JPWO2020026394A1 - 温度検知装置および組付体 - Google Patents

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Abstract

部品点数を減らすことの可能な簡素な構造により、コイルへの温度センサの容易な取り付けを実現するとともに、熱応答性を向上させることが可能な温度検知装置を提供する。かかる温度検知装置は、車両に搭載される回転電機のコイル8の温度を検知する感温体101を有する温度センサ10と、温度センサ10をコイル8に取り付ける金属製のブラケット20と、を備える。ブラケット20は、コイル8を弾性力により挟持するブラケット本体200と、温度センサ10に接合される接合部22と、を有する。ブラケット本体200は、コイル8を内側に挟持する挟持部21と、挟持部21の外側に突出し、温度センサ10に熱的に結合する集熱部23とを有する。

Description

本発明は、コイルの温度を検知するために用いられる温度検知装置に関する。
車両等に搭載される回転電機の固定子が有するコイルの温度を検知するために、温度センサが用いられている(特許文献1)。特許文献1の温度センサには、樹脂製のホルダが設けられている。このホルダは、温度センサを保持するセンサホルダと、温度センサのリード線を保持する電線ホルダとからなる。
特許文献1のセンサホルダには、金属製のC字状のクリップの一方側が固定されている。センサホルダと、クリップの他方側に装着された樹脂パッドとの間に平角状のコイルを挟み込むことで、温度センサをコイルに容易に取り付けることができる。
特許第6005893号
特許文献1によれば、温度センサをコイルに取り付けるために、クリップに加えて、複数の樹脂製の部品(センサホルダ、電線ホルダ、およびパッド)を用いているので、部品点数が多い。
また、コイルおよび温度センサの周りに樹脂製の部品が配置されており、コイルから樹脂製の部品を介して温度センサへと熱が伝導するため、温度検知の応答性に改善の余地がある。
本発明は、部品点数を減らすことの可能な簡素な構造により、コイルへの温度センサの容易な取り付けを実現するとともに、熱応答性を向上させることが可能な温度検知装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の温度検知装置は、車両に搭載される回転電機のコイルの温度を検知する感温体を有する温度センサと、温度センサをコイルに取り付ける金属製のブラケットと、を備え、ブラケットは、コイルを弾性力により挟持するブラケット本体と、温度センサに接合される接合部と、を有し、ブラケット本体は、コイルを内側に挟持する挟持部と、挟持部の外側に突出し、温度センサに熱的に結合する集熱部と、を有することを特徴とする。
本発明の第1の温度検知装置において、温度センサは、挟持部の一部を介してコイルに接触することが好ましい。
本発明の第1の温度検知装置において、温度センサは、挟持部の一部である壁と、集熱部における壁に対向する対向部との間に配置されることが好ましい。
本発明の第1の温度検知装置において、壁および対向部は、温度センサの少なくとも感温体を含む感温領域に亘り延在していることが好ましい。
本発明の第1の温度検知装置において、集熱部は、温度センサの少なくとも感温体を含む感温領域にコイルの熱を伝導することが好ましい。
本発明の第2の温度検知装置は、車両に搭載される回転電機のコイルの温度を検知する感温体を有する温度センサと、温度センサをコイルに取り付ける金属製のブラケットと、を備え、ブラケットは、コイルおよび温度センサを弾性力により挟持するブラケット本体と、温度センサに接合される接合部と、を有することを特徴とする。
本発明の第2の温度検知装置において、ブラケット本体には、温度センサを支持する支持部が設けられていることが好ましい。
本発明の第1、第2の温度検知装置において、ブラケット本体は、コイルに締結される被締結部を有することが好ましい。
本発明の第3の温度検知装置は、車両に搭載される回転電機のコイルの温度を検知する感温体を有する温度センサと、温度センサをコイルに取り付ける金属製のブラケットと、を備え、ブラケットは、温度センサの少なくとも感温体を含む感温領域に亘り配置され、温度センサに熱的に結合するブラケット本体と、温度センサに接合される接合部と、コイルに締結される被締結部と、を有することを特徴とする。
以下、第1〜第3の温度検知装置に共通する。
本発明の温度検知装置において、接合部は、温度センサにおける感温体とは異なる位置に定められた被接合部に接合されることが好ましい。
本発明の温度検知装置において、被接合部は、温度センサにおける感温体および感温体に設けられる電線のいずれとも異なる位置に定められることが好ましい。
本発明の温度検知装置において、温度センサは、感温体および感温体に設けられる電線を有する感温素子と、感温素子における少なくとも感温体および電線の一部に設けられる絶縁性の保護部材と、を備え、被接合部は、保護部材に定められていることが好ましい。
本発明の温度検知装置において、被接合部は、樹脂材料から中実に構成されていることが好ましい。
本発明の温度検知装置において、ブラケット本体は、温度センサの少なくとも感温体を含む感温領域に亘り配置されることが好ましい。
本発明の温度検知装置において、感温領域は、感温体に設けられる電線の一部をさらに含むことが好ましい。
本発明の温度検知装置において、感温体に設けられる電線は、感温体に接続される第1電線と、第1電線に接続される第2電線とを有し、感温領域は、第1電線の全体をさらに含むことが好ましい。
本発明の温度検知装置において、温度センサは、感温体に設けられる電線が延びる方向である長手方向に延在し、ブラケット本体により、長手方向に沿って設定された軸線の回りに囲まれていることが好ましい。
本発明の温度検知装置において、ブラケットは、金属製の板材から一体に形成された単一の部材であることが好ましい。
本発明の温度検知装置において、接合部は、温度センサにかしめられる一対の突片を有することが好ましい。
本発明の温度検知装置において、ブラケット本体には、コイルの離脱を防ぐストッパが設けられていることが好ましい。
本発明の第1の組付体は、車両に搭載される回転電機のコイルに組み付けられる温度検知装置と、コイルの一部を構成するコイル要素と、を備え、温度検知装置は、コイルの温度を検知する感温体を有する温度センサと、温度センサをコイル要素に取り付ける金属製のブラケットと、を備え、ブラケットは、コイルを弾性力により挟持するブラケット本体と、温度センサに接合される接合部と、を有し、ブラケット本体は、コイルを内側に挟持する挟持部と、挟持部の外側に突出し、温度センサに熱的に結合する集熱部と、を有することを特徴とする。
本発明の第2の組付体は、車両に搭載される回転電機のコイルに組み付けられる温度検知装置と、コイルの一部を構成するコイル要素と、を備え、温度検知装置は、コイルの温度を検知する感温体を有する温度センサと、温度センサをコイル要素に取り付ける金属製のブラケットと、を備え、ブラケットは、コイルおよび温度センサを弾性力により挟持するブラケット本体と、温度センサに接合される接合部と、を有することを特徴とする。
本発明の第3の組付体は、車両に搭載される回転電機のコイルに組み付けられる温度検知装置と、コイルの一部を構成するコイル要素と、を備え、温度検知装置は、コイルの温度を検知する感温体を有する温度センサと、温度センサをコイル要素に取り付ける金属製のブラケットと、を備え、ブラケットは、温度センサの少なくとも感温体を含む感温領域に亘り配置され、温度センサに熱的に結合するブラケット本体と、温度センサに接合される接合部と、コイルに締結される被締結部と、を有することを特徴とする。
コイルの挟持またはコイルへの締結と、温度センサの接合による保持とのいずれの機能も有する本発明の温度検知装置のブラケットは、ブラケット本体および接合部が連続した一部材として簡素な形態に構成することができる。この簡素な形態のブラケットを使用すれば、接合部により温度センサを保持し、ブラケット本体の内側にコイルを挟み込んで温度センサをコイルに容易に取り付けることができる。
その上、金属製であるブラケットは、その高い熱伝導率より、コイルの熱を温度センサに集める機能をも有する。この集熱作用に基づいて、温度センサによる温度検知の熱応答性を向上させることができる。
第1実施形態に係る温度検知装置と、温度検知装置が取付けられたコイルとを示す斜視図である。 (a)は、図1のIIa矢印の向きから温度検知装置およびコイルを示す側面図である。温度センサの感温体および電線が破線で示されている。(b)は、図1のIIb矢印の向きから温度検知装置およびコイルを示す平面図である。 (a)は、図1のIIIa矢印の向きから温度検知装置およびコイルを示す図である。コイルは破断されている。(b)は、図4(a)のIIIb−IIIb線における温度検知装置の断面図である。 (a)は、温度検知装置を示す側面図である。(b)は、温度検知装置を(a)の背面側から示す側面図である。 (a)は、ブラケットのストッパによるガイド作用を示す図であり、(b)は、ストッパの変形例を示す図である。 (a)および(b)は、ブラケット本体の集熱部に関する第1変形例を示す図である。 (a)および(b)は、ブラケットのストッパに関する第2変形例を示す図である。 (a)は、温度センサの被接合部の位置に関する第3変形例を示す図である。(b)も、温度センサの被接合部の位置に関する第4変形例を示す図である。(c)は、ブラケット本体が温度センサに接合される第5変形例を示す図である。 (a)および(b)は、温度センサとブラケットとの接合に関する第6変形例を示す図である。(b)は(a)のIXb−IXb線における断面図である。 (a)は、温度センサとブラケットとの接合に関する第7変形例を示す図である。(b)は、第8変形例を示す図である。 第2実施形態に係る温度検知装置と、コイルとを示す斜視図である。(a)は、温度検知装置の外観を示す。(b)には、温度検知装置の温度センサにおける感温体および電線も示されている。 (a)は、図11(a)のXIa矢印の向きから温度検知装置およびコイルを示す図である。コイルが破断されている。(b)は、(a)に示す温度検知装置の斜視図である。 (a)は、第3実施形態に係る温度検知装置およびコイルを示す側面図である。(b)は、図13のXIIIb矢印の向きから温度検知装置およびコイルを示す平面図である。 図13(b)のXIV−XIV線における温度検知装置の断面図である。 第3実施形態の変形例に係る温度検知装置およびコイルを示す側面図である。 (a)は、第4実施形態に係る温度検知装置およびコイルを示す側面図である。(b)は、図15のXVIb矢印の向きから温度検知装置およびコイルを示す平面図である。 コイル要素と温度検知装置とからなる組付体を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
