発明の名称 電圧非直線性抵抗素子およびその製造方法
技術分野
明
本発明は、 電圧非直線性抵抗素子に関する
田 背景技術 近年サイ リ スタ、 ト ラ ンジスタ、 集積回路などの半導体素子 および半導体回路とその応用の急速な発展にと もない計測、 制 御、 通信機器および電力機器における半導体素子、 半導体、回路 の使用が普及し、 これら機器の小型化、 高性能化が急速に進展 している。 しかし、 他方ではこのよ うな進歩にと もない、 れ らの機器やその部品の耐電圧、 耐サージ、 耐ノイズ性能は十分 なものとはいえなかった のためこれらの機器や部品を異常 なサージやノ イズから保護するこ と、 あるいは回路電圧を安定 化するこ とがきわめて重要な課題になってきている。 これらの 課題の解決のために電圧非直線性がきわめて大き く 、 放電耐量 の大き い、 寿命特性の優れた、 しかも安価な電圧非直線性抵抗 体材料の開発が要請されてきている。 これらの目的のため、 シ リ コ ンカーバイ ド ( s i c ) 、 セ レ
ン ( S e ) 、 シ リ コ ン ( S i ) 、 Z n O等を主成分と したノ リ スタが利用されている。 なかでも Z n 0 を主成分と したパリス タは、 一般に制限電圧が低く 、 電圧非直線指数が大きいなどの 特徴を有している。 そのため半導体素子のよ う な過電流耐量の 小さなもので構成される機器の過電圧に対する保護に適してい るので、 S i C ノ リ ス夕な どに代っ て広く 利用される よ う に な っ て レヽ る。
と こ ろで、 通常、 上記のよ う な Z n 0系電圧非直線性抵抗素 子は、 Z n 0 を主成分とする電圧非直線性抵抗素子原料粉末の 成形体を、 他の材料の電圧非直線性抵抗素子と同様、 加熱昇温 工程、 高温保持工程および冷却工程を備える焼成工程によ り焼 成して製造されている。 従来、 焼成の全工程は、 同一酸素分圧 の雰囲気 (通常は大気) 中で行なわれていたが、 1 0 0 を超え る よ う な非直線指数 α をもつバ リ スタは得られておらず、 通 常、 αは 5 0程度であった。
そこで、 特開昭 5 9 — 1 0 6 1 0 2号公報には、 上記の焼成 工程において、 高温保持工程の後半時点から冷却工程に入った 直後の時点までの間に、 焼成雰囲気の酸素分圧を、 2 X 1 0 — 1 気圧 (空気の酸素分圧) 未満の値から、 2 X 1 0 — 1気圧以上の 値に切り換えて、 αの値の向上を図った Z n O系バリ スタの製 造方法が提案されている。
発明の開示
しかしながら、 上記の Z n O を主成分とする従来のバリ スタ は、 高温、 高湿度中での負荷寿命試験において劣化しやすく 、 そのためガラスコー ト等を施さなければならない。 また、 直流 電圧印加による劣化の場合には、 印加方向の違いで I - V特性 に非対称性が生ずる と いう問題がある。 さ らに、 上記の Z n 0 を主成分とする従来のバ リ スタでは、 特に、 高温焼成等の条件 で作製した場合、 粒成長が進むと同時に、 リーク電流が大き く なる と いう問題がある。
さ らに、 従来の製造技術にあっては、 α以外のバリ スタ特性 と焼成雰囲気の酸素分圧との関係についての研究は何ら行なわ れていない。 実際、 上記特開昭 5 9 — 1 0 6 1 0 2号公報に開 示された手法で、 バリ スタを製造する と、 サージ寿命がパリ ス 夕電圧の変'化率で一 4 . 0 %近辺かそれ以上となってしま う と いう問題がある。
また、 約 2 mraを越える厚みのディ スクバリ スタでは、 従来法 のいずれで焼成したと しても、 上記のサージ寿命の悪化という 問題がある。 これは、 ノ リ スタの厚みが大きいと、 内部の結晶 粒径が表面のそれに比べて小さ く なつてしまい、 電流が印加さ れる と 、 表面のみに大きな電流が流れ破壊してしま うからであ る。
そこで、 本発明の第一の目的は、 高温、 高湿度中での負荷寿
命が向上し、 直流電流の印加方向の違いによる I — V特性の非 対称性の劣化を防止するこ とのでき る電圧非直線性抵抗素子を 提供するこ と にある。
また、 本発明の第二の目的は、 高温、 高湿度中での負荷寿命 が向上し、 直流電流の印加方向の違いによ る I _ V特性の非対 称性の劣化を防止する と と もに、 リーク電流を減少させるこ と のでき る電圧非直線性抵抗素子のための磁器組成物を提供する し <L し あ ^) 。
さ らに、 本発明の第三の目的は、 サージ寿命特性を向上させ る こ とのでき る電圧非直線性抵抗素子の製造方法を提供するこ と にある。
このよ う な目的は、 下記 ( 1 ) 〜 (26) の本発明によ り達成 される。
( 1 ) 酸化亜鉛を主成分と し、
これに副成分と して、 希土類元素のう ち少な く と も 1種、 酸 ィヒコバル ト 、 酸化クロム、 III b族元素酸化物のうち少な く と も' 1種、 I a族元素酸化物のう ち少な く と も 1種、 それぞれ金 属または半金属元素の総量のう ち、 C aに換算して 0. 0 1〜 2原子%の酸化カルシウムおよび S i に換算して 0. 0 0 1〜 0. 5原子%の酸化シ リ コ ンを含有する焼結体であって、 カ ルシ ウ ム と シ リ コ ンの原子比 ( C aノ S i ) 力 0 . 2〜 2 0の範囲である電圧非直線性抵抗素子。
( 2 ) 前記希土類が L a, P r , N d , S m , E u , G d, T b , D y , H o , E r , T m , Y bおよび L uである上記 ( 1 ) の電圧非直線性抵抗素子。
( 3 ) 前記 111 b族元素が、 B 、 A 1 、 G aおよび I nであ る上記 ( 1 ) または ( 2 ) の電圧非直線性抵抗素子。
( 4 ) 前記 I a族元素が、 K、 R bおよび C s である上記 ( 1 ) 〜 ( 3 ) のいずれかの電圧非直線性抵抗素子。
( 5 ) 前記カルシウ ム と シ リ コ ンの原子比が、 2〜 6の範囲 に設定されている上記 ( 1 ) 〜 ( 4 ) のいずれかの電圧非直線 性抵抗素子。
( 6 ) 希土類元素のう ち少な く と も 1 種が、 金属または半金 属元素の総量のう ち 0 . 0 5〜 5原子%含有される上記 ( 1 ) 〜 ( 5 ) のいずれかの電圧非直線性抵抗素子。
( 7 ) コ バル ト が、 金属 ま たは半金属元素の総量の う ち 0 . 1 〜 2 0原子%含有される上記 ( 1 ) 〜 ( 6 ) のぃずれか の電圧非直線性抵抗素子。
( 8 ) ク ロ ム が、 金属 ま た は半金属元素の総量の う ち 0 . 0 1 〜 ; I 原子%含有される上記 ( 1 ) 〜 ( 7 ) のいずれか の電压非直線性抵抗素子。
( 9 ) III b族元素の少な く と も 1 種が総量で、 金属または 半金属元素の総量のう ち 0 . 0 0 0 5〜 0 . 5原子%含有され る上記 ( 1 ) 〜 ( 8 ) のいずれかの電圧非直線性抵抗素子。
( 10) I a族元素のう ち少な く と も 1 種が総量で.、 金属また は半金属元素の総量のう ち 0 . 0 0 1 〜 1 原子%含有される上 記 ( 1 ) 〜 ( 9 ) のいずれかの電圧非直線性抵抗素子。
( 11) さ らに、 酸化マグネシウムが含有される上記 ( 1 ) 〜 ( 10) のいずれかの電圧非直線性抵抗素子。
( 12) マグネシウムが、 金属または半金属元素の総量のう ち 0 . 0 5〜 1 0原子%含有される上記 ( 11) の電圧非直線性抵 ί几系ナ。
