JP5099068B2 - ガスセンサ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被測定ガス中の特定ガスの濃度を検出するためのガスセンサ及びその製造方法に関する。
従来より、被測定ガス中の特定ガスの濃度を検出するガスセンサとして、酸素イオン伝導性の固体電解質体の両面にセンサ電極を設けてなるセンサセルと該センサセルを加熱する発熱部を有するヒータとを一体的に形成したセンサ素子を内蔵したものがある(特許文献1参照)。該センサ素子は、上記発熱部及び上記センサ電極にそれぞれ電気的に接続された二対の電極パッドを、上記挿通保持用絶縁碍子に挿通保持された部分よりも基端側の部分である基端部の表面に設けてなる。そして、該電極パッドは、上記センサ素子における互いに略平行な一方の電極形成面と他方の電極形成面とに、それぞれ各電極形成面の幅方向に二個ずつ並列配置されている。
図31に示すごとく、金属パッド921には、外部リード線に接続される金属端子932が接触配置される。この金属端子932は、センサ素子92の基端部922を一対の電極形成面923から挟持するように配された一対の基端側絶縁碍子931の内側面にそれぞれ二個ずつ配設されている。そして、上記一対の基端側絶縁碍子931は、その外側から包み込むように配された略環状のバネ部材933によって、互いに近付く方向に押圧されている。これにより、二対の金属端子932が、それぞれ二対の電極パッド921に当接している。
欧州特許出願公開第0506897号明細書
しかしながら、分割された基端側絶縁碍子を用いる場合、ガスセンサの組み立て時、特に、金属端子932にリード線を接続したり、ガスセンサの基端部付近においてブッシュを装着させるなどする際、どうしても金属端子がセンサ素子の電極形成面に対して動くことがある。特に金属端子がセンサ素子から離れる方向へ向かう力が働いたとき、電極パッドに対する金属端子の接触圧が低下するおそれもある。
このように、金属端子と電極パッドとの接触圧の変動が生じると、各電極パッド921と金属端子932との間の接触抵抗にばらつきが生じ、センサセルにおける検出精度の低下や、センサセルの活性時間の遅延を招くおそれがある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、電極パッドと金属端子との安定した導通を確保することができるガスセンサ及びその製造方法を提供しようとするものである。
第1の発明は、酸素イオン伝導性の固体電解質体の両面にセンサ電極を設けてなるセンサセルと該センサセルを加熱する発熱部を有するヒータとを一体的に形成したセンサ素子と、該センサ素子を挿通保持する挿通保持用絶縁碍子と、該挿通保持用絶縁碍子を挿通保持するハウジングとを有するガスセンサであって、
上記センサ素子は、上記発熱部及び上記センサ電極にそれぞれ電気的に接続された二対の電極パッドを、上記挿通保持用絶縁碍子に挿通保持された部分よりも基端側の部分である基端部の表面に設けてなり、該電極パッドは、上記センサ素子における互いに略平行な一方の電極形成面と他方の電極形成面とに、それぞれ各電極形成面の幅方向に二個ずつ並列配置されており、
上記センサ素子の上記基端部は、該基端部を上記一対の電極形成面から挟持するように配された一対の基端側絶縁碍子と、該基端側絶縁碍子の内側面に配設されると共に上記電極パッドにそれぞれ接触する金属端子と、上記一対の基端側絶縁碍子を互いに近付く方向に押圧するバネ部材とからなる端子ユニットによって把持されており、
上記基端側絶縁碍子は、上記センサ素子の上記電極形成面に接触する碍子接点部を有し、
該碍子接点部は、上記金属端子と上記電極パッドとが接触する端子接点部よりも、上記センサ素子の軸方向基端側に配されていることを特徴とするガスセンサにある(請求項1)。
第2の発明は、酸素イオン伝導性の固体電解質体の両面にセンサ電極を設けてなるセンサセルと該センサセルを加熱する発熱部を有するヒータとを一体的に形成したセンサ素子と、該センサ素子を挿通保持する挿通保持用絶縁碍子と、該挿通保持用絶縁碍子を挿通保持するハウジングとを有し、上記センサ素子は、上記発熱部及び上記センサ電極にそれぞれ電気的に接続された二対の電極パッドを、上記挿通保持用絶縁碍子に挿通保持された部分よりも基端側の部分である基端部の表面に設けてなり、該電極パッドは、上記センサ素子における互いに略平行な一方の電極形成面と他方の電極形成面とに、それぞれ各電極形成面の幅方向に二個ずつ並列配置されているガスセンサを製造する方法であって、
上記センサ素子の上記基端部を上記一対の電極形成面から挟持することができるように配された一対の基端側絶縁碍子と、該基端側絶縁碍子の内側面に配設されると共に上記電極パッドにそれぞれ接触させるための金属端子と、上記一対の基端側絶縁碍子を互いに近付く方向に押圧するバネ部材とからなる端子ユニットを作製し、
次いで、該端子ユニットにおける上記一対の基端側絶縁碍子を、上記バネ部材の押圧力に抗する引き離し力を加えることにより、上記二対の金属端子の間に上記センサ素子の上記基端部における一対の上記電極形成面の間の厚みよりも大きい隙間ができるまで互いに引き離し、