以下で説明する各実施形態に係る温度検知装置は、例えば、自動車等の車両に搭載されるモータ等の回転電機に備わるコイルの温度を測定するために、コイルに取り付けられる。
[第1実施形態]
図1〜図4を参照し、第1実施形態に係る温度検知装置1について説明する。
図1は、交流電流が印加される図示しないステータのコイル8に取り付けられた温度検知装置1を示している。
図1には、コイル8の一部が示されている。図示されている部分は、u,v,w相の図示しない中性点に接続されたバスバーに相当する。このバスバーの一方向に延びている部分(以下、延出部8Aと称する)に温度検知装置1が取り付けられる。
ブラケット20に保持された温度センサ10は、コイル8の延出部8Aに取り付けられる。
延出部8Aは、平面視において緩やかな円弧状に延びており(図2(b))、側面視においては直線状に延びている(図2(a))。図3(a)に示すように、コイル8の延出部8Aは、平角形状に構成されており、略矩形状の横断面を呈する。
ここで、延出部8Aは、平面視および側面視において直線状に延びていてもよい(図13〜図16参照)。
なお、金属材料から形成されたコイル8の表面は、典型的には、絶縁性の図示しない被膜により覆われている。この被膜は、延出部8Aにおいて温度検知装置1が取り付けられる範囲に亘り除去されていてもよい。
温度センサ10は、細長い直方体状の外観形状に構成されている。ブラケット20によりコイル8に取り付けられた温度センサ10は、図2(a)に示すように、延出部8Aに沿って配置される。なお、本実施形態の温度センサ10は、直方体状に形成されている場合を例示しているが、平面視においても延出部8Aに沿うように円弧状に湾曲して構成されていてもよい。
本明細書において、コイル8の延出部8Aをブラケット20により挟持する方向を挟持方向D1と称する。挟持方向D1は、延出部8Aの厚み方向に相当する。
また、温度センサ10の長手方向を前後方向D2と称し、前後方向D2および挟持方向D1と直交する方向を高さ方向D3と称する。温度センサ10において感温体101(図2(a))が位置する側を「前」、その反対側を「後」と定義するものとする。
ブラケット20により温度センサ10が延出部8Aに取り付けられた状態において挟持方向D1と前後方向D2とは直交する。
以下、温度検知装置1の構成を詳述する。
温度検知装置1は、コイル8の温度を検知する温度センサ10と、温度センサ10をコイル8に取り付ける金属製のブラケット20とを備えている。
〔温度センサ〕
温度センサ10の構成について、図2(a)及び図4(a)を参照して詳述する。
温度センサ10は、温度を検知する感温素子11と、この感温素子11に設けられる絶縁性の保護部材12とを有し、ブラケット20により保持された状態でブラケット20を介してコイル8に接触する。
(感温素子)
感温素子11は、温度変化に対する電気抵抗の変化に基づいて温度を検知可能な感温部101Aを有する感温体101と、感温部101Aに設けられた図示しない電極に電気的に接続され、感温体101から後方に引き出された一対の電線110とを有している。
温度センサ10は、感温体101から電線が引き出される方向(長手方向)に沿って、細長い形態に構成されている。
感温体101は、感温部101Aと、感温部101Aを封止する被覆ガラス101Bとからなる。感温部101Aとしては、所定の温度係数を持つサーミスタ等の抵抗体を広く用いることができる。
一対の電線110は、感温体101の被覆ガラス101Bから互いに同じ向きに(後方に)引き出されている。
各電線110は、被覆ガラス101Bから引き出された第1電線であるジュメット線111(dumet wire)と、ジュメット線111に接続された第2電線であるリード線112とを有している。
ジュメット線111は、被覆ガラス101Bと線膨張係数が近い鉄ニッケル合金の芯線に、銅合金の被膜が圧延接合されてなる。第1電線には、ジュメット線111に代えて、白金や白金合金から形成された線材を用いたり、鉄ニッケル合金の芯線に、白金の被膜が圧延接合されてなる白金クラッド線を用いたりすることもできる。
リード線112は、撚線等からなる芯線112Aと、芯線112Aを覆う絶縁被覆112Bとを有する。芯線112Aは、ジュメット線111に電気的に接続される。本実施形態では、芯線112Aに接続されたパッド112Cにジュメット線111の端部が溶接等により接合されることで、ジュメット線111と芯線112Aとが電気的に接続される。各リード線112は、必要に応じて他の電線を介して、図示しない回路基板に接続される。
(保護部材)
保護部材12は、感温体101と、感温体101から引き出されたジュメット線111と、ジュメット線111に接続されたリード線112の一部区間とに亘り感温素子11を覆っている。
保護部材12は、感温体101、ジュメット線111、および芯線112Aを衝撃等の外力から保護し、感温素子11とコイル8との絶縁に寄与する。
保護部材12は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)等のフッ素系樹脂から形成されている。この保護部材12は、これらの樹脂材料の他、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂を問わず、適宜な樹脂材料を用いて構成することもできる。
保護部材12が透明な樹脂から構成されていると、保護部材12の透視による感温素子11の外観検査が可能である。
本実施形態の保護部材12は、前後方向に延出する略直方体の外形に形成されている。図3(b)に示すように、この保護部材12には、ブラケット20の一部を介してコイル8に接触する平坦な接触面(10A。図3(b)参照)と、被接合部12Aが形成されている。
保護部材12は、例えば、金型に感温素子11を配置し、射出成形により製造することができる。
なお、保護部材12の厚さは一定でなくてもよい。例えば、接合部22が配置される保護部材12の前端12a側が、接合部22が配置されない部位と比べて少し薄くてもよい。
(被接合部)
保護部材12は、図4(a)に示すように、前端12aから後方に所定の長さに設定されている。被接合部12Aには、感温素子11の感温体101も電線110も存在しない。被接合部12Aは、樹脂材料から中実に構成することができる。
この被接合部12Aには、ブラケット20の接合部22(後述)が接合されるので、接合部22をかしめる際に感温素子11を破壊等しないように、感温体101とも電線110とも異なる位置に定められている。本実施形態の被接合部12Aは、温度センサ10においてブラケット本体200から前方へ突出した部分に相当する。
なお、この被接合部12Aは、ブラケット20の接合部22と安定して接合するために十分な長さ(温度センサ10の長手方向の寸法)に設定されている。
温度センサ10は、本実施形態に限られるものではなく、適宜な形態に構成することができる。例えば、保護部材12の外観形状は、直方体状に限られず、円筒形状等にしても良く、保護部材12に代えて、絶縁材料が用いられたチューブ等の保護部材により感温素子11が覆われるようにしてもよい。ここで、感温素子11の一の部位と他の部位とが、個別に、異なる保護部材により覆われるようにしてもよい。
その場合も、感温体101および電線110の位置を避けて、温度センサ10に被接合部を与えることができる。
〔ブラケット〕
次に、金属製のブラケット20の構成を、図1〜図3を参照して説明する。
ブラケット20は、金属材料から構成された単一の部材からなり、温度センサ10を保持し、かつコイル8を挟持する。ブラケット20は、コイル8を弾性力により挟持し、温度センサ10へと熱を集めるブラケット本体200と、温度センサ10に接合される接合部22とを備えている。
ブラケット20に使用される金属材料は、一般に、樹脂等の他の材料と比べて顕著に熱伝導率が高いので、ブラケット20の温度変化はコイル8の温度変化に迅速に追従する。このブラケット20を通じて、温度センサ10には、コイル8に対向する一面10A(図3(b))側からだけでなく、温度センサ10においてブラケット20と当接している他の面(一面10A以外の面)からも熱が伝えられる。つまり、ブラケット20によりコイル8の熱が温度センサ10に集められることで、温度センサ10は、コイル8の温度変化に遅滞なくコイル8の温度を検知するので、温度検知の応答性が向上する。
ブラケット20は、弾性力によりコイル8を挟持可能な適宜な金属材料、例えば、鉄系合金、ステンレス鋼、りん青銅等から構成することができる。所謂ばね材、例えばJIS G 4801等に規定されたばね鋼をブラケット20に用いることができる。
