JPH0775918A - Ｃｂｎ工具の放電加工方法 - Google Patents
Ｃｂｎ工具の放電加工方法Info
- Publication number
- JPH0775918A JPH0775918A JP22373193A JP22373193A JPH0775918A JP H0775918 A JPH0775918 A JP H0775918A JP 22373193 A JP22373193 A JP 22373193A JP 22373193 A JP22373193 A JP 22373193A JP H0775918 A JPH0775918 A JP H0775918A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cbn
- electric discharge
- tool
- cbn tool
- machining
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 放電加工によるＣＢＮ工具の効率よい加工を
可能とする。 【構成】 ＣＢＮ粒子を金属結合材で固定してなるＣＢ
Ｎ工具の加工すべき部分に接近させて加工用電極を配置
し、ＣＢＮ工具を電源陽極に接続するとともに前記加工
用電極を電源陰極に接続し、加工用電極とＣＢＮ工具と
の間に水または水を含有する非導電性溶液を介在させつ
つ加工用電極とＣＢＮ工具との間に放電することによ
り、加工すべき部分の金属結合材を除去するとともにそ
の部分のＣＢＮ粒子を水と反応させ、Ｈ2ＢＯ2ガスおよ
び窒素化合物ガスに分解し除去する。
可能とする。 【構成】 ＣＢＮ粒子を金属結合材で固定してなるＣＢ
Ｎ工具の加工すべき部分に接近させて加工用電極を配置
し、ＣＢＮ工具を電源陽極に接続するとともに前記加工
用電極を電源陰極に接続し、加工用電極とＣＢＮ工具と
の間に水または水を含有する非導電性溶液を介在させつ
つ加工用電極とＣＢＮ工具との間に放電することによ
り、加工すべき部分の金属結合材を除去するとともにそ
の部分のＣＢＮ粒子を水と反応させ、Ｈ2ＢＯ2ガスおよ
び窒素化合物ガスに分解し除去する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はＣＢＮ砥石およびＣＢＮ
焼結体等のＣＢＮ工具を放電加工するための方法に関す
る。
焼結体等のＣＢＮ工具を放電加工するための方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】ダイヤモンドやＣＢＮ（立方晶窒化ホウ
素）等の超砥粒を金属結合材で固めてなる超砥粒砥石や
超砥粒焼結体は、前記超砥粒の硬度が高いために整形用
砥石（ツルアー）等による整形加工が困難である。
素）等の超砥粒を金属結合材で固めてなる超砥粒砥石や
超砥粒焼結体は、前記超砥粒の硬度が高いために整形用
砥石（ツルアー）等による整形加工が困難である。
【０００３】そこで、金属結合材を放電加工で除去する
ことにより、超砥粒砥石や超砥粒焼結体の整形を行うこ
とが以前から提案されている。放電加工は、被加工物の
加工すべき部分に加工用電極を接近させ、被加工物を電
源陽極に接続するとともに加工用電極を電源陰極に接続
し、加工用電極と被加工物との間に加工液を介在させつ
つ加工用電極と被加工物との間に放電し、加工すべき部
分の金属を除去する方法である。なお、加工液として
は、一般に灯油等の油が使用される。
ことにより、超砥粒砥石や超砥粒焼結体の整形を行うこ
とが以前から提案されている。放電加工は、被加工物の
加工すべき部分に加工用電極を接近させ、被加工物を電
源陽極に接続するとともに加工用電極を電源陰極に接続
し、加工用電極と被加工物との間に加工液を介在させつ
つ加工用電極と被加工物との間に放電し、加工すべき部
分の金属を除去する方法である。なお、加工液として
は、一般に灯油等の油が使用される。
【０００４】この試みは、ダイヤモンドを使用した工具
に関しては成功している。すなわち非導電体であるダイ
ヤモンドは本来、放電加工されないのであるが、金属結
合材が除去される際の高温により油中で酸化して炭酸ガ
スに分解し、金属結合材とともに除去されるため、継続
的な放電加工が行えるのである。
に関しては成功している。すなわち非導電体であるダイ
ヤモンドは本来、放電加工されないのであるが、金属結
合材が除去される際の高温により油中で酸化して炭酸ガ
スに分解し、金属結合材とともに除去されるため、継続
的な放電加工が行えるのである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ＣＢＮ
を使用した工具については、ＣＢＮが高温に曝されても
油中で酸化されないため、金属結合材が除去されるにつ
れ突出するＣＢＮ粒子により加工用電極が削られて損耗
したり、ＣＢＮ粒子の残留により金属結合材の電解効率
が著しく低下したりし、従来の放電加工によるＣＢＮ工
具の加工は困難であった。
を使用した工具については、ＣＢＮが高温に曝されても
油中で酸化されないため、金属結合材が除去されるにつ
れ突出するＣＢＮ粒子により加工用電極が削られて損耗
