JPS63112672A - 水溶性粘着剤組成物 - Google Patents

水溶性粘着剤組成物

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JPS63112672A
JPS63112672A JP25786486A JP25786486A JPS63112672A JP S63112672 A JPS63112672 A JP S63112672A JP 25786486 A JP25786486 A JP 25786486A JP 25786486 A JP25786486 A JP 25786486A JP S63112672 A JPS63112672 A JP S63112672A
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JP
Japan
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water
adhesive
adhesive composition
soluble
maltitol
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JP25786486A
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Inventor
Takashi Kishi
岸 高司
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、水に濡れあるいは水分を吸収することにより
、粘着性が発現する水溶性粘着剤組成物に関し、特に、
粘着性と凝集力とのバランスの良好な水溶性粘着剤組成
物に関する。
(従来の技術) 乾燥状態では実質的に非粘着性であり、水に濡れあるい
は水分を吸収することにより、粘着性が発現する水溶性
粘着剤組成物は1種々の用途に用いられている。これら
粘着剤は、湿った表面にも貼付し得るうえに水により容
易に剥離できる。それゆえ1口腔内粘膜の傷部や疾患(
口内炎1ロ唇炎、舌炎、智歯周囲炎、歯槽膿漏、歯肉炎
など)部分に貼付してその箇所を保護し治療するための
製剤;および口腔内粘膜を通して薬物を吸収させ全身的
治療効果を得るための製剤などに好適に用いられている
水溶性粘着剤組成物には1例えば、ヒドロキシプロピル
セルロースとアクリル酸(共)重合体またはその塩とか
らなる組成物(特公昭58−7605号公報に開示)や
セルロースエーテル(ヒドロキシプロピルセルロースは
除く)とアクリル酸(共)重合体またはその塩とからな
る組成物(特開昭55−118414号公報に開示)が
ある。特開昭59−232553号公報には、ポリエス
テルなどのプラスチックフィルム表面に粘着剤層が形成
された粘膜用包帯が開示されている。この粘着剤として
は、アクリル酸(共)重合体もしくはその水溶性塩;カ
ルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナト
リウムおよびヒドロキシエチルセルロースのうちの少な
くとも一種;そしてグリセリンおよび/またはプロピレ
ングリコールを主成分とする。このほか、切手や封筒な
どに用いる粘着剤も、水に濡れあるいは水分を吸収して
粘着性が発現する。
しかし、これらの組成物は、粘着性と凝集力とのバラン
スが悪い。例えば、粘着性に優れた組成物は凝集力に欠
けるため、剥離の際の凝集破壊現象により、粘着剤組成
物が貼付面に残留しやすい(糊残り現象)。充分な凝集
力を有する組成物は粘着性が低く (プローブタック粘
着力50g/c−以下)貼付し難い。特開昭59−23
2553号公報に開示の組成物は、グリセリンやプロピ
レングリコールなどの軟化剤を含有するため、多少の粘
弾性的な粘着性(糊残り現象の起こらない)を示すもの
の、所望の粘着性を付与すれば、依然として凝集破壊現
象が生じる。しかも2 これら組成物は、軟化剤の添加
により耐湿性・耐水性が低下するため、使用中や保存中
において水分を吸収して軟化し、崩壊するおそれがある
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記従来の問題点を解決するものであり、その
目的とするところは、粘着性と凝集力のバランスが良好
な水溶性粘着剤組成物を提供することにある。本発明の
他の目的は、耐湿性・耐水性に優れるため、水により容
易には溶解もしくは流動しにくい水溶性粘着剤組成物を
提供することにある。本発明のさらに他の目的は、基材