( 13) Z n O を主成分とする電圧非直線性抵抗素子原料粉末 の成形体を、 加熱昇温工程、 高温保持工程および冷却工程を備 える焼成工程によ り焼成して得られた上記 ( 1 ) 〜 ( 12) のい ずれかの電圧非直線性抵抗素子であって、
焼成雰囲気の酸素分圧を、 前記加熱昇温工程の少なく と も一 部において 1 . 5 X 1 0 — 1気圧未満と し、 その後それよ り高い 酸素分圧と した電圧非直線性抵抗素子。
( 14) 前記加熱昇温工程のうち、 6 0 0 °C〜 1 3 0 0 °Cの間 で、 焼成雰囲気の酸素分圧を、 1 . 5 X 1 0 — 1気圧未満からそ れよ り高い酸素分圧に切り換える上記 ( 13) の電圧非直線性抵 抗系子。
( 15) 前記加熱昇温工程のう ち、 8 0 0 °C〜 1 2 0 0 °Cの間 で、 焼成雰囲気の酸素分圧を、 1 . 5 X 1 0 — 1気圧未満からそ れよ り高い酸素分圧に切り換える上記 ( 14) の電圧非直線性抵
抗素子。
( 16) Z n 0 を主成分とする電圧非直線性抵抗素子原料粉末 の成形体を、 加熱昇温工程、 高温保持工程および冷却工程を備 える焼成工程によ り焼成して得られた上記 ( 1 ) 〜 ( 12) のい ずれかの電圧非直線性抵抗素子であって、
前記加熱昇温工程の途中に温度保持工程を設け、 少な く と も こ の温度保持工程において焼成雰囲気の酸素分圧を 1 . 5 X 1 0 - 1気圧未満と し、 その後それよ り高い酸素分圧と した電圧 非直線性抵抗素子。
( 17) 前記温度保持工程を、 6 0 0 °C〜 1 2 5 0 °Cの温度範 囲で設けた上記 ( 16) の電圧非直線性抵抗素子。
( 18) Z n 0 を主成分とする電圧非直線性抵抗素子原料粉末 の成形体を、 加熱昇温工程、 高温保持工程および冷却工程を備 える焼成工程によ り焼成して得られた上記 ( 1 ) 〜 ( 12) のい ずれかの電圧非直線性抵抗素子であって、
加熱昇温工程、 焼成温度よ り低い処理温度に設定保持する温 度保持工程および冷却工程を有する と と もに、 処理雰囲気の酸 素分圧が 1 . 5 X 1 0 - 1気圧未満に設定された前処理工程を前 記焼成工程前に設け、 前記焼成工程における焼成雰囲気の酸素 分圧をそれよ り高い酸素分圧と した電圧非直線性抵抗素子。
( 19) 前記温度保持工程を、 6 0 0 °C〜 ; L 2 5 0 °Cの g度範 圏で設けた上記 ( 18) の電圧非直線性抵抗素子。
( 20) Z n 0 を主成分とする電圧非直線性抵抗素子原料粉末 の成形体を、 加熱昇温工程、 高温保持工程および冷却工程を備 える焼成工程によ り焼成する際に、
焼成雰囲気の酸素分圧を、 前記加熱昇温工程の少な く と も一 部において 1 . 5 X 1 0 — 1気圧未満と し、 その後それよ り高い 酸素分圧とする電圧非直線性抵抗素子の製造方法。
( 21) 前記加熱昇温工程のう ち、 6 0 0 °C〜 1 3 0 0 °Cの間 で、 焼成雰囲気の酸素分圧を、 1 . 5 X 1 0 — 1気圧未満からそ れよ り高い酸素分圧に切り換える上記 ( 20) の電圧非直線性抵 抗素子の製造方法。
( 22) 前記加熱昇温工程のうち、 8 0 0 °C〜 1 2 0 0 °Cの間 で、 焼成雰囲気の酸素分圧を、 1 . 5 X 1 0 — 1気圧未満からそ れよ り高い酸素分圧に切り換える上記 ( 21) の電圧非直線性抵 抗素子の製'造方法。
( 23) Z n 0を主成分とする電圧非直線性抵抗素子原料粉末 の成形体を、 加熱昇温工程、 高温保持工程および冷却工程を備 える焼成工程によ り焼成する際に、
前記加熱昇温工程の途中に温度保持工程を設け、 少なく と も こ の温度保持工程において焼成雰囲気の酸素分圧を 1 . 5 X 1 気圧未満と し、 その他をそれよ り高い酸素分圧とする電 圧非直線性抵抗素子の製造方法。
( 24) 前記温度保持工程を、 6 0 0 °C〜 1 2 5 0 °Cの温度範
囲で設けた上記 ( 23 ) の電圧非直線性抵抗素子の製造方法。
( 25 ) Z n O を主成分とする電圧非直線性抵抗素子原料粉末 の成形体を、 加熱昇温工程、 高温保持工程および冷却工程を備 える焼成工程によ り焼成する際に、
加熱昇温工程、 焼成温度よ り低い処理温度に設定保持する温 度保持工程および冷却工程を有する と と もに、 処理雰囲気の酸 素分圧が 1 . 5 X 1 0 - 1気圧未満に設定された前処理工程を前 記焼成工程前に設け、 前記該焼成工程における焼成雰囲気の酸 素分圧をそれよ り高い酸素分圧と する電圧非直線性抵抗素子の 製造方法。
( 26 ) 前記温度保持工程を、 6 0 0 °C〜 1 2 5 0 °Cの温度範 囲で設けた上記 ( 25 ) の電圧非直線性抵抗素子の製造方法。 発明の作用および効果
本発明の電圧非直線性抵抗素子においては、 カルシウム とシ リ コ ンの添加原子比 ( C aノ S i ) を 0 . 2〜 2 0、 好ま し く は 2〜 6に設定するよ う に したので、 高温、 高湿度中での負荷 寿命が向上し、 直流電流の印加方向の違いによる I — V特性の 非対称性の劣化が極力防止されるよ う になる。' ,
さ らに、 上記電圧非直線性抵抗素子においては、 M gを金属 元素のみの百分率換算で 0 . 0 5〜 1 0 . 0原子%添加するこ と によ り 、 たと え、 高温で焼成が行なわれたと しても粒成長が
抑制され、 しかも、 リーク電流が減少される。
本発明の製造方法による電圧非直線性抵抗素子においては、 本焼成の前段階で行なった酸素分圧 1 . 5 X 1 0 気圧未満で の焼成に よ り 、 素体の内-外で均一な Z n 0粒子が生成され、 Z n O粒子の半導体化が促進される と と もに、 その後の酸素分 圧 1 . 5 X 1 0 — 1気圧以上の本焼成によ り 、 Z n O粒子の粒界 部分の酸化および均一な粒成長が進み、 バラツキの無いバリ ス タ特性が得られる。 また、 上記の Z n 0粒子の充分な半導体化 によ り 、 高サージ寿命特性が得られる。 図面の簡単な説明
第 1 図は、 本発明の焼成温度パター ンの一例を示すタ イ ム チャー ト図であり 、 第 2図は、 本発明の焼成温度パターンの他 の例を示すタイムチャー ト図であり 、 第 3図は、.本発明の焼成 温度パターンの更に他の例を示すタイ ムチャー ト図である。 発明を実施するための最良の形態
本発明の電圧非直線性抵抗素子は、 酸化亜鉛を主成分とす る。 酸化亜鉛の含有量は Z n換算で金属または半金属元素中の 8 〇原子%以上、 好ま し く は 8 5〜 9 9原子%が好ま しい。
これに副成分と して、 希土類元素のう ち少なく と も 1 種の酸 ィ匕物 ; 酸化コバル ト ; 酸化ク ロム ; 1 1 1 b族元素の少な く と も
1種の酸化物 ; I a族元素の少な く と も 1種の酸化物 ; 酸化力 ルシゥム ; および酸化シ リ コ ンを含有する。