次いで、上記センサ素子の上記基端部を、上記二対の金属端子の間に挿入し、
次いで、上記一対の基端側絶縁碍子への上記引き離し力を解除することにより、上記二対の金属端子を上記センサ素子の上記電極パッドに接触させると共に上記基端側絶縁碍子を上記電極形成面に接触させた状態で、上記センサ素子の上記基端部を上記端子ユニットにより把持させ、
上記基端側絶縁碍子と上記センサ素子の上記電極形成面とが接触する碍子接点部が、上記金属端子と上記電極パッドとが接触する端子接点部よりも、上記センサ素子の軸方向基端側に配されるようにすることを特徴とするガスセンサの製造方法(請求項12)。
第1の発明において、上記基端側絶縁碍子は、上記センサ素子の上記電極形成面に接触する碍子接点部を有する。そのため、金属端子を固定した基端側絶縁碍子は、電極形成面に対して少なくとも3点で接触することとなる。すなわち、碍子接点部と2つの端子接点部とにおいて、金属端子を固定した基端側絶縁碍子が電極形成面に当接することとなる。そのため、金属端子を固定した基端側絶縁碍子とセンサ素子との当接状態、すなわち、端子ユニットによるセンサ素子の把持状態を安定化することができる。
それゆえ、電極パッドと金属端子との接触圧の変動を防いで、安定した導通を確保することができる。
また、碍子接点部は端子接点部よりも軸方向基端側に配されていることにより、次の利点がある。ガスセンサ組み立て時の金属端子の変動は、基端側絶縁碍子の基端部との固定部を力点として発生する。この力点において、金属端子がセンサ素子から離れる方向への力が加わった場合、端子接点部における接触圧が低下することはない。すなわち、碍子接点部が端子接点部よりも軸方向基端側に配されていることにより、上記のような力が加わった場合、端子接点部が支点、碍子接点部が作用点となる。そのため、碍子接点部は電極形成面から浮こうとし接触圧が低下するが、碍子接点部はセンサセルの検出精度等には影響せず、また端子接点部の接触圧は増加するので問題ない。すなわち、端子接点部における導通状態を維持することができる。
逆に、上記力点において、金属端子がセンサ素子に近づく方向に力が加わった場合は、碍子接点部が支点、端子接点部が作用点となる。このときは端子接点部が電極形成面から浮く方向の力が作用する。しかし、支点となる碍子接点部と力点との距離が近いため、端子接点部の接触圧を低下させるには非常に大きな力が必要なる。ガスセンサ組み立て時の作用力では、接触圧を低下させるだけの力は発生しないので、センサセルの検出精度等に影響を及ぼすことはない。
第2の発明においては、上記センサ素子の上記基端部を上記二対の金属端子の間に挿入する際、上記碍子接点部が上記端子接点部よりも軸方向基端側に配されるようにする。これにより、上記第1の発明にかかるガスセンサを容易に製造することができ、電極パッドと金属端子との安定した導通を確保することができるガスセンサを得ることができる。
以上のごとく、本発明によれば、電極パッドと金属端子との安定した導通を確保することができるガスセンサ及びその製造方法を提供することができる。
実施例1における、センサ素子を把持した端子ユニットの断面図。 実施例1における、基端側絶縁碍子と金属端子とバネ部材との位置関係を示す説明図。 図1のA−A線矢視断面図。 実施例1における、ガスセンサの断面図。 図4のB−B線矢視断面図。 実施例1における、センサ素子の斜視図。 実施例1における、端子接点部と碍子接点部と押圧点との位置関係を示す説明図。 実施例1における、端子接点部と碍子接点部と押圧点との他の位置関係を示す説明図。 実施例1における、端子接点部と碍子接点部と押圧点とのさらに他の位置関係を示す説明図。 実施例1における、屈曲部を設けた金属端子の側面図。 実施例1における、一方の基端側絶縁碍子の斜視図。 実施例1における、他方の基端側絶縁碍子の斜視図。 実施例1における、一方の基端側絶縁碍子にセンサ素子を配置した状態を示す正面図。 実施例1における、金属端子を組付けた一対の基端側絶縁碍子の斜視図。 実施例1における、金属端子を組付けた一対の基端側絶縁碍子の斜視図であって、図14とは反対側から見た斜視図。 実施例1における、金属端子を組付けた一対の基端側絶縁碍子を重ね合わせた状態の斜視図。 実施例1における、端子ユニットの斜視図。 実施例1における、組付け前のセンサ素子と端子ユニットの説明図。 実施例1における、組付け後のセンサ素子と端子ユニットの説明図。 実施例1における、端子ユニットの側方に引き離し治具を配置した状態の斜視説明図。 実施例1における、端子ユニットの側方凹部に引き離し治具を挿入した状態の断面説明図。 実施例1における、二対の引き離し治具を引き離して金属端子の間の距離を拡げた状態の断面説明図。 実施例1における、金属端子の間にセンサ素子の基端部を挿入した状態の断面説明図。 実施例1における、端子ユニットにセンサ素子の基端部を挟持させた状態の断面説明図。 端子接点部と碍子接点部との位置関係が本発明と逆の場合における不具合の説明図。 実施例1における、端子接点部と碍子接点部との位置関係による作用効果の説明図。 実施例1における、押圧点が一つであることによる作用効果の説明図。 押圧点が2つである場合において生じることがある不具合の説明図。 センサ位置決め突出部が一対の基端側絶縁碍子にそれぞれ一つずつ形成されている場合の不具合の説明図。 実施例2における、(A)湾曲した屈曲部を設けた金属端子の側面図、(B)鈍角状に屈曲した屈曲部を設けた金属端子の側面図。 従来例における、センサ素子を把持した基端側絶縁碍子の断面説明図。
