JPH0454107A - シート状パック剤 - Google Patents

シート状パック剤

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JPH0454107A
JPH0454107A JP16231090A JP16231090A JPH0454107A JP H0454107 A JPH0454107 A JP H0454107A JP 16231090 A JP16231090 A JP 16231090A JP 16231090 A JP16231090 A JP 16231090A JP H0454107 A JPH0454107 A JP H0454107A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えばパック化粧品として用いられるシート
状パック剤に関し、特に、シートを構成する粘着性膏剤
層の保形性を担う成分が改良されたシート状パック剤に
関する。
〔従来の技術〕
パック適用法は、主として女性の美容法として用いられ
ている。従来のパンク法では、先ず、1液型または2液
型の水溶液性パック剤を対象面(fi11面)に塗布す
ることにより、あるいはエアゾール形態となっているパ
ック剤を顔面等に直接噴き付けることにより適用する0
次に、塗布あるいは噴き付けられたパック剤が自然乾燥
するのを待ち、必要時間経通後、これを皮膚から剥がし
取っている。なお、1液型のパック剤では、塗布は一度
で済むが、2液型バツク剤では第1液を塗布し乾燥した
後、さらに第2液をその上から塗布するという操作が必
要となる。
上記のような1液型パツク剤は、例えば特開昭55−1
64614号、特開昭57−4909号、及び特開昭6
0−94904号等に開示されている。他方、2液型バ
ツク剤は例えば特開昭55−35030号に、エアゾー
ルパック剤は特開昭61−153170号に開示されて
いる。
しかしながら、上述した何れの形態のパンク剤において
も、塗布あるいは噴き付けるという操作が非常に面倒で
あり、かつかなりの時間を要していた。
のみならず、時間をかけて丁寧に塗布したとしても、顔
面上に均一に塗布することが難しく、実際には不可能に
近かった。このことは、エアゾール型のパンク剤におい
ても同様であった。
また、塗布または噴き付は後に自然乾燥させねばならな
いため、自然乾燥を待つ間パック剤を適用された者はし
っとしていなければならず、少なくとも大きく動くこと
ができないため、非常に不便であった。
特に、2液型の場合には、第1液の塗布から自然乾燥に
至るまでの時間が長いため、より一層長時間の間、塗布
された者はじっとしていなければならなかった。
さらに、適用後に顔面から乾燥皮膜を剥がし取る際にも
、塗布時の厚みの不均一性や、乾燥時間及び乾燥性に及
ぼす環境条件(気温、大気中の湿度、周囲の風通しの良
否等)等により、皮膜の性質や剥離力等が大きく左右さ
れる。その結果、ある場合には剥がし難かったり、ある
場合には容易に剥がれてしまったりし、時には皮膜が破
断したりすることがあった。すなわち、従来のパック剤
では、乾燥皮膜の性質や剥離力等がばらつくため、顔面
等からの引き剥がし作業を常に均一には行い得なかった
上記のような塗布あるいは噴き付けに起因する問題を解
消するものとして、シート状パック剤が提案されている
(特開昭58−180408号及び特開昭61−260
007号)。これらの先行技術に開示されているシート
状パック剤では、美顔成分を含む粘着性シート体が、そ
のままの形態で皮膚に密着される。従って、顔面への塗
布や噴き付けといった作業を要するパック剤に比べて極
めて簡単に顔面に通用することができる。また、乾燥さ
せて皮膜を形成させる必要もないため、手を汚さずに簡
単にパンク剤を適用することができるという利点も有す
る。
しかしながら、特開昭58−180408号及び特開昭
61−260007号に開示されているシート状パンク
剤は、ポリアクリル酸及び/またはポリアクリル酸塩を
用いて構成されている。従って、水、可塑剤または架橋
剤等の配合比が最適条件を少しでも外れると、その物性
