JP4441084B2 - ガスセンサ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の内燃機関等の排気管に取り付けられて、排気管中を流通する排気ガス中の被検出成分を検出するのに用いられるガスセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、上記ガスセンサとしては、例えば、図6に示すような酸素センサ100が知られている。即ち、酸素センサ100は、排気管に固定するためのねじ部102aが外表面に形成された筒状の主体金具102と、主体金具102の筒内に挿入され、酸素イオン伝導性固体電解質体からなる電池素子を備えた長板状の検出素子104と、検出素子104を保持するために主体金具102の筒内下方から順に積層されるセラミックホルダ106、タルク粉末108、セラミックスリーブ110とを備えている。
【0003】
この内、セラミックホルダ106及びセラミックスリーブ110は、外観が略円筒状を呈し、検出素子104の断面形状に沿った略長方形状の挿通孔が中心軸に沿って穿設されており、検出素子104はこれら挿通孔を介して保持される。
更に、セラミックスリーブ110は上部中央が上方に突出することにより突出部110aが形成され、検出素子104は、この突出部110aの上端から更に上方に突出した状態で保持される。そして、セラミックスリーブ110の突出部110a周囲の端面上には、加締リング112が配置され、主体金具102の後端部を、加締リング112を介してセラミックスリーブ110側に加締めることにより、タルク粉末108が加圧充填され、この結果、検出素子104、セラミックホルダ106、セラミックスリーブ110と主体金具102とが固定される。
【0004】
一方、検出素子104は、先端側(図中下方)には検出部104aが形成され、後端側には検出部104aにて生じた酸素濃淡電池起電力を外部から取り出すための複数の電極端子104bが形成されている。そして、各電極端子104bには、コネクタ部114を介してリード線116が電気的に接続されている。また、主体金具102の後端側外周には、外筒118が溶接等により固定されており、リード線116は、この外筒118の末端内側に配置されたグロメット120を貫通して外部に引き出されている。そして、酸素センサ100では、このリード線116を介して、外部から上記起電力を取り出すことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記酸素センサ100では、外部から振動を受けて検出素子104自体が振動した場合には、検出素子104がコネクタ部114から外れてしまうおそれがあり、その結果、酸素濃度を正確に測定できなくなるおそれがあった。
【0006】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、排気ガス中の被検出成分を検出するのに用いられるガスセンサにおいて、外部から振動を受けた場合でも、確実に被検出成分を測定できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段,発明の効果】
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、セラミックスの積層基板からなり、測定対象となるガスに向けられる検出部が一端側に形成され、該検出部にて検出された信号を外部から取り出すための複数の電極端子が他端側の外壁に形成された長尺状の検出素子と、前記検出素子の前記電極が形成された側の端部周囲を覆うように配置される絶縁保護体と、前記保護体の周囲に配置され、前記検出素子の前記検出部を前記ガスに向けた状態で該ガスが流通する取付対象物に固定するための筒状の主体金具と、を備えたガスセンサであって、前記絶縁保護体は、前記主体金具の内側にて前記検出素子の周囲に配置されるタルク粉末を自身で加圧充填するように、前記主体金具の内側に固定されており、前記絶縁保護体と該検出素子の前記電極端子との間に、各該電極から信号を取り出すための長尺状の複数の金属板を、前記絶縁保護体から一端が突出した状態となるように配置したことを特徴とする。
【0008】
即ち、本発明(請求項1)のガスセンサでは、検出素子にて検出された信号を、この金属板を介して外部から取り出すように構成したものである。そして、この金属板は、必ずしも絶縁保護体や検出素子と溶接等を施して固定する必要がなく、絶縁保護体と検出素子の電極端子との間に配置するだけで電極端子と導通を図ることができる。
【0009】
しかも、検出素子が金属板を介して絶縁保護体にしっかりと固定され、この結果、検出素子が主体金具にしっかりと固定されるようになる。このため、外部からの振動を受けて検出素子等が振動しても、検出素子が絶縁保護体(ひいては主体金具)から抜け落ちたりすることがない。
