JPWO2021005789A5 - - Google Patents

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本発明は、柱状半導体装置と、その製造方法に関する。
近年、LSI(Large Scale Integration)に3次元構造トランジスタが使われている。その中で、柱状半導体装置であるSGT(Surrounding Gate Transistor)は、高集積な半導体装置を提供する半導体素子として注目されている。また、SGTを有する半導体装置の更なる高集積化、高性能化が求められている。
通常のプレナー型MOSトランジスタでは、チャネルが半導体基板の上表面に沿う水平方向に延在する。これに対して、SGTのチャネルは、半導体基板の上表面に対して垂直方向に延在する(例えば、特許文献1、非特許文献1を参照)。このため、SGTはプレナー型MOSトランジスタと比べ、半導体装置の高密度化が可能である。
図5に、NチャネルSGTの模式構造図を示す。(a)図は断面図であり、(b)図は平面図である。P型又はi型(真性型)の導電型を有するSi柱120(以下、シリコン半導体柱を「Si柱」と称する。)内の上下の位置に、一方がソースとなる場合に、他方がドレインとなるN+層121a、121b(以下、ドナー不純物を高濃度で含む半導体領域を「N+層」と称する。)が形成されている。このソース、ドレインとなるN+層121a、121b間のSi柱120の部分がチャネル領域122となる。このチャネル領域122を囲むようにゲート絶縁層123が形成されている。垂直方向において、ゲート絶縁層123の上端に下端が位置するN+層121bが形成され、垂直方向において、ゲート絶縁層123の下端に上端が位置するN+層121aが形成される。このゲート絶縁層123を囲むようにゲート導体層124が形成されている。SGTは、ソース、ドレインとなるN+層121a、121b、チャネル領域122、ゲート絶縁層123、ゲート導体層124より構成されている。N+層121b上の絶縁層125に開けられコンタクトホールCを介してN+層121bとソース配線金属層Sが接続されている。これにより、平面視において、SGTの占有面積は、プレナー型MOSトランジスタの単一のソース又はドレインN+層の占有面積に相当する。そのため、SGTを有する回路チップは、プレナー型MOSトランジスタを有する回路チップと比較して、更なるチップサイズの縮小化が実現できる。
そして、更にチップサイズの縮小化を図る場合、克服すべき課題がある。図5に示すように、ソース配線金属層SとN+層121bを繋げるコンタクトホールCが、平面視においてSi柱120上に形成される。チップサイズの縮小化が進むと、Si柱120と隣接するSi柱との距離が短くなる。これに伴い、平面視においてコンタクトホールCに隣接するコンタクトホールの距離が短くなる。このため、コンタクトホール形成工程の微細化と高密度化が求められる。
図6に、SGTを用いたSRAMセル(Static Random Access Memory)回路図を示す。本SRAMセル回路は2個のインバータ回路を含んでいる。1つのインバータ回路は負荷トランジスタとしてのPチャネルSGT_Pc1と、駆動トランジスタとしてのNチャネルSGT_Nc1と、から構成されている。もう1つのインバータ回路は負荷トランジスタとしてのPチャネルSGT_Pc2と、駆動トランジスタとしてのNチャネルSGT_Nc2と、から構成されている。PチャネルSGT_Pc1のゲートとNチャネルSGT_Nc1のゲートが接続されている。PチャネルSGT_Pc2のドレインとNチャネルSGT_Nc2のドレインが接続されている。PチャネルSGT_Pc2のゲートとNチャネルSGT_Nc2のゲートが接続されている。PチャネルSGT_Pc1のドレインとNチャネルSGT_Nc1のドレインが接続されている。
図6に示すように、PチャネルSGT_Pc1、Pc2のソースは電源端子Vddに接続されている。そして、NチャネルSGT_Nc1、Nc2のソースはグランド端子Vssに接続されている。選択NチャネルSGT_SN1、SN2が2つのインバータ回路の両側に配置されている。選択NチャネルSGT_SN1、SN2のゲートはワード線端子WLtに接続されている。選択NチャネルSGT_SN1のソース、ドレインはNチャネルSGT_Nc1、PチャネルSGT_Pc1のドレインとビット線端子BLtに接続されている。選択NチャネルSGT_SN2のソース、ドレインはNチャネルSGT_Nc2、PチャネルSGT_Pc2のドレインと反転ビット線端子BLRtに接続されている。このようにSRAMセルを有する回路は、2個の負荷PチャネルSGT_Pc1、Pc2と、2個の駆動用NチャネルSGT_Nc1、Nc2と、2個の選択用NチャネルSGT_SN1、SN2とからなる合計6個のSGTから構成されている(例えば、特許文献2を参照)。このSRAMセルにおいて、2個の負荷PチャネルSGT_Pc1、Pc2のSi柱が最も近く接近して形成される。この場合、負荷PチャネルSGT_Pc1、Pc2の上部P+層上のコンタクトホール形成がSRAMセルの高集積化において問題となる。
特開平2-188966号公報 米国特許出願公開第2010/0219483号明細書
Hiroshi Takato, Kazumasa Sunouchi, Naoko Okabe, Akihiro Nitayama, Katsuhiko Hieda, Fumio Horiguchi, and Fujio Masuoka: IEEE Transaction on Electron Devices, Vol.38, No.3, pp.573-578 (1991) A.Raley, S.Thibaut, N. Mohanty, K. Subhadeep, S. Nakamura, etal. : " Self-aligned quadruple patterning integration using spacer on spacer pitch splitting at the resist level for sub-32nm pitch applications" Proc. Of SPIE Vol.9782, 2016
SGTを用いた回路の高集積化が求められている。
本発明の観点に係る製造方法は、
基板上に垂直方向に立った半導体柱と、前記半導体柱を囲んだゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層を囲んだゲート導体層と、垂直方向において、前記ゲート絶縁層上端に下端が位置する、前記半導体柱と接続した第1の不純物領域と、前記ゲート絶縁層下端に上端が位置する、前記半導体柱と接続した第2の不純物領域と、を有する複数のSGT(Surrounding Gate Transistor)を、負荷用SGTと、駆動用SGTと、選択用SGTと、に用いたSRAM(Static Random Access Memory)セル回路の形成工程において、
平面視において、前記SGTを形成する、第1の半導体柱と、前記第1の半導体柱に隣接した前記SGTを形成する第2の半導体柱とを前記半導体柱として形成する工程と、
前記第1の半導体柱の頂部に接続した第1の不純物層と、前記第2の半導体柱の頂部に接続した第2の不純物層とを、それぞれ前記第1の不純物領域として形成する工程と、
前記第1の不純物層と、前記第2の不純物層と、を覆って第1の層間絶縁層を形成する工程と、
前記第1の層間絶縁層に、平面視において、前記第1の不純物層と、前記第2の不純物層とに、繋がった第1の帯状コンタクトホールを形成する工程と、
前記第1の帯状コンタクトホールを介して、前記第1の不純物層と、前記第2の不純物層と、に接続した配線導体層を形成する工程と、を有し、
垂直方向において、前記第1の不純物層と、前記第2の不純物層と、の上面と、前記第1の帯状コンタクトホールの上面との間にある領域で、かつ、平面視において、前記第1の帯状コンタクトホールと重なる領域において、前記配線導体層とは別の他の配線導体層が存在しなく、
平面視において、前記第1の半導体柱と、前記第2の半導体柱と、の別の他の半導体柱が、前記第1の帯状コンタクトホールが形成された領域には存在しない、
ことを特徴とする。
前記製造方法は、
前記配線導体層が、金属、合金、ドナーまたはアクセプタ不純物原子を多く含んだ半導体層の単層または複数層より形成される、
ことが望ましい。
前記製造方法は、
前記第1の不純物層と、前記第2の不純物層との上面に、金属または合金による第1の導体層を形成する工程を有し、
平面視において、前記第1の帯状コンタクトホールが、前記第1の導体層の一部領域と、重なって存在する、
ことが望ましい。
前記製造方法は、
前記ゲート導体層上面より上にあって、前記第1の半導体柱と、前記第2の半導体柱と、の頂部外周部に、第2の層間絶縁層を形成する工程と、
前記第2の層間絶縁層上にあって、且つ前記第1の半導体柱の頂部側面を囲んだ第1の材料層と、前記第2の半導体柱の頂部側面を囲んだ第2の材料層と、を形成する工程と、
前記第1の材料層と、前記第2の材料層と、の側面に接した外周部に、第3の層間絶縁層を形成する工程と、
前記第1の材料層と、前記第2の材料層と、を除去して、前記第1の半導体柱の頂部を囲んだ第1の凹部と、前記第2の半導体柱の頂部を囲んだ第2の凹部と、を形成する工程と、
前記第1の半導体柱の頂部を囲み、且つ前記第1の凹部内に、前記第1の不純物層を形成する工程と、同時に、前記第2の半導体柱の頂部を囲み、且つ前記第2の凹部内に前記第2の不純物層を形成する工程と、
