JP2002168824A - センサの端子接続構造 - Google Patents

センサの端子接続構造

Info

Publication number
JP2002168824A
JP2002168824A JP2000365389A JP2000365389A JP2002168824A JP 2002168824 A JP2002168824 A JP 2002168824A JP 2000365389 A JP2000365389 A JP 2000365389A JP 2000365389 A JP2000365389 A JP 2000365389A JP 2002168824 A JP2002168824 A JP 2002168824A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection element
electrode terminal
terminal
sensor
insulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000365389A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4225680B2 (ja
JP2002168824A5 (ja
Inventor
Yasushi Matsuo
康司 松尾
Satoshi Ishikawa
聡 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2000365389A priority Critical patent/JP4225680B2/ja
Publication of JP2002168824A publication Critical patent/JP2002168824A/ja
Publication of JP2002168824A5 publication Critical patent/JP2002168824A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4225680B2 publication Critical patent/JP4225680B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属端子と検出素子の電極端子部との電気的
接続の不良が発生し難く、組立作業が容易に実行可能で
あるセンサの端子接続構造を提供する。 【解決手段】 検出素子4のコンタクト部材129は、
図3(b)のように積層した検出素子4,リードフレー
ム10および一対の絶縁性ハウジング132を、図3
(a)に示す筒状固定部材136の内孔に配置し、この
あと、筒状固定部材136を図3(d)に示す矢印のよ
うに加締めることで、構成される。このとき、リードフ
レーム10の波状部分16が、検出素子4と絶縁性ハウ
ジング132との間に配置され、波状部分16が弾性変
形することから、加締め作業における加締め部分の寸法
や加締め力などの作業条件の許容範囲が広くなり、加締
め作業が容易に実行可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばガスセンサ
のガス検出素子、温度センサの感温素子のように、軸線
方向に延びる板状形状をなす各種検出素子を用いたセン
サの端子接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、軸線方向に延びる板状形状を
なすと共に、測定対象となるガスに向けられる先端側に
検知部が形成された検出素子を備えたガスセンサや温度
センサといったセンサが知られている。なお、ガスセン
サとしては、λセンサ、全領域空燃比センサ、酸素セン
サ、NOxセンサ等が挙げられる。
【0003】そして、この種の検出素子の一種である測
定対象となるガス中の被検出成分を検出するガス検出素
子については、検知部にて検出される電気的出力を外部
(外部回路)に取り出す必要がある。そのために、検出
素子の後端側の表面に検知部と導通する電極端子部を設
け、かかる電極端子部を介して外部と導通を図るように
している。また、このガス検出素子では、検知部の電気
的出力の安定化および検知部の早期活性化を目的とし
て、通常、該ガス検出素子内にヒータ(セラミックヒー
タ)が設けられることとなるが、そのようなヒータに通
電するための電極端子部についてもガス検出素子の後端
側の表面に設けられ、かかる電極端子部を介して導通が
図られる。
【0004】ところで、この軸線方向に延びる板状形状
をなすガス検出素子では、一般に、ガス検出素子の後端
側の表面に設けられた各電極端子部に対して、金属端子
(リードフレーム)を介してリード線と電気的に接続さ
れており、このリード線が外部回路に接続されるもので
ある。なお、金属端子はリード線と加締められて電気的
に接続されている。
【0005】そして、ガス検出素子の電極端子部と金属
端子との導通を図るために、ガス検出素子の後端側の周
囲には、センサの端子接続構造体であるコンタクト部材
が配置される。ここで、従来のセンサの端子接続構造体
である第1コンタクト部材130を、図6に示す。な
お、図6(a)は、軸線方向に延びる板状形状をなすガ
ス検出素子4の後端側の表面に都合6個の電極端子部3
0、31、32、33、34、35が形成されており、
このガス検出素子4の周囲に配置される第1コンタクト
部材130の平面図(すなわち、ガス検出素子4の軸線
方向と直交する向きの断面図)を表しており、図6
(b)は、図6(a)におけるC−C断面(即ち、ガス
検出素子4の軸線方向における断面)部分の第1コンタ
クト部材130の断面図を表している。
【0006】図6(a)および図6(b)に示すよう
に、第1コンタクト部材130は、ガス検出素子4の電
極端子部30、31、32、33、34、35が形成さ
れている表面(両表面)を、軸線方向と交差する方向に
おける両側から挟むようにして分割される一対の絶縁保
護体(絶縁性ハウジング)132と、その絶縁保護体1
32とガス検出素子4との間に挟持され、ガス検出素子
4の電極端子部30、31、32、33、34、35と
電気的に接続される6個の金属端子131と、ガス検出
素子4と共に各金属端子131を挟持した絶縁保護体1
32の周囲に配置されて絶縁保護体132を保持するよ
う形成されるホールド部材133とを備えている。そし
て、第1コンタクト部材130は、ホールド部材133
が一対の絶縁保護体132を保持することで、各金属端
子131が、ガス検出素子4と絶縁保護体132との間
で挟持されると共に、ガス検出素子4の電極端子部3
0、31、32、33、34,35に接触するように構
成される。
【0007】より詳細に説明すると、ホールド部材13