これら副成分を構成する金属元素のう ち、 希土類は、 Y、 ラ ンタ ノ イ ドのいずれであっ て も よ いが、 特に L a, P r , N d , S m , E u , G d, T b , D y , H o , E r , T m , Y bおよび L uのう ちの 1種または 2種以上が好ま しい。 2種 以上用いる と き の混合比は任意である。 そ して、 その含有量 は、 金属および半金属元素のみの原子百分率に換算して、 希土 頃元素のう ち少な く と も 1種の総量が 0. 0 5〜 5原子%であ る こ とが好ま しし、。 コバル トの含有量は 0。 1〜 2 0原子%で あるこ とが好ま しい。 クロムの含有量は 0 . 0 1〜 1原子%で あるこ とが好ま しい。 III b族元素と しては、 硼素、 アルミ二 ゥム、 ガ リ ゥムおよびィ ンジゥムのう ち少な く と も 1種が好ま し く 、 2種以上用いる と きの量比は任意であるが、 その総量は 0 . 0 0 0 5〜 0 . 5原子%が好ま しい。 l a族元素と して は、 カ リ ウ ム、 ルビジウ ム、 セ シウ ムの う ち少な く と も 1 種 が好ま し く 、 2種以上用いる と き の量比は任意であるが、 そ の総量は 0 . 0 0 1 〜 1 原子%が好ま しい。 カ ルシウ ムの含 有量は 0 . 0 1 〜 2原子%が好ま し く 、 シ リ コ ンの含有量は 0. ◦ 0 1 〜◦ . 5原子%が好ま しい。
こ の よ う な前提において、 カ ルシ ウ ム と シ リ コ ンの原子比 ( C a Z S i ) は 0. 2〜 2 0の範囲、 特に 2〜 6の範園に設
定されていなければならない。
このよ う な量規制が好ま しいのは以下の理由による。 Z n量 が減少する と高温高湿度中での負荷寿命試験において劣化しや す く なる。 希土類元素は電圧非直線抵抗特性を向上させるが、 多すぎる と、 サージ耐量を低下させる。 C o は電圧非直線抵抗 特性を向上させるが、 多すぎる と 、 制限電圧特性を低下させ る。 C r は電圧非直線抵抗特性を向上させるが、 多すぎると、 エネルギー耐量を低下させる。 I I I b族元素は制限電圧特性、 エネルギー耐量を向上させるが、 多すぎる と、 電圧非直線抵抗 特性を低下させる。 I a族元素は リ ーク (漏洩) 電流特性を向 上させるが、 多すぎる と、 エネルギー耐量を低下させる。 C a は電圧非直線抵抗特性を向上させるが、 多すぎる と 、 ェネル ギー耐量を低下させる。 S i は リ ーク (漏 ¾ ) 電流特性を向上 さ せるが、 多す ぎる と 、 焼結を阻害する。 C a Z S i 比が 0 · 2未満となった り 、 2 0超と なる と特に初期の I 一 V特性 の非対称性が悪化し、 かつその劣化が増大し、 非直線性が低下 する。 また、 C aノ S i 比が 0 . 2未満のと きには負荷寿命も 惡化する。
さ らに、 副成分中には酸化マク'ネシゥムが含有されるこ とが 好ま しい。 M gの含有量は 0 . 0 5〜 1 0原子%が好ま しぃ。 M gの添加によ り 、 I - V特性の非対称性の劣化が防止され、 リ ーク電流が減少する。
この よ う な組成を有するバ リ スタ素子は焼結体であって、 1 〜 1 0 0 μ ιη 程度のグレイ ンを有する。 グレイ ンは、 主成分 Ζ η 0 と と もに、 コバル ト、 アルミニウム等の副成分が含有さ れ、 さ らに粒界にはその他の副成分が存在する。
そ して、 このよ う な焼結体は常法に従い電極付け等を施され 電圧非直線性抵抗素子と される。 こ の際、 ガラス等によ る コー 卜 は通常必要と しない。 また、 その用途と しては、 家庭用電気 製品用、 産業用機器用等の全ての電圧非直線性抵抗素子に用い る こ と ができ 、 特に高電圧用等産業機器用等で形状の大きな素 子に用いる こ とが望ま しい。
次に、 こ のよ う な素子の製造方法について説明する。 こ の 際、 焼成は常法に従い行っても よいが以下に述べるよ う な例え ば、 第 1 図ないし第 3 図に示したタイムチャー ト で示される、 前処理工程'および本焼成工程を行う こ とが好ま しい。
前処理工程においては、 雰囲気の酸素分圧を大気の酸素分圧 である 1 . 5 X 1 0 1気圧未満とする (以下、 本明細書におい ては、 前処理工程におけるこ の酸素分圧を第 1 酸素分圧と称す る こ と がある) 。 特に、 こ の酸素分圧は、 1 X 1 0 気圧以 下、 特に 5 X 1 0 - 2気圧以下が望ま しい。 なお、 酸素分圧は通 常 1 0 5 気圧程度以上とする。 その理由は、 素体内部および表 面における均一な粒成長のためには、 上記範囲の酸素分圧下で 熱処理する こ とが必要であるからである。 このよ う な酸素分圧
を得るためには、 減圧した り 、 窒素、 アルゴン等のガスを用い て行っても よい。 なお、 第 1 および第 2 の酸素分圧の管理は、 少な く と も例えば 4 0 0 °C以上の温度にて行えばよい。
上記本焼成工程においては、 上記酸素分圧を 1 . 5 X 1 0 一 1 気圧以上、 特に 2 x 1 0 気圧以上、 通常 1 0気圧程度以下と する (本明細書においては、 以下、 この酸素分圧を第 2酸素分 圧と称する こ とがある) 。 その理由は、 第 1 酸素分圧下で熱処 理されて還元された素体を再酸化するのに空気中雰囲気程度以 上の酸素分圧を必要とするからである。 この際、 大気圧程度の 圧力 とすればよい。
第 1 図に示される例においては、 加熱昇温工程、 温度保持ェ 程、 および冷却工程からなる一違の工程をおこ なっている。 温度保持工程における温度は、 材料によっても異なるが、 通常 1 1 5 0〜 1 4 5 0。C、 特に 1 2 5 0〜 1 4 5 0。Cの範圏に設 定される。 昇温速度は、 毎時 5〜 ; L 0 0 0。C程度、 特に 2 0 0 °C程度に設定する。 また、 冷却速度は毎時 5〜 1 0 0 0 °C程度 とする。 こ の例においては、 加熱昇温工程の少な く と も一部を 上記第 1 酸素分圧と し、 その他を上記第 2酸素分圧に切替え る。 よ り具体的には、 最長、 室温〜 4 0 0 °Cの温度から、 温度 保持工程の開始後、 保持時間の 1 / 3 、 特に 1 1 0 までの時 間を第 1 酸素分圧とする。 この際、 酸素分圧の切替は、 6 0 0 〜 1 3 0 0 °C、 特に 8 0 0〜 1 2 0 0 °Cの温度とする。
第 2 図に示される例においては、 加熱昇温工程、 前処理温度 保持工程、 加熱昇温工程、 温度保持工程、 および冷却工程から なる一連の工程を行っている。 前処理温度保持工程における保 持温度は、 6 0 0〜 1 2 5 0 °Cの範囲、 特に 6 0 0〜 1 2 0 0 °C、 さ らには 9 0 0〜 1 2 0 0 での範囲と する こ とが望ま し い。 これは、 上記温度範囲内で成形体の収縮、 焼結が急激に進 むからである。 温度保持工程における温度、 および昇降温速度 は上記第 1 図の場合と同じである。 この例においては、 2回の 加熱昇温工程および前処理温度保持工程のうち少なく と も前処 理温度保持工程までを上記第 1 酸素分圧と し、 その他を上記第 2酸素分圧とする。 よ り具体的には、 最短、 前処理温度保持ェ 程中、 最長室温〜 4 0 0 °Cの温度から、 温度保持工程の開始 後、 保持時間の 1 ノ 3 、 特に 1 Z 1 0の時間までの温度を第 1 酸素分圧とする。 切替温度は第 1 図の場合と同じである。
第 3 図に示される例においては、 加熱昇温工程、 温度保持ェ 程、 および冷却工程からなる一連の工程からなる前処理工程 と 、 同様に加熱昇温工程、 温度保持工程、 および冷却工程から なる一連の工程からなる本焼成工程とを行っている。 本焼成ェ 程における温度保持工程の保持温度、 および前処理工程と本焼 成工程における昇降温速度等は、 第 1 図の場合と同じである。 また、 前処理工程における温度保持工程の保持温度は、 第 2図 の前処理温度保持工程の温度と同じであってよい。 理由は、 第
