JP2940486B2 - 電圧非直線抵抗体、電圧非直線抵抗体の製造方法および避雷器 - Google Patents

電圧非直線抵抗体、電圧非直線抵抗体の製造方法および避雷器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電圧非直線抵抗
体およびこれらを搭載した避雷器、ならびに電圧非直線
抵抗体の製法およびそれらの製法により作製された電圧
非直線抵抗体を搭載した避雷器に関するものである。詳
しくは、酸化亜鉛を主成分とする焼結体から成り、例え
ば避雷器、サージアブゾーバーなどに好適に使用しうる
電圧非直線抵抗体およびこれらを搭載した避雷器、なら
びにかかる電圧非直線抵抗体の製法およびそれらの製法
により作製された電圧非直線抵抗体を搭載した避雷器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、避雷器などに用いられる酸化亜鉛
を主成分とする電圧非直線抵抗体は、主成分である酸化
亜鉛に、電圧非直線性の発現に必須であるといわれてい
る酸化ビスマスをはじめ、電気特性の改善に有効な添加
物を添加した組成物を混合し、造粒、成形、焼成の各工
程を経た焼結体から成り、この焼結体に側面高抵抗層お
よび金属アルミニウムなどから成る電極を設けることに
よって作られている(図6参照)。
【0003】図7は一般的な電圧非直線抵抗体の結晶組
織の一部の微細構造を示す模式図であり、1は亜鉛およ
びアンチモンを主成分とするスピネル粒子、2は酸化亜
鉛粒子、3はケイ酸亜鉛Zn2 SiO4 、4は酸化ビス
マス、6は酸化亜鉛結晶粒子内の双晶境界である。即
ち、亜鉛およびアンチモンを主成分とするスピネル粒子
には、酸化亜鉛粒子2に取り囲まれて存在するものと、
酸化亜鉛粒子の三重点(多重点)付近に存在するものの
2種類の存在状態があり、酸化ビスマス4の一部分は多
重点のみならず、酸化亜鉛粒子2の境界に存在している
場合もみられる。
【0004】酸化亜鉛を主成分とする粒子自身は単に抵
抗体として作用し、酸化亜鉛粒子2−酸化亜鉛粒子2の
境界部分で電圧非直線性を示すことは、ポイント電極を
用いた実験から明らかにされている(G.D.Maha
n,L.M.Levinson & H.R.Phil
ipp,“Theory of conduction
in ZnO varistors”,J.App
l.Phys.50[4],2799(1979)・
(以下文献1という))。また後述するように、この酸
化亜鉛粒子−酸化亜鉛粒子の境界部分(結晶粒界)の数
がバリスタ電圧を決定することが実験で確認されている
(T.K.Gupta,“Application o
f Zinc Oxide Varistors,
“J.Am.Ceram.Soc.,73[7]181
7−1840(1990).(以下、文献2という)な
ど)。
【0005】図8は、上記微細構造を有する一般的な電
圧非直線抵抗体の電圧−電流特性(非直線性特性)の示
す特性図である。優れた保護性能を有する酸化亜鉛系電
圧非直線抵抗体とは、図8中、大電流域Hにおける電圧
H と小電流域Lにおける電圧VL との比VH /V
L (制限電圧比:平坦率)が小さいものである。制限電
圧比の改善について論じる場合、大電流域における制限
電圧比と小電流域における制限電圧比を決定する要因が
異なるために、各々に分離して論じる必要がある。それ
ゆえ今後制限電圧比VH /VLを、図8中のSにおける
電圧VS を用いて、大電流域平坦率VH /VS と小電流
域平坦率VS /VL に分離して論じることとする。
【0006】大電流域平坦率VH /VS は、VH が酸化
亜鉛結晶粒内部の電気抵抗率によって決まると言われて
おり(文献1,2)、酸化亜鉛結晶粒内部の抵抗率が小
さくなる程VH が小さくなり、従ってVH /VS は小さ
くなる。一方、小電流域平坦率VS /VL は酸化亜鉛結
晶粒界に形成されると考えられているショットキーバリ
アによって決まると言われており(文献1,2)、酸化
亜鉛結晶粒界の見かけの抵抗率が大きくなる程VS /V
L は小さくなる。従って、制限電圧比VH /VL を改善
するためには、酸化亜鉛結晶粒内部の電気抵抗率を低減
し、かつ酸化亜鉛結晶粒界の見かけの電気抵抗率を高め
ればよいことが示される。
【0007】電圧非直線抵抗体では図8に示したVS
非直線性しきい値電圧を表す。このVS 値は、避雷器が
適用される送電系統に対応して設定される。VS は、V
3mA(素子に3mA通電した際の素子の両端電極間電圧
(V))などを代表値として使用することが多い。素子
の大きさを勘案すると、3mAの電流値は約30〜15
0μA/cm2 程度の電流密度に相当する。酸化亜鉛素
子のVS 値は素子の厚みに比例する。
【0008】系統電圧の高い、例えばUHV100万ボ
ルト送電に使用される避雷器などでは、同一形状で従来
の素子と同等のVS 値をもつ素子を積み上げた場合に
は、直列積層枚数が増加し、その結果、避雷器が大きく
なること、および直列接続方式が複雑化するため、電気
的、熱的、機械的設計上の問題点が多くなる。それゆ
え、VS 値を素子の厚さで除して得られる単位長さ当た
りのVS 値(例えばV3mA/mm:バリスタ電圧)の大
きい素子を使用できれば、素子1枚当たりの分担電圧が
高くなるため、素子の直列積層枚数を減らすことがで
き、これらの問題点を解決することが可能となる。
【0009】従来の研究から、VS 値を制御しているの
は図7に示した素子の結晶組織中の酸化亜鉛2の結晶粒
径であることが知られている(文献2)。3mA程度の
電流領域は、図8に示した電圧−電流特性における非直
