JP3674560B2 - カードゲーム装置及びゲームシステム及びそのカード - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカードゲーム装置及びゲームシステム及びそのカードに係り、複数枚のカードの組み合わせに応じてゲームプログラムを実行するカードゲーム装置及びゲームシステム及びそのカードに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばゲームセンタ等の遊技施設においては、例えばポーカやブラックジャックやカード占いといったカードゲームが行えるカードゲーム装置が設置されている。
【0003】
この種のカードゲーム装置では、例えばCRTディスプレイに複数枚のカードを表示し、遊技者の操作に応じて表示されているカードを入れ換えたり、あるいは配ったカードを裏返してカードの図柄を表示して見せることによりゲームを楽しめるようになっている。
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のような従来のカードゲーム装置では、CRTディスプレイにカードの図柄を表示するため、実際にカードを配ってカードゲームを行うのに比べて臨場感が乏しく、カードを反転させるときの緊張感あるいは勝負に勝ったときの満足感が十分でない。
【0004】
また、従来のカードゲーム装置では、コンピュータ制御によってカードの図柄を自由に変更できるので、遊技者からみるとCRTディスプレイに表示されるカードの図柄がコンピュータによって簡単に変更することができるので、遊技者にとってゲームの信用性に欠ける。
【0005】
このような問題を解決するために、実際のカードを使用して遊技者がカードに触れることができ、コンピュータとカードゲームを行うことが考えられる。このような場合、使用されるカードを読み取りコンピュータに入力することが必要になる。
【0006】
通常のカードでは、複数のカードが積み重ねられたカード束を読み取る場合、カード束からカードを1枚ずつ取り出して読み取り部まで搬送する工程と、読み取り部での1枚1枚の読み取り工程と、読み取ったカードを積み重ねて蓄積するという工程が必要になり、カードの搬送系が必要となるため読み取り機構全体が大型化し、搬送によるカードの傷みや汚れを生じる。また、読み取り時間が長くなるという問題がある。
【0007】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、カード束のままで各カードのカード特定用コードの読み取りが可能でカードの傷みや汚れを生じるおそれがなく、読み取り時間が短いカードゲーム装置及びゲームシステム及びそのカードを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、複数枚のカードを束ねて保持するカード保持機構と、
前記束ねて保持された状態のカード束の側縁を撮影する撮像手段と、
該撮像手段から画像が供給される画像認識手段と、
ゲームプログラムを実行する手段と、
を備え、
前記複数枚のカードそれぞれの側縁には当該カード特定用コードが設けられており、
前記画像認識手段は、前記カードの厚さ情報に基づき前記画像から前記複数枚のカードのそれぞれに対応するコードパターンを切り出す手段と、当該コードパターンから前記複数のカードのそれぞれに対応する前記カード特定用コードを検出する手段と、を有し、
前記ゲームプログラムを実行する手段は、前記画像認識手段で検出された前記複数枚のカードのカード特定用コードを含むデータに基づき、当該複数枚のカードの組み合わせに応じてゲームプログラムを実行するように構成されてなる。
【0009】
このように、カード束のままで各カードのカード特定用コードの読み取りが可能であるためカードの傷みや汚れを生じるおそれがなく、読み取り時間が短くなり、複数枚のカードの組み合わせに応じてゲームプログラムを実行することができる。
【0048】
請求項に記載の発明は、前記カード保持機構に装着されるカード束収納カードケースをさらに有し、
該カードケースは、収納された前記カード束の前記コードが設けられた部分が接触しないように設けられる溝部と、前記カード束の前記コードが設けられた部分に対応する位置に設けられた窓のうち、少なくとも一方を有する。
【0049】
このように、溝部によってコード部分がケースに接触しないため、コード部分の損傷や汚れを防止でき、また、コード部分に対応する位置に窓を有するため、カードケースごとカード保持機構に装着して、カード束のコードを読み取ることができる。
【0050】
請求項に記載の発明は、前記カード保持機構に装着されるカード束収納カードケースをさらに有し、
該カードケースは、収納されたカード束をカードの束ね方向に押圧するばね部材を有する。
【0051】
このように、収納されたカード束をばね部材で押圧してカードの暴れを防止できる。
【0052】
請求項に記載の発明は、前記カード保持機構に装着されるカード束収納カードケースをさらに有し、
該カードケースは、前記収納されたカード束をカードの束ね方向に押圧するばね部材を設けたケース本体部と、前記ケース本体部に収納されたカード束の外部に出ている部分を収納して前記ケース本体部に一体化する蓋部とを有する。
【0053】
このように、ケース本体部に収納されたカード束の外部に出ている部分を蓋部に収納して前記ケース本体部に一体化するため、蓋部を外してケース本体部ごとカード保持機構に装着して、カード束のコードを読み取ることができる。
【0054】
請求項に記載の発明は、前記カード保持機構に装着されるカード束収納カードケースをさらに有し、
該カードケースは、前記カード束の前記側面を平らに揃えるストッパを有する。
【0055】
このように、カードケースはカードの側面を平らに揃えるストッパを有するため、カード束の側面の凹凸が無くなる。
【0056】
請求項に記載の発明は、前記束ねて保持された状態のカード束の側縁に光を照射する手段をさらに有する。
請求項に記載の発明は、前記束ねて保持された状態のカード束の側縁と前記撮像手段の間に当該カード束の側縁から前記撮像手段に向かう光に対し45度傾斜して配置したダイクロイック・ミラーと、該ダイクロイック・ミラーの面に対し45度の方向から光を照射する光源とを配置した。
このように、ダイクロイック・ミラーを用いることにより、光照射手段の照射する光の光軸と撮影部の光軸とを一致させることができ、カード束は4辺が多少不揃いで凹凸があっても凹凸により生じる影の影響を受けることなく、コードを精度良く読み取ることができる。
請求項に記載の発明は、前記カードの側縁に設けられた前記コードは可視光下において無色で、前記光照射手段から励起光が照射されたとき発光するインクで印刷されている。
このように、コードは可視光下で無色であるため、コードの見分けが難しくコードの偽造を防止することができる。
請求項10に記載の発明は、前記撮影部の前面に、前記励起光を遮断する第1フィルタと青色光を遮断する第2フィルタのうち少なくとも1つを設けた。
このように、励起光を遮断する第1フィルタを設けることにより、反射された励起光が撮影部に入射することを防止して、コードの輝度差が小さくなることを防止でき、青色光を遮断する第2フィルタを設けることにより、カードの材料である紙に蛍光物質が含まれる場合にこの蛍光物質が発光する青色光が撮影部に入射することを防止して、コードの輝度差が小さくなることを防止できる。
請求項11に記載の発明は、前記カードの側縁に設けられたコードは蓄光材料で記録されており、
前記光を照射する手段は、前記カード束の側面に閃光を照射する閃光照射手段を有しており、
前記撮像手段は、閃光を照射された前記蓄光材料で記録されたコードから放出される光を受光して前記画像を生成するように構成した。
このように、閃光を照射して前記蓄光材料で書き込まれたコードから放出される光を受光して前記画像を生成することにより、光源の消費電力を低減することができ、紫外線カットフィルタ等のフィルタが必要なくなり部品点数が減りコストを下げることができる。
請求項12に記載の発明は、前記撮像手段は、前記カード束の側面に閃光を照射した後、時間差を付けて複数回の撮影を行い、複数の画像を生成するよう構成し、
請求項13に記載の発明では、前記複数回の撮影により得られた前記複数の画像を相互に比較し画像間の一致状態を判定する画像比較手段を有する。
このように、時間差を付けて複数回の撮像を行った複数の画像を比較することにより、蓄光材料の蓄光時間に基づきコードの偽物判定を行うことができる。
【発明の実施の形態】
図1は本発明のカード束読み取り装置で読み取られるカード束の一実施例の斜視図を示す。カード束10を形成する各カード12の短辺側の側縁部13,14には、カード特定用の読み取りコード20が印刷等で書き込まれて設けられている。なお、カード12の短辺側に代えて、長辺側の側縁部に読み取りコード20を設けても良い。
【0057】
図2(A),(B)は、読み取りコード20の第1実施例のフォーマットを示す。読み取りコード20は、ハッチングで示すガイドビットG1〜G6と、ガイドビットに隣接するデータビットD1〜D10と、ガイドビットG3,G4の間のパリティビットP1とからなる。カード12の短辺の両端それぞれからのガイドビットG1〜G6が設けられた位置までの距離は固定とされている。データビットD1〜D10それぞれはインクを印刷された部分が値1で、印刷されてない部分が値0である。
【0058】
各カード12の読み取りコード20のデータビットD1〜D10の値は、例えば「スペードのA」,「ハートの1」等の各カード12の表絵柄に対応している。なお、カード束10には読み取りコードのデータビットD1〜D10の値が同一のカードが複数枚存在することもある。
【0059】
このため、図2(A)はデータビットD1〜D10が全て値0を表し、図2(B)はデータビットD2,D4,D5,D8が値1、データビットD1,D3,D6,D7,D9,D10が値0を表している。上記のガイドビットと値1のデータビットまたはパリティビットとを印刷するインクは、紫外光を照射したとき青より長い波長で発光し、可視光の下では無色でほとんど目立たない蛍光材料を使用する。従って、読み取り時には、読み取りコード20の輝度を上げて読み取り易くできる。これと共に、遊技者には読み取りコード20を見分けることが難しく、カードの認識方法の把握が難しく、読み取りコード20の偽造を防止することができる。また、読み取りコードはガイドビットを含むため、カード毎に読み取りコードの位置決めを行うことができる。