2 図の場合と同様である。
上記全ての例で、 本焼成工程における温度保持工程の保持時 間は、 3 0分以上とするこ とが望ま しい。 また、 第 2図および 第 3 図の例において、 前処理温度保持工程および前処理工程の 温度保持工程の保持時間は、 6 時間以下とする こ とが望ま し い。 こ の程度の時間があれば、 Z n 0の粒子の素体内外におけ る均一な成長および充分な半導体化を達成するこ とができるか らである。
なお、 原料と しては、 Z n 0等の酸化物や、 焼成によ り酸化 物となる化合物、 例えば、 炭酸塩、 シユ ウ酸塩等を用いればよ い。 原料 Z n 0 の粒径は 0 . 1 〜 5 μ m 程度と し、 原料副成分 源の粒径は 0 . 1 〜 3 m 程度とするか、 あるいは溶液添加し てもよい。 混合および成形は常法に従う。
また、 上記の製造方法は、 Z nを金属または半金属元素中の 8 0原子%以上、 好ま し く は 8 5 ~ 9 9原子%含有する Z n 0 系電圧非直線性抵抗素子の製造において好適である。 この際、 副成分と しては、 希土類元素、 コ バル ト 、 クロム、 I I I b族元 素、 I a族元素、 カルシウ ム、 シ リ コ ンが可能である。 実施例
以下、 実施例によ り 、 本発明について具体的に説明する。 実施例 1
Z n O 粉末に、 P r 6 0 ,い C o a 0 4 、 C a C 0 3 、 S i 0 2 およびその他の添加物を、 表 1 に示した所定の原子% (金属元素ま たは反金属元素の百分率換算) に相当する量で 添加し、 混合した後、 バイ ンダを用いて造粒した。 試料 1 〜 7 は、 一定量のカルシウム ( C a ) に対し、 シ リ コ ン ( S i ) の 量を変化させた ものであ り 、 逆に、 試料 8〜 1 4 は、 一定量 の S i に対し、 C a の量を変化させた ものである。 さ らに、 C a / S i を 5 と一定に し、 C a と S i の量を種々変化させた ものを試料 1 5〜 1 8 と した。
試料 添加成分 (原子%) Ca/Si V 厶 vlmA Δ VimA
No. Zn Pr Co Al K- Cr Ca Si 比 (V) a 順方向 ) 逆力向 )
1 96.945 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.1 0.8 0.125 113 32 -18.8 -23.1
2 97.245 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.1 0.5 0.2 109 36 -0.7 -0.9
3 97.695 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.1 0.05 2 103 41 -0.4 -0.6
4 97.725 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.1 0.02 5 102 61 -0.2 -0.2
5 97.735 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.1 0.01 10 100 37 - 1.3 -1.7
6 97.74 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.1 0.005 20 97 41 -3.0 -3.2
7 97.744 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.1 0.0008 125 95 23 -24.4 -40.9
8 97.787 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.008 0.05 0.16 91 23 -14.4 -21.5
9 97.745 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.05 0.05 1 99 31 -1.0 -1.3
10 97.695 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.1 0.05 2 103 41 -0.6 -0.8
11 97.595 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.2 0.05 4 104 58 -0.5 ' -0.3
12 96.995 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.8 0.05 16 105 43 -2.3 - 3.1
13 96.795 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 1 0.05 20 107 40 -3.9 -4.0
14 94.795 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 3 0.05 60 110 31 -12.9 -28.8
15 97.841 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.003 0.0006 5 89 16 -14.6 -18
16 97.809 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.03 0.006 5 97 39 -0.4 -0.5
17 97.725 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.1 0.02 5 102 61 -0.2 0.2
18 94.245 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 3 0.6 5 115 38 -23.4 -31.7
これを、 直径 1 7 mmのディ スク状に加圧成形し、 1 2 0 0〜 1 4 0 0 °Cで数時間焼成し、 焼結体を得た。 その両面に電極を 焼き付けて素子すなわち電圧非直線性抵抗素子である試料 1 〜 1 8 を作り 、 電気的特性を測定した。
電気的特性と して 1 mA〜 1 0 mAでの非直線指数 α、 また高温 高湿度中での負荷寿命特性と して、 温度 8 5 °C、 湿度 8 5 %の 雰囲気中で、 ノ リ スタ電圧の 9 0 %に相当する電圧を 1 0 0時 間印加した後、 1 raA電流を流した と きの電極間電圧 ( V l mA ) の変化率を測定した。
また、 この時、 電圧印加時の正負極と同じ方向を順方向、 反 対の方向を逆方向と し、 両方向の変化率を測定する こ と によつ て劣化の対称性を見た。
以上の結果を上記表 1 に示した。 なお、 非直線指数 αは次式 によって示される。
a = l o g ( 1 0 / 1 ) / l o g ( V i。mA/ V lmA ) こ こで、 V ^xn" V lmA は、 それぞれ 1 0 mA、 1 mAにおける バリ スタ電圧を示す。
表 1 から分かる よ う に、 C a / S i が 0 . 2 〜 2 0 の試料 2〜 6では、 V lmA の変化率が、 順方向印加の場合で、 3以下 と小さ く 、 また電流の順方向印加と逆方向印加での変化率の差 がほとんどな く 、 対称性が良い。
しか し、 試料 1 および 7 では、 V の変化率がそれぞれ
