明細 ΐ カード束読み取り装置及びそのカード及びカードケース及びカードの製造方 法及びそれを用いたゲーム装置及びゲームプログラムを記録したコンピュータ読 み取り可能な記録媒体 技術分野
本発明はカード束読み取り装置及びそのカード及びカードケース及びカードの 製造方法及びそれを用いたゲーム装置及びゲームプログラムを記録したコンビュ 一夕読み取り可能な記録媒体に係り、 複数枚のカードが重ねられた力一ド束を読 み取る力一ド束読み取り装置及びそのカード及びカードケース及びカードの製造 方法及びそれを用いたゲーム装置及びゲームプログラムを記録したコンピュータ 読み取り可能な記録媒体に関する。 背景技術
例えばゲームセンタ等の遊技施設においては、 例えばポー力やブラックジャッ クゃ力一ド占いといったカードゲームが行えるカードゲーム装置が設置されてい る。
この種のカードゲーム装置では、 例えば C R Tディスプレイに複数枚のカード を表示し、 遊技者の操作に応じて表示されているカードを入れ換えたり、 あるい は配ったカードを裏返してカードの図柄を表示して見せることによりゲームを楽 しめるようになっている。
ところが、 上記のような従来のカードゲーム装置では、 C R Tディスプレイに 力一ドの図柄を表示するため、 実際にカードを配ってカードゲームを行うのに比 ベて臨場感が乏しく、 カードを反転させるときの緊張感ぁるレ、は勝負に勝つたと きの満足感が十分でない。
また、 従来のカードゲーム装置では、 コンピュータ制御によってカードの図柄 を自由に変更できるので、 遊技者からみると C R Tディスプレイに表示される力 ードの図柄がコンピュータによつて簡単に変更することができるので、 遊技者に
とってゲームの信用性に欠ける。
このような問題を解決するために、 実際のカードを使用して遊技者がカードに 触れることができ、 コンピュータとカードゲームを行うことが考えられる。 この ような場合、 使用されるカードを読み取りコンピュータに入力することが必要に なる。
通常のカードでは、 複数のカードが積み重ねられたカード束を読み取る場合、 カード束からカードを 1枚ずつ取り出して読み取り部まで搬送する工程と、 読み 取り部での 1枚 1枚の読み取り工程と、 読み取ったカードを積み重ねて蓄積する という工程が必要になり、 カードの搬送系が必要となるため読み取り機構全体が 大型化し、 搬送によるカードの傷みや汚れを生じる。 また、 読み取り時間が長く なるという問題がある。 発明の開示
本発明は、 力一ド束のままで読み取りが可能で力一ドの傷みや汚れを生じるお それがなく、 読み取り時間が短いカード束読み取り装置の提供と、 そのための力 ードの提供と、 そのカードを収納するカードケースの提供と、 そのカードの製造 方法の提供と、 そのカードを用いたゲーム装置の提供と、 そのカードを用いるゲ ームプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の提供を総括的 な目的とする。
この目的を達成するため、 本発明は、 側縁部にカード特定用の読み取りコード を設けた複数のカードが積み重ねられたカード束の前記側緣部を撮像する撮像手 段と、 前記撮像手段で得た画像からカード每の読み取りコードを認識するコード 認識手段とを有し構成される。。
このようなカード束読み取り装置によれば、 カード束の側縁部に力一ド特定用 の読み取りコードを設け、 これを撮像した画像から力一ド每の読み取りコードを 認識するため、 カード束のままで読み取りが可能となり、 カードの傷みや汚れを 生じるおそれがなく、 読み取り時間が短くて済む。
この他の目的を達成するため、 本発明は、 カード束読み取り装置で読み取られ るカードにおいて、 読み取りコードは、 可視光下で無色の蛍光材料で書き込む。
このように、 読み取りコードは、 可視光下で無色であるため、 読み取りコ一ド の見分けが難しく、 読み取りコードの偽造を防止することができる。
この他の目的を達成するため、 本発明は、 カード束を収納するカードケースに おいて、 収納されたカード束の前記読み取りコード部分が接触しないように設け られた溝部とを有する。
このように、 溝部によって読み取りコード部分がケースに接触しないため、 読 み取りコード部分の損傷や汚れを防止できる。
この他の目的を達成するため、 本発明は、 カードの製造方法において、 カード 表面の側縁近傍に前記読み取りコードを印刷し、
前記読み取りコードの印刷部を通る直線に沿って側縁部を切断する。
このように、 カード表面に読み取りコードを印刷し、 読み取りコードの印刷部 を通る直線に沿って側緣部を切断することにより、 カードの側縁部に読み取りコ -ドを設けることができる。
この他の目的を達成するため、 本発明は、 カード束読み取り装置に接続された ゲーム装置において、 カード束読み取り装置で読み取られた各カードの読み取り コ一ドに対応したキャラクタまたは機能をゲームに与える。
このように、 カードの読み取りコードに対応したキャラクタまたは機能をゲ一 ムに与えることにより、 ゲームに多様性を与えることができる。
この他の目的を達成するため、 本発明は、 コンピュータを、 カード束読み取り 装置で読み取られたカードの読み取りコードに設けられている広告有無情報を判 別する広告有無情報判別手段と、 前記広告有無情報が広告有りを指示するとき、 ゲーム画面上に広告を表示する広告表示手段として機能させるためのゲームプロ グラムを記録している。
このように、 カードの読み取りコードに設けられている広告有無情報を判別し 、 広告有無情報が広告有りを指示するとき、 ゲーム画面上に広告を表示するため 、 広告が入ったカードのプレミアム性を高めると共にゲームにより新しい宣伝効 果を加えることができる。 眉面の簡単な説明.
本発明の他の目的、 特徴及び利点は添付の図面を参照しながら以下の詳細な説 明を読むことにより一層明瞭となるであろう。
図 1は、 本発明のカード束読み取り装置で読み取られるカード束の一実施例の 斜視図である。
図 2は、 読み取りコード 2 0の第 1実施例のフォーマツトを示す図である。 図 3 ( A ) は、 本発明のカード束読み取り装置へのカード束の装着を説明する ための図である。
図 3 ( B ) は、 本発明のカード束読み取り装置へのカード束の装着を説明する ための図である。
図 4は、 本発明のカード束読み取り装置の第 1実施例の断面構成図である。 図 5は、 画像認識装置 4 0が実行する認識処理の一実施例のフローチャートで ある。
図 6は、 本発明のカード束読み取り装置で読み取られるカード束の他の実施例 の斜視図である。
図 7は、 本発明のカード製造方法の第 1実施例を説明するための図である。 図 8は、 本発明のカード束読み取り装置の第 2実施例の断面構成図である。 図 9は、 本発明のカード束読み取り装置の第 3実施例の断面構成図である。 図 1 0は、 本発明のカード 1 2の平面図である。
図 1 1は、 カード保持機構の第 1実施例の正面断面図、 右側面図である。 図 1 2は、 本発明のカード束読み取り装置の一実施例のプロック構成図である 図 1 3 ( A ) は、 本発明のカード束読み取り装置に適用されるカード保持機構 の第 2実施例の正面断面図である。
図 1 3 ( B ) は、 本発明のカード束読み取り装置に適用されるカード保持機構 の第 1実施例の左側面図である。
図 1 3 ( C ) は、 本発明のカード束読み取り装置に適用されるカード保持機構 の第 1実施例の平面図である。
図 1 4 ( A ) は、 本発明のカードを収納するカードケースの第 1実施例の正面 断面図である。
図 1 4 (A) は、 本発明のカードを収納するカードケースの第 1実施例の左側 面断面図である。
図 1 5は、 本発明のカードを収納するカードケースの第 2実施例の斜視図であ. る。
図 1 6 (A) は、 本発明のカードを収納するカードケースの第 3実施例の正面 断面図である。
図 1 6 (B) は、 本発明のカードを収納するカードケースの第 3実施例のケー ス本体部 1 1 0の正面断面図である。
図 1 6 (C) は、 本発明のカードを収納するカードケースの第 3実施例のケー ス本体部 1 1 0の平面図である。 図 1 7 (A) は、 本発明のカード製造方法の第 2実施例を説明するための平面 図である。
図 1 7 (B) は、 本発明のカード製造方法の第 2実施例を説明するための断面 図である。
図 1 7 (C) は、 本発明のカード製造方法の第 2実施例を説明するための拡大 断面図である。
図 1 8 (A) は、 本発明のカード製造方法の第 3実施例を説明するための印刷 前の平面図である。
図 1 8 (B) は、 本発明のカード製造方法の第 3実施例を説明するための印刷 後の平面図である。
図 1 8 (C) は、 本発明のカード製造方法の第 3実施例を説明するための印刷 後の側面図である。
図 1 9 (A) は、 本発明のカード製造方法の第 4実施例を説明するための側面 図である。
図 1 9 (B) は、 本発明のカード製造方法の第 4実施例を説明するための側断 面図である。
図 2 0は、 本発明のカード製造方法の第 4実施例の変形例のシステム構成図で ある。
図 2 1は、 本発明のカード製造方法の第 4実施例を説明するための図である。 図 2 2は、 本発明のカード製造方法の第 6実施例を説明するための斜視図、 側 面図である。
図 2 3は、 本発明のカード製造方法の第 6実施例の変形例を説明するための斜 視図である。
図 2 4は、 蓄光ィンクで印刷された読み取りコード 0を読み取る際の、 カー ド束読み取り装置が実行する認識処理の一実施例のフローチャートである。 図 2 5は、 カード束読み取り装置を適用したネットワークシステムの一実施例 のブロック図である。
図 2 6は、 読み取りコード 2 0のピッチを説明するための図である。
図 2 7 ( A ) は、 カード 1 2の読み取りコード 2 0の読み取りとモニタ表示と の関係を説明するための図である。
図 2 7 ( B ) は、 カード 1 2の読み取りコード 2 0の読み取りとモニタ表示と の関係を説明するための図である。
図 2 7 ( C ) は、 カード 1 2の読み取りコード 2 0の読み取りとモニタ表示と の関係を説明するための図である。
図 2 7 ( D ) は、 カード 1 2の読み取りコード 2 0の読み取りとモニタ表示と の関係を説明するための図である。
図 2 8 ( A ) は、 カード 1 2の読み取りコード 2 0の読み取りとモニタ表示と の関係を説明するための図である。
図 2 8 ( B ) は、 カード 1 2の読み取りコード 2 0の読み取りとモニタ表示と の関係を説明するための図である。
図 2 8 ( C ) は、 カード 1 2の読み取りコード 2 0の読み取りとモニタ表示と の関係を説明するための図である。
図 2 9は、 カード 1 2の読み取りコード 2 0の読み取りとモニタ表示との関係 を説明するための図である。
図 3 0は、 ゲーム装置 1 7 0の C P U 1 7 1が実行する広告表示処理のフロー チヤ一トである。
図 3 1は、 書き換え可能な記録媒体 2 0 0を設けたゲーム装置の一実施例のブ
口ック図である。
図 3 2は、 本発明のカード製造方法の第 7実施例を説明するための斜視図であ る。
図 3 3 ( A ) は、 ローラによる印刷を行うとき使用するカードケースの第 4実 施例の平面図である。
図 3 3 ( B ) は、 ローラによる印刷を行うとき使用するカードケースの第 4実 施例の平面断面図である。