3は、板状の金属材料を、一辺を欠いた六角形の断面形
状となるように加工して、断面のうち削除された一辺に
相当する開口部分の間隔が拡大・縮小するよう弾性変形
可能に構成される。このとき、ホールド部材133は、
内部に絶縁保護体132、ガス検出素子4、金属端子1
31を収容可能に形成される。そして、このホールド部
材133は、外力により弾性変形することで開口部分の
間隔が拡大した状態で、絶縁保護体132等が内部に収
容された後、外力の印加を停止することにより、ホール
ド部材133自身が有する弾性により形状が元に戻るこ
とで、一対の絶縁保護体132を保持する。これによ
り、一対の絶縁保護体132とガス検出素子4との間で
各金属端子131は挟持され、各金属端子131がガス
検出素子4の電極端子部30、31、32、33、3
4、35に接触することで、各金属端子131と各電極
端子部とが電気的に接続されることになる。
【0008】なお、各金属端子131には、図6(c)
に示すように、凸状に形成された接触部131aが設け
られており、この接触部131aがガス検出素子4の各
電極端子部と接触するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の第1コ
ンタクト部材130は、各金属端子131とガス検出素
子4の電極端子部30、31、32、33、34、35
とを接触させる付勢力を、絶縁保護体132の周囲に配
置されるホールド部材133自身のもつ弾性力にのみ依
存させる構造であることから、各金属端子131とガス
検出素子4の各電極端子部との電気的接続が不良となる
場合がある。
【0010】つまり、ガス検出素子4の表面形状の個体
差や、金属端子131および絶縁保護体132等の寸法
誤差が原因となり、絶縁保護体132とガス検出素子4
との間隔が金属端子131が配置される位置毎に異なる
場合がある。そのために、絶縁保護体132とガス検出
素子4との間で挟持する各金属端子131にかかる付勢
力が不均一となり、金属端子131がガス検出素子4の
電極端子部に対して十分付勢されず、金属端子131と
ガス検出素子4の電極端子部とが接触不良となる可能性
が高くなるのである。
【0011】また、内燃機関の排気管に取り付けられて
高温環境で使用されるガスセンサでは、熱の影響でガス
検出素子に反り返りが生じたり、熱膨張により金属端子
が変形する可能性もあり、センサ毎、さらには金属端子
毎にガス検出素子の電極端子部に対する付勢力の差が生
じて、金属端子とガス検出素子の電極端子部との間で接
触不良が発生する可能性がある。
【0012】そして、ガス検出素子の表面に形成される
電極端子部の個数が多くなるほど、電極端子部の数に対
応した各金属端子ごとの付勢力の差が発生し易くなり、
付勢力の小さくなる金属端子においては、金属端子と電
極端子部との接触不良が発生し易くなる。
【0013】さらに、温度変化の激しい環境下に設置さ
れるガスセンサでは、周囲温度が高温となると金属端子
は膨張し、周囲温度が常温あるいは低温となると金属端
子は収縮することになる。そして、ガス検出素子の電極
端子部は、通常厚さが薄く形成されることから、設置環
境の温度変化(換言すれば、熱サイクル)の繰り返しに
伴って金属端子の膨張・収縮が繰り返され、金属端子と
電極端子部との接触不良が発生することがある。
【0014】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、一対の絶縁保護体と検出素子との間に挟持さ
れる金属端子と、検出素子の電極端子部とを電気的に接
続する形態のセンサの端子接続構造において、金属端子
と検出素子の電極端子部との電気的接続の不良が発生し
難く、組立作業が容易に実行可能であるセンサの端子接
続構造を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の発明は、軸線方向に延び
る板状形状をなし、測定対象となるガスに向けられる先
端側に検出部が形成され、後端側の表面に電極端子部が
形成される検出素子と、検出素子の後端側の周囲に配置
されると共に、この検出素子を軸線方向と交差する方向
における両側から挟むようにして、分割されている一対
の絶縁保護体と、絶縁保護体と検出素子との間に挟持さ
れ、検出素子の電極端子部と電気的に接続される金属端
子と、検出素子と共に金属端子を挟持した一対の絶縁保
護体の周囲に配置され、この絶縁保護体を保持するよう
形成されるホールド部材と、を備えるセンサの端子接続
構造であって、金属端子は、検出素子と絶縁保護体とに
より挟持されることで圧縮変形する被挟持部を有してお
り、ホールド部材により絶縁保護体を保持することで、
被挟持部と検出素子の電極端子部とが直接または他部材
を介して間接的に接触して電気的に接続されることを特
徴とする。
【0016】つまり、本発明(請求項1)のセンサの端
子接続構造においては、金属端子を検出素子の電極端子
部に向けて付勢する付勢力が、絶縁保護体を保持するホ
ールド部材の弾性力から与えられる付勢力のみで生じる
のではなく、金属端子の被挟持部自身が圧縮変形するこ
とで発生する弾性力によっても発生する。そして、金属
端子の被挟持部が、検出素子と絶縁保護体との間にて挟
持されることで圧縮変形(弾性変形)することから、こ
のような金属端子は、検出素子と絶縁保護体との隙間間
隔に寸法誤差が生じた場合でも、個別に独立して被挟持
部が圧縮変形することにより検出素子の電極端子部と接
触することができる。これにより、金属端子と検出素子
の電極端子部との接触不良が発生し難くなる。
【0017】よって、本発明(請求項1)のセンサの端
子接続構造によれば、寸法誤差等の要因により、同一検
出素子における絶縁保護体との間隔が、金属端子が配置
される位置毎にそれぞれ異なる場合でも、金属端子と検
出素子の電極端子部との電気的接続を確実に維持するこ
とができる。
【0018】そして、金属端子における弾性力を有する
被挟持部としては様々な形状が考えられるが、例えば、
請求項2に記載のように、被挟持部が、波状形状に形成
されており、この波状形状の振幅方向の面が検出素子の
電極端子部に接触するとよい。つまり、被挟持部のうち
波状形状の振幅方向に変位する面が検出素子の電極端子
部に接触するように、センサの端子接続構造を構成する
のである。
【0019】このように、波状形状の振幅方向に変位す
る面が検出素子の電極端子部に接触するように形成され
た金属端子の被挟持部は、検出素子と絶縁保護体との間
にて挟持されることにより、波形の振幅方向(波形の高
低差方向)への圧縮変形が可能となり、上述した請求項
1と同様の効果を発揮することができる。
【0020】また、金属端子の被挟持部がこのような波
形形状に形成されることにより、波形の複数の頂点部分
で検出素子の電極端子部に接触することが可能となる。
