JP2004035659A - 共重合ポリエステル - Google Patents

共重合ポリエステル Download PDF

Info

Publication number
JP2004035659A
JP2004035659A JP2002192404A JP2002192404A JP2004035659A JP 2004035659 A JP2004035659 A JP 2004035659A JP 2002192404 A JP2002192404 A JP 2002192404A JP 2002192404 A JP2002192404 A JP 2002192404A JP 2004035659 A JP2004035659 A JP 2004035659A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copolymerized polyester
mol
compound
value
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002192404A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisuke Suzuki
鈴木  啓介
Hideki Shimizu
清水  秀樹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP2002192404A priority Critical patent/JP2004035659A/ja
Publication of JP2004035659A publication Critical patent/JP2004035659A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】透明性が高く、かつ色調に優れた共重合ポリエステルを提供する。
【解決手段】テレフタル酸を主たるジカルボン酸成分とし、エチレングリコール及び1,4−シクロヘキサンジメタノールを主たるグリコール成分とする、触媒としてゲルマニウム化合物を用いて得た共重合ポリエステルであって、前記共重合ポリエステルはアルカリ土類金属化合物及びリン化合物を含有し、かつカラーL値が60〜70で、カラーb値が−3〜5であることを特徴とする共重合ポリエステル。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は共重合ポリエステルに関し、詳しくは、テレフタル酸と、エチレングリコール及び1,4−シクロヘキサンジメタノールを出発原料とし、触媒としてゲルマニウム化合物を、添加剤としてアルカリ土類金属化合物及びリン化合物を含有する、透明性及び色調(特に、カラーL値)に優れた共重合ポリエステルに関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリエステル、とりわけ、テレフタル酸とエチレングリコールを原料として製造されるポリエチレンテレフタレート(PET)は、化学的、物理的性質に優れていることから、容器、フィルム、シート、繊維等の用途に広範囲に使用されている。
【0003】
近年、かかるポリエチレンテレフタレート(PET)製造時に、1,4−シクロヘキサンジメタノール(以下、CHDMとも略称する)を共重合させたポリエステルが透明性、耐衝撃性、成形性、耐熱性等に優れることで注目され、各種用途、特にフィルム、シート、エンジニアリングプラスチックに多く用いられるようになってきている。
【0004】
従来、上記共重合ポリエステルは、PETと同様に、価格面から、一般的に重合触媒としてアンチモン化合物あるいはチタン化合物を用いて重合が行われるが、単にPETの製造条件を適用しただけでは重合活性が十分に得られなかったり、ポリマーの色調に劣ったりするなどの問題があった。
【0005】
例えば、重合触媒としてアンチモン化合物を単独またはリン系熱安定剤と併用して使用した場合、アンチモン化合物の一部がアンチモン金属に還元されるため、上記共重合ポリエステルが黒ずみ、カラーL値が低下するというアンチモン触媒特有の現象が見られる。そのため、クリアな透明性が得られないという問題がある。
【0006】
また、重合触媒としてチタン化合物を使用した場合は、得られた共重合ポリエステルにチタン触媒特有の黄色味が強く見られる。そこで、例えば、特表2000−504770号公報には、コバルト化合物や有機トナー等を重合時あるいは重合後に共重合ポリエステルに含有させることが開示されている。しかしながら、コバルト化合物及び有機トナーを前記共重合ポリエステルに含有させると、アンチモン触媒と同様に、得られた共重合ポリエステルが黒ずみ、カラーL値が低下するという現象が見られる。
【0007】
また、ゲルマニウム化合物をポリエステルの重合触媒として用いることで、アンチモン化合物やチタン化合物を使用した場合と比べ、相対的にカラーL値が高く、高透明の成形品が得られることは知られている。しかしながら、成形用途(例えば、歯ブラシのハンドルなど)によっては、さらに明るく、クリアな透明性を増す、すなわち、カラーL値(明度の尺度)のさらに高くすることが要望されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記の従来の問題点を解消し、透明性が高く、かつ色調に優れた(特に、カラーL値が高い)共重合ポリエステルを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、テレフタル酸、エチレングリコール及び1,4−シクロヘキサンジメタノールを主たる構成成分とする共重合ポリエステルの製造時に、重合触媒としてゲルマニウム化合物を用い、添加剤としてアルカリ土類金属化合物とリン化合物を特定量含有させることにより、透明性が高く、色調に優れた(特に、カラーL値が高い)共重合ポリエステルを得られることを見出したものである。
【0010】
すなわち、本発明は、テレフタル酸を主たるジカルボン酸成分とし、エチレングリコール及び1,4−シクロヘキサンジメタノールを主たるグリコール成分とする、触媒としてゲルマニウム化合物を用いて得た共重合ポリエステルであって、前記共重合ポリエステルはアルカリ土類金属化合物及びリン化合物を含有し、かつカラーL値が60〜70で、カラーb値が−3〜5であることを特徴とする共重合ポリエステルである。
【0011】