前記第1の不純物層上にあり、且つ前記第1の凹部内に、第2の導体層を形成する工程と、同時に、前記第2の不純物層上にあり、且つ前記第2の凹部内に、第3の導体層を、形成する工程と、
前記第3の層間絶縁層と、前記第2の導体層と、前記第3の導体層と、の上に第4の層間絶縁層を形成する工程と、
平面視において、前記第2の導体層と、前記第3の導体層との両方、に少なくとも一部が重なっており、前記第4の層間絶縁層に、底部が接した前記第1の帯状コンタクトホールを形成する工程と、を有する、
ことが望ましい。
前記製造方法は、
前記第1の不純物層と、前記第2の不純物層と、をエピタキシャル結晶成長により形成する、ことが望ましい。
本発明の別の観点に係る製造方法は、
基板上に垂直方向に立った半導体柱と、前記半導体柱を囲んだゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層を囲んだゲート導体層と、垂直方向において、前記ゲート絶縁層上端に下端が位置する、前記半導体柱と接続した第1の不純物領域と、前記ゲート絶縁層下端に上端が位置する、前記半導体柱と接続した第2の不純物領域と、を有する複数のSGT(Surrounding Gate Transistor)を用いた回路の形成工程において、
平面視において、前記SGTを形成する、第1の半導体柱と、前記第1の半導体柱に隣接した前記SGTを形成する第2の半導体柱とを前記半導体柱として形成する工程と、
前記ゲート導体層上面より上にあって、前記第1の半導体柱と、前記第2の半導体柱と、の頂部外周部に、第1の層間絶縁層を形成する工程と、
前記第1の層間絶縁層上にあって、且つ前記第1の半導体柱の頂部側面を囲んだ第1の材料層と、前記第2の半導体柱の頂部側面を囲んだ第2の材料層と、を形成する工程と、
前記第1の材料層と、前記第2の材料層と、の側面に接した外周部に、第2の層間絶縁層を形成する工程と、
平面視において、前記第1の半導体柱と、前記第2の半導体柱と、前記第1の材料層と、前記第2の材料層と、に少なくとも一部が重なり、且つ繋がった第1の帯状凹部を、前記第1の材料層、前記第2の材料層、前記第2の層間絶縁層に、形成する工程と、
前記第1の材料層と、前記第2の材料層と、を除去して、平面視において、前記第1の帯状凹部を包含した第2の帯状凹部を形成する工程と、
前記第2の帯状凹部内に第1の不純物層を形成する工程と、
前記第1の不純物層に接続した、第1の配線導体層を形成する工程と、を有し、
前記第1の不純物層は、前記第1の不純物領域と、前記第2の不純物領域と、が一体として繋がっている、
ことを特徴とする。
前記製造方法は、
前記第1の半導体柱と、前記第2の半導体柱と、に形成した前記SGTは、SRAM回路における負荷用SGTである、
ことが望ましい。
前記製造方法は、
前記第1の配線導体層が、金属、合金、ドナーまたはアクセプタ不純物原子を多く含んだ半導体層の単層または複数層より形成される、
ことが望ましい。
前記製造方法は、
前記第2の帯状凹部内の上面に単結晶半導体薄膜層を形成する工程と、
続けて、前記第2の帯状凹部に前記第1不純物層を形成する工程と、を有する、
ことが望ましい。
前記製造方法は、
前記第1の配線導体層が、前記第1の不純物層の上にあり、且つ前記第2の帯状凹部内に形成されている、
ことが望ましい。
前記製造方法は、
前記第1の配線導体層上に、第3の層間絶縁層を形成する工程と、
前記第3の層間絶縁層に、平面視において、前記第1の配線導体層より、小さい面積を有する第1のコンタクトホール形成する工程と、
前記第1のコンタクトホールを介して、前記第1の配線導体層に繋がる第2の配線導体層を形成する工程と、を有する、
ことが望ましい。
本発明の別の観点に係る柱状半導体装置は、
基板上に垂直方向に立った半導体柱と、前記半導体柱を囲んだゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層を囲んだゲート導体層と、垂直方向において、前記ゲート絶縁層上端に下端が位置する、前記半導体柱と接続した第1の不純物領域と、前記ゲート絶縁層下端に上端が位置する、前記半導体柱と接続した第2の不純物領域と、を有する複数のSGT(Surrounding Gate Transistor)を、負荷用SGTと、駆動用SGTと、選択用SGTと、に用いたSRAM(Static Random Access Memory)セル回路において、
平面視において、前記半導体柱として前記負荷用SGTを構成する、第1の半導体柱と、前記半導体柱として前記負荷用SGTを構成する前記第1の半導体柱に隣接した第2の半導体柱と、
前記第1の不純物領域として前記第1の半導体柱の頂部に接続した第1の不純物層と、
前記第1の不純物領域として前記第2の半導体柱の頂部に接続した第2の不純物層と、
前記第1の不純物層と、前記第2の不純物層と、を覆った第1の層間絶縁層と、
前記第1の層間絶縁層にあって、平面視において、第1の不純物層と、前記第2の不純物層とに、少なくとも一部が重なり、且つ繋がった第1の帯状コンタクトホールと、
前記第1の帯状コンタクトホールを介して、前記第1の不純物層と、前記第2の不純物層と、に接続した第1の配線導体層と、を有し、
垂直方向において、前記第1の不純物層と、前記第2の不純物層と、の上面と、前記第1の帯状コンタクトホールの上面との間にある領域で、かつ、平面視において、前記第1の帯状コンタクトホールと重なる領域において、前記第1の配線導体層とは別の他の配線導体層が存在しなく、
平面視において、前記第1の半導体柱と、前記第2の半導体柱と、の別の他の半導体柱が、前記第1の帯状コンタクトホールが形成された領域には存在しない、
ことを特徴とする。
前記柱状半導体装置は、
前記ゲート導体層上面より上にあって、前記第1の半導体柱と、前記第2の半導体柱と、の頂部外周部にあり、その上面位置が前記第1の半導体柱と、前記第2の半導体柱の上面位置より下にある第2の層間絶縁層と、
前記第1の半導体柱頂部の側面と上面を、同心円状に囲った第3の不純物層と、前記第2の半導体柱頂部の側面と上面を、同心円状に囲った第4の不純物層と、
前記第3の不純物層上にあり、且つ前記第3の不純物層と同じ形状の第1の導体層と、前記第4の不純物層上にあり、且つ前記第4の不純物層と同じ形状の第2の導体層と有し、
前記第1の帯状コンタクトホールは、平面視において、前記第1の導体層と、前記第2の導体層と、に少なくとも一部が重なっている、
ことが望ましい。
前記柱状半導体装置は、
前記第1の不純物層と前記第2の不純物層とが、前記第3の不純物層と、前記第4の不純物層を含み、且つ一体として繋がって前記第1の帯状コンタクトホール内にあり、
前記第1の不純物層と前記第2の不純物層と、の上にあり、且つ前記第1の帯状コンタクトホール内に、前記第1の配線導体層を、有する、
ことが望ましい。
前記柱状半導体装置は、
前記第1の配線導体層上の第3の層間絶縁層と、
前記第3の層間絶縁層にある、平面視において、前記第1の配線導体層より、小さい面積を有する第2の帯状コンタクトホールと、
前記第2の帯状コンタクトホールを介して、前記第1の配線導体層に繋がった第2の配線導体層と、を有する、
ことが望ましい。
第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 第1実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 本発明の第2実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 本発明の第2実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 本発明の第2実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 本発明の第2実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 本発明の第2実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 本発明の第2実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 本発明の第2実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 本発明の第3実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 本発明の第3実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 本発明の第3実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 本発明の第実施形態に係るSGTを有する柱状半導体装置の製造方法を説明するための平面図と断面構造図である。 従来例のSGTを示す模式構造図である。 従来例のSGTを用いたSRAMセル回路図である。
以下、本発明の実施形態に係る、柱状半導体装置の製造方法について、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
以下、図1A~図1Tを参照しながら、本発明の第1実施形態に係る、SGTを有するSRAMセル回路の製造方法について説明する。(a)は平面図、(b)は(a)のX-X’線に沿う断面構造図、(c)は(a)のY-Y’線に沿う断面構造図を示す。