(ブラケット本体)
ブラケット本体200は、挟持部21と、集熱部23と、ストッパ24を備えている。
第1実施形態において、温度センサ10は、集熱部23と挟持部21の一部との間に配置される。
(挟持部)
挟持部21について、図3(a)および(b)を参照して説明する。ブラケット本体200においてコイル8の延出部8Aを挟むように略U字状に曲げられた部分が挟持部21に相当する。挟持部21の内側の空間には、開口210を通じてコイル8が収容される。
挟持部21は、第1壁211と、第2壁212と、これらの第1、第2壁211,212を連結する連結部213とを有している。第1壁211と第2壁212とは、互いが対向するように形成されており、延出部8Aを厚み方向(挟持方向D1)に挟んでいる。連結部213は、開口210とは反対側で第1、第2壁211,212を連結している。
挟持方向D1における連結部213の寸法は、延出部8Aの厚さに対応している。
なお、挟持部21は、延出部8Aを高さ方向D3から挟むように構成することもできる。それは、図3(a)の紙面上で、延出部8Aに対して挟持部21を90度回転させた状態に相当する。
図3(b)に示すように、挟持部21が無負荷の状態のとき、第1壁211に対し、第2壁212は傾斜している。このとき第1壁211と第2壁212との間の距離は、連結部213側よりも開口210側で短く設定されている。
挟持部21の第1壁212、第2壁212の間に、開口210から延出部8Aが挿入されると、図3(a)に示すように、挟持部21の開口210側が外側に押し広げられて弾性変形する。この弾性変形した挟持部21の弾性力によって第1壁211と第2壁212との間に延出部8Aが挟持される。
このとき、第1壁211は、延出部8Aの外周側の側面に接触し、第2壁212は、延出部8Aの内周側の側面に接触し、ほぼ平行な第1壁211と第2壁212との間に、延出部8Aが高さ方向D3に亘り挟持される。
連結部213とストッパ24の端部241との間の高さ方向D3の寸法は、挟持部21の内側に延出部8Aを挿入し終えたとき、連結部213と延出部8Aとの間に隙間Sが残されるように設定されていることが好ましい。そうすると、挟持部21の内側に延出部8Aの全体を確実に挿入することができる。
(ストッパ)
挟持部21からのコイル8の離脱を防ぐため、ブラケット20にはストッパ24を設けることが好ましい。
ストッパ24は、第2壁212に連なり、コイル8を開口210側に超えた位置で、第2壁212の一端を第1壁211に向けてV字状に折り曲げて形成されている。このストッパ24の端部241が、開口210の近傍に位置し、コイル8に対向していることにより、挟持部21からコイル8が離脱するのが規制される。
図5(a)に示すように、ストッパ24におけるV字の外側の斜面242にコイル8が突き当てられると、第2壁212の変位および変形により(矢印参照)開口210が拡げられる。その開口210を通じて挟持部21の内側にコイル8の延出部8Aを容易に挿入することができる。
つまり、本実施形態のストッパ24は、挟持部21の内側にコイル8を案内してスムーズに挿入させるガイドとしても機能する。
なお、ストッパ24は、上述のように第2壁212の一端に形成する場合に限られない。例えば、ストッパ24に代えて、図5(b)に示すストッパ25をブラケット20が備えていてもよい。ストッパ25は、第2壁212から第1壁211に向けて挟持方向D1に突出し、コイル8を支持するコイル支持部251と、コイル支持部251の先端から挟持方向D1の外側に向けて傾斜したガイド部252とを備えている。
ストッパ25は、ガイド部252により挟持部21の内側に向けてコイル8を案内し、かつコイル支持部251により挟持部21からのコイル8の離脱を防ぐ。
ブラケット20は、コイル8の離脱を防ぎ、好ましくはコイル8のスムーズな挿入に寄与する他の構成のストッパを備えることもできる。ブラケット20の形態によっては、ストッパが第1壁211に設けられていたり、第1、第2壁211,212の両方に設けられていたりしてもよい。
ストッパ24、25は、第1壁211、第2壁212の一端を折り曲げて形成する場合に限られない。ブラケットがコイルから脱落するのを防ぐことが出来れば、例えば、別部材の弾性片を第1壁212、第2壁212の端部に取り付けるようにしても良い。
(集熱部)
集熱部23(図1および図3(b))は、コイル8を内側に挟持する挟持部21の外側に突出し、温度センサ10と熱的に結合する。熱的に結合していることにより、集熱部23から温度センサ10へ熱を伝導して、温度センサ10に集熱することが可能となる。この集熱部23は、挟持部21の第1壁211に連なり、挟持部21の外側で温度センサ10を支持する。
集熱部23は、図3(b)に示すように、挟持部21の第1壁211の開口210側の端部から温度センサ10の表面に沿って折り曲げられている。
挟持部21の第1壁211と第2壁212との間にはコイル8が挟まれる。また、第1壁211と集熱部23との間には温度センサ10が挟まれる。より具体的には、温度センサ10は、第1壁211と、第1壁211に対向する集熱部23の対向部23A(図3(b))との間に配置される。
集熱部23により支持された温度センサ10は、第1壁211を介してコイル8に接触する。温度センサ10の側方の一面10Aは、第1壁211に配置される。
金属製であるブラケット20の高い熱伝導率により、温度センサ10には、コイル8と対向する一面10A側からだけでなく、集熱部23側からもコイル8の熱が伝えられる。
本実施形態の挟持部21および集熱部23は、一定の幅の帯状の板材を折り曲げることで形成されている。そのため、第1壁211および集熱部23はいずれも、温度センサ10の同じ領域10R(図4(a))に亘り配置され、第1壁211および集熱部23の間には、温度センサ10が挟まれる。
温度センサ10において第1壁211および集熱部23の間に挟まれている領域10R(以下、感温領域)は、上述した被接合部12Aの後方に隣接する。
コイル8からの熱は、ブラケット20を通じて感温領域10Rに集められる。感温領域10Rに集められた熱が感温体101により検知される。
感温領域10Rは、少なくとも感温体101のみを含んでいれば足りる。
温度センサ10の内部では、主としてジュメット線111を通じて感温体101へと熱が伝導する。つまり、ジュメット線111は感温体101の入熱への寄与度が高い。
そのため、本実施形態の感温領域10Rは、ジュメット線111による熱伝導を考慮して、感温体101よりも前方の位置から、ジュメット線111とリード線112の芯線112Aとの接合箇所13までに亘り前後方向D2に延びている。この感温領域10Rは、感温体101の全体と、感温体101から延びたジュメット線111とを含んでいる。
また、コイル8をはじめ、ロータやステータ等の過熱を防ぐため、モータの内部には冷却のための冷却液が供給されているが、本実施形態では、集熱部23により温度センサ10が覆われているため、集熱部23を通じてコイル8の熱を温度センサ10に集めつつ、冷却液の飛沫が温度センサ10に直接的に付着するのを避けることができる。
本実施形態の集熱部23は、図3(b)に示すように、温度センサ10の一面10Aの他の側方三面に沿って配置されている。このため、ブラケット本体200の集熱部23および第1壁211により温度センサ10が、長手方向(D2)に沿って設定された軸線の回りに囲まれている。
そうすると、集熱部23および第1壁211により温度センサ10の全周に亘り効率よく集熱できるので、温度センサ10によりコイル8の温度変化に対する熱応答性を向上させることができる。
集熱部23の内側に、図3(b)の紙面と直交する方向から温度センサ10が挿入された後、集熱部23を第1壁211に向けて押圧する曲げ加工により、集熱部23は若干の変形量で曲げ変形する。そうすると、温度センサ10が集熱部23と第1壁211との間に押圧された状態に保持される。集熱部23の曲げ加工により、温度センサ10は壁211に押圧され、この壁211を介してコイル8に接触する。
この壁211が存在しているため、挟持部21の内側にコイル8が挿入されるとき、ブラケット20に保持されている温度センサ10の位置がずれないという利点がある。
金属製のブラケット20の集熱部23および壁211の間に温度センサ10が配置される構成によれば、次の効果が得られる。温度センサ10の外形の寸法精度がばらつくとしても、集熱部23および挟持部21の金属部材ならではの高い寸法精度に基づいて、集熱部23と壁211との間に温度センサ10を適切な圧力で押圧しつつ、温度センサ10の感温領域10Rに集熱することができる。かかる構成は、特に、温度センサ10の保護部材12に柔軟な樹脂材料が使用されており、温度センサ10単体では寸法がばらつき易い場合に好適である。
熱が伝導する部材間に隙間がない方がより効率良く熱が熱源から温度センサへ伝導することができる。熱伝導率に劣る空気を経由しないで熱を伝導させることができるからである。
そのため、壁211と集熱部23とのそれぞれに対して温度センサ10を隙間なく接触させ、同様に、挟持部21の壁211,212のそれぞれに対してもコイル8を隙間なく接触させることが好ましい。
それらの部材間に隙間がある場合は、その隙間に、空気よりも熱伝導率が高い樹脂材料、例えば、樹脂材料の中でも熱伝導率の比較的高いエポキシ樹脂を充填するとよい。
次に、本件発明の温度センサ10のブラケット20への組付方法について、図3(b)を参照して説明する。