1 8. 8、 2 4. 4 と大き く 、 従って、 寿命が短く 、 しかも、 上記変化率の差も 4 . 3 、 1 6 . 5 と大き く 、 対称性が悪 い。
また、 C aの量を変化させた場合においても、 C aノ S i の 値が 0. 2〜 2 0の範囲を外れた試料 8および 1 4では、 上記 範囲内の試料 9〜 1 3に対して、 変化率およびその順逆方向の 差も大き く 、 劣化が非対称性である。
さ らに、 C aノ S i の値を試料 1 ないし 1 3の中から最良の 5に設定しても、 C aの添加量が 0. 0 1原子%未満や 2原子 %超の場合や、 S i の添加量が 0. 0 0 1原子%未満や 0. 5 原子%超の場合には、 すなわち、 C a Z S i の値が好ま しい範 囲において同 じ あって も、 C a と S i の添加量が少なすぎた り 、 多すぎた り したと きには、 初期特性や信頼性に悪影響を及 ぼすこ とが分かる。
次に、 C a / S i を好ま しい値である 3 . 3 3に設定した 状態で、 Z n O粉末に、 ブラセォジゥム P r以外の希土類ラ ン タ ン L a、 ネオ ジ ゥ ム N d、 サマ リ ウ ム S m、 ユーロ ピウ ム E u、 ガ ド リ ニウム G d、 テルビウム T b、 デイ スプロ シゥム D y、 ホルミ ウム H o、 エルビウ ム E r、 ツ リ ウム T m、 イ ツ テルビウム Y b、 ルテチウム L u、 および他の添加物を表 2に 示すよ う に して添加し、 上記と 同様に試料 2 0 ~ 3 1 を作製 し、 この試料 2 0〜 3 1 についても上記と同じ条件で電気的特
性を測定した。 その結桌も表 2 に示した
表 試料 添加成分 (原子%) Ca/Si 非麵 Δ Δ
No. 希 土 類 Co Al K Cr Ca Si 比 (v) 指数 a j 向 ) ¾ίί力 1口 H¾)
20 La 0.5 1.8 0.005 0.1 0.1 0.1 0.03 3.33 75 39 -1.8 -2
21 Nd ! 1.8 0.005 0.1 0.1 0.2 0.06 3.33 101 49 -0.5 -0.6
1
22 Sm 1.8 0.005 0.1 0.1 0.2 0.0G 3.33 103 41 -0.9 -0.9
24 Eu 1.8 0.005 0.1 0.1 0.2 0.06 3.33 106 43 -0.8 - 0.7
23 Gd 1.8 0.005 0.1 0.1 0.2 0.06 3.33 107 39 -1.2 -1.4
25 Tb 1.8 0.005 0.1 0.1 0.2 0.06 3.33 105 45 -1.5 -1.7
26 Dy 1.8 0.005 0.2 0.1 0.5 0.15 3.33 105 42 -0.9 -1.1
27 Ho 1.8 0.005 0.2 0.1 0.5 0.15 3.33 119 40 -0.8 -0.9
28 Er 1.8 0.005 0.2 0.1 0.5 0.15 3.33 122 38 - 0.9 -1.2
29 Tm 1.8 0.005 0.2 0.1 0.5 0.15 3.33 126 39 -1.1 - 1
30 Yb 1.8 0.005 0.2 0.1 0.5 0.15 3.33 131 41 -1.3 -1.4
31 Lu 1.8 0.005 0.2 0.1 0.5 0.15 3.33 148 37 -1.9 -2.1
表 2 から分かるよ うに、 希土類と して P r以外を添加した場 合にも、 P r を添加したと き と同様、 高温高湿負荷試験におい て良好な結果が得られた。 また、 上記以外の他の希土類につい ても、 同様に試験を行ったと ころ、 上記と同様の結果が得られ た。
次に、 C a Z S i を好ま しい値である 4 または 5に設定した 状態で、 Z n 0粉末に、 プラセ才ジゥム P r、 ラ ンタ ン L a、 ガ ド リ ニウム G d、 ホルミ ウム H o 、 サマ リ ウム S mの 2種以 上、 および他の添加物を表 3 に示すよ う に して添加し、 上記と 同様に試料 3 2 〜 3 7 を作製し、 この試料 3 2〜 3 7 について も上記と同 じ条件で電気的特性を測定した。 その結果も表 3に 示した。
表 3 試料 添加成分 (原子%) Ca/Si VimA 非麵 厶 VimA 厶 V,
No. 希 土 類 Co Al K Cr Ca Si 比 (v) mm a 諮向 (¾) »[¾](¾)
32 Pr+La 0.2 1.3 0.005 0.05 0.1 0.1 0.02 5 98 59 -0.7 -1
33 Pr+Gd 0.2 1.3 0.005 0.05 0.1 0.1 0.02 5 109 40 -1.4 -1.1
34 Pr+Ho 0.2 1.3 0.005 0.05 0.1 0.1 0.02 5 112 45 -0.9 - 1.2
35 Pr+La+Gd 0.3 1.3 0.005 0.05 0.1 0.2 0.05 4 110 42 - 0.5 -0.5
36 Pr+La+Ho 0.3 1.3 0.005 0.05 0.1 0.2 0.05 4 115 40 -1.1 -1.4
37 La+Gd+Sm 0.3 1.3 0.005 0.05 0.1 0.2 0.05 4 107 43 -1.5 -1.8
表 3から分かるよ う に、 希土類と して 2種以上を添加した場 合にも、 1種のみを添加したと き と同様、 高温高湿負荷試験に おいて良好な結果が得られた。 また、 上記以外の他の希土類の 組み合わせについても、 同様に試験を行ったと ころ、 上記と同 様の結果が得られた。
以上、 本発明に よ る電圧非直線性抵抗素子においては、 C a Z S i を上記のよ う に設定したこ とから、 高温高湿負荷等 の電気的特性が向上した。
さ らに、 C a Z S i比を一定と し、 各添加物やその添加量を かえた例を表 4〜表 6に示す。 これらの結果から本発明の効果 が明らかである。
実施例 2
Z n O粉末に、 M g O 、 P r
6 O n, C o
3 0
4 、 C a C 0
3 、 S i 0
2 およびその他の添加物を、 表 7に示した所定 の原子% (金属元素または半金属元素の百分率換算) に相当す る量で添加し、 混合した後、 バイ ンダを用いて造粒した。 試料 9 1〜 9 7は、 一定量のカルシウム ( C a ) に対し、 シ リ コ ン ( i ) の量を変化させた も のであ り 、 逆に、 試料 9 8〜 1 0 4は、 一定量の S i に対し、 C aの量を変化させたもので ある。 さ らに、 C a / S i を 5 と一定にし、 C aと S i の量を 種々変化させたものを試料 1 0 5〜 1 0 9 と した。
9SH0/£6/df.Gd 6o/ 6寸 OAV
ε·ο- z-Q- 98 9 Ζ0·0 ΓΟ ΓΟ 90*0 100*0 ΐΟΟ'Ο ΤΟΟ'Ο ΤΟΟΌ 5Ί 9-0
ζ·ο- z-Q- £6 S ΖΟ'Ο ΤΌ ΓΟ 30"0 200*0 200 Ό ΖΟΟ'Ο 0 9Ί S'O £ ε'ο- z-Q- 36 9 ΖΟ'Ο ΐ'Ο ΓΟ 50*0 ΖΟΟ'Ο 0 ζοο'ϋ ΖΟΟ'Ο 9Ί 9Ό 8ZI'i6 Z ε·ο- ε'ο- E6 9 ZQ-Q ΓΟ ΓΟ 90*0 ΖΟΟΌ 200 Ό 0 ΖΟΟΌ 9Τ 9*0 1
2*0- Ο- 96 9 20-0 ΐ·0 ΓΟ 50 Ό 0 200 "0 ΖΟΟΌ ΖΟΟ'Ο 5'ΐ 5Ό 8 ' 6 0 ε·ο- z-Q- 06 9 ZOO ΓΟ ΐ"0 90*0 ■ ·0 9Ζ00Ό 0 0 5·ΐ SO WL^ 6 ε·ο- ε*ο- £6 9 ΖΟΌ ΐ·0 ί·0 90Ό 00·0 0 9200 Ό 0 9'ΐ 9Ό
