JPH05310549A

JPH05310549A - 皮膚外用剤

Info

Publication number: JPH05310549A
Application number: JP4120877A
Authority: JP
Inventors: Shunpei Mitsuyama; 俊平満山; Shinichi Nagashima; 新一長嶋; Shigeo Tanaka; 重男田中; Masami Nemoto; 正美根本; Tsuguchika Yoshida; 継親吉田
Original assignee: Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Current assignee: Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Priority date: 1992-05-13
Filing date: 1992-05-13
Publication date: 1993-11-22

Abstract

(57)【要約】【目的】老化に伴って菲薄化した皮膚の柔軟性、弾力
性を改善し、細胞を賦活化して皮膚の老化を防止する、
タウリンと特定の生薬エキスを含有する皮膚外用剤を提
供する。【構成】タウリンを０．１〜１０重量％、生薬エキス
を０．１〜３重量％配合した皮膚外用剤。生薬エキスと
タウリンとは、１：１０〜５：１の構成割合で含有され
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、皮膚の老化防止効果に
優れた皮膚外用剤に関する。

【０００２】

【従来の技術】皮膚の柔軟性、およびその機能は角質層
の含水分により左右される。老化した皮膚では、表皮、
真皮ともに細胞数が減少し、代謝機能の低下が生じる。
その結果、角質層の水分保持機能が低下し、皮膚が菲薄
化した状態になり、柔軟性および弾力性を失い、荒れ肌
様の状態になるものと考えられている。このような老化
した皮膚の改善剤として、ＮＭＦ(Natural Moisturizin
g Facter)と称せられる成分およびコラーゲン、ヒアル
ロン酸などを配合した化粧料が数多く提案されている
が、いまだ皮膚の老化現象を防止するまでは至っていな
いのが現状である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、皮膚に柔軟性と弾力性を付与し、さらに細胞を賦活
化して皮膚の老化を防止することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】タウリンはすべての動物
の体内に存在する生理的成分で、組織の酸素利用を促進
し、細胞を賦活するといわれ、損傷した皮膚の治癒を促
す働きをもつことが知られている。そこで本発明者ら
は、斯かる知見を考慮して研究を重ねた結果、タウリン
と特定の生薬エキスとを含有した製剤が、皮膚細胞の代
謝を促進し、老化肌を顕著に改善することを見いだし、
本発明を完成するに至った。本発明に用いられる生薬エ
キスとしては、オドリコ草、ヤドリ木、がま、ごま、す
いせん、つるな、はこべ、紫草、ゆきのした、れんげ
草、ユーカリ、けいがい、うまのすず草、さいじょう、
よめな、ツヅラフジ、モクメンピ、メドハギ、コウズコ
ン、ヤマモモ、シランを水、エタノール、１，３−ブチ
レングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、スクワラン、ヘキサン、クロ
ロホルム、エーテル等で抽出したエキスがあげられる。
生薬エキスの含有量は、皮膚外用剤全量の０．０１〜１
０．０重量％が好ましく、更に好ましくは０．１〜３重
量％である。タウリンの含有量は、皮膚外用剤全量の
０．０１〜１５重量％が好ましく、更に好ましくは０．
１〜１０重量％である。生薬エキスとタウリンとは、
１：１０〜５：１の構成割合で含有される。