図1Aに示すように、P層基板1上にN層2をエピタキシャル結晶成長法により形成する。そして、N層2の表層にN+層3とP+層4a、4bをイオン注入法により形成する。そして、i層6を形成する。そして、例えば、SiO2層、酸化アルミニウム(Al23、以後AlOと称する)層、SiO2層よりなるマスク材料層7を形成する。そして、シリコンゲルマニウム(SiGe)層8を堆積する。そして、SiO2層からなるマスク材料層9を堆積する。そして、SiN層からなるマスク材料層10を堆積する。なお、i層6はドナーまたはアクセプタ不純物原子を少量に含むN型、またはP型のSiで形成されてもよい。
次に、リソグラフィ法により形成した平面視においてY方向に伸延した帯状レジスト層(図示せず)をマスクにして、マスク材料層10をエッチングする。これにより、平面視においてY方向に伸延した帯状マスク材料層(図示せず)を形成する。レジスト層をマスクにして、この帯状マスク材料層を等方性エッチングすることにより、帯状マスク材料層の幅を、レジスト層の幅より細くなるように形成する。これにより、リソグラフィ法で形成できる最小のレジスト層の幅より小さい幅を持つ帯状マスク材料層10a、10bを形成する。そして、帯状マスク材料層10a、10bをエッチングマスクにして、マスク材料層9を、例えばRIE(Reactive Ion Etching)により、エッチングして帯状マスク材料層9a、9bを形成する。等方エッチングにより形成した帯状マスク材料層10a、10bの断面は底部の幅が、頂部の幅より大きい台形状になるのに対して、帯状マスク材料層9a、9bの断面はRIEによりエッチングされるので、矩形状となる。この矩形断面は、帯状マスク材料層9a、9bをマスクにした、エッチングパターンの精度向上に繋がる。次に、帯状マスク材料層9a、9bをマスクにして、SiGe層8を、例えばRIE法によりエッチングすることにより、図1Bにしめすように、帯状SiGe層8a、8bを形成する。前述の帯状マスク材料層9a、9b上の帯状マスク材料層10a、10bは、SiGe層8のエッチングの前に除去してもよく、または残存させていてもよい。
次に、全体に、ALD(Atomic Layered Deposition)法によりSiN層(図示せず)をマスク材料層7、帯状SiGe層8a、8b、帯状マスク材料層9a、9bを覆って形成する。この場合、SiN層12の断面は頂部で丸みを生じる。この丸みは帯状マスク材料層a、bより上部になるように形成するのが望ましい。そして、全体を、例えばフローCVD(Flow Chemical Vapor Deposition)法によるSiO2層(図示せず)で覆い、そして、CMP(Chemical Mechanical Polishing)により、上表面位置が帯状マスク材料層9a、9b上表面位置になるようにSiO2層と、SiN層と、を研磨して、SiN層13a、13b、13cを形成する。そして、SiN層13a、13b、13cの頂部をエッチングして凹部を形成する。この凹部の底部位置が、帯状マスク材料層9a、9bの下部位置にあるように形成する。そして、全体にSiN層(図示せず)を被覆し、全体をCMP法により、上面位置がマスク材料層9a、9b上面位置になるようにSiN層を研磨する。そして、フローCVDにより形成したSiO2層を除去する。これにより、図1Cに示すように、帯状マスク材料層9a、9bの両側に、平面視においてSiN層13a、13b、13cの頂部形状と同じ形状を有する帯状マスク材料層12aa、12ab、12ba、12bbが形成される。
次に、図1Dに示すように、帯状マスク材料層9a、9b、12aa、12ab、12ba、12bbをマスクにして、SiN層13a、13b、13cをエッチングして、帯状SiN層13aa、13ab、13ba、13bbを形成する。この場合、平面視において、帯状SiN層13aa、13ab、13ba、13bbの幅は同じになる。
次に、帯状マスク材料層9a、9b、帯状SiGe層8a、8bを除去する。これにより、図1Eに示すように、マスク材料層7上に、平面視においてY方向に伸延し、かつ互いに平行に並んだ帯状マスク材料層12aa、12ab、12ba、12bbを、それぞれの頂部上に有する帯状SiN層13aa、13ab、13ba、13bbが形成される。
次に、全体を覆って、FCVD法によるSiO2層(図示せず)を形成する。そして、CMP法により、SiO2層を、その上表面位置が帯状マスク材料層12aa、12ab、12ba、12bbの上表面位置と同じくなるように、研磨して、図1Fに示すように、SiO2層15を形成する。そして、SiO2層15、帯状マスク材料層12aa、12ab、12ba、12bb上に、SiN層16を形成する。そして、帯状SiN層13aa、13ab、13ba、13bbを形成した方法と、同じ基本的な手法を用いて、SiN層16上にX方向に伸延して、且つ互いに平行に並んだ帯状マスク材料層17a、17bを形成する。
次に、図1Gに示すように、帯状マスク材料層17a、17bをマスクにして、SiN層16、帯状マスク材料層12aa、12ab、12ba、12bb、帯状SiN層13aa、13ab、13ba、13bb、マスク材料層7をRIEエッチングする。そして、残存しているSiN層16、SiO2層15を除去する。これにより、平面視において、矩形状のマスク材料層19a、19b、19c、19d、19e、19f、19g、19hを頂部に有するSiN柱20a、20b、20c、20d、20e、20f、20g、20hを形成する。
次に、図1Hに示すように、矩形状のマスク材料層19b、19g、SiN柱20b、20gを除去する。
次に、マスク材料層19a、19c、19d、19e、19f、19hと、SiN柱20a、20c、20d、20e、20f、20hをマスクにして、マスク材料層7をエッチングして、図1Iに示すように、マスク材料層7a、7b、7c、7d、7e、7fを形成する。このエッチングにおいて、例えばCDE(Chemical Dry Etching)法による等方エッチングを行うことにより、平面視において、マスク材料層7a、7b、7c、7d、7e、7fの形状を円形状にする。このCDEエッチングは、この工程の前にマスク材料層7a、7b、7c、7d、7e、7fの平面視形状が円形状になっている場合は必要ない。そして、マスク材料層19a、19c、19d、19e、19f、19hと、SiN柱20a、20c、20d、20e、20f、20hを除去する。そして、マスク材料層7a、7b、7c、7d、7e、7fをマスクにして、i層6をエッチングして、N+層3、P+層4a、4b上にSi柱6a、6b、6c、6d、6e、6fを形成する。
次に、図1Jに示すように、Si柱6a、6b、6cの底部に繋がるN+層3、P+層4a、N層2、P層基板1をエッチングして、P層基板1の上部、N層a、N+層3aa、3ab、P+層4aaよりなるSi柱台21aを形成する。同時に、Si柱6d、6e、6fの底部に繋がるN+層3、P+層4b、N層2、P層基板1をエッチングして、P層基板1の上部、N層2b、N+層3ba(図示せず)、3bb(図示せず)、P+層4bbよりなるSi柱台21bを形成する。そして、N+層3aa、3ab、3ba、3bb、P+層4aa、4bb、N層2a、2bの外周部と、P層基板1上にSiO2層22を形成する。そして、ALD法により、全体を覆って、HfO 2 層23、TiN層(図示せず)を形成する。この場合、Si柱6b、6c間と、Si柱6d、6e間と、ではTiN層が、側面同士で接触している。そして、Si柱6aの外周を囲んだHfO 2 層23上にTiN層24a、Si柱6b、6cの外周のHfO 2 層23を囲んでTiN層24bを、Si柱6d、6eの外周のHfO 2 層23を囲んでTiN層24cを、Si柱6fの外周のHfO 2 層23を囲んでTiN層24dを形成する。そして、全体にSiO2層(図示せず)を被覆し、その後に、CMP法により全体を、その上面位置が、マスク材料層7a、7b、7c、7d、7e、7fの上面位置になるように研磨する。そして、RIE法により平坦化したSiO2層(図示せず)をエッチバックして、SiO2層25を形成する。そして、マスク材料層7a、7b、7c、7d、7e、7fと、SiO2層25と、をマスクにして、HfO 2 層23、TiN層24a、24b、24c、24dの頂部を除去する。TiN層24a、24b、24c、24dはSGTのゲート導体層となる。このゲート導体層は、SGTの閾値電圧の設定に寄与する層であり、単層または複数層からなるゲート導体材料層から形成してもよい。このゲート導体材料層は、Si柱6b、6c間、及びSi柱6d、6e間の側面全体に接して形成される。なお、ゲート導体材料層に繋がって、例えばタングステン(W)層を形成して、このW層を配線導体層として用いてもよい。このW層は、他の導体材料層であってもよい。
次に、図1Kに示すように、Si柱6a~6fの外周部のSiO2層25上に、SiN層27を形成する。そして、全体にSiO2層(図示せず)を被覆する。そして、RIE法により、このSiO2層をエッチングすることにより、露出しているSi柱6a~6fの頂部と、マスク材料層7a~7fの側面に、平面視において、等幅のSiO2層28a、28b、28c、28d、28e、28fを形成する。この場合、SiO2層28bとSiO2層28cと、は離れて形成させる。同様に、SiO2層28dとSiO2層28eと、は離れて形成させる。