なお、カラーL値とは色調において明度を示す尺度であり、数値が高いほど黒ずみが少なく明度が高いことを意味する。また、カラーb値は黄色味を示す尺度であり、数値が高いほど黄色味が強く、マイナスに数値が高くなるほど青味が強くなる。
【0012】
重合触媒としてゲルマニウム化合物を用いて前記樹脂組成の共重合ポリエステル樹脂を製造する場合、前記共重合ポリエステルはカラーL値が60〜70で、かつカラーb値が−3〜5であることが必要である。カラーb値が5を超えると、ポリマーの黄色味が強くなり色調の点で好ましくない。一方、カラーb値が−3よりも負の方に数値が大きくなると、青味が目立つようになり、成形用途によっては使用できない場合がある。
【0013】
また、カラーL値が60未満では、高度にクリアーな透明性を得ることができず、成形用途(例えば、歯ブラシのハンドルなど)によっては使用できない場合がある。一方、カラーb値が−3〜5の範囲で、カラーL値が70を超えても色調の点で劣ることはないが、工業的規模でカラーL値が70を超えるようにすることは実用上困難である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の共重合ポリエステルは、主たるジカルボン酸成分がテレフタル酸からなるが、全ジカルボン酸成分に対するテレフタル酸成分の組成比は70モル%以上が好ましく、さらに好ましくは85モル%以上、特に好ましくは95モル%以上、最も好ましくは100モル%である。
【0015】
テレフタル酸とともに使用できる他のジカルボン酸成分としては、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニ−ル−4,4’−ジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、コハク酸、グルタル酸等の脂肪族ジカルボン酸、及び1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸等が挙げられる。
【0016】
また、本発明の共重合ポリエステルは、ジカルボン酸成分以外の酸成分がさらに共重合されていてもよく、かかる酸成分としては、p−オキシ安息香酸、オキシカプロン酸等のオキシ酸等が挙げられる。なお、本発明において、ジカルボン酸成分およびジカルボン酸成分以外の酸成分は、重合される前の原料段階での、例えば、炭素数1〜4程度のアルキルエステル等のエステル形成性誘導体も含むものとする。
【0017】
本発明の共重合ポリエステルにおけるグリコール成分は、エチレングリコール(EG)と1,4−シクロヘキサンジメタノール(CHDM)とを主たる構成成分とする。前記グリコール成分の組成比は、EG/CHDM=20〜80/80〜20(mol%)であることが好ましい。EGの組成比は20〜40mol%または60〜80mol%がさらに好ましく、特に好ましくは25〜35mol%または65〜75mol%の範囲である。
【0018】
一方、CHDMの組成比は、80〜60mol%または40〜20mol%がさらに好ましく、特に好ましくは75〜65mol%または35〜25mol%の範囲である。
【0019】
本発明の共重合ポリエステルは、全グリコール成分がEGとCHDMとで構成されるのが好ましいが、本発明の目的とする透明性及び色調等を阻害しない範囲で、ポリエステルに他の機能を付与ないし特性を改良するために、EGとCHDM以外の他のグリコール成分を全グリコール成分の10モル%に満たない範囲で使用してもよい。他のグリコール成分としては、(1)トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングルコール等の脂肪族グリコール類、(2)1,3−シクロヘキサンジメタノール等の脂環式グリコール類、(3)p−キシリレングリコール、m−キシリレングリコール等の芳香族グリコール類等が挙げられる。これらの中でも、ネオペンチルグリコールが好適である。また、これらのグリコール成分は、いずれかを単独で使用しても2種以上を任意の割合で組み合わせて使用してもよい。
【0020】
本発明の共重合ポリエステルは、ゲルマニウム化合物を重合触媒として用いて得た、主たる繰り返し単位がエチレンテレフタレート及び1,4−ジメチレン―シクロヘキサンテレフタレートからなる共重合ポリエステルの製造時に、アルカリ土類金属化合物及びリン化合物を含有させることにより、透明性を維持しながら優れた色調(樹脂の黒ずみや黄色味が少なく、明るさがより高い)が得られることが最大の特徴である。
【0021】
本発明では、触媒としてゲルマニウム化合物を用い、かつ十分な重合活性を維持しながら、共重合ポリエステルのカラーL値を60〜70、カラーb値を−3〜5とするために、添加剤としてアルカリ土類金属化合物及びリン化合物を共重合ポリエステルに対して特定量含有させることが必要である。
【0022】
前記ゲルマニウム化合物としては、結晶性二酸化ゲルマニウム、非晶性二酸化ゲルマニウム、ゲルマニウムテトラエトキシド、ゲルマニウムテトラn−ブトキシド等が挙げられ、これらの中でも、結晶性二酸化ゲルマニウム、非晶性二酸化ゲルマニウムが好適であり、非晶性二酸化ゲルマニウムが特に好適である。
【0023】
前記ゲルマニウム化合物は、共重合ポリエステルに対し0.0075〜0.045mol%含有させることが好ましい。ゲルマニウム化合物の含有量が0.0075mol%未満では、共重合ポリエステル製造時の重合活性が不十分となりやすい。そのため、重合度が十分に高くない状態(例えば、固有粘度が0.60dl/g未満)の共重合ポリエステルから、フィルム、シート、エンジニアリングプラスチックなどの成形品を製造する場合、得られる成形品の機械的特性が低下する。あるいは、共重合ポリエステルの固有粘度を特定の範囲(例えば、固有粘度が0.60〜0.90dl/g)に到達させるまでの重合時間が長くなり、生産性が著しく低下する。
【0024】
一方、ゲルマニウム化合物の含有量が0.045mol%を超えると、共重合ポリエステルを成形した際に共重合ポリエステルの熱分解が激しくなり、安定した成形を行うことが困難となり、成形品の品質が低下する。また、共重合ポリエステルの黄色味が多くなり、カラーb値が高くなる。
【0025】
共重合ポリエステルの重合触媒としては、ゲルマニウム化合物を使用することが必要であるが、他の重合触媒を併用しても良い。ゲルマニウム化合物と併用することができる重合触媒としては、特にアンチモン化合物やチタン化合物が好ましい。
【0026】