【０００５】本発明の皮膚老化防止剤は、常法に従っ
て、乳液類、ローション類、軟膏類、クリーム類、パッ
ク類、ファンデーション等の剤型に調製することができ
る。

【０００６】本発明の皮膚老化防止剤には、前述の必須
成分に加えて通常皮膚外用剤に用いられる成分を含むこ
とができる。１，３−ブチレングリコール、１，４−ブ
チレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、グリセリン、ジグリセリン、マルチトー
ル等のポリオール、エチルアルコール、イソプロピルア
ルコール、精製水等の溶媒、パラベン、安息香酸等の保
存剤、硫黄、塩酸クロルヘキシジン、塩化セチルピリジ
ン、塩化デカリニウム、イソプロピルメチルフェノー
ル、第４級アンモニウム塩（例えば、塩化ベンザルコニ
ウム）、ヒノキチオール等の殺菌剤、白色ワセリン、流
動パラフィン、固形パラフィン、セレシン、マイクロク
リスタリンワックス、コレステロール、スクワラン、オ
リーブ油、ローズヒップ油、ミンク油、ホホバ油、硬化
ヒマシ油、硬化ヤシ油、硬化パーム油、ミツロウ、パル
ミトレイン酸、リノール酸、リノレン酸、オレイン酸、
ステアリン酸、パルミチン酸、ベヘニン酸、ラウリン
酸、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリ
ルアルコール、オレイルアルコール等の油分、イソオク
タン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、カプリン酸
エチル、カプリル酸エチル、モノステアリン酸グリセリ
ン、モノオレイン酸プロピレングリコール、モノオレイ
ン酸グリセリン、モノカプリン酸ソルビタン、クエン酸
モノステアリン酸グリセリン、ジステアリン酸ジグリセ
リン、モノラウリン酸デカグリセリル等のエステル、シ
リコーンオイル、ポリオール変性シリコーン、シリコー
ン樹脂等のシリコーン誘導体、ポリオキシエチレン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル、ポリグリセリンアルキルフェニルエーテル、ポリ
オキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレン硬化ヒマシ油等の非イオン性界面活性剤、Ｎ−
アシルアミノ酸塩、Ｎ−アシルサルコシン塩、アルキル
燐酸エステル塩、アシルメチルタウリン塩等の陰イオン
性界面活性剤、アルキルトリメチルアンモニウム、ジア
ルキルジメチルアンモニウム、アルキル−Ｎ，Ｎ−ジア
ルキルアミノ酢酸エステル等の陽イオン性界面活性剤、
ベタイン、イミダゾリン、アミンオキシド等の両性界面
活性剤、カゼイン等の高分子界面活性剤、メチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシビニ
ルポリマー、ポリビニアルコール等のゲル化剤、ジイソ
プロパノールアミン、酒石酸、乳酸、酢酸、クエン酸、
Ｌ−グルタミン酸、Ｌ−アスパラギン酸等のｐＨ調節
剤、ジブチルヒドロキシトルエン、亜硫酸水素ナトリウ
ム、カテキン、エリソルビン酸、α−トコフェロール、
β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフ
ェロール等の酸化防止剤、モンモリロナイト、サポナイ
ト、ヘクトライト、酸化チタン、カオリン、タルク等の
粘土鉱物、着色剤を本発明の効果を損なわない範囲内で
配合することができる。また必要に応じて、グリシン、
α−アラニン、β−アラニン、γ−アミノ酪酸、ε−ア
ミノカプロン酸等のアミノ酸類、ビタミンＡ、ビタミン
Ｂ₁、ビタミンＢ₂、ビタミンＢ₆、ビタミンＣ、ビタミ
ンＤ、ビタミンＥ及びビタミンＥ酢酸エステル等のビタ
ミン類、塩化亜鉛等の収れん剤、アルブチン、コウジ
酸、グラブレジン等の美白剤、Ｌ−メントール、リモネ
ン、カンフル等の清涼化剤、グリチルレチン酸、グリチ
ルリチン酸ジカリウム、塩化ベルベリン、シコニン、グ
アイアズレン、アラントイン等の抗炎症剤、ニコチン酸
メチル、ニコチン酸ベンジル、シュエルチマリン、カプ
サイシン等の末梢血管拡張剤、酢酸ハイドロコーチゾ
ン、吉草酸ベタメタゾン等の副腎皮質ホルモン、塩酸ジ
フェンヒドラミン、塩酸イソチベンジル等の抗ヒスタミ
ン剤、塩酸ジブカイン、塩酸リドカイン等の局所麻酔
剤、尿素、サリチル酸等の角質溶解剤、ビタミンＡ酸、
１３−シス−レチノイン酸及びエトレチネート等の角化
調整剤、１７β−エストラジオール、エチニルエストラ
ジオール、エストロン等の卵胞ホルモン、プロゲステロ
ン、１７α−ヒドロキシプロゲステロンアセテート等の
黄体ホルモン、金属イオン封鎖剤、紫外線吸収剤、朝鮮
人参エキス、竹節人参エキス、サフランエキス、霊之エ
キス、ジュエキス、ジイソプロピルアセテート、ピロリ
ドンカルボン酸、ポリグルタミン酸、ポリオキシアルキ
レンアルキルグルコシドエーテル、コラーゲン、レシチ
ン、セラミド等の保湿又は使用感を高める成分を配合す
ることができる。また、リポソーム、マイクロカプセル
を製剤に配合することもできる。