次に、全体にSiN層(図示せず)を被覆する。そして、図1Lに示すように、CMP法により、SiN層の上面位置が、マスク材料層7a~7fの上表面位置になるように研磨して、SiN層29を形成する。そして、Si柱6a~6fの頂部を囲んだSiO2層28a、28b、28c、28d、28e、28fを除去して、Si柱6a~6fの頂部を囲んだ凹部30a、30b、30c、30d、30e、30fを形成する。SiO2層28a、28b、28c、28d、28e、28fがSi柱6a~6fに対して自己整合で形成されるので、凹部30a、30b、30c、30d、30e、30fは、Si柱6a~6fに対して自己整合で形成される。
次に、図1Mに示すように、マスク材料層7a、7b、7c、7d、7e、7fを除去して、Si柱6a~6fの頂部外周と上部に、凹部30A、30B、30C、30D,30E、30Fを形成する。
次に、CVD法により全体に、SiO2層(図示せず)を被覆する。そして、図1Nに示すように、CMP法により、SiO2層の上面位置を、SiN層29の上面位置まで研磨して、Si柱6a~6fの頂部を覆い、且つ凹部30A、30B、30C、30D,30E、30F内に、SiO2層31a、31b(図示せず)31c、31d、31e(図示せず)、31fを形成する。そして、リソグラフィ法と、ケミカルエッチング法により、SiO2層31b、31eを除去する。そして、選択エピタキシャル結晶成長法によりアクセプタ不純物を含んだP+層32b、32eを、Si柱6b、6eの頂部を覆い、且つ凹部30B、30E内に形成する。P+層32b、32eの外周が、平面視において、凹部30B、30Eの外周より外側にならないように形成する。なお、P+層32b、32eを形成する前に、Si柱6b、6eの頂部を薄く酸化した後に、この酸化膜を除く処理を行い、Si柱6b、6eの頂部表層のダメージ層の除去、及び洗浄を行うことが望ましい。なお、P+ 32b、32eは、選択エピタキシャル結晶成長法以外の、例えば分子線結晶成長法などの他の方法を用いて単結晶であるP+層層32b、32eを形成してもよい。また、P+ 32b、32eは、全面にアクセプタ不純物を含んだ半導体層を被覆した後に、CMP法により、その上面位置がSiN層29の上面位置まで研磨した後に、上面をCDE法、またはケミカルエッチして形成してもよい。
次に、全体にSiO2層(図示せず)を被覆し、CMP法により、SiO2層の上面位置が、SiN層29の上面位置と同じになるように研磨して、P+層32b、32e上に、SiO2層(図示せず)を被覆させる。そして、リソグラフィ法とケミカルエッチにより、SiO2層31a、31c、31d、31fを除去する。そして、図1Oに示すように、選択エピタキシャル結晶成長法によりドナー不純物を含んだN+層32a、32c、32d、32fを、Si柱6a、6c、6d、6fの頂部を覆い、且つ凹部30A、30C、30D、30F内に形成する。N+層32a、32c、32d、32fの外周が、平面視において、凹部30A、30C、30D、30Fの外周より外側にならないように形成する。そして、P+層32b、32e上の、SiO2層を除去する。
次に、全体に薄いTa層(図示せず)とW層(図示せず)を被覆する。そして、図1Pに示すように、CMP法により、W層の上面位置がSiN層29の上面位置になるように研磨して、W層33a、33b、33c、33d、33e、33fを形成する。この場合、N+層32a、32c、32d、32f、P+層32b、32eと、W層33a、33b、33c、33d、33e、33fと、の間にあるTa層は、これら2つの層の接触抵抗を小さくさせるための、バッファ層である。このバッファ層は単層または複数層の他の材料層でもよい。
次に、図1Qに示すように、TiN層24cと、N+層3aaと、P+層4aaとの上に、コンタクトホールC1を形成する。同時に、TiN層24bと、N+層3bbと、P+層4bbとの上に、コンタクトホールC2を形成する。そして、全体に薄いバッファTi層(図示せず)とW層(図示せず)とを被覆する。そして、W層の上面位置がコンタクトホールC1,C2の上面位置より下になるように、RIEによるエッチバックを行い、コンタクトホールC1,C2内にW層34a(図示せず)、34bを形成する。そして、全体にSiN層(図示せず)を被覆する。そして、CMP法を用いて、SiN層を上面位置が、W層33a、33b、33c、33d、33fの上面位置になるように研磨して、コンタクトホールC1内の、W層34a上と、コンタクトホールC2内のW層34b上と、にSiN層35a(図示せず)、35bを形成する。
次に、全体にSiO2層(図示せず)を被覆する。そして、図1Rに示すように、全体に、SiO2層37を形成した後に、リソグラフィ法と、RIE法を用いて、平面視において、Si柱6b、6e上のW層33b、33eの少なくとも一部と重なり、Y方向に伸延した帯状コンタクトホールC3を形成する。なお、帯状コンタクトホールC3の底部はSiN層27の上面まで達していてもよい。
次に、図1Sに示すように、帯状コンタクトホールC3を埋め、W層33bと、33eと、を接続した電源配線金属層Vddを形成する。なお、電源配線金属層Vddは、金属だけでなく、合金、ドナーまたはアクセプタ不純物を多く含んだ半導体よりなる材料層を単層、または複数層用いて形成してもよい。
次に、図1Tに示すように、全体を覆って上表面が平坦なSiO2層38を形成する。そして、N+層32c上のW層33c上に形成したコンタクトホールC4を介して、グランド配線金属層Vss1を形成する。同時に、N+層32d上のW層33d上に形成したコンタクトホールC5を介して、グランド配線金属層Vss2を形成する。全体を覆って上表面が平坦なSiO2層39を形成する。そして、TiN層24a、24d上に形成したコンタクトホールC6、C7を介して、ワード配線金属層WLを形成する。そして、全体を覆って上表面が平坦なSiO2層40を形成する。そして、N+層32a、32f上のW層33a、33fに形成したコンタクトホールC8,C9を介して,反転ビット出力配線金属層RBL、ビット出力配線金属層BLを形成する。これにより、P層基板1上にSRAMセル回路が形成される。本SRAM回路では、Si柱6b、6eに負荷SGTが形成され、Si柱6c、6dに駆動SGTが形成され、Si柱6a、6fに選択SGTが形成されている。
なお、図1N、図1Oで示したN+層32a、32c、32d、32f、P+層32b、32eの形成後の熱工程により、N+層32a、32c、32d、32f、P+層32b、32eからSi柱6a~6fの頂部へのドナー、またはアクセプタ不純物の拡散により、N+層32A、32C、32D、32F(図示せず)、P+層32B、32E(図示せず)が形成される。N+層32A、32C、32D、32F、P+層32B、32Eの分布形状は、熱工程の履歴、及びSi柱6a~6fの直径により、Si柱6a~6fの頂部表層または、頂部内部全体に形成される。これにより、N+層32a、32c、32d、32f、P+層32b、32e、N+層32A、32C、32D、32F、P+層32B、32Eは、Si柱6a~6fの頂部に接続して、形成される。なお、N+層32A、32C、32D、32F、P+層32B、32Eの垂直方向の下端の位置は、ゲートTiN層24a、24b、24c、24dの上端位置と同じであっても、また離れていても、また重なっていても、正常なSGT動作がなされれば、いずれでもよい。
また、図1Jの状態において、マスク材料層7a、7b、7c、7d、7e、7fはなくてもよい。この場合、図1Kまたは、図1Lにおいて、Si柱6a~6fの頂部をエッチング、または、Si柱6a~6fの頂部を酸化した後に除去する工程、などにより、Si柱6a~6f頂部の上面位置をSiN層29より低くすることができる。
なお、前記帯状コンタクトホールC3の形成において、下記の条件が必要である。
(条件1)
平面視において、帯状コンタクトホールC3の領域内には負荷SGT以外のSi(本実施形態では6a、6c、6d、6fが対応する)はない。
(条件2)
帯状コンタクトホールC3が形成される帯状領域全体において、帯状コンタクトホールC3の上面から、底部までの全体に導体層である電源配線金属層Vddが形成される。このため、平面視において、帯状コンタクトホールC3と交差する配線金属層(本実施形態ではワード配線金属層WLが対応する)は、電源配線金属層Vddとの電気的短絡を防ぐため、垂直方向において、帯状コンタクトホールC3より上部に形成されなければいけない。
(条件3)
平面視において、帯状コンタクトホールC3はY方向において隣接した他のSRAMセルに繋がって形成されてもよく、また分離されて形成されてもよい。しかし、平面視において、負荷SGTを形成するSi柱(本実施形態ではSi柱6b、6cが対応する)間はX方向、Y方向の両方において繋がっていなければいけない。
(条件4)
帯状コンタクトホールC3は、Si柱の頂部に接続したSGTのソース、またはドレインとなる不純物領域(本実施形態ではP+層32b、32eが対応する)と、金属、合金などの配線導電層と、の接続のために形成される。
第1実施形態の製造方法によれば、次のような特徴が得られる。
(特徴1)