このように、金属端子の被挟持部が少なくとも1箇所で
検出素子の電極端子部と接触することにより、センサの
設置環境における温度変化(熱サイクル)の繰り返しに
伴って金属端子が膨張・収縮を繰り返した場合に、全て
の接触箇所において電極端子部が削り取られることは起
こり難い。このため、温度変化による金属端子の膨張・
収縮が繰り返された場合でも、金属端子がいずれかの接
触箇所で検出素子の電極端子部と接触することができる
ため、接触不良が発生し難くなり、金属端子と検出素子
の電極端子部との電気的接続を確実に維持することがで
きる。
【0021】よって、本発明(請求項2)のセンサの端
子接続構造によれば、同一検出素子における絶縁保護体
との間隔が金属端子が配置される位置毎にそれぞれ異な
る場合や、センサの設置環境における温度変化の繰り返
しに伴って金属端子の膨張・収縮が繰り返された場合で
も、金属端子と検出素子の電極端子部との接触不良が発
生し難くなり、電気的接続を確実に維持することができ
る。
【0022】また、上述(請求項1または請求項2)の
センサの端子接続構造における金属端子は、請求項3に
記載のように、被挟持部が、検出素子の電極端子部およ
び電極端子部が形成されていない検出素子の表面に接触
する部分をそれぞれ有しており、電極端子部に接触する
部分の弾性力が、検出素子の表面に接触する部分の弾性
力よりも小さくなるように形成すると良い。
【0023】つまり、金属端子の被挟持部が検出素子に
形成される電極端子部のみに接触するのではなく、電極
端子部および検出素子本体(本体表面)と接触するよう
に被挟持部を形成することにより、被挟持部は、より広
い範囲で検出素子と接触でき、検出素子と絶縁保護体と
の間にて挟持されることにより、検出素子に対してより
大きな付勢力を発生することが出来る。これにより、金
属端子(被挟持部)は、より強固に検出素子を保持する
ことが可能となり、検出素子を保持するための部材をセ
ンサ内部から省略することができ、センサの内部構造を
簡略化することができる。
【0024】一方、金属端子が検出素子の電極端子部に
対して付勢される付勢力が過剰に大きくなると、電極端
子部がこの付勢力に耐えることができず、電極端子部が
削り取られる虞がある。そのため、金属端子の被挟持部
のうち、電極端子部に接触する部分の弾性力が、検出素
子本体(本体表面)に接触する部分の弾性力よりも小さ
くなるように形成した被挟持部であれば、被挟持部が検
出素子と絶縁保護体との間にて挟持されたときに付勢力
が過大となって電極端子部が削り取られるのを防ぐこと
ができると共に、検出素子本体に対する付勢力により検
出素子を確実に保持することができる。
【0025】しかし、金属端子の被挟持部のうち電極端
子部に接触する部分の弾性力が過度に小さくなると、被
挟持部が電極端子部に接触できなくなるおそれがある。
そのため、被挟持部のうち電極端子部に接触する部分の
弾性力は、少なくとも被挟持部と電極端子部とが接触可
能な範囲に設定するとよく、これにより、金属端子の被
挟持部は、電極端子部との電気的接続を維持することが
できる。
【0026】よって、本発明(請求項3)のセンサの端
子接続構造によれば、金属端子と検出素子の電極端子部
との電気的接続を維持することができると共に、検出素
子が保持可能となることでセンサの内部構造を簡略化す
ることができる。なお、被挟持部が波形形状に形成され
た金属端子においては、例えば、波と波との頂点間隔を
変化させることや波の振幅を変化させること等により、
被挟持部のうち、電極端子部に接触する部分と検出素子
本体(本体表面)に接触する部分との弾性力に差を持た
せることができる。
【0027】そして、上述(請求項1から請求項3のい
ずれか)のセンサの端子接続構造は、請求項4に記載の
ように、ホールド部材が、検出素子と共に金属端子を挟
持した一対の絶縁保護体の周囲を取り囲む内孔を備える
筒状に形成され、内孔を縮小するよう加締められること
で絶縁保護体を保持するとよい。
【0028】このようなホールド部材を備えたセンサの
端子接続構造は、ホールド部材の少なくとも一部を内孔
の径方向内側の距離が縮小するように、加締めることで
一対の絶縁保護体を挟持する構造であるが、金属端子の
被挟持部が検出素子と絶縁保護体との間にて挟持されて
圧縮変形(弾性変形)することから、ホールド部材の上
記加締め作業において加締め部分の寸法や加締め力など
を厳密に管理しなくとも、絶縁保護体と検出素子との間
にて被挟持部は良好に挟持されることになる。つまり、
金属端子の被挟持部は、検出素子と絶縁保護体との間に
て挟持されることで自身が弾性変形して検出素子の電極
端子部と接触することから、金属端子と電極端子部とを
接触させる付勢力をホールド部材にのみ依存させること
が無く、絶縁保護体の周囲に配置されるホールド部材の
加締め作業における加締め部分の寸法や加締め力などの
作業条件の許容範囲が広くなる。また、金属端子が弾性
変形することにより、加締められたホールド部材から検
出素子に対して作用する挟持力が過大となるのを防ぐこ
とができ、検出素子が挟持力により潰されて破損してし
まうのを防ぐことができる。さらに、ホールド部材は、
筒状を呈し、絶縁保護体の周囲に配置されるので、絶縁
保護体を安定して保持することができる。
【0029】したがって、本発明(請求項4)のセンサ
の端子接続構造によれば、金属端子の被挟持部が圧縮変
形する範囲においては、各部材の寸法精度を厳密に要求
することなく組み付けが可能となるとともに、組み立て
作業が容易に実行可能となる。
【0030】また、上述(請求項1から請求項4のいず
れか)のセンサの端子接続構造は、請求項5に記載のよ
うに、検出素子が、測定対象となるガス中の被検出成分
を検出するためのガス検出素子であるとよい。つまり、
ガスセンサに備えられるガス検出素子には、高温環境下
に配置されることで検出素子としての特性を示すものが
あり、このようなガス検出素子は、ガスセンサの使用時
と未使用時における温度差が大きいため、金属端子の膨
張・収縮が繰り返されることで、ガス検出素子に形成さ
れた電極端子部が削り取られ易い。
【0031】よって、このようなガスセンサにおいて上
述したセンサの端子接続構造を使用することにより、温
度変化の影響によりすべての接触部分における電極端子
部が削り取られるのを防ぐことができ、金属端子と検出
素子の電極端子部との電気的接続を維持することができ
る。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のセンサの端子接
続構造を適用したセンサの実施例を図面と共に説明す
る。なお、本実施例ではガスセンサの一種であり、測定
対象となるガス(排ガス)中の酸素濃度を検出する検出
素子が組み付けられると共に、内燃機関の排気管に装着
される酸素センサについて説明する。図1は、本実施例