重合触媒としてゲルマニウム化合物と併用することができるアンチモン化合物としては、例えば、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、酢酸アンチモン、アンチモングリコキサイド等が挙げられ、これらの中でも、三酸化アンチモン、酢酸アンチモン、アンチモングリコキサイドが好適であり、三酸化アンチモンが特に好適である。
【0027】
前記アンチモン化合物の含有量は、使用するゲルマニウム化合物の含有量によって変動するが、0.0045〜0.025mol%の範囲が好ましい。その下限値は0.0065mol%が特に好ましい。一方、その上限値は0.020mol%がさらに好ましく、特に好ましくは0.015mol%である。
【0028】
また、重合触媒としてゲルマニウム化合物と併用することができるチタン化合物としては、例えば、(1)チタニウムテトライソプロポキシド、チタニウムテトラブトキシド等のアルコキシド類、(2)シュウ酸チタニルアンモニウム、シュウ酸チタニルリチウム、シュウ酸チタニルナトリウム、シュウ酸チタニルカリウム、シュウ酸チタニルバリウム等のシュウ酸チタニル化合物類、(3)アセチルチタン酸カリウム等の有機カルボン酸チタン塩等が挙げられる。これらの中でも、チタニウムテトライソプロポキシド、チタニウムテトラブトキシド、シュウ酸チタニルカリウムが好ましく、特に好ましくはチタニウムテトラブトキシドである。
【0029】
前記チタン化合物の含有量は、使用するゲルマニウム化合物の含有量によって変動するが、0.0001〜0.0150mol%の範囲が好ましい。その下限値は0.0003mol%がさらに好ましく、特に好ましくは0.0005mol%である。一方、その上限値は0.0100mol%がさらに好ましく、特に好ましくは0.0050mol%である。
【0030】
本発明では、色調を改善するために、共重合ポリエステルに対し、特定量のアルカリ土類金属化合物及びリン化合物を含有させることが特に重要である。
【0031】
前記アルカリ土類金属化合物としては、例えば、(1)アルカリ土類金属の水酸化物およびその水和物、(2)酢酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩等の低級脂肪族カルボン酸塩およびその水和物、(3)安息香酸塩、4−メチルフェニルカルボン酸塩、ナフチルカルボン酸塩等の芳香族カルボン酸塩およびその水和物、(4)メトキシド、エトキシド等のアルコキシド類等が挙げられる。なかでも、水酸化物およびその水和物、酢酸塩およびその水和物が好ましい。ここで、アルカリ土類金属原子としては、Mg、Ca、Sr、Ba等が挙げられる。
【0032】
アルカリ土類金属化合物の好適な具体例としては、酢酸カルシウム、酢酸カルシウム1水和物、酢酸マグネシウム、酢酸マグネシウム4水和物、酢酸バリウムが挙げられる。なかでも、酢酸カルシウム1水和物、酢酸マグネシウム4水和物が特に好適である。
【0033】
前記アルカリ土類金属化合物は、共重合ポリエステルに対し0.001〜0.040mol%含有させることが好ましい。アルカリ土類金属化合物の含有量の下限値は、0.005mol%がさらに好ましく、特に好ましくは0.010mol%である。アルカリ土類金属化合物の含有量が共重合ポリエステルに対して0.001mol%未満では、共重合ポリエステルのカラーL値(明度)が低くなり、該共重合ポリエステルの黒ずみを十分に消すことができず、色調の点で不十分となる。
【0034】
一方、アルカリ土類金属化合物の含有量の上限値は、0.025mol%がさらに好ましく、特に好ましくは0.020mol%である。アルカリ土類金属化合物の含有量が0.040mol%を超えると、共重合ポリエステルのカラーb値が高くなり、該共重合ポリエステルの黄色味が増し、色調の点で不十分となる。
【0035】
また、リン化合物としては、例えば、リン酸、亜リン酸、ホスホン酸およびそれらの誘導体等が挙げられる。好適な具体例としては、リン酸、リン酸トリメチル、リン酸トリブチル、リン酸トリフェニル、リン酸モノメチル、リン酸ジメチル、リン酸モノブチル、リン酸ジブチル、亜リン酸、亜リン酸トリメチル、亜リン酸トリブチル、メチルホスホン酸、メチルホスホン酸ジメチル、エチルホスホン酸ジメチル、フェニールホスホン酸ジメチル、フェニールホスホン酸ジエチル、フェニールホスホン酸ジフェニールが挙げられる。なかでも、リン酸トリメチル、リン酸が特に好適である。
【0036】
本発明では、リン化合物の含有量は、アルカリ土類金属化合物(M)及びゲルマニウム化合物(Ge)の含有量の和によって決めることが好ましい。共重合ポリエステルに対する、アルカリ土類金属化合物(M)及びゲルマニウム化合物(Ge)の含有量の和とリン化合物(P)の含有量とのモル比((M+Ge)/P)は0.2〜3.5の範囲が好ましい。前記モル比((M+Ge)/P)の下限値は、0.75がさらに好ましく、特に好ましくは0.8である。前記モル比((M+Ge)/P)が0.2未満では、ポリエステル中の副生成物が生成しやすくなり、共重合ポリエステルの耐熱性が悪化する傾向がある。
【0037】
一方、前記モル比((M+Ge)/P)の上限値は、1.75がさらに好ましく、特に好ましくは1.2である。前記モル比((M+Ge)/P)が3.5を越えると、フリーのアルカリ土類金属化合物やゲルマニウム化合物が増えることにより、共重合ポリエステルのカラーb値が高くなり黄色味が増したり、耐熱性が悪化したり、あるいはカラーL値が低くなり透明性が低下したり、するなど品質が低下してしまう。
【0038】
また、本発明の共重合ポリエステルは、ポリマーの色調をさらに改善するために、コバルト化合物を含有させてもよい。コバルト化合物としては、酢酸コバルト、塩化コバルト、安息香酸コバルト、クロム酸コバルト等が挙げられる。なかでも、酢酸コバルトが好ましい。コバルト化合物の含有量は、生成ポリマーに対して0〜0.02mol%が好ましい。
【0039】
本発明の共重合ポリエステルにおいて、アルカリ土類金属とリン化合物は、共重合ポリエステルの製造時におけるエステル化工程、初期重合工程、後期重合工程のいずれにおいても添加することができるが、エステル化工程が終了し、オリゴマーの酸価が0〜700eq/ton(オリゴマー1ton中におけるカルボキシル末端基の総当量数)の時点で添加することが好ましい。さらに好ましくはオリゴマー酸価が0〜500eq/tonの時点であり、特に好ましくは0〜350eq/tonの時点である。特に、オリゴマー酸価が700eq/tonを越えた時点でアルカリ土類金属化合物を反応系内に添加すると、アルカリ土類金属化合物とテレフタル酸との反応物が析出し、共重合ポリエステルの透明性が損なわれやすくなる。