従来、負荷SGTが形成される、Si柱6b、6e上のそれぞれに独立したコンタクトホールが形成される。この2つのコンタクトホールの距離は、他の駆動SGT、選択SGTのコンタクトでの距離と比べて一番近い。この場合、SRAMセルの高集積化が進むと、この2つの独立したコンタクトホールを、1回のリソグラフィ法と、RIEエッチング法と、で形成することが難しくなる。このため、例えば、リソグラフィ法と、RIEエッチング法との工程を2回に分けて行う必要性が生じる。この場合、工程数の増加に伴うコスト増加の問題に加えて、2回のリソグラフィ工程間のマスク合わせマージンを組み込むための集積度の低下が問題になる。また、独立した、微細な隣接した2つのコンタクトホールを精度よく形成するための製造上の困難性が問題になる。これに対して、本実施形態では、平面視において、負荷SGTが形成される2つのSi柱6b、6e上のP+層32b、32e、W層33b、33eと、重なって帯状コンタクトホールC3が形成される。これにより、電源配線金属層Vddと、P+層32b、32eと、が帯状コンタクトホールC3を介して接続される。このように、本実施形態では、Si柱6b、6e上に独立したコンタクトホールが形成されない。これにより、1回のリソグラフィ法と、RIEエッチング法と、によりコンタクトホールが形成されることによるコスト低減と、マスク合わせマージン問題がないことによる集積度の低下と、を防ぐことができる。そして、帯状コンタクトホールC3は、従来の2つの独立のコンタクトホールを形成する方法と比べて、広く形成できるので、パターン精度がよくできる利点がある。これにより、本実施形態によりコストで、高集積度、高精度のSGTを用いたSRAMセルが形成される。
(特徴2)
帯状コンタクトホールC3に隣接して、コンタクトホールC4、C5が形成される。Si柱6b、6cとSi柱6d、6eが高密度に形成されると、帯状コンタクトホールC3と、コンタクトホールC4,C5の間隔が短くなり、電源配線金属層Vddと、グランド配線金属層Vss1,Vss2間の電気的短絡が発生し易くなる。これに対して、本実施形態では、自己整合で形成したSiO2層28b、28c、28d、28eを除去して形成した凹部30B,30E内に、P+層32b、32dと、このP+層32b、32dを覆って抵抗の低いW層33b、33dが形成されている。これにより、平面視において、帯状コンタクトホールC3は、W層33b、33dの一部に重なって形成されればよい。これにより、SRAMセルの集積度を落とすことなく、帯状コンタクトホールC3と、コンタクトホールC4,C5を形成することができる。
なお、本実施形態では、1つのSRAMセルを6個のSGTよりなるSRAMセル形成について説明したが、6個以外のSGTを用いたSRAMセルにおいても、上記条件をみたせば、同様な効果が得られる。また、複数のSGTよりなるロジック素子形成において、SGTを形成する隣接した半導体柱の頂部に接続した不純物層同士を繋げる回路形成においても本実施形態の提供する製造方法が適用できる。これにより、ロジック回路の高集積化が図れる。
(第2実施形態)
以下、図2A~図2Gを参照しながら、本発明の第2実施形態に係る、SGTを有するSRAMセル回路の製造方法について説明する。(a)は平面図、(b)は(a)のX-X’線に沿う断面構造図、(c)は(a)のY-Y’線に沿う断面構造図を示す。
図1A~図1Qまでの工程を行う。そして、全体にレジスト層(図示せず)を被覆する。そして、リソグラフィ法を用いて、図2Aに示すように、SiN層41、マスク材料層7a~7f、SiO2層28a~28fの上に、平面視において、Si柱6b、6eに重なった帯状窓を有するレジスト層42を形成する。
次に、図2Bに示すように、レジスト層42をマスクにして、SiN層41、マスク材料層7b、7e、SiO228b、28eを、その上面位置がSi柱6b、6eの頂部上面位置より下になるように、RIE法によりエッチングして、凹部43を形成する。なお、この凹部43の底部はSiN層27まで達してもよい。
次に、レジスト層42を除去する。そして、図2Cに示すように、Si柱6b、6e上のマスク材料層7b、7e、SiO2層28b、28eを除去して、凹部43Aを形成する。凹部43Aは、Y方向に延びた矩形部と、Si柱6b、6eの頂部を囲んだ、除去したSiO2層28b、28e部分よりなる。
次に、全体にALD法による薄いSi層(図示せず)と、エピタキシャル結晶成長法によるアクセプタ不純物を含んだP+層(図示せず)を被覆する。そして、P+層、薄いSi層を、その上面位置がSiN層41の上面位置になるように研磨して、図2Dに示すように、薄いSi層45、+層46を形成する。
次に、図2Eに示すように薄いSi層45、 + 層46の上部をエッチングしてP+層46bを形成する。そして、CVD法とCMP法を用いて、P+層46bの上部にあり、且つその上面位置がSiN層41の上面位置にあるマスク材料層49bを形成する。そして、Si柱6a、6c、6d、6fの頂部の外周部と上にあるマスク材料層7a、7c、7d、7f、SiO2層28a、28c、28d、28fを除去して、Si柱6a、6c、6d、6fの頂部上に凹部43A、43C,43D,43Eを形成する。なお、P+層46bは、第1実施形態におけるように、選択エピタキシャル結晶成長法により形成してもよい。また、例えば分子線結晶成長法などの他の方法を用いて単結晶であるP+層46bを形成してもよい。
次に、図2Fに示すように、P+層46bと同じ方法を用いて、凹部43A、43C,43D,43E内に、薄いSi層45a、45c(図示せず)、45d、45e(図示せず)と、ドナー不純物を含んだN+層46a、46c、46d(図示せず)、46e(図示せず)を形成する。そして、N+層46a、46c、46d、46e上に、その上面位置がSiN層41の上面位置と同じになるマスク材料層49a、49c、49d、49eを形成する。
次に、マスク材料層49a、49b、49c、49d、49eを除去する。そして、図2Gに示すように、CVD法と、CMP法を用いて、N+層46a、46c、46d、46e、P+層46b、46e上にW層50a、50b、50c、50d、50eを形成する。そして、全体にSiO2層52を形成する。そして、リソグラフィ法と、RIEエッチング法と、を用いて、W層50b上のSiO2層52を除去した帯状コンタクトホールC10を形成する。そして、帯状コンタクトホールC10を介して、W層50bと繋がった帯状電源配線金属層VDDを形成する。そして、図1Tで示された工程を行うことにより、P層基板1上にSRAMセル回路が形成される。なお、W層50a、50b、50c、50d、50eは、単層または複数層の他の金属、または合金による導体層より形成してもよい。
なお、第1実施形態と同じく、薄いSi層の下の、Si柱6a、6c、6d、6fの頂部には、ドナー不純物原子を含んだ不純物層と、Si柱6b、6eの頂部にはアクセプタ不純物原子を含んだ不純物層が形成されていてもよい。この不純物層は、薄いSi層45a~45fの形成後に、P+層46b、N+層46a、46c、46d、46eからのアクセプタ不純物原子、及びドナー不純物原子の熱拡散により形成してもよい。また、この不純物層は、薄いSi層45a~45fの形成前に、Si柱6a~6fの頂部にアクセプタ不純物原子、及びドナー不純物原子を含ませて、P+層46b、N+層46a、46c、46d、46eを形成させてもよい。
第2実施形態の製造方法によれば、次のような特徴が得られる。
(特徴1)
第1実施形態では、P+層32b、32eは、選択エピタキシャル結晶成長法により、Si柱6b、6eの頂部外周部の凹部30B、30Eの中に形成された。Si柱6b、6eの頂部と接するP+層32b、32eは良い結晶性をもつことが求められる。この結晶性が良くないと、P+層32b、32eによるダイオードの抵抗が大きくなる、またはリーク電流が大きくなる、または接合耐圧が低下するなどの問題を生じる。この結晶性を良くするには、結晶成長させる凹部30B、30Eの平面視における面積を広くすることが求められる。しかし、SRAMセルの高密度化により、凹部30B、30Eの面積が小さくなるので、良い結晶性を有するP+層32b、32eを形成することが難しくなる。これに対して、本実施形態では、エピタキシャル結晶成長させる凹部43Aの面積が、第1実施形態の凹部30B、30Eより大きいため、結晶性の良いP+層46を形成することができる。これにより、ダイオード抵抗、リーク電流の低減と、高耐圧化が図れる。
(特徴2)
本実施形態では、P+層46b、N+層46a、46c、46d、46eが、Si柱6a~6fの頂部に対して、自己整合で同心円状に囲んだ不純物領域を含んでいる。これにより、隣接するSi柱6b、6cと、同じく隣接するSi柱6d、6eとの2つのSi柱間距離を短くできる。これによりSRAMセルの高密度化が図れる。同じく、P+層46b、N+層46a、46c、46d、46e上にあるW層50a~50eは、自己整合により形成された凹部43A~43E内に形成されている。これにより、W層50b上と電源配線金属層VDDを接続するためのコンタクトホールC10を、隣接するSi柱6a、6c、6d、6f上のW層50a、50c、50d、50eより離すことができる。これにより、SRAMセルの高密度化が図れる。
(第3実施形態)
以下、図3A~図3Cを参照しながら、本発明の第3実施形態に係る、SGTを有するSRAMセル回路の製造方法について説明する。(a)は平面図、(b)は(a)のX-X’線に沿う断面構造図、(c)は(a)のY-Y’線に沿う断面構造図を示す。