なしで粘着剤層を構成し得る水溶性粘着剤組成物を提供
することにある。本発明のさらに他の目的は1人体に毒
性や刺激性を有しない水溶性粘着剤組成物を提供するこ
とにある。本発明のさらに他の目的は、安価にして得ら
れる水溶性粘着剤組成物を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、マルチトールに水溶性ポリマーを会合・相溶
させることにより、力学的相互作用により、粘弾性的な
粘着性が得られることから、粘着性と凝集力のバランス
に優れた水溶性粘着剤組成物が調製されうる。との発明
者の知見にもとづいて完成された。
本発明の水溶性粘着剤組成物は、マルチトールおよび水
溶性ポリマーを含有し、そのことにより上記目的が達成
される。
水溶性ポリマーには1例えば、ポリビニルピロリドン、
ビニルピロリドンを主体とする共重合体。
マルトトリオースが実質的にα−1・6結合により連結
した化学構造のポリマルトトリオース、カルボキシメチ
ル化デン粉、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共
重合体、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリル
酸を主体とする共重合体。
メタクリル酸を主体とする共重合体、カルボキシメチル
セルロース、アルギン酸、およびこれら化合物の塩があ
る。
水溶性ポリマーは、マルチトール100重量部に対し、
15〜300重量部、好ましくは30−100重量部の
範囲で含有される。15重量部を下まわると。
粘着性は向上するが過度に軟化し流動性を有するように
なる。300重量部を上まわると、得られた水溶性粘着
剤組成物の粘着性が低く使用に供し得ない。
マルチトールは、粘着剤組成物に柔軟性、粘着性を付与
するとともに、水溶解性の調整の働きを有している。
マルチトールの市販品の例としては、マビット[F](
林原商事社製)がある。これは、マルチトール  :を
80%含有する水飴状の溶液である。
水溶性ポリマーの市販品としては、ポリビニル  ;ピ
ロリドンでは、 Kollidon890 (BASP
社製):ビニルピロリドンー酢酸ビニル共重合体では、
 KollidonVA−64(BASF社製);ff
−16結合ポリマルトトリオースでは、プルラン(林原
商事社製);カルボキシメチル化デン粉ナトリウムでは
、キブロガムF−500@(日澱化学社製);メチルビ
ニルエ  ・−チルー無水マレイン酸共重合体では、 
GANTREZ−AN−119@(GAF社!!!り 
 ;ポリアクリル酸では、ジュリマー@ (日本純薬社
製)、シュンロン@ (日本純薬社製);カルボキシメ
チルセルロースナトリウムでは、セロゲン[F]−BS
ll−10(第一工業社製)等がある。
本発明の水溶性粘着剤組成物は1例えば、乾燥状態にお
けるプローブタック粘着力が10g/aJ以下とされ、
かつ湿潤状態におけるプローブタック粘  、着力は1
00g/a+f以上とされる。乾燥状態におけるプロー
ブタック粘着力が10g/adを上まわると、乾  j
暖状態でも粘着性を有することから、取扱いが困轄とな
る。単層の粘着剤としても使用し得ない。
湿潤状態におけるプローブタック粘着力が100g/−
を下まわると、所望の粘着性が得られない。
本発明の粘着剤組成物には、上記マルチトールおよび水
溶性ポリマーのほかに、必要に応じて添υ口剤が加えら
れる。添加剤には1例えば、架橋剤。
充填剤1着色剤、香料、防カビ剤、湿潤剤(転写室工時
における剥離性面の濡れ性を向上させる)がある。これ
ら添加剤は、得られる粘着剤組成物の特性に影響を与え
ない範囲内で加えられる。粘着剤組成物の耐湿性・耐水
性を向上させるには。
lIO熱により架橋するタイプのポリマーや粒子表面の
活性度の強い充填剤(例えば無水ケイ酸)が配合される
本発明の水溶性粘着剤組成物は、上記マルチトールおよ
び水溶性ポリマーを含む水溶液系または7に/アルコー
ル混合溶液系で調製される。アルコールは、この水溶液
を塗工したときの乾燥時間をq縮するために、少量加え
られる。アルコール濃度は20%までが適当である。調
製方法は特に限定  1されないものの、マルチトール
水溶液(例えば50〜90%濃度)と水溶性ポリマーの
水溶液とをそれ  Aぞれ調製し2両水溶液を、必要に
応じて添加剤とともに、適当な粘度となるように混合し
て行われる。
このようにして得られる粘着剤組成物は9例え  ・ば
、それ自身で単層の粘着シートや粘着性成形体に:もし