【0060】
複数のカードが積み重ねられたカード束10は、図3(A)に示すカード束読み取り装置30の挿入口32に挿入されて、カード束10の少なくとも幅方向の両側10A,10Bを挿入口32で規制されて揃えられ、図3(B)に示すように装着され、この状態でカード束10を崩すことなく、各カード12の読み取りコード20が読み取られる。
【0061】
図4は本発明のカード束読み取り装置の第1実施例の断面構成図を示す。同図中、カード束読み取り装置30の挿入口32にカード束10が挿入され装着されている。カード束読み取り装置30の筐体34内には、紫外光ランプ36が設けられている。紫外光ランプ36はカード束10の装着により点灯され、装着されたカード束10の各カードの読み取りコード20が設けられた短辺側に向けて紫外光を照射する。これによって、各カード12の読み取りコード20のガイドビットと値1のデータビットまたはパリティビットが発光する。
【0062】
装着されたカード束10のカード12の短辺側の縁部に対向してイメージセンサ38が配設されている。イメージセンサ38の前面には光学フィルタ37が配置されている。光学フィルタ37は紫外光を遮断する第1フィルタと、青色光を遮断する第2フィルタとを積層した構成である。この光学フィルタ37で紫外光及び青色光を除去された光がイメージセンサ38に入射され、イメージセンサ38で撮像されたカード束読み取りコードパターン画像は画像認識装置40に供給される。
【0063】
上記光学フィルタ37の第1フィルタは、イメージセンサ38が紫外光に対し感度を有するために、反射された紫外光がイメージセンサ38に入射して読み取りコード20の輝度差が小さくなることを防止している。また、第2フィルタは、カード12の材料である紙に、紙を白く見せるための蛍光物質が含まれる場合、この蛍光物質に紫外光が照射されると青白く発光して、読み取りコード20の輝度差が小さくなることを防止している。なお、読み取りコード20の蛍光材料は青色より長い波長で発光するため、光学フィルタ37を透過してイメージセンサ38に入射する。
【0064】
このカード束読み取りコードパターン画像は、例えばX方向が各カード12の短辺方向に一致し、Y方向がカード束10のカードが重ねられた方向に一致するものとする。
【0065】
図5は画像認識装置40が実行する認識処理の一実施例のフローチャートを示す。
【0066】
同図中、ステップS10では各カード12の厚さが既知であるので、入力されたカード束読み取りコードパターン画像からY方向の順番でカード毎の読み取りコードパターンを切り出す。次にステップS12で、この読み取りコードパターンをガイドビットG1〜G6に対応するテンプレートと比較して正確な位置決めを行い、ステップS14でガイドビットG1〜G6に隣接するデータビットD1〜D10及びパリティビットP1それぞれが値1か0かを認識する。
【0067】
次にステップS16で読み取ったデータビットD1〜D10及びパリティビットP1による誤り検出を行い、ステップS18で読み取り結果を誤り検出と共に内蔵のメモリに記憶する。なお、誤りが検出された場合は再読み取りを行うようにしても良い。この後、ステップS20でカード束の全てのカードについての読み取りが済んだか否かを判別し、済んでいなければステップS10に進んで上記の処理を繰り返し、カード束の全てのカードについての読み取りが済んだのちこの処理を終了する。
【0068】
図6は本発明のカード束読み取り装置で読み取られるカード束の他の実施例の斜視図を示す。カード束10を形成する各カード12の長辺側の側縁部15には読み取りコード50が設けられている。読み取りコード50は、データビットD1〜D5から構成されている。カード12の長辺の両端それぞれからのデータビットD1〜D5それぞれが設けられた位置までの距離は固定とされている。各データビットは互いに所定長だけ離間しているが、これに限るものではない。
【0069】
データビットD1〜D5それぞれは、値0のビットは紫外光を照射したとき赤色で発光し可視光の下では無色でほとんど目立たない材料のインクで印刷し、値1のビットは紫外光を照射したとき緑色で発光し可視光の下では無色でほとんど目立たない材料のインクで印刷する。図6においては、値0のビットを縦縞で示し、値1のビットをハッチングで示している。このため、遊技者には読み取りコード50を見分けることが難しく、カードの認識方法の把握が難しい。
【0070】
ところで、読み取りコード50は、各カード12の側縁部15の裏面側の一部に設けられているため、図6に示すように読み取りコード50がカード12毎に分離されるので、カード12毎の読み取りコード50の認識を簡単に行うことができる。
【0071】
ここで、カード12の厚さが薄い場合には、図7に示すようにカード12の裏面の側縁近傍に、例えばデータビットD1〜D5からなる読み取りコード50を印刷した後、この読み取りコード50の各データビットD1〜D5を通る一点鎖線55に沿ってカード12の側縁部を切断して、カード12の切断面(つまり側縁部15)に読み取りコード50の各データビットD1〜D5が覗出するようにしてカード12を作成する。これによって、図6に示すように側縁部15の一部に読み取りコード50が設けられたカード12を製造することができる。
【0072】
なお、読み取りコード20は、蛍光材料に限らず、通常のインクで印刷しても良い。また、紫外光を照射したとき赤外光または可視光を放射し可視光の下では無色でほとんど目立たない材料のインクを使用して印刷しても良い。このような構成とすることにより、カード束10に紫外光を照射しても読み取りコード20を視認することができず、読み取り方法を見分けることが難しく、読み取りコード20やカード12の偽造を防止できる。
【0073】
図8は、本発明のカード束読み取り装置の第2実施例の断面構成図を示す。同図中、カード束10は4辺を揃えて積み重ねられている。カード束10を形成する各カード12の読み取りコードが設けられた側縁部14のなす面に正対して、イメージセンサ60が配設されている。このカード束10とイメージセンサ60との間には、イメージセンサ60の光軸に対して45度傾斜した状態でダイクロイック・ミラー62が配設されている。更に、イメージセンサ60の光軸に対して90度(ダイクロイック・ミラー62に対して45度)の方向に上記光軸から離間して紫外光ランプ64が配設されている。紫外光ランプ64は、紫外光(励起光)がダイクロイック・ミラー62方向とは異なる方向に照射されないようにする反射板66で囲まれている。
【0074】
この実施例では、各カード12の読み取りコードは、紫外光を照射したとき赤外光または可視光の発光光を放射するインクで印刷されている。また、ダイクロイック・ミラー62は紫外光を反射し、赤外光や可視光を透過する特性を有している。
【0075】
紫外光ランプ64が放射する紫外光はダイクロイック・ミラー62で反射され、カード束10の側縁部14に対し垂直に照射される。これによって、各カードの読み取りコードは赤外光または可視光を放射する。この読み取りコードの赤外光または可視光はダイクロイック・ミラー62を透過してイメージセンサ60に入射して撮像される。
【0076】
このように、ダイクロイック・ミラー62を用いることにより、紫外光をカード束10の側縁部14に垂直に照射することができ、読み取りコードの赤外光または可視光を正面から撮像することができ、カード束10は4辺が多少不揃いで凹凸があっても凹凸により生じる影の影響を受けることなく、読み取りコードを精度良く読み取ることができる。また、イメージセンサ60では不要な紫外光その他の光はダイクロイック・ミラー62で反射されイメージセンサ60に入射されないため、読み取りコードの輝度差が小さくなることを防止できる。
【0077】
なお、イメージセンサ60の代わりに、ラインセンサを使ってスキャンすることも可能である。更に、紫外光を透過し、赤外光または可視光を反射する特性のダイクロイック・ミラーを用いれば、イメージセンサ60と紫外光ランプ64の配設位置を入れ替えることができる。
【0078】
図9は、本発明のカード束読み取り装置の第3実施例の断面構成図を示す。同図中、カード束10は2辺を揃え、残る2辺を斜めにずらし積み重ねられている。カード束10を構成する各カード12は、図10の平面図に示すように、上面の側縁部14に接する位置には、読み取りコード20が印刷されている。この読み取りコード20は、図7に示したものと同様にカード12の上面の側縁近傍に読み取りコード20を印刷した後、側縁部を切断して作成したものである。
【0079】
カード束10を形成する各カード12の読み取りコード20が設けられた側縁部14のなす傾斜面に正対して、イメージセンサ60が配設されている。図示しない紫外光ランプが放射する紫外光をカード束10の上方から照射し、各カード12の読み取りコード20が放射する赤外光または可視光をイメージセンサ60で撮像する。これによって、カード上面の側縁部に接する位置に印刷されている読み取りコードを読み取ることができる。
【0080】
ところで、カード束10の2辺を揃え、残る2辺を斜めにずらし積み重ねるためには保持機構を用いる。図11(A),(B)はカード保持機構の第1実施例の正面断面図、右側面図それぞれを示す。保持機構は、基部69と、側面部70,71とより構成されており、基部69に対し傾斜した側面部70,71に、図11(A)中、左方からカード束10を当接させ、カード束10の2辺を斜めにずらし積み重ねる。図11(B)に示す側面部70,71の間からカード束10を形成する各カード12の読み取りコード20が覗出しており、これをイメージセンサ60で撮像する。
【0081】
これによって、カード12の厚さが薄く上面の側縁近傍に読み取りコード20が印刷されている場合に、このカード束10の読み取りコード20を効率よく読み取ることができる。
【0082】
図12は、本発明のカード束読み取り装置の一実施例のブロック構成図を示す。同図中、装置の電源は端子74からコントロール回路75及びスイッチ76,77に供給される。スイッチ76は充電回路78に接続され、充電回路78には2次電池(またはコンデンサ)79及びスイッチ80が接続されている。スイッチ77にはイメージセンサ82及び電流制限回路83が接続されており、電流制限回路83には紫外光ランプ64等のランプ84が接続されている。また、スイッチ80にはランプ84が接続されている。
