JPWO2020090720A1 - 共重合ポリエステル樹脂、成形品、及び熱収縮性フィルム - Google Patents
共重合ポリエステル樹脂、成形品、及び熱収縮性フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2020090720A1 JPWO2020090720A1 JP2020516930A JP2020516930A JPWO2020090720A1 JP WO2020090720 A1 JPWO2020090720 A1 JP WO2020090720A1 JP 2020516930 A JP2020516930 A JP 2020516930A JP 2020516930 A JP2020516930 A JP 2020516930A JP WO2020090720 A1 JPWO2020090720 A1 JP WO2020090720A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyester resin
- copolymerized polyester
- reaction
- mol
- ppm
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G63/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
- C08G63/66—Polyesters containing oxygen in the form of ether groups
- C08G63/668—Polyesters containing oxygen in the form of ether groups derived from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds
- C08G63/672—Dicarboxylic acids and dihydroxy compounds
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G63/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
- C08G63/02—Polyesters derived from hydroxycarboxylic acids or from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds
- C08G63/12—Polyesters derived from hydroxycarboxylic acids or from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds derived from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds
- C08G63/16—Dicarboxylic acids and dihydroxy compounds
- C08G63/18—Dicarboxylic acids and dihydroxy compounds the acids or hydroxy compounds containing carbocyclic rings
- C08G63/181—Acids containing aromatic rings
- C08G63/183—Terephthalic acids
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/0001—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor characterised by the choice of material
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J5/00—Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
- C08J5/18—Manufacture of films or sheets
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29K—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
- B29K2067/00—Use of polyesters or derivatives thereof, as moulding material
- B29K2067/003—PET, i.e. poylethylene terephthalate
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29L—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
- B29L2007/00—Flat articles, e.g. films or sheets
- B29L2007/002—Panels; Plates; Sheets
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J2367/00—Characterised by the use of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Derivatives of such polymers
