JP4241432B2 - センサ - Google Patents

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Description

本発明は、排気ガスなどの被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するための酸素センサやNOxセンサ、HCセンサといったガスセンサ、或いは被測定ガスの温度を検出するための温度センサなどのように、測定対象検出用の検出素子を備えてなるセンサに関する。
従来より、ガスセンサのガス検出素子、或いは温度センサの感温素子のように、軸線方向に延びる、板状或いは棒状をなす検出素子(以下、単に素子ともいう)を用いた各種のセンサがある。このようなセンサ(例えば酸素センサ)は、例えばエンジンの排気ガス管に取付けられるネジ部を備えて筒状に形成された主体金具(金具本体)の内部に、検出素子を、その先端側に形成された検出部を主体金具の先端から突出させる一方、後端寄り部位を同主体金具の後端側から突出させるようにして固定された構成をしている。このようなセンサには、素子の後端寄り部位の対向する両側面に、検出出力の取り出し用の電極や、素子内に形成されたヒーターへの通電用などの電極を含めた複数の電極が形成されているものがある。そして、この各電極とセンサの外部に引き出されるリード線との接続を、各リード線の先端にバネ性のある端子金具を取り付け、その端子金具によって、素子の後端寄り部位の対向する両側面(電極部位)を挟み付けることで行うようにした端子接続構造のものがある(特許文献1,2)。
このような端子接続構造においては、絶縁材からなるスリーブ(又は絶縁碍子)内に端子金具を対向状にして配置させ、その端子金具間に、素子の後端寄り部位を相対的に挿入(圧入)することで、各端子金具のバネ性を利用して素子の各電極部位を挟み付けて電気的接続をする構成とされている。このため、このような端子接続構造では、その接続前は対向する端子金具相互間の寸法(空間部幅)は、素子の電極部位の厚みより小さくなるようにしてスリーブ内に配置されている。そして、素子の後端寄り部位をその相互間に挿入して押し広げることで、端子金具に適度のバネ性を発生させて、素子の電極を挟み付け、或いは素子の電極に端子金具を押し付けさせることで、素子の電極と端子金具間の電気的導通を確保するように構成されている。
特開2002−296223号公報3頁−6頁、図1〜図4 特開2001−188060
ところが、このような端子接続構造(以下、単に接続構造ともいう)では、その接続において、素子に形成された電極が、端子金具に対する挿入において損傷を受ける危険性がある、という問題があった。理由は次のようである。上記の接続構造では、一対の端子金具のうち、素子との接触部をなす端子金具相互間の寸法(空間部幅)を自由状態(接続前)においては素子の両面の厚み(電極間の寸法)より小さくしておく必要がある。すなわち、バネ性による圧入代を付与しておき、その狭い一対の端子金具の相互間に素子を挿入させる必要があるためである。このため、その挿入過程においては、端子金具のバネ性に抗して、素子に面圧(負荷)をかけ続けた状態で、しかも両者が擦りあう状態での挿入(圧入)となる。
一方で、このような素子はその基体がセラミックからなるものが多く、その場合には、電極はメタライズベースト等が印刷されて同時焼成されて形成されたものとなるため、摩擦に弱く、端子金具相互間への素子の挿入において損傷を受けやすい。そして、このような損傷の発生は、電気的接続の信頼性を低下させるなどの問題を内包している。しかも、上記した端子接続構造では、電気的接続の信頼性を高める必要性から、素子の電極と端子金具との接触圧を高く確保する必要があるが、このようにするほど、圧入代を大きくすることになり、上記した問題が発生する危険性が高くなる。そればかりか、素子の折損等の不具合を招くおそれがある。
本発明は、素子を挿入することで、その電極に端子金具をバネ性にて押し付けることで接続してなる端子接続構造を有するセンサにおいて、その接続上において問題とされている素子における電極の損傷を発生させないようにすることにある。
請求項1に記載の本発明は、測定対象に向けられる先端側に検出部を備えかつ後端寄り部位の表面に複数の電極を備えてなる長寸の板状又は棒状の検出素子と、
この検出素子の電極とリード線とを接続する端子金具とを備えるとともに、
この端子金具における前記電極への接続部である電極接続部に対面する空間領域に、前記検出素子の後端寄り部位を挿入した状態において、前記電極接続部を含む部位自身のバネ性によって該電極接続部が前記検出素子の電極に押し付けられて接続される端子接続構造を有するセンサであって、
前記端子金具は、前記検出素子の後端寄り部位が前記空間領域に挿入される初期段階には前記電極接続部が前記電極に接触しないか、接触しても前記検出素子の挿入の中間段階ないし終了近くにおいて前記電極接続部が前記電極に押付けられるのに比して弱い接触状態での接触とされるようにして設けられている一方、