値が大きく変動し、シート状パック剤としての商品価値
が大きく損なわれるという問題があった。すなわち、組
成変更の許容幅が非常に狭く、得られるシート状パンク
剤の物性及び性状の可変範囲が非常に狭いため、得られ
る商品の幅が制約されるという問題があった6例えば、
粘着力と、軟らかさ、クツシラン性あるいは粘弾性的性
状等の機械的性質とが一義的に相関するため、両方の性
質をそれぞれ自由に選択することが非常に困難であった
また、ポリアクリル酸(塩)系成分は、完全な中性のも
のが非常に少ない。すなわち、あるものは酸性であり、
あるものはアルカリ性等に偏っているのが通常である。
従って、弱い皮膚や特異な感受性を有する皮膚に対して
刺激をもたらすおそれがあった。
さらに、ポリアクリル酸(塩)系成分では保水能力に限
界がある。従って、長時間保管している間に乾燥し、シ
ート状パック剤として用い得ないおそれもあった。
また、上記のようなポリアクリル酸(塩)系成分を用い
たシート状パック剤の製造は、方法的に非常に煩雑であ
り、少しでも溶解の順序等を誤ったり、条件が外れると
ゲル化し、所望のシート状パック剤を得ることができな
かった。のみならず、製造工程に長時間を要するという
問題もあった。
さらに、特開昭61−260007号に開示されている
シート状パック剤では、カルボキシル基を有する親水性
ポリマーをポリアクリル酸塩系成分に含有させた組成も
開示されているが、基材中に含有されている美肌成分に
よっては、該美肌成分とカルボキシル基とが反応し、美
肌成分が不活性化されたり、変質されたりするおそれが
あった。
よって、美肌成分あるいは薬剤の種類が制約されるおそ
れがあった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、上述した従来のシート状パンク剤の種々の欠
点を解消するものであり、粘着性膏剤層の物性値や感触
等を変更することが容易であり、皮膚に与えられる美肌
成分のような有効成分の種類についての制約が少なく、
皮膚に対して有害な刺激をもたらすおそれがなく、かつ
製造容易なシート状パック剤を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のシート状パック剤は、柔軟性を有するプラスチ
ックフィルムよりなる裏打ち支持体層と、この裏打ち支
持体層の一方面に設けられた粘着性膏剤層とを備えるシ
ート状パック剤であり、上記粘着性膏剤層の保形性を担
う成分が、ポリビニルピロリドン及び/またはビニルピ
ロリドンを主成分とする共重合体よりなる第1の成分と
、該第1の成分よりも少ない量のアクリル酸及び/また
はメタクリル酸重合体及び/または共重合体よりなる第
2の成分との混合物よりなることを特徴とする。
本発明のソート状パック剤の構造 本発明にかかるシート状パック剤の構造例を、第1図及
び第2図に示す。
第1図に示すシート状パック剤20では、薄くかつ柔軟
性を有するプラスチ・7クフイルムからなる裏打ち支持
体層1の一方主面に、バック剤機能を有する粘着性膏剤
層2が貼り付けられている。
粘着性膏剤層2の表面には、表面が剥離性を有する保護
紙3が積層されている。なお、裏打ち支持体層1及び粘
着性膏剤N2により、シート状パック剤本体10が構成
されている。
一使用に際しては、図示のように、保護紙3を剥離し、
顔面等の対象面に粘着性膏剤N2を貼り付ければよい。
すなわち、予め所定厚みに構成された粘着性膏剤層2を
貼り付けることによりパックし得るため、シート状パン
ク剤を常に均一な厚みで顔面等に適用することができる
第2図は、本発明のシート状パンク剤の他の構造例を示
す部分切欠拡大断面図である。第2図のシート状パンク
剤21では、裏打ち支持体層1の一方面に積層されてい
る粘着性膏剤N2内に補強用の芯材4が埋設されている
。補強用芯材4は、例えば伸縮性の大きなポリウレタン
繊維や不織布のような材料で構成されている。なお、1
1は裏打ち支持体層1及び粘着性膏剤層2で構成される
シート状パック剤本体を示す。
シート状パック剤21においても、粘着性膏剤層2の表
面側に表面が剥離性を有する保護紙3が積層されでいる
なお、第1図及び第2図に示したシート状パック剤20