図3(b)には、温度センサ10が挿入される前における集熱部23の形状を二点鎖線で示している。温度センサ10を集熱部23と第1壁211との間へ容易に挿入できるようにするために、集熱部23の端縁231と第1壁211との間の曲げ加工前のクリアランスC2は、集熱部23の曲げ加工後の集熱部23と第1壁211との間のクリアランスC1(図2(b)も参照)よりも大きく設定されている。集熱部23と第1壁211との間に温度センサ10を挿入した後、クリアランスC2をなくすように押圧力を加えて集熱部23の曲げ加工を行うと、スプリングバックにより集熱部23が変位することで、端縁231と第1壁211との間にクリアランスC1が形成される。
集熱部23の曲げ加工に加えて、後述する接合部22のかしめを行うことにより、温度センサ10に軸方向に力が加えられても集熱部23から温度センサ10が抜けないように、ブラケット20に温度センサ10が確実に保持される。
コイル8からの熱を温度センサ10に効率よく集めるため、集熱部23の端縁231と壁211との間にはクリアランスC1ができないように集熱部23の曲げ加工を行うことも可能である。
なお、集熱部23の端縁231と第1壁211との間のクリアランスC2を温度センサ10の厚さ以上に広く確保して、集熱部23の端縁231と壁211との間から集熱部23の内側に温度センサ10を挿入するようにしてもよい。その場合、温度センサ10の挿入を妨げないように、接合部22のかしめ片221,222を図3(a)に二点鎖線で示す角度よりも広い角度で開いておけばよい。
(接合部)
接合部22(図1、図3(a))は、かしめられることで温度センサ10に接合されている。接合部22は、加えられた押圧力により塑性変形した状態で温度センサ10に固定される。
本実施形態の接合部22は、温度センサ10の被接合部12Aに接合される一対の突片であるかしめ片221,222を有している。
かしめ片221,222は、挟持部21の第1壁211に連なり、金属板から挟持部21および集熱部23と一体に打ち抜かれることで形成されている。
かしめ片221,222は、かしめる前は、例えば図3(a)に二点鎖線で示すように、先端同士が離れる向きに開いている。かしめ片221,222は、接合部22の基部220(図4(b)も参照)に向けて挟持方向D1に加圧されると、図3(a)に実線で示す形状に塑性変形して被接合部12Aを厚み方向に押し潰す。
なお、かしめるための押圧力の向きは、挟持方向D1には限定されず、かしめ片221,222により被接合部12Aを把持する位置に折り曲げることが出来れば、他の向きでかしめ片221,222を加圧してもよい。
本実施形態のかしめ片221,222の各々の先端は、コイル8から外周側に離れた位置に配置される。そのため、かしめ片221,222の先端がコイル8の表面を擦って傷付けることを防止できる。
かしめ片221,222は、図4(b)に示すように、接合部22の基部220に、前後方向D2と直交する方向の両側に形成された切欠29により、壁211の前側に区分されている。かしめ片221,222は、切欠29の残部である連接部28により、壁211に片持ち状に支持されている。挟持部21からかしめ片221,222が突出しているため、挟持部21に妨げられることなく、かしめ片221,222を被接合部12Aにかしめる作業を容易に行うことができる。
本実施形態のかしめ片221,222は、基部220から温度センサ10の両側に、被接合部12Aの長さ(前後方向D2の寸法)よりも狭い幅で延びている。かしめ片221,222における幅方向両側の端縁と先端部とが、被接合部12Aに押し付けられる。
かしめ片221,222は、集熱部23により感温領域10Rが押圧されるときよりも大きい押圧力が加えられることで被接合部12Aに接合される。被接合部12Aには、感温体101も電線110も存在しないため、かしめ片221,222をかしめるときに感温体101や電線110が破損しない。つまり、かしめ片221,222による接合が、感温素子11の信頼性に影響しない。
集熱部23の内側に温度センサ10が挿入された後、先に集熱部23を押圧して温度センサ10を仮固定した後、かしめ片221,222を被接合部12Aにかしめてもよいし、先にかしめ片221,222を被接合部12Aにかしめた後、集熱部23を押圧してもよい。勿論、かしめ片221,222のかしめと、集熱部23の押圧とを同時に行うこともできる。
かしめ片221,222を有する接合部22と、集熱部23とによって、温度センサ10を全長に亘り安定して保持し、車両の過酷な振動に対しても確実に固定することができる。
典型的には、ブラケット20の接合部22および集熱部23に温度センサ10を装着した後に、コイル8の延出部8Aにおける所定位置にブラケット20を取り付ける。
但し、ブラケット20をコイル8に取り付けた後、接合部22および集熱部23に温度センサ10を装着することも許容される。
〔本実施形態による主な効果〕
以上で説明した温度検知装置1のブラケット20は、金属板材を用いた打ち抜きおよび曲げ加工により、挟持部21および接合部22等の各部分が連続した一部材として簡素な形態に構成されている。この簡素な形態のブラケット20を使用すれば、接合部22により温度センサ10を保持し、挟持部21の内側にコイル8を挟み込んで温度センサ10をコイル8に容易に取り付けることができる。
ブラケット20がコイル8の挟持および温度センサ10の保持の機能を兼ね備えているため、温度検知装置1は、温度センサ10の他には、温度センサ10をコイル8に取り付けるためのブラケット20のみを備えていれば足りる。そのため、温度検知装置1は、コイル8や温度センサ10の周りに従来配置されていた樹脂製の部品等を一切備えていない。本実施形態によれば、部品点数を削減して、コイル8の温度を検知する温度検知装置1の製造コストを抑えることができる。ブラケット20はプレス加工により容易に成形でき、接合部22をかしめることで温度センサ10にブラケット20を容易に組み付けることができる。接合部22は感温体101および電線110とは異なる位置に定められた被接合部12Aにかしめられるため、感温素子11を破損させることがない。そのため、温度センサ10の信頼性を確保しつつ、温度検知装置1を容易に製造することができる。
その上、金属製であるブラケット20は、その高い熱伝導率より、温度検知対象であるコイル8の熱を温度センサ10に集める機能をも有する。この集熱機能に基づいて、温度センサ10による温度検知の応答性を向上させることができる。
温度センサ10への集熱に主として寄与するブラケット本体200に加えて、接合部22も含めたブラケット20全体が、金属材料の熱伝導率に基づいてコイル8の温度変化に迅速に追従するため、温度センサ10への集熱に寄与する。
したがって、本実施形態のブラケット20によれば、感温素子11の破損の懸念のない被接合部12Aにおいて温度センサ10を確実に保持しつつ、ブラケット本体200により集熱される感温領域10Rにおいて応答性よくコイル8の温度を検知することができる。
本実施形態のブラケット20は、温度センサ10に熱を集めるブラケット本体200と、温度センサ10に接合される接合部22とを、温度センサ10の長手方向に離間した別々の部位として備えている。そのため、各部位に、集熱と保持とにそれぞれ最適な形態を与えることができる。
温度検知装置1の応答性を熱時定数τの試験結果により示す。熱時定数τは、感温体101が初期の温度差の63.2%に到達するまでに要する時間であるものとする。
本実施形態と比較される比較例1は、温度センサ10の周りに、ブラケット20等の金属製の部材を備えていない。比較例1の温度センサ10は、感温素子11を覆う保護部材12がむき出しである。
室温に置いた比較例1の温度センサを、使用中のコイルを模擬して100℃に加熱された金属板に押さえ付け、熱時定数τを計測したところ、熱時定数τは、90秒であった。
一方、本実施形態の温度検知装置1のブラケット20の第1壁211を100℃に加熱された金属板に押さえ付けたときに計測された熱時定数τは、20秒であった。
比較例1および本実施形態のいずれにおいても、感温素子11のサイズは同一であり、感温体101の長さは約4mmである。
他の比較例2は、感温体101の長さが約2mmであり、比較例1と同様に金属部材を備えていない。一般に、感温体101は、より小さく設計した方が応答性を向上させることができる。
この比較例2についても比較例1と同様に、熱時定数τを計測したところ、τは23秒であった。
比較例1,2と本実施形態との比較によれば、ブラケット20による集熱作用は、比較例1と2との感温体の寸法の差(約2mm)以上に、応答性向上に大きく寄与することがわかる。
比較例1,2および本実施形態の熱時定数τを下記の表にまとめる。
Figure 2020026394

上記実施形態では、挟持部21および集熱部23の両方が、前後方向D2に沿って感温領域10Rに亘り配置されているが、必ずしも両方が感温領域10Rに亘り配置されている必要はない。
但し、上述したように、コイル8側とは反対側である集熱部23側からも温度センサ10に熱が伝わることを主な要因として、温度センサ10の熱応答性が向上する。そのため、挟持部21および集熱部23のうち少なくとも集熱部23が、感温領域10Rに亘り配置されていることが好ましい。
挟持部21および集熱部23の前後方向D2の寸法は、温度センサ10への集熱や、温度センサ10の安定的な保持等を考慮して適宜に定めることができる。
(第1変形例)
上記実施形態とは異なり、図6(a)に示すように、温度センサ10の側方二面10B,10Cのみに集熱部26が配置されていてもよい。この場合も、挟持部21の外側に突出した集熱部26と、壁211との間に感温領域10Rが配置されていることで、集熱部26は感温領域10Rと熱的に結合する。そのため、コイル8からの熱が、コイル8側からだけでなく集熱部26側からも温度センサ10に集められる。
さらには、図6(b)に示すように、温度センサ10の面10Aに対して直交した面10Bのみに集熱部27が配置されていることで、集熱部27が感温領域10Rと熱的に結合していてもよい。この場合も、コイル8からの熱が、コイル8側からだけでなく集熱部27側からも温度センサ10に集められる。