前記検出素子の挿入の中間段階ないし終了近くにおいて、該端子金具の先端側を該検出素子の挿入方向に圧縮して前記電極接続部を前記電極側に弾性変形させて該電極接続部を前記電極に押し付けるための圧縮手段が前記検出素子の周囲に設けられており、
該検出素子の後端寄り部位を前記空間領域に挿入し終えた際に、前記圧縮手段が前記端子金具の先端側を該検出素子の挿入方向に圧縮して前記電極接続部を前記電極側に弾性変形させて該電極接続部を前記電極に押し付けて接続する端子接続構造としたことを特徴とするセンサである。
請求項2に記載の本発明は、測定対象に向けられる先端側に検出部を備えかつ後端寄り部位の両側の表面にそれぞれ電極を備えてなる長寸の板状又は棒状の検出素子と、
この検出素子の前記複数の電極とリード線とを接続する複数の端子金具とを備えるとともに、
これら端子金具における前記電極への接続部である電極接続部相互間に生じる空間領域に、前記検出素子の後端寄り部位を挿入した状態において、前記電極接続部を含む部位自身のバネ性によって該電極接続部が前記検出素子の電極に押し付けられて接続される端子接続構造を有するセンサであって、
前記端子金具は、前記検出素子の後端寄り部位が前記空間領域に挿入される初期段階には前記電極接続部が前記電極に接触しないか、接触しても前記検出素子の挿入の中間段階ないし終了近くにおいて前記電極接続部が前記電極に押付けられるのに比して弱い接触状態での接触とされるようにして設けられている一方、
前記検出素子の挿入の中間段階ないし終了近くにおいて、該端子金具の先端側を該検出素子の挿入方向に圧縮して前記電極接続部を前記電極側に弾性変形させて該電極接続部を前記電極に押し付けるための圧縮手段が前記検出素子の周囲に設けられており、
該検出素子の後端寄り部位を前記空間領域に挿入し終えた際に、前記圧縮手段が前記端子金具の先端側を該検出素子の挿入方向に圧縮して前記電極接続部を前記電極側に弾性変形させて該電極接続部を前記電極に押し付けて接続する端子接続構造としたことを特徴とするセンサである。
請求項3に記載の本発明は、前記端子金具の電極接続部が、前記電極側に弾性変形させられる際に、該電極側と反対側に逃げないように、少なくともその電極接続部の一部が絶縁材からなる絶縁カバー内に存在するように設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のセンサである。
請求項4に記載の本発明は、前記端子金具が、その先端側において前記検出素子と反対側に折り曲げられてなる折り返し部を備えており、該端子金具の電極接続部が、前記電極側に弾性変形させられる際に、該電極側と反対側に逃げないように、該折り返し部が絶縁材からなる絶縁カバー内に存在するように設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のセンサである。
請求項5に記載の本発明は、前記圧縮手段に、前記端子金具の電極接続部が前記電極側に弾性変形させられる際に、該電極側と反対側に逃げないように、前記電極接続部の先端側を規制する規制部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のセンサである。
請求項6に記載の本発明は、前記端子金具は、前記検出素子の電極側に凸をなして湾曲する湾曲部を有し、該湾曲部が前記電極接続部をなしている請求項1〜5のいずれか1項に記載のセンサである。
本発明にかかるセンサにおいては、検出素子の挿入の初期段階では、端子金具における電極接続部が素子の電極に摩擦を与えないか、与えたとしても弱く、その挿入の中間段階ないし終了近くにおいて、端子金具の電極接続部が素子の電極に押し付けられてなる端子接続構造を有している。このため、その挿入の開始から終了にわたって素子の電極が端子金具に擦られて接続された端子接続構造とならない分、電極の損傷を招きにくい。また、このような端子接続構造では、端子金具による素子の電極の擦られが少ない分、素子に対する負荷が小さく、素子の折損を有効に防止できる。
さらには、上記した従来の端子接続構造では、素子の挿入におけるその開始段階の押込み力の低減ないし挿入の円滑化のため、素子の後端面と、その電極の形成面である側面とのなす角に面取り(或いは丸み)を付与しておく必要があるが、本発明ではこのような面取りを備えていてもよいが、不要とすることができる。すなわち、このような面取りがなくとも、その挿入開始が円滑にできるため、この面取り工程を省略できる分、素子の製造コストの低減が図られるという効果もある。
以下、本発明のセンサを実施するための最良の形態について、図1〜図5に基づいて詳細に説明する。ただし、本形態では、酸素センサにおいて具体化した場合について説明する。
