JP6379900B2 - ガスセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、被測定ガス中の特定ガス成分の濃度を検出するガスセンサに関するものであり、特にガスセンサを早期に活性化するためのヒータと外部との接続を図る端子金具に関する。
従来、自動車エンジン等の内燃機関の燃焼排気流路に、燃焼排気中に含まれる酸素等の特定ガス成分の濃度を検出するガスセンサを配設して、検出された特定ガス成分の濃度によって空燃比制御や排気処理触媒の温度制御等を行っている。
このようなガスセンサとして、ジルコニア等の酸素イオン伝導性固体電解質の基体表面に被測定ガスに接する測定電極層と基準ガスとして導入された大気に接する基準電極層とを施した酸素濃度検出素子を具備し、被測定ガス中の酸素濃度と基準ガス中の酸素濃度との差によって両電極間に発生する電位差を検出して被測定ガス中の酸素濃度を測定する酸素センサや、燃焼排気中の特定ガス成分の濃度から内燃機関に導入される混合気の空燃比を検出する空燃比センサや、水素イオン導電性固体電解質体を用いて被測定ガス中のアンモニア濃度を検出するアンモニアセンサ等が広く用いられている。
特許文献1には、有底円筒状で内部に基準ガス室を設け、該基準ガス室と対面する内側面に内側電極を、被測定ガスと接する外側面に外側電極を設けたコップ型の固体電解質体よりなると共に上記基準ガス室にはヒータホルダにより保持固定されたヒータが挿入配置されたセンサ素子を有するガスセンサが開示されている。
このようなガスセンサにおいては、従来、ヒータと外部電源との接続を図る通電線との接続は、ヒータの基端側に設けられた一対の電極に、ロウ付け、溶接等により、棒状の端子部材を接続した上で、その端子部材と通電線とを圧着端子を介して接続している(特許文献1図2等参照)。
一方、特許文献2には、平板状に形成したセンサ素子の基端側の両面にそれぞれに、2つの電極パッドを引き出した、いわゆる積層型のガスセンサにおいて、信号線との導通を図るために、電極との接点にセンサ側(電極側)に突出する突起部を設けて、板バネ状の端子金具が開示されている(特許文献2図10等参照)。
特許文献1にあるような、いわゆる積層型のヒータの電極パッドと通電線との接続をするに当たり、特許分文献2にあるような、接点部に電極パッド側に向かって突出する突起部を弾性的に押しつけて導通を図る端子金具を用いた場合、板状のヒータの両面に形成した電極パッドを一対の端子金具が両側から押圧することになる。
特開2001−305098号公報 特開2013−181769号公報
このとき、端子金具の組み付け誤差により、一方の端子金具の突起部がヒータの一方の面側に設けた電極パッドを押圧する位置と、他方の端子金具の突起部が他方の面側に設けた電極パッドを押圧する位置との間で、ヒータの軸方向に対して直交する横断面方向にズレが生じた場合、ヒータの長手軸を中心として回転方向のモーメントが働き、ヒータが大きく傾斜して、電極パッド形成面と端子金具の押圧方向に対する角度が大きくなる。
このため、接点における接点荷重が小さくなり、外部からの振動が負荷された時などにおいて、瞬間的な導通の遮断を招き、ガスセンサの信頼性を低下させるおそれがある。
そこで、本発明は、かかる実情に鑑み、軸方向に伸びる平板状のヒータと、その対向平面のそれぞれに設けた一対の電極パッドと、一対の電極パッドと一対の通電線とを接続する弾性部材からなる一対の端子金具とを具備するガスセンサにおいて、対向する一対の端子金具に位置ズレが生じても、接点荷重の低下を抑制し、接触抵抗の安定化を図ることのできる信頼性の高いガスセンサを提供することを目的とする。
本発明では、被測定ガス中の特定ガス成分の濃度を検出するガスセンサ(GS)であって、少なくとも、ガスセンサ素子(4)と、通電により発熱し、前記ガスセンサ素子(4)の活性化を図るべく設けられ、前記ガスセンサ素子(4)の軸方向に伸びる平板状のヒータ(3)と、該ヒータ(3)と外部との接続を図る一対の通電線(2)と、前記ヒータ(3)の基端側において対向する平面の両側に設けた一対の電極パッド(31)と前記一対の通電線(2)との接続を図るべく設けられ、弾性部材からなる一対の端子金具(1)と、を具備するガスセンサにおいて、前記端子金具(1)が、軸方向に伸びる平板状の基部(10)と、該基部(10)を基端側に向かって折り返した屈曲部(11)と、該屈曲部(11)の先に設けられ、前記屈曲部(11)によって付勢され、前記電極パッド(31)に弾性的に当接する当接部(12)と、前記基部(10)の基端側に設けられ、前記通電線(2)の芯線(20)に接続する圧着部(13)と、