- C08J2367/02—Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Abstract
Description
(1) ジカルボン酸成分の主成分をテレフタル酸とし、ジオール成分の主成分をエチレングリコールとし、全てのジオール成分を100モル%とした場合、ネオペンチルグリコールの含有量が15モル%より多くかつ40モル%以下、ジエチレングリコールの含有量が6〜20モル%であり、テレフタル酸とネオペンチルグリコールとジエチレングリコールからなる環状2量体の含有量が5000ppm以下であること、及びテレフタル酸とエチレングリコールからなる環状3量体の含有量が5000ppm以下であることを特徴とする共重合ポリエステル樹脂。
(2) テレフタル酸とエチレングリコールからなる環状3量体の含有量が4000ppm以下であることを特徴とする(1)に記載の共重合ポリエステル樹脂。
(3) カラーb値が−5.0〜10.0であることを特徴とする(1)〜(2)のいずれかに記載の共重合ポリエステル樹脂。
(4) カルボキシル末端基濃度(AV)が8〜25eq/tであり、共重合ポリエステル樹脂中にアルミニウム原子及びリン原子を含有し、共重合ポリエステル樹脂中のアルミニウム原子の含有量が、15〜40ppmであり、共重合ポリエステル樹脂中のアルミニウム原子に対するリン原子のモル比が1.8〜2.6であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の共重合ポリエステル樹脂。
(5) 共重合ポリエステル樹脂を成形して得られた段付成形板の厚み5mmにおけるヘイズ値が15%以下であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の共重合ポリエステル樹脂。
(6) (1)〜(5)のいずれかに記載の共重合ポリエステル樹脂を含有することを特徴とする成形品。
(7) (1)〜(5)のいずれかに記載の共重合ポリエステル樹脂を含有することを特徴とする熱収縮性フィルム。
本発明の共重合ポリエステル樹脂は、ジカルボン酸成分とジオール成分を構成成分とするポリエステル樹脂である。ジカルボン酸成分の主成分をテレフタル酸とし、ジオール成分の主成分をエチレングリコールとし、全てのジオール成分を100モル%とした場合、ネオペンチルグリコールの含有量が15モル%より多くかつ40モル%以下、ジエチレングリコールの含有量が6〜20モル%である。ジオール成分の主成分をエチレングリコールとしているが、これはジオール成分中、モル%として最も多く含むものがエチレングリコールであることを意味する。ネオペンチルグリコールの含有量は、好ましくは18〜38モル%、より好ましく20〜36モル%である。ジエチレングリコールの含有量は、好ましくは7〜19モル%、より好ましくは、8〜16モル%である。
また、X1は、金属が2価以上であって、X2が存在しなくても良い。さらには、リン化合物に対して金属の余剰の価数に相当するアニオンが配置されていても良い。
金属としては、Li、Na、K、Ca、Mg、Alが好ましい。
例えば、追加で添加する量を考慮した量の原料モノマーを先に、エステル化反応又はエステル交換反応させ、その反応途中でジエチレングリコールを添加、更に反応後にネオペンチルグリコールとジエチレングリコールを追加添加して、5分以上攪拌後に重縮合する。追加で添加するジオール成分は、全ジオール成分の1〜10モル%であることが好ましい。
他には、追加で添加する量を考慮した量の原料モノマーを先に、エステル化反応又はエステル交換反応させ、その反応途中でネオペンチルグリコールとジエチレングリコールを添加、更に反応後にネオペンチルグリコールを追加添加して、5分以上攪拌後に重縮合する。追加で添加するジオール成分は、全ジオール成分の1〜10モル%であることが好ましい。
更には、追加で添加する量を考慮した量の原料モノマーを先に、エステル化反応又はエステル交換反応させ、その反応途中でジエチレングリコールを添加、更に反応後にネオペンチルグリコールを追加添加して、5分以上攪拌後に重縮合する。追加で添加するジオール成分は、全ジオール成分の1〜10モル%であることが好ましい。
エステル化反応又はエステル交換反応の途中、もしくは反応後に特定のジオール成分を追加添加・攪拌することで、重縮合反応中に、既にエステル化反応又はエステル交換反応で生成していた環状のT2N1D1やCTを開環させて、T2N1D1やCTを減少しているものと考えられる。
溶剤としてテトラヒドロフラン、および検定標準としてポリスチレンを用いるウオーターズ(Waters)ゲル透過クロマトグラフィーによって測定した。クロロホルムを溶離液としてポリスチレン換算の測定値を得た。
60℃で24時間乾燥した試料0.1gを精秤し、25mLのフェノール/テトラクロロエタン(3/2(質量比))の混合溶媒に溶解し、オストワルド粘度計を用いて30℃で測定した。
共重合ポリエステル樹脂50mgをヘキサフルオロイソプロパノール/クロロホルム混合液(容量比=1/9)1mLに溶解し、さらにクロロホルム4mLを加えて希釈した。これにメタノール10mLを加えてポリマーを沈殿させた後、遠心分離した。遠心分離後の上清を濃縮乾固し、ジメチルホルムアミド0.4mLで再溶解して、高速液体クロマトグラフによりT2N1D1含有量を測定した。
装置:Waters ACQUITY UPLC