上記第1の発明又は上記第2の発明において、上記ガスセンサとしては、例えば、自動車エンジン等の各種内燃機関の排気管に設置して、排ガス等の被測定ガス中の酸素濃度に応じた限界電流値によって空燃比を測定するA/Fセンサ、排気ガス中の酸素濃度を測定する酸素センサ、また排気管に設置する三元触媒の劣化検知等に利用するNOx等の大気汚染物質濃度を調べるNOxセンサ等がある。
また、本願において、上記ガスセンサを排気管等に挿入する側を先端側、その反対側を基端側として説明する。
第1の発明において、上記碍子接点部は、上記基端側絶縁碍子から上記センサ素子に向かって突出していることが好ましい(請求項2)。
この場合には、上記碍子接点部を容易かつ確実にセンサ素子の電極形成面に当接させることができる。
また、上記碍子接点部は、上記各基端側絶縁碍子に1個ずつ形成されていることが好ましい(請求項3)。
この場合には、一つの電極形成面に対して、上記碍子接点部と2つの端子接点部との三点において端子ユニットが当接することとなるため、端子ユニットによるセンサ素子の把持をより安定化させることができる。その結果、端子接点部における導通状態を一層安定化させることができる。
また、上記バネ部材が上記各基端側絶縁碍子を押圧する押圧点は、それぞれ一箇所であることが好ましい(請求項4)。
この場合には、幅方向に配された上記一対の端子接点部における接点圧を均等にすることができる。すなわち、バネ部材の押圧点を複数箇所とすると、それぞれの押圧点における押圧力に差が生じた場合、上記一対の端子接点部における接点圧にもバラツキが生ずるおそれがある。これに対し、バネ部材の押圧点が一箇所である場合には、この一箇所における押圧力を均等に上記一対の端子接点部に分散させることができる。
また、上記バネ部材と上記基端側絶縁碍子との互いの当接部は、一方に凹部を、他方に凸部を設けてなることが好ましい(請求項5)。
この場合には、上記バネ部材と上記基端側絶縁碍子との位置決めを行うことができ、端子接点部及び碍子接点部における接点圧のバラツキを抑制することができる。
上記バネ部材における上記基端側絶縁碍子に当接する部分が凸部の場合、上記基端側絶縁碍子は、上記バネ部材が当接する部分に、上記凸部に対応する凹部を設けてなることが好ましい。また上記バネ部材における上記基端側絶縁碍子に当接する部分が凹部の場合、上記基端側絶縁碍子は、上記バネ部材が当接する部分に、上記凹部に対応する凸部を設けてなることが好ましい
また、上記バネ部材が上記基端側絶縁碍子を押圧する押圧点は、各押圧点側の上記電極形成面における上記碍子接点部及び上記一対の端子接点部を直線で結んで形成される三角形の内側に投影されることが好ましい(請求項6)。
この場合には、碍子接点部及び一対の端子接点部における接点圧のバラツキを効果的に抑制することができる。これにより、端子ユニットによるセンサ素子の把持を安定化させることができる。
また、上記バネ部材が上記基端側絶縁碍子を押圧する押圧点は、各押圧点側の上記電極形成面における上記碍子接点部及び上記一対の端子接点部を直線で結んで形成される三角形と重心を共有する長方形の内側に投影され、該長方形は、軸方向に直交する方向の幅が上記一対の端子接点部間の距離の半分であり、軸方向の長さが上記三角形の高さの2/3であることが好ましい(請求項7)。
この場合には、碍子接点部及び一対の端子接点部における接点圧のバラツキをより効果的に抑制することができる。これにより、端子ユニットによるセンサ素子の把持をより安定化させることができる。
また、上記バネ部材が上記基端側絶縁碍子を押圧する押圧点は、各押圧点側の上記電極形成面における上記碍子接点部及び上記一対の端子接点部を直線で結んで形成される三角形の重心に投影されることが好ましい(請求項8)。
この場合には、碍子接点部及び一対の端子接点部における接点圧をほぼ均等にすることができる。これにより、端子ユニットによるセンサ素子の把持をさらに安定化させることができる。
ここで、上記「重心に投影される」とは、実質的に重心に投影されているに等しいといえる範囲であればよく、部品寸法や組み付けのばらつきを考慮して、例えば、重心を中心とし、軸方向と幅方向へそれぞれ0.2mm程度以内の範囲に押圧点が投影されることを意味する。
また、上記ガスセンサは、上記金属端子と電気的に接続されたリード線を有し、上記金属端子は、上記リード線の一端にかしめ固定したかしめ固定部を有し、該かしめ固定部と上記端子接点部との間に屈曲部を設けてなることが好ましい(請求項9)。
この場合には、上記リード線からの外力を上記屈曲部において吸収して、外力が上記金属端子の端子接点部に作用することを抑制することができる。
また、上記センサ素子は、上記端子ユニットの基端よりも基端側へ突出していることが好ましい(請求項10)。