前記圧着部(13)と前記屈曲部(11)との間に設けられ、前記平板状の基部(10)の厚み方向に凸形状に折り曲げられた撓み部(14)と、を具備し、
前記当接部(12)、前記電極パッド(31)側に向かって凸となるように湾曲する球面状に形成されており、
前記当接部(12)の前記球面は、
前記ヒータ(3)の長手軸方向に沿った縦断面曲率半径(R )と、長手軸方向に直交する横断面曲率半径(R )との関係において、R >R の関係を満たすことを特徴とする。
あるいは、
被測定ガス中の特定ガス成分の濃度を検出するガスセンサ(GS)であって、
少なくとも、
ガスセンサ素子(4)と、
通電により発熱し、前記ガスセンサ素子(4)の活性化を図るべく設けられ、前記ガスセンサ素子(4)の軸方向に伸びる平板状のヒータ(3)と、
該ヒータ(3)と外部との接続を図る一対の通電線(2)と、
前記ヒータ(3)の基端側において対向する平面の両側に設けた一対の電極パッド(31)と前記一対の通電線(2)との接続を図るべく設けられ、弾性部材からなる一対の端子金具(1)と、
を具備するガスセンサにおいて、
前記端子金具(1)が、軸方向に伸びる平板状の基部(10)と、
該基部(10)を基端側に向かって折り返した屈曲部(11)と、
該屈曲部(11)の先に設けられ、前記屈曲部(11)によって付勢され、前記電極パッド(31)に弾性的に当接する当接部(12)と、
前記基部(10)の基端側に設けられ、前記通電線(2)の芯線(20)に接続する圧着部(13)と、を具備し、
前記当接部(12)は、前記電極パッド(31)側に向かって凸となるように湾曲する球面状に形成されており、
前記当接部(12)が、
前記ヒータ(3)の長手軸方向に沿った縦断面曲率半径(R )と、長手軸方向に直交する横断面曲率半径(R )との関係において、
式1の関係を満たすと共に、
>R ・・・式1
前記ヒータ(3)の一方の表面に形成した前記電極パッド(31)の表面から対向する他方の表面に形成した前記電極パッド(31)の表面に至る長さを、ヒータ電極部板厚(T )とし、
前記端子金具(1)の前記基部(10)の表面から前記当接部(12)までの自由高さ(H )と前記ヒータ(3)の前記電極パッド(31)に当接したときの当接時高さ(H )との差ΔH(=H −H )を、前記ヒータ電極部板厚T を基準とした相対変位量δ(=ΔH/T )で表し、
前記横断面曲率半径(R )を前記ヒータ電極部板厚T3を基準とした相対半径r (=R /T )で表したとき、
該相対変位量(δ)と前記相対半径(r )との関係において、
式2の関係を満たすことを特徴とする
Figure 0006379900
本発明によれば、前記一対の端子金具(1)の組み付け精度によって、横断面方向に位置ズレを生じている場合であっても、前記ヒータ(3)を挟んで対向する一対の当接部(12)の一方の横断面曲率半径(R)の中心点(O)と、他方の横断面曲率半径(R)の中心点(O)とを結ぶ直線上で、常に両当接部(12)が接し、前記電極パッド(31)に対して直交する方向の接点荷重(F)を発生させるため、接点荷重(F)の低下を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態におけるガスセンサの要部である端子金具1の全体概要を示す斜視図 図1Aの端子金具1に導通線2を接続した状態における縦断面図 一対の端子金具1をヒータ3に取り付けた状態における図1B中B−Bに沿った横断面図 比較例として、当接部12Zに突起部Pcを設けた従来の端子金具1Zの概要を示す斜視図 本発明の接点荷重低減抑制効果を示す横断面図 比較例の接点荷重低下の問題点を示す横断面図 本発明の効果を発揮する横断面曲率半径Rと変位量δとの関係を示す特性図 任意のヒータ3の厚みTに対して本発明の効果を発揮し得る横断面半径Rの範囲を示す特性図 本発明の実施形態におけるガスセンサGS全体の概要を示す縦断面図 本発明の要部である端子金具の変形例1aを示す斜視図