【0040】
本発明の共重合ポリエステルの重合時に用いるゲルマニウム触媒は、エステル化工程、初期重合工程、後期重合工程のいずれにおいても添加することができるが、ゲルマニウム触媒単独の場合でも、ゲルマニウム触媒と他の触媒を併用する場合であっても、エステル化反応前に添加することが好ましい。
【0041】
本発明の共重合ポリエステルは、固有粘度(IV)が0.60〜0.90dl/gであることが好ましい。固有粘度の下限値は0.65dl/gであることがさらに好ましく、特に好ましくは0.70dl/gである。固有粘度が0.60dl/g未満では、成形品の機械的特性が低下する傾向がある。
【0042】
一方、固有粘度の上限値は0.85dl/gであることがさらに好ましく、特に好ましくは0.80dl/gである。固有粘度が0.90dl/gを越えると、成形機等による溶融時に樹脂温度が高くなって熱分解が激しくなり、保香性に影響を及ぼす遊離の低分子量化合物が増加し、成形体が黄色に着色する等の問題が起こりやすくなる。
【0043】
本発明の共重合ポリエステルは、前記の重合触媒を使用し、従来のポリエステルと同様に、ジカルボン酸とグリコールを含む原料モノマーを使用し、ジカルボン酸とグリコールとを直接反応させて水を留去してエステル化した後、減圧下に溶融重縮合を行う直接エステル化法により製造することができる。
【0044】
上記の重合反応は、回分式反応装置(回分式重合法)で行っても良いし、連続式反応装置(連続式重合法)行っても良い。例えば、連続式反応装置(連続式重合法)で前記共重合ポリエステルを20ton製造した場合、固有粘度(重合度の指標)の変動幅(最大値−最小値)を0.050dl/g以下、好ましくは0.025dl/g以下に抑制することができる。
【0045】
連続式反応装置(連続式重合法)において、エステル化反応及び溶融重縮合反応は、それぞれ、1段階で行ってもよいが、複数の段階に分けて行うのが好ましい。エステル化反応を複数の段階に分けて行う場合、反応缶数は2缶〜3缶が好ましい。また、溶融重縮合を複数の段階に分けて行う場合、反応缶数は3缶〜7缶が好ましい。
【0046】
本発明の共重合ポリエステルを連続式重合法で製造する場合、エステル化反応温度は通常240〜270℃であり、好ましくは250〜265℃である。また、反応缶内の圧力は通常0.2MPa以下、好ましくは0.01〜0.05MPaである。また、重縮合反応の温度は通常265〜285℃であり、好ましくは270〜280℃であり、反応缶内の圧力は通常1.5hPa以下、好ましくは0.5hPa以下である。エステル化反応の反応時間は5時間以下が好ましく、特に好ましくは2〜3.5時間である。また、重縮合反応の反応時間は3時間以下が好ましく、特に好ましくは1〜2時間である。
【0047】
一方、回分式反応装置(回分式重合法)で製造する場合、生成した重合体を重合反応缶から抜き出す際、重合反応缶の缶内圧力を0.1〜300hPa、好ましくは5〜50hPaに保持しながら重合反応缶から重合体を抜き出すようにする。これにより、抜き出し過程で重合体(共重合ポリエステル)の固有粘度(重合度)が変動するのを抑制することができる。
【0048】
例えば、回分式反応装置(回分式重合法)で前記共重合ポリエステルを上記方法で700kg製造し、抜き出し時間を30分とした場合、固有粘度(IV)の変動幅(最大値−最小値)を0.050dl/g以下、好ましくは0.025dl/g以下に抑制することができる。従来からの一般的な回分式反応装置(回分式重合法)で前記共重合ポリエステルを製造した場合、重合反応缶からの重合体の抜き出しは、窒素ガス等により重合反応缶内を加圧状態として抜出しているが、かかる従来方法では、重合体(共重合ポリエステル)の固有粘度(IV)の変動幅(最大値−最小値)は0.1dl/g以上となってしまう。
【0049】
なお、かかる本発明の缶内圧力を減圧状態に保持した重合反応缶内から重合体を抜き出す方法を実施する場合、重合反応缶の抜き出し口にギアポンプ等の手段を取り付けて行うのが好ましい。ギアポンプ手段を取り付けないと、減圧状態の反応缶内から、効率良く重合体を抜き出すことが困難となる。
【0050】
本発明の共重合ポリエステルを回分式重合法で製造する場合、エステル化反応温度は通常220〜250℃であり、好ましくは230〜245℃である。また、反応缶内の圧力は通常0.2〜0.4MPa、好ましくは0.25〜0.30MPaである。また、重縮合反応は1段階で行っても、複数段階に分けて行ってもよい。1段階で行う場合は、漸次減圧および昇温を行い、最終的な温度を260〜280℃、好ましくは265〜275℃、の範囲とし、最終的な圧力を、通常3hPa以下、好ましくは0.5hPa以下とする。エステル化反応の反応時間は4時間以下が好ましく、特に好ましくは2〜3時間である。また、重縮合反応の反応時間は5時間以下が好ましく、特に好ましくは1〜3時間である。
【0051】
上記の連続式重合法または回分式重合法で得られた前記共重合ポリエステルは、通常、反応缶の底部に設けた抜き出し口よりストランド状に抜き出し、水冷後、チップ状にカットする。
【0052】
【実施例】
以下、実施例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明がこれら実施例に限定されるものではない。なお、共重合ポリエステルの特性は以下の方法にしたがって測定した。
【0053】
(1)固有粘度(IV)
チップサンプル0.1gを精秤し、25mlのフェノール/テトラクロロエタン=3/2(質量比)の混合溶媒に溶解し、オストワルド粘度計を用いて30℃で測定した。
【0054】
(2)共重合ポリエステルの組成比
サンプル約5mgを重クロロホルムとトリフルオロ酢酸の混合溶液(9/1;体積比)0.7mlに溶解し、H−NMR(varian製、UNITY500)を使用して求めた。
【0055】
(3)色調
カラーメーター(日本電色社製、Model 1001DP)を使用し、カラーL値及びカラーb値を測定した。
【0056】
(4)オリゴマー酸価
試料約1gをピリジン/水の混合溶媒(=40/10;容量比)50mlに溶解し、フェノールフタレインを指示薬として、0.1N−水酸化ナトリウムで滴定した。なお、オリゴマー酸価は次式により求めた。
オリゴマー酸価(eq/ton)
=((A−B)×0.1×F)/(Wg×10)×10
上式で、Aは滴定量(ml)、Bはブランクの滴定量(ml)、Fは使用した0.1N−水酸化ナトリウムのファクター、Wgは試料の質量(g)を意味する。