【0010】
そして、絶縁保護体から突出した金属板の部分を、例えば、図6中に示した従来の酸素センサ100が備えるリード線118に対して溶接(例えば、抵抗溶接)等して接続すれば、このリード線を介して外部から信号を取り出すことができる。しかも、外部からの振動を受けても、金属板自体が弾性変形してある程度振動を吸収するようになるため、リード線と金属板とが外れてしまうことがない。
【0011】
このように、本発明(請求項1)のガスセンサでは、外部から振動を受けた場合でも、確実に被検出成分を測定できるようになる。
また、上記したように、金属板をリード線(例えば、酸素センサ100のリード線118)に接続すれば、外部から信号の取り出せるため、従来の酸素センサ100の場合ようにコネクタ部114を特に設ける必要がなく、その分、省スペース化が図れるようになる。このため、ガスセンサ自体の小型化が容易に図れるようになる。
【0012】
ところで、絶縁保護体の内面に、請求項2に記載のように、金属板を位置決めするための複数の溝部を設けておけば、金属板の配置位置が常に規定されるようになるだけでなく、金属板を配置する際には、この金属板が絶縁保護体の溝部に収容した状態とすることも可能となり、金属板を配置した場合には、絶縁保護体と検出素子の電極端子とを密着させることも可能である。
【0013】
従って、絶縁保護体とで検出素子の電極端子との間の隙間を少しでも減少させることが可能となり、気密性がより向上する。
更に、金属板を、請求項3に記載のように、少なくとも検出素子の電極端子に対応する部分が波状を呈するように形成しておけば、波状部分の波振幅方向に沿った側が弾性を有するようになる。
【0014】
このため、絶縁保護体と検出素子との間に配置する際には、絶縁保護体と検出素子の電極端子とで、この波状部分を圧縮するようにして金属板を挟持するようになり、絶縁保護体,金属板,検出素子との間の隙間を一層減少させた状態で、金属板をしっかりと固定することが可能となり、一層気密性が向上する。
【0015】
また、金属板を、請求項4に記載のように、絶縁保護体の筒内を貫通させ、しかも、検出素子の検出部側を向く側の端部を、絶縁保護体の端面に当接するように折り曲げておけば、金属板を配置する際の位置を規定することが可能となり、金属板を組み立てる際の作業性が向上する。しかも、外部からの振動を受けた場合には、絶縁保護体と検出素子との間から抜けてしまうのを防止することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を具体化した実施例を図面と共に説明する。尚、本実施例では本発明をガスセンサの一種である酸素センサに適用した。
まず、第1実施例の酸素センサについて説明する。図1は、本実施例の酸素センサ2の全体構成を示す断面図である。尚、酸素センサ2は、図6に示した酸素センサ100とは、検出素子の形状、検出素子からの信号(酸素濃淡電池起電力)の取り出し部分の構造、及び、酸素センサ自体の後端側の構造等が異なり、その他の部分は同様に構成されている。ここでは、図6に示した酸素センサ100と共通する部分には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0017】
即ち、酸素センサ2は、筒状の主体金具102と、主体金具102の筒内に挿入される長板状の検出素子4と、検出素子4を保持するために主体金具102の筒内下方から積層されるセラミックホルダ106、タルク粉末108、及び、後述のセラミックスリーブ6と、検出素子4にて検出された信号(即ち、酸素濃淡電池起電力)を取り出すため等に用いる後述の複数(本実施例では4本)の長尺状のリードフレーム10とを備えている。
【0018】
この内、検出素子4は、長方形状の軸断面を有し、図2(a)に示すように、それぞれ長板状に形成された酸素濃淡電池素子20と、酸素濃淡電池素子20を活性化させるためのヒータ22とが積層されて形成されている。尚、酸素濃淡電池素子20は、例えば、ジルコニア等を主体とする酸素イオン伝導性固体電解質体により形成されている。また、ヒータ22は、例えば、導電性セラミックからなる抵抗発熱体パターン24をセラミック基体中に埋設した公知のセラミックヒータから形成されている。
【0019】
そして、酸素濃淡電池素子20の長手方向の一端側(図中左方)には、両面に多孔質電極26,28が形成され、これら電極26,28とそれらの間に挟まれる固体電解質部分とが検出素子4の検出部4aを構成する。