図 3 3 ( C ) は、 ローラによる印刷を行うとき使用するカードケースの第 4実 施例の側面図である。
図 3 4は、 本発明のカード製造方法の第 7実施例を説明するための斜視図であ る。
図 3 5は、 回転ステージ 2 3 6の動作を説明するための平面図である。
図 3 6は、 本発明のカード製造方法の第 7実施例の変形例を説明するための斜 視図である。
図 3 7は、 本発明のカード束読み取り装置の第 4実施例の断面構成図である。 図 3 8は、 画像認識装置 5 6が実行する読み取り処理の第 1実施例のフ口一 チヤ一卜である。
図 3 9は、 画像認識装置 2 5 6が実行する読み取り処理の第 2実施例のフロー チャートである。
図 4 0は、 読み取りコード 2 0の第 2実施例のフォーマツトである。
図 4 1は、 読み取りコード 2 0のパターンの一例とその輝度値及び微分値の絶 対値を示す図である。
図 4 2は、 カード束の読み取りコード認識処理の一実施例のフローチャートで ある。
図 4 3は、 ノイズカットフィルタ処理で選択した 3 ドットの一例を示す図であ る。
図 4 4は、 ノイズカツトフィルタ処理で更新した 3 ドッ卜の一例を示す図であ る。
図 4 5は、 球面補正フィルタ処理を説明するための図である。
図 4 6は、 球面補正フィルタ処理を説明するための図である。
図 4 7は、 球面補正フィルタ処理を説明するための図である。
図 4 8は、 傾き補正フィル夕処理を説明するための図である。
図 4 9は、 傾き補正フィルタ処理を説明するための図である。
図 5 0は、 傾き補正フィル夕処理のフローチャートである。
図 5 1は、 カード区切り処理のフローチャートである。
図 5 2は、 カード区切り処理のフローチャートである。
図 5 3は、 カード区切り処理を説明するための図である。
図 5 4は、 X座標算出処理のフローチャートである。
図 5 5は、 X座標算出処理を説明するための図である。
図 5 6は、 ビッ ト判定処理を説明するための図である。 発明を実施するための最良の形態
図 1は本発明のカード束読み取り装置で読み取られるカード束の一実施例の斜 視図を示す。 カード束 1 0を形成する各カード 1 1の短辺側の側縁部 1 3, 1 4 には、 カード特定用の読み取りコード 2 0が印刷等で書き込まれて設けられてい る。 なお、 カード 1 2の短辺側に代えて、 長辺側の側縁部に読み取りコード 2 0 を設けても良い。
図 2 ( A ) , ( B ) は、 読み取りコード 2 0の第 1実施例のフォーマツ 卜を示す 。 読み取りコード 2 0は、 ノヽッチングで示すガイ ドビッ ト G 1〜 G 6と、 ガイ ド ビッ トに隣接するデータビッ ト D 1〜 D 1 0と、 ガイ ドビッ ト G 3 , G 4の間の ノヽ。リティビッ ト P 1とからなる。 カード 1 2の短辺の両端それぞれからのガイ ド ビッ 卜 G 1〜G 6が設けられた位置までの距離は固定とされている。 データビッ ト D 1〜 D 1 0それぞれはィンクを印刷された部分が値 1で、 印刷されてない部 分が値 0である。
各カード 1 1の読み取りコード 1 0のデータビッ 卜 D 1〜D 1 0の値は、 例え ば 「スペードの A」, 「ハートの 1」 等の各カード 1 2の表絵柄に対応している。 なお、 カード束 1 0には読み取りコードのデ一夕ビッ ト D 1〜D 1 0の値が同一 のカードが複数枚存在することもある。
このため、 図 2 ( A ) はデータビッ ト D 1〜D 1 0が全て値 0を表し、 図 2 ( B ) はデータビッ ト D 2 , D 4, D 5, D 8が値 1、 データビッ ト D 1 , D 3 , D 6, D 7 , D 9 , D 1 0が値 0を表している。 上記のガイ ドビッ トと値 1のデ —夕ビッ トまたはパリティビッ トとを印刷するィンクは、 紫外光を照射したとき 青より長い波長で発光し、 可視光の下では無色でほとんど目立たない蛍光材料を 使用する。 従って、 読み取り時には、 読み取りコード 2 0の輝度を上げて読み取 り易くできる。 これと共に、 遊技者には読み取りコード 2 0を見分けることが難 しく、 カードの認識方法の把握が難しく、 読み取りコード 2 0の偽造を防止する ことができる。 また、 読み取りコードはガイ ドビッ 卜を含むため、 カード毎に読 み取りコードの位置決めを行うことができる。
複数のカードが積み重ねられたカード束 1 0は、 図 3 ( A ) に示すカード束読 み取り装置 3 0の揷入口 3 2に挿入されて、 カード束 1 0の少なくとも幅方向の 両側 1 0 A , 1 0 Bを揷入口 3 2で規制されて揃えられ、 図 3 ( B ) に示すよう に装着され、 この状態でカード束 1 0を崩すことなく、 各カード 1 2の読み取り コード 2 0が読み取られる。
図 4は本発明のカード束読み取り装置の第 1実施例の断面構成図を示す。 同図 中、 カード束読み取り装置 3 0の挿入口 3 2にカード束 1 0が挿入され装着され ている。 カード束読み取り装置 3 0の筐体 3 4内には、 紫外光ランプ 3 6が設け られている。 紫外光ランプ 3 6は力一ド束 1 0の装着により点灯され、 装着され たカード束 1 0の各カードの読み取りコード 2 0が設けられた短辺側に向けて紫 外光を照射する。 これによつて、 各カード 1 2の読み取りコード 2 0のガイ ドビ ッ トと値 1のデータビッ トまたはパリティビッ トが発光する。
装着されたカード束 1 0のカード 1 2の短辺側の縁部に対向してィメ一ジセン サ 3 8が配設されている。 イメージセンサ 3 8の前面には光学フィル夕 3 7が配 置されている。 光学フィルタ 3 7は紫外光を遮断する第 1フィルタと、 青色光を 遮断する第 2フィルタとを積層した構成である。 この光学フィルタ 3 7で紫外光 及び青色光を除去された光がイメージセンサ 3 8に入射され、 イメージセンサ 3 8で撮像されたカード束読み取りコードパターン画像は画像認識装置 4 0に供給 される。
上記光学フィルタ 3 7の第 1フィルタは、 イメージセンサ 3 8が紫外光に対し 感度を有するために、 反射された紫外光がイメージセンサ 3 8に入射して読み取 りコード 2 0の輝度差が小さくなることを防止している。 また、 第 2フィル夕は 、 カード 1 2の材料である紙に、 紙を白く見せるための蛍光物質が含まれる場合 、 この蛍光物質に紫外光が照射されると青白く発光して、 読み取りコード 2 0の 輝度差が小さくなることを防止している。 なお、 読み取りコード 2 0の蛍光材料 は青色より長い波長で発光するため、 光学フィルタ 3 7を透過してイメージセン サ 3 8に入射する。
このカード束読み取りコードパターン画像は、 例えば X方向が各カード 1 2の 短辺方向に一致し、 Y方向がカード束 1 0のカードが重ねられた方向に一致する ものとする。
図 5は画像認識装置 4 0が実行する認識処理の一実施例のフローチヤ一卜を示 す。
同図中、 ステップ S 1 0では各カード 1 2の厚さが既知であるので、 入力され たカード束読み取りコ一ドパターン画像から Y方向の順番でカード毎の読み取り コードパターンを切り出す。 次にステップ s 1 2で、 この読み取りコードパター ンをガイ ドビッ 卜 G 1〜G 6に対応するテンプレートと比較して正確な位置決め を行い、 ステップ S 1 4でガイ ドビッ ト G 1〜G 6に隣接するデータビッ ト D 1 〜 D 1 0及びパリティビッ ト P 1それぞれが値 1か 0かを認識する。
次にステップ S 1 6で読み取ったデー夕ビッ ト D 1〜 D 1 0及びパリテイビッ ト P 1による誤り検出を行い、 ステップ S 1 8で読み取り結果を誤り検出と共に 内蔵のメモリに記憶する。 なお、 誤りが検出された場合は再読み取りを行うよう にしても良い。 この後、 ステップ S 2 0でカード束の全てのカードについての読 み取りが済んだか否かを判別し、 済んでいなければステップ S 1 0に進んで上記 の処理を繰り返し、 カード束の全てのカードについての読み取りが済んだのちこ の処理を終了する。
図 6は本発明のカード束読み取り装置で読み取られるカード束の他の実施例の 斜視図を示す。 カード束 1 0を形成する各カード 1 2の長辺側の側緣部 1 5には 読み取りコード 5 0が設けられている。 読み取りコード 5 0は、 デ一夕ビッ ト D
1〜D 5から構成されている。 カード 1 2の長辺の両端それぞれからのデ一夕ビ ッ ト D 1〜D 5それぞれが設けられた位置までの距離は固定とされている。 各デ 一夕ビッ トは互いに所定長だけ離間しているが、 これに限るものではない。 データビッ ト D 1〜 D 5それぞれは、 値 0のビッ トは紫外光を照射したとき赤 色で発光し可視光の下では無色でほとんど目立たない材料のインクで印刷し、 値 1のビッ トは紫外光を照射したとき緑色で発光し可視光の下では無色でほとんど 目立たない材料のィンクで印刷する。 図 6においては、 値 0のビッ トを縦縞で示 し、 値 1のビッ トをハッチングで示している。 このため、 遊技者には読み取りコ —ド 5 0を見分けることが難しく、 カードの認識方法の把握が難しい。
ところで、 読み取りコード 5 0は、 各カード 1 2の側緣部 1 5の裏面側の一部 に設けられているため、 図 6に示すように読み取りコード 5 0がカード 1 2毎に 分離されるので、 カード 1 2每の読み取りコード 5 0の認識を簡単に行うことが できる。
ここで、 カード 1 2の厚さが薄い場合には、 図 7に示すようにカード 1 2の裏 面の側縁近傍に、 例えばデー夕ビッ ト D 1〜 D 5からなる読み取りコード 5 0を 印刷した後、 この読み取りコード 5 0の各デー夕ビッ ト D 1〜 D 5を通る一点鎖 線 5 5に沿ってカード 1 の側緣部を切断して、 カード 1 2の切断面 (つまり側 縁部 1 5 ) に読み取りコ一ド 5 0の各データビッ 卜 D 1〜D 5が司見出するように してカード 1 2を作成する。 これによつて、 図 6に示すように側縁部 1 5の一部 に読み取りコード 5 0が設けられたカード 1 2を製造することができる。
なお、 読み取りコード 2 0は、 蛍光材料に限らず、 通常のインクで印刷しても 良い。 また、 紫外光を照射したとき赤外光または可視光を放射し可視光の下では 無色でほとんど目立たない材料のィンクを使用して印刷しても良い。 このような 構成とすることにより、 カード束 1 0に紫外光を照射しても読み取りコード 2 0 を視認することができず、 読み取り方法を見分けることが難しく、 読み取りコー ド 2 0やカード 1 2の偽造を防止できる。
図 8は、 本発明のカード束読み取り装置の第 2実施例の断面構成図を示す。 同 図中、 カード束 1 0は 4辺を揃えて積み重ねられている。 カード束 1 0を形成す る各カード 1 2の読み取りコードが設けられた側縁部 1 4のなす面に正対して、
イメージセンサ 6 0が配設されている。 このカード束 1 0とイメージセンサ 6 0 との間には、 イメージセンサ 6 0の光軸に対して 4 5度傾斜した状態でダイク口 イツク ' ミラー 6 2が配設されている。 更に、 イメージセンサ 6 0の光軸に対し て 9 0度 (ダイクロイツク · ミラー 6 2に対して 4 5度) の方向に上記光軸から 離間して紫外光ランプ 6 4が配設されている。 紫外光ランプ 6 は、 紫外光 (励 起光) がダイクロイツク · ミラ一 6 2方向とは異なる方向に照射されないように する反射板 6 6で囲まれている。
