WO2000002526A1 - Preparation de compresse - Google Patents

Description

明 細 書 ック料 技術分野

本発明は、 パック料およびシ一 ト状のパック料に関するものであり、 特に、 パック料、 またはシー ト状のパック料を皮膚から剝離する際の刺 激感を低減し、 使用中、 または使用後に肌を引き締め、 肌にしっとり感 を付与する効果に優れたパック料およびシー ト状パック料に関する。 背景技術

パック料の主流として、 皮膜形成能を有するポリ ビニルアルコール、 または酢酸ビニル樹脂等を使用したピールオフ型パック料がある。 最近 は、 これらパック料自体を乾燥するか、 または上記パック料を不織布、 フィルム等に塗布して乾燥することによって、 パック料を薄膜状に加工 したシー ト状のパック料が、 その速乾性と利便性等から汎用されている 上記パック料は、 皮膚に塗布し、 乾燥した後に皮膚から剝離して使用 する力、、 または水や化粧水で濡らした皮膚にシート状のパック料を貼付 し、 乾燥させた後、 該シー ト状のパック料を皮膚から剝離することによ つて、 角栓等の肌の汚れを除去することができるものである。 しかしな がら、 上記パック料、 またはシー ト状のパック料を皮膚から剥離する際 には、 刺激や痛みを感じることがある。 また、 肌の汚れは除かれるが、 使用後に肌を引き締めたり、 肌にしつとり感を付与する効果は得られな いものである。 また、 シー ト状のパック料においては、 水や化粧水によ つてパック料が溶解し再び容易に接着性を発現するという、 再温性が要 求される。

そこで、 本発明は、 剝離時の刺激や痛みを低減し、 使用後に肌を引き 締め、 肌にしっとり感を付与するとともに、 再湿性、 速乾性、 利便性に 優れたパック料、 またはシ一 ト状のパッ ク料を提供することを目的とす る。 発明の開示

本発明は、 水溶性高分子と、 ユキノ シタ抽出物を含有するパック料で ある。 または、 水溶性高分子と、 ユキノ シタ抽出物を含有し、 直接また は保持体上にシー ト状に形成されたパッ ク料である。

そして、 ポリ アク リル酸、 ポリ メタク リル酸およびァク リル酸とメ タ ク リル酸の共重合体の群から選ばれる一種、 または二種以上の水溶性高 分子と、 ユキノ シタ抽出物と、 香料とを含有するパック料またはシー ト 状のパック料とすることが好ま しい。 発明を実施するための最良の形態

本発明のシー ト状のパック料は、 水溶性高分子と、 ユキノ ンタ抽出物 と、 水等の溶媒とを配合したパッ ク料を、 直接シー ト状に乾燥する力、、 または不織布、 紙、 合成樹脂フ ィルム等の保持体に上記パッ ク料を塗布 した後、 溶媒を除去してシー 卜状の積層体に形成することによって得ら れる。

本発明において、 水溶性高分子は、 成膜性を高めるために使用される 高分子物質であり、 例えば、 ポリアク リル酸、 ポリアク リル酸塩、 ボ リ メ タク リル酸、 ポリ メ タク リル酸塩、 ポ リ ビニルアルコール、 ポリ ビニ ルピロ リ ドン、 ポリアク リルア ミ ド、 ポリアク リルア ミ ド塩、 ポリ メ タ ク リルァ ミ ド、 ポリ メ タク リルァ ミ ド塩、 メ タク リ ロイルォキシェチル ト リ メチルアンモニゥムク ロライ ド、 メ タク リルア ミ ドプロビルト リ メ チルアンモニゥムクロライ ド、 N— n—ブトキシメチルァク リルァミ ド 、 N - i s o—ブトキシアク リルアミ ド、 t 一プチルァク リルアミ ドス ルホン酸、 t 一ブチルアク リルア ミ ドスルホン酸塩、 ジメチルアミ ノブ 口ピルメタク リルアミ ド、 またはこれら重合性モノマー原料と他の重合 ¾モノマーとの共重合体、 あるいはカルボキシメチルセルロース塩、 ァ ルギン酸塩、 カラギ一ナン、 キサンタンガム等の水溶性高分子が挙げら れる。 上記水溶性高分子の配合量は、 パック料の全重量に対して、 1 . 0 - 8 0重量％が好ましく、 シー ト状のパック料の場合には、 乾燥後の シ— ト状パック料の水分量が 0 . 1〜 2 0重量％の場合、 不織布等の保 持体を除いたパック料中に 2 . 0〜 9 9 . 4重量％になるように配合す ることが好ましい。

