同じ傾斜
角度を有するブリッジを成形してあることを特徴とする
合成樹脂製ピルファープルーフキャップを提供する。
〔作用〕
カット部をカットスタートポイントからカット停止位置
に至るカット箇所を直線的にカットして水平な方向に対
して傾斜角度が略同じになるよう連続的に傾斜させて形
成すると共に、隣接するカット部の端部どうしを蓋本体
の上下方向に見て互いに重なるように形成してなる重な
り部分に、前記カット部と略同じ傾斜角度を有するブリ
ッジを成形してあるので、傾斜角度が略同じカット箇所
を直線状に切断加工してカット部を形成することから、
カッター等でカット箇所を切断加工するにしても、カッ
ト部の成形加工方法は極めて簡単であり、又、カット部
形成のための装置も簡単なものを使用でき、精度よく、
高い歩留りで安価に成形加工できる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を、図面に基づいて説明する。
第1図乃至第4図は本考案の一実施例を示し、第1図乃
至第3図において、1は容器(図示例では壜)2の口部
3に係着される中蓋4と、この中蓋4に対して無理に外
嵌するようにして被着され、これによって口部開口を閉
止する外蓋5とからなるPPキャップである。
前記中蓋4は、平面視が例えば円形を呈し、その上下両
端が開口した筒状体に形成してあり、その外環状体6の
内周に形成した例えば環状の係合部7を、容器口部3側
の係合部8に係合させることにより、容器口部3に係着
するようにしてある(第2図参照)。
そして、外環状体6の外周面には、縦長形状の複数の凸
部9…が適宜の間隔をおいて形成してあり、これらの凸
部9…の横断面形状は、例えば方形,半円形或いは円弧
状を呈している。又、内環状体10の内部には、その底部
を封止する部材としての切り取り部11とこの切り取り部
11に連なる引っ張りリング12が設けてある。更に、内環
状体10の上方には、注ぎ口周壁13が形成してある。この
ような形状の中蓋4は例えばポリエチレン樹脂など比較
的軟質の合成樹脂を用いて適宜の手法により成形され
る。
前記外蓋5は、平面視円形状の天蓋部14とこの天蓋部14
の周縁から垂下する円筒形状の周壁15とから構成された
蓋本体16と、周壁15の下端部17の下方のPPバンド18と
から構成されており、上記中蓋4と同様に成形によって
製作されるものであるが、ポリプロンピレンなど比較的
硬質の合成樹脂を用いて成形される。
そして、蓋本体16においては、その天蓋部14の内面に、
外蓋5の閉栓時、中蓋4の注ぎ口周壁13の内周に密着す
る環状凸部19と中蓋4の天面4Aと当接しこれを押圧する
円筒状の押圧部20とが設けてある。又、周壁15の開口側
の内周には外蓋5を下方に押下する方向にテーパを有す
る雄ねじ部21が形成してあり、外蓋5の閉栓に際してこ
れを下方に強く押下したとき、雄ねじ部21が中栓4の外
環状体6の外周面に形成してある凸部9…に食い込み、
外蓋5の開栓時にはこれをねじ開けることができるよう
にしてある。尚、周壁15の外周面にはセレーション22が
形成してある。
又、前記PPバンド18の下端側内周には、アンダーカッ
ト部23が形成してあり、中蓋4の外環状体6の下端外周
面に係合するようにしてあり、これによって、PPバン
ド18は容器口部2に係着された中蓋4に対して機械的に
錠止めされる。
24…は前記PPバンド18と蓋本体16との間に設けられる
適宜長さのカット部で、例えばスコア又はスリット(切
り溝)状に形成してあり、これらのカット部24…は水平
な方向に対して適宜の角度で傾斜させてある(図示例で
は右上がり)と共に、隣接するカット部24,24の端部ど
うしが、蓋本体16の上下方向(第1図,第3図及び第4
図(A)における矢印A方向)に見て、互いに重なるよう
にしてある。そして、各カット部24…は同じ高さ位置に
なるように形成してある。25…は隣接するカット部24,
24間の前記重なり部分に形成される複数のブリッジで、
これらのブリッジ25…によってPPバンド18と蓋本体16
とが結合されている。上記カット部24…は成形後のPP
キャップ1に対して適宜のカッター装置を用いて形成さ
れる。
而して、上記構成のPPキャップ1において、外蓋5を
開栓するに際して外蓋5に、第3図において矢印R方向
に回転力を加えると、PPバンド18はアンダーカット部
23によって中蓋4の外環状体6の下端外周面に機械的に
錠止めされているので、前記回転力の大部分はブリッジ
25…に作用し、これによって、ブリッジ25…は第4図
(B)に示すように引きちぎられる。尚、第4図(B)
における25′,25′は引きちぎられたブリッジを示す。
ところで、ブリッジ25…の機械的強度は、カット部24…
の形成具合によって設定することができるものであり、
カット部24…の傾斜角を変えたり、或いは、カット部24
…の両端における重なり部分の大きさを変えることによ