つまり、温度センサ10に熱を集める集熱部は、必ずしも温度センサ10を軸線周りに囲んでいたり、集熱部の異なる部位(23,211)間に温度センサ10を挟んでいたりする必要はない。集熱部23,26,27のように、挟持部21の外側に突出し、コイル8側に対向する温度センサ10の部分(10A)とは異なる部分(10B,10C等)に沿って配置され熱的に結合している限りにおいて、温度センサ10への集熱に寄与することができる。温度センサ10が、上記実施形態とは異なる形状、例えば円筒形状等であっても、集熱部が、挟持部21の外側に突出し、温度センサ10と熱的に結合している限りにおいて、温度センサ10への集熱に寄与することができる。
集熱部は、温度センサ10を必ずしも保持していなくてもよい。その場合、第1壁211に温度センサ10を接着することで、ブラケット本体200に温度センサ10が保持されるようにしてもよい。
(第2変形例)
図7(a)および(b)は、上記実施形態のストッパ24とは形状が異なるストッパ24´を示す。ストッパ24´は、第2壁212の一端側を第1壁211側に向けて折り曲げて、屈曲部243の両側を重ね合わせることで形成されている。図7(b)は、折り曲げられる前の第2壁212を実線で示している。挟持部21の内側にコイル8を挿入した後に、二点鎖線で示すように第2壁212を180°折り曲げてストッパ24´を形成し、ストッパ24´の端部241をコイル8に突き当てることができる。
このストッパ24´によっても、コイル8に対向する端部241により、挟持部21からのコイル8の離脱を規制することができる。
(第3変形例)
図8(a)は、温度センサ10の保護部材12の後端部にも被接合部12Bが設定されている例を示している。
図8(a)に示す例では、リード線112が、前後方向D2に対して直交する向きに、保護部材12から引き出されているため、保護部材12の被接合部12Bにはリード線112が存在していない。この被接合部12Bに、集熱部23から後方に片持ち状に支持されたかしめ片223,224が接合されている。これらのかしめ片223,224および集熱部23のみにより、温度センサ10が保持されていてもよい。その場合、かしめ片221,222は必要なく、感温体101よりも前方に被接合部12Aを与える必要はない。
(第4変形例)
図8(b)は、温度検知装置1の設置スペースや製造上の理由により、温度センサ10の前端側に、接合のための領域を与えることのできない場合を示している。この例では、温度センサ10の後端側に与えられた被接合部12Cと、集熱部23のみにより、温度センサ10が保持されている。被接合部12Cにはリード線112が位置している。リード線112の剛性によっては、リード線112(特に芯線112A)を破損させずにかしめ片223,224を被接合部12Cに接合することができるから、図8(b)に示すように電線110が位置する被接合部12Cにブラケット20が接合されることも許容される。
感温体101についても、感温体101の剛性により破損の懸念がない場合には、感温体101の位置で保護部材12にブラケット20が接合されることが許容される。
(第5変形例)
図8(c)は、ブラケット本体200が温度センサ10の被接合部12D,12Dに接合される例を示している。この例では、リード線112がブラケット本体200により覆われている。ブラケット本体200は、リード線112の外側に位置する被接合部12D,12Dにそれぞれかしめられる。
(第6変形例)
図9(a)および(b)は、温度センサ10とブラケット20との接合に関する変形例に係る温度検知装置2を示している。図9(a)および(b)に示す例では、集熱部23から前側に延びた接合部としてのタブ32が、温度センサ10の被接合部12Aにかしめられる。タブ32には、かしめに使用された図示しないパンチに対応する凹部32Aが形成される。
(第7変形例)
図10(a)は、温度センサ10とブラケット20との接合に関する他の変形例に係る温度検知装置3を示している。図10(a)に示すように、集熱部23から延びたタブ33がリベット34を用いて被接合部12Aにかしめられていてもよい。リベット34はタブ33および被接合部12Aを貫通している。
(第8変形例)
図10(b)も、温度センサ10とブラケット20との接合に関する他の変形例に係る温度検知装置4を示している。この例では、被接合部12Aの高さ方向D3の両側に形成された溝12Eに、集熱部23に連接された係合突起35が、被接合部12Aの高さ方向D3に弾性変形した状態で挿入されている。このように、係合突起35と被接合部12Aとが弾性力により係合することで、ブラケット20が温度センサ10に接合されていてもよい。
その他、適宜な方法により、温度センサ10とブラケット20とを接合することができる。
上述した第1〜第8変形例は、以下で説明する第2〜第4実施形態にも適用することができる。
温度検知装置1は、図17に示すように、延出部8A´を含むコイル要素80に予め組み付けられた状態の組付体として提供することもできる。その場合は、提供先において、コイル8の他の部分に、組付体のコイル要素80を組み付ければよい。
第2実施形態の温度検知装置5、第3実施形態の温度検知装置6、および第4実施形態の温度検知装置7についても同様である。
[第2実施形態]
次に、図11および図12を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
以下、第1実施形態と相違する事項を中心に説明する。第1実施形態と同様の構成要素には同じ符号を付している。
第2実施形態の温度検知装置5は、図11(a)および(b)に示すように、温度センサ10と、温度センサ10をコイル8の延出部8Aに取り付けるブラケット40とを備えている。
ブラケット40は、コイル8および温度センサ10を弾性力により挟持するブラケット本体400と、温度センサ10に接合される接合部42とを備えている。
コイル8と温度センサ10とは、ブラケット本体400の弾性力により挟持方向D1に押圧される。
ブラケット本体400は、図12(a)に示すように、第1壁411と、第2壁212と、連結部213とを有している。
第2実施形態において、温度センサ10は、ブラケット本体400の第1壁411とコイル8との間に配置される。
第2実施形態では、ブラケット本体400の内側に、コイル8および温度センサ10が共に配置される。図12(a)および(b)に示すように、コイル8と温度センサ10とが部材を介さずに直接接触する。そのため、コイル8から温度センサ10に熱が直接伝導するので、より一層の応答性の向上に寄与する。
なお、この第2実施形態のように、第1実施形態において壁211(図3(a))に孔や切欠を形成し、これらの孔や切欠を通じて温度センサ10の一面10Aをコイル8に直接接触させることもできる。
ブラケット本体400は、温度センサ10を支持する支持部43を有している。支持部43は、壁411に形成されており、温度センサ10の側方三面に沿って折り曲げられるようになっている。支持部43は、図12(a)に示すように、温度センサ10の外形に対応した矩形状の横断面を呈する。支持部43の内部に区画されている溝43Aには、ブラケット本体400の内側から温度センサ10が収容される。溝43Aから露出した温度センサ10の一面10Aは、ブラケット本体400の内側に開口210から挿入されたコイル8の側面と接触する。
ブラケット本体400は、温度センサ10を支持することができれば、必ずしもブラケット本体400が支持部43を備えている必要はない。例えば、ブラケット本体400の壁411が平坦に形成されているとしても、温度センサ10を壁411に接着して支持するようにしても良い。
接合部42は、図11(a)および図12(a)に示すように壁411に連なっており、連接部48(図11(a))により壁411の前側に片持ち状に支持された一対の突片であるかしめ片421,422を有する。接合部42のかしめ片421,422が、温度センサ10の被接合部12Aにかしめられる。
かしめ片421,422をかしめる作業を行い易くするために、また、かしめ片421,422の各々の先端421A,422A(図12(b))とコイル8との接触を避けるために、温度センサ10の被接合部12Aは、第1実施形態(図3(a))と比べて薄く形成されている。被接合部12Aのコイル8側にスペースが形成されるようにするためである。
本実施形態によっても、コイル8を挟持するブラケット本体400により温度センサ10が軸線周りに囲まれており、ブラケット40が温度センサ10と熱的に結合しているので、ブラケット40を通じた熱伝導によりコイル8の熱が温度センサ10に集められる。
本実施形態によれば、コイル8が収容されているブラケット本体400の内側と同じ空間に配置された温度センサ10がコイル8と直接接触するから、温度センサ10による応答性向上により一層寄与できる。
本実施形態においても、感温体101への熱伝導への寄与度を考慮して感温体101およびジュメット線111を含んで設定されている感温領域10R(図11(a))に亘り、ブラケット本体400が配置されていることが好ましい。ブラケット本体400により温度センサ10が覆われる感温領域10Rにおいて、コイル8の熱を温度センサ10に集めつつ、冷却液の飛沫が直接的に付着するのを避けることができる。
ブラケット本体400により挟持されているコイル8と温度センサ10とが、必ずしも互いに押圧されている必要はない。例えば、ブラケット本体400の内側で、連結部213側に位置する温度センサ10と、開口210側に位置するコイル8とが隣接して配置されることも許容される。
[第3実施形態]
次に、図13および図14を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。