カラム:Waters BEH−C18 2.1×150mm(Waters製)
上記T2N1D1含有量測定と同様の方法で、高速液体クロマトグラフによりCT含有量を測定した。
共重合ポリエステル樹脂試料約5mgを重クロロホルムとトリフルオロ酢酸の混合溶液(体積比9/1)0.7mlに溶解し、1H−NMR(varian製、UNITY50)を使用して求めた。
共重合ポリエステル樹脂のチップのカラーをカラーメーター(日本電色社製、ZE−6000)を使用し測定し、カラーb値を求めた。
射出成形機(名機製作所製、M−150C−DM)を使用して、280℃で共重合ポリエステル樹脂を溶融させ、金型温度10℃で厚さ2〜11mmの段付成形板を成形し、厚さ5mmの部位をヘイズメーター(日本電色社製、Model NDH2000)にてヘイズ値(%)を測定した。
乾燥した共重合ポリエステル樹脂試料をシート用ダイス付き押出機に投入して2日間、約0.5mm厚みのシートを連続成形した。次の基準によりダイス出口の汚れ付着状況及びシート表面の状態を肉眼で評価した。
(評価基準)
◎:ダイス出口汚れ物付着がほとんどなく、シート表面状態良好
○:ダイス出口汚れ物付着が僅かにあるが、シート表面状態良好
△:ダイス出口汚れ物付着が少しあり、シート表面に付着異物少しあり
×:ダイス出口汚れ物付着が非常に酷く、シート表面に付着物多数あり
ヤマトDP63乾燥機にて、120℃で120分放置した試料を、示差走査型熱量計(DSC)を用いて、−100℃〜300℃まで20℃/minで昇温し、次に−100℃まで50℃/minで降温し、続いて−100℃〜300℃まで20℃/minで昇温する二度の昇温過程において融解ピークを示すかどうかを確認し、二度の昇温過程のどちらにおいても融解ピークを示さないものを「○」、どちらか一方でも示すものを「×」とする。
乾燥した共重合ポリエステル樹脂のチップ3gをガラス製試験管に入れ、窒素雰囲気下で280℃のオイルバスに120分浸漬させ溶融させる。次式により求める。
加熱した後の[IV]f1を測定した。TDは、下記のように求めた。ただし、[IV]i及び[IV]f1はそれぞれ加熱試験前と加熱試験後のIV(dL/g)を指す。
TD=0.245{[IV]f1 −1.47−[IV]i −1.47}
共重合ポリエステルの熱酸化分解パラメーター(TD)は、値が小さい方が、熱安定性が高いことを表す。
予め反応物が残存している第1エステル化反応缶に、ジカルボン酸成分として高純度テレフタル酸(TPA)、グリコール成分としてエチレングリコール(EG)及びネオペンチルグリコール(NPG)、ジカルボン酸成分に対する全グリコール成分のモル比(G/A)を2.2に調製したスラリーを連続的に供給した。次いで、攪拌下、缶内圧力0.15MPa、257℃の条件下で、平均滞留時間が3時間となるようにエステル化反応を行った。この反応物を第2エステル化反応缶に移送し、缶内圧力0.05MPaで攪拌下、257℃の条件下で、平均滞留時間が1時間となるようにエステル化反応を行った。次いで、このエステル化反応物を第3エステル化反応缶に移送し、攪拌下、缶内圧力0.05MPa、257℃の条件下でエステル化反応を行った。
実施例1と同様にして反応させて共重合ポリエステル樹脂を得た。評価結果を表1に示す。本実施例で得られた共重合ポリエステル樹脂を8)の方法によりシート成形で評価したが、成形性は良好であった。
予め反応物が残存している第1エステル化反応缶に、ジカルボン酸成分として高純度テレフタル酸(TPA)、グリコール成分としてエチレングリコール(EG)及びネオペンチルグリコール(NPG)、ジカルボン酸成分に対する全グリコール成分のモル比(G/A)を1.6に調製したスラリーを連続的に供給した。次いで、攪拌下、缶内圧力0.15MPa、257℃の条件下で、平均滞留時間が3時間となるようにエステル化反応を行った。この反応物を第2エステル化反応缶に移送し、缶内圧力0.05MPaで攪拌下、257℃の条件下で、平均滞留時間が1時間となるようにエステル化反応を行った。次いで、このエステル化反応物を第3エステル化反応缶に移送し、攪拌下、缶内圧力0.05MPa、257℃の条件下でエステル化反応を行った。
予め反応物が残存している第1エステル化反応缶に、ジカルボン酸成分として高純度テレフタル酸(TPA)、グリコール成分としてエチレングリコール(EG)及びネオペンチルグリコール(NPG)、ジカルボン酸成分に対する全グリコール成分のモル比(G/A)を2.2に調製したスラリーを連続的に供給した。次いで、攪拌下、缶内圧力0.15MPa、257℃の条件下で、平均滞留時間が3時間となるようにエステル化反応を行った。この反応物を第2エステル化反応缶に移送し、缶内圧力0.05MPaで攪拌下、257℃の条件下で、平均滞留時間が1時間となるようにエステル化反応を行った。次いで、このエステル化反応物を第3エステル化反応缶に移送し、攪拌下、缶内圧力0.05MPa、257℃の条件下でエステル化反応を行った。
予め反応物が残存している第1エステル化反応缶に、ジカルボン酸成分として高純度テレフタル酸(TPA)、グリコール成分としてエチレングリコール(EG)及びネオペンチルグリコール(NPG)、ジカルボン酸成分に対する全グリコール成分のモル比(G/A)を2.2に調製したスラリーを連続的に供給した。次いで、攪拌下、缶内圧力0.15MPa、257℃の条件下で、平均滞留時間が3時間となるようにエステル化反応を行った。この反応物を第2エステル化反応缶に移送し、缶内圧力0.05MPaで攪拌下、257℃の条件下で、平均滞留時間が1時間となるようにエステル化反応を行った。次いで、このエステル化反応物を第3エステル化反応缶に移送し、攪拌下、缶内圧力0.05MPa、257℃の条件下でエステル化反応を行った。