線領域であり、実験的には式(1)が成立する。 V3mA /mm=k/D (1) 式(1)中、kは定数、Dは酸化亜鉛の平均粒子径であ
る。従って1/Dは単位長さ当たりに存在する酸化亜鉛
粒子間の結晶粒界の数Ngに相当し、式(1)を書き換
えれば式(2) V3mA /mm=k’Ng (2) のように書き表すことができる。定数k’は酸化亜鉛素
子の1粒界当たりのバリスタ電圧を表していることがわ
かる(文献2)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上をまとめると、優
れた保護特性をもったコンパクトな避雷器を実現するた
めには、電圧非直線抵抗体の電気特性として(イ)制限
電圧比(VH /VL )が小さいこと、コンパクトな避雷
器を実現するに必要な電圧非直線抵抗体に要求される電
気特性として(ロ)バリスタ電圧を大きくすること、の
2点が挙げられる。避雷器の保護特性を決定する因子は
(イ)であるので、電圧非直線抵抗体の組成および製造
プロセスを改善することによって制限電圧比(VH /V
L )を小さい値とすること、なおかつ避雷器の大きさ等
の構造を決定する因子は主に(ロ)であるので、バリス
タ電圧を大きい値とすることが強く要求される。
【0011】本発明はかかる課題を解決するためになさ
れたもので、バリスタ電圧が高く、大電流域から小電流
域にわたって制限電圧比が小さく平坦性に優れた電圧非
直線抵抗体およびこれらを搭載した避雷器、ならびにか
かる電圧非直線抵抗体の製法およびそれらの製法により
作製された電圧非直線抵抗体を搭載した避雷器を得るこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電圧非直
線抵抗体は、酸化亜鉛を主成分とし酸化ビスマスを含
更にSb、SiおよびMnを添加した組成物に、Y,H
o,Er,Ybのうち少なくとも1種類の希土類元素R
の酸化物をR23に換算して0.05〜1.0mol%
添加した後焼成して形成した焼結体において、少なくと
もR(希土類元素)、Bi、Sbを含むR−Bi−Sb
酸化物粒子相とZn 2 SiO 4 の結晶粒子相とが酸化亜鉛
結晶の結晶粒子間または結晶粒子内に存在し、上記R−
Bi−Sb酸化物粒子相はR、Bi、Sb、Zn、Mn
を含み、該組成はそれぞれの酸化物であるR 2 3 、Bi
2 3 、Sb 2 3 、ZnO、Mn 3 4 に換算して、それぞ
れ20.7〜39.3、4.8〜10.8、24.8〜
33.2、31.7〜40.7、0.6〜2.0mol
%であることを特徴とするものである。
【0013】また、この発明の電圧非直線抵抗体は、上
記の電圧非直線抵抗体において、更に、AlをAl 2 3
に換算して0.0005〜0.005mol%添加した
後焼成して形成したことを特徴とするものである。
【0014】この発明の電圧非直線抵抗体の製造方法
は、上記の電圧非直線抵抗体の焼成が第一焼成過程と第
二焼成過程とを有し、第一焼成過程は大気中で行われる
ものであり、第二焼成過程の降温過程において、5℃/
時以下の降温勾配の徐冷過程または一定温度に保つ保持
過程を含み、徐冷過程および保持過程が50容量%以上
の酸素雰囲気中で行われるものである。
【0015】また、この発明の電圧非直線抵抗体の製造
方法は、酸化亜鉛を主成分とし、酸化ビスマスを含む組
成物に、Y,Ho,Er,Ybのうち少なくとも1種類
の希土類元素Rの酸化物をR 2 3 に換算して0.05〜
1.0mol%、かつAlをAl 2 3 に換算して0.0
005〜0.005mol%添加した後焼成して形成し
た電圧非直線抵抗体の製造方法であって、該電圧非直線
抵抗体の焼成が第一焼成過程と第二焼成過程とを有し、
第一焼成過程は大気中で行われるものであり、第二焼成
過程の降温過程において、5℃/時以下の降温勾配の徐
冷過程または一定温度に保つ保持過程を含み、徐冷過程
および保持過程が50容量%以上の酸素雰囲気中で行わ
れるものである。
【0016】この発明の避雷器は、上記の電圧非直線抵
抗体を含むものである。
【0017】また、この発明の避雷器は、用いる電圧非
直線抵抗体の焼成が第一焼成過程と第二焼成過程とを有
し、第一焼成過程は大気中で行われるものであり、第二
焼成過程の降温過程において、5℃/時以下の降温勾配
の徐冷過程または一定温度に保つ保持過程を含み、徐冷
過程および保持過程が50容量%以上の酸素雰囲気中で
行われるものであってもよい。
【0018】また、この発明の避雷器は、上記の製造方
法により製造された電圧非直線抵抗体を含むものであ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に係わる主成分となる酸化
亜鉛は、バリスタ電圧及び電圧非直線性の改善の観点か
ら、含有量は、ZnOに換算して原料中に90〜97m
ol%、中でも92〜96mol%含有されるように調
整することが望ましい。
【0020】本発明に係わる酸化ビスマスは、通常平均
粒子径が1〜10μmのものが用いられる。酸化ビスマ
スの配合量は、5mol%より多い場合には、酸化亜鉛
粒子の粒成長抑制効果に対して逆効果を呈するようにな
り、0.1mol%より少ない場合には、漏れ電流が増
加する(VL 値が小さくなる)ため、電圧非直線抵抗体
の原料(以下、単に原料という)の中に0.1〜5mo
l%、特に0.2〜2mol%含有されるように調整す
ることが望ましい。
【0021】また、本発明の電圧非直線抵抗体が、VS
値を大きくする性質を有する酸化アンチモンを含有して
も良い。酸化アンチモンとしては、通常平均粒子径が
0.5〜5μmのものが用いられる。配合量は、5mo
l%より多い場合にはバリスタ電圧が高くなるが、酸化
亜鉛との反応物のスピネル粒子が多く存在するようにな
って通電パスが大きく制限されるため不均一性が増して