以下、第1実施形態と相違する事項を中心に説明する。第1実施形態と同様の構成要素には同じ符号を付している。
第3実施形態の温度検知装置6は、図13(a)および(b)に示すように、温度センサ10と、温度センサ10をコイル8の延出部8Aに取り付ける金属製のブラケット50とを備えている。
第3実施形態においては、締結用部材であるボルト61およびナット62を用いてコイル8にブラケット50が締結されることが第1実施形態および第2実施形態とは相違する。第3実施形態では、ブラケット50によりコイル8が挟持されていない。第3実施形態では、温度センサ10を保持するブラケット50がコイル8に締結されることで、温度センサ10がコイル8に取り付けられる。
〔ブラケット〕
ブラケット50は、温度センサ10の感温領域10Rに亘り配置され、温度センサ10に熱的に結合されるブラケット本体500と、温度センサ10に接合される接合部22と、コイル8に締結される被締結部53とを備えている。
第3実施形態のブラケット50も、第1実施形態のブラケット20および第2実施形態のブラケット40と同様に、各構成要素、つまり、ブラケット本体500、接合部22、および被締結部53が一つの金属板材から一体に構成されている。
(ブラケット本体)
ブラケット本体500は、コイル8から発せられた熱を温度センサ10に伝達する伝熱部51と、伝熱部51に連なり、温度センサ10の感温領域10Rに熱的に結合する集熱部52とを有している。
伝熱部51は、図14に示すように、温度センサ10の一面10Aとコイル8の一面8Bとの間に介在する矩形の板状に形成されている。伝熱部51は、温度センサ10の少なくとも感温体101を含む感温領域10R(図13(a))に亘り配置されている。
伝熱部51の一端側には、伝熱部51に対して屈曲し、コイル8の他の面8C(図14)に対向する回転規制片51Aが連接されている。
回転規制片51Aは、ブラケット50および温度センサ10がコイル8に対してボルト61(図13(a)および(b))の軸周りに回転することを規制する。回転規制片51Aは、コイル8から温度センサ10への伝熱にも寄与する。また、回転規制片51Aによりブラケット50がコイル8に位置決めされるため、ボルト61の軸部611(図13(b))を被締結部53およびコイル8に容易に通すことができる。
コイル8とブラケット50との相対回転を規制する他の手段が設けられている場合には、ブラケット本体500は、少なくとも伝熱部51のみを有していれば足りる。例えば、キー、およびキーを係止するキー溝をブラケット50およびコイル8に与えることで、ブラケット50とコイル8との相対回転を規制可能である。なお、後述する図15に示す形態では、回転規制片51Aが存在していない。
伝熱部51よりもコイル8側を「内」、伝熱部51よりも温度センサ10側を「外」と定義すると、集熱部52(図13(a)および(b)、図14)は、伝熱部51の外側に突出し、温度センサ10と熱的に結合する。熱的に結合していることにより、集熱部52から温度センサ10へ熱を伝導して、温度センサ10に集熱することが可能となる。この集熱部52は、伝熱部51に連なり、伝熱部51の外側で温度センサ10を支持する。
集熱部52は、図14に示すように、伝熱部51の他端側が温度センサ10の表面に沿って折り曲げられている。伝熱部51と集熱部52との間に温度センサ10が挟まれる。より具体的に、温度センサ10は、伝熱部51と、伝熱部51に対向する集熱部52の対向部52A(図14)との間に配置される。
本実施形態の集熱部52は、第1実施形態の集熱部23(図3(b))と同様に構成されている。集熱部52は、図6(a)に示す集熱部26あるいは図6(b)に示す集熱部27と同様に構成されていてもよい。
金属製であるブラケット50の高い熱伝導率により、温度センサ10には、ブラケット50を通じて、コイル8に対向する一面10A(図14)側からだけでなく、温度センサ10においてブラケット50と当接している他の面(一面10A以外の面)からも熱が伝えられる。つまり、ブラケット50によりコイル8の熱が温度センサ10に集められることで、温度センサ10は、コイル8の温度変化に遅滞なくコイル8の温度を検知するので、温度検知の応答性が向上する。
(接合部)
接合部22(図13(a)および(b))は、ブラケット本体500の長手方向である前後方向D2における一方側において、温度センサ10にかしめられて接合されている。
接合部22のかしめ片221,222は、金属板から伝熱部51、集熱部52、および被締結部53と一体に打ち抜かれることで形成されている。
本実施形態におけるかしめ片221,222はコイル8の外側に向けて曲げられており、かしめ片221,222の各々の先端がコイル8から外側に離れた位置に配置されるが、図11および図12に示すかしめ片421,422のようにコイル8の内側に向けて曲げられるように構成されていてもよい。
接合部22は、第1実施形態と同様に、温度センサ10において感温体101も電線110も存在しない被接合部12Aに接合されている。被接合部12Aは、ブラケット本体500から前方へ突出している。
(被締結部)
被締結部53は、ボルト61と、ボルト61に装着されるナット62(図13(b))とによりコイル8に締結される。被締結部53は、接合部22の前方に連なり、厚さ方向に貫通する貫通孔530を有している。
本実施形態の被締結部53は、ブラケット50に保持された温度センサ10を前後方向D2に延長した延長線上に位置している。
第3実施形態においては、温度センサ10の前後方向D2の後方から前方に向けて、伝熱部51および集熱部52を有するブラケット本体500、接合部22、および被締結部53が順に配置されている。
ボルト61の軸部611(図13(b))が、貫通孔530と、コイル8を貫通する孔8Dとに挿入され、軸部611の先端側にナット62が締付けられることにより、ボルト61の頭部612とナット62との間にブラケット50とコイル8とが締結される。
被締結部53は、本実施形態の直線状の延出部8Aの表面に沿って平坦に形成されている。被締結部53と、伝熱部51とは同一平面上に位置している。
被締結部53は、円形状の貫通孔530の周りに円環状に形成されている。但し、貫通孔530に軸部611が挿入されるボルト61を用いて締結可能である限りにおいて、被締結部53が必ずしも円環状である必要はない。
ボルト61およびナット62の他、リベットを用いてブラケット50とコイル8とを締結することも可能である。
〔第3実施形態による効果〕
第3実施形態によれば、ブラケット50は、金属板材を用いた打ち抜きおよび曲げ加工により、ブラケット本体500、接合部22、および被締結部53等の各部分が連続した一部材として簡素な形態に構成されている。この簡素な形態のブラケット50を使用することにより、接合部22によって温度センサ10を保持し、被締結部53をコイル8に締結して温度センサ10をコイル8に容易に取り付けることができる。ブラケット50はプレス加工により容易に成形でき、接合部22をかしめることで温度センサ10にブラケット50を容易に組み付けることができる。接合部22は感温体101および電線110とは異なる位置に定められた被接合部12Aにかしめられるため、感温素子11を破損させることがない。そのため、温度センサ10の信頼性を確保しつつ、温度検知装置6を容易に製造することができる。
その上、金属製であるブラケット50は、その高い熱伝導率より、温度検知対象であるコイル8の熱を温度センサ10に集める機能をも有する。この集熱機能に基づいて、温度センサ10による温度検知の応答性を向上させることができる。
温度センサ10への集熱に主として寄与するブラケット本体500に加えて、接合部22および被締結部53も含めたブラケット50全体が、金属材料の熱伝導率に基づいてコイル8の温度変化に迅速に追従するため、温度センサ10への集熱に寄与する。
したがって、本実施形態のブラケット50によれば、感温素子11の破損の懸念のない被接合部12Aにおいて温度センサ10を確実に保持しつつ、ブラケット本体500により集熱される感温領域10Rにおいて応答性よくコイル8の温度を検知することができる。
本実施形態のブラケット50は、温度センサ10に熱を集めるブラケット本体500と、温度センサ10に接合される接合部22と、コイル8に締結される被締結部53とを、温度センサ10の長手方向に離間した別々の部位として備えている。そのため、各部位に、集熱、保持、および固定にそれぞれ最適な形態を与えることができる。
温度センサ10に接合されるブラケットの接合部22に関し、図8〜図10を参照して説明した種々の形態を第3実施形態にも適用することができる。
例えば、第3実施形態において、図8(b)に示すようにブラケット本体500よりも後方に接合部22のかしめ片221,222が位置している場合は、ブラケット本体500の前端に被締結部53が連接されるように構成することができる。
第3実施形態においても、ブラケット本体500の伝熱部51および集熱部52により温度センサ10が軸線周りに囲まれているため、ブラケット50を通じた熱伝導によりコイル8の熱が温度センサ10に効率良く集められる。
また、ブラケット本体500により温度センサ10が覆われる感温領域10Rにおいて、コイル8の熱を温度センサ10に集めつつ、冷却液の飛沫が直接的に付着するのを避けることができる。
[第3実施形態の変形例]
被締結部53の位置は、温度センサ10を前後方向D2に延長した延長線上には限られない。
例えば、図15に示すブラケット本体500´の被締結部53´は、ブラケット本体500´の伝熱部51から、コイル8の延出部8Aが延びている方向(D2)とは直交する方向(高さ方向D3)の一方側に向けて突出している。