の酸素センサ2の全体構成を示す断面図である。
【0033】図1に示すように、酸素センサ2は、排気
管に固定するためのネジ部102aが外表面に形成され
た筒状の主体金具102と、主体金具102の筒内に挿
入されて先端側(図中下方)が測定対象となる排ガスに
向けられ、酸素イオン伝導性固体電解質体からなり検出
部4aが形成された酸素濃淡電池素子や検出部4aの早
期活性化を目的としたセラミックヒータが積層されて構
成されると共に、軸線方向に延びる板状形状をなす検出
素子4と、検出素子4を保持するために主体金具102
の筒内先端側から順に積層されるセラミックホルダ10
6、タルク粉末108、セラミックスリーブ110とを
備えている。
【0034】この内、セラミックホルダ106およびセ
ラミックスリーブ110は、外観が略円筒状を呈し、検
出素子4の断面形状に沿った略長方形状の挿通孔が中心
軸に沿って穿設されており、検出素子4はこれら挿通孔
を介して保持される。更に、セラミックスリーブ110
は上部中央が上方に突出することにより突出部110a
が形成され、検出素子4は、この突出部110aの上端
から更に後方側(図1における上方)に突出した状態で
保持される。そして、セラミックスリーブ110の突出
部110a周囲の端面上には、加締リング112が配置
され、主体金具102の後端側(図1における上方)
を、加締リング112を介してセラミックスリーブ11
0側に加締めることにより、タルク粉末108が加圧充
填され、この結果、検出素子4,セラミックホルダ10
6,セラミックスリーブ110が主体金具102に固定
される。
【0035】一方、検出素子4の後端側(図1における
上方)の表面には、後述する都合6個の電極端子部3
0,31,32,33,34,35が形成され、各電極
端子部30,31,32,33,34,35は、リード
フレーム10を介してリード線116と電気的に接続さ
れている。なお、リードフレーム10は、リード線11
6と加締められて電気的に接続されており、特許請求の
範囲に記載の「金属端子」に相当する。
【0036】また、主体金具102の後端側外周には、
外筒118が溶接等により固定されており、リード線1
16は、この外筒118の後端側における開口部の内側
に配置されたグロメット120を貫通して外部に引き出
されている。そして、酸素センサ2は、このリード線1
16、リードフレーム10を介して、検出素子4と外部
との導通が図られる。
【0037】一方、主体金具102の先端側(図1にお
ける下方)外周には、検出素子4の突出部分を覆うと共
に、複数の孔部を有する金属製の二重のプロテクタ42
a,42bが溶接等によって取り付けられている。ここ
で、検出素子4の構造について説明する。検出素子4
は、図2(a)に示すように、長方形状の軸断面を有し
た軸線方向に延びる板状形状に形成されている。尚、図
2では、検出素子4の構成を説明するために、実際より
も軸線方向の長さを短くした模式図として記載してい
る。
【0038】そして、検出素子4は、それぞれ軸線方向
に延びる板状形状に形成された酸素濃淡電池素子20
や、酸素濃淡電池素子20の検出部4aを活性化させる
ためのヒータ22などが積層されて形成されている。こ
のとき、酸素濃淡電池素子20とヒータ22とは、セラ
ミック層40(例えば、ジルコニア系セラミック層やア
ルミナ系セラミック層)を介して互いに接合される。
尚、酸素濃淡電池素子20は、例えば、ジルコニア等を
主体とする酸素イオン伝導性固体電解質体により形成さ
れている。また、ヒータ22は、例えば、導電性セラミ
ックからなる抵抗発熱体パターンをアルミナなどのセラ
ミック基体中に埋設した公知のセラミックヒータから形
成されている。
【0039】そして、検出素子4の軸線方向の先端側
(図2における左方)のうち、酸素濃淡電池素子20に
は、検出部4aが備えられており、検出部4aは、一対
の多孔質電極(図2では図示省略)とその間に挟まれる
固体電解質体とで形成される。一方、検出素子4の軸線
方向の先端側(図2における左方)のうち、ヒータ22
には、抵抗発熱体パターン(図2では図示省略)が備え
られており、抵抗発熱体パターンは、検出部4aを活性
化温度に維持するために備えられている。
【0040】また、検出素子4の軸線方向の後端側(図
2における右方)には、6個の電極端子部30,31,
32,33,34,35が設けられており、この6個の
電極端子部30,31,32,33,34,35は、例
えば酸素濃淡電池素子(検知部)を構成する一対の多孔
質電極、酸素ポンピング電極、ヒータ22に対してそれ
ぞれ導通するものである。
【0041】そして、図2(b)に、図2(a)におけ
る検出素子4を右側面(A方向)から見た側面図を示
す。なお、これらの電極端子部30,31,32,3
3,34,35と、検出素子4の内部に備えられる多孔
質電極や抵抗発熱体パターンなどとの電気的接続は、検
出素子4を厚さ方向に横切る貫通孔であるビアを介して
実現されている。
【0042】そして、電極端子部30,31,32は、
検出素子4における酸素濃淡電池素子20が備えられる
面の後端側に間隔をあけて形成されており、電極端子部
33,34,35は、検出素子4におけるヒータ22が
備えられる面の後端側に間隔をあけて形成されている。
【0043】このように構成された検出素子4は、前述
したように、図1に示す酸素センサ2において、先端側
(図1における下方)の検出部4aが、排気管に固定さ
れる主体金具102の先端より突出した状態で、この主
体金具102の内部に固定される。また、主体金具10
2の内部に固定された検出素子4の後端側(図1におけ
る上方)には、コンタクト部材129が配置される。
尚、このコンタクト部材129は、検出素子4の後端側
の表面に形成される電極端子部30,31,32,3
3,34,35の周囲に配置されている。
【0044】ここで、コンタクト部材129について説
明する。なお、コンタクト部材129は、特許請求の範
囲に記載の「センサの端子接続構造」に相当するもので
あり、図3(d)に、図1における上方向からコンタク
ト部材129を見たときの平面図を表す。
【0045】図3(d)に示すように、コンタクト部材
129は、6個のリードフレーム10、一対の絶縁性ハ
ウジング132、および筒状固定部材136から構成さ
れている。このうち、リードフレーム10は、図3
(c)に示すように、全体の外観が略L字状を呈するよ
うに形成されている。即ち、リードフレーム10は、フ
レーム本体12と、フレーム本体12の一端側が折り曲
げられて形成された折曲部14と、フレーム本体12の
折曲部14側に形成された波状部分16とを備える。ま
た、リードフレーム10は、例えば、高温に繰り返し晒
されても、弾性(バネ弾性)を保持可能な周知のインコ