【0057】
(5)ヘイズ
射出成形機(名機製作所製、M−150C−DM)を使用して、280℃で共重合ポリエステルを溶融させ、金型温度15℃で厚さ2〜11mmの段付成形板を成形し、厚さ5mmの部位をヘイズメーター(日本電色社製、Model NDH2000)にてヘイズ(%)を測定した。
【0058】
(6)元素分析
以下に示す方法で元素分析を行った。
【0059】
(a)Geの分析
試料2gを白金ルツボにて灰化分解させ、さらに10質量%の炭酸水素ナトリウム溶液5mlを加えて蒸発させ、次いで塩酸を加えて蒸発乾固させた。電気炉にて400℃から950℃まで昇温させ、30分放置して残渣を融解させた。融解物を水10mlに加温溶解させ、ゲルマニウム蒸留装置に移した。なお、白金ルツボ内を7.5mlのイオン交換水で2回水洗し、この水洗液もゲルマニウム蒸留装置に移した。次いで、塩酸35mlを加え、蒸留して留出液25mlを得た。その留出液中から適当量を分取し、最終濃度が1.0〜1.5mol/Lとなるように塩酸を加えた。さらに、0.25質量%のポリビニルアルコール溶液2.5ml及び0.04質量%のフェニルフルオレン(2,3,7−トリヒドロキシ−9−フェニル−6−フルオレン)溶液5mlを添加し、イオン交換水にて25mlとした。生成したGeとの黄色錯体を吸光光度計(島津製作所製、UV−150−02)により波長505nmにおける吸光度を測定し、Geの比色定量を行った。
【0060】
(b)Mgの分析
試料1gを白金ルツボにて灰化分解させ、さらに6mol/Lの塩酸を加えて蒸発乾固させた。次いで、残渣を1.2mol/Lの塩酸で溶解し、ICP発光分析(島津製作所製、ICPS−2000)でMgを定量した。なお、他のアルカリ金属化合物も同様の方法で定量することができる。
【0061】
(c)Pの分析
試料1gを、炭酸ナトリウム共存下で乾式灰化分解させる方法、あるいは硫酸/硝酸/過塩素酸の混合液または硫酸/過酸化水素水の混合液で湿式分解させる方法によってリン化合物を正リン酸とした。次いで、1mol/Lの硫酸溶液中においてモリブデン酸塩を反応させてリンモリブデン酸とし、これを硫酸ヒドラジンで還元して生成したヘテロポリ青を吸光光度計(島津製作所製、UV−150−02)により波長830nmにおける吸光度を測定し、Pの比色定量を行った。
【0062】
(d)Sbの分析
試料1gを硫酸/過酸化水素水の混合液で湿式分解させた。次いで、亜硝酸ナトリウムを加えてSb原子をSb5+とし、ブリリアングリーンを添加してSbとの青色錯体を生成させた。この錯体をトルエンで抽出後、吸光光度計(島津製作所製、UV−150−02)を用いて、波長625nmにおける吸光度を測定し、Sbの比色定量を行った。
【0063】
実施例1
連続式の重合設備を使用した。
予め反応物を含有している第1エステル化反応缶に、高純度テレフタル酸(TPA)、エチレングリコール(EG)、及び1,4−シクロヘキサンジメタノール(CHDM)の添加量比が100//80/20(モル比)であるスラリーを連続的に供給し、攪拌下、約250℃、0.05MPaで、平均滞留時間として約3時間反応を行った。この反応物を第2エステル化反応缶に移送し、攪拌下、約260℃、0.05MPaで、平均滞留時間として約1時間反応を行った。次いで、この反応物を第3エステル化反応缶に移送し、攪拌下、約260℃で0.05MPaの圧力下で所定の反応度まで反応を行った。
【0064】
この時得られたオリゴマーはその末端基の酸価が380eq/tonであった。このオリゴマーに、(1)二酸化ゲルマニウムを8g/Lの水溶液として、生成ポリマーに対してGe含有量が0.015mol%となるように、(2)酸化マグネシウム4水和物を50g/Lのエチレングリコール溶液として、生成ポリマーに対してMg含有量が0.015mol%となるように、(3)リン酸トリメチルを65g/Lのエチレングリコール溶液として、生成ポリマーに対してP含有量が0.030mol%となるように、別々の供給口から第3エステル化反応缶に連続的に供給した。
【0065】
このエステル化反応生成物を連続的に第1重縮合反応缶に供給し、攪拌下、約265℃、35hPaで約1時間、次いで第2重縮合反応缶で攪拌下、約270℃、5hPaで約1時間、さらに最終重縮合反応缶で攪拌下、約280℃、0.5〜1.5hPaで約1時間重縮合させた。
【0066】
得られた共重合ポリエステルの組成比は、TPA//EG/CHDM/DEG=100//68.5/30.5/1.0(mol比)であった。ここでのDEG(ジエチレングリコール)は、反応中の副生成物である。また、得られた共重合ポリエステル中の触媒及び添加剤の組成比は、Ge/Mg/P=0.0150/0.0150/0.029(mol%比)であり、(Mg+Ge)/Pモル比((M+Ge)/P)は1.03であった。得られた結果を表1に示した。
【0067】
さらに、前記共重合ポリエステルは、固有粘度(IV)が0.78dl/gであり、カラーL値が63、カラーb値が−1.0であり、色調に優れていた。次に、得られた共重合ポリエステルを射出成形し、厚さ5mmの成型板とした際のヘイズは1.0%であり、透明性に優れていた。得られた結果を表2に示した。
【0068】
実施例2
攪拌機及び留出コンデンサーを有する、容積10Lのエステル化反応槽に、テレフタル酸(TPA)2281質量部、エチレングリコール(EG)1432質量部、1,4−シクロヘキサンジメタノール(CHDM)634質量部を投入し、触媒として二酸化ゲルマニウムを生成ポリマーに対して0.015mol%残存するように添加した。その後、反応系内を最終的に240℃となるまで除々に昇温し、0.25MPaの圧力下でエステル化反応を180分間行った。反応系内からの留出水が出なくなるのを確認した後、反応系内を常圧に戻し、酢酸マグネシウム4水和物を生成ポリマーに対して0.0135mol%、リン酸トリメチルを生成ポリマーに対して0.0285mol%、残存するように添加した。この時のオリゴマー酸価は350eq/tonであった。
【0069】
得られたオリゴマーを重縮合反応槽に移送し、除々に昇温しながら減圧し最終的に温度が280℃で、圧力が0.2hPaになるようにした。固有粘度が所望の数値となるまで反応させ、重縮合反応を終了した。反応時間は170分であった。得られた溶融ポリエステル樹脂を重合槽下部の抜き出し口からストランド状に抜き出し、水槽で冷却した後チップ状に切断した。得られた共重合ポリエステルの組成を表1に、特性を表2に示した。
【0070】