図中、1は酸素センサであり、金具本体11(以下、単に本体11ともいう)の内側に、測定対象に向けられる先端側(図示下側)に検出部(図示せず)を備えた長寸の板状又は棒状のセラミックを主体として形成された検出素子21が気密を保持して固定されている。金具本体11は、その内周面が下から順次大径となるように同心で段付円筒状に形成されており、外周面の下端寄り部位にはエンジンの排気管への固定用のネジ12が形成されている。このような本体11の内側には、アルミナから形成されたスリーブ31がその下端部を本体11内の下方の段部13にて支持されるように収容されている。このスリーブ31は、その外周面が本体11の内周面に対応するように径違いに形成されていると共に、その下寄り部位の軸線Gを含む部位には、横断面が素子21の横断面に対応する矩形の素子挿通用孔32が形成されている。
このような素子挿通用孔32の上には同孔に続いて拡径されて大径をなす、横断面が円形に形成されたシール用孔33が同軸状に形成されている。素子21はこのスリーブ31の内側の前記各孔を挿通され、先端側をスリーブ31の先端面より突出させ、シール用孔33内にシール材(本例では結晶化ガラス)40を充填して気密を保持して固定されている。また、シール用孔33の上方には、本発明における端子金具51の圧縮手段をなす筒状の圧縮部材41が配置されている。ただし、この圧縮部材41はその上端外周に円環状のフランジ42を突出状に備えており、その下面をスリーブ31の上端面に当接するまで、筒状部43をスリーブ31のシール用空孔33内に挿入しており、この筒状部43の内側、外側それぞれに溶融、凝固されたシール材40が存在している。なお、この圧縮部材41の内側の空孔44も、横断面が素子21の横断面に対応する矩形孔とされ、センサ1の軸線Gに沿って形成されている。このようにしてスリーブ31内に固定された素子21は、その後端寄り部位(図示上端寄り部位)23が、所定量、圧縮部材41のフランジ42の上面45より突出されている。
このようにスリーブ31内にシール材40および圧縮部材41を介して固定された素子21は、その状態において本体11の内側にセットされ、次のようにして本体11内に固定されている。すなわち、本体11の後端寄り部位(図示上端寄り部位)の円筒部15に続いて形成された薄肉部からなるカシメ用円筒部16を内側に折り曲げるようにして先端側にカシメ、そして先端側に圧縮することで、本体11内に固定されている。ただし、本例では、本体11の内側であって、スリーブ31の外周面に設けられた固定用フランジ35の上に、2つのパッキン9と、これらに挟まれた滑石からなる第2シール部材10を介在させて、その固定が行われている。なお、この状態において素子21の先端(検出部)は金具本体11の先端から突出されており、本形態では、その周囲を包囲するように、複数の穴付の二重構造からなるプロテクタ(保護カバー)18が本体11の先端に固定されている。なお、本体11の軸線G方向の中間部において、外周に突出状に形成された大径部19は、本体11のねじ12を図示しない排気管へねじ込む際のねじ込み用の多角形部であり、この多角形部の下面にはシール用ワッシャ20が取着されている。
このように本体11内に固定された素子21のうち、圧縮部材41から突出している後端寄り部位23には、本形態ではその各側面に各々2つの電極25が並んで形成されている。なお、これらの電極25は、検出部からの検出出力取り出し用のものと、素子21に形成された図示しないヒーターへの電圧印加用のものである。この電極25は、メタライズによるもので素子21と同時に焼成により形成されたものである。
一方、センサ1の図示上端である後端から外部にはリード線61が4本引き出されており、センサ1内に位置するその各先端の芯線にはカシメによって、本発明の要旨をなすところの端子金具51がそれぞれ取り付けられている。この端子金具51は、4つとも同一のものであり、2つづつで対となって自身のバネ性によって素子21の後端寄り部位23を挟み付ける形で配置されており、素子21の各電極25に、それぞれ電気的に接続されている。この各端子金具51は、バネ性のある金属(例えば、ステンレス鋼)の板を所定形状に打ち抜き、その後プレス成形され形成されており、リード線61の先端(芯線部)を掴むようにカシメられているリード線接続部52以下、次のように形成されている。すなわち、リード線接続部52の先端にはそこから下向きに略真直ぐに延びる中間部53を備えており、この中間部53の先端においては素子21と反対側に軸線Gと略垂直となるように折り曲げられた折り曲げ部54を備えている。そして、この折り曲げ部54の外側先端において、素子21及び電極側に向けて凸となして円弧状に湾曲する湾曲部を備えており、この湾曲部をバネ性のある電極接続部55としている。さらにその電極接続部55の先端(図示下端)56において素子21と反対側に折り曲げられ、後端側に折返し状に曲げられてなる折返し部57を一体に備えている。
このような端子金具51は、図1、2及び図5に示したように、センサ1として組み立てられた状態においては、対向する左右のもので対をなすようにして、各電極接続部55の中間寄り部位が、素子21の後端寄り部位23をバネ性によって挟み付けるており、各電極25に押し付けられている。こうして、各電極25にそれぞれ電気的に接続されている。ただし、センサ1として組立られる前には、その対をなす左右の各端子金具51の電極接続部55相互間には、素子21の後端寄り部位23を挟み付けることのない空間領域Kが形成されるように設定されている(図7参照)。詳しくは後述する。