って、ブリッジ25…における肉厚が変わるので、前記機
械的強度が決定されるのである。従って、PPキャップ
1を製造するための樹脂の種類や、着色のために混入す
る顔料の強度差に応じて前記カット部24…を形成すれば
よい。
そして、従来のカット部の後加工と異なり、カット部24
…を形成するためのスタートポイントやカット停止位置
に多少バラツキが生じたとしても、設定した通りの機械
的強度を有するブリッジ25…を形成することができると
共に、カット部24…形成のための装置も簡単なものでよ
い。
上記実施例に係るPPキャップ1は、中蓋4と外蓋5と
からなるものであったが、本考案はこれに限られるもの
ではなく、例えば外蓋5を直線容器口部3に螺着するよ
うにしたPPキャップにも適用することができることは
云うまでもない。
第5図は、雄ねじ部26を形成した容器口部27に外蓋が直
接螺着されるPPキャップ28の実施例を示し、この実施
例においては、閉栓時における回転力が加わると、カッ
ト部24…が鋸刃状になり、PPバンド18の回転抵抗によ
る負荷がブリッジ25…に殆ど作用することがないので、
閉栓時におけるPPバンド18の破損を防止することがで
きる。
尚、第5図において、29はPPキャップ28の周壁30の内
周面に形成された雌ねじ部、31はPPキャップ28の天蓋
部32の内側に設けられるパッキンである。
〔考案の効果〕
a.傾斜角度が略同じカット箇所を直線状に切断加工し
てカット部を形成することから、カッター等でカット箇
所を切断加工するにしても、カット部の成形加工方法は
極めて簡単であり、又、カット部形成のための装置も簡
単なものを使用でき、精度よく、高い歩留りで成形加工
できると共に、その製造コストも安価にできる。
b.又、カット部を、水平な方向(開栓方向)に対して
適宜の角度で傾斜させてある(右下がり)場合、閉栓時
にはカット部が鋸刃状になることにより、PPバンドの
回転抵抗による負荷がブリッジに対して破損するように
作用することがないので、閉栓時におけるPPバンドの
破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本考案の一実施例を示し、第1図は
PPキャップの分解斜視図、第2図は容器口部に被着し
た状態におけるPPキャップの縦断面図、第3図は容器
口部に被着した状態におけるPPキャップの正面図、第
4図(A)は要部の拡大図、第4図(B)は要部の動作を示す
図である。 第5図は本考案の他の実施例に係るPPキャップの要部
を示す断面図である。 第6図は従来技術を示す部分断面図である。 1,28…ピルファープルーフキャップ、3…容器口部、
16…蓋本体、18…ピルファープルーフバンド、24…カッ
ト部、25…ブリッジ、A…上下方向。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】蓋本体と、容器口部に対して前記蓋本体と
    一体的に装着され、複数のブリッジを備えたピルファー
    プルーフバンドとからなり、前記蓋本体とピルファープ
    ルーフバンドとを一体成形した後、カット部の後加工を
    水平な方向に対して傾斜させて行い、前記ブリッジが形
    成される合成樹脂製ピルファープルーフキャップにおい
    て、前記カット部をカットスタートポイントからカット
    停止位置に至るカット箇所を直線的にカットして前記水
    平な方向に対して傾斜角度が略同じになるよう連続的に
    傾斜させて形成すると共に、隣接するカット部の端部ど
    うしを前記蓋本体の上下方向に見て互いに重なるように
    形成してなる重なり部分に、前記カット部と略同じ傾斜
    角度を有するブリッジを成形してあることを特徴とする
    合成樹脂製ピルファープルーフキャップ。
JP1988100054U 1988-07-27 1988-07-27 合成樹脂製ピルファープルーフキャップ Expired - Lifetime JPH066048Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4704785B2 (ja) * 2005-03-31 2011-06-22 日本クラウンコルク株式会社 ラチェット式螺子キャップ
FR2927552B1 (fr) * 2008-02-19 2011-05-27 Becton Dickinson France Pulverisateur, notamment a usage medical

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6111357A (ja) * 1984-06-22 1986-01-18 日本クラウンコルク株式会社 ピルフア−プル−フ特性を有する容器蓋

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