破壊しやすくなる。一方0.5mol%より少ない場合
には、酸化亜鉛粒子の粒成長抑制効果が充分に発現され
なくなるので、原料中には、0.5〜5mol%、中で
も0.75〜2mol%含有されるように調整すること
が望ましい。
【0022】また、本発明の電圧非直線抵抗体が、電圧
非直線性を改善させるために、酸化クロム、酸化ニッケ
ル、酸化コバルト、酸化マンガン、酸化ケイ素を含有し
ても良く、これらは、通常平均粒子径が10μm以下の
ものを用いることが望ましい。また充分な電圧非直線性
を得るためには、これらの成分の配合量は、それぞれ原
料中に、NiO,Co3 4 ,Mn3 4 ,SiO2
換算して0.1mol%以上、なかでも0.2mol%
以上含有されるように調整することが望ましい。しかし
5mol%より該配合量が多い場合には、スピネル相、
パイロクロア相(スピネル相生成反応の中間生成物)お
よびケイ酸亜鉛の量が多くなることから、エネルギー耐
量の減少や電圧非直線性が低下する傾向がある。それゆ
え、原料中に0.1〜5mol%、中でも0.2〜2m
ol%含有されるように調整することが望ましい。
【0023】また、本発明の電圧非直線抵抗体に、酸化
ビスマスをより低融点化させ、その流動性をよくし、粒
子間などに存在する微細孔(ポア)を有効に減ぜしめる
役割を果たさせるために、0.01〜0.1mol%の
ホウ酸を原料中に含有せしめてもよい。
【0024】また、本発明の電圧非直線抵抗体に、少な
くともY,Ho,Er,Ybのうち1種類の希土類Rの
酸化物をR2 3 に換算して0.05〜1.0mol%
添加することは、ZnO結晶の粒成長が抑制され、バリ
スタ電圧V3mA /mmが増加するため望ましい。また上
記希土類酸化物の添加は、得られる電圧非直線抵抗体の
大電流域平坦率VH /VS が改善され非直線性が向上す
るため望ましい。希土類元素は、そのイオン半径がZn
2 +のイオン半径より大きいのでZnO粒子内のZnサ
イトを置換しにくく、主にZnOの結晶粒界またはZn
O結晶内部に取り込まれた独立した結晶粒として偏折す
るが、その極めてわずかな部分がZnO結晶粒子内部に
固溶すると、2価のイオンであるZnを3価のイオンで
ある上記希土類イオンが置換し、その電子的効果により
ZnOの結晶粒子内部が低抵抗化し、その結果大電流域
平坦率が改善される。
【0025】上記希土類酸化物としては、通常平均粒子
径が5μm以下のものが用いられる。該希土類酸化物の
配合量は、1.0mol%を越える場合には、V3mA 値
が高くなり、かつ酸化ビスマス−希土類酸化物の固溶部
が結晶粒界に多くなるため、ZnO粒子が細かくなりす
ぎる。また0.05mol%未満の場合には、得られる
電圧非直線抵抗体のV3mA 値が希土類酸化物を添加しな
い場合と比較して有意の増加を示さず、かつ大電流域平
坦率VH /VS が小さくならない。それゆえ、原料中に
おける希土類酸化物の配合量が0.05〜1.0mol
%、中でも0.1〜0.5mol%となるように調整す
ることが望ましい。
【0026】また、本発明の電圧非直線抵抗体が、酸化
亜鉛粒子の電気抵抗を下げ、電圧非直線性を改善せしめ
るために0.001〜0.01mol%の硝酸アルミニ
ウムを含有せしめても良い。アルミニウムイオンはその
イオン半径がZn2 +イオン半径より小さいので、格子
の歪みの許容範囲内でZnO粒子内に固溶し、2価のイ
オンであるZnを3価のイオンであるアルミニウムイオ
ンが置換することによって、その電子的効果によりZn
O結晶粒子内部が低抵抗化し、その結果大電流域平坦率
が改善される。Al2 3 としてのmol%は、硝酸ア
ルミニウムAl(NO3 3 のmol%の1/2である
ので、Al2 3 のmol%としては0.0005〜
0.005mol%が必要となる。
【0027】また、本発明の電圧非直線抵抗体におい
て、酸化亜鉛結晶の結晶粒子間または結晶粒子内に、R
(希土類元素)、Bi、Sbを含む酸化物粒子およびZ
2 SiO4 の結晶粒子が存在することが望ましい。各
種の希土類元素を添加して得られる電圧非直線抵抗体の
うち、EPMA(Electron Probe Mi
cro Analyzer)観察によって酸化亜鉛結晶
の結晶粒子間または結晶粒子内にR、Bi、Sbを含む
酸化物粒子およびZn2 SiO4 の結晶粒子が存在する
ものがZnOの結晶の粒成長を抑制し、バリスタ電圧V
3mA /mmを増加させることができる。
【0028】また、本発明の電圧非直線抵抗体におい
て、酸化亜鉛結晶の結晶粒子間または結晶粒子内に、R
(希土類元素)、Bi、Sb,Zn,Mnを含む酸化物
粒子およびZn2 SiO4 の結晶粒子が存在することが
望ましい。各種の希土類元素を添加して得られる電圧非
直線抵抗体のうち、EDS(Energy Dispe
rsive X−ray Spectroscopy)
またはEELS(Electron Energy L
oss Spedtoscopy)等の分析機能を有す
る透過電子顕微鏡(TEM)観察によって酸化亜鉛結晶
の結晶粒子間または結晶粒子内にR、Bi、Sb、Z
n、Mnを含む酸化物粒子およびZn2 SiO4 の結晶
粒子が存在するものがZnOの結晶の粒成長を抑制し、
バリスタ電圧V3mA /mmを増加させることができる。
【0029】また、本発明の電圧非直線抵抗体におい
て、酸化亜鉛結晶の結晶粒子間または結晶粒子内にR
(希土類元素)、Bi、Sb,Zn,Mnを含む酸化物
粒子およびZn2 SiO4 の結晶粒子が存在し、R(希
土類元素)、Bi、Sb,Zn、Mnを含む酸化物粒子
の組成が、Y2 3 、Bi2 3 、Sb2 3 、Zn
O、Mn3 4 に換算して、それぞれ20.7〜39.