.21は、あくまでも本発明にかかるシート状パック剤
の構造を例示的に示すものに過ぎず、図示の構造から適
宜変形されてもよい0例えば、保護紙3に代えて、粘着
性膏剤層2に対して剥離性を有する表面を有するプラス
チックフィルムを積層してもよい、また、シート状パッ
ク剤20.21を収納する袋の内面を剥離性表面とする
ことにより、保護紙3を省略してもよい。
l扛1支ル体1 本発明において用いられる裏打ち支持体層は、粘着性膏
剤層をシート状に維持するために設けられているもので
ある。従って、粘着性膏剤層中の薬効成分に影響を与え
ない限り、柔軟性を有する任意のプラスチックフィルム
を、裏打ち支持体層を構成する材料として用いることが
できる0例えばポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重
合体(EVA) 、軟質ポリ塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン樹脂(PVdC)、ナイロン、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリウレタン、ポリ(メタ)アクリル酸エステ
ル、炭化水素系熱可塑性各種ブロックコポリマー等が挙
げられる。
また、裏打ち支持体層を構成するプラスチックフィルム
の厚みは、好ましくは、その最終的な柔軟性が厚み5〜
50IImの軟質ポリエチレンの柔軟性に匹敵するよう
に定めることにより、顔面等への適用を円滑にすること
ができる。
の 本発明は、美肌成分のような薬効成分を含有させる粘着
性膏剤層の基本的組成に特徴を有する。
すなわち、ポリビニルピロリドン及び/またはビニルピ
ロリドンを主成分とする共重合体よりなる第1の成分と
、該第1の成分よりも少ない量のアクリル酸及び/また
はメタクリル酸の重合体またはこれらの共重合体よりな
る第2の成分とからなる混合物により、粘着性膏剤層の
保形性を担う成分(すなわち機械的強度を受は持つ成分
〕が構成されていることに特徴を有する。なお、ビニル
ピロリドンを主成分とする共重合体なる表現における「
主成分」とは、60%以上の割合でビニルピロリドンが
共重合体中に含まれていることを意味する。
第1の成分と第2の成分との混合比率は、第2の成分の
ポリマー中にアクリル酸及び/またはメタクリル酸成分
が何%組み込まれているかにより、その限界が左右され
る。従って、第2の成分中の(メタ)アクリル酸成分が
占めている重量に関連して表現すると、後述の理由から
明らかなように、第1の成分のビニルピロリドン成分含
有量と、第2の成分中の(メタ)アクリル酸成分含有量
との比率が、97;3〜70 : 30までの範囲内が
好ましい。
なお、粘着性膏剤層は、適用の容易性や接触感の観点か
ら、通常は0.5〜3. 0+a+程度の厚みに形成さ
れる。
j の作用 本発明では、上記のような特定組成の混合物を用いて粘
着性膏剤層が構成されているため、粘着性膏剤層は下記
のような作用を発揮する。
すなわち、皮膚に対して軽く接触させるだけで、即座に
皮膚に粘着し、長時間そのまま適用させたとしても、容
易に剥がれることがない、すなわち、ワンタッチ式で適
用することができる。
また、粘着力の強度、膏剤層としての感触性、及び層全
体の腰の強さすなわち保形性等の基本的な性能が、上記
第1.第2の成分値を変更することにより、さらに軟化
剤量や他の含有成分量等により自由に調節することがで
きる。
本願発明者は、第1の成分を粘着性膏剤層の保形成分と
して用い、これに適宜の水分及び/または保水性の多価
アルコール系軟化剤を加えた配合系が、本発明の目的と
するパンク剤用粘着性膏剤として皮膚に対して優れた感
触性及び適合性を有することを見出した。しかしながら
、含有水分や軟化剤量等の多寡により、その強度あるい
は腰の強さが大きく左右されがちであることも見出した
すなわち、第1の成分を主成分として用いた粘着性膏剤
層では、その保形性が水分等に大きく左右され過ぎるこ
とを見出し、さらにこの問題点を改良する組成として、
本発明のように第1.第2の2種の成分を用いれば、軟
化作用に対する抵抗性が高められ、パック剤用粘着性膏