この実施例では、 各カード 1 2の読み取りコードは、 紫外光を照射したとき赤 外光または可視光の発光光を放射するインクで印刷されている。 また、 ダイク口 イツク · ミラー 6 2は紫外光を反射し、 赤外光や可視光を透過する特性を有して いる。
紫外光ランプ 6 4が放射する紫外光はダイクロイツク · ミラー 6 2で反射され 、 カード束 1 0の側縁咅 [U 4に対し垂直に照射される。 これによつて、 各カード の読み取りコードは赤外光または可視光を放射する。 この読み取りコードの赤外 光または可視光はダイクロイック . ミラー 6 2を透過してイメージセンサ 6 0に 入射して撮像される。
このように、 ダイクロイツク · ミラ一 6 2を用いることにより、 紫外光を力一 ド束 1 0の側緣部 1 4に垂直に照射することができ、 読み取りコードの赤外光ま たは可視光を正面から撮像することができ、 カード束 1 0は 4辺が多少不揃いで 凹凸があっても凹凸により生じる影の影響を受けることなく、 読み取りコードを 精度良く読み取ることができる。 また、 イメージセンサ 6 0では不要な紫外光そ の他の光はダイクロイツク ' ミラー 6 2で反射されイメージセンサ 6 0に入射さ れないため、 読み取りコードの輝度差が小さくなることを防止できる。
なお、 イメージセンサ 6 0の代わりに、 ラインセンサを使ってスキャンするこ とも可能である。 更に、 紫外光を透過し、 赤外光または可視光を反射する特性の ダイクロイツク · ミラ一を用いれば、 イメージセンサ 6 0と紫タ光ランプ 6 4の 配設位置を入れ替えることができる。
図 9は、 本発明のカード束読み取り装置の第 3実施例の断面構成図を示す。 同 図中、 カード束 1 0は 2辺を揃え、 残る 2辺を斜めにずらし積み重ねられている
。 カード束 1 0を構成する各カード 1 2は、 図 1 0の平面図に示すように、 上面 の側緣部 1 4に接する位置には、 読み取りコード 2 0が印刷されている。 この読 み取りコード 2 0は、 図 7に示したものと同様にカード 1 1の上面の側縁近傍に 読み取りコード 2 0を印刷した後、 側縁部を切断して作成したものである。 カード束 1 0を形成する各カード 1 2の読み取りコード 2 0が設けられた側縁 部 1 4のなす傾斜面に正対して、 イメージセンサ 6 0が配設されている。 図示し ない紫外光ランプが放射する紫外光をカード束 1 0の上方から照射し、 各カード 1 2の読み取りコード 2 0が放射する赤外光または可視光をイメージセンサ 6 0 で撮像する。 これによつて、 カード上面の側縁部に接する位置に印刷されている 読み取りコードを読み取ることができる。
ところで、 カード束 1 0の 2辺を揃え、 残る 2辺を斜めにずらし積み重ねるた めには保持機構を用いる。 図 1 1 ( A ), ( B ) はカード保持機構の第 1実施例の 正面断面図、 右側面図それぞれを示す。 保持機構は、 基部 6 9と、 側面部 7 0, 7 1とより構成されており、 基部 6 9に対し傾斜した側面部 7 0 , 7 1に、 図 1 1 ( A ) 中、 左方からカード束 1 0を当接させ、 カード束 1 0の 2辺を斜めにず らし積み重ねる。 図 1 1 ( B ) に示す側面部 7 0 , 7 1の間からカード束 1 0を 形成する各カード 1 2の読み取りコード 2 0が司見出しており、 これをイメージセ ンサ 6 0で撮像する。
これによつて、 カード 1 2の厚さが薄く上面の側縁近傍に読み取りコード 2 0 が印刷されている場合に、 このカード束 1 0の読み取りコード 2 0を効率よく読 み取ることができる。
図 1 2は、 本発明のカード束読み取り装置の一実施例のプロック構成図を示す 。 同図中、 装置の電源は端子 7 4からコントロール回路 7 5及びスィッチ 7 6, 7 7に供給される。 スィッチ 7 6は充電回路 7 8に接続され、 充電回路 7 8には 2次電池 (またはコンデンサ) 7 9及びスィッチ 8 0が接続されている。 スイツ チ 7 7にはイメージセンサ 8 2及び電流制限回路 8 3が接続されており、 電流制 限回路 8 3には紫外光ランプ 6 4等のランプ 8 4が接続されている。 また、 スィ ツチ 8 0にはランプ 8 4が接続されている。
ここで、 ゲーム装置やパーソナルコンピュ一夕等の上位装置からカード束読
み取り装置には U SBインタフヱ一ス等を介して最大 5 V/80 OmA程度の電 源が供給される。 しかるに、 ランプ 84の消費電流が 600mA, イメージセン サ 82の消費電流が 50 OmAであると、 カード束読み取り装置全体で消費電流 が 1. 1 Aとなり、 動作不能となる。
これを解決するため、 読み取りを行わないとき、 コントロール回路 75はスィ ツチ 76をオン、 スィッチ 77, 80をオフとする。 これにより、 充電回路 78 に電源が供給され、 充電回路 78は 2次電池 79の充電を行う。
次に、 上位装置から読み取り指示のコマンドが供給されると、 コントロール回 路 75はスィッチ 76をオフ、 スィッチ 77, 80をオンとする。 これにより、 端子 74よりの電源のうち 50 OmAがイメージセンサ 8 に供給され、 残りの 50 OmAが電流制限回路 83を通してランプ 84に供給される。 更に、 2次電 池 79から 30 OmAがランプ 84に供給され、 カード束読み取り装置が動作可 能となり、 カード束 10の読み取りコード 20が読み取りが行われる。
図 13 (A), (B), (C) は、 本発明のカード束読み取り装置に適用される力 ード保持機構の第 2実施例の正面断面図、 左側面図、 平面図を示す。 同図中、 力 一ド保持機構は基部 90と、 側面部 9 1, 92と、 前板部 93と、 天板部 94と 、 押圧部材 95とより構成されている。
側面部 9 1, 92は、 カード 12の短辺より僅かに大きい幅で離間対向して基 部 90に立設されており、 カード束 10の 2辺を揃える機能を持つ。 前板部 93 は、 切り欠き部 93 Aを有するコ字状であり、 基部 90に立設されると共に、 両 側部分を側面部 9 1, 92に接合されている。 切り欠き部 93 Aの横幅はカード 1 2の短辺より小さくされており、 図 13 (A) の右側から揷入されるカード束 10は前板部 93に当接して揃えられ、 かつ、 前板部 93の切り欠き咅 P 93 Aか らカード束 10の読み取りコード 20が司見出して、 これをイメージセンサ 60で 撮像する。
天板部 94は側面部 91, 92間に掛け渡されて固定されている。 図 1 3 (C ) に示す側面部 9 1, 92と前板部 93と天板部 94に囲まれた部分にほぼ隙間 の無い状態で押圧部材 95が挿入され、 同図 (A), (B) の矢印方向に摺動可能 とされている。 押圧部材 95はカード束 10の挿入後に、 上方から挿入されカー
ド束 1 0の読み取りコード 2 0が設けられた部分を押圧する。 なお、 この状態で 同図 (A ) において、 基部 9 0及び押圧部材 9 5の左端はカード束 1 0の左端よ りも右方向にずれるように設定され、 基部 9 0及び押圧部材 9 5によって生じる 影が読み取りコード 2 0の読み取りに影響を与えないようにしている。
これによつて、 温度や湿度、 更に保存状態によって各カード 1 2に反りが生じ ていても、 押圧部材 9 5の押圧によってカード 1 2の反りが矯正され、 カード束 1 0の各力ード 1 2の読み取りコード 2 0の読み取りを誤るおそれがなくなり、 読み取り精度が向上する。
また、 イメージセンサ 6 0から見たとき押圧部材 9 5が外来光を遮断している ため、 カード束 1 0のカード枚数が少ない場合であっても、 外来光が読み取りコ 一ド 2 0の読み取りに影響を与えることはない。
図 1 4 ( A ), ( B ) は、 本発明のカードを収納するカードケースの第 1実施例 の正面断面図、 左側面断面図を示す。 同図中、 カードケースは、 ケース本体部 1 0 0と、 蓋部 1 0 2とから構成されている。 ケース本体部 1 0 0にはカード束 1 0が収納される。 ケース本体部 1 0 0の内部にはカード束 1 0を力一ド 1 2の積 み重ね方向に押圧するばね部材 1 0 1が設けられている。 また、 ケース本体部 1 0 0の内部底面には、 各カード 1 2の側縁部 1 3に設けられた読み取りコード 1 0が接触しないように溝 1 0 O Aが設けられている。 蓋部 1 0 2の内部底面にも 、 同様に、 各カード 1 の側緣部 1 4に設けられた読み取りコード 1 0が当接し ないように溝 1 0 2 Aが設けられている。 なお、 溝 1 0 0 A, 1 0 2 Aの端部は 、 緩やかな曲線とされており、 カード束 1 0が当接したとき損傷しないようにし ている。
このように、 カードケース内に収納されたカード束 1 0は、 ばね部材 1 0 1で 押さえられているため、 持ち運ぶときにカード束 1 0がカードケースの内壁にぶ つかって損傷することが防止される。 また、 各カードの側縁部 1 3 , 1 4に設け られた読み取りコ一ド 2 0は溝 1 0 0 A, 1 0 2 Aがあるために、 読み取りコ一 ド 2 0がカードケースの内壁にぶっかることがなく、 読み取りコ一ド 2 0の損傷 や汚れを防止できる。
図 1 5は、 本発明のカードを収納するカードケースの第 2実施例の斜視図を示
す。 同図中、 カードケースは、 ケース本体部 1 0 0と、 蓋部 1 0 2とから構成さ れており、 これらの内部構造は図 1 4に示したものと同一である。 図 1 4と異な る部分は、 ケース本体部 1 0 0に読み取り窓 1 0 4を設けた点である。 ケース本 体部 1 0 0の底面 1 0 0 Bから側面 1 0 0 Cにかけて読み取り窓 1 0 4が設けら れ、 このため、 溝 1 0 0 Aはなくなつている。
カードケース内に収納されたカード束 1 0の各カードの側緣部 1 3に設けられ た読み取りコード 2 0は読み取り窓 1 0 4から外部に靦出している。 このカード ケースは、 図 1 3に示すカード保持機構に直接装着して読み取りコード 2 0を読 み取ることができる。
この場合、 カード束 1 0を収納したカードケースは、 読み取り窓 1 0 4が前板 部 9 3側となるようカード保持機構に挿入され、 各力一ドの読み取りコード 2 0 が前板部 9 3の切り欠き部 9 3 Aを通してイメージセンサ 6 0に対向する。 そし て、 側面 1 0 0 C側の読み取り窓 1 0 4から押圧部材 9 5が挿入され、 カード束 1 0の読み取りコード 2 0が設けられた部分を押圧する。 そして、 前板部 9 3の 切り欠き部 9 3 Aから司見出するカード束 1 0の読み取りコード 2 0をイメージセ ンサ 6 0で撮像する。
図 1 6 ( A ), (B ), ( C ) は、 本発明のカードを収納するカードケースの第 3 実施例の正面断面図、 そのケース本体部 1 1 0の正面断面図、 平面図を示す。 同 図中、 カードケースは、 ケース本体部 1 1 0と、 蓋咅 IU 1 2とから構成されてい る。 ケース本体部 1 0 0の内部にはカード束 1 0を押さえるばね部材 1 1 4が設 けられており、 また、 カード束 1 0を支持する支持部材 1 1 5が設けられている 。 カード束 1 0は支持部材 1 1 5に支持されてケース本体部 1 1 0内に収納され 、 ばね部材 1 0 1で押さえられる。