実施例3
実施例2において、テレフタル酸を2026質量部、エチレングリコールを1055質量部、1,4−シクロヘキサンジメタノールを1101質量部に変更し、さらに固有粘度が0.60dl/gであるポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)30質量部を加えた以外は実施例2と同様にして重合した。得られた共重合ポリエステルの組成を表1に、特性を表2に示した。
【0071】
実施例4
実施例2において、酢酸マグネシウム4水和物の代わりに、酢酸カルシウム1水和物を生成ポリマーに対して0.0145mol残存するように添加した以外はすべて実施例2と同様にして重合した。得られた共重合ポリエステルの組成を表1に、特性を表2に示した。
【0072】
比較例1
実施例1において、酢酸マグネシウム4水和物とリン酸トリメチルを添加しなかった以外は実施例1と同様にして重合した。得られた共重合ポリエステルの組成を表1に、特性を表2に示した。
【0073】
比較例2
実施例2において、酢酸マグネシウム4水和物を生成ポリマーに対して0.06mol%添加した以外は実施例2と同様にして重合した。得られた共重合ポリエステルの組成を表1に、特性を表2に示した。
【0074】
比較例3
実施例2において、テレフタル酸を2487質量部、エチレングリコールを1766質量部、1,4−シクロヘキサンジメタノールを216質量部に変更した以外は実施例2と同様にして重合した。得られた共重合ポリエステルの組成を表1に、特性を表2に示した。
【0075】
比較例4
実施例2において、ゲルマニウム触媒の量を0.005mol%とした以外は実施例2と同様にして重合した。得られた共重合ポリエステルの組成を表1に、特性を表2に示した。
【0076】
【表1】
Figure 2004035659
【0077】
なお、表1において用いた略号は、TPAがテレフタル酸、NDAがナフタレンジカルボン酸、EGがエチレングリコール、CHDMが1,4−シクロヘキサンジメタノール、DEGがジエチレングリコール、Geがゲルマニム原子を意味する。
【0078】
【表2】
Figure 2004035659
【0079】
【発明の効果】
本発明の共重合ポリエステルは、テレフタル酸と、エチレングリコール及び1,4−シクロヘキサンジメタノールを主たる構成成分とする共重合ポリエステルが有する、優れた透明性、耐衝撃性、成形性、耐熱性等を維持しながら、該共重合ポリエステルの欠点であった色調、特にカラーL値を改善することができる。そのため、フィルム、シート、中空成形容器、エンジニアリングプラスチック、繊維等の各種成形品用の材料として広く使用することができる。なかでもフィルム、シート、エンジニアリングプラスチック(例えば、歯ブラシのハンドルなど)の材料として特に好適である。

Claims (6)

  1. テレフタル酸を主たるジカルボン酸成分とし、エチレングリコール及び1,4−シクロヘキサンジメタノールを主たるグリコール成分とする、触媒としてゲルマニウム化合物を用いて得た共重合ポリエステルであって、前記共重合ポリエステルはアルカリ土類金属化合物及びリン化合物を含有し、かつカラーL値が60〜70で、カラーb値が−3〜5であることを特徴とする共重合ポリエステル。
  2. 前記ゲルマニウム化合物が、共重合ポリエステルに対して0.0075〜0.045mol%含有されていることを特徴とする請求項1記載の共重合ポリエステル。
  3. 前記アルカリ土類金属化合物が、共重合ポリエステルに対して0.001〜0.040mol%含有されていることを特徴とする請求項1または2記載の共重合ポリエステル。
  4. 共重合ポリエステルに対する、前記アルカリ土類金属化合物(M)及びゲルマニウム化合物(Ge)の含有量の和と前記リン化合物(P)の含有量とのモル比((M+Ge)/P)が0.2〜3.5であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の共重合ポリエステル。
  5. 前記グリコール成分は、エチレングリコールを20〜80mol%及び1,4−シクロヘキサンジメタノールを80〜20mol%含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の共重合ポリエステル。
  6. 前記共重合ポリエステルを成型板に成型した際、厚み5mm換算でのヘイズ値が3%以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の共重合ポリエステル。
JP2002192404A 2002-07-01 2002-07-01 共重合ポリエステル Pending JP2004035659A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002192404A JP2004035659A (ja) 2002-07-01 2002-07-01 共重合ポリエステル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002192404A JP2004035659A (ja) 2002-07-01 2002-07-01 共重合ポリエステル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004035659A true JP2004035659A (ja) 2004-02-05

Family

ID=31701690

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002192404A Pending JP2004035659A (ja) 2002-07-01 2002-07-01 共重合ポリエステル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004035659A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008150622A (ja) * 2004-03-09 2008-07-03 Eastman Chem Co アンチモン含有化合物で触媒された高iv溶融相ポリエステルポリマー組成物及びペレット
US7655746B2 (en) 2005-09-16 2010-02-02 Eastman Chemical Company Phosphorus containing compounds for reducing acetaldehyde in polyesters polymers