攪拌機及び留出コンデンサーを有する、容積10Lのエステル化反応槽に、テレフタル酸(TPA)2414質量部、エチレングリコール(EG)、ネオペンチルグリコール(NPG)とジエチレングリコール(DEG)を投入し、触媒として三酸化アンチモンと酢酸コバルトのエチレングリコール溶液を生成共重合ポリエステル樹脂に対してアンチモン金属が250ppmとコバルト金属10ppmが含有するように添加した。
予め反応物が残存している第1エステル化反応缶に、ジカルボン酸成分として高純度テレフタル酸(TPA)、グリコール成分としてエチレングリコール(EG)をジカルボン酸成分に対する全グリコール成分のモル比(G/A)を2.0に調製したスラリーを連続的に供給した。次いで、攪拌下、缶内圧力0.17MPa、255℃の条件下で、平均滞留時間が3時間となるようにエステル化反応を行った。この反応物を第2エステル化反応缶に移送し、缶内圧力0.05MPaで攪拌下、261℃の条件下で、平均滞留時間が1時間となるようにエステル化反応を行った。次いで、このエステル化反応物を第3エステル化反応缶に移送し、攪拌下、缶内圧力0.05MPa、266〜267℃の条件下でエステル化反応を行った。このエステル化反応生成物に、アルミニウム化合物(塩基性酢酸アルミニウム)のエチレングリコール溶液およびリン化合物(Irganox1222:前述の化学式(4)の化合物)のエチレングリコール溶液を一定量添加し、第1重縮合反応缶に連続的に供給し、攪拌下、268℃、4.7kPaで1時間、次いで第2重縮合反応缶で攪拌下、270℃、0.57kPaで1時間、さらに最終重縮合反応缶で攪拌下、274℃、0.17kPaで1時間かけて重縮合反応を行った。重縮合反応後、ポリマーフィルターを通過させ、溶融状態の共重合ポリエステルをダイのノズルからストランド状に抜き出し、クーリングバスで水冷後、チップ状にカッティングした。数平均分子量は19000であった。評価結果を表1に示す。
実施例1と同様の合成方法を用いてNPG量を45モル%に調整して合成し、評価を実施した。NPGが多いと、いずれの評価に於いても劣っていた。評価結果を表1に示す。
実施例1と同様の合成方法を用いてDEG量を30モル%に調整して合成し、評価を実施した。DEGが多いと、熱安定性が劣っていた。評価結果を表1に示す。
実施例1と同様の合成方法を用いてNPG量を46モル%、DEG量を23モル%に調整して合成し、評価を実施した。DEG、NPGが多いと、いずれの評価に於いても劣っていた。評価結果を表1に示す。
予め反応物が残存している第1エステル化反応缶に、ジカルボン酸成分として高純度テレフタル酸(TPA)、グリコール成分としてエチレングリコール(EG)及びネオペンチルグリコール(NPG)、ジカルボン酸成分に対する全グリコール成分のモル比(G/A)を2.2に調製したスラリーを連続的に供給した。さらに、ジエチレングリコールを目標組成に一致するように添加し、第1エステル化反応缶に連続的に供給した。次いで、攪拌下、缶内圧力0.15MPa、257℃の条件下で、平均滞留時間が3時間となるようにエステル化反応を行った。この反応物を第2エステル化反応缶に移送し、缶内圧力0.05MPaで攪拌下、257℃の条件下で、平均滞留時間が1時間となるようにエステル化反応を行った。次いで、このエステル化反応物を第3エステル化反応缶に移送し、攪拌下、缶内圧力0.05MPa、257℃の条件下でエステル化反応を行った。このエステル化反応生成物に、アルミニウム化合物(塩基性酢酸アルミニウム)のエチレングリコール溶液およびリン化合物(Irganox1222:前述の化学式(4)の化合物)のエチレングリコール溶液を一定量添加し、第1重縮合反応缶に連続的に供給し、攪拌下、261℃、6.7kPaで1時間、次いで第2重縮合反応缶で攪拌下、272℃、0.6kPaで1時間、さらに最終重縮合反応缶で攪拌下、275℃、0.10〜0.20kPaで1時間かけて重縮合反応を行った。重縮合反応後、ポリマーフィルターを通過させ、溶融状態の共重合ポリエステルをダイのノズルからストランド状に抜き出し、クーリングバスで水冷後、チップ状にカッティングした。数平均分子量は19,000であった。評価結果を表1に示す。本比較例で得られた共重合ポリエステル樹脂を8)の方法によりシート成形で評価したが、各実施例に比べて劣っていた。
Claims (7)
- ジカルボン酸成分の主成分をテレフタル酸とし、ジオール成分の主成分をエチレングリコールとし、全てのジオール成分を100モル%とした場合、ネオペンチルグリコールの含有量が15モル%より多くかつ40モル%以下、ジエチレングリコールの含有量が6〜20モル%であり、テレフタル酸とネオペンチルグリコールとジエチレングリコールからなる環状2量体の含有量が5000ppm以下であること、及びテレフタル酸とエチレングリコールからなる環状3量体の含有量が5000ppm以下であることを特徴とする共重合ポリエステル樹脂。
- テレフタル酸とエチレングリコールからなる環状3量体の含有量が4000ppm以下であることを特徴とする請求項1に記載の共重合ポリエステル樹脂。
- カラーb値が−5.0〜10.0であることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の共重合ポリエステル樹脂。