ネルやステンレス鋼等にて形成されている。
【0046】そして、波状部分16は波形形状に形成さ
れており、リードフレーム10を検出素子4と絶縁性ハ
ウジング132との間に配置することで、この波状部分
16は、検出素子4と一対の絶縁性ハウジング132と
の間に挟持されて、波状形状の振幅方向に圧縮変形する
ように構成されている。つまり、リードフレーム10を
検出素子4と一対の絶縁性ハウジング132との間に装
着し、絶縁性ハウジング132の周囲に筒状固定部材1
36を装着することにより、この波状部分16は圧縮変
形しつつ、検出素子4の電極端子部に接触することにな
る。なお、波状部分16は、特許請求の範囲に記載の
「被挟持部」に相当する。
【0047】そして、絶縁性ハウジング132は、セラ
ミックにて構成されると共に一対で備えられており、図
3(b)に示すように、電極端子部30,31,32,
33,34,35に接触するように検出素子4に積層さ
れたリードフレーム10を、その積層方向に挟持する。
このように、検出素子4およびリードフレーム10を挟
持した一対の絶縁性ハウジング132は、その周囲に配
置される筒状固定部材136により挟持される(図3
(d)参照)。なお、絶縁性ハウジング132は、特許
請求の範囲に記載の「絶縁保護体」に相当する。
【0048】次に、筒状固定部材136は、金属製材料
からなり、検出素子4との間でリードフレーム10を挟
持する一対の絶縁性ハウジング132を収容可能な内孔
を備えた筒状に形成されている。図3(a)に、筒状固
定部材136の軸方向平面図を示す。そして、図3
(a)に示すように、コンタクト部材129を構成する
前段階の筒状固定部材136は、その内孔の断面積が、
コンタクト部材129を構成する時(図3(d)参照)
にくらべて大きく形成されている。なお、筒状固定部材
136は、特許請求の範囲に記載の「ホールド部材」に
相当する。
【0049】そして、コンタクト部材129は、次のよ
うな手順で組み立てられる。まず、図3(b)に示すよ
うに、検出素子4,リードフレーム10および一対の絶
縁性ハウジング132を積層する。そして、積層した検
出素子4,リードフレーム10および一対の絶縁性ハウ
ジング132を、図3(a)に示す状態の筒状固定部材
136における内孔に配置する。このあと、筒状固定部
材136を図3(d)に示す矢印のように(換言すれ
ば、内孔の径方向内側の距離が縮小するように)加締め
ることで、内孔の面積を縮小させて、検出素子4,リー
ドフレーム10および一対の絶縁性ハウジング132
を、筒状固定部材136の内面で挟持する。
【0050】このようにして、リードフレーム10、一
対の絶縁性ハウジング132および筒状固定部材136
によりコンタクト部材129が構成され、検出素子4の
電極端子部30,31,32,33,34,35の周囲
にコンタクト部材129が配置されることになる。
【0051】そして、図3(d)におけるB−B断面部
分に相当する断面図を、図3(e)に示す。このとき、
リードフレーム10は、波状部分16が絶縁性ハウジン
グ132と検出素子4との間に挟持され、折曲部14が
絶縁性ハウジング132の先端面に掛止するとともに、
波状部分16が検出素子4の電極端子部31,34に圧
縮変形しつつ接触し、さらに、フレーム本体12の折曲
部14とは反対側の端部(図3(e)の上方)が絶縁性
ハウジング132から突出する状態で配置される。
【0052】このように、リードフレーム10、検出素
子4、絶縁性ハウジング132および筒状固定部材13
6が一体に組み付けられることにより、検出素子4の電
極端子部30,31,32,33,34,35が、それ
ぞれ対応するリードフレーム10の波状部分16に当接
することになる。つまり、筒状固定部材136の加締め
により、絶縁性ハウジング132が、検出素子4の電極
端子部30,31,32,33,34,35に対して金
属端子としてのリードフレーム10を付勢することで、
電極端子部30,31,32,33,34,35とリー
ドフレーム10との電気的接続を図っている。
【0053】ここで、リードフレーム10、検出素子4
および絶縁性ハウジング132が一体に組み付けられた
時の、リードフレーム10の波状部分16および検出素
子4の電極端子部34が当接する部分の拡大図を図3
(f)に示す。なお、図3(f)では、絶縁性ハウジン
グ132および筒状固定部材136の図示を省略してい
る。
【0054】図3(f)に示すように、リードフレーム
10の波状部分16は、検出素子4の電極端子部34に
当接する第1波状部分16aと、検出素子4の本体表面
に当接する第2波状部分16bとから構成されている。
この第1波状部分16aおよび第2波状部分16bは、
それぞれ異なる波形形状に形成されており、第1波状部
分16aの有する弾性力は、第2波状部分16bの有す
る弾性力よりも小さくなるよう形成されている。
【0055】そして、波状部分16は、検出素子4およ
び絶縁性ハウジング132との間に挟持されて弾性変形
することにより、第1波状部分16aが電極端子部34
に当接し、第2波状部分16bが検出素子4の本体表面
に当接する。この結果、第1波状部分16aが電極端子
部34と電気的に接続され、第2波状部分16bが検出
素子4を保持することになる。
【0056】なお、第1波状部分16aは、その弾性力
が、少なくとも第1波状部分16aと電極端子部30,
31,32,33,34,35とが接触可能な大きさに
設定されており、リードフレーム10と電極端子部3
0,31,32,33,34,35との電気的接続を維
持している。また、第1波状部分16aは、3つの波形
の頂点部分において、電極端子部30,31,32,3
3,34,35と当接している。
【0057】そして、第2波状部分16bによる検出素
子4の保持は、一対のリードフレーム10の各第2波状
部分16bが、弾性力により絶縁性ハウジング132の
内面および検出素子4の表面に対して付勢力を発生し、
検出素子4を挟持することで実現される。これにより、
検出素子4に対して、コンタクト部材129が固定され
る。
【0058】そして、酸素センサ2では、図1に示すよ
うに、コンタクト部材129から突出したリードフレー
ム10のフレーム本体12の端部(図1における上方)
に、リード線116が溶接ないし加締めにより固定され
る。つまり、酸素センサ2では、リード線116および
リードフレーム10を介して、検出素子4と外部(外部
回路)との導通を図ることができる。
【0059】以上、説明したように、本実施例の酸素セ
ンサ2に備えられるコンタクト部材129では、リード
フレーム10(波状部分16)を検出素子4の電極端子
部30,31,32,33,34,35に向けて付勢す
る付勢力が、絶縁性ハウジング132を保持する筒状固
定部材136の弾性力から与えられる付勢力だけで生じ