US7709595B2 (en) 2006-07-28 2010-05-04 Eastman Chemical Company Non-precipitating alkali/alkaline earth metal and aluminum solutions made with polyhydroxyl ether solvents
US7709593B2 (en) 2006-07-28 2010-05-04 Eastman Chemical Company Multiple feeds of catalyst metals to a polyester production process
US7745368B2 (en) 2006-07-28 2010-06-29 Eastman Chemical Company Non-precipitating alkali/alkaline earth metal and aluminum compositions made with organic hydroxyacids
US7838596B2 (en) 2005-09-16 2010-11-23 Eastman Chemical Company Late addition to effect compositional modifications in condensation polymers
US7932345B2 (en) 2005-09-16 2011-04-26 Grupo Petrotemex, S.A. De C.V. Aluminum containing polyester polymers having low acetaldehyde generation rates
US8431202B2 (en) 2005-09-16 2013-04-30 Grupo Petrotemex, S.A. De C.V. Aluminum/alkaline or alkali/titanium containing polyesters having improved reheat, color and clarity
US8557950B2 (en) 2005-06-16 2013-10-15 Grupo Petrotemex, S.A. De C.V. High intrinsic viscosity melt phase polyester polymers with acceptable acetaldehyde generation rates
US8563677B2 (en) 2006-12-08 2013-10-22 Grupo Petrotemex, S.A. De C.V. Non-precipitating alkali/alkaline earth metal and aluminum solutions made with diols having at least two primary hydroxyl groups
US9267007B2 (en) 2005-09-16 2016-02-23 Grupo Petrotemex, S.A. De C.V. Method for addition of additives into a polymer melt
JP2018145413A (ja) * 2017-03-02 2018-09-20 三菱ケミカル株式会社 脂肪族芳香族ポリエステルの製造方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55115426A (en) * 1979-02-27 1980-09-05 Toyobo Co Ltd Manufacture of polyester
JPS55120624A (en) * 1979-03-09 1980-09-17 Toyobo Co Ltd Production of polyester
JPH0873580A (ja) * 1994-09-09 1996-03-19 Mitsubishi Chem Corp ポリエステル

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55115426A (en) * 1979-02-27 1980-09-05 Toyobo Co Ltd Manufacture of polyester
JPS55120624A (en) * 1979-03-09 1980-09-17 Toyobo Co Ltd Production of polyester
JPH0873580A (ja) * 1994-09-09 1996-03-19 Mitsubishi Chem Corp ポリエステル

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008150622A (ja) * 2004-03-09 2008-07-03 Eastman Chem Co アンチモン含有化合物で触媒された高iv溶融相ポリエステルポリマー組成物及びペレット
US8987408B2 (en) 2005-06-16 2015-03-24 Grupo Petrotemex, S.A. De C.V. High intrinsic viscosity melt phase polyester polymers with acceptable acetaldehyde generation rates
US8557950B2 (en) 2005-06-16 2013-10-15 Grupo Petrotemex, S.A. De C.V. High intrinsic viscosity melt phase polyester polymers with acceptable acetaldehyde generation rates
US7838596B2 (en) 2005-09-16 2010-11-23 Eastman Chemical Company Late addition to effect compositional modifications in condensation polymers
US7799891B2 (en) 2005-09-16 2010-09-21 Eastman Chemical Company Phosphorus containing compounds for reducing acetaldehyde in polyesters polymers