本発明は、被測定ガス中の特定ガス成分の濃度を検出するガスセンサGSに係るもので、ガスセンサGSを早期に活性化するために用いられるヒータ3と通電線としての導通線2との接続を図る端子金具1の当接部12を対向するヒータ3の表面に設けた電極パッド31に向かって凸となるように湾曲する球面状に形成したことを最大の特徴とするものである。
なお、本発明において、検出対象を特に限定するものではなく、本発明の要部である端子金具1の当接部12を所定の形状とすることで、接点の導通信頼性の向上を図る本発明の趣旨に反しない限りにおいて、ガスセンサ素子の構成を適宜変更することができる。
図1A、図1B、図1Cを参照して、端子金具1について説明する。
端子金具1は、電気伝導性に優れ、弾性を有する金属材料が用いられている。
端子金具1は、基部10、屈曲部11、当接部12、圧着部13、及び、撓み部14によって構成されている。
基部10は、軸方向に伸びる平板状に形成されている。
屈曲部11は、基部10の先端側を基端側に向かって折り返して形成されている。
屈曲部11は、その先端側に設けた当接部12をヒータ3の表面に設けた電極パッド31側に向かって付勢する。
当接部12は、ヒータ3の表面に形成した電極パッド31に弾性的に当接する。
圧着部13は、基部10の基端側に設けられ、導通線2の芯線20に接続され、圧着固定される。
撓み部14は、圧着部13と基部10との間に設けられ、ガスセンサGS内に収容した時に、適度に湾曲して端子金具1を保持する位置と導通線2を保持する位置との位置ズレを緩衝する。
本発明に係る一対の端子金具1をヒータ3に組み付けたときに、図1Cに示すように、ヒータ3を挟んで、端子金具1の当接部12がヒータ3の両側から電極パッド31を弾性的に押圧して端子金具1と電極パッド31との導通が図られる。
接点荷重Fは、それぞれの当接部12の横断面曲率半径Rの中心Oを結ぶ直線上で当接部12の法線方向に作用し、一対の端子金具1がヒータ3の中心位置に組み付けられた場合に最大となる。
さらに、当接部12において、ヒータ3の長手軸方向に沿った縦断面曲率半径Rと長手軸方向に直交する横断面曲率半径Rとの関係において、式1の関係を満たすように設定されている。
>R・・・式1
さらに、端子金具1の基部10の表面から当接部12までの自由高さHと、ヒータ3の電極パッド31に当接したときの当接時高さHとの差ΔH(=H−H)を、ヒータ電極部板厚Tを基準とした相対変位量δ(=ΔH/T)で表し、横断面曲率半径Rをヒータ電極部板厚Tを基準とした相対半径r(=R/T)で表したとき、相対変位量δと相対半径rとの間に式2の関係が成り立つように設定することが望ましいことが判明した。
Figure 0006379900
さらに、ヒータ3の一方の表面に形成した電極パッド31の表面から対向する他方の表面に形成した前記電極パッド31の表面に至る長さをヒータ電極部板厚Tとしたとき、ヒータ電極部板厚Tと横断面曲率半径Rとの間に式3の関係が成り立つように形成することにより、電極パッド31に対する当接部12の接点荷重Fを10%以上低下させないことが判明した。
≧2×T ・・・式3
より具体的には、ヒータ電極部板厚Tが、0.8mm以上、1.6mm以下であり、横断面曲率半径Rが3.0mm以上、8.0mm以下に設定されている。
ここで、図2を参照して比較例として示す、従来型の端子金具1Zについて説明する。
なお、端子金具1Zと本発明に係る端子金具1との共通する部分については、同じ符号を付し、相違する部分にZの枝番を付したので、同一の部分についての説明を省略し、相違する点を中心に説明する。
比較例においては、本発明のような比較的緩やかなカーブを描いて湾曲する球面ではなく、当接部12Zの中心に電極パッド側に向かって突出する突起部Pが形成されており、突起部Pcの曲率半径Rは、本発明の端子金具1の当接部12の縦断面曲率半径R、及び、横断面曲率半径Rのいずれよりも遙かに小さく(例えば、R=0.3〜0.7mm)設定されている。
ここで、図3、図4を参照して、本発明の効果と比較例における問題点について説明する。
図3に示すように、一対の端子金具1を組み付けたときに、一方の端子金具1の中心点Oと、他方の端子金具1の中心点Oとが、横断面方向にX(mm)の位置ズレが生じた場合であっても、ヒータ3が傾き角度θだけ回転し、ヒータ3を挟んで対向する一対の当接部12の一方の横断面曲率半径Rの中心点Oと、他方の横断面曲率半径Rの中心点Oとを結ぶ直線上で、常に両当接部12が接し、電極パッド31に対して直交する方向の接点荷重Fを発生させるため、接点荷重Fの低下を抑制することができる。