るのではなく、リードフレーム10の波状部分16自身
が圧縮変形することで発生する弾性力によっても発生す
る。そして、リードフレーム10の波状部分16は、検
出素子4と一対の絶縁性ハウジング132との間にて挟
持されて弾性力を発揮する範囲内で形状が変化する(弾
性変形する)ことから、検出素子4と絶縁性ハウジング
132との隙間間隔に寸法誤差が生じた場合でも、個別
に独立して弾性変形することにより電極端子部30,3
1,32,33,34,35と接触することができ、リ
ードフレーム10と電極端子部30,31,32,3
3,34,35との接触不良が発生し難くなる。
【0060】また、本実施例のコンタクト部材129
は、筒状固定部材136を加締めることで一対の絶縁性
ハウジング132を挟持する構造であるが、リードフレ
ーム10の波状部分16が検出素子4と絶縁性ハウジン
グ132との間にて挟持されて弾性変形することから、
筒状固定部材136の上記加締め作業において加締め部
分の寸法や加締め力などを厳密に管理しなくとも、検出
素子4と絶縁性ハウジング132との間にて波状部分1
6は良好に挟持されることになる。つまり、リードフレ
ーム10の波状部分16は、検出素子4と絶縁性ハウジ
ング132との間にて挟持されることで自身が弾性変形
して検出素子4の電極端子部と接触することから、各リ
ードフレーム10と電極端子部30,31,32,3
3,34,35とを接触させる付勢力を筒状固定部材1
36にのみ依存させることがなく、絶縁性ハウジング1
32の周囲に配置される筒状固定部材136の加締め作
業における加締め部分の寸法や加締め力などの作業条件
の許容範囲が広くなり、加締め作業が容易に実行可能と
なる。
【0061】よって、本実施例のコンタクト部材129
によれば、寸法誤差等の要因により、同一検出素子にお
ける絶縁性ハウジング132との間隔が、複数の電極端
子部毎にそれぞれ異なる場合でも、各リードフレーム1
0と電極端子部30,31,32,33,34,35と
の電気的接続を確実に維持することができる。また、リ
ードフレーム10の波状部分16が弾性変形する範囲に
おいては、各部材の寸法精度を厳密に要求することなく
組み付けが可能となるとともに、コンタクト部材129
の組み立て作業が容易に実行可能となる。
【0062】また、リードフレーム10は、波状部分1
6における波形の複数の頂点部分(振幅方向の面)で電
極端子部30,31,32,33,34,35に接触す
ることが可能となる。このため、酸素センサ2の使用時
と不使用時において温度差が生じて、リードフレーム1
0の膨張・収縮が繰り返された場合でも、リードフレー
ム10がいずれかの接触箇所で電極端子部30,31,
32,33,34,35と接触することができる。
【0063】また、リードフレーム10の波状部分16
は、第1波状部分16aが電極端子部に接触すると共
に、第2波状部分16bが検出素子本体と接触すること
から、リードフレーム10は、より広い範囲で検出素子
4と接触でき、大きな付勢力を発生できるため、強固に
検出素子4を保持することが可能となる。
【0064】さらに、第1波状部分16aは、第2波状
部分16bより弾性力が小さいことから、検出素子の電
極端子部に対する付勢力が過大となることがないため、
電極端子部が過剰な付勢力により削り取られるのを防ぐ
ことができる。また、第1波状部分16aは、その弾性
力が、少なくとも第1波状部分16aと電極端子部3
0,31,32,33,34,35とが接触可能な大き
さに設定されており、リードフレーム10と電極端子部
30,31,32,33,34,35との電気的接続を
維持することができる。
【0065】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種
々の態様を採ることができる。例えば、金属端子(リー
ドフレーム)としては、図4に示すような態様の金属端
子を用いても良い。
【0066】まず、図4(a)に示す第2リードフレー
ム10aは、上述したリードフレーム10に加えて、平
板部材18を備えて構成されている。そして、コンタク
ト部材を形成する際には、第2リードフレーム10a
は、図4(b)に示すように、平板部材18が検出素子
4の電極端子部30に接触するように配置される。これ
により、電極端子部30と第2リードフレーム10aと
の接触面積が大きくなると共に、電極端子部が削り取ら
れるのを防ぐことができる。
【0067】また、図4(c)に示す第3リードフレー
ム10bは、波状部分16を備えると共に、フレーム本
体12の端部が折り曲げ加工されて、平板部18aを形
成している。そして、コンタクト部材を形成する際に
は、第3リードフレーム10bは、図4(d)に示すよ
うに、平板部18aが検出素子4の電極端子部30に接
触するように配置される。つまり、第3リードフレーム
10bは、平板部18aがフレーム本体12と波状部分
16とが一体に形成されている。
【0068】次に、図4(e)に示す第4リードフレー
ム10cは、第3リードフレームと同様に平板部18a
がフレーム本体12および波状部分16と一体に形成さ
れると共に、折曲部14を備えている。そして、コンタ
クト部材を形成する際には、第4リードフレーム10c
は、図4(f)に示すように、平板部18aが検出素子
4の電極端子部30に接触するように配置される。
【0069】さらに、図4(g)に示す第5リードフレ
ーム10dは、平板部18aが、第1弾性連結部16c
と第2弾性連結部16dとの間に形成されている。そし
て、コンタクト部材を形成する際には、第5リードフレ
ーム10dは、図4(h)に示すように、第1弾性連結
部16cと第2弾性連結部16dとが弾性変形すること
で、平板部18aが検出素子4の電極端子部30に接触
するように配置される。
【0070】また、例えば、検出素子は電極端子部の個
数が6個のものに限ることはなく、図2(c)に示すよ
うな電極端子部を5個備えた検出素子5においても、本
発明のセンサの端子接続構造(コンタクト部材)を適用
することが出来る。なお、図2(c)は、検出素子5
を、後端部側から見たときの外観図を示している。
【0071】なお、この検出素子5に適用する場合に
は、図2(c)における上面の電極端子部30,31,
32に対応する金属端子(リードフレーム)の各幅の合
計寸法と、下面の電極端子部33,34に対応する金属
端子(リードフレーム)の各幅の合計寸法が等しくなる
ようにするとよい。これにより、検出素子5の上面およ
び下面に対する付勢力のバランスを取ることができ、一
部の電極端子部に対して過剰な付勢力が印加されるのを
避けることができ、電極端子部が削り取られるのを防ぐ
ことが出来る。
【0072】また、筒状固定部材136の代わりに、略
環状に形成された第2筒状固定金具133aを用いても