この場合には、センサ素子を挟んで対向配置された金属端子同士の短絡を効果的に防止することができる。すなわち、上記金属端子同士が、基端側絶縁碍子の基端部よりも基端側の部分において、外力を吸収して互いに近づく方向に変形することが考えられる。この場合、上記センサ素子は、上記端子ユニットの基端よりも基端側へ突出していないとすると、金属端子の変形が大きくなり、互いの間の電気的絶縁を維持できず短絡してしまうおそれがある。そのため上記センサ素子を基端側へ突出すことにより、絶縁体として作用し、金属端子同士の短絡を防ぐことができる。
次に、第1の発明又は第2の発明において、上記一対の基端側絶縁碍子のうち一方の基端側絶縁碍子は、上記センサ素子の幅方向を位置決めする一対のセンサ位置決め突出部を設けてなり、他方の上記基端側絶縁碍子は、上記一対のセンサ位置決め突出部に対する位置決めを行うための一対の碍子位置決め突出部を設けてなることが好ましい(請求項11、請求項13)。
この場合には、上記ガスセンサを組み立てる際、上記センサ素子を端子ユニットに容易に挿通させることができる。すなわち、上記センサ位置決め突出部が仮に一対の基端側絶縁碍子にそれぞれ一つずつ形成されている場合、両者を組み合わせたときにずれがあると、センサ素子がセンサ位置決め突出部に引っ掛かってしまうことがある。これに対して、一対のセンサ位置決め突出部を一方の基端側絶縁碍子に形成することにより、上記のような引っ掛かりを確実に防ぐことができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかるガスセンサ及びその製造方法につき、図1〜図28を用いて説明する。
本例のガスセンサ1は、図4、図5に示すごとく、酸素イオン伝導性の固体電解質体の両面にセンサ電極を設けてなるセンサセルと該センサセルを加熱する発熱部を有するヒータとを一体的に形成したセンサ素子2と、該センサ素子2を挿通保持する挿通保持用絶縁碍子11と、該挿通保持用絶縁碍子11を挿通保持するハウジング12とを有する。
センサ素子2は、図3、図6に示すごとく、発熱部及びセンサ電極にそれぞれ電気的に接続された二対の電極パッド21を、挿通保持用絶縁碍子11に保持された部分よりも基端側の部分である基端部22に設けてなる。電極パッド21は、センサ素子2における互いに略平行な一方の電極形成面23と他方の電極形成面23とに、それぞれ各電極形成面23の幅方向に二個ずつ並列配置されている。
図1、図3、図4に示すごとく、センサ素子2の基端部22は、端子ユニット3によって把持されている。端子ユニット3は、センサ素子2の基端部22を一対の電極形成面23から挟持するように配された一対の基端側絶縁碍子31と、該基端側絶縁碍子31の内側面に配設されると共に電極パッド21にそれぞれ接触する金属端子32と、上記一対の基端側絶縁碍子31を互いに近付く方向に押圧するバネ部材33とからなる。
基端側絶縁碍子31は、図1、図2に示すごとく、センサ素子2の電極形成面23に接触する碍子接点部316を有する。碍子接点部316は、金属端子32と電極パッド21とが接触する端子接点部322よりも、センサ素子2の軸方向基端側に配されている。
碍子接点部316は、基端側絶縁碍子31からセンサ素子2に向かって略半球状に突出している。
また、碍子接点部316は、各基端側絶縁碍子31に1個ずつ形成されている。
バネ部材33は、基端側絶縁碍子31に当接する部分に凸部331を設け、基端側絶縁碍子31は、バネ部材33が当接する部分に、凸部331に対応する凹部311を設けてなる。
また、図2に示すごとく、バネ部材33が各基端側絶縁碍子31を押圧する押圧点332は、それぞれ一箇所である。そして、押圧点332は、各押圧点332側の電極形成面23における碍子接点部316及び一対の端子接点部322を直線で結んで形成される三角形T(図7)の内側に投影される。
また、押圧点332は、図8に示すような、三角形Tと重心Uを共有する長方形Sの内側に投影されることがより好ましい。この長方形Sは、軸方向に直交する方向の幅が一対の端子接点部322間の距離の半分であり、軸方向の長さが三角形Tの高さの2/3である。
さらに、押圧点332は、図9に示すような、三角形Tの重心Uに投影されることがより好ましい。ここで、「重心Uに投影される」とは、実質的に重心Uに投影されているに等しいといえる範囲であればよい。すなわち、部品寸法や組み付けのばらつきを考慮して、重心Uを中心とし、軸方向と幅方向へそれぞれ0.2mm程度以内の範囲に押圧点322が投影されることを意味する。
なお、ここで、図2に示すごとく、バネ部材33の凸部331は平面視円形状であり、その中心を押圧点332としている。また、金属端子32及び基端側絶縁碍子31も、それぞれ端子接点部322及び碍子接点部316となる部分がセンサ素子2側に突出するように凸部を形成しており、その平面視における重心の位置を端子接点部322、碍子接点部316としている。
バネ部材33は、板ばねからなり、図1、図16に示すごとく、平板状の底板部333と該底板部333の両端から同じ面側へ屈曲した一対の立上り部334とからなる。そして、該一対の立上り部334の先端部付近に、上記凸部331が形成されている。また、底板部333には、センサ素子2が挿通される開口部335が形成されている。