上記水溶性高分子の中で、 ポリアク リル酸、 ポリメタク リル酸、 ァク リル酸とメタク リル酸の共重合体の群から選ばれる一種、 または二種以 上の水溶性高分子が、 成膜性、 再湿性、 肌の汚れを取る接着性に優れる ので好ましい。 そして、 ポリアク リル酸、 ポリメタク リル酸、 アク リル 酸とメタク リル酸の共重合体の一種、 二種以上の水溶性高分子と、 ポリ ビニルアルコールとを併用することが、 成膜性、 肌の汚れを取る接着性 に特に優れるので好ましい。 上記ポリアク リル酸、 ポリメタク リル酸、 それらの共重合体は、 その一部を他の重合性モノマーと共重合した水溶 性ポリアク リル酸系高分子であつてもよく、 またポリアク リル酸、 ポリ メタク リル酸、 それらの共重合体の一部を水酸化ナ ト リウム、 水酸化力 リウム、 トリエタノールァミ ン等で中和した水溶性ポリアク リル酸塩、 水溶性ポリメタク リル酸塩、 水溶性ァク リル酸メタァク リル酸共重合体 塩にしてあってもよい。

本発明において用いるユキノ シタ抽出物は、 ユキノ ン夕 （S a X i f r a g a s t o l o n i f e r a Me e r b. ) の全葉から、 例えば 、 精製水、 エタノール、 1 , 3—ブチレングリ コール等で抽出したもの であり、 該抽出液を濃縮したエキス、 または抽出液を乾燥し粉砕した粉 末である。 一般にユキノ シ夕は古くから民間薬として、 葉汁を子供の百 曰咳、 耳だれに、 また葉をあぶり、 はれもの、 やけど、 しもやけ等に貼 つて使用されている。

本発明においては、 ユキノシタ抽出物と香料とを併用することが、 パ ック料、 またはシー ト状のパック料の剝離時の刺激や痛みを低減し、 使 用後に肌を引き締め、 肌にしっとり感を付与し、 香料によるリフレツシ ュ、 リラックス効果が顕著に発揮されるため好ましい。 これら香料は、 天然香料、 合成香料、 またはそれらを組み合わせた調合香料でもよいが 、 常温で固型の香料や残香性の高い香料が、 シート状のパック料の製造 工程で香料が気散することが少ないため望ましい。 例えば、 メ ン トール 、 ボルネオール、 カンファー、 クマリ ン、 イ ンダン系、 テ トラ リ ン系ム スク、 大環状ムスク、 ヘリオト口ピン等の香料である。 その中で、 好ま しい香料としては、 ユキノ シタ抽出物と併用することによって肌を引き 締め、 清涼感を付与し、 リフレッシュ、 リラックス効果が顕著に得られ る香料である、 メ ン トール、 ボルネオール、 カンファーの香料が好まし い。

上記香料のパック料、 またはシー ト状のパック料への配合方法として は、 予めパック料に混合するか、 または該パック料を直接シート状に乾 燥するか、 あるいは不織布、 紙、 合成樹脂フィルム等の保持体に上記パ ック料を塗布した後、 溶媒を除去してシー ト状の積層体に形成する方法 、 さらには上記シー 卜状のパック料に用いる不織布に賦香してもよいし 、 溶媒を除去してシー ト状の積層体に形成した後に、 香料を噴霧してシ 一ト状のパック料に含浸させてもよい。 上記ユキノシタ抽出物の配合量は、 パック料の全重量に対して、 ユキ ノシタ抽出物の乾燥残分換算で、 0. 0 0 1 ~ 5. 0重量％が好ましく 、 シー ト状のパック料の場合には、 乾燥後のシート状のパック料の水分 量が 0. 1〜 3 0重量％の場合、 不織布等の保持体を除いたパック料中 に、 ユキノシタ抽出物の乾燥残分換算で、 0. 0 1 ~ 1 0. 0重量％に なるように配合することが好ましい。 同様に香料の配合量は、 パック料 の全重量に対して、 0. 0 0 0 1〜 1. 0重量％が好ましく、 シー ト状 のパック料の場合には、 乾燥後のシー ト状のパック料の水分量が 0. 1 〜 3 0重量％の場合、 不織布等の保持体を除いたパック料中に、 0. 0 0 1 〜 2. 0重量％になるように配合することが好ましい。