また、本形態では、端子金具51は、アルミナからなり円筒状に形成された絶縁カバー71内に、しかも各端子金具51相互の絶縁が保持されるように配置されている。すなわち、この絶縁カバー71は、軸線G方向の中間よりも図示上方が、図3(図2のB−B断面に相当)に示したように横断面視において十字状の仕切り壁72aを備えており、その各壁と外側の円筒壁72bとで形成された4つの挿通孔73内に、それぞれのリード線接続部52及び中間部53の図示上方寄り部位を配置させている。そして、図4(図2のC−C断面に相当)に示したように、絶縁カバー71の軸線G方向の中間部は横断面視において(軸線方向から見て)前記挿通孔73に内接するように形成された4つの円形挿通孔74が連通状に設けられ、そのそれぞれに端子金具51の中間部53が通されている。
また、円形挿通孔74の下方は、素子21の後端寄り部位23を受け入れるとともに、端子金具51の電極接続部55を配置する部位をなし、円筒壁に包囲された柱状の空間をなしている。ただし、その柱状の空間を包囲する絶縁カバー71の内周面は、軸線方向から見て、円形挿通孔74より外側に存在するように形成されている。そして、軸線方向から見て、端子金具51の折り返し部57に対応する部位には、凹溝75が軸線Gに沿って形成され、その溝底に折り返し部57を押付けるようにされている。また、この凹溝75の図1,2における上端に対応する、円形挿通孔74の下端周縁には段部76が形成され、この段部76に折り曲げ部54の外側端部の角を上向きに係止させている。なお、隣接する凹溝75相互間には隣接する端子金具51相互間の絶縁確保のための絶縁用仕切り壁77が軸線Gに沿って凸状に形成されている。また、図5に示したように、本形態では、軸線G方向から見て、このような凹溝75及び仕切り壁77が、X方向とY方向にそれぞれ設けられており、いずれの向きの凹溝75でも端子金具51を受け入れ可能とされている。こうして、このような絶縁カバー71の内側のうち、軸線G方向の中間より図示下方に位置する柱状の空間は、素子21の後端寄り部位23を受け入れるとともに、電極接続部55を配置する部位とされている。また、端子金具51を受け入れてない凹溝75相互間に設けられた絶縁用仕切り壁77の突出端が素子21の幅方向(図5における上下方向)のガイドをなすようにされている。
このように本形態のセンサ1では、図1及び2に示したように、センサ1として組み立てられた状態において、各端子金具51の略全体を絶縁カバー71内に配置させ、図示左右の各端子金具51の各電極接続部55の中間寄り部位が、素子21の各電極25に押し付けられて電気的に接続されている。ただし、組立前には、各端子金具51は図2中に2点鎖線で示したように、その先端56が絶縁カバー71の先端面78より突出している(図6〜8参照)。そして、左右の各電極接続部55が対面する空間領域K、すなわち、電極接続部相互間の空間領域Kの寸法(空間幅)がW1と広がっていたところ、組み立てた状態において、圧縮部材41のフランジ42の上面45が、絶縁カバー71の先端面(図示下端面)78に当たるまで、各端子金具51の先端56を押し上げている。そして、電極接続部55をそれぞれ素子21の電極25側に弾性変形させて電極25に押し付けている。本形態ではこのような押付けによる端子金具51と電極25との電気的導通が確実に得られるように、電極接続部55の先端56に連なる折返し部57は、この弾性変形時に絶縁カバー71の内周面の凹溝75にて拘束され、外側(電極25と反対側)に逃げないようにされている。
なお、金具本体11の上方には絶縁カバー71を覆うように、上方に三段で同軸状に縮径された円筒状の外筒81が、図1において下方である大径筒部82の先端を、金具本体11の大径部19の上の円筒部15に外嵌して全周レーザ溶接により固定されている。また、外筒81の上端部の小径筒部83の内側には、外部に引き出されるリード線61を包囲するようにゴム製の弾性部材85が設けられている。さらに、この小径筒部83と中間の中径筒部86との間には環状段部87が形成されており、この環状段部87が絶縁カバー71の上端面を押え付けて、絶縁カバー71を外筒81内に位置決め、固定している。
なお、このようなセンサ1の組立については、上記においても略述したが、本発明のセンサの作用ないし効果は、この組立工程において発現されるため、次にその組立(工程)と共に作用効果について、図6〜図8に基づいてさらに詳述する。上述したように、スリーブ31内にシール材40および圧縮部材41を介して固定した素子21を、その状態において、本体11の内側に配置する。ついで、スリーブ31の固定用フランジ35上に2つのパッキン9と第2シール部材10となる滑石リングをそれぞれ配置する。そして、本体11の後端寄り部位の円筒部15に続いて形成された薄肉部からなるカシメ用円筒部16を内側に折り曲げるようにして先端側にカシメて圧縮し、スリーブ31等を本体11内に固定する。そして、プロテクタ18を固定して、図6の左図における下方の素子側組立体Sを作る。