剤層に適した保形用ポリマーとなり得ることを見出し、
本発明をなすに至ったものである。
すなわち、本発明では、第2の成分の添加により、第1
の成分が架橋反応に似た変化を生し、第2の成分の添加
量に応じてゲル化の度合が増大される。そして、このゲ
ル化の程度が進行するに連れて、系全体の耐水性及び耐
軟化剤性が高められるのである。
第2の成分により第1の成分がゲル化あるいは擬ゲル化
を呈するのは、第2の成分中のカルボキシル基によるも
のと考えられる。従って、その機序を量的比率でとらえ
る場合、第2の成分中のアクリル酸とメタクリル酸との
合計量を基準にすることが合理的である。すなわち、上
記のような見方をすれば、第1の成分中のビニルピロリ
ドン成分に対し、第2の成分中の(メタ)アクリル酸成
分量が増大する程、ゲル化の度合が増し、その保形性能
が高められる。
もっとも、ゲル化の度合が大きくなり過ぎると、水ある
いはアルコール等のような成形時の溶媒に不溶解となり
、成形が不可能となってしまう、他方、ゲル化の度合が
少な過ぎると、耐水性及び保形性が低下することになる
。従って、許容され得る限界的な混合比率としては、〔
第1の成分〕:〔第2の成分)=97:3〜70:30
である。
但し、〔第1の成分〕=第1の成分中のビニルピロリド
ン含有量またはその比率、〔第2の成分〕=第2の成分
中の(メタ)アクリル酸含有量またはその比率である。
よって、希望とする粘着性膏剤層の保形性及び機械的強
度に応じて、第一義的に〔第1の成分〕:〔第2の成分
〕が定められ、またその比に応じて、さらに軟化剤量や
含有水分量等を調節することによって、様々な物性及び
使用感を粘着性膏剤層に与えることができる。
第1の成 の好ましい例 第1の成分を構成する具体的な材料としては、以下のも
のが挙げられる。
(i)純粋なポリビニルピロリドン: ・Kollidon  K−90(BASF社)Mゎ 
(平均分子量)・・・360,000−Ko I 11
don  K−30(BASF社)M、l・・・ 10
,000 (ii)酢酸ビニルとの共重合体として;・Kolli
don  VA−64(BASF社)組成:ビニルピロ
リドン含有量比率:60酢酸ビニル含有量比率   =
40 また、上記した市販品以外にも、必要に応じて各種の共
重合体を用いることができる。共重合モノマーとしては
、(メタ)アクリル酸エステルが適している。
2の  の  しい (i)(非架橋タイプの)ポリアクリル酸;一般の市販
品として入手可能な各種銘柄、グレードのポリアクリル
酸を基本的にはすべて用いることができる0例えば、ジ
ェリマーAC(IOP、10H等);日本純薬社、アロ
ン−AIOH,東亜合成社。
(ii )微架橋ポリアクリル酸; ・シュンロン(PW−110、PW−150等)(日本
純薬社製) ・カーボボール(#940、#941)(B、F、 グ
ツドリッチ社製) (ii)アクリル酸・メタクリル酸共重合体例;・ジェ
リマーAC−20(日本純薬社製)組成ニアクリル酸含
有量比率:50 メタクリル酸含有量比率:50 (iv )メタクリル酸・メタクリル酸エステル系共重
合体例; ・オイドラギッドL (Rohm Pharma社製)
組成:メタクリル酸含有量比率=55 メタクリル酸メチル含有量比率:50 ・オイドラッドE (Rohm Pharsa社製)組
成:メタクリル酸含有量比率:44 メタクリル酸ブチル含有量比率:44 ジメチルアミノエチルメタクリレート 含有量比率:12 に   れ る  の 本発明のシート状パック剖の粘着性膏剤層には、保水作
用及び軟化作用を有する水溶性の軟化剤を含有させるこ
とが好ましい、このような軟化剤としては、例えばグリ
セリンのような低分子量多孔アルコールが挙げられる。
また、例えば、ジグリセリン、トリグリセリン、マルチ
トール、ソルビトール、分子量1000以下のポリエチ
レングリコール、分子量2000以下のポリプロピレン
グリコール、またはポリエチレン・プロピレングリコー
ル等を適宜用いることができる。
上記のような軟化剤は、保形成分である第1の成分及び
第2の成分の合計量を100とした場合、400以下、
好ましくは50〜200の重量比で添加される。