US7932345B2 (en) 2005-09-16 2011-04-26 Grupo Petrotemex, S.A. De C.V. Aluminum containing polyester polymers having low acetaldehyde generation rates
US8431202B2 (en) 2005-09-16 2013-04-30 Grupo Petrotemex, S.A. De C.V. Aluminum/alkaline or alkali/titanium containing polyesters having improved reheat, color and clarity
US8791187B2 (en) 2005-09-16 2014-07-29 Grupo Petrotemex, S.A. De C.V. Aluminum/alkyline or alkali/titanium containing polyesters having improved reheat, color and clarity
US7655746B2 (en) 2005-09-16 2010-02-02 Eastman Chemical Company Phosphorus containing compounds for reducing acetaldehyde in polyesters polymers
US9267007B2 (en) 2005-09-16 2016-02-23 Grupo Petrotemex, S.A. De C.V. Method for addition of additives into a polymer melt
US7745368B2 (en) 2006-07-28 2010-06-29 Eastman Chemical Company Non-precipitating alkali/alkaline earth metal and aluminum compositions made with organic hydroxyacids
US7709593B2 (en) 2006-07-28 2010-05-04 Eastman Chemical Company Multiple feeds of catalyst metals to a polyester production process
US7709595B2 (en) 2006-07-28 2010-05-04 Eastman Chemical Company Non-precipitating alkali/alkaline earth metal and aluminum solutions made with polyhydroxyl ether solvents
US8563677B2 (en) 2006-12-08 2013-10-22 Grupo Petrotemex, S.A. De C.V. Non-precipitating alkali/alkaline earth metal and aluminum solutions made with diols having at least two primary hydroxyl groups
JP2018145413A (ja) * 2017-03-02 2018-09-20 三菱ケミカル株式会社 脂肪族芳香族ポリエステルの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6371278B2 (ja) ポリエステル樹脂の製造方法
JP2004035660A (ja) 共重合ポリエステル
WO2013183873A1 (ko) 폴리에스테르 수지 및 이의 제조 방법
WO2003085027A1 (fr) Copeau de polyester amorphe, procede de production correspondant et procede de stockage de copeaux de polyester amorphe
KR20130136777A (ko) 폴리에스테르 수지 및 이의 제조 방법
JP2004035659A (ja) 共重合ポリエステル
JP2004067733A (ja) 共重合ポリエステル及びその製造方法
JP6844748B2 (ja) 共重合ポリエステル樹脂、成形品、及び熱収縮性フィルム
JP2004123984A (ja) 共重合ポリエステル
JP2000226446A (ja) 中空成形品用ポリエステル樹脂
JP2004137292A (ja) 共重合ポリエステル
JP2011068879A (ja) 共重合ポリエステル製成形体
US5898059A (en) Production of polyethylene terephthalate
JP2004043733A (ja) 共重合ポリエステル
JP2004256819A (ja) 非晶性ポリエステルチップ及びその製造方法、並びに、非晶性ポリエステルチップの保存方法
JP2003292592A (ja) 共重合ポリエステルおよびその製造方法
JP2004035658A (ja) 共重合ポリエステル
WO2021210488A1 (ja) 共重合ポリエステル樹脂、成形品、熱収縮性フィルム、及び繊維
JP4110462B2 (ja) 共重合ポリエステルの製造方法
JP2011046829A (ja) 芳香族共重合ポリエステルの製造方法
KR102193133B1 (ko) 폴리에스터 제조방법 및 이에 의해 제조된 폴리에스터
JP2000226500A (ja) 中空成形品用ポリエステル樹脂
JP2004035657A (ja) 共重合ポリエステルの製造方法
JP2010501036A (ja) 固相重合を行わないポリエステルの製造方法
KR20140042695A (ko) 바이오 매스 유래 성분을 포함한 폴리에스테르 수지 및 이의 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050630

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070502

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070510

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070914