ケース本体部 1 1 0に収納されたカード束 1 0の外部に出ている部分は支持部 材 1 1 5を含め、 蓋部 1 1 2に収納される。 なお、 蓋部 1 1 2の先端はケース本 体部 1 1 0の先端に設けられた段部 1 1 0 Aに嵌合してケース本体部 1 1 0と一 体化する。 この実施例では、 蓋部 1 1 2を取り外した状態で図 1 3に示すカード 保持機構に装着して読み取りコード 1 0を読み取ることができる。
この場合、 カード束 1 0を収納したケース本体部 1 1 0は、 支持部材 1 1 5の
先端が前板部 9 3側となるようカード保持機構に挿入され、 各カードの読み取り コード 2 0が前板部 9 3の切り欠き部 9 3 Aを通してイメージセンサ 6 0に対向 司見、 カード束 1 0の読み取りコード 2 0が設けられた部分を押圧する。 そして、 前板部 9 3の切り欠き部 9 3 Aから Hi出するカード束 1 0の読み取りコード 2 0 をイメージセンサ 6 0で撮像する。
図 1 7 ( A ) , ( B ), ( C ) は、 本発明のカード製造方法の第 2実施例を説明す るための平面図、 断面図、 拡大断面図である。
まず、 図 1 7 ( A ) に示すカード 1 2の表面に、 シルクスクリーン印刷やオフ セット印刷などにより、 破線で示す切断線 1 2 0を跨ぐように帯状に読み取りコ ード 2 0を印刷する。 この読み取りコード印刷の際に、 カード 1 2にインクを深 く浸透させることにより、 同図 (B ) に示す切断線 1 2 0で側縁部を切断した後 のカード 1 2の端面における読み取りコード 2 0の見える面積を大きくする。 ま た、 読み取りコードの印刷に蛍光インクを使うことで、 小さな面積でも発光によ り読み取りコードの読み取りを可能とすることができる。
更に、 同図 (C ) に示すように、 読み取りコード 2 0を印刷した上に通常の印 刷面 1 2 1を形成する。 この印刷面 1 2 1により読み取りコード 2 0を隠蔽する ことができ、 読み取りコード 2 0の偽造を防止することがで得きる。 読み取りコ ード 2 0を印刷するィンクとして赤外光または可視光を発光する蛍光ィンクを使 い、 通常のカード絵柄の印刷に赤外光または可視光に対して透明なインク (赤外 光または可視光を吸収しない通常のカラ一インク) を使うことで、 通常のカード 絵柄の印刷が読み取りコ一ド印刷に混ざったとしても読み取りコード 2 0の読み 取りを阻害することがない。
なお、 切断線 1 2 0で側緣部を切断するときに刃を印刷面側からカード 1 2に 押圧して切断することにより、 カードの切断面の縁が下方に曲がり、 読み取りコ —ド 2 0を側面から見たときの面積を増加させることができる。
図 1 8 ( A ), (B ) , ( C ) は、 本発明のカード製造方法の第 3実施例を説明す るための印刷前の平面図、 印刷後の平面図、 側面図である。 同図 (A ) に示すよ うに、 表面に通常のカード絵柄の印刷した力一ド 1 1の側面に、 凸版 1 3 0を用 いて読み取りコード 2 0を印刷する。 これにより、 同図 (B ) の平面及び側面図
に示すように、 カード 1 1の側縁部に読み取りコード 2 0が印刷される。
このような印刷では、 同図 (C ) に示すように、 多数のカード 1 2の 4辺を揃 えて積み重ねたカード束 1 0を作り、 カード束 1 0の側面に同一コードデ一夕の 読み取りコード 2 0を同時に印刷することにより、 生産効率を向上させることが できる。
なお、 上記の側面印刷では、 カード 1 2にインクを深く浸透させた方が、 読み 取りコード 2 0の耐摩耗性が向上する。 更に、 読み取りコード 0を印刷後、 力 ード 1 2の側緣部に透明なニス等を印刷することにより読み取りコード 2 0を保 護し、 耐摩耗性や耐水性等を向上させることができる。
図 1 9 ( A ) , ( B ) は、 本発明のカード製造方法の第 4実施例を説明するため の側面図、 側断面図である。 同図 (A ) に示すように、 表面に通常のカード絵柄 の印刷したカード 1 2の側面に、 インクジヱッ トプリンタ 1 4 0で読み取りコ一 ド 1 0を印刷する。
インクジヱッ トプリンタ 1 4 0を使用する第 1のメリッ トは、 通常の印刷ィン クより粘性の低いインクを使用できることである。 これにより、 同図 (B ) の側 断面図に示すように、 カード 1 2に対して深く浸透が得られ、 カード 1 2に浸透 する顔料の総量を多くすることができ、 表面の傷や磨耗に対して顔料を保護でき る。
第 2のメリッ トは、 インクが直接カード側面に印刷され、 物理的には非接触で あるので、 カード 1 2を切断した時にカード 1 1の切断面に多少の凹凸があって も安定した印刷が可能である。
第 3のメリッ トは、 通常の印刷では異なる種類のカード 1 2毎に、 異なるコー ドデ一タの読み取りコード 2 0を印刷する必要があるが、 インクジヱッ 卜プリン 夕 1 4 0は印刷するコードデータをコンピュータで管理して変更が可能であり、 多数種類のカード 1 2の製造管理を容易に行うことができる。
図 2 0に示すように、 カード 1 2の表面に印刷された図柄や記号をイメージセ ンサ 1 4 2で撮像し、 撮像した画像をコンピュータ 1 4 4で認識させる。 コンビ ユータ 1 4 4では認識したカード 1 の図柄や記号に応じてコードデータを生成 し、 このコードデータを印刷するようィンクジヱッ 卜プリンタ 1 4 0に印刷コマ
ンドを供給する。 インクジヱッ トプリン夕 1 4 0はカード 1 2の側面に読み取り コード 2 0を印刷する。 これにより、 カード 1 2の図柄や記号に応じたコードデ 一夕の正確な自動印刷が可能となる。
また、 インクジヱッ卜の解像度 (約 0 . 1 mm以下) を生かし、 カード 1 2の 側面の厚み (例えば 0 . 3 mm ) の中央部にデータコードを印刷する。 これによ り、 図 2 1 ( A ) に示すカード束 1 0の読み取りコード 2 0を読み取る際に、 重 なっている各カード 1 2の縦方向に分離するため、 各カード 1 2の読み取りコー ド 2 0を読み誤るおそれがなくなる。
また、 図 2 1 ( B ) に示す 1枚のカードの側縁部において、 痛みやすい部分は 図中に波線で示した上下の端部であるが、 この部分には読み取りコード 0が印 刷されてないので、 読み取りコード 2 0自体の損傷を受けにくく、 安定した読み 取りができる。
カード 1 2に使用する紙は、 図 2 1 ( C ) の平面図に示すように、 紙の繊維の 延在方向を破線で示す方向とする。 この場合、 インクの浸透度は Y方向に小さく 、 X方向に大きくなる。 つまり、 紙に深く浸透するようになる。 これにより、 読 み取りコード 2 0の印刷の精度を高めかつ磨耗等に対する耐久性を上げる。 また、 読み取りコード 2 0のコードデータの隙間などに透明なインクを印刷す ることや、 ニスなどを端面全体に印刷することで、 カード側面の紙の繊維に保護 膜を形成する。 この印刷には、 カラーのインクジェットプリン夕の用に複数のィ ンクを同時に印刷できる機構を使い、 読み取りコード 2 0のコードデータと同時 に印刷する。
また、 図 2 1 ( D ) の側面図に示すように、 カード 1 2の表面及び裏面の絵柄 を印刷する時、 表面及び裏面の読み取りコード 2 0が印刷される周縁部分に、 読 み取りコード 2 0の蛍光インクが発光する光を遮断 ·吸収する黒色 (カーボン) 1 5 0 , 1 5 1を印刷して、 カード 1 2の側縁部 1 4の厚さ方向の中央部に読み 取りコード 2 0を印刷する。 黒色 1 5 0, 1 5 1が重ねられた力一ド 1 2を分離 する境界層となり、 読み取りコード 2 0を読み取る際のカード間の分離が向上す る。 このとき、 力一ド側縁部 1 4の発光輝度はカード中央が最も明るく、 カード 1 2の表面及び裏面に近付くほど発光輝度が暗くなるように蛍光ィンクを印刷す
る。
次に、 本発明のカード製造方法の第 5実施例を説明する。 蛍光顔料を漉き込ん だ紙を使い、 光を遮断するインク (顔料がカーボン) を印刷することにより読み 取りコード 2 0を印刷する。 印刷方法としては、 顔料を荷電して電磁力により飛 ばして紙に印刷する。 その後、 定着液を散布し固定する。 または、 カード 1 2の 読み取りコード 2 0を印刷する部分をコード部分に対応して穴の開いたマスクで 覆い、 エアブラシによりインクを吹き付ける。
この他にも、 通常の紙を使用し、 読み取りコード 2 0を印刷する部分以外を透 明な樹脂でマスクして、 全体に蛍光ィンクを塗布したのちマスク部分の蛍光ィン クを除去しても良い。
図 2 2 ( A ) , ( B ) は、 本発明のカード製造方法の第 6実施例を説明するため の斜視図、 側面図である。 同図 (A ) に示すように、 シルクスクリーン印刷など で紙片 1 5 5の側縁部にインクができる限り厚くなるように読み取りコード 2 0 を印刷をする。 その後、 紙片 1 5 5を台紙 1 5 6に貼り付け、 更に、 台紙 1 5 6 の上面、 下面に被覆紙 1 5 7 , 1 5 8を張り合わせ、 読み取りコード 2 0部分の 上面、 下面が隠れるようにする。
上記のような方法をとれば、 同図 (B ) に示す側面の読み取りコード 2 0部分 の面積が広くとれ、 イメージセンサでの認識がしゃすくなる。 この時、 読み取り コード 2 0の印刷には、 前述のように、 紫外光で発光するインクを使用する。 読 み取りコード 2 0を設けた紙片 1 5 5を被覆紙 1 5 7 , 1 5 8の間に挟み込むこ とによつて読み取りコード 2 0印刷の耐久性をあげることができ、 読み取りコー ド 2 0の厚みをを厚く して印刷しても、 挟み込むことで隠蔽性が高くなり、 読み 取りコード 2 0の印刷を厚ぐできるので、 側面から見える面積が広く取ることが できる。
なお、 図 1 3の斜視図に示すように、 シルクスクリーン印刷などで台紙 1 5 6 の側緣部にインクができる限り厚くなるように読み取りコード 2 0を印刷し、 そ の後、 台紙 1 5 6の上面に被覆紙 1 5 7を張り合わせ、 読み取りコード 2 0部分 の上面が隠れるようにしても良い。
ところで、 読み取りコ一ド 2 0を印刷するィンクとしては、 蛍光ィンクの他に
、 蓄光材料を含む蓄光インクを用いても良い。 蓄光材料とは、 一定時間光を照射 すると、 光を蓄積して、 その後、 一定時間蓄積している光を放出して発光する物 質である。
図 2 4は、 蓄光ィンクで印刷された読み取りコード 2 0を読み取る際の、 力一 ド束読み取り装置が実行する認識処理の一実施例のフローチヤ一卜を示す。 同図中、 ステップ S 3 0で紫外光ランプ 6 4等の光源をオフし、 イメージセン サ 6 0等のイメージセンサをオフとする。 次に、 ステップ S 3 2でカード束 1 0 がセッ 卜されたか否かを判別する。 セッ 卜されるとステップ S 3 4に進み、 光源 をオンとしてカード束 1 0に一定時間光を照射する。 その後、 ステップ S 3 6に 進み、 光源をオフし、 イメージセンサをオンして撮像を行う。 その後、 ステップ S 3 8でカード束 1 0の各カードの読み取りコード 2 0の認識を行う。 この認識 については図 5に示す処理と同様である。 この後、 ステップ S 4 0でイメージセ ンサをオフして処理を終了する。