3、4.8〜10.8、24.8〜33.2、31.7
〜40.7、0.6〜2.0mol%であることが望ま
しい。各種の希土類元素を添加して得られる電圧非直線
抵抗体のうち、EDS(Energy Dispers
ive X−ray Spectroscopy)また
はEELS(Electron Energy Los
s Spedtoscopy)等の分析機能を有する透
過電子顕微鏡(TEM)観察によって酸化亜鉛結晶の結
晶粒子間または結晶粒子内にR、Bi、Sb、Zn、M
nを含む酸化物粒子およびZn2 SiO4 の結晶粒子が
存在するものがZnOの結晶の粒成長を抑制しバリスタ
電圧V3mA /mmを増加させることができる。
【0030】次に、前記原料から成る本発明の電圧非直
線抵抗体の製造方法について具体的に説明する。前記原
料の平均粒子径を適宜調整した後、たとえばポリビニル
アルコール水溶液などを用いてスラリーを形成した後、
スプレードライヤーなどを用いて乾燥・造粒し成形に適
した顆粒を得る。得られた顆粒にたとえば200〜50
0kgf/cm2 程度の加圧力で一軸加圧を施し、所定
形状の粉末成形体を作製する。粉末成形体からバインダ
ー(ポリビニルアルコール)を除去するために、該粉末
成形体を600℃程度の温度で予備加熱した後焼成す
る。焼成は空気雰囲気中で実施する第1焼成過程と、酸
素中で実施する第2焼成過程から成る。バリスタでは、
焼結して得られる素子全体としての電気特性のみなら
ず、その素子内均一性も極めて重要である。不均一であ
る場合には、サージが発生した際に素子内を流れる電流
が不均一となるために、発熱が不均一となり素子の破壊
に至る場合がある。酸素中で焼成した場合、昇温速度を
10℃/時以下に設定することが望ましい。昇温速度を
早くすると、バインダーとして添加したポリビニルアル
コールの分解反応が急速に進行し、素子内部に不均一性
が生じ、著しい場合には素子内部に空洞を生じる場合が
ある。一方空気中で焼成した場合には、150℃/時程
度で昇温しても素子内部に十分な均一性が確保可能であ
る。それゆえ、焼成過程を2段階に分離し、第1段階は
焼成の均一性と量産性に優れた空気雰囲気中で焼成し、
その後非直線性を向上させるために酸素雰囲気中で第2
段階の焼成を実施することとした。その際第2段階の最
高温度は第1段階の最高温度以下に設定しなければなら
ない。さもなければ、酸素中第2段階焼成において更に
焼結が進行し、その際に素子内部に結晶粒成長に基づく
不均一性が生じるからである。以下に酸素雰囲気中で実
施される第2段階焼成の条件について記す。
【0031】昇温速度を10〜400℃/時として昇温
する昇温過程、最高保持温度を950℃以上かつ第1段
階の焼成温度以下として1〜25時間保持する温度保持
過程の後、700〜400℃の間に降温速度を5℃/時
以内として冷却する徐冷過程または一定温度に保つ温度
保持過程を含めることによって行う。実施例及び比較例
では、1050℃で5時間焼成して得られた試料を測定
して得たデータをあげた。焼成条件、特に第1焼成過程
は固相反応によって焼結反応が均一かつ充分に進行し、
素子を緻密化するための条件であり、X線回析装置、熱
重量分析装置(TG)、熱機械分析装置(TMA)など
を用いて設定することができる。
【0032】従来、焼成雰囲気は空気中で行われること
が多かったが、本発明では酸素含有量が50容量%以上
の焼成雰囲気に設定された領域を、少なくとも第2焼成
過程の降温過程中の徐冷または温度保持過程に設定す
る。酸素分圧を指定した場合の残部の主たるガス成分
は、窒素である。ここで焼成を施す雰囲気を制御する
と、酸化亜鉛結晶粒内および結晶粒界における酸素欠陥
濃度が独立に制御され、n型半導体のキャリヤである伝
導電子密度が制御され、その結果結晶粒内および結晶粒
界の電気抵抗率が好適な値に設定されるために大電流域
平坦率および小電流域平坦率が改善される。酸素含有量
を50容量%以上に設定する過程では望ましい酸素含有
量は100容量%である。一般に電圧非直線抵抗体を焼
成する炉では、連続炉のみならずバッチ炉においても、
高濃度かつ安定した酸素含有量を維持することは容易で
はない。それゆえ、酸素含有量を50容量%以上に設定
する過程では、100%の酸素雰囲気を目標に50容量
%以上、中でも80容量%以上に設定することが望まし
い。なお、上記酸素含有量の設定許容範囲は表6に記し
た実施例および比較例から設定した。
【0033】また、本発明の電圧非直線抵抗体の製造方
法において、焼成が第一過程と第二過程とを有し、第一
焼成過程は大気中で行われるものであり、第二焼成過程
の降温過程において、5℃/時以下の降温勾配の徐冷過
程または一定温度に保つ保持過程を含み、徐冷過程及び
保持過程が50容量%以上の酸素雰囲気中で行われるも
のが、バリスタ特性の素子内均一性に優れ、小電流域平
坦率を減少させることができる。
【0034】また本発明の避雷器において、本発明の電
圧非直線抵抗体及び本発明の製造方法により作製された
電圧非直線抵抗体を搭載するものが、小形化及び保護特
性の改善が可能となる。
【0035】
【実施例】以下に、本発明の電圧非直線抵抗体およびそ
の製法を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本
発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。各
実施例および各比較例は次の基本組成と製作過程とを含
んでいる。酸化ビスマス、酸化クロム、酸化ニッケル、
酸化コバルト、酸化マンガンおよび酸化ケイ素の含有量
がそれぞれ0.5mol%、酸化アンチモンの含有量が
1.2mol%、である。ホウ酸の含有量は0.08m
ol%となるように調整した。残部は酸化亜鉛である。
前記基本組成に各実施例において必要な組成を追加した
原料をボールミルを用いて混合粉砕した後、スプレード
ライヤーを用いて乾燥・造粒した。得られた顆粒に20
0〜500kgf/cm2程度の加圧力で一軸加圧成形
し、直径130mm厚さ30mmの粉末成形体を作製し
た。得られた粉末成形体からバインダ(ポリビニルアル
コール)を除去するために、600℃で5時間予備加熱
した。第一段階は焼成の均一性と量産性に優れた空気雰
囲気中で1100℃にて5時間焼成した。
【0036】実施例1.〜16.上記の基本組成の配合