また、多孔質電極26,28からは、酸素濃淡電池素子20の長手方向に沿って酸素センサ2の後端側(図中上方)に向けて延びる電極リード部26a,28aが一体形成されている。この内、ヒータ22と対向しない側の電極26からの電極リード部26aは、その末端が電極端子30として用いられる。一方、ヒータ22に対向する側の電極28の電極リード部28aは、図2(c)に示すように、酸素濃淡電池素子20を厚さ方向に横切るビア28bにより、反対側の素子面に形成された電極端子32と接続され、各電極端子30,32は、酸素濃淡電池素子20の板面末端に間隔を空けて配置されている。
【0020】
一方、ヒータ22には、抵抗発熱体パターン24に導通するための二本のリード部24aが形成され、図2(d)に示すように、ヒータ22の酸素濃淡電池素子20と対向しない側の板面末端に形成された電極端子34,36に、それぞれビア38を介して接続されている。そして、図2(b)に示すように、酸素濃淡電池素子20とヒータ22とは、セラミック(例えば、ジルコニア系セラミックやアルミナ系セラミック)層40を介して互いに接合される。
【0021】
このように構成された検出素子4は、図1中に示すように、先端側(図中下方)の検出部4aが、排気管に固定される主体金具102の先端より突出した状態で、この主体金具102内に固定される。尚、検出素子4は、従来の酸素センサ100が備える検出素子104よりも長手方向の長さが短い。
【0022】
一方、主体金具102の先端側(図中下方)外周には、検出素子4の突出部分を覆うと共に、複数の孔部を有し、金属製の二重のプロテクタ42a,42bが溶接等によって取り付けられている。そして、主体金具102の後端側外周には、外筒44が溶接等により固定されている。また、外筒44の後端開口部(図中上方)には、検出素子4にて生じた酸素濃淡電池起電力を外部に取り出すためのリード線46が挿通されるリード線挿通孔が形成されたセラミックセパレータ48とグロメット50とが配置されている。
【0023】
さて、検出素子4は、主体金具102の筒内下方より配置されるセラミックホルダ106、タルク粉末108、セラミックスリーブ6と、セラミックスリーブ6との間に配置されるリードフレーム10とを介して主体金具102に固定され、しかも、検出素子4の電極端子(電極端子30,32,34,36)が形成された側の端部側の周囲が、セラミックスリーブ6に覆われた状態で固定される。
【0024】
この内、セラミックスリーブ6は、従来の酸素センサ100が備えるセラミックスリーブ110とは、主として検出素子を挿通(保持)する挿通孔の形状が異なり、その他の形状や構造は同様である。
即ち、セラミックスリーブ6は、図3(a)中に記したA方向(即ち、下端面方向)から、当該セラミックスリーブ6を見た底面図(拡大した底面図)である図3(b)に示すように、上部中央が上方に突出することにより突出部52が形成され、中心軸に沿って挿通孔54が形成されている。そして、挿通孔54では、検出素子4の電極端子30,32,34,36が形成された側の板面に対応する側の内壁の隅には、それぞれ溝部56が形成されている。つまり、挿通孔54には、4つの溝部56が形成され、これにより、挿通孔54は、断面が「エ」字状を呈している。
【0025】
ここで、セラミックスリーブ6は、請求項記載の「絶縁保護体」に相当する。また、図3(a)中右図に示した断面図は、図3(b)中のB−B断面部分に相当する。
一方、リードフレーム10は、図3(c)に示すように、外観が略L字状を呈するように形成されている。即ち、リードフレーム10は、フレーム本体12と、フレーム本体12の一端側が折り曲げられて形成された折曲部14と、フレーム本体12の折曲部14側に形成された波状部分16とを備える。また、リードフレーム10は、例えば、高温に繰り返し晒されても、弾性(バネ弾性)を保持可能な周知のインコネル等のステンレス鋼にて形成されている。ここで、リードフレーム10は、請求項記載の「金属板」に相当する。
【0026】
そして、図3(a),(d)に示すように、セラミックスリーブ6の挿通孔54の溝部56に、リードフレーム10を配置した上で、この挿通孔54に検出素子4が挿通される。その際、検出素子4の電極端子30,32,34,36に、リードフレーム10の波状部分16が当接すると共に、折曲部14がセラミックスリーブ6の下端面に当接するように当該リードフレーム10を配置し、しかも、フレーム本体12の折曲部14とは反対側の端部(図中上方)をセラミックスリーブ6から突出させた状態で当該リードフレーム10を配置する。つまり、リードフレーム10は、検出素子4をセラミックスリーブ6に配置する際には、検出素子4の電極端子が当該リードフレーム10の波状部分16に当接するように構成されている。
【0027】
ここで、セラミックスリーブ6に検出素子4を挿通する際には、図3(c)中に示すように、リードフレーム10の波状部分16が検出素子4からの圧力を受けて矢印方向に弾性変形する。この結果、セラミックスリーブ6の溝部56と、検出素子4(検出素子4の電極端子)との間の隙間が無くなるように密着して、検出素子4がセラミックスリーブ6にしっかりと固定される。