したり、ＣＢＮ粒子の残留により金属結合材の電解効率
が著しく低下したりし、従来の放電加工によるＣＢＮ工
具の加工は困難であった。
【０００６】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、放電加工によってＣＢＮ工具の効率的な加工を行う
ことを課題としている。
で、放電加工によってＣＢＮ工具の効率的な加工を行う
ことを課題としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明に係るＣＢＮ工具
の放電加工方法は、ＣＢＮ工具の加工すべき部分に接近
させて加工用電極を配置し、前記ＣＢＮ工具を電源陽極
に接続するとともに前記加工用電極を電源陰極に接続
し、前記加工用電極と前記ＣＢＮ工具との間に水または
水を含有する非導電性溶液を介在させつつ、前記加工用
電極と前記ＣＢＮ工具との間に放電することにより、前
記加工すべき部分の金属結合材を除去するとともにその
部分のＣＢＮ粒子を水と反応させて除去することを特徴
とする。
の放電加工方法は、ＣＢＮ工具の加工すべき部分に接近
させて加工用電極を配置し、前記ＣＢＮ工具を電源陽極
に接続するとともに前記加工用電極を電源陰極に接続
し、前記加工用電極と前記ＣＢＮ工具との間に水または
水を含有する非導電性溶液を介在させつつ、前記加工用
電極と前記ＣＢＮ工具との間に放電することにより、前
記加工すべき部分の金属結合材を除去するとともにその
部分のＣＢＮ粒子を水と反応させて除去することを特徴
とする。
【０００８】本発明が適用可能なＣＢＮ工具としては、
研削工具用のＣＢＮ砥石や、切削工具用のＣＢＮ焼結体
等が挙げられる。要は、ＣＢＮ粒子が金属結合材で固定
され、全体として導電性を有する物であればよい。
研削工具用のＣＢＮ砥石や、切削工具用のＣＢＮ焼結体
等が挙げられる。要は、ＣＢＮ粒子が金属結合材で固定
され、全体として導電性を有する物であればよい。
【０００９】加工用電極の種類や形状は本発明では限定
されず、必要に応じて適宜変更してよい。加工の際の電
流条件も、ＣＢＮ工具中の金属結合材相を放電加工し得
る条件を選択すれば、その放電箇所に存在するＣＢＮ粒
子は水と反応して除去されるため、従来法と同程度でよ
い。例えば、電源能力に応じて任意の間隔で断続的に放
電を行ってもよいし、連続的に放電してもよい。
されず、必要に応じて適宜変更してよい。加工の際の電
流条件も、ＣＢＮ工具中の金属結合材相を放電加工し得
る条件を選択すれば、その放電箇所に存在するＣＢＮ粒
子は水と反応して除去されるため、従来法と同程度でよ
い。例えば、電源能力に応じて任意の間隔で断続的に放
電を行ってもよいし、連続的に放電してもよい。
【００１０】水または水を含有する非導電性溶液として
は、純水、市水またはこれらと有機溶剤の混濁液等が使
用可能である。液体の供給方法としては、放電加工すべ
き部位に液体をノズルから連続的に吹き付けたり、放電
加工すべき部位および加工用電極を液体中に浸漬したり
する方法のいずれも可能である。
は、純水、市水またはこれらと有機溶剤の混濁液等が使
用可能である。液体の供給方法としては、放電加工すべ
き部位に液体をノズルから連続的に吹き付けたり、放電
加工すべき部位および加工用電極を液体中に浸漬したり
する方法のいずれも可能である。
【００１１】このように水の存在下で放電加工を行うこ
とにより、加工部位に露出したＣＢＮ粒子が放電熱で加
熱されて水と反応し、Ｈ2ＢＯ2ガスおよび窒素化合物ガ
スに分解することが本発明者等の実験により判明してい
る。
とにより、加工部位に露出したＣＢＮ粒子が放電熱で加
熱されて水と反応し、Ｈ2ＢＯ2ガスおよび窒素化合物ガ
スに分解することが本発明者等の実験により判明してい
る。
【００１２】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明の効果を実証す
る。 （実施例）ＣＢＮ工具として、ＣＢＮメタルボンド砥石
（５ｍｍ幅×５ｍｍ厚×３０ｍｍ長）を使用し、市水中
で放電加工を行ない、試験片を長手方向中央で２分割す
るのに要する時間を測定した。前記砥石は、８０メッシ
ュのＣＢＮ砥粒を、Ｃｕ−Ｓｎ系合金結合材中に、集中
度１００で固定したものである。
る。 （実施例）ＣＢＮ工具として、ＣＢＮメタルボンド砥石
（５ｍｍ幅×５ｍｍ厚×３０ｍｍ長）を使用し、市水中
で放電加工を行ない、試験片を長手方向中央で２分割す
るのに要する時間を測定した。前記砥石は、８０メッシ
ュのＣＢＮ砥粒を、Ｃｕ−Ｓｎ系合金結合材中に、集中
度１００で固定したものである。
【００１３】放電加工装置としては、三菱電気株式会社
製「Ｍ３５Ｃ６」を使用した。放電加工用電極としては
１ｍｍ厚さの銅板を使用した。放電は、電圧１００Ｖで
２μｓｅｃ放電、２μｓｅｃ休止（充電期間）のパター
ンで行った。その結果、前記ＣＢＮメタルボンド砥石を
１２分間で切断することができた。
製「Ｍ３５Ｃ６」を使用した。放電加工用電極としては
１ｍｍ厚さの銅板を使用した。放電は、電圧１００Ｖで
２μｓｅｃ放電、２μｓｅｃ休止（充電期間）のパター