くは、支持体上に粘着剤層が形成された  −複層の粘
着シートやテープに調製される。例えば、  :単層の
粘着シートは、剥離紙上に上記粘着剤組成物の溶液を塗
布・乾燥して得られる。複層の粘着  “シートは、上
記形成された剥離紙上の単層粘着シ  −一トの粘着剤
層上に支持体となるべきプラス千ソ■り(例えばポリエ
ステル)フィルムを圧着してこ  ′れに転写させる方
法;プラスチックシートなどの  “支持体上に粘着剤
組成物の溶液を塗布・乾燥させ  ・る方法など通常の
粘着シートの製造方法により調製されうる。塗工方法に
は1例えば、ナイフ塗工、  10−ル塗工等がある。
支持体は1人体に無害な材  j叫が用いられる。加熱
により架橋するタイプのポリマーを添加する場合には、
乾燥時に架橋反応を1こすべく加熱が施される。
(作用) 本発明によれば、このように、粘着性と凝集力とのバラ
ンスの良好な水溶性粘着剤組成物が得らhる。
マルチトールと水溶性ポリマーとを適当な割合で配合す
ることにより、マルチトールが水溶性ポリマーと相溶・
会合し、これに外部から供給される水を加えた3成分の
相乗効果により、粘弾性的を粘着性が付与される。それ
ゆえ、粘着性と凝集力とのバランスが保たれる。この機
構の詳細は不可であるが、おそらくマルチトールと水溶
性ポリマーの2成分の分子に一定量の水分子が共存する
状態において、3成分の分子間に力学的相互作用が生じ
、そのために粘弾性的な粘着性が発現すると考えられる
。ここで、粘弾性的な粘着性とは。
r古着力が高くても凝集力が粘着力を上回るため。
防着剤を剥離する際に粘着剤が弾性回復するように界面
から剥がれ、そのために糊残り現象の起こらない性質を
指す。この粘弾性的な粘着性は9通常の感圧性接着剤が
有する性質を示す。
本発明の粘着剤組成物は、湿度に対しても可逆的に対応
し、高湿度条件下では吸水性が増して粘着性が高くなる
。これに対して、低湿度では水分を放出して粘着性が低
下する。このような吸脱湿の自己調節作用により、この
組成物は大気中にて安定に存在する。
(実施例) 以下に本発明を実施例について述べる。
実施皿上 +11粘着剤組成物の調製 ポリビニルピロリドン(Kollidon  ’90.
 BASF社製)の25%水溶液を調製した。マルチト
ールは80%水溶液(マビフト[F]、林原商事社製)
を用いた。
これらを下記の割合で混合し、水溶性粘着剤組成物の約
44%水溶液を得た。
マルチトール          100重量部ポリビ
ニルピロリドン       60重量部この粘着剤組
成物は2口腔内粘膜用絆創膏や口腔内に適用する経粘膜
製剤などに用いられる。
(2)粘着剤組成物の評価゛ (1)で得られた粘着剤組成物の溶液をステンレス鋼板
のような平板上に流延し乾燥して、厚さ約100μmの
皮膜を形成した。この皮膜について、以下のようにして
、プローブタック粘着力および含水率を測定した。皮膜
の指触粘着感テストも行った。
これらの結果を下表に示す。
(a)プローブタック粘着力 八STM−D−2979−71(1982)のブローフ
゛タック粘着力試験に準拠して、下記の条件によりプロ
ーブタック粘着力を測定した。
プローブ直径         8關φプロ一ブ上下速
度(同速)    Ion/秒プローブ接触時間   
    1秒 プローブ接触荷重       50gその結果、プロ
ーブタック粘着力はIg/co!以下であった。20℃
、65%R,H,(標準湿度条件)で48時間放置した
後のプローブタック粘着力は165g/calであった
。粘着力の測定後。
プローブの先端には粘着剤の残留(糊残り現象)は認め
られず、粘弾性的に界面から剥離したことを示していた
(bl含水率 乾燥状態での粘着剤層の水分量は0.7%であった。2
0°C265%R,11,(標準湿度条件)で48時間
放置した後の含水率は9.5%であった。
(C)指触粘着感テスト 指先による皮膜表面の粘着感では1強い粘着性が感じら
れたものの、指先には粘着剤の残留は認められなかった
(3)口腔内粘膜用の絆創膏原反の作製基材として、厚
さ40μmの無添加軟質ポリエチレンフィルムを用いた
。この基材の表面に、まずコロナ放電により活性化処理
を施した。次いで。
活性化処理面に、ブチルゴム−酢酸ビニル−無水マレイ
ン酸グラフト共重合体からなる下塗り剤により、アンカ
ー処理を施した。下塗り剤は、ブチルゴム90重量部を
含む溶液中にて、酢酸ビニル5重量部と無水マレイン酸
5重量部とをグラフト共重合させて得られた。アンカー
処理は、この共重合体の溶液を基材上に5g/rrr(