Ζ'Ο- 0 ίΌΐ 9 ZO'Q ΐ·0 ϊ·0 90"0 0 9200*0 9Ζ00Ό 0 9Ί 9"0 8i'i6 1 ε·ο- 96 9 ZOO ΐ·0 ΓΟ 90"0 ·0 0 0 9Ζ00Ό 9*ΐ 9Ό LZ 9 ε·ο- ε·ο- εοτ 9 ZO-Q ΓΟ ΓΟ 90*0 0 SZOO'O 0 9200 Ό 9'ΐ 9*0 'LS 9
Ζ'Ο- Ζ'Ο- £9 80Τ 9 ΖΟΌ ΐ·0 ΓΟ 90"0 0 0 3200 Ό 9Ζ00"0 9'ΐ 9Ό LZL'LG ε·ο- ε·ο- i8 9 20 s Ό ΐ'Ο ΓΟ SO'O 900*0 0 0 0 S'T 9'0 WL6 ζ·ο- ΖΌ- 86 9 ZQ-Q ΐ·0 ΐ"0 90Ό 0 900*0 0 0 9 SO WLG Z ε·ο- 89 9ΐΐ 9 ΖΟΌ ΓΟ ΐ·0 90 Ό 0 0 900 Ό 0 9 SO
(¾) (%) (Λ)
Ό FS/B3 JO B3 TV 03 Jd UZ
(%士^) ½m
9 拏
表 6 添加成分 (原子%) 厶 V, 厶 V,
No. Zn Pr Co Al K Rb Cs Cr Ca Si Ca/Si V jmA a 酷向 ^向 比 (V) (%) (%)
85 97.775 0.5 1.5 0.005 0 0.05 0 0.1 0.1 0.02 5 101 59 -0.3 -0.3
86 97.775 0.5 1.5 0.005 0 0 0.05 0.1 0.1 0.02 5 100 60 -0.2 -0.3
87 97.75 0.5 1.5 0.005 0.025 0.025 0 0.1 0.1 0.02 5 102 62 -0.2 - 0.2
88 97.75 0.5 1.5 0.005 0.025 0 0.025 0.1 0.1 0.02 5 102 59 -0.3 -0.3
89 97.775 0.5 1.5 0.005 0 0.025 0.025 0.1 0.1 0.02 5 101 60 -0.2 -0.2
90 97.755 0.5 1.5 0.005 0.02 0.02 0.02 0.1 0.1 0.02 5 103 64 -0.2 - 0.2
66f60/f6 OSM0/€6df/X3d
これを、 直径 1 2 mm、 厚み 3 · 2 mmの円板状に加圧成形し、 5 0 0〜 8 0 0 °Cで数時間脱バイ ンダした後、 空気中で、 従来 の焼成温度よ り高い温度である 1 2' 0 0〜 1 4 0 0 °Cで数時間 焼成し、 焼結体を得た。 その両面に所定パターンで銀ペース ト 印刷し、 これを焼き付けて電極と し、 素子すなわち電圧非直線 性抵抗素子である試料 9 1 〜 1 0 9 を作り 、 電気的特性を測定 した。
電気的特性と して 1 mA〜 1 0 mAでの非直線指数 α、 また高温 高湿度中での負荷寿命特性と して、 温度 8 5 °C、 湿度 8 5 %の 雰囲気中で、 ノ リ スタ電圧の 9 0 %に相当する電圧を 1 0 0時 間印加した後、 1 mA電流を流したと きの電極間電圧 ( V lmA ) の変化率を測定した。
また、 こ の時、 電圧印加時の正負極と同じ方向を順方向、 反 対の方向を逆方向と し、 両方向の変化率を測定するこ とによつ て劣化の対称性を見た。
更に、 1 2 5 eC中で、 ノ リ ス夕電圧の 9 0 %に相当する電圧 を印加したと きの各試料の リーク電流を測定した。
以上の結果を上記表 7に示した。 なお、 非直線指数 αは次式 によって示される。
α = 1 o g ( 1 0 / 1 ) / 1 o g ( V . omA/ V lmA ) こ こ で、 V '。mA、 V , mA は、 それぞれ ; L 0 mA、 1 mAにおける バリ スタ電圧を示す。
表 7 力 ら分かる よ う に、 〇 &ノ 3 1 が 0 . 2 〜 2 0 の試料 9 2 ~ 9 6 では、 V ! mA の変化率が、 順方向印加の場合で、 最 大— 2 . 8 と小さ く 、 また電流の順方向印加と逆方向印加での 変化率の差がほとんどなく 、 対称性が良い。
しかし、 試料 9 1 および 9 7では、 V i mA の変化率がそれぞ れ一 2 0 . 1 %、 - 2 5 . 6 % と大き く 、 従って、 寿命が短 く 、 しかも、 上記変化率の差も 3 . 3 % , 1 3 . 1 % と大き く 、 対称性が悪い。
また、 C aの量を変化させた場合においても、 C a Z S i の 値が 0 . 2〜 2 0の範囲を外れた試料 9 8および 1 0 4では、 上記範囲内の試料 9 9〜 1 0 3 に対して、 変化率およびその順 逆方向の差も大き く 、 劣化が非対称性である。
さ らに、 C a Z S i の値を試料 1 ないし 1 4の中から最良の 5 に設定しても、 C aの添加量が 0 . 0 1 原子%未満や 2原子 %超の場合や、 S i の添加量が 0 . 0 0 1 原子%未満や 0 . 5 原子%超の場合には、 すなわち、 C a / S i の値が好ま しい範 囲において同 じであっても、 C a と S i の添加量が少なすぎた り 、 多すぎた り したと きには、 初期特性や信頼性に悪影響を及 ぼすこ とが分かる。
次に、 C aおよび S i の量を好ま しい値である 0 . 1 原子 %、 0 . 0 5原子%にそれぞれ設定する と と もに、 C a Z S i を好ま しい値である 2 に設定した状態で、 M gの量を表 8に示
したよ う に変化させ、 上記と同様に して、 試料 1 1 ο〜 1 1 9 を作製し、 こ の試料についても、 上記の電気的特性を測定し た。 その結果も表 8 に示す。 なお、 III b族元素と しては、 B , A 1 , G a, I nの 1 : 1 : 1 : 1 混合物を、 I a族元素 と しては、 K、 R b、 C s の 1 : 1 : 1 混合物をそれぞれ使用 した。
表 8 試料 添加 成分 ( 原 子 % ) リ-ク電流 厶 VimA 厶 VlmA
No. Pr Co Illb族 la族 Cr Ca Si Mg Ca/Si VimA a 125°C 順方向 向
(V) W
110 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.1 0.05 0.02 2 147.5 42 152 -0.3 -0.3
111 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.1 0.05 0.05 2 149 44 90 - 0.2 -0.3
112 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.1 0.05 0.1 2 149 43 84 , -0.3 -0.4
113 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.1 0.05 0.2 2 154 44 84 -0.3 -0.2
114 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.1 0.05 0.5 2 151 39 75 -0.3 -0.3
115 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.1 0.05 1.0 2 159 40 59 -0.2 - 0.4