このとき、一対の端子金具1の中心点Oがヒータ3の中心位置と一致する正位置の場合に比べ、位置ズレが生じた場合の当接部12の当接時高さHが僅かに高くなるため、変位量ΔHが僅かに小さくなり、接点荷重F(バネ常数K×変位量ΔHに相当)も小さくなる。
しかし、本発明の範囲に横断面方向曲率半径Rを設定することで、横断面方向にヒータ電極部板厚Tの1.5倍の位置ズレ量X(mm)を生じても、接点荷重Fの低下を10%以内に抑制できることが判明した。
一方、図4に示す比較例では、一対の端子金具1Zに同じ量の位置ズレを生じた場合、突起部Pの曲率半径Rが小さいため、両突起部Pの中心点Oを結ぶ直線と接点荷重Fの作用する方向とが一致するまでの回転角度θが大きくなる。
このため、端子金具1Zの幅によっては、接点荷重F作用方向と中心点Oを結ぶ直線とが一致する前に、ヒータ3と端子金具1Zの側面とが当接して、ヒータ3の回転が止まるので、接点荷重Fが低下する。
しかも、互いに対向する端子金具1Zの接点荷重Fが中心点Oを結ぶ直線上から外れるため、ヒータ3をひねるような回転モーメントが発生する。
その結果、従来のガスセンサにおいては、使用時に、ヒータ3の内部に残留する応力と冷熱ストレスが重畳的に作用し、ヒータ割れを起こし易くなることが判明した。
ここで、図5A、図5Bを参照して、本発明のガスセンサの要部である端子金具1の当接部12の相対半径rと相対変位量δ及びヒータ電極部板厚Tと、接点荷重Fとの関係について調査した結果について説明する。
図5Aは、横断面方向曲率半径Rと変位量ΔHを変化させ、接点荷重Fが10%以上低下しない範囲を効果ありと判断し、限界領域を求めたものである。 その結果、式2の関係を満たす範囲で効果があるものと確認された。
Figure 0006379900
さらに、図5Bに示すように、式1、式3の関係を満たし、ヒータ電極部板厚Tが0.8mm以上、1.6mm以下で、横断面方向半径Rが、3.0mm以上、8.0mm以下の時、本発明の効果が発揮されることが判明した。
>R・・・式1
当接部12の縦断面曲率半径Rを横断面曲率半径Rよりも小さくすることで、当接部12の変位量ΔHに違いがあっても、素子に接する点までのばねの腕の長さがほぼ一定となり、接点位置の変化が小さくなるので、接点荷重Fの安定化を図ることができる。
なお、後述するように、図6に示す、ヒータ把持部73によってヒータ3の中腹が保持されているので、ヒータ3の直線性が確保され、軸方向の接点ズレは無視できる。
≧2×T・・・式3
図6を参照して本発明の実施形態におけるガスセンサGSの一例について説明する。
なお、本発明のガスセンサGSは特に用途を限定するものではなく、ガスセンサ素子4の構成を適宜変更することで、様々な用途に適用することができる。例えば、電極形状や制御方法を工夫することにより、空燃比の検出やNOxの検出を行ったり、固体電解質材料としてプロトン伝導性を有するものを用いて、アンモニア検出等を行うガスセンサに採用することもできる。
なお、以下の実施形態においては、このようなガスセンサとして典型的な酸素センサを例として説明する。
ガスセンサGSは、被測定ガス中の特定ガス成分の濃度を検出するものである。ガスセンサGSは、少なくとも、ガスセンサ素子4と、ヒータ3と、端子金具1と導通線2とを具備し、それ以外に一般的にガスセンサに用いられる構成を含むものである。
導通線2は、外部に設けた図略の電源に接続され、絶縁被覆で覆われた芯線20が、端子金具1の圧着部13にかしめ固定されている。
端子金具1は、上述の如く、導電性と弾性と有する弾性部材からなり、基部10、屈曲部11、当接部12、圧着部13、撓み部14によって構成され、当接部12は、電極パッド31に向かって凸となるように湾曲する球面状に形成されている。
ヒータ3は、いわゆる積層型のヒータで、内部に通電により発熱する発熱体32が埋設され、アルミナ等の公知の絶縁材料からなり平板状に形成された絶縁体30で覆われ、絶縁体30の基端側の対向する平面に、発熱体32に導通する一対の電極パッド31が形成されている。