この実施例では、 光源をオンする期間とイメージセンサをオンする期間とが重 ならないため、 光源の消費電流が 6 0 O m Aで、 イメージセンサの消費電流が 5 0 O m Aである場合、 装置の電源としては消費電流が 6 0 O m Aであればよい。 次に、 カード束読み取り装置を適用したシステムについて、 説明する。 図 2 5 は、 カード束読み取り装置を適用したネッ トワークシステムの一実施例のブロッ ク図を示す。 同図中、 カード束読み取り装置 1 6 0は、 装着されるカード束 1 0 の各カードの読み取りコードを読み取り、 ゲーム装置 1 7 0のインタフヱ一スに 供給する。 ゲーム装置 1 7 0は C P U 1 7 1 , プログラムメモリ (R O M ) 1 7 1 , データメモリ (R A Mやフラッシュ R O M ) 1 7 3 , インタフェース 1 7 4 , ディスプレイ回路部 1 7 5, サゥンド回路部 1 7 6 , 通信ィンタフヱ一ス 1 7 7より構成されている。
ィン夕フヱース 1 7 4には、 力一ド束読み取り装置 1 6 0の他にジョイスッテ イツクゃその他スィッチ等の入力装置 1 7 8が接続され、 ディスプレイ回路 ¾n 7 5の出力する映像信号はモニタ 1 7 9に表示され、 サウンド回路部 1 7 6の出 力する音声信号はスピーカ 1 8 0で発音される。 また、 ゲーム装置 1 7 0の通信 ィンタフヱ一ス 1 7 7はネッ 卜ワーク 1 8 5を介してサーバ 1 9 0と接続される
。 サーバ 1 9 0には、 ネッ トワーク 1 8 5を介して他のゲーム装置 1 9 5も接続 される。
ゲーム装置 1 7 0は、 カード束読み取り装置 1 6 0を使用してカード束 1 0の 読み取りコード 2 0を読み込む。 ゲーム装置 1 7 0は、 プログラムメモリ 1 7 2 のゲームプログラムに記憶されているカードの読み取りコード 2 0と照合して、 そのカードに合わせた画像や機能や音声などをモニタ 1 7 9やスピーカ 1 8 0に 表示などを行う。 そして、 個人のゲーム装置 1 7 0がネッ トワーク 1 8 5で結ば れた他のゲーム装置 1 9 5と読み込んだカードの情報をやり取りすることにより 、 対戦を行うことができる。 これによつて、 従来、 プレイヤ一が同じ場所にいな いと遊べなかったトレーディング 'カードであるが、 力一ド束読み取り装置 1 6 0で読み取った読み取りコード 2 0をゲーム装置 1 7 0に入力してネッ トワーク 1 8 5を使用することによりプレイヤーが離れた場所にいても遊ぶことができる ゲーム装置 1 7 0がネッ トワーク 1 8 5でサーバ 1 9 0に接続されていると、 新しいカード 1 2が発売されると同時に、 サーバ 1 9 0にそのカードの画像や機 能や音声などの読み取りコード 2 0を格納して、 ゲーム装置 1 7 0は必要なとき にいつでも力一ド 1 2の読み取りコード 2 0をダウンロードすることによりゲ一 ム装置 1 7 0のプログラムメモリ 1 Ί 2に追加することができる。
また、 サーバ 1 9 0によりゲームの対戦結果などの記録を収集して、 ネッ トヮ —ク 1 8 5で対戦相手を探す時に、 この記録をサーバ 1 9 0のプログラムが分析 することにより自動的に最も良い対戦相手を選択する。 これにより、 ゲームプレ —ヤーは最もェキサイティングな対戦相手を簡単に得ることができる同じゲーム のカード 1 2であっても、 販売する国が違えば印刷する言葉が違ってくるが、 違 う言語のカードを使っても読み取りコード 2 0が同一であれば、 ゲームプログラ ムに設定している言語により表示 'ゲーム進行を行うことができる。 また、 違う 言語の人たちがインターネッ 卜などを通じて対戦を行う時に、 それぞれのプレー ヤーの言語に合わせた表示を行うことにより、 言葉の違いを意識せずに対戦ゲー ムを遊ぶことができる。
また、 読み取りコード 2 0のピッチを変えることにより、 カードの種類 .ゲー
ムの種類を定義することができ、 印刷精度の向上に合わせて読み取りコード 2 0 密度を上げ、 より多くの情報を記録することができる。 例えば高価かつ少量生産 のプレミアムカードの読み取りコード 2 0の符号化を行うとき、 図 2 6 ( A ) に 示すプレミアムカードの読み取りコード 2 0のデータピッチを、 図 2 6 ( B ) に 示す通常のカード 1 2のデータピッチと異ならすことにより。 通常のカードを改 造してプレミアムカードに変造することを防止できる。
また、 各カード 1 2の短辺側の側縁部 1 3 , 1 4に同じ読み取りコード 2 0 を印刷することで、 カード 1 2の向きによらず認識できるようにする。 逆に、 側 縁部 1 3, 1 4に異なる読み取りコード 2 0を印刷することで、 1枚のカードに 2種類の機能を持たせることができる。
更に、 カード 1 2の表裏それぞれで異なるコードとして認識される読み取りコ ード 2 0の符号化を行う。 この場合、 カード 1 2の上下の側緣部 1 3, 1 4及び 表裏の組み合わせで、 1 枚のカード 1 2で 4種類の機能を持たせることができ る。 そして、 ゲーム装置 1 7 0読み取りコード 2 0の解析をプログラムで行うこ とにより、 ゲーム每に柔軟にアルゴリズムを変更することができる。 このように して、 ゲームに多様性を与えることができる。
ゲームとしては、 カード束読み取り装置 1 6 0で読み取ったカード束 1 0の各 カード 1 2の読み取りコード 2 0の内容に合わせたキャラクタを画面上に表示す る。 また、 カード束 1 0の各カード 1 2の読み取り順序をゲーム装置 1 7 0の C P U 1 7 1上でシャッフルし、 ゲームにランダム性を与えることができる。 カード 1 2の上下の側縁部 1 3, 1 4及び表裏を変化させてカード束読み取り 装置 1 6 0で読み取ることにより、 カード 1 2の意味 '機能を変化させる。 たと えば、 図 2 7 ( A ) に示すようにロボッ 卜のカード絵柄を持つカード 1 2 Aの側 縁部 1 3の読み取りコード 2 0をカード束読み取り装置 1 6 0で読み取った場合 、 図 2 7 ( B ) に示すロボッ トのキャラクタがゲーム装置 1 7 0のモニタ 1 7 9 に表示されるが、 図 2 7 ( C ) に示すようにロボッ 卜のカード絵柄を持つカード 1 2 Aの側縁部 1 4の読み取りコード 1 0をカード束読み取り装置 1 6 0で読み 取った場合、 図 2 7 ( D ) に示す少女のキャラクタがゲーム装置 1 7 0のモニタ 1 7 9に表示される。 この他にも、 例えば魔法のカードを上下逆さまにカードを
入れると逆の魔法の機能を持つようにしても良い。
また、 複数のカードの組み合わせや順番によりカードの意味や機能を変化させ る。 例えば 1枚では図 2 8 ( A ) に示すようにロボッ 卜のカード絵柄持ち、 それ がモニタ 1 7 9に表示されるカード 1 2 Aと、 1枚では図 2 8 ( B ) に示すよう に少女のカード絵柄持ち、 それがモニタ 1 7 9に表示されるカード 1 1 Bとがあ る。 図 2 8 ( C ) に示すようにカード 1 2 A , 1 2 Bを組み合わせてカード束読 み取り装置 1 6 0で読み取った場合、 モニタ 1 7 9にはロボッ トゃ少女とは異な る画像が表示される。 更に、 図 2 9に示すように、 野球選手の名前の対応する力 ード 1 2 (:〜 1 2 Kのカード束をカード束読み取り装置 1 6 0で読み取った場合 、 モニタ 1 7 9には野球チームに対応する表示が行われる。 また、 例えば、 剣士 のカードに剣のカードや鎧のカードを組み合わせることにより、 剣士のキャラク 夕のゲームにおける機能アツプを図ることが考えられる。
ここで、 読み取りコード 2 0に広告有無ビッ ト (広告有無情報) を設けておき 、 広告有無ビッ 卜が値 1のカード 1 2をカード束読み取り装置 1 6 0で読み取つ た場合、 ゲーム装置 1 7 0のモニタ画面に広告が表示されるようにする。 広告の 表示の方法は、 ゲームの背景の看板に表示したり、 ゲームのキャラクタのュニホ ームのマークなどに表示する。
図 3 0は、 ゲーム装置 1 7 0の C P U 1 7 1が実行する広告表示処理のフロー チャートを示す。 同図中、 ステップ S 5 0で C P U 1 7 1はカード束読み取り装 置 1 6 0で読み取つた読み取りコードを読み込む。 ステップ S 5 2で読み取りコ 一ドの広告有無ビッ 卜が値 1であるか否かを判別し、 値 1の場合にはステップ S 5 4で広告を入れたキャラクタ画像を作成し、 ステップ S 5 6で上記キャラクタ が広告に合わせた動作や技またはアクションのプログラムを選択する。 更に、 ス テツプ S 5 8で広告に合わせた音楽や音声のプログラムを選択して、 この処理を 終了する。
一方、 ステップ S 5 2で読み取りコードの広告有無ビッ トが値 1でなし、場合に は、 ステップ S 6 0で通常の広告の入らないキャラクタ画像を作成し、 通常の動 作や技またはアクションのプログラムと、 通常の音楽や音声のプログラムを選択 して、 この処理を終了する。
このように、 広告が入ったカード (広告有無ビッ 卜が値 1のカード) をゲーム に入力することにより、 画像や動作や音声を用いた効果的な広告を行うことがで きる。 また、 広告を入れたキャラクタ画像の他に、 通常は存在しない広告専用の キャラクタを使用することも可能である。 このように、 カードとゲームを組み合 わせて広告を行うことで、 広告が入ったカードのプレミアム性を高めると共にゲ —ムにより新しい宣伝効果を加えることができる。
更に、 ゲーム装置 1 7 0にプリンタを追加し、 ゲームの結果によりカード 1 2 を払い出すことが可能なように構成する。 また、 ゲームの結果によってはカード 1 2を回収または没収したり、 カード 1 2を破壊することも可能である。 ネッ 卜 ワークを使いプレーヤが離れた場所で対戦するゲームのなどにより、 プレーヤ間 でカード 1 2の交換が必要な時は、 送り手のカード 1 2をゲーム装置で回収して 、 受け取り手のプレーヤ一に同じ絵柄 .機能のカードを払い出す。 このことによ り同じカードを瞬時に受け渡したように演出することができる。
ところで、 カード 1 2に印刷した読み取りコード 2 0を変更することは困難で ある。 しかし、 ロールプレイングゲーム等のゲームの進行により、 カード 1 2の 読み取りコード 2 0に対応するキャラクタが得た経験や成長等のデー夕 (経験デ —夕) をパラメータとして保存したい場合がある。 このような場合、 キャラクタ の経験データを保存するときに、 遊技者に個別の認識番号を与えて管理を行う。 この場合、 図 3 1に示すように、 ゲーム装置 1 7 0に書き換え可能な記録媒体 2 0 0を接続する。 記録媒体 2 0 0としては、 例えば I Cメモリ、 I Cカード、 磁 気カード等である。 この記録媒体 2 0 0の各認識番号で管理される領域にカード 1 2の読み取りコード 2 0と経験データとを記録する。 これによつて、 同じ読み 取りコード (キャラクタ) のカードでも遊技者が違えば違った経験や成長の個性 を持つキャラクタでゲームを楽しむことができる。