図3Aに示すように、P層基板1上に、N層2A、N+層3Aa、3Ab、P+層4AaよりなるSi柱台55aと、N層2B、N+層3Ba(図示せず)、3Bb(図示せず)、P+層4BaよりなるSi柱台55bが形成される。そして、Si柱台55a、55b上に、Si柱6A,6B,6C,6D,6E、6Fが形成される。Si柱6B、6Eの中心を結ぶ直線はY方向に沿っている。同様に、Si柱6A,6Dの中心を結ぶ直線と、Si柱6C、6Fの中心を結ぶ直線も、Y方向に沿っている。そして、Si柱6A~6Fの底部外周部に、SiO2層22aが形成される。そして、全体を覆ってALD法によりゲートHfO 2 層23aが形成される。そして、Si柱6Aを囲むHfO 2 層23aを囲みゲートTiN層24Aが形成される。 同時に、Si柱6B、6Cを囲むHfO 2 層23aを囲みゲートTiN層24Bが形成される。同時に、Si柱6D、6Eを囲むHfO 2 層23aを囲みゲートTiN層24Cが形成される。同時に、Si柱6Fを囲むHfO 2 層23aを囲みゲートTiN層24D(図示せず)が形成される。そして、ゲートTiN層24A,24B,24C,24Dを囲み、SiO2層25aを形成する。そして、SiO2層25aに形成したコンタクトホールCaを介して、TiN層24Cと、N+層3Aaと、P+層4Aaと、に接続し、且つ上面位置がTiN層24A~24D上面位置より低いW層26aを形成する。同時に、SiO2層25aに形成したコンタクトホールCbを介して、TiN層24Bと、N+層3Bbと、P+層4Baと、に接続し、且つ上面位置がTiN層24A~24D上面位置より低いW層26bを形成する。そして、Si柱6A~6Fの頂部の外周部にあって、ゲートTiN層24A~24Dの上端上にSiN層27aを形成する。そして、Si柱6A、6C、6D,6Fの頂部にN+層46a、46c、46d(図示せず)、46f(図示せず)と、P+層46bと、を形成する。そして、選択エピタキシャル結晶成長法により、N+層47a、47c、47d(図示せず)、47f(図示せず)と、P+層47b、47eと、を形成する。
次に、図3Bに示すように、全体にSiO2層49を形成する。そして、リソグラフィ法と、RIEエッチングと、により、底部位置がP+層47b、47eの上面位置より下にあり、且つ、平面視において、Si柱6B、6Eと重なりY方向に伸延した帯状コンタクトホールCcを形成する。そして、コンタクトホールCcを介して、P+層47b、47eと接続した電源配線金属層Vddを形成する。
次に、図3Cに示すように、全体を覆って上表面が平坦なSiO250を形成する。そして、N+層47a上に形成したコンタクトホールCdを介して、グランド配線金属層Vss1を形成する。同時に、N+層47f上に形成したコンタクトホールCeを介して、グランド配線金属層Vss2を形成する。そして、全体を覆って上表面が平坦なSiO2層51を形成する。そして、TiN層24A、24D上に形成したコンタクトホールCf、Cgを介して、ワード配線金属層WLを形成する。そして、全体を覆って上表面が平坦なSiO2層52を形成する。そして、N+層47c、47d上に形成したコンタクトホールCh,Ciを介して,ビット出力配線金属層BLと、反転ビット出力配線金属層RBLと、を形成する。これにより、P層基板1上にSRAMセル回路が形成される。
第3実施形態の製造方法によれば、次のような特徴が得られる。
第1実施形態ではSi柱6bと、6eとが、X方向において、ずれて形成されている。これに対して、本実施形態では、Si柱6C、6Eの中心は、Y方向に延びた1つの線上にある。
本実施形態でのSi柱6A~6FのSRAMセル内での配置が、第1実施形態でのSi柱6a~6fとの配置と異なるが、本実施形態は第1実施形態と同じ特徴を有する。本実施形態では、平面視において、負荷SGTが形成される2つのSi柱6B、6E上のP+層47b、47eと、重なって帯状コンタクトホールCcが形成される。これにより、電源配線金属層Vddと、P+層47b、47eと、が帯状コンタクトホールCcを介して接続される。このように、本実施形態では、Si柱6B、6E上に独立したコンタクトホールが形成されない。これにより、1回のリソグラフィ法と、RIEエッチング法と、によりコンタクトホールが形成されることによるコスト低減と、マスク合わせマージン問題がないことによる集積度の低下と、を防ぐことができる。そして、帯状コンタクトホールCcは、従来の2つの独立のコンタクトホールを形成する方法と比べて、広く形成できるので、パターン精度がよくできる利点がある。これにより、本実施形態により底コストで、高集積度、高精度のSGTを用いたSRAMセルが形成される。
(第4実施形態)
以下、図4を参照しながら、本発明の第4実施形態に係る、SGTを有するSRAMセル回路の製造方法について説明する。(a)は平面図、(b)は(a)のX-X’線に沿う断面構造図、(c)は(a)のY-Y’線に沿う断面構造図を示す。
図4に示すように、図2Gに示した、コンタクトホールC10と、電源配線金属層VDDが形成されない。W層50bが電源配線金属層VDDとなっている。
第4実施形態の製造方法によれば、コンタクトホールC10と、図2Gにおける電源配線金属層VDDの形成工程がないので、製造の簡易化が図れる。
なお、本発明に係る実施形態では、1つの半導体柱に1個のSGTを形成したが、2個以上を形成する回路形成においても、本発明を適用できる。
なお、第1実施形態では、Si柱6a~6fを形成したが、ほかの半導体材料よりなる半導体柱であってもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
また、第1実施形態における、N+層32a、32c、32d、32f、P+層32b、32eは、ドナー、またはアクセプタ不純物を含んだSi、または他の半導体材料層より形成されてもよい。また、N+層32a、32c、32d、32fと、P+層32b、32eと、は異なる半導体材料層より形成されてもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
また、第1実施形態では、N+層32a、32c、32d、32f、P+層32b、32eは、選択エピタキシャル結晶成長法を用いて形成した。CDE(Chemical Dry Etching)と通常のエピタキシャル結晶成長とを繰り返して、凹部30A~30F内のSi柱6a~6fの頂部上にN+層32a、32c、32d、32f、P+層32b、32eを形成する方法を含め、他の方法によりN+層32a、32c、32d、32f、P+層32b、32eを選択的に形成してもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
また、第1実施形態における、Si柱6a~6fの外周部のSiN層27と、露出したSi柱6a~6fの頂部、マスク材料層7a~7fの側面に形成したSiO2層28a~28fと、SiO2層28a~28fを囲んだSiN層29とは、本発明の目的に合う材料であれば、単層または複数層よりなる有機材料または無機材料を含む他の材料層を用いてもよい。また、Si柱6a~6fの外周部のSiN層27は、Si柱6a~6fの外周部全体に形成されなくても、少なくともゲートTiN層24a、24b、24c、24d上に形成されていればよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
また、第1実施形態において、マスク材料層7はSiO2層、酸化アルミニウム(Al23、以後AlOと称する)層、SiO2層より形成した。マスク材料層7は、本発明の目的に合う材料であれば、単層または複数層よりなる有機材料または無機材料を含む他の材料層を用いてもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
また、第1実施形態において、図1C、図1Dに示したように、全体に、ALD法により形成した帯状SiN層13aa、13ab、13ba、13bbを帯状SiGe層8a、8bの両側に形成した。帯状SiN層13aa、13ab、13ba、13bbと、帯状SiGe層8a、8bと、は本発明の目的に合う材料であれば、単層または複数層よりなる有機材料または無機材料を含む他の材料層を用いてもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
また、図1A~図1Gにおいて述べたように、Y方向に伸延した帯状マスク材料層12a、12ab、12ba、12bb、帯状SiN層13aa、13ab、13ba、13bb、に直交して、X方向に伸延した帯状マスク材料層17a、17bを、帯状SiN層13aa、13ab、13ba、13bbを形成したのと同様な方法により形成した。これにより、X方向、Y方向共に、高精度で、且つ高密度に、Si柱6a~6fが形成される。そして、本実施形態の説明では、帯状マスク材料層12a、12ab、12ba、12bb、帯状SiN層13aa、13ab、13ba、13bbを形成した後に、帯状マスク材料層17a、17bを形成した。これに対して、帯状マスク材料層17a、17bを形成した後に、帯状マスク材料層12a、12ab、12ba、12bb、帯状SiN層13aa、13ab、13ba、13bbを形成する工程でも、同じく高精度で、且つ高密度にSi柱6a~6fを形成することができる。また、設計において、Y方向に余裕がある場合は、本方法を用いないで、リソグラフィ法とRIEエッチング法により、直接に帯状マスク材料層17a、17bを形成してもよい。また、X方向に余裕がある場合は、本方法を用いないで、リソグラフィ法とRIEエッチング法により、直接に帯状SiN層13aa、13ab、13ba、13bbを形成してもよい。また、SRAMセル性能を満足することができれば、X方向に伸延した帯状マスク材料層12aa、12ab、12ba、12bb、帯状マスク材料層17a、17bを、SADP(Self Aligned Double Patterning、例えば非特許文献を参照)、SAQP(Self Aligned Quadruple Patterning、例えば非特許文献を参照)を用いて形成しても良い。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