に表1に示した様に希土類酸化物Y2 3 、Ho
2 3、Er2 3 、Yb2 3 を0.05〜1.0m
ol%添加した。第1段階の焼成は均一性と量産性に優
れた空気中で焼成し、その後非直線性を向上させるため
に酸素雰囲気中で第2段階の焼成を実施した。ただし、
700〜500℃の間を1℃/時で徐冷した。第2段階
の焼成の温度プロファイルは図5に準じて実施した。ア
ルミニウムは硝酸塩水溶液として0.004mol%添
加した。得られた試料のバリスタ電圧(V3mA /mm)
は、Y2 3 、Ho2 3 、Er2 3 、Yb2 3
添加量に比例して増加し、1.0mol%添加した場合
には概ね450V/mm以上の値が得られた(実施例
(4)、(8)、(12)、(16))。上記希土類酸
化物を0.05mol%添加することにより、希土類酸
化物を添加しない比較例1と比較してバリスタ電圧が有
意の増加を示したことから、添加量の下限値は0.05
mol%であることがわかる(実施例(1)、(5)、
(9)、(13))。一方希土類酸化物を1.0mol
%を越えて添加するとV3mA 値が高くなり、かつ酸化亜
鉛結晶の結晶粒子間または結晶粒子内に生成するR(希
土類元素)、Bi、Sbを含む酸化物粒子が多くなるた
め、得られた焼結体試料のエネルギ耐量が低下する。そ
れゆえ、これら希土類酸化物の添加量としては、0.0
5〜1.0mol%の範囲内である必要がある。
【0037】
【表1】
【0038】表1に記した実施例の組成を有する試料の
結晶組織を観察すると、図1に示した様に、ZnO結晶
や亜鉛およびアンチモンを主成分とするスピネル相の他
に、添加した希土類元素(R)−ビスマス−アンチモン
を含む酸化物相およびZn2SiO4 粒子が存在するこ
とが、SEM(Scanning ElectronM
icroprobe),EPMA(Electron
Probe Analysis)およびXRD(X−r
ay Diffractometry)等の分析法によ
って確認された。希土類酸化物を添加した場合、バリス
タ電圧の増加する希土類元素と増加しない希土類元素お
よびそれらの中間的なバリスタ電圧を与える希土類元素
の3種類に大別される。これらのうち、バリスタ電圧の
増加する希土類元素はY,Eu,Gd,Tb,Dy,H
o,Er,Tm,Yb,Luの10元素であり、バリス
タ電圧の増加しない希土類元素はLaであり、中間的な
バリスタ電圧を与える希土類元素はCe,Pr,Nd,
Smの4元素である(特願平6−250670号)。こ
の中でY等のバリスタ電圧の増加する希土類元素を添加
した場合、それらの焼結体の結晶組織は他の希土類元素
を添加して得られた焼結体の結晶組織とは異なってい
る。バリスタ電圧の増加する希土類元素を添加して得ら
れた焼結体の結晶組織に観察される共通点として、希土
類元素(R)−ビスマス−アンチモンを含む酸化物相お
よびZn2 SiO4 相の存在を指摘することができる。
Yを添加した試料をEPMA線分析して得られた結果を
図2に示す。Y、Bi、Sbの3元素が共存しているこ
とが明らかである。図3にYを添加した試料のX線回析
結果を示す。この結果から、結晶組織中にZn2 SiO
4 粒子が存在することが結論づけられる。このことはY
を添加した試料のEPMA面分析および図2に示したE
PMA線分析からも確認できる。すなわち、EPMA線
分析においてSiの存在が確認された結晶粒についてE
PMA面分析を行うと、Siの他に周囲の酸化亜鉛結晶
粒子より多少希薄なZnの存在が確認できる。Zn2
iO4 結晶粒子は概ね3〜4μm程度の粒径を有してい
る。酸化亜鉛バリスタにおいては、バリスタ現象はその
結晶粒界において発現しており、1粒界あたりのバリス
タ電圧は組成や製造条件によらず2〜3V程度でほぼ一
定であるため、単位長さあたりのバリスタ電圧はZnO
結晶の平均結晶粒径に反比例することが知られている
(文献1)。それゆえ、Y,Eu,Gd,Tb,Dy,
Ho,Er,Tm,Yb,Luがバリスタ電圧を増加さ
せるということは、これらがZnOの結晶粒成長を抑制
する効果を有することを示しており、事実この抑制効果
はZnOの平均結晶粒径を評価することによって確認で
きる。これらのことを考え併せると、Y,Eu,Gd,
Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Luを添加した
試料にのみ共通に観察されている希土類元素(R)−ビ
スマス−アンチモンを含む酸化物相およびZn2 SiO
4 相が、この結晶粒成長抑制効果と密接な関係を有する
と結論づけることができる。
【0039】表1に示した実施例1〜16の組成を有す
試料の結晶組織をEDS(Energy Dispe
rsive X−ray Spectroscopy)
付き透過電子顕微鏡(TEM)で観察、分析すると、希
土類元素を含むZnO結晶粒界相において図4に示した
EDSパタンが得られた。同様な結晶粒界相4ヶ所にお
いて分析した結果を表2にまとめて示した。この結果か
ら、本相はR(Y),Bi,Sb,Zn,Mnの5元素
を含む酸化物相であることが判明した。4ヶ所について
実施した定量分析結果を統計処理して得られた各構成元
素の平均組成と3σ値から、本相の組成がY23、Bi
23、Sb23、ZnO,Mn 3 4 に換算して、各々2
0.7〜39.3、4.8〜10.8、24.8〜3
3.2、31.7〜40.7、0.6〜2.0mol%
であることが判明した。EDS付き高分解能TEMを使
用した分析は数多くの試料について実施することは事実
上困難であり、上記4ヶ所で得た分析値を用いて組成範
囲を決定することは十分根拠がある。
【0040】
【表2】
【0041】実施例17.〜19.表3に示したよう
に、0.0001〜0.01mol%のAl(NO3
3 と0.2mol%のEr2 3 を基本組成に添加した
試料を焼成して得た。焼成過程を2段階に分離し、第1
段階は均一性と量産性に優れた空気中で焼成し、その後
非直線性を向上させるために酸素中で第2段階の焼成を
実施することとした。酸素雰囲気中第2段階焼成は図5
に準じて実施した。ただし600〜500℃の間を1℃
/時で徐冷した。実施例17〜19ではA1添加量の増
加に従って、大電流域平坦率V10kA/V3mA が小さくな
り著しく改善されることが分かった。A1添加量が0.