なお、 遊技者の認識番号は、 遊技者からは任意に指定できない固定された個別 I D番号とする。 これにより、 安易な経験データの複製及び書き換えを防止する 。 なお、 記録媒体 2 0 0をゲーム装置 1 7 0に接続する代わりに、 ゲーム装置 1 7 0がネッ トワーク 1 8 5で接続されたサーバ 1 9 0に設けても良い。
図 3 2は、 本発明のカード製造方法の第 7実施例を説明するための斜視図であ
る。 同図中、 円盤状のローラ 2 1 0の側縁部に例えば 1 ビッ 卜分の読み取りコ一 ドを印刷するためのインキをのせて、 ローラーをカード束 1 0の側緣部に押し付 けて回転させ矢印方向に移動させることによってィンキをカード束 1 0の側縁部 に転写して、 帯状に読み取りコードを印刷する。 ローラ 2 1 0を使用して印刷す ることによって読み取りコードの幅を均一にすることができる。
図 3 3 ( A )、 (B ) , ( C ) は、 ローラによる印刷を行うとき使用するカードケ 一スの第 4実施例の平面図、 平面断面図、 側面図を示す。 同図中、 カードケース 2 2 0は断面方形の筒状であり、 背面開口部 2 2 1からカード束 1 0が挿入され る。 カードケース 2 2 0の前面開口部 2 2 2における対向する 2辺にはストツパ 2 2 3 , 2 2 4が設けられており、 カード束 1 0の各力一ド 1 2の一辺の両端が ストツバ 2 2 3 , 2 2 4に当接し、 各カード 1 2の側縁部 1 3が揃えられて前面 開口部 2 2 2から司見出する。 この状態でネジ 2 2 5を締めることにより押圧部材 2 2 6でカード束 1 0をカードの厚さ方向に押圧してカードケース 1 2 0に固定 する。
これにより、 カード束 1 0の印刷面である各カード 1 2の側緣部における凹凸 がほとんどなくなり、 均一な印刷を効率良く行うことが可能となる。 ローラ 2 1 0を用いてィンキをカード束 1 0の側縁部に転写すると、 ローラ 2 1 0のィンキ が載っている外周部分がカード束 1 0の印刷面と点接触するため、 カード束 1 0 の側縁部に多少の凹凸があっても読み取りコードを良好に印刷できる。
図 3 4は、 本発明のカード製造方法の第 7実施例を説明するための斜視図であ る。 同図中、 ベース部材 2 3 0上に zステージ 2 3 2が固定されている。 zステ ージ 2 3 2はカード束 1 0を収納したカードケース 2 1 0を保持し、 カードケー ス 2 2 0を z軸方向に自在に変位させる。 また、 ベース部材 2 3 0上に設けられ yステージ 1 3 は y軸方向に移動自在とされている。 yステージ 1 3 4上に設 けられた回転ステージ 2 3 6は、 yステージ 2 3 4に固定された軸 2 3 8を中心 として回動する。 回転ステージ 2 3 6の先端には軸 2 4 0が設けられており、 こ の軸 2 4 0にローラ 2 1 0が回転自在に取り付けられている。
図 3 5は、 回転ステージ 2 3 6の動作を説明するための平面図を示す。 同図中 、 回転ステージ 2 3 6の軸 2 3 8から離れた位置に設けられた軸 2 4 1には、 ば
ね 2 4 2の一端が固定され、 ばね 2 4 2の他端は yステージ 2 3 4に設けられた 軸 2 4 3に固定されている。 回転ステージ 2 3 6は実線で示すように、 ばね 2 4 2を引張しローラ 2 1 0をカード束 1 0から離間させた回動位置においてローラ 2 1 0にインクを付ける。 この後、 ばね 2 4 2の収縮力により回転ステージ 2 3 6は回動して破線で示すようにローラ 2 1 0をカード束 1 0の側縁部に当接させ て印刷を行う。
ここで、 zステージ 1 3 2にカード束 1 0を収納した力一ドケース 2 2 0を装 着して保持させ、 zステージ 2 3 2を所定の印刷位置まで z軸方向に変位させる
。 この後、 回転ステージ 1 3 6を回動させてローラ 1 1 0をカードケース 1 2 0 の前面開口部 2 2 2から司見出しているカード束 1 0の側緣部に一定の力で当接さ せる。 しかる後に、 yステージ 2 3 4を y軸方向に移動させることによってロー ラ 2 1 0を回転させ読み取りコードを印刷する。
図 3 6は、 本発明のカード製造方法の第 7実施例の変形例を説明するための斜 視図である。 同図中、 円盤状のローラ 2 1 0 a〜 2 1 0 f はそれぞれの回転軸を X軸方向に向け、 y軸方向に互いに所定距離だけ離間して並べられている。 各口 ーラ 2 1 0 a〜 2 1 0 f の X軸方向位置は読み取りコードの各ビッ 卜に合わせて ずらされている。
ローラ 2 1 0 a〜2 1 0 f の上方には y軸方向に延在する 1つのレール 2 4 5 , 2 4 6が設けられている。 このレール 2 4 5 , 2 4 6に挟まれて、 カード束 1 0を収納したカードケース 1 2 0がローラ 2 1 0 a〜 2 1 0 f上に載置される。 この状態でカードケース 2 2 0は y軸方向に移動し、 各ローラ 2 1 0 a〜 2 1 0 f によって読み取りコードの各ビッ 卜が印刷される。
この場合、 カードは立てた状態であるため、 カード束 1 0の各カードに働く重 力で印刷面である側縁部が自然に揃うのでカードを揃える手間がかからない。 ま た、 ローラ 2 1 0 a〜2 1 0 f を読み取りコードのビッ ト分だけ用意しておくこ とにより、 読み取りコードを一度に印刷でき、 印刷効率が良くなる。 また、 各ビ ッ 卜の分離性をあげるために、 各ビッ 卜間に分離用ダミーインキを印刷する場合 も、 分離用ダミーインキのローラを用意しておくことにより、 印刷効率が良くな る。
図 3 7は, 本発明のカード束読み取り装置の第 4実施例の断面構成図を示す。 同図中、 カード束読み取り装置 2 5 0の揷入口にカード束 1 0が揷入され装着さ れている。 カード束読み取り装置 2 5 0の筐体 2 5 2内には、 ストロボ 2 5 4が 設けられている。 ストロボ 2 5 4はカード束 1 0の装着後、 画像認識装置 2 5 6 の制御により発光駆動され、 装着されたカード束 1 0の各力一ドの読み取りコー ド 2 0が設けられた側縁部に向けて閃光を照射する。 この実施例では、 読み取り コード 2 0を印刷するィンクとして蓄光ィンクを用いており、 これによつて、 各 カード 1 2の読み取りコード 2 0に光が蓄積される。
装着されたカード束 1 0のカード 1 2の側緣部に対向してイメージセンサ 2 5 8が配設されており、 カード束 1 0の各カードの読み取りコード 2 0が蓄積して いる光を放出して発光した光がイメージセンサ 2 5 8に入射される。 イメージセ ンサ 2 5 8は画像認識装置 2 5 6からの制御により、 カード束 1 0の読み取りコ 一ドを撮像し、 そのカード束読み取りコードパターン画像を画像認識装置 2 5 6 に供給する。 なお、 ストロボ 2 5 4の代わりにフラッシュバルブを用いて閃光を 発する構成としても良い。
図 3 8は、 画像認識装置 2 5 6が実行する読み取り処理の第 1実施例のフロー チャートを示す。
同図中、 ステップ S 6 0でストロボを発光させるための充電を行い、 ステップ S 6 2で充電が終了したか否かを判別する。 充電が終了すると、 ステップ S 6 4 でカード束 1 0がカード束読み取り装置 2 5 0の挿入口に装着されたか否かを判 別し、 装着が済むとステップ S 6 6に進んでストロボ 2 5 4を発光させる。 スト ロボ 2 5 4のを発光後、 ステップ S 6 8に進んでイメージセンサ 2 5 8に読み取 りコードを撮像させ、 撮像した画像を取り込む。 その後、 ステップ S 7 0でカー ド束の各力一ドの読み取りコードを認識する。
このように、 光源にストロボを用いることによって、 光源の消費電力を低減す ることができるので電流容量の小さい電源でも動作が可能となり、 蓄光を利用し て読み取りコードを読み取ることによって、 紫外線カツ トフィルタ等のフィル夕 が必要なくなり部品点数が減りコストを下げることができる。
図 3 9は、 画像認識装置 2 5 6が実行する読み取り処理の第 2実施例のフロー
チヤ一卜を示す。
同図中、 ステップ S 8 0でストロボを発光させるための充電を行い、 ステップ S 8 2で充電が終了したか否かを判別する。 充電が終了すると、 ステップ S 8 4 でカード束 1 0がカード束読み取り装置 2 5 0の挿入口に装着されたか否かを判 別し、 装着が済むとステップ S 8 6に進んでストロボ 2 5 4を発光させる。 ストロボ 2 5 4のを発光後、 ステップ S 8 8に進んでイメージセンサ 2 5 8に 読み取りコードを撮像させ、 撮像した画像を取り込む。 その後、 ステップ S 9 0 で一定時間だけ待機し、 ステップ S 9 2で再びイメージセンサ 2 5 8に読み取り コードを撮像させ、 撮像した画像を取り込む。 その後、 その後、 ステップ S 9 4 でカード束の各カードの読み取りコードを認識する。
ところで、 蓄光インクの種類によって蓄光の時間は大きく異なる。 このため、 例えば 1回目は蓄光を放出しているタイミングで画像を撮り、 2回目は蓄光を放 出し終わったタイミングで画像を撮るように時間差をつけ、 ステップ S 9 4で、 2 回分の画像を比較して同一であれば偽物と判定することのより偽造防止ができ る。 なお、 1回目の撮影と 2回目の撮影を蓄光の放出を続けているタイミング行 い、 2回分の画像を比較して一致しなければ偽物と判定する方法もある。
図 4 0は、 読み取りコード 2 0の第 2実施例のフォーマツ トを示す。 同図中、 読み取りコードは、 コードデータを表す 4 ビッ トのデ一夕ビッ ト D 0〜D 3と、 コードの両端に設けられコード開始位置を表す端部ビッ ト G L , G Rと、 中央の 表裏判定ビッ 卜 Jから構成されている。 これらの各ビッ トは所定幅 L 1を有して いる。 なお、 端部ビッ ト G L, G Rとデータビッ ト D 3 , D Oとの間には幅 L 1 / 2のギャップが設けられている。 データビッ ト D 0〜D 3それぞれは左右の領 域に 2分され、 値 0のビッ トは右側領域が発光し、 値 1のビッ 卜は左側領域が発 光する構成である。 端部ビッ ト G L, G Rは全領域が発光し、 表裏判定ビッ ト J は右側領域のみが発光する構成である。
読み取り認識の際に、 イメージセンサで撮影した読み取りコードの画像では、 図 4 0の破線位置で輝度値が変化するエッジが出現する。 このエッジが一定の間 隔 L 1 / 2を最小単位として出現するため、 この間隔が一定になるように幅の補 正をする。 これにより、 読み取り時に各ビッ 卜の幅を補正して正確な読み取りを
行うことができる。 また、 中央の表裏判定ビッ ト Jの発光部分が左右のいずれで あるかによってカードの表裏 (左右) の判定ができる。
図 4 1 ( A ) にデータコード D 3〜D 0が ( 1 , 0 , 1 , 0 ) の読み取りコー ド 2 0のパターンの一例を示す。 このデータコードを読み取ったときの輝度値は 図 4 1 ( B ) に示すようになり、 更にこれを微分して絶対値をとつてグラフにす ると図 4 1 ( C ) に示すようになり、 エッジがどこにあるかがわかる。 図 4 1 ( C ) の矢印の幅で示す一定間隔でエッジがあるため、 これによつて幅 L 1を補正 できる。