また、第1実施形態において、図1H、図1Iで説明したように、矩形状のマスク材料層19a、19b、19c、19d、19e、19f、19g、19hを頂部に有するSiN柱20a、20b、20c、20d、20e、20f、20g、20hを形成した後に、矩形状のマスク材料層19b、19g、SiN柱20b、20gを除去した。こにより、平面視において、図1で示したコンタクトホールC1、C2のある領域にSi柱がないコンタクトホールC1、C2形成領域を形成した。これに対し、コンタクトホールC1、C2形成領域にSi柱を形成した後に、これらSi柱を除去して、コンタクトホールC1、C2形成領域を形成してもよい。また、帯状マスク材料層17a、17bを形成した後に、コンタクトホールC1、C2形成領域の帯状マスク材料層17a、17bを除去する工程を行うことにより、コンタクトホールC1、C2のある領域にSi柱を形成させない方法により、コンタクトホールC1、C2形成領域を形成してもよい。上記のように、第1実施形態で説明した方法以外にもある。これ以外の方法によって、コンタクトホールC1,C2形成領域を作ってもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
また、第1実施形態において、図1Tに示すように、Si柱6a~6fの下部に、SGTのソースまたはドレインとなるN+層3aa、3ab、3ba、3bb、P+層4aa、4bbがN層2a、2b上で、繋がって形成された。これに対し、N+層3aa、3ab、3ba、3bb、P+層4aa、4bbを、Si柱6a~6fの底部に形成して、かつN+層3aa、3ab、3ba、3bb、P+層4aa、4bb間を金属層、合金層を介して繋げてもよい。また、N+層3aa、3ab、3ba、3bb、P+層4aa、4bbは、Si柱6a~6fの底部側面に接続して形成してもよい。上記のように、SGTのソース、またはドレインとなるN+層3aa、3ab、3ba、3bb、P+層4aa、4bbは、Si柱6a~6fの底部の内部、または側面外側に接して、その外周に形成されていてもよく、そして、各々が他の導体材料で電気的に繋がっていてもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
また、第1実施形態において、帯状マスク材料層9a、9b、12aa、12ab、12ba、12bbのそれぞれの上表面と、底部の垂直方向における位置が、同じのように形成したが、本発明の目的に合うならば、それぞれの上表面と、底部の位置が垂直方向で異なっていてもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である
また、第1実施形態において、帯状マスク材料層9a、9b、12aa、12ab、12ba、12bbの厚さ、及び形状は、CMPによる研磨、及びRIEエッチング、洗浄により変化する。この変化は、本発明の目的に合う程度の内であれば、問題ない。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である
また、第1実施形態における、各種配線金属層34a、34b、WL、Vdd、Vss、BL、RBLの材料は、金属だけでなく、合金、アクセプタ、またはドナー不純物を多く含んだ半導体層などの導電材料層であってもよく、そして、それらを単層、または複数層組み合わせて構成させてもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
また、第1実施形態では、図1Jに示したように、ゲート金属層として、TiN層24a、24b、24c、24dを用いた。このTiN層24a、24b、24c、24dは、本発明の目的に合う材料であれば、単層または複数層よりなる材料層を用いることができる。TiN層24a、24b、24c、24dは、少なくとも所望の仕事関数を持つ、単層または複数層の金属層などの導体層より形成できる。この外側に、たとえばW層などの他の導電層を形成してもよい。この場合、W層はゲート金属層を繋げる金属配線層の役割を行う。W層以外に単層、または複数層の金属層を用いても良い。また、ゲート絶縁層として、HfO 2 層23を用いが、それぞれを単層または複数層よりなる他の材料層を用いてもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
第1実施形態において、Si柱6a~6fの平面視における形状は、円形状であった。そして、Si柱6a~6fの一部または全ての平面視における形状は、円形、楕円、一方向に長く伸びた形状などの形状が容易に形成できる。そして、SRAMセル領域から離れて形成されるロジック回路領域においても、ロジック回路設計に応じて、ロジック回路領域に、平面視形状の異なるSi柱が混在して形成することができる。これらのこのことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
また、第1実施形態において、Si柱6a~6fの底部に接続してN+層3aa、3ab、3ba、3bb、P+層4aa、4bbを形成した。N+層3aa、3ab、3ba、3bb、P+層4aa、4bb上面に金属、シリサイドなどの合金層を形成してもよい。また、Si柱6a~6fの底部の外周に例えばエピタキシャル結晶成長法により形成したドナー、またはアクセプタ不純物原子を含んだP+層、またはN+層を形成してSGTのソース、またはドレイン不純物領域を形成してもよい。この場合、エピタキシャル結晶成長法で形成されたN+層またはP+層に接したSi柱内部にN+層またはP+層が形成されていても、いなくてもよい。または、これらP+層、N+層に接して、そして伸延した金属層、または合金層を設けても良い。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
また、第1実施形態では、P層基板1上にSGTを形成したが、P層基板1の代わりにSOI(Silicon On Insulator)基板を用いても良い。または、基板としての役割を行うものであれば他の材料基板を用いてもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
また、第1実施形態では、Si柱6a~6fの上下に、同じ極性の導電性を有するN+層3aa、3ab、3ba、3bb、P +層44b、と+層32a、32c、32d、32f、P+層32b、32eを用いて、ソース、ドレインを構成するSGTについて説明したが、極性が異なるソース、ドレインを有するトンネル型SGTに対しても、本発明が適用できる。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
また、第1実施形態では、ゲートHfO 2 層23、ゲートTiN層24a、24b、24c、24dを形成した後に、N+層43a,43c,43d,43e、43f、44a、44c、44d、44e、44f、44h、P+層43b、43g、44b、44gを形成した。これに対し、N+層32a、32c、32d、32f、P+層32b、32eを形成した後に、ゲートHfO 2 層23、ゲートTiN層24a、24b、24c、24dを形成してもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同様である。
また、第2実施形態において、ALD法による薄いSi層45と、エピタキシャル結晶成長法によるアクセプタ不純物を含んだP+層46を形成した。薄いSi層45は、結晶性のよいP+層46を得るための材料層である。結晶性のよいP+層46を得るための材料層であれば、他の単層または複数層の材料層であってもよい。
また、縦型NAND型フラッシュメモリ回路では、半導体柱をチャネルにして、この半導体柱を囲んだトンネル酸化層、電荷蓄積層、層間絶縁層、制御導体層から構成されるメモリセルが複数段、垂直方向に形成される。これらメモリセルの両端の半導体柱には、ソースに対応するソース線不純物層と、ドレインに対応するビット線不純物層がある。また、1つのメモリセルに対して、その両側のメモリセルの一方がソースならば、他方がドレインの役割を行う。このように、縦型NAND型フラッシュメモリ回路はSGT回路の1つである。従って、本発明はNAND型フラッシュメモリ回路との混在回路に対しても適用することができる。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明の一実施例を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。上記実施例及び変形例は任意に組み合わせることができる。さらに、必要に応じて上記実施形態の構成要件の一部を除いても本発明の技術思想の範囲内となる。
本発明に係る、柱状半導体装置と、その製造方法によれば、高密度の柱状半導体装置が得られる。
1 P層基板
2、2a、2b、2A、2B N層
3、3aa、3ab、3ba、3bb、3Aa,3Ab、3Ba、3Bb、32a、32c、32d、32f、32A、32C、32D、32F、46a、46c、46d、46e、47a、47c、47d、47e N+
4a、4b、4aa、4bb、4Aa、4Ba,32b、32e、32B、32E、40b、46、46b、47b、47e P+
6 i層