001mol%以下とすると比較例2、3に示すように
大電流域平坦率V10kA/V3mA が大きくなり著しく悪化
する。一方小電流域平坦率V3mA/V10μA はAl添加
量の増加に伴って増加し、0.01mol%を越えると
著しく悪化する。それゆえ、Alの添加量としてはAl
(NO3 3 のmol%として0.001〜0.01m
ol%である必要がある。
【0042】
【表3】
【0043】実施例20.〜28.Y,Ho,Er,Y
bを添加した試料の漏れ電流を低減し、長寿命化を図る
ために酸素中焼成を採用し、その焼成条件を検討した。
図5に示した温度プロファイルに基づいて、基本組成に
希土類酸化物Ho2 3 を0.3mol%添加した試料
を用いて、降温過程中の一定温度に保つ保持温度と保持
時間について検討した。アルミニウム含有量は硝酸塩水
溶液として0.002mol%とした。先に記した理由
により焼成過程を2段階に分離し、第1段階は均一性と
量産性に優れた空気中で焼成し、その後非直線性を向上
させるために酸素中で第2段階の焼成を実施することと
した。以下に酸素中で実施される第2段階焼成の条件に
ついて例を挙げて記す。
【0044】表4中の比較例4、5、6、7、8及び実
施例20、21、22、23、24、25、26から、
漏れ電流と密接な関係が存在する小電流域平坦率(V3m
A /V10μA )は500〜550℃において温度保持を
行った場合に極小値を与えることがわかる。更に500
℃における温度保持時間については、比較例4及び実施
例27、28から40時間程度必要であることが示され
ているが、平衡状態に達するためには100時間以上必
要である。
【0045】
【表4】
【0046】実施例29.〜37.工業的には、特に連
続炉では、温度を保持する代わりに徐冷ゾーンを設定す
ることが適している。表5に、図5と同様な温度パタン
において700〜500℃の間を徐冷した場合の結果を
示した。Yb,Ho,Erのいずれを添加した場合でも
1〜5℃/時の降温勾配では小電流平坦率(V3mA /V
10μA )は小さいが降温勾配を上げてゆくと増加する。
特に降温勾配が5℃/時を越えた場合V3mA/V10μA
は著しい増加傾向を示す。これらの結果から、降温勾配
は5℃/時以下、望ましくは2.5℃/時以下に設定す
ることが必要である。アルミニウム含有量は硝酸塩水溶
液として0.002mol%とした。
【0047】
【表5】
【0048】実施例38.〜41.酸素中焼成を行う場
合、酸素分圧を100%にすることは特に連続炉では困
難である。酸素分圧の精密制御が可能な箱形電気炉を用
いてYb2 3 を0.3mol%添加した試料につい
て、酸素中での第2焼成における酸素分圧の許容範囲に
ついて検討を行った。表6に、図5と同様な温度パタン
において酸素分圧を検討した結果を示した。ただし、降
温領域における温度保持条件を700℃にて20時間と
した。酸素分圧を指定した場合の残部の主たるガスは窒
素である。バリスタ電圧と小電流域平坦率(V3mA /V
10μA )を示したが、大電流平坦率(V10kA/V3mA )
は小電流域平坦率と比較して微小な変化を示したのみで
あった。バリスタ電圧はV3mA /V10μA の増加に伴っ
て僅かに減少したが、これは小電流域における電圧−電
流特性の変化に伴うものとして理解できる。それゆえ酸
素分圧は主として小電流域平坦率の改善に有効であるこ
とがわかる。酸素分圧を20%に設定して得られたV3m
A /V10μA と酸素分圧100%に設定して得られたV
3mA /V10μA との差を考慮すると、酸素分圧を50%
に設定することによって酸素分圧によるV3mA /V10μ
A の改善効果のうちの約2/3が達成されていることが
わかる。それゆえ、酸素分圧は少なくとも50%以上、
望ましくは80%以上に設定する必要がある。アルミニ
ウム含有量は硝酸塩水溶液として0.002mol%と
した。
【0049】
【表6】
【0050】実施例42.〜46.以上の実施例に記載
の電圧非直線抵抗体および以上の実施例に記載の製法に
より作製された電圧非直線抵抗体を搭載することによっ
て、各種電圧系統用避雷器が、従来の電圧非直線抵抗体
を搭載した場合と比較して小形化が可能となる。表7及
び図9〜図13に各主電圧系統用避雷器に適用した結果
を示す。避雷器の保護特性の改善については実施例に記
した電圧非直線抵抗体における非直線性の改善内容がそ
のままいえる。
【0051】表7は従来の避雷器とこの発明の避雷器に
ついて、送電系統の電圧毎に外形寸法と容積とを比較し
て示したものである。現行とあるのは、従来の電圧非直
線抵抗体を用いた従来の避雷器であり、新形とあるの
は、この発明の電圧非直線抵抗体を用いたこの発明の避
雷器である。外形寸法の欄の上段は直径を、下段は高さ
を示す。いづれの電圧においても、従来に比し、外形寸
法が小形化し、従来のものに対する容積比は0.41〜
0.68と著しく小形化できた。
【0052】
【表7】
【0053】図9は、この発明の実施例42に係る10
00kV避雷器の構造図である。7は電圧非直線抵抗
体、8は絶縁スペーサ、9はシールドである。点線は従
来の1000kV避雷器の外形寸法を示す。
【0054】図10は、この発明の実施例43に係る5
00kV避雷器の構造図である。点線は従来の500k
V避雷器の外形寸法を示す。7は電圧非直線抵抗体であ
る。
【0055】図11はこの発明の実施例44に係る27
5kV避雷器の構造図である。点線は従来の275kV
避雷器の外形を示す。7は電圧非直線抵抗体である。
【0056】図12はこの発明の実施例45に係る15