【０００７】

【発明の効果】本発明により、皮膚の老化現象を防止す
る外用製剤を提供することが可能となった。

【０００８】

【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明を具体的に説明
する。

【０００９】実施例１

【００１０】油相に油溶性成分及び界面活性剤を加温溶
解し、有効成分及び水溶性成分を加温溶解した水相を添
加し、乳化、冷却しクリームを得た。

【００１１】実施例２

【００１２】油相に油溶性成分及び界面活性剤を加温溶
解し、有効成分及び水溶性成分を加温溶解した水相を添
加し、乳化、冷却し軟膏を得た。

【００１３】実施例３

【００１４】油相に油溶性成分及び界面活性剤を加温溶
解し、有効成分及び水溶性成分を加温溶解した水相を添
加し、乳化、冷却しクリームを得た。

【００１５】実施例４

【００１６】油相に油溶性成分及び界面活性剤を加温溶
解し、有効成分及び水溶性成分を加温溶解した水相を添
加し、乳化、冷却しクリームを得た。

【００１７】実施例５

【００１８】油相に油溶性成分及び界面活性剤を加温溶
解し、有効成分及び水溶性成分を加温溶解した水相を添
加し、乳化、冷却しクリームを得た。

【００１９】実施例６

【００２０】油相に油溶性成分及び界面活性剤を加温溶
解し、有効成分及び水溶性成分を加温溶解した水相を添
加し、乳化、冷却しクリームを得た。

【００２１】実施例７

【００２２】油相に油溶性成分及び界面活性剤を加温溶
解し、有効成分及び水溶性成分を加温溶解した水相を添
加し、乳化、冷却しクリームを得た。

【００２３】実施例８

【００２４】油相に油溶性成分及び界面活性剤を加温溶
解し、有効成分及び水溶性成分を加温溶解した水相を添
加し、乳化、冷却しクリームを得た。

【００２５】実施例９

【００２６】精製水にグリセリン、１，３−ブチレング
リコール、オキシベンゾンその他水溶性成分を加え室温
下に溶解した。一方、エタノールに界面活性剤、防腐
剤、香料を加え溶解し、先の精製水部に加え化粧水を得
た。

【００２７】実施例１０

【００２８】油相に油溶性成分及び界面活性剤を加温溶
解し、有効成分及び水溶性成分を加温溶解した水相を添
加し、乳化、冷却しクリームを得た。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ａ６１Ｋ 35/78 Ｖ 7180−4ＣＪ 7180−4ＣＱ 7180−4ＣＷ 7180−4ＣＡＤＡＣ 7180−4Ｃ //(Ａ６１Ｋ 35/78 31:255） 8413−4Ｃ (72)発明者根本正美東京都豊島区高田３丁目24番１号大正製薬株式会社内 (72)発明者吉田継親東京都豊島区高田３丁目24番１号大正製薬株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】タウリンと生薬エキスを含有することを特
徴とする皮膚外用剤。
【請求項２】生薬がオドリコ草、ヤドリ木、がま、ご
ま、すいせん、つるな、はこべ、紫草、ゆきのした、れ
んげ草、ユーカリ、けいがい、うまのすず草、さいじょ
う、よめな、ツヅラフジ、モクメンピ、メドハギ、コウ
ズコン、ヤマモモ、シランから選ばれる１種または２種
以上であることを特徴とする請求項１記載の皮膚外用
剤。