7、10、7a、7b、7c、7d、7e、7f、49a、49b、49c、49d、49e マスク材料層
9a、9b、10a、10b、12aa、12ab、12bb、17a、17b 帯状マスク材料層
19a、19b、19c、19d、19e、19f、19g、19h 矩形状のマスク材料層
8 SiGe層
8a、8b 帯状SiGe層
13a、13b、13c、16、27、27a、29、35a、35b、41 SiN層
13aa、13ab、13ba、13bb 帯状SiN層
8a、8b 帯状SiGe層
6a、6b、6c、6d、6e、6f、6A,6B,6C,6D,6E,6F Si柱
15、22、22a、25、25a、28a、28b、28c、28d、28e、28f、31a、31b31c、31d、31e、31f、37、3839、40、49、50、51、52 SiO2
20a、20b、20c、20d、20e、20f、20g、20h SiN柱
30a、30b、30c、30d、30e、30f、30A、30B、30C、30D,30E、30F、43、43A 凹部
23、23a HfO2層
24a、24b、24c、24d、24A、24B、24C、24D TiN層
33a、33b、33c、33d、33e、33f、34a、34b、50a、50b、50c、50d、50e W層
21a、21b、55a、55b Si柱台
42 レジスト層
45 Si層
C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8、C9、C10、Ca、Cb,Cc,Cd,Ce、Cf,Cg,Ch コンタクトホール
WL ワード配線金属層
BL ビット出力配線金属層
RBL 反転ビット出力配線金属層
Vss1,Vss2 グランド配線金属層
Vdd、VDD 電源配線金属層
XC1、XC2 接続配線金属層

Claims (9)

  1. 基板上に垂直方向に立った複数の半導体柱と、前記半導体柱を囲んだゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層を囲んだゲート導体層と、を有するSGT(Surrounding Gate Transistor)よりなるSRAM(Static Random Access Memory)セル回路の形成工程において、
    前記SGTを形成する、その頂部に第1のマスク材料層を有する第1の半導体柱と、前記第1の半導体柱に隣接し、その頂部に第2のマスク材料層を有する第2の半導体柱と、を前記半導体柱として形成する工程と、
    前記ゲート導体層上面より上にあって、前記第1の半導体柱と、前記第2の半導体柱と、の頂部外周部に、第1の層間絶縁層を形成する工程と、
    前記第1の層間絶縁層上にあって、且つ前記第1の半導体柱の頂部と前記第1のマスク材料層と、の側面を囲んだ第1の材料層と、前記第2の半導体柱の頂部と、前記第2のマスク材料層と、の側面を囲んだ第2の材料層と、を形成する工程と、
    前記第1の材料層と、前記第2の材料層と、の側面に接した外周部に、第2の層間絶縁層を形成する工程と、
    前記第1マスク材料層と、前記第2マスク材料層と、前記第1の材料層と、前記第2の材料層と、を除去して、前記第1の半導体柱の頂部を囲んだ第1の凹部と、前記第2の半導体柱の頂部を囲んだ第2の凹部を形成する工程と、
    前記第1の半導体柱の頂部を囲み、且つ前記第1の凹部内に、第1の不純物層を形成する工程と、前記第2の半導体柱の頂部を囲み、且つ前記第2の凹部内に第2の不純物層を形成する工程と、
    前記第1の不純物層上にあり、且つ前記第1の凹部内に、第1の導体層を形成する工程と、前記第2の不純物層上にあり、且つ前記第2の凹部内に、第2の導体層を、形成する工程と、
    前記第1の導体層と、前記第2の導体層と、前記第2の層間絶縁層と、の上に第3の層間絶縁層を形成する工程と、
    前記第3の層間絶縁層に、前記第1の導体層と、前記第2の導体層と、の一部領域と重なって接した第1の帯状コンタクトホールを形成する工程と、
    前記第1の帯状コンタクトホールを埋めて、前記第1の導体層と、前記第2の導体層と、に接続した第1の配線導体層を形成する工程と、を有し、
    平面視において、前記第1の帯状コンタクトホールと重なる領域に、前記第1の半導体柱と、前記第2の半導体柱と、は別の前記半導体柱がなく、前記第1の不純物層と、前記第2の不純物層は、SRAM回路における負荷用SGTの不純物層である、
    ことを特徴とした柱状半導体装置の製造方法。
  2. 前記第1の導体層と、前記第2の導体層とが、金属、合金、ドナーまたはアクセプタ不純物原子を多く含んだ半導体層の単層または複数層より形成される、
    ことを特徴とした請求項1に記載の柱状半導体装置の製造方法。
  3. 前記第1の不純物層と、前記第2の不純物層と、をエピタキシャル結晶成長により形成する、
    ことを特徴とした請求項1に記載の柱状半導体装置の製造方法。
  4. 前記第2の層間絶縁層を形成した後に、平面視において、前記第1のマスク材料層と、前記第1の材料層と、の一部領域と、前記第2のマスク材料層と、前記第2の材料層と、の一部領域と、に重なり、かつ繋がって開口した第3のマスク材料層を形成する工程と、
    前記第3のマスク材料層をマスクにして、前記第1のマスク材料層と、前記第1の材料層と、前記第2のマスク材料層と、前記第2の材料層と、前記第2の層間絶縁層と、をエッチングする工程と、
    残存した前記第1のマスク材料層と、前記第2のマスク材料層と、前記第1の材料層と、前記第2の材料層と、を除去して、第3の凹部を形成する工程と、
    前記第3の凹部内にあって、且つ第1の半導体柱と、前記第2の半導体柱と、の頂部を覆って、前記第1の不純物層と、前記第2の不純物層と、を含み、且つ繋がった第3の不純物層を形成する工程と、
    前記第3の不純物と、の上にあって、且つ前記第3の凹部内に第3の導体層を形成する工程と、
    前記第3の導体層上に前記第1の帯状コンタクトホールを形成する工程と、を有し、
    平面視において、前記第3の導体層の内側に、前記第1の帯状コンタクトホールが形成されている、
    ことを特徴とした請求項1に記載の柱状半導体装置の製造方法。
  5. 前記第3の凹部内の上面に単結晶半導体薄膜層を形成する工程と、
    続けて、前記第3の凹部に前記第3の不純物層と、前記第3の導体層と、を形成する工程と、を有する、
    ことを特徴とした請求項4に記載の柱状半導体装置の製造方法。
  6. 基板上に垂直方向に立った第1の半導体柱と、
    前記第1の半導体柱に隣接して立った第2の半導体柱と、
    その上面位置が前記第1の半導体柱と、前記第2の半導体柱と、の頂上面より下方にあり、且つ前記第1の半導体柱と、前記第2の半導体柱と、を囲んだゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層を囲んだゲート導体層、とを有するSGT(Surrounding Gate Transistor)よりなるSRAM(Static Random Access Memory)セル回路において、
    前記ゲート導体層上にある第1の層間絶縁層と、
    前記第1の半導体柱頂部を覆い、且つ、平面視においてその外周が前記第1に半導体柱の外周と等幅に離れている第1の不純物層と、前記第2の半導体柱頂部を覆い、且つ、平面視においてその外周が前記第2に半導体柱の外周と等幅に離れている第2の不純物層と、
    前記第1の不純物層上にある第1の導体層と、前記第2の不純物層上にある第2の導体層と、
    前記第1の不純物層と、前記第2の不純物層と、前記第1の導電層と、前記第2の導体層と、の外周部にある第2の層間絶縁層と、
    前記第2の層間絶縁層に、前記第1の導体層と、前記第2の導体層と、の一部に接続し、且つ平面視において、前記第1の導体層と、前記第2の導体層と、の間で繋がった第1の帯状コンタクトホールと、
    前記第1の帯状コンタクトホールを埋めて、前記第1の導電層と、前記第2の導体層と、接続した第1の配線導体層と、を有し、
    平面視において、前記第1の帯状コンタクトホールと重なる領域に、前記第1の半導体柱と、前記第2の半導体柱と、は別の前記半導体柱がなく、前記第1の不純物層と、前記第2の不純物層は、前記SRAM回路における負荷用SGTの不純物層であり、
    且つ、平面視において、前記第1の導体層と、前記第2の導体層と、の一部領域が前記第1の帯状コンタクトホールより外側に突き出している、
    ことを特徴とした柱状半導体装置。
  7. 前記第1の不純物層と、前記第2の不純物層と、に繋がり、同一面上に伸延した領域を有して、且つ前記第1の不純物層と、前記第2の不純物層と、を含んだ、第3の不純物層と、
    前記第3の不純物層の上にある第3の導体層と、を有し、
    平面視において、前記第1の帯状コンタクトホールが、前記第3の不純物層の内側にある、
    ことを特徴とした請求項に記載の柱状半導体装置。
  8. 前記第3の凹部の側面と、前記第3の不純物層と、の間に単結晶半導体薄膜層がある、
    ことを特徴とした請求項に記載の柱状半導体装置。
  9. 前記第1の導体層と、前記第2の導体層とが、金属、合金、ドナーまたはアクセプタ不純物原子を多く含んだ半導体層の単層または複数層よりなる、
    ことを特徴とした請求項に記載の柱状半導体装置。
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