JP2007329178A - 電流−電圧非直線抵抗体および避雷器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ZnOを主成分とし、副成分としてBi、Co、Mn、Sb、Niをそれぞれ酸化物であるBi2O3、Co2O3、MnO、Sb2O3、NiOに換算して、Bi2O3を0.3〜1.0mol%、Co2O3を0.3〜1.5mol%、MnOを0.1〜2mol%、Sb2O3を0.5〜2.5mol%、NiOを0.5〜3mol%含む。Co、Mn、Sb、Niそれぞれの添加物量の酸化物に換算した合計(Co2O3+MnO+Sb2O3+NiO)が7mol%以下である。Co、Mn、Sb、Niそれぞれの添加物量の合計とBiの添加物量の相対比を酸化物に換算した値((Co2O3+MnO+Sb2O3+NiO)/Bi2O3)が5以上15以下とする。
【選択図】図1
Description
以下、本発明の第1の実施の形態について、図1および表1を参照して説明する。
・動作開始電圧(V1mA)>350V/mm
・非直線性(V10kA/V1mA)<1.50
・高温漏れ電流(200℃)<15mA
第2の実施の形態について、表2を参照して説明する。この第2の実施の形態は、前記第1の実施の形態の原料に、イットリウム(Y)の酸化物を、Y2O3に換算して0.01〜1.0mol%の範囲で加えたものである。
第3の実施の形態を、表3を参照して説明する。この第3の実施の形態は、前記第1の実施の形態の原料に対して、アルミニウムをAl3+に換算して0.001〜0.015mol%加えたものである。
第4の実施の形態を、表4を参照して説明する。この第4の実施の形態は、前記第1の実施の形態の原料に対して、銀をAg2Oに換算して0.005〜0.05wt%を加えたものである。
(Ir(3000h後)―Ir(初期値))/Ir(初期値)×100
の式で表され、この漏れ電流変化率の値が負の値であれば、電流−電圧非直線抵抗体の寿命特性が優れていることを示す。漏れ電流変化率を以下の表4に示す。また、表4において*印は本発明の請求範囲外である試料を示している。
第5の実施の形態を、表5を参照して説明する。この第5の実施の形態は、前記第1の実施の形態の原料に対して、B2O3を0.001〜0.1wt%含有するように添加したものである。
第6の実施の形態を、表6を参照して説明する。この第6の実施の形態は、焼結体中のBi2O3結晶相における、α-Bi2O3相(斜方晶系)に着目したものである。
第7の実施の形態について、表7を参照して説明する。この第7の実施の形態は、前記各実施の形態に示した組成を有する原料を、1200℃以下の温度で焼成して電流−電圧非直線抵抗体を得ることを特徴とするものである。
本実施の形態は、前記第1から第7の実施の形態に示した電流−電圧非直線抵抗体を使用した避雷器に関するものである。すなわち、本実施の形態の避雷器は、図2に示すように、前記第1〜7の実施の形態で示した条件により作製した電流−電圧非直線抵抗体をタンク形の金属容器4に収納し、絶縁ガス等の絶縁媒体を封入したものである。
本実施の形態は、前記第8の実施の形態に示した避雷器において、非直線抵抗積層体を収納する容器の少なくともその胴部を碍管などの絶縁部材によって構成したものである。
本実施の形態は、前記第9の実施の形態に示した避雷器において、絶縁容器14に貫通穴14aを設けたものであって、このような絶縁容器に封入された非直線抵抗積層体を有する避雷器を、別途用意した絶縁油などの絶縁物中に配置することで避雷器周囲と同一の絶縁環境とし、非直線抵抗積層体の絶縁を図ったものである。
本実施の形態は、外被となる金属容器や絶縁容器を使用することなく、非直線抵抗積層体を直接絶縁被覆で被うことで、避雷器のより小型化を可能としたものである。以下、この実施の形態を図5を参照して説明する。
2…側面絶縁層
3…電極
4…タンク形の金属容器
5…非直線抵抗積層体
6…シールド
7…絶縁スペーサ
8…接続用金具
9…絶縁容器
10…非直線抵抗積層体
11…シールド
12…上部端子
13…下部端子
14…絶縁容器
14a…貫通穴
15…非直線抵抗積層体
16…補強材
17…被覆絶縁材
18…上部端子
19…下部端子
Claims (11)
- 焼結体と、焼結体側面に形成された絶縁層と、焼結体の両端面に形成された電極により構成させる電流−電圧非直線抵抗体において、
酸化亜鉛(ZnO)を主成分とし、副成分としてビスマス(Bi)、コバルト(Co)、マンガン(Mn)、アンチモン(Sb)、ニッケル(Ni)をそれぞれ酸化物であるBi2O3、Co2O3、MnO、Sb2O3、NiOに換算して、Bi2O3を0.3〜1.0mol%、Co2O3を0.3〜1.5mol%、MnOを0.1〜2mol%、Sb2O3を0.5〜2.5mol%、NiOを0.5〜3mol%含み、
コバルト、マンガン、アンチモン、ニッケルそれぞれの添加物量の酸化物に換算した合計(Co2O3+MnO+Sb2O3+NiO)が7mol%以下であり、
コバルト、マンガン、アンチモン、ニッケルそれぞれの添加物量の合計とビスマスの添加物量の相対比を酸化物に換算した値((Co2O3+MnO+Sb2O3+NiO)/Bi2O3)が5以上15以下とした焼結体からなることを特徴とする電流−電圧非直線抵抗体。 - イットリウム(Y)、ユウロピウム(Eu)、エリビウム(Er)、ツリウム(Tm)、ガドリニウム(Gd)、ジスプロジウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、イッテリビウム(Yb)のうち少なくとも一種の希土類元素Rの酸化物をR2O3に換算して0.01〜1.0mol%含むことを特徴とする請求項1記載の電流−電圧非直線抵抗体。
- アルミニウムをAl3+に換算して0.001〜0.015mol%含む焼結体からなることを特徴とする請求項1または2記載の電流−電圧非直線抵抗体。
- 銀をAg2Oに換算して0.005〜0.05wt%含む焼結体からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の電流−電圧非直線抵抗体。
- ホウ素をB2O3に換算して0.005〜0.05wt%含む焼結体からなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の電流−電圧非直線抵抗体。
- 焼結体中のBi2O3結晶相における、α-Bi2O3相(斜方晶系)が全Bi2O3相の80%以上を占めていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の電流−電圧非直線抵抗体。
- 1200℃以下の温度で焼成することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の電流−電圧非直線抵抗体。
- 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電流−電圧非直線抵抗体を積層してなる非直線抵抗積層体を金属容器に収納し、この金属容器内に絶縁媒体を封入したことを特徴とする避雷器。
- 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電流−電圧非直線抵抗体を積層してなる非直線抵抗積層体を、少なくとも胴部が絶縁材料で形成された容器に収納し、この容器内に絶縁媒体を封入したことを特徴とする避雷器。
- 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電流−電圧非直線抵抗体を積層してなる非直線抵抗積層体を、少なくとも胴部が絶縁材料で形成された容器に収納し、この容器を絶縁媒体内に封入したことを特徴とする避雷器。
- 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電流−電圧非直線抵抗体を積層してなる非直線抵抗積層体を、補強材とともに絶縁被覆材によりモールドして構成されていることを特徴とする避雷器。
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