116 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.1 0.05 2.0 2 166 41 34 -0.5 -0.5
117 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.1 0.05 5.0 2 193 47 21 -0.5 -0.4
118 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.1 0.05 10.0 2 262 34 92 -2.6 -3.2
119 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.1 0.05 15.0 2 302 32 316 -18.7 -19.0
Illb 族: : B. Al.Ga, Inの 1:1: :1: 1 混合物
la族 : K. Rb. Cs の 1:1 : 1 混合物
この表 8からも分かるよ うに、 試料 1 1 0および 1 1 9のよ う に、 M gの量が好ま しい範囲である 0 . 0 5〜 1 0原子%の 範囲から逸脱する と、 リーク電流は急激に大き く な り望ま しく ない。 試料 1 1 0〜 1 1 9 につ.いて、 焼結体の粒径を測定した と ころ、 試料 1 1 0および 1 1 9 ではそれぞれ 1 1 . 6 m 、 8 . 5 / m であ り 、 ま た試料 1 1 1 〜 1 1 8 では 9 . 0 〜 1 1 · 7 m の範囲内であった。 なお、 表 7中の上記試料 9 1 〜 1 0 9 については、 M gの添加量を好ま しい値である 5. 0 原子%に固定した。
次に、 Z n 0粉末に、 プラセ才ジゥム P r以外の希土類ラン タ ン L a 、 ネオジゥム N d、 サマ リ ウム S m、 ユーロ ピウム E u、 ガ ド リニウム G d、 テルビウム T b、 デイ スプロシゥム D y、 ホルミ ウム H o、 エルビウム E r、 ツ リ ウム T m、 ジス プロシゥム、 イ ッ テルビウム Y b、 ルテチウム L u、 および他 の添加物を表 9 に示すよ う に して添加し、 上記と 同様に試料 1 2 0〜 ; 1 3 2 を作製し、 この試料 1 2 0〜 1 3 2 についても 上記と同じ条件で電気的特性を測定した。 その結果も表 9に示 した。
表 9 試料 添加成分 ( 原子% ) リ―ク電流 △ VimA 厶 VimA
No. 希お頁 添加量 Co A1 K Cr Ca Si Mg Ca/Si a 125°C 順方向 向
(V) (MA) (¾) (¾) n nr
丄 u ΓΓ U. D 丄 1, K D U. UUb U. Uo U.1 U.1 u. u 9 1 no 丄 U. D U.4
1 丄1 し 3 U. D 丄, u ϋ. UUo U. U U.1 U.1 n 9 oc o
U. Uu u. U Ιΰί L —丄- u — 11.4
1上 9 U. D 1 K n U. n UnUco U.05 0.1 U.1 CI
U. Uu U L 090 ¾1 U. D U. O 丄 m n U.0 丄, 0 0.005 0.05 0.1 0.1 Π
U. UO o. U 4¾ 4 -1. L —丄1. Q》
124 Eu 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.1 0.05 5.0 2 205 57 22 -0.9 -1.0
125 Gd 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.1 0.05 5.0 2 226 50 21 -1.5 -1.5
126 Tb 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.1 0.05 5.0 2 209 45 33 -2.0 -2.3
127 Dy 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.1 0.05 5.0 2 211 54 19 -1.1 -1.6
128 Ho 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.1 0.05 5.0 2 214 47 27 -0.9 -0.8
129 Er 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.1 0.05 5.0 2 213 46 32 -1.4 -1.9
130 Tm 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.1 0.05 5.0 2 210 47 27 -1.3 -1.3
131 Yb 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.1 0.05 5.0 2 211 48 20 -1.4 -1.7
132 し u 0.5 1.5 0.005 0.05 0.1 0.1 0.05 5.0 2 223 43 21 -2.3 -2.7
】 試料 添加成分 (原子% ) Ca/Si V 125°C Δ VlmA Δ VlmA
No. 2n Pr Co Λ1 K Cr Ca Si g 比 (V) a (μΛ) 順方向は) 逆方向は)
133 98.195 0.03 1. ,5 0, .005 U. Ut) 0. i n 1 I n no j u 171 □ 1 -OK 0
134 98.175 0.05 1. ,5 0. .005 0. i n 1 n n? I Ou H 0 ' 0in -1 -I 4
135 97.725 0.5 1. .5 0, .005 u.05 n 0 1 on R
Do _n U.9 U. o
136 ϋ > b £· ? 1. .5 0 .005 0.05 n u .1 n U.11 n no o
D c n
0 3D β U. D _n U.7 c ϋ 1. ,5 0. .005 0.05 n 1 n 1 n n 0 3 41 «51 0 - I o
Q J . 1. ,5 0.005 0.05 n U. I (J. n U. n iloi b b o c c c c
34 00 -33 n ay.1 r 9 0. 05 0.005 0.05 U.1 0.1 0.02 5 5 168 22 60 - 18 - 24 n no c
ay. ΐ ϋ 0 Q. l 0. .005 0.05 u.1 0.1 0.02 D b 183 37 42 -1.6 -1.8
1 1 99.025 0 0. 2 0. .005 0.05 c
U. n t U. \)i Ό b 100 0 / - 1 -1.1
97.725 1. 5 0. ,005 0.05 n U. n no b b 190 DO 26 -0.2 -0.3
84.225 U n. c 0 15 0. ,005 0.05 n
0.1 n
0 02 5 202 50 30 -0.3 -0.3
79.225 U .3 20 n
0. .005 0 05 n
1 0.1 0 02 5 5 215 36 44 -1.5 -1.7
I'l u 74.225 n n
U. c D 25 0. .005 0.05 U. 0.1 0.02 5 5 260 25 65 -23 -27 140 97.729 n n 1.5 0. ,0002 0.05 n
0.1 0.02 5 5 247 28 60 -27 -36
97.729 n c 1. 5 0. ,0005 n