乾燥後の塗工量)の量でグラビア塗工して行なった。
基材のアンカー処理面に、(1)で得られた粘着剤組成
物溶液を、乾燥後の厚さが150μmとなるように塗布
し乾燥した。得られた絆創膏原反を5例えば5 cm 
X 10cnaに裁断し、防湿袋中に包装して供給した
(4)絆創膏原反の評価 (3)で得られた絆創膏原反は、乾燥状態では粘着剤層
に粘着性がなく、取扱いが容易であった。粘着剤層を手
で触れてもベトつかず、不快窓はなかった。
この絆創膏原反を口腔内粘膜に押しつけると。
粘膜面の水分を吸収して1分以内に接着が達成された。
この絆創膏原反をl cm X 2cmに切断し、上蒲
内粘膜面に貼付したところ、約120分間局所に滞留し
ていた。
尖施ゼ1 (11粘着剤組成物の調製 α−1・6結合ポリマルトトリオース(プルラン、林原
商事社製)の25%水溶液を調製した。これに実施例1
で用いたマルチトールを下記の割合で混合し、水溶性粘
着剤組成物の約42%水溶液を得た。
マルチトール          100重量部α−1
・6結合ポリマルトトリオース 70重量部 この粘着剤組成物は2口腔内粘膜用絆創膏や口腔内に適
用する経粘膜製剤などに用いられる。
(2)粘着剤組成物の評価 (1)で得られた粘着剤組成物について、実施例1と同
様の方法により、プローブタック粘着力および含水率を
測定し、そして指触粘着感テストも行った。
その結果、プローブタック粘着力はIg/crA以下で
あった。20℃、65%R,H,(標準湿度条件)で4
8時間放置した後のプローブタック粘着力は158g/
−であった。粘着力の測定後、プローブの先端には粘着
剤の残留(糊残り現象)は認められず、粘弾性的に界面
から剥離したことを示していた。
乾燥状態での粘着剤層の水分量は0.5%であった。2
0℃、65%R,)1.(枕準湿度条件)で48時間放
置した後の含水率は約8.2%であった。
指先による皮膜表面の粘着感では1強い粘着性が惑しら
れたものの、指先には粘着剤の残留は認められなかった
(3)口腔内径粘膜製剤用の基材の作製表面剥離性が制
限されて仕上げられたシリコーン剥離紙(重剥離グレー
ド)面上に、(1)で得られた粘着剤組成物溶液を、乾
燥後の厚さが約300μmとなるように塗布し乾燥した
。次いで剥離紙を剥がし、単層の粘着基材とした。得ら
れた粘着基材を1例えば50XIOCIIに裁断し、防
湿袋中に包装して供給した。
(4)口腔内経粘膜製剤用の基材の評価(3)で得られ
た基材は、乾燥状態では粘着性を有しないため、単層の
粘着基材として用いられる。
この粘着基材は取扱いが容易であり1手で触れてもベト
つかず不快感はなかった。
この粘着基材の片面または両面に薬剤を浸透させ9口腔
内径粘膜の所定部位に貼付することにより、経粘膜製剤
または局所治療薬として用いられる。
この粘着基材(薬剤を含浸させていない)を1cm X
 ’l cmに裁断し、上側前部歯肉に貼付したところ
、約90分間局所に滞留していた。
1旋±1 (11粘着剤組成物の調製 マルチトール(マビット[F]、林原商事社製)の80
%水溶液、カルボキシメチル化デン粉ナトリウム(キプ
ロガムF−500.日澱化学社製)の10%水溶液およ
び加熱架橋反応型ポリアクリル酸ナトリウム(アロンビ
スGL、日本純薬社製)の3%水溶液を調製した。これ
らを下記の割合で混合し、水溶性粘着剤組成物の約21
%水溶液を得た。
マルチトール          100重量部カルボ
キシメチル化デン粉ナトリウム 40重量部 加熱架橋反応型ポリアクリル酸ナトリウム5重1部 この粘着剤組成物は9口腔内損傷部の保護や経粘膜製剤
の固定のための複層型の粘着シートなどに用いられる。
(2)粘着剤組成物の評価 (1)で得られた粘着剤組成物について、実施例1と同
様の方法により、乾燥状G、20℃、60%R,H。
で48時間放置した後、および30℃、85%R,l+
、で48時間放置した後について、それぞれ、プローブ
タック粘着力および含水率を測定した。その結果。
乾燥状態ではプローブタック粘着力は2g/cIA、そ
して含水率は1%以下、 20℃、 60%R,11,
ではプローブタック粘着力は184g/co!、そして
含水率は11.8%、30℃、85%R,ll、ではプ
ローブタック粘着力は298g/cJ、そして含水率は
18.8%であった。
指先による皮膜表面の粘着感では2強い粘着性が感じら
れたものの、指先には粘着剤の残留は認められなかった
(3)粘着シートの作製 厚さ70μmのヒドロキシプロピルセルロースフィルム