ここで、ゲーム装置やパーソナルコンピュータ等の上位装置からカード束読み取り装置にはUSBインタフェース等を介して最大5V/800mA程度の電源が供給される。しかるに、ランプ84の消費電流が600mA,イメージセンサ82の消費電流が500mAであると、カード束読み取り装置全体で消費電流が1.1Aとなり、動作不能となる。
【0083】
これを解決するため、読み取りを行わないとき、コントロール回路75はスイッチ76をオン、スイッチ77,80をオフとする。これにより、充電回路78に電源が供給され、充電回路78は2次電池79の充電を行う。
【0084】
次に、上位装置から読み取り指示のコマンドが供給されると、コントロール回路75はスイッチ76をオフ、スイッチ77,80をオンとする。これにより、端子74よりの電源のうち500mAがイメージセンサ82に供給され、残りの500mAが電流制限回路83を通してランプ84に供給される。更に、2次電池79から300mAがランプ84に供給され、カード束読み取り装置が動作可能となり、カード束10の読み取りコード20が読み取りが行われる。
【0085】
図13(A),(B),(C)は、本発明のカード束読み取り装置に適用されるカード保持機構の第2実施例の正面断面図、左側面図、平面図を示す。同図中、カード保持機構は基部90と、側面部91,92と、前板部93と、天板部94と、押圧部材95とより構成されている。
【0086】
側面部91,92は、カード12の短辺より僅かに大きい幅で離間対向して基部90に立設されており、カード束10の2辺を揃える機能を持つ。前板部93は、切り欠き部93Aを有するコ字状であり、基部90に立設されると共に、両側部分を側面部91,92に接合されている。切り欠き部93Aの横幅はカード12の短辺より小さくされており、図13(A)の右側から挿入されるカード束10は前板部93に当接して揃えられ、かつ、前板部93の切り欠き部93Aからカード束10の読み取りコード20が覗出して、これをイメージセンサ60で撮像する。
【0087】
天板部94は側面部91,92間に掛け渡されて固定されている。図13(C)に示す側面部91,92と前板部93と天板部94に囲まれた部分にほぼ隙間の無い状態で押圧部材95が挿入され、同図(A),(B)の矢印方向に摺動可能とされている。押圧部材95はカード束10の挿入後に、上方から挿入されカード束10の読み取りコード20が設けられた部分を押圧する。なお、この状態で同図(A)において、基部90及び押圧部材95の左端はカード束10の左端よりも右方向にずれるように設定され、基部90及び押圧部材95によって生じる影が読み取りコード20の読み取りに影響を与えないようにしている。
【0088】
これによって、温度や湿度、更に保存状態によって各カード12に反りが生じていても、押圧部材95の押圧によってカード12の反りが矯正され、カード束10の各カード12の読み取りコード20の読み取りを誤るおそれがなくなり、読み取り精度が向上する。
【0089】
また、イメージセンサ60から見たとき押圧部材95が外来光を遮断しているため、カード束10のカード枚数が少ない場合であっても、外来光が読み取りコード20の読み取りに影響を与えることはない。
【0090】
図14(A),(B)は、本発明のカードを収納するカードケースの第1実施例の正面断面図、左側面断面図を示す。同図中、カードケースは、ケース本体部100と、蓋部102とから構成されている。ケース本体部100にはカード束10が収納される。ケース本体部100の内部にはカード束10をカード12の積み重ね方向に押圧するばね部材101が設けられている。また、ケース本体部100の内部底面には、各カード12の側縁部13に設けられた読み取りコード20が接触しないように溝100Aが設けられている。蓋部102の内部底面にも、同様に、各カード12の側縁部14に設けられた読み取りコード20が当接しないように溝102Aが設けられている。なお、溝100A,102Aの端部は、緩やかな曲線とされており、カード束10が当接したとき損傷しないようにしている。
【0091】
このように、カードケース内に収納されたカード束10は、ばね部材101で押さえられているため、持ち運ぶときにカード束10がカードケースの内壁にぶつかって損傷することが防止される。また、各カードの側縁部13,14に設けられた読み取りコード20は溝100A,102Aがあるために、読み取りコード20がカードケースの内壁にぶつかることがなく、読み取りコード20の損傷や汚れを防止できる。
【0092】
図15は、本発明のカードを収納するカードケースの第2実施例の斜視図を示す。同図中、カードケースは、ケース本体部100と、蓋部102とから構成されており、これらの内部構造は図14に示したものと同一である。図14と異なる部分は、ケース本体部100に読み取り窓104を設けた点である。ケース本体部100の底面100Bから側面100Cにかけて読み取り窓104が設けられ、このため、溝100Aはなくなっている。
【0093】
カードケース内に収納されたカード束10の各カードの側縁部13に設けられた読み取りコード20は読み取り窓104から外部に覗出している。このカードケースは、図13に示すカード保持機構に直接装着して読み取りコード20を読み取ることができる。
【0094】
この場合、カード束10を収納したカードケースは、読み取り窓104が前板部93側となるようカード保持機構に挿入され、各カードの読み取りコード20が前板部93の切り欠き部93Aを通してイメージセンサ60に対向する。そして、側面100C側の読み取り窓104から押圧部材95が挿入され、カード束10の読み取りコード20が設けられた部分を押圧する。そして、前板部93の切り欠き部93Aから覗出するカード束10の読み取りコード20をイメージセンサ60で撮像する。
【0095】
図16(A),(B),(C)は、本発明のカードを収納するカードケースの第3実施例の正面断面図、そのケース本体部110の正面断面図、平面図を示す。同図中、カードケースは、ケース本体部110と、蓋部112とから構成されている。ケース本体部100の内部にはカード束10を押さえるばね部材114が設けられており、また、カード束10を支持する支持部材115が設けられている。カード束10は支持部材115に支持されてケース本体部110内に収納され、ばね部材101で押さえられる。
【0096】
ケース本体部110に収納されたカード束10の外部に出ている部分は支持部材115を含め、蓋部112に収納される。なお、蓋部112の先端はケース本体部110の先端に設けられた段部110Aに嵌合してケース本体部110と一体化する。この実施例では、蓋部112を取り外した状態で図13に示すカード保持機構に装着して読み取りコード20を読み取ることができる。
【0097】
この場合、カード束10を収納したケース本体部110は、支持部材115の先端が前板部93側となるようカード保持機構に挿入され、各カードの読み取りコード20が前板部93の切り欠き部93Aを通してイメージセンサ60に対向覗、カード束10の読み取りコード20が設けられた部分を押圧する。そして、前板部93の切り欠き部93Aから覗出するカード束10の読み取りコード20をイメージセンサ60で撮像する。
【0098】
図17(A),(B),(C)は、本発明のカード製造方法の第2実施例を説明するための平面図、断面図、拡大断面図である。
【0099】
まず、図17(A)に示すカード12の表面に、シルクスクリーン印刷やオフセット印刷などにより、破線で示す切断線120を跨ぐように帯状に読み取りコード20を印刷する。この読み取りコード印刷の際に、カード12にインクを深く浸透させることにより、同図(B)に示す切断線120で側縁部を切断した後のカード12の端面における読み取りコード20の見える面積を大きくする。また、読み取りコードの印刷に蛍光インクを使うことで、小さな面積でも発光により読み取りコードの読み取りを可能とすることができる。
【0100】
更に、同図(C)に示すように、読み取りコード20を印刷した上に通常の印刷面121を形成する。この印刷面121により読み取りコード20を隠蔽することができ、読み取りコード20の偽造を防止することがで得きる。読み取りコード20を印刷するインクとして赤外光または可視光を発光する蛍光インクを使い、通常のカード絵柄の印刷に赤外光または可視光に対して透明なインク(赤外光または可視光を吸収しない通常のカラーインク)を使うことで、通常のカード絵柄の印刷が読み取りコード印刷に混ざったとしても読み取りコード20の読み取りを阻害することがない。
【0101】
なお、切断線120で側縁部を切断するときに刃を印刷面側からカード12に押圧して切断することにより、カードの切断面の縁が下方に曲がり、読み取りコード20を側面から見たときの面積を増加させることができる。
【0102】
図18(A),(B),(C)は、本発明のカード製造方法の第3実施例を説明するための印刷前の平面図、印刷後の平面図、側面図である。同図(A)に示すように、表面に通常のカード絵柄の印刷したカード12の側面に、凸版130を用いて読み取りコード20を印刷する。これにより、同図(B)の平面及び側面図に示すように、カード12の側縁部に読み取りコード20が印刷される。
【0103】
このような印刷では、同図(C)に示すように、多数のカード12の4辺を揃えて積み重ねたカード束10を作り、カード束10の側面に同一コードデータの読み取りコード20を同時に印刷することにより、生産効率を向上させることができる。
【0104】
なお、上記の側面印刷では、カード12にインクを深く浸透させた方が、読み取りコード20の耐摩耗性が向上する。更に、読み取りコード20を印刷後、カード12の側縁部に透明なニス等を印刷することにより読み取りコード20を保護し、耐摩耗性や耐水性等を向上させることができる。
【0105】
図19(A),(B)は、本発明のカード製造方法の第4実施例を説明するための側面図、側断面図である。同図(A)に示すように、表面に通常のカード絵柄の印刷したカード12の側面に、インクジェットプリンタ140で読み取りコード20を印刷する。
【0106】