- カルボキシル末端基濃度(AV)が8〜25eq/tであり、共重合ポリエステル樹脂中にアルミニウム原子及びリン原子を含有し、共重合ポリエステル樹脂中のアルミニウム原子の含有量が、15〜40ppmであり、共重合ポリエステル樹脂中のアルミニウム原子に対するリン原子のモル比が1.8〜2.6であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の共重合ポリエステル樹脂。
- 共重合ポリエステル樹脂を成形して得られた段付成形板の厚み5mmにおけるヘイズ値が15%以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の共重合ポリエステル樹脂。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の共重合ポリエステル樹脂を含有することを特徴とする成形品。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の共重合ポリエステル樹脂を含有することを特徴とする熱収縮性フィルム。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018205331 | 2018-10-31 | ||
JP2018205331 | 2018-10-31 | ||
PCT/JP2019/042138 WO2020090720A1 (ja) | 2018-10-31 | 2019-10-28 | 共重合ポリエステル樹脂、成形品、及び熱収縮性フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2020090720A1 true JPWO2020090720A1 (ja) | 2021-02-15 |
JP6844748B2 JP6844748B2 (ja) | 2021-03-17 |
Family
ID=70462038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020516930A Active JP6844748B2 (ja) | 2018-10-31 | 2019-10-28 | 共重合ポリエステル樹脂、成形品、及び熱収縮性フィルム |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20220041800A1 (ja) |
EP (1) | EP3875514B1 (ja) |
JP (1) | JP6844748B2 (ja) |
KR (1) | KR102299987B1 (ja) |
CN (1) | CN112996837A (ja) |
PL (1) | PL3875514T3 (ja) |
TW (1) | TWI810394B (ja) |
WO (1) | WO2020090720A1 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2519972A (en) | 2013-11-01 | 2015-05-13 | Innospec Ltd | Detergent compositions |
EP4137536A4 (en) * | 2020-04-15 | 2024-05-15 | Toyo Boseki | COPOLYMERIZED POLYESTER RESIN, HEAT SHRINKABLE FILM, HEAT SHRINKABLE LABEL AND PACKAGING |
WO2023063218A1 (ja) * | 2021-10-12 | 2023-04-20 | 東洋紡株式会社 | 共重合ポリエステル樹脂、成形品、熱収縮性フィルム、及び繊維 |
WO2024070038A1 (ja) * | 2022-09-30 | 2024-04-04 | 東洋紡エムシー株式会社 | 共重合ポリエステル樹脂 |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0386522A (ja) * | 1989-08-29 | 1991-04-11 | Toyobo Co Ltd | 熱収縮性ポリエステルフィルム |
JPH03143619A (ja) * | 1989-10-31 | 1991-06-19 | Toyobo Co Ltd | 熱収縮性ポリエステル系フイルム |
JP2001131267A (ja) * | 1999-03-05 | 2001-05-15 | Kanebo Ltd | ポリエステル樹脂およびその製造方法 |
JP2004123984A (ja) * | 2002-10-04 | 2004-04-22 | Toyobo Co Ltd | 共重合ポリエステル |
JP2007070462A (ja) * | 2005-09-07 | 2007-03-22 | Mitsubishi Chemicals Corp | フィルム用ポリエステル樹脂及びその製造方法 |
JP2009073962A (ja) * | 2007-09-21 | 2009-04-09 | Toyobo Co Ltd | 共重合ポリエステル |
JP2011046859A (ja) * | 2009-08-28 | 2011-03-10 | Toyobo Co Ltd | 共重合ポリエステル |
JP2011068879A (ja) * | 2009-08-28 | 2011-04-07 | Toyobo Co Ltd | 共重合ポリエステル製成形体 |