図3、図11、図13に示すごとく、上記一対の基端側絶縁碍子31のうち一方の基端側絶縁碍子31aは、センサ素子2の幅方向を位置決めする一対のセンサ位置決め突出部312を設けてなる。また、図3、図12に示すごとく、他方の基端側絶縁碍子31は、上記一対のセンサ位置決め突出部312に対する位置決めを行うための一対の碍子位置決め突出部313を設けてなる。
また、図14、図15に示すごとく、一対の基端側絶縁碍子31には、それぞれ2つずつ金属端子32が取り付けられている。金属端子32は、センサ位置決め突出部312或いは碍子位置決め突出部313が形成されていない基端側絶縁碍子31の内側面310に沿って配設してある。
また、基端側絶縁碍子31は、図11、図12に示すごとく、その基端部と先端部とにそれぞれ二個の切込部314を形成してなる。そして、この切込部314に対して、図14、図15に示すごとく、金属端子32の係止部321を係止させている。
また、図3、図20に示すごとく、端子ユニット3は、センサ素子2の軸方向に直交すると共に電極形成面23に平行な異なる二方向にそれぞれ開口した側方凹部35を、一対の基端側絶縁碍子31の間に形成してなる。
また、ガスセンサ1は、図4、図5に示すごとく、ハウジング12の先端側に、センサ素子2の先端部を覆う内側素子カバー151と外側素子カバー152とを配設してなる。内側素子カバー151及び外側カバー152には、通気孔153、154がそれぞれ形成されている。
また、ハウジング12の基端側には、端子ユニット3を覆うように基端側カバー16が接合されている。基端側カバー16の基端部は、ゴムブッシュ161によって閉塞されており、ゴムブッシュ161の内部を、金属端子32と電気的に接続されたリード線17が貫通している。
また、端子ユニット3は、基端側カバー16及び挿通保持用絶縁碍子11に接触していない。
図10に示すごとく、金属端子32は、リード線17の一端にかしめ固定したかしめ固定部323を有し、該かしめ固定部323と端子接点部322との間に屈曲部324を設けてなる。
図1、図4、図5に示すごとく、センサ素子2は、端子ユニット3の基端よりも基端側へ突出している。
本例のガスセンサ1を製造するに当っては、まず、図14〜図19に示すごとく、端子ユニット3を組み立てる。
すなわち、まず、図14、図15に示すごとく、一対の基端側絶縁碍子31のそれぞれに、2本の金属端子32を取付ける。
次いで、図16に示すごとく、金属端子32を取付けた一対の基端側絶縁碍子31を、それらの内側面310を対向させるようにして組合わせる。
次いで、図16、図17に示すごとく、バネ部材33を、組み合わされた一対の基端側絶縁碍子31に先端側から嵌め込み(図16の矢印C)、挟持させる。このとき、バネ部材33の凸部331を、基端側絶縁碍子31の背面に設けた凹部311に当接させる(図1)。
以上により、端子ユニット3が組み立てられる。
また、図18に示すごとく、センサ素子2は、ハウジング11及び挿通用絶縁碍子11に挿通しておく。すなわち、センサ素子2がハウジング11に保持された挿通用絶縁碍子11に挿通保持された状態で、以下に説明するセンサ素子2の基端部22への端子ユニット3の取付を行う。
次いで、端子ユニット3における一対の基端側絶縁碍子31に対して、図22に示すごとく、バネ部材33の押圧力に抗する引き離し力を加える。これにより、二対の金属端子32の間にセンサ素子2の基端部22における一対の電極形成面23の間の厚みよりも大きい隙間ができるまで互いに引き離す。
すなわち、図20、図21に示すごとく、端子ユニット3には、側方に開口した側方凹部35が、一対の側面に形成されている。これらの側方凹部35は、一対の基端側絶縁碍子31の間に形成されている。そして、この側方凹部35の形成位置に対応して挿入端41を設けてなる二対の引き離し治具4を用意する。
そして、図20に示すごとく、一対の引き離し治具4を、互いに挿入端41を重ねた状態で、端子ユニット3の側方に配置する。
次いで、図21に示すごとく、端子ユニット3における各側方凹部35に、それぞれ、重ね合わされた挿入端41を挿入する(図20、図21における矢印D)。
次いで、図22に示すごとく、それぞれ重ね合わされた二対の引き離し治具4を、互いに離れる方向に相対的に移動させる。これにより、挿入端41によって係止された一対の基端側絶縁碍子31が互いに離れる方向に移動する。このとき、一対の基端側絶縁碍子31に取付けられた金属端子32の間には、センサ素子2の基端部22の厚みよりも大きい間隙が形成されるようにする。
次いで、図18、図19、図23に示すごとく、センサ素子2の基端部22を、二対の金属端子32の間に挿入する(図18の矢印G)。
次いで、図24に示すごとく、一対の基端側絶縁碍子31への引き離し力を解除することにより、二対の金属端子32をセンサ素子2の電極パッド21に接触させた状態で、センサ素子2の基端部22を端子ユニット3により把持させる。
すなわち、二対の引き離し治具4を再び重ね合わせることにより、一対の基端側絶縁碍子31及び金属端子32によって、センサ素子2の基端部22が挟持される。このとき、基端側絶縁碍子31の碍子接点部316がセンサ素子2の電極形成面23に当接し、基端側絶縁碍子31に取付けられた金属端子32の端子接点部322が、センサ素子2の電極パッド21に当接する。