インクジェットプリンタ140を使用する第1のメリットは、通常の印刷インクより粘性の低いインクを使用できることである。これにより、同図(B)の側断面図に示すように、カード12に対して深く浸透が得られ、カード12に浸透する顔料の総量を多くすることができ、表面の傷や磨耗に対して顔料を保護できる。
【0107】
第2のメリットは、インクが直接カード側面に印刷され、物理的には非接触であるので、カード12を切断した時にカード12の切断面に多少の凹凸があっても安定した印刷が可能である。
【0108】
第3のメリットは、通常の印刷では異なる種類のカード12毎に、異なるコードデータの読み取りコード20を印刷する必要があるが、インクジェットプリンタ140は印刷するコードデータをコンピュータで管理して変更が可能であり、多数種類のカード12の製造管理を容易に行うことができる。
【0109】
図20に示すように、カード12の表面に印刷された図柄や記号をイメージセンサ142で撮像し、撮像した画像をコンピュータ144で認識させる。コンピュータ144では認識したカード12の図柄や記号に応じてコードデータを生成し、このコードデータを印刷するようインクジェットプリンタ140に印刷コマンドを供給する。インクジェットプリンタ140はカード12の側面に読み取りコード20を印刷する。これにより、カード12の図柄や記号に応じたコードデータの正確な自動印刷が可能となる。
【0110】
また、インクジェットの解像度(約0.1mm以下)を生かし、カード12の側面の厚み(例えば0.3mm)の中央部にデータコードを印刷する。これにより、図21(A)に示すカード束10の読み取りコード20を読み取る際に、重なっている各カード12の縦方向に分離するため、各カード12の読み取りコード20を読み誤るおそれがなくなる。
【0111】
また、図21(B)に示す1枚のカードの側縁部において、痛みやすい部分は図中に波線で示した上下の端部であるが、この部分には読み取りコード20が印刷されてないので、読み取りコード20自体の損傷を受けにくく、安定した読み取りができる。
【0112】
カード12に使用する紙は、図21(C)の平面図に示すように、紙の繊維の延在方向を破線で示す方向とする。この場合、インクの浸透度はY方向に小さく、X方向に大きくなる。つまり、紙に深く浸透するようになる。これにより、読み取りコード20の印刷の精度を高めかつ磨耗等に対する耐久性を上げる。
【0113】
また、読み取りコード20のコードデータの隙間などに透明なインクを印刷することや、ニスなどを端面全体に印刷することで、カード側面の紙の繊維に保護膜を形成する。この印刷には、カラーのインクジェットプリンタの用に複数のインクを同時に印刷できる機構を使い、読み取りコード20のコードデータと同時に印刷する。
【0114】
また、図21(D)の側面図に示すように、カード12の表面及び裏面の絵柄を印刷する時、表面及び裏面の読み取りコード20が印刷される周縁部分に、読み取りコード20の蛍光インクが発光する光を遮断・吸収する黒色(カーボン)150,151を印刷して、カード12の側縁部14の厚さ方向の中央部に読み取りコード20を印刷する。黒色150,151が重ねられたカード12を分離する境界層となり、読み取りコード20を読み取る際のカード間の分離が向上する。このとき、カード側縁部14の発光輝度はカード中央が最も明るく、カード12の表面及び裏面に近付くほど発光輝度が暗くなるように蛍光インクを印刷する。
【0115】
次に、本発明のカード製造方法の第5実施例を説明する。蛍光顔料を漉き込んだ紙を使い、光を遮断するインク(顔料がカーボン)を印刷することにより読み取りコード20を印刷する。印刷方法としては、顔料を荷電して電磁力により飛ばして紙に印刷する。その後、定着液を散布し固定する。または、カード12の読み取りコード20を印刷する部分をコード部分に対応して穴の開いたマスクで覆い、エアブラシによりインクを吹き付ける。
【0116】
この他にも、通常の紙を使用し、読み取りコード20を印刷する部分以外を透明な樹脂でマスクして、全体に蛍光インクを塗布したのちマスク部分の蛍光インクを除去しても良い。
【0117】
図22(A),(B)は、本発明のカード製造方法の第6実施例を説明するための斜視図、側面図である。同図(A)に示すように、シルクスクリーン印刷などで紙片155の側縁部にインクができる限り厚くなるように読み取りコード20を印刷をする。その後、紙片155を台紙156に貼り付け、更に、台紙156の上面、下面に被覆紙157,158を張り合わせ、読み取りコード20部分の上面、下面が隠れるようにする。
【0118】
上記のような方法をとれば、同図(B)に示す側面の読み取りコード20部分の面積が広くとれ、イメージセンサでの認識がしやすくなる。この時、読み取りコード20の印刷には、前述のように、紫外光で発光するインクを使用する。読み取りコード20を設けた紙片155を被覆紙157,158の間に挟み込むことによって読み取りコード20印刷の耐久性をあげることができ、読み取りコード20の厚みをを厚くして印刷しても、挟み込むことで隠蔽性が高くなり、読み取りコード20の印刷を厚くできるので、側面から見える面積が広く取ることができる。
【0119】
なお、図23の斜視図に示すように、シルクスクリーン印刷などで台紙156の側縁部にインクができる限り厚くなるように読み取りコード20を印刷し、その後、台紙156の上面に被覆紙157を張り合わせ、読み取りコード20部分の上面が隠れるようにしても良い。
【0120】
ところで、読み取りコード20を印刷するインクとしては、蛍光インクの他に、蓄光材料を含む蓄光インクを用いても良い。蓄光材料とは、一定時間光を照射すると、光を蓄積して、その後、一定時間蓄積している光を放出して発光する物質である。
【0121】
図24は、蓄光インクで印刷された読み取りコード20を読み取る際の、カード束読み取り装置が実行する認識処理の一実施例のフローチャートを示す。
【0122】
同図中、ステップS30で紫外光ランプ64等の光源をオフし、イメージセンサ60等のイメージセンサをオフとする。次に、ステップS32でカード束10がセットされたか否かを判別する。セットされるとステップS34に進み、光源をオンとしてカード束10に一定時間光を照射する。その後、ステップS36に進み、光源をオフし、イメージセンサをオンして撮像を行う。その後、ステップS38でカード束10の各カードの読み取りコード20の認識を行う。この認識については図5に示す処理と同様である。この後、ステップS40でイメージセンサをオフして処理を終了する。
【0123】
この実施例では、光源をオンする期間とイメージセンサをオンする期間とが重ならないため、光源の消費電流が600mAで、イメージセンサの消費電流が500mAである場合、装置の電源としては消費電流が600mAであればよい。
【0124】
次に、カード束読み取り装置を適用したシステムについて、説明する。図25は、カード束読み取り装置を適用したネットワークシステムの一実施例のブロック図を示す。同図中、カード束読み取り装置160は、装着されるカード束10の各カードの読み取りコードを読み取り、ゲーム装置170のインタフェースに供給する。ゲーム装置170はCPU171,プログラムメモリ(ROM)172,データメモリ(RAMやフラッシュROM)173,インタフェース174,ディスプレイ回路部175,サウンド回路部176,通信インタフェース177より構成されている。
【0125】
インタフェース174には、カード束読み取り装置160の他にジョイスッティックやその他スイッチ等の入力装置178が接続され、ディスプレイ回路部175の出力する映像信号はモニタ179に表示され、サウンド回路部176の出力する音声信号はスピーカ180で発音される。また、ゲーム装置170の通信インタフェース177はネットワーク185を介してサーバ190と接続される。サーバ190には、ネットワーク185を介して他のゲーム装置195も接続される。
【0126】
ゲーム装置170は、カード束読み取り装置160を使用してカード束10の読み取りコード20を読み込む。ゲーム装置170は、プログラムメモリ172のゲームプログラムに記憶されているカードの読み取りコード20と照合して、そのカードに合わせた画像や機能や音声などをモニタ179やスピーカ180に表示などを行う。そして、個人のゲーム装置170がネットワーク185で結ばれた他のゲーム装置195と読み込んだカードの情報をやり取りすることにより、対戦を行うことができる。これによって、従来、プレイヤーが同じ場所にいないと遊べなかったトレーディング・カードであるが、カード束読み取り装置160で読み取った読み取りコード20をゲーム装置170に入力してネットワーク185を使用することによりプレイヤーが離れた場所にいても遊ぶことができる。
【0127】
ゲーム装置170がネットワーク185でサーバ190に接続されていると、新しいカード12が発売されると同時に、サーバ190にそのカードの画像や機能や音声などの読み取りコード20を格納して、ゲーム装置170は必要なときにいつでもカード12の読み取りコード20をダウンロードすることによりゲーム装置170のプログラムメモリ172に追加することができる。
【0128】
また、サーバ190によりゲームの対戦結果などの記録を収集して、ネットワーク185で対戦相手を探す時に、この記録をサーバ190のプログラムが分析することにより自動的に最も良い対戦相手を選択する。これにより、ゲームプレーヤーは最もエキサイティングな対戦相手を簡単に得ることができる同じゲームのカード12であっても、販売する国が違えば印刷する言葉が違ってくるが、違う言語のカードを使っても読み取りコード20が同一であれば、ゲームプログラムに設定している言語により表示・ゲーム進行を行うことができる。また、違う言語の人たちがインターネットなどを通じて対戦を行う時に、それぞれのプレーヤーの言語に合わせた表示を行うことにより、言葉の違いを意識せずに対戦ゲームを遊ぶことができる。
【0129】
また、読み取りコード20のピッチを変えることにより、カードの種類・ゲームの種類を定義することができ、印刷精度の向上に合わせて読み取りコード20密度を上げ、より多くの情報を記録することができる。例えば高価かつ少量生産のプレミアムカードの読み取りコード20の符号化を行うとき、図26(A)に示すプレミアムカードの読み取りコード20のデータピッチを、図26(B)に示す通常のカード12のデータピッチと異ならすことにより。通常のカードを改造してプレミアムカードに変造することを防止できる。