JP2011068880A (ja) * | 2009-08-28 | 2011-04-07 | Toyobo Co Ltd | 共重合ポリエステル製成形体 |
WO2018150997A1 (ja) * | 2017-02-15 | 2018-08-23 | 東洋紡株式会社 | ポリエステル系シーラントフィルム、積層体及び包装体 |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08337659A (ja) | 1995-04-14 | 1996-12-24 | Mitsubishi Chem Corp | 共重合ポリエステル製容器 |
JP2000109546A (ja) | 1998-10-06 | 2000-04-18 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | ポリエステル樹脂及び容器形状の成形品 |
JP2004027176A (ja) | 2002-05-09 | 2004-01-29 | Kanebo Ltd | 共重合ポリエステル樹脂およびその成形体 |
JP2005213291A (ja) * | 2004-01-27 | 2005-08-11 | Toyobo Co Ltd | ポリエステル樹脂組成物およびそれからなるポリエステル成形体 |
MXPA06015238A (es) * | 2004-07-01 | 2007-03-26 | Dsm Ip Assets Bv | Composicion de poliester que comprende resina de tereftalato de polibutileno. |
JP5251790B2 (ja) * | 2009-08-28 | 2013-07-31 | 東洋紡株式会社 | 共重合ポリエステル |
CN101817918B (zh) * | 2010-04-22 | 2012-03-07 | 江苏中鲈科技发展股份有限公司 | 一种高收缩ptt共聚酯的制备方法 |
WO2015060335A1 (ja) * | 2013-10-24 | 2015-04-30 | 東洋紡株式会社 | 共重合ポリエステル樹脂 |
JP6283576B2 (ja) * | 2013-12-09 | 2018-02-21 | 富士フイルム株式会社 | イミノエーテル化合物、ポリエステル樹脂組成物、カルボン酸エステルを生成する方法、ポリエステルフィルム、太陽電池モジュール用バックシート及び太陽電池モジュール |
JP6834630B2 (ja) | 2017-03-14 | 2021-02-24 | 三菱ケミカル株式会社 | ポリエステル |
CN110546185B (zh) * | 2017-04-27 | 2020-12-18 | 东洋纺株式会社 | 热收缩性膜用聚酯树脂、热收缩性膜、热收缩性标签和包装体 |
WO2020080051A1 (ja) * | 2018-10-16 | 2020-04-23 | 東洋紡株式会社 | 熱収縮性フィルム用ポリエステル樹脂、熱収縮性フィルム、熱収縮性ラベル、及び包装体 |
-
2019
- 2019-10-28 WO PCT/JP2019/042138 patent/WO2020090720A1/ja unknown
- 2019-10-28 CN CN201980072717.8A patent/CN112996837A/zh active Pending
- 2019-10-28 EP EP19877836.7A patent/EP3875514B1/en active Active
- 2019-10-28 KR KR1020217011083A patent/KR102299987B1/ko active IP Right Grant
- 2019-10-28 US US17/276,477 patent/US20220041800A1/en active Pending
- 2019-10-28 PL PL19877836.7T patent/PL3875514T3/pl unknown
- 2019-10-28 JP JP2020516930A patent/JP6844748B2/ja active Active
- 2019-10-30 TW TW108139148A patent/TWI810394B/zh active
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0386522A (ja) * | 1989-08-29 | 1991-04-11 | Toyobo Co Ltd | 熱収縮性ポリエステルフィルム |
JPH03143619A (ja) * | 1989-10-31 | 1991-06-19 | Toyobo Co Ltd | 熱収縮性ポリエステル系フイルム |
JP2001131267A (ja) * | 1999-03-05 | 2001-05-15 | Kanebo Ltd | ポリエステル樹脂およびその製造方法 |
JP2004123984A (ja) * | 2002-10-04 | 2004-04-22 | Toyobo Co Ltd | 共重合ポリエステル |
JP2007070462A (ja) * | 2005-09-07 | 2007-03-22 | Mitsubishi Chemicals Corp | フィルム用ポリエステル樹脂及びその製造方法 |
JP2009073962A (ja) * | 2007-09-21 | 2009-04-09 | Toyobo Co Ltd | 共重合ポリエステル |