に、(1)で得られた粘着剤組成物溶液を、乾燥後の厚
さが約200μmとなるように塗布し乾燥した。
得られた粘着シートは1口腔内損傷部の保護および経粘
膜製剤の固定に有用であった。
尖血炭↓ (1)粘着剤組成物の調製 マルチトール(マビット[F]、林原商事社製)の80
%水溶液、およびメチルビニルエーテル−無水マL/イ
ン酸共重合体(GANTREZ−AN−119,GAF
社製)のナトリウム中和塩の30%水溶液を調製した。
これらを下記の割合で混合し、水溶性粘着剤組成物の約
46%水溶液を得た。
マルチトール           100重量部メチ
ルビニルエーテル−無水マレインa共重合体のナトリウ
ム塩          80重量部(2)粘着剤組成
物の評価 (11で得られた粘着剤組成物について、実施例1と同
様の方法により、乾燥状態、20℃、60%R,H。
で48時間放置した後、および30℃、85%R,H,
で48時間放置した後について、それぞれ、プローブタ
ック粘着力および含水率を測定した。その結果。
乾燥状態ではプローブタック粘着力はIg/cn!以下
そして含水率は1%以下、20℃、60%R,H,では
プローブタック粘着力は147g/cJ、そして含水率
は7.9%、 30℃、85%R,H,ではプローブタ
ック粘着力は282g/cnl、そして含水率は17.
4%であった。
指先による皮膜表面の粘着感では1強い粘着性が惑じら
れたものの、指先には粘着剤の残留は認められなかった
(3)接着シートの作製 坪150g/n?の等方向性のレーヨン不織布の芯材に
、(1)で得られた粘着剤組成物溶液を、その両側から
乾燥後の合計の厚さが約500μmとなるように塗布し
乾燥した。
得られた粘着シートは1人工肛門と皮膚との接合などに
用いる両面接合シートに有用であった。
叉侮五1 (11粘着剤組成物の調製 マルチトール(マビット[F]、林原商事社製)の80
%水溶液、アルギン酸ナトリウムの3%水溶液。
およびカルボキシメチル化デン粉ナトリウム(キプロガ
ムF−500.日澱化学社製)の10%水溶液を調製し
た。これらを下記の割合で混合し、水溶性粘着剤組成物
の約14.6%水溶液を得た。
マルチトール           100重量部アル
ギン酸ナトリウム       20重量部カルボキシ
メチル化デン粉ナトリウム 10重量部 (2)粘着剤組成物の評価 (11で得られた粘着剤組成物について、実施例1と同
様の方法により、乾燥状態、20℃、60%R,H。
で48時間放置した後、および30℃、85%R,11
,で48時間放置した後について、それぞれ、プローブ
タック粘着力および含水率を測定した。その結果。
乾燥状態ではプローブタック粘着力は5g/ad、そし
て含水率は1%以下、20℃、60%R,11,ではプ
ローブタック粘着力は156g/ad、そして含水率は
12.3%、30℃、85%R,l+、ではプローブタ
ック粘着力は287g/ c++! 、−そして含水率
は19.1%であった。
指先による皮膜表面の粘着感では1強い粘着性が感じら
れたものの、指先には粘着剤の残留は認められなかった
(3)粘着シートの作製 坪ff180g/rrrの片面がサイジングされた晒し
クラフト紙に、(1)で得られた粘着剤組成物溶液を、
乾燥後の厚さが約70μmとなるように塗布し乾燥した
得られた粘着シートは9表面に筆記が可能な表示用粘着
ラベルまたは粘着テープに有用であった。
去施尉工 (11粘着剤組成物の調製 マルチトール(マビット[F]、林原商事社製)の80
%水溶液、カルボキシメチルセルロースナトリウム(セ
ロゲン@ B10−10.第一工業社製)の4%水溶液
、およびビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体(Ko
llidon VA64.  ビニルピロリドントit
4+2ビニルとの60/40 (モル比)の共重合L 
BASF社製)の50%水溶液を調製した。これらを下
記の割合で混合し、水溶性粘着剤組成物の約20%水溶
液を得た。
マルチトール          100重量部カルボ
キシメチルセルロースナトリウム20重量部 ビニルピロリドン−酢酸ビニル共ffi合体10重量部 (2)粘着剤組成物の評価 (1)で得られた粘着剤組成物について、実施例1と同
様の方法により、乾燥状態、 20℃、60%R,H。
で48時間放置した後、および30°C285%R,H
,で48時間放置した後について、それぞれ、プローブ
タック粘着力および含水率を測定した。その結果。
乾燥状態ではプローブタック粘着力は6g/ci、そし