また、各カード12の短辺側の側縁部13,14に同じ読み取りコード20を印刷することで、カード12の向きによらず認識できるようにする。逆に、側縁部13,14に異なる読み取りコード20を印刷することで、1枚のカードに2種類の機能を持たせることができる。
【0130】
更に、カード12の表裏それぞれで異なるコードとして認識される読み取りコード20の符号化を行う。この場合、カード12の上下の側縁部13,14及び表裏の組み合わせで、1 枚のカード12で4種類の機能を持たせることができる。そして、ゲーム装置170読み取りコード20の解析をプログラムで行うことにより、ゲーム毎に柔軟にアルゴリズムを変更することができる。このようにして、ゲームに多様性を与えることができる。
【0131】
ゲームとしては、カード束読み取り装置160で読み取ったカード束10の各カード12の読み取りコード20の内容に合わせたキャラクタを画面上に表示する。また、カード束10の各カード12の読み取り順序をゲーム装置170のCPU171上でシャッフルし、ゲームにランダム性を与えることができる。
【0132】
カード12の上下の側縁部13,14及び表裏を変化させてカード束読み取り装置160で読み取ることにより、カード12の意味・機能を変化させる。たとえば、図27(A)に示すようにロボットのカード絵柄を持つカード12Aの側縁部13の読み取りコード20をカード束読み取り装置160で読み取った場合、図27(B)に示すロボットのキャラクタがゲーム装置170のモニタ179に表示されるが、図27(C)に示すようにロボットのカード絵柄を持つカード12Aの側縁部14の読み取りコード20をカード束読み取り装置160で読み取った場合、図27(D)に示す少女のキャラクタがゲーム装置170のモニタ179に表示される。この他にも、例えば魔法のカードを上下逆さまにカードを入れると逆の魔法の機能を持つようにしても良い。
【0133】
また、複数のカードの組み合わせや順番によりカードの意味や機能を変化させる。例えば1枚では図28(A)に示すようにロボットのカード絵柄持ち、それがモニタ179に表示されるカード12Aと、1枚では図28(B)に示すように少女のカード絵柄持ち、それがモニタ179に表示されるカード12Bとがある。図28(C)に示すようにカード12A,12Bを組み合わせてカード束読み取り装置160で読み取った場合、モニタ179にはロボットや少女とは異なる画像が表示される。更に、図29に示すように、野球選手の名前の対応するカード12C〜12Kのカード束をカード束読み取り装置160で読み取った場合、モニタ179には野球チームに対応する表示が行われる。また、例えば、剣士のカードに剣のカードや鎧のカードを組み合わせることにより、剣士のキャラクタのゲームにおける機能アップを図ることが考えられる。
【0134】
ここで、読み取りコード20に広告有無ビット(広告有無情報)を設けておき、広告有無ビットが値1のカード12をカード束読み取り装置160で読み取った場合、ゲーム装置170のモニタ画面に広告が表示されるようにする。広告の表示の方法は、ゲームの背景の看板に表示したり、ゲームのキャラクタのユニホームのマークなどに表示する。
【0135】
図30は、ゲーム装置170のCPU171が実行する広告表示処理のフローチャートを示す。同図中、ステップS50でCPU171はカード束読み取り装置160で読み取った読み取りコードを読み込む。ステップS52で読み取りコードの広告有無ビットが値1であるか否かを判別し、値1の場合にはステップS54で広告を入れたキャラクタ画像を作成し、ステップS56で上記キャラクタが広告に合わせた動作や技またはアクションのプログラムを選択する。更に、ステップS58で広告に合わせた音楽や音声のプログラムを選択して、この処理を終了する。
【0136】
一方、ステップS52で読み取りコードの広告有無ビットが値1でない場合には、ステップS60で通常の広告の入らないキャラクタ画像を作成し、通常の動作や技またはアクションのプログラムと、通常の音楽や音声のプログラムを選択して、この処理を終了する。
【0137】
このように、広告が入ったカード(広告有無ビットが値1のカード)をゲームに入力することにより、画像や動作や音声を用いた効果的な広告を行うことができる。また、広告を入れたキャラクタ画像の他に、通常は存在しない広告専用のキャラクタを使用することも可能である。このように、カードとゲームを組み合わせて広告を行うことで、広告が入ったカードのプレミアム性を高めると共にゲームにより新しい宣伝効果を加えることができる。
【0138】
更に、ゲーム装置170にプリンタを追加し、ゲームの結果によりカード12を払い出すことが可能なように構成する。また、ゲームの結果によってはカード12を回収または没収したり、カード12を破壊することも可能である。ネットワークを使いプレーヤが離れた場所で対戦するゲームのなどにより、プレーヤ間でカード12の交換が必要な時は、送り手のカード12をゲーム装置で回収して、受け取り手のプレーヤーに同じ絵柄・機能のカードを払い出す。このことにより同じカードを瞬時に受け渡したように演出することができる。
【0139】
ところで、カード12に印刷した読み取りコード20を変更することは困難である。しかし、ロールプレイングゲーム等のゲームの進行により、カード12の読み取りコード20に対応するキャラクタが得た経験や成長等のデータ(経験データ)をパラメータとして保存したい場合がある。このような場合、キャラクタの経験データを保存するときに、遊技者に個別の認識番号を与えて管理を行う。この場合、図31に示すように、ゲーム装置170に書き換え可能な記録媒体200を接続する。記録媒体200としては、例えばICメモリ、ICカード、磁気カード等である。この記録媒体200の各認識番号で管理される領域にカード12の読み取りコード20と経験データとを記録する。これによって、同じ読み取りコード(キャラクタ)のカードでも遊技者が違えば違った経験や成長の個性を持つキャラクタでゲームを楽しむことができる。
【0140】
なお、遊技者の認識番号は、遊技者からは任意に指定できない固定された個別ID番号とする。これにより、安易な経験データの複製及び書き換えを防止する。なお、記録媒体200をゲーム装置170に接続する代わりに、ゲーム装置170がネットワーク185で接続されたサーバ190に設けても良い。
【0141】
図32は、本発明のカード製造方法の第7実施例を説明するための斜視図である。同図中、円盤状のローラ210の側縁部に例えば1ビット分の読み取りコードを印刷するためのインキをのせて、ローラーをカード束10の側縁部に押し付けて回転させ矢印方向に移動させることによってインキをカード束10の側縁部に転写して、帯状に読み取りコードを印刷する。ローラ210を使用して印刷することによって読み取りコードの幅を均一にすることができる。
【0142】
図33(A)、(B),(C)は、ローラによる印刷を行うとき使用するカードケースの第4実施例の平面図、平面断面図、側面図を示す。同図中、カードケース220は断面方形の筒状であり、背面開口部221からカード束10が挿入される。カードケース220の前面開口部222における対向する2辺にはストッパ223,224が設けられており、カード束10の各カード12の一辺の両端がストッパ223,224に当接し、各カード12の側縁部13が揃えられて前面開口部222から覗出する。この状態でネジ225を締めることにより押圧部材226でカード束10をカードの厚さ方向に押圧してカードケース220に固定する。
【0143】
これにより、カード束10の印刷面である各カード12の側縁部における凹凸がほとんどなくなり、均一な印刷を効率良く行うことが可能となる。ローラ210を用いてインキをカード束10の側縁部に転写すると、ローラ210のインキが載っている外周部分がカード束10の印刷面と点接触するため、カード束10の側縁部に多少の凹凸があっても読み取りコードを良好に印刷できる。
【0144】
図34は、本発明のカード製造方法の第7実施例を説明するための斜視図である。同図中、ベース部材230上にzステージ232が固定されている。zステージ232はカード束10を収納したカードケース220を保持し、カードケース220をz軸方向に自在に変位させる。また、ベース部材230上に設けられyステージ234はy軸方向に移動自在とされている。yステージ234上に設けられた回転ステージ236は、yステージ234に固定された軸238を中心として回動する。回転ステージ236の先端には軸240が設けられており、この軸240にローラ210が回転自在に取り付けられている。
【0145】
図35は、回転ステージ236の動作を説明するための平面図を示す。同図中、回転ステージ236の軸238から離れた位置に設けられた軸241には、ばね242の一端が固定され、ばね242の他端はyステージ234に設けられた軸243に固定されている。回転ステージ236は実線で示すように、ばね242を引張しローラ210をカード束10から離間させた回動位置においてローラ210にインクを付ける。この後、ばね242の収縮力により回転ステージ236は回動して破線で示すようにローラ210をカード束10の側縁部に当接させて印刷を行う。
【0146】
ここで、zステージ232にカード束10を収納したカードケース220を装着して保持させ、zステージ232を所定の印刷位置までz軸方向に変位させる。この後、回転ステージ236を回動させてローラ210をカードケース220の前面開口部222から覗出しているカード束10の側縁部に一定の力で当接させる。しかる後に、yステージ234をy軸方向に移動させることによってローラ210を回転させ読み取りコードを印刷する。
【0147】
図36は、本発明のカード製造方法の第7実施例の変形例を説明するための斜視図である。同図中、円盤状のローラ210a〜210fはそれぞれの回転軸をx軸方向に向け、y軸方向に互いに所定距離だけ離間して並べられている。各ローラ210a〜210fのx軸方向位置は読み取りコードの各ビットに合わせてずらされている。
【0148】