被締結部53´は、貫通孔530およびコイル8の孔を貫く軸部を有するボルト61と、図示しないナットとによりコイル8に締結される。
[第4実施形態]
次に、図16を参照して、本発明の第4実施形態について説明する。
第4実施形態に係る温度検知装置7は、第1実施形態の温度検知装置1のブラケット20(図2)に、第3実施形態(図13、図14)の被締結部53を与えたものである。
以下、第1実施形態と相違する事項を中心に説明する。
第4実施形態のブラケット70は、コイル8を弾性力により挟持するブラケット本体700と、温度センサ10に接合される接合部22と、コイル8に締結される被締結部53とを有している。
ブラケット本体700は、コイル8を内側に挟持する挟持部21と、挟持部21の外側に突出し、温度センサ10に熱的に結合する集熱部23と、挟持部21からのコイル8の離脱を規制するストッパ24とを有している。
被締結部53は、挟持部21の第1壁211(図16(b))と同一平面上に位置している。
第4実施形態によれば、ブラケット本体700の挟持部21によるコイル8の挟持に加え、被締結部53におけるコイル8への締結により、第1実施形態と比べてより強固に温度センサ10をコイル8に固定することができる。
第4実施形態では、ブラケット本体700の挟持部21によりコイル8が挟持された状態で、ボルト61およびナット62により被締結部53をコイル8に締結することができる。挟持部21によりブラケット70がコイル8に位置決めされるため、ボルト61の軸部611を被締結部53の貫通孔530およびコイル8の孔8Dに容易に通すことができる。
上記以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
図示を省略するが、第2実施形態の温度検知装置5のブラケット40(図11および図12)に、第3実施形態の被締結部53を与えることも可能である。
本発明におけるブラケットは、上述した形態に限ることなく、適宜に構成することができる。
温度センサ10は、必ずしもコイル8の延出部8Aに沿って配置されている必要はない。延出部8Aに対して傾斜していたり直交していたりしてもよい。
本発明におけるブラケットは、金属材料から、ブラケット本体と接合部とを備えた部材として簡素に構成されている限り、複数の部材を組み付けて構成されていてもよい。
さらに、図示は省略するが、第1〜第4実施形態の温度検知装置を、周辺との絶縁性を確保するために樹脂等により包むようにしても良い。かかる構成にすれば、絶縁性を確保することが出来る上に、冷却液の飛沫が温度センサ10に直接的に付着するのを防止できるとともに、集熱性を向上させることも出来る。
1〜5 温度検知装置
8 コイル
8A 延出部
8B,8C 面
8D 孔
10 温度センサ
10A 一面
10B 面
10R 感温領域
11 感温素子
12 保護部材
12a 前端
12A,12B,12C,12D 被接合部
12E 溝
13 接合箇所
20 ブラケット
200 ブラケット本体
21 挟持部
22 接合部
23 集熱部
23A 対向部
24,24´,25 ストッパ
26,27 集熱部
28 連接部
29 切欠
32 タブ(接合部)
32A 凹部
33 タブ(接合部)
34 リベット(接合部)
35 係合突起(接合部)
40 ブラケット
42 接合部
43 支持部
43A 溝
48 連接部
50 ブラケット
51 伝熱部
51A 回転規制片
52 集熱部
53,53´ 被締結部
61 ボルト(締結用部材)
62 ナット(締結用部材)
70 ブラケット
80 コイル要素
101 感温体
101A 感温部
101B 被覆ガラス
110 電線
111 ジュメット線(第1電線)
112 リード線(第2電線)
112A 芯線
112B 絶縁被覆
112C パッド
210 開口
211 第1壁
212 第2壁
213 連結部
215 屈曲部
220 基部
221,222,223,224 かしめ片(突片)
231 端縁
241 端部
242 斜面
251 コイル支持部
252 ガイド部
411 壁
421,422かしめ片(突片)
500,500´ ブラケット本体
530 貫通孔
611 軸部
612 頭部
700 ブラケット本体
C1,C2 クリアランス
D1 挟持方向
D2 前後方向
D3 高さ方向
S 隙間
本発明の第2の温度検知装置は、車両に搭載される回転電機に備わる被測温体の温度を検知する感温体を有する温度センサと、温度センサを回転電機に取り付ける金属製のブラケットと、を備え、ブラケットは、温度センサを弾性力により挟持するブラケット本体と、温度センサに接合される接合部と、を有するとともに、締結固定により温度センサを回転電機に取り付ける被締結部を備えることを特徴とする。
本発明の第1温度検知装置において、ブラケット本体は、コイルに締結される被締結部を有することが好ましい。
本発明の第3の温度検知装置は、車両に搭載される回転電機に備わる被測温体の温度を検知する感温体を有する温度センサと、温度センサを回転電機に取り付ける金属製のブラケットと、を備え、ブラケットは、温度センサの少なくとも感温体を含む感温領域に亘り配置され、温度センサに熱的に結合するブラケット本体と、温度センサに接合される接合部と、締結固定により温度センサを回転電機に取り付ける被締結部と、回転電機からの離脱を防ぐためのストッパと、を有することを特徴とする。
本発明の温度検知装置において、接合部は、温度センサにかしめられる一対の突片を有することが好ましい。
本発明の温度検知装置において、温度センサは、感温体と、該感温体を保護するための樹脂製の保護部材と、を有し、保護部材には、接合部が接合される被接合部が形成されており、温度センサにおいて被接合部の厚さが保護部材の他の部分よりも薄く形成されていることを特徴とする。
本発明の第2の組付体は、車両に搭載される回転電機に組み付けられる温度検知装置と、回転電機を構成する部材と、を備え、温度検知装置は、回転電機に備わる被測温体の温度を検知する感温体を有する温度センサと、温度センサを部材に取り付ける金属製のブラケットと、を備え、ブラケットは、温度センサを弾性力により挟持するブラケット本体と、温度センサに接合される接合部と、を有するとともに、締結固定により温度センサを部材に取り付ける被締結部を備えることを特徴とする。
本発明の第3の組付体は、車両に搭載される回転電機に組み付けられる温度検知装置と、回転電機を構成する部材と、を備え、温度検知装置は、回転電機に備わる被測温体の温度を検知する感温体を有する温度センサと、温度センサを部材に取り付ける金属製のブラケットと、を備え、ブラケットは、温度センサの少なくとも感温体を含む感温領域に亘り配置され、温度センサに熱的に結合するブラケット本体と、温度センサに接合される接合部と、締結固定により温度センサを部材に取り付ける被締結部と、部材からの離脱を防ぐためのストッパと、を有することを特徴とする。
本発明の第1の温度検知装置は、車両に搭載される回転電機のコイルの温度を検知する感温体を有する温度センサと、温度センサをコイルに取り付ける金属製のブラケットと、を備え、ブラケットは、コイルを弾性力により挟持するブラケット本体と、温度センサに接合される接合部と、を有し、ブラケット本体は、コイルを内側に挟持する挟持部と、挟持部の外側に突出し、温度センサに熱的に結合する集熱部と、を有し、温度センサは、挟持部の一部を介してコイルに接触することを特徴とする。
本発明の第1の温度検知装置において、温度センサは、挟持部の一部を介してコイルに接触する
本発明の第2の温度検知装置は、車両に搭載される回転電機のコイルの温度を検知する感温体を有する温度センサと、温度センサをコイルに取り付ける金属製のブラケットと、を備え、温度センサは、感温体および感温体に設けられる電線を有する感温素子と、感温素子における少なくとも感温体および電線の一部に設けられる絶縁性の保護部材と、を備え、ブラケットは、温度センサを弾性力により挟持するブラケット本体と、感温体の位置を避けて保護部材に接合される接合部と、コイルに締結される被締結部と、を有することを特徴とする。
本発明の第3の温度検知装置は、車両に搭載される回転電機のコイルの温度を検知する感温体を有する温度センサと、温度センサをコイルに取り付ける金属製のブラケットと、を備え、ブラケットは、温度センサの少なくとも感温体を含む感温領域に亘り配置され、温度センサに熱的に結合するブラケット本体と、温度センサに接合される接合部と、コイルに締結される被締結部と、コイルの離脱を防ぐストッパと、を有することを特徴とする。
以下、第1〜第3の温度検知装置に共通する。
本発明の温度検知装置において、接合部は、温度センサにおける感温体とは異なる位置に定められた被接合部に接合されることが好ましい。
さらに、本発明の第4の温度検知装置は、車両に搭載される回転電機のコイルの温度を検知する感温体を有する温度センサと、温度センサをコイルに取り付ける金属製のブラケットと、を備え、ブラケットは、コイルを弾性力により挟持するブラケット本体と、温度センサに接合される接合部と、を有し、ブラケット本体は、コイルを内側に挟持する挟持部と、挟持部の外側に突出し、温度センサに熱的に結合する集熱部と、を有し、接合部は、温度センサにおける感温体とは異なる位置に定められた被接合部に接合されることを特徴とする。
本発明の第1の組付体は、車両に搭載される回転電機のコイルに組み付けられる温度検知装置と、コイルの一部を構成するコイル要素と、を備え、温度検知装置は、コイルの温度を検知する感温体を有する温度センサと、温度センサをコイル要素に取り付ける金属製のブラケットと、を備え、ブラケットは、コイルを弾性力により挟持するブラケット本体と、温度センサに接合される接合部と、を有し、ブラケット本体は、コイルを内側に挟持する挟持