読み取りコードのデータビッ ト D 0〜D 3の値の判別を左右領域の輝度の差で 行うことにより、 読み取りコードに付いた汚れなどで発光輝度が落ちた時に誤認 識する確率が低くなり、 また偽造防止にもなる。 更に、 読み取りコードの中央に 表裏判定ビッ 卜 Jを配置していることにより、 簡単にカードの表裏を判定するこ とができる。 また、 読み取りコードに端部ビッ ト G L, G Rを設けているため、 認識する際にどこからどこまでが読み取りコードになっているかを正確に認識す ることができる。
図 4 2は、 カード束の読み取りコ一ド認識処理の一実施例のフローチャートを 示す。 この処理で読み取ろうとする読み取りコードは図 4 0に示すものである。 同図中、 ステップ S 1 0 0ではノイズカツ トフィル夕処理を行う。 ここでは、 読み取りコードの各ビッ 卜が並んだ方向 (図 4 0では横方向) を y方向とし、 全 てのドッ トを対象とし、 対象として選んだ 1 ドッ ト及びその左右に隣接する 1 ド ッ トを選択する。 図 4 3に選択した 3 ドッ 卜の一例を示す。 ここでは各ドッ トを 示す矩形内にそのドッ 卜の輝度値を表示している。 この 3 ドッ 卜の輝度値を昇順 にソートして中間の値を求める。 図 4 3では、 左のドッ 卜の輝度値 2 1が中間の 値である。 この中間の値を対象ドッ ト (中央のドッ 卜) の輝度値として図 4 4に 示すように更新する。
このようにして、 イメージセンサのドッ 卜の欠損等に起因するノイズを除去す ることができる。 なお、 ノイズカッ ト処理によって解像度が低下するので、 縦方 向に隣接するドッ 卜のノイズカツ 卜処理は行わない。
次に、 ステップ S 1 0 2で球面補正フィルタ処理を行う。 球面補正フィル夕処
理は、 図 4 5 (A) に示すようなイメージセンサのレンズ系の歪みに起因する画 像の歪みを除去して、 図 4 5 (B) に示すような歪みのない画像を得る処理であ る。 ここでは、 画像が 640 x 4 80 ドッ 卜で構成されるものとする。
まず、 図 4 6 (A) に示すように、 変換後画像座標 ( i , j ) を 64 0 x 4 8 0 ドット画像の中心のドッ卜の座標が (0, 0) となる座標 (x, y) に変換す るために、 次の演算を行う。
x= ( i - 3 2 0) + 0. 5
y = ( j - 2 4 0 ) + 0. 5
次に、 図 4 6 (B) に示すように、 座標の中心から変換するドッ卜の距離 dと 角度 aを求めるために、 次の演算を行う。
d = (x2 + y2) 1/2
a = a r c t an ( y/x ) x≥ 0のとき
a = a r c t an (y/x) + π xく 0のとき
更に、 図 4 7 (A) に示すように、 座標 (X , y) に対応する変換元画像座標 ( x X , y y) を求めるために、 次の演算を行う。
まず、 半径 Rの球の円弧の長さ dから角度 Aを求める。
A= (d/2 π R) · 2 π = ά/
dd = RX c o s (A)
xx = d d X c o s (A)
y y = d d x s i n (A)
次に、 図 4 7 (B) に示すように、 変換元画像座標 (X X , y y) を画像の左 上端部を (0, 0) とする座標 ( i i , j j ) に変換するために、 次の演算を行 。
i i = (xx+ 32 0) - 0. 5
j j = ( y y + 24 0 ) - 0. 5
そして、 図 4 7 (C) に示すように、 座標 ( i i, j j ) の整数部 ( i i— i , j j _ i ) と小数部 ( i i— e, j j— e ) から 4つのドットの値 V V ( i i — i , j j— i )、 V V ( i i— i + 1 , j j— i )、 V V ( i i— i , j j _ i + 1 )、 VV ( i i— i + 1 , j j— i + 1 ) の割合を求め、 変換後のドッ トの
座標 V ( i, j ) を求める。
V ( i , j ) = V V ( J J i ) x ( 1 - i i e ) x
( 1 - j j _ e )
+ V V ( i i_i + 1 , j j _ i ) x i i _e x ( 1 - j j_e)
+ VV ( i i— i, j j _ i + 1 ) x ( 1 - i i_e) x j j _e
+ V V ( i i— i + 1, j j _ i + 1 ) x i i_e) x j J _e
これによつて、 図 45 (B) に示すような歪みのない画像を得る。
次に、 図 50は、 ステップ S 104で実行する傾き補正フィルタ処理のフロー チャートを示す。 図 50において、 ステップ S 120で図 48 (A) に示すよう に、 画像の左から 2 / 8の領域 (左領域) を横方向の 1ラインずつ輝度を加算す る。 また、 画像の左から 6/8の領域 (右領域) を横方向の 1ラインずつ輝度を 加算する。 なお、 読み取りコードはどの領域を選択しても加算輝度値はほぼ同一 である。
次に、 ステップ S 122で図 48 (B) に示すように、 左領域と右領域それぞ れの輝度差を求め、 縦に 1 ドッ 卜ずらしながら一 10ドッ ト〜 + 10ドッ トにつ いて、 各輝度差を加算する。 これによつて、 図 48 (C) に示すヒストグラムが 得られる。 ステップ S 124では、 このヒストグラムにおいて値 (輝度差の合計 値) が最も小さいドッ トずれ値 Zを得る。 次に、 ステップ S 1 6で、 ドッ 卜ず れ値 と、 左領域と右領域の間の幅 Wとから、 傾き角度 Aを得る。
A=a r c t a n (Z/W)
次に、 ステップ S 128で図 49 (A) に示すように、 変換後画像座標 ( i , j ) を 640 X 480ドッ ト画像の中心が ( 0 , 0 ) となる座標 ( x , y) に変 換するために、 次の演算を行う。
x = ( i -320) + 0. 5
y= ( j - 240 ) + 0. 5
次に、 ステップ S 130で角度 Aから、 座標 (X , y) に対応する変換元座標
(x x, y y) を求めるために、 次の演算を行う
更に、 ステップ S 132で図 49 (B) に示すように、 変換元画像座標 (xx , y y) を画像の左上端部を (0, 0) とする座標 ( i i , j j ) に変換するた めに、 次の演算を行う。
i i = (xx+320) - 0. 5
j j = ( y y + 240 ) — 0. 5
そして、 ステップ S 1 34で図 49 (C) に示すように、 座標 ( i i, j j ) の整数部 ( i i— i , j j _ i ) と小数部 ( i i _e , j j— e ) から 4つのド ットの値 V V ( i i— i , j j— i )、 VV ( i i— i + 1, j j— i )、 V V ( i i— i , j j— i + 1 )、 V V ( i i— i + 1, j j _ i + 1 ) の割合を求め 、 変換後のドッ 卜の座標 V ( i , j ) を求める。
V ( i , j ) = V V ( i 1― 1 J J i ) x ( 1 - i i e ) X
( 1一 j j _e)
+ V V ( i i— i + 1, j j _ i ) i i一 e x ( 1 - j j _e)
+ V V ( i i _ i , j j i + 1 ) x ( 1 - i i e) x
J J _e
+ V V ( i i i + 1 , j j _ i + 1 ) x i i— e ) x
J J _e
これによつて、 傾きを除去した画像が得られる。
次に、 図 42のステップ S 106でエッジ強調フィル夕 (ラプラシアンフィル 夕) 処理を行う。 ここでは、 対象として選んだ 1 ドット及びその上下に隣接する 1 ドットを選択する。 そして、 上のドットと中央のドッ 卜との輝度値の差、 及び 下のドットと中央のドットとの輝度値の差それぞれを求め、 中央のドットの輝度 値から上記 2つの差を引いて中央のドッ卜の輝度値を更新する。 例えば、 上のド
ッ トの輝度値が 1 3 1、 中央のドッ トの輝度値が 90、 下のドッ トの輝度値が 1 1 1の場合には、 中央のドッ 卜の輝度値は 28 (= 90— 4 1— 2 1 ) となる。 図 5 1及び図 5 2は、 ステップ S 1 08で実行するカード区切り処理のフロー チャートを示す。 図 5 1において、 ステップ S 1 4 0で各座標のドッ 卜の輝度 V ( i , j ) から次式により、 X軸方向に隣接するドッ ト間の輝度差の総和 D ( j ) を求める。 なお、 iは X軸方向、 jは y軸方向に対応する。
次に、 ステップ S 1 4 2で D (j ) が例えば 1 00等の所定値未満か否かを判 別し、 未満の場合にのみステップ S 1 44でライン jは空白とする。 次に、 ステ ップ S 1 4 6で D ( j - 1 ) く D (j ) <D (j + 1 ) を満足するか否かを判別 し、 これを満足する場合にのみステップ S 1 8でライン jは空白とする。 この 後、 ステップ S 1 5 0で空白のラインから各カードの y軸方向の始点 y—s (n ) と終点 y— e (n) を求め、 ステップ S 1 5 2で終点と始点との差が予め設定 されているカードの厚さの値 AT S U S Aの 1. 5倍以上か否かを判別し、 これ を満足するときカード間に空白ラインがないため、 図 5 2のステップ S 1 54に 進み、 これを満足しないとき図 5 2のステップ S 1 5 6に進む。
ステップ S 1 54では図 5 3に示すようにカード間に空白ラインがないため、 ライン y—s (n) +C ARD— ATSU S A/2からライン y— s (n) +C ARD_ATSUS A/2 + 4のいずれに区切りを入れるかを判定するため、 次 式で G (J) を求め、 G (J) が最大の位置を区切りとする。
次に、 ステップ S 1 5 6で、 y— e (n) —y—s (n) く ATSU S Aであ り、 かつ、 ライン y—s (n) — 1が空白、 かつ、 ライン y—s (n) _ 2が空 白であるかを判別し、 これを満足する場合にはステップ S 1 5 8でライン y—s (n) 一 1の空白を解除する。 これは空白を設定しすぎてカード 1枚の厚さが薄
くなつた場合の処置である。
ステップ S 156を満足しない場合にはステップ S 160に進み、 y— s (n ) -y_e (n+ 1 ) ≤ AT S U S Aであるかを判別し、 これを満足する場合に はステップ S 162でライン y— s ( n ) — 1からライン y— e ( n + 1 ) 間の 空白を解除して、 この処理を終了する。
図 42のステップ S 1 10では、 上記のカード区切りに基づいて読み取りコ一 ド画像から各カードの y座標 (始点及び終点) を求める。 次に、 ステップ S 1 1 2で各カードの y座標 (始点及び終点) に基づいて各 1枚のカードの画像を切り 出し、 そのカードの X座標を求める。
図 54は、 ステップ S 1 12で実行される X座標算出処理のフローチャートを 示す。 同図中、 ステップ S 170では、 切り出した 1枚のカードについて、 X座 標毎に輝度値の平均 W ( i ) を次式で求める。