次いで、引き離し治具4を、端子ユニット3から離れる方向に後退させ(矢印E)、側方凹部35から引き離し治具4の挿入端41を抜く。
以上により、端子ユニット3をセンサ素子2の基端部22に挟持させる。
その後、基端側カバー16をハウジング12の基端側に接合することにより、端子ユニット3等を覆い、図4、図5に示すようなガスセンサ1を得る。
次に、本例の作用効果につき説明する。
基端側絶縁碍子31は、センサ素子2の電極形成面23に接触する碍子接点部316を有する。そのため、金属端子32を固定した基端側絶縁碍子31は、電極形成面23に対して少なくとも3点で接触することとなる。すなわち、碍子接点部316と2つの端子接点部322とにおいて、金属端子32を固定した基端側絶縁碍子31が電極形成面23に当接することとなる。そのため、金属端子32を固定した基端側絶縁碍子31とセンサ素子2との当接状態、すなわち、端子ユニット3によるセンサ素子2の把持状態を安定化することができる。
それゆえ、電極パッド21と金属端子32との接触圧の変動を防いで、安定した導通を確保することができる。
また、碍子接点部316は端子接点部322よりも軸方向基端側に配されている。そのため、ガスセンサ1の組み立て時における金属端子32に外力が作用しても端子接点部322における導通状態を維持することができる。
すなわち、ガスセンサ組み立て時は、図25、図26に示すごとく、基端側絶縁碍子31の基端側に固定された金属端子32の基端部325を力点として外力が発生する。それゆえ、仮に図25に示すごとく、碍子接点部316より端子接点部322が基端側に配された場合、センサ素子2から離れる方向への力F1が加わると、碍子接点部316を支点として、端子接点部322が電極形成面23から浮こうとし、その接触圧が低下し導通不良を招くおそれがある。
これに対して、図26に示すごとく、端子接点部322を碍子接点部316よりも軸方向先端側に配したことにより、上記と同様な力F1が作用したとき、端子接点部322が支点となって碍子接点部316が電極形成面23(電極パッド21)から浮こうとする。しかし、碍子接点部316はセンサセルの検出精度等には影響せず、また端子接点部322の接触圧は増加するので問題ない。そのため、端子接点部322における導通状態を維持することができる。
また、力F1の向きが上記とは逆のセンサ素子2へ近づく方向へ加わる場合、本発明(図26)の構成では、碍子接点部316が支点、端子接点部322が作用点となり、端子接点部322が電極形成面23から浮く方向の力が作用する。しかし、支点となる碍子接点部316と力点である基端部325との距離が近いため、端子接点部322の接触圧を低下させるには非常に大きな力が必要となる。ガスセンサ組み立て時の作用力では、接触圧を低下させるだけの力は発生しないので、センサセルの検出制度等に影響を及ぼすことはない。
なお、図25、図26において、F2は、バネ部材33による押圧力を表す。
また、碍子接点部316は、基端側絶縁碍子31からセンサ素子2に向かって突出しているため、碍子接点部316を容易かつ確実にセンサ素子2の電極形成面23に当接させることができる。
また、碍子接点部316は、各基端側絶縁碍子31に1個ずつ形成されている。そのため、一つの電極形成面23に対して、碍子接点部316と2つの端子接点部との三点において端子ユニット3が当接することとなるため、端子ユニット3によるセンサ素子2の把持をより安定化させることができる。その結果、端子接点部322における導通状態を一層安定化させることができる。
また、バネ部材33が上記各基端側絶縁碍子31を押圧する押圧点332は、それぞれ一箇所である。これにより、図27に示すごとく、幅方向に配された上記一対の端子接点部322における接点圧P1、P2を均等にすることができる。すなわち、仮に、図28に示すごとく、バネ部材33の押圧点332を複数箇所とすると、それぞれの押圧点332における押圧力F21、F22に差が生じた場合、上記一対の端子接点部322における接点圧P1、P2にもバラツキが生ずるおそれがある。これに対し、図27に示すごとく、バネ部材33の押圧点332が一箇所である場合には、この一箇所における押圧力F2を均等に上記一対の端子接点部322に分散させることができる。
また、図1に示すごとく、バネ部材33は凸部331を設け、基端側絶縁碍子31は凹部311を設けてなる。これにより、バネ部材33と基端側絶縁碍子31との位置決めを行うことができ、端子接点部322及び碍子接点部316における接点圧のバラツキを抑制することができる。
また、バネ部材33が基端側絶縁碍子31を押圧する押圧点332は、各押圧点332側の電極形成面23における碍子接点部316及び一対の端子接点部322を直線で結んで形成される三角形T(図7)の内側に投影される。そのため、碍子接点部316及び一対の端子接点部322における接点圧のバラツキを効果的に抑制することができる。これにより、端子ユニット3によるセンサ素子2の把持を安定化させることができる。