上記の軟化剤の作用は以下のとおりである。
仮に、軟化剤の量及び性質が同一であっても、保形性ポ
リマー成分の違いにより、当然のことながら全体として
の性能は大きく異なってくる。保形性ポリマー成分側を
一定不変とした場合、軟化剤の量が増大するに連れて、
(a)粘着性すなわち皮膚に対する粘着力が増大し、(
b)大気との平衡状態間における含有水分量が増大し、
(c)−船釣に添加される有効成分あるいは薬効成分の
包含許容量が増大し、(d)粘着性膏剤層自体の柔軟性
及び接触感等が向上するが、他方、内部強度すなわち保
形性が低下する。
実際には、保形性ポリマー成分の個々の組成及び混合割
合等と、目的とする粘着性膏剤層の粘着性、柔軟性、含
水率、肌触り感、含有させるべき有効成分の種類または
量との間の総合的なバランスにより、軟化剤の種類や量
が最適なように定められる。すなわち、上記のような観
点から、軟化剤は、保形性ポリマー成分の合計量100
重量部当たり400重量部以下とされるのである。逆に
、軟化剤を400重量部を超えて添加すると、粘着性膏
剤層が軟化し過ぎ、その保形能力が消失し、あるいは粘
着力が増大し過ぎて皮膚から剥がす際に苦痛を与えたり
、軟化剤成分が遊離・浸出するといった欠点が増大する
傾向が生じる。
本発明においては、粘着性膏剤層中に、上記軟化剤の他
、粘着性膏剤層の機械的強度を直接的に補強するために
、粘着性膏剤層中に柔軟性を有する不織布等の部材を埋
設することが好ましい(前述した第2図の構造例におけ
る芯材)。
また、粘着性膏剤層中には、有効成分の含有量向上ある
いは好ましい粘着力の観点から、10%以上の水分が含
有されていることが好ましい。
さらに、生保形成分である第1の成分及び第2の成分の
合計成分以外に、該合計量が50%以下の割合で、他の
水溶性または親水性ポリマーを添加してもよい。もっと
も、その場合には、粘着性膏剤層の性質を左右するもの
としてではなく、単なる増量剤的にあるいは補助的な改
質剤として用いられる。このような増量剤または改質剤
として用い得るポリマーとしては、メチルセルロース、
エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、プルラン、ペクチン、アラビアガム、グアーガム、
ポリビニルアルコール、メチルビニルエーテル、メチル
ビニルエーテル・無水マレイン酸共重合体、トラガカン
トガム、カルボキシメチル化デン粉、及びポリ(メタ)
アクリル酸のアルカリ金属塩もしくはアンモニウム塩等
が挙げられる。
i苅底分 本発明の粘着性膏剤層には、目的とする用途に応じて、
美容促進的有効成分や薬効成分が添加されるが、添加さ
れる美容促進的有効成分または薬効成分としては、ビタ
ミン類、アロエ抽出成分、各種アミノ酸、甘草抽出成分
(その他一般の生薬抽出成分)、ヒアルロン酸、葉緑素
、保存安定剤(例えばバラヘン)、香料、清涼剤、皮膚
栄養側、着色剤、充填剤または界面活性剤等の1種類以
上が適宜添加される。
1遣1広 本発明のシート状パック剤は、基本的には粘着テープま
たはシートの製造方法と同じ原理で行われる。すなわち
、大きくは下記の二つの工程で製造される。
(1)粘着性膏剤を溶媒(水、アルコールまたは両者の
混合系)中に溶解して塗布するための溶解工程 (ii)上記で得た溶液を塗布・乾燥することにより成
形する工程 (i ) j1晩工程 簡便には、水を溶媒として用い、常法に従って溶解槽中
に水及び各種成分を順次投入し、撹拌・混合することに
より、塗工用溶液を調製することができる。
この場合、水及び各種成分の同時投入を行った場合には
、熔解速度の遅い第1の成分及び第2の成分等のポリマ
ーからなる保形成分は、予め単独のf4液として調整し
ておき、最後に他の成分と共に混合するのが好ましい。
また、第1の成分及び第2の成分の相互の反応が早く、
水溶液中ではすぐにゲル化・不溶解となるような組成系
の場合には、アルコールを溶媒として用い、アルコール
溶液または水−アルコール混合系溶液として調製される
さらに′、ポリマー成分濃度は、塗布に適した粘度、約
10〜100d’ pasとなるように調製される。