y _e(n)- v sin) 次に、 ステップ S 172で、 ある x座標の輝度平均と次の x座標の輝度との差 G ( i ) を求める。 読み取りコードの輝度の変わり目を抽出する。
G ( i ) =W ( i + 1 ) — W ( i )
次に、 ステップ S 174で図 55 (A) に示すように、 幅を基準幅から土 h ( hは例えば 15) まで変化させたフィルタ F a ( i, f ) と G ( i ) との積の総 和 Q (h) を次式で求め、 この Q (h) が最大となる位置 Hを基準幅に加算し、 読み取りコードの幅を求める。
次に、 ステップ S 176で図 55 (B) に示すように、 位置を変化させた上で 、 端部ビッ トの端だけを抽出するフィル夕 Fb (i, k) と G (i) との積の総、 和 R (k) を次式で求め、 この R (k) が最大となる kの位置を読み取りコード
の x始点座標 x— s ( n ) とする。 更に、 x—s ( n ) と基準幅 + Hから読み取 りコードの X終点座標 X
e ( n ) を求める。
これによつて、 カードの X座標が求まる。
この後、 ステップ S 1 1 4で読み取りコードのデータビッ ト D 3〜D 0及び表 裏判定ビット Jを判定する。 ここでは、 まず、 表裏判定ビッ 卜 Jからカードの表 裏を判定し、 表の場合は各データビッ卜が図 5 6 ( A ) に示すように右領域が高 輝度であれば値 0と判定し、 図 5 6 ( B ) に示すように左領域が高輝度であれば 値 0と判定する。 裏の場合はこの逆の判定を行う。
なお、 イメージセンサ 3 8が請求項記載の撮像手段に対応し、 画像認識装置 4 0がコード認識手段に対応し、 紫外光ランプ 3 6, 6 4が励起光照射手段に対応 し、 図 1 1のカード保持機構が第 1のカード保持機構に対応し、 スィッチ 7 7が 第 1のスィッチ手段に対応し、 スィッチ 7 6が第 2のスィッチ手段に対応し、 ス イッチ 8 0が第 3のスィッチ手段に対応し、 2次電池 7 9が充放電部に対応し、 図 1 3のカード保持機構が第 2のカード保持機構に対応し、 ステップ S 5 2が広 告有無情報判別手段に対応し、 ステップ S 5 4 , S 5 6が広告表示手段に対応し 、 記憶媒体 2 0 0が記憶手段に対応し、 ストロボ 2 5 4が閃光照射手段に対応し 、 ステップ S 9 4が画像比較手段に対応する。
上述の如く、 本発明によれば、 カード束の側縁部にカード特定用の読み取りコ ―ドを設け、 これを撮像した画像からカード毎の読み取りコ一ドを認識するため 、 カード束のままで読み取りが可能となり、 カードの傷みや汚れを生じるおそれ がなく、 読み取り時間が短くて済む。
また、 本発明によれば、 カード表面に印刷されている読み取りコードをカード 側方から撮像して読み取る。
また、 本発明によれば、 カード束の側縁部に励起光を照射して読み取りコード の蛍光材料を発光させることにより、 読み取りコードの輝度を上げて読み取り易 くできると共に、 読み取りコードを可視光の下で目立たないようにすることがで
きる。
また、 本発明によれば、 励起光を遮断する第 1フィルタを有するため、 反射さ れた励起光が撮像手段に入射することを防止して、 読み取りコードの輝度差が小 さくなることを防止できる。
また、 本発明によれば、 青色光を遮断する第 2フィルタを有するため、 カード の材料である紙に蛍光物質が含まれる場合にこの蛍光物質が発光する青色光が撮 像手段に入射することを防止して、 読み取りコードの輝度差が小さくなることを 防止できる。
また、 本発明によれば、 読み取りコードは、 可視光下で無色であるため、 読み 取りコードの見分けが難しく、 読み取りコードの偽造を防止することができる。 また、 本発明によれば、 異なる色で発光する複数の蛍光材料を用いることによ り、 読み取りコードを構成する各ビッ トを多値化することができる。
また、 本発明によれば、 読み取りコードは励起光の照射により赤外光を放射す るため、 読み取りコードの見分けが難しく、 読み取りコードの偽造を防止するこ とができる。
また、 本発明によれば、 読み取りコードは励起光の照射により青色より長い波 長で発光するため、 第 1, 第 2フィルタを用いて反射励起光や青色光の影響を受 けないようにすることができる。
また、 本発明によれば、 読み取りコードはガイ ドビッ トを含むため、 カード毎 に読み取りコードの位置決めを行うことができる。
また、 本発明によれば、 ダイクロイツク · ミラ一を用いることにより、 励起光 照射手段の照射する励起光の光軸と、 撮像手段の光軸とを、 前記カード束の側縁 部に対して垂直となるよう一致させることができ、 力一ド束は 4辺が多少不揃い で凹凸があっても凹凸により生じる影の影響を受けることなく、 読み取りコード を精度良く読み取ることができる。
また、 本発明によれば、 カード束の複数のカードの読み取りコードを設けた側 縁部を斜めにずらして積み重ねて保持し、 読み取りコードを設けた側縁部のなす 傾斜面に正対して撮像するため、 カード上面の側縁部に接する位置に印刷されて レヽる読み取りコードを読み取ることができる。
また、 本発明によれば、 第 1〜第 3のスィッチ手段と、 充放電部とを設けるこ とにより、 外部より供給される電源より消費電流が大きい場合にもカード束読み 取り装置が動作可能となる。
また、 本発明によれば、 カード束の読み取りコードを設けた側縁部を押圧して 保持するため、 各カードに反りがあっても読み取りコードを精度良く読み取るこ とができる。
また、 本発明によれば、 外来光を遮断することにより、 外来光が読み取りコー ドの読み取りに影響を与えることを防止できる。
また、 本発明によれば、 溝部によって読み取りコード部分がケースに接触しな いため、 読み取りコード部分の損傷や汚れを防止できる。
また、 本発明によれば、 収納されたカード束を押圧してカードの暴れを防止で きる。
また、 本発明によれば、 読み取りコード部分に対応する位置に窓を有するため 、 カードケースごとカード保持機構に装着して、 カード束の読み取りコードを読 み取ることができる。
また、 本発明によれば、 ケース本体部に収納されたカード束の外部に出ている 部分を蓋部に収納して前記ケース本体部に一体化するため、 蓋部を外してケース 本体部ごとカード保持機構に装着して、 力一ド束の読み取りコードを読み取るこ とができる。
また、 本発明によれば、 カード表面に読み取りコードを印刷し、 読み取りコー ドの印刷部を通る直線に沿って側緣部を切断することにより、 カードの側縁部に 読み取りコードを設けることができる。
また、 本発明によれば、 赤外光または可視光を発光する蛍光インクで読み取り コードを印刷し、 読み取りコードに重ねて赤外光または可視光に対して透明なィ ンクで力一ド絵柄を印刷することにより、 力一ド絵柄で読み取りコードを隠蔽で き、 カードの偽造を防止することができる。
また、 本発明によれば、 カードの側縁部に前記読み取りコードを直接印刷し、 複数のカードの側縁部に同一の読み取りコードを直接印刷するため、 カードの生 産効率を向上させることができる。
また、 本発明によれば、 インクを吹き付けることにより直接印刷することによ り、 読み取りコードをカードに対して深く浸透させることができる。
また、 本発明によれば、 カードの表面の絵柄を読み取り、 読み取った絵柄に対 応ずる読み取りコ一ドをィンクを吹き付けることにより直接印刷するため、 カー ドの表面の絵柄に対応した読み取りコ一ドを正確に印刷することができる。 また、 本発明によれば、 赤外光または可視光を遮断 ·吸収するィンクで印刷面 を形成し、 赤外光または可視光を発光する蛍光ィンクで読み取りコードを印刷す ることにより、 印刷面があることによってカード 1枚 1枚を確実に分離して識別 することができる。
また、 本発明によれば、 赤外光または可視光を発光する蛍光顔料を含む材料で 前記カードを作成し、 カードの側縁部に赤外光または可視光を遮断 ·吸収するィ ンクで読み取りコ一ドを直接印刷することにより、 赤外光または可視光を遮断 - 吸収するインクで読み取りコード印刷することができる。
また、 本発明によれば、 1枚のカードの側縁部に、 異なる複数の読み取りコー ドを設けることにより、 1枚のカードに複数の機能を持たせることが可能となる また、 本発明によれば、 カードの表と裏とで異なる読み取りコードとして読み 取られるため、 1つの読み取りコードで 1枚のカードに複数の機能を持たせるこ とが可宵 となる。
また、 本発明によれば、 力一ドの種類に応じて読み取りコードの符号化のデー 夕ピッチが異なるため、 特定のカードの読み取りコ一ドの偽造を防止できる。 また、 本発明によれば、 カードの読み取りコードに対応したキャラクタまたは 機能をゲームに与えることにより、 ゲームに多様性を与えることができる。 また、 本発明によれば、 キャラクタがゲーム進行に伴って得るパラメ一夕を読 み取りコードと遊技者の認識番号とに対応付けて記憶するため、 同じ読み取りコ 一ドのカードでも遊技者が違えば違った経験や成長の個性を持つキャラクタでゲ ームを楽しむことができる。
また、 本発明によれば、 複数のカードの読み取りコードの組み合わせに対応し たキャラクタまたは機能をゲームに与えることにより、 ゲームに更に多様性を与
えることができる。
また、 本発明によれば、 ゲーム装置を他のゲーム装置が接続されるサーバにネ ットワークを介して接続することにより、 離れたプレイヤー同士でゲームを行う ことができる。
また、 本発明によれば、 読み取りコードが蓄光材料で書き込まれているため、 照明を行う、期間と撮像を行う期間とが重ならないようにすることができる。 また、 本発明によれば、 カードの読み取りコードに設けられている広告有無情 報を判別し、 広告有無情報が広告有りを指示するとき、 ゲーム画面上に広告を表 示するため、 広告が入ったカードのプレミアム性を高めると共にゲームにより新 しい宣伝効果を加えることができる。
また、 本発明によれば、 ローラを用いて読み取りコードを印刷するため、 ロー ラ外周部分がカード束の印刷面と点接触するため、 カード束の側縁部に多少の凹 凸があっても読み取りコードを良好に印刷できる。
また、 本発明によれば、 カードケースはカードの側緣部を平らに揃えるストツ パを有するため、 カード束の印刷面である側縁部の凹凸が無くなり読み取りコ一 ドを良好に印刷できる。
また、 本発明によれば、 複数のローラで複数ビッ 卜の読み取りコードを印刷す ることにより、 読み取りコード印刷の効率を向上できる。
また、 本発明によれば、 閃光を照射して前記蓄光材料で書き込まれた読み取り コードに蓄光させることにより、 光源の消費電力を低減することができ、 紫外線 カッ トフィルタ等のフィルタが必要なくなり部品点数が減りコストを下げること ができる。
また、 本発明によれば、 時間差を付けて複数回の撮像を行った複数の画像を比 較することにより、 蓄光材料の蓄光時間に基づき読み取りコ一ドの偽物判定を行 うことができる。
また、 本発明によれば、 データビットは左右の領域の輝度の差で 2値を表すた め、 誤認識を行う確率を低減でき、 また、 表裏判定ビッ卜の左右の領域の輝度の 差でカードの表裏を判定することができる。
また、 本発明によれば、 データビッ卜、 表裏判定ビッ 卜、 端部ビットそれぞれ
を互いに同一の所定幅で構成することにより、 読み取り時に各ビッ卜の幅を補正 して正確な読み取りを行うことができる。