よく、図5(a)および図5(b)に、第2筒状固定金
具133aを用いた第2コンタクト部材130aを示
す。なお、図5(a)は第2コンタクト部材130aの
平面図であり、図5(b)は第2コンタクト部材130
aの組立て方法の説明図である。
【0073】この第2コンタクト部材130aは、次の
様な手順で構成される。まず、第2筒状固定金具133
aに対して、図5(b)に示す矢印D方向の外力を印加
して断面形状を弾性変形することで、矢印Wで示す第2
筒状固定金具133aの内径を拡大させる。そして、内
径が拡大した方向が積層方向とするように一対の絶縁性
ハウジング132,リードフレーム10および検出素子
4を、第2筒状固定金具133aの内孔に配置する。こ
のあと、第2筒状固定金具133aへの外力の印加を停
止し、第2筒状固定金具133aそのものが有する弾性
により第2筒状固定金具133aの形状が元に戻り、矢
印Wで示す内径が縮小することで、一対の絶縁性ハウジ
ング132が第2筒状固定金具133aの内面に挟持さ
れる。このようにして、第2コンタクト部材130aが
形成される。
【0074】なお、第2コンタクト部材130aにおい
ては、第2筒状固定金具133aの内面のうち、絶縁性
ハウジング132を挟持する部分の内径が、リードフレ
ーム10,検出素子4および一対の絶縁性ハウジング1
32の積層方向の寸法よりも、わずかに小さい寸法とな
るように形成されている。これにより、第2筒状固定金
具133aは、その内面で一対の絶縁性ハウジング13
2,リードフレーム10および検出素子4を挟持するこ
とが可能となる。
【0075】また、筒状固定部材136を加締める際の
加締め方法としては、熱加締めを用いても良い。さら
に、筒状固定部材136、第2筒状固定金具133aに
代わり、板状の金属材料を、一辺を欠いた六角形の断面
形状となるように加工して、断面のうち削除された一辺
に相当する開口部分の間隔が拡大・縮小するよう弾性変
形可能に構成される固定金具を絶縁性ハウジングの周囲
に配しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のセンサの端子接続構造を適用した実
施例の酸素センサの全体構成を示す断面図である。
【図2】 検出素子の説明図である。
【図3】 (a)は筒状固定部材の平面図であり、
(b)は積層された状態のリードフレーム,検出素子お
よび絶縁性ハウジングを示す平面図であり、(c)はリ
ードフレームの外観図であり、(d)はコンタクト部材
の平面図であり、(e)は(d)のコンタクト部材にお
けるB−B面における断面図であり、(f)はリードフ
レームの波状部分および検出素子の電極端子部が当接す
る部分の拡大図である。
【図4】 他の態様のリードフレームの説明図である。
【図5】 (a)は第2コンタクト部材の平面図であ
り、(b)は第2コンタクト部材の組立て方法の説明図
である。
【図6】 (a)は従来の第1コンタクト部材の平面図
であり、(b)は(a)の第1コンタクト部材における
C−C面の断面図であり、(c)は従来のリードフレー
ムの外形図である。
【符号の説明】
2…酸素センサ、4…検出素子、10…リードフレー
ム、12…フレーム本体、14…折曲部、16…波状部
分、30、31,32,33,34,35…電極端子
部、129…コンタクト部材、132…絶縁性ハウジン
グ、136…筒状固定部材。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線方向に延びる板状形状をなし、測定
    対象となるガスに向けられる先端側に検出部が形成さ
    れ、後端側の表面に電極端子部が形成される検出素子
    と、 前記検出素子の後端側の周囲に配置されると共に、該検
    出素子を軸線方向と交差する方向における両側から挟む
    ようにして、分割されている一対の絶縁保護体と、 前記絶縁保護体と前記検出素子との間に挟持され、該検
    出素子の電極端子部と電気的に接続される金属端子と、 前記検出素子と共に前記金属端子を挟持した前記一対の
    絶縁保護体の周囲に配置され、該絶縁保護体を保持する
    よう形成されるホールド部材と、を備えるセンサの端子
    接続構造であって、 前記金属端子は、前記検出素子と前記絶縁保護体とによ
    り挟持されることで圧縮変形する被挟持部を有してお
    り、前記ホールド部材により前記絶縁保護体を保持する
    ことで、該被挟持部と該検出素子の電極端子部とが直接
    または他部材を介して間接的に接触して電気的に接続さ
    れること、 を特徴とするセンサの端子接続構造。
  2. 【請求項2】 前記被挟持部は、波状形状に形成されて
    おり、該波状形状の振幅方向の面が前記検出素子の電極
    端子部に接触すること、 を特徴とする請求項1に記載のセンサの端子接続構造。
  3. 【請求項3】 前記被挟持部は、前記検出素子の電極端
    子部および該電極端子部が形成されていない該検出素子
    の表面に接触する部分をそれぞれ有しており、前記電極
    端子部に接触する部分の弾性力が、前記検出素子の表面
    に接触する部分の弾性力よりも小さいこと、 を特徴とする請求項1または請求項2に記載のセンサの
    端子接続構造。
  4. 【請求項4】 前記ホールド部材は、前記検出素子と共
    に前記金属端子を挟持した前記一対の絶縁保護体の周囲
    を取り囲む内孔を備える筒状に形成され、前記内孔を縮
    小するよう加締められることで該絶縁保護体を保持する
    こと、 を特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の
    センサの端子接続構造。
  5. 【請求項5】 前記検出素子は、測定対象となるガス中
    の被検出成分を検出するためのガス検出素子であるこ
    と、 を特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の
    センサの端子接続構造。
JP2000365389A 2000-11-30 2000-11-30 センサの端子接続構造体およびそれを備えるセンサ Expired - Lifetime JP4225680B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000365389A JP4225680B2 (ja) 2000-11-30 2000-11-30 センサの端子接続構造体およびそれを備えるセンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000365389A JP4225680B2 (ja) 2000-11-30 2000-11-30 センサの端子接続構造体およびそれを備えるセンサ