■」ユJJIL捉 本工程も、常法に従って行われる。最終的に第1図及び
第2図に示した構造例を得る場合を例にとり説明する。
第1図のシート状パック剤を得る場合には、表面剥離性
の保護紙3の原反の剥離性表面上に、粘着性膏剤溶液を
塗布しつつ、適当な水分保存量となるまで屹燥させる0
次に、粘着性膏剤層表面lこ、裏打ち支持体層1を構成
するフィルムを積層し、押圧することによりシート状バ
ンク剤20を得ることができる。
また、第2図のシート状パック剤21を得るにあたって
は、表面剥離性の保護紙3上に粘着性膏剤層溶液全体の
約半分量を塗布し、その上から補強用芯材4を積層し、
続いて粘着性膏剤層溶液の残り全量をその上から塗布し
、続いて一定含水率となるまで乾燥する。最後に、粘着
性膏剤層2の上から裏打ち支持体層1を積層し、押圧す
ることによりシート状パック剤21を得ることができる
なお、上記シート状バック剤20.21は、原反サイズ
で製造し、しかる後所定サイズに切断されて構成される
が、使用に際しては、保護紙3の粘着性膏剤層2と接触
している面が剥離性を有するため、転写の原理により、
保護紙3のみが容易に剥がし取られる。従って、シート
状パック剤本体10.11が容易に得られ、顔面等に貼
り付けるのに使用される。
裏打ち支持体N1の粘着性膏剤層2と接触する面には、
粘着性膏剤N2との密着性を高め、その間での剥離を防
止するために、必要に応してアンカー剤すなわち接着性
向上用下塗り剤を塗工しておいてもよい。
また、粘着性膏剤層2は、図示のように単一の組成層と
して一層のみを設ける必要は必ずしもない。すなわち、
本発明のシート状パック剤における粘着性膏剤層の要件
を満たす複数層の粘着性膏剤層を積層してもよい。
同様に、粘着性膏剤層を設けるにあたり、保形成分とし
ては、第1の成分のみあるいは第1の成分を主体とする
層と、第2の成分のみあるいは第2の成分を主体とする
層を薄層として数回に渡り塗り重ねることにより、第1
.第2の成分を含有する粘着性膏剤層を構成してもよい
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば、単に皮膚に接触するだ
けで適用することができ、製品個体間の品質差や適用時
の個人差が生じ難く、粘着性膏剤層の粘着力により長時
間適用することが可能であるといった種々の効果を有す
るシート状パック剤が提供される。そして、本発明のシ
ート状パック剤では、粘着性膏剤層の保形性を担う成分
が、ポリビニルピロリドン及び/またはビニルピロリド
ンを主成分とする共重合体(第1の成分)と、該第1の
成分よりも少ない量のアクリル酸及び/またはメタクリ
ル酸の重合体及び/または共重合体(第2の成分)との
混合物により構成されているため、用途や薬効成分に応
じた様々な物性及び性状のシート状パック剤を容易に得
ることができ、かつ完全な中性のものを得ることも容易
であるため、皮膚の弱い者や特異な感受性を有する皮膚
に対して刺激を与えることもない。
しかも、ポリアクリル酸塩系成分を用いた従来のシート
状パック剤では、製造条件が厳しく、溶解の順序等を誤
ったり、条件がずれたりしただけでゲル化してしまうの
に対し、本発明では、上記第1.第2の成分の混合物を
主体とするため、製造容易であり、かつ比較的短時間で
製造することができる。
〔実施例の説明〕
以下、本発明の非限定的な実施例につき説明する。
叉旅±上 〈粘着性膏剤用主成分溶液の調製〉   (重量部)・
ポリビニルピロリン(第1の成分)・・・ 80(Ko
llidon −K −90/BASF社製)・微架橋
ポリアクリル酸(第2の成分)・・・ 20(シュンロ
ンPト」10/日本純薬製)・マルチトール(保水用成
分)    ・・・150・水           
・・・1000上記組成中、第1の成分の10%水溶液
を予め調製しておき、それにマルチトール、第2の成分
を順次添加し、撹拌・混合してゆき、最後に再び差額の
水分(325重量部)を加えて撹拌・混合・溶解するこ
とにより、上記組成による粘着製膏剤のためのベースと
なるマスター溶液を調製した。
(有効成分、湿潤助剤等の添加〉 上記マスター溶液100重量部あたり、(重量部)・日