て含水率は1%以下、20℃、60%R,I1.ではプ
ローブタック粘着力は162g/cJ、そして含水率は
13.0%、30℃、85%R,H,ではプローブタッ
ク粘着力は290g/c+J、そして含水率は20.5
%であった。
指先による皮膜表面の粘着感では1強い粘着性が怒じら
れたものの、指先には粘着剤の残留は認められなかった
(3)粘着シートの作製 坪ff180g/rrrの片面がサイジングされた晒し
クラフト紙に、(1)で得られた粘着剤組成物溶液を、
乾燥後の厚さが約70μlとなるように塗布し乾燥した
得られた粘着シートは1表面に筆記が可能な表示用粘着
ラベルまたは粘着テープに有用であった。
(以下余白) (発明の効果) 本発明の水溶性粘着剤組成物は、このように。
粘弾性的な粘着性を有するため、粘着性と凝集力とのバ
ランスが良好である。水によっても溶解もしくは流動し
にくい。それゆえ、この組成物を用いて、粘着テープや
粘着シート、医療用絆創膏を作製し、これを皮膚に貼付
しても、粘着性に優れるため、貼付後車期間にわたり剥
脱しない。貼付面に発赤が生じるなどの皮層刺激性も有
しない。
一定の凝集力を有するため、剥離の際に、粘着剤組成物
が貼付面に残留する(糊残り現象)こともない。濡れた
表面や高湿度の環境下でも容易に粘着する。しかも、必
要に応して、水に接触させて剥離することができる。組
成物の調製は容易であり9組成の誤差によっても特性が
著しく低下することはない。人体に毒性や刺激性を有し
ないうえに、安価にて得られる。基材なしで単層の粘着
シートとしても、皮膚にベトつかず、取扱いが容易であ
る。
このようなことから1本発明の水溶性粘着剤組酸物は、
粘着テープ、粘着シートや各種表示用ラベル、ステンカ
ーなど文具用1表示用、工業用の製品1口腔内粘膜用の
粘着製剤や絆創膏などに好適に用いられる。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、マルチトールおよび水溶性ポリマーを含有する水溶
    性粘着剤組成物。 2、前記水溶性ポリマーが、ポリビニルピロリドン、ビ
    ニルピロリドンを主体とする共重合体、マルトトリオー
    スが実質的にα−1・6結合により連結した化学構造の
    ポリマルトトリオース、カルボキシメチル化デン粉、メ
    チルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体、ポリアク
    リル酸、ポリメタクリル酸、アクリル酸を主体とする共
    重合体、メタクリル酸を主体とする共重合体、カルボキ
    シメチルセルロース、アルギン酸およびこれら化合物の
    塩のうちの少なくとも一種である特許請求の範囲第1項
    に記載の水溶性粘着剤組成物。 3、前記マルチトール100重量部に対し、前記水溶性
    ポリマーが15〜300重量部の範囲で含有された特許
    請求の範囲第1項に記載の水溶性粘着剤組成物。 4、乾燥状態におけるプローブタック粘着力が10g/
    cm^2以下であり、かつ湿潤状態におけるプローブタ
    ック粘着力が100g/cm^2以上である特許請求の
    範囲第1項に記載の水溶性粘着剤組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1143663A (ja) * 1997-05-27 1999-02-16 Cemedine Co Ltd 液状接着剤
JP2003200682A (ja) * 2001-10-26 2003-07-15 Tokyo Magnetic Printing Co Ltd スクラッチカード
JP2006308097A (ja) * 2005-04-29 2006-11-09 Sulzer Pumpen Ag フロー・マシン、その滑動リング・シール、前記滑動リング・シールの本体部品、および前記滑動リング・シールを前記フロー・マシンに締結する方法
WO2008038400A1 (fr) * 2006-09-27 2008-04-03 Suntory Limited Adhésif pour des étiquettes de conteneurs et procédé de contrôle de la force d'adhésion de l'adhésif pour conteneurs et étiquettes de conteneurs

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