また、押圧点322が長方形S(図8)の内側に投影されている場合には、碍子接点部316及び一対の端子接点部322における接点圧のバラツキをより効果的に抑制することができる。これにより、端子ユニット3によるセンサ素子2の把持をより安定化させることができる。
さらに、押圧点322が三角形Tの重心U(図9)に投影される場合には、端子ユニット3によるセンサ素子2の把持をさらに安定化させることができる。
また、金属端子31は、かしめ固定部15と端子接点部322との間に屈曲部324を設けてなるため、リード線17からの外力を屈曲部324において吸収して、外力が金属端子32の端子接点部322に作用することを抑制することができる。
また、センサ素子2は、端子ユニット3の基端よりも基端側へ突出している。そのため、センサ素子2を挟んで対向配置された金属端子32同士の短絡を効果的に防止することができる。すなわち、金属端子32同士が、基端側絶縁碍子31の基端部よりも基端側の部分(本例においては特に屈曲部324)において、リード線17からの外力を吸収して互いに近づく方向に変形することが考えられる。この場合、センサ素子2は、端子ユニット3の基端よりも基端側へ突出していないとすると、金属端子32の変形が大きくなり、互いの間の電気的絶縁を維持できず短絡してしまうおそれがある。そのためセンサ素子2を基端側へ突出すことにより、絶縁体として作用し、金属端子32同士の短絡を防ぐことができる。
また、一対の基端側絶縁碍子31のうち一方の基端側絶縁碍子31aは、一対のセンサ位置決め突出部312を設けてなり、他方の基端側絶縁碍子31bは、一対の碍子位置決め突出部313を設けてなる。これにより、ガスセンサ1を組み立てる際、センサ素子2を端子ユニット3に容易に挿通させることができる。すなわち、図29に示すごとく、センサ位置決め突出部312が仮に一対の基端側絶縁碍子31にそれぞれ一つずつ形成されている場合、両者(実線で表した基端側絶縁碍子31と破線で表した基端側絶縁碍子31)を組み合わせたときにずれがあると、センサ素子2がセンサ位置決め突出部312(ずれによって形成される段差部319)に引っ掛かってしまうことがある。これに対して、一対のセンサ位置決め突出部312を一方の基端側絶縁碍子31に形成することにより、上記のような引っ掛かりを確実に防ぐことができる。
以上のごとく、本例によれば、電極パッドと金属端子との安定した導通を確保することができるガスセンサ及びその製造方法を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図30に示すごとく、金属端子32のかしめ固定部323と端子接点部322との間に設ける屈曲部324の形状を変更した例である。
すなわち、屈曲部324は、かしめ固定部323に作用した外力が端子接点部322に直接伝わることを防ぐ形状であればよい。そのため、例えば、図30(A)に示すような、屈曲方向が実施例1の場合と反対側となる湾曲形状であってもよいし、図30(B)に示すような鈍角の屈曲形状であってもよい。
その他は、実施例1と同様の構成であり、同様の作用効果を奏する。
1 ガスセンサ
11 挿通保持用絶縁碍子
12 ハウジング
2 センサ素子
21 電極パッド
22 基端部
23 電極形成面
3 端子ユニット
31 基端側絶縁碍子
316 碍子接点部
32 金属端子
322 端子接点部
33 バネ部材

Claims (13)

  1. 酸素イオン伝導性の固体電解質体の両面にセンサ電極を設けてなるセンサセルと該センサセルを加熱する発熱部を有するヒータとを一体的に形成したセンサ素子と、該センサ素子を挿通保持する挿通保持用絶縁碍子と、該挿通保持用絶縁碍子を挿通保持するハウジングとを有するガスセンサであって、
    上記センサ素子は、上記発熱部及び上記センサ電極にそれぞれ電気的に接続された二対の電極パッドを、上記挿通保持用絶縁碍子に挿通保持された部分よりも基端側の部分である基端部の表面に設けてなり、該電極パッドは、上記センサ素子における互いに略平行な一方の電極形成面と他方の電極形成面とに、それぞれ各電極形成面の幅方向に二個ずつ並列配置されており、
    上記センサ素子の上記基端部は、該基端部を上記一対の電極形成面から挟持するように配された一対の基端側絶縁碍子と、該基端側絶縁碍子の内側面に配設されると共に上記電極パッドにそれぞれ接触する金属端子と、上記一対の基端側絶縁碍子を互いに近付く方向に押圧するバネ部材とからなる端子ユニットによって把持されており、
    上記基端側絶縁碍子は、上記センサ素子の上記電極形成面に接触する碍子接点部を有し、
    該碍子接点部は、上記金属端子と上記電極パッドとが接触する端子接点部よりも、上記センサ素子の軸方向基端側に配されていることを特徴とするガスセンサ。
  2. 請求項1において、上記碍子接点部は、上記基端側絶縁碍子から上記センサ素子に向かって突出していることを特徴とするガスセンサ。