一方、この素子側組立体S以外である、図6の左図における上方の端子金具側組立体Tを次のようにして作る。まず、リード線61の先端に端子金具51のリード線接続部52を接続する。そして、その電極接続部55が上述したように絶縁カバー71内に存在するように、リード線61を絶縁カバー71内に通し、端子金具51の折り曲げ部54の外側端部の角が、絶縁カバー71内の段部76に係止するようにする。さらに、外筒81の小径筒部83と中径筒部86との間の環状段部87が、絶縁カバー71の上端面(後端面)に当接するようにセットする。このようにして組み立てられた端子金具側組立体Tにおいては、端子金具51は電極接続部55も含めて自由状態にある。
そして、この自由状態においては、素子21の後端寄り部位23を挟み付けあう位置関係の電極接続部55相互間の空間領域Kの幅寸法(最小幅)W1は、その素子21の厚み(電極相互間の厚み寸法)W2より、やや大き目に設定されている。また、このような自由状態において電極接続部55の先端56は、絶縁カバー71の先端面78より図示のように適寸突出している。このとき、折返し部57の自由端(図示上端)寄り部位は絶縁カバー71の内側にあり、その凹溝75内にガイドされている。この状態において、電極接続部55の先端56を、図示上方に押し上げて、絶縁カバー71の先端面(図示下端面)78の位置まで押し上げたときは、各電極接続部55は素子21の電極25側に曲率半径の小さい円弧状となって膨らむ。このように押し上げの初期においては、端子金具51の電極接続部55はその相互間の空間領域Kの幅(最小幅)W1が若干小さくなるが、素子21の厚みW2より小さくならないように設定されている一方、絶縁カバー71の先端面78の位置まで押し上げたとき、素子21の厚みW2より小さくなるように設定されている。
しかして、図6左側、及び図7に示したように、素子21の後端寄り部位23を上にして素子側組立体Sを固定する。一方、端子金具51の電極接続部55の先端56を下にして端子金具側組立体Tを、素子21の後端寄り部位23の上から同軸状にして臨ませる。そして、図6右側、及び図8の上側に示したように、対向する端子金具55の電極接続部55相互間の空間領域Kに素子21の後端寄り部位23を挿入し、外筒81の大径筒部82の先端の内周面が、本体11の上部の円筒部15に外嵌するようにする。
このような挿入の初期段階では、図6右側、及び図8の上側に示したように、端子金具51の電極接続部55は素子21の電極25に接触しない状態にある。一方、さらにその挿入を進めて挿入の中間段階ないし終了近くになったときには、圧縮部材41の上面45が電極接続部55の先端56を押し上げ、電極接続部55は素子21側に膨らむように変形し、素子21の電極25に押付けられる。かくして、圧縮部材41のフランジ42の上面45が絶縁カバー71の先端面78に当接するまで、電極接続部55は素子21側に膨らむ形で変形し、最終的に電極25に強く押付けられる。なお、本例では、上記もしたように折返し部57が凹溝75を形成する壁面によって外方(素子21と反対側)に逃げられないように拘束されているため、電極接続部55はいわば板ばねと同様に変形して素子21の電極25に確実に押し付けられる。
このように、本形態のセンサ1によれば、検出素子21の挿入の初期段階では、端子金具51の電極接続部55が素子21或いはその電極25と擦り合わない。そして、その挿入の中間段階ないし終了近くにおいて、端子金具51の電極接続部55が素子21の電極25に押し付けられる。このため、その挿入の開始時から終了時にわたって素子21或いはその電極25が端子金具によって擦られることがないから、電極25の損傷を発生させない端子接続構造となすことができる。
なお、本形態では、端子金具51は、検出素子21の後端寄り部位23が電極接続部55相互間の空間領域Kに挿入される初期段階には、その電極接続部55に素子21又はその電極25が接触しない設定とした場合を例示した。しかし、その挿入の初期段階でも、素子21の電極25に損傷が発生しない弱い接触状態での接触であれば、端子金具51の電極接続部55は素子21の電極25に接触してもよい。
また、本形態では、端子金具51の略全体が絶縁カバー71内にセットされている。そして、その電極接続部55が素子21の電極25側に弾性変形させられる際に、その電極25側と反対側に逃げないようにされているため、信頼性の高い端子接続構造が簡易に得られる。しかも、端子金具51が、その先端56において検出素子21と反対側に折り曲げられてなる折り返し部57を備えた板ばね部を有しており、この板バネ部をなす電極接続部55が、電極25側に弾性変形させられる際に、折り返し部57が電極25側と反対側に逃げないように、絶縁カバー内に存在するように設けられているため、構造の複雑化を招くこともなく、確実な電気的接続が得られる。
さて次に、本発明に係るセンサ102の別の実施の形態について、図9〜図11に基づいて詳細に説明する。なお、このセンサ102も内燃機関の排気管に取り付けられ、排ガス中の酸素濃度を検出するための酸素センサを具体化したものである。ただし、本形態のものは前記形態のセンサと基本的に共通するため、相違点を中心として説明し、同一或いは対応する部品又は部位には同一の符号を付し、適宜のその説明を省略する。
すなわち、本形態において金具本体11は、前記形態のものと略同様の形状、構造を呈している。ただし、検出素子21は本体11内の下方の段部13上に、横断面が矩形の素子挿通用孔32付の絶縁リング14を配置し、この矩形孔内を通されている。そして、この絶縁リング14の上に、シール材(本例では滑石)40を充填し、そのシール材40の図示上端面の上に、本発明における圧縮手段をなす円筒状の圧縮部材41を配置し、その圧縮部材41にてシール材40を圧縮することで素子21を気密状に固定する構造とされている。この圧縮部材41は、前記形態におけるものと基本的には同様の筒状のものとされている。また、その上端部の外周の円環状のフランジ42の外周面が本体11の後端寄り部位の円筒部15の内側に隙間嵌めされている。このフランジ42の下の筒状部43が本体11の大径部19の内側に隙間嵌とされ、シール材40を圧縮するように配置されている。なお、この圧縮部材41の筒状の内側である空孔44も、横断面が素子21の横断面に対応する矩形孔とされ、センサ102の軸線Gに沿って貫通状に形成されている。
一方、素子21の後端寄り部位23は、所定量、圧縮部材41の上端面45より突出され、その後端寄り部位23が前記形態におけるのと同様に形成された端子金具51の電極接続部55相互間に挿入されて、この電極接続部55と素子21の電極25とが前記形態と同様にして接続されている。すなわち、本例では、本体11の後端寄り部位の内側に、筒状に形成された絶縁カバー71が配置されており、端子金具51は、このカバー71内に電極接続部55が配置されるようにして設けられている。ただし、絶縁カバー71は、横断面が円形に形成された筒状部70の下端外周にフランジ79を備えており、内部に端子金具51を配置した状態の下で、本体11の後端寄り部位の薄肉部からなるカシメ用円筒部16を内側に折り曲げるようにして、Oリング9を介してそのフランジ79を覆いかつ先端側に押圧することで本体11に固定されている。
なお、絶縁カバー71は、前記形態における絶縁カバーをそのC−C線で切断した下半分の形状に対応するもので、その下端外周にフランジ79を形成した形をなしている。そして、上端内周には内向きに突出する段部76を備えており、この段部76に端子金具51の折り曲げ部54の先端角を係止させて電極接続部55を軸線G方向に圧縮している。なお、この絶縁カバー71の内部は、図10中のE−E線断面図として図11に示したようであり、前記形態における図2中のD−D線断面図として図5に示したのと実質的に同様な形成をしている。こうして、本形態ではリード線61の先端に前記形態におけるものと同様に形成された端子金具51が接続され、この端子金具51を、絶縁カバー71内に各端子相互間が絶縁を保持するように配置されている。なお、本形態では外筒81は、前記形態と異なり絶縁カバー71を固定する役割を担っておらず、上記したように本体11の後端寄り部位のカシメ用円筒部16によるカシメによって、絶縁カバー71は固定されている。
このような本形態のセンサ102もその組立前には、各端子金具51は図10中に2点鎖線で示したように、その先端56が絶縁カバー71の先端78から所定量突出するように設定されている(図12〜14参照)。そして図12に示したように、絶縁カバー71内に配置された端子金具51は、その左右の各電極接続部55の相互間の空間領域Kの間隔W1が、素子21の電極25間部位の幅W2より広く形成されている。このような本形態のセンサ102は次のようにして組み立てられる。
すなわち、上記したように、本体11内に、圧縮部材41の素子挿通孔44内に素子21を通して配置し、リード線61に接続した端子金具51を絶縁カバー71内にセットし、その端子金具51相互間の空間領域Kに素子21の後端寄り部位23を挿入するように配置する(図12参照)。次に、図13の左側、図14に示したように、端子金具51相互間の空間領域Kに素子21の後端寄り部23を挿入し、端子金具51の先端56が圧縮部材41の上面45に当接するようにする。このとき、端子金具51の電極接続部55は素子21の電極25に接触していないか、接触していても弱い接触状態となるように、その相互間の空間領域Kの幅W1が設定されている。
次に、この状態において、絶縁カバー71の上端80を、フランジ79の先端面78が圧縮部材41の上面45に当るまで押す(図13右側、図15参照)。すなわち、圧縮部材41の上面45が、絶縁カバー71の先端面(図示下端面)78に当たるまで、各端子金具51の先端56を相対的に押し上げる。すると、電極接続部55はそれぞれ素子21の電極25側にバネ性によって変形させられて電極25に押し付けられる。こうして、この状態の下で、絶縁カバー71のフランジ79の上にOリング9を配置し、本体11の薄肉円筒部16を内側に折り曲げるようにかしめるのである。なお、その後は、外筒81を前記形態と同様に金具本体11におけるねじ込み用の大径部(多角形部)19の上の円筒部15に外嵌、固定し、さらに上端部の小径筒部83の内側にリード線61を包囲するように弾性部材85を嵌入することで、センサ102として組み立てられる。
このように、本形態のセンサ102においても、その組立における検出素子21の挿入の初期段階では、端子金具51の電極接続部55が素子21の電極25に接触しないか、接触しても弱い接触となる。そして、その挿入の中間段階ないし終了近くにおいて、端子金具51の電極接続部55が素子21の電極25に押し付けられるため、その挿入の開始時から終了時にわたって電極25が端子金具51に擦られ続けることがない。このため、電極25の損傷を招きにくく、その分、素子21の損傷を招きにくい端子接続構造となすことができる。
上記した形態では、組立状態において絶縁カバー71内に端子金具51を配置させるようにして、その端子金具51の先端56を上向きに圧縮する際の逃げ防止手段としたが、本発明においては、端子金具51自身がバネ性の強いものでその基端部を上記のような絶縁カバーではない別手段を介して固定することで、その逃げが問題とならないようにしてもよい。さらに、端子金具を上記のような絶縁カバー71内に配置するとしても、逃げ防止手段はこれによらないで具体化することもできる。
図16及び図17は、その1例であり、前記形態における端子金具51において、その電極接続部55の先端56から先の折返し部57を除去するとともに、圧縮部材41の上面45の内周寄り部位に凹部46を設け、この凹部46の底面47と、壁面48にて電極接続部55の先端56を係止させるようにしてもよい。すなわち、この壁面48が、電極25側と反対側に逃げないように電極接続部55の先端56を規制する規制部をなすようにして、圧縮変形時の端子金具51の逃げを防止するようにしてもよい。このものでは、図16に示したように、センサとしての組立前には電極接続部55の先端56を圧縮する前に、その先端56を絶縁カバー71の先端面78から適量突出させておくとともに、圧縮部材41の上面の凹部46の底面47と壁面48にて電極接続部55の先端56を係止させるようにしておく。そして、その状態から素子21の後端寄り部位23を電極接続部55相互間の空間領域に挿入させるように、図17に示したように、絶縁カバー71を同図において下に押し下げ、絶縁カバー71の先端面78を圧縮部材41に押付ければよい。
このように、本発明において、端子金具は、その電極接続部を含む部位自身のバネ性によって電極接続部が検出素子の電極に押し付けられて接続されることができればよく、適宜の形態に設計変更して具体化できる。したがって、前記した各形態における端子金具のように、検出素子の電極側に凸をなして湾曲する湾曲部を有し、この湾曲部が電極接続部をなす形態のものに限定されるものではない。
また、端子金具の電極接続部の圧縮手段に、シール材を圧縮する圧縮部材を用いた場合で説明したが、本発明における圧縮手段は、このような圧縮部材でなくともよい。すなわち、このようなシール材を圧縮する圧縮部材とは別の部材で、或いは、別の部材を中間に介在させて、電極接続部を圧縮するようにしてもよい。すなわち、本発明における圧縮手段は、検出素子の挿入の中間段階ないし終了近くにおいて、該端子金具の先端側を該検出素子の挿入方向に圧縮して前記電極接続部を前記電極側に弾性変形させて該電極接続部を前記電極に押し付けることができる手段であり、検出素子の周囲に設けられておればよい。
なお、上記した各実施の形態では、端子金具、及び素子の電極数がそれぞれ4つのもので、しかも、電極は素子の対向する各面にそれぞれ2つ(合計4個)設けられたものにおいて具体化したが、これらの数はいずれのものにおいても具体化できる。また、素子の両面に形成されている電極を素子の両側(両側面)から端子金具の電極接続部で挟み付ける形態として、その電極に端子金具の電極接続部を押付けるものとして具体化したが、これに限定されるものではない。例えば素子の電極が素子の一方の側面(片面)にのみ形成されている場合であっても具体化できる。
この他にも本発明のセンサは、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、適宜にその構造、構成を設計変更して具体化できる。上記においては酸素センサにおいて具体化したが、本発明と同様の端子接続構造を有するものである限り、温度センサ、その他のセンサにおいても具体化できる。
本発明のセンサを実施するための最良の形態の正面縦断面図。 図1のA部拡大図。 図2のB−B線断面図。 図2のC−C線断面図。 図2のD−D線断面図。 図1のセンサの組立工程の説明図。 図6の左側の図の要部拡大図。 端子金具の電極接続部相互間の空間領域に素子の後端寄り部位を挿入する過程の説明用の要部拡大図。 別の実施の形態の正面縦断面図。 図9の要部拡大図。 図10のE−E線断面図。 図9の実施の形態のセンサの組立前の要部拡大図。 図9のセンサの組立工程の説明図。 図13の左側の要部拡大図。 図13の右側の要部拡大図。 別形態の組立工程の要部拡大図。 別形態の組立工程の要部拡大図。
符号の説明
1、102 センサ
21 検出素子
23 検出素子の後端寄り部位
25 検出素子の電極
41 圧縮部材(圧縮手段)
51 端子金具
55 端子金具の電極接続部
56 端子金具の先端
57 端子金具の折り返し部
61 リード線
71 絶縁カバー
48 壁面(規制部)
K 電極接続部に対面する(電極接続部相互間に生じる)空間領域
G 軸線

Claims (6)

  1. 測定対象に向けられる先端側に検出部を備えかつ後端寄り部位の表面に複数の電極を備えてなる長寸の板状又は棒状の検出素子と、
    この検出素子の電極とリード線とを接続する端子金具とを備えるとともに、
    この端子金具における前記電極への接続部である電極接続部に対面する空間領域に、前記検出素子の後端寄り部位を挿入した状態において、前記電極接続部を含む部位自身のバネ性によって該電極接続部が前記検出素子の電極に押し付けられて接続される端子接続構造を有するセンサであって、
    前記端子金具は、前記検出素子の後端寄り部位が前記空間領域に挿入される初期段階には前記電極接続部が前記電極に接触しないか、接触しても前記検出素子の挿入の中間段階ないし終了近くにおいて前記電極接続部が前記電極に押付けられるのに比して弱い接触状態での接触とされるようにして設けられている一方、
    前記検出素子の挿入の中間段階ないし終了近くにおいて、該端子金具の先端側を該検出素子の挿入方向に圧縮して前記電極接続部を前記電極側に弾性変形させて該電極接続部を前記電極に押し付けるための圧縮手段が前記検出素子の周囲に設けられており、
    該検出素子の後端寄り部位を前記空間領域に挿入し終えた際に、前記圧縮手段が前記端子金具の先端側を該検出素子の挿入方向に圧縮して前記電極接続部を前記電極側に弾性変形させて該電極接続部を前記電極に押し付けて接続する端子接続構造としたことを特徴とするセンサ。
  2. 測定対象に向けられる先端側に検出部を備えかつ後端寄り部位の両側の表面にそれぞれ電極を備えてなる長寸の板状又は棒状の検出素子と、
    この検出素子の前記複数の電極とリード線とを接続する複数の端子金具とを備えるとともに、
    これら端子金具における前記電極への接続部である電極接続部相互間に生じる空間領域に、前記検出素子の後端寄り部位を挿入した状態において、前記電極接続部を含む部位自身のバネ性によって該電極接続部が前記検出素子の電極に押し付けられて接続される端子接続構造を有するセンサであって、
    前記端子金具は、前記検出素子の後端寄り部位が前記空間領域に挿入される初期段階には前記電極接続部が前記電極に接触しないか、接触しても前記検出素子の挿入の中間段階ないし終了近くにおいて前記電極接続部が前記電極に押付けられるのに比して弱い接触状態での接触とされるようにして設けられている一方、
    前記検出素子の挿入の中間段階ないし終了近くにおいて、該端子金具の先端側を該検出素子の挿入方向に圧縮して前記電極接続部を前記電極側に弾性変形させて該電極接続部を前記電極に押し付けるための圧縮手段が前記検出素子の周囲に設けられており、
    該検出素子の後端寄り部位を前記空間領域に挿入し終えた際に、前記圧縮手段が前記端子金具の先端側を該検出素子の挿入方向に圧縮して前記電極接続部を前記電極側に弾性変形させて該電極接続部を前記電極に押し付けて接続する端子接続構造としたことを特徴とするセンサ。
  3. 前記端子金具の電極接続部が、前記電極側に弾性変形させられる際に、該電極側と反対側に逃げないように、少なくともその電極接続部の一部が絶縁材からなる絶縁カバー内に存在するように設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のセンサ。
  4. 前記端子金具が、その先端側において前記検出素子と反対側に折り曲げられてなる折り返し部を備えており、該端子金具の電極接続部が、前記電極側に弾性変形させられる際に、該電極側と反対側に逃げないように、該折り返し部が絶縁材からなる絶縁カバー内に存在するように設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のセンサ。
  5. 前記圧縮手段に、前記端子金具の電極接続部が前記電極側に弾性変形させられる際に、該電極側と反対側に逃げないように、前記電極接続部の先端側を規制する規制部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のセンサ。
  6. 前記端子金具は、前記検出素子の電極側に凸をなして湾曲する湾曲部を有し、該湾曲部が前記電極接続部をなしている請求項1〜5のいずれか1項に記載のセンサ。
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