ガスセンサ素子4は、いわゆるコップ型のセンサ素子で、酸素イオンに対して伝導性を有するジルコニア等の固体電解質材料を有底筒状に形成し、信号取出部40、拡径部41、検出部42基準ガス室43によって構成されている。
検出部42は、固体電解質層420と、その内周面に形成され、基準ガス室43内に基準ガスとして導入される大気に接する基準電極層421と、外周面に形成され、被測定ガスに接する測定電極層422とによって構成されている。
基準電極層421は、ガスセンサ素子1の基端側で、プラス端子金具72+に接続され、プラス端子金具72+の基端側に設けた圧着部71+を介してプラス信号線70+に接続されている。
プラス端子金具72+の先端側には、ヒータ把持部73が設けられ、ヒータ3をガスセンサ素子4内で保持している。
測定電極層422は、ガスセンサ素子4の基端側で、マイナス端子金具72−に接続され、さらにマイナス端子金具72−の基端側に設けた圧着部71−を介して、マイナス信号線70−に接続されている。
一対の端子金具1、プラス端子金具72+、マイナス端子金具72−は、アルミナ等の公知の絶縁材料で形成された絶縁体80によって、それぞれ絶縁分離されている。
ガスセンサ素子4は、ステンレス、鉄、ニッケル等、公知の金属材料を用いて筒状に形成したハウジング5の内側に収容され、拡径部41が、ハウジング5の内側に設けた係止部51に係止されている。
拡径部41を覆うように、ハウジング5の内周面とガスセンサ素子4の外周面との間に、タルク粉末等からなる粉末充填部60、筒状絶縁体61、金属シール62からなる封止部材6が配設され、加締め部53によって封止部材6を軸方向に押圧して、ハウジング5とガスセンサ素子4との間の気密性が確保されている。
ハウジング5の先端側には、ガスセンサ素子4の検出部42が露出しており、検出部42は、ハウジング5の先端に固定したカバー体90によって覆われている。
カバー体90には、被測定ガスを導入するための開孔91が設けられている。
なお、本発明において、カバー体90の構成を限定するものではなく、複数のカバー体を同心に配設したものでも良いし、開孔91の位置、大きさ、形状等も適宜変更し得る。
ハウジング5の先端側外周には、被測定ガス流路に固定するためのネジ部54が形成され、基端側外周にはネジ部54をネジ締めする六角部55が形成され、さらに基端側にはボス部52が形成されている。
ボス部には、段付き筒状のケーシング86が固定されている。
ケーシング86は、ステンレス等の金属製で、ヒータ3及びガスセンサ素子4の基端側を覆い、一対の端子金具1、プラス端子金具72+、マイナス端子金具72−、絶縁体80、一対の信号線70+/70−、一対の導通線2を、封止固定する。
絶縁体80は、筒状のケーシング86内に収容され、保持手段81によって弾性的に保持されている。
ケーシング86の基端側には、耐熱ゴム等からなるグロメット82、撥水フィルタ83、通気孔85が設けられ、加締め部84によってかしめ固定され、センサ内部への水分の侵入は阻止され、大気の導入のみが許容されている。
本発明のガスセンサGSでは、ガスセンサ素子4を加熱活性化するヒータ3と一対の導通線2との導通を図る端子金具1が、電極パッド31に接触する当接部が所定の球面状に形成され、接点荷重Fの安定化が図られているので、瞬断等の不具合を抑制し、安定した検出を行うことができる。
図7を参照して、本発明の要部である端子金具の変形例1Aについて説明する。
図1に示した端子金具と基本的な構成は同一であり、本変形例では、基部10Aの両側に舌片状に張り出す係止部15を設けた点が相違する。
係止部15を設けることで、絶縁体80への固定が容易となり、端子金具1Aの横断面方向の位置ズレを抑制し、接点荷重Fの低下を抑制する本発明の効果をより一相高めることができる。
係止部15は、本図に示すような形状に限るものではなく、端子金具1Aを固定する絶縁体80の形状に応じて適宜変更することができる。
本実施形態においても、当接部12の横断面曲率半径Rと縦断面曲率半径Rとを上述と同様の範囲に形成することで、ヒータ3との導通信頼性の向上を図ることができる。
1 端子金具
10 基部
11 屈曲部
12 当接部
13 圧着部
14 撓み部
15 係止部

Claims (4)

  1. 被測定ガス中の特定ガス成分の濃度を検出するガスセンサ(GS)であって、
    少なくとも、
    ガスセンサ素子(4)と、