周アロエ粉末の飽和水溶液    ・・・2.0・ヒア
ルロン酸ナトリウム      ・・・0.03・グリ
チルリチン酸ジナトリウム   ・・・0.2.ノニオ
ン0T−220(湿潤助剤) ・・・1.0を添加撹拌
・混合することによってバンク用としての粘着性膏剤の
最終的な溶液が調製された。
〈パック剤原反シートの成形〉 表面にポリエチレン膜がラミネート加工されたクラフト
紙(市販品)の加工面上に、上記最終的な粘着性膏剤溶
液を、1Mあたり約1,800gとなる割合で塗布して
ゆき、乾燥ゾーンを通すことによってその中の一部の水
分を蒸発させて残留含有水分を20±5%とし、引き続
きその露出した表面に、予めコロナ放電処理された厚さ
30μmのEVAフィルムを、そのコロナ処理面が前側
層面と接する相対関係で積層・圧着することによって、
第1図のシート状パック剤20の構造を有する、パック
剤の原反となるシートを得た。
得られた原反のパック剤を適宜切断・包装等することに
よって製品とすることができる。
災旌桝又 〈粘着性膏剤用主成分溶液の調製〉   (重量部)ビ
ニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体(第1の成分) 
              ・・・ 65(Koll
idon VA  64/BASF社製)・メタクリル
酸・メタクリル酸メチル(44:56)共重合体(第2
の成分)    ・・・ 35(オイドラギッドL) ・グリセリン(保湿用軟化剤)    ・・・ 80・
エチルアルコール         ・・・700・水
            ・・・100上記組成溶液の
調製においては、先に第1の成分の15%エチルアルコ
ール溶液を調製しておき、次にこの溶液中に第2の成分
の微粉末を投入・撹拌・混合し、さらにグリセリン及び
残りの溶媒成分等を順次添加・混合し、粘着性膏剤のベ
ースとなるマスター溶液を得た。
〈有効成分等の添加〉         (重量部)上
記マスター溶液100重量部あたり;・ヒアルロン酸ナ
トリウム     ・・・0.02・10%葉緑素水溶
液       ・・・0.20・アスコルビン酸  
       ・・・0.1を投入し、撹拌・混合し、
i&絆的な溶液が得られた。
〈パック剤原反シートの成形〉 表面にシリコーン剥離処理が施された剥離紙上に、上記
膏剤溶液を、第1回目として1があたり約800gとな
るように塗布し、引き続きその上からポリウレタン不織
布(25g/rrr)を置き重ねてゆき、さらにその上
から同じ膏剤溶液を1rrrあたり約800gで塗布し
、これを乾燥ゾーンを通過させて含有水分率が15±5
%となるところまで乾燥させた後、その露出した表面に
厚さ80μmのポリウレタンフィルムを積層・圧着する
ことにより、第2図のシート状バンク剤21の構造を有
する、パック剤の原反となるシートを得た。
これを適宜のサイズに切断・包装等することによって目
的製品とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のシート状パンク剤の一構造例を示す部
分切欠断面図、第2図は本発明のシート状パック剤の他
の構造例を説明するための部分切欠断面図である。 図において、1は裏打ち支持体層、2は粘着性膏剤層、
10.11はシート状バンク剤本体、20.21はシー
ト状パック剤を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)柔軟性を有するプラスチックフィルムよりなる裏
    打ち支持体層と、裏打ち支持体層の一方面に設けられた
    粘着性膏剤層とを備えるシート状パック剤であって、 前記粘着性膏剤層の保形性を担う成分が、ポリビニルピ
    ロリドン及び/またはビニルピロリドンを主成分とする
    共重合体よりなる第1の成分と、該第1の成分よりも少
    ない量のアクリル酸及び/またはメタクリル酸の重合体
    及び/または共重合体よりなる第2の成分との混合物か
    らなることを特徴とする、シート状パック剤。
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