部と、挟持部の外側に突出し、温度センサに熱的に結合する集熱部と、を有し、温度センサは、挟持部の一部を介して前記コイルに接触することを特徴とする。
本発明の第2の組付体は、車両に搭載される回転電機のコイルに組み付けられる温度検知装置と、コイルの一部を構成するコイル要素と、を備え、温度検知装置は、コイルの温度を検知する感温体を有する温度センサと、温度センサをコイル要素に取り付ける金属製のブラケットと、を備え、温度センサは、感温体および感温体に設けられる電線を有する感温素子と、感温素子における少なくとも感温体および電線の一部に設けられる絶縁性の保護部材と、を備え、ブラケットは、温度センサを弾性力により挟持するブラケット本体と、感温体の位置を避けて保護部材に接合される接合部と、コイルに締結される被締結部と、を有することを特徴とする。
本発明の第3の組付体は、車両に搭載される回転電機のコイルに組み付けられる温度検知装置と、コイルの一部を構成するコイル要素と、を備え、温度検知装置は、コイルの温度を検知する感温体を有する温度センサと、温度センサをコイル要素に取り付ける金属製のブラケットと、を備え、ブラケットは、温度センサの少なくとも感温体を含む感温領域に亘り配置され、温度センサに熱的に結合するブラケット本体と、温度センサに接合される接合部と、コイルに締結される被締結部と、コイルの離脱を防ぐストッパと、を有することを特徴とする。
本発明の第2の温度検知装置は、車両に搭載される回転電機のコイルの温度を検知する感温体を有する温度センサと、温度センサをコイルに取り付ける金属製のブラケットと、を備え、温度センサは、感温体および感温体に設けられる電線を有する感温素子と、感温素子における少なくとも感温体および電線の一部に設けられる絶縁性の保護部材と、を備え、ブラケットは、温度センサを弾性力により挟持するブラケット本体と、保護部材に接合される接合部と、コイルに締結される被締結部と、を有し、接合部は、温度センサにおける感温体および電線のいずれとも異なる位置に定められた被接合部に接合されることを特徴とする。
本発明の第2の組付体は、車両に搭載される回転電機のコイルに組み付けられる温度検知装置と、コイルの一部を構成するコイル要素と、を備え、温度検知装置は、コイルの温度を検知する感温体を有する温度センサと、温度センサをコイル要素に取り付ける金属製のブラケットと、を備え、温度センサは、感温体および感温体に設けられる電線を有する感温素子と、感温素子における少なくとも感温体および電線の一部に設けられる絶縁性の保護部材と、を備え、ブラケットは、温度センサを弾性力により挟持するブラケット本体と、保護部材に接合される接合部と、コイルに締結される被締結部と、を有し、接合部は、温度センサにおける感温体および電線のいずれとも異なる位置に定められた被接合部に接合されることを特徴とする。

Claims (23)

  1. 車両に搭載される回転電機のコイルの温度を検知する感温体を有する温度センサと、
    前記温度センサを前記コイルに取り付ける金属製のブラケットと、を備え、
    前記ブラケットは、
    前記コイルを弾性力により挟持するブラケット本体と、前記温度センサに接合される接合部と、を有し、
    前記ブラケット本体は、
    前記コイルを内側に挟持する挟持部と、前記挟持部の外側に突出し、前記温度センサに熱的に結合する集熱部と、を有する、
    ことを特徴とする温度検知装置。
  2. 前記温度センサは、前記挟持部の一部を介して前記コイルに接触する、
    請求項1に記載の温度検知装置。
  3. 前記温度センサは、前記挟持部の前記一部である壁と、前記集熱部における前記壁に対向する対向部との間に配置される、
    請求項2に記載の温度検知装置。
  4. 前記壁および前記対向部は、
    前記温度センサの少なくとも前記感温体を含む感温領域に亘り延在している、
    請求項3に記載の温度検知装置。
  5. 前記集熱部は、
    前記温度センサの少なくとも前記感温体を含む感温領域に前記コイルの熱を伝導する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の温度検知装置。
  6. 車両に搭載される回転電機のコイルの温度を検知する感温体を有する温度センサと、
    前記温度センサを前記コイルに取り付ける金属製のブラケットと、を備え、
    前記ブラケットは、
    前記コイルおよび前記温度センサを弾性力により挟持するブラケット本体と、前記温度センサに接合される接合部と、を有する、
    ことを特徴とする温度検知装置。
  7. 前記ブラケット本体には、前記温度センサを支持する支持部が設けられている、
    請求項6に記載の温度検知装置。
  8. 前記ブラケット本体は、
    前記コイルに締結される被締結部を有する、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の温度検知装置。
  9. 車両に搭載される回転電機のコイルの温度を検知する感温体を有する温度センサと、
    前記温度センサを前記コイルに取り付ける金属製のブラケットと、を備え、
    前記ブラケットは、
    前記温度センサの少なくとも前記感温体を含む感温領域に亘り配置され、前記温度センサに熱的に結合するブラケット本体と、前記温度センサに接合される接合部と、前記コイルに締結される被締結部と、を有する、ことを特徴とする温度検知装置。
  10. 前記接合部は、前記温度センサにおける前記感温体とは異なる位置に定められた被接合部に接合される、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の温度検知装置。
  11. 前記被接合部は、前記温度センサにおける前記感温体および前記感温体に設けられる電線のいずれとも異なる位置に定められる、
    請求項10に記載の温度検知装置。
  12. 前記温度センサは、
    前記感温体および前記感温体に設けられる電線を有する感温素子と、
    前記感温素子における少なくとも前記感温体および前記電線の一部に設けられる絶縁性の保護部材と、を備え、
    前記被接合部は、前記保護部材に定められている、
    請求項10または11に記載の温度検知装置。
  13. 前記被接合部は、樹脂材料から中実に構成されている、
    請求項12に記載の温度検知装置。
  14. 前記ブラケット本体は、前記温度センサの少なくとも前記感温体を含む感温領域に亘り配置される、
    請求項1から13のいずれか一項に記載の温度検知装置。
  15. 前記感温領域は、前記感温体に設けられる電線の一部をさらに含む、
    請求項14に記載の温度検知装置。
  16. 前記感温体に設けられる電線は、
    前記感温体に接続される第1電線と、前記第1電線に接続される第2電線とを有し、
    前記感温領域は、前記第1電線の全体をさらに含む、
    請求項15に記載の温度検知装置。
  17. 前記温度センサは、
    前記感温体に設けられる電線が延びる方向である長手方向に延在し、
    前記ブラケット本体により、前記長手方向に沿って設定された軸線の回りに囲まれている、
    請求項1から16のいずれか一項に記載の温度検知装置。
  18. 前記ブラケットは、
    金属製の板材から一体に形成された単一の部材である、
    請求項1から17のいずれか一項に記載の温度検知装置。
  19. 前記接合部は、
    前記温度センサにかしめられる一対の突片を有する、
    請求項1から18のいずれか一項に記載の温度検知装置。
  20. 前記ブラケット本体には、前記コイルの離脱を防ぐストッパが設けられている、
    請求項1から19のいずれか一項に記載の温度検知装置。
  21. 車両に搭載される回転電機のコイルに組み付けられる温度検知装置と、
    前記コイルの一部を構成するコイル要素と、を備え、
    前記温度検知装置は、
    前記コイルの温度を検知する感温体を有する温度センサと、
    前記温度センサを前記コイル要素に取り付ける金属製のブラケットと、を備え、
    前記ブラケットは、
    前記コイルを弾性力により挟持するブラケット本体と、前記温度センサに接合される接合部と、を有し、
    前記ブラケット本体は、
    前記コイルを内側に挟持する挟持部と、前記挟持部の外側に突出し、前記温度センサに熱的に結合する集熱部と、を有する、
    ことを特徴とする組付体。
  22. 車両に搭載される回転電機のコイルに組み付けられる温度検知装置と、
    前記コイルの一部を構成するコイル要素と、を備え、
    前記温度検知装置は、
    前記コイルの温度を検知する感温体を有する温度センサと、
    前記温度センサを前記コイル要素に取り付ける金属製のブラケットと、を備え、
    前記ブラケットは、
    前記コイルおよび前記温度センサを弾性力により挟持するブラケット本体と、前記温度センサに接合される接合部と、を有する、
    ことを特徴とする組付体。
  23. 車両に搭載される回転電機のコイルに組み付けられる温度検知装置と、
    前記コイルの一部を構成するコイル要素と、を備え、
    前記温度検知装置は、
    前記コイルの温度を検知する感温体を有する温度センサと、
    前記温度センサを前記コイル要素に取り付ける金属製のブラケットと、を備え、
    前記ブラケットは、
    前記温度センサの少なくとも前記感温体を含む感温領域に亘り配置され、前記温度センサに熱的に結合するブラケット本体と、前記温度センサに接合される接合部と、前記コイルに締結される被締結部と、を有する、
    ことを特徴とする組付体。
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