JP2011046859A (ja) * | 2009-08-28 | 2011-03-10 | Toyobo Co Ltd | 共重合ポリエステル |
JP2011068879A (ja) * | 2009-08-28 | 2011-04-07 | Toyobo Co Ltd | 共重合ポリエステル製成形体 |
JP2011068880A (ja) * | 2009-08-28 | 2011-04-07 | Toyobo Co Ltd | 共重合ポリエステル製成形体 |
WO2018150997A1 (ja) * | 2017-02-15 | 2018-08-23 | 東洋紡株式会社 | ポリエステル系シーラントフィルム、積層体及び包装体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN112996837A (zh) | 2021-06-18 |
EP3875514A4 (en) | 2022-05-18 |
EP3875514B1 (en) | 2023-01-11 |
PL3875514T3 (pl) | 2023-05-08 |
KR102299987B1 (ko) | 2021-09-09 |
KR20210046081A (ko) | 2021-04-27 |
US20220041800A1 (en) | 2022-02-10 |
EP3875514A1 (en) | 2021-09-08 |
WO2020090720A1 (ja) | 2020-05-07 |
TW202026329A (zh) | 2020-07-16 |
TWI810394B (zh) | 2023-08-01 |
JP6844748B2 (ja) | 2021-03-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6844748B2 (ja) | 共重合ポリエステル樹脂、成形品、及び熱収縮性フィルム | |
JP6408981B2 (ja) | ポリエステル樹脂およびその製造方法 | |
EP2857431B1 (en) | Preparation method of polyester resin | |
US20050209435A1 (en) | Process for producing polyester resins | |
JP5251790B2 (ja) | 共重合ポリエステル | |
WO2006064773A1 (ja) | ポリエステル系樹脂組成物、製造方法及び成形品 | |
JP5598162B2 (ja) | 共重合ポリエステル製成形体 | |
JP2011068880A (ja) | 共重合ポリエステル製成形体 | |
JP2004035660A (ja) | 共重合ポリエステル | |
WO2022131219A1 (ja) | ポリエステル樹脂 | |
WO2021210488A1 (ja) | 共重合ポリエステル樹脂、成形品、熱収縮性フィルム、及び繊維 | |
JP2004035659A (ja) | 共重合ポリエステル | |
JP2004137292A (ja) | 共重合ポリエステル | |
WO2023063218A1 (ja) | 共重合ポリエステル樹脂、成形品、熱収縮性フィルム、及び繊維 | |
JP5251789B2 (ja) | 共重合ポリエステル | |
WO2024070038A1 (ja) | 共重合ポリエステル樹脂 | |
WO2024070037A1 (ja) | 共重合ポリエステル樹脂 | |
KR20140042695A (ko) | 바이오 매스 유래 성분을 포함한 폴리에스테르 수지 및 이의 제조 방법 | |
TW202346435A (zh) | 共聚聚酯樹脂 | |
TW202415712A (zh) | 共聚聚酯樹脂 | |
JP5401897B2 (ja) | ポリブチレンテレフタレートの製造方法 | |
JP2009167343A (ja) | ポリエステルの製造方法 | |
JP2004035658A (ja) | 共重合ポリエステル | |
JP2009167322A (ja) | 芳香族ポリエステルの製造方法 | |
JP4737422B2 (ja) | 熱可塑性樹脂 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200721 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20200721 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20200817 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200923 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201112 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210126 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210208 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6844748 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |