JP2004027176A - 共重合ポリエステル樹脂およびその成形体 - Google Patents

共重合ポリエステル樹脂およびその成形体 Download PDF

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斉藤 雅春
Kosuke Azuma
東 康介
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Abstract

【課題】透明な成形体を得ることの出来る共重合ポリエステル樹脂及びその成形体を提供する。
【解決手段】芳香族ジカルボン酸と、エチレングリコール及び側鎖を有する1,3−プロパンジオールからなる共重合ポリエステル樹脂であって、(1)側鎖を有する1,3−プロパンジオールが2位の1つもしくは2つの−Hが−CH、−C、−C、−Cのいずれかのアルキル基で置換されたグリコールであり、(2)厚さ4mmのプレートヘーズが5.0%以下であり、かつ該プレートを110℃で30分置いた場合のヘーズ変化量が10%以下であり、(3)200℃におけるMFRが5g/10分以下、250℃におけるMFRが5g/10分以上であり、(4)230℃における剪断速度608(1/S)の見掛け粘度と剪断速度3648(1/S)の見掛け粘度の比が2.2〜3.3である共重合ポリエステル樹脂。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、押出成形に適する共重合ポリエステル樹脂及びその成形体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、塩化ビニル樹脂やポリスチレン樹脂等を用いた成形物からのモノマーや可塑化剤の溶出による環境負荷や内分泌かく乱作用の懸念からポリエステル樹脂への代替需要が高まりつつある。
【0003】
従来、溶融重合で得られたポリエステル樹脂は、溶融粘度が低くドローダウン特性が悪い為に押出成形用途では殆ど用いられることが無かった。このため結晶性を有するポリエステル樹脂の場合には、溶融重合で得られた樹脂を結晶化し融点近傍温度で真空もしくは不活性ガス存在下で固相重合することで粘度を高める手法が用いられている。
【0004】
しかし、こうして得た樹脂を用い押出成形を実施した場合、多くの場合、成形体は徐冷されるために成形中に結晶化が進行し表面が透明でも内部が白化してしまう現象が生じる。特に、肉厚品の場合には、白化が著しく、外観不良として扱われる。
【0005】
この外観不良を避ける為には非晶性であることが必須であるが、非晶性のポリエステル樹脂の場合には、ガラス転移温度以上に加熱した場合、樹脂同士の融着が生じ固相重合を行うことが出来ない。このため、非晶性を有するポリエステル樹脂の場合には、溶融重合終了後に薄膜重合装置等のフィニッシャーを付ける事で粘度の向上が図られているが、非常に生産効率が低いものとなっていた。
【0006】
【特許文献1】
特開昭55−92730号公報
【特許文献2】
特開平9−136945号公報
【特許文献3】
特開平7−247318号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記の従来技術の問題点を解消し、通常の重縮合装置だけを用いて、押出成形にて透明な成形体を得ることの出来る共重合ポリエステル樹脂及びその成形体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、芳香族ジカルボン酸もしくはそのエステル形成誘導体からなる酸成分とグリコール成分として、エチレングリコール及び側鎖を有する1,3−プロパンジオールからなる共重合ポリエステル樹脂であって、(1)側鎖を有する1,3−プロパンジオールが2位の1つもしくは2つの−Hが−CH、−C、−C、−Cのいずれかのアルキル基で置換されたグリコール(但し2置換体の場合、2つの置換基が同一であってもよい)であり、(2)厚さ4mmのプレートヘーズが5.0%以下であり、かつ該プレートを110℃雰囲気下に30分置いた場合にもヘーズの変化量が10%以下であり、(3)200℃におけるメルトフローレイトが5g/10分以下であり、かつ250℃におけるメルトフローレイトが5g/10分以上であり、(4)230℃におけるキャピラリーレオメーターによる剪断速度608(1/S)の見掛け粘度(η1)と剪断速度3648(1/S)の見掛け粘度(η2)の比が下記の(式1)を満足することを特徴とする共重合ポリエステル樹脂によって達成される。
2.2 ≦ η1/η2 ≦ 3.3 (式1)
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明に使用する芳香族ジカルボン酸もしくはそのエステル形成誘導体からなる酸成分とは、テレフタル酸、イソフタル酸もしくはそのエステル形成誘導体であるジメチルテレフタレート、ジメチルイソフタレートがあげられる。これらは、単独で用いても混合して用いても良い。また、目的を損なわない範囲で他の芳香族カルボン酸、例えば2,6−ナフタレンジカルボン酸や5−t−ブチルイソフタル酸、脂環式ジカルボン酸、例えばシクロヘキサンジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸、例えばアジピン酸やセバシン酸を添加しても何ら問題は無い。
【0010】
本発明に使用するグリコール成分としては、エチレングリコール及び1,3−プロパンジオールの2位の1つもしくは2つの−Hを−CH、−C、−C、−Cで置き換えたグリコールの混合物である。具体的な例としては、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−エチル−1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールなどがあげられる。好ましくは、ネオペンチルグリコール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールである。
【0011】
また、目的を損なわない範囲で他のグリコール成分、例えば、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール等を添加しても何ら問題は無い。更に、ジエチレングリコールに関しては、系内に添加しない場合においても、エチレングリコール由来の反応副生成物として含有される。通常、反応副生成物として含まれるジエチレングリコールの量は、共重合ポリエステル樹脂に対して1〜5mol%である。
【0012】
共重合を行う目的は、ポリエステル樹脂に非晶性を与えることである。ここでいう非晶性とは、射出成形にて20℃に設定された金型を用いて得た厚さ4mmのプレートヘーズが5.0%以下であり、かつ該プレートを110℃の雰囲気下に30分置いた場合のヘーズの変化量が10%以下であることを指す。ヘーズ測定は、日本電色工業製ヘーズメーターNDH300Aを用いJIS K7105に従って測定した。
【0013】
このためには、側鎖を有する1,3−プロパンジオールの共重合比率として15〜70mol%の範囲が好ましく、特に好ましくは20〜50mol%の範囲である。
【0014】
グリコール成分の主鎖長がブタン、ヘプタンなどのように長くなるとガラス転移温度が低くなる傾向が認められる。非晶性のポリエステル樹脂においてガラス転移温度が低い場合には、成形前の乾燥がより低温で長時間必要となる。
【0015】
グリコール成分における2位の側鎖の効果としては、樹脂の溶融流動時のずり抵抗発生源として働いたり、主鎖の絡み合いが解れ難くなるために、見掛け上の粘度が向上すると考えられる。
【0016】
側鎖を1位につけた場合には、第2級アルコールとなるために縮合反応が進み難く、実用に供せる樹脂を得ることが出来ない。
【0017】
更に積極的な樹脂の溶融流動時の抵抗源として主鎖中に分岐構造を導入することでも良好な結果が得られる。具体的な方法としては、分岐構造導入剤としての多官能化合物成分を樹脂成分に対し0.05〜2.0mol%、更に好ましくは、0.1〜0.5mol%反応させることで見掛けの粘度が上昇する。分岐構造導入剤としては、3価以上のカルボン酸もしくはアルコールが好適である。
【0018】
多官能化合物の添加量が、多くなるとゲルが発生することもあるので、添加量は0.05〜2.0mol%にする事が好ましい。
【0019】
多官能化合物の例としては、トリメリット酸、トリメシン酸、ヘミメリット酸、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、ピロメリット酸、1,2,3−プロパントリカルボン酸、もしくはそれらの無水物等の誘導体などがあげられ、それぞれ単独で用いても良いし、2つ以上を混合して用いても何ら問題はない。好ましくは、トリメリット酸無水物または/及びトリメシン酸無水物である。
【0020】
重縮合時の触媒に関しては、ポリエステル樹脂の製造に通常用いられているものを使用することが出来る。具体的には、三酸化アンチモン等のアンチモン化合物、酸化ゲルマニウム等のゲルマニウム化合物、テトラブトキシチタン等のチタン化合物、ジブチル錫ジアセテート等の錫化合物、酢酸亜鉛等の亜鉛化合物等をあげることが出来る。これらの中より少なくとも1種を用いる。触媒の使用量は、理論生成樹脂量に対し0.005〜0.1重量%の範囲内であることが好ましい。
【0021】
また、重縮合時の着色を防止する目的で耐熱安定剤を用いることが出来る。耐熱安定剤としては、ポリエステル樹脂の製造に通常用いられているものを使用することが出来る。具体的には、リン酸トリメチル等のリン化合物を用いることが出来る。耐熱安定剤の使用量は、理論生成樹脂量に対し0.005〜0.5重量%の範囲であることが好ましい。
【0022】
本発明の共重合ポリエステル樹脂は、200℃におけるMFR(メルトフローレイト)が5g/10分以下であり、かつ250℃におけるMFRが5g/10分以上であることが肝要である。好ましくは200℃におけるMFRが2〜4g/10分である。200℃におけるMFRが5g/10分を超える場合には、押出し時にドローダウンが生じる。また、250℃におけるMFRが5g/10分未満の場合には、シャープなコーナー形状を得られない等賦形性が低下する。
【0023】
本発明の共重合ポリエステル樹脂は、230℃におけるキャピラリーレオメーターによる剪断速度608(1/S)の見掛け粘度(η1)と剪断速度3648(1/S)の見掛け粘度(η2)の比が下記の(式1)を満足することが肝要である。
2.2 ≦ η1/η2 ≦ 3.3 (式1)
【0024】
(式1)を満足する場合、200℃におけるMFRが5g/10分以下というような高粘度樹脂においても押出成形機のバレル内ではスクリュー回転による高剪断を受けているところでは見掛けの粘度が比較的低い為に成形機への負荷が小さく好適である。見掛け粘度の比が2.2未満の場合には、200℃でのMFRが5g/10分以下というような高粘度樹脂であれば押出成形機のバレル内ではスクリュー回転による高剪断を受けている状態においても非常に高い見掛け粘度を有しており、成形機へのトルク負荷が増大し、最悪の場合、トルク負荷により成形が行えない。見掛け粘度の比が3.3を超える場合には、200℃でのMFRが5g/10分以下というような高粘度樹脂であればダイス付近の低剪断領域において非常に高い見掛け粘度を有しており、ダイス付近での樹脂圧が上昇し、最悪の場合、押出せずに成形が行えない。
【0025】
本発明の異形成形体の製造方法としては、特に制限は無く公知の異形押出成形装置を用いて行うことが出来る。一般的には、異形押出装置としては、押出機、ダイス、サイジング装置、冷却装置、引取装置及び切断装置からなるものがあげられる。本発明の共重合ポリエステル樹脂組成物を押出機に供給して溶融し、ダイスから所定形状にて押出し、サイジング装置により形を整え、冷却後切断することにより、異形成形体を製造する。このような異形押出装置の一例として特開平7−247318号公報に記載された「異形押出成形装置」が代表的なものである。
【0026】
本発明の異形押出成形体は、上記共重合ポリエステル樹脂に、必要に応じて他の熱可塑性樹脂やポリエステル系樹脂に対して従来から使用されている各種添加剤、例えば染料や顔料などの着色剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、難燃剤、難燃助剤、潤滑剤、可塑剤、無機充填剤などを含有していても何ら問題ない。
【0027】
【発明の効果】
本発明の共重合ポリエステル樹脂は、押出成形にて透明な成形体を得るに最適な材料として使用出来る。
【0028】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を詳細に説明する。
各物性の測定方法及び評価は、下記の方法に従った。
【0029】
(1)メルトフローレイト(MFR)
株式会社東洋精機製 メルトインデクサTYPE C−5059にてJIS K7210に準拠して測定を実施した。共重合ポリエステル樹脂を内径9.55mm、長さ162mmのシリンダーに充填し、試験温度200℃または試験温度250℃で溶融したものに、重さ5000g、直径9.48mmのプランジャーを載せて溶融重合体に均等に荷重をかけ、シリンダーの中央に設けた直径2.095mmのオリフィスより押出される溶融重合体の流出速度を測定した。
【0030】
(2)キャピラリーレオメーター
共重合ポリエステル樹脂を試験温度230℃で直径0.5mmのダイを用い、剪断速度608(1/S)での見掛け粘度(η1)と剪断速度3648(1/S)での見掛け粘度(η2)を株式会社東洋精機製 キャピログラフ−1BにてJIS K 7199に準拠して測定を実施した。このとき、剪断速度608(1/S)の見掛け粘度(η1)と剪断速度3648(1/S)の見掛け粘度(η2)の比が下記の(式1)を満足することを確認した。
2.2 ≦ η1/η2 ≦ 3.3 (式1)
【0031】
(3)非晶性評価(ヘーズ変化)
射出成形にて20℃に設定された金型を用い4mm厚さの共重合ポリエステル樹脂プレートを得、成形直後のプレートヘーズが5%以下であり、かつ該プレートを110℃雰囲気下で30分加熱した後のプレートヘーズを測定し、プレートヘーズの変化量が10%以下の場合を非晶性、10%を超えた場合を結晶性と判別した。ヘーズ測定は、日本電色工業製ヘーズメーターNDH300Aを用いJIS K7105に従って測定した。
【0032】
(4)成形性、成形体評価
コの字型ダイスを装した株式会社陸亜製30mm単軸押出成形機を用い、210℃で溶融押出しを行い成形体を得た。押出し中のドローダウン状況及びスクリュー負荷等成形性を評価した。得られた成形体の形状について評価した。
○:ドローダウンが少なく均一な成形体が成形可能。
△:ドローダウンが少なく成形可能だが、成形体の外観が不良(厚みむら、白化、サージングなど)
×:ドウ−ダウンが激しく成形金型に挿入不能または、押出スクリュー負荷が大きく押出不能
【0033】
実施例1〜5
所定量のテレフタル酸と酸成分に対しグリコール成分のモル比が1.2となるように、表1に示した共重合比率にてネオペンチルグリコールをステンレス製オートクレーブに仕込み、250℃、200kPaの条件下でエステル化反応を行った。エステル化反応終了後、所定量の三酸化アンチモン触媒とリン酸トリメチルを加え、280℃、66Paの減圧下にて重縮合反応を行った。
実施例1〜5で得られた共重合ポリエステル樹脂に関し、プレートヘーズの変化量、非晶性、MFR、キャピラリーレオメーター及び成形体を評価した結果を表1に合わせて示した。
【0034】
比較例1〜2
ネオペンチルグリコールの共重合比率を変えて、実施例1〜5と同様にエステル化反応及び重縮合反応を行い共重合ポリエステル樹脂を得た。また、実施例1〜5と同様に、プレートヘーズの変化量、非晶性、MFR、キャピラリーレオメーター及び成形体の評価を行い、その結果を合わせて表1に示した。
【0035】
【表1】
Figure 2004027176
【0036】
実施例6〜9
所定量のテレフタル酸とネオペンチルグリコールを実施例1〜5と同じようにエステル化を行った後、重縮合時間を変えることにより異なる溶融粘度の共重合ポリエステル樹脂を得た。
得られた樹脂に関し、実施例1〜5と同様の評価を行い、その結果を表2に合わせて示した。
【0037】
比較例3〜6
所定量のテレフタル酸とネオペンチルグリコールを実施例1〜5と同じようにエステル化を行った後、重縮合時間を変えることにより異なる粘度の共重合ポリエステル樹脂を得た。
得られた樹脂に関し、実施例1〜5と同様の評価を行い、その結果を表2に合わせて示した。
【0038】
【表2】
Figure 2004027176
【0039】
実施例10〜14
所定量のテレフタル酸(及びイソフタル酸)と酸成分に対しグリコール成分のモル比が1.2となるように表3に示した1,3−プロパンジオールの2位の1つもしくは2つの−Hを−CH、−C、−C、−Cで置き換えたグリコール成分をステンレス製オートクレーブに仕込み、250℃、200kPaの条件下でエステル化反応を行った。エステル化反応終了後、所定量の三酸化アンチモン触媒とリン酸トリメチルを加え、280℃、66Paの減圧下にて重縮合反応を行った。
得られた共重合ポリエステル樹脂に関し、実施例1〜5と同様の評価を行い、プレートヘーズの変化量、非晶性、MFR、キャピラリーレオメーター及び成形体の評価を表3に合わせて示した。
【0040】
比較例7
所定量のテレフタル酸と酸成分に対し1,3−プロパンジオールのモル比が1.2となるように仕込み、実施例10〜14と同様に反応を行い、共重合ポリエステル樹脂を得た。実施例10〜14と同様に評価を行い、その結果を表3に合わせて示した。
【0041】
【表3】
Figure 2004027176
【0042】
実施例15〜20
所定量のテレフタル酸とネオペンチルグリコールを実施例1〜5と同じようにエステル化を行った後、表4に示す多官能化合物成分を添加し重縮合を行い共重合ポリエステル樹脂を得た。
得られた共重合ポリエステル樹脂に関し、実施例1〜5と同様の評価を行い、プレートヘーズの変化量、非晶性、MFR、キャピラリーレオメーター及び成形体の評価を表4に合わせて示した。
【0043】
【表4】
Figure 2004027176

Claims (6)

  1. 芳香族ジカルボン酸もしくはそのエステル形成誘導体からなる酸成分とグリコール成分として、エチレングリコール及び側鎖を有する1,3−プロパンジオールからなる共重合ポリエステル樹脂であって、(1)側鎖を有する1,3−プロパンジオールが2位の1つもしくは2つの−Hが−CH、−C、−C、−Cのいずれかのアルキル基で置換されたグリコール(但し2置換体の場合、2つの置換基が同一であってもよい)であり、(2)厚さ4mmのプレートヘーズが5%以下であり、かつ該プレートを110℃雰囲気下に30分置いた場合のヘーズの変化量が10%以下であり、(3)200℃におけるメルトフローレイトが5g/10分以下であり、かつ250℃におけるメルトフローレイトが5g/10分以上であり、(4)230℃におけるキャピラリーレオメーターによる剪断速度608(1/S)の見掛け粘度(η1)と剪断速度3648(1/S)の見掛け粘度(η2)の比が下記の(式1)を満足することを特徴とする共重合ポリエステル樹脂。
    2.2 ≦ η1/η2 ≦ 3.3 (式1)
  2. 側鎖を有する1,3−プロパンジオールが、ネオペンチルグリコールもしくは2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールである請求項1記載の共重合ポリエステル樹脂。
  3. 側鎖を有する1,3−プロパンジオールのグリコール成分中の共重合比率が、15〜70mol%である請求項1または請求項2記載の共重合ポリエステル樹脂。
  4. 分岐構造導入剤としての多官能化合物成分を、理論生成樹脂量のセグメントモル量に対し0.05〜2.0mol%含む請求項1〜3のいずれかに記載の共重合ポリエステル樹脂。
  5. 多官能化合物成分がトリメリット酸または/及びトリメシン酸、もしくはそれらの誘導体である請求項4記載の共重合ポリエステル樹脂。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のポリエステル樹脂組成物を異形押出成形して得られる成形体。
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