ローラ210a〜210fの上方にはy軸方向に延在する2つのレール245,246が設けられている。このレール245,246に挟まれて、カード束10を収納したカードケース220がローラ210a〜210f上に載置される。この状態でカードケース220はy軸方向に移動し、各ローラ210a〜210fによって読み取りコードの各ビットが印刷される。
【0149】
この場合、カードは立てた状態であるため、カード束10の各カードに働く重力で印刷面である側縁部が自然に揃うのでカードを揃える手間がかからない。また、ローラ210a〜210fを読み取りコードのビット分だけ用意しておくことにより、読み取りコードを一度に印刷でき、印刷効率が良くなる。また、各ビットの分離性をあげるために、各ビット間に分離用ダミーインキを印刷する場合も、分離用ダミーインキのローラを用意しておくことにより、印刷効率が良くなる。
【0150】
図37は,本発明のカード束読み取り装置の第4実施例の断面構成図を示す。同図中、カード束読み取り装置250の挿入口にカード束10が挿入され装着されている。カード束読み取り装置250の筐体252内には、ストロボ254が設けられている。ストロボ254はカード束10の装着後、画像認識装置256の制御により発光駆動され、装着されたカード束10の各カードの読み取りコード20が設けられた側縁部に向けて閃光を照射する。この実施例では、読み取りコード20を印刷するインクとして蓄光インクを用いており、これによって、各カード12の読み取りコード20に光が蓄積される。
【0151】
装着されたカード束10のカード12の側縁部に対向してイメージセンサ258が配設されており、カード束10の各カードの読み取りコード20が蓄積している光を放出して発光した光がイメージセンサ258に入射される。イメージセンサ258は画像認識装置256からの制御により、カード束10の読み取りコードを撮像し、そのカード束読み取りコードパターン画像を画像認識装置256に供給する。なお、ストロボ254の代わりにフラッシュバルブを用いて閃光を発する構成としても良い。
【0152】
図38は、画像認識装置256が実行する読み取り処理の第1実施例のフローチャートを示す。
【0153】
同図中、ステップS60でストロボを発光させるための充電を行い、ステップS62で充電が終了したか否かを判別する。充電が終了すると、ステップS64でカード束10がカード束読み取り装置250の挿入口に装着されたか否かを判別し、装着が済むとステップS66に進んでストロボ254を発光させる。ストロボ254のを発光後、ステップS68に進んでイメージセンサ258に読み取りコードを撮像させ、撮像した画像を取り込む。その後、ステップS70でカード束の各カードの読み取りコードを認識する。
【0154】
このように、光源にストロボを用いることによって、光源の消費電力を低減することができるので電流容量の小さい電源でも動作が可能となり、蓄光を利用して読み取りコードを読み取ることによって、紫外線カットフィルタ等のフィルタが必要なくなり部品点数が減りコストを下げることができる。
【0155】
図39は、画像認識装置256が実行する読み取り処理の第2実施例のフローチャートを示す。
【0156】
同図中、ステップS80でストロボを発光させるための充電を行い、ステップS82で充電が終了したか否かを判別する。充電が終了すると、ステップS84でカード束10がカード束読み取り装置250の挿入口に装着されたか否かを判別し、装着が済むとステップS86に進んでストロボ254を発光させる。
【0157】
ストロボ254のを発光後、ステップS88に進んでイメージセンサ258に読み取りコードを撮像させ、撮像した画像を取り込む。その後、ステップS90で一定時間だけ待機し、ステップS92で再びイメージセンサ258に読み取りコードを撮像させ、撮像した画像を取り込む。その後、その後、ステップS94でカード束の各カードの読み取りコードを認識する。
【0158】
ところで、蓄光インクの種類によって蓄光の時間は大きく異なる。このため、例えば1回目は蓄光を放出しているタイミングで画像を撮り、2回目は蓄光を放出し終わったタイミングで画像を撮るように時間差をつけ、ステップS94で、2回分の画像を比較して同一であれば偽物と判定することのより偽造防止ができる。なお、1回目の撮影と2回目の撮影を蓄光の放出を続けているタイミング行い、2回分の画像を比較して一致しなければ偽物と判定する方法もある。
【0159】
図40は、読み取りコード20の第2実施例のフォーマットを示す。同図中、読み取りコードは、コードデータを表す4ビットのデータビットD0〜D3と、コードの両端に設けられコード開始位置を表す端部ビットGL,GRと、中央の表裏判定ビットJから構成されている。これらの各ビットは所定幅L1を有している。なお、端部ビットGL,GRとデータビットD3,D0との間には幅L1/2のギャップが設けられている。データビットD0〜D3それぞれは左右の領域に2分され、値0のビットは右側領域が発光し、値1のビットは左側領域が発光する構成である。端部ビットGL,GRは全領域が発光し、表裏判定ビットJは右側領域のみが発光する構成である。
【0160】
読み取り認識の際に、イメージセンサで撮影した読み取りコードの画像では、図40の破線位置で輝度値が変化するエッジが出現する。このエッジが一定の間隔L1/2を最小単位として出現するため、この間隔が一定になるように幅の補正をする。これにより、読み取り時に各ビットの幅を補正して正確な読み取りを行うことができる。また、中央の表裏判定ビットJの発光部分が左右のいずれであるかによってカードの表裏(左右)の判定ができる。
【0161】
図41(A)にデータコードD3〜D0が(1,0,1,0)の読み取りコード20のパターンの一例を示す。このデータコードを読み取ったときの輝度値は図41(B)に示すようになり、更にこれを微分して絶対値をとってグラフにすると図41(C)に示すようになり、エッジがどこにあるかがわかる。図41(C)の矢印の幅で示す一定間隔でエッジがあるため、これによって幅L1を補正できる。
【0162】
読み取りコードのデータビットD0〜D3の値の判別を左右領域の輝度の差で行うことにより、読み取りコードに付いた汚れなどで発光輝度が落ちた時に誤認識する確率が低くなり、また偽造防止にもなる。更に、読み取りコードの中央に表裏判定ビットJを配置していることにより、簡単にカードの表裏を判定することができる。また、読み取りコードに端部ビットGL,GRを設けているため、認識する際にどこからどこまでが読み取りコードになっているかを正確に認識することができる。
【0163】
図42は、カード束の読み取りコード認識処理の一実施例のフローチャートを示す。この処理で読み取ろうとする読み取りコードは図40に示すものである。
【0164】
同図中、ステップS100ではノイズカットフィルタ処理を行う。ここでは、読み取りコードの各ビットが並んだ方向(図40では横方向)をy方向とし、全てのドットを対象とし、対象として選んだ1ドット及びその左右に隣接する1ドットを選択する。図43に選択した3ドットの一例を示す。ここでは各ドットを示す矩形内にそのドットの輝度値を表示している。この3ドットの輝度値を昇順にソートして中間の値を求める。図43では、左のドットの輝度値21が中間の値である。この中間の値を対象ドット(中央のドット)の輝度値として図44に示すように更新する。
【0165】
このようにして、イメージセンサのドットの欠損等に起因するノイズを除去することができる。なお、ノイズカット処理によって解像度が低下するので、縦方向に隣接するドットのノイズカット処理は行わない。
【0166】
次に、ステップS102で球面補正フィルタ処理を行う。球面補正フィルタ処理は、図45(A)に示すようなイメージセンサのレンズ系の歪みに起因する画像の歪みを除去して、図45(B)に示すような歪みのない画像を得る処理である。ここでは、画像が640×480ドットで構成されるものとする。
【0167】
まず、図46(A)に示すように、変換後画像座標(i,j)を640×480ドット画像の中心のドットの座標が(0,0)となる座標(x,y)に変換するために、次の演算を行う。
【0168】
x=(i−320)+0.5
y=(j−240)+0.5
次に、図46(B)に示すように、座標の中心から変換するドットの距離dと角度aを求めるために、次の演算を行う。
【0169】
d=(x+y1/2
a=arctan(y/x) x≧0のとき
a=arctan(y/x)+π x<0のとき
更に、図47(A)に示すように、座標(x,y)に対応する変換元画像座標(xx,yy)を求めるために、次の演算を行う。
まず、半径Rの球の円弧の長さdから角度Aを求める。
【0170】
A=(d/2πR)・2π=d/R
dd=R×cos(A)
xx=dd×cos(A)
yy=dd×sin(A)
次に、図47(B)に示すように、変換元画像座標(xx,yy)を画像の左上端部を(0,0)とする座標(ii,jj)に変換するために、次の演算を行う。
【0171】
ii=(xx+320)−0.5
jj=(yy+240)−0.5
そして、図47(C)に示すように、座標(ii,jj)の整数部(ii_i,jj_i)と小数部(ii_e,jj_e)から4つのドットの値VV(ii_i,jj_i)、VV(ii_i+1,jj_i)、VV(ii_i,jj_i+1)、VV(ii_i+1,jj_i+1)の割合を求め、変換後のドットの座標V(i,j)を求める。
【0172】
Figure 0003674560
これによって、図45(B)に示すような歪みのない画像を得る。
【0173】
次に、図50は、ステップS104で実行する傾き補正フィルタ処理のフローチャートを示す。図50において、ステップS120で図48(A)に示すように、画像の左から2/8の領域(左領域)を横方向の1ラインずつ輝度を加算する。また、画像の左から6/8の領域(右領域)を横方向の1ラインずつ輝度を加算する。なお、読み取りコードはどの領域を選択しても加算輝度値はほぼ同一である。
【0174】
次に、ステップS122で図48(B)に示すように、左領域と右領域それぞれの輝度差を求め、縦に1ドットずらしながら−10ドット〜+10ドットについて、各輝度差を加算する。これによって、図48(C)に示すヒストグラムが得られる。ステップS124では、このヒストグラムにおいて値(輝度差の合計値)が最も小さいドットずれ値Zを得る。次に、ステップS126で、ドットずれ値Zと、左領域と右領域の間の幅Wとから、傾き角度Aを得る。