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002168824A true JP2002168824A (ja) 2002-06-14
JP2002168824A5 JP2002168824A5 (ja) 2008-11-27
JP4225680B2 JP4225680B2 (ja) 2009-02-18

Family

ID=18836164

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000365389A Expired - Lifetime JP4225680B2 (ja) 2000-11-30 2000-11-30 センサの端子接続構造体およびそれを備えるセンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4225680B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004017058A1 (de) * 2002-07-27 2004-02-26 Robert Bosch Gmbh Abgasmessfühler, bei dem mittels eines eine nut aufweisenden federrings kontaktteile auf das sensorelement gepresst werden
EP1394536A1 (en) * 2002-08-30 2004-03-03 Denso Corporation Gas sensor and structure of electric connector
JP2004093302A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Denso Corp ガスセンサ
WO2005119240A1 (de) * 2004-06-04 2005-12-15 Robert Bosch Gmbh Kontakthalter zur herstellung einer klemmkontaktierung
EP1666876A1 (en) * 2003-09-17 2006-06-07 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Sensor and sensor producing method
JP2006308328A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Ngk Spark Plug Co Ltd ガスセンサ
WO2011055602A1 (ja) 2009-11-09 2011-05-12 日本碍子株式会社 ガスセンサ、ガスセンサのコンタクト部材、およびガスセンサのコンタクト部材用のセンサ素子保持部材
WO2011125476A1 (ja) * 2010-03-31 2011-10-13 日本碍子株式会社 ガスセンサ用のコンタクト部材、ガスセンサ、拘束部材、ガスセンサのセンサ素子とコンタクト部材との接続方法、および、ガスセンサの製造方法
JP2013101053A (ja) * 2011-11-08 2013-05-23 Ngk Spark Plug Co Ltd センサ

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004017058A1 (de) * 2002-07-27 2004-02-26 Robert Bosch Gmbh Abgasmessfühler, bei dem mittels eines eine nut aufweisenden federrings kontaktteile auf das sensorelement gepresst werden
EP1394536A1 (en) * 2002-08-30 2004-03-03 Denso Corporation Gas sensor and structure of electric connector
JP2004093302A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Denso Corp ガスセンサ
US8156790B2 (en) 2003-09-17 2012-04-17 Ngk Spark Plug Co., Ltd Sensor and method of producing sensor
EP1666876A1 (en) * 2003-09-17 2006-06-07 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Sensor and sensor producing method
EP1666876A4 (en) * 2003-09-17 2010-09-22 Ngk Spark Plug Co SENSOR AND SENSOR MANUFACTURING METHOD
EP2343542A1 (en) * 2003-09-17 2011-07-13 NGK Spark Plug Co., Ltd. Sensor and sensor producing method
WO2005119240A1 (de) * 2004-06-04 2005-12-15 Robert Bosch Gmbh Kontakthalter zur herstellung einer klemmkontaktierung
JP2006308328A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Ngk Spark Plug Co Ltd ガスセンサ
JP4680662B2 (ja) * 2005-04-26 2011-05-11 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ
CN102597758A (zh) * 2009-11-09 2012-07-18 日本碍子株式会社 气体传感器,气体传感器接触构件,以及气体传感器接触构件用传感器元件保持构件
US9003867B2 (en) 2009-11-09 2015-04-14 Ngk Insulators, Ltd. Gas sensor, contact member of gas sensor and sensor element retaining member for contact member of gas sensor
WO2011055602A1 (ja) 2009-11-09 2011-05-12 日本碍子株式会社 ガスセンサ、ガスセンサのコンタクト部材、およびガスセンサのコンタクト部材用のセンサ素子保持部材
EP2500721A4 (en) * 2009-11-09 2017-01-18 NGK Insulators, Ltd. Gas sensor, contact member of gas sensor, and sensor element holding member for contact member of gas sensor
CN105973966A (zh) * 2009-11-09 2016-09-28 日本碍子株式会社 气体传感器、其接触构件及其保持构件
CN105911124A (zh) * 2009-11-09 2016-08-31 日本碍子株式会社 气体传感器、其接触构件及其保持构件
CN102597758B (zh) * 2009-11-09 2014-07-09 日本碍子株式会社 气体传感器、其接触构件及其保持构件
CN104020209A (zh) * 2009-11-09 2014-09-03 日本碍子株式会社 气体传感器、其接触构件及其保持构件
CN104020210A (zh) * 2009-11-09 2014-09-03 日本碍子株式会社 气体传感器、其接触构件及其保持构件
CN104020208A (zh) * 2009-11-09 2014-09-03 日本碍子株式会社 气体传感器、其接触构件及其保持构件
WO2011125476A1 (ja) * 2010-03-31 2011-10-13 日本碍子株式会社 ガスセンサ用のコンタクト部材、ガスセンサ、拘束部材、ガスセンサのセンサ素子とコンタクト部材との接続方法、および、ガスセンサの製造方法
US8419456B2 (en) 2010-03-31 2013-04-16 Ngk Insulators, Ltd. Contact member for a gas sensor, method for connecting a contact member with a sensor element in a gas sensor, and method for manufacturing a gas sensor
JP5082013B2 (ja) * 2010-03-31 2012-11-28 日本碍子株式会社 ガスセンサ用のコンタクト部材、ガスセンサ、拘束部材、ガスセンサのセンサ素子とコンタクト部材との接続方法、および、ガスセンサの製造方法
JP2013101053A (ja) * 2011-11-08 2013-05-23 Ngk Spark Plug Co Ltd センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4225680B2 (ja) 2009-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4740385B2 (ja) センサおよびセンサの製造方法
US7674143B2 (en) Sensor and method of producing sensor
JP4648781B2 (ja) センサの製造方法
JP4225680B2 (ja) センサの端子接続構造体およびそれを備えるセンサ
WO2005031334A1 (ja) ガスセンサ
JP2007047075A (ja) センサ
JP4648539B2 (ja) センサの端子接続構造
JP4241432B2 (ja) センサ
JP4773161B2 (ja) センサ
JP3822219B2 (ja) ガスセンサ
JP2005091289A (ja) センサ
JP4565736B2 (ja) センサの端子構造、ガスセンサおよび温度センサ
JP4204370B2 (ja) センサ
JP2004093302A (ja) ガスセンサ
JP4220797B2 (ja) ガスセンサ
JP4806087B2 (ja) センサの端子構造、ガスセンサおよび温度センサ
JP2004251729A (ja) ガスセンサ
JP2004093306A (ja) ガスセンサ
JP4592204B2 (ja) 電気的接触構造及びセンサ
JP2002296223A (ja) センサ
JP4441084B2 (ja) ガスセンサ
JP2004296218A (ja) センサ
JP4226229B2 (ja) ガスセンサ
JP2004093305A (ja) ガスセンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061211

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080925

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081009

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20081009

TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20081022

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081028

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081125

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4225680

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131205

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term