ンで行った。その結果、前記ＣＢＮメタルボンド砥石を
１２分間で切断することができた。
【００１４】（比較例１）実施例と同じＣＢＮメタルボ
ンド砥石を、加工液として灯油を使用した以外は前記と
同じ条件で放電加工を行ったところ、ＣＢＮ砥粒に電極
が接触して途中で加工不可能となった。
ンド砥石を、加工液として灯油を使用した以外は前記と
同じ条件で放電加工を行ったところ、ＣＢＮ砥粒に電極
が接触して途中で加工不可能となった。
【００１５】（比較例２）８０メッシュのダイヤモンド
砥粒を、実施例と同じ金属結合材中に集中度１００で固
定してなる実施例と同寸法のメタルボンド砥石を使用し
て、加工液を灯油に変えた以外は実施例と同一条件で放
電加工を行った。その結果、切断に要した時間は２０分
間であった。
砥粒を、実施例と同じ金属結合材中に集中度１００で固
定してなる実施例と同寸法のメタルボンド砥石を使用し
て、加工液を灯油に変えた以外は実施例と同一条件で放
電加工を行った。その結果、切断に要した時間は２０分
間であった。
【００１６】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るＣＢ
Ｎ工具の放電加工方法では、加工用電極とＣＢＮ工具と
の間に水または水を含有する非導電性溶液を介在させつ
つ加工用電極とＣＢＮ工具との間に放電するから、加工
すべき部分の金属結合材を除去するとともにその部分の
ＣＢＮ粒子を水と反応させて除去することができ、従来
は放電加工が行えなかったＣＢＮ工具の効率よい放電加
工が可能である。
Ｎ工具の放電加工方法では、加工用電極とＣＢＮ工具と
の間に水または水を含有する非導電性溶液を介在させつ
つ加工用電極とＣＢＮ工具との間に放電するから、加工
すべき部分の金属結合材を除去するとともにその部分の
ＣＢＮ粒子を水と反応させて除去することができ、従来
は放電加工が行えなかったＣＢＮ工具の効率よい放電加
工が可能である。
Claims (1)
- 【請求項１】ＣＢＮ粒子を金属結合材で固定してなるＣ
ＢＮ工具の加工すべき部分に接近させて加工用電極を配
置し、前記ＣＢＮ工具を電源陽極に接続するとともに前
記加工用電極を電源陰極に接続し、前記加工用電極と前
記ＣＢＮ工具との間に水または水を含有する非導電性溶
液を介在させつつ前記加工用電極と前記ＣＢＮ工具との
間に放電することにより、前記加工すべき部分の金属結
合材を除去するとともにその部分のＣＢＮ粒子を水と反
応させて除去することを特徴とするＣＢＮ工具の放電加
工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22373193A JPH0775918A (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | Ｃｂｎ工具の放電加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22373193A JPH0775918A (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | Ｃｂｎ工具の放電加工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0775918A true JPH0775918A (ja) | 1995-03-20 |
Family
ID=16802811
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22373193A Withdrawn JPH0775918A (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | Ｃｂｎ工具の放電加工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0775918A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7357321B2 (en) | 1999-12-03 | 2008-04-15 | Sega Corporation | Card stack reader, card thereof, card case, method for manufacturing card, game machine using the same, computer-readable storage medium on which game program is recorded |
-
1993
- 1993-09-08 JP JP22373193A patent/JPH0775918A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7357321B2 (en) | 1999-12-03 | 2008-04-15 | Sega Corporation | Card stack reader, card thereof, card case, method for manufacturing card, game machine using the same, computer-readable storage medium on which game program is recorded |