【0175】
A=arctan(Z/W)
次に、ステップS128で図49(A)に示すように、変換後画像座標(i,j)を640×480ドット画像の中心が(0,0)となる座標(x,y)に変換するために、次の演算を行う。
【0176】
x=(i−320)+0.5
y=(j−240)+0.5
次に、ステップS130で角度Aから、座標(x,y)に対応する変換元座標(xx,yy)を求めるために、次の演算を行う。
【0177】
【数1】
Figure 0003674560
更に、ステップS132で図49(B)に示すように、変換元画像座標(xx,yy)を画像の左上端部を(0,0)とする座標(ii,jj)に変換するために、次の演算を行う。
【0178】
ii=(xx+320)−0.5
jj=(yy+240)−0.5
そして、ステップS134で図49(C)に示すように、座標(ii,jj)の整数部(ii_i,jj_i)と小数部(ii_e,jj_e)から4つのドットの値VV(ii_i,jj_i)、VV(ii_i+1,jj_i)、VV(ii_i,jj_i+1)、VV(ii_i+1,jj_i+1)の割合を求め、変換後のドットの座標V(i,j)を求める。
【0179】
Figure 0003674560
これによって、傾きを除去した画像が得られる。
【0180】
次に、図42のステップS106でエッジ強調フィルタ(ラプラシアンフィルタ)処理を行う。ここでは、対象として選んだ1ドット及びその上下に隣接する1ドットを選択する。そして、上のドットと中央のドットとの輝度値の差、及び下のドットと中央のドットとの輝度値の差それぞれを求め、中央のドットの輝度値から上記2つの差を引いて中央のドットの輝度値を更新する。例えば、上のドットの輝度値が131、中央のドットの輝度値が90、下のドットの輝度値が111の場合には、中央のドットの輝度値は28(=90−41−21)となる。
【0181】
図51及び図52は、ステップS108で実行するカード区切り処理のフローチャートを示す。図51において、ステップS140で各座標のドットの輝度V(i,j)から次式により、x軸方向に隣接するドット間の輝度差の総和D(j)を求める。なお、iはx軸方向、jはy軸方向に対応する。
【0182】
【数2】
Figure 0003674560
次に、ステップS142でD(j)が例えば100等の所定値未満か否かを判別し、未満の場合にのみステップS144でラインjは空白とする。次に、ステップS146でD(j−1)<D(j)<D(j+1)を満足するか否かを判別し、これを満足する場合にのみステップS148でラインjは空白とする。この後、ステップS150で空白のラインから各カードのy軸方向の始点y_s(n)と終点y_e(n)を求め、ステップS152で終点と始点との差が予め設定されているカードの厚さの値ATSUSAの1.5倍以上か否かを判別し、これを満足するときカード間に空白ラインがないため、図52のステップS154に進み、これを満足しないとき図52のステップS156に進む。
【0183】
ステップS154では図53に示すようにカード間に空白ラインがないため、ラインy_s(n)+CARD_ATSUSA/2からラインy_s(n)+CARD_ATSUSA/2+4のいずれに区切りを入れるかを判定するため、次式でG(J)を求め、G(J)が最大の位置を区切りとする。
【0184】
【数3】
Figure 0003674560
次に、ステップS156で、y_e(n)−y_s(n)<ATSUSAであり、かつ、ラインy_s(n)−1が空白、かつ、ラインy_s(n)−2が空白であるかを判別し、これを満足する場合にはステップS158でラインy_s(n)−1の空白を解除する。これは空白を設定しすぎてカード1枚の厚さが薄くなった場合の処置である。
【0185】
ステップS156を満足しない場合にはステップS160に進み、y_s(n)−y_e(n+1)≦ATSUSAであるかを判別し、これを満足する場合にはステップS162でラインy_s(n)−1からラインy_e(n+1)間の空白を解除して、この処理を終了する。
【0186】
図42のステップS110では、上記のカード区切りに基づいて読み取りコード画像から各カードのy座標(始点及び終点)を求める。次に、ステップS112で各カードのy座標(始点及び終点)に基づいて各1枚のカードの画像を切り出し、そのカードのx座標を求める。
【0187】
図54は、ステップS112で実行されるx座標算出処理のフローチャートを示す。同図中、ステップS170では、切り出した1枚のカードについて、x座標毎に輝度値の平均W(i)を次式で求める。
【0188】
【数4】
Figure 0003674560
次に、ステップS172で、あるx座標の輝度平均と次のx座標の輝度との差G(i)を求める。読み取りコードの輝度の変わり目を抽出する。
【0189】
G(i)=W(i+1)−W(i)
次に、ステップS174で図55(A)に示すように、幅を基準幅から±h(hは例えば15)まで変化させたフィルタFa(i,f)とG(i)との積の総和Q(h)を次式で求め、このQ(h)が最大となる位置Hを基準幅に加算し、読み取りコードの幅を求める。
【0190】
【数5】
Figure 0003674560
次に、ステップS176で図55(B)に示すように、位置を変化させた上で、端部ビットの端だけを抽出するフィルタFb(i,k)とG(i)との積の総和R(k)を次式で求め、このR(k)が最大となるkの位置を読み取りコードのx始点座標x_s(n)とする。更に、x_s(n)と基準幅+Hから読み取りコードのx終点座標x_e(n)を求める。
【0191】
【数6】
Figure 0003674560
これによって、カードのx座標が求まる。
【0192】
この後、ステップS114で読み取りコードのデータビットD3〜D0及び表裏判定ビットJを判定する。ここでは、まず、表裏判定ビットJからカードの表裏を判定し、表の場合は各データビットが図56(A)に示すように右領域が高輝度であれば値0と判定し、図56(B)に示すように左領域が高輝度であれば値0と判定する。裏の場合はこの逆の判定を行う。
【0193】
なお、イメージセンサ38が請求項記載の撮影部に対応し、紫外光ランプ36,64が光照射手段に対応し、ストロボ254が閃光照射手段に対応し、ステップS94が画像比較手段に対応する。
【発明の効果】
上述の如く、請求項1に記載の発明は、カード束のままで各カードのカード特定用コードの読み取りが可能であるためカードの傷みや汚れを生じるおそれがなく、読み取り時間が短くなり、複数枚のカードの組み合わせに応じてゲームプログラムを実行することができる。
【0213】
請求項に記載の発明では、溝部によってコード部分がケースに接触しないため、コード部分の損傷や汚れを防止でき、また、コード部分に対応する位置に窓を有するため、カードケースごとカード保持機構に装着して、カード束のコードを読み取ることができる。
【0214】
請求項に記載の発明は、収納されたカード束をばね部材で押圧してカードの暴れを防止できる。
【0215】
請求項に記載の発明では、ケース本体部に収納されたカード束の外部に出ている部分を蓋部に収納して前記ケース本体部に一体化するため、蓋部を外してケース本体部ごとカード保持機構に装着して、カード束のコードを読み取ることができる。
【0216】
請求項に記載の発明は、カードケースはカードの側面を平らに揃えるストッパを有するため、カード束の側面の凹凸が無くなる。
請求項に記載の発明は、ダイクロイック・ミラーを用いることにより、光照射手段の照射する光の光軸と撮影部の光軸とを一致させることができ、カード束は4辺が多少不揃いで凹凸があっても凹凸により生じる影の影響を受けることなく、コードを精度良く読み取ることができる。
請求項に記載の発明では、コードは可視光下で無色であるため、コードの見分けが難しくコードの偽造を防止することができる。
請求項10に記載の発明は、励起光を遮断する第1フィルタを設けることにより、反射された励起光が撮影部に入射することを防止して、コードの輝度差が小さくなることを防止でき、青色光を遮断する第2フィルタを設けることにより、カードの材料である紙に蛍光物質が含まれる場合にこの蛍光物質が発光する青色光が撮影部に入射することを防止して、コードの輝度差が小さくなることを防止できる。
請求項11に記載の発明は、閃光を照射して前記蓄光材料で書き込まれたコードに蓄光させることにより、光源の消費電力を低減することができ、紫外線カットフィルタ等のフィルタが必要なくなり部品点数が減りコストを下げることができる。
請求項1213に記載の発明は、時間差を付けて複数回の撮像を行った複数の画像を比較することにより、蓄光材料の蓄光時間に基づきコードの偽物判定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のコード読み取り装置で読み取られるカード束の一実施例の斜視図である。
【図2】 読み取りコード20の第1実施例のフォーマットを示す図である。
【図3】 本発明のコード読み取り装置へのカード束の装着を説明するための図である。
【図4】 本発明のコード読み取り装置の第1実施例の断面構成図である。
【図5】 画像認識装置40が実行する認識処理の一実施例のフローチャートである。
【図6】 本発明のコード読み取り装置で読み取られるカード束の他の実施例の斜視図である。
【図7】 本発明のカード製造方法の第1実施例を説明するための図である。
【図8】 本発明のコード読み取り装置の第2実施例の断面構成図である。
【図9】 本発明のコード読み取り装置の第3実施例の断面構成図である。
【図10】 本発明のカード12の平面図である。
【図11】 カード保持機構の第1実施例の正面断面図、右側面図である。
【図12】 本発明のコード読み取り装置の一実施例のブロック構成図である。
【図13】 本発明のコード読み取り装置に適用されるカード保持機構の第2実施例の正面断面図、左側面図、平面図である。
【図14】 本発明のカードを収納するカードケースの第1実施例の正面断面図、左側面断面図である。
【図15】 本発明のカードを収納するカードケースの第2実施例の斜視図である。
【図16】 本発明のカードを収納するカードケースの第3実施例の正面断面図、そのケース本体部110の正面断面図、平面図である。
【図17】 本発明のカード製造方法の第2実施例を説明するための平面図、断面図、拡大断面図である。
【図18】 本発明のカード製造方法の第3実施例を説明するための印刷前の平面図、印刷後の平面図、側面図である。
【図19】 本発明のカード製造方法の第4実施例を説明するための側面図、側断面図である。
【図20】 本発明のカード製造方法の第4実施例の変形例のシステム構成図である。
【図21】 本発明のカード製造方法の第4実施例を説明するための図である。
【図22】 本発明のカード製造方法の第6実施例を説明するための斜視図、側面図である。
【図23】 本発明のカード製造方法の第6実施例の変形例を説明するための斜視図である。
【図24】 蓄光インクで印刷された読み取りコード20を読み取る際の、カード束読み取り装置が実行する認識処理の一実施例のフローチャートである。
【図25】 コード読み取り装置を適用したネットワークシステムの一実施例のブロック図である。
【図26】 読み取りコード20のピッチを説明するための図である。
【図27】 カード12の読み取りコード20の読み取りとモニタ表示との関係を説明するための図である。
【図28】 カード12の読み取りコード20の読み取りとモニタ表示との関係を説明するための図である。
【図29】 カード12の読み取りコード20の読み取りとモニタ表示との関係を説明するための図である。
【図30】 ゲーム装置170のCPU171が実行する広告表示処理のフローチャートである。
【図31】 書き換え可能な記録媒体200を設けたゲーム装置の一実施例のブロック図である。
【図32】 本発明のカード製造方法の第7実施例を説明するための斜視図である。
【図33】 ローラによる印刷を行うとき使用するカードケースの第4実施例の平面図、平面断面図、側面図である。
【図34】 本発明のカード製造方法の第7実施例を説明するための斜視図である。
【図35】 回転ステージ236の動作を説明するための平面図である。
【図36】 本発明のカード製造方法の第7実施例の変形例を説明するための斜視図である。
【図37】 本発明のコード読み取り装置の第4実施例の断面構成図である。
【図38】 画像認識装置256が実行する読み取り処理の第1実施例のフローチャートである。
【図39】 画像認識装置256が実行する読み取り処理の第2実施例のフローチャートである。
【図40】 読み取りコード20の第2実施例のフォーマットである。
【図41】 読み取りコード20のパターンの一例とその輝度値及び微分値の絶対値を示す図である。
【図42】 カード束の読み取りコード認識処理の一実施例のフローチャートである。
【図43】 ノイズカットフィルタ処理で選択した3ドットの一例を示す図である。
【図44】 ノイズカットフィルタ処理で更新した3ドットの一例を示す図である。
【図45】 球面補正フィルタ処理を説明するための図である。
【図46】 球面補正フィルタ処理を説明するための図である。
【図47】 球面補正フィルタ処理を説明するための図である。
【図48】 傾き補正フィルタ処理を説明するための図である。
【図49】 傾き補正フィルタ処理を説明するための図である。
【図50】 傾き補正フィルタ処理のフローチャートである。
【図51】 カード区切り処理のフローチャートである。
【図52】 カード区切り処理のフローチャートである。
【図53】 カード区切り処理を説明するための図である。
【図54】 x座標算出処理のフローチャートである。
【図55】 x座標算出処理を説明するための図である。
【図56】 ビット判定処理を説明するための図である。
【符号の説明】
30 カード束読み取り装置
32 挿入口
34 筐体
36,64 励起光ランプ
37 光学フィルタ
38 イメージセンサ
40 画像認識装置
60 イメージセンサ
62 ダイクロイック・ミラー
140 インクジェットプリンタ
144 コンピュータ
160 カード束読み取り装置
170 ゲーム装置
171 CPU
172 プログラムメモリ(ROM)
173 データメモリ(RAMやフラッシュRAM)
174 インタフェース
175 ディスプレイ回路部
176 サウンド回路部
177 通信インタフェース
178 入力装置
179 モニタ
180 スピーカ
185 ネットワーク
190 サーバ
195 他のゲーム装置

Claims (18)

  1. 複数枚のカードを束ねて保持するカード保持機構と、
    前記束ねて保持された状態のカード束の側縁を撮影する撮像手段と、
    該撮像手段から画像が供給される画像認識手段と、
    ゲームプログラムを実行する手段と、
    を備え、
    前記複数枚のカードそれぞれの側縁には当該カード特定用コードが設けられており、
    前記画像認識手段は、前記カードの厚さ情報に基づき前記画像から前記複数枚のカードのそれぞれに対応するコードパターンを切り出す手段と、当該コードパターンから前記複数のカードのそれぞれに対応する前記カード特定用コードを検出する手段と、を有し、
    前記ゲームプログラムを実行する手段は、前記画像認識手段で検出された前記複数枚のカードのカード特定用コードを含むデータに基づき、当該複数枚のカードの組み合わせに応じてゲームプログラムを実行するように構成されてなることを特徴とするカードゲーム装置。
  2. 前記カード保持機構に装着されるカード束収納カードケースをさらに有し、
    該カードケースは、収納された前記カード束の前記コードが設けられた部分が接触しないように設けられる溝部と、前記カード束の前記コードが設けられた部分に対応する位置に設けられた窓のうち、少なくとも一方を有することを特徴とする請求項1記載のカードゲーム装置。
  3. 前記カード保持機構に装着されるカード束収納カードケースをさらに有し、
    該カードケースは、収納されたカード束をカードの束ね方向に押圧するばね部材を有することを特徴とする請求項1記載のカードゲーム装置。
  4. 前記カード保持機構に装着されるカード束収納カードケースをさらに有し、
    該カードケースは、前記収納されたカード束をカードの束ね方向に押圧するばね部材を設けたケース本体部と、前記ケース本体部に収納されたカード束の外部に出ている部分を収納して前記ケース本体部に一体化する蓋部とを有することを特徴とする請求項1記載のカードゲーム装置。
  5. 前記カード保持機構に装着されるカード束収納カードケースをさらに有し、
    該カードケースは、前記カード束の前記側面を平らに揃えるストッパを有することを特徴とする請求項1記載のカードゲーム装置。
  6. 前記束ねて保持された状態のカード束の側縁に光を照射する手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載のカードゲーム装置。
  7. 前記束ねて保持された状態のカード束の側縁と前記撮像手段の間に当該カード束の側縁から前記撮像手段に向かう光に対し45度傾斜して配置したダイクロイック・ミラーと、該ダイクロイック・ミラーの面に対し45度の方向から光を照射する光源とを配置したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載のカードゲーム装置。
  8. 前記カードの側縁に設けられたコードは紫外線の照射を受けたとき赤外光あるいは可視光を放射するインクで印刷されており、前記光源から照射される紫外線は前記ダイクロイック・ミラーで反射され、前記カードの側縁から放射される赤外光または可視光は前記ダイクロイック・ミラーを透過し前記撮像手段に達するように構成された請求項7記載のカードゲーム装置。
  9. 前記カードの側縁に設けられたコードは可視光下において無色で、前記光を照射する手段から励起光が照射されたとき発光するインクで印刷されていることを特徴とする請求項6記載のカードゲーム装置。
  10. 前記撮像手段の前面に、前記励起光を遮断する第1フィルタと青色光を遮断する第2フィルタのうち少なくとも1つを設けたことを特徴とする請求項9記載 のカードゲーム装置。
  11. 前記カードの側縁に設けられたコードは蓄光材料で記録されており、
    前記光を照射する手段は前記カード束の側面に閃光を照射する閃光照射手段を有しており、
    前記撮像手段は、閃光を照射された前記蓄光材料で記録されたコードから放出される光を受光して前記画像を生成するように構成したことを特徴とする請求項6記載のカードゲーム装置。
  12. 前記撮像手段は、前記カード束の側面に閃光が照射された後、時間差を付けて複数回の撮影を行い、複数の画像を生成するよう構成したことを特徴とする請求項11記載カードゲーム装置。
  13. 前記複数回の撮影により得られた前記複数の画像を相互に比較し画像間の一致状態を判定する画像比較手段を有することを特徴とする請求項12記載のカードゲーム装置。
  14. 前記画像認識手段によって検出された前記カード特定用コードに対応したキャラクタ画像がディスプレイモニターに表示されるように構成されてなることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか記載のカードゲーム装置。
  15. 前記カードには前記キャラクタ画像に対応する絵柄が印刷されていることを特徴とする請求項14記載のカードゲーム装置。
  16. 請求項1乃至15のいずれか記載の構成を有するカードゲーム装置の複数台が通信ネットワークを介してサーバに接続されており、各カードゲーム装置で読み込まれたカードの情報をやり取りして対戦するように構成されたゲームシステム。
  17. 請求項1乃至15のいずれか記載のカードゲーム装置に複数枚のカードを読み込ませることにより当該カードの組み合わせに応じてゲームプログラムを実行させるためにカードゲームで使用するカードであって、
    前記複数のカードそれぞれの一側縁には前記撮像手段によって撮影されたとき当該カード特定用コードを含むコードパターンとして撮像される材料でコードが設けられてなることを特徴とするカードゲームで使用するカード。
  18. 前記複数のカードのそれぞれにはキャラクタ絵柄が印刷されており前記カード特定用コードには当該キャラクタに対応したコードが含まれていることを特徴とする請求項17記載のカードゲームで使用するカード。
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