    通電により発熱し、前記ガスセンサ素子(4)の活性化を図るべく設けられ、前記ガスセンサ素子(4)の軸方向に伸びる平板状のヒータ(3)と、
    該ヒータ(3)と外部との接続を図る一対の通電線(2)と、
    前記ヒータ(3)の基端側において対向する平面の両側に設けた一対の電極パッド(31)と前記一対の通電線(2)との接続を図るべく設けられ、弾性部材からなる一対の端子金具(1)と、
    を具備するガスセンサにおいて、
    前記端子金具(1)が、軸方向に伸びる平板状の基部(10)と、
    該基部(10)を基端側に向かって折り返した屈曲部(11)と、
    該屈曲部(11)の先に設けられ、前記屈曲部(11)によって付勢され、前記電極パッド(31)に弾性的に当接する当接部(12)と、
    前記基部(10)の基端側に設けられ、前記通電線(2)の芯線(20)に接続する圧着部(13)と、
    前記圧着部(13)と前記屈曲部(11)との間に設けられ、前記平板状の基部(10)の厚み方向に凸形状に折り曲げられた撓み部(14)と、を具備し、
    前記当接部(12)、前記電極パッド(31)側に向かって凸となるように湾曲する球面状に形成されており、
    前記当接部(12)の前記球面は、
    前記ヒータ(3)の長手軸方向に沿った縦断面曲率半径(R )と、長手軸方向に直交する横断面曲率半径(R )との関係において、R >R の関係を満たすことを特徴とするガスセンサ
  2. 被測定ガス中の特定ガス成分の濃度を検出するガスセンサ(GS)であって、
    少なくとも、
    ガスセンサ素子(4)と、
    通電により発熱し、前記ガスセンサ素子(4)の活性化を図るべく設けられ、前記ガスセンサ素子(4)の軸方向に伸びる平板状のヒータ(3)と、
    該ヒータ(3)と外部との接続を図る一対の通電線(2)と、
    前記ヒータ(3)の基端側において対向する平面の両側に設けた一対の電極パッド(31)と前記一対の通電線(2)との接続を図るべく設けられ、弾性部材からなる一対の端子金具(1)と、
    を具備するガスセンサにおいて、
    前記端子金具(1)が、軸方向に伸びる平板状の基部(10)と、
    該基部(10)を基端側に向かって折り返した屈曲部(11)と、
    該屈曲部(11)の先に設けられ、前記屈曲部(11)によって付勢され、前記電極パッド(31)に弾性的に当接する当接部(12)と、
    前記基部(10)の基端側に設けられ、前記通電線(2)の芯線(20)に接続する圧着部(13)と、を具備し、
    前記当接部(12)は、前記電極パッド(31)側に向かって凸となるように湾曲する球面状に形成されており、
    前記当接部(12)が、
    前記ヒータ(3)の長手軸方向に沿った縦断面曲率半径(R)と、長手軸方向に直交する横断面曲率半径(R)との関係において、
    式1の関係を満たすと共に、
    >R・・・式1
    前記ヒータ(3)の一方の表面に形成した前記電極パッド(31)の表面から対向する他方の表面に形成した前記電極パッド(31)の表面に至る長さを、ヒータ電極部板厚(T )とし、
    前記端子金具(1)の前記基部(10)の表面から前記当接部(12)までの自由高さ(H )と前記ヒータ(3)の前記電極パッド(31)に当接したときの当接時高さ(H )との差ΔH(=H −H )を、前記ヒータ電極部板厚T を基準とした相対変位量δ(=ΔH/T )で表し、
    前記横断面曲率半径(R )を前記ヒータ電極部板厚T3を基準とした相対半径r (=R /T )で表したとき、
    該相対変位量(δ)と前記相対半径(r )との関係において、
    式2の関係を満たすことを特徴とするガスセンサ
    Figure 0006379900
  3. 前記ヒータ電極部板厚(T)と前記横断面曲率半径(R)との関係において、
    式3の関係を満たす請求項2に記載のガスセンサ
    ≧2×T ・・・式3
  4. 前記ヒータ電極部板厚(T )が、0.8mm以上、1.6mm以下であり、前記横断面曲率半径(R )が3.0mm以上、8.0mm以下である請求項2又は3に記載のガスセンサ
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