4kV避雷器の構造図である。点線は従来の154kV
避雷器の外形寸法を示す。7は電圧非直線抵抗体、10
は絶縁パイプである。
【0057】図13はこの発明の実施例46に係る66
/77kV避雷器の構造図である。点線は従来の66/
77kV避雷器の外形寸法を示す。7は電圧非直線抵抗
体である。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、希土類酸化物を添加す
ることによって酸化亜鉛の結晶粒径の微細化が可能とな
り、バリスタ電圧の大きい電圧非直線抵抗素子を得るこ
とができる。更に、Al2 3 の添加量を調整すること
によって大電流平坦率の改善された電圧−電流非直線性
を得ることができる。更に焼成条件についても、大気雰
囲気中で第一焼成過程を行った後に第二焼成過程を行
い、第二焼成過程の降温時において降温勾配を一定の範
囲内に設定した徐冷過程または温度を一定に保つ保持過
程を設け、徐冷過程または保持過程を酸素雰囲気中で行
うことにより、大電流平坦率と小電流平坦率がともに改
善された電圧非直線抵抗体を得ることができる。この電
圧非直線抵抗体を用いて例えば避雷器の保護性能の向上
と小型化を達成することができる。
【0059】本発明の請求項1の電圧非直線抵抗体は、
酸化亜鉛を主成分とし酸化ビスマスを含み更にSb、S
iおよびMnを添加した組成物に、Y,Ho,Er,Y
bのうち少なくとも1種類の希土類元素Rの酸化物をR
23に換算して0.05〜1.0mol%添加した後焼
成して形成した焼結体において、少なくともR(希土類
元素)、Bi、Sbを含むR−Bi−Sb酸化物粒子相
とZn 2 SiO 4 の結晶粒子相とが酸化亜鉛結晶の結晶粒
子間または結晶粒子内に存在し、上記R−Bi−Sb酸
化物粒子相はR、Bi、Sb、Zn、Mnを含み、該組
成はそれぞれの酸化物であるR 2 3 、Bi 2 3 、Sb 2
3 、ZnO、Mn 3 4 に換算して、それぞれ20.7
〜39.3、4.8〜10.8、24.8〜33.2、
31.7〜40.7、0.6〜2.0mol%であるの
で、酸化亜鉛粒子の粒成長が抑制されて平均結晶粒径が
小さくなり、バリスタ電圧が大きくかつRの添加により
大電流域平坦率VH/VSが改善される。
【0060】本発明の請求項2の電圧非直線抵抗体は、
請求項1において、更に、AlをAl 2 3 に換算して
0.0005〜0.005mol%添加した後焼成して
形成したので、添加するAlの量を少量域に限定するこ
とにより、大電流域平坦率V H /V S がさらに改善され
る。
【0061】本発明の請求項3の電圧非直線抵抗体の製
造方法によれば、請求項1または2の焼成体に、大気中
で行う第一焼成過程を実施した後、第二焼成過程の降温
過程において、5℃/時以下の降温勾配の徐冷過程また
は一定温度に保つ保持過程を含み、なおかつ徐冷過程お
よび保持過程が50容量%以上の酸素雰囲気中で行うこ
とにより、バリスタにおける酸化亜鉛粒子および結晶粒
界特性(電気抵抗率)の制御が十分可能となったので、
バリスタ電圧が大きくかつ大電流平坦率と小電流平坦率
がともに改善された電圧非直線抵抗体を得ることができ
る。
【0062】本発明の請求項4の電圧非直線抵抗体の製
造方法によれば、酸化亜鉛を主成分とし、酸化ビスマス
を含む組成物に、Y,Ho,Er,Ybのうち少なくと
も1種類の希土類元素Rの酸化物をR 2 3 に換算して
0.05〜1.0mol%、かつAlをAl 2 3 に換算
して0.0005〜0.005mol%添加した後焼成
して形成した電圧非直線抵抗体の製造方法であって、該
電圧非直線抵抗体の焼成が第一焼成過程と第二焼成過程
とを有し、第一焼成過程は大気中で行われるものであ
り、第二焼成過程の降温過程において、5℃/時以下の
降温勾配の徐冷過程または一定温度に保つ保持過程を含
み、徐冷過程および保持過程が50容量%以上の酸素雰
囲気中で行われるので、バリスタにおける酸化亜鉛粒子
および結晶粒界特性(電気抵抗率)の制御が十分可能と
なり、バリスタ電圧が大きくかつ大電流平坦率と小電流
平坦率がともに改善された電圧非直線抵抗体を得ること
ができる。
【0063】本発明の請求項5の避雷器は、請求項1ま
たは2に記載の電圧非直線抵抗体を使用しているので、
小形化され且つ保護特性も改善される。
【0064】本発明の請求項6の避雷器は、請求項5に
記載の避雷器において、電圧非直線抵抗体の焼成が第一
焼成過程と第二焼成過程とを有し、第一焼成過程は大気
中で行われるものであり、第二焼成過程の降温過程にお
いて、5℃/時以下の降温勾配の徐冷過程または一定温
度に保つ保持過程を含み、徐冷過程および保持過程が5
0容量%以上の酸素雰囲気中で行われるので、小形化さ
れ且つ保護特性も改善される。
【0065】本発明の請求項7の避雷器は、請求項4に
記載の製造方法により製造された電圧非直線抵抗体を含
むので、小形化され且つ保護特性も改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例に係わる電圧非直線抵抗体
の結晶組織の一部の微細構造を示す模式図である。
【図2】 この発明の実施例に係わる電圧非直線抵抗体
の結晶組織のEPMA線分析結果を示す模式図である。
【図3】 この発明の実施例に係わる電圧非直線抵抗体
のX線回析結果を示す模式図である。
【図4】 この発明の実施例の電圧非直線抵抗体の酸化
亜鉛結晶粒子間または結晶粒子内に存在する、希土類元
素を含む結晶相のEDS分析結果である。
【図5】 表4に示した焼成条件の検討を行った際の温
度プロフィルを示す図である。
【図6】 一般的な酸化亜鉛バリスタの構造を示す模式