  3. 請求項1又は2において、上記碍子接点部は、上記各基端側絶縁碍子に1個ずつ形成されていることを特徴とするガスセンサ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、上記バネ部材が上記各基端側絶縁碍子を押圧する押圧点は、それぞれ一箇所であることを特徴とするガスセンサ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項において、上記バネ部材と上記基端側絶縁碍子との互いの当接部は、一方に凹部を、他方に凸部を設けてなることを特徴とするガスセンサ。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項において、上記バネ部材が上記基端側絶縁碍子を押圧する押圧点は、各押圧点側の上記電極形成面における上記碍子接点部及び上記一対の端子接点部を直線で結んで形成される三角形の内側に投影されることを特徴とするガスセンサ。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項において、上記バネ部材が上記基端側絶縁碍子を押圧する押圧点は、各押圧点側の上記電極形成面における上記碍子接点部及び上記一対の端子接点部を直線で結んで形成される三角形と重心を共有する長方形の内側に投影され、該長方形は、軸方向に直交する方向の幅が上記一対の端子接点部間の距離の半分であり、軸方向の長さが上記三角形の高さの2/3であることを特徴とするガスセンサ。
  8. 請求項1〜5のいずれか一項において、上記バネ部材が上記基端側絶縁碍子を押圧する押圧点は、各押圧点側の上記電極形成面における上記碍子接点部及び上記一対の端子接点部を直線で結んで形成される三角形の重心に投影されることを特徴とするガスセンサ。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項において、上記ガスセンサは、上記金属端子と電気的に接続されたリード線を有し、上記金属端子は、上記リード線の一端にかしめ固定したかしめ固定部を有し、該かしめ固定部と上記端子接点部との間に屈曲部を設けてなることを特徴とするガスセンサ。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項において、上記センサ素子は、上記端子ユニットの基端よりも基端側へ突出していることを特徴とするガスセンサ。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項において、上記一対の基端側絶縁碍子のうち一方の基端側絶縁碍子は、上記センサ素子の幅方向を位置決めする一対のセンサ位置決め突出部を設けてなり、他方の上記基端側絶縁碍子は、上記一対のセンサ位置決め突出部に対する位置決めを行うための一対の碍子位置決め突出部を設けてなることを特徴とするガスセンサ。
  12. 酸素イオン伝導性の固体電解質体の両面にセンサ電極を設けてなるセンサセルと該センサセルを加熱する発熱部を有するヒータとを一体的に形成したセンサ素子と、該センサ素子を挿通保持する挿通保持用絶縁碍子と、該挿通保持用絶縁碍子を挿通保持するハウジングとを有し、上記センサ素子は、上記発熱部及び上記センサ電極にそれぞれ電気的に接続された二対の電極パッドを、上記挿通保持用絶縁碍子に挿通保持された部分よりも基端側の部分である基端部の表面に設けてなり、該電極パッドは、上記センサ素子における互いに略平行な一方の電極形成面と他方の電極形成面とに、それぞれ各電極形成面の幅方向に二個ずつ並列配置されているガスセンサを製造する方法であって、
    上記センサ素子の上記基端部を上記一対の電極形成面から挟持することができるように配された一対の基端側絶縁碍子と、該基端側絶縁碍子の内側面に配設されると共に上記電極パッドにそれぞれ接触させるための金属端子と、上記一対の基端側絶縁碍子を互いに近付く方向に押圧するバネ部材とからなる端子ユニットを作製し、
    次いで、該端子ユニットにおける上記一対の基端側絶縁碍子を、上記バネ部材の押圧力に抗する引き離し力を加えることにより、上記二対の金属端子の間に上記センサ素子の上記基端部における一対の上記電極形成面の間の厚みよりも大きい隙間ができるまで互いに引き離し、
    次いで、上記センサ素子の上記基端部を、上記二対の金属端子の間に挿入し、
    次いで、上記一対の基端側絶縁碍子への上記引き離し力を解除することにより、上記二対の金属端子を上記センサ素子の上記電極パッドに接触させると共に上記基端側絶縁碍子を上記電極形成面に接触させた状態で、上記センサ素子の上記基端部を上記端子ユニットにより把持させ、
    上記基端側絶縁碍子と上記センサ素子の上記電極形成面とが接触する碍子接点部が、上記金属端子と上記電極パッドとが接触する端子接点部よりも、上記センサ素子の軸方向基端側に配されるようにすることを特徴とするガスセンサの製造方法。
  13. 請求項12において、上記一対の基端側絶縁碍子のうち一方の基端側絶縁碍子は、上記センサ素子の幅方向を位置決めする一対の素子位置決め突出部を設けてなり、他方の上記基端側絶縁碍子は、上記一対の素子位置決め突出部に対する位置決めを行うための一対の碍子位置決め突出部を設けてなることを特徴とするガスセンサの製造方法。
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