【0028】
そして、図1に示すように、酸素センサ2では、セラミックスリーブ6から突出したリードフレーム10のフレーム本体12の端部(図中上方)に、リード線46が抵抗溶接により固定される。つまり、酸素センサ2では、リード線46及びリードフレーム10を介して、検出素子4にて生じた酸素濃淡電池起電力を外部に取り出すことができる。
【0029】
次に、酸素センサ2を組み立てる手順の一例について、図4を用いて説明する。
まず、図4(a)に示すように、セラミックスリーブ6の挿通孔54に、検出素子4と、セラミックスリーブ6の挿通孔54の溝部56の内壁とで、リードフレーム10を挟み込むようにして、検出素子4及びリードフレーム10を挿通する。このとき、検出素子4の電極端子が形成された側の端部の位置が、セラミックスリーブ6の突出部52上端部(図中上方)の位置とほぼ同じとなるように検出素子4を配置し、リードフレーム10の折曲部14の上面がセラミックスリーブ6の下端面に当接するように配置する。
【0030】
尚、この状態では、検出素子4は、リードフレーム10及び、リードフレーム10の波状部分16の弾性変形を受けて、セラミックスリーブ6の挿通孔54にしっかりと固定された状態となる。
次に、図4(b)に示すように、主体金具102の筒内下方からセラミックホルダ106とタルク粉末108とを順に配置し、この状態のタルク粉末108の上に、検出素子4が固定された状態のセラミックスリーブ6を、検出素子4の検出部4a側が主体金具102の開口下端から突出した状態となるように配置する。 そして、セラミックスリーブ6の突出部52の周囲の端面状に加締リング112を配置し、図4(c)に示すように、主体金具102の後端部を加締リング112を介してセラミックスリーブ6側に加締める。これにより、タルク粉末108が加圧充填され、この結果、検出素子4、セラミックホルダ106、セラミックスリーブ6と主体金具102とがしっかりと固定される。
【0031】
その後、図4(d)に示すように、主体金具102の先端外周にプロテクタ42a,42bを溶接等により固定する。そして、図4(e)に示すように、各リードフレーム10の端部(図中上方)にリード線46を抵抗溶接して固定し、このリード線46を、セラミックセパレータ48及びセラミックセパレータ48が固定された状態のグロメット50のリード線挿通孔にそれぞれ挿通して、引き出しておく。次いで、リード線46、セラミックセパレータ48、グロメット50等を内側に収容するようにして、外筒44をこの状態の主体金具102の上方から被せて、主体金具102の後端側外周に、外筒44の先端(図中下方)を溶接する等して外筒44を固定する。
【0032】
そして、図4(f)に示すように、外筒44の後端側を、外周に沿って加締めてグロメット50を固定する。
以上の手順により、酸素センサ2を組み立てることができる。そして、このように組み立てられた(形成された)酸素センサ2では、検出素子4がリードフレーム10及びセラミックスリーブ6を介して主体金具102にしっかりと固定されているため、外部から振動を受けても、検出素子4が主体金具102から外れてしまうのを防止することができる。
【0033】
また、外部からの振動に応じて、長板状のリードフレーム10がある程度弾性変形するため、受けた振動をある程度吸収することができる。この結果、リードフレーム10とリード線46との接続部分に無理な力が加わるのが防止でき、リードフレーム10とリード線46とが外れてしまうのを防止することができる。
【0034】
そして、検出素子4をセラミックスリーブ6に固定する際には、検出素子4からの圧力を受けてリードフレーム10の波状部分16が弾性変形する結果、しっかりと検出素子4がセラミックスリーブ6に固定されるだけでなく、セラミックスリーブ6の溝部56と、検出素子4(検出素子4の電極端子)との間の隙間が無くなるように密着するため、上記したように気密性が向上する。この結果、万が一、検出素子4とセラミックホルダ106との間や、タルク粉末108中を介して排気ガスが流入しても、セラミックスリーブ6の後端側に流出するのを防止することができる。
【0035】
一方、酸素センサ2では、セラミックスリーブ6と検出素子4との間に配置されたリードフレーム10を介して、検出素子4にて生じた酸素濃淡電池起電力を外部から取り出すことができ、しかも、リードフレーム10を検出素子4の電極端子30,32,34,36に必ずしも溶接する等して固定する必要が無く、単に、検出素子4とセラミックスリーブ6とで挟持するようにして配置すればよく、その作業は極めて簡単であり、作業効率が向上する。
【0036】