本発明のパック料、 またはシート状のパック料には、 上記の必須成分 の他に、 本発明の効果を損なわない限りにおいて、 顔料、 防腐剤、 保湿 剤、 アルコール、 分散剤、 油分等の各成分を配合することができる。 そ の中で、 平均一次粒子径が 0. 0 1〜 1 mの範囲にある酸化チタン、 シリ力等の顔料、 グリセリ ン、 1 , 3 —ブチレングリコール、 ジグリセ リン、 プロピレングリコール、 ト リメチルグリ シン、 ボリエチレングリ コール、 ソルビトール等の保湿剤を配合することが、 肌からの汚れの除 去効果と、 肌にしっとり感を付与する効果が増強されるために好ましい 本発明のパック料は上記配合成分に水等の溶媒を加えて溶解、 または 分散させることによって製造される、 加える水の量としては、 例えば、 パック料中に 7 ~ 7 0重量％になるようにして、 通常の方法で製造され る。 また、 シー ト状のパック料の製造方法は、 上記パック料を樹脂や金 属等の基材上に均一に塗布し、 乾燥して得られたシー ト状のパック料を 基材から剥離し、 所定形状に切断して製品とする。 あるいは、 ポリエス テル、 ナイロン、 ポリプロピレン、 ァセテ一 卜等の不織布、 各種樹脂フ ィルム等からなる保持体上に上記パック料を塗布し、 乾燥して所定形状 に切断して、 保持体に密着し積層されたシー 卜状のパック料とすること もできる。 そして、 シー ト状のパック料の水分率は、 0 . 1 ~ 3 0重量 %になるように乾燥することが、 製品の形態安定性、 柔軟性、 肌への接 着性、 速乾性等から好ましい。 このようにして得られたシート状のパッ ク料の厚みは、 製品の柔軟性、 肌への貼付性等から、 5 ~ 5 0 0 mで あることが好ましい。

本発明のパック料の使用方法は、 皮膚に塗布し、 乾燥して皮膜を形成 させた後に、 皮膜を剝離して使用する。 また、 シー ト状のパック料の使 用方法としては、 皮膚の貼付部位に水、 化粧水等を塗布した後に、 シ一 ト状のパック料を皮膚に貼付し、 乾燥した後に、 皮膚から剥離すればよ い。

〔実施例〕

以下、 本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。 製品の官能評価 試験は、 次のようにして実施した。

(官能評価試験）

女性パネラー 2 0名を使用し、 洗顔後、 鼻に水を充分に塗布し濡らし た後、 シー ト状のパック料を鼻筋から小鼻に向かって貼り付け、 約 1 0 分間で乾燥後、 シート状のパック料を剝離する。 そして.、 「再湿性 （溶 解性） 」 、 「肌の汚れの除去効果」 、 「剝離時の刺激や痛みの程度」 、 使用後の 「肌の引き締め効果」 、 「肌へのしっとり感の付与効果」 の各 評価項目について、 「良い」 と答えた人数で評価した。

実施例 1 ~ 4、 比較例 1 〜 3 ： シー ト状のパック料

表 1 の配合成分からなる分散溶液を製造し、 ポリプロ ピレン不織布 （ 3 0 g / c m ² ) に均一に塗布する。 次いで、 乾燥することによって水 分が 1 0重量％含み、 パック料部の厚みが 2 0 0 m前後のシ一 ト状の パック料を調製し、 得られた本発明のシー ト状のパック料の表面を、 シ リ コーン処理ポリエステルフィルム製の離型紙で覆い製品とした。 製品 の使用時には離型紙を取って、 上記官能評価試験を実施した。 また、 比 較例として、 表 2の配合成分で、 同様にしてシー ト状のパック料を製造 した。 なお、 ユキノ シタ抽出物の配合量は、 乾燥残分換算であり、 また 表 1〜 2における配合成分である、 フィテレン E G X— 2 5 0 (商品名 、 一丸フアルコス社製） とは、 常春ッタ、 子ボタンツル、 海藻、 スギナ 、 シモッケの混合抽出エキスである。

上記実施例 1〜 4 と、 比較例 1〜 3のシー ト状のパック料について、 前記の官能評価試験を実施し、 表 1 ~ 2の下欄のような評価結果を得た

〔表 1〕

産業上の利用可能性

以上述べたように、 本発明のパック料またはシ一 卜状のパック料は、 剝離時の刺激や痛みが低減され、 使用後に肌を引き締め、 肌にしっとり 感を付与するとともに、 再湿性、 速乾性、 利便性に優れているものであ る。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 水溶性高分子と、 ユキノシ夕抽出物を含有することを特徴とするパ ック料。

2 . 水溶性高分子と、 ユキノシ夕抽出物を含有し、 直接または保持体上 にシー ト状に形成されてなることを特徵とするパック料。

3 . 水溶性高分子が、 ポリアクリル酸、 ポリメタクリル酸、 ァクリル酸 とメタクリル酸の共重合体の群から選ばれる一種、 または二種以上から なり、 さらに香料を含有することを特徴とする請求の範囲第 1項または 第 2項記載のパック料。