図である。
【図7】 一般的な電圧非直線抵抗体の結晶組織の一部
の微細構造を示す模式図である。
【図8】 一般的な電圧非直線抵抗体の電圧−電流特性
を示す特性図である。
【図9】 この発明の避雷器の一実施例を示す構造図で
ある。
【図10】 この発明の避雷器の他の一実施例を示す構
造図である。
【図11】 この発明の避雷器の他の一実施例を示す構
造図である。
【図12】 この発明の避雷器の他の一実施例を示す構
造図である。
【図13】 この発明の避雷器の他の一実施例を示す構
造図である。
【符号の説明】
1 スピネル粒子 2 酸化亜鉛
粒子 3 ケイ酸亜鉛粒子 4 酸化ビス
マス 5 Y−Bi−Sb共存酸化物粒子 7 電圧非直
線抵抗体 8 絶縁スペーサ 9 シールド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 理 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 小林 正洋 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 古瀬 直美 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 藤原 幸雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 七宮 正一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 石辺 信治 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−74606(JP,A) 特開 昭63−16601(JP,A) 特開 平6−321617(JP,A) 特開 昭61−43404(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01C 7/02 - 7/22

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化亜鉛を主成分とし酸化ビスマスを含
    み更にSb、SiおよびMnを添加した組成物に、Y,
    Ho,Er,Ybのうち少なくとも1種類の希土類元素
    Rの酸化物をR23に換算して0.05〜1.0mol
    %添加した後焼成して形成した焼結体において、少なく
    ともR(希土類元素)、Bi、Sbを含むR−Bi−S
    b酸化物粒子相とZn 2 SiO 4 の結晶粒子相とが酸化亜
    鉛結晶の結晶粒子間または結晶粒子内に存在し、上記R
    −Bi−Sb酸化物粒子相はR、Bi、Sb、Zn、M
    nを含み、該組成はそれぞれの酸化物であるR 2 3 、B
    2 3 、Sb 2 3 、ZnO、Mn 3 4 に換算して、それ
    ぞれ20.7〜39.3、4.8〜10.8、24.8
    〜33.2、31.7〜40.7、0.6〜2.0mo
    l%であることを特徴とする電圧非直線抵抗体。
  2. 【請求項2】 更に、AlをAl 2 3 に換算して0.0
    005〜0.005mol%添加した後焼成して形成し
    たことを特徴とする請求項1に記載の電圧非直線抵抗
    体。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の電圧非直線抵
    抗体の焼成が第一焼成過程と第二焼成過程とを有し、第
    一焼成過程は大気中で行われるものであり、第二焼成過
    程の降温過程において、5℃/時以下の降温勾配の徐冷
    過程または一定温度に保つ保持過程を含み、徐冷過程お
    よび保持過程が50容量%以上の酸素雰囲気中で行われ
    ることを特徴とする電圧非直線抵抗体の製造方法。
  4. 【請求項4】 酸化亜鉛を主成分とし酸化ビスマスを含
    む組成物に、Y,Ho,Er,Ybのうち少なくとも1
    種類の希土類元素Rの酸化物をR 2 3 に換算して0.0
    5〜1.0mol%、かつAlをAl 2 3 に換算して
    0.0005〜0.005mol%添加した後焼成して
    形成した電圧非直線抵抗体の製造方法であって、該電圧
    非直線抵抗体の焼成が第一焼成過程と第二焼成過程とを
    有し、第一焼成過程は大気中で行われるものであり、第
    二焼成過程の降温過程において、5℃/時以下の降温勾
    配の徐冷過程または一定温度に保つ保持過程を含み、徐
    冷過程および保持過程が50容量%以上の酸素雰囲気中
    で行われることを特徴とする電圧非直線抵抗体の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1または2に記載の電圧非直線抵
    抗体を含む避雷 器。
  6. 【請求項6】 電圧非直線抵抗体の焼成が第一焼成過程
    と第二焼成過程とを有し、第一焼成過程は大気中で行わ
    れるものであり、第二焼成過程の降温過程において、5
    ℃/時以下の降温勾配の徐冷過程または一定温度に保つ
    保持過程を含み、徐冷過程および保持過程が50容量%
    以上の酸素雰囲気中で行われることを特徴とする請求項
    5に記載の避雷器。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の製造方法により製造さ
    れた電圧非直線抵抗体を含む避雷器。
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