このように、本実施例の酸素センサ2では、外部から振動を受けた場合でも、確実に被検出成分(排気ガス中の酸素濃度)を測定できるようになる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
【0037】
例えば、図5(a),(b)に示すセラミックスリーブ60のように、挿通孔62を、その開口下端側ほど外側に広くなるようなテーパー部64を設けるようにしてもよい。ここで、図5(b)は、図5(a)中に記したC方向から、セラミックスリーブ60を見た底面図(拡大した底面図)を表す。
【0038】
このようにすれば、セラミックスリーブ60の挿通孔62に検出素子4を配置し、セラミックスリーブ60の下端側からリードフレーム10を挿通する際には、リードフレーム10の波状部分16の折曲部14とは反対側の部分から徐々に弾性変形させつつ、容易に挿通させることが可能となる。
【0039】
また、上記実施例では、検出素子をジルコニア等を主体とする酸素イオン伝導性固体電解質体を用いて形成することにより、いわば、起電力変化型のガスセンサ(酸素センサ)となるように構成したものである。これに限定されず、検出素子をチタニア等の金属酸化物を用いて形成して、いわば、抵抗変化型のガスセンサ(酸素センサ)となるように構成してもよい。
【0040】
また更に、検出素子の検出感度や検出精度を高めるために、複数の素子(例えば、酸素濃淡電池素子等)を積層したり、このような素子の両面にヒータ(例えば、セラミックヒータ)を配置するようにしてもよい。
この場合には、複数の素子やヒータを備えることになるため、各素子から信号(例えば、酸素濃淡電池起電力等)を外部から取り出したり、或いは、各ヒータに外部から電力を供給する必要がある。
【0041】
そこで、本実施例の場合と同様にして、このような検出素子の外表面に、素子やヒータに対応した電極端子を、所定の間隔を空けて複数設けておき、各電極端子に対応した複数のリードフレームを、検出素子とセラミックスリーブとの間に配置するようにしてもよい。更に、セラミックスリーブの挿通孔に、上記した溝部56と同様の溝部を複数のリードフレーム分だけ設けるようにしてもよい。これらの場合においても、本実施例と同様の作用及び効果を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の酸素センサ2の概略構成を示す説明図である。
【図2】 検出素子4の概略構成を示す説明図である。
【図3】 セラミックスリーブ6及びリードフレーム10の概略構成を示す説明図である。
【図4】 酸素センサ2を組み立てる手順を示す説明図である。
【図5】 セラミックスリーブ60の概略構成を示す説明図である。
【図6】 従来の酸素センサ100の概略構成を示す説明図である。
【符号の説明】
2…酸素センサ(ガスセンサ)、4…検出素子、6…セラミックスリーブ(絶縁保護体)、10…リードフレーム(金属板)、14…折曲部、16…波状部分、30,32,34,36…電極端子、54…溝部、102…主体金具。
Claims (4)
- セラミックスの積層基板からなり、測定対象となるガスに向けられる検出部が一端側に形成され、該検出部にて検出された信号を外部から取り出すための複数の電極端子が他端側の外壁に形成された長尺状の検出素子と、
前記検出素子の前記電極が形成された側の端部周囲を覆うように配置される絶縁保護体と、
前記保護体の周囲に配置され、前記検出素子の前記検出部を前記ガスに向けた状態で該ガスが流通する取付対象物に固定するための筒状の主体金具と、
を備えたガスセンサであって、
前記絶縁保護体は、前記主体金具の内側にて前記検出素子の周囲に配置されるタルク粉末を自身で加圧充填するように、前記主体金具の内側に固定されており、
前記絶縁保護体と該検出素子の前記電極端子との間に、各該電極から信号を取り出すための長尺状の複数の金属板を、前記絶縁保護体から一端が突出した状態となるように配置したことを特徴とするガスセンサ。 - 前記絶縁保護体の内面には、前記金属板を位置決めするための複数の溝部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のガスセンサ。
- 前記金属板は、少なくとも前記検出素子の前記電極端子に対応する部分が波状を呈していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガスセンサ。
- 前記金属板は、前記絶縁保護体の筒内を貫通し、しかも、当該金属板における前記検出部側の端部が該絶縁保護体の端面に当接するように折り曲げられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスセンサ。
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