| US7556197B2 (en) | 1999-12-03 | 2009-07-07 | Sega Corporation | Card stack reader, card thereof, card case, method for manufacturing card, game machine using the same, computer-readable storage medium on which game program is recorded |
| US8382579B2 (en) | 1999-12-03 | 2013-02-26 | Sega Corporation | Card for use with a game apparatus |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4849599A (en) | Machining method employing cutting or grinding by conductive grindstone | |
| EP0179602B1 (en) | Method for applying material to a substrate | |
| Ohmori et al. | Ultra-precision grinding of structural ceramics by electrolytic in-process dressing (ELID) grinding | |
| US4448656A (en) | Electrolytic/electric discharge machining of a non-conductive workpiece | |
| US5045161A (en) | Method and apparatus for electrolytically assisting the mechanical shaping of a workpiece | |
| JPH0775918A (ja) | Ｃｂｎ工具の放電加工方法 | |
| JPS61146467A (ja) | 通電性砥石による切断研削加工法および切断研削加工装置 | |
| JP3136169B2 (ja) | 両面ラップ研削装置 | |
| CA1335437C (en) | Method and apparatus for electrolytically assisting the mechanical shaping of a workpiece | |
| US5269889A (en) | Electrolytic cleaning and refurbishing of grinding wheels | |
| RU2268119C1 (ru) | Способ автоматического управления режущей способностью абразивного круга на токопроводящей связке | |
| SU1355393A1 (ru) | Способ комбинированной правки абразивных кругов и устройство дл его осуществлени | |
| SU1020197A1 (ru) | Способ электроэрозионной обработки | |
| JPS62218021A (ja) | 電解研削加工方法 | |
| JP3274592B2 (ja) | 電解インプロセスドレッシング研削加工方法及び装置 | |
| JPS6440273A (en) | Turning center with electric discharge truing/dressing device | |
| JPH06134671A (ja) | 砥石ドレッシング方法及び装置 | |
| JPS61125773A (ja) | 研削加工に於ける切粉の除去装置 | |
| JP2000288944A (ja) | 電解インプロセスドレッシング加工用砥石 | |
| CN114406372A (zh) | 一种弱导电材料自放电辅助加工装置、加工方法及其应用 | |
| SU1342696A1 (ru) | Способ отделочной обработки заготовок с переменной твердостью материала | |
| JPH0349827A (ja) | プラズマ放電複合研削法 | |
| JPS61197124A (ja) | 電解放電加工装置および電解放電加工方法 | |
| JPH0317601B2 (ja) | ||
| JPS61288925A (ja) | セラミツクス部品の複合研削方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001128 |