0.05 0.1 0.1 0.02 5 5 218 46 30 -0.9 -1.1 mo 97.729 n U . 1. 5 0. ,001 0.05 1 1 u. 197 52 28 -0. G -0.7
97.725 1. 5 0. .005 0.05 u. X Π U .1 U. c u D i on 00 U. i - U.0
150 97.72 0.5 1. 5 0. 01 0.05 0.1 0.1 0.02 5 5 189 47 31 - 0.3 -0.5
151 97. G3 0.5 1. 5 0. 1 0.05 0.1 0.1 0.02 5 5 185 44 37 -0.G -0.7
1S2 97.53 0.5 1. 5 0.2 0.05 0.1 0.1 0.02 5 5 191 37 44 '-0.9 -1.1
153 07.23 0.5 1. 5 0. .5 0.05 0.1 0.1 0.02 5 5 193 35 44 -1.1 -1.4
154 96.73 0.5 1. 5 1 0.05 0.1 0.1 0.02 5 5 170 2R G5 -17 -2G
155 97.774 0.5 1. 5 0. .005 0.0005 0.1 0.1 0.02 5 5 177 Z9 G2 -15 -18
15G 97.774 0.5 1. 5 0. ,005 0.001 0.1 0.1 0.02 5 5 183 41 40 -1.9 -2
157 97.77 0.5 1. 5 0. .005 0.005 0.1 0.1 0.02 5 5 188 44 37 -0.5 -0.5
158 0.5 1. 5 0. .005 0.01 0.1 0.1 0.02 5 5 187 51 29 -0.2 -0.2
159 97.725 0.5 1. 5 0. .005 0.05 0.1 0.1 0.02 5 5 190 58 2G -0.2 -0.3
160 96.775 0.5 1. 5 0. .005 1 0.1 0.1 0.02 5 5 195 40 33 -0.3 -0.3
161 95.775 0.5 1. 5 0. ,005 2 0.1 o.i 0.02 5 5 232 31 59 -0.3 -0.4
1Π2 97.82 0.5 1. 5 0. .005 0.05 0.005 0.1 0.02 5 5 181 25 55 -13 -18
163 97.815 0.5 1. 5 0. .005 0.05 0.01 0.1 0.02 5 5 185 40 36 -1.4 - 1.8 lfit 37.725 0.5 1. 5 0. ,005 0.0Γ) 0.1 0.1 0.02 5 5 190 58 2G -0.2 -0.3 llif) 9C.825 0.5 1. 5 0. .005 0.05 1 0.1 0.02 G 5 197 48 28 -0.7 -0.8
1GG 95.825 0.5 1. 5 0. .005 0.05 2 0.1 0.02 5 5 244 25 G7 -22 -29
表 9から分かるよ う に、 希土類と して P r以外を添加した場 合にも、 P r を添加したと き と同様、 高温高湿負荷試験におい て良好な結果が得られた。 また、 上記以外の他の希土類につい ても、 同様に試験を行ったと こ ろ、 上記と同様の結果が得られ た。
さ らに、 表 1 0 には、 C aノ S i 比を一定と し、 各添加物の 添加量をかえた例を示す。
実施例 3
試料の組成は、 試料 No. 4で'、 これらの粉末を湿式混合、 乾 燥、 造粒後、 加圧成形によ り直径 1 2 mm、 厚さ 1 . 6 mmの円形 の成形物を作製した。
その後、 これらの成形物を、 上記第 1 図に示すパターンで焼 成し、 試料 2 0 1 ないし 2 1 4を、 上記第 2図に示すパターン で焼成し、 試料 2 1 5および 2 1 9 を作製し、 上記第 3図に示 すパターンで試料 2 2 0および 2 2 4 をそれぞれ作製した。 試料の焼成後の形状は、 直径約 1 0 min、 厚み約 1 . 4 mmで あった。 なお、 本焼成工程における温度保持工程の保持温度を 1 3 0 0 °C、 保持時間を 4時間、 前処理工程における温度保持 工程の保持温度を 1 2 0 0 °C、 保持時間を 1 時間 と した。 ま た、 昇降温速度は、 すべてを 2 0 0 。C / h と した。 酸素分圧 は、 表 1 1 に示すよ う に、 第 1 酸素分圧を 0気圧 ( N 2 のみ) 雰囲気、 1 X 1 0 - 2気圧 ( N 2 - 1 % 0 2 ) 雰囲気、 I X
1 0 — 1気圧 ( N 2 — 1 0 % 02 ) 雰囲気と し、 第 2酸素分圧を 2 X 1 0 — 1気圧雰囲気 (大気) 、 5 X 1 0 - 1気圧 ( N 2 - 5 0 % 0 2 ) 雰囲気、 1 気圧 ( 02 のみ) 雰囲気と し、 その切り変 えは、 表 1 1 に示す時点-で行なった。
なお、 M g O を含む試料 No. 9 4 をは じめ と する本発明の 種々の組成においても同等の効果が確認された。 また、 Z n 0 を 9 8 . 3 mol%, P r 6 0 ,!を 0 . 5 mol , C o 0 を 1 . 0 mol%、 C r 2 0 3 を 0 . 1 mol%、 C a 0を 0 . 1 mol°/。でも同様 の効果が確認された。
表 1 試料
No. 雰囲気切替 時期 TO前 サージ 琏進
201 高温赌中間点 1300°C 0 0.2 -4 4.5
202 昇 1300°C 0 0.2 -1 0.8
203 昇 tna 1200°C 0 0.2 -0.6 0.4
204 昇 tmi 1100°C 0 0.2 -0.6 0.5
205 昇 ίπη 1000°C 0 0.2 -0.6 0.6
206 {ΠΕ 800°C 0 0.2 -0.7 1.7
207 昇 tun 600 C ό 0.2 - 1 2.5
208 . 昇 400°C o 0.2 -3.5 4.8
209 昇 ism 1200°C ϋ.01 0.2 -0.7 0 6
210 昇 ism. 1200"C 0.1 n 2 -08
211 昇 ½n 1200°C 0.2 0.2 -12.5
212 ¾m 1200°C 0 0.1 -25 35.4
213 昇 inn 1200°C 0 0.5 -0.6 0.4
214 昇 'rm 1200°C 0 1 -0.4 0.3
215 —段目 1300°C o 0.2 -6.3 q 2
216 —段目 1200°C o 0.2 -0.7 0.5
217 —段目 1000°C 0 0.2 -0.6 0.6
218 一段目 600°C 0 0.2 - 1 2.7
219 —段目 400°C 0 . 0.2 -11.7 18
220 前処理 1300°C 0 0.2 -5.9 8.1
221 前処理 1200°C 0 0.2 -0.8 0.7
222 前処理 1000°C 0 0.2 -0.8 1.2
223 前処理 600°C 0 0.2 -1.1 2.8
224 前処理 400°C 0 0.2 -12.9 -17.6
以上の試料に、 電極を施し、 サージ寿命特性を測定した。 こ の測定は、 試料に、 定格のサージ電流 2 5 0 0 Aを 1 0回印加 し た後のバ リ スタ電圧の変化率を測定するこ と に よ り 行なつ た。 その結果を上記表 1 1 に示した。
この表 1 1 から分かる よ う に、 従来例を示す試料 2 0 1 で は、 上記変化率が一 4 . 0 %であったものが、 本発明の実施例 の試料では、 最低でも一 3 . 5 %を示し、 最良のものでは、 一 0 . 4 %を示すものもあった。
以上から、 本発明によれば、 サージ寿命特性が向上するこ と が分かる。